JP2015043501A - パケット転送装置及びパケット転送装置によるパケット転送方法 - Google Patents

パケット転送装置及びパケット転送装置によるパケット転送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】省電力化を実行しながらパケット転送を行っている際に、入力パケット量が急激に増加した場合でも、パケットロスが生じないようにパケット転送処理を行うこと。【解決手段】各転送処理部12a〜12dの各々に、高レベルになるに従い単位時間当たりのパケット転送量が大となり、この大きさに比例して消費電力も大となることを示し、各々が予め定められたレベル幅を有する各転送レベルL0〜L3と、各レベル幅の所定割合の位置に定められる閾値とを設定する。振分処理部13は、各転送処理部12a〜12dから通知されるパケット転送量及び転送レベルの内、パケット転送量が、現在設定されている転送レベルL1内の閾値を超えている転送処理部12aに対して、閾値よりも上の転送レベルL2に変更設定する制御を行う変更制御手段としてのパケット量集約部22、変更ポリシ登録部23、転送レベル決定部24及び転送レベル変更部25を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、ルータ等のネットワーク機器に搭載されてパケットを転送するパケット転送装置及びパケット転送装置によるパケット転送方法に関する。
近年、ネットワークのトラフィック量の急激な増加を背景に、ルータ等のネットワーク機器の省電力化が求められている。このため、ネットワーク機器に搭載されるパケット転送装置において、パケット転送時の消費電力を低減する技術が提案されている。パケット転送装置は、並列化された複数の転送処理部を備え、他のネットワーク機器から送られて来た入力パケットを、後述するラウンドロビン方式やハッシュ振分方式等により各転送処理部へ振り分けながら、各転送処理部でパケットの転送を行っている。
なお、ラウンドロビン方式とは、入力パケットを順番に転送処理部へ振り分ける方式である。ハッシュ振分方式とは、5tuple情報(IPパケットの宛先IPアドレス、送信元IPアドレス、送信元ポート番号、宛先ポート番号、プロトコル)を用いてハッシュ演算を行ったハッシュ値に基づき、複数の転送処理部の何れかへ入力パケットを振り分ける方式である。
このような入力パケットの振り分けによるパケット転送処理を行う際に、パケット転送装置の消費電力を削減することが行われている。例えば、非特許文献1に記載のように、パケット転送装置によるパケット転送量が少なくなる程にパケットの転送レベルを低下させることで、ネットワーク機器の省電力化を実行している。なお、転送レベルが大きくなる程に、単位時間当たりのパケット転送量が大きくなる。
河野智彦、他3名、ネットワーク負荷に応じた省電力化技術」、電子情報通信学会大会講演論文集BS−3−4、平成25年3月5日、2013巻、S140−S141頁
ところで、上述したように、パケット転送装置は、省電力化を実行しながらパケット転送を行っている際に、入力パケット量が急激に増加した場合、入力パケットを適正に転送可能なように転送レベルを引き上げている。しかし、その転送レベルの引き上げ処理が間に合わなかった場合、入力パケットを適正に転送することができずパケットロスが生じるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、省電力化を実行しながらパケット転送を行っている際に、入力パケット量が急激に増加した場合でも、パケットロスが生じないようにパケット転送処理を行うことができるパケット転送装置及びパケット転送装置によるパケット転送方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段として、請求項1に係る発明は、設定されたパケット転送容量に応じて電力を消費し、並列化された複数の転送処理部を備え、他の通信機器から送られて来た入力パケットを、振分処理部で前記複数の転送処理部へ振り分けながら、当該複数の転送処理部でその他の通信機器へパケットを転送するパケット転送装置であって、前記振分処理部は、前記複数の転送処理部の各々のパケット転送量が、当該各々の転送処理部に設定されたパケット転送容量である転送レベルの所定割合を超えた際に、当該転送レベルを引き上げる変更制御を行う変更制御手段を備えることを特徴とするパケット転送装置である。
この構成によれば、省電力化を図ったパケット転送装置は、入力パケット量が急激に増加した場合でも、転送処理部のパケット転送量が現転送レベルの所定割合を超えた時点で、現転送レベルより上の転送レベルに引き上げる変更設定を行う。このため、入力パケット増加量を上回るパケット転送量を確保することができるので、パケットロスが生じるといったことが無くなる。
請求項2に係る発明は、前記複数の転送処理部の各々に、各々が予め定められたレベル幅を有する各転送レベルと、当該各転送レベルの各々において前記レベル幅の所定割合の位置に定められる閾値とを設定し、前記変更制御手段は、前記複数の転送処理部から通知されるパケット転送量及び転送レベルの内、当該パケット転送量が、現在設定されている転送レベル内の前記閾値を超えている転送処理部に対して、当該閾値よりも上の転送レベルに変更設定する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のパケット転送装置である。
この構成によれば、省電力化を図ったパケット転送装置は、入力パケット量が急激に増加した場合でも、転送処理部のパケット転送量が現転送レベルの閾値を超えた時点で、その閾値より上の転送レベルに変更設定する。このため、入力パケット増加量に対してそれを転送可能な十分なパケット転送量を確保することができる。従って、従来のように入力パケット増加量に対して転送レベル引上げ量が追い付かず、パケットロスが生じるといったことが無くなる。言い換えれば、省電力化を実行しながらパケット転送を行っている際に、入力パケット量が急激に増加した場合でも、パケットロスが生じないようにパケット転送処理を行うことができる。
請求項3に係る発明は、前記変更制御手段は、前記閾値よりも上の転送レベルでパケット転送を行った際に、前記複数の転送処理部のパケット転送量の合計パケット転送量を演算で求め、この求めた合計パケット転送量が入力パケット量よりも小さい場合に、その求めた合計パケット転送量が当該入力パケット量を上回る転送レベルに、該当転送処理部の転送レベルを変更設定することを特徴とする請求項2に記載のパケット転送装置である。
この構成によれば、パケット転送装置では、例えば転送レベル引き上げ対象の転送処理部の転送レベルを1段上に引き上げて変更しても、入力パケット量が全ての転送処理部の合計パケット転送量よりもまだ大きい場合、合計パケット転送量が入力パケットを上回るように転送レベルを変更設定するので、入力パケットを完全に転送できるようにすることができる。
請求項4に係る発明は、前記複数の転送処理部の各々に、自転送処理部の最大パケット転送量に対して予め定められた割合下げた転送量を特定最大転送レベルと設定し、当該特定最大転送レベルから予め定められた割合下げた位置に閾値を設定し、前記変更制御手段は、入力パケット量が前記閾値を超えた際に、当該閾値を超えた転送処理部に対して、前記パケット転送量が入力パケット増加量を上回るレベル位置に、前記特定最大転送レベルを引き上げる変更制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のパケット転送装置である。
この構成によれば、パケット転送装置は、入力パケット量が急激に増加した場合でも、該当転送処理部における特定最大転送レベルを、入力パケット量に対してパケット転送量が上回る位置に引き上げるので、従来のように入力パケット増加量に対して転送レベルの引上げが追い付かず、パケットロスが生じるといったことが無くなる。
請求項5に係る発明は、前記振分処理部は、前記複数の転送処理部の各々の、単位時間当たりのパケット転送量を示すパケット転送性能が、当該複数の転送処理部のパケット転送性能を平均した平均値に対して、予め定められた割合以上誤差がある場合に、当該複数の転送処理部のパケット転送量が均一となるように、当該誤差のある転送処理部へのパケット振分量を変更する振分制御手段を備えることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載のパケット転送装置である。
この構成によれば、パケット転送装置では、複数の転送処理部の各々において、パケット転送性能に誤差があっても、その誤差を補正することができる。従って、各転送処理部のパケット転送の基本性能であるパケット転送性能を等しくすることができる。
請求項6に係る発明は、前記振分制御手段は、入力パケット量と、前記複数の転送処理部から通知されるパケット転送量及び転送レベルとの比較から、当該複数の転送処理部の各々のパケット転送量の余裕度を検出し、当該余裕度に応じたパケット振分量で、入力パケットを当該複数の転送処理部に振り分ける制御を行うことを特徴とする請求項5に記載のパケット転送装置である。
この構成によれば、パケット転送装置では、パケット転送量に多くの余裕がある転送処理部へ、入力パケットを多く振り分けることができるので、効率良くパケット転送を行うことができる。
請求項7に係る発明は、設定されたパケット転送容量に応じて電力を消費し、並列化された複数の転送処理部を備え、他の通信機器から送られて来た入力パケットを、振分処理部で前記複数の転送処理部へ振り分けながら、当該複数の転送処理部でその他の通信機器へパケットを転送するパケット転送装置によるパケット転送方法であって、前記複数の転送処理部の各々に、各々が予め定められたレベル幅を有する各転送レベルと、当該各転送レベルの各々において前記レベル幅の所定割合の位置に定められる閾値とが設定されている際に、前記振分処理部は、前記複数の転送処理部から通知されるパケット転送量及び転送レベルの内、当該パケット転送量が、現在設定されている転送レベル内の前記閾値を超えている転送処理部に対して、当該閾値よりも上の転送レベルに変更設定するステップを行うことを特徴とするパケット転送装置によるパケット転送方法である。
この方法によれば、省電力化を図ったパケット転送装置において、入力パケット量が急激に増加した場合でも、転送処理部のパケット転送量が現転送レベルの閾値を超えた時点で、その閾値より上の転送レベルに変更設定する。このため、入力パケット増加量に対してそれを転送可能な十分なパケット転送量を確保することができる。従って、従来のように入力パケット増加量に対して転送レベル引上げ量が追い付かず、パケットロスが生じるといったことが無くなる。言い換えれば、省電力化を実行しながらパケット転送を行っている際に、入力パケット量が急激に増加した場合でも、パケットロスが生じないようにパケット転送処理を行うことができる。
請求項8に係る発明は、前記振分処理部は、前記複数の転送処理部の各々の、単位時間当たりのパケット転送量を示すパケット転送性能が、当該複数の転送処理部のパケット転送性能を平均した平均値に対して、予め定められた割合以上誤差がある場合に、当該複数の転送処理部のパケット転送量が均一となるように、当該誤差のある転送処理部へのパケット振分量を変更するステップを行うことを特徴とする請求項6に記載のパケット転送装置によるパケット転送方法である。
この方法によれば、複数の転送処理部の各々において、パケット転送性能に誤差があっても、その誤差を補正することができる。従って、各転送処理部のパケット転送の基本性能であるパケット転送性能を等しくすることができる。
本発明によれば、省電力化を実行しながらパケット転送を行っている際に、入力パケット量が急激に増加した場合でも、パケットロスが生じないようにパケット転送処理を行うことができるパケット転送装置及びパケット転送装置によるパケット転送方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係るパケット転送装置を搭載したネットワーク機器の構成を示すブロック図である。 各転送処理部の内、特定の転送処理部を代表して示した図である。 (a)各転送処理部のパケット転送性能が等しい場合を示す図、(b)パケット転送性能の誤差を示す図である。 本実施形態のパケット転送装置によるパケット転送処理の動作を説明するための第1のフローチャートである。 本実施形態のパケット転送装置によるパケット転送処理の動作を説明するための第2のフローチャートである。 (a)転送処理部の最大パケット転送レベル100%、省エネ時最大転送レベルLmax、転送レベル変更閾値Cthを示す図、(b)入力パケット量が閾値Cthを超えた様子を示す図、(c)省エネ時最大転送レベルLmaxを引き上げた様子を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
<実施形態の構成>
図1は、本発明の実施形態に係るパケット転送装置を搭載したネットワーク機器の構成を示すブロック図である。
図1に示すネットワーク機器50は、パケット転送装置10を備え、後述のような各種ネットワークに接続されるノード・スイッチ等の機器であり、太線矢印でパケット伝送経路を示すように、パケットの入力側に他のネットワーク機器51が接続され、パケットの出力側(転送側)に他のネットワーク機器52が接続されている。これらネットワーク機器50〜52を接続するネットワークの基本的なトポロジーには、リング型、メッシュ形、スター型、フルコネクト型、バス型及びツリー型等があり、更にこれらトポロジーを組み合わせたハイブリッド型や階層型等がある。
パケット転送装置10は、他のネットワーク機器51から送信されて来たパケット(入力パケット)を受信して、他のネットワーク機器52へ転送するものであり、複数(ここでは4つ)の転送処理部12a〜12dと、振分処理部13とを備えて構成されている。
振分処理部13は、入力パケットを各転送処理部12a〜12dへ振り分けたり、各転送処理部12a〜12dのパケットの転送レベルを変更したりする処理を行う。但し、転送レベルとは、単位時間当たりのパケット転送容量を示し、転送レベルが大きくなる程に、単位時間当たりのパケット転送可能量が大きくなり、これに比例して消費電力も大きくなる。
振分処理部13は、入力パケット量検出部21と、パケット量集約部22と、転送レベル変更ポリシ登録部23と、転送レベル決定部24と、転送レベル変更部25と、パケット振分ポリシ登録部26と、パケット振分制御部27と、パケット振分部28とを備えて構成されている。なお、転送レベル変更ポリシ登録部23は変更ポリシ登録部23、パケット振分ポリシ登録部26は振分ポリシ登録部26、パケット振分制御部27は振分制御部27とも称す。
なお、パケット量集約部22、変更ポリシ登録部23、転送レベル決定部24及び転送レベル変更部25により変更制御手段が構成されている。また、パケット量集約部22、振分ポリシ登録部26、振分制御部27及びパケット振分部28により振分制御手段が構成されている。
各転送処理部12a〜12dは、入力パケットの転送先のネットワーク機器52を決定し、この決定されたネットワーク機器52へ入力パケットを転送するものである。各転送処理部12a〜12dには、図2(a)に転送処理部12aを代表して示すように、パケットの転送レベルL0,L1,L2,L3が設定され、この設定されている転送レベルL0〜L3でパケットを転送する。
図2(a)に示す転送処理部12aには、転送レベルL0を最下位位置の横実線で示し、この上方に、転送レベルL1,L2,L3の各々の開始位置を一定間隔離れた横破線で示してある。
従って、各転送レベルL1〜L3は、各々図2の高さ方向に一定のレベル幅を有する。しかし、転送レベルL0は、転送処理部12a〜12dに一時的に保持されるパケット量が「0」であり、パケットを転送しないレベルである。このため、転送レベルL0を超えて転送レベルL1未満のレベル幅は、転送レベルL0E(図1の転送処理部12aに代表記載)と表現する。
また、転送レベルL0では、パケット転送装置10の消費電力が0の状態となる。転送レベルL0E〜L3では、転送レベルがL0E,L1,L2,L3と大きくなるに従って、転送処理部12a〜12dの単位時間当たりのパケット転送量が大きくなり、これに比例して消費電力も大きくなる。
つまり、転送レベルL0E〜L3と消費電力量との間には相関関係があり、転送レベルL0E〜L3が低くなる程に消費電力が小さくなる。このため、入力パケット量が少なく、パケット転送量が少なくなる程に転送レベルL0E〜L3を低くして、ネットワーク機器50の省電力化を図っている。
また、各転送処理部12a〜12dは、現在のパケット転送量及び転送レベルL0〜L3を、パケット量集約部22、変更ポリシ登録部23及び振分ポリシ登録部26へ通知する。
パケット量集約部22は、各転送処理部12a〜12dから通知されるパケット転送量及び転送レベルL0〜L3を集約し、この集約されたパケット量集約結果を転送レベル決定部24及び振分制御部27へ通知する。従って、パケット量集約結果は、転送処理部12a〜12d毎のパケット転送量及び転送レベルL0〜L3を示す情報となっている。
入力パケット量検出部21は、他のネットワーク機器51から送られてくるパケットの量(入力パケット量)を検出し、この検出した入力パケット量を転送レベル決定部24及び振分制御部27へ出力する。
変更ポリシ登録部23は、各転送処理部12a〜12dから通知されるパケット転送量及び転送レベルL0〜L3を用い、各転送処理部12a〜12dの転送レベルL0〜L3を変更する契機となる変更ポリシを登録して、転送レベル決定部24へ通知する。但し、変更ポリシ登録部23は、各転送処理部12a〜12dから通知されるパケット転送量及び転送レベルL0〜L3に代え、パケット量集約結果に示されるパケット転送量及び転送レベルL0〜L3を用いるようにしてもよい。
変更ポリシについて図2を参照して説明する。図2は各転送処理部12a〜12dの内、特定の転送処理部12aを代表して示した図である。従って、転送処理部12aを代表して説明する。
図2(a)に示すように、転送処理部12aには、転送レベルL0,L0E〜L3の他、転送レベル変更閾値(単に、閾値ともいう)L0Eth〜L2thが設定されている。各閾値L0Eth〜L2thは、各転送レベルL0E〜L2のレベル幅の所定割合(例えば80%)の位置に設定される。閾値L0Ethは、転送レベルL0のレベル幅の80%の位置に設定され、閾値L1thは、転送レベルL1のレベル幅の80%の位置、閾値L2thは、転送レベルL2のレベル幅の80%の位置に設定される。
各閾値L0Eth〜L2thの情報は、変更ポリシ登録部23にも予め登録されている。変更ポリシ登録部23は、図2(b)に示すように、転送レベルL1でパケット転送中の転送処理部12aから通知される現在のパケット転送量P1が、閾値L1thを超えていることを検出した場合、現在の転送レベルL1を1つ上の転送レベルL2に引き上げることを示す変更情報を変更ポリシに記載する。なお、図2(b)に示す網掛け部分は、現在のパケット転送量(又は現在の転送レベル)を示す。これは他の図においても同様である。
転送レベル決定部24は、入力パケット量検出部21からの入力パケット量と、パケット量集約部22からのパケット量集約結果と、変更ポリシ登録部23からの変更ポリシとから、各転送処理部12a〜12dの転送レベルを決定し、この決定された各転送処理部12a〜12dの転送レベルを、転送レベル変更部25へ出力する。但し、これは変更ポリシに変更情報が示されている場合に実行される。
具体的に説明すると、転送レベル決定部24は、変更ポリシに変更情報として、図2(b)に示すように、転送処理部12aの転送レベルの引き上げが転送レベルL2で示されている場合、パケット量集約結果に示されるパケット転送量及び転送レベルL0〜L3を用い、該当転送処理部12aのパケット転送量P1が、変更ポリシで示された転送レベルL2よりも1つ低い転送レベルL1の閾値L1thを超えているか否かを判断する。この結果、超えていれば、転送レベル決定部24は、該当転送処理部12aの転送レベルを、変更ポリシで示される転送レベルL2に変更する決定を行い、この変更決定情報を転送レベル変更部25へ出力する。
転送レベル変更部25は、転送レベル決定部24から変更決定情報を受け取った際に、変更決定情報に示された該当転送処理部12aへ、転送レベルL1からL2へ変更する命令を通知する。この通知を受けた転送処理部12aは、変更命令された転送レベルL2に変更してパケット転送を行う。
振分ポリシ登録部26は、各転送処理部12a〜12dから通知される現在のパケット転送量及び転送レベルL0〜L3を用い、入力パケットをどの転送処理部12a〜12dに振り分けるかを決定する契機となる振分ポリシを登録し、振分制御部27へ出力する。但し、振分ポリシ登録部26は、各転送処理部12a〜12dから通知されるパケット転送量及び転送レベルL0〜L3に代え、パケット量集約部22で集約されたパケット量集約結果に示されているパケット転送量及び転送レベルL0〜L3を用いるようにしてもよい。
振分ポリシには、次に説明する補正情報と、後述する振分情報とが記載される。補正情報は、個々の転送処理部12a〜12dの単位時間当たりのパケット転送量を示すパケット転送性能が、全ての転送処理部12a〜12dのパケット転送性能の平均値(単に、平均値ともいう)に対して、予め定められた割合(m%)以上、誤差がある場合に、各転送処理部12a〜12dのパケット転送量が均一となるように、誤差のある転送処理部(例えば転送処理部12a)へのパケット振分量を変更することを示す情報である。
そのm%以上の誤差は、平均値に対して、m%以上上回っている場合と、m%以上下回っている場合とがある。また、個々の転送処理部12a〜12dのパケット転送性能を、「個々のパケット転送性能」と表現する場合もある。
次に、振分ポリシ登録部26が、平均値に対して個々のパケット転送性能にm%以上の誤差があるか否かを検出する場合の例を説明する。
まず、各転送処理部12a〜12dの転送レベルを同一(例えばL2)に設定すると共に、パケット振分部28から各転送処理部12a〜12dへのパケット振分量を同一に設定し、この際の各転送処理部12a〜12dからのパケット転送量及び転送レベルL2を、振分ポリシ登録部26で受け取る。
この場合、各転送処理部12a〜12dの転送レベルL2及びパケット振分量が同一なので、各転送処理部12a〜12dのパケット転送性能が等しい場合、図3(a)に示すように、各転送処理部12a〜12dのパケット転送量も同一となる。
しかし、パケット転送性能に誤差がある場合のパケット転送量は、平均値の場合のパケット転送量(基準パケット転送量ともいう)に対して増減する。この増減するパケット転送量の一例を図3(b)に示す。図3(b)では転送処理部12aのパケット転送量が、転送処理部12b,12cの基準パケット転送量に対して+m%増加し、転送処理部12dのパケット転送量が基準パケット転送量に対して−m%減少している。このパケット転送量の増減+m%,+m%は、パケット転送性能の誤差+m%,+m%に対応しているので、説明を分かり易くするため、誤差と同じとした。
従って、パケット転送性能に誤差がある場合のパケット転送量の増減量と、平均値に対する個々のパケット転送性能の増減割合とを対応付けておけば、パケット転送量の増減量を検出することにより、個々のパケット転送性能にm%以上誤差があることを検出することが可能となる。
図3(b)に示す例では、転送処理部12aのパケット転送性能が、転送レベルL2に対応する平均値に対して、m%以上上回る誤差(+m%)があることが検出され、また、転送処理部12dのパケット転送性能が、同平均値に対して、m%以上下回る誤差(−m%)があることが検出される。
従って、振分ポリシ登録部26は、各転送処理部12a〜12dの転送レベルL2及びパケット振分量が各々において同一設定の場合に、各転送処理部12a〜12dのパケット転送量を受け取り、これらのパケット転送量を、基準パケット転送量と比較することにより、転送処理部12aのパケット転送性能に平均値よりもm%以上上回る誤差(+m%)があり、転送処理部12dのパケット転送性能に平均値よりもm%以上下回る誤差(−m%)があることが検出可能となる。
次に、振分制御部27は、入力パケット量検出部21からの入力パケット量と、パケット量集約部22からのパケット量集約結果と、振分ポリシ登録部26からの振分ポリシとから、各転送処理部12a〜12dのパケット転送性能の誤差を補正する第1振分制御を、パケット振分部28に対して行う。但し、第1振分制御は、振分ポリシに補正情報が示されている場合に実行される。
第1振分制御について具体的に説明する。まず、振分制御部27が、振分ポリシから、図3(b)に示す転送処理部12a,12dへのパケット振分量を変更する内容を検出したとする。この場合、振分制御部27は、パケット量集約結果に示された該当転送処理部12a,12dのパケット転送量を用い、上述した誤差m%の検出処理と同様の処理を行う。これにより、振分制御部27は、該当転送処理部12aのパケット転送性能に、平均値よりもm%以上上回っている誤差(+m%)があり、該当転送処理部12dのパケット転送性能に、平均値よりもm%以上下回っている誤差(−m%)があることを検出する。
この場合、振分制御部27は、まず、誤差+m%の転送処理部12aへの後述のパケット振分時間を短くする(短縮する)と共に、誤差−m%の転送処理部12dへのパケット振分時間を長くする(延長する)ように、パケット振分部28を制御する。
パケット振分時間は、各転送処理部12a〜12dに対してパケットを振り分けて入力する際の時間である。パケット振分時間を短縮すると、この短縮された転送処理部12aへのパケット振分量が減少する。この減少は、各転送処理部12a〜12dのパケット転送量が均一化されるように行われる。
パケット振分時間を延長すると、この延長された転送処理部12dへのパケット振分量が増加する。この増加は、各転送処理部12a〜12dのパケット転送量が均一化されるように行われる。
従って、転送処理部12aへのパケット振分時間の短縮と、転送処理部12dへのパケット振分時間の延長とを同時に行う場合、これらの短縮及び延長が、各転送処理部12a〜12dのパケット転送量が均一化されるように実行される。
但し、パケット振分時間の短縮時間又は延長時間は、振分制御部27において、平均値に対する個々のパケット転送性能の誤差割合に予め対応付けられて、図示せぬ記憶手段に記憶されている。
従って、振分制御部27は、記憶手段から誤差+m%に対応する短縮時間を読み出し、パケット振分部28による該当転送処理部12aへのパケット振分時間がその読み出された短縮時間となるように制御(第1振分制御)する。同様に、振分制御部27は、記憶手段から誤差−m%に対応する延長時間を読み出し、パケット振分部28による該当転送処理部12dへのパケット振分時間がその読み出された延長時間となるように制御(第1振分制御)する。
パケット振分部28は、第1振分制御に応じて、各転送処理部12a〜12dのパケット転送量が均一化されるように、転送処理部12aへのパケット振分時間の短縮と、転送処理部12dへのパケット振分時間の延長とを行う。
このように、振分制御部27が、個々の転送処理部12a〜12dのパケット転送性能と、全ての転送処理部12a〜12dのパケット転送性能の平均値とを比較し、平均値に対して個々のパケット転送性能に±m%以上の誤差がある場合、各転送処理部12a〜12dのパケット転送量が均一化されるように、誤差のある転送処理部12a〜12dへのパケット振分時間を短く又は長くする第1振分制御を、パケット振分部28に対して行う。パケット振分部28は、第1振分制御に応じて、各転送処理部12a〜12dのパケット転送量が均一化されるように、各転送処理部12a〜12dへのパケット振分量を増加又は減少させる。
この他、振分ポリシ登録部26は、各転送処理部12a〜12dのパケット転送量の余裕に応じて、入力パケットを各転送処理部12a〜12dに振り分けることを示す振分情報を振分ポリシに登録する。
振分制御部27は、振分ポリシに登録された振分情報を契機に、入力パケット量検出部21からの入力パケット量と、パケット量集約結果に示される各転送処理部12a〜12dのパケット転送量及び転送レベルL0〜L3とを比較し、各転送処理部12a〜12dのパケット転送量の余裕度を検出する。更に、振分制御部27は、その余裕度に応じたパケット振分量で、入力パケットを各転送処理部12a〜12dに振り分ける第2振分制御を、パケット振分部28に対して行う。但し、余裕度が大きくなる程にパケット振分量が多くなる。
パケット振分部28は、入力パケットを、余裕度に応じたパケット振分量で各転送処理部12a〜12dへ振り分ける処理を行う。
<実施形態の動作>
次に、本実施形態のパケット転送装置10によるパケット転送処理の動作を、図4及び図5に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図1〜図3も参照する。
但し、各転送処理部12a〜12dの各々において、各々が予め定められたレベル幅を有する各転送レベルL0〜L3と、各転送レベルL0〜L3の各々においてレベル幅の所定割合(例えば80%)の位置に定められる閾値L0Eth〜L2thとが設定されているとする。
ステップS1において、入力パケット量検出部21が、他のネットワーク機器51から送られてくる入力パケット量を検出し、この検出した入力パケット量を、転送レベル決定部24及び振分制御部27へ通知する。
ステップS2において、各転送処理部12a〜12dが、他のネットワーク機器52へのパケット転送量及び現在の転送レベルL0〜L3を、パケット量集約部22、変更ポリシ登録部23及び振分ポリシ登録部26へ通知する。
ステップS3において、パケット量集約部22が、各転送処理部12a〜12dから通知されるパケット転送量及び転送レベルL0〜L3を集約し、この集約されたパケット量集約結果を、転送レベル決定部24及び振分制御部27へ通知する。
ステップS4において、振分ポリシ登録部26が、自振分ポリシ登録部26に振分ポリシを登録する。この際、振分ポリシ登録部26は、転送処理部12a〜12dのパケット転送性能の補正が必要な場合に、その補正情報を振分ポリシに記載する。更に、振分ポリシ登録部26は、各転送処理部12a〜12dのパケット転送量の余裕に応じた入力パケットの振分情報を振分ポリシに記載する。
ステップS5において、振分制御部27は、振分ポリシに補正情報が有るか否かを判断する。この結果、補正情報があると判断された場合、ステップS6に進む。但し、補正情報には、図3(b)に示す転送処理部12aのパケット転送性能に、平均値よりもm%以上上回る誤差(+m%)があり、転送処理部12dのパケット転送性能に、平均値よりもm%以上下回る誤差(−m%)があることが示されているとする。
ステップS6において、振分制御部27は、補正情報に示された誤差を有する該当転送処理部12a,12dに対して、パケット量集約結果に示されたパケット転送量を用い、図3(b)に示すように、該当転送処理部12aのパケット転送性能に誤差+m%又は−m%があるか否かを検出する。この検出結果、図3(b)に示すように、該当転送処理部12aのパケット転送性能に誤差+m%があり、該当転送処理部12dのパケット転送性能に誤差−m%があることが検出されたとする。
この場合、ステップS7において、振分制御部27は、各転送処理部12a〜12dのパケット転送量が均一化されるように、誤差のある転送処理部12a,12dへのパケット振分時間を短く又は長くする第1振分制御を、パケット振分部28に対して行う。
即ち、振分制御部27は、自振分制御部27の記憶手段に予め誤差±m%に対応付けられて記憶された短縮時間及び延長時間の中から、上記ステップS6で検出された誤差+m%に対応する短縮時間を読み出す。更に、振分制御部27は、パケット振分部28による該当転送処理部12aへのパケット振分時間が、その読み出された短縮時間となるように制御(第1振分制御)する。同時に、振分制御部27は、記憶手段から誤差−m%に対応する延長時間を読み出し、パケット振分部28による該当転送処理部12dへのパケット振分時間が、その読み出された延長時間となるように制御(第1振分制御)する。
次に、ステップS8において、パケット振分部28は、第1振分制御によって、各転送処理部12a〜12dのパケット転送量が均一化されるように、該当転送処理部12aへのパケット振分時間の短縮と、該当転送処理部12dへのパケット振分時間の延長とを行う。換言すれば、パケット振分部28は、第1振分制御によって、各転送処理部12a〜12dのパケット転送量が均一化されるように、該当転送処理部12a,12dへのパケット振分量を増加又は減少させる。
これによって、該当転送処理部12a,12dのパケット転送性能の誤差+m%,−m%が補正され、図3(a)を一例として参照するように、各転送処理部12a〜12dの転送レベルL2における全ての転送処理部12a〜12dの単位時間当たりのパケット転送量が等しく補正される。
この後、ノードAを介して図5に示すステップS9に進むが、上記のステップS5において、振分制御部27が補正情報なしと判断した場合、又は、ステップS6において、振分制御部27が該当転送処理部12aのパケット転送性能に誤差+m%又は−m%がないと判断した場合も、ノードAを介してステップS9に進む。
ステップS9において、振分制御部27は、振分ポリシの振分情報を契機に、入力パケット量と、パケット量集約結果に示される各転送処理部12a〜12dのパケット転送量及び転送レベルL0〜L3とから、各転送処理部12a〜12dのパケット転送量の余裕度を検出し、余裕度に応じたパケット振分量で、入力パケットを各転送処理部12a〜12dに振り分ける制御(第2振分制御)を、パケット振分部28に対して行う。
ステップS10において、パケット振分部28は、入力パケットを、余裕度に応じたパケット振分量で各転送処理部12a〜12dへ振り分ける処理を行う。
次に、ステップS11において、変更ポリシ登録部23が、自変更ポリシ登録部23に変更ポリシを登録する。但し、変更ポリシ登録部23には、各転送処理部12a〜12dの図2(a)に示す閾値L0Eth〜L2thが予め登録されている。但し、閾値L0Ethは、転送レベルL0のレベル幅の80%の位置に設定され、閾値L1thは、転送レベルL1のレベル幅の80%の位置、閾値L2thは、転送レベルL2のレベル幅の80%の位置に設定されているものとする。
ここで、変更ポリシ登録部23は、例えば図2(b)に示すように、転送レベルL1でパケット転送中の転送処理部12aから通知されるパケット転送量P1が、現在の閾値L1thを超えていることを検出した場合、現在の転送レベルL1を1つ上の転送レベルL2に引き上げることを示す変更情報を、変更ポリシに記載する。この変更ポリシは転送レベル決定部24へ通知される。
但し、転送処理部12aのパケット転送量P1が閾値L1thを超えるケースは、例えば、入力パケット量が急激に増加し、これに応じてパケット振分部28による各転送処理部12a〜12dへのパケット振分量が急激に増加したことよる。
ステップS12において、転送レベル決定部24は、変更ポリシに変更情報が有るか否かを判断する。この結果、変更情報がない(No)と判断された場合、ノードBを介して上記ステップS1へ戻る。一方、変更情報があると判断された場合、ステップS13に進む。
ステップS13において、転送レベル決定部24は、入力パケット量、パケット量集約結果及び変更ポリシを受け取り、変更ポリシに示された転送レベルL2への引き上げ対象となる該当転送処理部12aの転送レベルが、変更ポリシで示された転送レベルL2よりも1つ低い転送レベルL1の閾値L1thを超えているか否かを判断する。この結果、閾値L1thを超えていないと判断(No)された場合、ノードBを介して上記ステップS1へ戻る。一方、閾値L1thを超えていると判断(Yes)された場合、ステップS14に進む。
ステップS14において、転送レベル決定部24は、閾値L1thを超えている該当転送処理部12aの転送レベルL1をL2に変更する決定を行い、変更決定情報を出力する。
ステップS15において、転送レベル変更部25は、転送レベル決定部24から変更決定情報を受け取ると、変更決定情報に示された該当転送処理部12aへ、転送レベルL1からL2へ変更する命令を通知する。
ステップS16において、その通知命令を受けた転送処理部12aが、変更命令に応じて転送レベルをL1からL2に変更する。この転送レベルL2への変更により、入力パケット量が急激に増加して、該当転送処理部12aへのパケット振分量が急激に増加しても、該当転送処理部12aにおいてパケットを適正に転送処理することができる。また、変更後は、ノードBを介して上記ステップS1に戻る。
<実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態のパケット転送装置10は、パケット転送時にパケット転送容量に応じて電力を消費し、並列化された各転送処理部12a〜12dを備え、他のネットワーク機器51から送られて来た入力パケットを、振分処理部13で各転送処理部12a〜12dへ振り分けながら、各転送処理部12a〜12dでその他のネットワーク機器52へパケットを転送する。本実施形態の特徴は、各転送処理部12a〜12dの各々に、高レベルになるに従い単位時間当たりのパケット転送量が大となり、この大きさに比例して消費電力も大となることを示し、各々が予め定められたレベル幅を有する各転送レベルL0〜L3と、各転送レベルL0〜L3の各々においてレベル幅の所定割合の位置に定められる閾値L0Eth〜L2thとを設定する。
そして、振分処理部13は、各転送処理部12a〜12dから通知されるパケット転送量及び転送レベルの内、パケット転送量が、現在設定されている転送レベルL1内の閾値L1thを超えている転送処理部12aに対して、閾値よりも上の転送レベルL2に変更設定する制御を行う変更制御手段(パケット量集約部22、変更ポリシ登録部23、転送レベル決定部24及び転送レベル変更部25)を備える構成とした。
この構成によれば、省電力化を図ったパケット転送装置10において、入力パケット量が急激に増加した場合でも、転送処理部12aのパケット転送量が現転送レベルの閾値L1thを超えた時点で、その閾値より上の転送レベルL2に変更設定する。このため、入力パケット増加量に対してそれを転送可能な十分なパケット転送量を確保することができる。従って、従来のように入力パケット増加量に対して転送レベル引上げ量が追い付かず、パケットロスが生じるといったことが無くなる。言い換えれば、省電力化を実行しながらパケット転送を行っている際に、入力パケット量が急激に増加した場合でも、パケットロスが生じないようにパケット転送処理を行うことができる。
なお、変更制御手段は、複数の転送処理部12a〜12dにパケット転送容量に対応する1つの転送レベルを設定し、各々の転送処理部12a〜12dにおいてパケット転送量が転送レベルの所定割合を超えた際に、当該転送レベルを引き上げる変更制御を行うようにしてもよい。
また、各転送処理部12a〜12dの各々の、単位時間当たりのパケット転送量を示すパケット転送性能が、各転送処理部12a〜12dのパケット転送性能を平均した平均値に対して、予め定められた割合以上誤差±m%がある場合に、各転送処理部12a〜12dのパケット転送量が均一となるように、±誤差m%のある転送処理部12aへのパケット振分量を変更する振分制御手段(パケット量集約部22、振分ポリシ登録部26、振分制御部27及びパケット振分部28)を備える構成とした。
この構成によれば、各転送処理部12a〜12dの各々において、パケット転送性能に誤差±m%があっても、その誤差±m%を補正することができる。従って、各転送処理部12a〜12dのパケット転送の基本性能であるパケット転送性能を等しくすることができる。
更に、振分制御手段は、入力パケット量と、各転送処理部12a〜12dから通知されるパケット転送量及び転送レベルL0〜L3との比較から、各転送処理部12a〜12dの各々のパケット転送量の余裕度を検出し、この検出した余裕度に応じたパケット振分量で、入力パケットを各転送処理部12a〜12dに振り分ける制御を行う構成とした。
この構成によれば、パケット転送量に多くの余裕がある転送処理部12aへ、入力パケットを多く振り分けることができるので、効率良くパケット転送を行うことができる。
ところで、上述の実施形態において、図1に示した転送レベル決定部24は、変更ポリシに変更情報として、例えば図2(b)に示したように、転送処理部12aの引き上げ転送レベルがL2と示されている場合に、実際に該当転送処理部12aのパケット転送量P1が、変更ポリシの転送レベルL2よりも1つ低い転送レベルL1の閾値L1thを超えているか否かを判断し、超えていれば、転送レベルL2に変更する決定を行っていた。
この決定を次のように行うようにしてもよい。即ち、転送レベル決定部24が、変更ポリシに示される転送レベルL2でパケット転送を行った際の、全転送処理部12a〜12dのパケット転送量を合計した全パケット転送量を演算で求める。次に、転送レベル決定部24は、その求められた全パケット転送量が、入力パケット量を上回る関係となるか否かを判断し、上回る関係であれば、該当転送処理部12aの転送レベルを変更ポリシの転送レベルL2に決定する。
この際、上回る関係ではなく、入力パケット量が、求められた全パケット転送量よりも大きい場合、転送レベル決定部24は、更に転送レベルをL2からL3へと引き上げ、入力パケット量よりも全パケット転送量が上回る転送レベルに決定するようにしてもよい。
このように転送レベル引き上げ制御を行えば、転送レベルをL1からL2へ1段引き上げても、入力パケット量が全パケット転送量よりもまだ大きく、入力パケットを完全に転送しきれない場合に、入力パケットを完全に転送できるようになる。
この他、上述の実施形態では、各転送処理部12a〜12dに、転送レベルL0,L0E〜L3、及び転送レベル変更閾値L0Eth〜L2thを設定し、各転送処理部12a〜12dのパケット転送量が、各閾値L0Eth〜L2thを超えた場合に、転送レベル決定部24が、現在の転送レベル(例えばL1)を1つ上の転送レベルL2に引き上げる決定を行っていた。
この転送レベル決定部24が行う転送レベル引き上げ決定を、次のように行ってもよい。
まず、各転送処理部12a〜12dには、図6(a)に転送処理部12aを代表して示すように、転送処理部12aが最大に転送できる100%の最大パケット転送レベルに対して、省電力化のため、最大パケット転送レベルを予め定められた割合下げた(例えば20%下げた)際の転送レベルを、省エネ時の最大転送レベル(省エネ時最大転送レベルLmax)と定める。
更に、省エネ時最大転送レベルLmaxから所定割合下がった位置に転送レベル変更閾値Cth(閾値Cthともいう)を設定する。例えば図6(a)では、省エネ時最大転送レベルLmaxを、転送処理部12aの右側のカッコ内のように100%とした際に、この100%から20%下がった位置(カッコ内の80%の位置)に、閾値Cthを設定したとする。
この際、図6(b)に示すように、入力パケット量が閾値Cthを超えた場合、省エネ時最大転送レベルLmaxを所定レベル引き上げるようにする。この引き上げは、入力パケット量が急激に増加した場合に、当該転送処理部12aにおける入力パケット増加量に対してパケット転送量が上回るレベルに行う。例えば、最大パケット転送レベルに対して現在80%の省エネ時最大転送レベルLmaxを、図6(c)に示すように、最大パケット転送レベルの90%へ引き上げるようにする。
このように、省エネ時最大転送レベルLmaxを引き上げるようにした場合、入力パケット量が急激に増加した場合でも、省エネ時最大転送レベルLmaxを十分に引き上げるので、従来のように入力パケット増加量に対して転送レベル引上げが追い付かず、パケットロスが生じるといったことが無くなる。
10 パケット転送装置
12a〜12d 転送処理部
13 振分処理部
21 入力パケット量検出部
22 パケット量集約部
23 転送レベル変更ポリシ登録部
24 転送レベル決定部
25 転送レベル変更部
26 パケット振分ポリシ登録部
27 パケット振分制御部
28 パケット振分部
50,51,52 ネットワーク機器
L0,L0E〜L3 転送レベル
L0Eth〜L2th 転送レベル変更閾値

Claims (8)

  1. 設定されたパケット転送容量に応じて電力を消費し、並列化された複数の転送処理部を備え、他の通信機器から送られて来た入力パケットを、振分処理部で前記複数の転送処理部へ振り分けながら、当該複数の転送処理部でその他の通信機器へパケットを転送するパケット転送装置であって、
    前記振分処理部は、
    前記複数の転送処理部の各々のパケット転送量が、当該各々の転送処理部に設定されたパケット転送容量である転送レベルの所定割合を超えた際に、当該転送レベルを引き上げる変更制御を行う変更制御手段
    を備えることを特徴とするパケット転送装置。
  2. 前記複数の転送処理部の各々に、各々が予め定められたレベル幅を有する各転送レベルと、当該各転送レベルの各々において前記レベル幅の所定割合の位置に定められる閾値とを設定し、
    前記変更制御手段は、
    前記複数の転送処理部から通知されるパケット転送量及び転送レベルの内、当該パケット転送量が、現在設定されている転送レベル内の前記閾値を超えている転送処理部に対して、当該閾値よりも上の転送レベルに変更設定する制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のパケット転送装置。
  3. 前記変更制御手段は、前記閾値よりも上の転送レベルでパケット転送を行った際に、前記複数の転送処理部のパケット転送量の合計パケット転送量を演算で求め、この求めた合計パケット転送量が入力パケット量よりも小さい場合に、その求めた合計パケット転送量が当該入力パケット量を上回る転送レベルに、該当転送処理部の転送レベルを変更設定する
    ことを特徴とする請求項2に記載のパケット転送装置。
  4. 前記複数の転送処理部の各々に、自転送処理部の最大パケット転送量に対して予め定められた割合下げた転送量を特定最大転送レベルと設定し、当該特定最大転送レベルから予め定められた割合下げた位置に閾値を設定し、
    前記変更制御手段は、
    入力パケット量が前記閾値を超えた際に、当該閾値を超えた転送処理部に対して、前記パケット転送量が入力パケット増加量を上回るレベル位置に、前記特定最大転送レベルを引き上げる変更制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のパケット転送装置。
  5. 前記振分処理部は、前記複数の転送処理部の各々の、単位時間当たりのパケット転送量を示すパケット転送性能が、当該複数の転送処理部のパケット転送性能を平均した平均値に対して、予め定められた割合以上誤差がある場合に、当該複数の転送処理部のパケット転送量が均一となるように、当該誤差のある転送処理部へのパケット振分量を変更する振分制御手段
    を備えることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載のパケット転送装置。
  6. 前記振分制御手段は、入力パケット量と、前記複数の転送処理部から通知されるパケット転送量及び転送レベルとの比較から、当該複数の転送処理部の各々のパケット転送量の余裕度を検出し、当該余裕度に応じたパケット振分量で、入力パケットを当該複数の転送処理部に振り分ける制御を行う
    ことを特徴とする請求項5に記載のパケット転送装置。
  7. 設定されたパケット転送容量に応じて電力を消費し、並列化された複数の転送処理部を備え、他の通信機器から送られて来た入力パケットを、振分処理部で前記複数の転送処理部へ振り分けながら、当該複数の転送処理部でその他の通信機器へパケットを転送するパケット転送装置によるパケット転送方法であって、
    前記複数の転送処理部の各々に、各々が予め定められたレベル幅を有する各転送レベルと、当該各転送レベルの各々において前記レベル幅の所定割合の位置に定められる閾値とが設定されている際に、
    前記振分処理部は、前記複数の転送処理部から通知されるパケット転送量及び転送レベルの内、当該パケット転送量が、現在設定されている転送レベル内の前記閾値を超えている転送処理部に対して、当該閾値よりも上の転送レベルに変更設定するステップを行う
    ことを特徴とするパケット転送装置によるパケット転送方法。
  8. 前記振分処理部は、前記複数の転送処理部の各々の、単位時間当たりのパケット転送量を示すパケット転送性能が、当該複数の転送処理部のパケット転送性能を平均した平均値に対して、予め定められた割合以上誤差がある場合に、当該複数の転送処理部のパケット転送量が均一となるように、当該誤差のある転送処理部へのパケット振分量を変更するステップを行う
    ことを特徴とする請求項7に記載のパケット転送装置によるパケット転送方法。
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