JP2015094942A - サングラスまたは眼鏡フレーム及びこれらの製造方法 - Google Patents

サングラスまたは眼鏡フレーム及びこれらの製造方法 Download PDF

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【課題】サングラスまたは眼鏡フレームを装着する際のフィッティング感が良好なサングラスまたは眼鏡フレーム及びこれらの製造方法を提供する。【解決手段】サングラスの製造工程を、形状選択工程S1と、顔面測定工程S2と、データ変換工程S3と、形状調製工程S4と、造形工程S5と、組立工程S6と、で構成し、前記形状選択工程は前記サングラスの部位データD1を取得し、前記顔面測定工程は顔面データD2を取得し、前記データ変換工程は前記顔面データを設計用顔面データD3に変換し、前記形状調製工程は前記設計用顔面データに基づいて、顔面にフィットするように調製するとともに部位調製データD4を作成し、かつ、該部位調製データを造形データD5としてアウトプットし、前記造形工程は前記造形データに基づき各部位を造形し、前記組立工程は少なくとも前記造形工程で造形された各部位を組立てる。【選択図】図3

Description

本発明は、オーダーメイド型のサングラスまたは眼鏡フレームにおいて、これらを装着する際のフィッティング感が良好なサングラスまたは眼鏡フレーム及びこれらの製造方法に関する。
従来、一般的な既製品のサングラスまたは眼鏡フレームは、店頭に置いてある異なる形状、サイズ、色のサンプルやカタログ等の見本の中から、購入者が気に入ったものを選択していた。しかしながら、種々の形状、サイズの見本が準備されているとはいえ、自分の顔にぴったりあったフィッティング感の良好なサングラスまたは眼鏡フレームを選択することは非常に困難であった。特にこのフィッティング感は、サングラスまたは眼鏡フレームを装着して、スポーツ等、体を激しく動かす際、顕著に表れる。このような問題を解決する眼鏡フレームの製造方法として、種々の技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、オーダーメイド型の眼鏡枠の製造方法(工程)が開示されている。すなわち、顔の測定を3次元顔面形状計測装置1で行い。眼鏡枠の選択を眼鏡枠データベース3で行い、眼鏡枠の決定をディスプレイ装置4で行い、眼鏡枠の切削をNC工作機6で行っている。
この場合、3次元顔面形状計測装置1は検出ヘッド7、イメージエンコーダ8、スキャナドライバ9、ディスプレイ装置4、コンピュータ11及びキーボード12で構成され、かなり大掛かりな装置となっている。また、眼鏡枠の切削をNC工作機6で行うため、装置が大きいという問題があった。すなわち、3次元顔面形状計測装置1及びNC工作機6は、共に装置が大きいため、広い設置スペースが必要であった。さらに、NC工作機は非常に高額という問題もあった。
また、特許文献1には詳細な説明が記載されていないが、NC工作機6を作動させるためにはNC工作機用のNCデータを作成しなければならず、このNCデータを作成するには多大な工数と時間がかかってしまうという問題があった。
さらに、3次元顔面形状計測装置1で取得したデータをディスプレイ装置4で表示させ、さらにはそのデータを調整するにはデータの変換が必要であるが、このデータ変換についても明記されていない。しかし、このデータ変換も多大な工数と時間がかかってしまうという問題があった。
また、各部位の作成は、NC工作機6での切削で行っており、材料から部品形成に至るまでの工程で大量の削りカスが出てしまい、資源である材料を大量に使用しなければならないという問題もあった。
なお、特許文献2には、物品を切削ではなく積層造形法により造形する方法が開示されており、その物品の一つとして眼鏡が入っている。しかし、眼鏡フレームの製造を構成するその他の工程(造形以外)についての記載はされていないため、上述された問題の全てが解決されるものではなかった。
特開平5−172545号公報 特表2013−517344号公報
本発明は、上述した問題を全て解決するためになされたもので、サングラスまたは眼鏡フレームを装着した際のフィッティング感が良好で、これらサングラスまたは眼鏡フレームを製造する工程において、使用する各機器の小型化が可能であり、装置自体を安価にし、データの変換が容易で、形状調製工程の寸法を調製することが容易で、かつ、資源を有効に活用する環境にやさしいサングラスまたは眼鏡フレームを提供することを目的とする。
本発明のサングラスは、サングラスの製造工程を、形状選択工程と、顔面測定工程と、データ変換工程と、形状調製工程と、造形工程と、組立工程と、で構成し、前記形状選択工程は前記サングラスのリム、テンプル、ノーズパッド及び度無しレンズの形状や色を選択するとともにリム、テンプル、ノーズパッド及び度無しレンズの部位データを取得し、前記顔面測定工程は依頼人の顔面を測定機器である三次元スキャナにより測定するとともに顔面データを取得し、前記データ変換工程は前記顔面データを変換機器により前記形状調製工程で利用する設計用顔面データに変換し、前記形状調製工程は前記設計用顔面データに基づいて設計機器にて前記部位データを依頼人の顔面にフィットするように調製するとともに部位調製データを作成し、かつ、該部位調製データを造形データとしてアウトプットし、前記造形工程は前記造形データに基づき積層造型機によりリム、テンプル、ノーズパッド及び度無しレンズの各部位を造形し、前記組立工程は少なくとも前記造形工程で造形されたリム、テンプル、ノーズパッド及び度無しレンズの各部位を組立て、これらの製造工程により製造されることを特徴としている。
また、眼鏡フレームは、眼鏡フレームの製造工程を、形状選択工程と、顔面測定工程と、データ変換工程と、形状調製工程と、造形工程と、組立工程と、で構成し、前記形状選択工程は前記リム、テンプル及びノーズパッドの形状や色を選択するとともにリム、テンプル及びノーズパッドの部位データを取得し、前記顔面測定工程は依頼人の顔面を測定機器である三次元スキャナにより測定するとともに顔面データを取得し、前記データ変換工程は前記顔面データを変換機器により前記形状調製工程で利用する設計用顔面データに変換し、前記形状調製工程は前記設計用顔面データに基づいて設計機器にて前記部位データを依頼人の顔面にフィットするように調製するとともに部位調製データを作成し、かつ、該部位調製データを造形データとしてアウトプットし、前記造形工程は前記造形データに基づき積層造型機によりリム、テンプル及びノーズパッドの各部位を造形し、前記組立工程は少なくとも前記造形工程で造形されたリム、テンプル及びノーズパッドの各部位を組立て、これらの製造工程により製造されることを特徴としている。
さらに、サングラスまたは眼鏡フレームの製造方法は、サングラスまたは眼鏡フレームの製造工程を、形状選択工程と、顔面測定工程と、データ変換工程と、形状調製工程と、造形工程と、組立工程と、で構成し、前記形状選択工程は前記サングラスのリム、テンプル、ノーズパッド及び度無しレンズまたは前記眼鏡フレームのリム、テンプル及びノーズパッドの形状や色を選択するとともにサングラスの部位データまたは前記眼鏡フレームの部位データを取得し、前記顔面測定工程は依頼人の顔面を測定機器である三次元スキャナにより測定するとともに顔面データを取得し、前記データ変換工程は前記顔面データを変換機器により前記形状調製工程で利用する設計用顔面データに変換し、前記形状調製工程は前記設計用顔面データに基づいて設計機器にて前記サングラスの部位データまたは前記眼鏡フレームの部位データを依頼人の顔面にフィットするように調製するとともに前記サングラスの部位調製データまたは前記眼鏡フレームの部位調製データを作成し、かつ、該部位調製データを造形データとしてアウトプットし、前記造形工程は前記造形データに基づき積層造型機により前記サングラスまたは前記眼鏡フレームの各部位を造形し、前記組立工程は前記造形工程で造形された前記サングラスまたは前記眼鏡フレームの各部位を組立て、これらの製造工程により製造されることを特徴としている。
また、サングラスまたは眼鏡フレームの製造工程の前記変換機器を変換プログラムからなるエンコーダとしたことを特徴としている。
さらに、サングラスまたは眼鏡フレームの製造工程の前記設計機器を三次元CADとしたことを特徴としている。
また、サングラスまたは眼鏡フレームの製造工程の前記積層造型機を三次元プリンタとしたことを特徴としている。
本発明のサングラスは、サングラスの製造工程を、形状選択工程と、顔面測定工程と、データ変換工程と、形状調製工程と、造形工程と、組立工程と、で構成し、前記形状選択工程は前記サングラスのリム、テンプル、ノーズパッド及び度無しレンズの形状や色を選択するとともにリム、テンプル、ノーズパッド及び度無しレンズの部位データを取得し、前記顔面測定工程は依頼人の顔面を測定機器である三次元スキャナにより測定するとともに顔面データを取得し、前記データ変換工程は前記顔面データを変換機器により前記形状調製工程で利用する設計用顔面データに変換し、前記形状調製工程は前記設計用顔面データに基づいて設計機器にて前記部位データを依頼人の顔面にフィットするように調製するとともに部位調製データを作成し、かつ、該部位調製データを造形データとしてアウトプットし、前記造形工程は前記造形データに基づき積層造型機によりリム、テンプル、ノーズパッド及び度無しレンズの各部位を造形し、前記組立工程は少なくとも前記造形工程で造形されたリム、テンプル、ノーズパッド及び度無しレンズの各部位を組立て、これらの製造工程により製造されることにより、依頼人の顔面データに基づいたサングラスを製造することができるため、サングラスを装着した際のフィッティング感を良好にすることができる。
また、本発明の眼鏡フレームは、眼鏡フレームの製造工程を、形状選択工程と、顔面測定工程と、データ変換工程と、形状調製工程と、造形工程と、組立工程と、で構成し、前記形状選択工程は前記リム、テンプル及びノーズパッドの形状や色を選択するとともにリム、テンプル及びノーズパッドの部位データを取得し、前記顔面測定工程は依頼人の顔面を測定機器である三次元スキャナにより測定するとともに顔面データを取得し、前記データ変換工程は前記顔面データを変換機器により前記形状調製工程で利用する設計用顔面データに変換し、前記形状調製工程は前記設計用顔面データに基づいて設計機器にて前記部位データを依頼人の顔面にフィットするように調製するとともに部位調製データを作成し、かつ、該部位調製データを造形データとしてアウトプットし、前記造形工程は前記造形データに基づき積層造型機によりリム、テンプル及びノーズパッドの各部位を造形し、前記組立工程は少なくとも前記造形工程で造形されたリム、テンプル及びノーズパッドの各部位を組立て、これらの製造工程により製造されることにより、依頼人の顔面データに基づいた眼鏡フレームを製造することができるため、眼鏡フレームを装着した際のフィッティング感を良好にすることができる。
さらに、サングラスまたは眼鏡フレームの製造方法は、サングラスまたは眼鏡フレームの製造工程を、形状選択工程と、顔面測定工程と、データ変換工程と、形状調製工程と、造形工程と、組立工程と、で構成し、前記形状選択工程は前記サングラスのリム、テンプル、ノーズパッド及び度無しレンズまたは前記眼鏡フレームのリム、テンプル及びノーズパッドの形状や色を選択するとともにサングラスの部位データまたは前記眼鏡フレームの部位データを取得し、前記顔面測定工程は依頼人の顔面を測定機器である三次元スキャナにより測定するとともに顔面データを取得し、前記データ変換工程は前記顔面データを変換機器により前記形状調製工程で利用する設計用顔面データに変換し、前記形状調製工程は前記設計用顔面データに基づいて設計機器にて前記サングラスの部位データまたは前記眼鏡フレームの部位データを依頼人の顔面にフィットするように調製するとともに前記サングラスの部位調製データまたは前記眼鏡フレームの部位調製データを作成し、かつ、該部位調製データを造形データとしてアウトプットし、前記造形工程は前記造形データに基づき積層造型機により前記サングラスまたは前記眼鏡フレームの各部位を造形し、前記組立工程は前記造形工程で造形された前記サングラスまたは前記眼鏡フレームの各部位を組立て、これらの製造工程により製造されることにより、使用する各機器の小型化が可能であり、装置自体を安価することができる。また、従来の既製品のサングラスまたは眼鏡フレームよりも、金型を作成する必要がないため、設備費用を抑えることもできる。
さらに、本発明のサングラスまたは眼鏡フレームは、製造工程の前記変換機器を変換プログラムからなるエンコーダとしたことにより、データの変換を容易することができる。
また、本発明のサングラスまたは眼鏡フレームは、製造工程の前記設計機器を三次元CADとしたことにより、形状調製工程の寸法調製が容易にできるとともに、造形データのアウトプットを容易に行うことができる。
さらに、本発明のサングラスまたは眼鏡フレームは、製造工程の前記積層造型機を三次元プリンタとしたことにより、装置自体を安価にするとともに資源である材料の使用量を必要最低限に抑えることができる。
本発明におけるサングラスの構成を示した斜視図 本発明におけるサングラスの分解図 本発明におけるサングラスの製造工程を示すフローチャート 本発明におけるサングラスを選択する方法を説明するイメージ図 本発明における顔面の測定を行う測定機器を示す説明図 本発明におけるサングラスのデータ変換工程を説明するイメージ図 本発明におけるサングラスの形状調製工程を説明するイメージ図 本発明におけるサングラスの造形工程を説明するイメージ図 本発明における眼鏡フレームの構成を示した斜視図 本発明における眼鏡フレームの分解図 本発明における眼鏡フレームの製造工程を示すフローチャート 本発明における眼鏡フレームを選択する方法を説明するイメージ図 本発明における眼鏡フレームのデータ変換工程を説明する説明図 本発明における眼鏡フレームの形状調製工程を説明するイメージ図 本発明における眼鏡フレームの造形工程を説明するイメージ図
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
まず、第一の実施形態であるサングラスの構成について説明する。当該サングラスは、特にスポーツを行う際に装着するスポーツサングラスとして説明をする。
図1はサングラス1の構成を示した斜視図であり、図1の如く、サングラス1は、少なくともリム2、テンプル3、ノーズパッド4及びレンズ5で構成されている。
図2は、前記サングラス1の分解図である。
前記リム2は、前記レンズ5の周りを囲む縁である。前記テンプル3は、前記リム2と図示しない蝶番などで係合し、該テンプル3を耳に掛けて前記サングラス1を固定するものである。前記ノーズパッド4は、鼻を両側から挟み、前記サングラス1を固定するものである。前記レンズ5は、主に防眩用のレンズを用いるが、紫外線を低減するものや、パソコンなどの液晶ディスプレイから発せられるブルーライトを低減するものも用いられる。なお、該レンズ5は、眼の屈曲異常の矯正、すなわち、視力矯正を行うものではなく、所謂、度無しレンズである。
本実施の形態では、前記リム2を前記レンズ5の上方のみ固定するハーフリムレスの形状となっているがこれに限定されるものではない。また、前記テンプル3をストレート形状のストレートテンプルとしているがこれに限定されるものでもない。さらに、前記ノーズパッド4を前記リム2に一体形成しているがこれに限定されるものでもない。
次に前記サングラス1の製造工程について説明する。図3は前記サングラス1の製造工程を示すフローチャートである。図3の如く、前記サングラス1の製造工程は、形状選択工程S1、顔面測定工程S2、データ変換工程S3、形状調製工程S4、造形工程S5、組立工程S6で構成されている。
前記形状選択工程S1は、図4(a)の如く、店頭に並べられる、もしくは、図4(b)の如く、コンピュータ等のディスプレイで閲覧可能な、既存サンプルSから、前記リム2、テンプル3、ノーズパッド4及びレンズ5(図1参照)の形状や色を選択する。そして、図示しないコンピュータを使用し、あらかじめ用意してある既存形状の前記リム2、テンプル3、ノーズパッド4及びレンズ5の既存部位データD1を抽出する。
前記顔面測定工程S2は、図5の如く、依頼人の顔面を測定機器である三次元スキャナ10により測定し、その顔面データD2を採取する。前記三次元スキャナ10は手で持つことができるハンディタイプであり、顔面の測定は該三次元スキャナ10を持って依頼人の顔の周りを1周するだけである。勿論、測定方法はこれに限定されるものではなく、依頼者が図示しないターンテーブル等に乗り、固定された三次元スキャナの前で一回転しても同様の測定をすることができる。
前記データ変換工程S3は、前記三次元スキャナ10で採取した顔面データD2を後述する前記形状調製工程S4で利用できるようにデータを変換する。図6の如く、データの変換は、変換機器である専用のエンコーダ15により簡単に変更できる。前記三次元スキャナ10で採取したデータの一般的なフォーマットは、STL、OBJ、PLY等であり、これを前記形状調製工程で利用する一般的なデータのフォーマットIGES、STEPに変換する。すなわち、顔面データD2を専用エンコーダにかけ、IGES等のフォーマットである設計用顔面データD3に変換する。
前記形状調製工程S4は、前記設計用顔面データD3に基づいて、前記既存部位データD1を依頼人の顔面にフィットするように調製する。図7の如く、前記既存部位データD1の調製は設計機器である三次元CAD16で行う。この三次元CAD16にて調製を行うことにより、各部位の寸法の調製が容易となる。ここでの調製とは、例えば、設計用顔面データD3に基づき、前記リム2の横幅の寸法を広げたり、前記ノーズパッド4の位置を上下したりすることである。
このように調製された前記既存部位データD1は依頼人の顔面にフィットする専用の部位調製データD4となる。そして、この部位調製データD4を後述する前記造形工程S5で利用できるフォーマットでアウトプットする。アウトプットデータの一般的なデータのフォーマットは、STLである。すなわち、前記部位調製データD4を、STL等のフォーマットにして、部位造形データD5でアウトプットする。このように設計機器を三次元CAD16とすると、各部位の寸法調製が容易にできるとともに、造形データのアウトプットデータも容易に行うことができる。特に造形データのアウトプットに関しては、専用のデータ変換エンコーダ等のデータ変換機器が不要となる。
前記造形工程S5は、前記部位造形データD5に基づき、積層造型機である三次元プリンタ17で各部位を造形する。図8は一般的な三次元プリンタの外観を示したもので、本発明は図8に記載された三次元プリンタに限定されるものではない。前記三次元プリンタ17により、依頼人の顔面にフィットする各部位である前記リム2、テンプル3、ノーズパッド4及びレンズ5(図2参照)が造形される。ちなみに、各部位の材料はABS樹脂等の熱可塑性樹脂である。なお、各部位の材料は、各部位の特性により、部位ごとに材料を変えることが可能であることは言うまでもない。
前記組立工程S6は、前記造形工程S5で造形された前記リム2、テンプル3、ノーズパッド4及びレンズ5を組立て、依頼人の顔面にフィットするフィッティング感が良好な前記サングラス1(図1参照)が完成される。
次に、第二の実施形態である眼鏡フレーム20の構成について説明する。上述した第一の実施形態と同じものは同じ符号を付して説明をする。
図9は眼鏡フレーム20の構成を示した斜視図であり、図9の如く、眼鏡フレーム20は、少なくともリム21、テンプル22、ノーズパッド23で構成されている。
図10は、前記眼鏡フレーム20の分解図である。
前記リム21は、仮想線で記載されたレンズ24の周りを囲む縁である。前記テンプル22は、前記リム21と図示しない蝶番などで係合し、該テンプル22を耳に掛けて前記眼鏡フレーム20を固定するものである。前記ノーズパッド23は、鼻を両側から挟み、前記眼鏡フレーム20を固定するものである。これらリム21、テンプル22、ノーズパッド23で眼鏡フレーム20を形成している。
本実施の形態では、前記リム21を前記レンズ24の全周を覆ったフルリムの形状となっているがこれに限定されるものではない。また、前記テンプル22をへの字形状の半掛けテンプルとしているがこれに限定されるものでもない。
次に前記眼鏡フレーム20の製造工程について説明する。図11は前記眼鏡フレーム20の製造工程を示すフローチャートである。図11の如く、前記眼鏡フレーム20の製造工程は、形状選択工程S10、顔面測定工程S11、データ変換工程S12、形状調製工程S13、造形工程S14、組立工程S15で構成されている。
前記形状選択工程S10は、図12(a)の如く、店頭に並べられる、もしくは、図12(b)の如く、コンピュータ等のディスプレイで閲覧可能な、既存サンプルSから、前記リム21、テンプル22、ノーズパッド23(図9参照)の形状や色を選択する。そして、図示しないコンピュータを使用し、あらかじめ用意してある既存形状の前記リム21、テンプル22、ノーズパッド23の既存部位データD10を抽出する。
前記顔面測定工程S11は、図5の如く、依頼人の顔面を測定機器である三次元スキャナ10により測定し、その顔面データD11を採取する。
前記データ変換工程S12は、前記三次元スキャナ10で採取した顔面データD11を後述する前記形状調製工程S13で利用できるようにデータを変換する。図13の如く、データの変換は、変換機器である専用のエンコーダ15により簡単に変更できる。前記三次元スキャナ10で採取したデータの一般的なフォーマットは、STL、OBJ、PLY等であり、これを前記形状調製工程で利用する一般的なデータのフォーマットIGES、STEPに変換する。すなわち、顔面データD11を専用エンコーダにかけ、IGES等のフォーマットである設計用顔面データD12に変換する。
前記形状調製工程S13は、前記設計用顔面データD12に基づいて、前記既存部位データD10を依頼人の顔面にフィットするように調製する。図14の如く、前記既存部位データD10の調製は設計機器である三次元CAD16で行う。この三次元CAD16にて調製を行うことにより、各部位の寸法の調製が容易となる。ここでの調製とは、例えば、設計用顔面データD12に基づき、前記リム21の横幅の寸法を広げたり、前記ノーズパッド23の位置を上下したりすることである。
このように調製された前記既存部位データD10は依頼人の顔面にフィットする専用の部位調製データD13となる。そして、部位調製データD13を後述する前記造形工程S14で利用できるフォーマットでアウトプットする。アウトプットデータの一般的なデータのフォーマットは、STLである。すなわち、前記部位調製データD13を、STL等のフォーマットにして、部位造形データD14でアウトプットする。このように設計機器を三次元CAD16とすると、各部位の寸法調製が容易にできるとともに、造形データのアウトプットデータも容易に行うことができる。
前記造形工程S14は、前記部位造形データD14に基づき、積層造型機である三次元プリンタ17で各部位を造形する。図15は一般的な三次元プリンタの外観を示したもので、本発明は図15に記載された三次元プリンタに限定されるものではない。前記三次元プリンタ17により、依頼人の顔面にフィットする各部位である前記リム21、テンプル22、ノーズパッド23(図10参照)が造形される。ちなみに、各部位の材料は、第一の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
前記組立工程S15は、前記造形工程S14で造形された前記リム21、テンプル22、ノーズパッド23を組立て、依頼人の顔面にフィットするフィッティング感が良好な前記眼鏡フレーム20(図9参照)が完成される。
以上によれば、本発明の前記サングラス1は、依頼人の顔面データD2に基づいたサングラス1を製造することができるため、サングラス1を装着した際のフィッティング感を良好にすることができる。
また、本発明の前記眼鏡フレーム20は、依頼人の顔面データD11に基づいた眼鏡フレーム20を製造することができるため、眼鏡フレーム20を装着した際のフィッティング感を良好にすることができる。
さらに、本発明の前記サングラス1または眼鏡フレーム20の製造方法では、使用する各機器10,17の小型化が可能であり、装置自体を安価することができる。また、従来の既製品のサングラスまたは眼鏡フレームよりも、金型を作成する必要がないため、設備費用を抑えることもできる。
また、本発明の前記サングラス1または眼鏡フレーム20は、製造工程の前記変換機器を変換プログラムからなるエンコーダ15としたことにより、データの変換を容易することができる。
さらに、本発明のサングラス1または眼鏡フレーム20は、製造工程の前記設計機器を三次元CAD16としたことにより、形状調製工程の寸法調製が容易にできるとともに、造形データD5,D14のアウトプットを容易に行うことができる。
また、本発明のサングラス1または眼鏡フレーム20は、製造工程の前記積層造型機を三次元プリンタ17としたことにより、装置自体を安価にするとともに資源である材料の使用量を必要最低限に抑えることができる。
1 サングラス
2,21 リム
3,22 テンプル
4,23 ノーズパッド
5 度無しレンズ
10 三次元スキャナ
15 エンコーダ
16 三次元CAD
17 三次元プリンタ
20 眼鏡フレーム
D1,D10 既存部位データ
D2,D11 顔面データ
D3,D12 設計用顔面データ
D4,D13 部位調製データ
D5,D14 造形データ
S1,S10 形状選択工程
S2,S11 顔面測定工程
S3,S12 データ変換工程
S4,S13 形状調製工程
S5,S14 造形工程
S6,S15 組立工程
30 水系ゴルフグリップ取着用溶剤

Claims (6)

  1. 少なくともリム2、テンプル3、ノーズパッド4及び度無しレンズ5で構成されるオーダーメイド型のサングラス1において、
    前記サングラスの製造工程を、形状選択工程S1と、顔面測定工程S2と、データ変換工程S3と、形状調製工程S4と、造形工程S5と、組立工程S6と、で構成し、
    前記形状選択工程は前記サングラスのリム、テンプル、ノーズパッド及び度無しレンズの形状や色を選択するとともにリム、テンプル、ノーズパッド及び度無しレンズの部位データD1を取得し、前記顔面測定工程は依頼人の顔面を測定機器である三次元スキャナ10により測定するとともに顔面データD2を取得し、前記データ変換工程は前記顔面データを変換機器15により前記形状調製工程で利用する設計用顔面データD3に変換し、前記形状調製工程は前記設計用顔面データに基づいて設計機器16にて前記部位データを依頼人の顔面にフィットするように調製するとともに部位調製データD4を作成し、かつ、該部位調製データを造形データD5としてアウトプットし、前記造形工程は前記造形データに基づき積層造型機17によりリム、テンプル、ノーズパッド及び度無しレンズの各部位を造形し、前記組立工程は少なくとも前記造形工程で造形されたリム、テンプル、ノーズパッド及び度無しレンズの各部位を組立て、これらの製造工程により製造されることを特徴とするサングラス。
  2. 少なくともリム21、テンプル22及びノーズパッド23を含む部位で構成されるオーダーメイド型の眼鏡フレーム20において、
    前記眼鏡フレームの製造工程を、形状選択工程S10と、顔面測定工程S11と、データ変換工程S12と、形状調製工程S13と、造形工程S14と、組立工程S15と、で構成し、
    前記形状選択工程は前記リム、テンプル及びノーズパッドの形状や色を選択するとともにリム、テンプル及びノーズパッドの部位データD10を取得し、前記顔面測定工程は依頼人の顔面を測定機器である三次元スキャナにより測定するとともに顔面データD11を取得し、前記データ変換工程は前記顔面データを変換機器により前記形状調製工程で利用する設計用顔面データD12に変換し、前記形状調製工程は前記設計用顔面データに基づいて設計機器16にて前記部位データを依頼人の顔面にフィットするように調製するとともに部位調製データD13を作成し、かつ、該部位調製データを造形データD14としてアウトプットし、前記造形工程は前記造形データに基づき積層造型機によりリム、テンプル及びノーズパッドの各部位を造形し、前記組立工程は少なくとも前記造形工程で造形されたリム、テンプル及びノーズパッドの各部位を組立て、これらの製造工程により製造されることを特徴とする眼鏡フレーム。
  3. 少なくともリム、テンプル、ノーズパッド及び度無しレンズで構成されるオーダーメイド型のサングラスまたは少なくともリム、テンプル及びノーズパッドで構成されるオーダーメイド型の眼鏡フレームにおいて、
    前記サングラスまたは眼鏡フレームの製造工程を、形状選択工程と、顔面測定工程と、データ変換工程と、形状調製工程と、造形工程と、組立工程と、で構成し、
    前記形状選択工程は前記サングラスのリム、テンプル、ノーズパッド及び度無しレンズまたは前記眼鏡フレームのリム、テンプル及びノーズパッドの形状や色を選択しサングラスの部位データまたは前記眼鏡フレームの部位データを取得し、前記顔面測定工程は依頼人の顔面を測定機器である三次元スキャナにより測定するとともに顔面データを取得し、前記データ変換工程は前記顔面データを変換機器により前記形状調製工程で利用する設計用顔面データに変換し、前記形状調製工程は前記設計用顔面データに基づいて設計機器にて前記サングラスの部位データまたは前記眼鏡フレームの部位データを依頼人の顔面にフィットするように調製するとともに前記サングラスの部位調製データまたは前記眼鏡フレームの部位調製データを作成し、該部位調製データを造形データとしてアウトプットし、前記造形工程は前記造形データに基づき積層造型機により前記サングラスまたは前記眼鏡フレームの各部位を造形し、前記組立工程は前記造形工程で造形された前記サングラスまたは前記眼鏡フレームの各部位を組立て、これらの製造工程により製造されることを特徴とするサングラスまたは眼鏡フレームの製造方法。
  4. 前記変換機器を変換プログラムからなるエンコーダとしたことを特徴する請求項1ないし請求項2に記載のサングラス。
  5. 前記設計機器を三次元CADとしたことを特徴する請求項1ないし請求項2に記載のサングラス。
  6. 前記積層造型機を三次元プリンタとしたことを特徴する請求項1ないし請求項2に記載のサングラス。
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