JP2015027166A - 発電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガスタービン発電機を主発電機とする場合において、従来よりも応答性に優れた発電出力の補償が可能な発電装置を提供する。
【解決手段】ガスタービンによって駆動され、負荷に電力を主出力Psとして供給する主発電機1と、二次電池を電源とし、出力端が主発電機1の出力端に接続されると共に負荷が要求する需用電力Pjに対して主出力Psを補償するような補償出力Phを負荷に供給する副発電機2と、需用電力Pjに応じた電力を供給させるように主発電機1及び副発電機2を制御する制御装置3とを具備する。
【選択図】図2
【解決手段】ガスタービンによって駆動され、負荷に電力を主出力Psとして供給する主発電機1と、二次電池を電源とし、出力端が主発電機1の出力端に接続されると共に負荷が要求する需用電力Pjに対して主出力Psを補償するような補償出力Phを負荷に供給する副発電機2と、需用電力Pjに応じた電力を供給させるように主発電機1及び副発電機2を制御する制御装置3とを具備する。
【選択図】図2
Description
本発明は、発電装置に関する。
発電機(主発電機)の出力を補償する装置として、例えば下記特許文献1に記載されたフライホイールがある。このフライホイールは、回転体の運動エネルギーとして主発電機の電力を蓄えたり、あるいは蓄えた主発電機の電力を放電する装置である。すなわち、このようなフライホイールは、主発電機の出力を補償するための副発電機として機能する。
一方、下記特許文献2に記載されているように、ガスタービンによって駆動される発電機(ガスタービン発電機)が周知である。このようなガスタービン発電機では、ガスタービンに対する燃料の供給量(燃焼器への噴射量)を調節することによって発電出力を調整する。また、このようなガスタービン発電機では、負荷変動に対して発電出力の十分な追従性を確保するために複数台を並列運転することが行われる。すなわち、このような複数台のガスタービン発電機からなる発電装置では、各ガスタービン発電機の運転タイミングを最適化することにより負荷変動に追従する。
ところで、上記フライホイールは、主発電機の電力を回転体の運動エネルギーに変換することにより蓄電あるい放電するので、充放電の応答性に難がある。フライホイールの容量(規模)にも依るが、比較的容量が大きい大型のフライホイールの場合、自らの出力を定格出力に設定するために要する時間は数分である。すなわち、フライホイールを副発電機として用いた発電装置では、負荷の高速変動(例えば1分以内の変動)に対して主発電機の電力を十分に補償することが困難である。
一方、主発電機として上記ガスタービン発電機を用いた場合、副発電機の応答性が原因で台数が多くなるという問題がある。すなわち、副発電機の応答性が負荷変動に充分に追従できるものであれば、ガスタービン発電機の台数を削減することが可能となる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ガスタービン発電機を主発電機とする場合において、従来よりも応答性に優れた発電出力の補償が可能な発電装置の提供を目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明では、第1の解決手段として、ガスタービンによって駆動され、負荷に電力を主出力として供給する主発電機と、二次電池を電源とし、出力端が前記主発電機の出力端に接続されると共に前記負荷が要求する需用電力に対して前記主出力を補償するような補償出力を負荷に供給する副発電機と、前記需用電力に応じた電力を供給させるように前記主発電機及び前記副発電機を制御する制御装置とを具備する、という手段を採用する。
第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記制御装置は、前記二次電池の充電状態をも加味して補償出力を設定する、という手段を採用する。
第3の解決手段として、上記第2の解決手段において、前記充電状態は前記二次電池の充電率であり、制御装置は、前記充電率が所定のしきい値まで低下すると、補償出力の負荷への供給を停止する、という手段を採用する。
第4の解決手段として、上記第1〜第3のいずれかの解決手段において、前記制御装置は、上限値あるいは/及び下限値を設けることにより前記主出力を設定する、という手段を採用する。
第5の解決手段として、上記第1〜第4のいずれかの解決手段において、前記二次電池は、複数の電気二重層コンデンサの集合体である、という手段を採用する。
本発明によれば、ガスタービンによって駆動される主発電機の出力を二次電池を電源とする副発電機によって補償するので、従来のフライホイールを副発電機として用いる場合に比較して、負荷変動に対してより高速に応答することが可能である。したがって、例えば主発電機を複数並列に設けて負荷に電力を供給する場合において、主発電機の台数を従来よりも低減することが可能であり、もって装置コストを低減すると共にメンテナンスコストをも低減することが可能である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係る発電装置Aは、図1に示すように、主発電機1、副発電機2及び制御装置3によって構成されている。この発電装置Aは、制御装置3による制御の下で主発電機1及び副発電機2が発電することにより、主発電機1の出力(主出力Ps)と副発電機2の出力(補償出力Ph)との合計出力(総出力Pa)を負荷に供給する。
本実施形態に係る発電装置Aは、図1に示すように、主発電機1、副発電機2及び制御装置3によって構成されている。この発電装置Aは、制御装置3による制御の下で主発電機1及び副発電機2が発電することにより、主発電機1の出力(主出力Ps)と副発電機2の出力(補償出力Ph)との合計出力(総出力Pa)を負荷に供給する。
なお、本実施形態における負荷については特に限定されるものではないが、一般的な電力系統あるいは特定の電力需要体である。負荷が電力系統の場合、発電装置Aは、系統周波数50Hzあるいは60Hzの交流電力(例えば単相交流あるいは三相交流)を総出力Paとして負荷に供給する。一方、負荷が特定の電力需要体の場合には、当該電力需要体の仕様に即した周波数の交流電力を負荷に供給する。
主発電機1は、図示するように駆動装置としてのガスタービン1aと、発電主体としての発電機1bとを備えるガスタービン発電機である。すなわち、主発電機1は、ガスタービン1aの回転動力によって発電機1bを回転駆動することによって交流電力を発生させ、当該交流電力を主出力Psとして出力端(主出力端)から負荷に供給する。
ガスタービン1aは、周知のように原動機の一種であり、燃料を燃焼器で燃焼させることによって発生させた高温ガスを用いてタービンを回転させる内燃機関である。ガスタービン1aの出力軸(タービンの回転軸)は、図示するように発電機1bの回転軸に軸結合されている。このようなガスタービン1aは、制御装置3によって上記燃料の燃焼器への供給量(燃料噴射量)が制御される。発電機1bは、互いに軸結合された上記発電機1bによって回転駆動されることにより上記交流電力(主出力Ps)を発電する。
このような主発電機1は、ガスタービン1aの燃焼器における燃料噴射量に応じて発電機1bの回転数が変化するので、燃料噴射量によって主発電機1の出力(主出力Ps)が調節される。すなわち、主発電機1は、負荷が要求する需用電力Pjが増大すると主出力Psが増加し、逆に需用電力Pjが低下すると主出力Psが減少するように運転される。しかしながら、需用電力Pjの変動(負荷変動)に対する主出力Psの応答性は必ずしも十分なものではない。
副発電機2は、二次電池2aと、当該二次電池2aの入出力端に設けられた充放電回路2bとから構成されている。このような副発電機2は、出力端(補償出力端)が上述した主発電機1の出力端(主出力端)に接続されており、上記補償出力Phを補償出力端を介して負荷に供給(放電)する一方、負荷の状態によっては主出力Psの一部を二次電池2aに充電する。すなわち、副発電機2は、負荷が要求する需用電力Pjに対して主出力Psが不足する場合、自らが蓄えている電力を補償出力Phとして負荷に供給し、一方、上記需用電力Pjよりも主出力Psが大きい場合には、その差分(主出力Psの余剰電力)を蓄電する。
上記二次電池2aは、上述した主発電機1よりも出力応答性が優れると共に電力の充放電が可能な電源である。本実施形態における二次電池2aは、一般的な二次電池だけではなくキャパシタ(コンデンサ)をも包含する概念であり、例えば鉛蓄電池、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池あるいは電気二重層コンデンサである。
なお、電気二重層コンデンサは、一般的な二次電池に比較して充放電の応答性に優れるが、容量が一般的な二次電池よりも大幅に小さいので、副発電機2として使用する場合には、複数個を並列接続した集合体とすることが好ましい。
充放電回路2bは、一対の入出力端を備えており、一方の入出力端が上記補償出力端として主発電機1の出力端(主出力端)に接続され、他方の入出力端が二次電池2aの充放電端子に接続されている。このような充放電回路2bは、制御装置3による制御の下で、二次電池2aから放電(入力)された電力(直流電力)を交流電力に変換し補償出力Phとして負荷に供給する一方、主発電機1から入力された主出力Psの一部(交流電力)を直流電力に変換して二次電池2aに充電させる。
制御装置3は、上述した主発電機1による発電動作及び副発電機2による充放電動作を制御するものであり、図2に示す制御構成によって上記主出力Ps及び補償出力Phを設定する。すなわち、この制御装置3は、主発電機1の主出力Psと副発電機2の補償出力Phとからなる総出力Paが負荷の需用電力Pjに合致(バランス)するように主発電機1及び副発電機2を制御する。
このような制御装置3は、図2に示すように、周波数設定部3a、加算器3b、ガバナフリー3c、加算器3d、主出力演算部3e、加算器3f、リミッタ3g、充放電可能判定部3h、補償出力演算部3i、リミッタ3j及び周波数検出部3k等を備えている。
周波数設定部3aは、総出力Pa(交流電力)の目標周波数foを設定するものであり、当該目標周波数foを加算器3bに出力する。なお、この目標周波数foは、一般的な電力系統が負荷の場合には、系統周波数50Hzあるいは60Hzである。加算器3bは、上記目標周波数foと周波数検出部3kから入力される総出力Paの実周波数fsとの差分(周波数偏差Δf)を算出し、当該周波数偏差Δfを加算器3d及び充放電可能判定部3hに出力する。ガバナフリー3cは、主発電機1(ガスタービン発電機)の回転を所望回転数に自立調整する調速機であり、上記所望回転数と主発電機1の実回転数との差分に相当する周波数(ガバナ周波数fg)を加算器3dに出力する。
加算器3dは、上記周波数偏差Δfとガバナ周波数fgとの差分を計算し、修正周波数偏差Δfaとして主出力演算部3eに出力する。主出力演算部3eは、上記修正周波数偏差Δfaに応じた操作量、つまり主発電機1のガスタービン1aにおける燃料噴射量を規定する操作量を主操作量として演算する。この主出力演算部3eは、例えば修正周波数偏差Δfaと燃料噴射量との関係を示すテーブルに基づいて修正周波数偏差Δfaに対応する主操作量を特定する。
加算器3fは、上記主操作量からリミッタ3jから入力される補償操作量を差し引いた操作量を計算し、当該操作量を補正操作量としてリミッタ3gに出力する。リミッタ3gは、補正操作量の上限値及び下限値を規制するものであり、補正操作量が上限値を超える場合は補正操作量を上限値に制限し、また補正操作量が下限値を下回る場合には補正操作量を下限値に制限する。このようなリミッタ3gは、主発電機1を制御する上での安全装置として機能する。
充放電可能判定部3hは、二次電池2aの充電状態、例えば充電率(SOC:State Of Charge)に基づいて二次電池2aが充放電可能状態にあるか否かを判定し、その判定結果に応じて加算器3bから入力された周波数偏差Δfを補正する。すなわち、充放電可能判定部3hは、二次電池2aの充電率(SOC)を常にモニタし、二次電池2aが満充電状態(SOC=100%)にない場合は周波数偏差Δfを補償出力演算部3iに出力し、一方、二次電池2aが満充電状態に至ると、上記周波数偏差Δfに代えて補正周波数偏差Δfhを補償出力演算部3iに出力する。なお、二次電池2aの充電率(SOC)は、副発電機2の充放電回路2bから充放電可能判定部3hに入力される。
補償出力演算部3iは、上記補正周波数偏差Δfhに応じた操作量、つまり副発電機2から出力する補償出力Phを規定する操作量(補償操作量)を演算する。このような補償出力演算部3iは、例えば補正周波数偏差Δfhと補償出力Phとの関係を示すテーブルに基づいて、補正周波数偏差Δfhに対応する補償操作量を特定する。
リミッタ3jは、上記補償操作量の上限値を規制するものであり、補償操作量が上限値を超える場合は当該補償操作量を上限値とする。このようなリミッタ3jは、副発電機2を制御する上での安全装置として機能する。周波数検出部3kは、本発電装置Aから負荷に供給される総出力Pa(交流電力)の周波数を検出し、上記実周波数fsとして加算器3bに出力する。
次に、このように構成された発電装置Aの動作について、図3に示す特性図をも参照して詳しく説明する。
本発電装置Aにおいて、発電機として機能する主発電機1及び副発電機2は、負荷が要求する需用電力Pjに相当する総出力Paを供給するように制御装置3によって制御される。周知のように発電機の出力との需用電力とのバランスの崩れは発電機の出力の周波数の変化に現れるので、本発電装置Aと負荷との関係においても、総出力Paと需用電力Pjとのバランスを崩れると、総出力Paの実周波数fsが目標周波数foから変位することになる。すなわち、需用電力Pjが総出力Paよりも大きくなると、当該総出力Paの実周波数fsは目標周波数foよりも低くなり、逆に需用電力Pjが総出力Paよりも小さくなると、当該総出力Paの実周波数fsは目標周波数foよりも高くなる。
このような総出力Paと需用電力Pjとの関係に対して、本発電装置Aの制御装置3は、図2の制御ブロック図に示したように、周波数設定部3aが出力する目標周波数foと総出力Paの実周波数fsとの差分を周波数偏差Δfとして算出し、また当該周波数偏差Δfに基づいて主出力演算部3eで演算した主操作量を用いて主発電機1を駆動すると共に、上記周波数偏差Δfに基づいて補償出力演算部3iで演算した補償操作量を用いて副発電機2を駆動するので、総出力Paは需用電力Pjとバランスしたものとなる。
図3は、上記総出力Paの変化の一例を実線で示している。この図3における総出力Paは、時刻t0から時刻t1の期間で急速に増加し、時刻t1から時刻t3の期間では比較的大きな値で平坦に推移し、時刻t3から時刻t4の期間では急速に減少し、時刻t4から時刻t7の期間では比較的小さな値で平坦に推移している。このような総出力Paの変化は、上述したように周波数偏差Δfに基づいて主操作量及び補償操作量を演算することによって実現されるものであり、また需用電力Pjの変化に準じたものである。
ここで、本発電装置Aの制御装置3では、主出力演算部3eが演算した主操作量をそのまま用いて主発電機1を駆動するのではなく、加算器3fにおいて主操作量から補償操作量を差し引いて得られる補正操作量によって主発電機1を駆動する。また、主発電機1は、出力応答性つまり補正操作量の変化に対する主出力Psの変化が副発電機2における出力応答性つまり補償操作量の変化に対する補償出力Phの変化よりも緩慢である。
すなわち、本発電装置Aの制御装置3では、上記時刻t0から時刻t1の期間では、比較的緩やかに増加する主出力Psの需用電力Pjに対する不足分を出力応答性に優れた補償出力Phが補うことによって、需用電力Pjに追従した総出力Paの急速な増加を実現している。そして、時刻t1から時刻t2の期間では、主出力Psが緩やかながらも徐々に増加するので、補償出力Phは徐々に減少することによって、総出力Paが需用電力Pjに合致したものとなる。
また、時刻t2から時刻t3の期間では、加算器3fによって計算された補正操作量がリミッタ3gの上限値に到達するので、主出力Psは比較的大きな値を一定に維持し、この結果として補償出力Phは比較的小さな値を一定に維持する。なお、リミッタ3gの上限値がより大きな値に設定することにより、主出力Psをさらに増加させて主出力Psのみで総出力Paを構成する状態、つまり需用電力Pjを主出力Psのみで賄って、補償出力Phを「0」としてもよい。
時刻t3から時刻t4の期間では総出力Paが急速に減少するが、この期間では副発電機2が補償出力Phを付加に供給する状態(放電状態)から主出力Psの一部を充電する状態(充電状態)に変化することによって、需用電力Pjに追従した総出力Paの急速な減少を実現している。すなわち、本発電装置Aでは、副発電機2が比較的緩やかに減少する主出力Psの需用電力Pjに対する超過分を充電することによって総出力Paを需用電力Pjに追従させる。副発電機2は、放電及び充電の何れにおいても出力応答性に優れているので、上記超過分を急速に充電することにより需用電力Pjの急速な減少に対応した総出力Paを実現することができる。
さらに、時刻t4から時刻t7の期間では、総出力Paが比較的小さな値で平坦に推移するが、当該期間の前期に相当する時刻t4から時刻t5の期間では、主出力Psが緩やかながらも徐々に減少することによって、副発電機2における上記超過分の充電量が増加傾向から減少傾向に変化する。そして、時刻t4から時刻t7の期間の中期に相当する時刻t5から時刻t6の期間では、加算器3fによって計算された補正操作量がリミッタ3gの下限値に到達するので、主出力Psは比較的小さな値を一定に維持し、この結果として補償出力Phは比較的小さな値を一定に充電する状態を維持する。
ここで、充放電可能判定部3hは、二次電池2aが満充電状態に至ったことを判定すると、加算器3bから入力された周波数偏差Δfに代えて補正周波数偏差Δfhを補償出力演算部3iに出力する。この補正周波数偏差Δfhは、二次電池2aの充電終了を指示するものである。このような補正周波数偏差Δfhが充放電可能判定部3hから補償出力演算部3iに入力されることにより、時刻t6から時刻t7の期間に示されているように、二次電池2aの充電電力が徐々に減少して「0」となる一方、これに伴って主出力Psが徐々に減少して、主出力Psのみで総出力Paを賄う状態となる。
このような本実施形態によれば、主発電機1(ガスタービン発電機)の主出力Psを二次電池2aを電源とする副発電機2によって補償するので、従来のフライホイールを副発電機として用いる場合に比較して、需用電力Pjの変動(負荷変動)に対してより高速に応答することが可能である。したがって、例えば主発電機1を複数並列に設けて負荷に電力を供給する場合において、主発電機1の台数を従来よりも低減することが可能であり、もって装置コストを低減すると共にメンテナンスコストをも低減することが可能である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態では1台の主発電機1(ガスタービン発電機)を備える場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、主発電機1(ガスタービン発電機)の台数は複数台であってもよい。
(1)上記実施形態では1台の主発電機1(ガスタービン発電機)を備える場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、主発電機1(ガスタービン発電機)の台数は複数台であってもよい。
(2)上記実施形態では、充放電可能判定部3hを設けることにより二次電池2aが満充電状態(SOC=100%)に至った状態で二次電池2aの充電処理を終了するようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば満充電状態(SOC=100%)に代えて、充電率が90%あるいは80%の段階で二次電池2aの充電処理を終了してもよい。
(3)上記実施形態の充放電可能判定部3hは、二次電池2aが満充電状態(SOC=100%)に至ると、周波数偏差Δfに代えて補正周波数偏差Δfhを補償出力演算部3iに出力するが、本発明はこれに限定されない。充放電可能判定部3hは需用電力Pjだけではなく二次電池2aの充電率をも考慮して補償出力Phを調整するための制御構成要素であり、充放電可能判定部3hを用いた制御処理には様々な態様が考えられる。
例えば、周波数偏差Δfを補正周波数偏差Δfhに切り替えることに加え、充電率にしきい値(例えば10%)を設定し、二次電池2aの放電中において充電率が上記しきい値まで低下すると、周波数偏差Δfに代えて放電動作を停止させる補正周波数偏差Δfhaに切り替えてもよい。例えば時刻t2から時刻t3の期間のように補償出力Phが比較的小さな値を一定に維持している状態において二次電池2aの充電率が下限値まで低下した場合に、二次電池2aの放電動作つまり副発電機2の放電動作を停止させ、当該動作停止に起因する補償出力Phの低下をリミッタ3gの上限値を若干大きめに設定変更して主電力Psを増加させ、この増加によって補償出力Phの低下を補ってもよい。
A 発電装置、1 主発電機、1a ガスタービン、1b 発電機、2 副発電機、2a 二次電池、2b 充放電回路、3 制御装置、3a 周波数設定部、3b 加算器、3c ガバナフリー、3d 加算器、3e 主出力演算部、3f 加算器、3g リミッタ、3h 充放電可能判定部、3i 補償出力演算部、3j リミッタ、3k 周波数検出部
Claims (5)
- ガスタービンによって駆動され、負荷に電力を主出力として供給する主発電機と、
二次電池を電源とし、出力端が前記主発電機の出力端に接続されると共に前記負荷が要求する需用電力に対して前記主出力を補償するような補償出力を負荷に供給する副発電機と、
前記需用電力に応じた電力を供給させるように前記主発電機及び前記副発電機を制御する制御装置と
を具備することを特徴とする発電装置。 - 前記制御装置は、前記二次電池の充電状態をも加味して補償出力を設定することを特徴とする請求項1記載の発電装置。
- 前記充電状態は前記二次電池の充電率であり、
前記制御装置は、前記充電率が所定のしきい値まで低下すると、補償出力の負荷への供給を停止することを特徴とする請求項2記載の発電装置。 - 前記制御装置は、上限値あるいは/及び下限値を設けることにより前記主出力を設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の発電装置。
- 前記二次電池は、複数の電気二重層コンデンサの集合体であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の発電装置。
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