JP2015058421A - 液滴塗布装置 - Google Patents

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森 豊 中
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Abstract

【課題】塗布用針を用いて塗布液を液滴として塗布する液滴塗布装置であって、塗布液収容部の微小孔内に塗布液由来の析出物が発生することを抑制できる装置を提供する。
【解決手段】基材を支持する基材支持部と、基材支持部に支持された基材に対向するように配置され、内部に塗布液が収容されると共に、底面に塗布液が流出しない大きさの微小孔が形成されている塗布液収容部と、塗布液収容部の微小孔に対する上方位置に配置されて先端に塗布液が付着された状態と当該微小孔を貫通した状態との間で移動可能である塗布用針と、基材支持部上の基材に対して塗布用針の先端に付着されていた塗布液を液滴として接触させるように当該塗布用針を移動させる塗布用針駆動部と、を備え、塗布液収容部には、塗布液流入口と塗布液流出口とが設けられており、塗布液流入口と塗布液流出口とには、塗布液収容部の内部に塗布液を循環させる塗布液循環装置が接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、基材の表面に塗布液を液滴として塗布する液滴塗布装置に関する。
現在、包装材や建装材等の印刷において、多品種小ロット化が進んでおり、版の製作や印刷中のロス等のコストに対して高速で大量に印刷することで利益を出していたグラビア輪転機による印刷方式が、コスト高になっている。
このような小ロット品目の印刷に適するデジタル印刷方式として、インクジェット法や電子写真法による印刷方式が提案されている。しかしながら、これらの方式では、インキの物性に対する制約が強く、印刷物に要求される物性との両立が困難である。具体的には、例えば、インクジェット法では、ノズル径が50μm以下と小さいため、粒子径10μm〜20μmの金属フレークを含有する光輝性インキを用いる場合、インキ中の金属フレークによってノズルが閉塞されるおそれがある。そのため、インクジェット法や電子写真法による印刷方式を、グラビア輪転機によって印刷されるような多岐に渡る各種品目の代替印刷方式として利用することはできない。
ところで、インクジェット法に類似した、微小な1ドットを任意位置に形成する方法として、塗布用針を用いた方法が知られている。これは、塗布液を収容する塗布液収容部の底面に塗布液が流出しない大きさの微小孔を形成しておき、当該微小孔に対する上方位置に配置されて先端に塗布液が付着される塗布用針を、当該微小孔を貫通するように移動(降下)させ、塗布液収容部の底面に対向するように配置された基材に対して、塗布用針の先端に付着されていた塗布液を液滴として接触させる、という方法である。この方法は、特に生体分子溶液等の高価な薬液を、剛性の強いガラス等の基材上に無駄なく任意に配列させるために利用されている(特許文献1及び特許文献2参照)。
特許第4365947号公報 特開2006−10701号公報
本件発明者は、特に生体分子溶液等の高価な薬液を剛性の強いガラス等の基材上に無駄なく任意に配列させるために利用されていた前述の塗布用針を用いた方法を、包装材や建装材等の印刷に適用することで、小ロット品目の印刷におけるコストを低減できると共に、塗布液の物性に対する制約を緩和できることを知見した。
一方、塗布用針を用いた方法で使用されている従来の液滴塗布装置では、特許文献1及び特許文献2に記載されているように、生体分子溶液等の薬液を塗布することが目的とされているため、印刷用の揮発性の高い溶剤を用いた塗布液やフィラー等の粒子径の大きな分散物を含む塗布液を塗布しようとすると、塗布液収容部の微小孔内に塗布液由来の析出物が発生し、塗布液滴径の不安定化や異物落下の要因になる。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、塗布用針を用いて塗布液を液滴として塗布する液滴塗布装置であって、塗布液収容部の微小孔内に塗布液由来の析出物が発生することを抑制できる液滴塗布装置を提供することにある。
本発明は、基材の裏面を支持する基材支持部と、前記基材支持部に支持された前記基材の表面側に対向するように配置され、内部に塗布液が収容されると共に、底面に前記塗布液の表面張力により当該塗布液が自重によっては流出しない大きさの微小孔が形成されている塗布液収容部と、前記塗布液収容部の微小孔に対する上方位置に配置されて先端に前記塗布液が付着された状態と当該微小孔を貫通した状態との間で移動可能である塗布用針と、前記基材支持部上の前記基材に対して前記塗布用針の先端に付着されていた塗布液を液滴として接触させるように当該塗布用針を移動させる塗布用針駆動部と、を備え、前記塗布液収容部には、前記微小孔とは別に、塗布液流入口と塗布液流出口とが設けられており、前記塗布液流入口と前記塗布液流出口とには、前記塗布液収容部の内部に塗布液を循環させる塗布液循環装置が接続されていることを特徴とする液滴塗布装置である。
本発明によれば、基材の裏面が基材支持部によって支持された状態で、塗布用針駆動部によって塗布用針が塗布液収容部の微小孔を貫通するように移動されることにより、塗布用針の先端に付着されていた塗布液が、基材支持部上の基材の表面に液滴として接触される。塗布液収容部内の塗布液は塗布液循環装置によって循環されているため、外気に露出する微小孔において塗布液が乾燥することが効果的に抑制され、微小孔内に塗布液由来の析出物が発生することが抑制され得る。これにより、塗布用針を用いて塗布液を液滴として塗布する液滴塗布装置において、塗布液の物性に対する制約が大幅に緩和され得る。また、塗布液収容部内の塗布液は塗布液循環装置によって循環されているため、塗布用針の側面に塗布液由来の析出物が固着することも抑制され得る。これにより、塗布用針を移動させるために必要な駆動力が上昇することはなく、塗布用針駆動部に低出力のアクチュエータが採用されていても、塗布用針を安定的に駆動することが可能となる。
好ましくは、前記塗布液循環装置は、塗布液を貯留するタンクと、当該タンクと前記塗布液流入口とを接続する給液ポンプと、当該タンクと前記塗布液流出口とを接続する排液ポンプと、を有する。このような態様によれば、塗布液収容部内の塗布液は、排液ポンプによって塗布液流出口からタンクへと流出された後、給液ポンプによってタンクから塗布液流入口へと流入される。このように塗布液の循環経路は塗布用針の移動経路を除いて閉じた系となるため、長時間連続塗布時における液物性の変化を抑制することができる。また、塗布液の循環経路内に塗布液を貯留するタンクが設けられているため、塗布液収容部の容量を変更することなく大量の塗布液を塗布することが可能となる。
この場合、更に好ましくは、前記排液ポンプによる前記塗布液流出口からの液流出圧力は、前記給液ポンプによる前記塗布液流入口への液流入圧力より大きい。このような態様によれば、液流出圧力と液流入圧力との圧力差によって塗布液収容部内に負圧が形成されるため、微小孔から塗布液が落下(液漏れ)することがより効果的に防止され得る。これにより、例えば、微小孔を特許文献1及び2に記載のような先細形状にする必要がなくなり、塗布用針の動作によって微小孔内の液ビードが上方に引きずられて当該塗布液の先端に塗布液が付着されなくなるという現象が防止され得る。
具体的には、例えば、前記給液ポンプは、チューブポンプであり、前記排液ポンプも、チューブポンプである。
本発明によれば、基材の裏面が基材支持部によって支持された状態で、塗布用針駆動部によって塗布用針が塗布液収容部の微小孔を貫通するように移動されることにより、塗布用針の先端に付着されていた塗布液が、基材支持部上の基材の表面に液滴として接触される。塗布液収容部内の塗布液は塗布液循環装置によって循環されているため、外気に露出する微小孔において塗布液が乾燥することが効果的に抑制され、微小孔内に塗布液由来の析出物が発生することが抑制され得る。これにより、塗布用針を用いて塗布液を液滴として塗布する液滴塗布装置において、塗布液の物性に対する制約が大幅に緩和され得る。また、塗布液収容部内の塗布液は塗布液循環装置によって循環されているため、塗布用針の側面に塗布液由来の析出物が固着することも抑制され得る。これにより、例えば、塗布用針駆動部に低出力のアクチュエータが採用されていても、塗布用針を安定的に駆動することが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施の形態による液滴塗布装置を示す概略図である。 図2は、図1の液滴塗布装置において、塗布用針が微小孔を貫通するように移動される工程を説明するための概略図である。 図3は、本発明の第2の実施の形態による液滴塗布装置を示す概略図である。 図4は、本発明の第3の実施の形態による液滴塗布装置を示す概略図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態による液滴塗布装置10を示す概略図である。
図1に示すように、本実施の形態による液滴塗布装置10は、基材21の裏面を支持する基材支持部41と、基材支持部41に支持された基材21の表面側に対向するように配置され、内部に塗布液23が収容されると共に、底面に塗布液23の表面張力により当該塗布液23が自重によっては流出しない大きさの微小孔15が形成されている塗布液収容部14と、塗布液収容部14の微小孔15に対する上方位置に配置されて先端に塗布液23が付着された状態と当該微小孔15を貫通した状態との間で移動可能である塗布用針16と、基材支持部41上の基材21に対して塗布用針16の先端に付着されていた塗布液23を液滴として接触させるように塗布用針16を移動させる塗布用針駆動部17と、を備えている。
本実施の形態の基材支持部41は、それ自体は公知のXYステージであり、エアシリンダやリニアモータ等の駆動機構により、水平面内において互いに直交するX方向とY方向とにそれぞれ直線移動可能となっている。
基材支持部41に支持される基材21は、例えば、枚葉状の樹脂フィルムである。基材21の材質には、例えば、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリエチレン(PE)、アクリル等が用いられる。
図1に示すように、塗布液収容部14と塗布用針16と塗布用針駆動部17との組は、基材支持部41の上方位置に配置されている。塗布液収容部14の底面と基材支持部41の上面との間の間隔は、例えば500μmである。
図1に示すように、塗布液収容部14は、水平方向(図1における左右方向)に延びる中空空間を有しており、当該中空空間に塗布液23が収容されている。塗布液23は、例えば、顔料と、揮発性の溶剤と、結着剤(樹脂)と、不溶性のフィラーと、を含有する光輝性インキである。不溶性のフィラーは、具体的には、例えば、粒子径10μm〜20μmの金属フレーク(アルミ、雲母等)である。塗布液23の粘度は、例えば0.1Pa・sである。
塗布液収容部14の底面には、微小孔15が、塗布液23が収容された中空空間に連通するように形成されている。微小孔15の直径は、例えば500μmである。塗布液23は、当該塗布液23の表面張力により、自重によっては微小孔15から流出しないようになっている。
図1に示すように、塗布用針16は、微小孔15の上方位置に鉛直に配置されており、先端(下端)を含む領域において切頭円錐形状を有している。塗布用針16の先端の直径は、例えば50μm〜200μmである。
塗布用針16の基端部(上端部)は、塗布液収容部14の上面に設けられた貫通孔18を貫通して、更に上方に延伸されており、塗布用針駆動部17に接続されている。
塗布用針駆動部17は、塗布用針16の上端に固定されたアクチュエータ17aと、アクチュエータ17aを支持する支持部材17bと、を有している。アクチュエータ17aは、例えばソレノイドであり、鉛直方向に例えば1mm程度伸縮可能となっている。図2に示すように、アクチュエータ17aが鉛直方向に伸長されると、当該アクチュエータ17aに固定された塗布用針16は当該アクチュエータ17aに押圧されて降下され、当該塗布用針16の先端が微小孔15を貫通して、塗布液収容部14の底面より例えば500μm程度下方に突き出されるようになっている。これにより、塗布用針16の先端に付着されていた塗布液は、基材支持部41に支持された基材21の表面に液滴として接触されるようになっている。一方、図1に示すように、アクチュエータ17aが鉛直方向に収縮されると、当該アクチュエータ17aに固定された塗布用針16は当該アクチュエータ17aにより上方に引き戻され、当該塗布用針16の先端は、塗布液収容部14の底面より例えば500μm程度上方に没入されるようになっている。これにより、塗布用針16の先端は、塗布液収容部14内の塗布液23に浸漬されるようになっている。
本実施の形態では、図1に示すように、塗布液収容部14には、微小孔15とは別に、塗布液流入口14aと塗布液流出口14bとが設けられており、当該塗布液流入口14aと塗布液流出口14bとには、塗布液収容部14の内部に塗布液23を循環させる塗布液循環装置30が接続されている。
より詳細には、図1に示すように、塗布液流入口14aは、塗布液23が収容される中空空間の一端部(図1における左端部)において塗布液収容部14の一方側側面を貫通して設けられており、塗布液流出口14bは、当該中空空間の他端部(図1における右端部)において塗布液収容部14の他方側側面を貫通して設けられている。塗布液流入口14a及び塗布液流出口14bの各々の直径は、例えば1mmである。
本実施の形態では、図1に示すように、塗布液循環装置30は、塗布液23を貯留するタンク31と、当該タンク31と塗布液流入口14aとを接続する給液ポンプ32aと、当該タンク31と塗布液流出口14bとを接続する排液ポンプ32bと、を有している。
具体的には、例えば、給液ポンプ32aは、チューブポンプであり、タンク31と塗布液流入口14aとを液密に接続するチューブ33aと、当該チューブ33aを挟持する一対のポンプローラ34aとを有している。一対のポンプローラ34aが所定の回転速度で回転されることにより、回転速度に対応する液流入圧力でタンク31から塗布液流入口14aへと塗布液23が押し流されるようになっている。
一方、排液ポンプ32bも、チューブポンプであり、タンク31と塗布液流出口14bとを液密に接続するチューブ33bと、当該チューブ33bを挟持する一対のポンプローラ34bとを有している。一対のポンプローラ34bが所定の回転速度で回転されることにより、回転速度に対応する液流出圧力で塗布液流出口14bからタンク31へと塗布液23が押し流されるようになっている。
本実施の形態では、排液ポンプ32bによる塗布液流出口14bからの液流出圧力は、給液ポンプ32aによる塗布液流入口14aへの液流入圧力より大きくなっている。そのため、液流出圧力と液流入圧力との圧力差によって塗布液収容部14内に負圧が形成され、微小孔15における塗布液23の液面は上向きに凹んだ凹形状となる。これにより、微小孔15から塗布液23が落下(液漏れ)することがより効果的に防止され得る。
なお、排液ポンプ32bによる液流出圧力と給液ポンプ32aによる液流入圧力との圧力差が大きすぎると、微小孔15から塗布液収容部14内にエア(気泡)が流入して塗布液23の物性を変化させる要因となる。そのため、排液ポンプ32bによる液流出圧力と給液ポンプ32aによる液流入圧力との圧力差は、微小孔15において塗布液23の液面が安定するような大きさに調整されているべきである。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
図1に示すように、まず、給液ポンプ32aによってタンク31から塗布液流入口14aへと塗布液23が流入され、塗布液収容部14の中空空間に塗布液23が充填される。一方、排液ポンプ32bによって塗布液流出口14bからタンク31へと塗布液23が流出される。これにより、塗布液収容部14内の塗布液23が塗布液循環装置30によって循環されることになる。
このように、塗布液収容部14内の塗布液23が塗布液循環装置30によって循環されているため、塗布液23が揮発性の溶剤を含有する場合であっても、外気に露出する微小孔15において塗布液23が乾燥することが抑制され、微小孔15内に塗布液23由来の析出物が発生したり塗布液23の物性が変化したりすることが抑制されている。
また、塗布液収容部14内の塗布液23が塗布液循環装置30によって循環されているため、塗布液23中に浸漬された塗布用針16の側面に塗布液23由来の析出物が固着することも抑制されている。
次に、図1に示すように、枚葉状の基材21が基材支持部41上に載置され、不図示のチャック機構により、当該基材21が基材支持部41上に安定してセットされる。枚葉状の基材21の表面には、塗布液23を液滴として塗布すべき塗布位置が予め定められている。
不図示の駆動機構により、基材支持部41がX方向及びY方向にそれぞれ直線駆動され、基材支持部41に支持された基材21上の所定の塗布位置が、塗布用針16に対して高精度に位置決めされる。
次に、図2に示すように、塗布用針駆動部17によって塗布用針16が微小孔15を貫通するように降下される。これにより、塗布用針16の先端に付着されていた塗布液23が、基材21上の所定の塗布位置に液滴として接触される。ここで、塗布用針16の先端は、基材21の表面に当接されてもよいし、当接されなくてもよい。基材21の裏面が基材支持部41により安定して支持されているため、塗布用針16の先端に付着されていた塗布液23は、所定の高さ位置において、基材21の表面に液滴として安定して塗布され得る。
その後、図1に示すように、塗布用針駆動部17によって塗布用針16が上昇され、塗布用針16の先端が微小孔15の内部に収容される。これにより、塗布用針16の先端は循環中の塗布液23に再び浸漬される。
以上のような本実施の形態によれば、基材21の裏面が基材支持部41によって支持された状態で、塗布用針駆動部17によって塗布用針16が塗布液収容部14の微小孔15を貫通するように移動されることにより、塗布用針16の先端に付着されていた塗布液23が、基材支持部41上の基材21の表面に液滴として接触される。塗布液収容部14内の塗布液23は塗布液循環装置30によって循環されているため、外気に露出する微小孔15において塗布液23が乾燥することが効果的に抑制され、微小孔15内に塗布液23由来の析出物が発生することが抑制され得る。これにより、塗布用針16を用いて塗布液23を液滴として塗布する液滴塗布装置10において、塗布液23の物性に対する制約が大幅に緩和され得る。また、塗布液収容部13内の塗布液23は塗布液循環装置30によって循環されているため、塗布用針16の側面に塗布液23由来の析出物が固着することも抑制され得る。塗布用針16に析出物が固着すると塗布用針16を移動させるために必要な駆動力が上昇することになるが、本実施の形態では、塗布用針16に析出物が固着することが抑制されているため、塗布用針16を移動させるために必要な駆動力が上昇することはなく、塗布用針駆動部17に低出力のアクチュエータ17aが採用されていても、塗布用針16を安定的に駆動することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、塗布液収容部14内の塗布液23は、排液ポンプ32bによって塗布液流出口14bからタンク31へと流出された後、給液ポンプ32aによってタンク31から塗布液流入口14aへと流入される。このように塗布液23の循環経路は塗布用針16の移動経路を除いて閉じた系となるため、長時間連続塗布時における塗布液23の物性の変化を抑制することができる。また、塗布液23の循環経路内に塗布液23を貯留するタンク31が設けられているため、塗布液収容部14の容量を変更することなく大量の塗布液23を塗布することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、排液ポンプ32bによる塗布液流出口14bからの液流出圧力が、給液ポンプ32aによる塗布液流入口14aへの液流入圧力より大きいため、液流出圧力と液流入圧力との圧力差によって塗布液収容部14内に負圧が形成される。これにより、微小孔15から塗布液23が落下(液漏れ)することがより効果的に防止され得る。
例えば、特許文献1及び2に記載された装置のように、微小孔が先細形状の場合には、先細形状であることに起因する作用により、微小孔から塗布液が落下(液漏れ)することが効果的に抑制され得るが、この場合、塗布用針の動作によって微小孔内の液ビード(液溜まり)が上方に引きずられて、塗布用針の先端に塗布液が付着されなくなるという不都合な現象が発生し得る。
一方、本実施の形態によれば、液流出圧力と液流入圧力との圧力差に起因する作用により、微小孔15から塗布液23が落下(液漏れ)することがより効果的に抑制され得るため、微小孔15を先細形状にする必要がなくなり、前述の不都合な現象が防止され得る。
なお、本実施の形態では、図1及び図2に示すように、塗布液収容部14の底面に微小孔15が1個だけ形成されており、当該微小孔15の上方位置に対応して塗布用針16が1個だけ配置されていたが、これに限定されず、図3に示すように、塗布液収容部14の底面に微小孔15が複数形成されており、各微小孔15の上方位置にそれぞれ対応して塗布用針16が複数配置されていてもよい(第2の実施の形態)。この場合、塗布用針駆動部17によって複数の塗布用針16がそれぞれ対応する微小孔16を貫通するように同時に移動されることにより、基材21の表面の複数の塗布位置に同時に、塗布液23が液滴として接触される。これにより、基材21の印刷速度が大幅に向上され得る。
また、本実施の形態では、図1及び図2に示すように、基材支持部41は、枚葉状の基材21の裏面を支持するXYステージであったが、これに限定されず、図4に示すように、基材支持部42は、連続するウェブ基材22の裏面を支持しながら当該ウェブ基材22を回転方向に送り出すバックアップロールであってもよい(第3の実施の形態)。この場合、連続するウェブ基材22に対して塗布液23が液滴として塗布されるため、生産性が向上する。
10 液滴塗布装置
14 塗布液収容部
14a 塗布液流入口
14b 塗布液流出口
15 微小孔
16 塗布用針
17 塗布用針駆動部
17a アクチュエータ
17b 支持部材
18 貫通孔
21 基材
22 基材
23 塗布液
30 塗布液循環装置
31 タンク
32a 給液ポンプ
32b 排液ポンプ
33a チューブ
33b チューブ
34a ポンプローラ
34b ポンプローラ
41 基材支持部
42 基材支持部

Claims (4)

  1. 基材の裏面を支持する基材支持部と、
    前記基材支持部に支持された前記基材の表面側に対向するように配置され、内部に塗布液が収容されると共に、底面に前記塗布液の表面張力により当該塗布液が自重によっては流出しない大きさの微小孔が形成されている塗布液収容部と、
    前記塗布液収容部の微小孔に対する上方位置に配置されて先端に前記塗布液が付着された状態と当該微小孔を貫通した状態との間で移動可能である塗布用針と、
    前記基材支持部上の前記基材に対して前記塗布用針の先端に付着されていた塗布液を液滴として接触させるように当該塗布用針を移動させる塗布用針駆動部と、
    を備え、
    前記塗布液収容部には、前記微小孔とは別に、塗布液流入口と塗布液流出口とが設けられており、
    前記塗布液流入口と前記塗布液流出口とには、前記塗布液収容部の内部に塗布液を循環させる塗布液循環装置が接続されている
    ことを特徴とする液滴塗布装置。
  2. 前記塗布液循環装置は、塗布液を貯留するタンクと、当該タンクと前記塗布液流入口とを接続する給液ポンプと、当該タンクと前記塗布液流出口とを接続する排液ポンプと、を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の液滴塗布装置。
  3. 前記排液ポンプによる前記塗布液流出口からの液流出圧力は、前記給液ポンプによる前記塗布液流入口への液流入圧力より大きい
    ことを特徴とする請求項2に記載の液滴塗布装置。
  4. 前記給液ポンプは、チューブポンプであり、前記排液ポンプも、チューブポンプである
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の液滴塗布装置。
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