JP2015052763A - Luminous member - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、光を蓄えて発光する蓄光材料を備える蓄光部材に係り、とりわけ、発光時における明るさのむらを目立たなくすることができる発光可能な蓄光部材に関する。 The present invention relates to a phosphorescent member including a phosphorescent material that stores and emits light, and more particularly, to a phosphorescent member capable of emitting light that can make brightness unevenness unnoticeable during light emission.
太陽光や電灯からの光を蓄積し、蓄積した光を放出する蓄光材料を備える蓄光部材が知られている。蓄光部材は、夜間や暗闇において特定の場所や物の位置、例えば階段の踏み板の位置を示すために用いられる(例えば特許文献1参照)。 2. Description of the Related Art A phosphorescent member including a phosphorescent material that accumulates light from sunlight or electric light and emits the accumulated light is known. The phosphorescent member is used to indicate a specific place or position of an object, for example, the position of a tread on a staircase at night or in the dark (see, for example, Patent Document 1).
蓄光材料は、高価であるため、蓄光材料の使用量を抑えることが好ましい。蓄光材料の使用量を抑えるためには、蓄光材料を所定のパターンで配列することが有効である。しかしながら、蓄光材料を所定のパターンで配列すると、蓄光材料が設けられていない部分が暗く視えてしまい、明るさにむらができてしまう。 Since the phosphorescent material is expensive, it is preferable to suppress the usage amount of the phosphorescent material. In order to suppress the usage amount of the phosphorescent material, it is effective to arrange the phosphorescent materials in a predetermined pattern. However, when the phosphorescent material is arranged in a predetermined pattern, a portion where the phosphorescent material is not provided is seen dark, and the brightness is uneven.
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、蓄光材料を効率よく利用しながら、発光時における明るさのむらを目立たなくすることができる蓄光部材を提供することを目的とする。 The present invention has been made in consideration of such points, and an object of the present invention is to provide a phosphorescent member capable of making brightness unevenness inconspicuous during light emission while efficiently using a phosphorescent material. .
本発明による蓄光部材は、予め定められたパターンで配列された蓄光要素を含む蓄光パターン層と、
前記蓄光パターン層の一方の側に設けられ、前記蓄光要素から放出された光の進行方向を変化させる拡散層と、
前記蓄光パターン層から離間して当該蓄光パターン層の他方の側に設けられた反射層と、を備える。
A phosphorescent member according to the present invention includes a phosphorescent pattern layer including phosphorescent elements arranged in a predetermined pattern,
A diffusion layer provided on one side of the phosphorescent pattern layer and changing a traveling direction of light emitted from the phosphorescent element;
A reflective layer provided on the other side of the phosphorescent pattern layer so as to be separated from the phosphorescent pattern layer.
本発明による蓄光部材において、前記拡散層の前記蓄光パターン層とは反対側を向く面上の位置であって、隣り合う蓄光要素の2つの部分の中央となる位置に対面する位置から、当該隣り合う蓄光要素の2つの部分のうちの一方から放出された光の一部が当該拡散層の法線方向に沿って出射し、当該隣り合う蓄光要素の2つの部分のうちの他方から放出された光の一部も、前記位置から当該拡散層の法線方向に沿って出射してもよい。 In the phosphorescent member according to the present invention, from the position on the surface of the diffusion layer facing away from the phosphorescent pattern layer, the position facing the center of the two portions of the adjacent phosphorescent elements, Part of the light emitted from one of the two parts of the matching phosphorescent element exits along the normal direction of the diffusion layer and is emitted from the other of the two parts of the neighboring phosphorescent element A part of the light may also be emitted from the position along the normal direction of the diffusion layer.
本発明による蓄光部材において、前記拡散層の法線方向に沿った断面において隣り合う蓄光要素の2つの部分の離間間隔は、当該隣り合う蓄光要素の各部分の前記断面における幅よりも狭くてもよい。 In the phosphorescent member according to the present invention, a separation interval between two portions of adjacent phosphorescent elements in a cross section along the normal direction of the diffusion layer may be narrower than a width in the cross section of each portion of the adjacent phosphorescent elements. Good.
本発明による蓄光部材において、前記拡散層は、前記蓄光要素の拡散層側を向く面を覆っていてもよい。 In the phosphorescent member according to the present invention, the diffusion layer may cover a surface facing the diffusion layer side of the phosphorescent element.
本発明によれば、蓄光材料を効率よく利用しながら、発光時における明るさのむらを効果的に目立たなくすることができる。 According to the present invention, unevenness in brightness during light emission can be effectively made inconspicuous while efficiently using a phosphorescent material.
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。図1乃至図7は本発明による一実施の形態及びその変形例を説明するための図である。このうち図1は、本発明の一実施の形態による蓄光部材の一例を示す概略断面図であり、図2は、図1に示す蓄光部材の概略平面図である。 Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. In the drawings attached to the present specification, for the sake of illustration and ease of understanding, the scale, the vertical / horizontal dimension ratio, and the like are appropriately changed and exaggerated from those of the actual product. FIG. 1 to FIG. 7 are diagrams for explaining an embodiment and its modification according to the present invention. 1 is a schematic cross-sectional view showing an example of a phosphorescent member according to an embodiment of the present invention, and FIG. 2 is a schematic plan view of the phosphorescent member shown in FIG.
図1に示すように、蓄光部材1は、シート状のシート部10と、当該シート部10の一方の面に設けられた蓄光パターン層30と、シート部10の他方の面に設けられた反射層40と、を備えている。また、蓄光パターン層30のシート部10とは反対となる側に、拡散層50が設けられている。図1に示す蓄光部材1では、蓄光パターン層30に含まれる蓄光要素31に外光を吸収させて蓄える。そして、蓄光パターン層30の蓄光要素31が蓄えた光を放出して、蓄光部材1は発光する。以下、このような蓄光部材1をなす各構成要素について詳述していく。
As shown in FIG. 1, the
先ず、シート部10及びシート部10に積層された蓄光パターン層30について説明する。シート部10は、蓄光パターン層30の蓄光要素31を支持すると共に、入射する外光及び蓄光要素31からの光を有効に透過させる機能を有している。シート部10は、シート状に形成され、互いに平行な一方の面と他方の面とを有している。このうち、シート部10の一方の面に、蓄光パターン層30がスクリーン印刷によって形成されている。すなわち、シート部10の一方の面に隣接して蓄光パターン層30が形成されている。一方、シート部10の他方の面に、反射層40が積層されている。これらシート部10の一方の面及び他方の面は、後述する拡散層50のシート面50aと平行になっている。
First, the sheet |
このようなシート部10をなす材料は、光を多く透過することができるよう、透明性の高い材料が好ましい。シート部10をなす材料として、例えば、ポリエチレンテレフタレート、アクリル、ポリカーボネートを用いることができる。
The material forming the
なお、本明細書において、「フィルム」、「シート」、「板」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。例えば、「フィルム」はシートや板と呼ばれ得るような部材も含む概念である。 In the present specification, the terms “film”, “sheet”, and “plate” are not distinguished from each other only based on the difference in names. For example, “film” is a concept including members that can be called sheets or plates.
また、本明細書において、「シート面」とは、対象となるシート状(フィルム状、板状)の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となるシート状部材(フィルム状部材、板状部材)の平面方向と一致する面のことを指す。以下の説明では、拡散層50のシート面50aは、シート部10のシート面と平行となっている。添付された各図において、拡散層50の出光側の面を、拡散層50のシート面50aとして図示する。
In addition, in this specification, the “sheet surface” is a sheet-like member (film-like member, target) when the target sheet-like (film-like, plate-like) member is viewed overall and globally. It refers to the surface that coincides with the planar direction of the (plate-like member). In the following description, the
このシート部10に蓄光パターン層30が積層されている。上述のように、蓄光パターン層30は、シート部10の一方の面にスクリーン印刷によって形成されている。蓄光パターン層30は、予め定められたパターンで配列された蓄光要素31を含んでいる。図2に示すように、本実施の形態の蓄光要素31は、シート部10の一方の面上に二次元配列されている。すなわち、複数の蓄光要素31が、シート部10の一方の面上の異なる二以上の方向のそれぞれに、間隔を空けて並べて配置されている。図示する例では、複数の蓄光要素31は、シート部10の一方の面に平行な拡散層50のシート面50a内を延びる第1方向d1及び第2方向d2に間隔を空けて並べて配置されている。そして、第1方向d1と第2方向d2とは、互いに交差し、より詳細には互いに直交している。なお、図2に示すように、平面視において、各蓄光要素31は、多角形、具体的には矩形の形状を有している。もっとも、このような例に限定されず、蓄光要素31は、平面視において、楕円形や円形であってもよい。
A
図1に示すように、拡散層50の法線方向nd及び第1方向d1に平行な断面において、第1方向d1に隣り合う蓄光要素31の2つの部分の離間間隔S1は、当該隣り合う蓄光要素31の各部分の当該断面における幅W1よりも狭い。同様に、拡散層50の法線方向nd及び第2方向d2に平行な断面において、第2方向d2に隣り合う蓄光要素31の2つの部分の離間間隔S2は、当該隣り合う蓄光要素31の各部分の当該断面における幅W2よりも狭い(図2参照)。なお、本明細書において、拡散層50の法線方向ndとは、シート状からなる拡散層50のシート面50aに対する法線方向を指す。
As shown in FIG. 1, in the cross section parallel to the normal direction nd and the first direction d1 of the
また、図1に示すように、各蓄光要素31は、拡散層50側を向く面を構成する表発光面31aと、当該表発光面31aと対向し反射層40側を向く面を構成する裏発光面31bと、を含んでいる。この場合、裏発光面31bが、シート部10の一方の面に対面している。
Further, as shown in FIG. 1, each
このような蓄光要素31をなす材料として、例えば、光を蓄えて発光する性質をもつ蓄光顔料を用いることができる。蓄光顔料としては、硫黄系の顔料や酸化物系の顔料を用いることができる。また、この蓄光顔料を樹脂等で被覆してもよいし、シランカップリング剤で表面処理をしてもよい。また、蓄光顔料の平均粒径は、例えば、1μm〜1000μm程度からなり、典型的には10μm〜500μm程度のものが用いられる。蓄光顔料の平均粒径が大きいほど、燐光特性がよい。蓄光顔料の平均粒径が小さくなると、蓄光材料の取り扱い性が向上する。なお、蓄光顔料の平均粒径とは、各々の蓄光顔料の最長径の平均を意味する。
As a material constituting such a
なお、一般に、蓄光材料は、湿気にさらされると蓄光性能が低下し易い。また、蓄光材料は、顔料を多く含むため比較的剥がれ易い。従って、蓄光要素31を外気にさらすことなく保護するために、蓄光要素31を保護膜によって覆うことが好ましい。この点、本実施の形態では、後述するように、拡散層50が蓄光要素31を被覆し保護膜としても機能している。
In general, a phosphorescent material tends to have a low luminous performance when exposed to moisture. Further, since the phosphorescent material contains a lot of pigment, it is relatively easy to peel off. Therefore, in order to protect the
次に、シート部10の他方の面に積層された反射層40について説明する。反射層40は、シート部10を間に介在させて蓄光パターン層30に対して離間している。反射層40は、蓄光要素31から放出される光のうち、拡散層50とは反対側に向かう光を反射して拡散層50側に戻すために設けられている。また、反射層40は、蓄光パターン層30の蓄光要素31が設けられていない部分を透過した外光を反射して蓄光パターン層30に戻すためにも設けられている。このような反射層40は、例えば、少なくとも蓄光パターン層30側に面する表面又は全体が白色粒子や金属からなる高反射率の層によって形成され得る。また、反射層40は、光を鏡面反射させる層として形成されてもよいし、光を拡散反射させる層として形成されてもよい。また、反射層40での反射が拡散反射の場合には、当該反射は、等方性拡散でもよく、あるいは、異方性拡散でもよい。例えば、エンボス加工等によって、反射層40の蓄光パターン層30側に面する表面に微細な凹凸を形成することによって、反射層40での反射を等方拡散とすることができる。また、例えば、反射層40の前記表面にヘアライン加工を及ぼすことによって、反射層40での反射を異方性拡散とすることができる。さらには、反射層40の前記表面上に、プリズム、レンズ、マイクロレンズといった透明な光学要素が設けられ、これにより、反射層40が、これらの光学要素に起因して、等方性拡散反射機能または異方性拡散反射機能を発現するようにしてもよい。
Next, the
一例として、本実施の形態では、反射層40の蓄光パターン層30側に面する表面に複数の凹部41が形成された例が示されている。図3に、反射層40の凹部41が拡大して示されている。図3に示すように、凹部41は、反射層40の蓄光パターン層30側を向く面上の、蓄光要素31に対面する位置にそれぞれ形成されている。各凹部41は、図3に示す断面において、湾曲した形状を有している。各凹部41は、当該凹部41が対面する蓄光要素31から拡散層50の法線方向ndに沿って最も離間した最深部42と、当該凹部41が対面する蓄光要素31から拡散層50の法線方向ndに沿って最も接近した端部43と、を含んでいる。各凹部41の表面は、最深部42から端部43に向かうにつれて、拡散層50の法線方向ndにおける蓄光要素31との距離が近づいていく。このような凹部41によれば、凹部41の各位置に入射する外光を、当該凹部41に対面する蓄光要素31に向かうように反射させることができる。このため、凹部41で反射するより多くの外光を、当該凹部41に対面する蓄光要素31に集めることができる。
As an example, in the present embodiment, an example is shown in which a plurality of
次に、蓄光パターン層30に積層された拡散層50について説明する。拡散層50は、蓄光要素31から放出された光の進行方向を変化させるために設けられている。また、拡散層50は、少なくとも蓄光要素31の拡散層50側を向く面を覆い、蓄光要素31を保護する機能も有している。このため、本実施の形態の拡散層50の一方の面は、蓄光パターン層30が形成されたシート部10の面の全域を覆っている。一方、拡散層50の他方の面50bは、蓄光要素31からの光を外部へ放出する出光面を形成している。この拡散層50の他方の面50bは、蓄光パターン層30とは反対側を向いている。
Next, the
図1及び図3に示すように、本実施の形態の拡散層50は、バインダー樹脂部51と、バインダー樹脂部51中に分散された拡散成分52と、を有している。拡散成分52は、拡散層50内を進む光に対し、反射または屈折によって、当該光の進路方向を変化させる作用を及ぼすようになっている。このような拡散成分52の光拡散機能は、例えば、バインダー樹脂部51をなす材料とは異なる屈折率を有した材料から構成することにより、あるいは、光に対して反射作用を及ぼし得る材料から構成することにより、付与することができる。なお、拡散成分52の屈折率とバインダー樹脂部51の屈折率との間に、0.1以上、より好ましくは0.2以上の屈折率差が存在すると、拡散成分52が有効な光拡散機能を発現するようになる。このような拡散成分52としては、例えば、平均粒径が0.5〜100μm程度であるシリカ(二酸化珪素)、アルミナ(酸化アルミニウム)、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂等の透明物質からなる粒子を用いることができる。また、拡散成分52は単なる気泡であってもよい。
As shown in FIGS. 1 and 3, the
一方、バインダー樹脂部51は、光を有効に透過しながら蓄光要素31を被覆する。バインダー樹脂部51をなす材料として、例えば、アクリル、スチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、アクリロニトリル等の一以上を主成分とする透明樹脂が用いられ得る。
On the other hand, the
次に、以上のような蓄光部材1の作用について説明する。先ず、蓄光部材1が発光する際の作用について、図3を参照して説明し、続いて、蓄光部材1が蓄光する作用について、図4を参照して説明する。
Next, the effect | action of the above
図3は、蓄光要素31が発光した状態を示す部分断面図である。図3に示すように、蓄光要素31が発光すると、表発光面31aから拡散層50側に向かう光が放出され、裏発光面31bから反射層40側に向かう光が放出される。このうち、蓄光要素31の表発光面31aから放出される光は、拡散層50内を進んでいき、拡散層50内で進行方向を変化させられる。これにより、蓄光要素31から放出される光が、蓄光要素31が設けられていない部分に対面する領域を通るように拡げられて、蓄光要素31が設けられていない部分が暗く視えてしまうことを効果的に抑制することができる。
FIG. 3 is a partial cross-sectional view showing a state where the
ここで、拡散層50の蓄光パターン層30とは反対側を向く面50b上の位置であって、図3に示す断面において隣り合う蓄光要素31の2つの部分の中央となる位置に対面する位置Mに着目する。本実施の形態では、隣り合う蓄光要素31の2つの部分のうちの一方から放出された光L1の一部が、前記位置Mから拡散層50の法線方向ndに沿って出射し、当該隣り合う蓄光要素31の2つの部分のうちの他方から放出された光L2の一部も、前記位置Mから拡散層50の法線方向ndに沿って出射する。これにより、拡散層50の蓄光パターン層30とは反対側を向く面50bに対面する位置から、蓄光部材1を観察したときに、隣り合う蓄光要素31の間となる部分が暗く視えてしまうことをさらに効果的に抑制することができる。
Here, the position of the
好ましくは、拡散層50の蓄光パターン層30とは反対側を向く面50b上の位置であって、図3に示す断面において隣り合う蓄光要素31の2つの部分の間となる位置に対面する任意の位置において、当該隣り合う蓄光要素31の2つの部分のうちの一方から放出された光の一部が、拡散層50の法線方向ndに沿って出射し、当該隣り合う蓄光要素31の2つの部分のうちの他方から放出された光の一部も、同一の前記位置から拡散層50の法線方向ndに沿って出射する。これにより、隣り合う蓄光要素31の2つの部分のうちの一方に起因して発光しているとみられる領域と、隣り合う蓄光要素31の2つの部分のうちの他方に起因して発光しているとみられる領域とが、部分的に重なって観察されることになる。このため、隣り合う蓄光要素31の間となる部分が暗く視えてしまうことをさらに効果的に抑制することができる。
Preferably, it is a position on the
一方、図3に破線で示すように、蓄光要素31の裏発光面31bから放出される光は、蓄光パターン層30と離間して配置された反射層40で反射して拡散層50側に戻される。上述したように、複数の蓄光要素31は、第1方向d1及び第2方向d2に離間して配置されている。従って、反射層40で反射した光の一部は、蓄光パターン層30の蓄光要素31が設けられていない領域を通過して、拡散層50内を進んでいく。また、反射層40で反射したその他の光は、蓄光要素31に吸収されたり、蓄光要素31で反射されて再び反射層40に向かう。
On the other hand, as shown by a broken line in FIG. 3, the light emitted from the back
次に、蓄光部材1が蓄光する際の作用について、図4を参照して説明する。図4は、蓄光部材1に外光が入射した状態を示す部分断面図である。図4に示すように、蓄光部材1に入射する外光は、拡散層50で進行方向を曲げられながら拡散層50を透過していく。拡散層50を透過した外光は、蓄光パターン層30に向かう。このうち、一部の外光は、蓄光要素31に到達し、当該蓄光要素31に吸収されて蓄えられる。一方、その他の外光は、蓄光パターン層30のうち蓄光要素31が設けられていない部分を透過し、反射層40で反射して、蓄光パターン層30側に戻される。これにより、戻された光を蓄光要素31に吸収させて蓄えることができるため、より多くの外光を蓄光要素31に取り込んで蓄えることができる。
Next, the effect | action at the time of the
とりわけ、本実施の形態では、反射層40の蓄光パターン層30側に面する表面に複数の凹部41が形成されている。このような凹部41によれば、凹部41の各位置に入射する外光を、当該凹部41に対面する蓄光要素31に向かうように反射させることができる。このため、凹部41で反射するより多くの外光を、当該凹部41に対面する蓄光要素31に集めることができる。
In particular, in the present embodiment, a plurality of
以上のように、本実施の形態によれば、蓄光部材1は、予め定められたパターンで配列された蓄光要素31を含む蓄光パターン層30と、蓄光パターン層30の一方の側に設けられた拡散層50と、蓄光パターン層30から離間するようにして当該蓄光パターン層30の他方の側に設けられた反射層40と、を備えている。このような形態によれば、蓄光部材1に外光が入射すると、外光は拡散層50を透過して蓄光パターン層30に向かう。蓄光パターン層30に向かう光の一部は、蓄光要素31に到達し、当該蓄光要素31に吸収されて蓄えられる。一方、蓄光パターン層30に向かうその他の光は、蓄光パターン層30のうち蓄光要素31が設けられていない部分を透過する。この透過した光は、反射層40で反射して、蓄光パターン層30側に戻される。これにより、戻された光を蓄光要素31に吸収させることができるため、より多くの光を蓄光要素31に蓄えることができる。一方、蓄光要素31が発光すると、拡散層50側に向かう光と、反射層40側に向かう光と、が放出される。拡散層50側に向かう光は、拡散層50内を透過していき、拡散層50内で進行方向を変化させられる。これにより、蓄光要素31から放出される光が通過する領域が、蓄光要素31が設けられていない部分に対面する領域まで拡げられて、蓄光要素31が設けられていない部分が暗く視えてしまうことを効果的に抑制することができる。他方、反射層40側に向かう光は、反射層40で反射して、拡散層50側に戻される。これにより、より多くの光が拡散層50で進行方向を変化させられながら透過していく。これらの結果、蓄光材料を効率よく利用すると共に、発光時における明るさのむらを目立たなくすることができる。
As described above, according to the present embodiment, the
また、本実施の形態によれば、拡散層50の法線方向ndに沿った断面において隣り合う蓄光要素31の2つの部分の離間間隔S1、S2は、当該隣り合う蓄光要素31の各部分の前記断面における幅W1、W2よりも狭い。この場合、隣り合う蓄光要素31の2つの部分の離間間隔S1、S2が、蓄光要素31の大きさに対して広くなり過ぎることを防止することができるため、隣り合う蓄光要素31の間となる部分が暗く観察されることをさらに効果的に抑制することができる。結果として、発光時における明るさのむらをより目立たなくすることができる。
Further, according to the present embodiment, the separation intervals S1 and S2 between the two portions of the
また、本実施の形態によれば、拡散層50は、少なくとも蓄光要素31の拡散層50側を向く面を覆っている。これにより、蓄光要素31を保護することができる。この結果、蓄光要素31が湿気にさらされて蓄光機能が低下することを防止すると共に、蓄光要素31が剥がれてしまうことも防止することができる。
Further, according to the present embodiment, the
ここで、図5に、上述した蓄光部材1を標示器2に利用した例を示す。図5に示すように、蓄光部材1は、発光する発光領域3と、当該発光領域3の周りに配置された非発光領域4と、を有している。標示器2は、発光領域3または非発光領域4の輪郭で、特定の情報を表示するようになっている。図5に示す例において、標示器2の示す情報は、「非常口」という文字情報である。この場合、上述した蓄光部材1は、発光領域3内に配置される。この使用例によれば、表示領域2が示す情報をむらのない明るさで表示することができる。
Here, in FIG. 5, the example which utilized the
≪変形例≫
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
≪Modification≫
Note that various modifications can be made to the above-described embodiment. Hereinafter, an example of modification will be described with reference to the drawings. In the following description and the drawings used in the following description, the same reference numerals as those used for the corresponding parts in the above embodiment are used for the parts that can be configured in the same manner as in the above embodiment. A duplicate description is omitted.
上述した実施の形態では、図2に示すように、複数の蓄光要素31が二次元配列されている例を示したが、蓄光要素31の配列パターンは、上述した配列パターンに限定されない。図6に、蓄光要素31の他の配列パターンを示す。図6に示す例では、蓄光要素31は、第1方向d1に帯状に延びる複数の第1部分32と、第1方向d1と直交する第2方向d2に帯状に延びる複数の第2部分33と、を含んでいる。すなわち、蓄光要素31は、格子状のパターンで配置されている。
In the above-described embodiment, as illustrated in FIG. 2, the example in which the plurality of
この例においても、拡散層50の法線方向nd及び第1方向d1に平行な断面において、第1方向d1に隣り合う蓄光要素31の2つの部分33の離間間隔S1は、当該隣り合う蓄光要素31の各部分33の当該断面における幅W1よりも狭い。同様に、拡散層50の法線方向nd及び第2方向d2に平行な断面において、第2方向d2に隣り合う蓄光要素31の2つの部分32の離間間隔S2は、当該隣り合う蓄光要素31の各部分32の当該断面における幅W2よりも狭い。
Also in this example, in the cross section parallel to the normal direction nd and the first direction d1 of the
また、上述した実施の形態において、拡散層50は、バインダー樹脂部51と、バインダー樹脂部51中に分散された拡散成分52と、を有している例を示したが、拡散層50の形態は、上述した例に限定されない。図7に、拡散層50の他の形態を示す。図7に示す例では、拡散層50は、蓄光パターン層30が形成されたシート部10の面を覆う透明樹脂層54と、透明樹脂層54の蓄光パターン層30とは反対側となる面に配置されたレンズ部55と、を含んでいる。このうち、透明樹脂層54は、各蓄光要素31を覆うと共に、レンズ部55をシート部10に対して接合している。
In the above-described embodiment, the
レンズ部55は、複数の単位レンズ56を含んでいる。このレンズ部55として、光拡散機能を発揮するレンズであれば特に限定されず、例えばレンチキュラーレンズやフライアイレンズを採用することができる。図7に示す例では、レンズ部55は、フライアイレンズで構成されている。フライアイレンズは、蝿の目レンズとも呼ばれ、平面上の異なる二以上の方向のそれぞれに、規則的な間隔または非規則的(ランダム)な間隔で、二次元配列された多数の単位レンズ56を有する。各単位レンズ56は、拡散層50の法線方向ndに平行な断面において、例えば、円の一部分または楕円の一部分に相当する形状を有している。フライアイレンズを構成するレンズ部55によれば、蓄光要素31から放出される光の進行方向を変化させて拡散させることができる。
The
ここで、拡散層50の蓄光パターン層30とは反対側を向く面50b上の位置であって、図7に示す断面において隣り合う蓄光要素31の2つの部分の中央となる位置に対面する位置Mに着目する。本実施の形態においても、隣り合う蓄光要素31の2つの部分のうちの一方から放出された光L1の一部が、前記位置Mから拡散層50の法線方向ndに沿って出射し、当該隣り合う蓄光要素31の2つの部分のうちの他方から放出された光L2の一部も、前記位置Mから拡散層50の法線方向ndに沿って出射するように、レンズ部55と蓄光要素31との配置関係が調整されている。
Here, the position of the
1 蓄光部材
10 シート部
30 蓄光パターン層
31 蓄光要素
40 反射層
41 凹部
50 拡散層
50a シート面
51 バインダー樹脂部
52 拡散成分
d1 第1方向
d2 第2方向
L1、L2 光路
S1、S2 離間間隔
W1、W2 幅
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記蓄光パターン層の一方の側に設けられ、前記蓄光要素から放出された光の進行方向を変化させる拡散層と、
前記蓄光パターン層から離間して当該蓄光パターン層の他方の側に設けられた反射層と、を備える、蓄光部材。 A phosphorescent pattern layer comprising phosphorescent elements arranged in a predetermined pattern;
A diffusion layer provided on one side of the phosphorescent pattern layer and changing a traveling direction of light emitted from the phosphorescent element;
And a reflective layer provided on the other side of the phosphorescent pattern layer at a distance from the phosphorescent pattern layer.
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