JP2015069280A - 保護カバーガラスおよびその製造方法 - Google Patents

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【課題】静電容量式タッチパネルを保護すると共に、静電容量式タッチパネルの操作性を向上させることが可能な保護カバーガラスおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】静電容量式のタッチパネル302に着脱可能に取り付けられる外付けの保護カバーガラス100であって、第1の主表面、及びその裏面である第2の主表面を有するガラス板102と、該ガラス板の第1の主表面に設けられた導電層104と、ガラス板の第1の主表面に設けられ導電層とタッチパネルとを離隔させるためのスペーサ層106とを備え、第2の主表面を外側としてタッチパネルに取り付けられた状態では、ガラス板の第2の主表面が押圧された際に該ガラス板がたわむことによって、ガラス板102の押圧された位置に反応するようにタッチパネル302の静電容量を変化させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、静電容量式のタッチパネルに着脱可能に取り付けられる外付けの保護カバーガラスおよびその製造方法に関する。
近年、携帯電話機、携帯ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant、携帯情報端末)、等といったディスプレイ装置を備えた電子機器においては、機器の小型化および大画面化の影響により、また直感的な操作性を実現するために、タッチパネルが多く使用されるようになってきている。タッチパネルは従前は感圧式(抵抗膜方式)が主流であったが、最近では特許文献1に示されるような静電容量式が主流になりつつある。これは、感圧式ではディスプレイパネルの前面に柔軟性を有する抵抗膜を配置しているため外部からの損傷に弱いこと、および静電容量式の方がフリックやピンチと呼ばれる擦るような動作をやりやすいことなどが挙げられる。
一方、近年の携帯機器などの電子機器の利用者からは、外装用カバーガラスを含む電子機器の外装に生じる傷や汚れをより一層抑えたいという要求が高い。このような要求に対して、従前から特許文献2に示すようなPETフィルム等の樹脂製の外付け保護フィルムが、電子機器の外付けの保護材として一般的に知られている。これに対して、硬度が高く傷つきにくい点や、樹脂材に対して質感を高める点で、ガラス材である外付け保護カバーガラスの需要が高まっている。
特開2012−27622号公報 実用新案登録第3155738号公報
しかしながら静電容量式のタッチパネルは、人間の指の静電容量(導電性)を利用することを想定しているものであるため、爪や通常のペン、手袋をした手は感知しない。このため爪を伸ばしている場合や手袋を着用しなくてはならないような状況下ではタッチパネルの操作が困難となり、ユーザーに不便を与えてしまうという問題がある。導電性を有するタッチペンや導電性繊維を編みこんだ手袋などが市販されているものの、いずれも特別な道具を使用しなければ操作できないことになり、不便が解消されているとまでは言いにくい。
なお、静電容量式タッチパネルの感度をあげれば、長い爪や手袋を着用した状態でも操作可能となる。しかしながら通常通り指の腹で操作しようとしたときにタッチパネルに触れる前から反応してしまうことになり、誤操作を生じやすくなるという問題がある。
そこで本発明は、静電容量式タッチパネルを保護すると共に、静電容量式タッチパネルの操作性を向上させることが可能な保護カバーガラスおよびその製造方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための本発明の代表的な構成は、静電容量式のタッチパネルに着脱可能に取り付けられる外付けの保護カバーガラスであって、第1の主表面、及びその裏面である第2の主表面を有するガラス板と、該ガラス板の第1の主表面に設けられた導電層と、ガラス板の第1の主表面に設けられ導電層とタッチパネルとを離隔させるためのスペーサ層とを備え、第2の主表面を外側としてタッチパネルに取り付けられた状態では、ガラス板の第2の主表面が押圧された際に該ガラス板がたわむことによって、ガラス板の押圧された位置に反応するようにタッチパネルの静電容量を変化させることを特徴とする。
上記構成によれば、電子機器の外装を保護可能であるとともに、静電容量式のタッチパネルであっても、あたかも感圧式のタッチパネルのように使用することができる。このため爪や通常のペンであっても、また手袋をしたままであっても電子機器のタッチパネルを使用することができるため、静電容量式タッチパネルの操作性を向上させることができ、ユーザーの利便性を向上させることができる。
スペーサ層はガラス板の外周に沿って配置され、導電層とタッチパネルとの間にエアギャップを形成することが好ましい。これにより、ガラス板がたわむことを阻害することなく、またガラス板がたわむためのストロークを確保することができる。
スペーサ層はガラス板の全面に配置され、ガラス板のたわみと共に変形可能な樹脂であることが好ましい。これにより、ガラス板がたわむことを阻害することなく、またガラス板がたわむためのストロークを確保することができる。またガラス板の全面に樹脂層を形成するのは工程が単純であるため、低コスト化を図ることができる。またガラス板と共に変形可能な柔軟性を有する樹脂によってガラス板の振動を抑えるため、ガラス板の安定性が向上し、ユーザーによる触感を向上させることができる。また導電層とタッチパネルとの距離が柔軟性を有する樹脂によって維持される(復帰する)ため、この距離を長期にわたって一定に保つことができ、耐久性を向上させることができる。
導電層は、互いに面方向に間隔をおいて配置された複数の導電片を含んで構成されていることが好ましい。これにより、全面に導電層を形成した場合に比べて、導電材料が減ることから軽量化を図ることができる。また、導電片が互いに間隔をおいていることから、ガラス板のたわみに対してタッチパネルの静電容量を変化させる面積が小さくなり、反応精度を向上させることができる。さらに、導電片が互いに分かれているため、ガラスのたわみ変形を阻害しにくいことから、エアギャップを小さくすることができ、保護カバーガラス全体の薄板化を図ることができる。
また、本発明の他の代表的な構成は、静電容量式のタッチパネルに着脱可能に取り付けられる外付けの保護カバーガラスであって、第1の主表面、及びその裏面である第2の主表面を有するガラス板と、該ガラス板の第1の主表面に設けられた導電層と、前記ガラス板の第1の主表面に前記ガラス板の外周に沿って配置された平面視枠状のスペーサ層とを備えることを特徴とする。
また、本発明の他の代表的な構成は、静電容量式のタッチパネルに着脱可能に取り付けられる外付けの保護カバーガラスであって、第1の主表面、及びその裏面である第2の主表面を有するガラス板と、該ガラス板の第1の主表面に設けられた導電層と、前記導電層の反ガラス板側の面の全面に設けられたスペーサ層とを備えることを特徴とする。
また、本発明の他の代表的な構成は、静電容量式のタッチパネルに着脱可能に取り付けられる外付けの保護カバーガラスの製造方法であって、タッチパネルを覆う形状のガラス板を作成し、ガラス板のタッチパネルに対向する第1の主表面に導電層を形成し、導電層の上に該導電層とタッチパネルとを離隔させるスペーサ層を形成することを特徴とする。
上述した保護カバーガラスにおける技術的思想に対応する構成要素やその説明は、当該保護カバーガラスの製造方法にも適用可能である。
本発明によれば、静電容量式タッチパネルを保護すると共に、静電容量式タッチパネルの操作性を向上させることが可能な保護カバーガラスおよびその製造方法を提供することができる。
保護カバーガラスを電子機器に貼り付ける状態を示す図である。 保護カバーガラスについて説明する図である。 保護カバーガラスの製造方法を説明するフローチャートである。 第2実施形態にかかる保護カバーガラスを説明する図である。 第3実施形態にかかる保護カバーガラスを説明する図である。
[第1実施形態]
以下に添付図面を参照しながら、本発明にかかる保護カバーガラスの第1実施形態について説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は保護カバーガラス100を電子機器に貼り付ける状態を示す図である。図1に示すように、保護カバーガラス100は、スマートフォン300のタッチパネル302に着脱可能に貼り付けられる外付けの保護カバーガラスである。本実施形態では、電子機器としてスマートフォン300を例示しているが、電子機器はこれに限らず、他の携帯電話機、携帯型ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルスティルカメラ、ビデオカメラ、またはスレートPC(Personal Computer)等であってもよい。
スマートフォン300は、静電容量式のタッチパネル302と、タッチパネル302の表面を覆う本体用カバーガラス304(電子機器用カバーガラス)とを備える。本体用カバーガラス304は、スマートフォン300の外装の一部をなすように筐体306のベゼルの内側に取り付けられている。
保護カバーガラス100は、ガラス板102を含んでいる。保護カバーガラス100は、本体用カバーガラス304を保護するために、本体用カバーガラス304の外側の主表面を覆うように、スマートフォン300のユーザによって貼り付けられる。
図2は保護カバーガラス100について説明する図であって、図2(a)は保護カバーガラス100の層構造を説明する断面図、図2(b)は図2(a)のA−A断面図、図2(c)は動作説明図である。図2においてスマートフォン300は、本体用カバーガラス304、タッチパネル302を図示し、それ以外の構成要素については筐体306として模式的に図示する。
図2(a)に示すように、保護カバーガラス100のガラス板102において、スマートフォン300側に位置する面(内側の面)を第1の主表面102a、その裏面(外側の面)を第2の主表面102bと称する。
ガラス板102の厚みは0.3mm−0.5mmであり、手指の接触によって容易にたわむことが可能な弾性を有している。ガラス板120としては、アルミノシリケートガラス、ソーダライムガラス、ボロシリケートガラス等が挙げられ、強い圧縮応力を形成できる観点からアルミノシリケートガラスがより好ましい。中でも、SiO2、Al2O3、Li2O及び/又はNa2Oを含有したアルミノシリケートガラスであることが好ましく、更に好ましくは、SiO2:58〜75重量%、Al2O3:4〜20重量%、Li2O:3〜10重量%、Na2O:4〜13重量%を含有するアルミノシリケートガラスを用いるとよい。
Al2O3は、化学強化においてイオン交換性能を向上させるため有用である。Li2Oは、化学強化においてNa+イオンとイオン交換させるための成分である。Na2Oは、化学強化においてK+イオンとイオン交換させるための成分である。ZrO2は、機械的強度を高めるために有用である。なお、Li2O及びNa2Oのうち、Na2Oを含むガラス組成であれば良く、Li2Oを省略可能である。この場合には、化学強化処理液に硝酸カリウムの溶融塩を用いることができる(硝酸ナトリウムを省略可能)。なお、本実施形態では、アルミノシリケートガラスを用いる構成を例示したが、これに限定するものではなく、ソーダライムガラス等を用いることも可能である。
ガラス板102の第1の主表面102aの上には、導電層104が形成されている。導電層104とは導電性を有する層であって、例えばポリチオフェン骨格を有する化合物からなる導電性ポリマー、イオン液体もしくはクラウンエーテルなどの有機化合物、又はメタアクリロイル基を有するハードコート材料、又は酸化錫、アンチモン、もしくは酸化インジウムなどの金属酸化物がドープされた帯電防止ハードコート塗材から構成することができる。
導電層104の上には、導電層104とタッチパネル302とを離隔させるためのスペーサ層106を備えている。スペーサ層106は、例えばOCA(Optical Clear Adhesive:光学透明接着剤)によって構成することができる。また、所定の厚みとするためにPET(ポリエチレンテレフタレート)のフィルムを追加したり、PETフィルムと紫外線硬化樹脂を併用してスペーサ層106としてもよい。
図2(b)に示すように、スペーサ層106は第1の主表面102aに、ガラス板102の外周に沿って平面視枠状に配置されている。そのため図2(a)に示すように、導電層104とタッチパネル302(正確には本体用カバーガラス304)との間には、エアギャップ108(空隙)が形成されている。エアギャップ108の高さ(厚み)は、50μm−100μmが望ましい。ここで、エアギャップ108の高さが50μm未満の場合には、タッチパネルの誤反応が生じやすくなり好ましくない。また、エアギャップ108の高さが100μmを超える場合には、ガラス板102のたわませるために過度の力が必要になり好ましくない。
また、第2の主表面102bの上には、防汚コート層110が形成されている。防汚コート層110は、ガラス板102の表面に付着する付着領域と、付着領域の表面に配置された流動領域とを有する。付着領域は、コーティング材料の分子がガラス板の表面にある水酸基やカルボキシル基等の官能基と強固に結合した領域である。流動領域は、コーティング材料同士の分子鎖が絡み合って状態を維持している領域である。付着領域と流動領域とは、組成が同じであり、顕微鏡写真などによる外観上は差異がない。ただし流動領域は溶剤に溶けやすく、付着領域は溶剤では容易には溶解しない。したがって、付着領域は溶剤に浸漬(例えばHFEに1分間浸漬)した際に残存する領域であり、流動領域は溶剤に浸漬させた際に溶解する領域として識別することができる。
防汚コート層110の材料について説明する。利用者がタッチパネル操作方式の携帯機器を使用する場合、その表示画面を指で直接触れて操作するため、表示画面に指紋等の汚れが付着しやすい。従って、表示画面に指紋等の汚れが付着するのを防止ないしは抑制し、あるいは指紋等の汚れが付着しても容易に拭き取れるようにすることが望ましい。そのためには、防汚コート層110の材料として、指で直接触れても(押しても)指紋等の汚れが付着するのを防止ないしは抑制し、あるいは指紋等の汚れが付着しても拭き取り易くする防汚性を有する材料を選択することが好適である。また、透明性に優れていることも重要である。本実施形態においては、良好な防汚性を有し、さらに透明性にも優れている材料として、たとえばフッ素系樹脂材料(例えばパーフルオロポリエーテル化合物など)などの表面エネルギーを低下させる材料が好ましく挙げられる。
図2(c)に示すように、上記構成によれば、保護カバーガラス100がスマートフォン300に取り付けられた状態において、保護カバーガラス100の表面を押圧すると保護カバーガラス100がたわむ。すると導電層104がタッチパネル302に対して近づくことになり、タッチパネル302上のガラス板102が押圧された位置に対応する位置302aで感知する静電容量を変化させることができる。したがって保護カバーガラス100は、静電容量式のタッチパネル302であっても、あたかも感圧式のタッチパネルのように使用することができる。
このとき導電層104とタッチパネル302との間にエアギャップ108が形成されていることから、ガラス板102がたわむことを阻害することなく、またガラス板102がたわむためのストロークを確保することができる。
なお、タッチパネルの感度を上げるわけではないので、誤作動を生じさせることはない。また、簡易な構造であるから安価に製造することができ、生産コスト面においても優れている。
図3は保護カバーガラス100の製造方法を説明するフローチャートである。図3に示すように、保護カバーガラス100は、ガラス板形成工程S400、化学強化工程S402、防汚コート形成工程S404、導電層形成工程S406、スペーサ層形成工程S408を経て製造される。
ガラス板形成工程S400では、機械加工やエッチングにより、所望の形状のガラス板102を形成する。ガラス板102には、SiO2:58〜75重量%、Al2O3:4〜20重量%、Li2O:3〜10重量%、Na2O:4〜13重量%を含有するアルミナシリケートガラスを用いるのが好ましいが、これに限らず、ソーダライムガラス等を用いてもよい。
化学強化工程S402では、ステップS400で得られたガラス板102を化学強化処理する。化学強化処理とは、溶融させた化学強化塩にガラス板102を接触させることにより、化学強化塩中の相対的に大きな原子半径のアルカリ金属イオンと、ガラス板102中の相対的に小さな原子半径のアルカリ金属イオンとをイオン交換し、ガラス板102の表層にイオン半径の大きなアルカリ金属イオンを浸透させ、圧縮応力を生じさせる処理のことである。
化学強化塩としては、硝酸カリウムや硝酸ナトリウム等のアルカリ金属硝酸塩を用いることが好ましい。また化学強化処理の方法としては、ガラス転移点の温度を超えない温度領域、例えば摂氏300度〜500度の温度で、イオン交換を行う低温型イオン交換法が好ましい。化学強化処理されたガラス板102は強度が向上し耐衝撃性に優れているので、保護カバーガラス100用のガラス板102としては、例えば厚さ0.3mm程度でも充分に保護カバーガラスとしての効果を発揮できる。
防汚コート形成工程S404では、ステップS402で化学強化されたガラス板102に防汚コート層110を形成する。防汚コート層110は、例えば、スプレイ法、ディップ法、蒸着法又は刷け塗り法等によって、ガラス板102の表面に塗布形成される。コーティング材料は、末端基に水酸基を有するパーフルオロポリエーテル化合物(フッ素系樹脂)が好ましい。これにより、ガラス板102の表面にある水酸基やカルボキシル基等の官能基と強固に結合し、高い耐久性を発揮することができる。また、防汚コート層110を形成することで、指紋等の汚れが付着するのを抑制し、指紋等の汚れが付着しても容易に拭き取りやすくすることができる。
導電層形成工程S406では、ステップS404で防汚コートを形成されたガラス板102の第1の主表面102aに、例えばポリチオフェン骨格を有する化合物からなる導電性ポリマーからなる導電層104を形成する。導電層104は防汚コート層110と同様に、例えばスプレイ法、ディップ法、蒸着法又は刷け塗り法等によって形成することができる。
スペーサ層形成工程S408では、導電層104の上に、ガラス板102の外周に沿った枠形状のOCAを貼り付けることによってスペーサ層106を形成する。OCAは基材のない両面接着テープであり、OCAを導電層104に貼り付けると共に、OCAによって本体用カバーガラス304に保護カバーガラス100を貼り付けることができる。スペーサ層106の厚み、すなわちエアギャップ108の高さは、50μm−100μmとする。
上記説明したように、本実施形態にかかる保護カバーガラス100によれば、電子機器の外装を保護可能であるとともに、静電容量式のタッチパネル302であっても、あたかも感圧式のタッチパネルのように使用することができる。このため爪や通常のペンであっても、また手袋をしたままであっても電子機器のタッチパネルを使用することができるため、静電容量式タッチパネルの操作性を向上させることができ、ユーザーの利便性を向上させることができる。
[第2実施形態]
本発明にかかる保護カバーガラスの第2実施形態について説明する。図4は第2実施形態にかかる保護カバーガラス120を説明する図である。上記第1実施形態と説明の重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
上記第1実施形態においては、スペーサ層106をガラス板102の外周に沿って枠状に配置し、導電層104とタッチパネル302との間にエアギャップ108を形成するように説明した。
これに対し図4に示す保護カバーガラス120では、スペーサ層122を導電層104の反ガラス板側の全面に配置している。スペーサ層122は、ガラス板102のたわみと共に変形可能な柔軟性を有する樹脂である。スペーサ層122の材質としては、ウレタン樹脂が挙げられる。またスペーサ層122の厚みとしては、50μm−100μmが望ましい。
本実施形態の構成によっても、ガラス板102がたわむことを阻害することなく、またガラス板102がたわむためのストロークを確保することができる。またガラス板102の全面に樹脂層を形成するのは工程が単純であるため、低コスト化を図ることができる。また柔軟性を有する樹脂によってガラス板102の振動を抑えるため、ガラス板102の安定性が向上し、ユーザーによる触感を向上させることができる。また導電層104とタッチパネル302との距離が柔軟性を有する樹脂によって維持される(復帰する)ため、この距離を長期にわたって一定に保つことができ、耐久性を向上させることができる。このような構成によっても、ガラス板102のたわみにより導電層104の局所的な接近によって、タッチパネル302の静電容量を局所的に変化させて、利用者の操作をタッチパネル302に検出可能にすることができる。
[第3実施形態]
本発明にかかる保護カバーガラスの第3実施形態について説明する。図5は第3実施形態にかかる保護カバーガラス130を説明する図である。上記第1実施形態と説明の重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
上記第2実施形態の保護カバーガラス120においては、導電層104およびスペーサ層122をガラス板102の全面に配置するよう説明した。
これに対し図5に示す保護カバーガラス130では、導電層132は、互いに面方向に間隔をおいて配置された複数の導電片132aを含んで構成されている。導電層132は、図5(b)に示すように、タッチパネル302に対応する領域に複数の導電片132aを配置し、ガラス板102の外周に沿って枠状の導電枠132bを配置している。
また、導電枠132bの上には、スペーサ層134をガラス板102の外周に沿って枠状に配置している。なお導電枠132bはタッチパネル302に対する静電容量を変化させることには寄与せず、スペーサ層134の下に導電片132aと同じ厚みを持たせるための土台として設けている。
スペーサ層134により、導電片132aとタッチパネル302(正確には本体用カバーガラス304)との間には、エアギャップ136が形成されている。ここで、導電層132が複数の導電片132aとして互いに分かれているため、ガラス板102のたわみ変形を阻害しにくいことから、エアギャップ136は第1実施形態のエアギャップ108よりも小さくてよい。例えばエアギャップ136は、30μm−50μmとすることができる。また、本実施の形態においては、エアギャップ136の高さが50μm未満であっても、導電層132が複数の導電片132aとして互いに分かれており、タッチパネルの静電容量を変化させる領域がより局所的になるため、タッチパネルの誤反応は生じにくい。さらに、エアギャップ136を第1実施形態のエアギャップ108よりも小さくできるので、タッチパネルを反応させるためのガラス板102のたわみ変形に要する力を小さくすることができる。
本実施形態の構成によれば、全面に導電層を形成した場合に比べて、導電材料が減ることから軽量化を図ることができる。また、導電片132aが互いに間隔をおいていることから、ガラス板102のたわみに対してタッチパネル302の静電容量を変化させる面積が小さくなり、反応精度を向上させることができる。さらに、エアギャップ136を小さくすることができ、保護カバーガラス130全体の薄板化を図ることができる。
本発明は、静電容量式のタッチパネルに着脱可能に取り付けられる外付けの保護カバーガラスおよびその製造方法として利用することができる。
100…保護カバーガラス、102…ガラス板、102a…第1の主表面、102b…第2の主表面、104…導電層、106…スペーサ層、108…エアギャップ、110…防汚コート層、120…保護カバーガラス、122…スペーサ層、130…保護カバーガラス、132…導電層、132a…導電片、132b…導電枠、134…スペーサ層、136…エアギャップ、300…スマートフォン、302…タッチパネル、302a…押圧された位置に対応する位置、304…本体用カバーガラス、306…筐体

Claims (7)

  1. 静電容量式のタッチパネルに着脱可能に取り付けられる外付けの保護カバーガラスであって、
    第1の主表面、及びその裏面である第2の主表面を有するガラス板と、該ガラス板の第1の主表面に設けられた導電層と、前記ガラス板の第1の主表面に設けられ前記導電層と前記タッチパネルとを離隔させるためのスペーサ層とを備え、
    前記第2の主表面を外側として前記タッチパネルに取り付けられた状態では、前記ガラス板の前記第2の主表面が押圧された際に該ガラス板がたわむことによって、前記ガラス板の押圧された位置に反応するように前記タッチパネルの静電容量を変化させることを特徴とする保護カバーガラス。
  2. 前記スペーサ層は前記ガラス板の外周に沿って配置され、前記導電層と前記タッチパネルとの間にエアギャップを形成することを特徴とする請求項1に記載の保護カバーガラス。
  3. 前記スペーサ層は前記導電層の反ガラス板側の全面に配置され、前記ガラス板のたわみと共に変形可能な樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の保護カバーガラス。
  4. 前記導電層は、互いに面方向に間隔をおいて配置された複数の導電片を含んで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の保護カバーガラス。
  5. 静電容量式のタッチパネルに着脱可能に取り付けられる外付けの保護カバーガラスであって、
    第1の主表面、及びその裏面である第2の主表面を有するガラス板と、該ガラス板の第1の主表面に設けられた導電層と、前記ガラス板の第1の主表面に前記ガラス板の外周に沿って配置された平面視枠状のスペーサ層とを備えることを特徴とする保護カバーガラス。
  6. 静電容量式のタッチパネルに着脱可能に取り付けられる外付けの保護カバーガラスであって、
    第1の主表面、及びその裏面である第2の主表面を有するガラス板と、該ガラス板の第1の主表面に設けられた導電層と、前記導電層の反ガラス板側の面の全面に設けられたスペーサ層とを備えることを特徴とする保護カバーガラス。
  7. 静電容量式のタッチパネルに着脱可能に取り付けられる外付けの保護カバーガラスの製造方法であって、
    前記タッチパネルを覆う形状のガラス板を作成し、
    前記ガラス板の前記タッチパネルに対向する第1の主表面に導電層を形成し、
    前記導電層の上に該導電層と前記タッチパネルとを離隔させるスペーサ層を形成することを特徴とする保護カバーガラスの製造方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019012896A1 (ja) * 2017-07-10 2019-01-17 株式会社東海理化電機製作所 操作検出装置及び操作検出システム
JP2020170063A (ja) * 2019-04-02 2020-10-15 株式会社Nsc フレキシブルデバイス用のカバーガラスおよびそれを備えたフレキシブルデバイス

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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