JP2015037263A - 通信装置、通信システム及びプログラム - Google Patents

通信装置、通信システム及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】通信または計測の性能を向上させる。【解決手段】信号処理部は、第1の信号媒体を用いて通信の対象となる対象装置と通信を行うか、または前記第1の信号媒体を用いて計測を行う。通信部は、第2の信号媒体を用いて少なくとも一台の他の通信装置と通信を行う。制御部は、この通信部を用いて上記他の通信装置と上記第2の信号媒体を用いた通信を行うことにより、上記信号処理部及び上記他の通信装置の少なくとも一方による上記第1の信号媒体の使用を制御する。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、通信装置、通信システム及びプログラムに関する。
一般に通信では、周辺環境や距離減衰などの要素によって適切な信号媒体が異なる。よって、異なる信号媒体それぞれを用いる送受信機を装備しておき、それらを設置環境や通信距離に応じて切り替える場合がある。
"Electromagnetic/acoustic underwater communications system", WFS Technologies Ltd., US8045919B2, Oct.2011
通信システムの一例である音響通信システムの性能を劣化させる要因として、周辺環境のノイズや、外部からの作用による通信装置の指向性のずれといった外部環境による要因がある。また、他の劣化要因として、ユーザ多重を導入した場合に発生するユーザ信号間の干渉(マルチプルユーザ干渉)などのシステム内干渉がある。また、その他の劣化要因として、環境計測システムにおいて、通信システムが用いる一つの通信媒体の信号と同一の媒体を用いた環境計測の信号とが相互干渉するシステム間の通信システム相互干渉がある。
このように、外部環境による要因、システム内干渉またはシステム間の相互干渉により、通信または計測の性能が劣化するという問題があった。ここで、システム間とは、異なる通信システム間、異なる計測システム間、または通信システムと計測システムの間を含む。
そこで本発明の一態様は、上記問題に鑑みてなされたものであり、通信または計測の性能を向上させる通信装置、通信システム及びプログラムを提供することを課題とする。
本発明の実施形態によれば、信号処理部は、第1の信号媒体を用いて通信の対象となる対象装置と通信を行うか、または前記第1の信号媒体を用いて計測を行う。通信部は、第2の信号媒体を用いて少なくとも一台の他の通信装置と通信を行う。制御部は、この通信部を用いて上記他の通信装置と上記第2の信号媒体を用いた通信を行うことにより、上記信号処理部及び上記他の通信装置の少なくとも一方による上記第1の信号媒体の使用を制御する。
第1の実施形態における通信システム1の構成を示す概略図である。 第1の実施形態におけるリモートノードの通信装置Rの構成を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態におけるヘッドノードの通信装置Hの構成を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態におけるローカルノードの通信装置Lの構成を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態における通信システム1のシーケンスの一例を示す図である。 第2の実施形態におけるi+1番目のヘッド装置Hi+1の構成を示す概略ブロック図である。 第2の実施形態におけるi+1番目のヘッド装置Hi+1以外のヘッド装置Hの構成を示す概略ブロック図である。 第2の実施形態における通信システム1bのシーケンスの一例を示す図である。 第3の実施形態における通信システム1cの構成を示す概略図である。 第3の実施形態における通信システム1cの処理の概要を説明するための図である。 第3の実施形態におけるヘッド装置Hの構成を示す概略ブロック図である。 第3の実施形態における通信システム1cのシーケンスの一例を示す図である。 第3の実施形態におけるi番目のヘッド装置Hの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態におけるi+1番目のヘッド装置Hi+1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第4の実施形態におけるヘッド装置Hの構成を示す概略ブロック図である。 第4の実施形態における通信システム1dのシーケンスの一例を示す図である。 第4の実施形態におけるi番目のヘッド装置Hの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第4の実施形態におけるi+1番目のヘッド装置Hi+1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、第1の実施形態における通信システム1の構成を示す概略図である。第1の実施形態における通信システム1は、リモートノードの通信装置(以下、リモート装置ともいう)R、ヘッドノードの通信装置H、…、HまでのN個(Nは2以上の整数)のヘッドノードの通信装置(以下、ヘッド装置ともいう)H(iは1からNまでの整数)、及びローカルノードの通信装置L、…、LまでのM個(Mは正の整数)のローカルノードの通信装置(以下、ローカル装置ともいう)L(jは1からMまでの整数)を備える。リモート装置Rは、ヘッド装置H、…、Hの通信の対象となる対象装置である。以下、簡単のために、ヘッド装置(通信装置)H、…、Hを総称して、ヘッド装置Hともいう。また、ローカル装置(中継装置)L、…、Lを総称して、ローカル装置Lともいう。
なお、通信システムは、少なくとも2個のヘッド装置Hを備えていればよく、ローカル装置Lを備えていなくてもよい。
リモート装置Rと各ヘッド装置Hとの間の距離は、例えば、数千kmである。各ヘッド装置H間の距離は、例えば、10〜100mである。
図1のリモート装置Rと各ヘッド装置Hとを結ぶ破線は、第1の信号媒体を用いた通信リンクである。図1の破線が示すように、リモート装置Rと各ヘッド装置Hとは、第1の信号媒体(以下、媒体1ともいう)を用いた通信が可能である。
図1の各ヘッド装置H間、各ローカル装置L間、ヘッド装置Hとローカル装置Lとの間を結ぶ実線と一点鎖線は、第2の信号媒体を用いた通信リンクである。図1の実線が示すように、各ヘッド装置H間、各ローカル装置L間、ヘッド装置Hとローカル装置Lとの間は、第2の信号媒体(以下、媒体2ともいう)を用いた通信が可能である。例えば、ヘッド装置H同士は直接、あるいは1個以上のローカル装置Lを介して、第2の信号媒体を用いた通信が可能である。第2の信号媒体は、一例として、第1の信号媒体と干渉しない、第1の信号媒体とは異なる信号媒体である。第2の信号媒体は、例えば、第1の信号媒体よりも伝搬速度が速い媒体である。例えば、第1の媒体が音波である場合、第2の信号媒体は、例えば、光、電磁波または磁界である。
具体的には、例えば、第1の信号媒体を用いた通信とは水中での音響通信であり、第2の信号媒体を用いた通信とは同じく水中での電磁波通信、磁界通信、あるいは光通信である。水中では音響通信を用いることで、長距離通信が可能である。その場合、高指向性のトランスデューサを用いることが多い。また、音響信号の水中の伝搬速度は1500m/s程度であり、1.5kmの伝搬で1秒の遅延が発生する。一方、水中でも短距離であれば電磁波、磁界または光を用いて通信が可能であることが知られている。これらの信号の伝搬速度は音響信号に比べて格段に速い。真空中での信号伝搬速度をC=3.0×10[m/s]、媒体の比誘電率をεとして、媒体中での伝搬速度C=C/√εである。水の比誘電率は81なので、水中での伝搬速度は3.3×10[m/s]である。
図1でともに水中にあるリモート装置Rとヘッド装置Hが音響信号を用いて通信する場合の課題の1つは、ユーザ多重(マルチプルアクセス)の実現、すなわちリモート装置Rに複数のヘッド装置Hの通信を多重することである。リモート装置Rとヘッド装置Hの双方が高指向性のトランスデューサを用いる場合、ヘッド装置Hの送信時にその他のヘッド装置Hがそれを感知(キャリアセンス)することは難しい。
よって、キャリアセンスベースのマルチプルアクセスを適用した際には、複数のヘッド装置が同時に音響データパケットを送信することによるパケット衝突が問題となる。ここで、パケット衝突とは、複数の音波信号がリモート装置に同時に到達することで、信号が重畳されて、元の信号が復号できなくなることである。
この問題を回避する手法として、ヘッド装置Hが音響データパケットを送信する前に、リモート装置Rに対してチャネル使用要求を送り、リモート装置Rが許可を与える手法が考えられる。リモート装置が与える許可は、該当ヘッド装置Hに対するチャネル使用許可通知であり、またその他のヘッド装置Hに対するチャネル使用禁止通知である。これによりパケット衝突は回避できる。しかしながら、チャネル使用の要求と許可のシグナリングが上記の伝搬遅延を伴うため、マルチプルアクセスの効率(チャネルの利用効率)は高くないという問題がある。
本実施形態では、第1の信号媒体のマルチプルアクセスの効率を、第2の信号媒体を用いたシグナリングによって改善する。
図2は、第1の実施形態におけるリモートノードの通信装置Rの構成を示す概略ブロック図である。リモート装置Rは、電源R1、CPU(R2)及び通信部R3を備える。通信部R3は、第1媒体モデムR31及び送受信デバイスR32を備える。
電源R1は、CPU(R2)と第1媒体モデムR31に電力を供給する。
CPU(R2)は、通信部R3を制御する。またCPU(R2)は、例えば、送信対象のデジタル信号を通信部R3へ出力する。またCPU(R2)は、例えば、通信部R3が復調して得たデジタル信号を受け取る。
通信部R3は、各ヘッドノードの通信装置Hとの間で、第1の信号媒体を用いた通信が可能である。
第1媒体モデムR31は、CPU(R2)から入力されたデジタル信号を伝送路の特性に合わせたアナログ信号にデジタル変調して、送受信デバイスR32から特定のヘッドノードHへ送信させる。また、第1媒体モデムR31は、特定のヘッドノードHから送受信デバイスR32が受信したアナログ信号をデジタル信号に復調し、復調して得たデジタル信号をCPU(R2)へ出力する。
送受信デバイスR32は、第1の信号媒体でアナログ信号の送受信を行う。
なお、リモート装置Rは、少なくとも第1媒体モデムR31と対応する送受信デバイスR32を具備し、各ヘッド装置Hとの間で第1の信号媒体を用いた通信が可能であればよい。
図3は、第1の実施形態におけるヘッドノードの通信装置Hの構成を示す概略ブロック図である。ヘッド装置Hは、電源H1、CPU(H2)、信号処理部H3及び通信部H4を備える。
電源H1は、CPU(H2)、信号処理部H3の後述する第1媒体モデムH31及び通信部H4の後述する第2媒体モデムH41に電力を供給する。
CPU(H2)は、通信部H4を用いて他のヘッド装置Hと第2の信号媒体を用いた通信を行うことにより、信号処理部H3及び他の通信装置の少なくとも一方による第1の信号媒体の使用を制御する制御部として機能する。
より詳細には、CPU(H2)は、第1の信号媒体を用いた通信または計測を制御する制御信号を、通信部H4に、第2の信号媒体を用いて他のヘッド装置Hへ送信させる制御部として機能する。また、CPU(H2)は、通信部H4が制御信号を受信した場合、この受信した制御信号に基づいて、信号処理部H3による第1の信号媒体の使用を制御する制御部として機能する。これにより、CPU(H2)は、信号処理部H3及び他のヘッド装置における第1の信号媒体の使用を管理することができる。
ここで、制御信号は、第1の信号媒体を用いた通信または計測を制御する信号である。より詳細には、制御信号は、第1の信号媒体によるデータ通信を制御する信号あるいは第1の信号媒体による計測を制御する信号である。本実施形態では、制御信号は一例として、第1の信号媒体の占有を要求する占有要求信号である。CPU(H2)は、通信部H4が占有要求信号を受信した場合、信号処理部H3による第1の信号媒体を用いた通信を停止させる。
CPU(H2)は、信号処理部H3を制御する。CPU(H2)は、信号処理部H3が送信対象とするデジタル信号を信号処理部H3へ出力する。また、CPU(H2)は、通信部H3が復調して得たデジタル信号を受け取る。
また、CPU(H2)は、通信部H4を制御する。例えば、CPU(H4)は、信号処理部送信対象のデジタル信号を通信部H4へ出力する。またCPU(H2)は、例えば、通信部H4が復調して得たデジタル信号を受け取る。
CPU(H2)は、通信部H4に、第2の信号媒体を用いて、他のヘッド装置Hの第1の信号媒体を用いた通信を制御する制御信号を、複数のヘッド装置Hのうち自装置以外の少なくとも一台のヘッド装置Hへ送信させる。その際、CPU(H2)は、例えば、信号処理部H3が第1の信号媒体を用いて信号を送信する前に、通信部H4に、第2の信号媒体を用いて少なくとも一台の他のヘッド装置Hへ上記占有要求信号を送信させる。これにより、CPU(H2)は、他のヘッド装置Hによる第1の信号媒体を用いた通信を停止させることができる。
信号処理部H3は、第1の信号媒体を用いて、通信の対象となるリモート装置Rと通信を行う。ここで、信号処理部H3は、第1媒体モデムH31及び第1送受信デバイスH32を備える。第1媒体モデムH31は、CPU(H2)から入力されたデジタル信号を伝送路の特性に合わせたアナログ信号に変調して、変調して得たアナログ信号を第1送受信デバイスH32からリモート装置Rへ送信させる。また、第1媒体モデムH31は、リモート装置Rから送受信デバイスR32が受信したアナログ信号をデジタル信号に復調し、復調して得たデジタル信号をCPU(H2)へ出力する。
第1送受信デバイスH32は、第1の信号媒体でアナログ信号の送受信を行う。
通信部H4は、第2の信号媒体を用いて少なくとも一台の他の通信装置と通信を行う。通信部H4は、例えば、CPU(H2)から入力された制御信号を他のヘッド装置Hへ送信する。なお、通信部H4は、例えば、第2の信号媒体で通信可能なローカル装置Lを介して、制御信号を自装置以外の少なくとも一台の他のヘッド装置Hへ送信してもよい。
また、通信部H4は、複数のヘッド装置Hに含まれる自装置以外のヘッド装置Hが第2の信号媒体を用いて送信した制御信号を受信する。具体的には、通信部H4は、例えば、自装置以外のヘッド装置Hが第2の信号媒体を用いて送信した占有要求信号を受信する。通信部H4が占有要求信号を第2の信号媒体を介して受信した場合、CPU(H2)は、信号処理部H3による第1の信号媒体を用いた通信を停止させる制御部として機能する。ここで、通信部H4は、第2媒体モデムH41及び第2送受信デバイスH42を備える。
第2媒体モデムH41は、CPU(H2)から入力されたデジタル信号を伝送路の特性に合わせたアナログ信号に変調して、変調して得たアナログ信号を第2送受信デバイスH42から他のヘッド装置Hへ送信させる。また、第2媒体モデムH41は、他のヘッド装置Hから送受信デバイスR42が受信したアナログ信号をデジタル信号に復調し、復調して得たデジタル信号をCPU(H2)へ出力する。
第2送受信デバイスH42は、第2の信号媒体でアナログ信号の送受信を行う。
なお、ヘッド装置Hは少なくとも第1媒体モデムH31と対応する第1送受信デバイスH32と、第2媒体モデムH41と対応する第2送受信デバイスH42とを具備すればよい。
図4は、第1の実施形態におけるローカルノードの通信装置Lの構成を示す概略ブロック図である。ローカル装置Lは、電源L1、CPU(L2)及び通信部L3を備える。
電源L1は、CPU(L2)及び通信部L3の後述する第2媒体モデムL31へ電力を供給する。
CPU(L2)は、通信部L3を制御する。CPU(L2)は、通信部L3から入力されたデジタル信号に含まれるデータの宛先に関する情報を参照して、通信部L3が受信した、あるヘッド装置Hが送信した信号を他のヘッド装置H(kはi以外の整数)へ送信させる。ここで、CPU(L2)は、例えば、通信部L3に、通信部L3が受信した信号を他のローカル装置Lを介して、他のヘッド装置H(kはi以外の整数)へ送信させてもよい。
通信部L3は、各ヘッド装置Hとの間または他のローカル装置Lとの間で、第2の信号媒体を用いた通信が可能である。ここで、通信部L3は、第2媒体モデムL31及び第2送受信デバイスL32を備える。
第1媒体モデムL31は、例えば、あるヘッドノードHから第2送受信デバイスL32が受信したアナログ信号をデジタル信号に復調し、復調して得たデジタル信号をCPU(L2)へ出力する。第1媒体モデムL31は、例えば、CPU(L2)から入力されたデジタル信号を伝送路の特性に合わせたアナログ信号にデジタル変調して、送受信デバイスR32から特定のヘッドノードHまたは他のローカル装置Lへ送信させる。
第2送受信デバイスL32は、第2の信号媒体を用いてアナログ信号の送受信を行う。
なお、ローカル装置Lは少なくとも第2媒体モデムL31と対応する第2送受信デバイスL32とを備えればよい。
図5は、第1の実施形態における通信システム1のシーケンスの一例を示す図である。
(T101)まず、i番目のヘッド装置Hは、媒体1でリモート装置Rへ送信するための送信データを取得する。
(T102)次に、i番目のヘッド装置Hは、媒体2を用いて周辺のヘッド装置H(例えば、i+1番目のヘッド装置Hi+1やその他のヘッド装置H)に対して、占有要求信号を一方的に通知する。なお、占有要求信号は、例えば、媒体1の使用を開始することを伝えるために予め定義された信号でもよい。
(T103)次に、途中のj番目のローカル装置Lは、一例として、占有要求信号を受信し、媒体2を用いて、受信した占有要求信号を、i+1番目のヘッド装置Hi+1へ送信する。なお、占有要求信号は直接、i番目のヘッド装置Hの周辺のヘッド装置Hで受信される場合もある。
(T104)次に、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、j番目のローカル装置Lから媒体2を用いて送信された、占有要求信号を受信する。
(T105)次に、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、所定の時間だけ媒体1を用いた送信を停止する。
なお、占有要求信号が、i番目のヘッド装置Hによる媒体1の使用期間を含む場合、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、その使用期間だけ媒体1を用いた送信を停止してもよい。
(T106)次に、i番目のヘッド装置Hは、媒体1を用いて送信データを送信する。時刻T105は、時刻T102から、周辺のヘッド装置Hに媒体2の信号が到達するのに要する時間(=round trip time(RTT)の1/2)以上経過した時刻である。すなわち、i番目のヘッド装置Hは、例えば、時刻T102から、RTTの1/2以上の所定の時間待機した後に、媒体1を用いて送信データを送信する。
(T107)次に、リモート装置Rは、i番目のヘッド装置Hが媒体1を用いて送信した送信データを受信する。
(T108)次に、リモート装置Rは、媒体1を用いてACK(Acknowledgement:肯定応答)をi番目のヘッド装置Hへ送信する。
(T109)次に、ヘッド装置Hは、リモート装置Rが媒体1を用いて送信したACKを受信する。
なお、i番目のヘッド装置Hは、例えば、媒体1を使用開始する前、媒体1を使用開始する時、あるいは媒体1の使用期間中、媒体2を用いてエネルギーを放射することで占有要求してもよい。また、例えば、媒体1の使用期間中、i番目のヘッド装置Hは、LEDを点灯させてもよい。その場合、周辺のヘッド装置Hは媒体2でエネルギーを検知してから所定の時間だけ、あるいはエネルギーを検知している期間中、媒体1を用いた送信を停止する。
以上、第1の実施形態によれば、i番目のヘッド装置HにおけるCPU(H2)は、例えば、信号処理部H3が第1の信号媒体を用いて信号を送信する前に、通信部H4に、第2の信号媒体を用いて自装置以外の少なくとも一台の他のヘッド装置Hへ占有要求信号を送信させる。例えば、i+1番目のヘッド装置Hi+1における通信部H4は、上記i番目のヘッド装置Hが第2の信号媒体を用いて送信された占有要求信号を受信する。そして、i+1番目のヘッド装置Hi+1におけるCPU(H2)は、例えば、通信部H4が占有要求信号を受信した場合、信号処理部H3による第1の信号媒体を用いた通信を停止させる。
これにより、i番目のヘッド装置Hが媒体1を用いてリモート装置Rと通信中に、他のヘッド装置Hは媒体1を用いた通信を停止する。その結果、リモート装置Rが媒体1で複数の信号を同時に受信することを回避できるので、リモート装置Rは、i番目のヘッド装置Hが媒体1を用いて送信した信号を確実に復調及び復号することができる。そのため、i番目のヘッド装置Hは、リモート装置Rとの通信の性能を向上することができる。
また、本実施形態では、媒体1の信号の伝搬速度よりも媒体2の信号の伝搬速度が速く、かつi番目のヘッド装置Hとi+1番目のヘッド装置Hi+1の間の距離はi番目のヘッド装置Hとリモート装置Rの間の距離よりも短い。これにより、媒体1の信号の伝搬遅延に比べて媒体2の信号の伝搬遅延は非常に小さいため、媒体1を用いた従来のシグナリングに比べてマルチプルアクセス制御の効率を改善することができる。
なお、第1の実施形態では、媒体1を用いた通信を例に説明したが、媒体1を用いた計測(例えば、音響ソナー)でも同様の手法を適用してもよい。具体的には、信号処理部H3は、第1の信号媒体を用いて計測を行ってもよい。その場合、i番目のヘッド装置Hは、媒体1を用いて計測信号を放射する前、あるいは計測信号を受信する前に、他のヘッド装置Hに対して、媒体1を用いて通信信号あるいは計測信号を放射または受信しないように、占有要求信号を送信してもよい。
これにより、i番目のヘッド装置Hは、自ヘッド装置Hと他のヘッド装置の間で、一つの信号媒体を用いた通信とその信号媒体と同一の信号媒体を用いて行う環境計測(例えば、音響通信と同一媒体を用いる音響ソナー)との間の相互干渉を回避することができる。そのため、i番目のヘッド装置Hは、環境計測の性能を向上することができる。
(第2の実施形態)
続いて、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、第1の実施形態よりも媒体1でのパケット衝突をより確実に回避する手段を提供する。第1の実施形態の通信システム1と比べて、第2の実施形態における通信システム1bは、ヘッド装置Hi+1が送信権を制御するマスターであり、他のヘッド装置H〜H、Hi+2〜Hがスレーブである点が異なる。
また、第2の実施形態におけるリモート装置Rの構成は、図2に示す第1の実施形態におけるリモート装置Rの構成と同じであるので、その説明を省略する。また、第2の実施形態におけるローカル装置Lの構成は、図4に示す第1の実施形態におけるローカル装置Lの構成と同じであるので、その説明を省略する。
図6は、第2の実施形態におけるi+1番目のヘッド装置Hi+1の構成を示す概略ブロック図である。i+1番目のヘッド装置Hi+1は、電源H1、CPU(H2m)、信号処理部H3及び通信部H4を備える。なお、図3と共通する要素には同一の符号を付し、その具体的な説明を省略する。
CPU(H2m)は、通信部H4が占有要求信号をi番目のヘッド装置Hから受信した場合、既に他のヘッド装置に媒体1の送信権を付与していなければ、i番目のヘッド装置Hに媒体1の送信権を付与する。
具体的には、例えば、CPU(H2m)は、通信部H4が占有要求信号をi番目のヘッド装置Hから受信した場合、既に他のヘッド装置に媒体1の送信権を付与しているか否か判定する。既に他のヘッド装置に媒体1の送信権を付与していなければ、CPU(H2m)は、例えば、通信部H4に、第1の信号媒体の占有許可を示す占有許可信号を、第2の信号媒体を用いてi番目のヘッド装置Hを含む周囲のヘッド装置へ送信させる。その際、CPU(H2m)は、占有許可信号を、ローカル装置Lを介して、i番目のヘッド装置Hへ送信させてもよい。
なお、占有許可信号は、他のヘッド装置Hに媒体1の送信権を付与するとき、あるいはそれから所定の期間中、媒体2でエネルギーを放射するという単純なものでもよい。その場合、周辺のヘッド装置Hは媒体2でエネルギーを検知してから所定の時間だけ、あるいはエネルギーを検知している期間中、媒体1に対する送信を停止してもよい。
また、既に他のヘッド装置Hに媒体1の送信権を付与していなければ、CPU(H2m)は、例えば、所定の時間だけ媒体1を用いた送信を停止する。
図7は、第2の実施形態におけるi+1番目のヘッド装置Hi+1以外のヘッド装置Hの構成を示す概略ブロック図である。なお、図3と共通する要素には同一の符号を付し、その具体的な説明を省略する。第2の実施形態におけるヘッド装置Hの構成は、第1の実施形態におけるヘッド装置Hの構成に対して、CPU(H2)がCPU(H2b)に変更されたものになっている。
CPU(H2b)は、占有要求信号をi+1番目のヘッド装置Hi+1へ第2の信号媒体を用いて送信する。その際、CPU(H2b)は、例えば、占有要求信号を、ローカル装置を介してi+1番目のヘッド装置Hi+1へ送信してもよい。
CPU(H2b)は、この占有要求信号に応じて通信部H4が占有許可信号をi+1番目のヘッド装置Hi+1から受信した場合、第1の信号媒体を用いて送信データをリモート装置Rへ送信する。
CPU(H2b)は、占有要求信号を送信していないのに、占有許可信号を受信した場合、所定の時間だけ媒体1を用いた送信を停止する。これにより、占有要求信号を送信していないヘッド装置Hは、所定の時間だけ媒体1を用いた送信を停止するので、リモート装置Rに媒体1を用いた複数の信号が到達しないので、リモート装置Rにおける復号成功率を向上させることができる。
なお、占有許可信号が媒体1を用いた送信の停止期間を含む場合、CPU(H2b)は、占有要求信号を送信していないのに占有許可信号を受信した場合、占有許可信号に含まれる停止期間だけ媒体1を用いた送信を停止してもよい。
占有許可信号を送信してないヘッド装置Hは、停止期間だけ媒体1を用いた送信を停止するので、リモート装置Rに媒体1を用いた複数の信号が到達しないので、リモート装置Rにおける復号成功率を向上させることができる。
図8は、第2の実施形態における通信システム1bのシーケンスの一例を示す図である。
(T201)まず、i番目のヘッド装置Hは、媒体1でリモート装置Rへ送信するための送信データを取得する。
(T202)次に、i番目のヘッド装置Hは、媒体2を用いて周辺のヘッド装置H(例えば、i+1番目のヘッド装置Hi+1やその他のヘッド装置H)に対して、媒体1の占有要求信号を一方的に通知する。
(T203)次に、途中のj番目のローカル装置Lは、一例として、上記占有要求信号を受信し、媒体2を用いて、受信した占有要求信号を、i+1番目のヘッド装置Hi+1へ送信する。このように、途中のj番目のローカル装置Lは、i番目のヘッド装置Hから送信された占有要求信号を中継してi+1番目のヘッド装置Hi+1へ届ける。なお、占有要求信号は直接、i番目のヘッド装置Hの周辺のヘッド装置Hで受信される場合もある。
(T204)次に、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、j番目のローカル装置Lから媒体2を用いて送信された、占有要求信号を受信する。
(T205)次に、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、所定の時間だけ媒体1を用いた送信を停止する。
(T206)次に、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、媒体2を用いて、媒体1の占有許可信号をi番目のヘッド装置Hへ送信する。
(T207)次に、途中のj番目のローカル装置Lは、一例として、上記占有許可信号を受信し、媒体2を用いて、受信した占有許可信号をi番目のヘッド装置Hへ送信する。このように、途中のj番目のローカル装置Lは、i+1番目のヘッド装置Hi+1から送信された占有許可信号を中継してi番目のヘッド装置Hへ届ける。なお、占有許可信号は中継されずに直接、i番目のヘッド装置Hで受信される場合もある。
(T208)次に、i番目のヘッド装置Hは、j番目のローカル装置Lから占有許可信号を受信する。なお、並行して、i番目とi+1番目のヘッド装置以外のヘッド装置Hは、占有許可信号を受信する。そして、i番目とi+1番目のヘッド装置以外のヘッド装置Hは、占有要求信号を送信していないのに占有許可信号を受信したので、所定の時間だけ媒体1を用いた送信を停止する。
(T209)次に、i番目のヘッド装置Hは媒体1を用いて、送信データを送信する。ここで時刻T209は、時刻T202から、周辺のヘッド装置Hに媒体2を用いた信号を交換する時間RTT以上経過した時刻である。
(T210)次に、リモート装置Rは、i番目のヘッド装置Hが媒体1を用いて送信した送信データを受信する。
(T211)次に、リモート装置Rは、媒体1を用いてACKをi番目のヘッド装置Hへ送信する。
(T212)次に、ヘッド装置Hは、リモート装置Rが媒体1を用いて送信したACKを受信する。
以上、第2の実施形態において、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、明確にi番目のヘッド装置Hに媒体1を用いた送信権を付与する。また、占有要求信号を送信していないのに占有許可信号を受信した他のヘッド装置Hは、例えば、所定の時間だけ媒体1を用いた送信を停止する。これにより、第1の実施形態より確実に媒体1でのパケット衝突を回避することができる。
なお、本実施形態では、媒体1を用いた通信を例に説明したが、媒体1を用いた計測(例えば、音響ソナー)でも同様の手法が適用できる。すなわち、ヘッド装置Hが計測信号を放射する際、あるいは計測信号を受信する際に、ヘッド装置Hがその他のヘッド装置へ制御信号を送信する。これにより、その他のヘッド装置Hが通信信号あるいは計測信号を放射しないようにすることができる。前述のように媒体2の信号の伝搬遅延は非常に小さいため、媒体1を用いた従来のシグナリングに比べてマルチプルアクセス制御の効率を改善することができる。
(第3の実施形態)
図1でともに水中にあるリモート装置とヘッド装置が音響信号を用いて通信する場合の別の課題は、通信リンク品質の改善である。音響信号の伝搬路は、周辺環境からの多様な雑音、複雑な反射及び屈折現象と低速な伝搬速度による長遅延波(エコー)、波や潮流による動揺に起因するドップラーシフト、同じく動揺に起因する通信機の移動、指向性のずれなど通信リンクの品質を低下させる要因が多くある。そこで、第3の実施形態は、媒体1のリンク品質を、媒体2を用いたシグナリングによって改善する手段を提供する。
媒体1の伝搬遅延が大きいため、単一データを送信してACKを返信するのはオーバヘッドが大きい。そこで、同一データを複数回連続送信して、i番目のヘッド装置Hが受信できた時点でACKを返すことが考えられる。この場合の送信間隔はエコーが十分に消える程度の時間(遅延広がり程度)が必要なので、数秒にも及ぶ場合がある。潮流などによって通信装置が移動してしまっている場合には複数回送信しても通信が成功しない場合が考えられる。
この問題に対して本実施形態は、i番目のヘッド装置Hが受信に失敗した場合に、周辺のヘッド装置Hに対して代理受信を依頼することで通信の成功確率を向上させる。媒体1の送信間隔が数秒に及ぶ場合があるのに対して、媒体2でのシグナリングに要する時間は無視できるほど短いので、媒体1の次のデータが到達する前に代理受信を開始することができる。
図9は、第3の実施形態における通信システム1cの構成を示す概略図である。通信システム1cは、リモート装置R、ヘッド装置H、H、…、HまでのN個のヘッド装置及びローカル装置L、L、…、LまでのM個のローカル装置を備える。同図の例において、ヘッド装置Hとリモート装置Rとの距離が数千m(ここでは一例として、6000m)離れている。ノード間距離は、例えば、10〜100mである。ここで、ノード間距離は、各ヘッド装置Hが配置されたヘッドノード間の距離、各ローカル装置Lが配置されたローカルノード間の距離、またはヘッドノードとローカルノードとの間の距離である。リモート装置Rは、一例として、海上のブイの上に設置されている。一方、ヘッド装置H、H、…、H及びローカル装置L、L、…、Lは、一例として、海底に配置されている。本実施形態では、一例として、媒体1として音波、媒体2として電磁波または光を想定する。
第3の実施形態におけるリモート装置Rの構成は、図2に示す第1の実施形態におけるリモート装置Rの構成と同じであるので、その説明を省略する。また、第3の実施形態におけるローカル装置Lの構成は、図4に示す第1の実施形態におけるローカル装置Lの構成と同じであるので、その説明を省略する。
図10は、第3の実施形態における通信システム1cの処理の概要を説明するための図である。同図において、横軸は時間である。同図の例では、また、リモート装置Rからヘッド装置Hまで伝搬される音響信号の伝搬速度は、一例として1500m/sである。よって、一例として、リモート装置Rとi番目のヘッド装置Hまでの距離が6000mなので、リモート装置Rからi番目のヘッド装置Hまでの伝搬に要する時間である伝搬遅延TDが4秒である。
同図の例では、リモート装置Rが同じコマンドCMDを所定の時間間隔TC(例えば、4秒未満の時間間隔)で3回送信する。一方、ヘッド装置Hは、最初の2回、コマンドCMDの受信に失敗したので、i+1番目のヘッド装置Hi+1へ代理受信依頼信号HELPを媒体2(例えば、光または電磁場)で送信する。i+1番目のヘッド装置Hi+1は、代理受信依頼信号HELPを受信した場合、媒体1による受信を開始する。
同図の例では、i番目のヘッド装置Hは、3回目に送信されたコマンドCMDの受信に失敗する。一方、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、3回目に送信されたコマンドCMDの受信に成功する。i+1番目のヘッド装置Hi+1は、ACKを生成し、生成したACKをヘッド装置Hとリモート装置へ送信する。これにより、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、代理受信が成功したことを、ヘッド装置Hとリモート装置に伝えることができる。
図11は、第3の実施形態におけるヘッド装置Hの構成を示す概略ブロック図である。
なお、図3と共通する要素には同一の符号を付し、その具体的な説明を省略する。第3の実施形態におけるヘッド装置Hの構成は、第1の実施形態におけるヘッド装置Hの構成に対して、CPU(H2)がCPU(H2c)に変更されたものになっている。
第3の実施形態において、ヘッド装置Hが第2の信号媒体を用いて送信する制御信号は、リモート装置(対象装置)Rからのデータの代理受信を制御する代理受信を制御する信号である。具体的には、制御信号は、例えば、リモート装置(対象装置)Rからのデータの代理受信を依頼する旨の代理受信依頼信号である。
CPU(H2c)は、以下の処理を実行する制御部として機能する。
CPU(H2c)は、信号処理部H3が予め決められた回数、第1の信号媒体を用いた受信に失敗した場合、通信部H4に、代理受信依頼信号を、第2の信号媒体を用いて少なくとも一台の他のヘッド装置Hへ送信させる。
CPU(H2c)は、通信部H4が他のヘッド装置Hから第2の信号媒体を用いて送信された代理受信依頼信号を受信した場合、リモート装置Rが第1の信号媒体を用いて送信した信号を信号処理部H3に受信させる。
CPU(H2c)は、信号処理部H3がリモート装置Rが第1の信号媒体を用いて送信した信号を受信した場合、通信部H3に、代理受信成功通知を第2の信号媒体を用いて他のヘッド装置Hへ送信させる。その際、更に、CPU(H2c)は、信号処理部H3に、ACKを第1の信号媒体を用いてリモート装置Rへ送信させる。
図12は、第3の実施形態における通信システム1cのシーケンスの一例を示す図である。
図12に示すように、リモート装置Rは同一のデータを最大Q(Qは正の整数)回送信する。そして、i番目のヘッド装置Hは、所定の回数であるP(PはQより小さい整数)回受信に失敗した場合、媒体2を使って周辺のヘッド装置Hに代理受信を依頼する代理受信依頼信号を送信する。上記の処理は、具体的には以下の通りである。
(T301)まず、リモート装置Rは、媒体1を用いて、媒体1を用いてデータの1回目の送信を行う。
(T302)次に、i番目のヘッド装置Hは、例えば、媒体1を介して送信されたデータを受信し、受信した信号を復号し、復号して得た信号に誤りを検出する(1回目の受信失敗)。
(T303)次に、リモート装置Rは、媒体1を用いてデータの2回目の送信を行う。
(T304)次に、i番目のヘッド装置Hは、例えば、媒体1を介して送信されたデータを受信し、受信した信号を復号し、復号して得た信号に誤りを検出する(2回目の受信失敗)。
(T305)次に、リモート装置Rは、媒体1を用いてデータのP回目の送信を行う。
(T306)次に、i番目のヘッド装置Hは、例えば、媒体1を介して送信されたデータを受信し、受信した信号を復号し、復号して得た信号に誤りを検出する(P回目の受信失敗)。
(T307)次に、i番目のヘッド装置Hは、媒体2を用いて、代理受信依頼信号をi+1番目のヘッド装置Hi+1を含む他の複数のヘッド装置Hへ送信する。
i+1番目のヘッド装置Hi+1は代理受信依頼信号を受信した場合、第1媒体モデムH31を起動してリモート装置Rからの信号の復調を開始する(代理受信の開始)。これにより、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、早ければリモート装置Rが送信するP+1回目のデータから受信を試行することができる。i+1番目のヘッド装置Hi+1が、リモート装置Rが送信したデータの受信に成功した場、第1媒体モデムH31の動作を終了する(代理受信の終了)。そして、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、媒体2を用いてi番目のヘッド装置Hに代理受信成功通知を送信する。また、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、媒体1を用いてリモート装置RにACKを送信する。上記の処理の具体例は以下の通りである。
(T308)次に、リモート装置Rは、媒体1を用いて、P+1回目のデータの送信を行う。
(T309)次に、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、代理受信依頼信号を受信する。
(T310)次に、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、第1媒体モデムH31を起動してリモート装置Rからの信号の復調を開始する(代理受信の開始)。
(T311)次に、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、例えば、媒体1を介して送信されたデータを受信し、受信した信号を復号し、復号して得た信号に誤りを検出する(受信失敗)。
(T312)次に、リモート装置Rは、媒体1を用いて、Q回目のデータの送信を行う。
(T313)次に、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、例えば、媒体1を介して送信されたデータを受信し、受信した信号を復号し、復号して得た信号に誤りを検出しない(受信成功)。
(T314)次に、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、第1媒体モデムH31の動作を終了する(代理受信の終了)。
(T315)次に、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、媒体2を用いてi番目のヘッド装置Hに代理受信成功通知を送信する。
(T316)次に、i番目のヘッド装置Hは、媒体2を用いて、代理受信成功通知をi+1番目のヘッド装置Hi+1から受信する。
(T317)次に、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、媒体1を用いてリモート装置RにACKを送信する。
(T318)次に、リモート装置Rは、媒体1を用いて、ACKをi+1番目のヘッド装置Hi+1から受信する。
図13は、第3の実施形態におけるi番目のヘッド装置Hの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
(ステップS101)まず、CPU(H2c)は、カウンタを0に設定する。
(ステップS102)次に、CPU(H2c)は、媒体1を介して受信したパケットを復号する。
(ステップS103)次に、CPU(H2c)は、CRC(Cyclic Redundancy Check:巡回冗長検査)値を用いて、復号したデータに誤りがないか否か判定する。CPU(H2c)は誤りがないと判定した場合(YES)、ステップS104に進む。一方、CPU(H2c)は誤りがあると判定した場合(NO)、ステップS105に進む。
(ステップS104)CPU(H2c)は、信号処理部H31に、媒体1を用いてリモート装置RへACKを送信させる。
(ステップS105)CPU(H2c)は、カウンタの値を1増やす。
(ステップS106)CPU(H2c)は、カウンタの値がP未満であるか否か判定する。カウンタの値がP未満である場合(YES)、CPU(H2c)はステップS102に戻る。一方、カウンタの値がP以上である場合(NO)、CPU(H2c)はステップS107に進む。
(ステップS107)CPU(H2c)は、通信部H31に、媒体2を用いてi+1番目のヘッド装置Hi+1へ代理受信依頼信号を送信させる。
(ステップS108)次に、CPU(H2c)は、継続して、媒体1のパケットを復号する。
(ステップS109)次に、CPU(H2c)は、CRC値を用いて、復号したデータに誤りがないか否か判定する。CPU(H2c)は、誤りがないと判定した場合(YES)、ステップS113に進む。一方、CPU(H2c)は、誤りがあると判定した場合(NO)、ステップS110に進む。
(ステップS110)CPU(H2c)は、通信部H4が代理受信成功通知を受信したか否か判定する。通信部H4が代理受信成功通知を受信した場合(YES)、CPU(H2c)は、代理受信が成功したことによりその処理を終了する。一方、通信部H4が代理受信成功通知を受信していない場合(NO)、CPU(H2c)は、ステップS111に進む。
(ステップS111)CPU(H2c)は、カウンタの値を1増やす。
(ステップS112)次に、CPU(H2c)は、カウンタの値がQより小さいか否か判定する。カウンタの値がQより小さい場合(YES)、CPU(H2c)はステップS108に戻る。
(ステップS113)CPU(H2c)は、通信部H4が代理受信成功通知を受信したか否か判定する。通信部H4が代理受信成功通知を受信した場合(YES)、CPU(H2c)は、代理受信が成功したことによりその処理を終了する。この場合、CPU(H2c)は、媒体1を用いてACKを送信しない。i+1番目のヘッド装置Hi+1が、媒体1を用いてACKを送信するからである。一方、通信部H4が代理受信成功通知を受信していない場合(NO)、CPU(H2c)は、ステップS114に進む。
(ステップS114)i番目のヘッド装置Hは、リモート装置Rからのデータの受信に成功し、かつ他のヘッド装置Hから代理受信成功通知を受信していないので、CPU(H2c)は、通信部H4から、媒体2を用いてi+1番目のヘッド装置Hi+1を含む他のヘッド装置Hへ代理受信停止通知を送信させる。これにより、CPU(H2c)は、i+1番目のヘッド装置Hi+1を含む他のヘッド装置Hの代理受信を停止させる。
(ステップS115)次に、i番目のヘッド装置H自身が、リモート装置Rからのデータの受信に成功しているので、CPU(H2c)は、信号処理部H3に、媒体1を用いてリモート装置RへACKを送信する。
図14は、第3の実施形態におけるi+1番目のヘッド装置Hi+1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
(ステップS201)まず、CPU(H2c)は、媒体2を介して受信したパケットを復号する。
(ステップS202)次に、CPU(H2c)は、CRC値を用いて、復号したデータに誤りがないか否か判定する。CPU(H2c)は、誤りがないと判定した場合(YES)、ステップS203に進む。一方、CPU(H2c)は誤りがあると判定した場合(NO)、ステップS201に戻る。
(ステップS203)次に、CPU(H2c)は、復号して得た信号が代理受信依頼信号であるか否か判定する。復号して得た信号が代理受信依頼信号である場合(YES)、CPU(H2c)はステップS204へ進む。ここで、代理受信依頼信号は、一例として、図12に示すように、i番目のヘッド装置Hからの代理受信依頼信号である。一方、復号して得た信号が代理受信依頼信号でない場合(NO)、CPU(H2c)は復号して得た信号に対する受信データ処理へ移行する。
(ステップS204)次に、CPU(H2c)は、第1媒体モデムH31を起動して、媒体1を用いた代理受信を開始する。
(ステップS205)次に、CPU(H2c)は、カウンタの値を0に設定する。
(ステップS206)次に、CPU(H2c)は、媒体1を介して受信したパケットを復号する。
(ステップS207)次に、CPU(H2c)は、CRC値を用いて、復号したデータに誤りがないか否か判定する。CPU(H2c)は誤りがないと判定した場合(YES)、ステップS210に進む。一方、CPU(H2c)は誤りがあると判定した場合(NO)、ステップS208に進む。
(ステップS208)CPU(H2c)は、カウンタの値を1増やす。
(ステップS209)次に、CPU(H2c)は、カウンタがL(Lは正の整数)より小さいか否か判定する。カウンタがLより小さい場合(YES)、CPU(H2c)はステップS208に戻る。一方、カウンタがL以上の場合(NO)、CPU(H2c)はその処理を終了する。この場合、代理受信に失敗したことを意味する。
(ステップS210)CPU(H2c)は、通信部H4が代理受信成功通知を受信したか否か判定する。通信部H4が代理受信成功通知または代理受信停止通知を受信した場合(YES)、CPU(H2c)は、i番目のヘッド装置Hから代理受信を依頼された他のヘッド装置が代理受信に成功したか、代理受信を依頼したi番目のヘッド装置H自身がデータの受信に成功したことにより、その処理を終了する。
その場合、代理受信に成功した他のヘッド装置または自らデータの受信に成功したi番目のヘッド装置Hが媒体1を用いたACKをリモート装置Rへ送信するので、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、媒体1を用いてACKを送信しない。一方、通信部H4が代理受信成功通知または代理受信停止通知を受信していない場合(NO)、CPU(H2c)は、ステップS211に進む。
(ステップS211)次に、i+1番目のヘッド装置Hi+1はリモート装置Rからのデータの受信に成功し、かつ代理受信を依頼された他のヘッド装置Hから代理受信成功通知を受信していないので、CPU(H2c)は、通信部H4に、媒体2を用いて代理受信成功通知をi番目のヘッド装置Hと代理受信を依頼された他のヘッド装置Hへ送信させる。
(ステップS212)次に、CPU(H2c)は、信号処理部H3に、媒体1を用いてACKをリモート装置Rへ送信させる。
以上、第3の実施形態において、i番目のヘッド装置HのCPU(H2c)は、信号処理部H3が予め決められた回数、第1の信号媒体を用いた受信に失敗した場合、通信部H4に、代理受信依頼信号を、第2の信号媒体を用いて自装置以外の少なくとも一台のヘッド装置Hへ送信する。i番目のヘッド装置H以外のヘッド装置Hにおいて、CPU(H2c)は、通信部H4が自装置以外のヘッド装置Hから第2の信号媒体を用いて送信された代理受信依頼信号を受信した場合、CPU(H2c)は、リモート装置Rが第1の信号媒体を用いて送信した信号を信号処理部H3に受信させる。
これにより、i番目のヘッド装置HのCPU(H2c)は、i番目のヘッド装置H以外のヘッド装置Hに、リモート装置Rが第1の信号媒体を用いて送信した信号を代理受信させることができる。このように、i番目のヘッド装置Hが受信に失敗した場合に、i番目のヘッド装置H以外のヘッド装置Hが代理受信することができるので、リモート装置Rと複数のヘッド装置Hとの間における通信の成功確率を向上させることができる。
(第4の実施形態)
続いて、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態は、第3の実施形態と同様、第1の信号媒体のリンク品質を、第2の信号媒体を用いたシグナリングによって改善する手段を提供する。第4の実施形態では、第3の実施形態とは異なり、ヘッド装置Hがリモート装置Rへデータを送信する例である。
ヘッド装置Hは、リモート装置Rに対して同一データを複数回連続送信するが、通信が成功しない場合は考えられる。この問題に対して本実施形態は、i番目のヘッド装置Hが送信に失敗した場合に、周辺のヘッド装置Hに対して代理送信を依頼し、周辺のヘッド装置Hが代理送信することで通信の成功確率を向上させる。
第4の実施形態における通信システム1dの構成は、図9の第3の実施形態における通信システム1dの構成と同様であるので、その説明を省略する。
図15は、第4の実施形態におけるヘッド装置Hの構成を示す概略ブロック図である。
なお、図3と共通する要素には同一の符号を付し、その具体的な説明を省略する。第4の実施形態におけるヘッド装置Hの構成は、第1の実施形態におけるヘッド装置Hの構成に対して、CPU(H2)がCPU(H2d)に変更されたものになっている。
第4の実施形態において、ヘッド装置Hが第2の信号媒体を用いて送信する制御信号は、第1の信号媒体の信号を用いた代理送信を制御する信号である。具体的には、制御信号は、例えば、第1の信号媒体を用いた代理送信を依頼する旨の代理送信依頼信号である。
CPU(H2d)は、以下の処理を実行する制御部として機能する。
CPU(H2d)は、信号処理部H3が予め決められた回数、第1の信号媒体を用いたデータの送信に失敗した場合、通信部H4に、代理送信依頼信号及びデータを、第2の信号媒体を用いて自装置以外の少なくとも一台のヘッド装置Hへ送信させる。
CPU(H2d)は、通信部H4が自装置以外のヘッド装置Hから第2の信号媒体を用いて送信された代理送信依頼信号およびデータを受信した場合、信号処理部H3に第1の信号媒体を用いて通信部H4が受信したデータをリモート装置Rへ送信させる。
CPU(H2d)は、データをリモート装置Rへ送信させた後に、信号処理部H3がリモート装置Rから第1の信号媒体を用いてACK(肯定応答)を受信した場合、第2の信号媒体を用いて代理送信成功通知を、代理送信を依頼したヘッド装置Hへ送信させる。
図16は、第4の実施形態における通信システム1dのシーケンスの一例を示す図である。
i番目のヘッド装置Hは所定の回数(P回)、データを送信しても、全て伝送に失敗したと判断した場合、媒体2を使って他のヘッド装置H(例えば、周辺のヘッド装置H)に代理送信を依頼する代理送信依頼信号を送信する。その際、リモート装置Rから、想定されるRTT時間以上待ってもACKがi番目のヘッド装置Hに返送されてこない場合、i番目のヘッド装置Hは伝送が失敗したと判断する。上記の処理の具体例は以下の通りである。
(T401)まず、i番目のヘッド装置Hは、媒体1を用いてデータの1回目の送信を行う。
(T402)次に、リモート装置Rは、例えば、媒体1を介して送信されたデータを受信し、受信した信号を復号し、復号して得た信号に誤りを検出する(1回目の受信失敗)。
(T403)次に、i番目のヘッド装置Hは、媒体1を用いてデータの1回目の送信を行う。
(T404)次に、リモート装置Rは、例えば、媒体1を介して送信されたデータを受信し、受信した信号を復号し、復号して得た信号に誤りを検出する(2回目の受信失敗)。
(T405)次に、i番目のヘッド装置Hは、媒体1を用いてデータのP回目の送信を行う。
(T406)次に、媒体1を介して送信されたデータを受信し、受信した信号を復号し、復号して得た信号に誤りを検出する(P回目の受信失敗)。
(T407)次に、i番目のヘッド装置Hは、時刻T405からRTT以上経過した時に、媒体2を用いて他のヘッド装置Hに代理送信依頼信号を送信する。
代理送信依頼信号を受信したi+1番目のヘッド装置Hi+1は、媒体2を用いて代理送信を受理する旨の代理送信受理信号を送信する。これを受けてi番目のヘッド装置Hは、媒体2を用いて、i+1番目のヘッド装置Hi+1に代理送信してもらうデータを代理送信データとしてi+1番目のヘッド装置Hi+1へ送信する。
その後、i+1番目のヘッド装置Hi+1は第1媒体モデムH31を起動してi番目のヘッド装置Hから受信した代理送信データを媒体1でリモート装置Rへ送信する。i+1番目のヘッド装置Hi+1は、媒体1を介してリモート装置RからACKを受信した場合、第1媒体モデムH31の動作を終了する(代理受信の終了)。また、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、媒体2を用いて代理送信に成功した旨を示す代理送信成功通知をi番目のヘッド装置Hへ送信する。上記の処理の具体例は以下の通りである。
(T408)i+1番目のヘッド装置Hi+1は、媒体2を介して、代理送信依頼信号をi番目のヘッド装置Hから受信する。
(T409)次に、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、媒体2を用いて、代理送信受理信号をi番目のヘッド装置Hへ送信する。
(T410)次に、i番目のヘッド装置Hは、媒体2を介して、代理送信受理信号をi+1番目のヘッド装置Hi+1から受信する。
(T411)次に、i番目のヘッド装置Hは、媒体2を用いて、代理送信データをi+1番目のヘッド装置Hi+1へ送信する。
(T412)次に、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、媒体2を介して、代理送信データをi+1番目のヘッド装置Hi+1から受信する。
(T413)次に、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、第1媒体モデムH31を起動し、媒体1を用いて、リモート装置Rへi+1番目のヘッド装置Hから受信した代理送信データの1回目の送信を行う。
(T414)次に、リモート装置Rは、例えば、媒体1を介して送信された代理送信データを受信し、受信した信号を復号し、復号して得た信号に誤りを検出する(受信失敗)。
(T415)次に、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、媒体1を用いて、リモート装置Rへi+1番目のヘッド装置Hから受信した代理送信データのL回目の送信を行う。
(T416)次に、リモート装置Rは、例えば、媒体1を介してL回目に送信された代理送信データを受信し、受信した信号を復号し、復号して得た信号に誤りを検出しない(受信成功)。
(T417)次に、リモート装置Rは、媒体1を用いて、ACKをi+1番目のヘッド装置Hi+1へ送信する。
(T418)次に、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、媒体1を介してリモート装置RからACKを受信し、第1媒体モデムH31の動作を終了する(代理受信の終了)。
(T419)次に、i+1番目のヘッド装置Hi+1は、媒体2を用いて代理送信成功通知をi番目のヘッド装置Hへ送信する。
図17は、第4の実施形態におけるi番目のヘッド装置Hの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
(ステップS301)まず、CPU(H2d)は、カウンタの値を0に設定する。
(ステップS302)次に、CPU(H2d)は、媒体1を用いてデータをリモート装置Rへ送信する。
(ステップS303)次に、CPU(H2d)は、信号処理部H3がリモート装置Rから媒体1を介してACKを受信したか否か判定する。信号処理部H3がACKを受信した場合(YES)、CPU(H2d)はその処理を終了する。リモート装置Rが正常にデータを受信できたからである。一方、信号処理部H3がACKを受信していない場合(NO)、CPU(H2d)はステップS304に進む。
(ステップS304)次に、CPU(H2d)は、カウンタの値を1増やす。
(ステップS305)次に、CPU(H2d)は、カウンタの値がP未満であるか否か判定する。カウンタの値がP未満である場合(YES)、CPU(H2d)はステップS302に戻る。一方、カウンタの値がP以上の場合(NO)、CPU(H2d)はステップS306に進む。
(ステップS306)CPU(H2d)は、通信部H4に、媒体2を用いて代理送信依頼信号を他のヘッド装置Hへ送信させる。
(ステップS307)次に、CPU(H2d)は、通信部H4が代理送信受理信号を受信したか否か判定する。通信部H4が代理送信受理信号を受信した場合(YES)、CPU(H2d)はステップS312に進む。一方、通信部H4が代理送信受理信号を受信していない場合(NO)、CPU(H2d)はステップS308に進む。
(ステップS308)次に、CPU(H2d)は、信号処理部H3に、媒体1を用いてデータをリモート装置Rへ送信させる。
(ステップS309)次に、CPU(H2d)は、信号処理部H3がリモート装置Rから媒体1を介してACKを受信したか否か判定する。信号処理部H3がACKを受信した場合(YES)、CPU(H2d)はその処理を終了する。リモート装置Rが正常にデータを受信できたからである。一方、信号処理部H3がACKを受信していない場合(NO)、CPU(H2d)はステップS310に進む。
(ステップS310)次に、CPU(H2d)は、カウンタの値を1増やす。
(ステップS311)次に、CPU(H2d)は、カウンタの値がQ未満であるか否か判定する。カウンタの値がQ未満である場合(YES)、CPU(H2d)はステップS308に戻る。カウンタの値がQ以上である場合(NO)、CPU(H2d)はその処理を終了する。この場合、リモート装置Rが正常にデータを受信できずに終了する。
(ステップS312)次に、CPU(H2d)は、媒体2を用いて代理送信データを、当該代理送信受理信号を送信したヘッド装置H(図16の例では、i+1番目のヘッド装置)へ送信させる。
(ステップS313)次に、CPU(H2d)は、所定の時間内に、代理送信データの送信先のヘッド装置H(図16の例では、i+1番目のヘッド装置H)から、媒体2を用いて代理送信成功通知を受信したか否か判定する。代理送信成功通知を受信した場合(YES)、CPU(H2d)はその処理を終了する。この場合、代理送信成功である。一方、代理送信成功通知を受信していない場合(NO)、CPU(H2d)はその処理を終了する。この場合、代理送信失敗である。
図18は、第4の実施形態におけるi+1番目のヘッド装置Hi+1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
(ステップS401)まず、CPU(H2d)は、媒体2を介して受信したパケットを復号する。
(ステップS402)次に、CPU(H2d)は、CRC値を用いて、復号して得た信号に誤りがないか否か判定する。CPU(H2d)は誤りがないと判定した場合(YES)、ステップS403に進む。一方、CPU(H2d)は誤りがあると判定した場合(NO)、ステップS401に戻る。
(ステップS403)次に、CPU(H2d)は、復号して得た信号が代理送信依頼信号であるか否か判定する。復号して得た信号が代理送信依頼信号である場合(YES)、CPU(H2d)はステップS404に進む。一方、復号して得た信号が代理送信依頼信号でない場合(NO)、CPU(H2d)は復号したデータについて受信データ処理に移行する。
(ステップS404)次に、CPU(H2d)は、媒体1の通信品質が良好であるか否か判定する。媒体1の通信品質が良好である場合(YES)、CPU(H2d)はステップS405に進む。一方、媒体1の通信品質が良好でない場合(NO)、CPU(H2d)はその処理を終了する。
(ステップS405)次に、CPU(H2d)は、通信部H4に、媒体2を用いて、代理送信受理信号を、代理送信を依頼したヘッド装置H(図16の例では、i番目のヘッド装置H)へ送信させる。
(ステップS406)次に、通信部H4は、媒体2を介して、代理送信を依頼したヘッド装置H(図16の例では、i番目のヘッド装置H)から代理送信データを受信する。
(ステップS407)次に、CPU(H2d)は、カウンタの値を0に設定する。
(ステップS408)次に、CPU(H2d)は、信号処理部H3に、媒体1を用いて代理送信データをリモート装置Rへ送信させる。
(ステップS409)次に、CPU(H2d)は、信号処理部H3が、媒体1を介して、リモート装置RからACKを受信したか否か判定する。信号処理部H3がACKを受信した場合(YES)、CPU(H2d)はステップS412に進む。一方、信号処理部H3がACKを受信していない場合(NO)、CPU(H2d)はステップS410に進む。
(ステップS410)次に、CPU(H2d)は、カウンタの値を1増やす。
(ステップS411)次に、CPU(H2d)は、カウンタの値がL未満であるか否か判定する。カウンタの値がL未満である場合(YES)、CPU(H2d)はステップS408に戻る。一方、カウンタの値がL以上である場合(NO)、CPU(H2d)はその処理を終了する。この場合、代理送信失敗である。
(ステップS412)CPU(H2d)は、通信部H4に、媒体2を用いて代理送信成功通知を、代理送信を依頼したヘッド装置H(図16の例では、i番目のヘッド装置H)へ送信させる。
(ステップS413)次に、CPU(H2d)は、信号処理部H3に、媒体1を用いてACKをリモート装置Rへ送信させ、その処理を終了する。この場合、代理送信成功である。
以上、第4の実施形態において、i番目のヘッド装置HのCPU(H2d)は、信号処理部H3が予め決められた回数、第1の信号媒体を用いたデータの送信に失敗した場合、通信部H4に、代理送信依頼信号及びそのデータを、第2の信号媒体を用いて自装置以外の少なくとも一台のヘッド装置Hへ送信させる。そして、i+1番目のヘッド装置Hi+1のCPU(H2d)は、通信部H4がi番目のヘッド装置HのCPU(H2d)から第2の信号媒体を用いて送信された代理送信依頼信号およびデータを受信した場合、信号処理部H3に第1の信号媒体を用いて通信部H4が受信したデータをリモート装置Rへ送信させる。
これにより、i番目のヘッド装置HのCPU(H2d)は、i番目のヘッド装置H以外のヘッド装置Hに、データを代理送信させることができる。このように、i番目のヘッド装置Hが送信に失敗した場合に、i番目のヘッド装置H以外のヘッド装置Hが代理送信することができるので、リモート装置Rと複数のヘッド装置Hとの間における通信の成功確率を向上させることができる。
第3の実施形態及び第4の実施形態を発展させた一例として、複数のヘッド装置Hが媒体1の信号を同時に受信する、あるいは送信する協調通信の形態も考えられる。なお、送信は、一例として同時として説明するが、同時でなくてもよい。
例えば、協調受信の場合に、各ヘッド装置は、例えば、媒体1を介した受信信号を、媒体2を用いて一つのヘッド装置Hに送信する。これにより、各ヘッド装置Hにおける受信信号が媒体2を用いた通信で一つのヘッド装置Hに集約する。その後、一つのヘッド装置Hは、例えば、集約された信号を合成し、復調及び復号処理を実施する。
具体的には、例えば、第1のヘッド装置及び第2のヘッド装置が媒体1の信号を受信した場合を想定する。その場合に、第1のヘッド装置及び第2のヘッド装置は、受信した媒体1の信号を復調してシンボルを得て、得たシンボルからLLR(Log−Liielihood Ratio:対数尤度比)を算出する。第2のヘッド装置は、算出した、LLRを第1のヘッド装置へ媒体2を用いて送信する。
第1のヘッド装置は、第2のヘッド装置から送信されたLLRを受信する。そして、第1のヘッド装置は、自らが算出したLLRと、受信したLLRすなわち第2のヘッド装置が算出したLLRとを合成する。その際、第1のヘッド装置は、例えば、自らが算出したLLRと、第2のヘッド装置が算出したLLRとを加算する。そして、第1のヘッド装置は、加算して得た値を復号する。その際、第1のヘッド装置は、例えば、加算して得た値を用いて硬判定する。これにより、第1のヘッド装置は、リモート装置が送信した原信号を高い復元率で得ることができる。
また、協調送信の場合、あるヘッド装置が、例えば、媒体1で送信するデータと全く同じデータを他のヘッド装置に媒体2で分配してもよい。各ヘッド装置が媒体1を用いてその同じデータを送信してもよい。このようにすることで、リモート装置があるヘッド装置からデータを受信できないときに、他のヘッド装置からデータを受信できる場合がある。これにより、リモート装置が受信できる確率を向上させることができる。この際、リモート装置でエネルギーが集約されるよう振幅および位相を設定するアレイ信号処理が有効である。
なお、協調送信の場合、あるヘッド装置が、媒体1で自らが送信するデータと同じデータを他のヘッド装置に媒体1で送信させたが、これに限ったものではない。あるヘッド装置は、媒体1で自らが送信するデータの一部を他のヘッド装置に媒体1で送信させてもよい。また、例えば、あるヘッド装置は、データを分割し、分割して得た分割データのうち一部の分割データを自らが媒体1で送信し、分割したデータのうち残りの分割データを他のヘッド装置に分配し、他のヘッド装置に媒体1で順次送信させてもよい。
このことから、制御信号は、例えば、他の通信装置に第1の信号媒体でリモート装置(対象装置)Rから信号を受信させ、この信号を第2の信号媒体で自らに転送させる協調受信を制御する信号、または他のヘッド装置Hに自らが送信するデータの一部または全部、あるいは送信対象データを分割した分割データのうち少なくとも一つの分割データを他の通信装置に前記第1の信号媒体で送信させる協調送信を制御する信号である。
こうした協調受信または協調送信の場合、ヘッド装置間でのクロック信号や時刻情報の共有が必要である。また、他の目的として、以下の目的でもヘッド装置間でのクロック信号や時刻情報の共有が必要な場合がある。一つは、ヘッド装置やローカル装置での各種センサのデータサンプリング処理の開始時刻及び終了時刻を指定する目的がある。他には、サンプリングデータに付随させるタイムスタンプ情報の生成する目的がある。更に他には、信号送受信処理の開始時刻及び終了時刻を指定する目的がある。
その場合、制御信号は、他のヘッド装置と時刻を同期させるための信号であってもよい。その前提で、例えば、あるヘッド装置は、媒体2を介してこの制御信号を他のヘッド装置へ送信する。他のヘッド装置は、例えば、媒体2を介してこの制御信号を受信し、受信した制御信号に基づいて、クロック信号のタイミングまたは保持する時刻情報を変更する。これにより、ヘッド装置間で、クロック信号のタイミングまたは保持する時刻を合わせることができる。
なお、各実施形態において、第2の信号媒体は、一例として第1の信号媒体とは異なる信号媒体としたが、第2の信号媒体は、第1の信号媒体と同じ信号媒体であってもよい。その場合、例えば、各ヘッド装置Hにおいて、第1送受信デバイスH32の指向性を、第2送受信デバイスH42の指向性と異なるようにして、第1の信号媒体を用いた通信または計測と第2の信号媒体を用いた通信が干渉しないようにしてもよい。また、各ヘッド装置Hにおいて、第1送受信デバイスH32の送受信タイミングを、第2送受信デバイスH42の送受信タイミングと異なるようにして、第1の信号媒体を用いた通信または計測と第2の信号媒体を用いた通信が干渉しないようにしてもよい。
なお、各実施形態のヘッド装置、リモート装置またはローカル装置の各処理を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、ヘッド装置、リモート装置またはローカル装置に係る上述した種々の処理を行ってもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1、1b、1c、1d 通信システム
R リモートノードの通信装置(リモート装置)
、…、H ヘッドノードの通信装置(ヘッド装置)
、…、Lローカルノードの通信装置(ローカル装置)
R1、H1、L1 電源
R3、M4、L3 通信部
R32 送受信デバイス
R2、H2、H2m、H2b、H2c、H2d、L2 CPU
H3 信号処理部
R31、H31 第1媒体モデム
H32 第1送受信デバイス
H4 通信部
H41、L31 第2媒体モデム
H42、L32 第2送受信デバイス

Claims (17)

  1. 第1の信号媒体を用いて通信の対象となる対象装置と通信を行うか、または前記第1の信号媒体を用いて計測を行う信号処理部と、
    第2の信号媒体を用いて少なくとも一台の他の通信装置と通信を行う通信部と、
    前記通信部を用いて前記他の通信装置と前記第2の信号媒体を用いた通信を行うことにより、前記信号処理部及び前記他の通信装置の少なくとも一方による前記第1の信号媒体の使用を制御する制御部と、
    を備える通信装置。
  2. 前記通信部は、前記第1の信号媒体を用いた通信または計測を制御する制御信号を、前記第2の信号媒体を用いて前記他の通信装置へ送信し、前記通信部が、前記他の通信装置から前記第2の信号媒体を用いて送信された制御信号を受信した場合、前記制御部は、該受信した制御信号に基づいて、前記信号処理部による前記第1の信号媒体の使用を制御する
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記制御信号は、前記第1の信号媒体によるデータ通信を制御する信号あるいは前記第1の信号媒体による計測を制御する信号である
    請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記制御信号は、前記第1の信号媒体の占有を要求する占有要求信号であり、
    前記通信部は、前記信号処理部が前記第1の信号媒体を用いて信号を送信する前に、他の通信装置へ前記第2の信号媒体を用いて前記占有要求信号を送信する
    請求項2または3に記載の通信装置。
  5. 前記制御部は、前記通信部が前記占有要求信号を前記第2の信号媒体を介して受信した場合、前記信号処理部による前記第1の信号媒体を用いた通信を停止させる
    請求項4に記載の通信装置。
  6. 前記制御信号は,前記対象装置からのデータの代理受信を制御する信号または代理送信を制御する信号である
    請求項2に記載の通信装置。
  7. 前記制御信号は、前記対象装置からのデータの代理受信を依頼する旨の代理受信依頼信号であり、
    前記制御部は、前記信号処理部が前記第1の信号媒体でデータの受信に失敗した場合、前記通信部に、前記代理受信依頼信号を、前記第2の信号媒体を用いて他の通信装置へ送信させ、
    前記制御部は、前記通信部が他の通信装置から前記第2の信号媒体を用いて送信された代理受信依頼信号を受信した場合、前記対象装置から前記第1の信号媒体を用いて送信されたデータを前記信号処理部に受信させる
    請求項6に記載の通信装置。
  8. 前記制御部は、前記信号処理部が前記対象装置から前記第1の信号媒体を用いて送信されたデータを受信した場合、前記通信部に、代理受信成功通知を前記第2の信号媒体を用いて他の通信装置へ送信させ、前記信号処理部に、肯定応答を前記第1の信号媒体を用いて前記対象装置へ送信させる
    請求項7に記載の通信装置。
  9. 前記制御信号は、前記対象装置へのデータの代理送信を依頼する旨の代理送信依頼信号であり、
    前記制御部は、前記信号処理部が、前記第1の信号媒体を用いたデータの送信に失敗した場合、前記通信部に、前記代理送信依頼信号及び前記データを、前記第2の信号媒体を用いて他の通信装置へ送信させ、
    前記制御部は、前記通信部が他の通信装置から前記第2の信号媒体を用いて送信された代理送信依頼信号およびデータを受信した場合、前記信号処理部に前記第1の信号媒体を用いて前記通信部が受信したデータを前記対象装置へ送信させる
    請求項6に記載の通信装置。
  10. 前記制御部は、前記データを前記対象装置へ送信させた後に、前記信号処理部が前記対象装置から前記第1の信号媒体を用いて肯定応答を受信した場合、前記第2の信号媒体を用いて代理送信成功通知を、代理送信を依頼した他の通信装置へ送信させる
    請求項9に記載の通信装置。
  11. 前記制御信号は、他の通信装置に前記対象装置から信号を前記第1の信号媒体で受信させ、この信号を前記第2の信号媒体で自らに転送させる協調受信を制御する信号、または自らが送信するデータの一部または全部、あるいは送信対象データを分割した分割データのうち少なくとも一つの分割データを他の通信装置に前記第1の信号媒体で送信させる協調送信を制御する信号である
    請求項2に記載の通信装置。
  12. 前記制御信号は、他の通信装置と時刻を同期させるための信号である
    請求項2に記載の通信装置。
  13. 前記通信部は、前記第2の信号媒体で通信可能な中継装置を介して、前記制御信号を他の通信装置へ送信する
    請求項2から12のいずれか一項に記載の通信装置。
  14. 前記第1の信号媒体は、音波であり、
    前記第2の信号媒体は、光、電磁波または磁界である
    請求項1から13のいずれか一項に記載の通信装置。
  15. 複数の通信装置を備える通信システムであって、
    前記複数の通信装置のそれぞれは、
    第1の信号媒体を用いて通信の対象となる対象装置と通信を行うか、または前記第1の信号媒体を用いて計測を行う信号処理部と、
    第2の信号媒体を用いて少なくとも一台の他の通信装置と通信を行う通信部と、
    前記通信部を用いて前記他の通信装置と前記第2の信号媒体を用いた通信を行うことにより、前記信号処理部及び前記他の通信装置の少なくとも一方による前記第1の信号媒体の使用を制御する制御部と、
    を備える通信システム。
  16. 前記複数の通信装置以外の通信装置であって、前記第1の信号媒体を用いて前記複数の通信装置それぞれと通信可能な中継装置を更に備える請求項15に記載の通信システム。
  17. 第1の信号媒体を用いて通信の対象となる対象装置と通信を行うか、または前記第1の信号媒体を用いて計測を行う信号処理部と、第2の信号媒体を用いて少なくとも一台の他の通信装置と通信を行う通信部と、を制御するコンピュータに、
    前記通信部を用いて前記他の通信装置と前記第2の信号媒体を用いた通信を行うことにより、前記信号処理部及び前記他の通信装置の少なくとも一方による前記第1の信号媒体の使用を制御するステップを実行させるためのプログラム。
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