JP2015095153A - 端末、携帯可能電子装置および電子回路 - Google Patents

端末、携帯可能電子装置および電子回路 Download PDF

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Abstract

【課題】利用者や乗務員にとって簡便に、所定の情報に基づく割引を料金に適用することができる端末、携帯可能電子装置および電子回路を提供することである。
【解決手段】実施形態の端末は、情報取得部と、設定部を有する。前記情報取得部は、第1の携帯可能電子装置との通信を介して前記第1の携帯可能電子装置に記憶された情報を取得する。前記設定部は、続けて前記第1の携帯可能電子装置および第2の携帯可能電子装置と通信する場合に前記情報取得部により取得された情報により特定される割引に基づいて、前記第2の携帯可能電子装置との通信により精算を行う料金を設定する。
【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、端末、携帯可能電子装置および電子回路に関する。
バスなどの公共交通機関では、個人情報に基づく割引の制度がある。
利用者が公共交通機関に乗車する際に手帳を提示すると、乗務員が当該手帳に記載された個人情報を目視確認して精算機の運賃設定を割引後の運賃へ変更し、その後に、利用者が割引後の運賃を支払う。または、IC(Integrated Circuit)カードに割引に関する情報が記憶される場合もある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−4355号公報
本発明が解決しようとする課題は、利用者や乗務員にとって簡便に、所定の情報に基づく割引を料金に適用することができる端末、携帯可能電子装置および電子回路を提供することである。
実施形態の端末は、情報取得部と、設定部を有する。前記情報取得部は、第1の携帯可能電子装置との通信を介して前記第1の携帯可能電子装置に記憶された情報を取得する。前記設定部は、続けて前記第1の携帯可能電子装置および第2の携帯可能電子装置と通信する場合に前記情報取得部により取得された情報により特定される割引に基づいて、前記第2の携帯可能電子装置との通信により精算を行う料金を設定する。
実施形態1のICカードの概略的なハードウェア(HW)構成を示すブロック図である。 実施形態1のEEPROMの領域分割の一例を示す図である。 実施形態1のICカードに複数のDFが登録されている場合にデータ領域に構築されるファイルの構造とそのファイルの種別の一例を示す図である。 実施形態1の通信システムの構成を示すブロック図である。 実施形態1の前部端末の構成を示すブロック図である。 実施形態1の通信システムにおける料金支払いの処理の流れの一例を示すタイムチャート図である。 実施形態1の前部端末における料金支払いの処理の流れの一例を示すフローチャート図である。 実施形態2の前部端末の構成を示すブロック図である。 実施形態2の通信システムにおける料金支払いの処理の流れの一例を示すタイムチャート図である。 実施形態2の読み取り端末システムにおける料金支払いの処理の流れの一例を示すフローチャート図である。 実施形態3の前部端末の構成を示すブロック図である。 実施形態3の精算用カードの構成を示すブロック図である。 実施形態3の通信システムにおける料金支払いの処理の流れの一例を示すタイムチャート図である。 実施形態3の読み取り端末システムにおける料金支払いの処理の流れの一例を示すフローチャート図である。 実施形態4の通信システムにおける料金支払いの処理の流れの一例を示すタイムチャート図である。 実施形態4の読み取り端末システムにおける料金支払いの処理の流れの一例を示すフローチャート図である。 実施形態5の通信システムにおける料金支払いの処理の流れの一例を示すタイムチャート図である。 実施形態5の読み取り端末システムにおける料金支払いの処理の流れの一例を示すフローチャート図である。
(実施形態1)
以下、実施形態1を図面を参照して説明する。
まず、ICカードの概要について説明する。
図1は、実施形態1のICカード1の概略的なハードウェア(HW)構成を示すブロック図である。
ICカード1は、当該ICカード1の本体内に埋設された1個のICチップ5(電子回路の一例)を備える。
ICチップ5は、CPU(Central Processing Unit)が用いられた制御素子11と、記憶内容が書き換え可能な不揮発性のEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)12と、制御素子11が処理を行う際の処理データを一時的に保持するRAM(Random Access Memory)13と、制御素子11により実行されるプログラムを記憶するROM(Read Only Memory)14と、ICチップ5の外部に設けられる接触点またはアンテナを用いて端末との接触式または非接触式の通信を行う通信部15を備える。これらの処理部11〜15は、データバスを介して、通信可能に接続されている。
実施形態1では、端末は、ICカード1に記憶された情報を読み取ることなどを行うリーダライタの端末である。
ICカード1は、外部の端末からの指示(コマンド)を解釈して当該コマンドの処理を実行し、その結果を端末へ応答する。
ここで、ICカード1と端末との通信の方式としては、接触方式または非接触方式のいずれが用いられてもよい。
接触方式では、ICカード1と端末のそれぞれに金属の接触点が備えられて、ICカード1の接触点と端末の接触点とが接触させられた状態で、ICカード1と端末とが通信する。
非接触方式では、ICカード1と端末のそれぞれにループアンテナなどのアンテナが備えられて、ICカード1のアンテナと端末のアンテナとの間での電磁誘導により、ICカード1と端末とが通信する。
また、ICカード1が電源を備える構成が用いられてもよく、または、ICカード1が電源を備えずに、端末からICカード1へ接触方式または非接触方式で電力を供給する構成が用いられてもよい。
図2は、実施形態1のEEPROM12の領域分割の一例を示す図である。
EEPROM12のデータメモリの領域は、システム領域101と、ユーザ領域102に二分される。
システム領域101には、ICカード1を制御するために必要なデータが保持される。このデータは、例えば、ICカード1の製造、発行、運用、運用終了といった製品のフェーズの情報や、ICカード1の活性化時に外部に出力する初期応答であるATR(Answer To Reset)の情報や、ファイル管理テーブルの情報などである。
ユーザ領域102には、定義情報領域111と、データ格納領域112が設けられる。
定義情報領域111には、この領域の開始番地から終了番地の方向に向かって、各DF(Dedicated File)定義情報が配置されて保持される。
また、定義情報領域111には、この領域の終了番地から開始番地の方向に向かって、各EF(Elementary File)定義情報が配置されて保持される。
図3は、実施形態1のICカード1に複数のDFが登録されている場合にデータ格納領域112に構築されるファイルの構造とそのファイルの種別の一例を示す図である。この例は、ISO/IEC7816−4に規定される規格に基づいている。
図3の例では、ツリー状のファイル構造の根幹(ルート)に位置するDFであるMF(Master File)201の配下に、DF202が登録されている。DF202の配下には、個々のアプリケーションで使用されるデータを格納するEF203、204が配置されている。
各DFは、定義情報領域111に、DF定義情報を持つ。DF定義情報には、そのDFの種別が設定されている。
各EFは、定義情報領域111に、EF定義情報を持つ。EF定義情報には、そのEFの種別が設定されている。
このように、EEPROM12には、MF、DF、EFを含むツリー状のファイル構造が構築される。
なお、DFは、一種のフォルダに相当するものであり、その配下にDFとEFを配置することが可能である。また、EFは、一種のファイルに相当するものであり、データを格納することが可能である。
次に、実施形態1の通信システム311について説明する。
図4は、実施形態1の通信システム311の構成を示すブロック図である。
実施形態1の通信システム311は、読み取り端末システム301と、個人番号カード302と、精算用カード303と、管理サーバ304を備える。
読み取り端末システム301は、前部端末351と、後部端末352を備える。
ここで、実施形態1では、公共交通機関の一例であるバスに通信システム311を適用した場合を示す。
読み取り端末システム301は、バスに搭載される。前部端末351は、バスの前方の扉がある出入り口のところに設置される。後部端末352は、バスの中央の扉がある出入り口のところに設置される。
前部端末351と後部端末352は、有線または無線により、互いに通信することが可能であり、例えば、互いの記憶情報を共有することができる。なお、前部端末351と後部端末352との通信が不要である場合には、前部端末351と後部端末352が互いに通信せずにそれぞれ独立に動作してもよい。
個人番号カード302および精算用カード303は、両方とも、同じ利用者により携帯される。個人番号カード302および精算用カード303は、それぞれ、ICカードが用いられて実現される。実施形態1では、個人番号カード302および精算用カード303は、それぞれ別個のカードである。
個人番号カード302は、当該個人番号カード302の識別子(ID)の情報や、バスの料金の割引に関する情報である割引関連情報を記憶する。図3の例では、EF(例えば、EF203やEF204)に割引関連情報が記憶されて管理される。
ここで、割引関連情報としては、割引を受けられることを直接に示す情報(例えば、割引自体の情報)、または、割引を受けられることを間接に示す情報(例えば、割引を特定する元となる情報)が用いられる。また、割引の金額が複数段階ある場合には、割引関連情報としては、例えば、割引を受けられる金額を直接または間接に示す情報が用いられる。
割引を受けられることを直接に示す情報としては、一例として、「割引を受けられる」という内容の情報が用いられてもよい。割引を受けられることを間接に示す情報としては、一例として、特定の条件を満たす個人情報を有する者が割引を受けられる場合には、当該個人情報(自体)が用いられてもよい。割引を受けられる金額を直接に示す情報としては、一例として、「○○円の割引を受けられる」(○○は金額を表す。)という内容の情報が用いられてもよい。割引を受けられる金額を間接に示す情報としては、一例として、複数段階のレベルのそれぞれの条件を満たす個人情報を有する者がそれぞれのレベルに応じた金額の割引を受けられる場合には、それぞれのレベルが把握される当該個人情報(自体)が用いられてもよい。
さらに、割引関連情報には、例えば、割引を受けられる有効期限を直接または間接に示す情報が含まれてもよい。なお、有効期限の情報は、例えば、有効期限のみを示す情報が設けられてもよく、または、割引を受けられるか否かを示す情報と一体化されていてもよい。
精算用カード303は、電子マネー機能付きのICカードであり、当該精算用カード303のIDの情報や、精算に関する情報を記憶する。具体例として、精算用カード303は、内部のメモリ(図1の例では、例えば、RAM13)に残高の情報を記憶し、外部の読み取り端末システム301(例えば、前部端末351や後部端末352)により引き落とされる金額を当該残高から減算し、減算後の残高の情報を記憶する。
管理サーバ304は、実施形態1では、バスから離隔した位置に存在する管理センタに設置されている。管理サーバ304は、利用者に関する情報を記憶し、実施形態1では、個人番号カード302に関する情報や、精算用カード303に関する情報などを記憶する。個人番号カード302に関する情報としては、例えば、個人番号カード302のIDの情報や、割引関連情報などがある。精算用カード303に関する情報としては、例えば、精算用カード303のIDの情報や、残高情報などがある。
読み取り端末システム301における前部端末351と後部端末352の一方または両方は、管理サーバ304との間で無線を介して通信し、管理サーバ304から情報の更新を受けることや、管理サーバ304に記憶された情報を取得することなどが可能である。
他の構成例として、管理サーバ304の機能が読み取り端末システム301に一体化されて備えられてもよい。
なお、読み取り端末システム301と管理サーバ304との通信が不要である場合には、当該通信の機能が備えられなくてもよい。
図5は、実施形態1の前部端末351の構成を示すブロック図である。なお、実施形態1の後部端末352についても、同様である。
実施形態1の前部端末351は、カード通信部401と、運賃精算部402と、割引情報記憶部403と、割引関連情報取得部404と、割引対象判定部405と、運賃設定部406と、運賃出力部407と、ネットワーク通信部408を備える。
カード通信部401は、個人番号カード302と通信する機能および精算用カード303と通信する機能を備える。これらの通信は、実施形態1では、非接触方式で行われ、他の構成例として、一方または他方が接触方式で行われてもよい。
運賃精算部402は、カード通信部401と精算用カード303とが通信しているときに、精算用カード303に記憶されている残高情報について精算の処理を行う。具体的には、運賃精算部402は、精算用カード303に記憶されている残高情報を精算後の残高情報へ書き換えるように制御する。一例として、残高情報が1000円の情報であり、バスの料金(運賃)として200円だけ支払いをさせる場合には、残高情報を800円(=1000円−200円)の情報へ書き換える。
割引情報記憶部403は、料金の割引に関する情報を記憶する。
実施形態1では、複数段階のレベルのそれぞれの条件を満たす個人情報を有する者がそれぞれのレベルに応じた金額の割引を受けられる場合を示す。そして、個人番号カード302に記憶される割引関連情報として、それぞれのレベルが把握される個人情報(自体)が用いられる。
実施形態1では、割引情報記憶部403は、個人情報と、その個人情報に対応する割引金額の情報と、その割引の有効期限の情報とを対応付けて記憶する。なお、割引金額の情報の代わりに、割引率などの情報が用いられてもよい。
なお、前部端末351は、割引情報記憶部403以外にも、各種の情報を記憶する記憶部(メモリ)を備えていてもよい。
また、前部端末351において記憶される各種の情報は、実施形態1では、当該前部端末351の内部の記憶部に記憶される。他の構成例として、これらの情報の全部または一部が、外部に設けられた記憶部(一例として、管理サーバ304の記憶部でもよい。)に記憶されて使用されてもよい。
割引関連情報取得部404は、カード通信部401と個人番号カード302とが通信しているときに、個人番号カード302に記憶されている割引関連情報を読み取って取得する。
割引対象判定部405は、割引関連情報取得部404により取得された割引関連情報と、割引情報記憶部403に記憶された情報に基づいて、当該取得された割引関連情報が割引の対象となるか否かを判定する。実施形態1では、割引対象判定部405は、割引情報記憶部403に記憶された情報に基づいて、割引関連情報取得部404により取得された個人情報に対応する割引金額(0円の割引は、実質的に割引が無いため、除く。)の情報が記憶されている場合に割引の対象となると判定し、それ以外の場合に割引の対象にならないと判定する。このとき、割引対象判定部405は、割引の有効期限が過ぎている場合には、割引の対象にならないと判定する。
運賃設定部406は、料金(運賃)を設定する。実施形態1では、バスの運賃に関して、運賃設定部406は、割引対象判定部405により割引の対象にならないと判定された場合には、通常通りの料金を設定し、また、割引対象判定部405により割引の対象になると判定された場合には、通常通りの料金から割引金額を減算した結果の金額を割引後の料金として設定する。
ここで、運賃設定部406により設定された料金が、運賃精算部402により精算される。
運賃出力部407は、運賃設定部406により設定された料金の情報を出力する。この出力としては、例えば、画面に表示出力する構成や、音声として出力する構成が用いられる。
ネットワーク通信部408は、ネットワークを介して、管理サーバ304との間で通信する。このネットワークとしては、様々なものが用いられてもよい。
図6は、実施形態1の通信システム311における料金支払いの処理の流れの一例を示すタイムチャート図である。
実施形態1では、バスの利用者501が、料金割引に個人番号カード302を使用し、料金支払いに精算用カード303を使用する場合を示す。図6には、利用者501、読み取り端末システム301(前部端末351および後部端末352を含む。)、個人番号カード302、精算用カード303を示してある。
実施形態1では、バスの利用者501が、乗車時または降車時に、同一の端末(前部端末351または後部端末352のうちの一方)に、個人番号カード302をかざした後に、精算用カード303をかざす場合を示す。つまり、乗車時または降車時の一方のみにおける通信で料金を支払う。なお、乗車時と降車時のそれぞれにおいて使用される端末(前部端末351または後部端末352)としては、特に限定はなく、例えば、前部で料金を支払って乗車して後部で降車する構成や、後部で乗車して前部で料金を支払って降車する構成が用いられてもよい。
ここでは、乗車時に前部端末351で料金を支払う場合を例として説明する。後部端末352で料金を支払う場合も同様である。また、降車時に料金を支払う場合も同様である。
利用者501が、個人番号カード302を前部端末351の読み取り部にかざしてタッチすると(処理T1)、前部端末351は個人番号カード302に対してファイルを選択するためのセレクト(SELECT)コマンドを送信する(処理T2)。セレクトコマンドを受信した個人番号カード302は、対象となるDFを選択してカレントDFとして設定して、前部端末351に対してレスポンスを返す(処理T3)。ここで、対象となるDFは、個人情報(割引関連情報の一例)が記憶されているDFである。
次に、前部端末351は、個人番号カード302に対して、割引対象の資格情報(実施形態1では、個人情報)を取得するためのゲットデータ(GET DATA)コマンドを送信する(処理T4)。ゲットデータコマンドを受信した個人番号カード302は、個人情報をレスポンスに設定して前部端末351へ返す(処理T5)。
ここで、実施形態1では、個人情報には、割引のレベルを特定することが可能な情報と、割引の有効期限を特定することが可能な情報が含まれるとする。つまり、実施形態1では、これらの情報が前記したレスポンスに設定される。
次に、前部端末351は、ゲットデータコマンドから得られたレスポンスの情報(実施形態1では、個人情報)に基づいて、割引対象であると判定した場合には割引後の料金(運賃)を設定して表示し、一方、割引対象ではないと判定した場合には通常の料金(運賃)を設定して表示する。また、この表示出力に合わせて音声の案内も行う(処理T6)。
その後、利用者501は、精算用カード303を前部端末351の読み取り部にかざしてタッチする(処理T7)。すると、前部端末351は、精算用カード303と通信して、当該精算用カード303に記憶される残高情報から設定された料金を減算することで、料金の精算を行う(処理T8)。
このように、実施形態1では、前部端末351は、読み取り部にかざされた個人番号カード302に記憶された情報(個人情報)を読み取って記憶した後に、続けて読み取り部にかざされた精算用カード303の精算処理において、当該記憶した情報(個人情報)に基づく割引を適用する。
ここで、実施形態1では、前部端末351は、読み取り部に対して、個人番号カード302がかざされた後に、所定の期間内に、精算用カード303以外の検出可能なICカードがかざされずに、精算用カード303がかざされた場合に、当該個人番号カード302と当該精算用カード303が続けてかざされたと判定し、上記のような割引に関する処理を実行する。一方、前部端末351は、それ以外の場合には、当該個人番号カード302と当該精算用カード303が続けてかざされていないと判定し、上記のような割引に関する処理を実行しない。なお、所定の期間としては、任意の期間が用いられてもよく、例えば、30秒などの期間が用いられてもよい。
図7は、実施形態1の前部端末351における料金支払いの処理の流れの一例を示すフローチャート図である。図7を参照して、前部端末351において行われる処理のシーケンスの一例を示す。実施形態1では、乗務員511は、特に何もしなくてもよい。
まず、利用者501が持つ個人番号カード302には、あらかじめ、割引関連情報(実施形態1では、個人情報)を登録して記憶しておく。
前部端末351では、読み取り部に利用者501が個人番号カード302をかざすと(ステップS1)、カード通信部401により個人番号カード302と通信し、割引関連情報取得部404により個人番号カード302に記憶された個人情報を取得し、割引対象判定部405により割引対象であるかまたは割引非対象であるかを判定する(ステップS2)。次に、前部端末351では、運賃設定部406により、割引対象の判定結果に基づいて、割引料金または通常料金を設定し(ステップS3)、運賃出力部407により、設定された料金(運賃)を画面表示するとともに(ステップS4)、設定された料金(運賃)を音声案内する(ステップS5)。その後、前部端末351では、読み取り部に利用者501が精算用カード303をかざすと(ステップS6)、運賃精算部402により、当該前部端末351内に保持している料金(運賃)の情報に基づいて、料金(運賃)を精算する処理を行う(ステップS7)。
ここで、割引対象の資格情報(実施形態1では、割引関連情報の一例である個人情報)や、割引金額の情報や、割引の有効期限の情報などは、必要に応じて、管理サーバ304を介して更新される(ステップS11)。例えば、管理サーバ304は、当該管理サーバ304の側でそれぞれの利用者に関する該当する情報が変更されると、その変更後の情報を前部端末351へ送信し、そして、前部端末351は、記憶している該当する情報を、受信した変更後の情報へ更新する。また、例えば、前部端末351は、必要に応じて、変更後の情報を個人番号カード302へ送信して、個人番号カード302に記憶されている該当する情報を変更後の情報へ更新する。
以上のように、実施形態1の通信システム311では、外部から提示される指示(コマンド)を解釈および実行してその結果を応答するICカードが用いられた個人番号カード302に、割引対象となる資格を有するか否かが特定される個人情報(割引関連情報の一例)を持つファイルが記憶される。そして、前部端末351(後部端末352も同様)は、個人番号カード302に提示する指示により前記ファイルを対象として、個人番号カード302から受信した情報に応じて割引対象であるか否かを判定し、その判定結果の情報を内部に保持し、続けてICカード(実施形態1では、精算用カード303)の処理を実行する際に前記保持した情報を利用する。
一構成例として、端末(実施形態1では、前部端末351や後部端末352)は、第1の携帯可能電子装置(実施形態1では、個人番号カード302)との通信を介して前記第1の携帯可能電子装置に記憶された情報(実施形態1では、個人情報)を取得する情報取得部(実施形態1では、割引関連情報取得部404)と、続けて前記第1の携帯可能電子装置および第2の携帯可能電子装置(実施形態1では、精算用カード303)と通信する場合に前記情報取得部により取得された情報により特定される割引に基づいて、前記第2の携帯可能電子装置との通信により精算を行う料金を設定する設定部(実施形態1では、運賃設定部406)と、を有する。
一構成例として、前記端末では、利用者(実施形態1では、利用者501)によるサービス(実施形態1では、バスのサービス)の利用開始時または利用終了時のいずれかに、前記第1の携帯可能電子装置の後に続けて前記第2の携帯可能電子装置と通信する場合に、前記情報取得部は、前記第1の携帯可能電子装置に記憶された情報を取得し、前記設定部は、前記情報取得部により取得された情報により特定される割引に基づいて、前記第2の携帯可能電子装置との通信により精算を行う料金を設定する。
以上のように、実施形態1の通信システム311では、バスにおいて、個人番号カード302と精算用カード303が続けて同一の端末(前部端末351または後部端末352)と通信する場合に、個人番号カード302に記憶された情報(実施形態1では、個人情報)に基づく割引を精算用カード303による精算に適用することにより、利用者501や乗務員511にとって簡便に、所定の情報に基づく割引を料金に適用することができる。具体的には、例えば、乗務員511が行っていた割引に関する証明書の目視確認や運賃の再設定などの手続きが不要であり、料金の支払いにおける一連の処理時間を短縮することができる。
(実施形態2)
以下、実施形態2を図面を参照して説明する。
実施形態2では、説明の便宜上、図4に示されるものと同様な構成に関し、通信システム311a、読み取り端末システム301a、前部端末351a、後部端末352a、個人番号カード302a、精算用カード303a、管理サーバ304aと呼ぶ。ここで、個人番号カード302aと、管理サーバ304aは、それぞれ、実施形態1のものと同様である。
実施形態2では、主に、実施形態1との相違点を詳しく説明し、実施形態1と同様な点については説明を省略または簡易化する。
図8は、実施形態2の前部端末351aの構成を示すブロック図である。なお、実施形態2の後部端末352aについても、同様である。
実施形態2の前部端末351aは、カード通信部601と、運賃精算部602と、割引情報記憶部603と、割引関連情報取得部604と、割引対象判定部605と、運賃設定部606と、運賃出力部607と、乗車場所情報通知部608と、前後部通信部609と、ネットワーク通信部610を備える。
ここで、カード通信部601と、運賃精算部602と、割引情報記憶部603と、割引関連情報取得部604と、割引対象判定部605と、運賃出力部607と、ネットワーク通信部610は、それぞれ、実施形態1の対応するものと同様な機能を有する。
運賃設定部606は、実施形態1の対応するものと同様な機能を有し、さらに、実施形態2では、乗車場所および降車場所に基づいて運賃を設定する。
乗車場所情報通知部608は、利用者がバスに乗車する場所(例えば、バス停)を示す情報である乗車場所情報を精算用カード303aへ送信する。
前後部通信部609は、前部端末351aと後部端末352aとの間で通信する。この通信は、有線または無線で行われる。実施形態2では、この通信により、前部端末351aと後部端末352aは、互いに保持する情報の内容を共有して一致させる。
図9は、実施形態2の通信システム311aにおける料金支払いの処理の流れの一例を示すタイムチャート図である。
実施形態2では、バスの利用者501が、料金割引に個人番号カード302aを使用し、料金支払いに精算用カード303aを使用する場合を示す。図9には、利用者501、読み取り端末システム301a(前部端末351aおよび後部端末352aを含む。)、個人番号カード302a、精算用カード303aを示してある。実施形態2では、バスの利用者501が、乗車時に、同一の端末(前部端末351aまたは後部端末352aのうちの一方)に、個人番号カード302aをかざした後に、精算用カード303aをかざし、そして、降車時に、当該端末(前記した前部端末351aまたは後部端末352aのうちの一方)または他方の端末に、精算用カード303aをかざす場合を示す。つまり、乗車時における通信と降車時における通信の両方を行って料金を支払う。なお、乗車時と降車時のそれぞれにおいて使用される端末(前部端末351aまたは後部端末352a)としては、特に限定はなく、例えば、前部で乗車して後部で料金を支払って降車する構成や、後部で乗車して前部で料金を支払って降車する構成が用いられてもよい。
ここでは、乗車時に後部端末352aで割引関連情報を通信して、降車時に前部端末351aで料金を支払う場合を例として説明する。なお、乗車時に前部端末351aで割引関連情報を通信して、降車時に後部端末352aで料金を支払う場合も同様である。
なお、バスが存在する場所(乗車場所や降車場所)は、読み取り端末システム301aにおいて把握されている。
まず、乗車時の処理を説明する。
利用者501が、個人番号カード302aを後部端末352aの読み取り部にかざしてタッチすると(処理T21)、後部端末352aは個人番号カード302aに対してファイルを選択するためのセレクト(SELECT)コマンドを送信する(処理T22)。セレクトコマンドを受信した個人番号カード302aは、対象となるDFを選択してカレントDFとして設定して、後部端末352aに対してレスポンスを返す(処理T23)。ここで、対象となるDFは、個人情報(割引関連情報の一例)が記憶されているDFである。
次に、後部端末352aは、個人番号カード302aに対して、割引対象の資格情報(実施形態2では、個人情報)を取得するためのゲットデータ(GET DATA)コマンドを送信する(処理T24)。ゲットデータコマンドを受信した個人番号カード302aは、個人情報をレスポンスに設定して後部端末352aへ返す(処理T25)。
ここで、実施形態2では、個人情報には、割引のレベルを特定することが可能な情報と、割引の有効期限を特定することが可能な情報が含まれるとする。
その後、利用者501は、精算用カード303aを後部端末352aの読み取り部にかざしてタッチする(処理T26)。すると、後部端末352aは、精算用カード303aと通信して、当該精算用カード303aへ乗車場所の情報を送信する(処理T27)。乗車場所の情報を受信した精算用カード303aは、受信した乗車場所の情報を記憶する(処理T28)。
また、後部端末252aは、個人番号カード302aから受信した個人情報またはその個人情報に基づいて特定される割引に関する情報(ここでは、いずれも、割引特定情報と呼ぶ。)を、続けてかざされた精算用カード303aのIDの情報と対応付けて記憶する(処理T29)。ここで、後部端末252aは、精算用カード303aと通信するときに、当該精算用カード303aのIDの情報を取得している。なお、割引特定情報は、割引情報記憶部603に記憶されてもよく、あるいは、他の記憶部に記憶されてもよい。
次いで、降車時の処理を説明する。
利用者501は、精算用カード303aを前部端末351aの読み取り部にかざしてタッチする(処理T30)。すると、前部端末351aは、精算用カード303aと通信して、当該精算用カード303aに記憶された乗車場所の情報を受信し、受信した乗車場所の情報と降車場所の情報に基づいて料金(運賃)を設定し、当該精算用カード303aに記憶される残高情報から設定された料金を減算することで、料金の精算を行う(処理T31)。ここで、前部端末351aは、精算用カード303aのIDの情報と割引特定情報との対応の情報を後部端末352aから受信して、この情報に基づいて、料金(運賃)を設定する。
また、前部端末351aは、割引対象であると判定した場合には割引後の料金(運賃)を設定して表示し、一方、割引対象ではないと判定した場合には通常の料金(運賃)を設定して表示する。また、この表示出力に合わせて音声の案内も行う(処理T32)。
このように、実施形態2では、読み取り端末システム301a(前部端末351aおよび後部端末352a)は、乗車時に、読み取り部にかざされた個人番号カード302aに記憶された情報(個人情報)を読み取って、続けて読み取り部にかざされた精算用カード303aのIDの情報と当該個人情報に基づく割引特定情報とを対応付けて記憶し、その後、降車時に、精算用カード303aの精算処理において、当該記憶した割引特定情報に基づく割引を適用する。
なお、実施形態2では、乗車場所と降車場所の組み合わせにより料金(運賃)が異なり得る場合を示した。他の構成例として、乗車場所や降車場所によらずに一定の金額の料金(運賃)である場合には、乗車場所の情報や降車場所の情報が用いられなくてもよい。
ここで、実施形態2では、後部端末352aは、読み取り部に対して、個人番号カード302aがかざされた後に、所定の期間内に、精算用カード303a以外の検出可能なICカードがかざされずに、精算用カード303aがかざされた場合に、当該個人番号カード302aと当該精算用カード303aが続けてかざされたと判定し、上記のような割引に関する処理を実行する。一方、後部端末352aは、それ以外の場合には、当該個人番号カード302aと当該精算用カード303aが続けてかざされていないと判定し、上記のような割引に関する処理を実行しない。なお、所定の期間としては、任意の期間が用いられてもよく、例えば、30秒などの期間が用いられてもよい。
図10は、実施形態2の読み取り端末システム301aにおける料金支払いの処理の流れの一例を示すフローチャート図である。図10を参照して、読み取り端末システム301aにおいて行われる処理のシーケンスの一例を示す。実施形態2では、乗務員511は、特に何もしなくてもよい。
まず、利用者501が持つ個人番号カード302aには、あらかじめ、割引関連情報(実施形態2では、個人情報)を登録して記憶しておく。
乗車時において、後部端末352aでは、読み取り部に利用者501が個人番号カード302aをかざすと(ステップS31)、カード通信部601により個人番号カード302aと通信し、割引関連情報取得部604により個人番号カード302aに記憶された個人情報を取得し、割引対象判定部605により割引対象であるかまたは割引非対象であるかを判定する(ステップS32)。後部端末352aでは、割引対象である場合には、割引特定情報を記憶する(ステップS33)。続いて、後部端末352aでは、読み取り部に利用者501が精算用カード303aをかざすと(ステップS34)、乗車場所情報通知部608により、精算用カード303aに乗車場所の情報を通知して記憶させる(ステップS35)。また、後部端末352aでは、記憶した割引特定情報に対応付けて、精算用カード303aのIDの情報を記憶する。
降車時において、前部端末351aでは、読み取り部に利用者501が精算用カード303aをかざすと(ステップS36)、運賃設定部606により、当該精算用カード303aのIDの情報に対応して記憶されている割引特定情報に基づいて、割引料金または通常料金を設定して、運賃精算部602により、料金(運賃)を精算する処理を行う(ステップS37)。また、前部端末351aでは、運賃出力部607により、設定された料金(運賃)を画面表示するとともに(ステップS38)、設定された料金(運賃)を音声案内する(ステップS39)。
ここで、割引対象の資格情報(実施形態2では、割引関連情報の一例である個人情報)や、割引金額の情報や、割引の有効期限の情報などは、必要に応じて、管理サーバ304aを介して更新される(ステップS41)。
なお、実施形態2では、利用者501が支払うべき料金の情報を出力(表示や音声出力)する構成を示した。例えば、乗車場所および降車場所の組み合わせが未確定であるために利用者501が支払うべき料金が未確定であるが、割引対象であるか否かが確定したとき(例えば、乗車時)に、割引対象であれば所定の基本料金(例えば、乗降場所によらない最低料金)に対して割引を適用した結果の料金を出力し、割引対象でなければ所定の基本料金を出力する構成が用いられてもよい。
一構成例として、端末(実施形態2では、前部端末351aや後部端末352a)では、情報取得部(実施形態2では、割引関連情報取得部604)により取得された情報または当該情報により特定される割引の情報を記憶する記憶部(実施形態2では、割引情報記憶部603)を有し、利用者(実施形態2では、利用者501)によるサービス(実施形態2では、バスのサービス)の利用開始時に、第1の携帯可能電子装置(実施形態2では、個人番号カード302a)の後に続けて第2の携帯可能電子装置(実施形態2では、精算用カード303a)と通信する場合に、前記情報取得部は、前記第1の携帯可能電子装置に記憶された情報(実施形態2では、個人情報)を取得し、前記記憶部は、前記情報取得部により取得された情報または当該情報により特定される割引の情報を記憶し、前記利用者による前記サービスの利用終了時に、前記第2の携帯可能電子装置と通信する場合に、設定部(実施形態2では、運賃設定部606)は、前記記憶部に記憶された情報を用いることで、前記情報取得部により取得された情報により特定される割引に基づいて、前記第2の携帯可能電子装置との通信により精算を行う料金を設定する。
一構成例として、前記端末では、前記サービスは、前記利用者を運搬するサービス(実施形態2では、バスのサービス)であり、前記設定部は、さらに、前記サービスの利用開始時における場所(実施形態2では、乗車場所)の情報および前記サービスの利用終了時における場所(実施形態2では、降車場所)の情報に基づいて、前記第2の携帯可能電子装置との通信により精算を行う料金を設定する。
以上のように、実施形態2の通信システム311aでは、バスにおいて、個人番号カード302aと精算用カード303aが続けて同一の端末(前部端末351aまたは後部端末352a)と通信する場合に、個人番号カード302aに記憶された情報(実施形態2では、個人情報)に基づく割引を精算用カード303aによる精算に適用することにより、利用者501や乗務員511にとって簡便に、所定の情報に基づく割引を料金に適用することができる。
(実施形態3)
以下、実施形態3を図面を参照して説明する。
実施形態3では、説明の便宜上、図4に示されるものと同様な構成に関し、通信システム311b、読み取り端末システム301b、前部端末351b、後部端末352b、個人番号カード302b、精算用カード303b、管理サーバ304bと呼ぶ。ここで、個人番号カード302bと、管理サーバ304bは、それぞれ、実施形態1のものと同様である。
実施形態3では、主に、実施形態1との相違点を詳しく説明し、実施形態1と同様な点については説明を省略または簡易化する。
図11は、実施形態3の前部端末351bの構成を示すブロック図である。なお、実施形態3の後部端末352bについても、同様である。
実施形態3の前部端末351bは、カード通信部701と、運賃精算部702と、割引情報記憶部703と、割引関連情報取得部704と、割引対象判定部705と、運賃設定部706と、運賃出力部707と、乗車場所情報通知部708と、前後部通信部709と、ネットワーク通信部710と、割引特定情報通知部711を備える。
ここで、カード通信部701と、運賃精算部702と、割引情報記憶部703と、割引関連情報取得部704と、割引対象判定部705と、運賃出力部707と、ネットワーク通信部710は、それぞれ、実施形態1の対応するものと同様な機能を有する。
割引特定情報通知部711は、個人情報またはその個人情報に基づいて特定される割引に関する情報(ここでは、いずれも、割引特定情報と呼ぶ。)を精算用カード303bへ通知する。
運賃設定部706は、実施形態1の対応するものと同様な機能を有し、さらに、実施形態3では、乗車場所および降車場所に基づいて運賃を設定する。
乗車場所情報通知部708は、利用者がバスに乗車する場所(例えば、バス停)を示す情報である乗車場所情報を精算用カード303bへ送信する。
前後部通信部709は、前部端末351bと後部端末352bとの間で通信する。この通信は、有線または無線で行われる。実施形態3では、この通信により、前部端末351bと後部端末352bは、互いに保持する情報の内容を共有して一致させる。
図12は、実施形態3の精算用カード303bの構成を示すブロック図である。
実施形態3の精算用カード303bは、通信部751と、記憶部752と、処理部753を備える。
記憶部752は、識別情報記憶部771と、金額情報記憶部772と、乗車場所情報記憶部773(場所情報記憶部の一例)と、割引特定情報記憶部774を有する。
通信部751は、前部端末351bや後部端末352bとの間で通信する。なお、図1の例を用いると、通信部751は、図1に示される通信部15に対応する。
記憶部752は、各種の情報を記憶する。実施形態3では、識別情報記憶部771は精算用カード303bのIDの情報を記憶し、金額情報記憶部772は残高の金額の情報(残高情報)を記憶し、乗車場所情報記憶部773は乗車場所の情報を記憶し、割引特定情報記憶部774は割引特定情報を記憶する。なお、図1の例を用いると、記憶部752は、図1に示されるEEPROM12やRAM13やROM14に対応する。
処理部753は、各種の処理を実行する。なお、図1の例を用いると、処理部753は、図1に示される制御素子11に対応する。
図13は、実施形態3の通信システム311bにおける料金支払いの処理の流れの一例を示すタイムチャート図である。
実施形態3では、バスの利用者501が、料金割引に個人番号カード302bを使用し、料金支払いに精算用カード303bを使用する場合を示す。図13には、利用者501、読み取り端末システム301b(前部端末351bおよび後部端末352bを含む。)、個人番号カード302b、精算用カード303bを示してある。実施形態3では、バスの利用者501が、乗車時に、同一の端末(前部端末351bまたは後部端末352bのうちの一方)に、個人番号カード302bをかざした後に、精算用カード303bをかざし、そして、降車時に、当該端末(前記した前部端末351bまたは後部端末352bのうちの一方)または他方の端末に、精算用カード303bをかざす場合を示す。つまり、乗車時における通信と降車時における通信の両方を行って料金を支払う。なお、乗車時と降車時のそれぞれにおいて使用される端末(前部端末351bまたは後部端末352b)としては、特に限定はなく、例えば、前部で乗車して後部で料金を支払って降車する構成や、後部で乗車して前部で料金を支払って降車する構成が用いられてもよい。
ここでは、乗車時に後部端末352bで割引関連情報を通信して、降車時に前部端末351bで料金を支払う場合を例として説明する。なお、乗車時に前部端末351bで割引関連情報を通信して、降車時に後部端末352bで料金を支払う場合も同様である。
なお、バスが存在する場所(乗車場所や降車場所)は、読み取り端末システム301bにおいて把握されている。
まず、乗車時の処理を説明する。
利用者501が、個人番号カード302bを後部端末352bの読み取り部にかざしてタッチすると(処理T51)、後部端末352bは個人番号カード302bに対してファイルを選択するためのセレクト(SELECT)コマンドを送信する(処理T52)。セレクトコマンドを受信した個人番号カード302bは、対象となるDFを選択してカレントDFとして設定して、後部端末352bに対してレスポンスを返す(処理T53)。ここで、対象となるDFは、個人情報(割引関連情報の一例)が記憶されているDFである。
次に、後部端末352bは、個人番号カード302bに対して、割引対象の資格情報(実施形態3では、個人情報)を取得するためのゲットデータ(GET DATA)コマンドを送信する(処理T54)。ゲットデータコマンドを受信した個人番号カード302bは、個人情報をレスポンスに設定して後部端末352bへ返す(処理T55)。
ここで、実施形態3では、個人情報には、割引のレベルを特定することが可能な情報と、割引の有効期限を特定することが可能な情報が含まれるとする。
その後、利用者501は、精算用カード303bを後部端末352bの読み取り部にかざしてタッチする(処理T56)。すると、後部端末352bは、精算用カード303bと通信して、当該精算用カード303bへ乗車場所の情報を送信するとともに(処理T57)、当該精算用カード303bへ個人番号カード302bから受信した個人情報に基づく割引特定情報を送信する。乗車場所の情報および割引特定情報を受信した精算用カード303bは、受信した乗車場所の情報を記憶するとともに(処理T58)、受信した割引特定情報を記憶する(処理T59)。
次いで、降車時の処理を説明する。
利用者501は、精算用カード303bを前部端末351bの読み取り部にかざしてタッチする(処理T60)。すると、前部端末351bは、精算用カード303bと通信して、当該精算用カード303bに記憶された乗車場所の情報および割引特定情報を受信し、受信した乗車場所の情報および割引特定情報と降車場所の情報に基づいて料金(運賃)を設定し、当該精算用カード303bに記憶される残高情報から設定された料金を減算することで、料金の精算を行う(処理T61)。
また、前部端末351bは、割引対象であると判定した場合には割引後の料金(運賃)を設定して表示し、一方、割引対象ではないと判定した場合には通常の料金(運賃)を設定して表示する。また、この表示出力に合わせて音声の案内も行う(処理T62)。
このように、実施形態3では、読み取り端末システム301b(前部端末351bおよび後部端末352b)は、乗車時に、読み取り部にかざされた個人番号カード302bに記憶された情報(個人情報)を読み取って、続けて読み取り部にかざされた精算用カード303bへ当該個人情報に基づく割引特定情報を通知し、その後、降車時に、精算用カード303bの精算処理において、当該精算用カード303bに記憶された割引特定情報に基づく割引を適用する。
なお、実施形態3では、乗車場所と降車場所の組み合わせにより料金(運賃)が異なり得る場合を示した。他の構成例として、乗車場所や降車場所によらずに一定の金額の料金(運賃)である場合には、乗車場所の情報や降車場所の情報が用いられなくてもよい。
ここで、実施形態3では、後部端末352bは、読み取り部に対して、個人番号カード302bがかざされた後に、所定の期間内に、精算用カード303b以外の検出可能なICカードがかざされずに、精算用カード303bがかざされた場合に、当該個人番号カード302bと当該精算用カード303bが続けてかざされたと判定し、上記のような割引に関する処理を実行する。一方、後部端末352bは、それ以外の場合には、当該個人番号カード302bと当該精算用カード303bが続けてかざされていないと判定し、上記のような割引に関する処理を実行しない。なお、所定の期間としては、任意の期間が用いられてもよく、例えば、30秒などの期間が用いられてもよい。
図14は、実施形態3の読み取り端末システム301bにおける料金支払いの処理の流れの一例を示すフローチャート図である。図14を参照して、読み取り端末システム301bにおいて行われる処理のシーケンスの一例を示す。実施形態3では、乗務員511は、特に何もしなくてもよい。
まず、利用者501が持つ個人番号カード302bには、あらかじめ、割引関連情報(実施形態3では、個人情報)を登録して記憶しておく。
乗車時において、後部端末352bでは、読み取り部に利用者501が個人番号カード302bをかざすと(ステップS61)、カード通信部701により個人番号カード302bと通信し、割引関連情報取得部704により個人番号カード302bに記憶された個人情報を取得し、割引対象判定部705により割引対象であるかまたは割引非対象であるかを判定する(ステップS62)。続いて、後部端末352bでは、読み取り部に利用者501が精算用カード303bをかざすと(ステップS63)、乗車場所情報通知部708により、精算用カード303bに乗車場所の情報を通知して記憶させるとともに(ステップS64)、割引特定情報通知部711により、精算用カード303bに割引特定情報を通知して記憶させる(ステップS65)。
降車時において、前部端末351bでは、読み取り部に利用者501が精算用カード303bをかざすと(ステップS66)、運賃設定部706により、精算用カード303bに記憶された割引特定情報に基づいて、割引料金または通常料金を設定して、運賃精算部702により、料金(運賃)を精算する処理を行う(ステップS67)。また、前部端末351bでは、運賃出力部707により、設定された料金(運賃)を画面表示するとともに(ステップS68)、設定された料金(運賃)を音声案内する(ステップS69)。
ここで、割引対象の資格情報(実施形態3では、割引関連情報の一例である個人情報)や、割引金額の情報や、割引の有効期限の情報などは、必要に応じて、管理サーバ304bを介して更新される(ステップS71)。
なお、図14の例では、後部端末352bが、個人番号カード302bから読み取った個人情報に基づいて割引特定情報を判定して、当該割引特定情報を精算用カード303bに記憶させ、その後、前部端末351bが、当該精算用カード303bに記憶された割引特定情報に基づいて料金(運賃)を設定する構成を示した。他の構成例として、後部端末352bが、個人番号カード302bから読み取った個人情報を精算用カード303bに記憶させ、その後、前部端末351bが、当該精算用カード303bに記憶された個人情報に基づいて割引特定情報を判定し、当該判定した割引特定情報に基づいて料金(運賃)を設定する構成が用いられてもよい。
また、実施形態3では、利用者501が支払うべき料金の情報を出力(表示や音声出力)する構成を示した。例えば、乗車場所および降車場所の組み合わせが未確定であるために利用者501が支払うべき料金が未確定であるが、割引対象であるか否かが確定したとき(例えば、乗車時)に、割引対象であれば所定の基本料金(例えば、乗降場所によらない最低料金)に対して割引を適用した結果の料金を出力し、割引対象でなければ所定の基本料金を出力する構成が用いられてもよい。
一構成例として、端末(実施形態3では、前部端末351bや後部端末352b)では、第2の携帯可能電子装置(実施形態3では、精算用カード303b)との通信を介して、情報取得部(実施形態3では、割引関連情報取得部704)により取得された情報または当該情報により特定される割引の情報を前記第2の携帯可能電子装置へ通知する通知部(実施形態3では、割引特定情報通知部711)を有し、利用者(実施形態3では、利用者501)によるサービス(実施形態3では、バスのサービス)の利用開始時に、第1の携帯可能電子装置(実施形態3では、個人番号カード302b)の後に続けて前記第2の携帯可能電子装置と通信する場合に、前記情報取得部は、前記第1の携帯可能電子装置に記憶された情報(実施形態3では、個人情報)を取得し、前記通知部は、前記情報取得部により取得された情報または当該情報により特定される割引の情報を前記第2の携帯可能電子装置へ通知し、前記利用者による前記サービスの利用終了時に、前記第2の携帯可能電子装置と通信する場合に、設定部(実施形態3では、運賃設定部706)は、前記通知部により前記第2の携帯可能電子装置へ通知された情報を用いることで、前記情報取得部により取得された情報により特定される割引に基づいて、前記第2の携帯可能電子装置との通信により精算を行う料金を設定する。
一構成例として、前記端末では、前記サービスは、前記利用者を運搬するサービス(実施形態3では、バスのサービス)であり、前記設定部は、さらに、前記サービスの利用開始時における場所(実施形態3では、乗車場所)の情報および前記サービスの利用終了時における場所(実施形態3では、降車場所)の情報に基づいて、前記第2の携帯可能電子装置との通信により精算を行う料金を設定する。
以上のように、実施形態3の通信システム311bでは、バスにおいて、個人番号カード302bと精算用カード303bが続けて同一の端末(前部端末351bまたは後部端末352b)と通信する場合に、個人番号カード302bに記憶された情報(実施形態3では、個人情報)に基づく割引を精算用カード303bによる精算に適用することにより、利用者501や乗務員511にとって簡便に、所定の情報に基づく割引を料金に適用することができる。
(実施形態4)
以下、実施形態4を図面を参照して説明する。
実施形態4では、説明の便宜上、図4に示されるものと同様な構成に関し、通信システム311c、読み取り端末システム301c、前部端末351c、後部端末352c、個人番号カード302c、精算用カード303c、管理サーバ304cと呼ぶ。ここで、個人番号カード302cと、管理サーバ304cは、それぞれ、実施形態1のものと同様である。
実施形態4では、主に、実施形態1との相違点を詳しく説明し、実施形態1と同様な点については説明を省略または簡易化する。
ここで、実施形態4の前部端末351c(および後部端末352c)は、概略的には、実施形態2に係る図8に示されるものと同様な機能を有する。
実施形態4の通信システム311cにおける全体的な処理の流れは、概略的には、実施形態2における処理の流れと比べて、一部の処理の順序が異なるものとなっている。
図15は、実施形態4の通信システム311cにおける料金支払いの処理の流れの一例を示すタイムチャート図である。
実施形態4では、バスの利用者501が、料金割引に個人番号カード302cを使用し、料金支払いに精算用カード303cを使用する場合を示す。図15には、利用者501、読み取り端末システム301c(前部端末351cおよび後部端末352cを含む。)、個人番号カード302c、精算用カード303cを示してある。実施形態4では、バスの利用者501が、乗車時に、同一の端末(前部端末351cまたは後部端末352cのうちの一方)に、精算用カード303cをかざした後に、個人番号カード302cをかざし、そして、降車時に、当該端末(前記した前部端末351cまたは後部端末352cのうちの一方)または他方の端末に、精算用カード303cをかざす場合を示す。つまり、乗車時における通信と降車時における通信の両方を行って料金を支払う。なお、乗車時と降車時のそれぞれにおいて使用される端末(前部端末351cまたは後部端末352c)としては、特に限定はなく、例えば、前部で乗車して後部で料金を支払って降車する構成や、後部で乗車して前部で料金を支払って降車する構成が用いられてもよい。
ここでは、乗車時に後部端末352cで割引関連情報を通信して、降車時に前部端末351cで料金を支払う場合を例として説明する。なお、乗車時に前部端末351cで割引関連情報を通信して、降車時に後部端末352cで料金を支払う場合も同様である。
なお、バスが存在する場所(乗車場所や降車場所)は、読み取り端末システム301cにおいて把握されている。
まず、乗車時の処理を説明する。
利用者501が、精算用カード303cを後部端末352cの読み取り部にかざしてタッチする(処理T81)。すると、後部端末352cは、精算用カード303cと通信して、当該精算用カード303cへ乗車場所の情報を送信する(処理T82)。乗車場所の情報を受信した精算用カード303cは、受信した乗車場所の情報を記憶する(処理T83)。また、後部端末252cは、精算用カード303cと通信するときに、当該精算用カード303cのIDの情報を取得して記憶する。
その後、利用者501は、個人番号カード302cを後部端末352cの読み取り部にかざしてタッチすると(処理T84)、後部端末352cは個人番号カード302cに対してファイルを選択するためのセレクト(SELECT)コマンドを送信する(処理T85)。セレクトコマンドを受信した個人番号カード302cは、対象となるDFを選択してカレントDFとして設定して、後部端末352cに対してレスポンスを返す(処理T86)。ここで、対象となるDFは、個人情報(割引関連情報の一例)が記憶されているDFである。
次に、後部端末352cは、個人番号カード302cに対して、割引対象の資格情報(実施形態4では、個人情報)を取得するためのゲットデータ(GET DATA)コマンドを送信する(処理T87)。ゲットデータコマンドを受信した個人番号カード302cは、個人情報をレスポンスに設定して後部端末352cへ返す(処理T88)。
ここで、実施形態4では、個人情報には、割引のレベルを特定することが可能な情報と、割引の有効期限を特定することが可能な情報が含まれるとする。
また、後部端末252cは、個人番号カード302cから受信した個人情報またはその個人情報に基づいて特定される割引に関する情報(ここでは、いずれも、割引特定情報と呼ぶ。)を、個人番号カード302cより前に続けてかざされている精算用カード303cのIDの情報と対応付けて記憶する(処理T89)。
次いで、降車時の処理を説明する。
利用者501は、精算用カード303cを前部端末351cの読み取り部にかざしてタッチする(処理T90)。すると、前部端末351cは、精算用カード303cと通信して、当該精算用カード303cに記憶された乗車場所の情報を受信し、受信した乗車場所の情報と降車場所の情報に基づいて料金(運賃)を設定し、当該精算用カード303cに記憶される残高情報から設定された料金を減算することで、料金の精算を行う(処理T91)。ここで、前部端末351cは、精算用カード303cのIDの情報と割引特定情報との対応の情報を後部端末352cから受信して、この情報に基づいて、料金(運賃)を設定する。
また、前部端末351cは、割引対象であると判定した場合には割引後の料金(運賃)を設定して表示し、一方、割引対象ではないと判定した場合には通常の料金(運賃)を設定して表示する。また、この表示出力に合わせて音声の案内も行う(処理T92)。
このように、実施形態4では、読み取り端末システム301c(前部端末351cおよび後部端末352c)は、乗車時に、読み取り部にかざされた精算用カード303cのIDの情報と、続けて読み取り部にかざされた個人番号カード302cに記憶された情報(個人情報)に基づく割引特定情報とを対応付けて記憶し、その後、降車時に、精算用カード303cの精算処理において、当該記憶した割引特定情報に基づく割引を適用する。
なお、実施形態4では、乗車場所と降車場所の組み合わせにより料金(運賃)が異なり得る場合を示した。他の構成例として、乗車場所や降車場所によらずに一定の金額の料金(運賃)である場合には、乗車場所の情報や降車場所の情報が用いられなくてもよい。
ここで、実施形態4では、後部端末352cは、読み取り部に対して、精算用カード303cがかざされた後に、所定の期間内に、個人番号カード302c以外の検出可能なICカードがかざされずに、個人番号カード302cがかざされた場合に、当該精算用カード303cと当該個人番号カード302cが続けてかざされたと判定し、上記のような割引に関する処理を実行する。一方、後部端末352cは、それ以外の場合には、当該精算用カード303cと当該個人番号カード302cが続けてかざされていないと判定し、上記のような割引に関する処理を実行しない。なお、所定の期間としては、任意の期間が用いられてもよく、例えば、30秒などの期間が用いられてもよい。
図16は、実施形態4の読み取り端末システム301cにおける料金支払いの処理の流れの一例を示すフローチャート図である。図16を参照して、読み取り端末システム301cにおいて行われる処理のシーケンスの一例を示す。実施形態4では、乗務員511は、特に何もしなくてもよい。
まず、利用者501が持つ個人番号カード302cには、あらかじめ、割引関連情報(実施形態4では、個人情報)を登録して記憶しておく。
乗車時において、後部端末352cでは、読み取り部に利用者501が精算用カード303cをかざすと(ステップS101)、当該精算用カード303cに乗車場所の情報を通知して記憶させる(ステップS102)。続いて、後部端末352cでは、読み取り部に利用者501が個人番号カード302cをかざすと(ステップS103)、当該個人番号カード302cと通信し、当該個人番号カード302cに記憶された個人情報を取得し、割引対象であるかまたは割引非対象であるかを判定する(ステップS104)。後部端末352cでは、割引対象である場合には、割引特定情報を記憶する(ステップS105)。
降車時において、前部端末351cでは、読み取り部に利用者501が精算用カード303cをかざすと(ステップS106)、当該精算用カード303cのIDの情報に対応して記憶されている割引特定情報に基づいて、割引料金または通常料金を設定して、料金(運賃)を精算する処理を行う(ステップS107)。また、前部端末351cでは、設定された料金(運賃)を画面表示するとともに(ステップS108)、設定された料金(運賃)を音声案内する(ステップS109)。
ここで、割引対象の資格情報(実施形態4では、割引関連情報の一例である個人情報)や、割引金額の情報や、割引の有効期限の情報などは、必要に応じて、管理サーバ304cを介して更新される(ステップS111)。
なお、実施形態4では、利用者501が支払うべき料金の情報を出力(表示や音声出力)する構成を示した。例えば、乗車場所および降車場所の組み合わせが未確定であるために利用者501が支払うべき料金が未確定であるが、割引対象であるか否かが確定したとき(例えば、乗車時)に、割引対象であれば所定の基本料金(例えば、乗降場所によらない最低料金)に対して割引を適用した結果の料金を出力し、割引対象でなければ所定の基本料金を出力する構成が用いられてもよい。
一構成例として、端末(実施形態4では、前部端末351cや後部端末352c)では、情報取得部により取得された情報または当該情報により特定される割引の情報を記憶する記憶部を有し、利用者(実施形態4では、利用者501)によるサービス(実施形態4では、バスのサービス)の利用開始時に、第2の携帯可能電子装置(実施形態4では、精算用カード303c)の後に続けて第1の携帯可能電子装置(実施形態4では、個人番号カード302c)と通信する場合に、前記情報取得部は、前記第1の携帯可能電子装置に記憶された情報を取得し、前記記憶部は、前記情報取得部により取得された情報または当該情報により特定される割引の情報を記憶し、前記利用者による前記サービスの利用終了時に、前記第2の携帯可能電子装置と通信する場合に、設定部は、前記記憶部に記憶された情報を用いることで、前記情報取得部により取得された情報により特定される割引に基づいて、前記第2の携帯可能電子装置との通信により精算を行う料金を設定する。
一構成例として、端末では、前記サービスは、前記利用者を運搬するサービス(実施形態3では、バスのサービス)であり、前記設定部は、さらに、前記サービスの利用開始時における場所(実施形態3では、乗車場所)の情報および前記サービスの利用終了時における場所(実施形態3では、降車場所)の情報に基づいて、前記第2の携帯可能電子装置との通信により精算を行う料金を設定する。
以上のように、実施形態4の通信システム311cでは、バスにおいて、個人番号カード302cと精算用カード303cが続けて同一の端末(前部端末351cまたは後部端末352c)と通信する場合に、個人番号カード302cに記憶された情報(実施形態4では、個人情報)に基づく割引を精算用カード303cによる精算に適用することにより、利用者501や乗務員511にとって簡便に、所定の情報に基づく割引を料金に適用することができる。
(実施形態5)
以下、実施形態5を図面を参照して説明する。
実施形態5では、説明の便宜上、図4に示されるものと同様な構成に関し、通信システム311d、読み取り端末システム301d、前部端末351d、後部端末352d、個人番号カード302d、精算用カード303d、管理サーバ304dと呼ぶ。ここで、個人番号カード302dと、管理サーバ304dは、それぞれ、実施形態1のものと同様である。
実施形態5では、主に、実施形態1との相違点を詳しく説明し、実施形態1と同様な点については説明を省略または簡易化する。
ここで、実施形態5の前部端末351d(および後部端末352d)は、概略的には、実施形態2に係る図8に示されるものと同様な機能を有する。
また、実施形態5の精算用カード303dは、概略的には、実施形態2に係るものと同様な機能を有する。
図17は、実施形態5の通信システム311dにおける料金支払いの処理の流れの一例を示すタイムチャート図である。
実施形態5では、バスの利用者501が、料金割引に個人番号カード302dを使用し、料金支払いに精算用カード303dを使用する場合を示す。図17には、利用者501、読み取り端末システム301d(前部端末351dおよび後部端末352dを含む。)、個人番号カード302d、精算用カード303dを示してある。実施形態5では、バスの利用者501が、乗車時に、所定の端末(前部端末351dまたは後部端末352dのうちの一方)に精算用カード303dをかざし、そして、降車時に、当該端末(前記した前部端末351dまたは後部端末352dのうちの一方)または他方の端末である同一の端末に、個人番号カード302dをかざした後に、精算用カード303dをかざす場合を示す。つまり、乗車時における通信と降車時における通信の両方を行って料金を支払う。なお、乗車時と降車時のそれぞれにおいて使用される端末(前部端末351dまたは後部端末352d)としては、特に限定はなく、例えば、前部で乗車して後部で料金を支払って降車する構成や、後部で乗車して前部で料金を支払って降車する構成が用いられてもよい。
ここでは、降車時に、前部端末351dで割引関連情報を通信して、前部端末351dで料金を支払う場合を例として説明する。なお、降車時に、後部端末352dで割引関連情報を通信して、後部端末352dで料金を支払う場合も同様である。
なお、バスが存在する場所(乗車場所や降車場所)は、読み取り端末システム301dにおいて把握されている。
まず、乗車時の処理を説明する。
利用者501が、精算用カード303dを後部端末352dの読み取り部にかざしてタッチする(処理T101)。すると、後部端末352dは、精算用カード303dと通信して、当該精算用カード303dへ乗車場所の情報を送信する(処理T102)。乗車場所の情報を受信した精算用カード303dは、受信した乗車場所の情報を記憶する(処理T103)。
次いで、降車時の処理を説明する。
利用者501が、個人番号カード302dを前部端末351dの読み取り部にかざしてタッチすると(処理T104)、前部端末351dは個人番号カード302dに対してファイルを選択するためのセレクト(SELECT)コマンドを送信する(処理T105)。セレクトコマンドを受信した個人番号カード302dは、対象となるDFを選択してカレントDFとして設定して、前部端末351dに対してレスポンスを返す(処理T106)。ここで、対象となるDFは、個人情報(割引関連情報の一例)が記憶されているDFである。
次に、前部端末351dは、個人番号カード302dに対して、割引対象の資格情報(実施形態5では、個人情報)を取得するためのゲットデータ(GET DATA)コマンドを送信する(処理T107)。ゲットデータコマンドを受信した個人番号カード302dは、個人情報をレスポンスに設定して前部端末351dへ返す(処理T108)。
ここで、実施形態5では、個人情報には、割引のレベルを特定することが可能な情報と、割引の有効期限を特定することが可能な情報が含まれるとする。
その後、利用者501は、精算用カード303dを前部端末351dの読み取り部にかざしてタッチする(処理T109)。すると、前部端末351dは、精算用カード303dと通信して、当該精算用カード303dに記憶される残高情報から設定された料金を減算することで、料金の精算を行う(処理T110)。この際、前部端末351dは、精算用カード303dと通信して、当該精算用カード303dに記憶された乗車場所の情報を受信し、受信した乗車場所の情報と降車場所の情報に基づいて料金(運賃)を設定する。また、この際、前部端末351dは、前記した個人番号カード302dに対するゲットデータコマンドから得られたレスポンスの情報(実施形態5では、個人情報)に基づいて、割引対象であると判定した場合には割引後の料金(運賃)を設定し、一方、割引対象ではないと判定した場合には通常の料金(運賃)を設定する。
このように、実施形態5では、降車時において、前部端末351dは、読み取り部にかざされた個人番号カード302dに記憶された情報(個人情報)を読み取って記憶した後に、続けて読み取り部にかざされた精算用カード303dの精算処理において、当該記憶した情報(個人情報)に基づく割引を適用する。
なお、実施形態5では、乗車場所と降車場所の組み合わせにより料金(運賃)が異なり得る場合を示した。他の構成例として、乗車場所や降車場所によらずに一定の金額の料金(運賃)である場合には、乗車場所の情報や降車場所の情報が用いられなくてもよい。
ここで、実施形態5では、前部端末351dは、読み取り部に対して、個人番号カード302dがかざされた後に、所定の期間内に、精算用カード303d以外の検出可能なICカードがかざされずに、精算用カード303dがかざされた場合に、当該個人番号カード302dと当該精算用カード303dが続けてかざされたと判定し、上記のような割引に関する処理を実行する。一方、前部端末351dは、それ以外の場合には、当該個人番号カード302dと当該精算用カード303dが続けてかざされていないと判定し、上記のような割引に関する処理を実行しない。なお、所定の期間としては、任意の期間が用いられてもよく、例えば、30秒などの期間が用いられてもよい。
図18は、実施形態5の読み取り端末システム301dにおける料金支払いの処理の流れの一例を示すフローチャート図である。図18を参照して、読み取り端末システム301dにおいて行われる処理のシーケンスの一例を示す。実施形態5では、乗務員511は、特に何もしなくてもよい。
まず、利用者501が持つ個人番号カード302dには、あらかじめ、割引関連情報(実施形態5では、個人情報)を登録して記憶しておく。
乗車時において、後部端末352dでは、読み取り部に利用者501が精算用カード303dをかざすと(ステップS121)、精算用カード303dに乗車場所の情報を通知して記憶させる(ステップS122)。
降車時において、前部端末351dでは、読み取り部に利用者501が個人番号カード302dをかざすと(ステップS123)、当該個人番号カード302dと通信し、当該個人番号カード302dに記憶された個人情報を取得し、割引対象であるかまたは割引非対象であるかを判定する(ステップS124)。その後、前部端末351dでは、読み取り部に利用者501が精算用カード303dをかざすと(ステップ125)、当該精算用カード303dに記憶された乗車場所の情報と、降車場所の情報と、前記した割引対象の判定結果に基づいて、割引料金または通常料金を設定し(ステップS126)、料金(運賃)を精算する処理を行う(ステップS127)。
ここで、割引対象の資格情報(実施形態5では、割引関連情報の一例である個人情報)や、割引金額の情報や、割引の有効期限の情報などは、必要に応じて、管理サーバ304dを介して更新される(ステップS131)。
なお、実施形態5において、例えば、降車時に前部端末351dと精算用カード303dとが通信したときに、利用者501が支払うべき料金の情報を出力(表示や音声出力)する構成が用いられてもよい。また、例えば、乗車場所および降車場所の組み合わせが未確定であるために利用者501が支払うべき料金が未確定であるが、割引対象であるか否かが確定したとき(例えば、降車時に前部端末351dと個人番号カード302dとが通信したとき)に、割引対象であれば所定の基本料金(例えば、乗降場所によらない最低料金)に対して割引を適用した結果の料金を出力し、割引対象でなければ所定の基本料金を出力する構成が用いられてもよい。
一構成例として、端末(実施形態5では、前部端末351dや後部端末352d)では、利用者(実施形態5では、利用者501)によるサービス(実施形態5では、バス)の利用開始時に、第2の携帯可能電子装置(実施形態5では、精算用カード303d)との通信が行われ、前記利用者による前記サービスの利用終了時に、第1の携帯可能電子装置(実施形態5では、個人番号カード302d)の後に続けて前記第2の携帯可能電子装置と通信する場合に、前記情報取得部は、前記第1の携帯可能電子装置に記憶された情報(実施形態5では、個人情報)を取得し、設定部は、前記情報取得部により取得された情報により特定される割引に基づいて、前記第2の携帯可能電子装置との通信により精算を行う料金を設定する。
一構成例として、前記端末では、前記サービスは、前記利用者を運搬するサービス(実施形態5では、バスのサービス)であり、前記設定部は、さらに、前記サービスの利用開始時における場所(実施形態5では、乗車場所)の情報および前記サービスの利用終了時における場所(実施形態5では、降車場所)の情報に基づいて、前記第2の携帯可能電子装置との通信により精算を行う料金を設定する。
以上のように、実施形態5の通信システム311dでは、バスにおいて、個人番号カード302dと精算用カード303dが続けて同一の端末(前部端末351dまたは後部端末352d)と通信する場合に、個人番号カード302dに記憶された情報(実施形態5では、個人情報)に基づく割引を精算用カード303dによる精算に適用することにより、利用者501や乗務員511にとって簡便に、所定の情報に基づく割引を料金に適用することができる。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の通信システム(通信システム311、311a〜311d)によれば、個人番号カード(個人番号カード302、302a〜302d)と精算用カード(精算用カード303、303a〜303d)が続けて同一の端末(前部端末351、351a〜351dまたは後部端末352、352a〜352d)と通信する場合に、個人番号カードに記憶された情報(以上の実施形態では、個人情報)に基づく割引を精算用カードによる精算に適用することにより、利用者501や乗務員511にとって簡便に、所定の情報に基づく割引を料金に適用することができる。
ここで、以上の実施形態では、携帯可能電子装置の一例として、ICカードが用いられた個人番号カードおよび精算用カードが使用される構成を示した。他の構成例として、ICカードの代わりに、ICタグ、ICを内蔵したパスポート、ICを内蔵した免許証など、携帯することが可能な電子装置である様々なものに、以上の実施形態と同様な構成が適用されてもよい。
また、以上の実施形態では、割引関連情報を記憶する携帯可能電子装置(一例として、個人番号カード)と、精算を行うための金額情報を記憶する携帯可能電子装置(一例として、精算用カード)とが別体である構成を示した。他の構成例として、これらが一体となった携帯可能電子装置(例えば、スマートフォンを含む携帯電話端末など)が用いられてもよい。
また、以上の実施形態では、割引関連情報を記憶する携帯可能電子装置(一例として、個人番号カード)と、精算を行うための金額情報を記憶する携帯可能電子装置(一例として、精算用カード)が続けて同一の端末と通信する場合を示した。ここで、例えば、この端末が、割引関連情報を記憶する携帯可能電子装置と通信する通信部(一例として、読み取り部)と、精算を行うための金額情報を記憶する携帯可能電子装置と通信する通信部(一例として、読み取り部)をそれぞれ別々に備える構成が用いられてもよい。
また、以上の実施形態では、公共交通機関の一例として、バスの料金(運賃)の割引に適用した場合を示した。他の構成例として、タクシー、地下鉄を含む電車、飛行機などの料金(運賃)の割引に適用されてもよい。
また、以上の実施形態と同様な構成は、公共交通機関に限られず、例えば、映画館、コンサートホール、運動施設など、様々な料金の割引が発生し得るものに適用されてもよい。
なお、以上の実施形態における個人番号カード302、302a〜302dの一例として、国民一人一人に番号を割り振って納税実績や年金などの社会保障の情報を一元的に管理するための個人番号カードが用いられてもよい。このような個人番号カードを利用して、利用国民の個人情報を一元管理することで、行政機関ごとのシステム構築やメンテナンスに伴う費用削減が図られる。このような個人番号カードの施行後数年を目処に、民間のサービスへの利用範囲の拡大が検討されており、制度導入の効果が期待されている。このような個人番号カードはICカードの一種であり、CPUなどのデータ処理機構および書き換え可能な不揮発性メモリを有し、外部からの指示を解釈、実行して、その結果を外部に提示する機能を有する。
このような個人番号カードには、公共交通機関の利用時における割引の基準となる障害の等級(レベル)の情報と、その有効期限(障害の認定を受けてからそれが有効と認められる期限)の情報が記憶される。日本政府によって1954年に制定された身体障害者福祉法によれば、障害には、障害の程度によって1〜6級の等級があり、また等級とは別に、旅客鉄道株式会社旅客運賃減額で第一種・第二種の種別がある。等級は、数字が小さいほど重度になり、一般的に1、2級を「重度」(特別障害者)、3、4級を「中度」、5、6級を「軽度」(中度、軽度は一般障害者)と分けている。種別は、等級とは別に障害の程度を示し、主に公共交通機関の割引の時の基準となる。また、障害以外にも、高齢による割引などに適用されてもよい。
以上に示した実施形態に係る各装置(例えば、前部端末351、351a〜351d、後部端末352、352a〜352d、個人番号カード302、302a〜302d、精算用カード303、303a〜303d、管理サーバ304、304a〜304d)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、処理を行うことができる。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、オペレーティング・システム(OS:Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…ICカード、5…ICチップ、11…制御素子、12…EEPROM、13…RAM、14…ROM、15…通信部、101…システム領域、102…ユーザ領域、111…定義情報領域、112…データ格納領域、201…MF、202…DF、203〜204…EF、301、301a〜301d…読み取り端末システム、302、302a〜302d…個人番号カード、303、303〜303d…精算用カード、304、304a〜304d…管理サーバ、311、311a〜311d…通信システム、351、351a〜351d…前部端末、352、352a〜352d…後部端末、401、601、701…カード通信部、402、602、702…運賃精算部、403、603…割引情報記憶部、404、604、704…割引関連情報取得部、405、605、705…割引対象判定部、406、606、706…運賃設定部、407、607、707…運賃出力部、408、610、710…ネットワーク通信部、501…利用者、511…乗務員、608、708…乗車場所情報通知部、609、709…前後部通信部、703…割引特定情報通知部、751…通信部、752…記憶部、753…処理部、771…識別情報記憶部、772…金額情報記憶部、773…乗車場所情報記憶部、774…割引特定情報記憶部

Claims (16)

  1. 第1の携帯可能電子装置との通信を介して前記第1の携帯可能電子装置に記憶された情報を取得する情報取得部と、
    続けて前記第1の携帯可能電子装置および第2の携帯可能電子装置と通信する場合に前記情報取得部により取得された情報により特定される割引に基づいて、前記第2の携帯可能電子装置との通信により精算を行う料金を設定する設定部と、
    を有する端末。
  2. 利用者によるサービスの利用開始時または利用終了時のいずれかに、
    前記第1の携帯可能電子装置の後に続けて前記第2の携帯可能電子装置と通信する場合に、前記情報取得部は、前記第1の携帯可能電子装置に記憶された情報を取得し、
    前記設定部は、前記情報取得部により取得された情報により特定される割引に基づいて、前記第2の携帯可能電子装置との通信により精算を行う料金を設定する、
    請求項1に記載の端末。
  3. 前記情報取得部により取得された情報または当該情報により特定される割引の情報を記憶する記憶部を有し、
    利用者によるサービスの利用開始時に、
    前記第1の携帯可能電子装置の後に続けて前記第2の携帯可能電子装置と通信する場合に、前記情報取得部は、前記第1の携帯可能電子装置に記憶された情報を取得し、
    前記記憶部は、前記情報取得部により取得された情報または当該情報により特定される割引の情報を記憶し、
    前記利用者による前記サービスの利用終了時に、
    前記第2の携帯可能電子装置と通信する場合に、前記設定部は、前記記憶部に記憶された情報を用いることで、前記情報取得部により取得された情報により特定される割引に基づいて、前記第2の携帯可能電子装置との通信により精算を行う料金を設定する、
    請求項1に記載の端末。
  4. 前記第2の携帯可能電子装置との通信を介して、前記情報取得部により取得された情報または当該情報により特定される割引の情報を前記第2の携帯可能電子装置へ通知する通知部を有し、
    利用者によるサービスの利用開始時に、
    前記第1の携帯可能電子装置の後に続けて前記第2の携帯可能電子装置と通信する場合に、前記情報取得部は、前記第1の携帯可能電子装置に記憶された情報を取得し、
    前記通知部は、前記情報取得部により取得された情報または当該情報により特定される割引の情報を前記第2の携帯可能電子装置へ通知し、
    前記利用者による前記サービスの利用終了時に、
    前記第2の携帯可能電子装置と通信する場合に、前記設定部は、前記通知部により前記第2の携帯可能電子装置へ通知された情報を用いることで、前記情報取得部により取得された情報により特定される割引に基づいて、前記第2の携帯可能電子装置との通信により精算を行う料金を設定する、
    請求項1に記載の端末。
  5. 前記情報取得部により取得された情報または当該情報により特定される割引の情報を記憶する記憶部を有し、
    利用者によるサービスの利用開始時に、
    前記第2の携帯可能電子装置の後に続けて前記第1の携帯可能電子装置と通信する場合に、前記情報取得部は、前記第1の携帯可能電子装置に記憶された情報を取得し、
    前記記憶部は、前記情報取得部により取得された情報または当該情報により特定される割引の情報を記憶し、
    前記利用者による前記サービスの利用終了時に、
    前記第2の携帯可能電子装置と通信する場合に、前記設定部は、前記記憶部に記憶された情報を用いることで、前記情報取得部により取得された情報により特定される割引に基づいて、前記第2の携帯可能電子装置との通信により精算を行う料金を設定する、
    請求項1に記載の端末。
  6. 利用者によるサービスの利用開始時に、
    前記第2の携帯可能電子装置との通信が行われ、
    前記利用者による前記サービスの利用終了時に、
    前記第1の携帯可能電子装置の後に続けて前記第2の携帯可能電子装置と通信する場合に、前記情報取得部は、前記第1の携帯可能電子装置に記憶された情報を取得し、
    前記設定部は、前記情報取得部により取得された情報により特定される割引に基づいて、前記第2の携帯可能電子装置との通信により精算を行う料金を設定する、
    請求項1に記載の端末。
  7. 前記サービスは、前記利用者を運搬するサービスであり、
    前記設定部は、さらに、前記サービスの利用開始時における場所の情報および前記サービスの利用終了時における場所の情報に基づいて、前記第2の携帯可能電子装置との通信により精算を行う料金を設定する、
    請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の端末。
  8. 前記サービスの利用開始時に使用される端末と前記サービスの利用終了時に使用される端末が別体で設けられる、
    請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の端末。
  9. 前記第1の携帯可能電子装置に記憶された情報は、割引を特定する元となる情報、または、割引自体の情報である、
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の端末。
  10. 外部の管理サーバから送信される情報をネットワークを介して受信するネットワーク通信部を有する、
    請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の端末。
  11. 前記精算を行う料金は、公共交通機関の料金である、
    請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の端末。
  12. 前記第1の携帯可能電子装置は、ICカードが用いられた個人番号カードであり、
    前記第2の携帯可能電子装置は、ICカードが用いられた精算用カードである、
    請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の端末。
  13. 前記第1の携帯可能電子装置と前記第2の携帯可能電子装置は、同一または異なる装置である、
    請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の端末。
  14. 端末と通信する通信部と、
    他の携帯可能電子装置から前記端末により取得された情報または当該情報により特定される割引の情報を前記端末から通知されて記憶する割引特定情報記憶部と、
    前記割引特定情報記憶部に記憶された情報に基づいて前記端末により設定される料金の精算を行うための残高の金額の情報を記憶する金額情報記憶部と、
    を有する携帯可能電子装置。
  15. 利用者を運搬するサービスについて、
    前記利用者による前記サービスの利用開始時における場所の情報および前記利用者による前記サービスの利用終了時における場所の情報に基づいて前記料金を設定する前記端末から通知された前記サービスの利用開始時における場所の情報を記憶する場所情報記憶部を有する、
    請求項14に記載の携帯可能電子装置。
  16. 他の携帯可能電子装置から端末により取得された情報または当該情報により特定される割引の情報を前記端末から通知されて記憶する割引特定情報記憶部と、
    前記割引特定情報記憶部に記憶された情報に基づいて前記端末により設定される料金の精算を行うための残高の金額の情報を記憶する金額情報記憶部と、
    を有する電子回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017123150A (ja) * 2016-01-04 2017-07-13 楠 信子 介護施設他向け割引き機能付き電気等使用料金計算システム
JP2021071998A (ja) * 2019-10-31 2021-05-06 PayPay株式会社 設定装置、設定方法および設定プログラム

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