JP2015051124A - 認知症の改善を支援するための装置、認知症の改善を支援するための方法、当該方法をコンピュータに実現させるためのプログラム - Google Patents

認知症の改善を支援するための装置、認知症の改善を支援するための方法、当該方法をコンピュータに実現させるためのプログラム Download PDF

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秀和 冨本
正之 佐藤
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正之 佐藤
徹 弓場
Toru Yumiba
徹 弓場
肇 佐久間
Hajime Sakuma
肇 佐久間
寛 竹田
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寛 竹田
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靖 水谷
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Abstract

【課題】患者が楽しみながら認知症の改善を支援する認知症改善装置を提供する。【解決手段】認知症改善装置100は、患者の自宅120またはリハビリセンター140と通信するための通信部101と、神経心理検査の結果110の入力を受け付ける入力部102と、患者の歌唱能力を評価するための能力段階評価部103と、神経心理検査の結果110と歌唱能力の評価結果に基づいて患者用の歌唱メニューを作成するメニュー作成部104と、検査結果を格納するための検査結果データベース105と、患者の情報を格納するための個人データベース106と、歌唱メニューのテンプレートおよび作成されたメニューを格納するためのメニューデータベース107と、配信対象として予め準備された楽曲を格納するための楽曲データベース108とを備える。【選択図】図1

Description

本開示は認知症の改善を支援する技術に関し、より特定的には、楽曲を用いて認知症の改善を支援する技術に関する。
従来、認知症の改善のための装置が提案されている。たとえば、WO2007/129392号公報(特許文献1)は、失語症の回復を支援するための「主機と副機を有する失語症練習支援装置」を開示している。
また、特開2000−268118号公報(特許文献2)は、在宅患者にも利用できる痴呆リハビリシステムを開示している。当該痴呆リハビリシステムによると、「リハビリ制御装置はリハビリサーバ装置に予め記憶された訓練用アプリケーションおよびデータを構内通信回線を経由して受信し、該アプリケーションおよびデータにより訓練を実行する」というものである([要約]の[課題]参照)。
WO2007/129392号公報 特開2000−268118号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術によると、脳機能を回復させるために絵データが用いられる。この場合、患者によっては、単純な絵データでは、訓練自体が単調になるため興趣を欠き、結果として、訓練が長続きしないという問題がある。
また、特許文献2に開示された技術によると、リハビリ訓練のためのメニューが連続性を欠くため、訓練の内容によっては効果が得られない可能性もある。また、認知症の診断結果に基づきリハビリ訓練のためのメニューを変更し、認知症を改善させるなどの積極的な活用方法は開示されていない。したがって、訓練が長続きして改善の効果が得られる技術が必要とされている。
この開示は、上述のような問題点を解決するためになされたものであって、ある局面における目的は、リハビリ訓練が長続きするように認知症の改善を支援するための装置を提供することである。他の局面における目的は、リハビリ訓練が長続きするように認知症の改善を支援するための方法を提供することである。さらに他の局面における目的は、リハビリ訓練が長続きするように認知症の改善を支援するための方法をコンピュータに実現させるためのプログラムを提供することである。
一実施の形態に従うと、認知症の改善を支援するための装置が提供される。この装置は、ユーザの要求に応じて、第1の場所に配置される第1の音声入出力装置、或いは、第2の場所に配置される第2の音声入出力装置の少なくとも何れかに楽曲を配信するための配信手段と、第1の音声入出力装置に配信される楽曲に合わせてユーザが歌唱することにより発せられる第1音声と、第2の場所に配信される楽曲に合わせてユーザが歌唱することにより発せられる第2音声とを収集するための収集手段と、配信される楽曲に対するユーザの歌唱力を評価するために予め規定された評価基準を保持するための記憶手段と、評価基準と第1音声および第2音声とに基づいて、楽曲に対するユーザの歌唱力を評価するための評価手段と、ユーザの神経心理検査の結果の入力を受け付ける入力手段と、神経心理検査の結果の変化の有無に応じて、評価の結果に基づいて、楽曲のデータベースから、ユーザが歌唱するべき別の楽曲を選択するための選択手段とを備える。配信手段は、選択された別の楽曲を第1の音声入出力装置および第2の音声入出力装置に配信する。
好ましくは、第1の音声入出力装置に配信される楽曲と、第2の音声入出力装置に配信される楽曲とは、異なる。
好ましくは、評価基準は、音域および音程を含む。神経心理検査の結果の変化が認められる場合に、選択手段は、音域および音程に基づいて、別の楽曲を選択する。
好ましくは、楽曲のデータベースは、ユーザの世代、性別に応じて予め分類された第1分類の楽曲と、一人による歌唱のための楽曲、デュエットのための楽曲、または合唱のための楽曲として分類される第2分類の楽曲とのいずれかを含む。
好ましくは、神経心理検査の項目は、記憶検査と、注意力検査と、行動心理障害検査(BPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia))とを含む。記憶検査の結果は、第1分類の楽曲に関連付けられている。注意力検査の結果は、第2分類の楽曲に関連付けられている。行動心理障害検査の結果は、穏やかで明るい曲を選曲することに、または、楽曲を静かな曲調の楽曲に編曲することに関連付けられている。
好ましくは、楽曲は、カラオケの楽曲を含む。
他の実施の形態に従うと、認知症の改善を支援するための方法が提供される。この方法は、コンピュータのプロセッサが、ユーザの要求に応じて、通信回線を介して、第1の場所に配置される第1の音声入出力装置、或いは、第2の場所に配置される第2の音声入出力装置の少なくともいずれかに楽曲を配信するステップと、プロセッサが、通信回線を介して、第1の音声入出力装置に配信される楽曲に合わせてユーザが歌唱することにより発せられる第1音声と、第2の場所に配信される楽曲に合わせてユーザが歌唱することにより発せられる第2音声とを収集するステップと、プロセッサが、配信される楽曲に対するユーザの歌唱力を評価するために予め規定された評価基準を当該コンピュータのメモリにロードするステップと、プロセッサが、評価基準と第1音声および第2音声とに基づいて、楽曲に対するユーザの歌唱力を評価するステップと、プロセッサが、ユーザの神経心理検査の結果の入力を受け付けるステップと、プロセッサが、神経心理検査の結果の変化の有無に応じて、評価の結果に基づいて、楽曲のデータベースから、ユーザが歌唱するべき別の楽曲を選択するステップと、プロセッサが、選択された別の楽曲を第1の音声入出力装置および第2の音声入出力装置に配信するステップとを含む。
さらに他の実施の形態に従うと、認知症の改善を支援するための方法をコンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。このプログラムは、コンピュータのプロセッサに、通信回線を介して、第1の場所に配置される第1の音声入出力装置、或いは、第2の場所に配置される第2の音声入出力装置の少なくともいずれかに楽曲を配信するステップと、通信回線を介して、第1の音声入出力装置に配信される楽曲に合わせてユーザが歌唱することにより発せられる第1音声と、第2の場所に配信される楽曲に合わせてユーザが歌唱することにより発せられる第2音声とを収集するステップと、同一の楽曲に対するユーザの歌唱力を評価するために予め規定された評価基準を当該コンピュータのメモリにロードするステップと、評価基準と第1音声および第2音声とに基づいて、楽曲に対するユーザの歌唱力を評価するステップと、ユーザの神経心理検査の結果の入力を受け付けるステップと、神経心理検査の結果の変化の有無に応じて、評価の結果に基づいて、楽曲のデータベースから、ユーザが歌唱するべき別の楽曲を選択するステップと、選択された別の楽曲を第1の音声入出力装置および第2の音声入出力装置に配信するステップとを実行させる。
ある局面によれば、リハビリ訓練が長続きすることにより、当該患者の認知症の改善に寄与し得る。
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
認知症改善装置100の構成を表わすブロック図である。 メニューが作成される一連の流れを表わす図である。 認知症改善装置100を用いて認知症患者のトレーニングを行なう場合に用いられる処理を表わすフローチャートである。 認知症改善装置100として機能するコンピュータのハードウェア構成を表わすブロック図である。 認知症改善装置100によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。 認知症改善装置100の個人データベース106におけるデータの格納の一態様を概念的に表わす図である。 楽曲データベース108の構成を表わす図である。 テレビ810とカラオケ装置850とを表わす図である。 認知症改善装置100が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。 患者の脳の断層画像を表す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
[技術思想]
図1を参照して、本実施の形態に係る認知症改善装置100の技術思想について説明する。図1は、認知症改善装置100の構成を概念的に表わすブロック図である。
図1に示されるように、認知症改善装置100は、ネットワーク130を介して患者の自宅120に接続される。また、認知症改善装置100は、ネットワーク150を介して、リハビリセンター140に接続されている。認知症改善装置100は、通信部101と、入力部102と、能力段階評価部103と、メニュー作成部104と、検査結果データベース105と、個人データベース106と、メニューデータベース107と、楽曲データベース108とを備える。
ある局面において、通信部101は、ネットワーク130を介して患者の自宅120に設置されるコンピュータその他の通信装置(図示しない)と通信する。また、別の局面において、通信部101は、ネットワーク150を介してリハビリセンター140に設置されるコンピュータその他の通信装置(図示しない)と通信する。これらの通信装置は、カラオケ装置を含む。
入力部102は、他のコンピュータその他の情報処理装置に接続されて、認知症改善装置100に対するデータの入力を受け付ける。入力部102には、たとえば、神経心理検査の結果110が入力される。入力された神経心理検査の結果110は、検査結果データベース105に格納される。
能力段階評価部103は、各患者について、カラオケの楽曲の歌唱についての能力評価を実行し、当該患者がどのレベルにあるかを評価する。この能力評価は、たとえば、音程および音域に基づいて行なわれる。より具体的には、楽曲ごとに、標準の音域および音程が予め規定されている。患者の能力評価は、当該患者の歌唱によって取得された音声データから抽出される当該楽曲の音域および音程と、標準の音域および音程との差に応じて行なわれる。能力を示すレベルとして、たとえば、3段階または5段階のように、複数のレベルが、楽曲の音域および音程に基づいて規定され得る。
メニュー作成部104は、各患者について、カラオケの楽曲を用いた歌唱のトレーニングメニューを作成する。トレーニングメニューは、たとえば、カラオケ課題とピッチ課題とを含む。カラオケ課題は、トレーニング用の楽曲データベースから選択されたカラオケを演奏に合わせて歌唱するものであり、患者の自宅120あるいはリハビリセンター140に設置されるカラオケ装置を用いて行なわれる。ピッチ課題は、カラオケ装置から聞こえてくる音と同じ音で発声するものである。メニュー作成部104は、選択されたカラオケの楽曲と、ピッチ課題用の音声とを組み合わせて、患者ごとにリハビリ用メニューを作成する。
検査結果データベース105は、たとえば、リレーショナルデータベース形式で実現されるが、データベースの形式は特定の形式に限られない。認知症改善装置100の外部に検査結果データベース105が設けられてもよい。検査結果データベース105は、たとえば、患者の氏名、ユーザID(Identification)、検査結果を定量的または定性的に示したデータ、神経心理検査が行われた日付等を含む。
個人データベース106は、認知症改善装置100による認知症の改善支援を受ける各患者の情報を登録している。患者の情報は、たとえば、当該患者の氏名、ユーザID、年齢、性別、教育年数、認知症の程度、能力段階評価部103によって評価された能力のレベル等を含むが、これらに限られない。他の既往症その他の情報が、当該患者の情報に含まれていてもよい。
メニューデータベース107は、予め作成された1つ以上のリハビリメニューを含む。リハビリメニューは、認知症の程度および歌唱能力に応じて予め作成された歌唱プログラムのテンプレートを含む。このテンプレートは、たとえば、カラオケ課題とピッチ課題とを含む。一例として、このテンプレートは、複数のピッチ課題と複数のカラオケ課題からなり、各ピッチ課題と各カラオケ課題がどのような順番でどの程度の時間行なわれるべきかを規定している。メニュー作成部104は、このようなテンプレートに対して、カラオケの楽曲を選択して、カラオケ課題で用いられるべき楽曲として、テンプレートとその楽曲とを関連付ける。
楽曲データベース108は、トレーニング用のメニューに用いられる複数の楽曲を保持している。複数の楽曲は、たとえば、童謡、民謡、歌謡曲、流行歌等を含む。なお、各楽曲の音声データは、認知症改善装置100の外部に保存されていてもよい。
[メニュー作成]
図2を参照して、神経心理検査に基づくメニュー作成について説明する。図2は、メニューが作成される一連の流れを表わす図である。当該一連の流れは、患者200と、神経心理検査210と、プログラム220とを含む。プログラム220は、たとえば、モジュール230,240,250とを含む。
ある局面において、患者200は、予め定められた神経心理検査210によって評価される。神経心理検査210の項目として、たとえば、記憶、注意、意欲、BPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia:行動・心理障害)などを含む。神経心理検査210の結果は、プログラム220に入力される。
プログラム220において、モジュール230は、カラオケ用の楽曲の選択を実行する。たとえば、神経心理検査210における「記憶」の結果に基づいて、患者の世代、性別に合った曲が選択される。たとえば、神経心理検査210の結果、記憶機能に改善の兆しがみられるならば、当該患者の世代にとっての流行歌とされる他の楽曲が選択される。
また、神経心理検査210における「注意」についての検査結果に応じて、合唱曲、デュエット曲の導入も考慮される。合唱曲あるいはデュエット曲を歌唱する場合には、他者の歌唱を考慮する必要がある。そこで、注意力の程度に応じて、難易度が異なる合唱曲あるいはデュエット曲が選択される。
モジュール240は、たとえば、YUBAメソッドを実行する。YUBAメソッドは、裏声と表声を分離・強化・融合し、音源生成の運動と調音運動をロスなく協調させ短時日で効率よく発声・発音能力を向上させるボイストレーニング法である。また、神経心理検査210における「意欲」についての検査結果に応じて、音域または声量アップのトレーニングが規定される。たとえば、「意欲」が改善していると認められる場合には、音域または声量という点で、さらに努力が必要とされるような楽曲が選択される。YUBAメソッド自体は、当業者にとって周知であるので、さらに詳細な説明は述べない。
モジュール250は、神経心理検査210における「BPSD」の検査結果に応じて、穏やかで明るい曲の選択を実行し、または、静かな曲調への編曲を実行する。BPSDは、認知症における「周辺症状」に重なる概念である。BPSDは、行動症状と心理症状とを含む。行動症状および審理症状の観察の結果、症状に変更が見られない場合には、より穏やかで明るい曲が選択され、または、より静かな曲調に編曲される。症状に改善の兆しがみられる場合には、従前よりも力強い曲が選択され得る。あるいは、曲調は、通常の曲調に設定され得る。
プログラム220による選択の結果は、施行のために、楽曲の配信という形で、患者の自宅120に配置されたカラオケ装置およびリハビリセンター140に配置されたカラオケ装置に送信される。患者200は、カラオケ装置に配信された楽曲を用いて歌唱する。
(メニュー例とトレーニング結果の一例)
一例として、最初に、医師が、1サイクル目の楽曲として楽曲Aを選定して患者のトレーニングに用いる場合を想定する。楽曲Aの音域幅は、音域幅RAであり、音程は音程IAである。トレーニングのサイクルは、たとえば、1週間、2週間、1か月等、医師によって任意に設定され得る。
<1サイクル目>
(ステップ1)患者は、自宅のカラオケ装置に配信された楽曲Aを使って歌唱する。その結果、たとえば、音域幅Ra(1)および音程Ia(1)がデータとして取得され得る。歌唱の頻度は、たとえば、一週間に3回であるが、頻度は特に限られない。4回あるいは毎日であってもよい。少なくとも、複数回数の歌唱が行なわれることが望ましい。
(ステップ2)患者は、リハビリセンター140に配信された楽曲Aを使って歌唱する。その結果、たとえば、音域幅ra(1)および音程ia(1)がデータとして取得され得る。リハビリセンター140における歌唱の頻度は、たとえば、週に一回であるが、これに限られない。週に二回以上でもよい。
(ステップ3)プログラム220は、音域幅の差分ΔHおよびΔRを計算する。
差分ΔH=RA−Ra(1)
差分ΔR=RA−ra(1)
(ステップ4)ΔH>ΔRである場合、すなわち、自宅での練習結果よりもリハビリセンターでの練習結果が良好である場合、患者の認知症の症状は改善している可能性があると推定され得る(定量的判断)。そして、医師は、数か月単位で神経心理検査210を実施し、神経心理検査210の結果を考慮し、その結果についても改善の傾向がみられると判断すると、患者の認知症は改善していると判断し得る(定性的判断)。この場合、プログラム220は、医師の操作に基づき、次サイクルにおける練習用の楽曲として、楽曲Aに代えて新たな楽曲Bを選択する。
(ステップ5)一方、ΔH<ΔRである場合、すなわち、自宅での練習結果の方がリハビリセンターでの練習結果よりも良好である場合、患者の認知症の症状は改善していると考えられない(定量的判断)。この場合、医師は、次週の練習曲としては、現在の楽曲Aが妥当と判断し得る(定性的判断)。あるいは、ΔHとΔRとの差分が予め規定された変動幅よりも著しく大きい場合、医師は、楽曲Aが当該患者にとって適切ではないと判断し得る。この場合、医師は、次サイクルの練習曲として楽曲Cを選択し得る。楽曲Cは、楽曲Aに対して、音程あるいは音域幅の点で、歌唱が容易であると考えられる楽曲である。
(ステップ6)認知症改善装置100は、医師が次のサイクルの練習曲として指定した楽曲を、患者の自宅120およびリハビリセンター140に配信する。
<2サイクル目>
患者は、上記(ステップ1)および(ステップ2)と同様に指定された楽曲を歌唱する。認知症改善装置100は、ステップ3の処理を実行し、各差分を計算し、計算結果を提示する。ステップ4またはステップ5として、差分の計算結果に基づく定性的な判断が、認知症改善装置100に表示される。認知症改善装置100には、医師による神経心理検査210の結果が入力される。認知症改善装置100は、差分の計算結果と神経心理検査210の結果とに基づいて、すなわち、上記の定量的判断の結果と定性的判断の結果とに基づいて、次のサイクルにおけるトレーニングのための楽曲の候補を表示する。医師は、表示される候補を選択する。認知症改善装置100は、選択結果に応じて楽曲のデータを患者の自宅120およびリハビリセンター140に配置されたカラオケ装置に配信する。
以降も、同様の処理が行なわれる。なお、上記の例では、音域幅が用いられたが、音程が用いられてもよい。
[認知症改善装置における処理フロー]
図3を参照して、本実施の形態に係る認知症改善装置100を用いた処理フローについて説明する。図3は、認知症改善装置100を用いて認知症患者のトレーニングを行なう場合に用いられる処理を表わすフローチャートである。
ステップS310にて、認知症改善装置100は、会員登録を受け付ける。具体的には、認知症改善装置100は、認知症の改善の対象となる患者を会員として受け付け、個人データベース106に会員情報を格納する。
ステップS320にて、認知症改善装置100は、入力部102を介して、医師が新たに実施した神経心理検査試験の結果の入力を受け付ける。神経心理検査試験の結果は、検査結果データベース105に格納される。神経心理検査210は適宜実施される。実施の間隔は、たとえば、数か月ごとであるが、この間隔は、医師の判断によって変更可能である。
ステップS330にて、会員(患者)は、リハビリセンター140において、予め準備された楽曲を用いてカラオケの練習を行なう。その結果は、ネットワーク150を介して通信部101に送られる。さらに、その練習の結果を表わすデータ(患者の歌唱を格納したデータ)は、個人データベース106に格納される。なお、リハビリセンター140におけるカラオケの練習の頻度は、標準としては、たとえば、週に1回であるが、これに限られない。頻度は、会員の状況を観察する医師の判断によって、あるいは、会員の要請によって変更可能である。
ステップS340にて、認知症改善装置100は、メニュー作成部104において、その患者についての楽曲のトレーニングメニューを作成する。
ステップS350にて、会員(患者)は、患者の自宅120において、認知症改善装置100によって作成されたメニューに含まれる楽曲を用いてカラオケの練習を行なう。練習の結果(歌唱を保存したデータ)は、ネットワーク130を介して通信部101に送られる。認知症改善装置100は、その結果を個人データベース106に保存する。なお、患者の自宅120におけるカラオケの練習の頻度は、標準としては、たとえば、週に3回であるが、これに限られず、週に3回以上でも以下でもよい。頻度は、医師の判断によって、あるいは、患者の要請によって変更可能である。
また、患者の自宅120における練習の対象となる楽曲の種類と数は、リハビリセンター140において練習の対象となる楽曲の種類と数と同じであってもよいし、異なってもよい。
ステップS360にて、認知症改善装置100は、個人データベース106に格納されているリハビリセンター140における練習の結果(ステップS330)と、患者の自宅120における練習の結果(ステップS350)とに基づいて、会員の歌唱力の能力を評価する。
なお、図3に示されるフローチャートにおいて、神経心理検査(ステップS320)と、センター練習(ステップS330)と、メニュー作成(ステップS340)と、自宅練習(ステップS350)とが行なわれる順序は、図3に示される順序に限られない。その他の順序で各処理が行なわれてもよい。たとえば、メニュー作成は、センター練習(ステップS330)の前に行なわれてもよい。
また、自宅練習が行なわれる複数の日のいずれかと、センター練習が行なわれる日とは、同一であってもよく、異なってもよい。たとえば、週に3回の自宅練習が月曜日、水曜日、金曜日に行なわれる場合、週に1回のセンター練習は、月曜日から金曜日のいずれであってもよい。
[ハードウェア構成]
図4を参照して、本実施の形態に係る認知症改善装置100の構成について説明する。図4は、認知症改善装置100として機能するコンピュータのハードウェア構成を表わすブロック図である。
コンピュータによって実現される認知症改善装置100は、主たる構成要素として、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)1と、認知症改善装置100のユーザによる指示の入力を受けるマウス2およびキーボード3と、CPU1によるプログラムの実行により生成されたデータ、又はマウス2若しくはキーボード3を介して入力されたデータを揮発的に格納するRAM4と、データを不揮発的に格納するハードディスク5と、光ディスク駆動装置6と、モニタ8と、通信IF(Interface)7とを備える。各構成要素は、相互にバスによって接続されている。光ディスク駆動装置6には、CD−ROM9その他の光ディスクが装着される。通信IF7は、USB(Universal Serial Bus)インターフェイス、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、Bluetooth(登録商標)インターフェイス等を含むが、これらに限られない。
認知症改善装置100における処理は、そのハードウェアおよびCPU1により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、ハードディスク5に予め格納されている場合がある。また、ソフトウェアは、CD−ROM9その他のコンピュータ読み取り可能な不揮発性のデータ記録媒体に格納されて、プログラム製品として流通している場合もある。あるいは、当該ソフトウェアは、インターネットその他のネットワークに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラム製品として提供される場合もある。このようなソフトウェアは、光ディスク駆動装置6その他のデータ読取装置によってデータ記録媒体から読み取られて、あるいは、通信IF7を介してダウンロードされた後、ハードディスク5に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU1によってハードディスク5から読み出され、RAM4に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU1は、そのプログラムを実行する。
図4に示される認知症改善装置100を実現するコンピュータの各構成要素は、一般的なものである。したがって、本実施の形態に係る最も本質的な部分は、当該コンピュータに格納されたプログラムであるともいえる。コンピュータのハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
なお、データ記録媒体としては、CD−ROM、FD(Flexible Disk)、ハードディスクに限られず、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM(Electronically Programmable Read-Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する不揮発性のデータ記録媒体でもよい。
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含み得る。
[機能構成]
図5を参照して、認知症改善装置100の構成についてさらに説明する。図5は、認知症改善装置100によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。認知症改善装置100は、配信部510と、収集部520と、記憶部530と、評価部540と、入力部550と、選択部560とを備える。
配信部510は、認知症の改善のために用いられる楽曲、たとえば、カラオケ用の楽曲を、患者の自宅120またはリハビリセンター140に配置されるカラオケ装置850にインターネットを介して配信する。配信は、たとえば、認知症改善装置100のユーザの配信指示に基づいて、カラオケ装置850のユーザからの配信要求に基づいて、あるいは、定期的に行なわれる。
収集部520は、カラオケ装置850から送られる音声データを受信する。この音声データは、カラオケ装置850のユーザである患者が楽曲を歌唱することによって入力された音声を、予め規定されたフォーマットに変換することによって得られる。当該フォーマットは、たとえば、mp3(MPEG-1(Moving Picture Experts Group) Audio Layer 3)、wavフォーマットなどであるが、その他のフォーマットが用いられてもよい。音声データは、認知症改善装置100において保持される。
記憶部530は、収集部520によって集められた音声データと、各楽曲についての教示データとして予め準備されている音声データとを格納する。
評価部540は、同一の楽曲について、教示データと、カラオケ装置850から送られた歌唱に基づく音声データとを比較して、当該歌唱の内容を評価する。評価項目は、たとえば、教示データの音程と当該音声データの音程との差、歌唱の進行速度と教示データによる楽曲の進行速度との差などであるが、これらに限られない。
入力部550は、認知症改善装置100のユーザによる入力を受け付ける。入力部550は、たとえば、キーボード、マウス、タッチパネルその他の入力装置として実現される。
選択部560は、入力部550を介して入力される選択指示に基づいて、記憶部530に格納されている複数の楽曲の中から、患者ごとに楽曲を選択し、当該患者のためのトレーニングメニューに当該選択された曲を含める。この選択された曲が含まれたトレーニングメニューは、配信部510を介してカラオケ装置850に送信される。
[データ構造]
(個人データベース106)
図6を参照して、本実施の形態に係る認知症改善装置100のデータ構造について説明する。図6は、認知症改善装置100の個人データベース106におけるデータの格納の一態様を概念的に表わす図である。
個人データベース106は、番号610と、氏名620と、年齢630と、性別640と、教育年数650とを含む。番号610と氏名620と年齢630と性別640と教育年数650とは、互いに関連付けられている。個人データベース106は、たとえば、認知症の診察を行なう医療機関のカルテその他のデータベースから作成される。
なお、個人データベース106における各データ項目の関連付けは、図6に示されるものに限られない。たとえば、複数のデータベースにわたってそれぞれのデータが格納されて関連付けられる構成が用いられてもよい。
(楽曲データベース108)
図7は、楽曲データベース108の構成を表わす図である。楽曲データベース108は、ID710と、タイトル720と、ジャンル730と、リリース年740と、対象750とを含む。ID710は、楽曲データベース108に格納されている楽曲を識別する。タイトル720は、当該楽曲のタイトルである。ジャンル730は、当該楽曲の種類を示す。リリース年740は、当該楽曲が公表された年あるいは年代を表わす。対象750は、当該楽曲が歌唱されることを想定される年代を表わす。対象750は、楽曲の管理を行なう団体あるいは専門家によって変更されてもよい。
[カラオケ装置]
図8を参照して、患者の自宅120またはリハビリセンター140において用いられる設備について説明する。図8は、テレビ810とカラオケ装置850とを表わす図である。
ある局面において、認知症改善装置100を用いた治療を受ける患者は、当該患者の自宅120において、カラオケ装置850をテレビ810に接続する。テレビ810は、モニタ820と、スピーカ830とを備える。
カラオケ装置850は、音声入力インターフェイス851と、受信インターフェイス852と、メモリ853と、操作パネル854と、プロセッサ855と、音声出力インターフェイス856と、画像出力インターフェイス857とを備える。音声入力インターフェイス851には、マイク840が接続される。受信インターフェイス852には、ネットワーク130が接続される。音声出力インターフェイス856は、テレビ810の音声信号入力端子(図示しない)を介して、スピーカ830に接続される。画像出力インターフェイス857は、テレビ810の映像信号入力インターフェイス(図示しない)を介して、モニタ820に接続される。
ある局面において、カラオケ装置850は、ネットワーク130を介して認知症改善装置100から配信される楽曲を受信する。受信された楽曲は、メモリ853に格納される。メモリ853は、たとえば、ハードディスク装置またはフラッシュメモリである。
操作パネル854は、カラオケ装置850のユーザ(たとえば、患者あるいは患者の家族)による操作を受け付ける。その操作に応じた信号は、プロセッサ855に送られる。
プロセッサ855は、カラオケ装置850のユーザによる操作に応じて選択された楽曲に対応する音声データをメモリ853から取り出し、音声データを音声出力インターフェイス856に送信する。画像が楽曲に含まれている場合には、プロセッサ855は、画像信号を画像出力インターフェイス857に送信する。
音声入力インターフェイス851は、マイク840に対して発話された音声の入力を受け付けて、その信号を音声出力インターフェイス856に送出する。画像が楽曲に含まれる場合には、音声出力インターフェイス856は、楽曲の音声と患者の発話音声とを合成して、その合成によって生成された信号をテレビ810に送信する。
画像出力インターフェイス857は、楽曲の画像をテレビ810のモニタ820に送信する。
テレビ810は、カラオケ装置850から送られた音声信号に基づく音声をスピーカ830を介して出力する。モニタ820は、楽曲に含まれる画像(たとえば風景、歌詞など)を表示する。
さらに他の局面において、カラオケ装置850が認知症改善装置100に対してデータ送信機能を有する場合には、カラオケ装置850は、認知症改善装置に対してユーザが発話した音声を送信してもよい。
[構成例]
一実施の形態に従う認知症改善装置100において、CPU1は、通信IF7を介して、第1の場所(たとえば患者の自宅120)に配置される第1の音声入出力装置(たとえばカラオケ装置860)と、第2の場所(たとえばリハビリセンター140)に配置される第2の音声入出力装置(たとえばカラオケ装置870)とに同一の楽曲を配信する。
CPU1は、通信IF7を介して、第1の音声入出力装置に配信される楽曲に合わせてユーザ(たとえば、認知症の治療を受けている患者)が歌唱することにより発せられる第1音声と、第2の場所に配信される楽曲に合わせて当該ユーザが歌唱することにより発せられる第2音声とを収集する。
ハードディスク5は、同一の楽曲に対するユーザの歌唱力を評価するために予め規定された評価基準を保持している。
CPU1は、当該評価基準と第1音声および第2音声とに基づいて、楽曲に対するユーザの歌唱力を評価する。たとえば、CPU1は、第1音声と、音程あるいは歌唱スピード等について当該評価基準として予め準備されている標準の音声との差分Aを導出する。また、CPU1は、第2音声と当該標準の音声との差分Bを導出する。CPU1は、差分Aと差分Bとの差を算出し、その差が、前回算出したときの差とどの程度変化しているかを判断する。
通信IF7は、さらに、医師が数か月単位で実施する神経心理検査結果の入力を受け付ける。入力された結果は、ハードディスク5に格納される。
CPU1は、神経心理検査の結果の変化の有無に応じて、評価の結果に基づいて、楽曲データベース108から、ユーザが歌唱するべき別の楽曲を選択する。CPU1は、通信IFを介して、選択された別の楽曲を第1の音声入出力装置および第2の音声入出力装置に配信する。
好ましくは、評価基準は、音域および音程を含む。神経心理検査の結果の変化が認められる場合に、CPU1は、音域および音程に基づいて、別の楽曲を選択する。たとえば、CPU1は、求められる音域および音程について、これまでのトレーニングにおいて用いられていた楽曲において求められる音域および音程よりも広い幅が求められる音域および音程を有する楽曲を選択する。このような選択のために、楽曲データベース108は、ある局面において、楽曲ごとに、音域および音程の幅を示すデータが関連付けられている。
好ましくは、楽曲データベース108は、ユーザの世代、性別に応じて予め分類された第1分類の楽曲と、一人による歌唱のための楽曲、デュエットのための楽曲、または合唱のための楽曲として分類される第2分類の楽曲とのいずれかを含む。
好ましくは、神経心理検査の項目は、記憶検査と、注意力検査と、行動心理障害検査(BPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia))とを含む。記憶検査の結果は、第1分類の楽曲に関連付けられている。注意力検査の結果は、第2分類の楽曲に関連付けられている。行動心理障害検査の結果は、穏やかで明るい曲を選曲することに、または、楽曲を静かな曲調の楽曲に編曲することに関連付けられている。
好ましくは、楽曲は、カラオケの楽曲を含む。しかしながら、楽曲は、カラオケに限られない。たとえば、楽曲の購入という形で著作権が適切に考慮されているならば、実際の歌手の楽曲が配信されてもよい。その場合、カラオケ装置において、歌声の音量が可変であってもよい。
ここで、各カラオケ装置と認知症改善装置100の動作について説明する。
(患者の自宅120に配置されたカラオケ装置860の動作)
ステップ1: ある局面において、カラオケ装置860のプロセッサ855は、モニタ820において、患者の名前またはIDの入力を受け付ける画面をモニタ820に表示する。患者または介護者は、操作パネル854を操作して、自分の名前またはIDを選択する。
ステップ2: プロセッサ855は、入力された患者の名前またはIDに基づいて、認知症改善装置100から配信された楽曲をメモリ853から読み出して、再生する。あるいは、他の局面において、プロセッサ855は、入力された患者の名前またはIDを認知症改善装置100に送信して、当該患者のための楽曲の配信を要求し、その要求に応答して配信された楽曲を再生してもよい。
ステップ3: プロセッサ855は、音声出力インターフェイス856を介してスピーカ830にカラオケの楽曲の音声を出力し、画像出力インターフェイス857を介して、モニタ820に映像を表示する。
ステップ4: 患者は、マイク840を用いて楽曲に合わせて歌唱する。
ステップ5: プロセッサ855は、カラオケ装置850に入力された音声のデータを歌唱日時に関連付けてメモリ853に保存する。
ステップ6: その後、プロセッサ855は、認知症改善装置100への送信タイミングとして予め設定されたタイミングの到来を検知すると、メモリ853に保存されている患者の歌唱による音声のデータを認知症改善装置100に送信する。
(リハビリセンター140に配置されたカラオケ装置870の動作)
ステップ7: リハビリセンター140において、上記患者は、カラオケ装置870に対して、ステップ1における操作と同様の操作を行なう。
ステップ8: カラオケ装置870のプロセッサ855は、ステップ2および3を実行する。
ステップ9: 患者は、ステップ4と同様の操作を行なう。
ステップ10: プロセッサ855は、ステップ5および6を実行する。
(認知症改善装置100の動作)
ステップ11: CPU1は、カラオケ装置860から送られた音声のデータと、カラオケ装置870から送られた音声のデータとを用いて、当該患者の歌唱能力の変化の度合いを検出する。その後、上述の神経心理検査210の結果に基づいて、プログラム220によって楽曲が再度選定される。
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る認知症改善装置100は、第1の実施の形態に係る認知症改善装置100のハードウェア構成を用いて実現され得る。したがって、ハードウェア構成の説明は繰り返さない。
なお、以下の例では、自宅120に配信される楽曲と、リハビリセンター140に配信される楽曲とが同じ場合が示されているが、楽曲は常に同じである必要はなく、異なる楽曲が配信されてもよい。たとえば、自宅120に配信される楽曲の数が、リハビリセンター140に配信される楽曲の数よりも多くてもよい。この場合、ユーザは、自宅120においていろいろなカラオケの楽曲を歌唱し、リハビリセンター140では、そのうちのいくつかの楽曲を歌唱してもよい。
あるいは、別の局面において、自宅120に配信される楽曲の数が、リハビリセンター140に配信される楽曲の数よりも少なくてもよい。この場合、ユーザは、自宅120においてカラオケの楽曲を歌唱し、リハビリセンター140において、新たな楽曲を歌唱するというリハビリトレーニングの形態が取られてもよい。
[制御構造]
図9を参照して、本実施の形態に係る認知症改善装置100の制御構造について説明する。図9は、認知症改善装置100が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。
ステップS900にて、認知症改善装置100のCPU(Central Processing Unit)1は、予め登録されたユーザ(患者)について医師によって行なわれた神経心理検査210の結果を表すデータの入力を受け付けて、ハードディスク5に保存する。
ステップS910にて、CPU1は、医師の入力に基づいて、当該患者の初期のトレーニングメニューを作成する。一例として、当該トレーニングメニューは、カラオケの楽曲、発声練習の対象となる音声、発声練習のパターン、発声が行なわれる時間等を含むが、その他の項目が含まれてもよい。
ステップS910にて、CPU1は、配信部510として、通信インターフェイス7を介して、トレーニングメニューに含まれている楽曲(たとえばカラオケ曲)をユーザの自宅120に配置された第1のカラオケ装置(たとえば、カラオケ装置860)に配信する。当該ユーザは、認知症の治療の支援を受ける患者として予め医療機関に登録されたユーザである。ある局面において、患者は、認知症改善装置100のユーザとして登録されると、医師による神経心理検査を受ける。神経心理検査の結果は、患者の個人データベースとして保存される。カラオケ装置860は、その楽曲をメモリ853に格納する。楽曲の配信のタイミングは特に限られない。たとえば、楽曲は、認知症改善装置100の管理者(医師)による配信指示に基づいて行なわれる。他の局面において、楽曲の配信は、ユーザ(患者)による配信要求に応答して、あるいは、認知症改善装置100において運用前に予め設定されたタイミングに基づいて定期的に行なわれてもよい。
ステップS915にて、CPU1は、配信部510として、通信インターフェイス7を介して、トレーニングメニューに含まれている楽曲を、リハビリセンター140に配置された第2のカラオケ装置(カラオケ装置870)に配信する。リハビリセンター140において、カラオケ装置870は、その楽曲をメモリ853に格納する。なお、配信のタイミングは特に限られず、ステップS910における配信のタイミングと同様に、様々なタイミングで楽曲は配信され得る。なお、カラオケ装置860(自宅)に配信される楽曲と、カラオケ装置870(リハビリセンター140)に配信される楽曲とは、同一であってもよく、また、異なってもよい。少なくとも、トレーニングメニューに含まれる楽曲が、カラオケ装置850またはカラオケ装置870に配信されればよい。
ステップS920にて、ユーザは、自宅120にて、カラオケの練習を行なう。練習の頻度は、たとえば、週に3回程度が好ましいが、練習の頻度は、週に3回より多くてもよいし、3回より少なくてもよい。CPU1は、収集部520として、ネットワーク130を介して、患者の自宅120に配置されているカラオケ装置860から、配信された楽曲に応じて発声された第1音声を受信して、その音声を個人データベース106において当該ユーザ(患者)に関連付けて格納する。音声と練習が行なわれた日付とは、個人データベース106において関連付けられて保存される。
ステップS925にて、CPU1は、評価部540として、第1音声の音程と音域とを分析して、分析結果を検査結果データベース105に保存する。
ステップS930にて、ユーザは、リハビリセンター140において、カラオケ装置870を用いてカラオケを練習する。練習の頻度は、たとえば、週に1回程度が好ましいが、練習の頻度は、週に2回より多くてもよい。CPU1は、収集部520として、通信インターフェイス7を介してリハビリセンター140に配置されているカラオケ装置870から当該楽曲に応じて発声された第2音声を受信して、その第2音声を当該ユーザ(患者)に関連付けて個人データベース106に保存する。音声と練習が行なわれた日付とは、個人データベース106において関連付けられて保存される。
ステップS935にて、CPU1は、評価部540として、第2音声の音程と音域とを分析して、分析結果を検査結果データベース105としてハードディスク5に保存する。
ステップS940にて、CPU1は、評価部540として、当該楽曲に対するユーザの歌唱力を評価して、評価結果をハードディスク5に保存する。
ステップS945にて、CPU1は、通信インターフェイス7を介して、医師によって行なわれた神経心理検査の結果を表わすデータの入力を受け付ける。神経心理検査は、たとえば、数か月ごとに行なわれる。入力された検査結果は、検査結果データベース105としてハードディスク5に保存される。
ステップS950にて、CPU1は、ステップS945において入力された神経心理検査の結果と、それ以前に保存されている同じ神経心理検査についての結果とを比較して、今回の神経心理検査の結果が変化したか否かを判断する。CPU1は、神経心理検査の結果が変化したと判断すると(ステップS950にてYES)、制御をステップS960に切り換える。そうでない場合には(ステップS950にてNO)、CPU1は制御をステップS970に切り換える。
ステップS960にて、CPU1は、新たなトレーニングメニューを作成する医師の入力に基づいて、ハードディスク5に保存されている楽曲データベース108から、検査結果に基づいて他の楽曲を選択する。その選択結果に基づいて、CPU1は、再び楽曲を患者の自宅120およびリハビリセンター140に配信する(ステップS910、ステップS915)。これにより、患者は、新たなトレーニングメニューに含まれる楽曲等を用いて、発声練習を継続することができる。新たなトレーニングメニューに含まれる楽曲は、患者の認知症の改善に応じて選択されるため、患者は、カラオケ練習に対する興味を失うことなく、認知症の改善のためのトレーニングを継続できる。
ステップS970にて、CPU1は、現在の楽曲での検査を継続するようにアドバイスを出力する。たとえば、モニタ8は、その旨のアドバイスを表わすメッセージを表示する。他の局面において、認知症改善装置100は、その旨のアドバイスを診察結果としてプリントアウトしてもよく、あるいは、音声で出力してもよい。
[訓練前後の結果]
図10を参照して、本実施の形態に係る認知症改善装置100を用いた訓練の結果について説明する。図10は、fMRI(functional Magnetic Resonance Imaging)検査によって得られた患者の脳の断層画像を表す図である。
認知症の患者を診察する医師は、カラオケの歌唱を用いたトレーニングの前後において当該患者の脳の断層写真を検査して、認知症に固有の部位の変化を調べる。この変化量の有無あるいは大小によって、当該患者の認知症の改善度が把握され得る。
画像としては、たとえば、左舌状回前部の画像、または、右角回の画像が用いられる。左舌状回前部は、視覚情報の処理、または、画面情報の知覚もしくは認知についての役割を持っているといわれている。角回は、言語、認知等に関連する処理についての役割を持っているといわれている。この処理には、たとえば、視覚情報と聴覚情報の統合が含まれる。この統合は、たとえば、本実施の形態については、カラオケ画面と伴奏や自らの歌唱の音の情報を統合することを含む。
<実施の形態のまとめ>
以上のようにして第1の実施の形態または第2の実施の形態によると、複数の場所において同一の楽曲(たとえばカラオケ)の歌唱の音声データを用いて歌唱能力の変化が評価される。その評価結果と神経心理結果とに基づいて、次に歌うべき楽曲が選択される。選択される楽曲は、これまでの楽曲の場合もあれば、音程あるいは音域という点で難易度が高い楽曲もあり得る。患者は選択された楽曲を歌唱する。このようにすると、カラオケという興趣が患者にもたらされるので、患者は、歌唱を楽しみながら、意欲あるいは発声その他の実行機能を高めることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 CPU、2 マウス、3 キーボード、4 RAM、5 ハードディスク、6 光ディスク駆動装置、7 通信インターフェイス、8,820 モニタ、9 CD−ROM、100 認知症改善装置、101 通信部、102,550 入力部、103 能力段階評価部、104 メニュー作成部、105 検査結果データベース、106 個人データベース、107 メニューデータベース、108 楽曲データベース、110 結果、120 患者の自宅、130,150 ネットワーク、140 リハビリセンター、200 患者、210 神経心理検査、220 プログラム、230 カラオケ、240 メソッド、250 領域、510 配信部、520 収集部、530 記憶部、540 評価部い、560 選択部、840 マイク、850 カラオケ装置、851 音声入力インターフェイス、852 受信インターフェイス、853 メモリ、854 操作パネル、855 プロセッサ、856 音声出力インターフェイス、857 画像出力インターフェイス、860 第1のカラオケ装置、870 第2のカラオケ装置。

Claims (8)

  1. 認知症の改善を支援するための装置であって、
    ユーザの要求に応じて、第1の場所に配置される第1の音声入出力装置、或いは、第2の場所に配置される第2の音声入出力装置の少なくとも何れかに楽曲を配信するための配信手段と、
    前記第1の音声入出力装置に配信される楽曲に合わせてユーザが歌唱することにより発せられる第1音声と、第2の場所に配信される楽曲に合わせてユーザが歌唱することにより発せられる第2音声とを収集するための収集手段と、
    配信される楽曲に対する前記ユーザの歌唱力を評価するために予め規定された評価基準を保持するための記憶手段と、
    前記評価基準と前記第1音声および前記第2音声とに基づいて、前記楽曲に対する前記ユーザの歌唱力を評価するための評価手段と、
    前記ユーザの神経心理検査の結果の入力を受け付ける入力手段と、
    前記神経心理検査の結果の変化の有無に応じて、前記評価の結果に基づいて、楽曲のデータベースから、前記ユーザが歌唱するべき別の楽曲を選択するための選択手段とを備え、
    前記配信手段は、前記選択された別の楽曲を前記第1の音声入出力装置および前記第2の音声入出力装置に配信する、認知症の改善を支援するための装置。
  2. 前記第1の音声入出力装置に配信される楽曲と、前記第2の音声入出力装置に配信される楽曲とは、異なる、請求項1に記載の装置。
  3. 前記評価基準は、音域および音程を含み、
    前記神経心理検査の結果の変化が認められる場合に、前記選択手段は、前記音域および音程に基づいて、前記別の楽曲を選択する、請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記楽曲のデータベースは、
    ユーザの世代、性別に応じて予め分類された第1分類の楽曲と、
    一人による歌唱のための楽曲、デュエットのための楽曲、または合唱のための楽曲として分類される第2分類の楽曲とのいずれかを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置。
  5. 前記神経心理検査の項目は、記憶検査と、注意力検査と、行動心理障害検査(BPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia))とを含み、
    前記記憶検査の結果は、前記第1分類の楽曲に関連付けられており、
    前記注意力検査の結果は、前記第2分類の楽曲に関連付けられており、
    前記行動心理障害検査の結果は、穏やかで明るい曲を選曲することに、または、楽曲を静かな曲調の楽曲に編曲することに関連付けられている、請求項4に記載の装置。
  6. 前記楽曲は、カラオケの楽曲を含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の装置。
  7. 認知症の改善を支援するための方法であって、
    コンピュータのプロセッサが、ユーザの要求に応じて、通信回線を介して、第1の場所に配置される第1の音声入出力装置、或いは、第2の場所に配置される第2の音声入出力装置の少なくともいずれかに楽曲を配信するステップと、
    前記プロセッサが、通信回線を介して、前記第1の音声入出力装置に配信される楽曲に合わせてユーザが歌唱することにより発せられる第1音声と、第2の場所に配信される楽曲に合わせてユーザが歌唱することにより発せられる第2音声とを収集するステップと、
    前記プロセッサが、配信される楽曲に対する前記ユーザの歌唱力を評価するために予め規定された評価基準を当該コンピュータのメモリにロードするステップと、
    前記プロセッサが、前記評価基準と前記第1音声および前記第2音声とに基づいて、前記楽曲に対する前記ユーザの歌唱力を評価するステップと、
    前記プロセッサが、前記ユーザの神経心理検査の結果の入力を受け付けるステップと、
    前記プロセッサが、前記神経心理検査の結果の変化の有無に応じて、前記評価の結果に基づいて、楽曲のデータベースから、前記ユーザが歌唱するべき別の楽曲を選択するステップと、
    前記プロセッサが、前記選択された別の楽曲を前記第1の音声入出力装置および前記第2の音声入出力装置に配信するステップとを含む、認知症の改善を支援するための方法。
  8. 認知症の改善を支援するための方法をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、前記プログラムは、前記コンピュータのプロセッサに、
    通信回線を介して、第1の場所に配置される第1の音声入出力装置、或いは、第2の場所に配置される第2の音声入出力装置の少なくともいずれかに楽曲を配信するステップと、
    通信回線を介して、前記第1の音声入出力装置に配信される楽曲に合わせてユーザが歌唱することにより発せられる第1音声と、第2の場所に配信される楽曲に合わせてユーザが歌唱することにより発せられる第2音声とを収集するステップと、
    前記同一の楽曲に対する前記ユーザの歌唱力を評価するために予め規定された評価基準を当該コンピュータのメモリにロードするステップと、
    前記評価基準と前記第1音声および前記第2音声とに基づいて、前記楽曲に対する前記ユーザの歌唱力を評価するステップと、
    前記ユーザの神経心理検査の結果の入力を受け付けるステップと、
    前記神経心理検査の結果の変化の有無に応じて、前記評価の結果に基づいて、楽曲のデータベースから、前記ユーザが歌唱するべき別の楽曲を選択するステップと、
    前記選択された別の楽曲を前記第1の音声入出力装置および前記第2の音声入出力装置に配信するステップとを実行させる、プログラム。
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