JP2015055698A - Developing apparatus, image forming apparatus, and process cartridge - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等に用いられる現像装置並びにこれを用いた画像形成装置及びプロセスカートリッジに関するものである。 The present invention relates to a developing device used for a copying machine, a facsimile, a printer, and the like, and an image forming apparatus and a process cartridge using the developing device.
特許文献1及び2には、潜像担持体である感光体との対向部である現像領域に現像剤を搬送する現像ローラの表面上に、凸部の高さや凹部の深さが一定で規則的なパターンからなる凹凸を形成した現像装置が記載されている。この現像装置では、現像剤収容部内の現像剤を現像剤供給部材によって現像ローラの表面に供給し、規制部材によって現像ローラの凸部に存在する現像剤をすり切ることで、現像ローラ表面上の現像剤は凹部内に収容された現像剤のみとなる。凹部の深さが一定で、その形成パターンが規則的であるため、現像ローラの一周にわたって現像剤担持量が略安定する。このような現像装置では、凹部の容量を所望量の現像剤を担持する容量に設定することにより、所望量の現像剤を現像領域に搬送することができる。
特許文献1及び2に記載の現像装置では、現像剤供給部材によって現像ローラの表面に現像剤を供給する供給位置での現像ローラの表面と現像剤との摩擦帯電によって現像ローラに担持された現像剤が帯電する。また、供給位置を通過した現像ローラの表面上の現像剤は、規制部材によって現像剤の担持量が規制される規制位置で、規制部材によって押圧される際の現像ローラの表面や規制部材の表面との摩擦帯電によってさらに帯電する。
このように供給位置や規制位置で現像剤の摩擦帯電が行われる構成で、弱帯電や逆帯電の現像剤が現像領域に到達することがある。弱帯電や逆帯電の現像剤が現像領域に到達すると、地汚れ等の画像不良が発生する原因となる。
In the developing devices described in
In this manner, the developer is triboelectrically charged at the supply position or the regulation position, and the weakly charged or reversely charged developer may reach the developing region. When weakly charged or reversely charged developer reaches the development area, it causes image defects such as background stains.
弱帯電や逆帯電の現像剤が現像領域に到達することを抑制する構成として、規制位置に対して現像ローラの表面移動方向上流側で、現像ローラに担持された現像剤に接触して現像剤を摩擦帯電させる帯電促進部材を設ける構成が考えられる。しかし、規制位置よりも上流側で帯電量を増加させた現像剤が規制位置で規制され、現像ローラの表面から除去されると、現像領域に到達しない現像剤に対して不必要な摩擦帯電を行うことになる。これにより、摩擦帯電時の摺擦によって現像剤に対して不必要なストレスを与えることになり、現像剤の劣化が進んでしまう。 As a configuration that suppresses the weakly charged or reversely charged developer from reaching the developing region, the developer contacts the developer carried on the developing roller on the upstream side in the surface movement direction of the developing roller with respect to the regulation position. It is conceivable to provide a charge accelerating member for friction charging. However, if the developer whose charge amount is increased upstream from the regulation position is regulated at the regulation position and removed from the surface of the developing roller, unnecessary frictional charging is applied to the developer that does not reach the development area. Will do. As a result, unnecessary stress is applied to the developer by rubbing at the time of frictional charging, and the developer deteriorates.
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、次のとおりである。すなわち、現像剤の劣化を抑制しつつ、弱帯電や逆帯電の現像剤が現像領域に到達することを抑制することが可能な現像装置、並びにこの現像装置を備えた画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供することである。 The present invention has been made in view of the above problems, and the object thereof is as follows. That is, a developing device capable of suppressing the weakly charged or reversely charged developer from reaching the developing region while suppressing deterioration of the developer, and an image forming apparatus and a process cartridge provided with the developing device are provided. Is to provide.
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、現像剤を表面上に担持して表面が無端移動し、潜像担持体と対向する現像領域で該潜像担持体の表面の潜像に現像剤を供給して現像する現像剤担持体と、該現像剤担持体の表面に接触して該現像領域に向かう現像剤の量を規制する規制部材とを有し、該現像剤担持体の表面に凹凸形状を備える現像装置において、上記規制部材が現像剤を規制する規制位置に対して上記現像剤担持体の表面移動方向下流側で、且つ、上記現像領域に対して該現像剤担持体の表面移動方向上流側の該現像剤担持体の表面に接触する規制位置下流側接触部材を備えることを特徴とする。
In order to achieve the above-mentioned object, the invention of
本発明によれば、現像剤の劣化を抑制しつつ、弱帯電や逆帯電の現像剤が現像領域に到達することを抑制することが可能となるという優れた効果がある。 According to the present invention, there is an excellent effect that it is possible to suppress weakly charged or reversely charged developer from reaching the developing region while suppressing deterioration of the developer.
〔実施形態1〕
以下、本発明を画像形成装置としての複写機(以下、複写機500という)に適用した、本発明の一つ目の実施形態(以下、実施形態1という)について説明する。
まず、複写機500の全体について説明する。
図2は、実施形態1の複写機500の概略構成図である。複写機500は、複写装置本体(以下、プリンタ部100という)、給紙テーブル(以下、給紙部200という)及びプリンタ部100上に取り付けるスキャナ(以下、スキャナ部300という)から構成される。
Hereinafter, a first embodiment (hereinafter referred to as Embodiment 1) of the present invention in which the present invention is applied to a copying machine (hereinafter referred to as a copying machine 500) as an image forming apparatus will be described.
First, the entire copying
FIG. 2 is a schematic configuration diagram of the copying
プリンタ部100は、四つのプロセスユニットとしてのプロセスカートリッジ1(Y,M,C,K)、中間転写ベルト7、露光手段としての露光装置6、定着手段としての定着装置12等を備えている。中間転写ベルト7は、複数の張架ローラに張架されて図2中の矢印A方向に移動する中間転写体である。
四つのプロセスカートリッジ1の、符号の後に付されたY,M,C,Kという添字は、イエロー,マゼンタ,シアン,黒用の仕様であることを示している。四つのプロセスカートリッジ1(Y,M,C,K)は、それぞれ使用するトナーの色が異なる他は、ほぼ同様の構成になっているので、以下、K,Y,M,Cという添字を省略して説明する。
The
The suffixes Y, M, C, and K attached to the four
プロセスカートリッジ1は、潜像担持体である感光体2、帯電手段である帯電部材3、現像手段である現像装置4、及び、クリーニング手段である感光体クリーニング装置5を一体的に支持してユニット状とした構成となっている。各プロセスカートリッジ1は、それぞれの不図示のストッパーを解除することにより、複写機500本体に対して着脱可能となっている。
The
感光体2は、図中の矢印で示すように、図中の時計周り方向に回転する。帯電部材3は、ローラ状の帯電ローラであり、感光体2の表面に圧接されており、感光体2の回転により従動回転する。作像時には、帯電部材3には図示しない高圧電源により所定のバイアスが印加され、感光体2の表面を帯電する。実施形態1のプロセスカートリッジ1は、帯電手段として、感光体2の表面に接触するローラ状の帯電部材3を用いているが、帯電手段としてはこれに限るものではなく、コロナ帯電などの非接触帯電方式を用いてもよい。
The
露光装置6は、スキャナ部300で読み込んだ原稿画像の画像情報またはパーソナルコンピュータ等の外部装置から入力される画像情報に基づいて、感光体2の表面に対して露光し、感光体2の表面に静電潜像を形成する。プリンタ部100が備える露光装置6は、レーザーダイオードを用いたレーザービームスキャナ方式を用いているが、露光手段としてはLEDアレイを用いるものなど他の構成でも良い。
感光体クリーニング装置5は、中間転写ベルト7と対向する位置を通過した感光体2の表面上に残留する転写残トナーのクリーニングを行う。
The
The
四つのプロセスカートリッジ1は、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色毎のトナー像を感光体2上に形成する。四つのプロセスカートリッジ1は、中間転写ベルト7の表面移動方向に並列に配設され、それぞれの感光体2上に形成されたトナー像を中間転写ベルト7に順に重ね合わせるように転写し、中間転写ベルト7上に可視像を形成する。
The four
図2において、各感光体2に対して中間転写ベルト7を挟んで対向する位置には一次転写手段としての一次転写ローラ8が配置されている。一次転写ローラ8には不図示の高圧電源により一次転写バイアスが印加され、感光体2との間で一次転写電界を形成する。感光体2と一次転写ローラ8との間で一次転写電界が形成されることにより、感光体2の表面上に形成されたトナー像が中間転写ベルト7の表面に転写される。中間転写ベルト7を張架する複数の張架ローラのうちの一つが不図示の駆動モータによって回転することによって中間転写ベルト7が図中の矢印A方向に表面移動する。表面移動する中間転写ベルト7の表面上に各色のトナー像が順次重ねて転写されることによって、中間転写ベルト7の表面上にフルカラー画像が形成される。
In FIG. 2, a primary transfer roller 8 serving as a primary transfer unit is disposed at a position facing each
四つのプロセスカートリッジ1が中間転写ベルト7と対向する位置に対して、中間転写ベルト7の表面移動方向下流側には、二次転写ローラ9が配置されている。二次転写ローラ9は、張架ローラの一つである二次転写対向ローラ9aに対して中間転写ベルト7を挟んで対向する位置に配置され、中間転写ベルト7との間で二次転写ニップを形成する。二次転写ローラ9と二次転写対向ローラ9aとの間に所定の電圧を印加して二次転写電界を形成する。給紙部200から給紙され、図2中の矢印S方向に搬送される転写材である転写紙Pは、二次転写ニップを通過する。この転写紙Pが二次転写ニップを通過する際に、中間転写ベルト7の表面上に形成されたフルカラー画像が、二次転写ローラ9と二次転写対向ローラ9aとの間に形成された二次転写電界によって転写紙Pに転写される。
A secondary transfer roller 9 is disposed on the downstream side of the surface of the
二次転写ニップに対して転写紙Pの搬送方向下流側に、定着装置12が配置されている。二次転写ニップを通過した転写紙Pは定着装置12に到達する。そして、定着装置12における加熱及び加圧によって転写紙P上に転写されたフルカラー画像が定着され、画像が定着された転写紙Pは複写機500の装置外に出力される。
一方、二次転写ニップで転写紙Pに転写されず中間転写ベルト7の表面上に残留したトナーは、転写ベルトクリーニング装置11によって回収される。
A fixing
On the other hand, the toner remaining on the surface of the
図2に示すように、中間転写ベルト7の上方には、各色トナーを収容するトナーボトル400(Y,M,C,K)が複写機500本体に対して着脱可能に配置されている。
各色トナーボトル400に収容されたトナーは、各色に対応する不図示のトナー補給装置によって、各色の現像装置4に供給される。
As shown in FIG. 2, above the
The toner stored in each color toner bottle 400 is supplied to each
次に、現像装置4について説明する。
図1は、実施形態1の現像装置4の概略構成を示す模式図であり、図2中の紙面奥側から見た断面図である。
図3及び図4は、現像装置4の斜視説明図であり、それぞれ異なる方向の斜め上方から現像装置4を見た斜視説明図である。
Next, the developing
FIG. 1 is a schematic diagram illustrating a schematic configuration of the developing
3 and 4 are perspective explanatory views of the developing
現像装置4の外形を形成する現像ケーシング41は、上ケース411、中ケース412及び下ケース413が組み合わさることで形成される。中ケース412はトナー収容部43を形成し、上ケース411にはトナー収容部43と外部とを連通する現像剤補給部であるトナー補給口55が形成されている。また、上ケース411には、現像ローラ42と上ケース411との隙間をシールする入口シール47が設けられている。
The developing
図5は、図1と同じ方向から見た現像装置4の断面説明図であり、図6は、現像装置4の一部を拡大した斜視図であり、その一部をZ−X断面図で示す説明図である。
FIG. 5 is a cross-sectional explanatory view of the developing
中ケース412には、現像ローラ42、供給ローラ44、第一規制ブレード45、第二規制ブレード245、パドル46、供給スクリュ48及びトナー残量センサ49等が設けられている。
現像装置4には、内部と外部とを連通する開口部56が長手方向(図中Y軸方向)に沿って設けられている。開口部56内にはトナーTを内部から外部(感光体と対向する現像領域α)まで担持搬送する円筒状の現像ローラ42が設けられている。
また、中ケース412に設けられたトナー残量センサ49は、トナー収容部43内のトナーTの量を検知するものである。
The
The developing
A remaining
図7は、下ケース413の図示を省略した現像装置4の一方の端部(図2中の奥側端部)近傍の拡大斜視図であり、図8は、図7の状態から現像ローラ42の図示を省略した現像装置4の拡大斜視図である。
図9は、下ケース413の図示を省略した現像装置4の他方の端部(図2中の手前側端部)近傍の拡大斜視図であり、図10は、図9の状態から現像ローラ42の図示を省略した現像装置4の拡大斜視図である。
FIG. 7 is an enlarged perspective view of the vicinity of one end (the rear end in FIG. 2) of the developing
FIG. 9 is an enlarged perspective view of the vicinity of the other end portion (the front side end portion in FIG. 2) of the developing
図7〜図10に示すように、現像装置4の開口部56の長手方向両端部にあたる中ケース412の一部にはサイドシール59が貼着されている。サイドシール59は、現像ローラ42の軸方向両端近傍に設けられたスペーサー422よりも軸方向における内側で、且つ、現像ローラ42に第一規制ブレード45が接触する軸方向の端部が重なる領域に設けられている。このようなサイドシール59によって現像ケーシング41における開口部56の長手方向端部からトナーTが漏れ出ることを防止している。
また、後述のように、現像ローラ42の現像ローラ軸の軸方向両端は、中ケース412の側壁部412sに対して回転可能に取り付けられている。
As shown in FIGS. 7 to 10, side seals 59 are attached to a part of the
As will be described later, both ends of the developing roller shaft in the axial direction of the developing
現像装置4では、供給ローラ44が図1中の矢印C方向(図1中の時計回り方向)に回転して表面移動することにより、トナー収容部43内のトナーTを現像ローラ42に対向する領域である供給ニップβに搬送し、現像ローラ42の表面にトナーTを供給する。現像ローラ42は、供給されたトナーTを表面上に担持して、図1中の矢印B方向(図1中の時計回り方向)に回転して表面移動することにより、現像ローラ42上のトナーTを所定量に規制する第一規制ブレード45との対向部までトナーTを搬送する。第一規制ブレード45は現像ローラ42との対向部で、現像ローラ42の表面移動方向に対してカウンター方向(第一規制ブレード45の先端が第一規制ブレード45の基部よりも現像ローラ42の表面移動方向上流側になるように)に当接する。第一規制ブレード45との対向部で所定量に規制されたトナーTは、現像ローラ42の回転によって感光体2との対向部である現像領域αに到達する。
また、供給ニップβでは、供給ローラ44の表面は下方から上方に向かって移動し、現像ローラ42の表面は上方から下方に向かって移動する。なお、実施形態1の現像装置4では、供給ニップβで、供給ローラ44と現像ローラ42とは接触している。
In the developing
In the supply nip β, the surface of the
現像領域αでは、現像バイアス電源142から現像ローラ42に印加された現像バイアスと感光体2表面上の潜像との電位差によって形成される現像電界に応じて、現像ローラ42の表面上のトナーTが感光体2の表面に移動する。これにより、感光体2の表面上の静電潜像部分にトナーTが付着し、現像が行われる。感光体2は、現像ローラ42に対して非接触で、図1中の矢印D方向に回転する。このため、現像領域αにおいて、現像ローラ42の表面移動方向と感光体2の表面移動方向とは同方向となる。
また、現像バイアス電源142は、交番電圧を現像ローラ42に印加する電圧印加部である。交番電圧としては、現像領域αに搬送されたトナーTによる潜像の現像のために、現像ローラ42から感光体2へトナーTを向かわせるための第一電圧と、感光体2から現像ローラ42へトナーTを向かわせるための第二電圧とを備える。
In the developing area α, the toner T on the surface of the developing
The developing
詳細は後述するが、現像ローラ42の表面には凸部42aの高さや凹部42bの深さが実質的に一定の規則的な凹凸形状を外周面の全周に渡って有している。
現像領域αで現像に寄与せず、現像領域αを通過した現像ローラ42の表面上のトナーTは、供給ニップβにおける現像ローラ42の表面移動方向上流側の部分で供給ローラ44によって回収され、現像ローラ42表面のリセットがなされる。つまり、供給ローラ44は、回収ローラとしての役割も有している。
As will be described in detail later, the surface of the developing
The toner T on the surface of the developing
現像ローラ42の表面上に規則的に形成された凹部42bに担持されたトナーTは回収され難い。そして、現像領域αを通過したトナーTが供給ニップβを通過し、現像ローラ42に担持されたままとなると、トナーTが現像ローラ42に固着してトナーフィルミングが発生する。トナーフィルミングが発生すると、現像ローラ42上のトナーTの単位重量当たりの帯電量や現像ローラ42の単位面積当たりのトナー量が不安定になり、現像時の濃度ムラの発生の原因となる。
The toner T carried in the
実施形態1の現像装置4では、現像ローラ42と供給ローラ44とが対向する供給ニップβでは、現像ローラ42の表面移動方向と供給ローラ44の表面移動方向とが逆方向となっている。これにより、供給ニップβにおける現像ローラ42の表面と供給ローラ44の表面との線速差が大きくなり、供給ニップβでの供給ローラ44による回収性能の向上を図ることが出来る。よって、トナーTが現像ローラ42に担持されたままとなることを抑制し、現像ローラ42の表面にトナーTが固着することを抑制でき、現像剤担持体の表面に現像剤が固着することに起因する現像時の濃度ムラの発生を抑制することが出来る。
また、現像ローラ42の線速が速いことが望ましい。実施形態1の現像装置4では、現像ローラ42と供給ローラ44との線速比は、現像ローラ42の表面移動速度:供給ローラ44の表面移動速度=1:0.85となっているが、線速比としてはこの値に限るものではない。
In the developing
Further, it is desirable that the linear velocity of the developing
また、図1に示すように、現像装置4では供給ローラ44をトナー収容部43の上部に配置し、供給ローラ44の少なくとも一部がパドル46の回転を停止した状態のトナー収容部43内のトナーTの剤面よりも上方となるようになっている。そして、供給ニップβに対して供給ローラ44の表面移動方向下流側の領域(以下、供給ニップ下流側領域と呼ぶ。)がトナーTの剤面よりも上方となっている。特許文献1の図4に記載の構成では、供給ニップ下流側領域にトナーTが充填されており、供給ニップ下流側領域に充填された状態のトナーTが、新たなトナーTが供給ニップ下流側領域に入ってくることを阻害することがある。このため、供給ニップβにおける現像ローラ42からのトナーTの回収効率を低下させるおそれがある。
As shown in FIG. 1, in the developing
一方、実施形態1の現像装置4は図1に示すように、供給ニップ下流側領域がトナーTの剤面よりも上方となっている。このため、供給ニップ下流側領域にはトナーTが充填されておらず、供給ニップ下流側領域に存在するトナーTによって、供給ニップβにおける現像ローラ42からのトナーTの回収を阻害されることがない。よって、効率的にトナーTの回収を行うことができ、トナーTのリセット性を向上できる。
On the other hand, in the developing
次に、現像ローラ42について説明する。
図11は、現像ローラ42の斜視説明図であり、図12は、現像ローラ42の側面図である。また、図13は、現像ローラ42の表面形状の説明図であり、図13(a)は、現像ローラ42全体の概略図であり、図13(b)は、図13(a)中の領域ηの拡大上面図及び断面図である。図13(b)の中段に示す断面図は、上段の拡大上面図中のL11,L13で示す直線に沿った断面図における表面凹凸形状42S1を示している。また、図13(b)の下段に示す断面図は、上段の拡大平面図中のL12,L14で示す直線に沿った断面における表面凹凸形状42S2である。
Next, the developing
FIG. 11 is an explanatory perspective view of the developing
現像ローラ42は、現像ローラ軸421に表面にトナーTを担持する現像ローラ円筒部420を設けた構成であり、現像ローラ円筒部420に対して軸方向外側である軸方向両端部近傍の現像ローラ軸421には、スペーサー422が設けられている。
現像ローラ42は、現像ローラ軸421を中心に回転可能に設けられており、現像ローラ軸421の軸方向が現像装置4の長手方向(図中Y軸方向)と平行になるように配置されている。現像ローラ42の現像ローラ軸421の軸方向両端は中ケース412の側壁部412sに対して回転可能に取り付けられている。現像ローラ42の表面の一部は開口部56から現像装置4の外部に露出し、この露出した表面が下方から上方に表面移動してトナーTを搬送するように、現像ローラ42は図1中の矢印B方向に回転する。
また、現像ローラ42は、軸方向両端部近傍に設けられたスペーサー422が感光体2の表面に接触することにより、現像領域αにおける現像ローラ円筒部420の表面と感光体2の表面との距離(現像ギャップ)を一定に保っている。
The developing
The developing
Further, in the developing
現像ローラ42は、基材42gと、この基材42gの外周面に形成された表面層42fとからなる(図31参照)。基材42gは、5056アルミニウム合金や6063アルミニウム合金等のアルミニウム系やSTKM等の鉄系等の金属材料スリーブからなる。
現像ローラ42は、基材42gである金属材料スリーブの表面に凹凸加工を施し、凹凸加工を施した金属材料スリーブに対して、ニッケル鍍金を実施することで、現像ローラ42の腐食の防止や、トナーTの帯電性補助を行う表面層42fを形成している。
The developing
The developing
現像ローラ42の現像ローラ円筒部420は、図13(a)に示すように、その表面の構造の相違に基づき、主として、二つの部分(溝形成部420a、非溝形成部420b)に分けられる。
溝形成部420aは、現像ローラ42の軸方向において中央部を含む部分であり、トナーTを適切に担持させるために凹凸加工がその表面に施されている。実施形態1においては、凹凸加工として所謂転造加工が用いられ、凸部42aは互いに巻き方向の異なる螺旋状の第一溝L1および第二溝L2に囲まれて形成されている。巻き方向の異なる螺旋状の溝を形成することで、現像ローラ42の表面には網目状の凹凸が形成される。転造加工としては、従来公知の加工方法を採用することができる。また、第一溝L1および第二溝L2は、それぞれ現像ローラ42の軸方向に対して所定角度(実施形態1では、L1およびL2ともに45[°]であるが、これに限定されるものではない)で傾斜している。
As shown in FIG. 13A, the developing roller
The
第一溝L1および第二溝L2は、いずれもそれらの傾斜方向に所定の周期幅で周期的に形成されることで、凸部42aが軸方向のピッチ幅W1で形成される。また、第一溝L1および第二溝L2の各傾斜角および周期幅は、いずれも互いに異ならせることもできる。また、凸部42aの頂面42tの軸方向長さW2はピッチ幅W1の1/2以上の大きさとなるように形成する。
実施形態1の現像ローラ42では、凸部42aの軸方向のピッチ幅W1は80[μm]であり、凸部42aの頂面42tの軸方向長さW2は40[μm]である。さらに、凹部42bの底面から凸部42aの頂面42tまでの高さである凹部深さW3は10[μm]である。ピッチ幅W1、頂面42tの軸方向長さW2及び凹部深さW3の値は一例であり、この値に限られるものではない。
The first groove L1 and the second groove L2 are both periodically formed with a predetermined periodic width in the inclined direction, so that the
In the developing
現像ローラ42としては、その表面層42fがトナーTを正規帯電させる材料であることが望ましい。フィルミングによって低帯電トナーが生まれた場合においても、ジャンピングしたトナーTによってたたき出された低帯電トナーが、凸部42aや凹部42bのフィルミングがおきていない部分で帯電できる。このため、低帯電トナーを減少させることができ、画像濃度が安定化する。実施形態1の現像ローラ42では、ニッケル鍍金を施すことにより、その表面層42fがトナーTを正規帯電させる材料となっている。
As for the developing
また、現像ローラ42としては、その表層材料が第一規制ブレード45(ブレード部材450)よりも硬い材質であることが望ましい。これにより、現像ローラ42の表面の凸部42aが第一規制ブレード45によって削れ難くなるため、凸部42aと第一規制ブレード45で囲まれる凹部42bの体積が変わりにくくなり、M/A値(現像ローラ表面上の単位面積当りのトナーTの担持量)が安定する。
Further, it is desirable that the surface material of the developing
また、現像ローラ42の凸部42aの高さ(凹部深さW3)として、使用するトナーTの重量平均粒径よりも大きいことが望ましい。平均的な大きさのトナーTが凹部42b内に収まるため、粒径の選択が起こりにくくなり、経時でのM/A値(現像ローラ表面上の単位面積当りのトナーTの担持量)が安定する。
Further, it is desirable that the height of the
次に、供給ローラ44について説明する。
図14は、供給ローラ44の斜視説明図であり、図15は、供給ローラ44の側面図である。現像装置4の内部のトナー収容部43の上方の現像ローラ42側には、円筒状の供給ローラ44が設けられている。供給ローラ44は、その軸部である供給ローラ軸441を中心に円筒状の発泡材が巻きついた構成であり、この円筒状の発泡材が表面にトナーTを担持する供給ローラ円筒部440となる。
Next, the
FIG. 14 is an explanatory perspective view of the
供給ローラ44は、供給ローラ軸441を中心に回転可能に構成され、当該軸は中ケース412の側壁部412sに対して回転可能に取り付けられている。供給ローラ44は、供給ローラ円筒部440の外周面の一部は、現像ローラ42の現像ローラ円筒部420の外周面と供給ニップβで接触するように配置されている。そして、図1及び図5に示すように、供給ローラ軸441は、現像ローラ軸421よりも上方に配置されている。
また、上述したように、供給ローラ44は現像ローラ42と対向する箇所である供給ニップβで現像ローラ42の表面移動方向に対して逆方向に表面が移動するように回転する。さらに、現像装置4は、図1に示すように、供給ニップβの位置が、現像ローラ42に対する第一規制ブレード45の当接位置に対して、上方に位置する配置となっている。
The
Further, as described above, the
供給ローラ44の供給ローラ円筒部440に発泡材料を用いており、現像ローラ42に接触する表面層は表面に多数の微小孔が分散しているスポンジ層となっている。供給ローラ44の表面層をスポンジ状にすることで、凹部42bの底まで供給ローラ44が届きやすくなるため、現像ローラ42上のトナーTのリセット性が向上する。
A foam material is used for the supply roller
また、供給ローラ44の現像ローラ42に対する食い込み量(「現像ローラ42の半径」+「供給ローラ44の半径」−「現像ローラ42と供給ローラ44との軸間距離」)は、現像ローラ42の凸部42aの高さよりも大きくなるように設定している。凸部42aの高さよりも供給ローラ44の食い込み量を大きくすることで、凹部42bにおけるトナーTのリセット性を向上できる。なお、供給ローラ44の現像ローラ42に対する食い込み量が凸部42aの高さに対して大きすぎると、トナーTが凹部42bに押し込まれてしまい、凝集の原因となるため、食い込み量が大きくなりすぎないように設定する必要がある。
Further, the amount of biting of the
供給ローラ44の供給ローラ円筒部440に用いる発泡材料は、103〜1014[Ω]の電気抵抗値に設定されている。
供給ローラ44には、供給バイアス電源144によって供給バイアスが印加され、供給ニップβで予備帯電されたトナーTを現像ローラ42に押し付ける作用を補助する。供給ローラ44は図1及び図5中の時計回りの方向に回転し、表面に付着させた現像剤を現像ローラ42の表面に塗布供給する。
The foam material used for the supply roller
A supply bias is applied to the
また、供給バイアス電源144が供給ローラ44に印加する電圧としては、現像ローラ42に印加された交番電圧に対して、トナーTの正規帯電極性(実施形態1のトナーTではマイナス極性)に対して逆極性(プラス極性)の直流電圧を印加する。このとき、現像ローラ42に印加する電圧よりも供給ローラ44に印加する電圧の方がトナーTの正規帯電極性に対して逆極性(プラス極性)となる。これにより、現像ローラ42に対して供給ローラ44側にトナーTを引き付ける方向の電界を供給ニップβに形成し、現像ローラ42上のトナーTのリセット性を向上することができる。なお、供給バイアス電源144を備える構成では、直流電源を別途必要となり、コスト高となるため、現像装置4の仕様に応じて、供給バイアス電源144を設けない構成としても良い。
The voltage applied to the
次に、第一規制ブレード45について説明する。
図16は、第一規制ブレード45の斜視説明図であり、図17は、第一規制ブレード45の側面図である。
図5〜図10に示すように、現像ローラ42の下方で下ケース413の内側となる中ケース412には、第一規制ブレード45が設けられている。
第一規制ブレード45は、規制部材を構成する薄い板状の金属部材であるブレード部材450と、ブレード部材450の一端が固定されている金属製の台座部452とを有する。そして、ブレード部材450の他端側が現像ローラ42に接触するように構成されている。ブレード部材450の現像ローラ42に対する接触状態は、先端が接触する先端当て状態(後述するエッジ当て)、及び、先端よりも根元側の面部が接触する腹当て状態とがあるが、実施形態1では先端当て状態である。先端当て状態で当接することで、凸部42aの頂面42tに存在するトナーTをすり切ることができ、凹部42bに存在するトナーTのみを現像領域αに搬送することで、現像領域αに搬送するトナー量が安定する。
Next, the
FIG. 16 is an explanatory perspective view of the
As shown in FIGS. 5 to 10, a
The
第一規制ブレード45のブレード部材450は台座部452に対して複数のリベット451によって固定されている。台座部452はブレード部材450よりも厚い金属で構成されており、ブレード部材450を現像装置4の本体(中ケース412の側面部)に固定するための基板として機能している。台座部452の長手方向端部にはピン穴454が設けられており、一方は真円形状の主基準穴454aであり、もう一方は主基準穴454a方向に長径を有する楕円形状の従基準穴454bである。主基準穴454aに不図示のピンが入ることで台座部452の現像装置4本体に対する位置が決定し、従基準穴454bで支えられる。ブレード部材450が固定された台座部452が、現像装置4本体(中ケース412)に第一規制固定ネジ455で固定されることによってブレード部材450が現像装置4に固定されることになる。
The
第一規制ブレード45のブレード部材450には、SUS304CSPやSUS301CSP、またはリン青銅等の金属板バネ材料を用いる。また、ブレード部材450は、その自由端側を現像ローラ42表面に、10〜100[N/m]の押圧力で当接させたもので、その押圧力下を通過したトナーTを所定量に規制すると共に摩擦帯電によって電荷を付与する。さらに、ブレード部材450には、摩擦帯電を補助するために、第一規制バイアス電源145からバイアスが印加される。
For the
また、第一規制ブレード45のブレード部材450としては、導電性を有するものであることが望ましい。ブレード部材450が導電性であることにより、第一規制ブレード45にバイアスを印加することができ、トナーTに電荷を注入したり、バイアスにより現像ローラ42に搬送されるトナーTの量を調節したりすることが出来る。
Further, the
また、第一規制バイアス電源145がブレード部材450に印加する電圧としては、使用環境により直流電圧の値を制御出来る構成としても良い。具体的には、現像ローラ42に印加された交番電圧に対して、±200[V]の範囲で直流電圧を印加する構成が挙げられる。これにより、環境変動によるM/A値(現像ローラ表面上の単位面積当りのトナーTの担持量)の変動を抑制することができる。
Further, the voltage applied by the first regulating
次に、パドル46について説明する。
図18は、パドル46の斜視説明図であり、図19は、パドル46の側面図である。
現像装置4内には、トナーTが収容される空間としてトナー収容部43が設けられており、このトナー収容部43内にはパドル46が現像ケーシング41に対して回転可能に取り付けられている。
Next, the
18 is a perspective explanatory view of the
In the developing
パドル46は、その軸部であるパドル軸461と、マイラー等の弾性シート材からなる薄い羽部材としてのパドル羽460とを備える。パドル軸461は、向かい合う二つの平面部を有し、この二つの平面部にパドル羽460がそれぞれ取り付けられている。二枚のパドル羽460は、パドル軸461を中心に互いに反対方向に突出するように、パドル軸461の平面部に固定されている。
パドル羽460の付け根部分には複数の穴がパドル軸461の軸方向に平行になるように並べて設けられており、パドル軸461は、その軸方向に沿って複数の凸部が二列に並べて設けられている。そして、パドル羽460の穴にパドル軸461の凸部を挿入して、熱カシメすることによって、パドル軸461に対してパドル羽460を固定する。
The
A plurality of holes are arranged in the base portion of the
パドル46は、パドル軸461の軸方向が現像装置4の長手方向(図中Y軸方向)と平行になるように配置されている。パドル軸461の軸方向両端は中ケース412の側壁部412sに対して回転可能に取り付けられている。
The
パドル46は、パドル軸461から伸びるパドル羽460の先端がトナー収容部43の内壁面に接触する程度の長さにパドル羽460の突出量が設定されている。図1及び図5等に示すように、トナー収容部43の底面部43bはパドル46の回転方向に沿った円弧状であり、パドル46の回転に伴う摺擦動作でパドル羽460がトナー収容部43の底面部43bに引っかからないようになっている。
トナー収容部43の現像ローラ42側には底面部43bから垂直に立ち上がる側壁面部43sが形成されている。この側壁面部43sはパドル軸461の中心と同等若しくは若干低い程度のところでX軸に平行なローラに向かう方向に水平になり、段部50を形成している。
In the
On the developing
側壁面部43sとパドル軸461との距離は、底面部43bとパドル軸461との距離よりも短く設定されている。そのため、底面部43bを摺擦してきたパドル羽460は側壁面部43sに突き当たり、より大きくたわむことになる。その後、段部50にパドル羽460の先端部が差し掛かるとパドル羽460を押さえるものが無くなり、パドル羽460の先端部は開放されることで上方に跳ね上がる。このようなパドル羽460の動きによってトナーTは上方へと跳ね上げられ攪拌、搬送、供給される。
The distance between the side
段部50は、X−Y平面に平行な水平面で、現像装置4の長手方向(図中Y軸方向)に延在するように形成されている。実施形態1の現像装置4では、段部50が幅方向の全域に設けられているが、パドル羽460が跳ね上がるようになっていれば、現像装置4内の一部分に設けられていても良い。
The
次に、図5及び図6等に示す供給スクリュ48について説明する。
供給スクリュ48は、供給スクリュ軸481と、この供給スクリュ軸481に固定された螺旋状の羽部である供給スクリュ羽部480とからなるスクリュ部材である。供給スクリュ軸481を中心に回転可能に設けられており、供給スクリュ軸481の軸方向が現像装置4の長手方向(図中Y軸方向)と平行になるように配置されている。供給スクリュ軸481の軸方向両端は中ケース412の側壁部412sに対して回転可能に取り付けられている。
Next, the
The
供給スクリュ48の軸方向端部は、現像装置4の長手方向端部に形成されたトナー補給口55の下方に位置している。そして、供給スクリュ48が回転することによって螺旋状の供給スクリュ羽部480がトナー補給口55から補給されたトナーTを長手方向における現像装置4の中央部方向に搬送する。
The end of the
次に、図1、図5及び図7〜図10等に示す入口シール47について説明する。
上ケース411の開口部56を形成する縁部分には、入口シール47としてマイラー等のシート部材が長手方向に沿って貼着されている。入口シール47は略矩形のシートであってその短手の一端が上ケース411の縁部分に貼着され、他端は自由端とされている。入口シール47の自由端側は現像装置4の内部方向に突出されており、さらに、現像ローラ42に接触するように設けられている。入口シール47は、現像ローラ42の表面移動方向上流側が上ケース411に固定されており、現像ローラ42の表面移動方向下流側が自由端とされ、現像ローラ42に対して、入口シール47の面部分が接触するように配置している。また、上ケース411の現像装置4の内部側は供給ローラ44の上部形状に沿うように湾曲形状をしており、上ケース411の湾曲形状の表面と供給ローラ44の表面との隙間は、1.0[mm]である。
Next, the
A sheet member such as Mylar is attached as an
次に、現像装置4内でのトナーTの動きについて説明する。
トナー補給口55から現像装置4内に補給されたトナーTは、供給スクリュ48によってトナー収容部43に供給され、パドル46によって攪拌される。また、パドル46の跳ね上げによって現像ローラ42及び供給ローラ44の方向に跳ね上げ、搬送される。供給ローラ44に供給されたトナーTは、供給ローラ44が現像ローラ42と接触する供給ニップβで現像ローラ42の表面に受け渡される。現像ローラ42の表面に受け渡されたトナーTのうち現像領域αに搬送する所定量を超えた分のトナーTは、第一規制ブレード45によって現像ローラ42の表面から掻き落とされる。
Next, the movement of the toner T in the developing
The toner T replenished into the developing
第一規制ブレード45との対向部を通過した現像ローラ42の表面に残ったトナーTは、そのまま現像ローラ42の回転による表面移動によって搬送され、感光体2と対向する現像領域αに到達する。現像に用いられることなく現像領域αを通過したトナーTは、入口シール47が接触する位置を通過し、供給ローラ44との対向位置である供給ニップβにまで搬送される。現像ローラ42によって供給ニップβに到達したトナーTは、供給ローラ44によって現像ローラ42の表面から掻き取られ、供給ローラ44によって搬送される。
The toner T remaining on the surface of the developing
次に、実施形態1に係る複写機500に用いるトナーTについて説明する。
複写機500で用いるトナーTとしては、高速のトナー搬送に対応できるよう流動性の高いトナーを用いることが望ましい。具体的には、加速凝集度が40[%]以下のトナーを用いることが望ましい。この加速凝集度とは、トナーの流動性を示す指数である。
Next, the toner T used in the
As the toner T used in the copying
トナーの加速凝集度の測定方法を以下に示す。
<測定装置>
・ホソカワミクロン製 パウダテスタ
<測定方法>
・測定対象サンプルを恒温槽に放置(35±2[℃],24±1[h])
・パウダテスタを用いて測定
・目開きの異なる三種の篩を使用(例えば、75[μm],44[μm],22[μm])
・篩ったときのトナー残量から算出、以下の計算により、凝集度を求める。
{(上段の篩に残ったトナー重量)/(試料採取量)}×100
{(中段の篩に残ったトナー重量)/(試料採取量)}×100×3/5
{(下段の篩に残ったトナー重量)/(試料採取量)}×100×1/5
上記三つの計算値の合計をもって加速凝集度[%]とする。
A method for measuring the accelerated aggregation degree of the toner is shown below.
<Measurement device>
・ Powder tester made by Hosokawa Micron <Measurement method>
・ Leave the sample to be measured in a thermostat (35 ± 2 [° C], 24 ± 1 [h])
・ Measured with a powder tester ・ Three types of sieves with different openings (for example, 75 [μm], 44 [μm], 22 [μm])
-Calculate from the remaining amount of toner when sieving, and obtain the degree of aggregation by the following calculation.
{(Weight of toner remaining on upper screen) / (sample amount)} × 100
{(Weight of toner remaining on middle screen) / (sample amount)} × 100 × 3/5
{(Weight of toner remaining on lower screen) / (sample amount)} × 100 × 1/5
The sum of the above three calculated values is defined as the accelerated aggregation degree [%].
トナーの加速凝集度は上述のように目開きの異なる三種類のメッシュを目開きの大きい順に積み重ね、最上段に粒子を置き、一定の振動でふるい、各メッシュ上のトナー重量から求める指数である。 As described above, the accelerated aggregation degree of toner is an index obtained by stacking three types of meshes having different openings in the order of increasing openings, placing particles on the uppermost stage, sieving with constant vibration, and calculating from the toner weight on each mesh. .
また、実施形態1では、平均円形度が0.90以上のトナー(0.90〜1.00のトナー)を用いている。
実施形態1では、下記(1)式より得られた値を円形度aと定義する。この円形度はトナー粒子の凹凸の度合いの指標であり、トナーが完全な球形の場合1.00を示し、表面形状が複雑になるほど円形度は小さな値となる。
In the first exemplary embodiment, toner having an average circularity of 0.90 or more (0.90 to 1.00 toner) is used.
In
円形度a=L0/L・・・・(1)
(L0:粒子像と同じ投影面積をもつ円の周囲長、L:粒子の投影像の周囲長)
Circularity a = L 0 / L (1)
(L 0 : circumference of a circle having the same projected area as the particle image, L: circumference of the projected image of the particle)
平均円形度が0.90〜1.00の範囲では、トナー粒子の表面は滑らかであり、トナー粒子同士、トナー粒子と感光体2との接触面積が小さいために転写性に優れる。
平均円形度が0.90〜1.00の範囲では、トナー粒子に角がないため、現像装置4内での現像剤(トナー)の攪拌トルクが小さく、攪拌の駆動が安定するために異常画像の発生を防止できる。
また、ドットを形成するトナーの中に、角張ったトナー粒子がいないため、転写で転写媒体に圧接する際に、その圧がドットを形成するトナー全体に均一にかかり、転写中抜けが生じにくい。
さらに、トナー粒子が角張っていないことから、トナー粒子そのものの研磨力が小さく、感光体2や、帯電部材3等の表面を傷つけたり、摩耗させたりすることを防止できる。
When the average circularity is in the range of 0.90 to 1.00, the surface of the toner particles is smooth, and the contact area between the toner particles and between the toner particles and the
When the average circularity is in the range of 0.90 to 1.00, since the toner particles have no corners, the developer (toner) agitation torque in the developing
In addition, since there are no angular toner particles in the toner that forms the dots, when the pressure is brought into contact with the transfer medium during transfer, the pressure is uniformly applied to the entire toner that forms the dots, and the transfer is not easily lost.
Further, since the toner particles are not angular, the abrasive power of the toner particles itself is small, and it is possible to prevent the surfaces of the
次に円形度の測定方法について説明する。円形度は、東亜医用電子製フロー式粒子像分析装置FPIA−1000を用いて測定することができる。 Next, a method for measuring the circularity will be described. The circularity can be measured using a flow type particle image analyzer FPIA-1000 manufactured by Toa Medical Electronics.
具体的な測定方法としては、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150[ml]中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスフォン酸塩を0.1〜0.5[ml]加え、更に測定試料を0.1〜0.5[g]程度加える。試料を分散した懸濁液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行ない、分散液濃度を3000〜10000[個/μl]として前記装置によりトナーの形状、粒度を測定する。 As a specific measuring method, a surfactant, preferably an alkylbenzene sulfonate, is added in an amount of 0.1 to 0.5 [100] as a dispersant in 100 to 150 [ml] of water from which impure solids have been removed in advance. ml] and about 0.1 to 0.5 [g] of a measurement sample is further added. The suspension in which the sample is dispersed is subjected to dispersion treatment with an ultrasonic disperser for about 1 to 3 minutes, and the shape and particle size of the toner are measured with the above apparatus with the dispersion concentration being 3000 to 10,000 [pieces / μl].
600[dpi]以上の微少ドットを再現するためには、トナーの重量平均粒径(D4)として3〜8[μm]が好ましい。この範囲では、微小な潜像ドットに対して、十分に小さい粒径のトナー粒子を有していることから、ドット再現性に優れる。重量平均粒径(D4)が3[μm]未満では、転写効率の低下、ブレードクリーニング性の低下といった現象が発生しやすい。 In order to reproduce minute dots of 600 [dpi] or more, the weight average particle diameter (D4) of the toner is preferably 3 to 8 [μm]. In this range, since the toner particles have a sufficiently small particle size with respect to the minute latent image dots, the dot reproducibility is excellent. When the weight average particle diameter (D4) is less than 3 [μm], phenomena such as a decrease in transfer efficiency and a decrease in blade cleaning properties tend to occur.
重量平均粒径(D4)が8[μm]を超えると、文字やラインの飛び散りを抑えることが難しい。また、重量平均粒径(D4)と個数平均粒径(D1)との比(D4/D1)は1.00〜1.40の範囲にあることが好ましい。(D4/D1)が1.00に近いほど粒径分布がシャープであることを示す。このような小粒径で粒径分布の狭いトナーでは、トナーの帯電量分布が均一になり、地肌かぶりの少ない高品位な画像を得ることができ、また、静電転写方式では転写率を高くすることができる。 When the weight average particle diameter (D4) exceeds 8 [μm], it is difficult to suppress scattering of characters and lines. Moreover, it is preferable that ratio (D4 / D1) of a weight average particle diameter (D4) and a number average particle diameter (D1) exists in the range of 1.00-1.40. The closer (D4 / D1) is to 1.00, the sharper the particle size distribution. With such a toner having a small particle size and a narrow particle size distribution, the toner charge amount distribution is uniform, a high-quality image with little background fogging can be obtained, and the electrostatic transfer method has a high transfer rate. can do.
次に、トナー粒子の粒度分布の測定方法について説明する。コールターカウンター法によるトナー粒子の粒度分布の測定装置としては、コールターカウンターTA−IIやコールターマルチサイザーII(いずれもコールター社製)があげられる。以下に測定方法について述べる。 Next, a method for measuring the particle size distribution of toner particles will be described. Examples of the measuring device for the particle size distribution of toner particles by the Coulter counter method include Coulter Counter TA-II and Coulter Multisizer II (both manufactured by Coulter). The measurement method is described below.
まず、電解水溶液100〜150[ml]中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜5[ml]加える。ここで、電解液とは1級塩化ナトリウムを用いて約1[%]NaCl水溶液を調製したもので、例えばISOTON−II(コールター社製)が使用できる。ここで、更に測定試料を2〜20[mg]加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行ない、前記測定装置により、アパーチャーとして100[μm]アパーチャーを用いて、トナー粒子またはトナーの重量、個数を測定して、重量分布と個数分布を算出する。得られた分布から、トナーの重量平均粒径(D4)、個数平均粒径(D1)を求めることができる。 First, 0.1 to 5 [ml] of a surfactant (preferably alkylbenzene sulfonate) is added as a dispersant to 100 to 150 [ml] of the electrolytic aqueous solution. Here, the electrolytic solution is prepared by preparing a 1% NaCl aqueous solution using primary sodium chloride, and for example, ISOTON-II (manufactured by Coulter) can be used. Here, 2 to 20 [mg] of a measurement sample is further added. The electrolytic solution in which the sample is suspended is subjected to a dispersion treatment with an ultrasonic disperser for about 1 to 3 minutes, and the measurement device is used to measure the weight and number of toner particles or toner using a 100 [μm] aperture. Then, the weight distribution and the number distribution are calculated. From the obtained distribution, the weight average particle diameter (D4) and the number average particle diameter (D1) of the toner can be obtained.
チャンネルとしては、2.00〜2.52[μm]未満;2.52〜3.17[μm]未満;3.17〜4.00[μm]未満;4.00〜5.04[μm]未満;5.04〜6.35[μm]未満;6.35〜8.00[μm]未満;8.00〜10.08[μm]未満;10.08〜12.70[μm]未満;12.70〜16.00[μm]未満;16.00〜20.20[μm]未満;20.20〜25.40[μm]未満;25.40〜32.00[μm]未満;32.00〜40.30[μm]未満の13チャンネルを使用し、粒径2.00[μm]以上乃至40.30[μm]未満の粒子を対象とする。 As a channel, it is less than 2.00-2.52 [micrometer]; 2.52-less than 3.17 [micrometer]; 3.17-less than 4.00 [micrometer]; 4.00-5.04 [micrometer] Less than 5.04 to 6.35 [μm]; 6.35 to less than 8.00 [μm]; 8.00 to less than 10.08 [μm]; 10.08 to less than 12.70 [μm]; 12.70 to less than 16.00 [μm]; 16.00 to less than 20.20 [μm]; 20.20 to less than 25.40 [μm]; 25.40 to less than 32.00 [μm]; Using 13 channels of 00 to less than 40.30 [μm], particles having a particle size of 2.00 [μm] or more to less than 40.30 [μm] are targeted.
実施形態1で用いられるトナーは、少なくとも、窒素原子を含む官能基を有するポリエステルプレポリマー、ポリエステル、着色剤、離型剤とを有機溶媒中に分散させたトナー材料液を用いる。そして、実施形態1で用いられるトナーは、このトナー材料液を、水系溶媒中で架橋及び/又は伸長反応させて得られるトナーであり、重合トナーと呼ばれる。以下に、トナーの構成材料及び製造方法について説明する。
The toner used in
<ポリエステル>
ポリエステルは、多価アルコール化合物と多価カルボン酸化合物との重縮合反応によって得られる。多価アルコール化合物(PO)としては、2価アルコール(DIO)および3価以上の多価アルコール(TO)が挙げられ、(DIO)単独、または(DIO)と少量の(TO)との混合物が好ましい。
2価アルコール(DIO)としては、アルキレングリコール(エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなど);アルキレンエーテルグリコール(ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコールなど);脂環式ジオール(1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールAなど);ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSなど);上記脂環式ジオールのアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物;上記ビスフェノール類のアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物などが挙げられる。これらのうち好ましいものは、炭素数2〜12のアルキレングリコールおよびビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物であり、特に好ましいものはビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物、およびこれと炭素数2〜12のアルキレングリコールとの併用である。
3価以上の多価アルコール(TO)としては、3〜8価またはそれ以上の多価脂肪族アルコール(グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトールなど);3価以上のフェノール類(トリスフェノールPA、フェノールノボラック、クレゾールノボラックなど);上記3価以上のポリフェノール類のアルキレンオキサイド付加物などが挙げられる。
<Polyester>
The polyester is obtained by a polycondensation reaction between a polyhydric alcohol compound and a polycarboxylic acid compound. Examples of the polyhydric alcohol compound (PO) include dihydric alcohol (DIO) and trihydric or higher polyhydric alcohol (TO). (DIO) alone or a mixture of (DIO) and a small amount of (TO) preferable.
Examples of the dihydric alcohol (DIO) include alkylene glycol (ethylene glycol, 1,2-propylene glycol, 1,3-propylene glycol, 1,4-butanediol, 1,6-hexanediol, etc.); alkylene ether glycol (diethylene glycol) , Triethylene glycol, dipropylene glycol, polyethylene glycol, polypropylene glycol, polytetramethylene ether glycol, etc.); alicyclic diols (1,4-cyclohexanedimethanol, hydrogenated bisphenol A, etc.); bisphenols (bisphenol A, bisphenol) F, bisphenol S, etc.); alkylene oxide (ethylene oxide, propylene oxide, butylene oxide, etc.) adduct of the above alicyclic diol; Alkylene oxide bisphenol (ethylene oxide, propylene oxide, butylene oxide, etc.), etc. adducts. Among them, preferred are alkylene glycols having 2 to 12 carbon atoms and alkylene oxide adducts of bisphenols, and particularly preferred are alkylene oxide adducts of bisphenols and alkylene glycols having 2 to 12 carbon atoms. It is a combined use.
The trihydric or higher polyhydric alcohol (TO) includes 3 to 8 or higher polyhydric aliphatic alcohols (glycerin, trimethylolethane, trimethylolpropane, pentaerythritol, sorbitol, etc.); trihydric or higher phenols (Trisphenol PA, phenol novolak, cresol novolak, etc.); and alkylene oxide adducts of the above trivalent or higher polyphenols.
多価カルボン酸(PC)としては、2価カルボン酸(DIC)および3価以上の多価カルボン酸(TC)が挙げられ、(DIC)単独、および(DIC)と少量の(TC)との混合物が好ましい。2価カルボン酸(DIC)としては、アルキレンジカルボン酸(コハク酸、アジピン酸、セバシン酸など);アルケニレンジカルボン酸(マレイン酸、フマール酸など);芳香族ジカルボン酸(フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸など)などが挙げられる。これらのうち好ましいものは、炭素数4〜20のアルケニレンジカルボン酸および炭素数8〜20の芳香族ジカルボン酸である。3価以上の多価カルボン酸(TC)としては、炭素数9〜20の芳香族多価カルボン酸(トリメリット酸、ピロメリット酸など)などが挙げられる。なお、多価カルボン酸(PC)としては、上述のものの酸無水物または低級アルキルエステル(メチルエステル、エチルエステル、イソプロピルエステルなど)を用いて多価アルコール(PO)と反応させてもよい。 Examples of the polyvalent carboxylic acid (PC) include divalent carboxylic acid (DIC) and trivalent or higher polyvalent carboxylic acid (TC). (DIC) alone and (DIC) with a small amount of (TC) Mixtures are preferred. Divalent carboxylic acids (DIC) include alkylene dicarboxylic acids (succinic acid, adipic acid, sebacic acid, etc.); alkenylene dicarboxylic acids (maleic acid, fumaric acid, etc.); aromatic dicarboxylic acids (phthalic acid, isophthalic acid, terephthalic acid) And naphthalenedicarboxylic acid). Of these, preferred are alkenylene dicarboxylic acids having 4 to 20 carbon atoms and aromatic dicarboxylic acids having 8 to 20 carbon atoms. Examples of the trivalent or higher polyvalent carboxylic acid (TC) include aromatic polycarboxylic acids having 9 to 20 carbon atoms (such as trimellitic acid and pyromellitic acid). In addition, as polyhydric carboxylic acid (PC), you may make it react with polyhydric alcohol (PO) using the above-mentioned acid anhydride or lower alkyl ester (Methyl ester, ethyl ester, isopropyl ester, etc.).
多価アルコール(PO)と多価カルボン酸(PC)の比率は、水酸基[OH]とカルボキシル基[COOH]の当量比[OH]/[COOH]として、通常2/1〜1/1、好ましくは1.5/1〜1/1、さらに好ましくは1.3/1〜1.02/1である。
多価アルコール(PO)と多価カルボン酸(PC)の重縮合反応は、テトラブトキシチタネート、ジブチルチンオキサイドなど公知のエステル化触媒の存在下、150〜280[℃]に加熱する。そして、必要により減圧としながら生成する水を留去して、水酸基を有するポリエステルを得る。ポリエステルの水酸基価は5以上であることが好ましく、ポリエステルの酸価は通常1〜30、好ましくは5〜20である。酸価を持たせることで負帯電性となりやすく、さらには記録紙への定着時、記録紙とトナーの親和性がよく低温定着性が向上する。しかし、酸価が30を超えると帯電の安定性、特に環境変動に対し悪化傾向がある。
また、重量平均分子量1万〜40万、好ましくは2万〜20万である。重量平均分子量が1万未満では、耐オフセット性が悪化するため好ましくない。また、40万を超えると低温定着性が悪化するため好ましくない。
The ratio of the polyhydric alcohol (PO) to the polycarboxylic acid (PC) is usually 2/1 to 1/1, preferably as the equivalent ratio [OH] / [COOH] of the hydroxyl group [OH] and the carboxyl group [COOH]. Is 1.5 / 1 to 1/1, more preferably 1.3 / 1 to 1.02 / 1.
The polycondensation reaction of polyhydric alcohol (PO) and polycarboxylic acid (PC) is heated to 150 to 280 [° C.] in the presence of a known esterification catalyst such as tetrabutoxy titanate or dibutyltin oxide. And the water produced | generated while reducing pressure if necessary is distilled off, and the polyester which has a hydroxyl group is obtained. The hydroxyl value of the polyester is preferably 5 or more, and the acid value of the polyester is usually 1 to 30, preferably 5 to 20. By giving an acid value, it tends to be negatively charged, and furthermore, when fixing to a recording paper, the affinity between the recording paper and the toner is good and the low-temperature fixability is improved. However, when the acid value exceeds 30, there is a tendency to deteriorate with respect to the stability of charging, particularly environmental fluctuation.
The weight average molecular weight is 10,000 to 400,000, preferably 20,000 to 200,000. A weight average molecular weight of less than 10,000 is not preferable because offset resistance deteriorates. On the other hand, if it exceeds 400,000, the low-temperature fixability is deteriorated.
ポリエステルには、上記の重縮合反応で得られる未変性ポリエステルの他に、ウレア変性のポリエステルが好ましく含有される。このウレア変性のポリエステルについて、上記の重縮合反応で得られるポリエステルの末端のカルボキシル基や水酸基等と多価イソシアネート化合物(PIC)とを反応させ、イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー(A)を得る。ウレア変性のポリエステルは、このポリエステルプレポリマー(A)とアミン類との反応により分子鎖が架橋及び/または伸長されて得られるものである。 In addition to the unmodified polyester obtained by the above polycondensation reaction, the polyester preferably contains a urea-modified polyester. With respect to this urea-modified polyester, the terminal carboxyl group or hydroxyl group of the polyester obtained by the above polycondensation reaction is reacted with a polyvalent isocyanate compound (PIC) to obtain a polyester prepolymer (A) having an isocyanate group. The urea-modified polyester is obtained by crosslinking and / or extending the molecular chain by the reaction of the polyester prepolymer (A) and amines.
多価イソシアネート化合物(PIC)としては、脂肪族多価イソシアネート(テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアナトメチルカプロエートなど);脂環式ポリイソシアネート(イソホロンジイソシアネート、シクロヘキシルメタンジイソシアネートなど);芳香族ジイソシアネート(トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートなど);芳香脂肪族ジイソシアネート(α,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネートなど);イソシアネート類;前記ポリイソシアネートをフェノール誘導体、オキシム、カプロラクタムなどでブロックしたもの;およびこれら2種以上の併用が挙げられる。 Examples of the polyvalent isocyanate compound (PIC) include aliphatic polyisocyanates (tetramethylene diisocyanate, hexamethylene diisocyanate, 2,6-diisocyanatomethylcaproate, etc.); alicyclic polyisocyanates (isophorone diisocyanate, cyclohexylmethane diisocyanate, etc.) ); Aromatic diisocyanates (tolylene diisocyanate, diphenylmethane diisocyanate, etc.); araliphatic diisocyanates (α, α, α ′, α′-tetramethylxylylene diisocyanate, etc.); isocyanates; Those blocked with caprolactam or the like; and combinations of two or more of these.
多価イソシアネート化合物(PIC)の比率について、イソシアネート基[NCO]と、水酸基を有するポリエステルの水酸基[OH]の当量比[NCO]/[OH]とする。このとき、当量比[NCO]/[OH]は、通常5/1〜1/1、好ましくは4/1〜1.2/1、さらに好ましくは2.5/1〜1.5/1である。[NCO]/[OH]が5を超えると低温定着性が悪化する。[NCO]のモル比が1未満では、ウレア変性ポリエステルを用いる場合、そのエステル中のウレア含量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化する。 The ratio of the polyvalent isocyanate compound (PIC) is the equivalent ratio [NCO] / [OH] of the isocyanate group [NCO] and the hydroxyl group [OH] of the polyester having a hydroxyl group. At this time, the equivalent ratio [NCO] / [OH] is usually 5/1 to 1/1, preferably 4/1 to 1.2 / 1, more preferably 2.5 / 1 to 1.5 / 1. is there. When [NCO] / [OH] exceeds 5, low-temperature fixability deteriorates. When the molar ratio of [NCO] is less than 1, when a urea-modified polyester is used, the urea content in the ester is lowered and hot offset resistance is deteriorated.
イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー(A)中の多価イソシアネート化合物(PIC)構成成分の含有量は、通常0.5〜40[wt%]、好ましくは1〜30[wt%]、さらに好ましくは2〜20[wt%]である。0.5[wt%]未満では、耐ホットオフセット性が悪化するとともに、耐熱保存性と低温定着性の両立の面で不利になる。また、40[wt%]を超えると低温定着性が悪化する。 The content of the polyisocyanate compound (PIC) component in the polyester prepolymer (A) having an isocyanate group is usually 0.5 to 40 [wt%], preferably 1 to 30 [wt%], more preferably 2 to 20 [wt%]. If it is less than 0.5 [wt%], the hot offset resistance is deteriorated, and it is disadvantageous in terms of both heat-resistant storage stability and low-temperature fixability. On the other hand, if it exceeds 40 [wt%], the low-temperature fixability deteriorates.
イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー(A)中の1分子当たりに含有されるイソシアネート基は、通常1個以上、好ましくは、平均1.5〜3個、さらに好ましくは、平均1.8〜2.5個である。1分子当たり1個未満では、ウレア変性ポリエステルの分子量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化する。 The number of isocyanate groups contained per molecule in the polyester prepolymer (A) having an isocyanate group is usually 1 or more, preferably 1.5 to 3 on average, more preferably 1.8 to 2 on average. Five. If it is less than 1 per molecule, the molecular weight of the urea-modified polyester will be low, and the hot offset resistance will deteriorate.
次に、ポリエステルプレポリマー(A)と反応させるアミン類(B)としては、2価アミン化合物(B1)、3価以上の多価アミン化合物(B2)、アミノアルコール(B3)、アミノメルカプタン(B4)、アミノ酸(B5)、およびB1〜B5のアミノ基をブロックしたもの(B6)などが挙げられる。 Next, as amines (B) to be reacted with the polyester prepolymer (A), a divalent amine compound (B1), a trivalent or higher polyvalent amine compound (B2), an amino alcohol (B3), an amino mercaptan (B4) ), Amino acid (B5), and amino acid block of B1 to B5 (B6).
2価アミン化合物(B1)としては、芳香族ジアミン(フェニレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタンなど);脂環式ジアミン(4,4’−ジアミノ−3,3’−ジメチルジシクロヘキシルメタン、ジアミンシクロヘキサン、イソホロンジアミンなど);および脂肪族ジアミン(エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなど)などが挙げられる。 Examples of the divalent amine compound (B1) include aromatic diamines (phenylenediamine, diethyltoluenediamine, 4,4′-diaminodiphenylmethane, etc.); alicyclic diamines (4,4′-diamino-3,3′-dimethyldicyclohexyl). Methane, diamine cyclohexane, isophorone diamine, etc.); and aliphatic diamines (ethylene diamine, tetramethylene diamine, hexamethylene diamine, etc.) and the like.
3価以上の多価アミン化合物(B2)としては、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンなどが挙げられる。アミノアルコール(B3)としては、エタノールアミン、ヒドロキシエチルアニリンなどが挙げられる。アミノメルカプタン(B4)としては、アミノエチルメルカプタン、アミノプロピルメルカプタンなどが挙げられる。 Examples of the trivalent or higher polyvalent amine compound (B2) include diethylenetriamine and triethylenetetramine. Examples of amino alcohol (B3) include ethanolamine and hydroxyethylaniline. Examples of amino mercaptan (B4) include aminoethyl mercaptan and aminopropyl mercaptan.
アミノ酸(B5)としては、アミノプロピオン酸、アミノカプロン酸などが挙げられる。B1〜B5のアミノ基をブロックしたもの(B6)としては、前記B1〜B5のアミン類とケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)から得られるケチミン化合物、オキサゾリジン化合物などが挙げられる。これらアミン類(B)のうち好ましいものは、B1およびB1と少量のB2の混合物である。 Examples of the amino acid (B5) include aminopropionic acid and aminocaproic acid. Examples of B1 to B5 blocked amino groups (B6) include ketimine compounds and oxazolidine compounds obtained from the amines of B1 to B5 and ketones (acetone, methyl ethyl ketone, methyl isobutyl ketone, etc.). Among these amines (B), preferred are B1 and a mixture of B1 and a small amount of B2.
アミン類(B)の比率について、イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー(A)中のイソシアネート基[NCO]と、アミン類(B)中のアミノ基[NHx]の当量比[NCO]/[NHx]とする。このとき、当量比[NCO]/[NHx]は、通常1/2〜2/1、好ましくは1.5/1〜1/1.5、さらに好ましくは1.2/1〜1/1.2である。 Regarding the ratio of amines (B), the equivalent ratio [NCO] / [NHx] of isocyanate groups [NCO] in the polyester prepolymer (A) having isocyanate groups and amino groups [NHx] in amines (B) And At this time, the equivalent ratio [NCO] / [NHx] is usually 1/2 to 2/1, preferably 1.5 / 1 to 1 / 1.5, more preferably 1.2 / 1 to 1/1. 2.
[NCO]/[NHx]が2を超える場合や1/2未満の場合では、ウレア変性ポリエステルの分子量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化する。また、ウレア変性ポリエステル中には、ウレア結合と共にウレタン結合を含有していてもよい。ウレア結合含有量とウレタン結合含有量のモル比は、通常100/0〜10/90であり、好ましくは80/20〜20/80、さらに好ましくは、60/40〜30/70である。ウレア結合のモル比が10[%]未満では、耐ホットオフセット性が悪化する。 When [NCO] / [NHx] is more than 2 or less than 1/2, the molecular weight of the urea-modified polyester is lowered, and the hot offset resistance is deteriorated. The urea-modified polyester may contain a urethane bond together with a urea bond. The molar ratio of the urea bond content to the urethane bond content is usually 100/0 to 10/90, preferably 80/20 to 20/80, and more preferably 60/40 to 30/70. When the molar ratio of the urea bond is less than 10%, the hot offset resistance is deteriorated.
ウレア変性ポリエステルは、ワンショット法、などにより製造される。多価アルコール(PO)と多価カルボン酸(PC)を、テトラブトキシチタネート、ジブチルチンオキサイドなど公知のエステル化触媒の存在下、150〜280[℃]に加熱し、必要により減圧としながら生成する水を留去して、水酸基を有するポリエステルを得る。次いで40〜140[℃]にて、これに多価イソシアネート(PIC)を反応させ、イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー(A)を得る。さらにこの(A)にアミン類(B)を0〜140[℃]にて反応させ、ウレア変性ポリエステルを得る。 The urea-modified polyester is produced by a one-shot method or the like. Polyhydric alcohol (PO) and polyhydric carboxylic acid (PC) are produced in the presence of a known esterification catalyst such as tetrabutoxy titanate and dibutyltin oxide at 150 to 280 [° C.] and, if necessary, reduced pressure. Water is distilled off to obtain a polyester having a hydroxyl group. Next, at 40 to 140 [° C.], this is reacted with polyvalent isocyanate (PIC) to obtain a polyester prepolymer (A) having an isocyanate group. Further, this (A) is reacted with amines (B) at 0 to 140 [° C.] to obtain a urea-modified polyester.
多価イソシアネート化合物(PIC)を反応させる際、及び(A)と(B)を反応させる際には、必要により溶剤を用いることもできる。使用可能な溶剤としては、芳香族溶剤(トルエン、キシレンなど);ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど);エステル類(酢酸エチルなど);アミド類(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなど)およびエーテル類(テトラヒドロフランなど)などの多価イソシアネート化合物(PIC)に対して不活性なものが挙げられる。 When reacting the polyvalent isocyanate compound (PIC) and when reacting (A) and (B), a solvent may be used as necessary. Usable solvents include aromatic solvents (toluene, xylene, etc.); ketones (acetone, methyl ethyl ketone, methyl isobutyl ketone, etc.); esters (ethyl acetate, etc.); amides (dimethylformamide, dimethylacetamide, etc.) and ethers Inactive to polyvalent isocyanate compounds (PIC) such as benzene (such as tetrahydrofuran).
また、ポリエステルプレポリマー(A)とアミン類(B)との架橋及び/または伸長反応には、必要により反応停止剤を用い、得られるウレア変性ポリエステルの分子量を調整することができる。反応停止剤としては、モノアミン(ジエチルアミン、ジブチルアミン、ブチルアミン、ラウリルアミンなど)、およびそれらをブロックしたもの(ケチミン化合物)などが挙げられる。 In addition, in the crosslinking and / or elongation reaction between the polyester prepolymer (A) and the amines (B), a reaction terminator may be used as necessary to adjust the molecular weight of the resulting urea-modified polyester. Examples of the reaction terminator include monoamines (diethylamine, dibutylamine, butylamine, laurylamine, etc.), and those obtained by blocking them (ketimine compounds).
ウレア変性ポリエステルの重量平均分子量は、通常1万以上、好ましくは2万〜1000万、さらに好ましくは3万〜100万である。1万未満では耐ホットオフセット性が悪化する。ウレア変性ポリエステル等の数平均分子量は、先の未変性ポリエステルを用いる場合は特に限定されるものではなく、前記重量平均分子量とするのに得やすい数平均分子量でよい。ウレア変性ポリエステルを単独で使用する場合は、その数平均分子量は、通常2000〜15000、好ましくは2000〜10000、さらに好ましくは2000〜8000である。20000を超えると低温定着性およびフルカラー装置に用いた場合の光沢性が悪化する。 The weight average molecular weight of the urea-modified polyester is usually 10,000 or more, preferably 20,000 to 10,000,000, and more preferably 30,000 to 1,000,000. If it is less than 10,000, the hot offset resistance deteriorates. The number average molecular weight of the urea-modified polyester or the like is not particularly limited when the above-mentioned unmodified polyester is used, and may be a number average molecular weight that can be easily obtained to obtain the weight average molecular weight. When the urea-modified polyester is used alone, its number average molecular weight is usually 2000-15000, preferably 2000-10000, more preferably 2000-8000. When it exceeds 20000, the low-temperature fixability and the glossiness when used in a full-color apparatus are deteriorated.
未変性ポリエステルとウレア変性ポリエステルとを併用することで、低温定着性および複写機500に用いた場合の光沢性が向上するので、ウレア変性ポリエステルを単独で使用するよりも好ましい。なお、未変性ポリエステルはウレア結合以外の化学結合で変性されたポリエステルを含んでも良い。
By using the unmodified polyester and the urea-modified polyester in combination, the low-temperature fixability and the gloss when used in the copying
未変性ポリエステルとウレア変性ポリエステルとは、少なくとも一部が相溶していることが低温定着性、耐ホットオフセット性の面で好ましい。従って、未変性ポリエステルとウレア変性ポリエステルとは類似の組成であることが好ましい。 The unmodified polyester and the urea-modified polyester are preferably at least partially compatible with each other in terms of low-temperature fixability and hot offset resistance. Therefore, it is preferable that the unmodified polyester and the urea-modified polyester have a similar composition.
また、未変性ポリエステルとウレア変性ポリエステルとの重量比は、通常20/80〜95/5、好ましくは70/30〜95/5、さらに好ましくは75/25〜95/5、特に好ましくは80/20〜93/7である。ウレア変性ポリエステルの重量比が5[%]未満では、耐ホットオフセット性が悪化するとともに、耐熱保存性と低温定着性の両立の面で不利になる。 The weight ratio of unmodified polyester to urea-modified polyester is usually 20/80 to 95/5, preferably 70/30 to 95/5, more preferably 75/25 to 95/5, and particularly preferably 80 /. 20-93 / 7. When the weight ratio of the urea-modified polyester is less than 5 [%], the hot offset resistance is deteriorated, and it is disadvantageous in terms of both heat-resistant storage stability and low-temperature fixability.
未変性ポリエステルとウレア変性ポリエステルとを含むバインダー樹脂のガラス転移点(Tg)は、通常45〜65[℃]、好ましくは45〜60[℃]である。45[℃]未満ではトナーの耐熱性が悪化し、65[℃]を超えると低温定着性が不十分となる。 The glass transition point (Tg) of the binder resin containing unmodified polyester and urea-modified polyester is usually 45 to 65 [° C.], preferably 45 to 60 [° C.]. If the temperature is less than 45 [° C.], the heat resistance of the toner deteriorates, and if it exceeds 65 [° C.], the low-temperature fixability becomes insufficient.
また、ウレア変性ポリエステルは、得られるトナー母体粒子の表面に存在しやすいため、公知のポリエステル系トナーと比較して、ガラス転移点が低くても耐熱保存性が良好な傾向を示す。 In addition, since the urea-modified polyester is likely to be present on the surface of the obtained toner base particles, the heat-resistant storage stability tends to be good even when the glass transition point is low as compared with known polyester-based toners.
<着色剤>
着色剤としては、公知の染料及び顔料が全て使用でき、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及びそれらの混合物が使用できる。着色剤の含有量はトナーに対して通常1〜15重量[%]、好ましくは3〜10重量[%]である。
<Colorant>
As the colorant, all known dyes and pigments can be used. For example, carbon black, nigrosine dye, iron black, naphthol yellow S, Hansa yellow (10G, 5G, G), cadmium yellow, yellow iron oxide, ocher , Yellow lead, titanium yellow, polyazo yellow, oil yellow, Hansa yellow (GR, A, RN, R), pigment yellow L, benzidine yellow (G, GR), permanent yellow (NCG), Vulcan fast yellow (5G, R), Tartrazine Lake, Quinoline Yellow Lake, Anthrazan Yellow BGL, Isoindolinone Yellow, Bengala, Red Dan, Lead Zhu, Cadmium Red, Cadmium Mercury Red, Antimon Zhu, Permanent Red 4R, Para Red, Phi Sayred, Parachlor Ortonito Aniline Red, Resol Fast Scarlet G, Brilliant Fast Scarlet, Brilliant Carmine B, Permanent Red (F2R, F4R, FRL, FRLL, F4RH), Fast Scarlet VD, Belkan Fast Rubin B, Brilliant Scarlet G, Resol Rubin GX, Permanent Red F5R , Brilliant Carmine 6B, Pigment Scarlet 3B, Bordeaux 5B, Toluidine Maroon, Permanent Bordeaux F2K, Helio Bordeaux BL, Bordeaux 10B, Bon Maroon Light, Bon Maroon Medium, Eosin Lake, Rhodamine Lake B, Rhodamine Lake Y, Alizarin Lake, Thio Indigo Red B, Thioindigo Maroon, Oil Red, Quinacridone Red, Pyrazolone Red Polyazo Red, Chrome Vermillion, Benzidine Orange, Perinone Orange, Oil Orange, Cobalt Blue, Cerulean Blue, Alkaline Blue Lake, Peacock Blue Lake, Victoria Blue Lake, Metal Free Phthalocyanine Blue, Phthalocyanine Blue, Fast Sky Blue, Indanthrene Blue (RS, BC), indigo, ultramarine blue, bitumen, anthraquinone blue, fast violet B, methyl violet lake, cobalt purple, manganese purple, dioxane violet, anthraquinone violet, chrome green, zinc green, chromium oxide, pyridian, emerald green, pigment Green B, Naphthol Green B, Green Gold, Acid Green Lake, Malachite Green Lake, Lid Russian nin green, anthraquinone green, titanium oxide, zinc white, litbon and mixtures thereof can be used. The content of the colorant is usually 1 to 15% [%], preferably 3 to 10% [%] based on the toner.
着色剤は樹脂と複合化されたマスターバッチとして用いることもできる。マスターバッチの製造、またはマスターバッチとともに混練されるバインダー樹脂としては、ポリスチレン、ポリ−p−クロロスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体の重合体、あるいはこれらとビニル化合物との共重合体、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、エポキシ樹脂、エポキシポリオール樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワックスなどが挙げられ、単独あるいは混合して使用できる。 The colorant can also be used as a master batch combined with a resin. As a binder resin to be kneaded together with the production of the master batch or the master batch, a polymer of styrene such as polystyrene, poly-p-chlorostyrene, polyvinyl toluene or the like, or a copolymer of these and a vinyl compound, Polymethyl methacrylate, polybutyl methacrylate, polyvinyl chloride, polyvinyl acetate, polyethylene, polypropylene, polyester, epoxy resin, epoxy polyol resin, polyurethane, polyamide, polyvinyl butyral, polyacrylic acid resin, rosin, modified rosin, terpene resin, fat Aromatic or alicyclic hydrocarbon resins, aromatic petroleum resins, chlorinated paraffins, paraffin waxes and the like can be mentioned, and these can be used alone or in combination.
<荷電制御剤>
荷電制御剤としては公知のものが使用でき、例えばニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体または化合物、タングステンの単体または化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体の金属塩等である。具体的にはニグロシン系染料のボントロン03、4級アンモニウム塩のボントロンP−51、含金属アゾ染料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、フェノール系縮合物のE−89(以上、オリエント化学工業社製)、4級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302、TP−415(以上、保土谷化学工業社製)、4級アンモニウム塩のコピーチャージPSY VP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、4級アンモニウム塩のコピーチャージ NEG VP2036、コピーチャージ NX VP434(以上、ヘキスト社製)、LRA−901、ホウ素錯体であるLR−147(日本カーリット社製)、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スルホン酸基、カルボキシル基、4級アンモニウム塩等の官能基を有する高分子系の化合物が挙げられる。このうち、特にトナーを負極性に制御する物質が好ましく使用される。
<Charge control agent>
Known charge control agents can be used, such as nigrosine dyes, triphenylmethane dyes, chromium-containing metal complex dyes, molybdate chelate pigments, rhodamine dyes, alkoxy amines, quaternary ammonium salts (fluorine-modified 4 Secondary ammonium salts or compounds, tungsten simple substances or compounds, fluorine activators, salicylic acid metal salts, and metal salts of salicylic acid derivatives. Specifically, Bontron 03 of a nigrosine dye, Bontron P-51 of a quaternary ammonium salt, Bontron S-34 of a metal-containing azo dye, E-82 of an oxynaphthoic acid metal complex, E-84 of a salicylic acid metal complex , Phenolic condensate E-89 (above, Orient Chemical Industries, Ltd.), quaternary ammonium salt molybdenum complex TP-302, TP-415 (above, Hodogaya Chemical Co., Ltd.), quaternary ammonium salt copy Charge PSY VP2038, copy blue PR of triphenylmethane derivative, copy charge of quaternary ammonium salt NEG VP2036, copy charge NX VP434 (manufactured by Hoechst), LRA-901, LR-147 which is a boron complex (Nippon Carlit) Manufactured), copper phthalocyanine, perylene, quinacridone, azo series Fee, a sulfonic acid group, a carboxyl group, and polymer compounds having a functional group such as quaternary ammonium salts. Of these, substances that control the negative polarity of the toner are particularly preferably used.
荷電制御剤の使用量は、バインダー樹脂の種類、必要に応じて使用される添加剤の有無、分散方法を含めたトナー製造方法によって決定されるもので、一義的に限定されるものではない。しかし、好ましくはバインダー樹脂100[重量部]に対して、0.1〜10[重量部]の範囲で用いられる。好ましくは、0.2〜5[重量部]の範囲がよい。10[重量部]を超える場合にはトナーの帯電性が大きすぎ、荷電制御剤の効果を減退させ、現像ローラ42との静電的吸引力が増大し、現像剤の流動性低下や、画像濃度の低下を招く。
The amount of charge control agent used is determined by the type of binder resin, the presence or absence of additives used as necessary, and the toner production method including the dispersion method, and is not uniquely limited. However, it is preferably used in the range of 0.1 to 10 [parts by weight] with respect to 100 [parts by weight] of the binder resin. Preferably, the range of 0.2-5 [weight part] is good. If it exceeds 10 [parts by weight], the chargeability of the toner is too high, the effect of the charge control agent is reduced, the electrostatic attractive force with the developing
<離型剤>
離型剤としては、融点が50〜120[℃]の低融点のワックスが、バインダー樹脂との分散の中でより離型剤として効果的に定着装置12の定着ローラとトナー界面との間で働く。これにより、定着ローラにオイルの如き離型剤を塗布することなく高温オフセットに対し効果を示す。
このようなワックス成分としては、以下のものが挙げられる。
ロウ類及びワックス類としては、カルナバワックス、綿ロウ、木ロウ、ライスワックス等の植物系ワックス、ミツロウ、ラノリン等の動物系ワックス、オゾケライト、セルシン等の鉱物系ワックス、及びパラフィン、マイクロクリスタリン、ペトロラタム等の石油ワックス等が挙げられる。
また、これら天然ワックスの外に、フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス等の合成炭化水素ワックス、エステル、ケトン、エーテル等の合成ワックス等が挙げられる。
さらに、12−ヒドロキシステアリン酸アミド、ステアリン酸アミド、無水フタル酸イミド、塩素化炭化水素等の脂肪酸アミド及び、低分子量の結晶性高分子樹脂である、ポリ−n−ステアリルメタクリレート、ポリ−n−ラウリルメタクリレート等のポリアクリレートのホモ重合体あるいは共重合体(例えば、n−ステアリルアクリレート−エチルメタクリレートの共重合体等)等、側鎖に長いアルキル基を有する結晶性高分子等も用いることができる。
<Release agent>
As a release agent, a low melting point wax having a melting point of 50 to 120 [° C.] is more effectively used as a release agent in the dispersion with the binder resin between the fixing roller of the fixing
Examples of such a wax component include the following.
Waxes and waxes include plant waxes such as carnauba wax, cotton wax, wood wax, rice wax, animal waxes such as beeswax and lanolin, mineral waxes such as ozokerite and cercin, and paraffin, microcrystalline, and petrolatum. And petroleum wax.
In addition to these natural waxes, synthetic hydrocarbon waxes such as Fischer-Tropsch wax and polyethylene wax, and synthetic waxes such as esters, ketones, and ethers can be used.
Furthermore, fatty acid amides such as 12-hydroxystearic acid amide, stearic acid amide, phthalic anhydride imide, chlorinated hydrocarbon, and low molecular weight crystalline polymer resin, poly-n-stearyl methacrylate, poly-n- A crystalline polymer having a long alkyl group in the side chain such as a homopolymer or copolymer of polyacrylate such as lauryl methacrylate (for example, a copolymer of n-stearyl acrylate-ethyl methacrylate, etc.) can also be used. .
荷電制御剤、離型剤はマスターバッチ、バインダー樹脂とともに溶融混練することもできるし、もちろん有機溶剤に溶解、分散する際に加えても良い。 The charge control agent and the release agent can be melt-kneaded together with the master batch and the binder resin, and of course, they may be added when dissolved and dispersed in the organic solvent.
<外添剤>
トナー粒子の流動性や現像性、帯電性を補助するための外添剤として、無機微粒子が好ましく用いられる。この無機微粒子の一次粒子径は、5×10−3〜2[μm]であることが好ましく、特に5×10−3〜0.5[μm]であることが好ましい。また、BET法による比表面積は、20〜500[m2/g]であることが好ましい。この無機微粒子の使用割合は、トナーの0.01〜5[wt%]であることが好ましく、特に0.01〜2.0[wt%]であることが好ましい。
<External additive>
Inorganic fine particles are preferably used as an external additive for assisting the fluidity, developability and chargeability of the toner particles. The primary particle diameter of the inorganic fine particles is preferably 5 × 10 −3 to 2 [μm], particularly preferably 5 × 10 −3 to 0.5 [μm]. Moreover, it is preferable that the specific surface area by BET method is 20-500 [m < 2 > / g]. The use ratio of the inorganic fine particles is preferably 0.01 to 5 [wt%] of the toner, and particularly preferably 0.01 to 2.0 [wt%].
無機微粒子の具体例としては、例えばシリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ベンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素などを挙げることができる。
中でも、流動性付与剤としては、疎水性シリカ微粒子と疎水性酸化チタン微粒子を併用するのが好ましい。
特に両微粒子の平均粒径が5×10−2[μm]以下のものを使用して攪拌混合を行った場合、トナーとの静電力、ファンデルワールス力は格段に向上する。
このことにより、所望の帯電レベルを得るために行われる現像装置4内部の攪拌混合によっても、トナーから流動性付与剤が脱離することなく、ホタル(局所的な転写不良)などが発生しない良好な画像品質が得られて、さらに転写残トナーの低減が図られる。
Specific examples of the inorganic fine particles include, for example, silica, alumina, titanium oxide, barium titanate, magnesium titanate, calcium titanate, strontium titanate, zinc oxide, tin oxide, silica sand, clay, mica, wollastonite, diatomaceous earth. Examples include soil, chromium oxide, cerium oxide, bengara, antimony trioxide, magnesium oxide, zirconium oxide, barium sulfate, barium carbonate, calcium carbonate, silicon carbide, and silicon nitride.
Among these, as the fluidity imparting agent, it is preferable to use a combination of hydrophobic silica fine particles and hydrophobic titanium oxide fine particles.
Particularly when both the fine particles have an average particle diameter of 5 × 10 −2 [μm] or less and are stirred and mixed, the electrostatic force and van der Waals force with the toner are remarkably improved.
As a result, even when stirring and mixing in the developing
酸化チタン微粒子は、環境安定性、画像濃度安定性に優れている反面、帯電立ち上がり特性の悪化傾向にあることより、酸化チタン微粒子添加量がシリカ微粒子添加量よりも多くなると、この副作用の影響が大きくなることが考えられる。 Titanium oxide fine particles are excellent in environmental stability and image density stability, but have a tendency to deteriorate the charge rise characteristics. Therefore, if the amount of titanium oxide fine particles added is larger than the amount of silica fine particles added, this side effect is affected. It can be considered large.
しかし、疎水性シリカ微粒子及び疎水性酸化チタン微粒子の添加量が0.3〜1.5[wt%]の範囲では、帯電立ち上がり特性が大きく損なわれず、所望の帯電立ち上がり特性が得られ、すなわち、コピーの繰り返しを行っても、安定した画像品質が得られる。 However, when the addition amount of the hydrophobic silica fine particles and the hydrophobic titanium oxide fine particles is in the range of 0.3 to 1.5 [wt%], the charge rising characteristics are not greatly impaired, and the desired charge rising characteristics can be obtained. Stable image quality can be obtained even when copying is repeated.
次に、トナーの製造方法について説明する。ここでは、好ましい製造方法について示すが、これに限られるものではない。 Next, a toner manufacturing method will be described. Here, although a preferable manufacturing method is shown, it is not limited to this.
<トナーの製造方法>
(1)着色剤、未変性ポリエステル、イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー、離型剤を有機溶媒中に分散させトナー材料液を作る。有機溶媒は、沸点が100[℃]未満の揮発性であることが、トナー母体粒子形成後の除去が容易である点から好ましい。具体的には、トルエン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロエチリデン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどを単独あるいは2種以上組合せて用いることができる。特に、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒および塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素が好ましい。有機溶媒の使用量は、ポリエステルプレポリマー100[重量部]に対し、通常0〜300[重量部]、好ましくは0〜100[重量部]、さらに好ましくは25〜70[重量部]である。
<Toner production method>
(1) A toner material solution is prepared by dispersing a colorant, unmodified polyester, a polyester prepolymer having an isocyanate group, and a release agent in an organic solvent. The organic solvent is preferably volatile with a boiling point of less than 100 [° C.] from the viewpoint of easy removal after toner base particle formation. Specifically, toluene, xylene, benzene, carbon tetrachloride, methylene chloride, 1,2-dichloroethane, 1,1,2-trichloroethane, trichloroethylene, chloroform, monochlorobenzene, dichloroethylidene, methyl acetate, ethyl acetate, methyl ethyl ketone, Methyl isobutyl ketone and the like can be used alone or in combination of two or more. In particular, aromatic solvents such as toluene and xylene and halogenated hydrocarbons such as methylene chloride, 1,2-dichloroethane, chloroform, and carbon tetrachloride are preferable. The amount of the organic solvent used is usually 0 to 300 [parts by weight], preferably 0 to 100 [parts by weight], and more preferably 25 to 70 [parts by weight] with respect to 100 [parts by weight] of the polyester prepolymer.
(2)トナー材料液を界面活性剤、樹脂微粒子の存在下、水系媒体中で乳化させる。水系媒体は、水単独でも良いし、アルコール(メタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコールなど)、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、セルソルブ類(メチルセルソルブなど)、低級ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)などの有機溶媒を含むものであってもよい。 (2) The toner material liquid is emulsified in an aqueous medium in the presence of a surfactant and resin fine particles. The aqueous medium may be water alone or an organic solvent such as alcohol (methanol, isopropyl alcohol, ethylene glycol, etc.), dimethylformamide, tetrahydrofuran, cellosolves (methyl cellosolve, etc.), lower ketones (acetone, methyl ethyl ketone, etc.). It may be included.
トナー材料液100[重量部]に対する水系媒体の使用量は、通常50〜2000[重量部]、好ましくは100〜1000[重量部]である。50[重量部]未満ではトナー材料液の分散状態が悪く、所定の粒径のトナー粒子が得られない。20000[重量部]を超えると経済的でない。 The amount of the aqueous medium used relative to 100 [parts by weight] of the toner material liquid is usually 50 to 2000 [parts by weight], preferably 100 to 1000 [parts by weight]. If the amount is less than 50 [parts by weight], the dispersion state of the toner material liquid is poor, and toner particles having a predetermined particle diameter cannot be obtained. If it exceeds 20000 [parts by weight], it is not economical.
また、水系媒体中の分散を良好にするために、界面活性剤、樹脂微粒子等の分散剤を適宜加える。界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、リン酸エステルなどのアニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩、アミノアルコール脂肪酸誘導体、ポリアミン脂肪酸誘導体、イミダゾリンなどのアミン塩型や、アルキルトリメチルアンモニム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ピリジニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、塩化ベンゼトニウムなどの4級アンモニウム塩型のカチオン性界面活性剤、脂肪酸アミド誘導体、多価アルコール誘導体などの非イオン界面活性剤、例えばアラニン、ドデシルジ(アミノエチル)グリシン、ジ(オクチルアミノエチル)グリシンやN−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムベタインなどの両性界面活性剤が挙げられる。 Further, in order to improve the dispersion in the aqueous medium, a dispersant such as a surfactant and resin fine particles is appropriately added. As surfactants, anionic surfactants such as alkylbenzene sulfonates, α-olefin sulfonates, phosphate esters, alkylamine salts, amino alcohol fatty acid derivatives, polyamine fatty acid derivatives, amine salt types such as imidazoline, Quaternary ammonium salt type cationic surfactants such as alkyltrimethylammonium salts, dialkyldimethylammonium salts, alkyldimethylbenzylammonium salts, pyridinium salts, alkylisoquinolinium salts, benzethonium chloride, fatty acid amide derivatives, polyhydric alcohols Nonionic surfactants such as derivatives, for example, amphoteric surfactants such as alanine, dodecyldi (aminoethyl) glycine, di (octylaminoethyl) glycine and N-alkyl-N, N-dimethylammonium betaine And the like.
また、フルオロアルキル基を有する界面活性剤を用いることにより、非常に少量でその効果をあげることができる。好ましく用いられるフルオロアルキル基を有するアニオン性界面活性剤としては、炭素数2〜10のフルオロアルキルカルボン酸及びその金属塩、パーフルオロオクタンスルホニルグルタミン酸ジナトリウム、3−[ω−フルオロアルキル(C6〜C11)オキシ]−1−アルキル(C3〜C4)スルホン酸ナトリウム、3−[ω−フルオロアルカノイル(C6〜C8)−N−エチルアミノ]−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、フルオロアルキル(C11〜C20)カルボン酸及び金属塩、パーフルオロアルキルカルボン酸(C7〜C13)及びその金属塩、パーフルオロアルキル(C4〜C12)スルホン酸及びその金属塩、パーフルオロオクタンスルホン酸ジエタノールアミド、N−プロピル−N−(2−ヒドロキシエチル)パーフルオロオクタンスルホンアミド、パーフルオロアルキル(C6〜C10)スルホンアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩、パーフルオロアルキル(C6〜C10)−N−エチルスルホニルグリシン塩、モノパーフルオロアルキル(C6〜C16)エチルリン酸エステルなどが挙げられる。 Further, by using a surfactant having a fluoroalkyl group, the effect can be obtained in a very small amount. Preferred anionic surfactants having a fluoroalkyl group include fluoroalkyl carboxylic acids having 2 to 10 carbon atoms and metal salts thereof, disodium perfluorooctanesulfonyl glutamate, 3- [ω-fluoroalkyl (C6-C11 ) Oxy] -1-alkyl (C3-C4) sodium sulfonate, 3- [ω-fluoroalkanoyl (C6-C8) -N-ethylamino] -1-propanesulfonic acid sodium, fluoroalkyl (C11-C20) carvone Acids and metal salts, perfluoroalkylcarboxylic acids (C7 to C13) and metal salts thereof, perfluoroalkyl (C4 to C12) sulfonic acids and metal salts thereof, perfluorooctanesulfonic acid diethanolamide, N-propyl-N- ( 2-Hydroxyethyl) Perful Olooctanesulfonamide, perfluoroalkyl (C6-C10) sulfonamidopropyltrimethylammonium salt, perfluoroalkyl (C6-C10) -N-ethylsulfonylglycine salt, monoperfluoroalkyl (C6-C16) ethyl phosphate, etc. Can be mentioned.
商品名としては、サーフロンS−111、S−112、S−113(旭硝子社製)、フロラードFC−93、FC−95、FC−98、FC−129(住友3M社製)、ユニダインDS−101、DS−102(ダイキン工業社製)、メガファックF−110、F−120、F−113、F−191、F−812、F−833(大日本インキ社製)、エクトップEF−102、103、104、105、112、123A、123B、306A、501、201、204、(トーケムプロダクツ社製)、フタージェントF−100、F150(ネオス社製)などが挙げられる。 Product names include Surflon S-111, S-112, S-113 (Asahi Glass Co., Ltd.), Florard FC-93, FC-95, FC-98, FC-129 (Sumitomo 3M Co., Ltd.), Unidyne DS-101. DS-102 (manufactured by Daikin Industries, Ltd.), Megafac F-110, F-120, F-113, F-191, F-812, F-833 (manufactured by Dainippon Ink, Inc.), Xtop EF-102, 103, 104, 105, 112, 123A, 123B, 306A, 501, 201, 204 (manufactured by Tochem Products), and Fgentent F-100, F150 (manufactured by Neos).
また、カチオン性界面活性剤としては、フルオロアルキル基を右する脂肪族1級、2級もしくは2級アミン酸、パーフルオロアルキル(C6−C10)スルホンアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩などの脂肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩、商品名としてはサーフロンS−121(旭硝子社製)、フロラードFC−135(住友3M社製)、ユニダインDS−202(ダイキンエ業杜製)、メガファックF−150、F−824(大日本インキ社製)、エクトップEF−132(トーケムプロダクツ社製)、フタージェントF−300(ネオス社製)などが挙げられる。 Moreover, as the cationic surfactant, aliphatic quaternary ammonium such as aliphatic primary, secondary or secondary amic acid, perfluoroalkyl (C6-C10) sulfonamidopropyltrimethylammonium salt which has a right fluoroalkyl group is used. Salt, benzalkonium salt, benzethonium chloride, pyridinium salt, imidazolinium salt, trade names include Surflon S-121 (manufactured by Asahi Glass), Florard FC-135 (manufactured by Sumitomo 3M), Unidyne DS-202 (Daikin Industries) Smoke), Megafac F-150, F-824 (Dainippon Ink Co., Ltd.), Xtop EF-132 (Tochem Products), Footage F-300 (Neos), and the like.
樹脂微粒子は、水系媒体中で形成されるトナー母体粒子を安定化させるために加えられる。このために、トナー母体粒子の表面上に存在する被覆率が10〜90[%]の範囲になるように加えられることが好ましい。例えば、ポリメタクリル酸メチル微粒子1[μm]、及び3[μm]、ポリスチレン微粒子0.5[μm]及び2[μm]、ポリ(スチレン―アクリロニトリル)微粒子1[μm]等を挙げられる。商品名では、PB−200H(花王社製)、SGP(総研社製)、テクノポリマーSB(積水化成品工業社製)、SGP−3G(総研社製)、ミクロパール(積水ファインケミカル社製)等がある。 The resin fine particles are added to stabilize the toner base particles formed in the aqueous medium. For this reason, it is preferable to add so that the coverage which exists on the surface of a toner base particle becomes the range of 10-90 [%]. Examples thereof include polymethyl methacrylate fine particles 1 [μm] and 3 [μm], polystyrene fine particles 0.5 [μm] and 2 [μm], poly (styrene-acrylonitrile) fine particles 1 [μm], and the like. In terms of product names, PB-200H (manufactured by Kao Corporation), SGP (manufactured by Sokensha), technopolymer SB (manufactured by Sekisui Plastics Co., Ltd.), SGP-3G (manufactured by Sokensha), micropearl (manufactured by Sekisui Fine Chemical), etc. There is.
また、リン酸三カルシウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、コロイダルシリカ、ヒドロキシアパタイト等の無機化合物分散剤も用いることができる。 In addition, inorganic compound dispersants such as tricalcium phosphate, calcium carbonate, titanium oxide, colloidal silica, and hydroxyapatite can also be used.
上記の樹脂微粒子、無機化合物分散剤と併用して使用可能な分散剤として、高分子系保護コロイドにより分散液滴を安定化させても良い。例えばアクリル酸、メタクリル酸、α−シアノアクリル酸、α−シアノメタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマール酸、マレイン酸または無水マレイン酸などの酸類、あるいは水酸基を含有する(メタ)アクリル系単量体、例えばアクリル酸−β−ヒドロキシエチル、メタクリル酸−β−ヒドロキシエチル、アクリル酸−β−ヒドロキシプロビル、メタクリル酸−β−ヒドロキシプロピル、アクリル酸−γ−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸−γ−ヒドロキシプロピル、アクリル酸−3−クロロ2−ヒドロキシプロビル、メタクリル酸−3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル、ジエチレングリコールモノアクリル酸エステル、ジエチレングリコールモノメタクリル酸エステル、グリセリンモノアクリル酸エステル、グリセリンモノメタクリル酸エステル、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドなど、ビニルアルコールまたはビニルアルコールとのエーテル類、例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルプロピルエーテルなど、またはビニルアルコールとカルボキシル基を含有する化合物のエステル類、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニルなど、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミドあるいはこれらのメチロール化合物、アクリル酸クロライド、メタクリル酸クロライドなどの酸クロライド類、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、エチレンイミンなどの含窒素化合物、またはその複素環を有するものなどのホモポリマーまたは共重合体、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシプロピレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシプロピレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルフェニルエステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエステルなどのポリオキシエチレン系、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース類などが使用できる。 As a dispersant that can be used in combination with the above resin fine particles and inorganic compound dispersant, the dispersed droplets may be stabilized by a polymer protective colloid. For example, acrylic acid, methacrylic acid, α-cyanoacrylic acid, α-cyanomethacrylic acid, itaconic acid, crotonic acid, fumaric acid, maleic acid or maleic anhydride and other (meth) acrylic monomers containing hydroxyl groups Bodies such as acrylic acid-β-hydroxyethyl, methacrylic acid-β-hydroxyethyl, acrylic acid-β-hydroxypropyl, methacrylic acid-β-hydroxypropyl, acrylic acid-γ-hydroxypropyl, methacrylic acid-γ-hydroxy Propyl, acrylic acid-3-chloro-2-hydroxypropyl, methacrylic acid-3-chloro-2-hydroxypropyl, diethylene glycol monoacrylate, diethylene glycol monomethacrylate, glycerol monoacrylate, glycerol monomethacrylate Luric acid esters, N-methylol acrylamide, N-methylol methacrylamide, etc., vinyl alcohol or ethers with vinyl alcohol, such as vinyl methyl ether, vinyl ethyl ether, vinyl propyl ether, or compounds containing vinyl alcohol and a carboxyl group Esters such as vinyl acetate, vinyl propionate, vinyl butyrate, acrylamide, methacrylamide, diacetone acrylamide or their methylol compounds, acid chlorides such as acrylic acid chloride, methacrylic acid chloride, vinyl pyridine, vinyl pyrrolidone, vinyl Nitrogen compounds such as imidazole and ethyleneimine, or homopolymers or copolymers such as those having a heterocyclic ring thereof, polyoxyethylene, poly Xoxypropylene, polyoxyethylene alkylamine, polyoxypropylene alkylamine, polyoxyethylene alkylamide, polyoxypropylene alkylamide, polyoxyethylene nonylphenyl ether, polyoxyethylene lauryl phenyl ether, polyoxyethylene stearyl phenyl ester, polyoxy Polyoxyethylenes such as ethylene nonylphenyl ester, celluloses such as methyl cellulose, hydroxyethyl cellulose, and hydroxypropyl cellulose can be used.
分散の方法としては特に限定されるものではないが、低速せん断式、高速せん断式、摩擦式、高圧ジェット式、超音波などの公知の設備が適用できる。この中でも、分散体の粒径を2〜20[μm]にするために高速せん断式が好ましい。高速せん断式分散機を使用した場合、回転数は特に限定はないが、通常1000〜30000[rpm]、好ましくは5000〜20000[rpm]である。分散時間は特に限定はないが、バッチ方式の場合は、通常0.1〜5[分]である。分散時の温度としては、通常、0〜150[℃](加圧下)、好ましくは40〜98[℃]である。
The dispersion method is not particularly limited, and known equipment such as a low-speed shear method, a high-speed shear method, a friction method, a high-pressure jet method, and an ultrasonic wave can be applied. Among these, in order to make the particle size of the
(3)乳化液の作製と同時に、アミン類(B)を添加し、イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー(A)との反応を行わせる。この反応は、分子鎖の架橋及び/又は伸長を伴う。反応時間は、ポリエステルプレポリマー(A)の有するイソシアネート基構造とアミン類(B)との反応性により選択されるが、通常10分〜40時間、好ましくは2〜24時間である。反応温度は、通常、0〜150[℃]、好ましくは40〜98[℃]である。また、必要に応じて公知の触媒を使用することができる。具体的にはジブチルチンラウレート、ジオクチルチンラウレートなどが挙げられる。 (3) At the same time as the preparation of the emulsion, the amines (B) are added to cause a reaction with the polyester prepolymer (A) having an isocyanate group. This reaction involves molecular chain crosslinking and / or elongation. The reaction time is selected depending on the reactivity between the isocyanate group structure of the polyester prepolymer (A) and the amines (B), but is usually 10 minutes to 40 hours, preferably 2 to 24 hours. The reaction temperature is generally 0 to 150 [° C.], preferably 40 to 98 [° C.]. Moreover, a well-known catalyst can be used as needed. Specific examples include dibutyltin laurate and dioctyltin laurate.
(4)反応終了後、乳化分散体(反応物)から有機溶媒を除去し、洗浄、乾燥してトナー母体粒子を得る。有機溶媒を除去するためには、系全体を徐々に層流の攪拌状態で昇温し、一定の温度域で強い攪拌を与えた後、脱溶媒を行うことで紡錘形のトナー母体粒子が作製できる。また、分散安定剤としてリン酸カルシウム塩などの酸、アルカリに溶解可能な物を用いた場合は、塩酸等の酸により、リン酸カルシウム塩を溶解した後、水洗するなどの方法によって、トナー母体粒子からリン酸カルシウム塩を除去する。その他酵素による分解などの操作によっても除去できる。 (4) After completion of the reaction, the organic solvent is removed from the emulsified dispersion (reactant), washed and dried to obtain toner base particles. In order to remove the organic solvent, the temperature of the entire system is gradually raised in a laminar stirring state, and after giving strong stirring in a certain temperature range, the solvent base is removed to produce spindle-shaped toner base particles. . Further, when an acid such as calcium phosphate salt or an alkali-soluble material is used as the dispersion stabilizer, the calcium phosphate salt is dissolved from the toner base particles by a method such as dissolving the calcium phosphate salt with an acid such as hydrochloric acid and washing with water. Remove. It can also be removed by operations such as enzymatic degradation.
(5)上記で得られたトナー母体粒子に、荷電制御剤を打ち込み、ついで、シリカ微粒子、酸化チタン微粒子等の無機微粒子を外添させ、トナーを得る。荷電制御剤の打ち込み、及び無機微粒子の外添は、ミキサー等を用いた公知の方法によって行われる。これにより、小粒径であって、粒径分布のシャープなトナーを容易に得ることができる。さらに、有機溶媒を除去する工程で強い攪拌を与えることで、真球状からラクビーボール状の間の形状を制御することができ、さらに、表面のモフォロジーも滑らかなものから梅干形状の間で制御することができる。 (5) A charge control agent is injected into the toner base particles obtained above, and then inorganic fine particles such as silica fine particles and titanium oxide fine particles are externally added to obtain a toner. The injection of the charge control agent and the external addition of the inorganic fine particles are performed by a known method using a mixer or the like. Thereby, a toner having a small particle size and a sharp particle size distribution can be easily obtained. Furthermore, by giving strong agitation in the process of removing the organic solvent, the shape between the true spherical shape and the rugby ball shape can be controlled, and the surface morphology is also controlled between the smooth shape and the umeboshi shape. be able to.
上述したように、実施形態1の現像装置4が備える現像ローラ42の表面上には、凸部の高さや凹部の深さ(W3)が一定で規則的なパターンからなる凹凸が形成されている。従来の一成分現像装置としては、現像ローラの表面にサウンドブラスト処理等の粗面処理を施して表面に凹凸形状を形成したものがある。このように、現像ローラの表面に粗面処理を施すことにより、現像ローラがトナーを担持し、搬送する性能を向上させていた。しかしながら、粗面処理によって現像ローラの表面上に形成される凹凸は、凸部の高さ、凹部の深さ及び凹凸のパターンが不規則となる。凹部のパターンや深さが不規則であると、現像ローラ表面上のトナー担持量が安定せず、感光体上の潜像を現像したときに濃度ムラとなることがあった。一方、実施形態1の現像装置4では、凹部の深さ(W3)が一定で、その形成パターンが規則的であるため、現像ローラ42表面上のトナー担持量が安定し、現像時の濃度ムラの発生を抑制することができる。
As described above, on the surface of the developing
ここで、規則的な凹凸とはトナーの付着量が偏らずに、濃度ムラが抑えられている程度に凹凸が連続していれば良い。
また、例えば感光体2上の潜像に注目して、潜像が格子状に区画された領域に形成されたドット状潜像を有し、格子は軸方向において、複数種類のピッチで形成可能である。そして、奥部の軸方向におけるピッチが前記格子における複数種類のピッチのうち最長ピッチより短いものが連続しているようなものでも良い。
また、本発明は、現像ローラ42の表面上の凹凸形状が、規則的な凹凸以外のものでも効果は奏することが可能であるが、規則的な凹凸を有するものであれば、画像品質の面から好ましい。
Here, the regular unevenness is sufficient as long as the unevenness is suppressed to the extent that density unevenness is suppressed without unevenness of the toner adhesion amount.
Further, for example, paying attention to the latent image on the
In addition, the present invention can be effective even if the uneven shape on the surface of the developing
図20は、第一規制ブレード45が腹当て状態の現像装置4の現像剤規制部の拡大説明図であり、図21は、第一規制ブレード45が先端当て状態の現像装置4の現像剤規制部の拡大説明図である。
図1、図20及び図21に示すように、実施形態1の現像装置4では、図中矢印B方向が表面移動方向である現像ローラ42が規制位置において上方から下方に移動する。このような場合には、トナーTに働く自重によってトナーTには下方向の力(Fg)が加わるため、第一規制ブレード45の応力(Fb)によるトナーTに対する圧縮力を減少させることが出来る。よって、現像ローラ42の凸部42aにおける現像ローラ42の表面移動方向下流側の部分(図20及び図21中の42cの部分)にトナーTが凝集することを抑制できる。これにより、フィルミングの発生を抑制することができ、現像ローラ42上でのQ/M値やM/A値の変動を抑制することができる。
FIG. 20 is an enlarged explanatory view of the developer restricting portion of the developing
As shown in FIGS. 1, 20, and 21, in the developing
また、現像装置4で用いる現像剤であるトナーTとしては、加速凝集度が40[%]以下となるトナーTを用いることが望ましい。これにより、現像ローラ42の凸部42aにおける現像ローラ42の表面移動方向下流側の部分(図20中の42cの部分)でのトナーTの凝集をより緩和することが可能となる。なお、図20で示す規制位置では、第一規制ブレード45が現像ローラ42の表面に対して腹当て状態となっている。第一規制ブレード45の現像ローラ42の表面に対する当接状態としては、図21に示すように、先端当て状態である方が、凸部42aの頂面42tに存在するトナーTをすり切ることができ、より好ましい。
Further, as the toner T that is a developer used in the developing
図22に示すように、現像ローラ42の凸部42aの側面と凹部42bの底面との成す角γが90[°]未満の場合は、凹部42bの全体に供給ローラ44が当接する確率が減少してしまう。また、図23のように、一部でも凸部42aの側面と凹部42bの底面との成す角が90[°]未満の場合も、凹部42bの全体に供給ローラ44が当接する確率が減少してしまう。
これに対して、実施形態1の現像装置4が備える現像ローラ42は、図24に示すように、現像ローラ42の凸部42aの側面と凹部42bの底面とが成す角γが90[°]以上としている。図24に示すように、角γが90[°]以上の場合は、供給ローラ44が現像ローラ42上のトナーTに当たる確率が増加するため、リセット性が向上する。
As shown in FIG. 22, when the angle γ formed between the side surface of the
On the other hand, as shown in FIG. 24, the developing
図25は、凸部42aの側面と凹部42bの底面とが成す角γが凸部42aの上流側と下流側とが共に90[°]の構成の説明図である。すなわち、凸部42aにおける現像ローラ42の表面移動方向下流側の角γ(以下、「凸部下流角γ1」と呼ぶ)が90[°]である。さらに、凸部42aにおける現像ローラ42の表面移動方向上流側の角γ(以下、「凸部上流角γ2」と呼ぶ)が90[°]である。
図25に示すように、第一規制ブレード45の応力は図中矢印Fb方向に作用する。現像ローラ42が図中矢印Bで示す方向に表面移動するため、凹部42bに担持されたトナーTは、第一規制ブレード45の応力によって図25中の矢印Faで示す方向の圧縮力が作用する。このため、凸部42aにおける現像ローラ42の表面移動方向下流側の壁面に接触するトナーTが入れ替わらないと、特定のトナーTに対して繰り返し圧縮力が作用することとなり、トナーTが凝集するおそれがある。
FIG. 25 is an explanatory diagram of a configuration in which the angle γ formed by the side surface of the
As shown in FIG. 25, the stress of the
これに対して、実施形態1の現像装置4が備える現像ローラ42は、図26に示すように、凸部42aの側面と凹部42bの底面とが成す角γのうち、少なくとも凸部下流角γ1が鈍角となるように形成している。凸部下流角γ1が鈍角であることにより、凸部42aにおける現像ローラ42の表面移動方向下流側の壁面に接触するトナーTに対して、供給ローラ44による掻き出しが行われ易くなり、トナーTの入れ替わりを促すことができる。この壁面に接触するトナーTが入れ替わることで、特定のトナーTに対して繰り替えし圧縮力が作用することを防止し、トナーTが凝集することを防止することができる。
On the other hand, as shown in FIG. 26, the developing
なお、図26で示す現像ローラ42表面の拡大断面図では、第一規制ブレード45が現像ローラ42の表面に対して腹当て状態となっている。第一規制ブレード45の現像ローラ42の表面に対する当接状態としては、図27に示すように、先端当て状態である方が、凸部42aの頂面42tに存在するトナーTをすり切ることができ、より好ましい。そして、実施形態1の現像装置4では、図27に示すように先端当て状態となっている。
In the enlarged cross-sectional view of the surface of the developing
図28は、凸部42aのひし形状の頂面42tが有する二組の平行線(対辺)のうちどちらか一組が表面移動方向に直交する現像ローラ42の拡大上面図である。図28に示すように、頂面42tの一組の対辺が現像ローラ42の表面移動方向に直交する場合、凸部42aにおける現像ローラ42の表面移動方向下流側の部分(図28中の42cの部分)でトナーTが圧縮されやすくなる。このため、図28に示す構成では、フィルミングが増加する傾向にある。
FIG. 28 is an enlarged top view of the developing
これに対して、実施形態1の現像装置4が備える現像ローラ42は、図13(b)に示すように、凸部42aのひし形状の頂面42tが有する二組の平行線(対辺)の何れもが、現像ローラ42の表面移動方向に直交する方向に対して角度がある形状である。すなわち、凸部42aのひし形状の頂面42tが有する二組の平行線(凸部42aのひし形状の頂面42tの辺)と当接する第一規制ブレード45の摺擦方向とに角度がある。このため、凸部42aにおける現像ローラ42の表面移動方向下流側の部分(図13(b)中の42cの部分)でトナーTが圧縮され難くなる。実施形態1の現像装置4では、凸部42aのひし形状の頂面42tの辺と現像ローラ42の表面移動方向とが成す角の角度は、45[°]となっている。
On the other hand, as shown in FIG. 13B, the developing
実施形態1の現像装置4は、規制部材である第一規制ブレード45(ブレード部材450)の材料が金属製である。
特許文献1に記載の現像装置では、一定の規則的な凹凸形状が形成された現像ローラに接触する規制部材としてゴム製のものを用いていた。しかしながら、ゴム製の規制部材を用いた構成では、製造時の組み付け公差や経時使用のブレードの削れによって、規制部材の突き出し量が変化し、現像ローラ上のトナー量がばらつくことがあった。具体的には、現像ローラ上のトナーが極端に少なくなって画像濃度が薄くなったり、逆に、現像ローラ上トナー量が多くなってしまい、帯電不良が発生して、画像の地肌部が汚れる地汚れが発生したりすることがあった。
これに対して、実施形態1の現像装置4のように、第一規制ブレード45として、金属製のブレードを用いることにより、第一規制ブレード45の突き出し量がある程度の範囲で変化しても、現像ローラ42上のトナー量を安定させることができる。
In the developing
In the developing device described in
On the other hand, like the developing
現像ローラ42としては、炭素鋼(STKM等)、Al(アルミニウム)、SUSなど、汎用的な材料を用いることができる。また、第一規制ブレード45(ドクタブレード)としては、リン青銅(C5210)、銅(C1202)、ベリリウム銅(C1720)、ステンレス(SUS301、SUS304)などの材料を用いることができる。
As the developing
〔実験1〕
次に、第一規制ブレード45として、金属製のブレードを用いた場合と、ゴム製のブレードを用いた場合とについて、第一規制ブレード45の突き出し量の変化に対する現像ローラ42上のトナー量の安定性を比較した実験1について説明する。
ここで、図29を用いて第一規制ブレード45の突き出し量を変化させる方法について説明する。
[Experiment 1]
Next, when the metal blade is used as the
Here, a method of changing the protruding amount of the
まず、現像ローラ42に対して初期接触位置Q1でにおける接線方向(図29中の上下方向)に第一規制ブレード45が延在するように、第一規制ブレード45をエッジ当ての状態で現像ローラ42に接触させる。ここで、エッジ当てとは、第一規制ブレード45の対向面45bと先端面45aとの間の稜線を形成するエッジ部45e(後述する図31参照)が現像ローラ42の表面(凸部42aの表面である頂面42t)に接触する状態である。ここで、エッジ部45eは、第一規制ブレード45の対向面45bと、先端面45aとをそれぞれ延長させた二つの仮想平面が交差する仮想直線近傍を示す。そして、仮想直線近傍となる稜線を形成するエッジ部45eとしては、稜線が丸みを帯びていても良いし、面取りされていても良い。
具体的には平板状の第一規制ブレード45の自由端側の先端の現像ローラ42側の角部(エッジ部45e、丸みがあっても良いし、面取りされていても良い)が現像ローラ42の凸部42aに接触するようになっていれば良い。
First, the
Specifically, the corner (edge 45e, may be rounded or chamfered) on the developing
また、エッジ当て方向としては、図1及び図21等に示すように、第一規制ブレード45が固定されている部分(ブレードフォルダ45c)は、第一規制ブレード45が現像ローラ42に接触している部分よりも現像ローラ42の表面移動方向下流側に位置している。つまり、自由端の先端が現像ローラ42の回転に対して突き当たるように構成されている。
ここで、第一規制ブレード45を接触させる方法としては、平板状のブレード部材を折り曲げて、その曲げ部分を接触させる方法もあるが、トナーTをすりきる効果については上述のようにブレード部材の自由端側の先端を接触させる方法のほうが、効果が高く望ましい。第一規制ブレード45は現像ローラ42の表面移動方向下流側から突出して、エッジ当てとされる。
As for the edge contact direction, as shown in FIGS. 1 and 21, etc., the portion where the
Here, as a method of bringing the
次に、第一規制ブレード45の根元を支持するブレードフォルダ45c(台座部452)を初期接触位置Q1における現像ローラ42の法線方向(図29(a)中の矢印X方向)に沿って現像ローラ42側に移動させる。これにより、図29(b)に示すように、第一規制ブレード45における現像ローラ42に対して接触する位置が根元側に移動しつつ、第一規制ブレード45が撓み、第一規制ブレード45が、腹当てで撓んだ状態で接触する。ここで、腹当てとは、第一規制ブレード45における現像ローラ42と対向する対向面45bが接触し、且つ、エッジ部が接触していない状態である。また、このときの現像ローラ42の表面上における第一規制ブレード45の接触位置Qは、初期接触位置Q1から図29中の上方に変位する。
Next, the
図29(b)に示す状態からブレードフォルダ45cを初期接触位置Q1における法線方向に対して直行する方向(図29中の上下方向)に沿って現像ローラ42から離れる方向(図29中の矢印Z方向)に移動させると、突き出し量が徐々に少なくなる。そして、図29(c)に示すように、第一規制ブレード45が撓んだままの状態でエッジ当ての状態となる。図29(c)に示す状態からさらに突き出し量が徐々に少なくするようにZ方向にブレードフォルダ45cを移動させると、第一規制ブレード45が現像ローラ42から離間するまでは、第一規制ブレード45の撓み量が小さくなりつつ、エッジ当ての状態は維持される。
In the state shown in FIG. 29B, the
第一規制ブレード45が、金属製(りん青銅)の金属ブレードである場合と、ウレタンゴム製のゴムブレードである場合とについて、図29を用いて説明した突き出し量を変化させる方法によって突き出し量を変化させた。このときの現像ローラ42におけるトナー搬送量の変化を測定した実験結果を図30に示す。
The protruding amount is changed by the method of changing the protruding amount described with reference to FIG. 29 for the case where the
図30に示すグラフでは、第一規制ブレード45が腹当ての状態からエッジ当ての状態となった、図29(c)に示す状態における第一規制ブレード45の位置をゼロとした。そして、このゼロの位置よりもブレードフォルダ45cを図29中の矢印Z方向に移動させたときの変位を−(マイナス)とし、図29中の矢印Z方向とは逆方向に移動させたときの変位を+(プラス)として示している。すなわち、図30中の図中右側ほど突き出し量が多い条件となる。
図30中の破線で示すグラフは、ゴムブレードを用いた場合の実験結果であり、実線で示すグラフは、金属ブレードを用いた場合の実験結果である。
In the graph shown in FIG. 30, the position of the
A graph indicated by a broken line in FIG. 30 is an experimental result when a rubber blade is used, and a graph indicated by a solid line is an experimental result when a metal blade is used.
図30に示すように、第一規制ブレード45の位置が、+(プラス)方向にあるときには、金属ブレード、ゴムブレード共に位置がプラスに大きくなるにつれて、トナー搬送量が増加する。
これに対して、第一規制ブレード45の位置が、−(マイナス)方向にあるときには、金属ブレードの場合(実線)は、図30に示すように安定した搬送量を示す領域がある。一方、従来の現像装置で用いられていたゴムブレードの場合(破線)、−(マイナス)方向の位置のときは、現像ローラ42上にほとんどトナーTが搬送されなかった。
As shown in FIG. 30, when the position of the
On the other hand, when the position of the
図30を用いて説明した実験1によって、表面に規則的な凹凸形状を有する現像ローラ42に対する突き出し量について、ゴム製よりも金属製の第一規制ブレード45の方が現像ローラ42上のトナー量が所望量となる突き出し量の範囲が広いことがわかった。
よって、実施形態1のように第一規制ブレード45として金属製のブレードを用いることにより、第一規制ブレード45の取り付け時の、図29中のZ方向の設計公差の余裕度が上がるため、組み付け性が向上する。さらに、メカ公差の余裕度が上がり、部品を低コスト化できる。
According to
Therefore, by using a metal blade as the
図31は、エッジ当ての状態における第一規制ブレード45と現像ローラ42との接触位置Qの拡大説明図である。
図30を用いて説明したように、第一規制ブレード45として金属ブレードを用いた場合に、トナー量が安定する領域が得られるのは、第一規制ブレード45の先端であるエッジ部45eが現像ローラ42に接触するためである。具体的には図31に示すように、エッジ部45eが当たる場合は、トナーTが第一規制ブレード45によりすり切られるように薄層化するため、現像ローラ42の規則的な凹凸形状の凹部42bに埋まったトナーTのみが搬送されることとなる。このため、現像ローラ42表面のトナー量を凹部42bの体積に応じた所望量とすることができ、現像ローラ42によるトナーTの搬送量を安定させることができる。
FIG. 31 is an enlarged explanatory view of the contact position Q between the
As described with reference to FIG. 30, when a metal blade is used as the
また、金属ブレードであれば、ある程度の剛性を有しているため、その弾性によって現像ローラ42の凹部42bに食い込んで、凹部42b内のトナーTを掻き出す可能性がゴムのような樹脂のものよりも低い。このため、現像ローラ42によるトナーTの搬送量を安定させることができる。
第一規制ブレード45と現像ローラ42との接触位置Qにおいて、現像ローラ42に担持され、現像領域αに向かうトナーTの量を規制するため、接触位置Qは第一規制ブレード45の規制位置である。
In addition, since the metal blade has a certain degree of rigidity, it is more likely than a resin such as rubber to bite into the
At the contact position Q between the
図30に示すグラフでは、グラフの左右方向における中央部の「0」の位置に対して左側(マイナス方向)は先端当ての状態であり、「0」の位置に対して右側(プラス方向)は腹当ての状態である。図30に示すように、先端当ての場合は第一規制ブレード45の位置が変動しても、搬送量に影響が出ないことがわかる。このため、先端当てとすることで、組み付け精度を緩和する事が出来、組み付け性の向上、コスト削減の効果が得られる。
In the graph shown in FIG. 30, the left side (minus direction) is in the tip contact state with respect to the position of “0” in the central portion in the left-right direction of the graph, and the right side (plus direction) is relative to the position of “0”. It is the state of the stomach. As shown in FIG. 30, in the case of tip contact, it can be seen that even if the position of the
〔実験2〕
次に、第一規制ブレード45に金属ブレードを用いて、図29中の初期接触位置Q1における法線方向の移動距離X1の値を変化させたときのエッジ当てを維持できる第一規制ブレード45の位置の範囲を測定した実験2について説明する。
[Experiment 2]
Next, by using a metal blade as the
図32は、実験2の実験結果を示すグラフである。
図32のグラフでは、第一規制ブレード45が接触位置Qにおいて、現像ローラ42表面の接線方向にあるときの第一規制ブレード45の位置をゼロとして、図29(a)から図29(b)へのブレードフォルダ45cの移動距離X1の値を横軸としている。また、図32のグラフでは、図29(b)に示す状態からブレードフォルダ45cを図中矢印Z方向に移動させ、図29(c)の状態になったときを縦軸のゼロとしている。そして、図29(c)に示す状態からさらにブレードフォルダ45cを図中矢印Z方向に移動させ、第一規制ブレード45が現像ローラ42の表面から離間するまでの図中Z方向のブレードフォルダ45cの移動距離を縦軸としている。
FIG. 32 is a graph showing the experimental results of
In the graph of FIG. 32, the position of the
図32に示すグラフより、移動距離X1がゼロ以上のときは、初期接触位置Q1における現像ローラ42表面の法線方向の移動距離X1が大きいほど、第一規制ブレード45がエッジ当てを維持することができる範囲を広げることができる。移動距離X1がゼロ以上のときは第一規制ブレード45は、現像ローラ42との接触によって撓んだ状態となるように配置される。このように配置されることにより、第一規制ブレード45の取り付けに際し、図29中の上下方向の設計公差の余裕度が上がるため、組み付け性が向上する。さらに、メカ公差の余裕度が上がり、部品を低コスト化できる。
From the graph shown in FIG. 32, when the moving distance X1 is zero or more, the
〔実験3〕
次に、第一規制ブレード45に用いる金属ブレードとして、その材料がりん青銅である場合と、ステンレス(SUS)である場合とで、スジ画像の発生の有無を確認した。実験3においては、現像ローラ42表層(表面層42f)のビッカース硬度をりん青銅よりも大きく、ステンレスよりも小さく設定している。具体的には表面層がアルミニウムで形成されている現像ローラ42を使用した。なお、ビッカース硬度の測定方法としては、JIS Z 2244に規定の方法を用いることができる。
[Experiment 3]
Next, as a metal blade used for the
実験3では、それぞれの材料からなる第一規制ブレード45を図29(c)に示す状態で配置し、実施形態1の複写機500を用いてベタ画像の画像形成を行ってスジ画像の発生の有無を確認した。実験3の結果、金属ブレードの材料としてりん青銅を用いた場合はスジ画像が発生せず、SUSを用いた場合はスジ画像が発生した。
ここで、実験3で用いた第一規制ブレード45を確認したところ、スジ画像が発生したSUS製の第一規制ブレード45にはトナーTが固着していた。一方、スジ画像が発生しなかった、りん青銅製の第一規制ブレード45にはトナーTの固着がほとんど確認されなかった。
In
Here, when the
図33は、実験3で用いた各材料の第一規制ブレード45について、現像ローラ42の回転時間に対する第一規制ブレード45の削れ量を測定した結果を示すグラフである。図33中の破線で示すグラフはSUS製のブレードを用いた場合の削れ量を示し、実線で示すグラフはりん青銅製のブレードを用いた場合の削れ量である。
図33より、りん青銅はSUSに比べて削れ易いことがわかる。
りん青銅製の第一規制ブレード45を用いた場合、トナーTが軽度に固着を起こしても、そのトナーTの固着が成長する前に、現像ローラ42との摺擦によって第一規制ブレード45ごと固着したトナーTが削られる。このため、固着が成長せず、画像上問題になるスジが発生しないものと考えられる。
FIG. 33 is a graph showing the results of measuring the amount of scraping of the
It can be seen from FIG. 33 that phosphor bronze is easier to cut than SUS.
When the
現像ローラ42の表層部分(表面層42f)の硬度が第一規制ブレード45の当接部分の硬度よりも硬く設定されていると、第一規制ブレード45を削る作用が生じ、上述したように固着を解消し易くなると言う効果が生じる。
ここで、現像ローラ42の表層の硬度を高くするためにニッケル鍍金等を施しても良い。また、現像ローラ42の表層の硬度を高くした場合においても、ステンレスよりも、りん青銅のほうが削れ易いため、トナーTの固着に対してはりん青銅を利用することがより望ましいと考えられる。
実験3で用いたりん青銅のビッカース硬度は80[Hv]である。第一規制ブレード45としてこれよりも低い硬度の金属ブレードを用いれば、実験3のりん青銅を用いた第一規制ブレード45と同様に固着を抑制する効果があると考えられる。また、硬度に関しては、実験3ではビッカース硬度を採用しているが、材質、形状に応じて、ブリネル硬度、ロックウェル硬度を計測する方法で比較しても良い。
When the hardness of the surface layer portion (
Here, nickel plating or the like may be applied to increase the hardness of the surface layer of the developing
The phosphor bronze used in
実施形態1の現像装置4でスジ画像の発生を防止する構成として、現像ローラ42との摺擦によって第一規制ブレード45ごと軽度の固着状態のトナーTが削られる構成である。このため、第一規制ブレード45の幅方向全域で削られる必要がある。
実施形態1の現像ローラ42は、感光体2に供給するトナーTを担持する表面である溝形成部420aの表面上において、次のような構成を備える。すなわち、溝形成部420aの表面上における幅方向(表面移動方向に直行する方向)についての何れの位置においても、現像ローラ42の表面移動方向一周分の間に、頂面42tが一箇所以上存在する。この頂面42tは、凸部42aの高さ方向についての最上部となる表面である。
As a configuration for preventing the generation of a streak image in the developing
The developing
このような条件を満たす構成として、現像ローラ42の表面移動方向のある位置(L11の位置等)における表面上の凹凸形状は、幅方向に凸部42aと凹部42bとが周期的な列状に配置されている。また、この位置に対して表面移動方向について隣り合う位置(L12の位置等)の凹凸形状は、規則的な列状の配置が半周期分ずれた配置である(図13参照)。言い換えると、列L11及び列L13に対して、表面移動方向について隣り合うL12及びL14の列は、幅方向の凹凸の周期を半周期分シフトさせた形状となっている。さらに、頂面42tの軸方向長さW2はピッチ幅W1の1/2以上の大きさとなるように形成している。このような形状を現像ローラ42の表面移動方向に繰り返すような表面形状となっている。
As a configuration satisfying such a condition, the uneven shape on the surface at a certain position in the surface movement direction of the developing roller 42 (the position of L11, etc.) is such that the
このような構成により、第一規制ブレード45において、現像ローラ42のL11の位置が接触したときに、頂面42tが接触しなかった箇所は、L12の位置が接触するときに頂面42tが接触する。このような構成により、現像ローラ42が一周する間に、第一規制ブレード45の幅方向についての全域に渡って一度は現像ローラ42の頂面42tを接触させる構成を実現できる。このように、第一規制ブレード45の幅方向の位置が何れの位置においても、現像ローラ42が一周する間に頂面42tが接触することとなる。これにより、効率よく第一規制ブレード45を削ることが可能となり、トナーTの固着に起因するスジ画像の発生をより確実に防止することができる。
With such a configuration, when the position of L11 of the developing
実施形態1では、現像ローラ42と感光体2とが共に弾性が無いため、現像ローラ42の表面を感光体2に接触させて現像を行う構成では、現像ローラ42や感光体2の精度により、感光体2と現像ローラ42とが接触しない部分が発生する。その場合、感光体2と現像ローラ42とが接触していない部分だけトナーTによる現像が成されず、画像欠損が起こる。これを防止するために、実施形態1の現像装置4では、感光体2に対して現像ローラ42がギャップを形成するように配置し、現像バイアス電源142によって、現像ローラ42に直流バイアスに交流バイアスを重畳させた電圧を印加している。これにより、トナーTを現像ローラ42から感光体2にジャンピングさせて潜像を現像する構成とし、現像ローラ42の感光体2に対する位置の精度に関わらず、画像欠損を防止することができる。
In the first embodiment, since the developing
また、実施形態1における画像形成装置である複写機500としては、現像装置4の駆動状況に応じて予め設定された寿命を迎えた現像装置4の交換を使用者に報知する報知システムを備えてもよい。
図34は、現像装置4の交換を報知する報知システムのフローチャートである。また、図35は、交換時期が近づいた現像装置4が備える第一規制ブレード45と現像ローラ42との拡大説明図である。
In addition, the
FIG. 34 is a flowchart of a notification system that notifies the replacement of the developing
図34に示すように、現像装置4の駆動時間をカウントし(S1)、予め定められた駆動時間を迎えたと判断されると(S2でY)、現像装置4は寿命が来たものとする。そして、使用者に対し交換または、当該現像装置に寿命が来たことをランプ、若しくは液晶画面等の報知機器を介して報知する(S3)ものである。ここで、寿命と判断するパラメータに関しては、現像ローラ42の駆動時間、通紙枚数、現像装置への通電時間等が考えられる。
As shown in FIG. 34, the driving time of the developing
図35に示すように、実施形態1の現像装置4が備える現像ローラ42にエッジ当てされている第一規制ブレード45は現像ローラ42によって当接部分(図35中の破線「45d」で示す部分)が削られてゆく。ここで、第一規制ブレード45の厚さに関して、寿命による交換報知が行われたときに先端面45aが残っているように設定されていることが望ましい。つまり、寿命と判断するためのパラメータが寿命時期に達しても先端面45aが残っていられるようにパラメータに対して余裕を持って厚みが設定されている。削られることで先端面45aが無くなってしまうと、それ以降は第一規制ブレード45と現像ローラ42との接触位置が変化してしまうおそれがある。また、鋭角になった第一規制ブレード45の先端が現像ローラ42に食い込むおそれもある。そのため、第一規制ブレード45の先端面45aが残っている状態で交換することが望ましい。
As shown in FIG. 35, the
次に、実施形態1の現像装置4の特徴部について説明する。
図1に示すように、現像装置4は、規制位置に対して現像ローラ42の表面移動方向下流側で、且つ、現像領域αに対して現像ローラ42の表面移動方向上流側の現像ローラ42の表面に接触する第二規制ブレード245を備える。
Next, features of the developing
As shown in FIG. 1, the developing
図1に示す現像装置4では、規制位置を通過して現像ローラ42に担持されたトナーTが、現像ローラ42に接触する規制位置下流側接触部材としての第二規制ブレード245に接触し、摩擦帯電が行われる。これにより、規制位置を通過したトナーTに弱帯電や逆帯電の現像剤が混ざっていても第二規制ブレード245との摩擦帯電によって現像領域αに向かうトナーTに含まれる弱帯電や逆帯電のトナーTの割合を減少させることができる。よって、弱帯電や逆帯電のトナーTが現像領域αに到達することを抑制することが可能となる。
In the developing
また、第二規制ブレード245は、規制位置を通過し、現像領域αに向かうトナーTに対して摩擦帯電を行うため、現像領域αに到達しないトナーTに対して不必要な摩擦帯電を行うことにはならない。よって、摩擦帯電時の摺擦によってトナーTに対して不必要なストレスを与えることを防止し、トナーTの劣化の劣化を抑制できる。
このように実施形態1の現像装置4では、トナーTの劣化を抑制しつつ、弱帯電や逆帯電のトナーTが現像領域αに到達することを抑制することが可能となる。
Further, since the
As described above, in the developing
ここで、従来の現像装置について説明する。
従来より、複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、潜像担持体に形成された静電潜像を現像するのに様々な現像装置が使用されている。このような現像装置としては、トナーとキャリアとを含む現像剤を使用した二成分現像方式の現像装置の他に、キャリアを用いずに現像剤としてトナーだけを使用した一成分現像方式の現像装置が知られている。
Here, a conventional developing device will be described.
Conventionally, in an image forming apparatus such as a copying machine or a printer, various developing devices are used for developing an electrostatic latent image formed on a latent image carrier. As such a developing device, in addition to a two-component developing type developing device using a developer containing toner and a carrier, a one-component developing type developing device using only toner as a developer without using a carrier. It has been known.
このような一成分現像方式の現像装置においては、現像剤担持体の表面に保持された現像剤を静電潜像が形成された像担持体の表面に接触させて現像を行う接触式の現像装置が知られている。また、この他に、現像剤担持体を潜像担持体と所要間隔を介して対向するように設けた非接触式の現像装置が知られている。非接触式の現像装置では、潜像担持体と所要間隔を介して対向する現像剤担持体に交番電圧を印加して、現像剤担持体と像担持体との間に交番電界を作用させ、現像剤担持体の表面に保持された現像剤を静電潜像が形成された潜像担持体に供給して現像を行う。 In such a one-component development type developing apparatus, contact type development is performed in which the developer held on the surface of the developer carrier is brought into contact with the surface of the image carrier on which the electrostatic latent image is formed. The device is known. In addition to this, there is known a non-contact type developing device in which a developer carrying member is provided so as to face a latent image carrying member with a predetermined interval. In the non-contact developing device, an alternating voltage is applied to the developer carrying member facing the latent image carrying member with a required interval, and an alternating electric field acts between the developer carrying member and the image carrying member, Development is performed by supplying the developer held on the surface of the developer carrying member to the latent image carrying member on which the electrostatic latent image is formed.
現像装置が備える現像剤担持体として、一般的には、ゴム等で弾性層を形成したものや、金属の表面をブラスト処理して粗さを付けたようなローラ部材が用いられる。しかし、このようなローラ部材を用いた場合、現像剤担持体と規制部材の間の圧力が現像剤に直接かかるため、現像剤が劣化しやすくなり、現像性の低下が早くから発生してしまう。また、劣化した現像剤が、規制部材に固着してしまい、画像にノイズが生じたりするという問題があった。 As a developer carrying member provided in the developing device, generally, a member having an elastic layer formed of rubber or the like, or a roller member having a metal surface blasted to be roughened is used. However, when such a roller member is used, since the pressure between the developer carrying member and the regulating member is directly applied to the developer, the developer is likely to deteriorate, and the developability is deteriorated early. Further, there is a problem that the deteriorated developer adheres to the regulating member and noise is generated in the image.
このような問題を改善可能な構成として、特許文献1及び2には、周期的に配列された複数の凸部および凸部を取り囲む凹部を表面に有した現像剤担持体を用いる構成が提案されている。このような構成であれば、規制部材による規制時に、現像剤担持体上の現像剤に圧力をかけることなく、現像剤を所望量に規制することが可能となり、耐久性に優れることがわかっている。
As configurations capable of improving such problems,
しかしこのような凹凸のある現像剤担持体を用いた場合においても、一成分現像に特有な帯電立ち上がり不足という課題を解決できていない場合がある。帯電立ち上がり不足とは、規制位置を通過した現像剤の帯電が十分ではなく、所謂地肌汚れや残像を引きおこす課題である。これは規制位置を通過する現像剤の帯電する機会が規制部材との摩擦帯電の一回しかないために十分に帯電が行われないことによるものである。
このような課題に対して、現像剤担持体上に担持された現像剤に対して、摩擦帯電をより強くする、または、摩擦帯電の回数を増やす方法により現像剤の帯電を高める方法が考えられる。しかし、単に摩擦帯電をより強くしたり、摩擦帯電の回数を増やしたりすると、同時に現像剤に対するストレスを高めてしまうため、現像剤の劣化を促進したり現像剤の規制部材に対する固着の発生が早まるなどの副作用が起こることが問題となりやすい。
However, even when such an uneven developer carrying member is used, the problem of insufficient charge rising characteristic in one-component development may not be solved. Insufficient charge rise is a problem in that the developer that has passed the regulation position is not sufficiently charged and causes so-called background stains and afterimages. This is because the developer passing through the restriction position is charged only once by frictional charging with the restriction member, so that charging is not sufficiently performed.
In order to solve such a problem, a method of increasing the charging of the developer by increasing the frictional charging or increasing the number of times of the frictional charging with respect to the developer carried on the developer carrying member can be considered. . However, simply increasing the triboelectric charge or increasing the number of triboelectric charges increases the stress on the developer at the same time, thereby accelerating the deterioration of the developer or prematurely causing the developer to stick to the regulating member. Side effects such as these tend to be a problem.
実施形態1の現像装置4では、規制位置よりも下流側に第二規制ブレード245を配置し、摩擦帯電の回数を増やしている。しかし、規制位置を通過し、現像領域αに搬送されることが略確定したトナーTに対してのみ摩擦帯電の回数を増やしているため、摩擦帯電の回数を増やす構成であっても、トナーTの劣化を抑制することが出来る。そして、現像領域αに向かうトナーTの摩擦帯電の回数を増やすことで、現像に用いられるトナーTの帯電性の向上を図ることができる。
In the developing
特許文献4には現像剤担持体上の現像剤の帯電を高める目的で、複数の規制部材を備え、また下流側の規制部材の規制圧を上流側よりも小さくする構成が記載されている。しかし、実施形態1の現像装置4は、現像ローラ42に周期的な凹凸形状を設けている点で特許文献4に記載の構成とは異なる。実施形態1の現像装置4では、トナーTにストレスを与えることを抑制しつつ、周期的に配列された凹凸形状を有する現像ローラ42上のトナーTの帯電性を向上することができる。
現像剤担持体の表面に凹凸形状を有さない一般的な一成分方式の現像装置では、規制部材を複数設けた場合、複数の規制部材による規制位置を通過することにより、現像剤の帯電量を高めることが出来るが、その分、現像剤にかかるストレスは大きくなる。
一方、実施形態1のように、周期的な凹凸を備えた現像ローラ42を用いる構成で複数の規制部材を設けた場合、最上流側の規制部材で擦り切るように規制(デジタル規制)することで、凹部42bにトナーTを保持し、凸部42aにはトナーTが存在しなくなる。
In a general one-component developing device that does not have a concavo-convex shape on the surface of the developer carrier, when a plurality of regulating members are provided, the developer charge amount passes through the regulating positions of the plurality of regulating members. However, the stress on the developer increases accordingly.
On the other hand, when a plurality of restricting members are provided in the configuration using the developing
このように最上流側の規制位置の規制部材で擦り切るように規制した後、この規制位置よりも現像ローラ42の表面移動方向下流側で再度、他の規制部材を接触させると、規制部材の圧力は主に凸部42aに係ることになる。これにより、凹部42b内のトナーTにはほぼ圧力がかかることなくトナーTと軽接触することが可能となる。このような軽接触により凹部42bの最上面に位置するトナーTに好適に摩擦帯電が行われ、トナーTにストレスが掛かることを抑制しつつ、帯電を高めることが出来る。
After restricting to be worn out by the restricting member at the most restrictive position in this manner, when another restricting member is brought into contact again on the downstream side of the surface movement direction of the developing
図36は、実施形態1の現像装置4における第二規制ブレード245と現像ローラ42との接触位置の拡大説明図である。
図1に示すように、実施形態1の現像装置4の第二規制ブレード245は、根元側が第二規制ブレード支持部材246によって支持され、現像ケーシング41に固定された板状部材である。そして、第二規制ブレード245の自由端側の端部である第二規制ブレード先端面245aよりも根元側の第二規制ブレード対向面245bで現像ローラ42の表面に接触する。すなわち、第二規制ブレード245は、所謂、腹当て状態で現像ローラ42に接触する。このように腹当て状態とすることで、規制位置を通過した凹部42b内に担持されたトナーTに対して第二規制ブレード245を軽接触させる構成を実現できる。
FIG. 36 is an enlarged explanatory view of a contact position between the
As shown in FIG. 1, the
図37は、第二規制ブレード245に対して電圧を印加する第二規制ブレード電源247を備える現像装置4の断面説明図である。
図1及び図37に示すように、第二規制ブレード245は、第一規制ブレード45よりも現像ローラ42の表面移動方向下流、且つ、現像領域αの上流側で現像ローラ42の表面に接触するように配置されている。
第二規制ブレード245は第一規制ブレード45と同様に、薄い板状の金属部材からなり、その一端が金属製の台座部としての第二規制ブレード支持部材246によって現像ケーシング41に固定されている。
FIG. 37 is an explanatory cross-sectional view of the developing
As shown in FIGS. 1 and 37, the
Like the
実施形態1の現像装置4では、第二規制ブレード支持部材246が台座部452に固定されているが、固定の方法はこれに限定されるものではない。
第二規制ブレード245は第一規制ブレード45によって凸部42a上のトナーTが擦り切られた現像ローラ42の表面の凹部42bに存在するトナーTの上層部に軽接触することで、帯電が不十分なトナーTを帯電することが出来る。
In the developing
The
〔実験4〕
次に、第二規制ブレード245の有無の条件を異ならせて、現像領域αに搬送されるトナーTの帯電量の違いを確認した実験4について説明する。
図38は、実験4の実験結果を示すグラフである。
図38中の左側が第二規制ブレード245が無い条件の現像装置4での現像領域αに到達したトナーTの帯電量の測定結果を示し、図38中の右側が第二規制ブレード245が有る条件の現像装置4での現像領域αに到達したトナーTの帯電量の測定結果を示す。
[Experiment 4]
Next,
FIG. 38 is a graph showing the experimental results of
The left side in FIG. 38 shows the measurement result of the charge amount of the toner T that has reached the developing region α in the developing
実験4では、ホソカワミクロン製の「E−SPART ANALYZER」でトナーTの帯電量を測定した。図38に示すように、第二規制ブレード245を設置することでトナーTの帯電量が増加していることがわかる。
In
〔実験5〕
次に、第一規制ブレード45と第二規制ブレード245とを配置したように、規制部材を二つ配置した構成で、現像ローラの表面形状を異ならせた以下の二つの条件について、トナーTにかかるストレスの違いを確認した実験5について説明する。
・条件1:現像ローラがブラストローラ
・条件2:現像ローラが実施形態1の現像ローラ42と同様に周期的な凹凸形状を備えたローラ
[Experiment 5]
Next, the toner T is subjected to the following two conditions in which the surface shape of the developing roller is different in a configuration in which two regulating members are arranged like the
Condition 1: Developing roller is a blast roller Condition 2: Developing roller is a roller having a periodic uneven shape like the developing
実験5では、トナー充填直後の帯電量及び加速凝集度と、90[分]現像装置を駆動した後の帯電量及び加速凝集度とを測定した。現像装置の駆動は、現像ローラを250[mm/sec]の線速で表面移動するように回転させて行った。
また、条件1のブラストローラには、アルミローラの表面をブラスト加工し、Ra≒1[μm]の粗さを付与したものを用いた。
In
The blast roller of
実験5におけるトナーの加速凝集度の測定方法を以下に示す。
<測定装置>
・ホソカワミクロン製 パウダテスタ
<測定方法>
・測定対象サンプルを恒温槽に放置(35±2[℃],24±1[h])
・パウダテスタを用いて測定
・目開きの異なる三種の篩を使用(例えば、75[μm],44[μm],22[μm])
・篩ったときのトナー残量から算出、以下の計算により、凝集度を求める。
{(上段の篩に残ったトナー重量)/(試料採取量)}×100
{(中段の篩に残ったトナー重量)/(試料採取量)}×100×3/5
{(下段の篩に残ったトナー重量)/(試料採取量)}×100×1/5
上記三つの計算値の合計をもって加速凝集度[%]とする。
A method for measuring the accelerated aggregation degree of the toner in
<Measurement device>
・ Powder tester made by Hosokawa Micron <Measurement method>
・ Leave the sample to be measured in a thermostat (35 ± 2 [° C], 24 ± 1 [h])
・ Measured with a powder tester ・ Three types of sieves with different openings (for example, 75 [μm], 44 [μm], 22 [μm])
-Calculate from the remaining amount of toner when sieving, and obtain the degree of aggregation by the following calculation.
{(Weight of toner remaining on upper screen) / (sample amount)} × 100
{(Weight of toner remaining on middle screen) / (sample amount)} × 100 × 3/5
{(Weight of toner remaining on lower screen) / (sample amount)} × 100 × 1/5
The sum of the above three calculated values is defined as the accelerated aggregation degree [%].
トナーの加速凝集度は上述のように目開きの異なる三種類のメッシュを目開きの大きい順に積み重ね、最上段に粒子を置き、一定の振動でふるい、各メッシュ上のトナー重量から求める指数である。 As described above, the accelerated aggregation degree of toner is an index obtained by stacking three types of meshes having different openings in the order of increasing openings, placing particles on the uppermost stage, sieving with constant vibration, and calculating from the toner weight on each mesh. .
実験5の結果を図39及び図40に示す。図39は、帯電量の推移を示すグラフであり、図40は、トナーの加速凝集度の推移を示すグラフである。
図39に示すように、条件2が条件1よりも経時での帯電量の低下を抑制することが出来ることがわかる。
図40に示すように、条件2が条件1よりも経時でのトナーの加速凝集度の上昇を抑制することが出来ることがわかる。
実験5の結果より、周期的な凹凸形状を備えたローラを現像ローラに用いた構成であれば、規制部材を二つ配置することで、トナーに対するストレスの増加を抑制しつつ、現像領域に搬送されるトナーの帯電量を増加することが出来る。
The results of
As shown in FIG. 39, it can be seen that
As shown in FIG. 40, it can be seen that
From the result of
ここで、第二規制ブレード245の現像ローラ42に対する当接条件について説明する。
第二規制ブレード245の現像ローラ42に対する接触状態は、先端が接触する先端当て状態と、先端よりも根元側の対向面部(図36中の「245b」)が接触する腹当て状態と、の何れでもよい。しかし、先端当て状態の場合、先端の一部が凹部42bに入り込み、第一規制ブレードである第一規制ブレード45で、所定量に規制されたトナーTを掻き出してしまうおそれがある。第二規制ブレード245によって凹部42bのトナーTが掻き出されると、第一規制ブレード45の規制位置と第二規制ブレード245の接触位置との間の領域にトナーTが落ち、機内汚染などの不具合が生じるため好ましくない。このことから第二規制ブレード245は、図36に示すように腹当て状態で現像ローラ42の表面に当接することが好ましい。
Here, the contact condition of the
The contact state of the
図41は、現像ローラ42の表面上における表面移動方向についての各部の長さの説明図である。
図41(a)は、図13を用いて説明した表面形状の現像ローラ42の説明図であり、図41(b)は、図28を用いて説明した表面形状の現像ローラ42の説明図である。
FIG. 41 is an explanatory diagram of the length of each part in the surface movement direction on the surface of the developing
41A is an explanatory diagram of the surface-shaped developing
図41中のWB1は、図中矢印Bで示す現像ローラ42の表面移動方向に平行な方向の凹凸形状のピッチ長さ(以下、「移動方向ピッチ長さWB1」と呼ぶ)を示している。図41中のWB2は、現像ローラ42の表面移動方向に平行な方向の頂面42tの長さ(以下、「移動方向頂面長さWB2」と呼ぶ)を示している。図41中のWB3は、現像ローラ42の表面移動方向に平行な方向の凹部42bの長さ(以下、「移動方向凹部長さWB3」と呼ぶ)を示している。図41中のWB4は、現像ローラ42の表面移動方向に平行な方向の凸部42aの長さ(以下、「移動方向凸部長さWB4」と呼ぶ)を示している。
WB1 in FIG. 41 indicates the pitch length of the concavo-convex shape in the direction parallel to the surface movement direction of the developing
第二規制ブレード245が現像ローラ42に当接する領域の現像ローラ42の表面移動方向の長さである第二規制ブレードニップ幅は、移動方向凹部長さWB3よりも大きいことが好ましい。言い方を変えれば、移動方向凹部長さWB3は第二規制ブレードニップ幅よりも小さいことが好ましい。
図41に示すように、現像ローラ42の表面の凹凸形状は、凹部42bと凸部42aとを組み合わせ、移動方向ピッチ長さWB1の周期で凹部42bと凸部42aとが周期的に繰り返し配置されている。
それぞれの凸部42aは、移動方向凸部長さWB4と移動方向頂面長さWB2とを持つ台形状に構成されており、凹部42bは、移動方向凹部長さWB3で凹部深さW3(図13参照)となっている。
The second regulating blade nip width, which is the length in the surface movement direction of the developing
As shown in FIG. 41, the concave and convex shape on the surface of the developing
Each
第二規制ブレードニップ幅が移動方向凹部長さWB3よりも小さい場合、幅方向において第二規制ブレード245が凸部42aに接触しない状態となる位置が存在し、凹部42b無いのトナーTに当接圧が掛かる可能性がある。一方、第二規制ブレードニップ幅が移動方向凹部長さWB3よりも大きい場合、幅方向の何れの位置においても第二規制ブレード245は必ず凸部42aの頂面42tに接触し、第二規制ブレード245の当接圧はトナーにかかることが無い。これにより、凹部42b内のトナーTに対してストレスを与えることを抑制できる。
When the second regulating blade nip width is smaller than the moving direction concave portion length WB3, there is a position where the
第二規制ブレード245に使用する材料は、金属に限らず樹脂材料を用いてもよい。第二規制ブレード245に樹脂材料を用いることでトナーTに対して帯電性の高い材料を用いることが出来る。
The material used for the
〔実験6〕
次に、第二規制ブレード245の材料を異ならせて、現像領域αに搬送されるトナーTの帯電量の違いを確認した実験6について説明する。第二規制ブレード245の材料として用いた材質を以下の例1〜例5に示す。
[Experiment 6]
Next,
・例1:りん青銅
・例2:SUS
・例3:ナイロン
・例4:アクリル
・例5:ウレタン
-Example 1: Phosphor bronze-Example 2: SUS
-Example 3: Nylon-Example 4: Acrylic-Example 5: Urethane
図42は、実験6の実験結果を示すグラフである。
図42に示すように、トナーTとの帯電性が良好な樹脂材料を用いることで、トナーTの帯電量をより高めることが出来る。一方で、ゴム材料のような弾性変形での変形量が大きな材料を用いた場合、現像ローラ42の周期的な溝(凹部42b)に対して、第二規制ブレード245が変形して入り込んでしまい、凹部42b内のトナーTを掻きだしてしまうため使用することができなかった。
FIG. 42 is a graph showing the experimental results of
As shown in FIG. 42, the charge amount of the toner T can be further increased by using a resin material having good chargeability with the toner T. On the other hand, when a material having a large deformation amount due to elastic deformation such as a rubber material is used, the
また、図37に示すように、第一規制バイアス電源145とは別に第二規制ブレード245に電圧を印加する第二規制ブレード電源247を設け、第二規制ブレード245に対して、第一規制ブレード45とは異なる電圧を印加する構成としてもよい。第一規制ブレード45とは異なる電圧を印加することで、第二規制ブレード245に対してより適切な電圧を印加することが出来る。
第二規制ブレード245に対して、マイナス極性の電圧を印加することで、正規帯電極性(マイナス極性)に帯電したトナーTが第二規制ブレード245に付着するのを防止し、第二規制ブレード245へのトナー固着が発生することを防止することが出来る。
As shown in FIG. 37, a second regulating
By applying a negative polarity voltage to the
また、第二規制ブレード245に印加する電圧は、使用環境や使用期間に応じて変更しても良い。例えば、一般的に高温・高湿環境ではトナーの付着力が大きくなり易いことから、温湿度センサを設け、温湿度センサにより検出された温湿度に基づいて、高温・高湿環境では第二規制ブレード245に印加する電圧の値を大きくしても良い。このように、温湿度センサの検出結果に基づいて第二規制ブレード245に印加する電圧の値を変化させることで、設置環境に応じた適切な電圧を印加することができ、第二規制ブレード245へのトナー固着が発生することをより確実に防止することが出来る。
Moreover, you may change the voltage applied to the
実施形態1の現像装置4を備える複写機500は、現像装置4内でのトナーTの劣化を抑制することで経時に渡って画像品質を維持することができ、弱帯電や逆帯電のトナーTが現像領域αに到達することを抑制することで、画像品質の向上を図ることが出来る。
また、実施形態1の現像装置4を備えるプロセスカートリッジ1が複写機500に対して着脱可能となっている。これにより、トナーTの劣化を抑制しつつ、弱帯電や逆帯電のトナーTが現像領域αに到達することを抑制することが可能な現像装置の交換性の向上を図ることができる。
The copying
Further, the
実施形態1の現像装置4は、現像剤担持体である現像ローラ42を有する。この現像ローラ42は、非磁性または磁性の一成分の現像剤であるトナーTを表面上に担持して表面が無端移動する。そして、潜像担持体である感光体2と対向する現像領域αで感光体2の表面の潜像にトナーTを供給して現像する。
The developing
また、現像装置4は、一端が支持部材であるブレードフォルダ45cによって支持された板状部材であって、その自由端側が現像ローラ42の表面に接触し、現像領域αに向かうトナーTの量を規制する規制部材である第一規制ブレード45を有する。さらに、現像装置4は、現像ローラ42の表面に凹凸形状である凹部42b及び凸部42aを備えている。このような現像装置4において、規制部材である第一規制ブレード45の材質が金属製であり、その自由端側の先端部であるエッジ部45eが現像ローラ42の表面に接触している。
また、現像装置4としては、材質が金属製の第一規制ブレード45の現像ローラ42に接触する部分の材質は、現像ローラ42の表面の材質よりも硬度が低い材質であることが望ましい。
The developing
Further, in the developing
〔実施形態2〕
以下、本発明を画像形成装置としてのプリンタ(以下、プリンタ600という)に適用した、本発明の二つ目の実施形態(以下、実施形態2という)について説明する。
図43は、実施形態2のプリンタ600の要部の概略断面図である。図43に示すように、プリンタ600は、四つのプロセスユニットとしてのプロセスカートリッジ1、中間転写ベルト7、露光手段としての露光装置6、及び、定着手段としての定着装置12等を備えている。中間転写ベルト7は、複数の張架ローラに張架されて図43中の矢印A方向に移動する中間転写体である。
[Embodiment 2]
Hereinafter, a second embodiment (hereinafter referred to as a second embodiment) of the present invention in which the present invention is applied to a printer (hereinafter referred to as a printer 600) as an image forming apparatus will be described.
FIG. 43 is a schematic cross-sectional view of a main part of the
各プロセスカートリッジ1は、感光体2と、帯電部材3と、現像装置4と、感光体クリーニング装置5とを一体的に支持してユニット状とした構成となっている。感光体2は、ドラム状の潜像担持体であり、帯電部材3は、帯電手段である。現像装置4は、現像剤としてのトナーTを用いて感光体2上の潜像を現像するものである。各プロセスカートリッジ1は、それぞれの不図示のストッパーを解除することにより、プリンタ600本体に対して着脱可能となっている。
Each
感光体2は、図中の矢印で示すように、図中の時計周り方向に回転する。帯電部材3は、ローラ状の帯電ローラであり、感光体2の表面に圧接されており、感光体2の回転により従動回転する。作像時には、帯電部材3には図示しない高圧電源により所定のバイアスが印加され、感光体2の表面を帯電する。実施形態2のプロセスカートリッジ1は、帯電手段として、感光体2の表面に接触するローラ状の帯電部材3を用いているが、帯電手段としてはこれに限るものではなく、コロナ帯電などの非接触帯電方式を用いてもよい。
The
露光装置6は、感光体2の表面に対して画像情報に基づいて露光し、感光体2の表面に静電潜像を形成する。プリンタ600が備える露光装置6は、レーザーダイオードを用いたレーザービームスキャナ方式を用いているが、露光手段としてはLEDアレイを用いるものなど他の構成でも良い。
The
感光体クリーニング装置5は、中間転写ベルト7と対向する位置を通過した感光体2の表面上に残留する転写残トナーのクリーニングを行う。
The
四つのプロセスカートリッジ1は、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色ごとのトナー像を感光体2上に形成する。四つのプロセスカートリッジ1は、中間転写ベルト7の表面移動方向に並列に配設され、それぞれの感光体2上に形成されたトナー像を中間転写ベルト7に順に重ね合わせるように転写し、中間転写ベルト7上に可視像を形成する。
The four
図43において、各感光体2に対して中間転写ベルト7を挟んで対向する位置には一次転写手段としての一次転写ローラ8が配置されており、一次転写ローラ8には不図示の高圧電源により一次転写バイアスが印加され、感光体2との間で一次転写電界を形成する。感光体2と一次転写ローラ8との間で一次転写電界が形成されることにより、感光体2の表面上に形成されたトナー像が中間転写ベルト7の表面に転写される。中間転写ベルト7を張架する複数の張架ローラのうちの一つが不図示の駆動モータによって回転することによって中間転写ベルト7が図中の矢印A方向に表面移動する。表面移動する中間転写ベルト7の表面上に各色のトナー像が順次重ねて転写されることによって、中間転写ベルト7の表面上にフルカラー画像が形成される。
In FIG. 43, a primary transfer roller 8 serving as a primary transfer unit is disposed at a position facing each
四つのプロセスカートリッジ1が中間転写ベルト7と対向する位置に対して、中間転写ベルト7の表面移動方向下流側には、張架ローラの一つである二次転写対向ローラ9aに対して中間転写ベルト7を挟んで対向する位置に二次転写ローラ9が配置されている。この二次転写ローラ9は、中間転写ベルト7との間で二次転写ニップを形成する。また、二次転写ローラ9と二次転写対向ローラ9aとの間に所定の電圧を印加して二次転写電界を形成する。これにより、図43中の矢印B方向に搬送される転写材である転写紙Pが二次転写ニップを通過する際に、中間転写ベルト7の表面上に形成されたフルカラー画像が転写紙Pに転写される。
With respect to the position where the four
二次転写ニップに対して転写紙Pの搬送方向下流側に、定着装置12が配置されている。二次転写ニップを通過した転写紙Pは定着装置12に到達し、定着装置12における加熱及び加圧によって転写紙P上に転写されたフルカラー画像が定着され、画像が定着された転写紙Pはプリンタ600の装置外に出力される。
A fixing
一方、二次転写ニップで転写紙Pに転写されず中間転写ベルト7の表面上に残留したトナーTは、転写ベルトクリーニング装置11によって回収される。
On the other hand, the toner T remaining on the surface of the
次に、図44〜図46を用いて、プロセスカートリッジ1が備える現像装置4について説明する。図44及び図45は、四つのプロセスカートリッジ1のうちの一つの拡大断面図であり、図44は現像ローラ42の軸方向中央部近傍の断面図であり、図45は、軸方向端部近傍のサイドシール59が配置された位置における断面図である。また、図46は、現像装置4において、鉛直方向に略直線状に配置された、トナーTを搬送するトナー搬送部材106、トナー撹拌部材108及び供給ローラ44の回転軸近傍の断面説明図である。
Next, the developing
現像装置4は、現像剤であるトナーTを収容するトナー収容室101と、トナー収容室101の下方に設けられたトナー供給室102とから構成され、トナー収容室101とトナー供給室102とを仕切るように仕切り部材110が設けられている。仕切り部材110には、図46に示すように、複数の開口部が設けられている。この仕切り部材110の複数の開口部として、トナー収容室101内のトナーTをトナー供給室102へ供給する供給口111と、トナー供給室102内のトナーTをトナー収容室101に戻す返送口107とが設けられている。
The developing
トナー供給室102の下部には、現像剤担持体である現像ローラ42が設けられている。また、トナー供給室102には、現像ローラ42の表面にトナーTを供給する現像剤供給部材である供給ローラ44が現像ローラ42の表面に当接するように設けられている。さらに、トナー供給室102には、規制部材としての第一規制ブレード45が現像ローラ42の表面に当接して設けられている。この第一規制ブレード45は、供給ローラ44によって現像ローラ42の表面上に供給され、感光体2と現像ローラ42との対向部に向かうトナーTの量(層厚)を規制する。
Below the
現像ローラ42は、感光体2に対して非接触で配置されており、図示しない高圧電源から所定のバイアスが印加される。
The developing
トナー収容室101内にはトナー収容室101内のトナーTを感光体2の回転軸に平行な方向(図44中の紙面に直交する方向)に搬送するトナー搬送部材106が設けられている。
A
また、トナー収容室101に収容するトナーTは、重合法で作製したものを用いている。このトナーTは、例えば、平均粒径が6.5[μm]で、円形度が0.98、安息角33[°]、外添剤としてチタン酸ストロンチウムを含有しているトナーTである。なお、実施形態2のプリンタ600に用いるトナーTとしては、これに限るものではない。
In addition, the toner T stored in the
トナー収容室101内に設けられたトナー搬送部材106は、図46に示すように搬送スクリュ形状部106aと搬送板形状部106bとを組み合わせた回転軸を有した部材である。トナー搬送部材106は、搬送スクリュ形状部106aの回転動作によりトナー収容室101内のトナーTをトナー搬送部材106の回転軸に平行な略水平方向(図46中の矢印H方向)に搬送できる構成となっている。現像装置4では、トナー搬送部材106の回転軸に平行な方向にトナーTを搬送する搬送スクリュ形状部106aを備えた構成である。しかし、現像剤搬送部材としてはこれに限ったものでなく、搬送ベルトやコイル状の回転体等の搬送機能を有するものを用いることができる。さらにこれらの搬送機能を有するものと、羽根のような板部材や針金を曲げて構成したパドルのようなもの等のほぐし機能を有するものを組み合わせたものでも良い。
As shown in FIG. 46, the
また、実施形態2の現像装置4では、トナー収容室101から供給ローラ44に向けて、トナーTをトナー搬送部材106の回転軸に直交し、且つ、略鉛直下方にトナーTを搬送する構成となっている。トナーTの搬送方向としては、トナー搬送部材106の回転軸に直交し、且つ、略水平方向に搬送する構成としてもよい。
In the developing
仕切り部材110の鉛直下方のトナー供給室102内にはトナー撹拌部材108が配置されている。トナー撹拌部材108は、図46に示すように撹拌スクリュ形状部108aと撹拌板形状部108bとを組み合わせた回転軸を有した部材である。トナー撹拌部材108は、撹拌スクリュ形状部108aの回転動作によりトナー供給室102内のトナーTをトナー撹拌部材108の回転軸に平行な略水平方向(図46中の矢印IまたはJ方向)に搬送できる構成となっている。
A
図46に示すように、トナー撹拌部材108の撹拌スクリュ形状部108aは、軸方向について供給口111を挟んで外側に向かう方向(図46中の矢印I方向)にトナーTを搬送するように螺旋状の羽部が設けられている。さらに、トナー撹拌部材108の撹拌スクリュ形状部108aは、軸方向について二つの返送口107よりも外側と内側とは螺旋状の羽部が逆巻きになっている。このため、供給口111からトナー供給室102に供給されたトナーTはトナー撹拌部材108の撹拌スクリュ形状部108aの回転によって軸方向外側(矢印I方向)に搬送される。そして、返送口107よりも外側に到達したトナーTは羽部が逆巻きの撹拌スクリュ形状部108aによって返送口107に向かって(矢印J方向に)搬送される。
As shown in FIG. 46, the agitating screw-shaped
返送口107を挟んで軸方向の外側と内側とでは、撹拌スクリュ形状部108aによるトナーTの搬送方向が逆であり、返送口107に向かうようにトナーTに搬送力を付与する。このため、返送口107の下方ではトナーTが軸方向両側から集められ、山状に押し上げられる。これにより、トナー収容室101から供給口111または返送口107を通過してトナー供給室102に供給されたトナーTが過剰である場合は、トナーTがトナー収容室101に戻される。詳しくは、返送口107で山状に押し上げられたトナーTがトナー供給室102から返送口107を通ってトナー収容室101に戻される。また、トナー撹拌部材108は、トナー供給室102にあるトナーTを攪拌し、さらに下部にある供給ローラ44や現像ローラ42にトナーTを供給する役割を持つ。
The conveying direction of the toner T by the stirring screw-shaped
供給ローラ44の表面には空孔(セル)を有した構造の発泡材料が被覆されており、トナー供給室102内に供給されたトナーTを効率よく付着させて取り込むと共に、現像ローラ42との当接部での圧力集中によるトナーTの劣化を防止している。なお、この発泡材料は103〜1014[Ω]の電気抵抗値に設定される。供給ローラ44には、供給バイアスが印加され、現像ローラ42との当接部ある供給ニップβで予備帯電されたトナーTを現像ローラ42に押し付ける作用を補助する。供給ローラ44は図44中の矢印で示すように図44中の反時計回りの方向に回転し、表面に付着させたトナーTを現像ローラ42の表面に塗布するように供給する。
The surface of the
供給ニップβに対して現像ローラ42の表面移動方向下流側の現像ローラ42の表面に接触するように、規制部材である第一規制ブレード45が配置されている。供給ローラ44から現像ローラ42の表面に供給されたトナーTは、現像ローラ42の回転によって第一規制ブレード45が接触する位置に搬送される。
A
第一規制ブレード45としては、SUS304CSPやSUS301CSPまたはリン青銅等の金属板バネ材料を用いることができる。また、第一規制ブレード45は、その自由端側を現像ローラ42の表面に10〜100[N/m]の押圧力で当接させたもので、現像ローラ42上のトナーTに対してその押圧力下を通過させる。これにより、トナー層を薄層化すると共に、摩擦帯電によってトナーTに電荷を付与する。また、第一規制ブレード45には、トナーTの摩擦帯電を補助するために、図示しないバイアス電源によりバイアスが印加される。
As the
感光体2は現像ローラ42と非接触であり、図44中の時計回りの方向に回転している。このため、現像ローラ42と感光体2とが対向する現像領域αにおいては、現像ローラ42の表面移動方向と感光体2の表面移動方向とが同方向となる。
The
現像ローラ42上の薄層化されたトナー層は、現像ローラ42の回転によって現像領域αへ搬送される。そして、現像ローラ42に印加されたバイアスと感光体2上の静電潜像によって形成される潜像電界に応じて、感光体2の表面に移動して感光体2の表面上の静電潜像が現像される。
The thinned toner layer on the developing
現像領域αで現像に用いられず、現像ローラ42上に残されたトナーTが再びトナー供給室102内へと戻る箇所には、現像剤除電部材である下シール部材としての除電シール109が現像ローラ42に当接して設けられている。この除電シール109によって、トナーTが現像装置4の外部に漏れ出ないように封止される。除電シール109には、除電能力を補助するため図示しないバイアス電源よりバイアスが印加される。
A
上述した現像装置4において、現像ローラ42上のトナーTを用いた感光体2上の潜像の現像は、次のように行われる。供給ニップβで現像ローラ42の表面上に供給されたトナーTは、現像ローラ42の回転に伴って、供給ニップβから現像領域αに向けて搬送され、その途中にある第一規制ブレード45を通過し、所定量に規制される。所定量に規制されたトナーTは、さらに、現像領域αまで搬送され、現像ローラ42と感光体2上の静電潜像との間の現像電界によって、感光体2の表面上の静電潜像部分に付着し、これにより現像が行われる。現像電界には、トナーTが感光体2の方向に向かう電圧と現像ローラ42に戻ってくる電圧が交互に繰り返されるようなACバイアスをもちいる。実施形態2では、f=500〜10000[Hz]、Vpp=500〜3000[V]、Duty=50〜90[%]の矩形波を用いた。その後、現像に寄与しなかったトナーTは、現像ローラ42の回転によってさらに搬送され、トナーTが再びトナー供給室102に戻り、繰り返し利用される。
In the developing
実施形態2の現像装置4においても、上述した実施形態1で説明した現像ローラ42、第一規制ブレード45、及び第二規制ブレード245についての本発明の特徴部を備えた構成を適用することが出来る。
Also in the developing
上述した各実施形態の現像装置4は、現像剤であるトナーTを表面上に担持して表面が無端移動し、潜像担持体である感光体2と対向する現像領域αで感光体2の表面の潜像にトナーTを供給して現像する現像剤担持体である現像ローラ42を備える。この現像ローラ42は、略円筒形状に形成されている。また、一端が支持部材であるブレードフォルダ45cによって支持された板状部材の自由端側が現像ローラ42の表面に接触し、現像領域αに向かうトナーTの量を規制する規制部材である第一規制ブレード45を有する。さらに、現像ローラ42の表面に凹凸形状を備えている。このような現像装置4において、第一規制ブレード45の少なくとも現像ローラ42の表面に接触する箇所の材質が金属である。第一規制ブレード45の材質が金属であれば、ある程度の剛性を有している。このため、ゴムのような樹脂のものよりもその弾性によって現像ローラ42の凹部42bに第一規制ブレード45が食い込んで、凹部42b内のトナーTを掻き出す可能性が低い。よって、現像ローラ42によるトナーTの搬送量を安定させることができる。
The developing
また、各実施形態の現像装置4において、規制部材である第一規制ブレード45は、その自由端側の先端部が現像剤担持体である現像ローラ42の表面に接触している。これにより、凸部42aの頂面42tに存在するトナーTをすり切ることができ、凹部42bに存在するトナーTのみを現像領域αに搬送することで、現像領域αに搬送するトナー量が安定する。
Further, in the developing
また、各実施形態の現像装置4において、規制部材である第一規制ブレード45の自由端側の先端部のうち、対向面45bの延長面と、自由端側の先端面45aの延長面とが交差する部分であるエッジ部、または、その近傍が現像ローラ42の表面に接触している。ここで、対向面45bは、第一規制ブレード45における現像ローラ42に対向する面である。エッジ部またはその近傍が接触することで、現像ローラ42表面のトナー量を凹部42bの体積に応じた所望量とすることができ、現像ローラ42によるトナーTの搬送量を安定させることができる。
また、各実施形態の現像装置4において、規制部材である第一規制ブレード45の現像剤担持体である現像ローラ42に接触する部分の材質は、現像ローラ42の表面の材質よりも硬度が低い材質である。これにより、第一規制ブレード45を削る作用が生じ、第一規制ブレード45におけるトナーTの固着を解消し易くなる。
Further, in the developing
In the developing
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
トナーT等の現像剤を表面上に担持して表面が無端移動し、感光体2等の潜像担持体と対向する現像領域α等の現像領域で潜像担持体の表面の潜像に現像剤を供給して現像する現像ローラ42等の現像剤担持体と、現像剤担持体の表面に接触して現像領域に向かう現像剤の量を規制する第一規制ブレード45等の規制部材とを有し、現像剤担持体の表面に凸部42a及び凹部42b等の凹凸形状を備える現像装置4等の現像装置において、規制部材が現像剤を規制する規制位置に対して現像剤担持体の表面移動方向下流側で、且つ、現像領域に対して現像剤担持体の表面移動方向上流側の現像剤担持体の表面に接触する第二規制ブレード245等の規制位置下流側接触部材を備える。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、規制位置を通過して現像剤担持体に担持された現像剤が、現像剤担持体に接触する規制位置下流側接触部材に接触し、摩擦帯電が行われる。これにより、規制位置を通過した現像剤に弱帯電や逆帯電の現像剤が混ざっていても規制位置下流側接触部材との摩擦帯電によって現像領域に向かう現像剤に含まれる弱帯電や逆帯電の現像剤の割合を減少させることができる。よって、弱帯電や逆帯電の現像剤が現像領域に到達することを抑制することが可能となる。
また、規制位置下流側接触部材は、規制位置を通過し、現像領域に向かう現像剤に対して摩擦帯電を行うため、現像領域に到達しない現像剤に対して不必要な摩擦帯電を行うことにはならない。よって、摩擦帯電時の摺擦によって現像剤に対して不必要なストレスを与えることを防止し、現像剤の劣化の劣化を抑制できる。
このように、現像剤の劣化を抑制しつつ、弱帯電や逆帯電の現像剤が現像領域に到達することを抑制することが可能となる。
(態様B)
態様Aにおいて、第二規制ブレード245等の規制位置下流側接触部材は、根元側が第二規制ブレード支持部材246等の支持部材によって支持された板状部材であり、板状部材の第二規制ブレード先端面245a等の自由端側の端部よりも根元側の第二規制ブレード対向面245b等の表面が現像ローラ42等の現像剤担持体の表面に接触する。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、板状の規制位置下流側接触部材を腹当て状態で現像剤担持体に接触させ、現像剤担持体の凹部42b等の凹部に担持されたトナーT等の現像剤に規制位置下流側接触部材を軽接触させる構成を実現できる。よって、規制位置下流側接触部材の当接圧は現像剤にかかることが無く、凹部内の現像剤に対してストレスを与えることを抑制できる。
(態様C)
態様AまたはBの態様において、第二規制ブレード245等の規制位置下流側接触部材が現像ローラ42等の現像剤担持体に接触する部分の現像剤担持体の表面移動方向に平行な方向の長さは、規制位置で第一規制ブレード45等の規制部材が現像剤担持体に接触する部分の現像剤担持体の表面移動方向に平行な方向の長さよりも長い。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、規制位置下流側接触部材の当接圧はトナーT等の現像剤にかかることが無く、凹部42b等の凹部内の現像剤に対してストレスを与えることを抑制できる。
(態様D)
態様A乃至Cの何れかの態様において、第二規制ブレード245等の規制位置下流側接触部材が樹脂材料で構成されている。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、トナーT等の現像剤に対して帯電性の高い材料を用いることが出来、現像剤の帯電量を高めることができ、弱帯電や逆帯電の現像剤が現像領域に到達することをさらに抑制することが可能となる。
(態様E)
態様A乃至Dの何れかの態様において、第一規制ブレード45等の規制部材に電圧を印加する第一規制バイアス電源145等の規制部材電圧印加手段と、第二規制ブレード245等の規制位置下流側接触部材に電圧を印加する第二規制ブレード電源247等の規制位置下流側接触部材電圧印加手段とを備え、規制位置下流側接触部材電圧印加手段は、規制部材電圧印加手段が規制部材に印加する電圧とは異なる電圧を規制位置下流側接触部材に印加する。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、規制位置下流側接触部材に対してより適切な電圧を印加することが出来る。
(態様F)
態様A乃至Eの何れかの態様において、装置が設置された位置における温度または湿度の少なくとも一方を検出する温湿度センサ等の設置環境検出手段と、第二規制ブレード245等の規制位置下流側接触部材に電圧を印加する第二規制ブレード電源247等の規制位置下流側接触部材電圧印加手段とを備え、規制位置下流側接触部材電圧印加手段は、設置環境検出手段の検出結果に基づいて、規制位置下流側接触部材に印加する電圧の値を変化させる。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、設置環境に応じた適切な電圧を印加することができ、規制位置下流側接触部材へのトナー固着が発生することをより確実に防止することが出来る。
(態様G)
態様A乃至Fの何れかの態様において、少なくとも感光体2等の潜像担持体と、潜像担持体表面を帯電させるための帯電部材3等の帯電手段と、潜像担持体上に静電潜像を形成するための露光装置6等の潜像形成手段と、静電潜像を現像してトナー像化するための現像手段とを有する複写機500等の画像形成装置において、現像手段として、態様A乃至Fの何れか一つの態様の現像装置を用いる。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、現像装置内での現像剤の劣化を抑制することで経時に渡って画像品質を維持することができ、弱帯電や逆帯電の現像剤が現像領域に到達することを抑制することで、画像品質の向上を図ることが出来る。
(態様H)
潜像を担持する感光体2等の潜像担持体と、潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える複写機500等の画像形成装置における少なくとも潜像担持体と現像手段とを1つのユニットとして共通の保持体に保持させて画像形成装置本体に対して一体的に着脱可能に構成したプロセスカートリッジ1等のプロセスカートリッジにおいて、態様A乃至Fの何れか一つの態様の現像装置を用いる。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、トナーT等の現像剤の劣化を抑制しつつ、弱帯電や逆帯電の現像剤が現像領域α等の現像領域に到達することを抑制することが可能な現像装置を、プロセスカートリッジを構成する他の部材ともに装置本体から取り外すことができる。よって、現像剤の劣化を抑制しつつ、弱帯電や逆帯電の現像剤が現像領域に到達することを抑制することが可能な現像装置の交換性の向上を図ることができる。
What has been described above is merely an example, and the present invention has a specific effect for each of the following modes.
(Aspect A)
A developer such as toner T is carried on the surface, the surface moves endlessly, and a latent image on the surface of the latent image carrier is developed in a development area such as a development area α facing the latent image carrier such as the
According to this, as described in the first embodiment, the developer carried on the developer carrier through the regulation position comes into contact with the regulation position downstream contact member that contacts the developer carrier, Frictional charging is performed. As a result, even if a weakly charged or reversely charged developer is mixed with the developer that has passed through the regulation position, the weakly charged or reversely charged toner contained in the developer heading to the development region due to frictional charging with the contact member on the downstream side of the regulated position. The proportion of developer can be reduced. Therefore, it is possible to suppress the weakly charged or reversely charged developer from reaching the development region.
In addition, the contact member on the downstream side of the regulation position performs frictional charging on the developer that passes through the regulation position and goes to the development region, and therefore performs unnecessary frictional charging on the developer that does not reach the development region. Must not. Therefore, unnecessary stress can be prevented from being applied to the developer by rubbing during frictional charging, and deterioration of the developer can be suppressed.
As described above, it is possible to suppress weakly charged or reversely charged developer from reaching the developing region while suppressing deterioration of the developer.
(Aspect B)
In the aspect A, the restriction position downstream contact member such as the
According to this, as described in the first embodiment, the plate-like restriction position downstream contact member is brought into contact with the developer carrying member in the abdomen state and is carried by the depressions such as the
(Aspect C)
In the aspect A or B, the length in the direction parallel to the surface movement direction of the developer carrier at the part where the contact member on the downstream side of the restriction position such as the
According to this, as described in the first embodiment, the contact pressure of the contact member on the downstream side of the restriction position is not applied to the developer such as the toner T, and is not applied to the developer in the recess such as the
(Aspect D)
In any of the aspects A to C, the restriction position downstream contact member such as the
According to this, as described in the first embodiment, a highly chargeable material can be used for the developer such as the toner T, the amount of charge of the developer can be increased, weak charging or reverse It is possible to further suppress the charged developer from reaching the development region.
(Aspect E)
In any of the aspects A to D, the regulating member voltage applying means such as the first regulating
According to this, as described in the first embodiment, a more appropriate voltage can be applied to the contact member on the downstream side of the restriction position.
(Aspect F)
In any of the aspects A to E, the installation environment detection means such as a temperature / humidity sensor that detects at least one of temperature and humidity at the position where the apparatus is installed, and the downstream contact of the regulation position such as the second regulation blade 245 A regulating position downstream contact member voltage applying means such as a second regulating
According to this, as described in the first embodiment, it is possible to apply an appropriate voltage according to the installation environment, and more reliably prevent occurrence of toner sticking to the contact member on the downstream side of the restriction position. I can do it.
(Aspect G)
In any one of the aspects A to F, at least a latent image carrier such as the
According to this, as described in the first embodiment, it is possible to maintain the image quality over time by suppressing the deterioration of the developer in the developing device, and the weakly charged or reversely charged developer. By preventing the toner from reaching the developing area, the image quality can be improved.
(Aspect H)
At least a latent image carrier and a developing unit in an image forming apparatus such as a copying
According to this, as described in the first embodiment, the deterioration of the developer such as the toner T is suppressed, and the weakly charged or reversely charged developer is prevented from reaching the developing area such as the developing area α. The developing device that can be used can be removed from the apparatus main body together with other members constituting the process cartridge. Therefore, it is possible to improve the exchangeability of the developing device that can suppress the weakly charged or reversely charged developer from reaching the developing region while suppressing the deterioration of the developer.
1 プロセスカートリッジ
2 感光体
3 帯電部材
4 現像装置
5 感光体クリーニング装置
6 露光装置
7 中間転写ベルト
8 一次転写ローラ
9 二次転写ローラ
9a 二次転写対向ローラ
11 転写ベルトクリーニング装置
12 定着装置
41 現像ケーシング
42 現像ローラ
42a 凸部
42b 凹部
42f 表面層
42g 基材
42t 頂面
43 トナー収容部
43b 底面部
43s 側壁面部
44 供給ローラ
45 第一規制ブレード
45a 先端面
45b 対向面
45c ブレードフォルダ
45e エッジ部
46 パドル
47 入口シール
48 供給スクリュ
49 トナー残量センサ
50 段部
55 トナー補給口
56 開口部
59 サイドシール
100 プリンタ部
101 トナー収容室
102 トナー供給室
106 トナー搬送部材
106a 搬送スクリュ形状部
106b 搬送板形状部
107 返送口
108 トナー撹拌部材
108a 撹拌スクリュ形状部
108b 撹拌板形状部
109 除電シール
110 仕切り部材
111 供給口
142 現像バイアス電源
144 供給バイアス電源
145 第一規制バイアス電源
200 給紙部
245 第二規制ブレード
245a 第二規制ブレード先端面
245b 第二規制ブレード対向面
246 第二規制ブレード支持部材
247 第二規制ブレード電源
300 スキャナ部
400 トナーボトル
411 上ケース
412 中ケース
412s 側壁部
413 下ケース
420a 溝形成部
420 現像ローラ円筒部
420b 非溝形成部
421 現像ローラ軸
422 スペーサー
440 供給ローラ円筒部
441 供給ローラ軸
450 ブレード部材
451 リベット
452 台座部
454 ピン穴
454a 主基準穴
454b 従基準穴
455 第一規制固定ネジ
460 パドル羽
461 パドル軸
480 供給スクリュ羽部
481 供給スクリュ軸
500 複写機
600 プリンタ
L1 第一溝
L2 第二溝
P 転写紙
Q 接触位置
Q1 初期接触位置
T トナー
W1 ピッチ幅
WB1 移動方向ピッチ長さ
WB2 移動方向頂面長さ
WB3 移動方向凹部長さ
WB4 移動方向凸部長さ
X1 移動距離
α 現像領域
β 供給ニップ
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Process cartridge 2 Photoconductor 3 Charging member 4 Developing device 5 Photoconductor cleaning device 6 Exposure device 7 Intermediate transfer belt 8 Primary transfer roller 9 Secondary transfer roller 9a Secondary transfer counter roller 11 Transfer belt cleaning device 12 Fixing device 41 Developing casing 42 Developing roller 42a Convex part 42b Concave part 42f Surface layer 42g Base material 42t Top face 43 Toner storage part 43b Bottom face part 43s Side wall face part 44 Supply roller 45 First regulating blade 45a Front end face 45b Opposing face 45c Blade folder 45e Edge part 46 Paddle 47 Inlet seal 48 Supply screw 49 Toner remaining amount sensor 50 Step portion 55 Toner replenishing port 56 Opening portion 59 Side seal 100 Printer portion 101 Toner storage chamber 102 Toner supply chamber 106 Toner transport member 106a Transport screw shape portion 106b Transport plate Tooth stirring member 108a Stir screw shape portion 108b Stir plate shape portion 109 Static elimination seal 110 Partition member 111 Supply port 142 Development bias power supply 144 Supply bias power supply 145 First regulation bias power supply 200 Paper feed section 245 Second regulation Blade 245a Second regulating blade tip surface 245b Second regulating blade facing surface 246 Second regulating blade support member 247 Second regulating blade power supply 300 Scanner unit 400 Toner bottle 411 Upper case 412 Middle case 412s Side wall portion 413 Lower case 420a Groove forming portion 420 Developing roller cylindrical portion 420b Non-groove forming portion 421 Developing roller shaft 422 Spacer 440 Supply roller cylindrical portion 441 Supply roller shaft 450 Blade member 451 Rivet 452 Base portion 454 Pin hole 454a Main reference hole 45 b Secondary reference hole 455 First regulation fixing screw 460 Paddle blade 461 Paddle shaft 480 Supply screw blade 481 Supply screw shaft 500 Copying machine 600 Printer L1 First groove L2 Second groove P Transfer paper Q Contact position Q1 Initial contact position T Toner W1 Pitch width WB1 Movement direction pitch length WB2 Movement direction top surface length WB3 Movement direction concave part length WB4 Movement direction convex part length X1 Movement distance α Development area β Supply nip
Claims (8)
該現像剤担持体の表面に接触して該現像領域に向かう現像剤の量を規制する規制部材とを有し、
該現像剤担持体の表面に凹凸形状を備える現像装置において、
上記規制部材が現像剤を規制する規制位置に対して上記現像剤担持体の表面移動方向下流側で、且つ、上記現像領域に対して該現像剤担持体の表面移動方向上流側の該現像剤担持体の表面に接触する規制位置下流側接触部材を備えることを特徴とする現像装置。 A developer carrying member that carries the developer on the surface, moves the surface endlessly, and supplies the developer to the latent image on the surface of the latent image carrying member in a developing region facing the latent image carrying member;
A regulating member that regulates the amount of developer that contacts the surface of the developer carrying member and moves toward the developing region;
In the developing device having a concavo-convex shape on the surface of the developer carrying member,
The developer on the downstream side in the surface movement direction of the developer carrier relative to the regulation position where the regulation member regulates the developer, and on the upstream side in the surface movement direction of the developer carrier relative to the development region A developing device comprising a restriction position downstream contact member that contacts the surface of the carrier.
上記規制位置下流側接触部材は、根元側が支持部材によって支持された板状部材であり、該板状部材の自由端側の端部よりも根元側の表面が上記現像剤担持体の表面に接触することを特徴とする現像装置。 The developing device according to claim 1.
The restriction position downstream contact member is a plate-like member whose base side is supported by a support member, and the surface on the base side from the end on the free end side of the plate-like member contacts the surface of the developer carrier. A developing device.
上記規制位置下流側接触部材が上記現像剤担持体に接触する部分の該現像剤担持体の表面移動方向に平行な方向の長さは、上記規制位置で上記規制部材が該現像剤担持体に接触する部分の該現像剤担持体の表面移動方向に平行な方向の長さよりも長いことを特徴とする現像装置。 The developing device according to claim 1 or 2,
The length in the direction parallel to the surface movement direction of the developer carrying member at the part where the contact member on the downstream side of the regulating position contacts the developer carrying member is such that the restricting member contacts the developer carrying member at the restricting position. A developing device characterized in that the contacting portion is longer than the length in the direction parallel to the surface moving direction of the developer carrying member.
上記規制位置下流側接触部材が樹脂材料で構成されていることを特徴とする現像装置。 In the developing device according to any one of claims 1 to 3,
The developing device according to claim 1, wherein the contact member on the downstream side of the restriction position is made of a resin material.
上記規制部材に電圧を印加する規制部材電圧印加手段と、
上記規制位置下流側接触部材に電圧を印加する規制位置下流側接触部材電圧印加手段とを備え、
該規制位置下流側接触部材電圧印加手段は、該規制部材電圧印加手段が該規制部材に印加する電圧とは異なる電圧を該規制位置下流側接触部材に印加することを特徴とする現像装置。 In the developing device according to any one of claims 1 to 4,
A regulating member voltage applying means for applying a voltage to the regulating member;
A regulation position downstream contact member voltage application means for applying a voltage to the regulation position downstream contact member,
The developing device according to claim 1, wherein the regulating position downstream contact member voltage applying means applies a voltage different from a voltage applied to the regulating member by the regulating member voltage applying means to the regulating position downstream contact member.
装置が設置された位置における温度または湿度の少なくとも一方を検出する設置環境検出手段と、
上記規制位置下流側接触部材に電圧を印加する規制位置下流側接触部材電圧印加手段とを備え、
該規制位置下流側接触部材電圧印加手段は、該設置環境検出手段の検出結果に基づいて、該規制位置下流側接触部材に印加する電圧の値を変化させることを特徴とする現像装置。 The developing device according to any one of claims 1 to 6,
Installation environment detection means for detecting at least one of temperature and humidity at the position where the apparatus is installed;
A regulation position downstream contact member voltage application means for applying a voltage to the regulation position downstream contact member,
The regulation position downstream contact member voltage application means changes the value of the voltage applied to the regulation position downstream contact member based on the detection result of the installation environment detection means.
該潜像担持体表面を帯電させるための帯電手段と、
該潜像担持体上に静電潜像を形成するための潜像形成手段と、
該静電潜像を現像してトナー像化するための現像手段とを有する画像形成装置において、
該現像手段として、請求項1乃至6の何れかに記載の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。 At least a latent image carrier;
Charging means for charging the surface of the latent image carrier;
Latent image forming means for forming an electrostatic latent image on the latent image carrier;
In an image forming apparatus having developing means for developing the electrostatic latent image into a toner image,
An image forming apparatus using the developing device according to claim 1 as the developing unit.
上記現像手段として、請求項1乃至6の何れかに記載の現像装置を用いたことを特徴とするプロセスカートリッジ。 In an image forming apparatus comprising a latent image carrier that carries a latent image and a developing unit that develops the latent image on the latent image carrier, at least the latent image carrier and the developing unit are shared as one unit. In a process cartridge configured to be held in a holding body and detachable integrally with the image forming apparatus main body,
A process cartridge using the developing device according to claim 1 as the developing means.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013187986A JP2015055698A (en) | 2013-09-11 | 2013-09-11 | Developing apparatus, image forming apparatus, and process cartridge |
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CN113281976A (en) * | 2015-12-25 | 2021-08-20 | 兄弟工业株式会社 | Developing box |
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- 2013-09-11 JP JP2013187986A patent/JP2015055698A/en active Pending
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CN113281976B (en) * | 2015-12-25 | 2024-04-23 | 兄弟工业株式会社 | Developing cartridge |
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