JP2015062669A - 電気外科用発電機の効率を改善するシステムおよび方法 - Google Patents

電気外科用発電機の効率を改善するシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電気外科用発電機の出力を制御する方法を提供する。【解決手段】本発明は、電気外科用発電機の出力を制御する方法であって、方法は、インバーターを用いて直流(DC)を交流(AC)に変換することと、インバーターの出力において電流および電圧を感知することと、感知された電圧および感知された電流に基づいて電力レベルを決定することと、電気外科用発電機の効率を決定することと、電気外科用発電機の効率が、閾値電力効率に到達した場合、所定の整数のオフサイクルを挿入することとを含む、方法を提供する。【選択図】なし

Description

背景
1.技術分野
本開示は、電気外科に関する。より詳しくは、本開示は、電気外科用発電機の効率を改善するシステムおよび方法に関する。
2.関連技術の背景
電気外科は、電気外科手順中に生物学的組織を切断または改変するために、高周波電流の印加を伴う。電気外科は、電気外科用発電機、アクティブ電極、およびリターン電極を用いて実施される。電気外科用発電機(電源または波形発生器とも称される)は、交流(AC)を発生させ、交流(AC)は、アクティブ電極を通って患者の組織に印加され、リターン電極を通って電気外科用発電機に戻される。ACは、代表的に、筋肉刺激および/または神経刺激を避けるために、100キロヘルツ(kHz)より上の周波数を有する。
電気外科中、電気外科用発電機によって発生させられるACは、アクティブ電極とリターン電極との間に配置される組織を通って伝導される。組織のインピーダンスは、ACに関連付けられる電気エネルギー(電気外科用エネルギーとも称される)を熱に変換し、熱は、組織温度を上げる。電気外科用発電機は、組織に提供される電力(すなわち、時間当たりの電気エネルギー)を制御することによって、組織の加熱を制御する。多くの他の変数が、組織の全体の加熱に影響するが、電流密度の増大は、通常、加熱の増大をもたらす。電気外科用エネルギーは、代表的に、組織を切断、切開、切除、凝固、および/または密封するために使用される。
用いられる電気外科の2つの基礎のタイプは、単極電気外科および双極電気外科である。電気外科のこれらのタイプの両方は、アクティブ電極およびリターン電極を使用する。双極電気外科において、外科手術器具は、アクティブ電極およびリターン電極を同じ器具において、または互いに非常に密接に近接して含み、それらは、通常、電流が少量の組織を通って流れることをもたらす。単極電気外科において、リターン電極は、患者の身体における任意の場所に位置し、代表的に、電気外科用器具自体の一部ではない。単極電気外科において、リターン電極は、通常リターンパッドと称されるデバイスの一部である。
いくつかの電気外科用発電機は、電気外科用発電機の出力付近の電圧および電流の測定値に基づいて、組織に送達される電力を、ある期間にわたって制御するコントローラーを含む。これらの発電機は、実際の電力を計算するために、ならびに校正および補償を実施するために、離散フーリエ変換(DFT)または多相復調を使用して、電圧および電力の測定値間の位相差を計算する。
しかし、低電力レベルにおいて、いくつかの電気外科用発電機は、低効率を示す。従って、電気外科用発電機の効率を維持する改善された方法の必要性が存在する。
概要
電気外科用発電機の出力を制御する方法は、インバーターを用いて直流(DC)を交流(AC)に変換するステップと、インバーターの出力において電流および電圧を感知するステップとを含む。上記方法は、感知された電圧および感知された電流に基づいて電力レベルを決定するステップと、電気外科用発電機の効率を決定するステップと、電気外科用発電機の効率が、閾値電力効率に到達した場合、所定の整数のオフサイクルを挿入するステップとをさらに含む。
本開示のさらなる局面に従って、電気外科用発電機は、電気エネルギー源に連結されている無線周波数(RF)増幅器を含み、電気外科用エネルギーを発生させるように構成されており、RF増幅器は、直流(DC)を交流に変換するように構成されているインバーターを含む。電気外科用発電機は、発生させられた電気外科用エネルギーの電圧および電流を感知するように構成されている複数のセンサーと、RF増幅器および複数のセンサーに連結されているコントローラーとをさらに含む。発電機は、さらに、感知された電圧および感知された電流に基づいて電力レベルを決定し得、電気外科用発電機の効率を決定し得、電気外科用発電機の効率が、閾値電力効率に到達した場合、所定の整数のオフサイクルを挿入し得る。
本開示の別の局面に従って、電気外科用発電機の効率を改善する方法は、感知された電圧および感知された電流に基づいて電力レベルを決定することと、検出された電力レベルに基づいて電気外科用発電機の効率を決定することと、電気外科用発電機の効率が、閾値電力効率に到達した場合、所定の整数の出力またはオフサイクルを段階的にドロップすることとを含み、所定の整数の出力またはオフサイクルは、乱数発生器を介してランダム化される。
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)
電気外科用発電機の出力を制御する方法であって、該方法は、
インバーターを用いて直流(DC)を交流(AC)に変換することと、
該インバーターの出力において電流および電圧を感知することと、
該感知された電圧および該感知された電流に基づいて電力レベルを決定することと、
該電気外科用発電機の効率を決定することと、
該電気外科用発電機の該効率が、閾値電力効率に到達した場合、所定の整数のオフサイクルを挿入することと
を含む、方法。
(項目2)
上記所定の整数のオフサイクルは、ランダム期間において挿入される、上記項目に記載の方法。
(項目3)
上記ランダム期間は、乱数発生器によって決定される疑似ランダム系列を介して生成される、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目4)
持続波モードからパルス波モードに切り替えることをさらに含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目5)
上記決定された電力レベルを所望の電力レベルに維持するために、デューティサイクルを決定することをさらに含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
上記決定された電力レベルを所望の電力レベルに維持するために、パルス幅を決定することをさらに含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
所望の効率を維持するために、上記デューティサイクルを変化させることをさらに含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
所望の効率を維持するために、上記パルス幅を変化させることをさらに含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目9)
電気外科用発電機の効率を改善する方法であって、該方法は、
感知された電圧および感知された電流に基づいて電力レベルを決定することと、
検出された電力レベルに基づいて該電気外科用発電機の効率を決定することと、
該電気外科用発電機の該効率が、閾値電力効率に到達した場合、所定の整数のオフサイクルを段階的にドロップすることと
を含み、
該所定の整数のオフサイクルは、乱数発生器を介してランダム化される、方法。
(項目10)
最適な効率の維持を容易にするために、デューティサイクルを変化させることをさらに含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
いくつのオフサイクルがドロップされたかにかかわりなく、平均電力を維持することをさらに含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目12)
持続波モードからパルス波モードに切り替えることをさらに含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目13)
上記決定された電力レベルを所望の電力レベルに維持するために、デューティサイクルを決定することをさらに含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目14)
所望の効率を維持するために、上記デューティサイクルを変化させることをさらに含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目15)
上記決定された電力レベルを所望の電力レベルに維持するために、パルス幅を決定することをさらに含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目16)
所望の効率を維持するために、上記パルス幅を変化させることをさらに含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
(摘要)
電気外科用発電機の効率を改善する方法が提示され、上記方法は、インバーターを用いて直流(DC)を交流(AC)に変換することによって電気外科用発電機の出力を制御することと、インバーターの出力において電流および電圧を感知することとを含む。上記方法は、感知された電圧および感知された電流に基づいて電力レベルを決定するステップと、電気外科用発電機の効率を決定するステップと、電気外科用発電機の効率が、閾値電力効率に到達した場合、所定の整数のオフサイクルを挿入するステップとをさらに含む。
本開示の様々な実施形態は、添付の図面を参照して記載される。
図1は、本開示の実施形態に従う、発電機を含む電気外科システムの例示である。 図2Aは、本開示の1つの実施形態に従って、修正カーン技術およびクラスS発電機トポロジーの組み合わせに従う発電機回路網を含む電気外科システムのブロック線図である。 図2Bは、本開示の別の実施形態に従って、修正カーン技術に従う発電機回路網を含む電気外科システムのブロック線図である。 図2Cは、本開示のさらに別の実施形態に従って、クラスSデバイストポロジーに従う発電機回路網を含む電気外科システムのブロック線図である。 図3は、本開示の実施形態に従う、図2Aの発電機回路網のコントローラーの概略的なブロック線図である。 図4は、本開示の実施形態に従う、異なる共振構成要素における切り替えを例示している回路図である。 図5Aおよび5Bは、本開示の実施形態に従う、所定の期間における出力サイクルの挿入を例示しているグラフである。 図5Aおよび5Bは、本開示の実施形態に従う、所定の期間における出力サイクルの挿入を例示しているグラフである。
詳細な説明
図1は、本開示の実施形態に従う電気外科システム100を例示している。電気外科システム100は、患者の組織を処置するために、電気外科用エネルギーを発生させる電気外科用発電機110を含む。電気外科用発電機110は、選択された動作モード(例えば、切断、凝固、切除、または密封)および/または電気外科用エネルギーの感知された電圧波形および電流波形に基づいて、適切なレベルの電気外科用エネルギーを発生させる。電気外科システム100は、多様な電気外科用器具に対応する複数の出力コネクターも含み得る。
電気外科システム100は、リターンパッド125とともに、患者の組織を処置するための電極(例えば、電気外科用切断プローブ、または切除電極)を有する単極電気外科用器具120をさらに含む。単極電気外科用器具120は、複数の出力コネクターのうちの1つを介して電気外科用発電機110に接続され得る。電気外科用発電機110は、無線周波数(RF)エネルギーの形態での電気外科用エネルギーを発生させ得る。電気外科用エネルギーは、単極電気外科用器具120に供給され、この単極電気外科用器具120は、組織を処置するために、電気外科用エネルギーを印加する。電気外科用エネルギーは、リターンパッド125を通って電気外科用発電機110に戻される。リターンパッド125は、組織に印加される電気外科用エネルギーに起因する組織損傷のリスクを最小にするために、患者の組織との十分な接触領域を提供する。さらに、電気外科用発電機110およびリターンパッド125は、組織損傷のリスクを最小にするためにリターンパッド125と患者との間に十分な接触が存在することを確実にするために、組織対患者の接触をモニタリングするように構成され得る。
電気外科システム100は、双極電気外科用器具130も含み、この双極電気外科用器具130は、複数の出力コネクターのうちの1つを介して、電気外科用発電機110に接続され得る。双極電気外科用器具の動作中、電気外科用エネルギーは、器具の鉗子の2つの顎部材のうちの1つ(例えば、顎部材132)に供給され、組織を処置するために印加され、他方の顎部材(例えば、顎部材134)を通って電気外科用発電機110に戻される。
電気外科用発電機110は、任意の適切なタイプの発電機であり得、様々なタイプの電気外科用器具(例えば、単極電気外科用器具120および双極電気外科用器具130)を適応させるために、複数のコネクターを含み得る。電気外科用発電機110はまた、多様なモード(例えば、切除、切断、凝固、および密封)で動作するように構成され得る。電気外科用発電機110は、様々な電気外科用器具が接続され得るコネクターの間でRFエネルギーの供給を切り替えるために、切り替え機構(例えば、継電器)を含み得る。例えば、電気外科用器具120が電気外科用発電機110に接続される場合、切り替え機構は、RFエネルギーの供給を単極プラグへ切り替える。実施形態において、電気外科用発電機110は、RFエネルギーを複数の器具に同時に提供するように構成され得る。
電気外科用発電機110は、ユーザーインターフェイスを含み、このユーザーインターフェイスは、制御パラメーターを電気外科用発電機110に提供するための適切なユーザー制御装置(例えば、ボタン、アクチベータ、スイッチ、またはタッチスクリーン)を有する。これらの制御装置は、電気外科用エネルギーが特定の外科手術手順(例えば、凝固、切除、組織密封、または切断)に適するように、ユーザーが電気外科用エネルギーのパラメーター(例えば、電力レベルまたは出力波形の形状)を調整することを可能にする。電気外科用器具120および130はまた、複数のユーザー制御装置を含み得る。さらに、電気外科用発電機110は、電気外科用発電機110の動作に関連する多様な情報を表示するための1つ以上のディスプレースクリーンを含み得る(例えば、強度設定および処置完了インジケーター)。電気外科用器具120および130はまた、電気外科用発電機110の特定の入力制御装置との冗長性をもち得る複数の入力制御装置を含み得る。電気外科用器具120および130に入力制御装置を設置することは、外科手術手順中、電気外科用発電機110との相互作用を必要とすることなく、電気外科用エネルギーパラメーターのより容易でより速い改変を可能にする。
図2Aは、図1の電気外科用発電機内の発電機回路網200のブロック線図である。発電機回路網200は、低周波数(LF)整流器220と、直流−直流(DC/DC)コンバーター225と、RF増幅器230と、複数のセンサー240と、アナログ−ディジタルコンバーター(ADC)250と、コントローラー260と、ハードウェア加速器270と、プロセッサーサブシステム280と、ユーザーインターフェイス(UI)290とを含む。発電機回路網200は、低周波数(例えば、25Hz、50Hz、または60Hz)を有する交流(AC)を発生させる電源210(例えば、壁付き電力コンセントまたは他の電力コンセント)に接続するように構成されている。電源210は、AC電力をLF整流器220に提供し、このLF整流器220は、ACを直流(DC)に変換する。あるいは、電源210およびLF整流器220は、電池またはDC電力を提供する他の適切なデバイスによって置換され得る。
LF整流器220から出力されるDCは、DC/DCコンバーター225に提供され、このDC/DCコンバーター225は、DCを所望のレベルに変換する。変換されたDCは、RF増幅器230に提供され、このRF増幅器230は、DC−AC(DC/AC)インバーター232と、共振整合ネットワーク234とを含む。DC/ACインバーター232は、変換されたDCを、電気外科手順に適した周波数(例えば、472kHz、29.5kHz、および19.7kHz)を有するAC波形に変換する。
電気外科用エネルギーのための適切な周波数は、電気外科手順および電気外科のモードに基づいて異なり得る。例えば、神経刺激および筋肉刺激は、1秒当たり約100,000サイクル(100kHz)でやみ、いくつかの電気外科手順は、その点より上において安全に実施され得、すなわち、電気外科用エネルギーは、最小の神経筋刺激を伴って、標的組織まで患者を通過し得る。例えば、代表的に、切除手順は、472kHzの周波数を使用する。他の電気外科手順(例えば、放電治療またはスプレー)は、神経および筋肉を損傷する最小のリスクを伴って、100kHzよりも低いパルス速度、例えば、29.5kHz、または19.7kHzで実施され得る。DC/ACインバーター232は、電気外科手術に適した様々な周波数でAC信号を出力し得る。
上に記載されるように、RF増幅器230は、共振整合ネットワーク234を含む。共振整合ネットワーク234は、発電機回路網200と組織との間に最大または最適な電力伝達が存在するように、DC/ACインバーター232におけるインピーダンスを組織のインピーダンスに整合させるために、DC/ACインバーター232の出力に連結されている。
RF増幅器230のDC/ACインバーター232によって提供される電気外科用エネルギーは、コントローラー260によって制御される。DC/ACインバーター232から出力される電気外科用エネルギーの電圧波形および電流波形は、複数のセンサー240によって感知され、コントローラー260に提供され、このコントローラー260は、DC/DCコンバーター225の出力を制御するためにDC/DCコンバーターコントローラー278(例えば、パルス幅変調器(PWM)またはディジタルパルス幅変調器(DPWM))から、およびDC/ACインバーター232の出力を制御するためにDC/ACインバーターコントローラー276から制御信号を発生させる。コントローラー260はまた、ユーザーインターフェイス(UI)290を介して入力信号を受け取る。UI290は、ユーザーが電気外科手順のタイプ(例えば、単極または双極)およびモード(例えば、凝固、切除、密封、または切断)を選択すること、または電気外科手順もしくはモードについて所望の制御パラメーターを入力することを可能にする。図2AのDC/DCコンバーター225は、電力設定または所望の外科手術効果に依存して固定され得るか、または可変的であり得る。それが固定されている場合、RF増幅器は、クラスSデバイスとして挙動し、それは、図2Cに示されている。それが可変的である場合、それは、修正カーン技術に従うデバイスとして挙動し、それは、図2Bに示されている。
複数のセンサー240は、RF増幅器230の出力において電圧および電流を感知する。複数のセンサー240は、2つ以上の対またはセットの電圧センサーおよび電流センサーを含み得、2つ以上の対またはセットの電圧センサーおよび電流センサーは、電圧および電流の冗長測定を提供する。この冗長性は、RF増幅器230の出力における電圧測定および電流測定の信頼性、精度、および安定性を確実にする。実施形態において、複数のセンサー240は、適用または設計の要求に依存して、より少ないセットまたはより多いセットの電圧センサーおよび電流センサーを含み得る。複数のセンサー240は、発電機回路網200の他の構成要素(例えば、DC/ACインバーター232または共振整合ネットワーク234)から出力される電圧および電流も測定し得る。複数のセンサー240は、電圧および電流を測定するための任意の公知の技術を含み得、それには、例えば、ロゴウスキーコイルが挙げられる。
感知された電圧波形および電流波形は、アナログ−ディジタルコンバーター(ADC)250に送られる。ADC250は、感知された電圧波形および電流波形をサンプリングして、電圧波形および電流波形のディジタルサンプルを取得する。これは、しばしば、アナログフロントエンド(AFE)とも称される。電圧波形および電流波形のディジタルサンプルは、コントローラー260によって処理され、RF増幅器230のDC/ACインバーター232、およびDC/DCコンバーター225を制御するために制御信号を発生させるために使用される。ADC250は、感知された電圧波形および電流波形をサンプル周波数においてサンプリングするように構成され得、このサンプル周波数は、RF周波数の整数倍である。
図2Aの実施形態に示されるように、コントローラー260は、ハードウェア加速器270とプロセッサーサブシステム280とを含む。上に記載されるように、コントローラー260はまた、UI290に連結されており、このUI290は、ユーザーからの入力コマンドを受け取り、電気外科用エネルギーの特性(例えば、選択される電力レベル)に関連する出力および入力の情報を表示する。ハードウェア加速器270は、ADC250からの出力を処理し、プロセッサーサブシステム280と協働して、制御信号を発生させる。
ハードウェア加速器270は、用量モニタリングおよび制御(DMAC)272と、内側電力制御ループ274と、DC/ACインバーターコントローラー276と、DC/DCコンバーターコントローラー278とを含む。コントローラー260の全てまたは一部分は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、ディジタル信号プロセッサー(DSP)、および/またはマイクロコントローラーによって実装され得る。
DMAC272は、ADC250からの感知された電圧波形および電流波形のサンプルを受け取り、平均有効電力、および組織インピーダンスの実部を計算する。DMAC272は、次に、有効電力および組織のインピーダンスの実部を内側電力制御ループ274に提供し、この内側電力制御ループ274は、有効電力および組織のインピーダンスの実部のうちの1つ以上に基づいて、DC/ACインバーターコントローラー276に対して制御信号を発生させる。DC/ACインバーターコントローラー276は、次に、DC/ACインバーター232の出力を制御するために第1のパルス幅変調(PWM)制御信号を発生させる。
プロセッサーサブシステム280は、外側電力制御ループ282と、ステートマシン284と、電力設定値回路286とを含む。プロセッサーサブシステム280は、DMAC272の出力、およびUI290を介してユーザーによって選択されるパラメーター(例えば、電気外科モード)に基づいて第2のPWM制御信号を発生させる。特に、ユーザーによって選択されるパラメーターは、発電機回路網200の状態またはモードを決定するステートマシン284に提供される。外側電力制御ループ282は、制御データを決定するために、この状態情報およびDMAC272からの出力を使用する。制御データは、電力設定値回路286に提供され、この電力設定値回路286は、制御データに基づいて電力設定値を発生させる。DC/DCコンバーターコントローラー278は、LF整流器220から出力されるDCを所望のレベルに変換するDC/DCコンバーター225を制御するための適切なPWM制御信号を発生させるために、電力設定値を使用する。ユーザーが動作パラメーターをUI290を介してステートマシン284に提供しない場合、次に、ステートマシン284は、デフォルト状態を維持し得るか、またはデフォルト状態に入り得る。
図3は、図2Aのハードウェア加速器270のより詳細な線図を示している。ハードウェア加速器270は、特別な処理要求(例えば、高処理スピード)を有し得る発電機回路網200の機能を実装する。ハードウェア加速器270は、図2Aに示されている、DMAC272と、内側電力ループ制御274と、DC/ACインバーターコントローラー276と、DC/DCコンバーターコントローラー278とを含む。
DMAC272は、4つのアナログ−ディジタルコンバーター(ADC)コントローラー312a〜312dと、ディジタル信号プロセッサー314と、RFデータレジスター316と、DMACレジスター318とを含む。ADCコントローラー312a〜312dは、ADC250(図2A)の動作を制御し、このADC250は、感知された電圧波形および電流波形をディジタルデータに変換する。ディジタルデータは、次に、ディジタル信号プロセッサー314に提供され、このディジタル信号プロセッサー314は、様々なフィルタリングおよび他のディジタル信号処理機能を実装する。
感知された電圧および電流は、ADC250にディジタル入力され、このADC250は、感知された電圧および電流をサンプリングする。ADCコントローラー312a〜312dは、ADCが、所定のサンプリング速度(すなわち、1秒当たりの所定の数のサンプル)において、またはRFインバーター周波数とコヒーレントな所定のサンプリング周期(すなわち、RFインバーター周波数に対する整数倍サンプリング周波数)において、感知された電圧と電流とを同期的にサンプリングするように、所定のサンプリング速度を含む動作パラメーターをADC250に提供する。ADCコントローラー312a〜312dは、ADC250の動作を制御し、このADC250は、感知された電圧波形および電流波形をディジタルデータに変換する。ディジタルデータは、次に、ディジタル信号プロセッサー314に提供され、このディジタル信号プロセッサー314は、様々なフィルタリングおよび他のディジタル信号処理機能を実装する。
感知された電圧および電流は、ADC250に入力され、このADC250は、感知された電圧および電流をサンプリングする。ADCコントローラー312a〜312dは、ADCが、所定のサンプリング速度(すなわち、1秒当たりの所定の数のサンプル)において、または所定のサンプリング周期において、感知された電圧と電流とを同期的にサンプリングするように、所定のサンプリング速度を含む動作パラメーターをADC250に提供する。ADCコントローラー312a〜312dは、サンプリング周期が電圧波形および電流波形のRF周波数の整数倍に対応するように、ADC250を制御するように構成され得る。これは、しばしば、コヒーレントサンプリングと称される。
電圧波形および電流波形をサンプリングすることによって得られるディジタルデータが、ADCコントローラー312a〜312dを介してディジタル信号プロセッサー314に提供される。ディジタル信号プロセッサー314は、ディジタルデータを使用して、複素電圧Vcompと、複素電流Icompと、有効電力Prealと、組織インピーダンスの実部Zrealとを計算する。一般に、組織インピーダンスは、実数または抵抗性であるが、組織が「加熱され(cooked)」た後、わずかな容量性成分を有し得る。さらに、電気外科用発電機と組織との間のケーブルはまた、抵抗性成分およびリアクタンス性成分(reactive component)を有する。これらの理由で、電気外科用発電機は、代表的に、組織インピーダンスをより正確に測定するために、これらの寄生について補償する制御システムを含む。しかし、これらの制御システムは、コンピューター的に効率が悪い複雑なコンピューター計算を必要とし、それは、時を得た態様で、またはRF制御ループ計算の能力と同等の更新速度で組織インピーダンス計算を実施するためのさらなる費用をもたらす。
図2Bおよび図2Cに示される代替の実施形態において、ハードウェア加速器は利用可能ではなく、まさに記載された一次RF測定および制御機能の多くは、代わりに、特定用途用標準品(ASSP)集積回路と呼ばれるプログラマブルデバイス内に完全に存在し、このASSPは、少なくともDSPコアプロセッサーとマルチプルディジタルパルス幅変調器(DPWM)とを含み、これらは、機能がハードウェア加速器ならびにそのDSPおよび/またはマイクロコントローラーコアと実質的に同様である。
他の実施形態において、ASSP内で利用可能な第2のマイクロプロセッサーコアも存在し得、このASSPは、さらなるADCを含み、さらなるADCは、RF制御機能と分離して、冗長用量モニタリング機能を実施するためのセンサーに接続され得る。第2のプロセッサーは、ユーザーインターフェイス機能(例えば、ユーザーのために電力設定、起動要求などをRFコントローラーから受け取り、要求すること)も実施し得る。ASSPはまた、以下:電力、電圧、電流、温度、またはインピーダンスのうちの任意のものを直接制御するために、2つの「内側」および「外側」補償器ループの代わりに、1つのRF制御ループ(または補償器ループ)のみを利用し得る。このループは、単一比例積分微分補償器を使用し得、この単一比例積分微分補償器は、バンプレス伝達方法および飽和可能な制限を用いて、これらのプロセス変数の間で変わり得る。
図2Bは、修正カーン技術201に従う発電機回路網を含む電気外科システムを示している。発電機回路網201は、RF増幅器241とコントローラー251とを含み、このコントローラー251は、RF増幅器241を制御することにより、所望の特性を有する電気外科用エネルギーを処置される組織247に送達する。RF増幅器241は、ACまたはDCを電源210から受け取る。RF増幅器は、AC/DCまたはDC/DCコンバーター242を含み、このAC/DCまたはDC/DCコンバーター242は、電源210によって提供されるACまたはDCを適切なレベルのDCに変換する。図2Aにあるように、RF増幅器241は、DC/ACインバーター232も含み、このDC/ACインバーター232は、DCをACに変換する。RF増幅器241はまた、シングルモードまたはデュアルモード共振整合ネットワーク244と、共振整合ネットワーク244のモードを切り替えるためのモード継電器248とを含む。
RF増幅器241からの出力は、センサー246に提供され、このセンサー246は、電圧センサー、電流センサー、および温度センサーを含み得る。センサー246から出力されるセンサー信号は、コントローラー251のアナログフロントエンド(AFE)252を介してコントローラー251に提供される。AFEは、センサー信号を表しているディジタルセンサーデータを得るために、センサー信号を調整し、サンプリングする。コントローラー251はまた、信号プロセッサー253と、モード状態制御およびバンプレス伝達ユニット254と、補償器またはPIDコントローラー255と、パルス幅変調器(PWM)またはディジタルパルス幅変調器(DPWM)256と、電圧制御発振器または数値制御発振器257とを含む。
信号プロセッサー253は、ディジタルセンサーデータを受け取り、本開示に従うシステムおよび方法の計算および他の機能を実施する。とりわけ、信号プロセッサー253は、感知された電圧および電流、インピーダンス、および/または電力の実部および虚部を計算し、電圧、電流、電力、インピーダンス、および温度のうちの1つ以上を制御する機能を実施する。信号プロセッサー253は、処理変数を発生させ、それをモード状態制御およびバンプレス伝達ユニット254、ならびに補償器またはPIDコントローラー255に提供する。モード状態制御およびバンプレス伝達ユニット254は、組織効果アルゴリズムに従って、シングルモードまたはデュアルモード共振整合ネットワーク244のためのモード継電器248を制御し、係数および設定値を発生させ、それらを補償器またはPIDコントローラー255に提供する。
補償器またはPIDコントローラー255は、コントローラー出力変数を発生させ、それらをパルス幅変調器(PWM)またはディジタルパルス幅変調器(DPWM)256に提供する。パルス幅変調器(PWM)またはディジタルパルス幅変調器(DPWM)256は、電圧制御発振器または数値制御発振器257から発振器信号を受け取り、AC/DCまたはDC/DCコンバーター242を制御するための制御信号を発生させる。電圧制御発振器または数値制御発振器257は、DC/ACインバーター232を制御するための制御信号も発生させる。
図2Aの発電機回路網200のように、発電機回路網201は、ユーザーインターフェイス290を含み、このユーザーインターフェイス290を通して、ユーザーは、コントローラー251のコントローラー適用インターフェイス258を介して、発電機回路網201の機能を制御および/またはモニタリングし得る。
図2Cは、クラスSデバイストポロジー202に従う発電機回路網を含む電気外科システムを示している。図2Bの発電機回路網201と違って、発電機回路網202は、AC/DCまたはDC/DCコンバーター242を含まない。外部低周波数(LF)整流器220または電池は、適切なレベルのDCをRF増幅器241のDC/ACインバーター232に提供する。図2Cに示されるように、PWMまたはDPWM256は、VCOまたはNCO257から発振器信号を受け取り、DC/ACインバーター232を制御するための制御信号を発生させる。
ディジタル信号プロセッサー314の出力は、RFデータレジスター316(図3を参照のこと)を介して、図2Aのプロセッサーサブシステム280に提供される。DMAC272は、DMACレジスター318も含み、このDMACレジスター318は、ディジタル信号プロセッサー314(図3を参照のこと)に対する関連性のあるパラメーターを受け取り、記憶する。ディジタル信号プロセッサー314は、DC/ACインバーターコントローラー276のPWMモジュール346からの信号をさらに受け取る。
DMAC272は、制御信号を、信号ライン321を介して内側電力制御ループ274に提供し、信号ライン379を介してプロセッサーサブシステム280に提供する。内側電力制御ループ274は、制御信号を処理し、制御信号をDC/ACインバーターコントローラー276に出力する。内側電力制御ループ274は、補償器326と、補償器レジスター330と、VIリミッター334とを含む。信号ライン321は、インピーダンスの実部を搬送し、それを補償器326に提供する。
ユーザー入力が存在する場合、プロセッサーサブシステム280は、ユーザー入力を受け取り、信号ライン379を介するディジタル信号プロセッサー314からの出力とともにそれを処理する。プロセッサーサブシステム280は、補償器レジスター330を介して制御信号をVIリミッター334に提供し、このVIリミッター334は、図2Aにおける電力設定値回路286に対応する。VIリミッター334は、次に、ユーザー入力およびディジタル信号プロセッサー314の出力に基づいて、所望の電力プロフィール(例えば、設定された電気外科モードまたは動作についての電力の最小制限および最大制限)を提供し、補償器レジスター330はまた、他の制御パラメーターを補償器326に提供し、次に、補償器326は、補償器レジスター330およびVIリミッター334からの全ての制御パラメーターを組み合わせて、信号ライン327を介するDC/ACインバーターコントローラー276への出力を発生させる。
DC/ACインバーターコントローラー276は、制御パラメーターを受け取り、DC/ACインバーター232を駆動する制御信号を出力する。DC/ACインバーターコントローラー276は、スケールユニット342と、PWMレジスター344と、PWMモジュール346とを含む。スケールユニット342は、数を出力に乗算、および/または加算することによって補償器レジスター330の出力を調整する。スケールユニット342は、乗算のための数および/または加算のための数を信号ライン341aおよび341bを介してPWMレジスター344から受け取る。PWMレジスター344は、DC/ACインバーター232を制御するために、いくつかの関連性のあるパラメーター(例えば、DC/ACインバーター232によって発生させられるべきAC信号の周期、パルス幅、および位相)、および他の関連するパラメーターを記憶する。PWMレジスター344は、信号345a〜345dをPWMモジュール346に送信する。PWMモジュール346は、PWMレジスター344からの出力を受け取り、図2AのRF増幅器230のDC/ACインバーター232の4つのトランジスターを制御する4つの制御信号347a〜347dを発生させる。PWMモジュール346はまた、レジスター同期(sync)信号347を介してその情報をPWMレジスター344における情報と同期させる。
PWMモジュール346は、制御信号を内側電力制御ループ274の補償器326にさらに提供する。プロセッサーサブシステム280は、制御信号をPWMモジュール346に提供する。このようにして、DC/ACインバーターコントローラー276は、統合された内部入力(すなわち、DMAC272による複数のセンサーからの処理された結果)および外部入力(すなわち、プロセッサーサブシステム280によるユーザー入力からの処理された結果)を用いて、RF増幅器230のDC/ACインバーター232を制御し得る。
プロセッサーサブシステム280はまた、信号ライン373を介して制御信号をDC/DCコンバーターコントローラー278に送信する。DC/DCコンバーターコントローラー278は、制御信号を処理し、DC/DCコンバーター225が、RF増幅器230によって変換されるために適切な所望のレベルに直流を変換するように、別の制御信号を発生させる。DC/DCコンバーターコントローラー278は、PWMレジスター352とPWMモジュール354とを含む。PWMレジスター352は、信号ライン373を介してプロセッサーサブシステム280から出力を受け取り、PWMレジスター344が記憶するように、関連性のあるパラメーターを記憶する。PWMレジスター352は、信号353a〜353dをPWMモジュール354に送信する。PWMモジュール354はまた、レジスター同期信号をPWMレジスター352に送信し、図2AにおけるDC/DCコンバーター225の4つのトランジスターを制御する4つの制御信号355a〜355dを発生させる。
図4は、本開示の実施形態に従う、異なる共振構成要素における切り替えを例示している回路線図400である。回路線図400は、モード継電器248および整合ネットワーク244を例示している。モード継電器248は、ユーザーが異なる動作モードの間で切り替えることを可能にする。例えば、頂部モード継電器248は、ユーザーが、切断モードとスプレーモードとの間で切り替えることを可能にし、一方で、底部モード継電器248は、ユーザーが結紮モードとブレンドモードとの間で切り替えることを可能にする。当業者は、複数の動作モード間で切り替えるための複数の継電器を企図し得る。さらに、コンデンサー410およびインダクター420が、適切に、選択されたモードに対するサイズにされる。整合ネットワーク244は、回路400の相対電圧を変化させるために、2つの変圧器430を含み、患者の分離を提供する。
前述の記載は、電気外科用発電機110の出力を制御するための構成要素およびデバイスの詳細な説明を提供する。代表的に、DC/ACインバーターから出力される(および次に、患者に印加される)平均電力が低減される方法は、DC/ACインバーターコントローラー276(図2A)によって出力されるPWM信号のパルス幅を低減することによるものである。しかし、この方法における電力制御は、低電力設定で動作している場合、効率の低下をもたらし得る。
図5Aは、DC/ACインバーター232を制御するDC/ACインバーターコントローラー276(図2A)および特に、PWMモジュール346(図3)の出力信号を示している。図5Aにおいて、最初の信号は、DC/ACインバーター232を制御する持続波(CW)である。CWのパルス(すなわち、高信号および低信号)は、短パルス幅TPW Highを有する。パルス幅を短くすることによって、DC/ACインバーター232によって出力される、最終的に患者に印加される平均電力は、低減される。しかし、上で言及されるように、CWを用いる場合のパルス幅の単なる低減は、出力される平均電力が低減されるので、効率の低下をもたらし得る。
本開示の1つの実施形態に従って、DC/ACインバーター232の効率は、パルス幅をTPW Lowまで長くすること、およびCWから50%デューティサイクルを有するパルス波(PW)に遷移することによって増大され得る。換言すると、パルスは、期間Tの50%の間のみ、DC/ACインバーター232に送信される。図5Aの例において、期間T中、パルス信号の4つのサイクルは、期間Ton中に生成され、その後、信号は、期間Toffの間生成されず、この期間Toffも4つのサイクルであり、従って、TonおよびToffは等しい(すなわち、同じ時間の期間を表す)。さらに、この例において、TPW Highの約2倍までパルス幅TPW Lowを長くすることによって、DC/ACインバーター232によって出力される平均電力は、維持され得る。しかし、DC/ACインバーター232において起きる切り替え数の減少、そのような切り替え間の時間の増大(すなわち、TPW Low>TPW High)、および切り替えが起きない期間Toffに起因して、CWのパルス幅を単に低減することと比較した場合、効率の増大が達成される。
代替またはさらなる実施形態において、低電力レベルの効率は、少なくともいくつかの所定の整数の出力サイクルをドロップするか、または非アクティブ化することによって改善され得る。図5Bに示されるように、DC/ACインバーター232に供給されるPWのデューティサイクルは、50%のままである。しかし、期間Ton後に期間Toffが続くPW(ここで、TonおよびToffは等しい)よりもむしろ、Toffの期間は、信号なしの期間510によって表されるように、期間Tにおいてランダムに分散させられ得る。信号なしの期間510の総計時間は、Toff(図5Aに示される)と等しく、電流の振幅が一定のままである場合、DC/ACインバーターからの同じ出力をもたらす。
図5Aおよび図5Bに示されている信号送信スキームの結果は、所望の平均電力を達成することにおいて、2つの時間パラメーターが用いられているということである。前者は、Toff中または期間Tの半分の間、信号が供給されないデューティサイクル全体(50%として示される)である。他方は、Ton中に供給される信号のパルス幅(例えば、TPW Low)であり、低電力が、臨床医によって、使用のために所望される場合、より高い制御およびより高い効率をもたらす。例として、より低い電力は、電気外科用発電機110の定格電力の10%であり得る。
効率は、コントローラー260によって決定され得ることに留意のこと。しかし、特定の状況において、効率は、コントローラー260によってではなく、他の外部効率コンピューティング構成要素/要素を用いて決定され得る。効率を決定する代替のオンラインおよび/またはオフラインの方法について、発明の名称「DEAD−TIME OPTIMIZATION OF RESONANT INVERTERS」の米国仮特許第61/838,753号(代理人番号H−EM−00182PRO(203−9554PRO))が参照され、その内容全体は、これにより、参考として援用される。例えば、システムの効率は、オフラインで特徴づけられ得、制御パラメーター(例えば、デューティサイクルまたは位相)について、所定の閾値に到達した場合、または感知された電力が特定の閾値よりも下に下がった場合、オフサイクルが挿入され得る。
さらに、任意の所与の期間におけるドロップされるサイクルは、乱数発生器によって決定される疑似ランダム系列を用いることによってランダム化され得る。乱数発生器は、例えば、任意の望ましくない周波数を軽減するために、スペクトルを広げるガロア系列であり得る。結果として、電気外科用発電機110の動作の有用な範囲は、妥当なエネルギー変換効率を維持しながら、広げられ得る。
開示される実施形態は、単に本開示の例示であり、様々な形態で具体化され得ることが理解されるべきである。従って、本明細書中に開示される特定の構造上および機能上の詳細は、限定するものではなく、単に特許請求の範囲のための基礎として、および事実上任意の適切に詳述した構造で本開示を様々に用いるために、当業者に教示するための代表的な基礎として解釈される。さらに、本明細書中で使用される用語および句は、限定することを意図せず、むしろ本開示の理解可能な説明を提供することが意図される。
本明細書中で使用される用語は、特定の実施形態を記載する目的のためのみであり、限定することを意図しないことが理解されるべきである。この文書において、用語「1つ(a)」または「1つ(an)」は、本明細書中で用いられる場合、1つまたは1つより多いものと定義される。用語「複数」は、本明細書中で用いられる場合、2つまたは2つより多いものと定義される。用語「別の」は、本明細書中で用いられる場合、少なくとも第2のまたは第3などと定義される。用語「含む(including)」および/または「有する」は、本明細書中で用いられる場合、含む(comprising)(すなわち、オープンランゲージ)と定義される。用語「連結されている」は、本明細書中で用いられる場合、必ずしも直接というわけでも、必ずしも機械的にというわけでもないが、接続されていると定義される。関係語(例えば、第1のおよび第2の、頂部および底部など)は、そのような実体間または作用間の任意の実際のそのような関係または順序を、必ずしも必要とするわけでも、暗示するわけでもなく、ある実体または作用を別の実体または作用と区別するために単独で使用され得る。用語「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、または任意の他のそのバリエーションは、要素の一覧を含むプロセス、方法、物品、または装置がそれらの要素を含むだけではなく、そのようなプロセス、方法、物品、または装置に明確に列挙されることも本来備わっていることもない他の要素も含み得るように、排他的ではない包含を含むことが意図される。「〜を含む(comprises...a)」に先行される要素は、それ以上の制約なしで、要素を含むプロセス、方法、物品、または装置におけるさらなる同一の要素の存在を排除しない。
本明細書中で用いられる場合、用語「約(about)」または「約(approximately)」は、はっきりと示されようが、示されなかろうが全ての数値に適用される。これらの用語は一般に、当業者が、引用された値と等価であると考える(すなわち、同じ関数または結果を有する)数字の範囲を指す。多くの例において、これらの用語は、最も近い有効数字に丸められた数字を含み得る。この文書において、用語「長手方向の」は、記載されている物の縦長の方向に対応する方向を意味することが理解されるべきである。最後に、本明細書中で用いられる場合、用語「遠位」および「近位」は、ユーザーまたは外科医の利益から考えられ、従って、外科手術器具の遠位端は、使用される場合に外科医から最も離れた部分であり、近位端は、ユーザーにほぼ最も近い部分である。
本明細書中に記載される本開示の実施形態は、1つ以上の従来のプロセッサー、および独自の記憶されたプログラム命令から構成され得ることが認識され、この独自の記憶されたプログラム命令は、特定の非プロセッサー回路および他の要素とともに、本明細書中に記載される超音波外科手術器具の機能のうちのいくつか、そのうちのほとんど、またはその全てを実装するように1つ以上のプロセッサーを制御する。非プロセッサー回路としては、信号ドライバー、クロック回路、電源回路、ならびにユーザー入力および出力の要素が挙げられ得るが、これらに限定されない。あるいは、いくつかの機能または全ての機能は、各機能もしくは機能のうちの特定のもののいくつかの組み合わせがカスタム論理として実装される1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)において、または製造者もしくは使用者のいずれかによって更新可能なカスタム論理の使用を可能にするフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)において、記憶されたプログラム命令を有さないステートマシンによって実装され得る。もちろん、3つのアプローチの組み合わせも使用され得る。従って、これらの機能のための方法および手段は、本明細書中に記載されている。
前述のものから、および様々な図面を参照して、当業者は、本開示の範囲から外れることなく、特定の改変がまた、本開示に対してなされ得ることを認識する。本開示のうちのいくつかの実施形態は、図面に示され、そして/または本明細書中に記載されるが、本開示は、当該分野が許可するのと同じくらい範囲が広いこと、および本明細書が同様に読まれることを意図するので、本開示がそれに対して限定されることは意図されない。従って、上の記載は、限定するものではなく、単に特定の実施形態の例証として解釈されるべきである。当業者は、ここに添付される特許請求の範囲の趣旨および範囲内で他の改変を想定する。

Claims (16)

  1. 電気外科用発電機の出力を制御する方法であって、該方法は、
    インバーターを用いて直流(DC)を交流(AC)に変換することと、
    該インバーターの出力において電流および電圧を感知することと、
    該感知された電圧および該感知された電流に基づいて電力レベルを決定することと、
    該電気外科用発電機の効率を決定することと、
    該電気外科用発電機の該効率が、閾値電力効率に到達した場合、所定の整数のオフサイクルを挿入することと
    を含む、方法。
  2. 前記所定の整数のオフサイクルは、ランダム期間において挿入される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ランダム期間は、乱数発生器によって決定される疑似ランダム系列を介して生成される、請求項2に記載の方法。
  4. 持続波モードからパルス波モードに切り替えることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記決定された電力レベルを所望の電力レベルに維持するために、デューティサイクルを決定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記決定された電力レベルを所望の電力レベルに維持するために、パルス幅を決定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  7. 所望の効率を維持するために、前記デューティサイクルを変化させることをさらに含む、請求項5に記載の方法。
  8. 所望の効率を維持するために、前記パルス幅を変化させることをさらに含む、請求項6に記載の方法。
  9. 電気外科用発電機の効率を改善する方法であって、該方法は、
    感知された電圧および感知された電流に基づいて電力レベルを決定することと、
    検出された電力レベルに基づいて該電気外科用発電機の効率を決定することと、
    該電気外科用発電機の該効率が、閾値電力効率に到達した場合、所定の整数のオフサイクルを段階的にドロップすることと
    を含み、
    該所定の整数のオフサイクルは、乱数発生器を介してランダム化される、方法。
  10. 最適な効率の維持を容易にするために、デューティサイクルを変化させることをさらに含む、請求項9に記載の方法。
  11. いくつのオフサイクルがドロップされたかにかかわりなく、平均電力を維持することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
  12. 持続波モードからパルス波モードに切り替えることをさらに含む、請求項9に記載の方法。
  13. 前記決定された電力レベルを所望の電力レベルに維持するために、デューティサイクルを決定することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
  14. 所望の効率を維持するために、前記デューティサイクルを変化させることをさらに含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記決定された電力レベルを所望の電力レベルに維持するために、パルス幅を決定することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
  16. 所望の効率を維持するために、前記パルス幅を変化させることをさらに含む、請求項15に記載の方法。
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