JP2015091803A - 歯の表面への損傷を処置する、および予防するための歯磨組成物および方法 - Google Patents

歯の表面への損傷を処置する、および予防するための歯磨組成物および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】歯の表面上に化学的防壁を沈着させ、又は提供して歯のエナメル質への損傷を処置又は予防し、歯又は歯の表面の再石灰化も促す組成物の提供。
【解決手段】陽イオン的に修飾されたシリカを含む歯磨組成物。該シリカは、正に荷電したペプチド又はシランに共有結合したシリカを含み、該シリカは、正味の全体にわたる正の電荷を有し、陽イオン的に修飾されたシリカの歯のエナメル質表面上での滞留時間を増加させる該組成物。
【選択図】なし

Description

[0001] 本発明は歯の表面を処置する、および修正するための組成物および方法を含み
、組成物はカルシウムおよびマグネシウムを含むシリケート類またはシリカ、陽イオン性
ポリマーで修飾されたシリカ、またはそれらの組み合わせを含む。組成物は、歯または歯
の表面に適用された際に、そのような表面の上に沈着して酸で損傷されたエナメル質を修
復し、歯の表面のさらなる侵食を防ぐ。
[0002] 齲食は、通常は歯のプラークまたは歯病原性(dentopathogeni
c)細菌による食事性糖質の発酵から生成した有機酸による歯の硬い組織の限局性の脱灰
により開始される。齲食の流行はほとんどの先進国においてフッ化物を用いて減少したと
は言え、その疾患は主要な公衆衛生の問題であるままである。歯牙侵食は化学的に進む急
速な、通常は非限局性のプロセスであり、結果として食事性の、または逆流した酸による
歯の鉱質の不可逆的な喪失をもたらす。歯肉の退縮、剥離(abrasion)および酸
蝕症は、象牙質細管を露出して歯の過敏症(dentil hypersensitiv
ity)を促進し得る主な要因である。歯の過敏症は保護している石灰化された層である
セメント質の喪失による露出した象牙質細管によるものである。歯石は歯の表面上のリン
酸カルシウム鉱質の望まれない付着である。従って、全てのこれらの病気、齲食、歯牙侵
食、歯の過敏症および歯石は、歯におけるリン酸カルシウムのレベルの不均衡である。
[0003] 歯牙侵食は外因性または内因性要因により引き起こされる可能性がある。外因
性の侵食は、食事性の酸、例えば酸性飲料またはフルーツジュースの経口消費および環境
要因、例えば空中の汚染物または酸性の水への曝露の結果である。
[0004] 歯牙侵食の発生率および重篤さは、酸性飲料およびジュースの消費の増大に伴
い上昇している。酸性飲料のpHおよび滴定酸度は歯牙侵食の開始および進行における主
な原因因子であることが確認されている。(例えば、Lussi, 1995, Caries Res. 29, 349
を参照)。
Lussi, 1995, Caries Res. 29, 349を参照
[0005] 本発明者らは、歯牙侵食、特に歯のエナメル質または歯の表面の侵食を処置す
る、または予防するのに有用な組成物および方法を開発した。
[0006] 本発明は、損傷された、または軟化したエナメル質に鉱質を沈着させ、歯列の
上に半不透過性のマトリックスを形成する化学的防壁技術を含む。この独特の表面マトリ
ックスは酸による攻撃の効果を打ち消し、酸による攻撃から歯列を保護して鉱質の喪失を
低減させ、酸により加速された歯列の表面上の磨耗および構造的陥凹を修復する。加えて
、本発明の組成物は歯または歯の表面上に防壁を提供し、それはプロトンの吸い込み口と
して働いて酸を中和し、それがさらに天然のエナメル質を溶解するのを防ぐ。
[0007] 1態様において、本発明は歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する、ま
たは予防するのに有効な量の陽イオン的に修飾されたシリカを含む歯磨組成物を含む。
[0008] 別の態様において、本発明は、歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する
、または予防するのに有効な量の、カルシウムを含むシリケート類およびシリカ、マグネ
シウムを含むシリケート類およびシリカ、ならびにそれらの組み合わせを含む歯磨組成物
を含む。
[0009] 本発明は、歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する、または予防するた
めの方法であって、それを必要とする対象に有効量の陽イオン的に修飾されたシリカ、カ
ルシウムを含むシリケート類およびシリカ、マグネシウムを含むシリケート類およびシリ
カ、ならびにそれらの組み合わせを含む組成物を投与することを含む方法も含む。
[0010] 本発明のこれらおよび他の特徴、観点、および利点は、下記の詳細な記述から
当業者に明らかになるであろう。
定義
[0011] 本明細書は特許請求の範囲で締めくくられ、それは本発明を詳細に指摘し、明
確に特許請求するが、本発明は下記の記述からよりよく理解されるであろうと信じる。
[0012] 本明細書で用いられる全ての百分率および比率は別途明記されない限り特定の
口腔用組成物の重量によるものであり、送達される口腔用配合物全体の重量によるもので
は無い。別途明記されない限り全ての測定は25℃においてなされる。
[0013] “口腔用組成物”により、個々の療法剤の全身性の投与のために意図して飲み
込まれるのでは無く、むしろ口での活性のために歯の表面および/または口の組織の実質
的に全てと接触するのに十分な時間口腔中に保持される製品を意味する。本発明の口腔用
組成物は練り歯磨き、歯磨剤、歯磨き粉、歯用ゲル、歯肉下ゲル(subgingiva
l gel)、マウスリンス(mouthrinse)、義歯製品、マウススプレー(m
outhspray)、ロゼンジ、口腔用錠剤、またはチューインガムの形であってよい
。口腔用組成物は、口の表面への直接的な適用または付着のために細片または薄膜の上に
組み込まれてもよい。
[0014] 本明細書で用いられる用語“歯磨剤”は、別途明記されない限りペースト、ゲ
ル、または液体配合物を意味する。歯磨組成物は単相組成物であってよく、または2種類
以上の別個の歯磨組成物の組み合わせであってよい。歯磨組成物はあらゆる望まれる形、
例えば深い筋が入った(deep striped)形、表面に筋が入った形、多層の形
、ペーストの周囲にゲルを有する形、またはそれらのあらゆる組み合わせであってよい。
[0015] 本明細書で用いられる用語“ディスペンサー”は、組成物、例えば歯磨剤を分
配するのに適したあらゆるポンプ、チューブ、または容器を意味する。
[0016] 本明細書で用いられる用語“歯”は、天然の歯および人工の歯または歯科補綴
物を指す。
[0017] 本明細書で用いられる用語“口に許容できるキャリヤー”は、本発明の組成物
における使用のためのあらゆる安全かつ有効な物質を意味する。そのような物質には、フ
ッ化物イオンの源、抗歯石剤、緩衝剤、研磨性の研磨性物質(abrasive pol
ishing materials)、過酸化物の源、炭酸水素アルカリ金属塩類、増粘
材料、湿潤剤、水、界面活性剤、二酸化チタン、香味系、甘味剤、キシリトール、着色剤
、およびそれらの混合物が含まれる。
[0018] 本明細書において、用語“歯石(tartar)”および“歯石(calcu
lus)”は互いに交換できるように用いられており、石灰化した歯のプラークの沈着物
を指す。
[0019] 本明細書で用いられる用語“処置”は、哺乳類を本発明の口腔用組成物と、お
よび/または本発明の方法に従って接触させた際の、有害な病気の検出可能な改善および
/またはその病気の症状の減少を指す。限定的では無い例として、歯の表面の脱灰の処置
は、処置が行われた後のあらゆるさらなる脱灰の停止または予防を含む可能性がある。1
観点において、処置は部分的な処置であってよく、ここで脱灰は処置の前にそれが起きて
いた速度または程度から減速している。別の観点において、処置は脱灰の部分的および/
または完全な逆転を含んでいてよく、ここではある程度までの再石灰化が起こる。
[0020] 本明細書で用いられる用語“予防”は、個々の病気、状態または事象を防ぐこ
とを指す。限定的では無い例として、脱灰の予防は歯のあらゆる脱灰を完全に予防するこ
とを含んでいてよい。別の観点において、脱灰を予防することは部分的な予防を含んでい
てよく、ここで脱灰は歯の表面に適用される本発明に従う予防的処置および/または組成
物が無い場合にそれが有していたであろう速度または程度よりも遅い速度で、またはより
低い程度まで起きる。
本発明の一般的な記述
[0021] 本発明は概して1本以上の歯の表面に化学的防壁を提供する歯磨組成物を含み
、それは損傷されたエナメル質の修復および例えば酸によるさらなる侵食的損傷の予防の
ために軟化したエナメル質にシリカを沈着させて歯列上に半不透過性のコーティングを形
成する。
[0022] 1態様において、本発明は歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する、ま
たは予防するのに有効な量の陽イオン的に(cationically)修飾されたシリ
カを含む歯磨組成物を含む。
[0023] 特定の態様において、陽イオン的に修飾されたシリカは正に荷電したアミノ酸
に共有結合したシリカを含む。
[0024] 他の態様において、正に荷電したアミノ酸はリシンである。
[0025] 他の態様において、陽イオン的に修飾されたシリカは正に荷電したペプチドに
共有結合したシリカを含む。
[0026] 他の態様において、正に荷電したペプチドはポリリシンである。
[0027] 他の態様において、陽イオン的に修飾されたシリカはシランに共有結合したシ
リカを含む。
[0028] 他の態様において、シランはアミノシラン類、グリシドキシシラン類、メルカ
プトシラン類、およびそれらの組み合わせを含む。
[0029] 他の態様において、アミノシランは(3−アミノプロピル)−トリエトキシシ
ラン、(3−アミノプロピル)−ジエトキシ−メチルシラン、(3−アミノプロピル)−
ジメチル−エトキシシラン、およびそれらの組み合わせを含む。
[0030] 他の態様において、グリシドキシシランは(3−グリシドキシプロピル)−ジ
メチル−エトキシシランを含む。
[0031] 他の態様において、メルカプトシランは(3−メルカプトプロピル)−トリメ
トキシシラン、(3−メルカプトプロピル)−メチル−ジメトキシシラン、およびそれら
の組み合わせを含む。
[0032] 他の態様において、歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する、または予
防するのに有効な陽イオン的に修飾されたシリカの量は、組成物の重量に基づいて0.0
1重量%〜30重量%である。
[0033] 他の態様において、歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する、または予
防するのに有効な陽イオン的に修飾されたシリカの量は、組成物の重量に基づいて0.0
5重量%〜20重量%である。
[0034] 他の態様において、歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する、または予
防するのに有効な陽イオン的に修飾されたシリカの量は、組成物の重量に基づいて0.1
重量%〜10重量%である。
[0035] 他の態様において、歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する、または予
防するのに有効な陽イオン的に修飾されたシリカの量は、組成物の重量に基づいて1重量
%〜5重量%である。
[0036] 他の態様において、組成物はさらに研磨剤、結合剤、界面活性剤、湿潤剤、フ
ッ化物の源、およびそれらの組み合わせを含む。
[0037] 他の態様において、組成物は練り歯磨きである。
[0038] 別の態様において、本発明は、歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する
、または予防するのに有効な量の、カルシウムを含むシリケート類およびシリカ、マグネ
シウムを含むシリケート類およびシリカ、ならびにそれらの組み合わせを含む歯磨組成物
を含む。
[0039] 特定の態様において、シリケート類はネソシリケート類(nesosilic
ates)(またはオルトシリケート類)、ソロシリケート類(sorosilicat
es)、シクロシリケート類(cyclosilicatcs)、テクトシリケート類(
tectosilicates)、イノシリケート類(inosilicates)(単
鎖)、イノシリケート類(二重鎖)、およびフィロシリケート類(phyllosili
cates)、およびそれらの組み合わせを含む。
[0040] 他の態様において、シリカはコロイド状シリカである。
[0041] 他の態様において、シリカはシリカゲルである。
[0042] 他の態様において、歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する、または予
防するのに有効なカルシウムを含むシリケート類およびシリカ、マグネシウムを含むシリ
ケート類およびシリカ、ならびにそれらの組み合わせの量は、組成物の重量に基づいて0
.01重量%〜30重量%である。
[0043] 他の態様において、歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する、または予
防するのに有効なカルシウムを含むシリケート類およびシリカ、マグネシウムを含むシリ
ケート類およびシリカ、ならびにそれらの組み合わせの量は、組成物の重量に基づいて0
.05重量%〜20重量%である。
[0044] 他の態様において、歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する、または予
防するのに有効なカルシウムを含むシリケート類およびシリカ、マグネシウムを含むシリ
ケート類およびシリカ、ならびにそれらの組み合わせの量は、組成物の重量に基づいて0
.1重量%〜10重量%である。
[0045] 他の態様において、歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する、または予
防するのに有効なカルシウムを含むシリケート類およびシリカ、マグネシウムを含むシリ
ケート類およびシリカ、ならびにそれらの組み合わせの量は、組成物の重量に基づいて1
重量%〜5重量%である。
[0046] 他の態様において、組成物はさらに研磨剤、結合剤、界面活性剤、湿潤剤、フ
ッ化物の源、およびそれらの組み合わせを含む。
[0047] 他の態様において、組成物は練り歯磨きである。
[0048] 本発明は、歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する、または予防する方
法であって、それを必要とする対象に有効量の陽イオン的に修飾されたシリカ、カルシウ
ムを含むシリケート類およびシリカ、マグネシウムを含むシリケート類およびシリカ、な
らびにそれらの組み合わせを含む組成物を投与することを含む方法も含む。
[0049] 特定の態様において、対象は哺乳類である。
[0050] 他の態様において、対象はヒトである。
[0051] 他の態様において、対象はコンパニオンアニマルである。
[0052] 他の態様において、有効量は組成物の重量に基づいて0.01重量%〜30重
量%である。
[0053] 他の態様において、有効量は組成物の重量に基づいて0.05重量%〜20重
量%である。
[0054] 他の態様において、有効量は組成物の重量に基づいて0.1重量%〜10重量
%である。
[0055] 他の態様において、有効量は組成物の重量に基づいて1重量%〜5重量%であ
る。
[0056] 他の態様において、組成物はさらに研磨剤、結合剤、界面活性剤、湿潤剤、フ
ッ化物の源、およびそれらの組み合わせを含む。
[0057] 他の態様において、組成物は練り歯磨きである。
本発明の組成物
[0058] この発明は、歯の表面上に化学的防壁を沈着させ、または提供して歯のエナメ
ル質への損傷を処置または予防し、歯または歯の表面の再石灰化も提供する組成物を含む
。特定の態様において、本発明の組成物は、例えば軟化したエナメル質と関係する口腔の
障害を処置または予防するのに有用である。特定の態様において、組成物は損傷されたエ
ナメル質の修復および例えば酸による歯の表面へのさらなる侵食的損傷の予防のために歯
列上に半不透過性のコーティングを形成する。
陽イオン性ポリマーで修飾されたシリカ
[0059] 1態様において、本発明は、歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置または
予防するのに有効な量の陽イオン的に修飾されたシリカを含む歯磨組成物を含む。
[0060] 他の態様において、本発明は、エナメル質または象牙質表面に対する増進され
た表面接着および保持特性を提供してエナメル質を酸に誘導される侵食的損傷に対して保
護するための陽イオン的に修飾されたシリカを含む組成物を含む。
[0061] 本明細書で用いられる用語“陽イオン的に修飾されたシリカ”は、全体にわた
り正の表面電荷を示すあらゆるシリカまたはシリカ粒子を指す。シリカの表面を修飾して
本発明の陽イオン的に修飾されたシリカを形成するための多くの方法が存在する。
[0062] 1つの実例となる方法は、シリカ表面上のヒドロキシル基の強い反応性にてこ
入れする(leveraging)ことによる化学修飾によるものである。例えば、特定
の態様において、シリカ表面上の−OH基はポリマー上のカルボキシル基と反応してエス
テル結合を形成することができる。様々な態様において、ポリマー類、例えばポリリシン
はエステル結合での連結によりシリカに付着することができる。リシン側鎖は中性pHの
下では正に荷電しているため、結果として得られるシリカ−ポリリシン複合体は正の表面
電荷を示すであろう。さらなる例には、例えばシラン処理(silinization)
の手順によるシラン試薬のシリカへの共有結合的接ぎ木(grafting)が含まれる
。この手順において用いられるシラン化合物は、修飾されたシリカ表面に関して正味の正
電荷をもたらすために第一級または第二級アミン基のどちらかを含んでいることができる
。特定の態様において、陽イオン的に修飾されたシリカには以下のものに共有結合したシ
リカが含まれる:アミノシラン類、例えば(3−アミノプロピル)−トリエトキシシラン
、(3−アミノプロピル)−ジエトキシ−メチルシラン、および(3−アミノプロピル)
−ジメチル−エトキシシラン、およびそれらの組み合わせ;グリシドキシシラン類、例え
ば(3−グリシドキシプロピル)−ジメチル−エトキシシラン;ならびにメルカプトシラ
ン類、例えば(3−メルカプトプロピル)−トリメトキシシラン、(3−メルカプトプロ
ピル)−メチル−ジメトキシシラン、およびそれらの組み合わせ。
[0063] 本発明のシリカを修飾するための別の実例となる方法は、シリカの大きな表面
積を利用することによる物理的修飾によるものである。表面の多孔性および負電荷は、例
えばキトサンのような陽イオン的に荷電したポリマー種を吸収する。キトサンで覆われた
シリカは正味の正電荷を示すであろう。電荷−電荷相互作用により、複合体は負に荷電し
たエナメル質または象牙質の表面に対する増進された表面接着および保持特性を有する。
加えて、水和すると、その伸びたポリマー鎖を有するポリマーはペリクル層を貫通してペ
リクルを構成する唾液タンパク質と強い物理的絡み合いを形成することができる。
シリカ表面上のポリマーおよびエナメル質のペリクルの間の強い静電的およびファンデル
ワールス相互作用の両方が、ポリマー−シリカ複合物のエナメル質上での滞留時間を増し
、さらなる酸による攻撃への優れた物理的防壁を提供することができる。
[0064] 様々な態様において、本発明のシリカは、例えばシリカ類、例えば湿式加工さ
れたシリカ、乾式加工されたシリカ、ゾル−ゲル加工されたシリカおよび同様のものを含
む、陽イオン的に修飾されることができるあらゆるシリカであることができ、それを本発
明における原料として用いることができる。
[0065] 一般に、第一級〜第三級アミンを有するポリマー類または第四級アンモニウム
塩を含むがそれらに限定されない、あらゆるポリマー類を陽イオン性ポリマーとして適切
に用いることができ、第四級アンモニウム塩を有するポリマー類がより適切である。
[0066] 様々な態様において、陽イオン性ポリマーで修飾されたシリカ中に含まれるシ
リカおよび陽イオン性ポリマーの量は特に制限されないであろう。様々な態様において、
シリカ分散液中に含まれるシリカの量は1重量%〜50重量%、または5重量%〜25重
量%、または10重量%〜15重量%であり、陽イオン性ポリマーの量は、例えばシリカ
の重量により100部あたり重量により3〜50部である。
[0067] 様々な態様において、本発明の陽イオン性ポリマーで修飾されたシリカ中のシ
リカ粒子は+10mV、+20mV、+30mV、+40mV、+50mV、+60mV
、またはより大きいゼータ電位を有していなければならず、それは表面電荷に関するバロ
メーターである。
[0068] 本発明の陽イオン性ポリマーで修飾されたシリカにおいて、上記のものの中に
含まれるシリカ粒子は1000μm、800μm、600μm、400μm、200μm
、100μm、50μm、20μm、10μm、または5μm未満の平均粒子直径を有し
ていなければならない。
カルシウム(Ca 2+ )およびマグネシウム(Mg 2+ )を含むシリケート類またはシ
リカ
[0069] 本発明は化学的防壁技術を含み、それは損傷されたエナメル質の修復および例
えば酸によるエナメル質へのさらなる侵食的損傷の予防のために、損傷された、または軟
化したエナメル質に鉱質を沈着させ、歯列上に半不透過性のコーティングを形成する。加
えて、本発明の防壁はプロトンの吸い込み口として働いて酸を中和し、それがさらに天然
のエナメル質を溶解するのを防ぐ。
[0070] 特定の態様において、酸で侵食された/負荷がかかったエナメル質の表面上の
Ca2+もしくはMg2+シリケート類またはCa2+もしくはMg2+を含むコロイド
状シリカの沈着は、鉱質が激減した歯の表面にCa2+およびMg2+をゆっくりと放出
することができる。
[0071] 他の態様において、シリケート類またはシリカの防壁は、酸の拡散を妨げるた
めの物理的防壁および酸−塩基反応により酸を中和することによる化学的防壁を提供する
ことによりさらなる酸の攻撃を防ぐことができる。
[0072] 本発明のシリケート類には一般に、1個以上の中心のケイ素原子が電気陰性の
配位子に囲まれている陰イオンを含む化合物が含まれる。特定の態様において、シリケー
ト類には配位子として酸素を有するケイ素が含まれる。例には以下のものが含まれるが、
それらに限定されない:孤立した(isolated)[SiO4−を有するネソシ
リケート類(またはオルトシリケート類)、(Si6−を有する孤立した二重シ
リケート四面体基を有するソロシリケート類、(Si3n2x−を有する連結され
たシリケート四面体を有するシクロシリケート類(環状シリケート類)、SiOを有す
るシリケート四面体の三次元の骨組みを有するテクトシリケート類、[Si3n
n−を有するイノシリケート類(単鎖)、[Si4n11n6n−を有するイノシリ
ケート類(二重鎖)、およびSiを有するシリケート四面体の平行なシートを有す
るフィロシリケート類(シートシリケート類)。
[0073] 一般に、負の正味電荷を有する本発明のシリケート陰イオンは、他の陽イオン
、例えばCa2+およびMg2+により電荷の釣り合いを取って電気的に中性の化合物を
作っている。
[0074] 特定の態様において、本発明のケイ酸カルシウムおよびケイ酸マグネシウムは
優れた結晶化特性を有する水に不溶性の塩である。
[0075] 他の態様において、本発明の組成物は可溶性のCa、Mgおよびシリケートの
塩類を含み、CaおよびMgシリケートのインサイチュ沈降物を形成する。理論により制
限されるわけでは無いが、不溶性の塩は象牙質およびエナメル質の表面上で結晶化し、酸
によるさらなる侵食的損傷を予防し、Ca2+およびMg2+をゆっくりと放出してエナ
メル質の表面を再石灰化するであろう。加えて、シリケートの防壁は、酸の拡散を妨げる
ための物理的防壁および酸−塩基反応により酸を中和することによる化学的防壁を提供す
ることによりさらなる酸の攻撃を防ぐことができる。CaおよびMgシリケートは本質的
に塩基性である。
[0076] 他の態様において、本発明の組成物はHの吸い込み口として働いて酸を中和
することができる。次の等式は、酸のCaまたはMgシリケートとの反応の例である:
[0077]
Figure 2015091803

[0078] 特定の態様において、Ca2+またはMg2+は酸による負荷のかかったエナ
メル質の表面上でホスフェート配位子と反応してCaまたはMgホスフェートを形成し、
1本以上の歯の表面を再石灰化するであろう。
[0079] 他の態様において、酸による負荷のかかった歯の表面上でのCa2+またはM
2+の沈着は、シリカのコロイド状網状構造体中のCa2+またはMg2+塩類の組み
込みにより起こる。本発明の様々な態様において、例えばシリカゲル中にCa2+および
Mg2+塩類を捕らえるための多くの方法が存在する。1つの例となる態様において、シ
リカ−炭酸カルシウム複合物の粒子は、炭酸カルシウムを形成する炭酸塩化反応の過程に
おいて合成シリカ粒子を添加し、炭酸塩化反応を完了することにより調製することができ
る。本発明の複合粒子を構成する2種類の構成要素の内の第1の構成要素である炭酸カル
シウムは、例えば沈降炭酸カルシウムを含むことができる。例えば、1つの例となる態様
は、沈降炭酸カルシウムを表面部分として、重質炭酸カルシウムを核の部分として含む。
[0080] 沈降炭酸カルシウムは様々な粒子の形状および大きさを有しており、特にその
ような沈降炭酸カルシウムが炭酸カルシウムとして用いられる場合、沈降炭酸カルシウム
の形状および大きさは、意図されるシリカ−炭酸カルシウム複合粒子に必要な特性に依存
して選択する、従って本発明の目的を達成するために適合させることができる。
[0081] 様々な態様において、本発明の組成物の構成要素である合成シリカは化学反応
を通して人工的に調製され、それにはコロイド状シリカ、シリカゲル、無水シリカ、ホワ
イトカーボンおよび同様のものが含まれる。これらのシリカ類は、例えば、高い比表面積
、高いガス吸収性、微細さ、微細な間隙中への高い浸透および吸着、高い接着性、高い油
吸収、粒子の均一性、高い分散性(dispersability)などのような優秀な
特性を有している。
[0082] これらの合成シリカ類の中で、コロイド状シリカは球状の、鎖のような、不規
則な、または同様の形を有する非晶質シリカから作られ、ケイ酸化合物から不純物を除去
して無水ケイ酸のゾルをもたらしpHおよび濃度を制御してゾルを安定化することにより
得られる。シリカゲルは、ケイ酸ナトリウムを無機酸で分解することにより得られる含水
ケイ酸で構成される。無水シリカは、4塩化ケイ素を加水分解することにより得られるシ
リカである。ホワイトカーボンは、有機シリコン化合物またはケイ酸ナトリウムを分解す
ることにより得られる微細に粉末化された含水ケイ酸から作られる。
[0083] 従って、1態様において、本発明は口に許容できるキャリヤー中に少なくとも
0.01%、少なくとも0.1重量%、少なくとも1重量%、少なくとも3重量%、少な
くとも5重量%、少なくとも7重量%、少なくとも9重量%、10重量%、15重量%、
20重量%、25重量%、30重量%、40重量%、50重量%の陽イオン的に修飾され
たシリカ、カルシウムを含むシリカおよびシリケート類、マグネシウムを含むシリカおよ
びシリケート類、ならびにそれらの組み合わせを含む口腔ケア組成物を含む。
[0084] 口腔用組成物は、エナメル質への損傷を処置または予防する、全体的なクリー
ニングを増進する、プラークを抑制する、歯を白くする、ならびに汚れの除去ならびに天
然の歯および歯科補綴物の汚れの防止を増進するのに有用である。
[0085] 様々な態様において、本発明の組成物は歯を覆い、歯または歯の表面のエナメ
ル質に対する損傷を予防または処置するための防壁として働く。
[0086] さらに、組成物は口腔ケアの有効物質、例えば漂白剤および他の歯を白くする
薬剤、抗微生物物質、フッ化物、脱感作剤、ならびに香味のためのキャリヤーとして働き
、これらの有効物質のそれらがそれらの意図される機能を果たすことができる口の表面上
への沈着および保持を促進する能力を有する。コーティングは、口腔ケアの有効物質を口
の表面と緊密に接触した状態で保持し、それにより活性、例えば漂白または抗微生物作用
、がより長く続くことを確実にする保護的防壁としても働くと信じられている。効果的な
漂白は汚れを除去し、より白い歯をもたらすであろう。抗微生物物質の口の表面上での増
進された保持は、結果として歯肉炎、歯周疾患、および歯のプラークを含む様々な歯の疾
患の原因因子である、またはそれと関係する口の微生物の低減をもたらすであろう。
[0087] 本発明の口腔用組成物は、歯磨剤、練り歯磨き、歯磨き粉、局所用口用ゲル、
マウスリンス、義歯製品、マウススプレー、ロゼンジ、口腔用錠剤、またはチューインガ
ムの形であってよい。口腔用組成物は、口の表面への直接的な適用または付着のために細
片または薄膜の上に組み込まれてもよい。
[0088] 水性の形の口腔ケア組成物は、4から10までの範囲のpHを有しているのが
最適であろう。特定の態様において、組成物のpHは5から8までの範囲である。
[0089] 上記の構成要素に加え、本口腔ケア組成物は追加の構成要素を含んでいてよく
、それを下記の段落で記述する。
口に許容できるキャリヤー
[0090] 特定の態様において、本発明の組成物は、組成物の歯の表面への送達を助ける
ために口に許容できるキャリヤーも含む。
[0091] 口に許容できるキャリヤーには1種類以上の適合性の固体または液体の増量希
釈剤(filler diluents)または封入(encapsulating)物
質が含まれ、それは局所的な口への投与に適している。本明細書で用いられる場合、“適
合性の”により、組成物の構成要素を、組成物の安定性および/または有効性を実質的に
低減させるであろう方式での相互作用無しで組み合わせることができることを意味する。
[0092] 本発明のキャリヤーまたは賦形剤は、以下でより完全に記述するように、歯磨
剤(非研磨性ゲルおよび歯肉下適用のためのゲルを含む)、マウスリンス、マウススプレ
ー、チューインガム、およびロゼンジの通常の、および一般的に用いられる構成要素を含
むことができる。
[0093] 用いられるキャリヤーの選択は、基本的に組成物が口腔中に導入される方法に
より決定される。練り歯磨き(歯用ゲル等を含む)が用いられる場合、例えばBened
ictへの米国特許第3,988,433号において開示されているような“練り歯磨き
用キャリヤー”が選択される(例えば研磨性物質、石鹸泡剤(sudsing agen
ts)結合剤、湿潤剤、香味および甘味料等を含む)。マウスリンスが用いられる場合、
例えばBenedictへの米国特許第3,988,433号において開示されているよ
うな“マウスリンス用キャリヤー”が選択される(例えば水、香味および甘味料等を含む
)。同様に、マウススプレーが用いられる場合、“マウススプレー用キャリヤー”が選択
され、またはロゼンジが用いられる場合、“ロゼンジ用キャリヤー”が選択され(例えば
キャンディー基剤)、キャンディー基剤は例えばGrabenstetterらへの米国
特許第4,083,955号において開示されており;チューインガムが用いられる場合
、例えばGrabenstetterらへの米国特許第4,083,955号において開
示されているような“チューインガム用キャリヤー”が選択される(例えばガム基剤、香
味および甘味料を含む)。匂い袋(sachet)が用いられる場合、“匂い袋用キャリ
ヤー”が選択される(例えば匂い袋用の袋、香味および甘味料)。(有効物質の歯周ポケ
ット中への、または歯周ポケットの周囲への送達のため)歯肉下ゲルが用いられる場合、
例えば共にDamaniへの1993年3月30日に発行された米国特許第5,198,
220号および1993年9月7日に発行された米国特許第5,242,910号におい
て開示されているような“歯肉下ゲル用キャリヤー”が選択される。他の有用なキャリヤ
ーには、二相性歯磨配合物、例えば全てLukacovicらへの1993年5月23日
に発行された米国特許第5,213,790号、1992年9月8に発行された米国特許
第5,145,666号、および1994年1月25日に発行された米国特許第5,28
1,410号において、ならびにSchaefferへの米国特許第4,849,213
号および第4,528,180号において開示されている二相性歯磨配合物が含まれる。
本発明の組成物の調製に適したキャリヤーは当技術で周知である。それらの選択は、味、
コストおよび貯蔵安定性等のような補助的考慮事項に依存するであろう。
[0094] 本発明の組成物は歯肉下ゲルを含む非研磨性ゲルの形であってよく、それは水
性または非水性であってよい。水性ゲルは一般に、増粘剤(0.1%から20%まで)、
湿潤剤(10%から55%まで)、香味料(0.04%から2%まで)、甘味料(0.1
%から3%まで)、着色剤(0.01%から0.5%まで)、および残りの水を含む。組
成物は抗齲食剤(フッ化物イオンとして0.05%から0.3%まで)、および抗歯石剤
(0.1%から13%まで)を含んでいてよい。
[0095] 本発明の組成物は歯磨剤、例えば練り歯磨き、歯用ゲルおよび歯磨き粉の形で
あってもよい。そのような練り歯磨きおよび歯用ゲルの構成要素は一般に、歯科用研磨剤
(5%から50%まで)、界面活性剤(0.5%から10%まで)、増粘剤(0.1%か
ら5%まで)、湿潤剤(10%から55%まで)、香味料(0.04%から2%まで)、
甘味料(0.1%から3%まで)、着色剤(0.01%から0.5%まで)、および水(
2%から45%まで)の1種類以上を含む。そのような練り歯磨きまたは歯用ゲルは、抗
齲食剤(フッ化物イオンとして0.05%から0.3%まで)、および抗歯石剤(0.1
%から13%まで)の1種類以上も含んでいてよい。歯磨き粉は当然実質的に全て液体で
は無い構成要素を含む。
[0096] 主題発明の他の組成物は、マウススプレーを含むマウスウォッシュである。そ
のようなマウスウォッシュおよびマウススプレーの構成要素は、典型的には水(45%か
ら95%まで)、エタノール(0%から25%まで)、湿潤剤(0%から50%まで)、
界面活性剤(0.01%から7%まで)、香味料(0.04%から2%まで)、甘味料(
0.1%から3%まで)、および着色剤(0.001%から0.5%まで)の1種類以上
を含む。そのようなマウスウォッシュおよびマウススプレーは、抗齲食剤(フッ化物イオ
ンとして0.05%から0.3%まで)、および抗歯石剤(0.1%から3%まで)の1
種類以上も含んでいてよい。
[0097] 本発明の他の組成物は、洗浄液を含む歯科用溶液である。そのような歯科用溶
液の構成要素は一般に、水(90%から99%まで)、保存剤(0.01%から0.5%
まで)、増粘剤(0%から5%まで)、香味料(0.04%から2%まで)、甘味料(0
.1%から3%まで)、および界面活性剤(0%から5%まで)の1種類以上を含む。
[0098] チューインガム組成物は、典型的にはガム基剤(50%から99%まで)、香
味料(0.4%から2%まで)および甘味料(0.01%から20%まで)の1種類以上
を含む。
[0099] 本明細書で用いられる用語“ロゼンジ”には、次のものが含まれる:ブレスミ
ント(breath mints)、トローチ、香錠、マイクロカプセル、ならびに凍結
乾燥された形(ケーキ、カシェ剤(wafers)、薄膜、錠剤)および圧縮された錠剤
を含む速く溶解する固体の形。本明細書で用いられる用語“速く溶解する固体の形”は、
固体剤形が、固体剤形を口腔中に置いた後60秒未満、15秒未満、5秒未満で溶解する
ことを意味する。速く溶解する固体の形は、本発明の譲受人に譲渡されたWO 95/3
3446およびWO 95/11671;米国特許第4,642,903号;第4,94
6,684号;第4,305,502号;第4,371,516号;第5,188,82
5号;第5,215,756号;第5,298,261号;第3,882,228号;第
4,687,662号;第4,642,903号において開示されている。
[00100] さらに別の観点において、本発明は本組成物を含浸させた歯科用道具を提供
する。歯科用道具には歯および口腔中の他の組織との接触のための道具が含まれ、前記の
道具に本発明の組成物を含浸させる。歯科用道具は、デンタルフロスまたはテープ、チッ
プ、細片、薄膜およびポリマー繊維を含む含浸させた繊維であることができる。
種々のキャリヤー
[00101] 商業的に適切な口腔用組成物の調製において用いられる水は、イオン含有量
が低く、有機性の不純物を含まないものであることができる。水は一般に本明細書におけ
る水性組成物の重量により5%〜80%、および20%〜50%を構成する。水のこれら
の量は、他の物質と共に、例えばソルビトールと共に導入される水に加えて添加される遊
離水を含む。
[00102] ポロキサマー類も組成物中で用いることができる。ポロキサマーは非イオン
性界面活性剤として分類される。それは乳化剤、結合剤、安定剤、および他の関連する機
能としても機能することができる。ポロキサマー類は、第一級ヒドロキシル基で終結し、
1,000から15,000を超えるまでの範囲の分子量を有する二官能性ブロックポリ
マー類である。ポロキサマー類はBASFによりPluronicsおよびPluraf
loの商品名の下で売られている。この発明に関するポロキサマー類にはPoloxam
er 407およびPluraflo L4370が含まれる。
[00103] 本組成物中で用いられてよい他の乳化剤には、ポリマー性乳化剤、例えばB
.F. Goodrichから入手可能であるPemulenシリーズが含まれ、それは
主に疎水性物質のための乳化剤として有用な高分子量のポリアクリル酸ポリマー類である
[00104] 二酸化チタンも本組成物に添加されてよい。二酸化チタンは白色粉末であり
、それは組成物に不透明性を加える。二酸化チタンは一般に歯磨組成物の0.25重量%
から5重量%までを構成する。
[00105] 本組成物のpHは緩衝剤の使用により調節される。本明細書で用いられる非
キレート化緩衝剤および系は、pH4〜pH10の範囲に組成物のpHを調節するために
用いることができる薬剤を指す。緩衝剤には、リン酸一ナトリウム、リン酸三ナトリウム
、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウ
ム、酒石酸カリウム(potassium tartarate)、ならびに線状および
環式ポリホスフェート類が含まれる。緩衝剤は本組成物の重量により0.5%から10%
のレベルで加えることができる。歯磨組成物のpHは、歯磨剤の3:1水性スラリー、例
えば3部の水対1部の歯磨剤から測定される。
[00106] 本組成物中で用いることができる他の任意の薬剤には、アルキル−およびア
ルコキシ−ジメチコンコポリオール類、例えば、商品名Abil EM90の下で市場に
出されているセチルジメチコンコポリオールを含むC12〜C20アルキルジメチコンコ
ポリオール類およびそれらの混合物から選択されるジメチコンコポリオール類が含まれる
。ジメチコンコポリオールは一般に0.01重量%〜25重量%、0.1重量%〜5重量
%、または0.5重量%〜1.5重量%のレベルで存在する。ジメチコンコポリオール類
はプラスの歯の感触の利益を提供するのを助ける。
研磨剤
[00107] 本発明の組成物は、所望により歯科用研磨剤を含むことができる。本発明の
組成物において有用な歯科用研磨剤には、多くの異なる物質が含まれる。選択される物質
には、興味のある組成物内で適合性であり、象牙質を過度にすり減らさない物質が含まれ
る。適切な研磨剤には、例えばゲル類および沈降物を含むシリカ類、不溶性のポリメタリ
ン酸ナトリウム、水和アルミナ、炭酸カルシウム、オルトリン酸水素カルシウム二水和物
、ピロリン酸カルシウム、リン酸三カルシウム、ポリメタリン酸カルシウム、および樹脂
性研磨性物質、例えば尿素およびホルムアルデヒドの微粒子状凝縮製品が含まれる。
[00108] 本組成物中での使用のための別の種類の研磨剤は、米国特許第3,070,
510号において記述されているような微粒子状熱硬化性重合樹脂である。適切な樹脂に
は、例えばメラミン類、フェノール類、尿素類、メラミン−尿素類、メラミン−ホルムア
ルデヒド類、尿素−ホルムアルデヒド、メラミン−尿素−ホルムアルデヒド類、架橋され
たエポキシド類、および架橋されたポリエステル類が含まれる。
[00109] 様々なタイプのシリカ性歯科用研磨剤を、それらには歯のエナメル質または
象牙質を必要以上にすり減らすことの無い例外的な歯のクリーニングおよび研磨性能とい
う独特の利益があるため、用いることができる。本明細書のシリカ研磨剤の研磨性物質は
、他の研磨剤同様、一般に0.1〜30ミクロン、または1〜15ミクロンの範囲の平均
粒径を有する。研磨剤は沈降シリカまたはシリカゲル類、例えばシリカキセロゲル類であ
ることができる。
[00110] 研磨剤の混合物を用いることができる。主題発明の歯磨組成物中の研磨剤の
総量は6重量%〜70重量%であり;練り歯磨きは組成物の重量により10%から50%
までの研磨剤を含むことができる。主題発明の溶液、マウススプレー、マウスウォッシュ
および非研磨性ゲル組成物は典型的には研磨剤を含まない。
界面活性剤
[00111] 特定の態様において、本発明の組成物は、サルコシネート系界面活性剤、イ
セチオネート系界面活性剤およびタウレート系界面活性剤を含む界面活性剤も含む。特定
の態様において、本明細書における使用に関するものは、これらの界面活性剤のアルカリ
金属またはアンモニウム塩類である。他の態様において、次のナトリウムおよびカリウム
塩類:ラウロイルサルコシネート、ミリストイルサルコシネート、パルミトイルサルコシ
ネート、ステアロイルサルコシネートおよびオレオイルサルコシネート。
[00112] 界面活性剤は本発明の組成物中に組成物全体の重量により0.1%〜2.5
%、0.3%〜2.5%または0.5%〜2%の量で存在する。
[00113] 他の適切な適合性界面活性剤を所望により本発明の組成物中でサルコシネー
ト系界面活性剤との組み合わせで用いることができる。適切な任意の界面活性剤はAgr
icolaらへの米国特許第3,959,458号、1976年5月25日;Haefe
leへの米国特許第3,937,807号、1976年2月10日;およびGieske
らへの米国特許第4,051,234号、1988年9月27日においてより完全に記述
されている。
[00114] 本明細書において有用な陰イオン性界面活性剤には、アルキル基中に10か
ら18個までの炭素原子を有するアルキルサルフェート類の水溶性塩類、および10から
18個までの炭素原子を有する脂肪酸のスルホン化モノグリセリド類(sulfonat
ed monoglycerides)の水溶性塩類が含まれる。ラウリル硫酸ナトリウ
ムおよびナトリウム ココナッツ(coconut)モノグリセリドスルホネート類はこ
のタイプの陰イオン性界面活性剤の例である。陰イオン性界面活性剤の混合物を利用する
こともできる。
[00115] 本発明において有用な陽イオン性界面活性剤は、8から18個までの炭素原
子を含む1本の長いアルキル鎖を有する脂肪族第四級アンモニウム化合物の誘導体として
広く定義することができ、例えば次のものである:塩化ラウリルトリメチルアンモニウム
;塩化セチルピリジニウム;臭化セチルトリメチルアンモニウム;塩化ジイソブチルフェ
ノキシエチルジメチルベンジルアンモニウム、ココナッツ アルキルトリメチルアンモニ
ウム ニトライト;フッ化セチルピリジニウム;等。他の化合物はBrinerらへの米
国特許第3,535,421号、1970年10月20日において記述されている第四級
アンモニウムフッ化物であり、ここで前記の第四級アンモニウムフッ化物は洗浄剤特性を
有する。特定の陽イオン性界面活性剤は、本明細書で開示される組成物中で殺菌剤として
の役目も果たすことができる。陽イオン性界面活性剤にはクロルヘキシジンが含まれる。
当業者はこの可能性に気づいており、この制限を念頭に置いてのみ陽イオン性界面活性剤
を組み込むべきである。
[00116] 本発明の組成物において用いることのできる非イオン性界面活性剤は、アル
キレンオキシド基(本質的に親水性である)と本質的に脂肪族またはアルキル芳香族であ
ってよい有機性疎水性化合物の縮合により生成される化合物として広く定義することがで
きる。適切な非イオン性界面活性剤の例には、Pluronics、アルキルフェノール
類のポリエチレンオキシド縮合物、エチレンオキシドのプロピレンオキシドおよびエチレ
ンジアミンの反応生成物との縮合に由来する生成物、脂肪族アルコール類のエチレンオキ
シド縮合物、長鎖第三級アミンオキシド類、長鎖第三級ホスフィンオキシド類、長鎖ジア
ルキルスルホキシド類およびそのような物質の混合物が含まれる。
[00117] 本発明において有用な双性イオン性合成界面活性剤は、脂肪族第四級アンモ
ニウム、ホスホニウム、およびスルホニウム化合物の誘導体として広く記述することがで
き、ここで脂肪族基は直鎖または分枝状であってよく、ここで、脂肪族置換基の1個は8
から18個までの炭素原子を含み、1個は陰イオン性の水可溶化基(water−sol
ubilizing group)、例えばカルボキシ、スルホネート、サルフェート、
ホスフェートまたはホスホネートを含む。
[00118] ベタイン界面活性剤は、1993年1月19に発行されたPoleflka
らへの米国特許第5,180,577号において開示されている。典型的なアルキルジメ
チルベタイン類には、デシルベタイン(decyl betaine)または2-(N-デ
シル-N,N-ジメチルアンモニオ)アセテート、ココベタイン(coco betain
e)または2-(N-ココ-N,N-ジメチルアンモニオ)アセテート、ミリスチルベタイン
(myristyl betaine)、パルミチルベタイン(palmityl be
taine)、ラウリルベタイン、セチルベタイン、セチルベタイン、ステアリルベタイ
ン等が含まれる。アミドベタイン類は、ココアミドエチルベタイン(cocoamido
ethyl betaine)、ココアミドプロピルベタイン(cocoamidopr
opyl betaine)、ラウラミドプロピルベタイン(lauramidopro
pyl betaine)および同様のものにより例示される。一般的に好まれるベタイ
ン類は、ココアミドプロピルベタインおよびラウラミドプロピルベタインである。
抗歯石剤
[00119] 特定の態様において、本発明の組成物は抗歯石剤、例えば次のものを含む合
成陰イオン性ポリマー類:例えば米国特許第4,627,977号において記述されてい
るような、ポリアクリレート類および無水マレイン酸またはマレイン酸とメチルビニルエ
ーテルのコポリマー類(例えばGantrez);ならびに、例えばポリアミノプロパン
スルホン酸(AMPS)、クエン酸亜鉛三水和物、ポリペプチド類(例えばポリアスパラ
ギン酸およびポリグルタミン酸)、ならびにそれらの混合物も含む。
キレート剤
[00120] 特定の態様において、本発明の組成物は酒石酸のようなキレート剤も含む。
キレート剤は細菌の細胞壁中に見つかるカルシウムと錯体形成することができる。キレー
ト剤はプラークを、この生塊(biomass)を完全なままに保つのを助けているカル
シウムの橋からカルシウムを除去することにより崩壊させることもできる。しかし、カル
シウムに関する高すぎる親和性を有するキレート剤を用いるのは、これは結果として化学
的に反応性であり脆い酸に侵食された歯列の表面からの歯の脱灰をもたらす可能性があり
、それは本発明の目的および意図に反するため望ましくない、ということに留意すること
は重要である。
[00121] キレート剤には、酒石酸のアルカリ金属塩類、酒石酸二ナトリウム、酒石酸
二カリウム、酒石酸ナトリウムカリウム、酒石酸水素ナトリウムおよび酒石酸水素カリウ
ムが含まれる。本発明における使用に適したキレート剤の量は、0.1%〜2.5%、0
.5%〜2.5%および1%〜2.5%である。酒石酸塩のキレート剤は単独で、または
他の任意のキレート剤との組み合わせで用いることができる。キレート剤は10〜10
のカルシウム結合定数を有し、向上したクリーニングを提供してプラークおよび歯石の
形成を低減させる。
[00122] 本発明における使用に適したキレート剤のさらに別の可能性のあるグループ
は、陰イオン性ポリマー性ポリカルボキシレート類である。そのような物質は当技術で周
知であり、それらの遊離酸または部分的にもしくは完全に中和された水溶性のアルカリ金
属(例えばカリウムおよびナトリウム)もしくはアンモニウム塩類の形で用いられる。無
水マレイン酸またはマレイン酸と別の重合可能なエチレン的に(ethylenical
ly)不飽和な単量体、例えば、メチルビニルエーテル(メトキシエチレン)の、30,
000〜1,000,000の平均分子量(AMW)を有する1:4〜4:1コポリマー
類。これらのコポリマー類は、例えばGAF Chemicals Corporati
onのGantrez AN 139(AMW500,000)、AN 119(AMW
250,000)およびS−97医薬グレード(Pharmaceutical Gra
de)(AMW70,000)として入手できる。
[00123] 他のポリマー性ポリカルボキシレート類には、無水マレイン酸のアクリル酸
エチル、ヒドロキシエチルメタクリレート、N−ビニル−2−ピロリドン、またはエチレ
ンとの1:1コポリマー類(後者は例えばMonsanto EMA No. 1103
、AMW10,000およびEMA Grade 61として入手できる)、およびアク
リル酸のメチルもしくはヒドロキシエチルメタクリレート、アクリル酸メチルもしくはエ
チル、イソブチルビニルエーテルまたはN−ビニル−2−ピロリドンとの1:1コポリマ
ー類のようなポリマー性ポリカルボキシレート類が含まれる。
[00124] さらなるポリマー性ポリカルボキシレート類がGaffarへの米国特許第
4,138,477号、1979年2月6日およびGaffarらへの米国特許第4,1
83,914号、1980年1月15日において開示されており、それには無水マレイン
酸のスチレン、イソブチレンまたはエチルビニルエーテルとのコポリマー類、ポリアクリ
ル酸、ポリイタコン酸(polyitaconic)およびポリマレイン酸、ならびにU
niroyal ND−2として入手できる1,000程の低いAMWを有するスルホア
クリルオリゴマー類(sulfoacrylic oligomers)が含まれる。
フッ化物の源
[00125] 特定の態様において、本発明の組成物は水溶性フッ化物化合物も含み、それ
は歯磨剤および他の口腔用組成物中に、25℃における組成物中で、および/またはそれ
が用いられる際に、0.0025重量%から5重量%まで、0.005重量%から2重量
%までのフッ化物イオンの濃度を与えて追加の抗歯石有効性を提供するのに十分な量で存
在する。多種多様なフッ化物イオンを生じる物質を、本組成物における可溶性フッ化物の
源として用いることができる。適切なフッ化物イオンを生じる物質の例は、Briner
らへの米国特許第3,535,421号、1970年10月20日、およびWidder
らへの米国特許第3,678,154号、1972年7月18日において見つけられる。
代表的なフッ化物イオンの源には、フッ化スズ、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、モ
ノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化アミンおよびそれらの混合物を含む他のものが含ま
れる。
歯を白くする有効物質および歯の色を修正する物質
[00126] 特定の態様において、本発明の組成物は漂白剤、歯を白くする薬剤も含み、
歯の色を修正する物質も本発明において有用な口腔ケアの有効物質の中に含まれてよい。
これらの物質は、歯の色を修正して消費者を満足させるのに適している。これらの物質は
、歯の表面上に適用された際に光の吸収または反射に関してその表面を修正する粒子を含
む。そのような粒子は、そのような粒子を含む薄膜が歯(a tooth or tee
th)の表面上に適用された際に外見の利益を提供する。
[00127] 着色剤のレベルは一般に組成物の0.05%〜20%、0.10%〜15%
または0.25%〜10%の範囲で用いられる。
増粘剤
[00128] 特定の態様において、本発明の組成物は組成物の望ましい粘稠度を提供する
ため、使用の際の望ましい有効物質放出特性を提供するため、貯蔵安定性を提供するため
、および組成物の安定性を提供する等のために増粘性物質も含む。増粘剤には、カルボキ
シビニルポリマー類、カラギーナン(carrageenan)、ヒドロキシエチルセル
ロース、ラポナイト(laponite)ならびにセルロースエーテル類の水溶性塩類、
例えばカルボキシメチルセルロースナトリウムおよびカルボキシメチルヒドロキシエチル
セルロースナトリウムが含まれる。非イオン性の荷電したポリマー類、例えば疎水的に修
飾されたデンプン、ポリエチレンオキシド、天然ガム類、例えばアロエ、ボラ(vora
)ヒアルロン酸グルカン、カラヤガム、キサンタンガム、アラビアガム、およびトラガカ
ントガムも用いることができる。質感をさらに向上させるために、コロイド状ケイ酸アル
ミニウムマグネシウムまたは微細に分割されたシリカを増粘剤の一部として用いることが
できる。
[00129] 増粘またはゲル化剤には、ある種のペンタエリスリトールのアルキルエーテ
ルもしくはスクロースのアルキルエーテルで架橋されたアクリル酸のホモポリマー類、ま
たはカルボマー類が含まれる。
[00130] ラクチドおよびグリコリドモノマーのコポリマー類(1,000から120
,000まで(数平均)の範囲の分子量を有するコポリマー)は、“歯肉下ゲル用キャリ
ヤー”として、有効物質の歯周ポケット中への、または歯周ポケットの周囲への送達に有
用である。これらのポリマー類は、共にDamaniへの1993年3月30日に発行さ
れた米国特許第5,198,220号および1993年9月7日に出願された米国特許第
5,242,910号、および1984年4月17日に出願されたMatteiへの米国
特許第4,443,430号において記述されている。
[00131] 練り歯磨きまたはゲル組成物全体の重量により0.1%〜15%、2%〜1
0%、または4%〜8%の量の増粘剤を用いることができる。チューインガム、ロゼンジ
(ブレスミントを含む)、匂い袋、非研磨性ゲルおよび歯肉下ゲルに関して、より高い濃
度を用いることができる。
湿潤剤
[00132] 特定の態様において、本発明の組成物は湿潤剤も含む。湿潤剤は練り歯磨き
組成物が空気への曝露の際に硬くならないように保つ、組成物に口に対する湿った感触を
与える、および特定の湿潤剤に関して、練り歯磨き組成物に望ましい香味又は甘味を与え
るのに役立つ。湿潤剤は、純粋な湿潤剤に基づいて、一般に本明細書の組成物の重量によ
り0%〜70%、5%〜25%を構成する。主題発明の組成物における使用に適した湿潤
剤には、食用多価アルコール類、例えばグリセリン、ソルビトール、キシリトール、ブチ
レングリコール、ポリエチレングリコール、およびプロピレングリコール、特にソルビト
ールおよびグリセリンが含まれる。
香味および甘味料
[00133] 特定の態様において、本発明の組成物は香味料も含む。適切な香味料には、
ウィンターグリーンの油、ペパーミントの油、スペアミントの油、チョウジの芽の油、メ
ントール、アネトール、サリチル酸メチル、ユーカリプトール、カシア(cassia)
、1−メンチルアセテート、セージ、ユージノール、パセリ油、オキサノン(oxano
ne)、アルファ−イリゾン(alpha−irisone)、マヨラマ、レモン、オレ
ンジ、プロペニルグエトール(propenyl guaethol)、シナモン、バニ
リン(vanillin)、チモール、リナロール、GCAとして知られる桂皮アルデヒ
ドグリセロールアセタール、およびそれらの混合物が含まれる。香味料は一般に組成物中
で組成物の重量により0.001%〜5%のレベルで用いられる。
[00134] 用いることのできる甘味料には、スクロース、グルコース、サッカリン、デ
キストロース、果糖、ラクトース、マンニトール、ソルビトール、フルクトース、マルト
ース、キシリトール、サッカリン塩類、タウマチン(thaumatin)、アスパルテ
ーム(aspartame)、D−トリプトファン、ジヒドロカルコン類(dihydr
ochalcones)、アセスルファム(acesulfame)およびシクラメート
(cyclamate)の塩類、特にシクラミン酸ナトリウムおよびサッカリンナトリウ
ム、ならびにそれらの混合物が含まれる。組成物は組成物の重量により0.1%〜10%
、または0.1%〜1%のこれらの薬剤を含む。
[00135] 香味および甘味料に加え、冷却剤、唾液分泌剤(salivating a
gents)、加温剤(warming agents)、および麻痺剤(numbin
g agents)を本発明の組成物中の任意の成分として用いることができる。これら
の薬剤は、組成物中に組成物の重量により0.001%〜10%、または0.1%〜1%
のレベルで存在する。
[00136] 冷却材は様々な物質のいずれであることもできる。そのような物質には、カ
ルボキサミド類、メントール、ケタール類(ketals)、ジオール類、およびそれら
の混合物が含まれる。組成物中の冷却材には、パラメンタンカルボキシアミド剤(par
amenthan carboxyamide agents)、例えば商業的には“W
S−3”として知られているN−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド(N−et
hyl−p−menthan−3−carboxamide)、“WS−23”として知
られているN,2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタンアミド、およびそれらの混
合物が含まれる。さらなる冷却材は、次のものからなるグループから選択される:メント
ール、Takasagoにより製造されたTK−10として知られている3−1−メント
キシプロパン−1,2−ジオール(3−l−menthoxypropane−l,2−
diol)、Haarmann and Reimerにより製造されたMGAとして知
られているメントングリセロールアセタール(menthone glycerol a
cetal)、およびHaarmann and Reimerにより製造されたFre
scolatとして知られているメンチルラクテート(menthyl lactate
)。本明細書で用いられる用語であるメントールおよびメンチルは、これらの化合物の右
旋性および左旋性異性体ならびにそれらのラセミ混合物を含む。TK−10は、1984
年7月10日に発行された米国特許第4,459,425号(Amanoら)において記
述されている。WS−3および他の薬剤は、1979年1月23日に発行された米国特許
第4,136,163号(Watsonら)において記述されている。
[00137] 本発明の唾液分泌剤にはTakasagoにより製造されたJambuが含
まれる。加温剤にはトウガラシおよびニコチン酸エステル類、例えばニコチン酸ベンジル
が含まれる。麻痺剤にはベンゾカイン(benzocaine)、リドカイン(lido
caine)、チョウジの芽の油、およびエタノールが含まれる。
アルカリ金属炭酸水素塩
[00138] 特定の態様において、本発明の組成物はアルカリ金属炭酸水素塩も含む。ア
ルカリ金属炭酸水素塩類は水中で可溶性であり、安定化されないと水性系において二酸化
炭素を放出する傾向がある。重曹としても知られている炭酸水素ナトリウムはアルカリ金
属炭酸水素塩である。組成物は0.5%〜30%、0.5%〜15%、または0.5%〜
5%のアルカリ金属炭酸水素塩を含んでいてよい。
他の有効薬剤
[00139] 特定の態様において、本発明の組成物は他の有効薬剤、例えば抗微生物剤も
含む。そのような薬剤に含まれるのは、水に不溶性の非陽イオン性抗微生物剤、例えばハ
ロゲン化ジフェニルエーテル類、フェノールおよびそれの同族体を含むフェノール化合物
、モノおよびポリアルキルならびに芳香族ハロフェノール類、レゾルシノールおよびそれ
の誘導体、ビスフェノール系化合物およびハロゲン化サリチルアニリド類、安息香酸エス
テル類、ならびにハロゲン化カルバニリド類である。水溶性の抗微生物物質には、とりわ
け第四級アンモニウム塩類およびビス−ビクアミド(bis−biquamide)塩類
が含まれる。トリクロサンモノホスフェートは追加の水溶性抗微生物剤である。第四級ア
ンモニウム薬剤には、その第四級窒素上の置換基(substitutes)の1または
2個が8から20個まで、典型的には10から18個までの炭素原子の炭素鎖長(典型的
にはアルキル基)を有し、一方で残りの置換基(典型的にはアルキルまたはベンジル基)
がより低い数の炭素原子、例えば1から7個までの炭素原子を有する、典型的にはメチル
またはエチル基である第四級アンモニウム薬剤が含まれる。臭化ドデシルトリメチルアン
モニウム、塩化テトラデシルピリジニウム、臭化ドミフェン、塩化N−テトラデシル−4
−エチルピリジニウム、臭化ドデシルジメチル(2−フェノキシエチル)アンモニウム、
塩化ベンジルジメチルステアリルアンモニウム、塩化セチルピリジニウム、四級化5−ア
ミノ−1,3−ビス(2−エチル−ヘキシル)−5−メチル−ヘキサヒドロピリミジン、
塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムおよび塩化メチルベンゼトニウムは典型的な
第四級アンモニウム抗微生物剤の例である。他の化合物は、1980年6月3日にBai
leyへ発行された米国特許第4,206,215号において開示されているようなビス
[4−(R−アミノ)−1−ピリジニウム]アルカン類である。他の抗微生物剤、例えばビ
スグリシン銅(copper bisglycinate)、グリシン銅(copper
glycinate)、クエン酸亜鉛、および乳酸亜鉛も含まれてよい。酵素および別
のタイプの有効物質を本組成物中で用いることができる。有用な酵素には、プロテアーセ
類、溶解酵素、プラークマトリックス阻害因子およびオキシダーゼ類のカテゴリーに属す
る酵素が含まれ:プロテアーゼ類にはパパイン、ペプシン、トリプシン、フィシン、ブロ
メリンが含まれ;細胞壁溶解酵素にはリゾチームが含まれ;プラークマトリックス阻害因
子にはデキストラナーゼ類、ムタナーゼ類(mutanases)が含まれ;オキシダー
ゼ類にはグルコースオキシダーゼ、乳酸オキシダーゼ、ガラクトースオキシダーゼ、尿酸
オキシダーゼ、ホースラディッシュペルオキシダーゼ、ミエロペルオキシダーゼ、ラクト
ペルオキシダーゼ、クロロペルオキシダーゼを含むペルオキシダーゼ類が含まれる。オキ
シダーゼ類は、抗微生物特性に加えて白化/クリーニング活性も有する。そのような薬剤
は、Norrisらへの米国特許第2,946,725号、1960年7月26日におい
て、およびGieskeらへの米国特許第4,051,234号、1977年9月27日
において開示されている。他の抗微生物剤には、クロルヘキシジン、トリクロサン、トリ
クロサンモノホスフェート、および香味油、例えばチモールが含まれる。トリクロサンお
よびこのタイプの他の薬剤は、1991年5月14日に発行されたParran, Jr
.らの米国特許第5,015,466号、およびNabiらへの米国特許第4,894,
220号、1990年1月16日において開示されている。抗プラークの利益を提供する
これらの薬剤は、歯磨組成物の重量により0.01%から5%までのレベルで存在してい
てよい。
口腔の障害を処置および予防する方法
[00140] 本発明は、歯の表面のエナメル質への損傷を処置または予防する、歯を清潔
にする、および磨く、ならびに歯のエナメル質上の汚れ、プラーク、歯肉炎および歯石の
発生率を低減させるための方法にも関する。
[00141] 本明細書における使用の方法は、対象の歯のエナメル質の表面および口の粘
膜を本発明に従う口腔用組成物と接触させることを含む。使用の方法は、歯磨剤を用いた
ブラッシング、歯磨剤スラリーもしくはマウスリンスを用いたすすぎ、またはガム製品を
噛むことによるものであってよい。他の方法には、局所用口用ゲル、マウススプレー、ま
たは他の形、例えば細片もしくは薄膜を対象の歯および口の粘膜と接触させることが含ま
れる。組成物は、歯、歯茎、または他の口の表面に対してブラシ、ペン型の塗布具、もし
くは同様のもので、またはさらには指で直接適用されてよい。対象は、歯の表面が口腔用
組成物と接触するあらゆる人または他の動物であってよい。“他の動物”により、家庭の
ペットもしくは他の家畜、または捕らえてある動物を含むことを意味する。例えば、使用
の方法にはイヌの歯を歯磨組成物の1種類を用いてブラッシングすることが含まれていて
よい。別の例には、ネコの口を口腔用組成物で利益が分かるのに十分な時間の間すすぐこ
とが含まれるであろう。ペットケア製品、例えば噛む物(chews)および玩具は本口
腔用組成物を含むように配合されてよい。
[00142] 本発明の歯磨組成物は、部分的に、陽イオン性ポリマーで修飾されたシリカ
、カルシウムを含むシリカおよびシリケート類、マグネシウムを含むシリカおよびシリケ
ート類、ならびにそれらの組み合わせを含み、それは口腔の様々な障害を処置または予防
すること、例えばエナメル質の再石灰化、初期の齲食の再石灰化、齲食象牙質の再石灰化
、齲食の予防、虫歯の進行を止めること、虫歯を逆行させること、抗齲食、穴(pit)
および亀裂の密封剤(sealants)、予防ペースト、フッ化物処理、象牙質の密封
剤、ならびにそれらの組み合わせにおいて有用である。
[00143] 1態様において、過敏性の歯を清潔にする方法は、それを必要とする対象の
歯または歯の表面を本発明の歯磨組成物と接触させることを含む。
[00144] 別の態様において、本発明は、それを必要とする対象の歯または歯の表面を
本発明の歯磨組成物と接触させることを含む、歯の過敏性を処置する方法を含む。
[00145] 口腔の障害を処置または予防するさらなる方法も、本発明の範囲内に含まれ
る。1態様において、それを必要とする対象の象牙質細管を少なくとも部分的にふさぐ方
法は、歯または歯の表面を本発明の歯磨組成物と接触させることを含む。1態様において
、それを必要とする対象の虫歯を予防する方法は、歯または歯の表面を本発明の歯磨組成
物と接触させることを含む。1態様において、それを必要とする対象の虫歯を処置する方
法は、歯または歯の表面を本発明の歯磨組成物と接触させることを含む。1態様において
、それを必要とする対象の初期の齲食を予防する方法は、歯または歯の表面を本発明の歯
磨組成物と接触させることを含む。1態様において、それを必要とする対象のエナメル質
を再石灰化する方法は、歯または歯の表面を本発明の歯磨組成物と接触させることを含む
。1態様において、それを必要とする対象の亀裂を密封する方法は、歯または歯の表面を
本発明の歯磨組成物と接触させることを含む。1態様において、それを必要とする対象の
穴を密封する方法は、歯または歯の表面を本発明の歯磨組成物と接触させることを含む。
1態様において、それを必要とする対象の歯の構造の輪郭を取る(lining)方法は
、歯または歯の表面を本発明の歯磨組成物と接触させることを含む。1態様において、そ
れを必要とする対象の歯髄を覆う(capping)ための方法は、歯または歯の表面を
本発明の歯磨組成物と接触させることを含む。1態様において、それを必要とする対象の
歯周の手術の後に歯の構造を処置するための方法は、歯または歯の表面を本発明の歯磨組
成物と接触させることを含む。
[00146] 下記の実施例は、本発明の範囲内の様々な態様をさらに記述し、実証する。
これらの実施例は説明のためにのみ与えられているのであり、本発明の範囲および精神か
ら逸脱すること無くその多くの変形が可能であるため、本発明を制限するものとして解釈
されるべきでは無い。
実施例1:本発明の歯磨組成物を処理する方法
[00147] 下記の手順は、生体許容性(bioacceptable)および生理活性
ガラスを含む典型的な歯磨組成物である。
[00148] 1.製法量(A formula amount)のグリセリンを適切なビ
ーカーに入れる。サッカリン、二酸化チタン、およびガムをゆっくりと添加し、十分に分
散するまで混合する。ビーカーおよび内容物を150°Fに加熱し、15(15)分間混
合する。
[00149] 2.Pluracare(登録商標)L1220 PEG/PPGコポリマ
ーをrossミキサーポット(ross mixer pot)に入れる。工程1のビー
カーの内容物をrossポットに移し、それを5(5)分間真空下で混合する。その時間
の後、rossのカバーを開けて温度をチェックする。温度が120°Fを超えているな
らば、工程2を繰り返す。温度が120°F以下まで冷めている場合、モノフルオロリン
酸ナトリウム(MFP)、カルシウムおよびマグネシウムを含むシリカまたはシリケート
類(または陽イオン性ポリマーで修飾されたシリカ(cationic modifie
d polymer silica))ならびにシリカ研磨剤(Zeodent(登録商
標)114)を添加し、粉末が湿るまで混合する。真空に引き、rossポット中の内容
物を高速で20(20)分間混合する。
[00150] 3.温度をチェックする。温度は110°F以下であるべきである。香味お
よびラウリル硫酸ナトリウムの粉末を添加し、次いで組成物を完全真空下で高速で10(
10)分間混合する。
表1
生理活性ガラスを含む典型的な組成物
Figure 2015091803
実施例2:歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する、または予防するのに有効な
量の陽イオン的に修飾されたシリカを含む歯磨組成物。
[00151] 本発明の組成物は陽イオン的に修飾されたシリカを含んでいてよく、ここで
組成物中のシリカの量は歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する、または予防する
のに有効である。1観点において、そのようなシリカの量は当技術で既知のあらゆる方法
を用いることにより決定することができる。限定的では無い例として、一連の実験的研究
を実施することができ、ここでシリカの濃度はゼロシリカから予め決められた最大濃度ま
での範囲であり、ここでそれぞれの実験例の全ての観点はシリカの濃度を除いて同じであ
る。それぞれの試料に関して脱灰が予防される程度を確かめることができる。脱灰が予防
されるシリカの濃度は、歯の表面に対する脱灰を予防するのに有効な量の陽イオン的に修
飾されたシリカの濃度を示している。
[00152] 本発明は実施例において開示された特定の態様により範囲を限定されるべき
では無く、それは本発明の少数の観点の説明として意図されており、機能的に均等である
あらゆる態様は本発明の範囲内である。実際、本発明の様々な修正が、本明細書で示し、
記述した修正に加えて当業者に明らかになると考えられ、それは添付された特許請求の範
囲内に入ることを意図する。
[00153] 引用されたあらゆる参考文献に関して、その開示全体を本明細書に援用する

Claims (36)

  1. 歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する、または予防するのに有効な量の陽イオン
    的に修飾されたシリカを含む歯磨組成物。
  2. 陽イオン的に修飾されたシリカが正に荷電したアミノ酸に共有結合したシリカを含む、請
    求項1に記載の組成物。
  3. 正に荷電したアミノ酸がリシンである、請求項2に記載の組成物。
  4. 陽イオン的に修飾されたシリカが正に荷電したペプチドに共有結合したシリカを含む、請
    求項1に記載の組成物。
  5. 正に荷電したペプチドがポリリシンである、請求項1に記載の組成物。
  6. 陽イオン的に修飾されたシリカがシランに共有結合したシリカを含む、請求項1に記載の
    組成物。
  7. シランがアミノシラン類、グリシドキシシラン類、メルカプトシラン類、およびそれらの
    組み合わせを含む、請求項1に記載の組成物。
  8. アミノシランが(3−アミノプロピル)−トリエトキシシラン、(3−アミノプロピル)
    −ジエトキシ−メチルシラン、(3−アミノプロピル)−ジメチル−エトキシシラン、お
    よびそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の組成物。
  9. グリシドキシシランが(3−グリシドキシプロピル)−ジメチル−エトキシシランを含む
    、請求項1に記載の組成物。
  10. メルカプトシランが(3−メルカプトプロピル)−トリメトキシシラン、(3−メルカプ
    トプロピル)−メチル−ジメトキシシラン、およびそれらの組み合わせを含む、請求項1
    に記載の組成物。
  11. 歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する、または予防するのに有効な陽イオン的に
    修飾されたシリカの量が、組成物の重量に基づいて0.01重量%〜30重量%である、
    請求項1に記載の組成物。
  12. 歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する、または予防するのに有効な陽イオン的に
    修飾されたシリカの量が、組成物の重量に基づいて0.05重量%〜20重量%である、
    請求項1に記載の組成物。
  13. 歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する、または予防するのに有効な陽イオン的に
    修飾されたシリカの量が、組成物の重量に基づいて0.1重量%〜10重量%である、請
    求項1に記載の組成物。
  14. 歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する、または予防するのに有効な陽イオン的に
    修飾されたシリカの量が、組成物の重量に基づいて1重量%〜5重量%である、請求項1
    に記載の組成物。
  15. さらに研磨剤、結合剤、界面活性剤、湿潤剤、フッ化物の源、およびそれらの組み合わせ
    を含む、請求項1に記載の組成物。
  16. 組成物が練り歯磨きである、請求項1に記載の組成物。
  17. 歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する、または予防するのに有効な量の、カルシ
    ウムを含むシリケート類およびシリカ、マグネシウムを含むシリケート類およびシリカ、
    ならびにそれらの組み合わせを含む歯磨組成物。
  18. シリケート類がネソシリケート類(またはオルトシリケート類)、ソロシリケート類、シ
    クロシリケート類(cyclosilicatcs)、テクトシリケート類、イノシリケ
    ート類(単鎖)、イノシリケート類(二重鎖)、およびフィロシリケート類、およびそれ
    らの組み合わせを含む、請求項17に記載の組成物。
  19. シリカがコロイド状シリカである、請求項17に記載の組成物。
  20. シリカがシリカゲルである、請求項17に記載の組成物。
  21. 歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する、または予防するのに有効なカルシウムを
    含むシリケート類およびシリカ、マグネシウムを含むシリケート類およびシリカ、ならび
    にそれらの組み合わせの量が、組成物の重量に基づいて0.01重量%〜30重量%であ
    る、請求項17に記載の組成物。
  22. 歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する、または予防するのに有効なカルシウムを
    含むシリケート類およびシリカ、マグネシウムを含むシリケート類およびシリカ、ならび
    にそれらの組み合わせの量が、組成物の重量に基づいて0.05重量%〜20重量%であ
    る、請求項17に記載の組成物。
  23. 歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する、または予防するのに有効なカルシウムを
    含むシリケート類およびシリカ、マグネシウムを含むシリケート類およびシリカ、ならび
    にそれらの組み合わせの量が、組成物の重量に基づいて0.1重量%〜10重量%である
    、請求項17に記載の組成物。
  24. 歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する、または予防するのに有効なカルシウムを
    含むシリケート類およびシリカ、マグネシウムを含むシリケート類およびシリカ、ならび
    にそれらの組み合わせの量が、組成物の重量に基づいて1重量%〜5重量%である、請求
    項17に記載の組成物。
  25. さらに研磨剤、結合剤、界面活性剤、湿潤剤、フッ化物の源、およびそれらの組み合わせ
    を含む、請求項17に記載の組成物。
  26. 組成物が練り歯磨きである、請求項17に記載の組成物。
  27. 歯のエナメル質表面への侵食的損傷を処置する、または予防する方法であって、それを必
    要とする対象に有効量の陽イオン的に修飾されたシリカ、カルシウムを含むシリケート類
    およびシリカ、マグネシウムを含むシリケート類およびシリカ、ならびにそれらの組み合
    わせから選択される少なくとも1種類の物質を投与することを含む方法。
  28. 対象が哺乳類である、請求項27に記載の方法。
  29. 対象がヒトである、請求項27に記載の方法。
  30. 対象がコンパニオンアニマルである、請求項27に記載の方法。
  31. 有効量が組成物の重量に基づいて0.01重量%〜30重量%である、請求項27に記載
    の方法。
  32. 有効量が組成物の重量に基づいて0.05重量%〜20重量%である、請求項27に記載
    の方法。
  33. 有効量が組成物の重量に基づいて0.1重量%〜10重量%である、請求項27に記載の
    方法。
  34. 有効量が組成物の重量に基づいて1重量%〜5重量%である、請求項27に記載の方法。
  35. 組成物がさらに研磨剤、結合剤、界面活性剤、湿潤剤、フッ化物の源、およびそれらの組
    み合わせを含む、請求項27に記載の方法。
  36. 組成物が練り歯磨きである、請求項27に記載の方法。
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