JP2015089085A - 通信システム、通信端末、ネットワーク装置、帯域制御方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

通信システム、通信端末、ネットワーク装置、帯域制御方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者の体感品質の異なる各トラヒックに対して、それぞれ異なる優先度を割り当てることを図る。
【解決手段】通信端末10は、送信データの送信データ属性とタグ判定条件に基づいて当該送信データを格納する送信パケットに付けるタグを判定し、送信パケットにタグを付ける。ネットワーク装置30は、受信パケットから検出されたタグに基づいて、受信パケットに対する帯域制御を行う。タグ判定条件は、通信端末を使用した通信の通信品質に対する利用者の意識のされやすさに基づいて分類された送信データ属性毎にタグを指定する。タグは、該意識のされやすさに応じた優先度を示す。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信システム、通信端末、ネットワーク装置、帯域制御方法およびコンピュータプログラムに関する。
従来の通信システムの帯域制御技術として、例えば特許文献1に記載の従来技術が知られている。特許文献1に記載の従来技術では、ネットワーク中継装置が中継するパケットのプロトコル種別やアドレス情報に基づいてパケットの優先度情報を付けている。
特開2010−288167号公報
新井田統,他2名,"ユーザ特性が待ち時間に対する満足度回答モデルに与える影響",電子情報通信学会,HCGシンポジウム2011
しかし、上述した従来の帯域制御技術では、同一プロトコルのパケット群から成るトラヒックに対して、さらに細かく優先度を割り当てることが難しいという課題がある。例えば、HTTP(HyperText Transfer Protocol)のパケット群から成るトラヒックの中には、Webサイトの検索結果によるコンテンツの取得を行うトラヒックが存在したり、端末のアプリケーションの自動的な更新を行うトラヒックが存在したりする。ここで、Webサイトの検索結果によるコンテンツの取得では、利用者が通信品質を意識しやすく、体感品質への影響が大きいと考えられる。一方、端末のアプリケーションの自動的な更新では、利用者は通信品質を意識せず、体感品質への影響が小さいと考えられる。しかしながら、従来の帯域制御技術では、そのような同じHTTPのトラヒックであっても利用者の体感品質の異なる各トラヒックに対して、それぞれ異なる優先度を割り当てることができない。このため、利用者が実感できる通信品質の向上を行うことが難しい。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、利用者の体感品質の異なる各トラヒックに対して、それぞれ異なる優先度を割り当てることができる通信システム、通信端末、ネットワーク装置、帯域制御方法およびコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
(1)本発明に係る通信システムは、通信端末と前記通信端末から送信されたパケットを転送するネットワーク装置とを有する通信システムにおいて、前記通信端末は、送信データの送信データ属性とタグ判定条件に基づいて、当該送信データを格納する送信パケットに付けるタグを判定するタグ判定部と、前記判定の結果に基づいて、前記送信パケットにタグを付けるタグ付与部と、を有し、前記ネットワーク装置は、受信パケットからタグを検出するタグ検出部と、前記検出されたタグに基づいて、前記受信パケットに対する帯域制御を行う帯域制御部と、を有し、前記タグ判定条件は、通信端末を使用した通信の通信品質に対する利用者の意識のされやすさに基づいて分類された送信データ属性毎にタグを指定し、前記タグは、前記意識のされやすさに応じた優先度を示す、ことを特徴とする。
(2)本発明に係る通信端末は、通信端末から送信されたパケットに付けられたタグに基づいて当該パケットに対する帯域制御を行うネットワーク装置を有する通信システムの前記通信端末において、送信データの送信データ属性とタグ判定条件に基づいて、当該送信データを格納する送信パケットに付けるタグを判定するタグ判定部と、前記判定の結果に基づいて、前記送信パケットにタグを付けるタグ付与部と、を有し、前記タグ判定条件は、通信端末を使用した通信の通信品質に対する利用者の意識のされやすさに基づいて分類された送信データ属性毎にタグを指定し、前記タグは、前記意識のされやすさに応じた優先度を示す、ことを特徴とする。
(3)本発明に係るネットワーク装置は、通信端末によってタグを付けられて送信されたパケットを転送するネットワーク装置において、受信パケットからタグを検出するタグ検出部と、前記検出されたタグに基づいて、前記受信パケットに対する帯域制御を行う帯域制御部と、を有し、前記タグは、送信データの送信データ属性とタグ判定条件に基づいて、当該送信データを格納するパケットに付けられ、前記タグ判定条件は、通信端末を使用した通信の通信品質に対する利用者の意識のされやすさに基づいて分類された送信データ属性毎にタグを指定し、前記タグは、前記意識のされやすさに応じた優先度を示す、ことを特徴とする。
(4)本発明に係る帯域制御方法は、通信端末と前記通信端末から送信されたパケットを転送するネットワーク装置とを有する通信システムの帯域制御方法であり、前記通信端末が、送信データの送信データ属性とタグ判定条件に基づいて、当該送信データを格納する送信パケットに付けるタグを判定するタグ判定ステップと、前記通信端末が、前記判定の結果に基づいて、前記送信パケットにタグを付けるタグ付与ステップと、前記ネットワーク装置が、受信パケットからタグを検出するタグ検出ステップと、前記ネットワーク装置が、前記検出されたタグに基づいて、前記受信パケットに対する帯域制御を行う帯域制御ステップと、を含み、前記タグ判定条件は、通信端末を使用した通信の通信品質に対する利用者の意識のされやすさに基づいて分類された送信データ属性毎にタグを指定し、前記タグは、前記意識のされやすさに応じた優先度を示す、ことを特徴とする。
(5)本発明に係るコンピュータプログラムは、通信端末から送信されたパケットに付けられたタグに基づいて当該パケットに対する帯域制御を行うネットワーク装置を有する通信システムの前記通信端末のコンピュータに、送信データの送信データ属性とタグ判定条件に基づいて、当該送信データを格納する送信パケットに付けるタグを判定するタグ判定ステップと、前記判定の結果に基づいて、前記送信パケットにタグを付けるタグ付与ステップと、を実行させるためのコンピュータプログラムであり、前記タグ判定条件は、通信端末を使用した通信の通信品質に対する利用者の意識のされやすさに基づいて分類された送信データ属性毎にタグを指定し、前記タグは、前記意識のされやすさに応じた優先度を示す、ことを特徴とするコンピュータプログラムであることを特徴とする。
(6)本発明に係るコンピュータプログラムは、通信端末によってタグを付けられて送信されたパケットを転送するネットワーク装置のコンピュータに、受信パケットからタグを検出するタグ検出ステップと、前記検出されたタグに基づいて、前記受信パケットに対する帯域制御を行う帯域制御ステップと、を実行させるためのコンピュータプログラムであり、前記タグは、送信データの送信データ属性とタグ判定条件に基づいて、当該送信データを格納するパケットに付けられ、前記タグ判定条件は、通信端末を使用した通信の通信品質に対する利用者の意識のされやすさに基づいて分類された送信データ属性毎にタグを指定し、前記タグは、前記意識のされやすさに応じた優先度を示す、ことを特徴とする。
本発明によれば、利用者の体感品質の異なる各トラヒックに対して、それぞれ異なる優先度を割り当てることができる。
本発明の一実施形態に係る通信システムの概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る通信端末10の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係るネットワーク装置30の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る帯域制御方法の概念を説明するための図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システムの概略構成図である。図1において、通信端末10は通信ネットワーク50に接続してパケット通信を行う。通信ネットワーク50は、パケットの伝送路上に設けられたネットワーク装置30を有する。ネットワーク装置30は、通信端末10から送信されたパケットを転送する。ネットワーク装置30として、例えばルータ装置、ゲートウェイ装置、スイッチ装置などが挙げられる。
図2は、本実施形態に係る通信端末10の概略構成図である。図2において、通信端末10は、タグ判定条件記憶部11とタグ判定部12とタグ付与部13と通信部14を有する。
タグ判定条件記憶部11はタグ判定条件を示すデータを記憶する。タグ判定部12は、送信データの送信データ属性とタグ判定条件に基づいて、当該送信データを格納する送信パケットに付けるタグを判定する。タグ判定部12に入力される送信データ属性情報は、送信データの送信データ属性を示す。タグ付与部13は、タグ判定部12による判定の結果に基づいて、送信パケットにタグを付ける。通信部14は、タグ付与部13によりタグが付けられた送信パケットを送信する。
タグ判定条件は、通信端末10を使用した通信の通信品質に対する利用者の意識のされやすさに基づいて分類された送信データ属性毎にタグを指定する。タグは、該意識のされやすさに応じた優先度を示す。
図3は、本実施形態に係るネットワーク装置30の概略構成図である。図3において、ネットワーク装置30は、受信部31とバッファ32と送信部33とタグ検出部34と帯域制御部35を有する。
受信部31は、通信端末10から送信されたパケットを受信する。バッファ32は、受信部31により受信された受信パケットを一時的に格納する。送信部33は、バッファ32から出力されたパケットを送信する。タグ検出部34は、受信部31により受信された受信パケットに付けられたタグを検出する。帯域制御部35は、タグ検出部34により検出されたタグに基づいて、受信パケットに対する帯域制御を行う。
図4は、本実施形態に係る帯域制御方法の概念を説明するための図である。通信端末10から送信されるパケット群から成るトラヒックは、様々な利用用途に分類される。同じHTTPのトラヒックであっても利用用途が異なるトラヒックに分類される。そして、利用用途によって、利用者の体感品質が異なると考えられる。例えば、乗換案内や地図情報の検索では、利用者が通信品質を意識しやすく、体感品質への影響が大きいと考えられる。一方、アプリケーションの自動的な更新(自動アップデート)では、利用者は通信品質を意識せず、体感品質への影響が小さいと考えられる。
そこで、本実施形態では、通信端末10が送信するトラヒックを利用用途ごとに分類する。そして、各利用用途に対して、通信品質に対する利用者の意識のされやすさによって段階をつける。図4の例では、通信品質に対する利用者の意識のされやすさは3段階あり、最も意識されやすい第1段階、中くらいに意識されやすい第2段階、最も意識されにくい第3段階、となっている。そして、通信品質に対する利用者の意識のされやすさの各段階に対して、それぞれに、割当帯域の優先度を示すタグを定義する。図4の例では、最も意識されやすい第1段階に対してタグ「TB」、中くらいに意識されやすい第2段階に対してタグ「TB」、最も意識されにくい第3段階に対してタグ「TB」がそれぞれ定義されている。これにより、各利用用途に対して、割当帯域の優先度を示すタグが定義される。割当帯域の優先度として、通信品質に対する利用者の意識のされやすさが大きいほどに優先度を高くする。
その各利用用途に対するタグの定義はタグ判定条件としてタグ判定条件記憶部11に記憶される。図4の例では、利用用途の種別は送信データ属性で示される。そして、送信データ属性ごと(つまり、利用用途の種別ごと)に、タグ「TB」、「TB」、「TB」のいずれかが、タグ判定条件により示される。
これにより、タグ判定部12は、タグ判定条件記憶部11に記憶されるタグ判定条件に基づいて、入力された送信データ属性情報に該当するタグを認識することができる。そして、タグ付与部13は、タグ判定部12の判定結果に基づいて、送信パケットにタグを付ける。一方、ネットワーク装置30では、帯域制御部35は、受信パケットから検出されたタグに基づいて、当該受信パケットに対する割当帯域の優先度を認識し、該優先度に基づいた帯域制御を行う。
次に本実施形態に係る実施例を説明する。
実施例1は、通信端末10が送信するトラヒックを利用用途ごとに分類する実施例である。実施例1では、「フォアグラウンド通信」、「バックグラウンド通信」、「M2M(マシン・トウ・マシン)通信」の3つに分類する。
(1)フォアグラウンド通信
フォアグラウンド通信は、利用者の明示的な行動を伴う通信と言える。フォアグラウンド通信の具体例として、乗換案内等の検索、メッセージアプリケーションの着信通知などが挙げられる。
(2)バックグラウンド通信
バックグラウンド通信は、利用者の明示的な行動を伴わない通信と言える。バックグラウンド通信の具体例として、天気やニュースなどのアプリケーションのプッシュ配信、アプリケーションの自動アップデートなどが挙げられる。
(3)M2M通信
M2M通信は、マシンのみで完結し、利用者には意識されない通信と言える。M2M通信の具体例として、センシング情報の自動的な収集などが挙げられる。
実施例2は、通信端末10が送信するトラヒックに対してタグを付ける実施例である。
(1)一種類の利用用途しかない通信端末10に対しては、通信端末10の通信モジュールで一括して同じタグを付ける。この具体例として、M2M通信用の通信端末10が挙げられる。
(2)通信端末10のOS(Operating System:オペレーティングシステム)上で利用者の通信品質に対する意識しやすさを判定し、タグの付与を行う。この実施例では、利用者の通信品質に対する意識しやすさの段階が送信データ属性で示される。以下に具体例(2−1)〜(2−5)を挙げる。
(2−1)アプリケーションのアクティビティ(Activity)によって優先度を判別する。例えば、アプリケーションの表示が端末の表示画面上で前面に在る場合に、利用者の通信品質に対する意識しやすさが大きいと判定する。
(2−2)通信端末10の端末ステータス情報によって利用者の通信品質に対する意識しやすさを判定する。この具体例として(2−2−1)〜(2−2−5)が挙げられる。
(2−2−1)表示画面の点灯の有無。点灯有りの場合に利用者の通信品質に対する意識しやすさが大きいと判定し、点灯無しの場合に利用者の通信品質に対する意識しやすさが小さいと判定する。
(2−2−2)操作ボタンやタッチパネルへのタッチ履歴、無操作時間。タッチ頻度が一定以上に多い場合に利用者の通信品質に対する意識しやすさが大きいと判定し、タッチ頻度が一定未満に少ない場合や無操作時間が一定以上に長い場合に利用者の通信品質に対する意識しやすさが小さいと判定する。
(2−2−3)加速度センサ、GPS、照度センサ、カメラ、音センサなどのセンサによる状況の推定。それらのセンサの検出データに基づいて、例えば通信端末10が利用者のカバンやポケットの中に在ると判断された場合に、利用者の通信品質に対する意識しやすさが小さいと判定する。
(2−2−4)上記(2−2−1)〜(2−2−3)の情報に基づいた利用者の行動の推定。例えば、利用者が、「急いでいる」、「暇である」、「熱心にコンテンツを見ている」、「画面すら見ていない」などの行動を推定し、その推定結果に対して利用者の通信品質に対する意識しやすさを判定する。該推定結果と利用者の通信品質に対する意識しやすさとの対応付けは予め定義しておく。
(2−2−5)上記(2−2−1)〜(2−2−3)の情報および時刻に基づいて利用者の生活パターンを推定し、その推定結果に基づいた利用者の行動の推定。例えば、利用者が、現在時刻には、「就寝中である」、「お昼休みである」などの行動を推定し、その推定結果に対して利用者の通信品質に対する意識しやすさを判定する。該推定結果と利用者の通信品質に対する意識しやすさとの対応付けは予め定義しておく。
(2−3)通信端末10の通信品質と通信状況の関係。例えば、通信品質が極端に悪い状態であっても通信し続けている場合には、バックグラウンド通信であると推定できるので、利用者の通信品質に対する意識しやすさが小さいと判定する。通信品質が極端に悪い状態として、通信速度、RTT(Round Trip Time)、電波強度、基地局とのコネクション切断率、TCPハンドシェイク失敗率などの指標の悪化が挙げられる。
(2−4)アプリケーションごとの通信相手の数。例えば、通信相手の数が一定未満である場合、アプリケーションの自動更新などのバックグラウンド通信である可能性があるので、利用者の通信品質に対する意識しやすさが小さいと判定する。通信相手の識別情報として、IPアドレス、ポート番号、ドメイン名、URL(Uniform Resource Locator)などが挙げられる。
(2−5)通信相手やアプリケーション名。例えば、通信相手やアプリケーション名に基づいてバックグラウンド通信であるかを判断し、バックグラウンド通信である場合には、利用者の通信品質に対する意識しやすさが小さいと判定する。通信相手の識別情報として、IPアドレス、ポート番号、ドメイン名、URLなどが挙げられる。通信相手やアプリケーション名とバックグラウンド通信であるのかとの対応付けは予め定義しておく。
(3)通信端末10のアプリケーション上で利用者の通信品質に対する意識しやすさを判定し、タグの付与を行う。この実施例では、利用者の通信品質に対する意識しやすさの段階が送信データ属性で示される。以下に具体例(3−1)〜(3−5)を挙げる。
(3−1)コンテンツの取得完了から、閲覧や利用者の次の行動までの時間。例えば、コンテンツを取得してから該コンテンツを閲覧するまでの時間が一定未満である場合には、利用者が該コンテンツの取得完了を待っていた(通信への注目度が高い)と考えられるので、利用者の通信品質に対する意識しやすさが大きいと判定する。
(3−2)利用されるコンテンツの有無。例えば、コンテンツの表示内容に、「読むもの」、「見るもの」、「聞くもの」がある場合に、利用者が当該コンテンツの取得完了を待っている(通信への注目度が高い)と考えられるので、利用者の通信品質に対する意識しやすさが大きいと判定する。
(3−3)コンテンツの再取得。一度取得に失敗したコンテンツを再度取得しようとしている場合には、利用者が当該コンテンツの取得完了を待っている(通信への注目度が高い)と考えられるので、利用者の通信品質に対する意識しやすさが大きいと判定する。
(3−4)動画コンテンツの形式。ストリーミング形式の場合に利用者の通信品質に対する意識しやすさが大きいと判定し、ダウンロード形式の場合に利用者の通信品質に対する意識しやすさが小さいと判定する。
(3−5)通信端末10の表示画面上のタブの位置。例えば、ブラウザのプリフェッチ等によりタブがバックグラウンド(背面)に在る場合には、利用者の関心が低いと考えられるので、利用者の通信品質に対する意識しやすさが小さいと判定する。一方、タブがフォアグラウンド(前面)に在る場合には、利用者の関心が高いと考えられるので、利用者の通信品質に対する意識しやすさが大きいと判定する。
実施例3は、ネットワーク装置30における帯域制御の実施例である。実施例3では、利用用途ごとの通信品質と体感品質の関係を利用し、帯域制御の最適化を行う。利用用途ごとの通信品質と体感品質の関係については、アンケート等による体感品質の調査結果を利用する。
実施例3の具体例を説明する。通信端末10の表示画面上において前面に表示されているタブ(フォアグラウンドタブ)のトラヒックと、背面に表示されているタブ(バックグラウンドタブ)のトラヒックとに対して、それぞれに、フォアグラウンドタブのトラヒックに対して優先度が高いタグ、バックグラウンドタブのトラヒックに対して優先度が低いタグが通信端末10で付けられるとする。また、利用者の通信品質に対する意識しやすさをα、トラヒックの占有率をP、割当可能な最大の帯域幅をBとする。但し、αの値が大きいほどに、利用者の通信品質に対する意識しやすさが大きいとする。この場合、フォアグラウンドタブのトラヒックに対する割当帯域Bとバックグラウンドタブのトラヒックに対する割当帯域Bは、式(1)となる。
Figure 2015089085
但し、αはフォアグラウンドタブのトラヒックについての、利用者の通信品質に対する意識しやすさである。αはバックグラウンドタブのトラヒックについての、利用者の通信品質に対する意識しやすさである。Pはフォアグラウンドタブのトラヒックについての占有率である。Pはバックグラウンドタブのトラヒックについての占有率である。
説明の便宜上、フォアグラウンドタブのトラヒックについて「α=2、P=2/3」、バックグラウンドタブのトラヒックに対して「α=1、1/3」であるとすると、次式により、フォアグラウンドタブのトラヒックに対する割当帯域Bとバックグラウンドタブのトラヒックに対する割当帯域Bとが算出される。
=(4/5)×B
=(1/5)×B
各トラヒックについての占有率は、受信パケットから検出されたタグに基づいてネットワーク装置30で測定する。
実施例4は、ネットワーク装置30における帯域制御の実施例である。実施例4では、利用用途ごとの通信品質と体感品質の関係を待つ行為への反応モデルによりモデル化し、帯域制御の最適化を行う。利用用途ごとの通信品質と体感品質の関係については、アンケート等による体感品質の調査結果を利用する。
実施例4の具体例を説明する。式(2)、式(3)、式(4)により、帯域制御の最適化問題を構成する。ここでは、利用者の通信品質に対する意識しやすさの段階としてI個の段階に、トラヒックを分類する。式(2)はモデル化の式である。式(3)は目的関数である。式(4)は制約条件である。
Figure 2015089085
Figure 2015089085
Figure 2015089085
但し、αは、i番目の段階についての、利用者の通信品質に対する意識しやすさである。Pは、i番目の段階についての、トラヒックの占有率である。QoEは、待つ行為への反応モデルによる体感品質である。Bは、i番目の段階についての、トラヒックに対する割当帯域である。Bは、割当可能な最大の帯域幅である。
上記の式(2)、式(3)、式(4)から成る最適化問題を解くことにより、I個の各段階のトラヒックに対する割当帯域が算出される。I個の各段階のトラヒックの占有率は、受信パケットから検出されたタグに基づいてネットワーク装置30で測定する。
なお、待つ行為への反応モデルについては、例えば非特許文献1に開示されている。具体的には式(5)に示されるように、感覚の強さは刺激(待ち時間)の強さの対数に比例する。
Figure 2015089085
但し、Sは、評価指標の中央値である。αは、反応特性の傾きである。tは、待ち時間である。γは、待ち時間に対する予測値である。
上記した式(5)による待つ行為への反応モデルを本実施例に適用する場合、以下の仮定(1)、(2)を使用する。
(1)コンテンツサイズが一定であると仮定する。これにより式(6)となる。
Figure 2015089085
(2)待つ行為による刺激Sの合計値を最小化することは、体感品質を最大化することに等しいと仮定する。これにより、割当帯域Bを変えても、刺激Sへの影響のないS及びγの項は消える。これにより、上記した式(3)により、待つ行為への反応モデルによる体感品質は、トラヒックの占有率を考慮した合計値として算出できる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
また、上述した通信端末10、ネットワーク装置30を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
10…通信端末、30…ネットワーク装置、50…通信ネットワーク、11…タグ判定条件記憶部、12…タグ判定部、13…タグ付与部、14…通信部、31…受信部、32…バッファ、33…送信部、34…タグ検出部、35…帯域制御部

Claims (6)

  1. 通信端末と前記通信端末から送信されたパケットを転送するネットワーク装置とを有する通信システムにおいて、
    前記通信端末は、
    送信データの送信データ属性とタグ判定条件に基づいて、当該送信データを格納する送信パケットに付けるタグを判定するタグ判定部と、
    前記判定の結果に基づいて、前記送信パケットにタグを付けるタグ付与部と、を有し、
    前記ネットワーク装置は、
    受信パケットからタグを検出するタグ検出部と、
    前記検出されたタグに基づいて、前記受信パケットに対する帯域制御を行う帯域制御部と、を有し、
    前記タグ判定条件は、通信端末を使用した通信の通信品質に対する利用者の意識のされやすさに基づいて分類された送信データ属性毎にタグを指定し、
    前記タグは、前記意識のされやすさに応じた優先度を示す、
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 通信端末から送信されたパケットに付けられたタグに基づいて当該パケットに対する帯域制御を行うネットワーク装置を有する通信システムの前記通信端末において、
    送信データの送信データ属性とタグ判定条件に基づいて、当該送信データを格納する送信パケットに付けるタグを判定するタグ判定部と、
    前記判定の結果に基づいて、前記送信パケットにタグを付けるタグ付与部と、を有し、
    前記タグ判定条件は、通信端末を使用した通信の通信品質に対する利用者の意識のされやすさに基づいて分類された送信データ属性毎にタグを指定し、
    前記タグは、前記意識のされやすさに応じた優先度を示す、
    ことを特徴とする通信端末。
  3. 通信端末によってタグを付けられて送信されたパケットを転送するネットワーク装置において、
    受信パケットからタグを検出するタグ検出部と、
    前記検出されたタグに基づいて、前記受信パケットに対する帯域制御を行う帯域制御部と、を有し、
    前記タグは、送信データの送信データ属性とタグ判定条件に基づいて、当該送信データを格納するパケットに付けられ、
    前記タグ判定条件は、通信端末を使用した通信の通信品質に対する利用者の意識のされやすさに基づいて分類された送信データ属性毎にタグを指定し、
    前記タグは、前記意識のされやすさに応じた優先度を示す、
    ことを特徴とするネットワーク装置。
  4. 通信端末と前記通信端末から送信されたパケットを転送するネットワーク装置とを有する通信システムの帯域制御方法であり、
    前記通信端末が、送信データの送信データ属性とタグ判定条件に基づいて、当該送信データを格納する送信パケットに付けるタグを判定するタグ判定ステップと、
    前記通信端末が、前記判定の結果に基づいて、前記送信パケットにタグを付けるタグ付与ステップと、
    前記ネットワーク装置が、受信パケットからタグを検出するタグ検出ステップと、
    前記ネットワーク装置が、前記検出されたタグに基づいて、前記受信パケットに対する帯域制御を行う帯域制御ステップと、を含み、
    前記タグ判定条件は、通信端末を使用した通信の通信品質に対する利用者の意識のされやすさに基づいて分類された送信データ属性毎にタグを指定し、
    前記タグは、前記意識のされやすさに応じた優先度を示す、
    ことを特徴とする帯域制御方法。
  5. 通信端末から送信されたパケットに付けられたタグに基づいて当該パケットに対する帯域制御を行うネットワーク装置を有する通信システムの前記通信端末のコンピュータに、
    送信データの送信データ属性とタグ判定条件に基づいて、当該送信データを格納する送信パケットに付けるタグを判定するタグ判定ステップと、
    前記判定の結果に基づいて、前記送信パケットにタグを付けるタグ付与ステップと、を実行させるためのコンピュータプログラムであり、
    前記タグ判定条件は、通信端末を使用した通信の通信品質に対する利用者の意識のされやすさに基づいて分類された送信データ属性毎にタグを指定し、
    前記タグは、前記意識のされやすさに応じた優先度を示す、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
  6. 通信端末によってタグを付けられて送信されたパケットを転送するネットワーク装置のコンピュータに、
    受信パケットからタグを検出するタグ検出ステップと、
    前記検出されたタグに基づいて、前記受信パケットに対する帯域制御を行う帯域制御ステップと、を実行させるためのコンピュータプログラムであり、
    前記タグは、送信データの送信データ属性とタグ判定条件に基づいて、当該送信データを格納するパケットに付けられ、
    前記タグ判定条件は、通信端末を使用した通信の通信品質に対する利用者の意識のされやすさに基づいて分類された送信データ属性毎にタグを指定し、
    前記タグは、前記意識のされやすさに応じた優先度を示す、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
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