JP2015054249A - ブルニアン絡み目を形成する装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】独自の装着可能品を作るための素材を与えるのみならず、技能及び芸術性が多数のレベルにある人々が、望ましくかつ耐久性のある装着可能品を上手に作ることを容易にする構築容易性をも与えるキットを提供する。【解決手段】ブルニアン絡み目12が、二つ折りにされた閉ループがもう一つの閉ループを捉えて鎖16をなすことに由来する絡み目から形成される。弾性バンド14を、かかる絡み目を所望の態様で形成するべく利用することができる。一例の装置が、複合的な構成のブルニアン絡み目を使用して物品を作る手段を与える。さらに、一例のキットが、技能レベルにかかわらず独自の絡み目品を上手に作ることを可能にする装置を与える。【選択図】図2
Description
本開示は一般に、絡み目品を作る方法及び装置に関する。詳細には、本開示は、弾性バンドから装着可能な絡み目品を作る方法及び装置に関する。
関連出願の相互参照
本願は、2013年7月10日出願の米国特許出願第13/938,717号の一部継続出願である。米国特許出願第13/938,717号は、2010年11月5日出願の米国仮特許出願第61/410,399号の優先権を主張する2011年9月8日出願の米国特許出願第13/227,638号の継続出願である。米国特許出願第13/227,638号は現在、米国特許第8,485,565号として特許されている。本願はまた、2013年9月13日出願の米国仮特許出願第61/877,480号の優先権も主張する。
本願は、2013年7月10日出願の米国特許出願第13/938,717号の一部継続出願である。米国特許出願第13/938,717号は、2010年11月5日出願の米国仮特許出願第61/410,399号の優先権を主張する2011年9月8日出願の米国特許出願第13/227,638号の継続出願である。米国特許出願第13/227,638号は現在、米国特許第8,485,565号として特許されている。本願はまた、2013年9月13日出願の米国仮特許出願第61/877,480号の優先権も主張する。
独自の色のブレスレット又はネックレスを作るための材料を含むキットはいつも、ある程度の人気を得ている。しかしながら、かかるキットは通常、異なる色の糸及びビーズのような素材を含むのみであり、個人の技能及び才能に依存して有用かつ望ましい物品が構築される。したがって、独自の装着可能品を作るための素材を与えるのみならず、技能及び芸術性が多数のレベルにある人々が、望ましくかつ耐久性のある装着可能品を上手に作ることを容易にする構築容易性をも与えるキットが必要とされかつ望まれている。
ブルニアン絡み目は、二つ折りにされた閉ループがもう一つの閉ループを捉えて鎖をなすことに由来する絡み目から形成される。弾性バンドは、かかる絡み目を所望の態様で形成するべく利用することができる。一例の装置は、複合的な構成のブルニアン絡み目を使用して物品を作る手段を与える。さらに、一例のキットは、技能レベルにかかわらず独自の装着可能品を上手に作ることを可能にする装置を与える。
異なる例が、例示される特定のコンポーネントを有するが、本発明の実施形態はこれらの特定の組み合わせに限られない。これらの例の一つからの当該コンポーネント又は特徴のいくつかを、当該例のもう一つからの特徴又はコンポーネントと組み合わせて使用することができる。
以下の明細書及び図面から、ここに開示されるこれらの及び他の特徴を最もよく理解することができる。
図1及び2を参照する。連続ループ構造物14が、実際の結び目を形成することなく、ブルニアン絡み目12を形成している。いくつかの絡み目12が鎖16をなしてブレスレット10のような絡み目品を形成する。その後、両端が固定され、耐久性のある装着可能品10が作られる。本例では、輪ゴムのような3つの閉ループ弾性バンド14が一つの鎖を形成することが示されている。一つの弾性バンド14の、もう一つの弾性バンド14の中央部分20を捉える端18が、それぞれの絡み目12を形成する。それぞれの絡み目12は、先行する及び後続する絡み目14に依存して所望の絡み目品を維持する。
図3及び4を参照する。ブレスレット及び他の装着可能品又は装飾品のようなブルニアン絡み目品を作る一例のキット64は、織機22、フック66、複数のクリップ68及び複数の弾性バンド70を含む。織機22は基部36及び複数のピン40を含む。複数のピン40は、基部36から立ち上がる。基部36は第1表面38を含む。ピン40は第1表面38から延びる。ピン40はそれぞれ、上表面42及びつば部44を含む。つば部44は、弾性バンドを所望の配向に保持する。本例では、つば部44は、アクセス溝48の第1側からアクセス溝48の第2側まで延びる。
続けて図3及び4を参照するとともに、図5及び6も参照する。基部36は長さ56及び幅55を含む。基部36は、第1端24、第2端26、第1側50及び第2側52を含む。ピン40は、基部36から立ち上がる。ピン40はそれぞれ、本体部分46を含む。本体部分46は一側にアクセス溝48を含む。アクセス溝48は、上表面42及びつば部44を貫通する。本体部分46は、アクセス溝48の反対側に、弾性バンドを支持する丸まった形状を含む。アクセス溝48はそれぞれ、共通方向76に開口する。開示の例では、アクセス溝はすべて、第2端26の方を向く。開口74が、各ピン40を部分的に取り囲み、かつ、基部36の第1表面38を貫通する。
続けて図4、5及び6を参照するとともに、図7も参照する。基部36は長溝54を含む。長溝54は、第1表面38の下方に延び、かつ、アクセス溝48の対応する一つと連通する。長溝54によってフック66は、第1表面38の下方に延びて、ピン40に支持された底の又は最下の弾性バンドを捉えることができる。絡み目品の製作中、一つの弾性バンドが捉えられ、かつ、共通ピン40に支持されたもう一つの弾性バンドの中で上方へと引かれる。したがって、フック66は、最下の弾性バンドを捉えてその弾性バンドを長溝54及び上の弾性バンドを通るように引っ張るべく、アクセス溝48を貫通して長溝54の中に入る。長溝54は、ピン40及びアクセス溝48から前方へと延びる。
複数のピン40が、織機22の長手方向長さ56が第1端24と第2端28との間に延びる複数列に配列される。この開示の例では、列は、外側第1列60と外側第2列62との間に配置された少なくとも一つの中央列又は中間列58を含む。中間列58並びに第1及び第2外側列60、62は、長手方向長さ56を横切る方向に等距離75だけ互いに離間する。中間列58は、各側の第1及び第2列60、62に対して千鳥状にされ又はずらされる。したがって本例では、中間列58は、第1外側列60及び第2外側列62のピン40に対して長手方向に距離72だけ千鳥状にされ又はずらされたピン40を含む。開示の例の中間列58は第1端24において、他のピン40の前方に間隔を空けて一つのピン45を含む。
各ピン40の長溝54及びアクセス溝48はそれぞれ、共通方向76を向く。開示の織機22における共通方向76は、第2端26の方を向き、かつ、第1端24から離れる方を向く。
続けて図5を参照するとともに図8も参照する。基部は、第1端24にタブ28を、第2端26にスロット30を含む。これらは、一方の織機22Aの基部36Aを、もう一方の又は第2の織機22Bの基部36Bに接続する。複数の織機22を接続することにより、追加的な見込まれる絡み目の組み合わせ及び長さが与えられる。本例では、タブ28及びスロット30はそれぞれ、第1及び第2端24、26に設けられるが、かかる接続外形は、第1及び第2側50、52にも想定される。
続けて図3〜7を参照するとともに、図9及び10も参照する。長溝54によってフック66は、2つの位置において弾性バンドを引っかけてこれに係合することができる。図9に示される一方の位置では、フック66がアクセス溝48の中を向いている。図10に示される第2位置では、フック66は、アクセス溝48の外側を向いている。基部36内の長溝54がアクセス溝48に直接連通しているので、フック66は、ピン40に支持された最下の弾性バンドの下方において、アクセス溝48から長溝54の中へ移動することができる。最下の弾性バンドはその後、アクセス溝48を通るように、かつ、同じピン40に支持された上の弾性バンドを通るように引っ張ることができる。
織機22を利用して絡み目品を作る開示の方法は、隣接する第1及び第2ピン82、84間に第1弾性バンド78を引き伸ばすステップを含む。つば部44が、弾性バンド78を第1及び第2ピン82、84に保持して当該弾性バンドの滑り抜けを防止する。第2弾性バンド80が、第2ピン84及び第3ピン86間に引き伸ばされる。第2弾性バンド80は、第2ピン84において第1弾性バンド78の上方に支持される。第1バンド78の一端を捉えてアクセス溝及び第2バンド80を通るように引っ張り、かつ、本例では第1ピン82である隣接ピンに当該捉えた端を配置することによって、絡み目が形成される。これがブルニアン絡み目を形成し、かつ、その絡み目を所定位置に保持する。その結果、追加的な絡み目を形成して既存の絡み目に連結することができる。
フック66が、弾性バンドの端を捉えるべく利用され、かつ、アクセス溝48を通るように長溝54の中であって、本例では第1バンド78である最下の弾性バンドの下方に挿入される。フック66が、弾性バンド78を把持するべく、及び、当該弾性バンドを、アクセス溝48を通るように上方に、かつ、その下の弾性バンドの上にある弾性バンドの中に引っ張るべく使用されてブルニアン絡み目が形成される。複数の弾性バンドの一つの捉えられた端が、他端を超えて引っ張られて隣接するピンに捉えられる一方、複数の弾性バンドの第2の弾性バンドに係合される。複数の弾性バンドの異なる弾性バンドの後続端を捉え及び引っ張ることが繰り返されて、所望の絡み目パターンが形成される。
したがって、一例のキット及び方法によって、ブレスレット、ネックレス及び他の絡み目品を作るべく、ブルニアン絡み目の多数の異なる組み合わせ及び構成を作ることができる。さらに、一例のキットは拡張可能であり、潜在的なブルニアン絡み目の作成能力をさらに作り出して拡張することができる。一例のキットによって、かかる絡み目品を、様々な技能レベルの人々でも上手に独自の装着可能品を作ることを許容する簡単な態様で作ることができる。
一例の実施形態が開示されたが、当業者であれば、一定の修正例でも本開示の範囲内に収まることがわかる。それゆえ、本発明の範囲及び内容を決定するには、以下の特許請求の範囲を検討するべきである。
Claims (26)
- 一連の絡み目からなる物品を作る織機であって、
長さ及び幅を有する基部と、
前記基部から立ち上がる複数のピンと
を含み、
前記複数のピンはそれぞれが、
弾性絡み目を所望の配向に保持するべく上表面に隣接するつば部と、
前記上表面を貫通するアクセス溝と
を含み、
前記複数のピンは、前記長さを横切る方向において等距離の間隔にある少なくとも3つの列に配列される織機。 - 前記基部は、前記アクセス溝に対して開口する長溝を含み、
前記長溝は、前記基部の第1表面の下方において、ツールが前記第1表面の下方にアクセスできるように延びる、請求項1に記載の織機。 - 前記アクセス溝はそれぞれ、共通方向に配向される、請求項1に記載の織機。
- 前記アクセス溝は、対応する長溝と共通の方向に配向される、請求項3に記載の織機。
- 前記アクセス溝は、前記長さに平行な方向に配向される、請求項2に記載の織機。
- 前記少なくとも3つの列の少なくとも一つにおける複数のピンが、前記少なくとも3つの列のもう一つにおける複数のピンに対して千鳥状とされる、請求項1に記載の織機。
- 少なくとも3つの列は、外側列間に配置された少なくとも一つの中間列を含む、請求項6に記載の織機。
- 前記中間列は、前記外側列に対してずらされる、請求項7に記載の織機。
- 前記外側列は、前記少なくとも一つの中間列から等距離の間隔にある、請求項8に記載の織機。
- 前記織機は、第2端から離間した第1端を含み、
前記複数のピンのそれぞれのアクセス溝が、前記第1端に向かって開口する、請求項1に記載の織機。 - 前記つば部は、前記アクセス溝の第1側から前記アクセス溝の第2側まで前記ピンまわりに延びる、請求項1に記載の織機。
- 前記アクセス溝は、前記つば部及び前記上表面を貫通する、請求項11に記載の織機。
- 前記基部は、前記複数のピンのそれぞれを少なくとも部分的に取り囲む前記第1表面を貫通する開口を含む、請求項1に記載の織機。
- 前記基部は、第1織機の第1基部を第2織機の第2基部に接続する少なくとも一つの嵌合外形を含む、請求項1に記載の織機。
- 前記少なくとも一つの嵌合外形は、前記第1基部及び前記第2基部の第1端及び第2端の少なくとも一つに配置される、請求項14に記載の織機。
- 一連の絡み目を作る装置であって、
長さ及び幅を含む基部と、
前記基部から立ち上がる複数のピンと
を含み、
前記複数のピンはそれぞれが、
絡み目を所望の配向に保持する上部分と、
前記複数のピンのそれぞれの共通方向を向くアクセス溝と
を含み、
前記複数のピンは、離間しかつ基部から上方に延びるずれたピンの列を含む装置。 - 前記複数のピンの少なくとも一つの所定位置に絡み目を保持するべく前記上部分に隣接するつば部を含む、請求項16に記載の装置。
- 前記アクセス溝はそれぞれ、前記基部の一端の方を向く、請求項16に記載の装置。
- 前記基部は、前記アクセス溝に対して開口する長溝を含み、
前記長溝は表面の下方において、ツールが前記第1表面の下方にアクセスできるように延びる、請求項16に記載の装置。 - 前記長溝は、前記アクセス溝と共通の方向を向く、請求項19に記載の装置。
- 前記基部は、一つの基部を第2の基部に接続する接続外形を含む、請求項16に記載の装置。
- 複数の弾性バンドから絡み目品を作る方法であって、
第1ピン及び第2ピン間に第1弾性バンドを引き伸ばすことと、
前記第2ピンにある前記第1弾性バンドを超えて第2ピン及び第3ピン間に第2弾性バンドを引き伸ばすことと、
前記第2ピンにある前記第2弾性バンドの一端を捉えることと、
絡み目を形成するべく、前記第2弾性バンドの捉えられた前記一端を、前記第1弾性バンドを通るようにかつ前記第3ピンに向かって引っ張ることと
を含む方法。 - 前記第2弾性バンドの一端を捉えることは、フックをアクセス溝の中に延ばして前記フックによって前記一端を捉えることを含む、請求項22に記載の方法。
- 前記第2弾性バンドの前記一端を捉えるべく、前記アクセス溝に対して開口する長溝の中に前記フックを延ばすことを含む、請求項23に記載の方法。
- 後続する弾性バンドを、隣接するピン及び先行する弾性バンドを超えて引き伸ばすことと、
所望数の絡み目を形成するべく前記複数の弾性バンドの異なる弾性バンドの後続する端を引っ張ることと
を含む、請求項22に記載の方法。 - 複数のピンに対して空間配向を画定するべく第1基部を第2基部に接続するステップを含む、請求項22に記載の方法。
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