JP2015045909A - 操作入力装置 - Google Patents

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慶治 村瀬
Keiji Murase
慶治 村瀬
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Abstract

【課題】走査時間を短縮すると共に、なされた操作の検出精度を高めることができる操作入力装置を提供する。
【解決手段】タッチパッド1は、第1の方向に沿って並べられた複数の第1の検出電極2と、第1の方向と交差する第2の方向に沿って並べられた複数の第2の検出電極(第2の検出電極3a及び第2の検出電極3b)と、複数の第1の検出電極2、複数の第2の検出電極が作る領域110を上面視した際に領域110内となるように配置され、指を検出する少なくとも1つの第3の検出電極としての近接センサ電極4a〜4fと、指を検出した近接センサ電極に基づいて、複数の第1の検出電極2及び複数の第2の検出電極3a、3bの走査の範囲を規定する走査範囲規定部と、を備えて概略構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、操作入力装置に関する。
従来の技術として、第1の方向に対して並設された複数の第1の電極と、第1の方向と異なる第2の方向に対して並設された複数の第2の電極と、複数の第1の電極と複数の第2の電極を走査して、第1の電極のセンサ出力値と第2の電極のセンサ出力値をそれぞれ検出する検出部と、検出部で検出されるセンサ出力値に基づいて演算処理を行う演算処理部と、を備えた座標入力装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この座標入力装置の検出部は、第1の電極と第2の電極のセンサ出力値が第1の閾値以上となるピーク領域が複数ある場合に、ピーク領域における第1の電極と第2の電極を選択的に走査する。続いて、演算処理部は、このピーク領域における第1の電極と第2の電極のセンサ出力値と、ピーク領域における第1の電極の座標と第2の電極の座標と、に基づいて検出対象物の座標を算出する。従って座標入力装置は、検出対象物が複数個所に接触する場合であっても、検出対象物の座標を高い精度で検出すると共に、ピーク領域を選択的に走査するので、検出速度の低下を抑制することができる。
特開2013−12023号公報
しかし、従来の座標入力装置は、第1の電極と第2の電極とを全て走査してピーク領域を設定した後、このピーク領域を走査するものであるため、なされた操作によっては、ピーク領域を走査する際にはピーク領域外に操作が及んで、検出精度が低下する可能性がある。
従って、本発明の目的は、走査時間を短縮すると共に、なされた操作の検出精度を高めることができる操作入力装置を提供することにある。
本発明の一態様は、第1の方向に沿って並べられた複数の第1の検出電極と、第1の方向と交差する第2の方向に沿って並べられた複数の第2の検出電極と、複数の第1の検出電極及び複数の第2の検出電極が作る領域を上面視した際に領域内となるように配置され、検出対象物を検出する少なくとも1つの第3の検出電極と、検出対象物を検出した第3の検出電極に基づいて、複数の第1の検出電極及び複数の第2の検出電極の走査の範囲を規定する走査範囲規定部と、を備えた操作入力装置を提供する。
本発明によれば、走査時間を短縮すると共に、なされた操作の検出精度を高めることができる。
図1(a)は、第1の実施の形態に係るタッチパッドの上面図であり、(b)は、図1(a)に示すI(b)-I(b)線で切断した断面を矢印方向から見た断面図であり、(c)は、第1の検出電極の概略図であり、(d)は、第2の検出電極の概略図であり、(e)は、下方に近接センサ電極が配置されている第2の検出電極の概略図である。 図2は、第1の実施の形態に係るタッチパッドのブロック図である。 図3(a)は、第1の実施の形態に係るタッチパッドの領域を6つの領域に分割した場合を示す概略図であり、(b)は、走査範囲規定部が有する分割情報を示す指を検出した近接センサ電極と領域との対応表である。 図4(a)は、第1の実施の形態に係るタッチパッドの上面図であり、(b)は、指を検出した近接センサ電極に基づいた走査の範囲を示す上面図である。 図5は、第1の実施の形態に係るタッチパッドの動作に関するフローチャートである。 図6は、第2の実施の形態に係るタッチパッドのブロック図である。 図7(a)は、第2の実施の形態に係るタッチパッドの駆動部から出力される駆動信号と近接センサ電極に供給される逆位相信号とを示すグラフであり、(b)は、駆動部から出力される駆動信号に基づいた第2の検出電極から静電容量を読み出すタイミングを示す概略図であり、(c)は、近接センサ電極から静電容量を読み出すタイミングを示す概略図である。 図8は、第2の実施の形態に係るタッチパッドの動作に関するフローチャートである。 図9は、第3の実施の形態に係るタッチパッドの上面図である。
(実施の形態の要約)
実施の形態に係る操作入力装置は、第1の方向に沿って並べられた複数の第1の検出電極と、第1の方向と交差する第2の方向に沿って並べられた複数の第2の検出電極と、複数の第1の検出電極及び複数の第2の検出電極が作る領域を上面視した際に領域内となるように配置され、検出対象物を検出する少なくとも1つの第3の検出電極と、検出対象物を検出した第3の検出電極に基づいて、複数の第1の検出電極及び複数の第2の検出電極の走査の範囲を規定する走査範囲規定部と、を備えて概略構成されている。
この操作入力装置は、検出対象物を検出した第3の検出電極に基づいて走査の範囲を規定するので、検出電極を全て走査する場合や、検出電極を全て走査して走査の範囲を規定する場合と比べて、走査時間を短縮することができる。また操作入力装置は、指が検出された近傍の領域を走査の範囲として走査することで走査時間を短縮するので、全てを走査する場合と比べて、なされた操作に追従するような走査が可能となり、なされた操作の検出精度を高めることができる。
[第1の実施の形態]
(タッチパッド1の構成)
図1(a)は、第1の実施の形態に係るタッチパッドの上面図であり、(b)は、図1(a)に示すI(b)-I(b)線で切断した断面を矢印方向から見た断面図であり、(c)は、第1の検出電極の概略図であり、(d)は、第2の検出電極の概略図であり、(e)は、下方に近接センサ電極が配置されている第2の検出電極の概略図である。図2は、第1の実施の形態に係るタッチパッドのブロック図である。
図1(a)では、第1の検出電極、第2の検出電極、及び第1の近接センサ電極〜第6の近接センサ電極を区別するため、これらに斜線を入れている。また図1(a)に示すx〜x及びy〜yは、タッチパッドの操作面に割り付けられたx軸及びy軸の目盛を示している。さらに後述する領域110は、図1(a)において点線で囲まれた領域を示している。なお、以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率は、実際の比率とは異なる場合がある。また以下に記載するブロック図において、ブロックを繋ぐ矢印は、一例として、主な信号及び情報のやり取りを示している。
操作入力装置としてのタッチパッド1は、一例として、車両に搭載された空調装置、音楽再生装置、映像再生装置及びナビゲーション装置等の電子機器と電磁気的に接続されている。またタッチパッド1は、例えば、導電性を有するペンや指による操作により、上述の電子機器に表示されたカーソルの移動や選択、表示されたアイコンのドラッグ、ドロップ、表示された画像の拡大や縮小等の指示を行うことができるように構成されている。本実施の形態では、検出対象物としての指による操作について説明する。なお、電磁気的に接続とは、導電体による接続、電磁波の一種である光による接続、及び電磁波の一種である電波による接続の少なくとも1つを用いた接続である。
このタッチパッド1は、図1(a)に示すように、本体10の上面が、矩形状の操作面11となっており、この操作面11に接近及び接触する指を検出するように構成されている。
タッチパッド1は、図1(a)及び図2に示すように、第1の方向に沿って並べられた複数の第1の検出電極2と、第1の方向と交差する第2の方向に沿って並べられた複数の第2の検出電極(第2の検出電極3a及び第2の検出電極3b)と、複数の第1の検出電極2、複数の第2の検出電極が作る領域110を上面視した際に領域110内となるように配置され、指を検出する少なくとも1つの第3の検出電極としての近接センサ電極と、指を検出した近接センサ電極に基づいて、複数の第1の検出電極2及び複数の第2の検出電極の走査の範囲を規定する走査範囲規定部13と、を備えて概略構成されている。
第1の検出電極2及び第2の検出電極(第2の検出電極3a及び第2の検出電極3b)は、図1(a)の紙面の横方向及び縦方向に沿って並んでいる。本実施の形態では、図1(a)の紙面の横方向を第1の方向としてのx軸方向、縦方向を第2の方向としてのy軸方向とし、領域110の左上を原点としている。
本実施の形態では、第3の検出電極は、第1の近接センサ電極4a〜第6の近接センサ電極4fとして複数配置されている。この第1の近接センサ電極4a〜第6の近接センサ電極4fは、図2に示すように、これらから静電容量の情報を含む検出信号S〜検出信号Sを読み出す検出部12と電気的に接続されている。
またタッチパッド1は、図2に示すように、複数の第1の検出電極2を駆動する駆動信号S11〜駆動信号S15を供給する駆動部14と、駆動部14による複数の第1の検出電極2の駆動に基づいて複数の第2の検出電極(第2の検出電極3a及び第2の検出電極3b)から静電容量を読み出す読出部15と、駆動部14及び読出部15を制御し、走査範囲規定部13が規定する走査の範囲に基づいて複数の第1の検出電極2及び複数の第2の検出電極(第2の検出電極3a及び第2の検出電極3b)を走査させる制御部19と、を備えている。
さらにタッチパッド1は、図2に示すように、記憶部16と、クロック信号生成部17と、通信部18と、を備えている。
またタッチパッド1は、一例として、図1(b)に示すように、基体100、第1の電極層101、絶縁フィルム102、第2の電極層103、絶縁フィルム104、第3の電極層105、絶縁フィルム106及び加飾層107の順に積層された構造を有している。
基体100は、例えば、ガラス及びPET(Polyethylene terephthalate)、PC(Polycarbonate)等の絶縁性を有する材料を用いて板形状に形成されている。この基体100上には、第1の近接センサ電極4a〜第6の近接センサ電極4fが形成された絶縁フィルム102が、近接センサ電極が基体100側となるように貼り付けられている。この貼り付けによって、基体100上には、第1の近接センサ電極4a〜第6の近接センサ電極4fを含む第1の電極層101が形成されている。つまり第1の近接センサ電極4a〜第6の近接センサ電極4fは、第1の検出電極2、第2の検出電極3a及び第2の検出電極3bよりも操作がなされる操作面11から深い層に配置される。
また絶縁フィルム102の近接センサ電極側とは反対側には、y〜yの第1の検出電極2が形成された絶縁フィルム104が、第1の検出電極2が絶縁フィルム102側となるように貼り付けられている。この貼り付けによって、絶縁フィルム102上には、これらの第1の検出電極2を含む第2の電極層103が形成されている。
さらに、絶縁フィルム104の検出電極側とは反対側には、x、x、x、x、x、xの第2の検出電極3aと、x、x、xの第2の検出電極3bと、が形成された絶縁フィルム106が、これらの第2の検出電極が絶縁フィルム104側となるように貼り付けられている。この貼り付けによって、絶縁フィルム104上には、これらの第2の検出電極3a及び第2の検出電極3bを含む第3の電極層105が形成されている。
上述のフィルムの貼り付けには、一例として、OCA(Optical Clear Adhesive)等の粘着シートが用いられる。また絶縁フィルム102、絶縁フィルム104及び絶縁フィルム106は、例えば、ガラス、PET等の絶縁性を有する材料を用いてフィルム形状に形成されている。
加飾層107は、ガラスやフィルムに印刷で装飾が加えられたものである。この加飾層107は、絶縁フィルム106上に貼り付けられている。
なお、第1の検出電極2、第2の検出電極3a及び第2の検出電極3bは、例えば、ブリッジを形成するなどして、互いが絶縁されるように、一枚の基体上に形成されても良い。
(第1の検出電極2の構成)
第1の検出電極2は、図1(a)に左上の斜線で示すように、y軸に直交するように延伸して配置されている。タッチパッド1は、一例として、5個の第1の検出電極2が等間隔で並んでいる。この5個の第1の検出電極2は、y軸のy〜yに対応して並んでいる。
また第1の検出電極2は、導電性を有する銅等の金属材料を用いて形成される。なお第1の検出電極2は、ITO(酸化インジウム)等の透明な材料を用いて形成されても良い。
第1の検出電極2、第2の検出電極3a及び第2の検出電極3bは、指との間で静電容量を形成する複数の形成部、及び形成部同士を連結する複数の連結部を有して構成されている。
具体的には、第1の検出電極2は、図1(c)に示すように、略正方形となる複数の形成部としての複数のパッド部20と、パッド部20よりも面積が小さく、パッド部20同士を連結する複数の連結部23と、を有している。また第1の検出電極2は、図1(a)の紙面において、パッド部20を半分に分割したような形状を有するパッド部21及びパッド部22を、左右の端部に有している。
パッド部21は、図1(c)の紙面右端部に、頂点を左向きとして位置し、連結部23によりパッド部20と連結されている。またパッド部22は、図1(c)の紙面左端部に、頂点を右向きとして位置し、連結部23によりパッド部20と連結されている。
(第2の検出電極3a及び第2の検出電極3bの構成)
第2の検出電極は、下方に第1の近接センサ電極4a〜第6の近接センサ電極4fがない場合は、第2の検出電極3aが配置され、これらの近接センサ電極がある場合は、第2の検出電極3bが配置される。この第2の検出電極3a及び第2の検出電極3bは、例えば、第1の検出電極2と同様に、銅等の金属材料、及びITO等の透明な材料を用いて形成される。
第2の検出電極3a及び第2の検出電極3bは、図1(a)に右上の斜線で示すように、x軸に直交するように延伸して配置されている。タッチパッド1は、一例として、6個の第2の検出電極3aと、3個の第2の検出電極3bと、が等間隔で並んでいる。
この第2の検出電極3a及び第2の検出電極3bは、x軸のx〜xに対応して並んでいる。x、x、x、x、x及びxには、第2の検出電極3aが配置されている。またx、x及びxには、第2の検出電極3bが配置されている。
第2の検出電極3aは、図1(d)に示すように、略正方形となる複数のパッド部30と、パッド部30よりも面積が小さく、パッド部30同士を連結する複数の連結部33と、を有している。また第2の検出電極3aは、図1(d)の紙面において、パッド部30を半分に分割したような形状を有するパッド部31及びパッド部32を、上下の端部に有している。
パッド部31は、図1(d)の紙面上端部に、頂点を下向きとして位置し、連結部33によりパッド部30と連結されている。またパッド部32は、図1(d)の紙面下端部に、頂点を上向きとして位置し、連結部33によりパッド部30と連結されている。
また第2の検出電極3bは、図1(e)に示すように、複数のパッド部30と、連結部33と、連結部33よりも上下方向に長い複数の連結部34と、を有している。また第2の検出電極3bは、第2の検出電極3aと同様に、パッド部30を半分に分割したような形状を有するパッド部31及びパッド部32を有している。
パッド部31は、図1(e)の紙面上端部に、頂点を下向きとして位置し、連結部33よりも長い連結部34によりパッド部30と連結されている。またパッド部32は、図1(e)の紙面下端部に、頂点を上向きとして位置し、連結部33よりも長い連結部34によりパッド部30と連結されている。
第2の検出電極3bの連結部34は、図1(a)に示すように、その下方に近接センサ電極が配置されるために、細長く形成されている。本実施の形態では、連結部23及び連結部33と同じ幅であるが、これに限定されず、さらに細く形成されても良い。
また変形例として、本実施の形態に係る連結部34は、近接センサ電極の上方を横切るように配置されるが、これに限定されず、図1(a)の上面視において、近接センサ電極の外側を通るように、左右いずれかに曲げて形成されても良い。
この第1の検出電極2、第2の検出電極3a及び第2の検出電極3bは、一例として、相互容量型のタッチセンサの電極として構成されている。
この相互容量型のタッチセンサとは、指が接近することによる、駆動された第1の検出電極と、第2の検出電極と、の交点における電場の変化を、第2の検出電極から検出信号として読み出すように構成されたセンサである。
なお、第1の検出電極及び第2の検出電極は、相互容量型のタッチセンサを構成する電極であることに限定されず、自己容量型のタッチセンサの電極で有っても良い。自己容量型のタッチセンサの電極である場合、タッチパッド1は、第1の検出電極、第2の検出電極を順番に走査することで、各検出電極と指との間に形成された静電容量を検出するように構成される。
図1(a)に示すように、第1の検出電極2、第2の検出電極3a及び第2の検出電極3bを横と縦に組み合わせて並べることにより、矩形状の領域110が形成される。この領域110が、例えば、操作を検出することが可能な領域となり、xy座標が設定される。つまり、操作が検出された場合の座標は、この領域110内の座標となる。
(第1の近接センサ電極4a〜第6の近接センサ電極4fの構成)
第1の近接センサ電極4a〜第6の近接センサ電極4fは、図1(a)に他の斜線よりも目の粗い右上がりの斜線で示すように、第2の検出電極3a及び第2の検出電極3bのパッド部30と同じ形状を有している。
この第1の近接センサ電極4a〜第6の近接センサ電極4fは、例えば、銅等の金属材料、及びITO等の透明な材料を用いて形成される。
また第1の近接センサ電極4a〜第6の近接センサ電極4fは、その上方に連結部34が配置されている。
具体的には、第1の近接センサ電極4aは、図1(a)に示すように、xに位置する第2の検出電極3bと、yとyとの間を通ってy軸に直交する直線と、の交点に対応する第2の検出電極3bの連結部34の下方に配置される。第2の近接センサ電極4bは、xに位置する第2の検出電極3bと、yとyとの間を通ってy軸に直交する直線と、の交点に対応する第2の検出電極3bの連結部34の下方に配置される。第3の近接センサ電極4cは、xに位置する第2の検出電極3bと、yとyとの間を通ってy軸に直交する直線と、の交点に対応する第2の検出電極3bの連結部34の下方に配置される。
また第4の近接センサ電極4dは、xに位置する第2の検出電極3bと、yとyとの間を通ってy軸に直交する直線と、の交点に対応する第2の検出電極3bの連結部34の下方に配置される。第5の近接センサ電極4eは、xに位置する第2の検出電極3bと、yとyとの間を通ってy軸に直交する直線と、の交点に対応する第2の検出電極3bの連結部34の下方に配置される。第6の近接センサ電極4fは、xに位置する第2の検出電極3bと、yとyとの間を通ってy軸に直交する直線と、の交点に対応する第2の検出電極3bの連結部34の下方に配置される。
なお近接センサ電極の数や配置は、上述の数や配置に限定されず、タッチパッド1の構成や用途等に応じて自由に変更可能である。
(検出部12の構成)
検出部12は、図2に示すように、第1の近接センサ電極4a〜第6の近接センサ電極4fと電気的に接続されている。検出部12は、第1の近接センサ電極4a〜第6の近接センサ電極4fと共に、自己容量型のタッチセンサを構成している。
自己容量型のタッチセンサは、近接センサ電極に指が近づくことによって増加する静電容量を読み出すように構成されている。
検出部12は、図2に示すように、第1のしきい値120を有している。この検出部12は、例えば、第1の近接センサ電極4a〜第6の近接センサ電極4fから、常に検出信号S〜検出信号Sが入力し、第1のしきい値120と比較されるように構成されている。この検出信号S〜検出信号Sは、静電容量の情報を含む信号である。
この第1のしきい値120は、検出信号S〜検出信号Sから得られた静電容量と比較されるものである。検出部12は、静電容量が第1のしきい値120よりも大きい場合、その静電容量を出力した近接センサ電極が指を検出したと判定する。検出部12は、この判定結果に基づいて検出情報Sを生成して走査範囲規定部13に出力する。この検出情報Sには、例えば、指を検出した少なくとも1つの近接センサ電極についての情報が含まれる。
第1の近接センサ電極4a〜第6の近接センサ電極4fは、第1の検出電極2、第2の検出電極3a及び第2の検出電極3bよりも深い位置、つまり操作面11から離れた位置に配置される。従って第1のしきい値120は、例えば、第1の近接センサ電極4a〜第6の近接センサ電極4fが、第1の検出電極2、第2の検出電極3a及び第2の検出電極3bのように操作面11に近い位置に配置された場合と比べて、低いしきい値となるように設定される。
(走査範囲規定部13の構成)
図3(a)は、第1の実施の形態に係るタッチパッドの領域を6つの領域に分割した場合を示す概略図であり、(b)は、走査範囲規定部が有する分割情報を示す指を検出した近接センサ電極と領域との対応表である。なお、図3(a)に示す実線は、各領域を模式的に示すものである。
走査範囲規定部13は、複数の第1の検出電極2及び複数の第2の検出電極(第2の検出電極3a及び第2の検出電極3b)が作る領域110を分割した領域に関する分割情報130を有し、分割情報130に基づいて、指を検出した近接センサ電極に対応する領域を判定し、判定された領域を走査するように走査の範囲を規定するように構成されている。
走査範囲規定部13は、検出部12から取得した検出情報Sに基づいて、指を検出した近接センサ電極を判定する。走査範囲規定部13は、この判定に基づいて走査の範囲を規定する。
本実施の形態では、第1の検出電極2、第2の検出電極3a及び第2の検出電極3bにより作られる領域110は、図3(a)に示すように、第1の近接センサ電極4a〜第6の近接センサ電極4fに応じて、6つの領域に分割されている。この分割された領域は、一例として、図3(a)に示すように、第1の領域1a〜第6の領域1fである。なお分割された領域の数及び範囲は、これらに限定されず、用途に応じて任意である。
また第1の近接センサ電極4a〜第6の近接センサ電極4fは、例えば、その検出範囲が、それぞれの中心を中心とする円が、対応する領域を含む程度であるものとする。
第1の領域1aは、図3(a)に示すように、第1の近接センサ電極4aを含む領域である。第1の領域1aが走査の範囲として規定された場合、yの第1の検出電極2〜yの第1の検出電極2が、駆動部14から出力される駆動信号S11〜駆動信号S13により駆動され、xの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、及びxの第2の検出電極3aから検出信号S21〜検出信号S23が読出部15により取得される。従って走査の範囲は、xの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、及びxの第2の検出電極3aと、yの第1の検出電極2〜yの第1の検出電極2と、になる。
第2の領域1bは、第2の近接センサ電極4bを含む領域である。第2の領域1bが走査の範囲として規定された場合、yの第1の検出電極2〜yの第1の検出電極2が、駆動部14から出力される駆動信号S11〜駆動信号S13により駆動され、xの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、及びxの第2の検出電極3aから検出信号S24〜検出信号S26が読出部15により取得される。従って走査の範囲は、xの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、及びxの第2の検出電極3aと、yの第1の検出電極2〜yの第1の検出電極2と、になる。
第3の領域1cは、第3の近接センサ電極4cを含む領域である。第3の領域1cが走査の範囲として規定された場合、yの第1の検出電極2〜yの第1の検出電極2が、駆動部14から出力される駆動信号S11〜駆動信号S13により駆動され、xの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、及びxの第2の検出電極3aから検出信号S27〜検出信号S29が読出部15により取得される。従って走査の範囲は、xの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、及びxの第2の検出電極3aと、yの第1の検出電極2〜yの第1の検出電極2と、になる。
第4の領域1dは、第4の近接センサ電極4dを含む領域である。第4の領域1dが走査の範囲として規定された場合、yの第1の検出電極2〜yの第1の検出電極2が、駆動部14から出力される駆動信号S13〜駆動信号S15により駆動され、xの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、及びxの第2の検出電極3aから検出信号S21〜検出信号S23が読出部15により取得される。従って走査の範囲は、xの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、及びxの第2の検出電極3aと、yの第1の検出電極2〜yの第1の検出電極2と、になる。
第5の領域1eは、第5の近接センサ電極4eを含む領域である。第5の領域1eが走査の範囲として規定された場合、yの第1の検出電極2〜yの第1の検出電極2が、駆動部14から出力される駆動信号S13〜駆動信号S15により駆動され、xの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、及びxの第2の検出電極3aから検出信号S24〜検出信号S26が読出部15により取得される。従って走査の範囲は、xの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、及びxの第2の検出電極3aと、yの第1の検出電極2〜yの第1の検出電極2と、になる。
第6の領域1fは、第6の近接センサ電極4fを含む領域である。第6の領域1fが走査の範囲として規定された場合、yの第1の検出電極2〜yの第1の検出電極2が、駆動部14から出力される駆動信号S13〜駆動信号S15により駆動され、xの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、及びxの第2の検出電極3aから検出信号S27〜検出信号S29が読出部15により取得される。従って走査の範囲は、xの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、及びxの第2の検出電極3aと、yの第1の検出電極2〜yの第1の検出電極2と、になる。
分割情報130は、図3(b)に示すように、指を検出した近接センサ電極の組み合わせにより、どの領域を走査するのかを示す情報である。以下では、この組み合わせについて説明する。なお、ひとつの近接センサ電極が指を検出した場合は、上述の通りなので、複数の近接センサ電極が指を検出した場合の領域の組み合わせについて説明する。
指が第1の近接センサ電極4a及び第2の近接センサ電極4bで検出された場合、つまり第1の領域1aと第2の領域1bとの境界付近で指が検出された場合、走査範囲規定部13は、分割情報130に示すように、第1の領域1aと第2の領域1bとを走査の範囲とする。つまり、走査の範囲は、xの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、x及びxの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、xの第2の検出電極3aと、yの第1の検出電極2〜yの第1の検出電極2と、になる。
指が第2の近接センサ電極4b及び第3の近接センサ電極4cで検出された場合、つまり第2の領域1bと第3の領域1cとの境界付近で指が検出された場合、走査範囲規定部13は、分割情報130に示すように、第2の領域1bと第3の領域1cとを走査の範囲とする。つまり、走査の範囲は、xの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、x及びxの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、xの第2の検出電極3aと、yの第1の検出電極2〜yの第1の検出電極2と、になる。
指が第4の近接センサ電極4d及び第5の近接センサ電極4eで検出された場合、つまり第4の領域1dと第5の領域1eとの境界付近で指が検出された場合、走査範囲規定部13は、分割情報130に示すように、第4の領域1dと第5の領域1eとを走査の範囲とする。つまり、走査の範囲は、xの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、x及びxの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、xの第2の検出電極3aと、yの第1の検出電極2〜yの第1の検出電極2と、になる。
指が第5の近接センサ電極4e及び第6の近接センサ電極4fで検出された場合、つまり第5の領域1eと第6の領域1fとの境界付近で指が検出された場合、走査範囲規定部13は、分割情報130に示すように、第5の領域1eと第6の領域1fとを走査の範囲とする。つまり、走査の範囲は、xの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、x及びxの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、xの第2の検出電極3aと、yの第1の検出電極2〜yの第1の検出電極2と、になる。
指が第1の近接センサ電極4a及び第4の近接センサ電極4dで検出された場合、つまり第1の領域1aと第4の領域1dとの境界付近で指が検出された場合、走査範囲規定部13は、分割情報130に示すように、第1の領域1aと第4の領域1dとを走査の範囲とする。つまり、走査の範囲は、xの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、及びxの第2の検出電極3aと、yの第1の検出電極2〜yの第1の検出電極2と、になる。
指が第2の近接センサ電極4b及び第5の近接センサ電極4eで検出された場合、つまり第2の領域1bと第5の領域1eとの境界付近で指が検出された場合、走査範囲規定部13は、分割情報130に示すように、第2の領域1bと第5の領域1eとを走査の範囲とする。つまり、走査の範囲は、xの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、及びxの第2の検出電極3aと、yの第1の検出電極2〜yの第1の検出電極2と、になる。
指が第3の近接センサ電極4c及び第6の近接センサ電極4fで検出された場合、つまり第3の領域1cと第6の領域1fとの境界付近で指が検出された場合、走査範囲規定部13は、分割情報130に示すように、第3の領域1cと第6の領域1fとを走査の範囲とする。つまり、走査の範囲は、xの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、及びxの第2の検出電極3aと、yの第1の検出電極2〜yの第1の検出電極2と、になる。
指が第1の近接センサ電極4a、第2の近接センサ電極4b、第4の近接センサ電極4d及び第5の近接センサ電極4eで検出された場合、つまり第1の領域1a、第2の領域1b、第4の領域1d及び第5の領域1eの境界付近で指が検出された場合、走査範囲規定部13は、分割情報130に示すように、第1の領域1a、第2の領域1b、第4の領域1d及び第5の領域1eを走査の範囲とする。つまり、走査の範囲は、xの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、x及びxの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、xの第2の検出電極3aと、yの第1の検出電極2〜yの第1の検出電極2と、になる。
指が第2の近接センサ電極4b、第3の近接センサ電極4c、第5の近接センサ電極4e及び第6の近接センサ電極4fで検出された場合、つまり第2の領域1b、第3の領域1c、第5の領域1e及び第6の領域1fの境界付近で指が検出された場合、走査範囲規定部13は、分割情報130に示すように、第2の領域1b、第3の領域1c、第5の領域1e及び第6の領域1fを走査の範囲とする。つまり、走査の範囲は、xの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、x及びxの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、xの第2の検出電極3aと、yの第1の検出電極2〜yの第1の検出電極2と、になる。
(駆動部14の構成)
駆動部14は、例えば、後述する駆動制御信号S10に基づいて基本となる駆動信号を生成するように構成されている。駆動部14は、y〜yの第1の検出電極2の順に接続を切り替えて当該駆動信号を選択された第1の検出電極2に供給することで、駆動信号S11〜駆動信号S15を生成するように構成されている。
(読出部15の構成)
読出部15は、後述する切替信号S20に基づいてxの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3a、xとxの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、xとxの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、及びxの第2の検出電極3aの順に接続を切り替えて検出信号S21〜検出信号S29を読み出すように構成されている。
また読出部15は、第2のしきい値150を有している。この第2のしきい値150は、検出信号S21〜検出信号S29から得られた静電容量と比較されるものであり、この第2のしきい値150よりも大きい静電容量を検出した第2の検出電極が、指を検出した第2の検出電極とされる。この指を検出した第2の検出電極の情報は、検出情報S30として制御部19に出力される。
(記憶部16の構成)
記憶部16は、例えば、半導体素子を用いて構成された半導体メモリである。この記憶部16は、蓄積情報160を有している。
この蓄積情報160は、一例として、制御部19から出力される検出情報S30を取得した順に蓄積して生成された情報である。
(クロック信号生成部17の構成)
クロック信号生成部17は、タッチパッド1の動作に必要なクロック信号Sclを生成するように構成されている。このクロック信号Sclは、制御部19に出力されると共に、タッチパッド1の各部に出力される。
(通信部18の構成)
通信部18は、タッチパッド1が電磁気的に接続された電子機器と通信するように構成されている。通信部18は、例えば、制御部19が生成する操作情報S40を当該電子機器に出力するように構成されている。
(制御部19の構成)
制御部19は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工等を行うCPU(Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等から構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、制御部19が動作するためのプログラムが格納されている。RAMは、例えば、一時的に演算結果等を格納する記憶領域として用いられる。
制御部19は、クロック信号Sclに基づいて走査を行わせるように、駆動部14及び読出部15を制御する。具体的には、制御部19は、クロック信号Sclに基づいて駆動制御信号S10を生成して駆動部14に出力すると共に、切替信号S20を生成して読出部15に出力することにより、走査を実行させるように構成されている。
また制御部19は、読出部15から取得した検出情報S30を、取得した順に蓄積情報160として記憶部16に記憶させるように構成されている。この制御部19は、走査が終了した後、記憶部16から蓄積情報160を読み出し、読み出した蓄積情報160に基づいて操作が行われた座標を算出し、この座標の情報を含む操作情報S40を生成するように構成されている。
(動作)
図4(a)は、第1の実施の形態に係るタッチパッドの上面図であり、(b)は、指を検出した近接センサ電極に基づいた走査の範囲を示す上面図である。図5は、第1の実施の形態に係るタッチパッドの動作に関するフローチャートである。図4(b)では、駆動信号が供給される第1の検出電極2に対して左上向きの斜線を施し、検出信号が読み出される第2の検出電極3a及び第2の検出電極3bに対して右上向きの斜線を施している。以下では、本実施の形態に係るタッチパッド1の動作について図5のフローチャートに従って説明する。
タッチパッド1は、電源が投入された後、クロック信号生成部17がクロック信号Sclを生成し、各部に供給する。
検出部12は、第1のしきい値120と、第1の近接センサ電極4a〜第6の近接センサ電極4fの検出信号S〜検出信号Sと、を比較し、指を検出した近接センサ電極が有るか否かを判定する。
検出部12は、指を検出した近接センサ電極があった場合(S1:Yes)、指を検出した近接センサ電極の情報を含む検出情報Sを生成して走査範囲規定部13に出力する。
走査範囲規定部13は、取得した検出情報Sから指を検出した近接センサ電極を特定し、指を検出した近接センサ電極、及び分割情報130に基づいて走査の範囲を規定する(S2)。
走査範囲規定部13は、走査の範囲に基づいて判定情報Sを生成し、制御部19に出力する。
制御部19は、判定情報Sに基づいて駆動部14を駆動するための駆動制御信号S10、及び読出部15を制御するための切替信号S20を生成して出力する。駆動部14及び読出部15は、駆動制御信号S10及び切替信号S20に基づいて規定された走査の範囲を走査する(S3)。
制御部19は、この走査により読出部15から読み出された検出情報S30を順に蓄積情報160として記憶部16に記憶させ、走査の範囲の走査が終了した後、蓄積情報160に基づいて指を検出したxy座標系における座標を算出する。続いて制御部19は、算出した結果に基づいて操作情報S40を生成して通信部18を介して出力する(S4)。制御部19は、ステップ4が終了すると、規定された走査の範囲の走査が終了したとして、次の周期の走査を行うためにステップ1に処理を進める。
以下では、ステップ1からステップ4までの動作を、図4(a)及び(b)を用いてさらに具体的に説明する。なお、指が検出された検出位置9は、xの第2の検出電極3aにおいて、図4(a)の紙面上から二番目のパッド部30の上方であるものとする。
操作者が、図4(a)に示す検出位置9に対応する操作面11に指を接触させることにより、この検出位置9に近い第1の近接センサ電極4aが指を検出した場合、検出部12は、検出信号Sと第1のしきい値120との比較により、指が検出されたと判定する。
検出部12は、指を検出した第1の近接センサ電極4aの情報を含む検出情報Sを生成して走査範囲規定部13に出力する。
走査範囲規定部13は、図3(a)及び(b)に示すように、指を検出した第1の近接センサ電極4a、及び分割情報130に基づいて走査の範囲を第1の領域1aと規定する。具体的には、走査範囲規定部13は、走査の範囲が、xの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、及びxの第2の検出電極3aと、yの第1の検出電極2〜yの第1の検出電極2と、なる判定情報Sを生成し、制御部19に出力する。
制御部19は、取得した判定情報Sに基づいて第1の領域1aを走査の範囲とするため、図4(b)に示すように、y〜yの第1の検出電極2を駆動する駆動制御信号S10、及びxの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、xの第2の検出電極3aから検出信号S21〜検出信号S23を読み出すための切替信号S20を送信する。
駆動部14は、駆動制御信号S10に基づいてyの第1の検出電極2を駆動する駆動信号S11を出力し、読出部15は、切替信号S20に基づいてxの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、xの第2の検出電極3aの順に接続を切り替えて、検出信号S21〜検出信号S23を取得する。
読出部15は、yの第1の検出電極2を駆動することで得られた検出信号S21〜検出信号S23を、第2のしきい値150と順に比較し、検出の有無を判定する。図4(b)に示す検出位置9の場合、yの第1の検出電極2を駆動すると、一例として、xの第2の検出電極3aから出力される検出信号S23、xの第2の検出電極3bから出力される検出信号S22、xの第2の検出電極3aから出力される検出信号S21の順で信号の絶対値が小さくなる検出信号が得られる。
読出部15は、取得した検出信号S21〜検出信号S23と第2のしきい値150を比較し、一例として、yの第1の検出電極2が駆動された際の検出信号S23が第2のしきい値150より大きいとして検出情報S30を制御部19に出力する。制御部19は、一時的に記憶部16に蓄積情報160として記憶させる。
次に、駆動部14は、駆動制御信号S10に基づいてyの第1の検出電極2を駆動する駆動信号S12を出力し、読出部15は、切替信号S20に基づいてxの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、xの第2の検出電極3aの順に接続を切り替えて、検出信号S21〜検出信号S23を取得する。
読出部15は、yの第1の検出電極2を駆動することで得られた検出信号S21〜検出信号S23を、第2のしきい値150と順に比較し、検出の有無を判定する。図4(b)に示す検出位置9の場合、yの第1の検出電極2を駆動すると、一例として、xの第2の検出電極3aから出力される検出信号S23、xの第2の検出電極3bから出力される検出信号S22、xの第2の検出電極3aから出力される検出信号S21の順で信号の絶対値が小さくなる検出信号が得られる。
読出部15は、取得した検出信号S21〜検出信号S23と第2のしきい値150を比較し、一例として、yの第1の検出電極2が駆動された際の検出信号S23が第2のしきい値150より大きいとして検出情報S30を制御部19に出力する。制御部19は、一時的に記憶部16に蓄積情報160として記憶させる。
次に、駆動部14は、駆動制御信号S10に基づいてyの第1の検出電極2を駆動する駆動信号S13を出力し、読出部15は、切替信号S20に基づいてxの第2の検出電極3a、xの第2の検出電極3b、xの第2の検出電極3aの順に接続を切り替えて、検出信号S21〜検出信号S23を取得する。
読出部15は、yの第1の検出電極2を駆動することで得られた検出信号S21〜検出信号S23を、第2のしきい値150と順に比較し、検出の有無を判定する。図4(b)に示す検出位置9の場合、yの第1の検出電極2を駆動すると、一例として、検出位置9から駆動されたyの第1の検出電極2が離れているので、検出信号S21〜検出信号S23は第2のしきい値150以下となる。従って読出部15は、指を検出した検出電極がないとする検出情報S30を制御部19に出力し、制御部19は、記憶部16に蓄積情報160として記憶させる。
制御部19は、規定された走査の範囲の走査が終了すると、蓄積情報160に蓄積された検出情報S30に基づいて、加重平均により座標を算出し、この座標の情報を含む操作情報S40を生成して通信部18を介して出力する。
ここで、ステップ1において、検出部12は、比較の結果、いずれの近接センサ電極も指を検出していないと判定すると(S1:No)、検出した近接センサ電極がないとする検出情報Sを生成し走査範囲規定部13に出力する。走査範囲規定部13は、取得した検出情報Sに基づいて指を検出した近接センサ電極がないとする判定情報Sを生成して制御部19に出力する。
制御部19は、取得した判定情報Sに基づいて近接センサ電極が指を検出していないと判定し、全ての領域を走査する駆動制御信号S10及び切替信号S20を生成して、駆動部14と読出部15とに出力する。
駆動制御信号S10を取得した駆動部14、及び切替信号S20を取得した読出部15は、全ての領域の走査を行う(S5)。制御部19は、読出部15から取得した検出情報S30を順に蓄積して蓄積情報160として記憶部16に記憶させ、1周期分の蓄積情報160に基づいて指を検出している場合は、その座標を算出して操作情報S40を生成し、検出してない場合は、検出していないとする操作情報S40を生成して通信部18を介して出力してステップ1に処理を進める。
このタッチパッド1の動作は、タッチパッド1の動作が停止されるまで継続される。
(第1の実施の形態の効果)
本実施の形態に係るタッチパッド1は、検出電極と共に走査する必要のない近接センサ電極に基づいて走査の範囲を規定するので、検出電極を全て走査して指の検出を行う場合や、検出電極を全て走査して指が検出された検出電極に基づいて走査の範囲を規定する場合と比べて、走査時間を短縮することができる。またタッチパッド1は、指が検出された近傍の領域を走査の範囲として走査することで走査時間を短縮するので、全てを走査する場合と比べて、なされた操作に追従するような走査が可能となり、なされた操作の検出精度を高めることができる。
このタッチパッド1は、検出電極を全て走査することで、なされた操作に追従して走査の範囲を規定する場合と比べて、なされた操作を検出した近接センサ電極に基づいて走査の範囲を規定するので、処理の負荷が抑制される。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態は、第1の検出電極に供給される駆動信号と逆位相となる信号に基づいて近接センサ電極から静電容量を読み出す点で第1の実施の形態と異なっている。
図6は、第2の実施の形態に係るタッチパッドのブロック図である。図7(a)は、第2の実施の形態に係るタッチパッドの駆動部から出力される駆動信号と近接センサ電極に供給される逆位相信号とを示すグラフであり、(b)は、駆動部から出力される駆動信号に基づいた第2の検出電極から静電容量を読み出すタイミングを示す概略図であり、(c)は、近接センサ電極から静電容量を読み出すタイミングを示す概略図である。図7(a)は、縦軸が電圧Vであり、横軸が時間tである。なお以下では、第1の実施の形態と同じ機能及び構成を有する部分は、第1の実施の形態と同じ符号を付し、その説明は省略するものとする。
本実施の形態のタッチパッド1は、近接センサ電極から静電容量を読み出すタイミングと、第2の検出電極から静電容量を読み出すタイミングとが、駆動信号に基づいて互いに逆位相の関係を有している。
このタッチパッド1は、駆動部14から出力される駆動信号S1n(ただし、1≦n≦5の整数)の逆位相となる逆位相信号S10aを生成する逆位相信号生成部としての位相切替部12aと、位相切替部12aから取得した逆位相信号S10aに基づいて少なくとも1つの近接センサ電極から静電容量を読み出す第2の読出部としての検出部12bと、を備えて概略構成されている。
本実施の形態に係る検出部12bは、この逆位相信号S10aに基づいて第1の近接センサ電極4a〜第6の近接センサ電極4fとの接続の切り替えを順に行うが、これに限定されず、逆位相信号S10aに基づいて複数の近接センサ電極から静電容量を読み出すように構成されても良い。
駆動部14が生成する駆動信号S11〜駆動信号S15の基本的な波形は、同じである。従って駆動信号S11〜駆動信号S15の違いは、yの第1の検出電極2〜yの第1の検出電極2に供給されるタイミングで生じるものである。また駆動部14から出力される信号は、駆動信号S1nとして表すことができるので、本実施の形態では、駆動部14から位相切替部12aに供給される信号を駆動信号S1nと示し、その概略図を図7(a)に示している。この駆動信号S1nは、例えば、図7(a)に示すように、振幅が±Vであり、位相が逆位相となる逆位相信号S10aもまた、振幅が±Vである。
また読出部15は、図7(b)に示すように、時間t、時間t、時間t、時間t、時間t、時間t11、時間t13、時間t15及び時間t17において、第2の検出電極との接続を順に切り替えるように構成されている。
さらに検出部12bは、図7(c)に示すように、時間t、時間t、時間t、時間t、時間t、時間t10、時間t12、時間t14、時間t16及び時間t18において、第1の近接センサ電極4a〜第6の近接センサ電極4fとの接続を順に切り替えるように構成されている。
より具体的には、yの第1の検出電極2は、時間t、時間t、時間t、時間t、時間t、時間t11、時間t13、時間t15及び時間t17において、駆動部14から駆動信号S11が供給される。また読出部15は、第2の検出電極との接続を切り替えて、時間tにおいてxの第2の検出電極3aから検出信号S21を読み出し、時間tにおいてxの第2の検出電極3bから検出信号S22を読み出し、時間tにおいてxの第2の検出電極3aから検出信号S23を読み出し、時間tにおいてxの第2の検出電極3aから検出信号S24を読み出し、時間tにおいてxの第2の検出電極3bから検出信号S25を読み出し、時間t11においてxの第2の検出電極3aから検出信号S26を読み出し、時間t13においてxの第2の検出電極3aから検出信号S27を読み出し、時間t15においてxの第2の検出電極3bから検出信号S28を読み出し、時間t17においてxの第2の検出電極3aから検出信号S29を読み出す。
またyの第1の検出電極2は、時間t18以降、駆動部14から駆動信号S12が供給され、上述のように第2の検出電極と読出部15との接続が切り替えられ、順次yの第1の検出電極2〜yの第1の検出電極2に駆動信号が供給される。
以下では、本実施の形態に係るタッチパッド1の動作について、図8のフローチャートに従って説明する。
(動作)
タッチパッド1は、電源が投入された後、クロック信号生成部17がクロック信号Sclを生成し、各部に供給する。以下では、まず第1の近接センサ電極4aが走査され、続いてyの第1の検出電極2が駆動される順序で説明する。
制御部19は、このクロック信号Sclに基づいて駆動制御信号S10及び切替信号S20を生成し、駆動制御信号S10を駆動部14に、切替信号S20を読出部15に出力する。駆動部14は、駆動制御信号S10に基づいてyの第1の検出電極2を駆動する駆動信号S11を生成して出力する。
また位相切替部12aは、駆動部14から出力される駆動信号S11としての駆動信号S1nに基づいて逆位相信号S10aを生成して検出部12bに出力する。
検出部12bは、逆位相信号S10aに基づいて第1の近接センサ電極4aと接続し、検出信号Sを読み出す(S11)。続いて検出部12bは、読み出した検出信号Sと第1のしきい値120とを比較し、指を検出したか否かを判定する。検出部12bは、指を検出しなかった場合(S12:No)、指を検出しなかったことを示す検出情報Sを生成して走査範囲規定部13に出力する。走査範囲規定部13は、取得した検出情報Sに基づいた判定情報Sを制御部19に出力する。
制御部19は、取得した判定情報Sに基づいて走査の範囲を規定する必要がないと判定する。
次に、駆動部14は、yの第1の検出電極2を駆動信号S11により駆動し、読出部15は、xの第2の検出電極3aから検出信号S21を読み出す(S13)。読出部15は、読み出した検出信号S21と第2のしきい値150とを比較し、比較結果を検出情報S30として制御部19に出力する。制御部19は、取得した検出情報S30を蓄積情報160として記憶部16に記憶させる。
制御部19は、この周期の読み出しが終了したか否かを確認する。制御部19は、この周期の読み出しが終了していない場合(S14:No)、ステップ11に処理を進める。このステップ11では、第2の近接センサ電極4bの検出信号Sが読み出される。
ここで、ステップ12において、検出部12bは、指を検出した場合(S12:Yes)、指を検出したことを示す検出情報Sを走査範囲規定部13に出力する。
走査範囲規定部13は、取得した検出情報Sにより指を検出した近接センサ電極を判定し、判定した指を検出した近接センサ電極、及び分割情報130に基づいて走査の範囲を規定する(S15)。
走査範囲規定部13は、規定した走査の範囲の情報を含む判定情報Sを制御部19に出力する。制御部19は、取得した判定情報Sに基づいて走査の範囲を走査する駆動制御信号S10及び切替信号S20を生成し、駆動部14及び読出部15に出力する。駆動部14及び読出部15は、取得した駆動制御信号S10及び切替信号S20に基づいて走査の範囲を走査する(S16)。
制御部19は、この走査により読出部15から読み出された検出情報S30を順に蓄積情報160として記憶部16に記憶させ、走査の範囲の走査が終了した後、蓄積情報160に基づいて指を検出したxy座標系における座標を算出する。続いて制御部19は、算出した結果に基づいて操作情報S40を生成して通信部18を介して出力する(S17)。制御部19は、ステップ17が終了すると、規定された走査の範囲の走査が終了したとして、次の周期の走査を行うためにステップ11に処理を進める。このタッチパッド1の動作は、タッチパッド1の動作が停止されるまで継続される。
(第2の実施の形態の効果)
本実施の形態に係るタッチパッド1は、相互容量型の検出電極から静電容量を読み出すタイミングと、自己容量型の近接センサ電極から静電容量を読み出すタイミングと、が逆位相となるので、同じタイミングで静電容量を読み出す場合と比べて、一方の電極が駆動されることによって他方の電極に与える影響が抑制されるので、エミッション性能が向上する。
なお本実施の形態のタッチパッド1は、近接センサ電極と検出電極の駆動は交互に行われたが、これに限定されず、複数の第2の検出電極から検出信号を取得した後に近接センサ電極から検出信号を取得する構成であっても良い。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態は、第1の検出電極及び第2の検出電極が細長いセンサワイヤにより構成されることが上記の実施の形態と異なっている。
図9は、第3の実施の形態に係るタッチパッドの上面図である。このタッチパッド1は、第1の検出電極2a及び第2の検出電極3cがセンサワイヤで構成されている。
このセンサワイヤは、例えば、図9に示すように、細長い形状を有し、導電性を有する銅等の金属材料を用いて形成されている。またセンサワイヤは、x方向及びy方向に沿って並んでいる。yの第1の検出電極2a〜yの第1の検出電極2aは、y軸に直交するように等間隔で並んでいる。またxの第2の検出電極3c〜x10の第2の検出電極3cは、x軸に直交するように等間隔で並んでいる。
の第1の検出電極2a〜yの第1の検出電極2aは、駆動部14に電気的に接続されている。またxの第2の検出電極3c〜x10の検出電極3cは、読出部15に電気的に接続されている。
第2の検出電極3cは、第1の検出電極2aよりも操作面11に近い層に形成されている。
第1の近接センサ電極41〜第6の近接センサ電極46は、第1の検出電極2aよりも操作面11より遠い層に形成されている。
第1の近接センサ電極41は、図9の上面視において、xの第2の検出電極3c、xの第2の検出電極3c、yの第1の検出電極2a、及びyの第1の検出電極2aによって囲まれる領域に配置されている。
第2の近接センサ電極42は、図9の上面視において、xの第2の検出電極3c、xの第2の検出電極3c、yの第1の検出電極2a、及びyの第1の検出電極2aによって囲まれる領域に配置されている。
第3の近接センサ電極43は、図9の上面視において、xの第2の検出電極3c、xの第2の検出電極3c、yの第1の検出電極2a、及びyの第1の検出電極2aによって囲まれる領域に配置されている。
第4の近接センサ電極44は、図9の上面視において、xの第2の検出電極3c、xの第2の検出電極3c、yの第1の検出電極2a、及びyの第1の検出電極2aによって囲まれる領域に配置されている。
第5の近接センサ電極45は、図9の上面視において、xの第2の検出電極3c、xの第2の検出電極3c、yの第1の検出電極2a、及びyの第1の検出電極2aによって囲まれる領域に配置されている。
第6の近接センサ電極46は、図9の上面視において、xの第2の検出電極3c、xの第2の検出電極3c、yの第1の検出電極2a、及びyの第1の検出電極2aによって囲まれる領域に配置されている。
つまり第1の近接センサ電極41〜第6の近接センサ電極46は、その上方に、第1の検出電極2a及び第2の検出電極3cが配置されていない領域に配置される。
タッチパッド1は、指を検出した第1の近接センサ電極41〜第6の近接センサ電極46に基づいて走査の範囲を規定するように構成されているのは、上述の実施の形態と同様である。
また本実施の形態に係るタッチパッド1の動作は、上述の実施の形態と同様である。
(第3の実施の形態の効果)
本実施の形態に係るタッチパッド1は、第1の検出電極2a及び第2の検出電極3cがセンサワイヤであることから、第1の近接センサ電極41〜第6の近接センサ電極46の上方に、第1の検出電極2a及び第2の検出電極3cが位置しない、つまり、上面視において、第1の検出電極2a及び第2の検出電極3cに囲まれた位置に、第1の近接センサ電極41〜第6の近接センサ電極46が配置される。従ってタッチパッド1は、第1の近接センサ電極41〜第6の近接センサ電極46の検出精度が向上すると共に、第1の検出電極2a及び第2の検出電極3cの形状を、第1の近接センサ電極41〜第6の近接センサ電極46のために変える必要がないので、検出精度が向上する。
なお、タッチパッド1は、第3の検出電極としての近接センサ電極が一つであっても良い。この場合、近接センサ電極は、使用頻度が高い操作面11の領域、一例として、操作面11の中央の下方に配置される。そしてタッチパッド1は、例えば、この近接センサ電極が指を検出すると、この近接センサ電極を中心とする円に含まれる第1の検出電極及び第2の検出電極を走査の範囲として走査する。
以上述べた少なくとも1つの実施の形態のタッチパッド1によれば、走査時間を短縮すると共に、なされた操作の検出精度を高めることが可能となる。
以上、本発明のいくつかの実施の形態及び変形例を説明したが、これらの実施の形態及び変形例は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更等を行うことができる。また、これら実施の形態及び変形例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態及び変形例は、発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…タッチパッド
1a〜1f…第1の領域〜第6の領域
2,2a…第1の検出電極
3a,3b,3c…第2の検出電極
4a〜4f…第1の近接センサ電極〜第6の近接センサ電極
9…検出位置
10…本体
11…操作面
12…検出部
12a…位相切替部
12b…検出部
13…走査範囲規定部
14…駆動部
15…読出部
16…記憶部
17…クロック信号生成部
18…通信部
19…制御部
20〜22…パッド部
23…連結部
30〜32…パッド部
33,34…連結部
41〜46…第1の近接センサ電極〜第6の近接センサ電極
100…基体
101…第1の電極層
102…絶縁フィルム
103…第2の電極層
104…絶縁フィルム
105…第3の電極層
106…絶縁フィルム
107…加飾層
110…領域
120…第1のしきい値
130…分割情報
150…第2のしきい値
160…蓄積情報

Claims (6)

  1. 第1の方向に沿って並べられた複数の第1の検出電極と、
    前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って並べられた複数の第2の検出電極と、
    前記複数の第1の検出電極及び前記複数の第2の検出電極が作る領域を上面視した際に前記領域内となるように配置され、検出対象物を検出する少なくとも1つの第3の検出電極と、
    前記検出対象物を検出した第3の検出電極に基づいて、前記複数の第1の検出電極及び前記複数の第2の検出電極の走査の範囲を規定する走査範囲規定部と、
    を備えた操作入力装置。
  2. 前記走査範囲規定部は、前記複数の第1の検出電極及び前記複数の第2の検出電極が作る前記領域を分割した領域に関する分割情報を有し、前記分割情報に基づいて、前記検出対象物を検出した第3の検出電極に対応する領域を判定し、判定された領域を走査するように前記走査の範囲を規定する、
    請求項1に記載の操作入力装置。
  3. 前記少なくとも1つの第3の検出電極は、前記複数の第1の検出電極及び前記複数の第2の検出電極よりも操作がなされる操作面から深い層に配置される、
    請求項1又は2に記載の操作入力装置。
  4. 前記複数の第1の検出電極及び前記複数の第2の検出電極は、前記検出対象物との間で静電容量を形成する複数の形成部、及び前記形成部同士を連結する複数の連結部を有し、
    前記少なくとも1つの第3の検出電極は、その上方に前記連結部が配置される、
    請求項3に記載の操作入力装置。
  5. 前記複数の第1の検出電極を駆動する駆動信号を供給する駆動部と、
    前記駆動部による前記複数の第1の検出電極の駆動に基づいて前記複数の第2の検出電極から静電容量を読み出す第1の読出部と、
    前記駆動部及び前記第1の読出部を制御し、前記走査範囲規定部が規定する前記走査の範囲に基づいて前記複数の第1の検出電極及び前記複数の第2の検出電極を走査させる制御部と、
    を有する、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の操作入力装置。
  6. 前記駆動部から出力される前記駆動信号の逆位相となる逆位相信号を生成する逆位相信号生成部と、
    前記逆位相信号生成部から取得した前記逆位相信号に基づいて前記少なくとも1つの第3の検出電極から静電容量を読み出す第2の読出部と、
    を有する、
    請求項5に記載の操作入力装置。
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