JP2015050656A - データ通信システム及び通信網接続方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】所定通信機能を有する携帯端末を、ローミングアウト元の所定の通信網に接続させ、該所定の通信網に確実に在圏させることができるデータ通信システム及び通信網接続方法を提供する。
【解決手段】携帯端末から、HPLMNへの位置登録要求を受信する送受信部26aと、携帯端末がVoLTE端末であるか否かを判定する端末判定部26cと、携帯端末がHPLMNの接続先であってVoLTE機能を実現する第一の接続先に接続可能か否かを判定する接続判定部26eと、端末判定部26cによりVoLTE端末であると判定され、且つ、接続判定部26eにより第一の接続先に接続できないと判定された場合に、HPLMNの接続先であって第一の接続先と異なる第二の接続先を、携帯端末の接続先として設定する接続先設定部26gと、を備えるデータ通信システム。
【選択図】図2
【解決手段】携帯端末から、HPLMNへの位置登録要求を受信する送受信部26aと、携帯端末がVoLTE端末であるか否かを判定する端末判定部26cと、携帯端末がHPLMNの接続先であってVoLTE機能を実現する第一の接続先に接続可能か否かを判定する接続判定部26eと、端末判定部26cによりVoLTE端末であると判定され、且つ、接続判定部26eにより第一の接続先に接続できないと判定された場合に、HPLMNの接続先であって第一の接続先と異なる第二の接続先を、携帯端末の接続先として設定する接続先設定部26gと、を備えるデータ通信システム。
【選択図】図2
Description
本発明は、データ通信システム及び通信網接続方法に関する。
従来より、国内の通信事業者と契約している携帯端末を外国の通信網で利用する、ローミングサービスが知られている。ローミングサービスは、通信事業者間の契約(ローミング協定)に基づいて通信網毎に提供可否が定められるものであり、例えば、近年先進国を中心にサービス展開が進んでいるLTE(Long Term Evolution)網においても提供されている。
LTE網上での音声通信として、従来回線交換方式で行われていた音声通信をパケット通信に置き換えて行うVoLTE(Voice over LTE)のサービス化が図られている。VoLTEでは、VoLTEに対応した携帯端末(以下、VoLTE端末と記載)が、加入者情報を管理するサーバであるHSS(Home Subscriber Server)から取得した、映像等のマルチメディアサービスを制御するシステムであるIMS(IP multimedia subsystem)の接続先に接続されることにより、音声通信が行われる(例えば、特許文献1参照)。
上述したVoLTEがローミングサービスによって提供される際には、携帯端末の接続経路について制約が生じることが多い。例えば、携帯端末がローミングアウト先の通信網(携帯端末が位置する外国の通信事業者のLTE網)におけるIMSの接続先に接続された後に、ローミングアウト先の通信網におけるIMSからローミングアウト元の通信網におけるIMSの接続先に接続される。このように、ローミングアウト元のIMSの接続先への接続は、ローミングアウト先のIMSからのみ許容され、それ以外からの接続は許容されないといった制約が生じる場合がある。
ここで、ローミングアウト元の通信事業者と、ローミングアウト先の通信事業者との間で上述したローミング協定が結ばれていない場合には、ローミングサービスによるVoLTEの提供が許可されないことが多い。すなわち、ローミング協定が結ばれていない場合には、携帯端末はローミング先のIMSの接続先に接続することができない場合があった。
そして、ローミング先の通信事業者の設定によっては、ローミングアウト先のIMSを経由せずに、携帯端末を直接、ローミングアウト元のIMSの接続先に接続させることも考えられるが、上述したように、ローミングアウト元のIMSの接続先への接続は、ローミングアウト先のIMSからの接続のみが許容されるため、このような接続は認められない。ローミングアウト元のIMSの接続先に接続することができないため、VoLTE端末は、ローミングアウト元のLTE網に在圏することができない。このように、VoLTEのような所定通信機能を有する携帯端末は、ローミングアウト元LTE網等の所定の通信網に接続することができない場合があり、この場合、携帯端末はLTE網等の所定の通信網に在圏することができない。
そこで、本発明はかかる課題に鑑みて為されたものであり、所定通信機能を有する携帯端末を、ローミングアウト元の所定の通信網に接続させ、該所定の通信網に確実に在圏させることができるデータ通信システム及び通信網接続方法を提供することを目的とする。
本発明に係るデータ通信システムは、携帯端末が契約している通信事業者の通信網であるローミングアウト元の通信網の所定の接続先に、携帯端末が位置するエリアの通信事業者の通信網であるローミング先の通信網を経由して、携帯端末を接続するデータ通信システムであって、携帯端末から、ローミングアウト元の通信網への位置登録要求を受信する受信手段と、位置登録要求に基づいて、携帯端末が所定通信機能を有する機能具備端末であるか否かを判定する端末判定手段と、位置登録要求に基づいて、携帯端末が、ローミングアウト元の通信網の接続先であって所定通信機能を実現する第一の接続先に接続可能か否かを判定する接続判定手段と、端末判定手段が、携帯端末が機能具備端末であると判定し、且つ、接続判定手段が、携帯端末が第一の接続先に接続できないと判定した場合に、ローミングアウト元の通信網の接続先であって第一の接続先と異なる第二の接続先を、携帯端末の接続先として設定する接続先設定手段と、を備える。
本発明に係る通信網接続方法は、携帯端末が契約している通信事業者の通信網であるローミングアウト元の通信網の所定の接続先に、携帯端末が位置するエリアの通信事業者の通信網であるローミング先の通信網を経由して、携帯端末を接続する通信網接続方法であって、携帯端末から、ローミングアウト元の通信網への位置登録要求を受信する受信ステップと、位置登録要求に基づいて、携帯端末が所定通信機能を有する機能具備端末であるか否かを判定する端末判定ステップと、位置登録要求に基づいて、携帯端末が、ローミングアウト元の通信網の接続先であって所定通信機能を実現する第一の接続先に接続可能か否かを判定する接続判定ステップと、端末判定ステップにおいて、携帯端末が機能具備端末であると判定され、且つ、接続判定ステップにおいて、携帯端末が第一の接続先に接続できないと判定された場合に、ローミングアウト元の通信網の接続先であって第一の接続先と異なる第二の接続先を、携帯端末の接続先として設定する接続先設定ステップと、を含む。
このようなデータ通信システム及び通信網接続方法によれば、携帯端末が所定通信機能を有する機能具備端末であり、且つ、該携帯端末が、ローミングアウト元の通信網の接続先であって所定通信機能を実現する第一の接続先に接続できない場合には、ローミングアウト元の通信網の所定の接続先であって第一の接続先とは異なる第二の接続先が、携帯端末の接続先とされる。そのため、例えばローミングアウト元の通信網とローミングアウト先の通信網との間でローミング協定が結ばれていない等により機能具備端末が第一の接続先に接続できない場合には、所定通信機能を実現する第一の接続先に替えて、同じローミングアウト元の通信網の接続先である、第二の接続先を接続先とできる。これにより、ローミングアウト元の通信網への位置登録要求を行った携帯端末(機能具備端末)を、ローミングアウト元の通信網の所定の接続先(第二の接続先)に確実に接続させることができ、携帯端末(機能具備端末)をローミングアウト元の通信網に確実に在圏させることができる。
また、本発明に係るデータ通信システムの接続先設定手段は、ローミングアウト元の通信網における専用の接続先を、第二の接続先とする。専用の接続先を第二の接続先とすることにより、ローミングアウト元の通信網を利用するためのデータ通信契約がなされていない携帯端末であっても、ローミングアウト元の通信網に接続し、在圏させることができる。
また、本発明に係るデータ通信システムの接続先設定手段は、ローミングアウト元の通信網において、所定通信機能を有さない機能不備端末が接続する接続先を、第二の接続先とする。既存の接続先(所定通信機能を有さない機能不備端末が接続する接続先)を第二の接続先とすることにより、第二の接続先として新たな接続先を追加する必要がなく、設備費を抑制できる。
また、本発明に係るデータ通信システムは、所定通信機能を有する機能具備端末に付与され得る識別番号の範囲を記憶する端末記憶手段をさらに備え、端末判定手段は、携帯端末の識別番号が、端末記憶手段が記憶する識別番号の範囲内であるか否かにより、携帯端末が、機能具備端末であるか否かを判定する。携帯端末に付与された識別番号によって携帯端末が機能具備端末であるか否かを判定することにより、該判定を簡易且つ迅速に行うことができる。
また、本発明に係るデータ通信システムは、ローミングアウト元の通信網とローミングアウト先の通信網との組合せ毎にローミング可否を記憶するローミング可否記憶手段をさらに備え、接続判定手段は、位置登録要求に基づいて、ローミングアウト先の通信網を特定するとともに、ローミング可否記憶手段が記憶するローミング可否に基づいて、ローミングアウト元の通信網の第一の接続先に接続可能か否かを判定する。ローミング可否記憶手段が記憶するローミング可否に基づいて第一の接続先への接続可否を判定することによって、該判定を簡易且つ迅速に行うことができる。
また、本発明に係るデータ通信システムは、接続先設定手段が設定した第二の接続先への携帯端末の接続関連処理を実行する接続手段をさらに備える。接続先設定手段が設定した第二の接続先に基づいて、第二の接続先への携帯端末の接続関連処理を実行することにより、携帯端末の第二の接続先への接続関連処理を確実に実施できる。
また、本発明に係るデータ通信システムの接続手段は、接続先設定手段が設定した第二の接続先が所定の値である場合には、第二の接続先への携帯端末の接続を行わず、接続が完了したことを示す接続完了情報を携帯端末に向けて送信する。接続完了情報の送信により、携帯端末を第二の接続先に接続したように見せかけることにより、第二の接続先に関するサーバを実際に備えることなく、接続関連処理を実施し、携帯端末を所定の通信網に在圏させることができる。
本発明によれば、所定通信機能を有する携帯端末を、ローミングアウト元の所定の通信網に接続させ、該所定の通信網に確実に在圏させることができるデータ通信システム及び通信網接続方法を提供することができる。
以下、図面とともに本発明によるデータ通信システム及び通信網接続方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態に係るデータ通信システムは、所定通信機能を有する携帯端末であって外国の通信網にローミングアウトしている携帯端末が、ローミングアウト元の通信網に位置登録要求(接続要求)してきた場合に、該携帯端末を、所定通信機能を有する携帯端末の通常の接続先とは異なる接続先に接続させ、該携帯端末をローミングアウト元の所定の通信網に在圏させるものである。
ここで、本実施形態では、所定通信機能としてVoLTE(Voice over LTE)を例に説明する。VoLTEとは、従来回線交換方式で行われていた音声通信をパケット通信に置き換えて行うサービス(機能)であり、LTE(Long Term Evolution)網上で音声通話を実現する機能である。また、ローミングアウト元の通信網とは携帯端末が契約している国内の通信事業者の通信網であり、ローミングアウト先の通信網とは携帯端末が位置する外国の通信事業者の通信網である。
また、本実施形態においては、ローミングアウト元の通信網とローミングアウト先の通信網との間で、いわゆるローミング協定が結ばれていないものとする。なお、ローミング協定とは、締結された通信事業者の通信網間で互いにローミングサービスの提供を行う協定である。
図1は、本実施形態に係るデータ通信システムのシステム構成を示す図である。図1に示されるとおり、データ通信システム1は、ローミングアウト先の通信網であるVPLMN(Visited Public Land Mobile Network)10に係る装置と、ローミングアウト元の通信網であるHPLMN(Home Public Land Mobile Network)20に係る装置とで構成されている。VPLMN10とHPLMN20には、同様の機能を具備した装置が設けられている。すなわち、VPLMN10には、eNodeB(evolved Node B)11と、MME(Mobility Management Entity)12と、S−GW(ServingGateway)13と、P−GW(Packet Date Network Gateway)14と、PCRF(Policy and Charging Rules Function)15と、IMS(IPMultimedia Subsystem)17とが設けられている。同様に、HPLMN20には、eNodeB21と、MME22と、S−GW23と、P−GW24と、PCRF25と、HSS26(Home Subscriber Server)と、IMS27とが設けられている。
携帯端末50は、HPLMN20の通信事業者と契約された端末として登録された携帯端末である。また、以下の説明においては、携帯端末50が、VPLMN10が設けられた外国に位置していることを想定する。携帯端末50は、通信網における接続先であるAPN(Access Point Name)に接続することによって、当該通信網に在圏することが可能となる。APNは、同一通信事業者の同一通信網(例えばLTE網)において複数設けられている。携帯端末50は、HPLMN20に在圏することにより通信が可能となる移動通信端末であり、例えば、スマートフォンを含む携帯電話やタブレット型PCである。なお、携帯端末50は、VoLTE機能に対応した携帯端末(VoLTE端末)である。
携帯端末50は、VoLTE機能の使用開始前に、VPLMN10のMME12に向けて端末登録要求信号(Attach Request)を送信することにより、HPLMN20のAPNへの接続を試みる機能を有する。端末登録要求信号には、携帯端末50を識別する識別番号であるIMEISV(International Mobile Equipment Identity Software Version)と、携帯端末50の契約者(契約状況)を一意に識別する識別番号であるIMSI(International Mobile Subscriber Identity)とが含まれている。
IMEISVは16桁の端末識別番号であり、先頭の8桁で機種と製造元が示され、続く6桁で製造各社が任意に定義するシリアル番号が示され、最後の2桁でソフトウェアのバージョンが示される。また、IMSIは15桁程度の契約者識別番号であり、先頭の3桁で携帯端末を契約している国(Mobile Country code)が示され、次く2桁乃至3桁で携帯端末を契約している通信事業者(Mobile Network code)が示され、残りの桁で通信事業者が任意に定義する番号が示される。
eNodeB11,21は、無線基地局であるとともに、無線アクセス制御機能を有した通信制御装置である。eNodeB11,21は、携帯端末50から発信があった際の受付制御機能や、他の携帯端末から携帯端末50に着信があった際に携帯端末を呼び出すページング機能を基本機能として有している。
また、eNodeB11,21は、LTE在圏エリアを形成しており、携帯端末50がLTE在圏エリア内に在圏する場合に、eNodeB11,21及び携帯端末50間でLTE方式に従った無線通信を行うことができる。携帯端末50は、eNodeB11,21を介してeNodeB11,21の上位装置であるMME12,22やP−GW14,24等と通信を行う。
MME12,22は、ネットワーク制御を行うアクセスゲートウェイである。MME12,22は、携帯端末50の待受時の位置管理機能や、他の携帯端末から携帯端末50に着信があった際にeNodeB11,21を呼び出すページング機能、携帯端末50の認証管理機能等を基本機能として有している。
また、VPLMN10のMME12は、携帯端末50から端末登録要求信号を受信し、HPLMN20のHSS26に向けて位置登録要求信号(Update Location Request)を送信する。なお、MME12が受信する端末登録要求信号には、上述した携帯端末50の契約者(契約状況)を一意に識別する識別番号であるIMSIが含まれているため、MME12は、携帯端末50のHPLMN20を一意に定め、HPLMN20のHSS26に位置登録要求信号を送信することができる。位置登録要求信号には、携帯端末50を識別する識別番号であるIMEISVが含まれている。
また、MME12は、HSS26から位置登録応答信号(Update Location Answer)を受信し、携帯端末50に向けて端末能力要求信号(ESM_Infomation Request)を送信する。なお、MME12が受信する位置登録応答信号には、HSS26が設定したHPLMN20のAPNを示す情報が含まれている。
また、MME12は、携帯端末50から端末能力要求応答信号(ESM_Infomation Response)を受信し、P−GW24に向けてセッション確立要求信号(GTPv2_Create Session Request)を送信する。なお、MME12が受信する端末能力要求応答信号にはAPNを指定する情報が含まれていない。MME12は、セッション確立要求信号に、上述した位置登録応答信号において受信した、HPLMN20のAPNを示す情報を含めて送信する。
さらに、MME12は、P−GW24からセッション確立応答信号(GTPv2_Create Session Response)を受信し、携帯端末50に向けて位置登録受諾信号(Attach Accept)を送信する。これにより、携帯端末50のHPLMN20への接続が完了し、携帯端末50はHPLMN20に在圏することとなる。
S−GW13,23は、ユーザデータパケットの中継を行うゲートウェイである。S−GW13,23は、MME12,22からのユーザデータパケットをP−GW14,24に転送する。また、VPLMN10のS−GW13は、MME12からHPLMN20のP−GW24に向けて送信されたセッション確立要求信号を中継する。また、S−GW13は、P−GW24からMME12に向けて送信されたセッション確立応答信号を中継する。
P−GW14,24は、インターネット等の外部のネットワークに接続するためのゲートウェイである。具体的には、P−GW14,24は、携帯端末50をAPNに接続し、該APNに対応するPDN(Packet Data Network)とコネクションを確立することによって、携帯端末50によるインターネット等を利用したデータ通信を可能にする。P−GW14が携帯端末を接続し得るAPNには、IMS17のAPNが含まれている。また、P−GW24が携帯端末を接続し得るAPNには、IMS27のAPNが含まれている。
また、HPLMN20のP−GW24は、VPLMN10のMME12からセッション確立要求信号を受信し、該セッション確立要求信号に含まれるHPLMN20のAPNを示す情報に基づいて、APNへの携帯端末50の接続関連処理を行う。当該接続関連処理については後述する。そして、接続関連処理が完了すると、P−GW24は、MME12に向けてセッション確立応答信号を送信する。
PCRF15,25は、送受信されるユーザデータパケットに対して適用するQoS(Quality of Service)や課金体系を決定する論理ノードである。PCRF15,25が決定したQoS値は、eNodeB11,21、及び、P−GW14,24に通知され、これらの各装置は、通知されたQoS値に従ってユーザデータパケットに対してQoS制御を実施する。
HSS26は、LTE網を利用する携帯端末用の契約情報及び認証情報を管理し、これらの情報をMME12,22に送信する、加入者情報管理サーバである。HPLMN20のHSS26は、VPLMN10のMME12から位置登録要求信号を受信し、該位置登録要求信号に含まれる携帯端末50を識別するIMEISV、及び、信号の送信元であるMME12が設けられたVPLMN10を示す情報等に基づいて、HPLMN20における携帯端末50のAPNを設定する処理を行う。当該APNを設定する処理については後述する。そして、APNを設定する処理が完了すると、HSS26は、MME12に向けて、APNを示す情報を含んだ位置登録応答信号を送信する。
IMS17,27は、LTE網上で音声やデータ通信等の様々なマルチメディアサービスを提供し、VoLTEによる音声通信を実現するシステムである。IMS17,27の基本機能には、音声の基本発着信の機能の他、ユーザ認証のためのセキュリティ機能や携帯端末との伝達経路設定機能が含まれており、これらの各種機能は、音声通信におけるセッションの開始や終了を行う標準プロトコルであるSIP(Session Initiation Protocol)を利用して実現される。
次に、HSS26の、携帯端末50のAPNを設定する機能について、図2を用いて説明する。図2は、本実施形態に係るHPLMN側のHSSの機能を示すブロック図である。図2に示されるように、HSS26は、送受信部26aと、分析構築部26bと、端末判定部26cと、端末DB26dと、接続判定部26eと、ローミングDB26fと、接続先設定部26gと、を備えている。
送受信部26aは、携帯端末50の端末登録要求信号を受信したVPLMN10のMME12から、HPLMN20への位置登録要求信号を受信する受信手段である。送受信部26aが受信した位置登録要求信号は、分析構築部26bに入力される。また、送受信部26aは、分析構築部26bに入力された、携帯端末50のAPNを示す情報が含まれた位置登録応答信号をMME12に送信する送信手段である。
分析構築部26bは、送受信部26aから入力された位置登録要求信号を分解し信号分析する機能を有する。具体的には、分析構築部26bは、端末判定部26cによる端末判定や、接続判定部26eによるローミング協定有無の判定が可能となるデータ単位まで、位置登録要求信号を分解する。すなわち、携帯端末50を識別するIMEISVや、位置登録要求信号の送信元であるMME12が設けられた通信網(すなわち、VPLMN10)の特定が可能な単位まで、位置登録要求信号を分解する。分析構築部26bは、位置登録要求信号を分解した情報を、端末判定部26c及び接続判定部26eに入力する。
また、分析構築部26bは、HPLMN20における携帯端末50のAPNを示す情報が含まれた位置登録応答信号を生成する機能を有する。具体的には、分析構築部26bは、接続先設定部26gから入力された携帯端末50のAPNを示す情報、及び、送受信部26aから入力された位置登録要求信号等に基づいて、上述した位置登録応答信号を生成する。分析構築部26bは、生成した位置登録応答信号を送受信部26aに入力する。
端末判定部26cは、分析構築部26bから入力された、位置登録要求信号を分解した情報に基づいて、携帯端末50が所定通信機能を有する機能具備端末であるか否かを判定する端末判定手段である。ここで、所定通信機能とはVoLTEであり、機能具備端末とはVoLTE端末である。具体的には、端末判定部26cは、位置登録要求信号を分解した情報に含まれる携帯端末50のIMEISVが、端末DB26dに記憶されたVoLTE端末のIMEISVの範囲内であるか否かを判定することにより、携帯端末50がVoLTE端末であるか否かを判定する。
図4(a)は、端末DBに記憶されたIMEISVテーブルを示す図である。端末DB26dは、VoLTE端末のIMEISV一覧であるIMEISVテーブル41を記憶することにより、VoLTE端末に付与され得る識別番号の範囲を記憶する端末記憶手段である。例えば、位置登録要求信号を分解した情報に含まれる、携帯端末50のIMEISVが「35−238145−272296−7y」であったとする。端末判定部26cは、分析構築部26bから入力された上記IMEISVを特定する。そして、端末判定部26cは、端末DB26dに記憶されたIMEISVテーブル41を参照し、上記IMEISV(「35−238145−272296−7y」)が、IMEISVテーブル41に含まれたIMEISVと合致すると判定し、携帯端末50がVoLTE端末であると特定する。端末判定部26cは、携帯端末50がVoLTE端末であるか否かの判定結果を、接続先設定部26gに入力する。
接続判定部26eは、分析構築部26bから入力された、位置登録要求信号を分解した情報に基づいて、携帯端末50がローミングアウト元の通信網(HPLMN20)のAPNであってVoLTEを実現する第一の接続先に接続可能か否かを判定する接続判定手段である。ここで、HPLMN20においてVoLTEを実現する機能は、上述したようにIMS27であり、VoLTEを実現する第一の接続先とは、IMS27のAPNである。
携帯端末50は、IMS27のAPNに接続することにより、ローミングサービスを利用してHPLMN20のVoLTE機能の提供を受けることができる。ここで、携帯端末50による接続は、最初にIMS17に接続してから他のIMSに接続する接続のみが許容されている。また、IMS17のAPNに接続できた携帯端末は、原則、IMS27のAPNに接続することが可能である。よって、IMS27のAPNに接続可能か否かを判定することは、IMS17のAPNに接続可能か否かを判定することと同義である。接続判定部26eは、携帯端末50がIMS17のAPNに接続可能か否かを判定することにより、携帯端末50がIMS27のAPNに接続可能か否かを判定する。
接続判定部26eは、位置登録要求信号を分解した情報に含まれる、位置登録要求信号の送信元であるMME12を特定することにより、ローミングアウト先の通信網であるVPLMN10を特定する。また、接続判定部26eは、特定したVPLMN10と、ローミングDB26fが記憶するローミング可否(ローミング協定の有無)とに基づいて、IMS17のAPN(すなわち、IMS27のAPN)に接続可能か否かを判定する。なお、HPLMN20とローミング協定が結ばれた(ローミング協定有の)通信網に位置する携帯端末は、該通信網のIMSのAPNに接続することができ、HPLMN20とローミング協定が結ばれていない(ローミング協定無の)通信網に位置する携帯端末は、該通信網のIMSのAPNに接続することができない。
図4(b)は、ローミングDBに記憶されたローミング協定テーブルを示す図である。ローミングDB26fは、ローミングアウト元の通信網とローミングアウト先の通信網との組合せ毎にローミング可否を記憶するローミング可否記憶手段である。ローミングDB26fのローミング協定テーブル42には、ローミングアウト先の通信事業者の通信網毎に、HPLMN20を提供する通信事業者の通信網(3G網又はLTE網)とローミング協定が結ばれているか否かが示されている。例えば、図4(b)中では、XY通信会社(米)のLTE網のローミング協定有無が「有」とされており、XY通信会社(米)のLTE網とHPLMN20を提供する通信事業者のLTE網(すなわち、HPLMN20)との間でローミング協定が結ばれていることが示されている。よって、VPLMN10がXY通信会社(米)のLTE網である場合には、接続判定部26eはXY通信会社(米)のLTE網がローミング協定有の通信網としてローミングDB26fに記憶されていると判定し、携帯端末50がIMS17のAPNに接続可能である、すなわち、携帯端末50がIMS27のAPNに接続可能であると判定する。接続判定部26eは、携帯端末50がIMS27のAPNに接続可能であるか否かの判定結果を、接続先設定部26gに入力する。
接続先設定部26gは、携帯端末50がVoLTE端末であるとする判定結果が端末判定部26cにより入力され、且つ、携帯端末50が第一の接続先であるIMS27のAPNに接続できないとする判定結果が接続判定部26eにより入力された場合に、HPLMN20のAPNであって、IMS27のAPNと異なる第二の接続先を、携帯端末50の接続先として設定する接続先設定手段である。
具体的には、接続先設定部26gは、HPLMN20の専用のAPNを第二の接続先とする。ここで、専用のAPNとは、プロバイダサービス等の他の用途に用いられていないユニークなAPNである。当該専用のAPNは、VoLTE端末である携帯端末50にVoLTE機能を提供するためのAPNではなく、携帯端末50をLTE網に在圏させるためのダミーAPNである。ダミーAPNは、所定のサーバ(ダミーAPNサーバ)に設けられた接続先であってもよいし、実際にはサーバに設けられていない仮想の接続先であってもよい。
また、接続先設定部26gは、HPLMN20において、VoLTE機能を有さない携帯端末である機能不備端末が接続するAPNを、第二の接続先としてもよい。ここで、機能不備端末が接続するAPNとは、例えば、機能不備端末であって所定のプロバイダサービスと契約している携帯端末が接続するAPNである。よって、該APNは、上述した専用のAPNとは異なり、第二の接続先以外の用途でも用いられているAPNである。
なお、接続先設定部26gは、携帯端末50がVoLTE端末であり、且つ、携帯端末50がIMS27のAPNに接続できる場合には、VoLTE機能を実現する第一の接続先であるIMS27のAPNを携帯端末50のAPNとして設定する。また、接続先設定部26gは、携帯端末50がVoLTE端末でなく、且つ、携帯端末50がHPLMN20で提供される所定のプロバイダサービスと契約している場合には、該プロバイダサービスのAPNを携帯端末50のAPNとして設定する。接続先設定部26gは、設定した携帯端末50のAPNを示す情報を、分析構築部26bに入力する。
次に、P−GW24の接続関連機能について、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態に係るHPLMN側のP−GWの機能を示すブロック図である。図3に示されるように、P−GW24は、送受信部24aと、分析構築部24bと、接続部24eと、を備えている。
送受信部24aは、MME12から、携帯端末50のAPNを示す情報を含んだセッション確立要求信号を受信する受信手段である。なお、携帯端末50のAPNは、上述したHSS26の接続先設定部26gが設定したHPLMN20の第二の接続先(ダミーAPN、又は、機能不備端末が接続するAPN)である。送受信部24aが受信したセッション確立要求信号は、分析構築部24bに入力される。また、送受信部24aは、分析構築部24bに入力された、セッション確立応答信号をMME12に送信する送信手段である。
分析構築部24bは、送受信部24aから入力されたセッション確立要求信号を分解し信号分析する機能を有する。具体的には、分析構築部24bは、携帯端末50のAPN(すなわち、第二の接続先)の特定が可能となるデータ単位まで、セッション確立要求信号を分解する。分析構築部24bは、セッション確立要求信号を分解した情報を、接続部24eに入力する。
また、分析構築部24bは、セッション確立応答信号を生成する機能を有する。具体的には、分析構築部24bは、接続部24eから入力された接続完了情報(詳細は後述)、及び、送受信部24aから入力されたセッション確立要求信号等に基づいて、上述したセッション確立応答信号を生成する。分析構築部24bは、生成したセッション確立応答信号を送受信部24aに入力する。
接続部24eは、HSS26の接続先設定部26gが設定した第二の接続先に基づいて、携帯端末50の接続関連処理を実行する接続手段である。ここで、接続関連処理とは、携帯端末50を接続先設定部26gが設定した第二の接続先に対応するサーバに接続させる接続処理、又は、携帯端末50を接続先設定部26gが設定した第二の接続先に対応するサーバに接続させたように見せかける仮想接続処理の何れかである。
接続部24eは、接続先設定部26gが設定した第二の接続先がダミーAPNである場合には、携帯端末50をダミーAPNサーバ31に接続させる(接続処理)。また、接続先設定部26gが設定した第二の接続先が所定のプロバイダサービスで用いているAPNである場合には、携帯端末50を所定のプロバイダサービスAPNサーバ32に接続させる(接続処理)。
一方、接続部24eは、接続先設定部26gが設定した第二の接続先が、実在しないサーバに設けられた仮想のAPNである場合には、仮想接続処理を行う。仮想接続処理とは、接続先設定部26gが設定した第二の接続先が、実在しないサーバに設けられた仮想のAPNである場合に、携帯端末50が当該仮想の接続先に接続したように見せかける処理であり、接続処理と異なり、携帯端末50の第二の接続先への接続を行わない。接続処理においては、接続部24eは、接続が完了したことを示す接続完了情報とともに接続したAPNを入力するのに対し、仮想接続処理においては、接続部24eは、接続が完了したことを示す接続完了情報のみを分析構築部24bに入力する。
次に、本実施形態のデータ通信システム1に含まれる各装置のハードウェア構成について、図5を用いて説明する。図5は、本実施形態に係る各装置のハードウェア構成を示す図である。すなわち、図1に示されるeNodeB11,21、MME12,22、S−GW13,23、P−GW14,24、及びHSS26は、それぞれ物理的には、図5に示すように、1又は複数のCPU111、主記憶装置であるRAM112及びROM113、入力デバイスであるキーボード及びマウス等の入力装置114、ディスプレイ等の出力装置115、ネットワークカード等のデータ送受信デバイスである通信モジュール116、半導体メモリ等の補助記憶装置117などを含むコンピュータシステムとして構成されている。
図2及び図3における、HSS26及びP−GW24の各機能は、図5に示すCPU111、RAM112等のハードウェア上に1又は複数の所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU111の制御のもとで入力装置114、出力装置115、通信モジュール116を動作させるとともに、RAM112や補助記憶装置117におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
次に、データ通信システム1の動作について、図6及び図7を用いて説明する。図6及び図7は、本実施形態に係る通信網接続方法の手順を示すシーケンス図であり、図6はHPLMN20における携帯端末50のAPNである第二の接続先をダミーAPNとする場合の手順、図7はHPLMN20における携帯端末50のAPNである第二の接続先を機能不備端末であって所定のプロバイダサービスと契約している携帯端末が接続するAPNとする場合の手順を示している。まず、第二の接続先をダミーAPNとする場合の動作について図6を用いて説明する。
図6に示すように、まず、VPLMN10が設けられた外国に位置する携帯端末から、VPLMN10のMME12に向けて端末登録要求信号が送信される(ステップS1)。そして、MME12により、該端末登録要求信号が受信されるとともにHSS26に向けて位置登録要求信号が送信される(ステップS2)。
つづいて、HPLMN20におけるHSS26の送受信部26aにより、MME12からの位置登録要求信号が受信される(ステップS3、受信ステップ)。該位置登録要求信号は、分析構築部26bによって、端末判定部26cによる端末判定や、接続判定部26eによるローミング協定有無の判定が可能となるデータ単位まで分解された後に、端末判定部26cにより携帯端末50が所定機能を有する機能具備端末であるか否かが判定されるとともに(ステップS4、端末判定ステップ)、接続判定部26eにより携帯端末50がローミングアウト元の通信網(HPLMN20)の接続先であってVoLTEを実現する第一の接続先(IMS27のAPN)に接続可能か否かが判定される(ステップS5、接続判定ステップ)。
そして、端末判定部26cによって携帯端末がVoLTE端末であると判定され、且つ、接続判定部26eによって携帯端末がIMS27のAPNに接続できないと判定された場合に、接続先設定部26gにより、HPLMN20のAPNであって、IMS27のAPNと異なる第二の接続先が、携帯端末50のAPNとして設定される(ステップS6、接続先設定ステップ)。第二の接続先としては、ダミーAPNが設定される。
そして、分析構築部26bにより、HPLMN20における携帯端末50のAPNを示す情報、及び、上述した位置登録要求信号に基づいて位置登録応答信号が生成され、送受信部26aにより、該位置登録応答信号が、MME12に送信される(ステップS7)。そして、MME12により、位置登録応答信号が受信されるとともに、携帯端末50に向けて端末能力要求信号が送信され(ステップS8)、携帯端末50により、該端末能力要求信号に対する端末能力応答信号がMME12に送信される(ステップS9)。
つづいて、端末能力応答信号を受信したMME12により、P−GW24に向けてセッション確立要求信号が送信される(ステップS10)。セッション確立要求信号は、P−GW24の送受信部24aにより受信される(ステップS11)。該セッション確立要求信号は、分析構築部24bによって、HPLMN20における携帯端末50のAPN(すなわち、第二の接続先であるダミーAPN)の特定が可能となるデータ単位まで分解される。
そして、接続部24eにより、HSS26の接続先設定部26gが設定した第二の接続先に基づいて、携帯端末50の接続関連処理が行われる(ステップS13)。具体的には、接続部24eは、接続先設定部26gが設定した第二の接続先がダミーAPNである場合には、携帯端末50を該ダミーAPNサーバに接続させる接続処理を行い、接続が完了したことを示す接続完了情報とともに接続したAPNを分析構築部24bに入力する。一方、接続部24eは、接続先設定部26gが設定した第二の接続先が、実在しないサーバに設けられた仮想のAPNである場合には、携帯端末50をダミーAPNに接続したように見せかける仮想接続処理を行い、接続が完了したことを示す接続完了情報のみを分析構築部24bに入力する。
そして、分析構築部24bにより、接続完了情報、及び、上述したセッション確立要求信号に基づいてセッション確立応答信号が生成され、送受信部24aにより、該セッション確立応答信号がMME12に送信される(ステップS14)。最後に、セッション確立応答信号を受信したMME12により、携帯端末50に向けて位置登録受諾信号が送信され(ステップS15)、携帯端末50がHPLMN20に在圏することとなる。
図7に示した、第二の接続先を機能不備端末であって所定のプロバイダサービスと契約している携帯端末が接続するAPNとする場合の動作についても、概ね、上述した図6に示す動作と同様である。すなわち、図7のS21〜S35はそれぞれ、図6のS1〜S15に対応する。また、図6に示す動作においては第二の接続先をダミーAPNとしたのに対し、図7に示す動作では、所定のプロバイダサービス(xモード)と契約している携帯端末が接続するAPNを第二の接続先としている。
次に、本実施形態のデータ通信システム1の作用効果について説明する。本実施形態のデータ通信システム1によれば、携帯端末50がVoLTE端末であり、且つ、携帯端末50が、HPLMN20のAPNであってVoLTE機能を実現するIMS27のAPN(第一の接続先)に接続できない場合には、HPLMN20のAPNであって第一の接続先であるIMS27のAPNとは異なる第二の接続先が、携帯端末の接続先とされる。
図8及び図9に示されるように、従来、VoLTE端末であって、ローミングアウト元の通信網(HPLMN120)とローミング協定が結ばれていないローミング先の通信網(VPLMN110)からHPLMN120に接続を試みる携帯端末150の接続処理は、以下のように行われていた。すなわち、携帯端末150から端末登録要求信号を受信したMME112により、HSS126に向けて位置登録要求信号が送信される。そして、MME112は、HPLMN120のAPNを示す情報として、IMS127のAPNを示す情報を含んだ位置登録応答信号をHSS126から受信する。
ここで、VoLTE機能を実現する、HPLMN120のIMS127のAPNへの接続は、ローミングアウト先の通信網であるVPLMN110のIMS117を経由して行われるもののみが許容される。そのため、MME112からS−GW113及びP−GW124を介してIMS127のAPNに接続すること(図9において破線矢印で示したルートでの接続)はできない。また、VPLMN110とHPLMN120とはローミング協定が結ばれていないため、MME112からS−GW113及びP−GW114を介したIMS117のAPNへの接続(図9において直線矢印で示したルートでの接続)についても、MME112からS−GW113への接続、又は、P−GW114からIMS117への接続のいずれかが失敗するため、行えない。すなわち、VoLTE端末であって、ローミングアウト元の通信網(HPLMN120)とローミング協定が結ばれていないローミング先の通信網(VPLMN110)からHPLMN120に接続を試みる携帯端末150は、HPLMN120のAPNに接続することができず、HPLMN120に在圏することができない場合があった。
これに対して、本実施形態に係るデータ通信システム1では、HPLMN20とローミング協定が結ばれていないVPLMN10に位置するVoLTE端末である携帯端末50に対しては、VoLTE端末の第一の接続先であるIMS27のAPNに替えて、同じHPLMN20のAPNである第二の接続先が接続先とされるる。第二の接続先のAPNは、VoLTE機能を実現するIMS27のAPNと異なり、接続の要件(VPLMN10のIMS17からの接続のみが許容される)が課されないため、携帯端末50を確実にHPLMN20に接続させることができる。
また、HSS26の接続先設定部26gが、HPLMN20における専用の接続先であるダミーAPNを第二の接続先とすることにより、例えば、HPLMN20を利用するための所定のプロバイダサービスとのデータ通信契約がなされていない携帯端末50であっても、HPLMN20に接続し在圏することが可能となる。
また、HSS26の接続先設定部26gが、HPLMN20において、VoLTE機能を有さない機能不備端末が接続する接続先、例えば、機能不備端末であって所定のプロバイダサービスと契約している携帯端末が接続するAPNを第二の接続先とすることにより、第二の接続先として新たなAPNサーバ等を設けることを回避でき、開発費の抑制が図られる。
また、HSS26の端末判定部26cが、携帯端末50のIMEISVが、端末DB26dに記憶されたIMEISVテーブル41のIMEISV(VoLTE端末のIMEISV)の範囲内であるか否かにより、携帯端末50がVoLTE端末であるか否かを判定することにより、該判定を簡易且つ迅速に行うことができる。
また、HSS26の接続判定部26eが、ローミングDB26fが記憶するローミングアウト元の通信網とローミングアウト先の通信網との組合せ毎のローミング可否に基づいて、IMS17のAPN(すなわちIMS27のAPN)に接続可能か否かを判定することにより、接続判定を簡易且つ迅速に行うことができる。
また、P−GW24が、接続先設定部26gが設定した第二の接続先への携帯端末50の接続関連処理(接続処理又は仮想接続処理)を実行する接続部24eを備えることにより、携帯端末50の第二の接続先への接続関連処理を確実に実施でき、携帯端末50をHPLMN20に確実に在圏させることができる。
また、接続先設定部26gが設定した第二の接続先が所定の値である場合には、第二の接続先への携帯端末50の接続を行わず(携帯端末50をダミーAPNに接続したように見せかける仮想接続処理を行い)、接続が完了したことを示す接続完了情報のみが、P−GW24の接続部24eにより分析構築部24bに入力される。そして、該接続完了情報を含むセッション確立応答信号がMME12に送信される。このように、仮想接続処理を行い、接続完了情報をMME12に送信することにより、第二の接続先に関するサーバを実際に備えることなく、接続関連処理を実施し、携帯端末50をHPLMN20に在圏させることができる。
1…データ通信システム、10…VPLMN、11,21…eNB、12,22…MME、13,23…S−GW、14,24…P−GW、15,25…PCRF、17,27…IMS、20…HPLMN、24a…送受信部、24b…分析構築部、24e…接続部、26…HSS、26a…送受信部、26b…分析構築部、26c…端末判定部、26d…端末DB、26e…接続判定部、26f…ローミングDB、26g…接続先設定部、31…ダミーAPNサーバ、32…プロバイダサービスAPNサーバ、41…IMEISVテーブル、42…ローミング協定テーブル、50…携帯端末。
Claims (8)
- 携帯端末が契約している通信事業者の通信網であるローミングアウト元の通信網の所定の接続先に、携帯端末が位置するエリアの通信事業者の通信網であるローミング先の通信網を経由して、前記携帯端末を接続するデータ通信システムであって、
前記携帯端末から、前記ローミングアウト元の通信網への位置登録要求を受信する受信手段と、
前記位置登録要求に基づいて、前記携帯端末が所定通信機能を有する機能具備端末であるか否かを判定する端末判定手段と、
前記位置登録要求に基づいて、前記携帯端末が、前記ローミングアウト元の通信網の接続先であって前記所定通信機能を実現する第一の接続先に接続可能か否かを判定する接続判定手段と、
前記端末判定手段が、前記携帯端末が前記機能具備端末であると判定し、且つ、前記接続判定手段が、前記携帯端末が前記第一の接続先に接続できないと判定した場合に、前記ローミングアウト元の通信網の接続先であって前記第一の接続先と異なる第二の接続先を、前記携帯端末の接続先として設定する接続先設定手段と、を備えるデータ通信システム。 - 前記接続先設定手段は、前記ローミングアウト元の通信網における専用の接続先を、前記第二の接続先とする、請求項1記載のデータ通信システム。
- 前記接続先設定手段は、前記ローミングアウト元の通信網において、前記所定通信機能を有さない機能不備端末が接続する接続先を、前記第二の接続先とする、請求項1記載のデータ通信システム。
- 前記所定通信機能を有する機能具備端末に付与され得る識別番号の範囲を記憶する端末記憶手段をさらに備え、
前記端末判定手段は、前記携帯端末の識別番号が、前記端末記憶手段が記憶する識別番号の範囲内であるか否かにより、前記携帯端末が、前記機能具備端末であるか否かを判定する、請求項1〜3のいずれか一項記載のデータ通信システム。 - ローミングアウト元の通信網とローミングアウト先の通信網との組合せ毎にローミング可否を記憶するローミング可否記憶手段をさらに備え、
前記接続判定手段は、
前記位置登録要求に基づいて、前記ローミングアウト先の通信網を特定するとともに、
前記ローミング可否記憶手段が記憶する前記ローミング可否に基づいて、前記ローミングアウト元の通信網の第一の接続先に接続可能か否かを判定する、請求項1〜4のいずれか一項記載のデータ通信システム。 - 前記接続先設定手段が設定した前記第二の接続先への前記携帯端末の接続関連処理を実行する接続手段をさらに備える請求項1〜5のいずれか一項記載のデータ通信システム。
- 前記接続手段は、前記接続先設定手段が設定した前記第二の接続先が所定の値である場合には、前記第二の接続先への前記携帯端末の接続を行わず、接続が完了したことを示す接続完了情報を前記携帯端末に向けて送信する、請求項6記載のデータ通信システム。
- 携帯端末が契約している通信事業者の通信網であるローミングアウト元の通信網の所定の接続先に、携帯端末が位置するエリアの通信事業者の通信網であるローミング先の通信網を経由して、前記携帯端末を接続する通信網接続方法であって、
前記携帯端末から、前記ローミングアウト元の通信網への位置登録要求を受信する受信ステップと、
前記位置登録要求に基づいて、前記携帯端末が所定通信機能を有する機能具備端末であるか否かを判定する端末判定ステップと、
前記位置登録要求に基づいて、前記携帯端末が、前記ローミングアウト元の通信網の接続先であって前記所定通信機能を実現する第一の接続先に接続可能か否かを判定する接続判定ステップと、
前記端末判定ステップにおいて、前記携帯端末が前記機能具備端末であると判定され、且つ、前記接続判定ステップにおいて、前記携帯端末が前記第一の接続先に接続できないと判定された場合に、前記ローミングアウト元の通信網の接続先であって前記第一の接続先と異なる第二の接続先を、前記携帯端末の接続先として設定する接続先設定ステップと、を含む通信網接続方法。
Priority Applications (1)
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JP2013181475A JP2015050656A (ja) | 2013-09-02 | 2013-09-02 | データ通信システム及び通信網接続方法 |
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