JP2015086843A - タービン保護装置およびその診断方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】タービンの運転中に診断を実施可能なタービン保護装置およびその診断方法を提供する。【解決手段】一の実施形態によるタービン保護装置は、故障模擬信号を出力する故障診断部と、異常検出信号または前記故障模擬信号に応じて異常信号を出力する第1、第2、および第3の異常信号入力部とを備える。さらに、前記装置は、前記異常信号に応じて緊急停止信号を出力する第1、第2、および第3の演算部と、前記緊急停止信号に応じて緊急遮断信号を出力する第1、第2、第3、および第4の出力部とを備える。さらに、前記第1から第3の演算部の各々は、前記第1から第3の異常信号入力部のうちの2つ以上から前記異常信号を受信した場合に前記緊急停止信号を出力するように動作する。さらに、前記第1から第4の出力部の各々は、前記第1から第3の演算部のうちの2つ以上から前記緊急停止信号を受信した場合に前記緊急遮断信号を出力するように動作する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、タービン保護装置およびその診断方法に関する。
一般に、タービン保護装置は、信頼性向上のために多重化構造を有するとともに、定期点検時に自己診断による動作試験を実施する。このようなタービン保護装置の一例を、図15に示す。
図15は、一般的なタービン保護装置1の構成を示すブロック図である。
このタービン保護装置1は、第1および第2の異常信号入力部11a、11bと、第1および第2の演算部12a、12bと、第1〜第4の出力部13a〜13dと、故障診断部14とを備えている。また、タービン保護装置1に接続された弁2は、第1および第2のトリップソレノイドコイル15a、15bを備えている。
タービン保護装置1と弁2は、例えば、1台以上のタービンを備えるタービンプラント内に設置されている。これらのタービンの例は、作動流体として蒸気を使用する蒸気タービンである。弁2は例えば、これらのタービンに蒸気を供給するための配管に設けられている。
第1の異常信号入力部11aは、異常が検出されたことを通知する異常検出信号21を受信すると、異常発生を通知する異常信号22を第1および第2の演算部12a、12bに出力する。同様に、第2の異常信号入力部11bは、異常検出信号21を受信すると、第1および第2の演算部12a、12bに異常信号22を出力する。
異常検出信号21は、例えば、タービンプラント内の異常を検出するための検出器から第1および第2の異常信号入力部11a、11bへと出力される。このような異常の例としては、発電機のオーバースピード、タービン軸の過大な振動、過大な蒸気温度、過大な蒸気圧力などが挙げられる。
第1の演算部12aは、第1および第2の異常信号入力部11a、11bのいずれかから異常信号22を受信すると、タービンを緊急停止するための緊急停止信号23を第1〜第4の出力部13a〜13dに出力する。同様に、第2の演算部12bは、第1および第2の異常信号入力部11a、11bのいずれかから異常信号22を受信すると、第1〜第4の出力部13a〜13dに緊急停止信号23を出力する。
第1および第2の出力部13a、13bの各々は、第1および第2の演算部12a、12bのいずれかから緊急停止信号23を受信すると、タービンの作動流体を遮断するための緊急遮断信号24を第1のトリップソレノイドコイル15aに出力する。同様に、第3および第4の出力部13c、13dの各々は、第1および第2の演算部12a、12bのいずれかから緊急停止信号23を受信すると、第2のトリップソレノイドコイル15bに緊急遮断信号24を出力する。
第1のトリップソレノイドコイル15aは、第1および第2の出力部13a、13bの両方から緊急遮断信号24を受信すると、弁2を閉鎖する。同様に、第2のトリップソレノイドコイル15bは、第3および第4の出力部13c、13dの両方から緊急遮断信号24を受信すると、弁2を閉鎖する。弁2が閉鎖されると、タービンへの作動流体の供給が弁2において遮断される。
故障診断部14は、自己診断の開始を指示する自己診断開始信号を受信すると、自己診断用の模擬信号である故障模擬信号27を、第1および第2の異常信号入力部11a、11bに出力する。この場合、第1および第2の異常信号入力部11a、11bは、異常検出信号21を受信したときと同様に、第1および第2の演算部12a、12bに異常信号22を出力する。
弁2が閉鎖されると、弁2から故障診断部14に弁閉鎖検出信号28が出力される。故障診断部14は、故障模擬信号27を出力した場合、弁閉鎖検出信号28を受信したか否かに基づいてタービン保護装置1が故障しているか否かを診断する。故障診断部14は、故障模擬信号27を出力しても弁閉鎖検出信号28を受信しなかった場合、タービン保護装置1の故障を知らせる警報信号を出力する。
なお、自己診断開始信号は、外部から故障診断部14への上位インターフェース入力信号25の例であり、警報信号は、故障診断部14から外部への上位インターフェース出力信号26の例である。
特開2001−164906号公報
西田純「安全計装システムの最新動向〜PSTソリューションと統合ソリューション」横河技報, Vol.49, No.11, 2006 馬庭幸雄「CENTUM VPにおけるタービン制御」横河技報, Vol.52, No.2, 2008 小塙明比古「現場の安全を守る安全制御ソリューション」富士時報, Vol.82, No.5, 2009
図15のタービン保護装置1は、自己診断時に弁2を閉鎖するように動作するため、タービンの運転中に自己診断を実施できないという問題がある。また、タービン保護装置1のように高い信頼性を要求される装置は、機能安全規格(IEC−61508)に適合していることを要求される場合がある。この場合、タービン保護装置1のような低頻度作動モードの装置は、定期的に自己診断を実施して、作動要求あたりの平均危険側機能失敗確率を規定値以下にすることが要求される。
そこで、本発明は、タービンの運転中に診断を実施可能なタービン保護装置およびその診断方法を提供することを目的とする。
一の実施形態によるタービン保護装置は、故障模擬信号を出力する故障診断部と、異常検出信号または前記故障模擬信号に応じて異常信号を出力する第1、第2、および第3の異常信号入力部とを備える。さらに、前記装置は、前記異常信号に応じて緊急停止信号を出力する第1、第2、および第3の演算部と、前記緊急停止信号に応じて緊急遮断信号を出力する第1、第2、第3、および第4の出力部とを備える。さらに、前記第1から第3の演算部の各々は、前記第1から第3の異常信号入力部のうちの2つ以上から前記異常信号を受信した場合に前記緊急停止信号を出力し、前記第1から第3の異常信号入力部のうちの2つ以上から前記異常信号を受信していない場合に前記緊急停止信号を出力しないように動作する。さらに、前記第1から第4の出力部の各々は、前記第1から第3の演算部のうちの2つ以上から前記緊急停止信号を受信した場合に前記緊急遮断信号を出力し、前記第1から第3の演算部のうちの2つ以上から前記緊急停止信号を受信していない場合に前記緊急遮断信号を出力しないように動作する。
本発明によれば、タービンの運転中に診断を実施可能なタービン保護装置およびその診断方法を提供することが可能となる。
第1実施形態の蒸気タービンプラントの構成を示す概略図である。 第1実施形態のタービン保護装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態の第1の異常信号入力部と第1の演算部の構成を示すブロック図である。 第1実施形態の異常信号入力部の自己診断手順を説明するための図である。 第1実施形態の第1の演算部と第1の出力部の構成を示すブロック図である。 第1実施形態の演算部の自己診断手順を説明するための図である。 第1実施形態の出力部の自己診断手順を説明するための図(1/2)である。 第1実施形態の出力部の自己診断手順を説明するための図(2/2)である。 第1実施形態のタービン保護装置と一般的なタービン保護装置の作動要求あたりの平均危険側機能失敗確率を比較したグラフである。 第2実施形態のタービン保護装置の構成を示すブロック図である。 第3実施形態のタービン保護装置の構成を示すブロック図である。 第3実施形態のトリップソレノイドコイルの故障診断手順を説明するための図である。 第4実施形態のタービン保護装置の構成を示すブロック図である。 第5実施形態のタービン保護装置の構成を示すブロック図である。 一般的なタービン保護装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の蒸気タービンプラントの構成を示す概略図である。
この蒸気タービンプラントは、ボイラ101と、高圧タービン102と、再熱器103と、中圧タービン104と、低圧タービン105と、復水器106と、発電機107と、タービン軸108とを備えている。
さらに、この蒸気タービンプラントは、主蒸気止め弁111と、蒸気加減弁112と、再熱蒸気止め弁113と、インターセプト弁114と、タービン回転数検出器121と、第1温度検出器122と、第1圧力検出器123と、第2温度検出器124と、第2圧力検出器125と、タービン軸振動検出器126とを備えている。
ボイラ101は、水を加熱して蒸気を発生させる。ボイラ101からの蒸気は、配管201を介して高圧タービン102内に供給され、高圧タービン102を駆動させる。高圧タービン102から排出された蒸気は、配管202を介して再熱器103に供給される。なお、ボイラ101は、蒸気発生器に置き換えてもよい。
再熱器103は、高圧タービン102から供給された蒸気を再加熱する。再熱器103からの蒸気は、配管203を介して中圧タービン104内に供給され、中圧タービン104を駆動させる。中圧タービン104から排出された蒸気は、配管204を介して低圧タービン105内に供給され、低圧タービン105を駆動させる。低圧タービン105から排出された蒸気は、配管205、206を介して復水器106に供給される。
復水器106は、低圧タービン105から供給された蒸気を水に戻す。この水は、配管207を介してボイラ101に再び供給される。この際、この水は、配管207上の給水加熱器(図示せず)により加熱される。
発電機107は、タービン軸108により高圧、中圧、低圧タービン102、104、105に連結されている。高圧、中圧、低圧タービン102、104、105が駆動されると、タービン軸108が回転し、発電機107による発電が行われる。
主蒸気止め弁111と蒸気加減弁112は、配管201に設けられており、ボイラ101から高圧タービン102に供給される蒸気の制御用に使用される。再熱蒸気止め弁113とインターセプト弁114は、配管203に設けられており、再熱器103から中圧、低圧タービン104、105に供給される蒸気の制御用に使用される。
タービン回転数検出器121は、タービン軸108の回転数を検出する。第1温度検出器122と第1圧力検出器123は、配管202に設けられており、配管202を流れる蒸気の温度、圧力を検出する。第2温度検出器124と第2圧力検出器125は、配管203に設けられており、配管203を流れる蒸気の温度、圧力を検出する。タービン軸振動検出器126は、タービン軸108の振動の大きさを検出する。
図2は、第1実施形態のタービン保護装置1の構成を示すブロック図である。図2の説明において、図15の説明との共通事項については説明を省略する。
このタービン保護装置1は、第1、第2、第3の異常信号入力部11a、11b、11cと、第1、第2、第3の演算部12a、12b、12cと、第1、第2、第3、第4の出力部13a、13b、13c、13dと、故障診断部14とを備えている。また、タービン保護装置1に接続された弁2は、第1、第2のトリップソレノイドコイル15a、15bを備えている。このように、本実施形態の異常信号入力部11a〜11cと演算部12a〜12cは三重化されている。
タービン保護装置1と弁2は、図1の蒸気タービンプラント内に設置されている。弁2の例は、主蒸気止め弁111、蒸気加減弁112、再熱蒸気止め弁113、インターセプト弁114などである。なお、タービン保護装置1と弁2は、作動流体として蒸気以外を使用するタービンプラント内に設置されていてもよい。
第1から第3の異常信号入力部11a〜11cの各々は、異常が検出されたことを通知する異常検出信号21を受信すると、異常発生を通知する異常信号22を第1から第3の演算部12a〜12cに出力する。
異常検出信号21は、例えば、図1の蒸気タービンプラント内の異常を検出するための検出器から第1から第3の異常信号入力部11a〜11cに出力される。検出器の例は、タービン回転数検出器121、第1温度検出器122、第1圧力検出器123、第2温度検出器124、第2圧力検出器125、タービン軸振動検出器126などである。
タービン回転数検出器121は、タービン軸108の回転数が閾値を超えると、異常検出信号21を出力する。第1温度検出器122と第1圧力検出器123はそれぞれ、配管202を流れる蒸気の温度、圧力が閾値を超えると、異常検出信号21を出力する。第2温度検出器124と第2圧力検出器125はそれぞれ、配管203を流れる蒸気の温度、圧力が閾値を超えると、異常検出信号21を出力する。タービン軸振動検出器126は、タービン軸108の振動の大きさが閾値を超えると、異常検出信号21を出力する。
これらの検出器によれば、発電機107のオーバースピード、タービン軸108の過大な振動、過大な蒸気温度、過大な蒸気圧力のいずれかの異常が発生した場合に、異常検出信号21が出力される。
第1から第3の演算部12a〜12cの各々は、異常信号22を受信すると、所定の条件が満たされた場合に、高圧、中圧、低圧タービン102、104、105を緊急停止するための緊急停止信号23を第1から第4の出力部13a〜13dに出力する。この所定の条件の詳細については後述する。
第1および第2の出力部13a、13bの各々は、緊急停止信号23を受信すると、所定の条件が満たされた場合に、高圧、中圧、低圧タービン102、104、105用の蒸気を遮断するための緊急遮断信号24を第1のトリップソレノイドコイル15aに出力する。同様に、第3および第4の出力部13c、13dの各々は、緊急停止信号23を受信すると、所定の条件が満たされた場合に、第2のトリップソレノイドコイル15bに緊急遮断信号24を出力する。これらの所定の条件の詳細については後述する。
故障診断部14は、自己診断用の模擬信号である故障模擬信号27を、第1から第3の異常信号入力部11a〜11cに出力する。この場合、第1から第3の異常信号入力部11a〜11cは、異常検出信号21を受信したときと同様に、第1から第3の演算部12a〜12cに異常信号22を出力する。本実施形態の故障模擬信号27は、異常信号入力部11a〜11cの自己診断を行うための入力部診断信号に相当する。
また、故障診断部14は、演算部12a〜12cの自己診断を行うための演算部診断信号29を、第1から第3の演算部12a〜12cに出力する。この場合、第1から第3の演算部12a〜12cは、異常信号22を受信したときと同様に、所定の条件が満たされた場合に第1から第4の出力部13a〜13dに緊急停止信号23を出力する。
また、故障診断部14は、出力部13a〜13dの自己診断を行うための出力部診断信号30を、第1から第3の演算部12a〜12cに出力する。この場合、第1から第3の演算部12a〜12cは、所定の規則に従って、第1〜第4の出力部13a〜13dのうちのいずれか1つ以上に緊急停止信号23を出力する。この所定の規則の詳細については後述する。
さらに、故障診断部14は、異常信号22を第1から第3の演算部12a〜12cを介して受信し、緊急停止信号23を第1から第4の出力部13a〜13dを介して受信し、緊急遮断信号24を第1から第4の出力部13a〜13dから直接受信する。故障診断部14がこれらの信号を受信する理由についても後述する。
図3は、第1実施形態の第1の異常信号入力部11aと第1の演算部12aの構成を示すブロック図である。
(1)異常信号入力部11a〜11cの自己診断手順
以下、図3を参照して、第1から第3の異常信号入力部11a〜11cの自己診断手順について説明する。
第1の異常信号入力部11aは、論理和演算を行う3つの第1OR部41a〜41cを備えている。
第1の異常信号入力部11aに異常検出信号21が入力されると、異常検出信号21が第1OR部41a〜41cに入力される。その結果、第1OR部41a〜41cがONになり、第1から第3の演算部12a〜12cに異常信号22が出力される。
同様に、第1の異常信号入力部11aに故障模擬信号27が入力されると、故障模擬信号27が第1OR部41a〜41cに入力される。その結果、第1OR部41a〜41cがONになり、第1から第3の演算部12a〜12cに異常信号22が出力される。
第2、第3の異常信号入力部11b、11cは、第1の異常信号入力部11aと同様に第1OR部41a〜41cを備えている。よって、第2、第3の異常信号入力部11b、11cに異常検出信号21または故障模擬信号27が入力されると、第1から第3の演算部12a〜12cに異常信号22が出力される。
第1の演算部12aは、論理和演算を行う3つの第2OR部42a〜42cと、第1判定部43と、論理和演算を行う4つの第3OR部44a〜44dとを備えている。
符号22a〜22cは、第1から第3の異常信号入力部11a〜11cから第1の演算部12aに入力された異常信号22を示す。異常信号22a〜22cは適宜、第1から第3の入力部状態信号とも呼ぶことにする。第1の演算部12aは、第1から第3の入力部状態信号22a〜22cを故障診断部14に出力する。
第2、第3の演算部12b、12cは、第1の演算部12aと同様に、第2OR部42a〜42cと、第1判定部43と、第3OR部44a〜44cとを備えている。また、第2、第3の演算部12b、12cは、第1の演算部12aと同様に、第1から第3の入力部状態信号22a〜22cを故障診断部14に出力する。
故障診断部14は、第1の異常信号入力部11aを診断する際、第1の異常信号入力部11aに故障模擬信号27を出力する。そして、故障診断部14は、第1から第3の演算部12a〜12cのすべてから第1の入力部状態信号22aを受信した場合、第1の異常信号入力部11aは正常であると判定する。一方、故障診断部14は例えば、第1の演算部12aから第1の入力部状態信号22aを受信しなかった場合、第1の異常信号入力部11aの第1OR部41aに異常があり、第1の異常信号入力部11aは故障していると判定する。
故障診断部14は、この処理を第2、第3の異常信号入力部11b、11cに対しても行う。その結果、故障診断部14は、第1から第3の異常信号入力部11a〜11cの9個の第1OR部41a〜41cに異常があるか否かを判定し、第1から第3の異常信号入力部11a〜11cが故障しているか否かを判定することができる。
以上の自己診断手順を、図4に示す。図4は、第1実施形態の異常信号入力部11a〜11cの自己診断手順を説明するための図である。
図4(a)は、第1の異常信号入力部11aの自己診断手順を示す。故障診断部14は、第1の異常信号入力部11aに故障模擬信号27を出力する。この場合、第1の異常信号入力部11aが正常であれば、故障診断部14は、第1から第3の演算部12a〜12cのすべてから第1の入力部状態信号22aを受信する。
図4(b)は、第2の異常信号入力部11bの自己診断手順を示す。故障診断部14は、第2の異常信号入力部11bに故障模擬信号27を出力する。この場合、第2の異常信号入力部11bが正常であれば、故障診断部14は、第1から第3の演算部12a〜12cのすべてから第2の入力部状態信号22bを受信する。
図4(c)は、第3の異常信号入力部11aの自己診断手順を示す。故障診断部14は、第3の異常信号入力部11cに故障模擬信号27を出力する。この場合、第3の異常信号入力部11cが正常であれば、故障診断部14は、第1から第3の演算部12a〜12cのすべてから第3の入力部状態信号22cを受信する。
(2)演算部12a〜12cの動作
次に、再び図3を参照して、第1から第3の演算部12a〜12cの動作について説明する。
第1の演算部12aに異常信号22a〜22cが入力されると、異常信号22a〜22cがそれぞれ第2OR部42a〜42cに入力される。その結果、第2OR部42a〜42cがONになり、第1判定部43に異常信号22a〜22cが供給される。これは、第2、第3の演算部12b、12cにおいても同様である。
本実施形態の第1判定部43は、多数決論理により動作する。
具体的には、第1判定部43は、2つ以上の異常信号22を受信した場合には、異常信号22を第3OR部44a〜44dに供給するように動作する。その結果、第3OR部44a〜44dがONになり、第1から第4の出力部13a〜13dに緊急停止信号23が出力される。
一方、第1判定部43は、2つ以上の異常信号22を受信していない場合には、異常信号22を第3OR部44a〜44dに供給しないように動作する。その結果、第3OR部44a〜44dがOFFになり、第1から第4の出力部13a〜13dには緊急停止信号23が出力されない。
よって、故障診断部14は、第1から第3の異常信号入力部11a〜11cを診断する際には、第1から第3の異常信号入力部11a〜11cのうちのいずれか1つのみに故障模擬信号27を出力する。そのため、本実施形態の第1から第3の異常信号入力部11a〜11cの診断時において、第1判定部43に2つ以上の異常信号22が同時に供給されることはない。なお、この様子は、図4(a)〜図4(c)に示されている。
よって、本実施形態によれば、第1から第3の異常検出入力部11a〜11cをタービンの運転中に診断することが可能となる。
なお、本実施形態においては、第1から第3の異常信号入力部11a〜11cのうちの2つ以上が異常検出信号21を受信すると、第1から第3の演算部12a〜12cの第1判定部43から第3OR部44a〜44dに異常信号22が供給され、最終的に弁2が閉鎖されることとなる。
図5は、第1実施形態の第1の演算部12aと第1の出力部13aの構成を示すブロック図である。
(3)演算部12a〜12cの自己診断手順
以下、図5を参照して、第1から第3の演算部12a〜12cの自己診断手順について説明する。
符号29a〜29cは、故障診断部14から第1の演算部12aの第2OR部42a〜42cに入力された第1から第3の演算部診断信号を示す。故障診断部14は、第1から第3の演算部診断信号29a〜29cを、第1の演算部12aだけでなく、第2、第3の演算部12b、12cにも同様に出力可能である。
故障診断部14は、第1の演算部12aを診断する際、第1から第3の演算部診断信号29a〜29cのうちの2つ以上を第1の演算部12aに出力する。その結果、第1判定部43に2つ以上の演算部診断信号29が供給され、第1判定部43は、演算部診断信号29を第3OR部44a〜44dに供給するように動作する。そして、第3OR部44a〜44dがONになり、第1から第4の出力部13a〜13dに緊急停止信号23が出力される。
なお、第1から第3の演算部診断信号29a〜29cのうちの1つのみが第1の演算部12aに出力された場合、第1判定部43は、演算部診断信号29を第3OR部45a〜45dに供給しないように動作する。
第1の出力部13aは、第2判定部45を備えている。符号23a〜23cは、第1から第3の演算部12a〜12cから第1の出力部13aに入力された緊急停止信号23を示す。緊急停止信号23a〜23cは適宜、第1から第3の演算部状態信号とも呼ぶことにする。第1の出力部13aは、第1から第3の演算部状態信号23a〜23cを故障診断部14に出力する。
第2から第4の出力部13b〜13dは、第1の出力部13aと同様に、第2判定部45を備えている。また、第2から第4の出力部13b〜13dは、第1の出力部13aと同様に、第1から第3の演算部状態信号23a〜23cを故障診断部14に出力する。
故障診断部14は、第1の演算部12aを診断する際、上述のように、第1から第3の演算部診断信号29a〜29cのうちの2つ以上を第1の演算部12aに出力する。そして、故障診断部14は、第1から第4の出力部13a〜13dのすべてから第1の演算部状態信号23aを受信した場合、第1の演算部12aは正常であると判定する。一方、故障診断部14は例えば、第1の出力部13aから第1の演算部状態信号23aを受信しなかった場合、第1の演算部12aの第2OR部42a〜42c、第1判定部43、または第3OR部41aに異常があり、第1の演算部12aは故障していると判定する。
故障診断部14は、この処理を第2、第3の演算部12b、12cに対しても行う。その結果、故障診断部14は、第1から第3の演算部12a〜12cの9個の第2OR部42a〜42c、3個の第1判定部43、および12個の第3OR部44a〜44cに異常があるか否かを判定し、第1から第3の演算部12a〜12cが故障しているか否かを判定することができる。
なお、第2OR部42a〜42cのどれが故障しているかは、第1から第3の演算部診断信号29a〜29cのうちの2つのみを使用した自己診断を3通りの組合せについて実施することで特定可能である。
以上の自己診断手順を、図6に示す。図6は、第1実施形態の演算部12a〜12cの自己診断手順を説明するための図である。
図6(a)は、第1の演算部12aの自己診断手順を示す。故障診断部14は、第1から第3の演算部診断信号29a〜29cのうちの2つ以上(ここでは、第1および第2の演算部診断信号29a、29b)を第1の演算部12aに出力する。この場合、第1の演算部12aの第1判定部43は、多数決論理により、演算部診断信号29を第3OR部44a〜44dに供給するように動作する。よって、第1の演算部12aが正常であれば、故障診断部14は、第1から第4の出力部13a〜13dのすべてから第1の演算部状態信号23aを受信する。
図6(b)は、第2の演算部12bの自己診断手順を示す。故障診断部14は、第1から第3の演算部診断信号29a〜29cのうちの2つ以上(ここでは、第1および第2の演算部診断信号29a、29b)を第2の演算部12bに出力する。この場合、第2の演算部12bが正常であれば、故障診断部14は、第1から第4の出力部13a〜13dのすべてから第2の演算部状態信号23bを受信する。
図6(c)は、第3の演算部12cの自己診断手順を示す。故障診断部14は、第1から第3の演算部診断信号29a〜29cのうちの2つ以上(ここでは、第1および第2の演算部診断信号29a、29b)を第3の演算部12cに出力する。この場合、第3の演算部12cが正常であれば、故障診断部14は、第1から第4の出力部13a〜13dのすべてから第3の演算部状態信号23cを受信する。
(4)出力部13a〜13dの動作
次に、再び図5を参照して、第1から第4の出力部13a〜13dの動作について説明する。
第1の出力部13aに緊急停止信号23a〜23cが入力されると、緊急停止信号23a〜23cが第2判定部45に入力される。これは、第2から第4の出力部13b〜13dにおいても同様である。
本実施形態の第2判定部45は、多数決論理により動作する。
具体的には、第2判定部45は、2つ以上の緊急停止信号23を受信した場合には、緊急遮断信号24を出力するように動作する。一方、第2判定部45は、2つ以上の緊急停止信号23を受信していない場合には、緊急遮断信号24を出力しないように動作する。
よって、故障診断部14は、第1から第3の演算部12a〜12cを診断する際には、第1から第3の演算部12a〜12cのうちのいずれか1つのみに、第1から第3の演算部診断信号29a〜29cのうちの2つ以上を出力する。そのため、本実施形態の第1から第3の演算部12a〜12cの診断時において、第2判定部45に2つ以上の緊急停止信号23が同時に供給されることはない。なお、この様子は、図6(a)〜図6(c)に示されている。
よって、本実施形態によれば、第1から第3の演算部12a〜12cをタービンの運転中に診断することが可能となる。
(5)出力部13a〜13dの自己診断手順
次に、再び図5を参照して、第1から第4の出力部13a〜13dの自己診断手順について説明する。
符号30a〜30dは、故障診断部14から第1の演算部12aの第3OR部44a〜44dに入力された第1から第4の出力部診断信号を示す。第1の演算部12aは、第1の出力部診断信号30aを受信した場合に第1の出力部13aに、第2の出力部診断信号30bを受信した場合に第2の出力部13bに、第3の出力部診断信号30cを受信した場合に第3の出力部13cに、第4の出力部診断信号30dを受信した場合に第4の出力部13dに、緊急停止信号23を出力する。故障診断部14は、第1から第4の出力部診断信号30a〜30dを、第1の演算部12aだけでなく、第2、第3の演算部12b、12cにも同様に出力可能である。
故障診断部14は、第1の出力部13aを診断する際、第1から第3の演算部12a〜12cのうちの2つ以上に第1の出力部診断信号30aを出力する。その結果、第2判定部45に2つ以上の緊急停止信号23が供給され、第2判定部45は、第1のトリップソレノイドコイル15aに緊急遮断信号24を出力するように動作する。
なお、第1から第3の出力部診断信号30a〜30cのうちの1つのみが第1の演算部12aに出力された場合、第2判定部45は、第1のトリップソレノイドコイル15aに緊急遮断信号24を出力しないように動作する。
符号24aは、第1の出力部13aから出力された緊急遮断信号24を示す。緊急遮断信号24aは適宜、出力部状態信号とも呼ぶことにする。第1の出力部14aは、出力部状態信号24aを故障診断部14に出力する。第2から第4の出力部13b〜13dは、第1の出力部13aと同様に、出力部状態信号24aを故障診断部14に出力する。
故障診断部14は、第1の出力部13aを診断する際、上述のように、第1から第3の演算部12a〜12cのうちの2つ以上に第1の出力部診断信号30aを出力する。そして、故障診断部14は、第1の出力部13aから出力部状態信号24aを受信した場合、第1の出力部13aは正常であると判定する。一方、故障診断部14は例えば、第1の出力部13aから出力部状態信号24aを受信しなかった場合、第2判定部45に異常があり、第1の出力部13aは故障していると判定する。
故障診断部14は、この処理を第2から第4の出力部13b〜13dに対しても行う。その結果、故障診断部14は、第1から第4の出力部13a〜13dの4個の第2判定部45に異常があるか否かを判定し、第1から第4の出力部13a〜13dが故障しているか否かを判定することができる。
なお、第2判定部45のどの入力端子が故障しているかは、第1から第3の演算部12a〜12cのうちの2つのみを使用した自己診断を3通りの組合せについて実施することで特定可能である。
以上の自己診断手順を、図7および図8に示す。図7および図8は、第1実施形態の出力部13a〜13dの自己診断手順を説明するための図である。
図7(a)は、第1の出力部13aの自己診断手順を示す。故障診断部14は、第1から第3の演算部12a〜12cのうちの2つ以上(ここでは、第1および第2の演算部12a、12b)に第1の出力部診断信号30aを出力する。この場合、第1の出力部13aの第2判定部45は、多数決論理により、第1のトリップソレノイドコイル15aに緊急遮断信号24を出力するように動作する。よって、第1の出力部13aが正常であれば、故障診断部14は、第1の出力部13aから第1の出力部状態信号24aを受信する。
図7(b)は、第2の出力部13bの自己診断手順を示す。故障診断部14は、第1から第3の演算部12a〜12cのうちの2つ以上(ここでは、第1および第2の演算部12a、12b)に第2の出力部診断信号30bを出力する。この場合、第2の出力部13bが正常であれば、故障診断部14は、第2の出力部13bから第2の出力部状態信号24bを受信する。
図8(a)は、第3の出力部13cの自己診断手順を示す。故障診断部14は、第1から第3の演算部12a〜12cのうちの2つ以上(ここでは、第1および第2の演算部12a、12b)に第3の出力部診断信号30cを出力する。この場合、第3の出力部13cの第2判定部45は、多数決論理により、第2のトリップソレノイドコイル15bに緊急遮断信号24を出力するように動作する。よって、第3の出力部13cが正常であれば、故障診断部14は、第3の出力部13cから第3の出力部状態信号24cを受信する。
図8(b)は、第4の出力部13bの自己診断手順を示す。故障診断部14は、第1から第3の演算部12a〜12cのうちの2つ以上(ここでは、第1および第2の演算部12a、12b)に第4の出力部診断信号30dを出力する。この場合、第4の出力部13dが正常であれば、故障診断部14は、第4の出力部13dから第4の出力部状態信号24dを受信する。
(6)トリップソレノイドコイル15a、15bの動作
次に、再び図2を参照して、第1および第2のトリップソレノイドコイル15a、15bの動作について説明する。
第1のトリップソレノイドコイル15aは、第1、第2の出力部13a、13bの両方から緊急停止信号24を受信した場合に弁2を閉鎖するが、第1、第2の出力部13a、13bの片方のみから緊急停止信号24を受信した場合には弁2を閉鎖しない。
同様に、第2のトリップソレノイドコイル15bは、第3、第4の出力部13c、13dの両方から緊急停止信号24を受信した場合に弁2を閉鎖するが、第3、第4の出力部13c、13dの片方のみから緊急停止信号24を受信した場合には弁2を閉鎖しない。
よって、故障診断部14は、第1から第4の出力部13a〜13dを診断する際には、第1から第3の演算部12a〜12cのうちの2つ以上に、第1から第4の出力部診断信号30a〜30dのいずれか1つのみを出力する。そのため、本実施形態の第1から第4の出力部13a〜13dの診断時において、第1または第2のトリップソレノイドコイル15a、15bに2つの緊急遮断信号24が同時に供給されることはない。なお、この様子は、図7(a)〜図8(b)に示されている。
よって、本実施形態によれば、第1から第4の出力部13a〜13dをタービンの運転中に診断することが可能となる。
(7)平均危険側機能失敗確率
図9は、第1実施形態のタービン保護装置1と一般的なタービン保護装置1の作動要求あたりの平均危険側機能失敗確率(以下「失敗確率」と呼ぶ)を比較したグラフである。
曲線L1は、一般的なタービン保護装置1の失敗確率を示し、曲線L2は、本実施形態のタービン保護装置1の失敗確率を示す。また、破線M1は、一般的なタービン保護装置1の平均失敗確率を示し、破線M2は、本実施形態のタービン保護装置1の平均失敗確率を示す。なお、図9では、これらのタービン保護装置1の危険側故障確率(以下「故障確率」と呼ぶ)が同等となっている。
これらのタービン保護装置1の動作確認試験を実施した場合、失敗確率は、曲線L1およびL2に示すように、試験の実施直後には0になり、試験の実施から時間が経過するほど増加する。
一般的なタービン保護装置1は、タービンの運転中に自己診断を行うことができないため、1回の試験を実施してから次の試験を実施するまでの周期が長くなる。よって、破線M1で示すように、平均失敗確率が高くなってしまう。
一方、本実施形態のタービン保護装置1は、タービンの運転中に自己診断を行うことができるため、1回の試験を実施してから次の試験を実施するまでの周期を短くすることができる。よって、本実施形態によれば、破線M2で示すように、平均失敗確率を低くすることが可能となる。その結果、本実施形態によれば、平均失敗確率を規定値以下にすることが可能となる。
なお、図9のグラフは、以下の計算から与えられる。
失敗確率PFD(t)は、以下の式(1)のように与えられる。
PFD(t)=1−e−λt ・・・(1)
ただし、λは故障確率を表し、tは時間を表す。
ここで、λt<<1であるため、式(1)は以下の式(2)に近似される。
PFD(t)=λt ・・・(2)
よって、平均失敗確率PFDav(t)は、以下の式(3)のように求められる。
PFDav(t)=λT/2 ・・・(3)
ただし、Tは動作確認試験の実施周期を表す。
以上のように、本実施形態のタービン保護装置1は、第1から第3の異常信号入力部11a〜11cと、第1から第3の演算部12a〜12cと、第1から第4の出力部13a〜13dと、故障診断部14とを備えており、異常信号入力部11a〜11cと演算部12a〜12cが三重化されている。
また、本実施形態の第1から第3の演算部12a〜12cの各々は、第1から第3の異常信号入力部11a〜11cのうちの2つ以上から異常信号22を受信した場合に緊急停止信号23を出力し、第1から第3の異常信号入力部11a〜11cのうちの2つ以上から異常信号22を受信していない場合に緊急停止信号23を出力しないように動作する。
また、本実施形態の第1から第4の出力部13a〜13dの各々は、第1から第3の演算部12a〜12cのうちの2つ以上から緊急停止信号23を受信した場合に緊急遮断信号24を出力し、第1から第3の演算部12a〜12cのうちの2つ以上から緊急停止信号23を受信していない場合に緊急遮断信号24を出力しないように動作する。
よって、本実施形態によれば、タービン保護装置1の第1から第3の異常信号入力部11a〜11c、第1から第3の演算部12a〜12c、第1から第4の出力部13a〜13dの自己診断をタービンの運転中に実施することが可能となる。
その結果、本実施形態によれば、信頼性が高く、機能安全規格に適合したタービン保護装置1を提供することが可能となる。また、本実施形態によれば、タービンの運転中に自己診断を実施できるため、タービン保護装置1のオンラインメンテナンスも可能となる。
なお、本実施形態のタービン保護装置1は、4つ以上の異常信号入力部11を備えていてもよい。また、本実施形態のタービン保護装置1は、4つ以上の演算部12を備えていてもよい。また、本実施形態のタービン保護装置1は、5つ以上の出力部13を備えていてもよい。
(第2実施形態)
図10は、第2実施形態のタービン保護装置1の構成を示すブロック図である。
本実施形態のタービン保護装置1は、図2に示す構成要素に加えて、タイマ16を備えている。タイマ16は、自己診断の開始を指示する自己診断開始信号31を、設定されたタイミングに故障診断部14に出力する。タイマ16は例えば、自己診断開始信号31を一定周期で出力する。
故障診断部14は、タイマ16から自己診断開始信号31を受信すると、第1から第3の異常信号入力部11a〜11c、第1から第3の演算部12a〜12c、第1から第4の出力部13a〜13dの自己診断を順番に実施する。
本実施形態によれば、タービン保護装置1の自己診断を実施するタイミングを自動的に制御することが可能となる。この場合、自己診断を実施するタイミングは、平均失敗確率を規定値以下に維持できるタイミングに設定することが望ましい。
(第3実施形態)
図11は、第3実施形態のタービン保護装置1の構成を示すブロック図である。
本実施形態のタービン保護装置1の故障診断部14は、弁2の閉鎖を許可する弁閉鎖許可信号32を弁制御装置3から受信する。また、本実施形態の弁2は、弁2の開閉を制御する弁制御信号33を弁制御装置3から受信する。
故障診断部14は、弁閉鎖許可信号32を受信した場合、第1および第2の出力部13a、13bまたは第3および第4の出力部13c、13dに緊急遮断信号24を出力させるように、第1から第4の出力部13a〜13dの動作を制御する。例えば、故障診断部14は、第1から第3の演算部12a〜12cのうちの2つ以上に第1および第2の出力部診断信号30a、30bを出力することにより、第1および第2の出力部13a、13bに緊急遮断信号24を出力させる。
その結果、第1、第2のトリップソレノイドコイル15a、15bのいずれかが弁2を閉鎖し、故障診断部14に弁閉鎖検出信号28が出力される。故障診断部14は、弁閉鎖検出信号28を受信した場合、タービン保護装置1および弁2は正常であると判定する。一方、故障診断部14は、弁閉鎖検出信号28を受信しなかった場合、タービン保護装置1または弁2は故障していると判定する。このように、本実施形態においては、弁2の緊急遮断動作を模擬することが可能である。
なお、故障診断部14は、第1および第2の出力部13a、13bに緊急遮断信号24を出力させることで、第1のトリップソレノイドコイル15aが故障しているか否かを判定することができる。また、故障診断部14は、第3および第4の出力部13c、13dに緊急遮断信号24を出力させることで、第2のトリップソレノイドコイル15bが故障しているか否かを判定することができる。
以上の故障診断手順を、図12に示す。図12は、第3実施形態のトリップソレノイドコイル15a、15bの故障診断手順を説明するための図である。
図12(a)は、第1のトリップソレノイドコイル15aの故障診断手順を示す。故障診断部14は、第1および第2の出力部13a、13bに緊急遮断信号24を出力させるように、第1および第2の出力部13a、13bの動作を制御する。この場合、第1のトリップソレノイドコイル15aが正常であれば、第1のトリップソレノイドコイル15aが弁2を閉鎖し、故障診断部14は弁閉鎖検出信号28を弁2から受信する。
図12(b)は、第2のトリップソレノイドコイル15bの故障診断手順を示す。故障診断部14は、第3および第4の出力部13c、13dに緊急遮断信号24を出力させるように、第3および第4の出力部13c、13dの動作を制御する。この場合、第2のトリップソレノイドコイル15bが正常であれば、第2のトリップソレノイドコイル15bが弁2を閉鎖し、故障診断部14は弁閉鎖検出信号28を弁2から受信する。
本実施形態のタービン保護装置1は、例えば以下のような場合に適用可能である。事業用発電所に適用される大容量タービンは、複数の弁2を有し、タービンの運転中にこれらの弁2のテストを実施可能な構成を有している。この場合、これらの弁2の各々は、タービンの運転中でも閉鎖可能である。この場合、本実施形態の弁制御装置3は、弁制御信号33により図11の弁2の開度を閉鎖直前に調整しておき、その後、弁閉鎖許可信号32をONにする。これにより、本実施形態によれば、この弁2の緊急遮断動作を模擬することが可能となる。
(第4実施形態)
図13は、第4実施形態のタービン保護装置1の構成を示すブロック図である。
本実施形態のタービン保護装置1の故障診断部14は、バウンダリスキャン対応素子により構成されており、上位インターフェース入力信号および出力信号25、26をバウンダリスキャン信号34として外部と通信可能である。よって、故障診断部14は、診断情報をバウンダリスキャン信号34により外部に出力することができる。診断情報の例としては、異常信号入力部11a〜11c、演算部12a〜12c、出力部13a〜13dの診断結果情報や、タービン保護装置1の故障を知らせる警報情報などが挙げられる。
バウンダリスキャン信号34は、タービン保護装置1の外部の監視装置4により常時監視されている。監視装置4は、バウンダリスキャン信号34を検出することにより、診断状態の監視や診断結果の確認を行うことができる。
本実施形態によれば、故障診断部14が診断情報をバウンダリスキャン信号34に出力することにより、タービン保護装置1を継続的に監視することが可能となる。
(第5実施形態)
図14は、第5実施形態のタービン保護装置1の構成を示すブロック図である。
本実施形態のタービン保護装置1は、第2実施形態と同様に、設定されたタイミングに故障診断部14に自己診断開始信号31を出力するタイマ16を備えている。また、本実施形態の故障診断部14は、第4実施形態と同様に、診断情報をバウンダリスキャン信号34により外部に出力し、このバウンダリスキャン信号34が監視装置4により常時監視されている。
本実施形態によれば、バウンダリスキャン信号34を継続的に監視している監視装置4に対し、バウンダリスキャン信号34をタイマ16により定期的に出力することが可能となる。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な装置および方法は、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した装置および方法の形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
1:タービン保護装置、2:弁、3:弁制御装置、4:監視装置、
11a〜11c:第1〜第3の異常信号入力部、
12a〜12c:第1〜第3の演算部、
13a〜13d:第1〜第4の出力部、14:故障診断部、
15a、15b:第1、第2のトリップソレノイドコイル、16:タイマ、
21:異常検出信号、22、22a〜22c:異常信号、
23、23a〜23c:緊急停止信号、24、24a〜24d:緊急遮断信号、
25:上位インターフェース入力信号、26:上位インターフェース出力信号、
27:故障模擬信号、28:弁閉鎖検出信号、
29:演算部診断信号、29a〜29c:第1〜第3の演算部診断信号、
30:出力部診断信号、30a〜30d:第1〜第4の出力部診断信号、
31:自己診断開始信号、32:弁閉鎖許可信号、
33:弁制御信号、34:バウンダリスキャン信号、
41a〜41c:第1OR部、42a〜42c:第2OR部、
43:第1判定部、44a〜44d:第3OR部、45:第2判定部、
101:ボイラ、102:高圧タービン、103:再熱器、104.中圧タービン、
105:低圧タービン、106:復水器、107:発電機、108:タービン軸、
111:主蒸気止め弁、112:蒸気加減弁、
113:再熱蒸気止め弁、114:インターセプト弁、
121:タービン回転数検出器、122:第1温度検出器、123:第1圧力検出器、
124:第2温度検出器、125:第2圧力検出器、126:タービン軸振動検出器、
201、202、203、204、205、206、207:配管

Claims (10)

  1. 故障模擬信号を出力する故障診断部と、
    異常検出信号または前記故障模擬信号に応じて異常信号を出力する第1、第2、および第3の異常信号入力部と、
    前記異常信号に応じて緊急停止信号を出力する第1、第2、および第3の演算部と、
    前記緊急停止信号に応じて緊急遮断信号を出力する第1、第2、第3、および第4の出力部とを備え、
    前記第1から第3の演算部の各々は、前記第1から第3の異常信号入力部のうちの2つ以上から前記異常信号を受信した場合に前記緊急停止信号を出力し、前記第1から第3の異常信号入力部のうちの2つ以上から前記異常信号を受信していない場合に前記緊急停止信号を出力しないように動作し、
    前記第1から第4の出力部の各々は、前記第1から第3の演算部のうちの2つ以上から前記緊急停止信号を受信した場合に前記緊急遮断信号を出力し、前記第1から第3の演算部のうちの2つ以上から前記緊急停止信号を受信していない場合に前記緊急遮断信号を出力しないように動作する、
    タービン保護装置。
  2. 前記故障診断部は、第1、第2、および第3の演算部診断信号を出力し、
    前記第1から第3の演算部の各々は、前記第1から第3の演算部診断信号のうちの2つ以上を受信した場合に、前記緊急停止信号を出力する、
    請求項1に記載のタービン保護装置。
  3. 前記故障診断部は、前記第1から第3の演算部を診断する場合に、前記第1から第3の演算部のうちのいずれか1つに、前記第1から第3の演算部診断信号のうちの2つ以上を出力する、請求項2に記載のタービン保護装置。
  4. 前記故障診断部は、第1、第2、第3、および第4の出力部診断信号を出力し、
    前記第1から第3の演算部の各々は、前記第1の出力部診断信号を受信した場合に前記第1の出力部に、前記第2の出力部診断信号を受信した場合に前記第2の出力部に、前記第3の出力部診断信号を受信した場合に前記第3の出力部に、前記第4の出力部診断信号を受信した場合に前記第4の出力部に、前記緊急停止信号を出力する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のタービン保護装置。
  5. 前記故障診断部は、前記第1から第4の出力部を診断する場合に、前記第1から第3の演算部のうちの2つ以上に、前記第1から第4の出力部診断信号のうちのいずれか1つを出力する、請求項4に記載のタービン保護装置。
  6. 前記故障診断部は、前記異常信号、前記緊急停止信号、および前記緊急遮断信号を受信する、請求項1から5のいずれか1項に記載のタービン保護装置。
  7. 診断を開始するための診断開始信号を、設定されたタイミングに前記故障診断部に出力するタイマを備える、請求項1から6のいずれか1項に記載のタービン保護装置。
  8. 前記第1および第2の出力部は、弁の第1のコイルに前記緊急停止信号を出力し、
    前記第3および第4の出力部は、前記弁の第2のコイルに前記緊急停止信号を出力し、
    前記故障診断部は、前記弁の閉鎖を許可する弁閉鎖許可信号を受信した場合、前記第1および第2の出力部または前記第3および第4の出力部に前記緊急遮断信号を出力させるように前記第1から第4の出力部の動作を制御する、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のタービン保護装置。
  9. 前記故障診断部は、診断情報をバウンダリスキャン信号により出力する、請求項1から8のいずれか1項に記載のタービン保護装置。
  10. 故障診断部が、故障模擬信号を出力し、
    第1、第2、および第3の異常信号入力部が、異常検出信号または前記故障模擬信号に応じて異常信号を出力し、
    第1、第2、および第3の演算部が、前記異常信号に応じて緊急停止信号を出力し、
    第1、第2、第3、および第4の出力部が、前記緊急停止信号に応じて緊急遮断信号を出力することを含み、
    前記第1から第3の演算部の各々は、前記第1から第3の異常信号入力部のうちの2つ以上から前記異常信号を受信した場合に前記緊急停止信号を出力し、前記第1から第3の異常信号入力部のうちの2つ以上から前記異常信号を受信していない場合に前記緊急停止信号を出力しないように動作し、
    前記第1から第4の出力部の各々は、前記第1から第3の演算部のうちの2つ以上から前記緊急停止信号を受信した場合に前記緊急遮断信号を出力し、前記第1から第3の演算部のうちの2つ以上から前記緊急停止信号を受信していない場合に前記緊急遮断信号を出力しないように動作する、
    タービン保護装置の診断方法。
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