JP2015035790A - 接続前情報要求を送信可能な無線端末との接続を制御する中継装置、プログラム及び方法 - Google Patents
接続前情報要求を送信可能な無線端末との接続を制御する中継装置、プログラム及び方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015035790A JP2015035790A JP2013167094A JP2013167094A JP2015035790A JP 2015035790 A JP2015035790 A JP 2015035790A JP 2013167094 A JP2013167094 A JP 2013167094A JP 2013167094 A JP2013167094 A JP 2013167094A JP 2015035790 A JP2015035790 A JP 2015035790A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- information request
- connection
- wireless terminal
- connection information
- request
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W48/00—Access restriction; Network selection; Access point selection
- H04W48/08—Access restriction or access information delivery, e.g. discovery data delivery
- H04W48/14—Access restriction or access information delivery, e.g. discovery data delivery using user query or user detection
Abstract
【課題】接続前にアクセスネットワーク側の情報を取得するための接続前情報要求を送信可能な無線端末に係る通信量を制御することができる中継装置を提供する。
【解決手段】本中継装置は、無線端末毎に、接続前情報要求を受信した回数又は頻度と、無線端末との接続の有無とを対応付けて記録する情報要求履歴管理手段と、記録された回数又は頻度が所定閾値以上であり且つ接続の無い無線端末を、不接続端末リストに登録する不接続端末管理手段と、受信した接続前情報要求の送信元である無線端末が不接続端末リストに登録されている場合、接続前情報要求に係る無線端末への応答処理を停止する通信制御手段とを有する。ここで、接続前情報要求の要求内容と対応する接続前応答とを対応付けた情報要求リストを生成し、このリストで一致すると判定された接続前情報要求に対応付けられた接続前応答を、接続前情報要求の送信元の無線端末に送信してもよい。
【選択図】図3
【解決手段】本中継装置は、無線端末毎に、接続前情報要求を受信した回数又は頻度と、無線端末との接続の有無とを対応付けて記録する情報要求履歴管理手段と、記録された回数又は頻度が所定閾値以上であり且つ接続の無い無線端末を、不接続端末リストに登録する不接続端末管理手段と、受信した接続前情報要求の送信元である無線端末が不接続端末リストに登録されている場合、接続前情報要求に係る無線端末への応答処理を停止する通信制御手段とを有する。ここで、接続前情報要求の要求内容と対応する接続前応答とを対応付けた情報要求リストを生成し、このリストで一致すると判定された接続前情報要求に対応付けられた接続前応答を、接続前情報要求の送信元の無線端末に送信してもよい。
【選択図】図3
Description
本発明は、無線ネットワークを介した通信接続に先がけて接続前情報要求を送信可能な無線端末との通信技術に関する。
近年、無線LAN(Local Area Network)に接続可能な無線LAN端末として、携帯電話機、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、内蔵通信チップや通信カードを搭載したパーソナルコンピュータ、更にはポータブルゲーム機等、種々の機器が普及している。
一般に、無線LAN端末は、中継装置であるアクセスポイント(AP)との無線通信接続を確立し、その後、APの後位に接続されたインターネットを介して通信先となるサーバと通信する。従って、無線LAN端末は、APと通信接続して初めて、アクセスネットワーク側(インターネット側)の情報を取得することができる。
これに対し、APとの接続に先立ってアクセスネットワーク側の情報を取得する技術として、IEEE802.11u及びWi-Fi allianceのpasspoint標準仕様は、GAS(Generic Advertisement Service,汎用通知サービス)及びANQP(Access Network Query Protocol)の仕組みを規定する。ここで、IEEE802.11u Amendment 9:Interworking with External networksでは、GAS/ANQPのフレーム構成及びGASの2Way,4way exchangeの仕組みが規定されている。
このような仕組みを利用することによって、無線LAN端末は、APとの接続に先立って、アクセスネットワーク側の情報、例えばインターネットを介したデータ通信が可能か否か、無線LAN端末のユーザが契約しているサービス提供事業者の加入情報を用いて当該APを介したデータ通信が可能か否か、当該APを介して設置場所固有のサービスの提供を受けられるか否か、更には当該APに接続した後にどの程度の通信品質が得られるのか等の情報を取得可能になる。
passpoint標準仕様では、このようなアクセスネットワーク側の情報は、AP又はAPの後位のネットワーク上に設置されたサーバに保持される。APは、当該情報を保持しない場合、無線LAN端末からのGASクエリ要求に応じ、ANQPを活用してクエリサーバに情報を転送し、クエリサーバから情報を取得後、取得した情報をGASクエリ応答として無線LAN端末に送信する。
さらに、passpoint標準仕様によれば、海外渡航時等、ユーザが契約するサービス提供事業者の設置したAPが周囲に存在しない場合であっても、携帯電話の通信における国際ローミングサービスのような手軽な接続が可能になる。具体的には、ユーザの無線LAN端末は、現地に設置されたAPを介し、GAS/ANQPの仕組みを用いて、ユーザのサービス提供事業者との契約情報をもってクエリサーバに自動的に問合せを行う。これにより、インターネット通信等のサービス提供を受ける事業提携が存在するか否かを確認することができる。無線LAN端末は、この確認が完了すれば、APとの接続を確立した後、IPアドレスを取得し、インターネット通信等のサービスを享受する。
また、特許文献1に開示された技術では、APが1又はそれ以上の周波数バンドを使用してアクセスをサポートし、無線LAN端末が、このAPとの連携の前に、1又はそれ以上の周波数バンドの指標を要求するGAS/ANQP問合せをこのAPに送信する。APは、受信した問合せに応じて1又はそれ以上の周波数バンドの指標を無線LAN端末に送信する。ここで、好適な周波数バンドを選択する際に無線LAN端末をガイドするべく、周波数バンドの相対的な優先度が設定される。
しかしながら、無線LAN端末がGAS/ANQPの仕組みを用いてGASクエリ要求を実行すると、場合によってはGASクエリ要求及びGASクエリ応答のプロセスが多数発生してしまい、無線リソースを浪費したり、無線LAN端末とAPとの間の通信品質を低下させたりしてしまうことが問題となる。また、APとこのAPの後位に接続されたネットワーク上のクエリサーバとの間に、大量のGASクエリ要求・応答のトラヒックが発生して当該ネットワークの帯域を占有し、AP及びクエリサーバの処理負荷が増大してしまう問題も生じ得る。
実際、従来のGAS/ANQPの仕組みでは、無線LAN端末及びAPが一度のGASクエリ要求及び応答のプロセスを経ても、接続のための認証が得られず、接続を確立できない場合が生じる。この場合、無線LAN端末がいずれかのAPと接続を確立するまで、又は無線LAN端末の通信機能が停止するまで、GASクエリ要求及び応答のプロセスが繰り返される。
さらに、例えば国際空港、国際展示場、繁華街、スタジアム、競馬場等では、1台のPasspoint対応無線LAN端末の周囲に多数のPasspoint対応APが存在することもあり得る。さらに、1台のPasspoint対応APの通信エリア内に多数の無線LAN端末が存在することもあり得る。このような場合、各無線LAN端末と各Passpoint対応APとの間でGASクエリ要求及び応答が発生し、無線リソースが大量に消費されてしまう。
このような問題は、特許文献1のような従来のGAS/ANQP技術では解決することができない。
そこで、本発明は、接続前にアクセスネットワーク側の情報を取得するための接続前情報要求を送信可能な無線端末に係る通信量を制御することができる中継装置、プログラム及び制御方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、接続前にアクセスネットワーク側の情報を取得するための接続前情報要求を送信可能な無線端末との接続を制御する中継装置であって、
無線端末毎に、接続前情報要求を受信した回数又は頻度と、無線端末との接続の有無とを対応付けて記録する情報要求履歴管理手段と、
記録された回数又は頻度が所定閾値以上であり且つ接続の無い無線端末を、不接続端末リストに登録する不接続端末管理手段と、
受信した接続前情報要求の送信元である無線端末が不接続端末リストに登録されている場合、接続前情報要求に係る無線端末への応答処理を停止する通信制御手段と
を有する中継装置が提供される。
無線端末毎に、接続前情報要求を受信した回数又は頻度と、無線端末との接続の有無とを対応付けて記録する情報要求履歴管理手段と、
記録された回数又は頻度が所定閾値以上であり且つ接続の無い無線端末を、不接続端末リストに登録する不接続端末管理手段と、
受信した接続前情報要求の送信元である無線端末が不接続端末リストに登録されている場合、接続前情報要求に係る無線端末への応答処理を停止する通信制御手段と
を有する中継装置が提供される。
この中継装置の一実施形態として、この中継装置が、
所定値以上の頻度又は回数で受信する接続前情報要求の要求内容と、接続前情報要求に対応する接続前応答とを対応付けた情報要求リストを保存する情報要求リスト管理手段と、
不接続端末リストに登録されていない無線端末から受信した接続前情報要求の要求内容が、保存されたいずれかの接続前情報要求の要求内容と一致するか否かを判定する情報要求判定手段とを更に有し、
通信制御手段は、情報要求判定手段によって一致すると判定された接続前情報要求に対応付けられた接続前応答を、接続前情報要求を送信した無線端末宛てに送信させることも好ましい。
所定値以上の頻度又は回数で受信する接続前情報要求の要求内容と、接続前情報要求に対応する接続前応答とを対応付けた情報要求リストを保存する情報要求リスト管理手段と、
不接続端末リストに登録されていない無線端末から受信した接続前情報要求の要求内容が、保存されたいずれかの接続前情報要求の要求内容と一致するか否かを判定する情報要求判定手段とを更に有し、
通信制御手段は、情報要求判定手段によって一致すると判定された接続前情報要求に対応付けられた接続前応答を、接続前情報要求を送信した無線端末宛てに送信させることも好ましい。
また、この情報要求リストを利用する実施形態において、情報要求履歴管理手段は、無線端末宛てに送信する接続前応答を通信制御手段から取得し、所定値以上の頻度又は回数で受信した接続前情報要求と、接続前情報要求に対応する取得された接続前応答とを対応付けて接続前情報要求リスト管理手段に保存させることも好ましい。さらに、通信制御手段は、情報要求判定手段によって、受信された接続前情報要求の要求内容が情報要求リスト内のいずれの接続前情報要求の要求内容とも一致しないと判定された場合、受信された接続前情報要求に対応する情報要求を、アクセスネットワーク情報を管理する情報管理サーバ宛てに送信させることも好ましい。
さらに、本発明による中継装置の他の実施形態として、不接続端末管理手段は、取得した無線リソースの使用度合い情報、中継装置の残留リソース容量情報、並びにWAN(Wide Area Network)側インタフェース対応回線の容量、負荷率及び通信速度のうちの少なくとも1つに基づいて前記所定閾値を決定することも好ましい。
また、本発明による中継装置において、接続前情報要求は、無線端末のユーザが契約しているサービス事業者に係る情報を含み、
通信制御手段は、受信した接続前情報要求の送信元である無線端末が不接続端末リストに登録されておらず、且つ受信した情報に係るサービス事業者が登録されたサービス事業者である場合、無線端末がサービス事業者の認証サーバから又はサービス事業者による認証を代理する認証代理サーバから認証応答を受信可能となるように処理を実行する
ことも好ましい。
通信制御手段は、受信した接続前情報要求の送信元である無線端末が不接続端末リストに登録されておらず、且つ受信した情報に係るサービス事業者が登録されたサービス事業者である場合、無線端末がサービス事業者の認証サーバから又はサービス事業者による認証を代理する認証代理サーバから認証応答を受信可能となるように処理を実行する
ことも好ましい。
さらに、本発明による中継装置において、通信制御手段は、受信した接続前情報要求の送信元である無線端末が不接続端末リストに登録されている場合、無線端末を他の低速のネットワークに接続させることも好ましい。
本発明によれば、さらに、接続前にアクセスネットワーク側の情報を取得するための接続前情報要求を送信可能な無線端末との接続を、中継装置において制御するプログラムであって、
無線端末毎に、接続前情報要求を受信した回数又は頻度と、無線端末との接続の有無とを対応付けて記録する情報要求履歴管理手段と、
記録された回数又は頻度が所定閾値以上であり且つ接続の無い無線端末を、不接続端末リストに登録する不接続端末管理手段と、
受信した接続前情報要求の送信元である無線端末が不接続端末リストに登録されている場合、接続前情報要求に係る無線端末への応答処理を停止する通信制御手段と
してコンピュータを機能させるプログラムが提供される。
無線端末毎に、接続前情報要求を受信した回数又は頻度と、無線端末との接続の有無とを対応付けて記録する情報要求履歴管理手段と、
記録された回数又は頻度が所定閾値以上であり且つ接続の無い無線端末を、不接続端末リストに登録する不接続端末管理手段と、
受信した接続前情報要求の送信元である無線端末が不接続端末リストに登録されている場合、接続前情報要求に係る無線端末への応答処理を停止する通信制御手段と
してコンピュータを機能させるプログラムが提供される。
本発明によれば、さらにまた、接続前にアクセスネットワーク側の情報を取得するための接続前情報要求を送信可能な無線端末と、中継装置との接続を制御する方法であって、
無線端末毎に、接続前情報要求を受信した回数又は頻度と、無線端末との接続の有無とを対応付けて記録する第1のステップと、
記録された回数又は頻度が所定閾値以上であり且つ接続の無い無線端末を、不接続端末リストに登録する第2のステップと、
受信した接続前情報要求の送信元である無線端末が不接続端末リストに登録されている場合、接続前情報要求に係る無線端末への応答処理を停止する第3のステップと
を有する方法が提供される。
無線端末毎に、接続前情報要求を受信した回数又は頻度と、無線端末との接続の有無とを対応付けて記録する第1のステップと、
記録された回数又は頻度が所定閾値以上であり且つ接続の無い無線端末を、不接続端末リストに登録する第2のステップと、
受信した接続前情報要求の送信元である無線端末が不接続端末リストに登録されている場合、接続前情報要求に係る無線端末への応答処理を停止する第3のステップと
を有する方法が提供される。
本発明の中継装置、プログラム及び制御方法によれば、接続前にアクセスネットワーク側の情報を取得するための接続前情報要求を送信可能な無線端末に係る通信量を制御することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
[無線LANシステム]
図1は、本発明による中継装置としての無線アクセスポイント(AP)を用いたネットワークシステムの一実施形態を示す概略図である。
図1は、本発明による中継装置としての無線アクセスポイント(AP)を用いたネットワークシステムの一実施形態を示す概略図である。
図1によれば、本発明による中継装置としての無線AP1は、本実施形態においてPasspoint対応のAPであり、スタジアムで観戦しているユーザの所持する多数のPasspoint対応の無線端末2と無線LANを介して接続可能である。無線端末2は、例えば、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、携帯電話機、パーソナルコンピュータ、又はノート型コンピュータといった情報機器である。
また、無線AP1は、本実施形態においてサービス提供事業者であるA社のアクセスネットワークに属しており、無線端末2と例えばアクセスネットワーク(AN)情報管理サーバ3との通信を中継することができる。さらには、ある無線端末2のユーザがC社とサービス提供の契約をしている場合に、この無線端末2とインターネットを介して例えばC社認証サーバ4との通信を中継することができる。ここで、A社アクセスネットワークはインターネットを介して他社(図1ではB社及びC社)のアクセスネットワークと接続される。各社のアクセスネットワークは、例えば、光固定回線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、Wi−Fi(登録商標)等の無線LAN、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、LTE(Long Term Evolution)、又は3G(3rd Generation)といった、通信事業者ネットワークである。
ここで、A社アクセスネットワークに属する無線AP1の通信エリア内に、C社を含め様々なサービス提供事業者とサービス提供の契約をしているユーザの所持する無線端末2が多数存在するとする。これらのPasspoint標準仕様に対応した無線端末2が、同じくPasspoint標準仕様に対応した無線AP1の通信エリア内で、GAS/ANQPの仕組みを用いてインターネットに接続しようとする状況を説明する。
(A)無線端末2は、無線AP1からビーコン信号又はプローブ応答を受信し、受信信号に含まれている、無線AP1がPasspoint標準仕様に対応している旨の情報を取得する。具体的には、Interworking bitが1であることを確認する。
(B)無線端末2は、無線AP1との無線接続を確立するに先立って、無線AP1に接続前情報要求であるGASクエリ要求を送信する。このGASクエリ要求は、アクセスネットワーク側(インターネット側)の情報(例えば当該ユーザの契約先であるサービス提供事業者との契約情報)の取得を要求するものである。
(A)無線端末2は、無線AP1からビーコン信号又はプローブ応答を受信し、受信信号に含まれている、無線AP1がPasspoint標準仕様に対応している旨の情報を取得する。具体的には、Interworking bitが1であることを確認する。
(B)無線端末2は、無線AP1との無線接続を確立するに先立って、無線AP1に接続前情報要求であるGASクエリ要求を送信する。このGASクエリ要求は、アクセスネットワーク側(インターネット側)の情報(例えば当該ユーザの契約先であるサービス提供事業者との契約情報)の取得を要求するものである。
(C)無線AP1は、無線端末2毎に、GASクエリ要求を受信した回数又は頻度と、当該無線端末2との接続の有無とを対応付けて記録し、記録された回数又は頻度が所定閾値nth(例えば3回又は5回)以上であり且つ接続の無い無線端末を、「不接続端末リスト」に登録する。
(D)以後、無線AP1は、受信したGASクエリ要求の送信元である無線端末2が「不接続端末リスト」に登録されている場合、当該GASクエリ要求に係る無線端末2への応答処理を停止する。
(D)以後、無線AP1は、受信したGASクエリ要求の送信元である無線端末2が「不接続端末リスト」に登録されている場合、当該GASクエリ要求に係る無線端末2への応答処理を停止する。
これにより、接続前にアクセスネットワーク側の情報を取得するためのGASクエリ要求を送信可能な無線端末2に係る通信量を制御することができる。その結果、GASクエリ要求及びGASクエリ応答のプロセスが多数発生してしまい、無線リソースを浪費したり無線LAN端末とAPとの間の通信品質を低下させたりしてしまう事態を回避可能となる。また、APとこのAPの後位に接続されたネットワーク上のAN情報管理サーバ3(クエリサーバ)との間に、大量のGASクエリ要求・応答のトラヒックが発生して当該ネットワークの帯域を占有し、AP及びAN情報管理サーバ3の処理負荷が増大してしまう事態も回避可能となる。
また、「不接続端末リスト」は、奏功しなかったGASクエリ要求プロセスの回数を限定するので、悪意ある者による不正なGASクエリ要求の頻発を阻止することも可能となる。その結果、悪意による無線アクセスネットワークの混雑を防止することも可能となる。
さらに、無線AP1は、
(E)所定値以上の頻度又は回数で受信するGASクエリ要求の要求内容と、当該GASクエリ要求に対応する(接続前応答である)GASクエリ応答とを対応付けた「情報要求リスト」を保存して、「不接続端末リスト」に登録されていない無線端末2から受信したGASクエリ要求の要求内容が、保存されたいずれかのGASクエリ要求の要求内容と一致するか否かを判定し、
(F)一致すると判定されたGASクエリ要求に対応付けられたGASクエリ応答を、当該GASクエリ要求を送信した無線端末2宛てに送信することも好ましい。
(E)所定値以上の頻度又は回数で受信するGASクエリ要求の要求内容と、当該GASクエリ要求に対応する(接続前応答である)GASクエリ応答とを対応付けた「情報要求リスト」を保存して、「不接続端末リスト」に登録されていない無線端末2から受信したGASクエリ要求の要求内容が、保存されたいずれかのGASクエリ要求の要求内容と一致するか否かを判定し、
(F)一致すると判定されたGASクエリ要求に対応付けられたGASクエリ応答を、当該GASクエリ要求を送信した無線端末2宛てに送信することも好ましい。
これにより、GASクエリ要求を送信可能な無線端末2に係る通信量をより効率良く制御可能となる。その結果、無線リソースの浪費、通信品質の低下、更にはAP及びAN情報管理サーバ3の処理負荷の増大をより適切に回避することができる。
ここで、C社とサービス提供の契約をしているユーザの所持する無線端末2が、無線AP1の通信エリアに存在し、無線端末2が送信するGASクエリ要求はC社との契約情報を含む場合を説明する。無線AP1は、受信したこのGASクエリ要求の送信元である無線端末2が「不接続端末リスト」に登録されておらず、且つ受信したGASクエリ要求に含まれる契約情報に係るサービス提供事業者(この場合、C社)が予め登録されたサービス提供事業者である場合、この無線端末2がC社の認証サーバ4から又はC社による認証を代理するA社認証サーバ(認証代理サーバ)5から認証応答を受信可能となるように処理を実行する。
次いで、従来問題となってきたGAS/ANQPプロセスによるネットワーク帯域の占有について説明する。まず、無線端末2がアクティブスキャンを実行し、Passpoint対応の無線AP1が発見されるとする。この場合、無線端末2がプローブ応答を受信する毎に、この1つの無線端末2と1つの無線AP1との間に少なくとも一往復のGASによる情報交換(GASクエリ要求及び応答)が発生する。また、無線AP1とAN情報管理サーバ3(クエリサーバ)との間にも少なくとも一往復のANQPプロセスが発生する。このような状況下で、無線端末2と無線AP1との接続確立前のGAS/ANQPプロセスでの情報交換回数は以下の通りに概算される。
n個の無線AP1の各々がm個のPasspoint対応BSSID(Basic Service Set Identifier)を有し、これらの無線端末AP1の通信エリア内に、k個のPasspoint対応無線端末2が存在するとする。この場合、無線端末2と無線AP1との間の情報交換回数、及び無線端末AP1とAN情報管理サーバ3との間の情報交換回数はそれぞれ、2kmn(=(2×n×m)×k)となる。従って、両者を合わせると4kmnとなる。
尚、上述した回数計算は、GAS 2Way exchangeの場合、即ちGASクエリ要求及び応答としてGAS Initial Request及びGAS Initial Responseが交換される場合の結果である。GAS 4Way exchangeの場合、即ちGASクエリ要求及び応答としてGAS Initial Request及びGAS Initial Responseに次いでGAS Comeback Request及びGAS Comeback Responseが交換される場合では、無線端末2と無線AP1との間及び無線端末AP1とAN情報管理サーバ3との間の情報交換回数は、全部で8kmnとなる。
さらに、無線端末2が、無線AP1との接続を確立せずに(確立できずに)GAS/ANQPプロセスを繰り返す場合、無線端末2はアクティブスキャン毎に無線AP1を発見してGASクエリ要求を送信するので、結局、GAS/ANQPプロセスでの情報交換回数Nexは、1つの無線端末2におけるアクティブスキャンの平均回数をsとして、GAS
2Way exchangeの場合、
(1) Nex=4kmns
となる。
2Way exchangeの場合、
(1) Nex=4kmns
となる。
例えば、10個(k=10)の無線端末2が存在し、これらの無線端末2を通信エリア内に有していて2つ(m=2)のPasspoint対応BSSIDを有する無線AP1が3つ(n=3)設置されており、アクティブスキャンの平均回数が10回(s=10)である場合、情報交換回数Nexは、式(1)を用いて4×10×2×3×10=2400回と推定される。
図2は、GASクエリ要求及び応答によるネットワーク帯域の占有を説明するための概略図である。
図2(A)によれば、実際の例として、1回の(GASクエリ要求+ACK)の帯域占有時間は、データレート=1Mbpsとし、ペイロードデータサイズ=100bytesとして、1522μ秒である。また、図2(B)によれば、1回の(GASクエリ応答+ACK)の帯域占有時間は、データレート=1Mbpsとし、ペイロードデータサイズ=1024bytesとして、9058μ秒である。従って、1回のGASクエリ要求・応答の占有時間は10580μ秒(=1522+9058)となる。
ここで、上述した情報交換回数Nex=2400回の場合、この情報交換のうちGASクエリ要求・応答による帯域占有時間は、(2400/2)×10.580(m秒)=12.696(秒)となる。このように、従来のGAS/ANQPプロセスでは、無線端末2の接続が確立されない場合、ネットワーク帯域の非常に多くの部分が消費されてしまうことが理解される。
これに対し、本発明による無線AP1では、上記(C)及び(D)で述べた「不接続端末リスト」を使用することによって、(1)式:Nex=4kmnsのうち、無線端末2の数k及び1つの無線端末2におけるアクティブスキャンの平均回数sに対し、実質的に上限を設ける効果を有する。
また、本発明による無線AP1では、上記(E)及び(F)で述べた「情報要求リスト」を使用することによって、(1)式:Nex=4kmnsのうち、係数4を実質的に低減させる効果を有する。
[無線AP]
図3は、無線AP1の一実施形態を示す機能構成図である。
図3は、無線AP1の一実施形態を示す機能構成図である。
図3によれば、無線AP1は、WAN側(インターネット側)のサーバ等との通信インタフェースであるWAN側インタフェース101と、無線LANを介した無線端末2との通信インタフェースであるLAN側インタフェース102と、プロセッサ・メモリとを備えている。ここで、プロセッサ・メモリは、無線AP1に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって、その機能を実現させる。
さらに、プロセッサ・メモリは、機能構成部として、GASクエリ要求履歴管理部111と、不接続端末管理部112と、GASクエリ要求判定部113と、GASクエリ要求リスト管理部114と、通信制御部115とを有する。
GASクエリ要求履歴管理部111は、無線端末2毎に、LAN側インタフェース102を介してGASクエリ要求を受信した回数又は頻度と、当該無線端末2との接続の有無とを対応付けてGASクエリ要求履歴111aとして記録し、同履歴111aを管理する。ここで、GASクエリ要求を受信した頻度は、所定時間(例えば1時間)内に受信した回数としてもよく、GASクエリ要求履歴111aにおける全受信数に対する受信回数としてもよい。
不接続端末管理部112は、GASクエリ要求履歴111aに記録された回数又は頻度が所定閾値nGAS以上であり且つ接続の無い無線端末2を、不接続端末リスト112aに登録する。ここで、所定閾値nGASは、例えば3(回)又は5(回)とすることができる。
また、この所定閾値nGASを、WAN側インタフェース101を介して取得した
(a)無線リソースの使用度合い情報としてのチャネル利用率CU(Channel Utilization)、
(b)無線AP1の残留リソース容量(Available Admission Capacity)AAC、並びに
WAN側インタフェース対応回線(バックホール回線)における(c1)容量、(c2)負荷率、及び(c3)(現時点での上り、下り又は上り下り両方の)通信速度
のうちの少なくとも1つに基づいて決定することも好ましい。例えば、チャネル利用率CUが高いほど所定閾値nGASを小さくしてGASクエリ要求を制限し、または通信速度が高いほど所定閾値nGASを大きくしてGASクエリ要求をより多く許容してもよい。尚、所定閾値nGAS決定の一実施形態を後に図6を用いて説明する。
(a)無線リソースの使用度合い情報としてのチャネル利用率CU(Channel Utilization)、
(b)無線AP1の残留リソース容量(Available Admission Capacity)AAC、並びに
WAN側インタフェース対応回線(バックホール回線)における(c1)容量、(c2)負荷率、及び(c3)(現時点での上り、下り又は上り下り両方の)通信速度
のうちの少なくとも1つに基づいて決定することも好ましい。例えば、チャネル利用率CUが高いほど所定閾値nGASを小さくしてGASクエリ要求を制限し、または通信速度が高いほど所定閾値nGASを大きくしてGASクエリ要求をより多く許容してもよい。尚、所定閾値nGAS決定の一実施形態を後に図6を用いて説明する。
また、不接続端末管理部112は、受信したGASクエリ要求の送信元である無線端末2が不接続端末リスト114aに登録されている場合、その旨を通信制御部115に通知する。
GASクエリ要求リスト管理部114は、所定値(例えば5回)以上の頻度又は回数で受信するGASクエリ要求の要求内容と、当該GASクエリ要求に対応するGASクエリ応答とを対応付けたGASクエリ要求リスト114aを保存し管理する。この際、GASクエリ要求履歴管理部111は、無線端末2宛てに送信するGASクエリ応答を通信制御部115から取得し、所定値(例えば5回)以上の頻度又は回数で受信したGASクエリ要求と、当該GASクエリ要求に対応する取得されたGASクエリ応答とを対応付けてFQI(Frequently Queried Information)としてGASクエリ要求リスト管理部114に保存させてもよい。
GASクエリ要求判定部113は、不接続端末リスト112aに登録されていない無線端末2から受信したGASクエリ要求の要求内容が、保存されたいずれかのGASクエリ要求の要求内容と一致するか否かを判定する。ここで、GASクエリ要求判定部113は、
(a)登録されたGASクエリ要求と一致すると判定した際、一致するとされた当該GASクエリ要求に対応付けられたGASクエリ応答を、通信制御部115のLAN側制御部に通知し、
(b)いずれとも一致しないと判定した際、受信されたGASクエリ要求に対応する情報要求をAN情報管理サーバ3宛てに送信するように、通信制御部115のWAN側制御部に指示する。
(a)登録されたGASクエリ要求と一致すると判定した際、一致するとされた当該GASクエリ要求に対応付けられたGASクエリ応答を、通信制御部115のLAN側制御部に通知し、
(b)いずれとも一致しないと判定した際、受信されたGASクエリ要求に対応する情報要求をAN情報管理サーバ3宛てに送信するように、通信制御部115のWAN側制御部に指示する。
通信制御部115は、受信したGASクエリ要求の送信元である無線端末2が不接続端末リスト114aに登録されている旨の通知を不接続端末管理部112から受けた場合、当該GASクエリ要求に係る当該無線端末2への応答処理を停止する。この際、
(a)当該無線端末2を(図示していないが)他の低速のネットワークに接続させ、以後GASクエリ要求をさせないようにすることも好ましい。さらに、
(b)当該無線端末2に、無線AP1には接続不可である旨の通知を行ってもよい。
(a)当該無線端末2を(図示していないが)他の低速のネットワークに接続させ、以後GASクエリ要求をさせないようにすることも好ましい。さらに、
(b)当該無線端末2に、無線AP1には接続不可である旨の通知を行ってもよい。
通信制御部115は、また、GASクエリ要求判定部113によって一致すると判定されたGASクエリ要求に対応付けられたGASクエリ応答を入力した際、当該GASクエリ応答を、当該GASクエリ要求を送信した無線端末2宛てに送信する。
一方、通信制御部115は、GASクエリ要求判定部113によっていずれのGASクエリ要求の要求内容とも一致しないと判定された旨の通知を受けた際、当該受信されたGASクエリ要求に対応する情報要求をAN情報管理サーバ3宛てに送信する。
[無線端末との接続の制御方法]
図4は、GASクエリ要求を送信可能な無線端末2と無線AP1との接続を制御する方法の一実施形態を示すシーケンス図である。また、図5は、GASクエリ要求を送信可能な無線端末2との接続を制御する方法の一実施形態を示すフローチャートである。ここで、無線端末2との接続を制御する方法は、無線端末2から送信されるGASクエリ要求に係る通信量の制御方法となっている。
図4は、GASクエリ要求を送信可能な無線端末2と無線AP1との接続を制御する方法の一実施形態を示すシーケンス図である。また、図5は、GASクエリ要求を送信可能な無線端末2との接続を制御する方法の一実施形態を示すフローチャートである。ここで、無線端末2との接続を制御する方法は、無線端末2から送信されるGASクエリ要求に係る通信量の制御方法となっている。
(S401)Passpoint対応の無線AP1はビーコン信号を報知する。このビーコン信号は、無線LANの識別子であるSSID、無線AP1のMAC(Media Access control)アドレスであるBSSID、及び無線AP1がPasspoint対応である旨の情報(Interworking bit=1)を含み、さらに、BSS Loadとしてチャネル利用率CU、及び残留リソース容量AAC等の情報を含む。
(S402)または、ステップS401のビーコン信号にかかわらず、無線端末2は、自身のMACアドレスを含むプローブ要求を発信してもよい。
(S403)プローブ要求を受信した無線AP1は、この無線端末2宛てに、上述したビーコン信号に含まれる情報と同様の情報を含むプローブ応答を送信する。
(S403)プローブ要求を受信した無線AP1は、この無線端末2宛てに、上述したビーコン信号に含まれる情報と同様の情報を含むプローブ応答を送信する。
次いで、GAS/ANQPプロセスに移行する(ステップS404〜S407)。このプロセスの無線AP1での処理については、後に図5を用いて詳細に説明する。
(S404)無線端末2は、アクセスネットワーク側(インターネット側)の情報(C社との契約情報)を取得するべく、無線AP1にGASクエリ要求を送信する。
(S405)無線AP1は、受信したGASクエリ要求の送信元である無線端末2が不接続端末リスト112aに登録されておらず、当該GASクエリ要求がGASクエリ要求リスト114aに保存されたいずれのGASクエリ要求とも一致しない場合、当該GASクエリ要求に対応する情報要求を、ANQPプロセスとしてAN情報管理サーバ3に送信する。
(S404)無線端末2は、アクセスネットワーク側(インターネット側)の情報(C社との契約情報)を取得するべく、無線AP1にGASクエリ要求を送信する。
(S405)無線AP1は、受信したGASクエリ要求の送信元である無線端末2が不接続端末リスト112aに登録されておらず、当該GASクエリ要求がGASクエリ要求リスト114aに保存されたいずれのGASクエリ要求とも一致しない場合、当該GASクエリ要求に対応する情報要求を、ANQPプロセスとしてAN情報管理サーバ3に送信する。
(S406)AN情報管理サーバ3は、受信した情報要求に応じたアクセスネットワーク側の情報を含む情報応答を、ANQPプロセスとして無線AP1に送信する。無線AP1は、このANQPプロセスの中で、WAN metricsからWAN側インタフェース対応回線(バックホール回線)における容量、性質(対象、非対称)、負荷率、及び通信速度情報を取得する。
(S407)無線AP1は、受信した情報応答に対応したGASクエリ応答を、GASクエリ要求の送信元の無線端末2に送信する。
(S407)無線AP1は、受信した情報応答に対応したGASクエリ応答を、GASクエリ要求の送信元の無線端末2に送信する。
(S408)無線端末2は、受信したGASクエリ応答に含まれるアクセスネットワーク側の情報と、自身の内部に保存している情報とを照合する。具体的には、無線端末2のユーザが契約しているC社との契約情報が保持されていて、取得したアクセスネットワーク側の情報がこの保持されたC社との契約情報と一致するか否かが判定される。
ステップS408で取得情報と保持情報とが一致しないと判定された場合、無線端末2は、ステップS402に戻って、再度プローブ要求を送信する(アクティブスキャンを実行する)。
(S409〜S411)一方、ステップS408で取得情報と保持情報とが一致すると判定された場合、無線端末2は、無線AP1に接続要求を送信する。この接続要求を受信した無線AP1は接続応答を無線端末2に送信する。その結果、無線端末2と無線AP1との間に無線通信接続が確立する。
(S409〜S411)一方、ステップS408で取得情報と保持情報とが一致すると判定された場合、無線端末2は、無線AP1に接続要求を送信する。この接続要求を受信した無線AP1は接続応答を無線端末2に送信する。その結果、無線端末2と無線AP1との間に無線通信接続が確立する。
(S412、S413)無線端末2は、C社サービスの認証要求をC社認証サーバ4宛てに無線AP1を経由して送信する。
(S414,S415)C社認証サーバ4は、認証要求の送信元である無線端末2の契約情報を確認すると、認証成功のメッセージを含む認証応答を当該無線端末2宛てに送信する。
(S416)認証成功のメッセージを受けた無線端末2は、IPアドレスを取得し、以後、無線AP1を経由してインターネットに接続可能となる。
(S414,S415)C社認証サーバ4は、認証要求の送信元である無線端末2の契約情報を確認すると、認証成功のメッセージを含む認証応答を当該無線端末2宛てに送信する。
(S416)認証成功のメッセージを受けた無線端末2は、IPアドレスを取得し、以後、無線AP1を経由してインターネットに接続可能となる。
ここで、上記ステップS412〜S415は、C社が代理を立てずに遠隔で自社契約の無線端末2を認証する場合のシーケンスである。これを実現するには、A社の無線AP1は自身の通信エリア内に位置するC社の無線端末2からの認証要求を、ゲートウェイ経由でC社のアクセスネットワークに転送することが前提となる。一方、A社の認証サーバ5が代理でC社の無線端末2を認証するシーケンスを以下(S412’〜S415’)に示す。
(S412’、S413’)無線端末2は、C社サービスの認証要求を無線AP1に送信し、無線AP1は、この認証要求をA社認証サーバ(代理認証サーバ)5に送信する。
(S414’,S415’)A社認証サーバ5は、認証要求の送信元である無線端末2の契約情報を確認すると、認証成功のメッセージを含む認証応答を当該無線端末2宛てに送信する。
(S414’,S415’)A社認証サーバ5は、認証要求の送信元である無線端末2の契約情報を確認すると、認証成功のメッセージを含む認証応答を当該無線端末2宛てに送信する。
これらのステップS412’〜S415’を実現するには、A社とC社との間のローミング契約において、A社(無線AP1)の通信エリアに入ったC社の無線端末2に対し代理認証を実施することまで規定されていることが前提となる。
次いで、図4のステップS404〜S407のGAS/ANQPプロセスにおける無線AP1内での処理を、図5のフローチャートを用いて説明する。
(S501)無線端末2からGASクエリ要求を受信する。
(S502)受信したGASクエリ要求の送信元である無線端末2が不接続端末リスト112aに登録されているか否かを判定する。ここで、登録されていると判定した場合、GASクエリ応答のための処理を停止し、当該GASクエリ要求の処理を終了する。
(S502)受信したGASクエリ要求の送信元である無線端末2が不接続端末リスト112aに登録されているか否かを判定する。ここで、登録されていると判定した場合、GASクエリ応答のための処理を停止し、当該GASクエリ要求の処理を終了する。
(S503)一方、ステップS502で登録されていないと判定した場合、所定時間内において、接続の無い(接続の無かった)無線端末2毎にGASクエリ要求の受信回数nをカウントする。
(S504)接続の無い無線端末2毎に、カウントした受信回数nが所定閾値nGAS以上であるか否かを判定する。ここで、所定閾値nGAS以上(n≧nGAS)である判定した場合、当該無線端末2を不接続端末リスト112aに登録し、当該GASクエリ要求の処理を終了する。
(S504)接続の無い無線端末2毎に、カウントした受信回数nが所定閾値nGAS以上であるか否かを判定する。ここで、所定閾値nGAS以上(n≧nGAS)である判定した場合、当該無線端末2を不接続端末リスト112aに登録し、当該GASクエリ要求の処理を終了する。
(S505)一方、ステップS504で所定閾値nGAS未満(n<nGAS)である判定した場合、受信したGASクエリ要求の要求内容が、GASクエリ要求リスト114aに保存されたいずれかのGASクエリ要求の要求内容と一致するか否かを判定する。ここで、一致しないと判定した場合、当該GASクエリ要求に対応する情報要求をAN情報管理サーバ3に送信し(S511)、その後、AN情報管理サーバ3から情報応答を受信する(S512)。次いで、ステップS521に移行する。
(S506)一方、ステップS505で一致する要求内容を有するGASクエリ要求が存在すると判定した場合、GASクエリ要求リスト114aから当該GASクエリ要求に対応付けて記録されたGASクエリ応答を読み出す。
(S521)(a)GASクエリ要求リスト114aから読み出したGASクエリ応答、又は(b)AN情報管理サーバ3から受信した情報応答に対応したGASクエリ応答を無線端末2に送信し、受信したGASクエリ要求に対する応答処理を終了する。
(S521)(a)GASクエリ要求リスト114aから読み出したGASクエリ応答、又は(b)AN情報管理サーバ3から受信した情報応答に対応したGASクエリ応答を無線端末2に送信し、受信したGASクエリ要求に対する応答処理を終了する。
図6は、GASクエリ要求回数の上限閾値nGASをチャネル利用率CU及び残留リソース容量AACに基づいて決定する一実施形態を説明するための表である。
図6に示した上限閾値nGASの決定方法によれば、当初、上限閾値nGASに初期値を導入する。例えば、nGAS=3と設定される。次いで、BSS Load等からチャネル利用率CU及び残留リソース容量AACを取得する。ここで、
(a)チャネル利用率CUの上限閾値CUth、及び
(b)残留リソース容量AACの下限閾値AACth
を予め設定しておく。
(a)チャネル利用率CUの上限閾値CUth、及び
(b)残留リソース容量AACの下限閾値AACth
を予め設定しておく。
次いで、取得したチャネル利用率CUと上限閾値CUthとを比較し、チャネル利用率CUが上限閾値CUthを下回っているか(CU<CUth)否かを判定する。また、残留リソース容量AACが下限閾値AAC thを上回っているか(AAC>AACth)否かを判定する。
最後にこれらの判定結果に基づいて、GASクエリ要求回数の上限閾値nGASを図6の表のように決定する。同表によれば、nGASの初期値が3に設定されているとすると、チャネル利用率CUも残留リソース容量AACも共に良好でない場合(CU≧CUth且つAAC≦AACth)、nGAS=max(3/2,2)=2に決定され、GASクエリ要求回数はより制限される。また、残留リソース容量AACのみ良好な場合(CU≧CUth且つAAC>AACth)、nGASは初期値(nGAS=3)に据え置かれる。
一方、チャネル利用率CUのみ良好な場合(CU<CUth且つAAC≦AACth)では、共に良好でない場合と同様に、GASクエリ要求回数はより制限される。さらに、チャネル利用率CUも残留リソース容量AACも共に良好な場合(CU<CUth且つAAC>AACth)、nGAS=3+2=5に決定され、より多くのGASクエリ要求が許容されることになる。
このように、GASクエリ要求回数の上限閾値nGASをチャネル利用率CU及び残留リソース容量AACに基づいて決定することによって、ネットワークの通信状況に悪影響を及ぼさない範囲で、GAS/ANQPプロセスを実行する余地を十分に確保することが可能となる。尚、他の実施形態として、WAN metricsから取得したWAN側インタフェース対応回線(バックホール回線)における容量、負荷率、又は(上り、下り若しくは上り下りの両方の)通信速度に基づいて上限閾値nGASを調整することも好ましい。例えば、バックホール回線の利用率が低くて通信速度が所定の下限速度閾値を上回っていれば、上限閾値nGASを適切な大きさにまで増加させてもよい。一方、バックホール回線の利用率が高くて必要な通信速度を確保できず新たな携帯端末を受け付け得ない状況では、上限閾値nGASを1に設定することも好ましい。
以上詳細に説明したように、本発明の中継装置(AP)、プログラム及び制御方法によれば、無線端末から送信される接続前情報要求(GASクエリ要求)に対する応答処理を制限し、この要求に係る通信量を制御することができる。これにより、例えばGAS/ANQPプロセスの増大を抑制することができ、無線リソースを浪費したり無線LAN端末とAPとの間の通信品質を低下させたりする事態を回避することができる。
さらに、例えばAPとこのAPの後位に接続されたネットワーク上のクエリサーバとの間に発生するGASクエリ要求・応答のトラヒックの増大を抑制することができる。その結果、このネットワークの帯域を占有してAP及びクエリサーバの処理負荷が増大してしまう事態も回避することができる。
また、悪意ある者による不正なGASクエリ要求の頻発によって無線アクセスネットワークが混雑する事態を防止することも可能となる。
以上に述べた本発明の種々の実施形態において、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
1 無線AP(中継装置)
101 WAN側インタフェース
102 LAN側インタフェース
111 GASクエリ要求履歴管理部
112 不接続端末管理部
112a 不接続端末リスト
113 GASクエリ要求判定部
114 GASクエリ要求リスト管理部
114a GASクエリ要求リスト
115 通信制御部
2 無線端末
3 アクセスネットワーク情報管理サーバ
4 C社認証サーバ
5 A社認証サーバ
101 WAN側インタフェース
102 LAN側インタフェース
111 GASクエリ要求履歴管理部
112 不接続端末管理部
112a 不接続端末リスト
113 GASクエリ要求判定部
114 GASクエリ要求リスト管理部
114a GASクエリ要求リスト
115 通信制御部
2 無線端末
3 アクセスネットワーク情報管理サーバ
4 C社認証サーバ
5 A社認証サーバ
Claims (9)
- 接続前にアクセスネットワーク側の情報を取得するための接続前情報要求を送信可能な無線端末との接続を制御する中継装置であって、
無線端末毎に、当該接続前情報要求を受信した回数又は頻度と、当該無線端末との接続の有無とを対応付けて記録する情報要求履歴管理手段と、
記録された当該回数又は頻度が所定閾値以上であり且つ接続の無い無線端末を、不接続端末リストに登録する不接続端末管理手段と、
受信した接続前情報要求の送信元である無線端末が前記不接続端末リストに登録されている場合、当該接続前情報要求に係る当該無線端末への応答処理を停止する通信制御手段と
を有することを特徴とする中継装置。 - 所定値以上の頻度又は回数で受信する接続前情報要求の要求内容と、当該接続前情報要求に対応する接続前応答とを対応付けた情報要求リストを保存する情報要求リスト管理手段と、
前記不接続端末リストに登録されていない無線端末から受信した接続前情報要求の要求内容が、保存されたいずれかの接続前情報要求の要求内容と一致するか否かを判定する情報要求判定手段とを更に有し、
前記通信制御手段は、前記情報要求判定手段によって一致すると判定された接続前情報要求に対応付けられた接続前応答を、当該接続前情報要求を送信した無線端末宛てに送信させる
ことを特徴とする請求項1に記載の中継装置。 - 前記情報要求履歴管理手段は、
当該無線端末宛てに送信する接続前応答を前記通信制御手段から取得し、
所定値以上の頻度又は回数で受信した接続前情報要求と、当該接続前情報要求に対応する取得された接続前応答とを対応付けて前記接続前情報要求リスト管理手段に保存させる
ことを特徴とする請求項2に記載の中継装置。 - 前記不接続端末管理手段は、取得した無線リソースの使用度合い情報、前記中継装置の残留リソース容量情報、並びにWAN(Wide Area Network)側インタフェース対応回線の容量、負荷率及び通信速度のうちの少なくとも1つに基づいて前記所定閾値を決定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の中継装置。
- 当該接続前情報要求は、当該無線端末のユーザが契約しているサービス事業者に係る情報を含み、
前記通信制御手段は、受信した当該接続前情報要求の送信元である無線端末が前記不接続端末リストに登録されておらず、且つ受信した当該情報に係るサービス事業者が登録されたサービス事業者である場合、当該無線端末が当該サービス事業者の認証サーバから又は当該サービス事業者による認証を代理する認証代理サーバから認証応答を受信可能となるように処理を実行する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の中継装置。 - 前記通信制御手段は、受信した接続前情報要求の送信元である無線端末が前記不接続端末リストに登録されている場合、当該無線端末を他の低速のネットワークに接続させることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の中継装置。
- 前記通信制御手段は、
前記情報要求判定手段によって、受信された接続前情報要求の要求内容が前記情報要求リスト内のいずれの接続前情報要求の要求内容とも一致しないと判定された場合、当該受信された接続前情報要求に対応する情報要求を、アクセスネットワーク情報を管理する情報管理サーバ宛てに送信させる
ことを特徴とする請求項2に記載の中継装置。 - 接続前にアクセスネットワーク側の情報を取得するための接続前情報要求を送信可能な無線端末との接続を、中継装置において制御するプログラムであって、
無線端末毎に、当該接続前情報要求を受信した回数又は頻度と、当該無線端末との接続の有無とを対応付けて記録する情報要求履歴管理手段と、
記録された当該回数又は頻度が所定閾値以上であり且つ接続の無い無線端末を、不接続端末リストに登録する不接続端末管理手段と、
受信した接続前情報要求の送信元である無線端末が前記不接続端末リストに登録されている場合、当該接続前情報要求に係る当該無線端末への応答処理を停止する通信制御手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。 - 接続前にアクセスネットワーク側の情報を取得するための接続前情報要求を送信可能な無線端末と、中継装置との接続を制御する方法であって、
無線端末毎に、当該接続前情報要求を受信した回数又は頻度と、当該無線端末との接続の有無とを対応付けて記録する第1のステップと、
記録された当該回数又は頻度が所定閾値以上であり且つ接続の無い無線端末を、不接続端末リストに登録する第2のステップと、
受信した接続前情報要求の送信元である無線端末が前記不接続端末リストに登録されている場合、当該接続前情報要求に係る当該無線端末への応答処理を停止する第3のステップと
を有することを特徴とする方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013167094A JP2015035790A (ja) | 2013-08-09 | 2013-08-09 | 接続前情報要求を送信可能な無線端末との接続を制御する中継装置、プログラム及び方法 |
PCT/JP2014/070326 WO2015019954A1 (ja) | 2013-08-09 | 2014-08-01 | 接続前情報要求を送信可能な無線端末との接続を制御する中継装置、プログラム及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013167094A JP2015035790A (ja) | 2013-08-09 | 2013-08-09 | 接続前情報要求を送信可能な無線端末との接続を制御する中継装置、プログラム及び方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015035790A true JP2015035790A (ja) | 2015-02-19 |
Family
ID=52461290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013167094A Pending JP2015035790A (ja) | 2013-08-09 | 2013-08-09 | 接続前情報要求を送信可能な無線端末との接続を制御する中継装置、プログラム及び方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015035790A (ja) |
WO (1) | WO2015019954A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109522055B (zh) * | 2018-11-01 | 2022-04-05 | 中国工商银行股份有限公司 | 基于分布式服务调用的连接预热方法及系统 |
CN111586800B (zh) * | 2020-04-29 | 2021-03-16 | 广州技象科技有限公司 | Unb中继系统及数据交互方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5049756B2 (ja) * | 2007-11-28 | 2012-10-17 | 京セラ株式会社 | 移動通信端末および無線通信方法 |
JP5045596B2 (ja) * | 2008-07-31 | 2012-10-10 | 富士通株式会社 | 通信機器、通信制御プログラムおよび通信制御方法 |
JP5282521B2 (ja) * | 2008-10-17 | 2013-09-04 | 富士通株式会社 | 通信制御装置、通信制御方法、及び通信制御プログラム |
GB2491226A (en) * | 2011-05-27 | 2012-11-28 | Vodafone Ip Licensing Ltd | Single band query of frequency bands supported by a multi-band WLAN access point |
-
2013
- 2013-08-09 JP JP2013167094A patent/JP2015035790A/ja active Pending
-
2014
- 2014-08-01 WO PCT/JP2014/070326 patent/WO2015019954A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2015019954A1 (ja) | 2015-02-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11576112B2 (en) | Discovery and security in LWA communication | |
US8547946B2 (en) | Efficient creation of WLAN connections | |
US11064422B2 (en) | System and method for enabling subscriber-based policy decisions | |
US20220210721A1 (en) | Establishing lwa-wlan communication | |
US9585066B2 (en) | Methods and nodes for information transfer in WLAN | |
WO2023279776A1 (zh) | 多模终端接入控制方法、装置、电子设备及存储介质 | |
US11910475B2 (en) | Systems and methods for enabling efficient establishment of policy control associations | |
EP4037383A1 (en) | Base station providing virtual wireless router | |
CN103384365A (zh) | 一种网络接入方法、业务处理方法、系统及设备 | |
JP6009242B2 (ja) | ユーザ所有のアクセスポイントに第三者の無線端末を接続させる認証方法、アクセスポイント及びプログラム | |
Gupta et al. | Enhancing wi-fi with IEEE 802.11 u for Mobile data offloading | |
WO2015019954A1 (ja) | 接続前情報要求を送信可能な無線端末との接続を制御する中継装置、プログラム及び方法 | |
WO2013182087A2 (zh) | 一种信息推送的方法及移动终端 | |
JP6266064B2 (ja) | ユーザ所有のアクセスポイントに第三者の無線端末を接続させる認証方法、アクセスポイント及びプログラム | |
CN102186198B (zh) | 在无线系统中升级空中链路的设备和方法 | |
JP6266063B2 (ja) | ユーザ所有のアクセスポイントに第三者の無線端末を接続させる認証方法、アクセスポイント及びプログラム | |
US20240137762A1 (en) | Base station providing virtual wireless router | |
WO2015029694A1 (ja) | 接続前情報要求の送信を制御可能な無線端末、プログラム及び方法 | |
JP6266062B2 (ja) | ユーザ所有のアクセスポイントに第三者の無線端末を接続させる認証方法、アクセスポイント及びプログラム | |
WO2020062179A1 (zh) | 数据传输方法、通信设备及计算机可读存储介质 |