JP2015026996A - 基地局装置、基地局装置の温度制御方法、及びプログラム - Google Patents

基地局装置、基地局装置の温度制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】低コスト化が可能となる基地局装置等を提供する。【解決手段】基地局装置1は、移動端末2がハンドオーバ可能な無線通信システムに用いられる。基地局装置1は、移動端末2との間で無線通信信号を送受信する無線送受信部5と、無線送受信部5を収納した筐体7と、筐体7内の温度に応じて、自装置1に接続している移動端末2におけるハンドオーバ、及び自装置1に隣接する隣接基地局装置に接続している移動端末2におけるハンドオーバの少なくともいずれか一方を制御する温度制御部12とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、基地局装置、基地局装置の温度制御方法、及びプログラムに関するものである。
近年、携帯電話等に用いられる無線通信システムにおいては、LTE(Long Term Evolution)等の高速かつ広帯域な通信方式が普及しつつある(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−219818
上記LTEでは、システムの利用帯域が最大で20MHz程度であったが、LTEの後継システムであるLTE−A(Advanced)では、システムの利用帯域が100MHz程度にまで拡張されることが予定されている。
このため、上記無線通信システムに用いられる基地局装置においても、広帯域化に対応する必要があり、広帯域化に伴う部品コストの増加が懸念される。
その一方、上記LTE−Aでは、通信容量の増加を目的としてスモールセルが積極的に導入されるため、このスモールセルに対応して基地局装置の小型軽量化、及び低コスト化が求められている。
上記スモールセルに対応した基地局装置では、LTE−Aの採用による広帯域化によって部品コストの増加が懸念されているにも関わらず、さらなる低コスト化が求められているという問題を有している。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、基地局装置の低コスト化が可能な技術を提供することを目的とする。
本発明に係る基地局装置は、移動端末がハンドオーバ可能な無線通信システムに用いられる基地局装置であって、前記移動端末との間で無線通信信号を送受信する送受信部と、前記送受信部を収納した筐体と、前記筐体の温度に応じて、自装置に接続している移動端末におけるハンドオーバ、及び自装置に隣接する隣接基地局装置に接続している移動端末におけるハンドオーバの少なくともいずれか一方を制御する制御部と、を備えている。
また、本発明に係る基地局装置の温度制御方法は、移動端末がハンドオーバ可能な無線通信システムに用いられるとともに前記移動端末との間で無線通信信号を送受信する送受信部を筐体に収納した基地局装置の温度制御方法であって、前記筐体の温度を検知するステップと、前記筐体の温度に応じて、自装置に接続している移動端末におけるハンドオーバ、及び自装置に隣接する隣接基地局装置に接続している移動端末におけるハンドオーバの少なくともいずれか一方を制御するステップと、を備えている。
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータに、移動端末がハンドオーバ可能な無線通信システムに用いられるとともに前記移動端末との間で無線通信信号を送受信する送受信部を筐体に収納した基地局装置の温度制御を行わせるためのプログラムであって、コンピュータに、前記筐体の温度を取得するステップと、前記筐体の温度に応じて、自装置に接続している移動端末におけるハンドオーバ、及び自装置に隣接する隣接基地局装置に接続している移動端末におけるハンドオーバの少なくともいずれか一方を制御するステップとを実行させるプログラムである。
本発明によれば、基地局装置の低コスト化が可能となる。
無線通信システムの構成を示す図である。 基地局装置を示すブロック図である。 第1基地局装置に接続する移動端末が、第2基地局装置に向けてハンドオーバする際の処理を示したシーケンス図である。 温度制御部が行う、筐体内の温度制御に関する処理を示すフローチャートである。 基地局装置による隣接基地局装置に対するハンドオーバの制限要求を説明するためのシーケンス図である。
[本願発明の実施形態の説明]
LTE等の無線通信システムに用いられる基地局装置においては、ベースバンド信号等のデジタル信号処理を行うベースバンドユニット(Base Band Unit)と、処理部にて処理されたベースバンド信号をアナログのRF信号に変換、増幅して送信するための機能を有するリモートラジオヘッド(Remote Radio Head)とを備えている。
上記基地局装置において、ベースバンドユニットと、リモートラジオヘッドとは別の場所に分離して設置されることがあり、特にリモートラジオヘッドは、屋外に設置されることがある。このため、リモートラジオヘッドは、デジタルのベースバンド信号をRF信号に変換するための直交変調部や、RF信号を増幅するための増幅器を筐体に収納して構成されている。
上述のように基地局装置の小型化が求められている中で、リモートラジオヘッドの筐体もできるだけコンパクトにすることが好ましいが、このように、リモートラジオヘッドの内部には増幅器等の熱を発生する機器が収納されているため、リモートラジオヘッドの筐体をコンパクトにしようとすると、内部で増幅器等が発生する熱を放出するための放熱対策が必要となり、この放熱対策が基地局装置のコストの増加を招いていた。
本願発明者は、上記点に着目して本願発明を完成させた。
まず最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の一実施形態である基地局装置は、移動端末がハンドオーバ可能な無線通信システムに用いられる基地局装置であって、前記移動端末との間で無線通信信号を送受信する送受信部と、前記送受信部を収納した筐体と、前記筐体の温度に応じて、自装置に接続している移動端末におけるハンドオーバ、及び自装置に隣接する隣接基地局装置に接続している移動端末におけるハンドオーバの少なくともいずれか一方を制御する制御部と、を備えている。
上記のように構成された基地局装置によれば、制御部が筐体の温度に応じて、自装置に接続している移動端末におけるハンドオーバ、及び隣接基地局装置に接続している移動端末におけるハンドオーバの少なくともいずれか一方を制御するので、例えば、筐体の温度が必要以上に上昇した場合、自装置に接続する移動端末が減少するように移動端末におけるハンドオーバを制御することによって、自装置に接続する移動端末の数を減少させ、移動端末との間で送受信する通信量を減少させることができる。この結果、送受信部の発熱を抑制することで、筐体の温度を下げることができ、筐体の温度を制御することができる。よって、筐体に対する放熱対策に必要なコストを抑制することができ、低コスト化が可能となる。
なお、ここで、筐体の温度とは、筐体内部の温度を直接的に測定した温度の他、筐体外部の温度や、外気温、天候予測温度等、その測定結果から筐体内部の温度を予測、推定可能な温度を含む。
(2)また、上記基地局装置において、前記自装置に接続している移動端末が自装置からの信号を受信したときの第1受信品質に基づいて得られる第1判定値と、前記自装置に接続している移動端末が隣接基地局装置からの信号を受信したときの第2受信品質に基づいて得られる第2判定値と、の比較結果に基づいて、前記自装置に接続している移動端末における、前記隣接基地局装置に向けたハンドオーバの実行の可否を判定する判定部をさらに備え、前記第1判定値及び前記第2判定値の少なくとも一方には、オフセット値が加算されており、前記制御部は、前記筐体の温度に応じて、前記オフセット値を調整することが好ましい。
オフセット値は、第1受信品質及び第2受信品質の少なくとも一方に加算されるので、これを調整することで、第1判定値及び第2判定値の大小関係を調整することができ、判定部によるハンドオーバの実行の許可のされ易さを調整することができる。
よって、制御部は、筐体の温度に応じて、自装置に接続している移動端末のハンドオーバの実行がより許可され易くなるオフセット値に設定したり、より許可され難くなるオフセット値に設定することができる。この結果、制御部は、筐体の温度に応じて、自装置に接続している移動端末のハンドオーバがより実行され易くなるようにしたり、又は実行され難くしたりといった制御を行うことができる。
(3)また、前記制御部は、前記筐体の温度が所定の第1閾値を越えると、前記オフセット値を前記ハンドオーバの実行が許可判定され易くなる値に調整するものであってもよい。
この場合、自装置に接続している移動端末のハンドオーバの実行がより許可され易くなるので、自装置から、隣接基地局装置にハンドオーバする移動端末が増加する。これにより、自装置に接続する移動端末の数が減少するので、移動端末との間で送受信する通信量を減少させることができ、送受信部の発熱量を抑制することができる。この結果、筐体の温度を下げることができる。
(4)上記基地局装置において、前記制御部は、前記オフセット値を調整してから所定時間が経過した後において、前記筐体の温度が所定の第2閾値よりも高い場合、自装置による信号送信の送信制御を行う信号制御部に、自装置による信号送信において使用する無線リソースを制限する処理、及び自装置による信号送信における送信電力を制限する処理の少なくともいずれか一方を実行させることが好ましい。
この場合、自装置に接続している移動端末のハンドオーバを制御しても、筐体の温度が下がらないときには、使用する無線リソースや送信電力を制限することで、送受信部の発熱を抑制することができ、筐体の温度を下げることができる。
(5)また、前記第2閾値は、前記第1閾値よりも低いことが好ましく、この場合、例えば、第2閾値を筐体の温度が低下傾向にあることを認識することができる値に設定すれば、制御部は、オフセット値をハンドオーバの実行が許可判定され易くなる値に設定したにもかかわらず筐体の温度が低下傾向にないときに、使用する無線リソースや送信電力を制限する処理を行うことができる。これにより、自装置に現在接続している移動端末の通信品質に影響を与える処理である、使用する無線リソースや送信電力を制限する処理を不必要に実行することを抑制することができる。
(6)また、前記制御部は、前記隣接基地局装置に接続している移動端末による自装置に向けたハンドオーバを制限させるための制限要求を、前記隣接基地局装置に送信することにより、隣接基地局装置に接続している移動端末におけるハンドオーバを制御してもよい。
この場合、制御部は、制限要求を隣接基地局装置に送信することにより、隣接基地局装置に接続している移動端末におけるハンドオーバを制限し、隣接基地局装置に接続している移動端末がハンドオーバによって自装置に接続するのを抑制するように制御することができる。よって、例えば、自装置が筐体の温度を下げようとしているときに、自装置に接続している移動端末の数が増加するのを抑制でき、移動端末との間の通信量を抑制することができる。
(7)また、本発明の他の実施形態である基地局装置の温度制御方法は、移動端末がハンドオーバ可能な無線通信システムに用いられるとともに前記移動端末との間で無線通信信号を送受信する送受信部を筐体に収納した基地局装置の温度制御方法であって、前記筐体の温度を検知するステップと、前記筐体の温度に応じて、自装置に接続している移動端末におけるハンドオーバ、及び自装置に隣接する隣接基地局装置に接続している移動端末におけるハンドオーバの少なくともいずれか一方を制御するステップと、を備えている。
(8)本発明の他の実施形態であるコンピュータに実行させるためのプログラムは、コンピュータに、移動端末がハンドオーバ可能な無線通信システムに用いられるとともに前記移動端末との間で無線通信信号を送受信する送受信部を筐体に収納した基地局装置の温度制御を行わせるためのプログラムであって、コンピュータに前記筐体の温度を取得するステップと、前記筐体の温度に応じて、自装置に接続している移動端末におけるハンドオーバ、及び自装置に隣接する隣接基地局装置に接続している移動端末におけるハンドオーバの少なくともいずれか一方を制御するステップと、を実行させるプログラムである。
上記基地局装置の温度制御方法、及びプログラムによれば、上述のように、筐体の温度を制御することができるので、筐体に対する放熱対策に必要なコストを抑制することができ、低コスト化が可能となる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。
〔1. 無線通信システムの構成〕
図1は、無線通信システムの構成を示す図である。この通信システムは、複数の基地局装置1を備えたセル方式のシステムである。本実施形態の無線通信システムは、例えば、LTEが適用されるシステムであり、各基地局装置1と、移動端末2との間において、LTEに準拠した通信が行われる。ただし、通信方式は、LTEに限られるものではない。
通信システムを構成する複数の基地局装置1は、それぞれセル100を形成している。
図1中、互いに隣接して配置されている基地局装置1である、第1基地局装置1a、及び第2基地局装置1bは、セル100a及び100bが互いに重複するように隣接して形成されている。
セル100内に位置する移動端末2は、当該セル100を形成する基地局装置1と通信接続可能である。
図1中、セル100aにおいてセル100bに接しているセルエッジ付近に位置する移動端末2aは、第1基地局装置1aから離れているため信号強度が弱くなることに加え、セル100bにも近いことから第2基地局装置1bからの信号を受信する場合もある。
よって、移動端末2aは、セル100b側に移動すれば、第2基地局装置1bにハンドオーバするが、移動しなくても、ハンドオーバする可能性がある。
このような、セルエッジ付近の移動端末2は、隣接する基地局装置1にハンドオーバし易い環境に位置しているといえる。
〔2. 基地局装置の全体構成〕
図2は、実施形態に係る基地局装置を示すブロック図である。なお、本実施形態の無線通信システムを構成する各基地局装置1は、それぞれ基本的に同じ構成とされている。
図中、基地局装置1は、携帯電話等の移動端末との間で無線接続する機能を有しており、リモートラジオヘッド(Remote Radio Head,以下、RRHともいう)3と、ベースバンドユニット(Base Band Unit,以下、BBUともいう)4とを備えている。
RRH3は、基地局装置1に接続する移動端末との間で送受信される送受信データを無線信号として送受信するための処理を行う機能を有している。
BBU4は、RRH3が送受信する送受信データについてのデジタル信号処理等を行う機能を有している。
RRH3と、BBU4とは、光ファイバ等の伝送路を用いた回線で接続されている。なお、図例では、一つのBBU4に対して一つのRRH3を接続した場合を例示しているが、一つのBBU4に対して複数のRRH3を接続してもよい。
RRH3とBBU4は、互いに前記回線で接続されているので、互いに離れた場所に設置されることが多い。例えば、RRH3は、一般に送受信アンテナ等とともに屋外に設置され、BBU4は、屋内に設置されることがある。
RRH3は、無線送受信部5と、アンテナ6と、無線送受信部5を内部に収納している筐体7とを備えている。
無線送受信部5は、BBU4からデジタルのベースバンド信号として与えられる送信データを直交変調する直交変調器や、直交変調器からの出力をアナログ変換するD/A変換器、D/A変換器からの出力を無線周波数に変換するコンバータ等を備え、送信データを無線信号として出力する無線送信部5aと、無線送信部5aが出力する無線信号を増幅する増幅器5bとを備えている。増幅器5bが出力する無線信号は、アンテナ6から送信される。
また、無線送受信部5は、アンテナ6を介して受信した移動端末からの無線信号を増幅する増幅器5cと、増幅器5cが出力する無線信号をベースバンド周波数に変換するコンバータや、ベースバンド周波数に変換された無線信号をデジタル変換するA/D変換器、A/D変換器の出力を直交復調することで受信データをベースバンド信号として出力する直交復調器等を備え、受信した無線信号を受信データとして出力する無線受信部5dとを備えている。
RRH3は、屋外に配置されることがあるため、筐体7は、雨滴や塵埃の浸入を防ぐことができる程度に内部を密封することができるように構成されており、無線送受信部5を外部環境から保護する機能を有している。
また、筐体7は、増幅器5b,5c等、無線信号の送受信によって熱を発生する機器が内部に収納されていることに加え、上述のように内部が適度に密封されているため、内部で発生する熱の放出を促進するために、例えばアルミニウム合金を用いて形成されている。
さらに、筐体7の内部には、筐体7内の温度を検知するための温度センサ8が配置されている。温度センサ8は、後述する温度制御部12に接続されており、検知した筐体7内の温度を示す温度情報を温度制御部12に与えるように構成されている。
BBU4は、上述したようにデジタル信号処理等を行う機能を有しており、信号処理部10と、ハンドオーバ判定部11と、温度制御部12とを機能的に有している。
BBU4の各機能部は、その一部又は全部がハードウェア回路によって構成されてもよいし、その一部又は全部が、ソフトウェア(コンピュータプログラム)をコンピュータによって実行させることで実現されていてもよい。BBU4の機能を実現するソフトウェア(コンピュータプログラム)は、コンピュータの記憶装置(図示省略)に格納される。
信号処理部10は、RRH3との間で授受されるデジタルの送受信データについてデジタル信号処理を行う機能を有している。
信号処理部10は、無線通信システムの上位ネットワークに接続され、上位ネットワークとの間で、移動端末間で送受信される送受信データの授受を行う。
また、信号処理部10は、自装置1が送信すべき送信データに対して割り当てるリソースについての割当制御や、送信電力についての制御を行う機能を有している。
さらに、信号処理部10は、自装置1に接続する移動端末のハンドオーバの実行に必要な機能、例えば、移動端末との間で行われるハンドオーバに関する情報の送受信や、隣接する基地局装置1との間で基地局装置間の通信インターフェースを介して行われるハンドオーバに関する情報の送受信を行う機能を備えている。
ハンドオーバ判定部11は、自装置1に接続する移動端末のハンドオーバの実行の可否を判定する機能を有している。
また、温度制御部12は、温度センサ8から与えられる筐体7内の温度情報に基づいて、ハンドオーバ判定部11によるハンドオーバの実行の許可のされ易さ等を調整し、筐体7内の温度を制御する機能を有している。また、温度制御部12は、上述の基地局装置間の通信インターフェースを介して、隣接する他の基地局装置に対して制御要求等の通知の送受信を行う機能も有している。
以下、移動端末のハンドオーバの実行手順について説明する。
〔3. ハンドオーバについて〕
以下、ここでは、図1中、セル100aのセルエッジ付近に位置する、第1基地局装置1aに接続している移動端末2aが、第2基地局装置1bにハンドオーバする場合について説明する。
図3は、第1基地局装置1aに接続する移動端末2aが、第2基地局装置1bに向けてハンドオーバする際の処理を示したシーケンス図である。
第1基地局装置1aは、移動端末2aについて、第2基地局装置1bに向けたハンドオーバの実行の可否について判定し、判定結果に基づいて処理を行う。
移動端末2aがハンドオーバするには、まず、移動端末2aの接続先である第1基地局装置1aが、当該移動端末2aに対して周辺セルの受信品質(受信電力)の測定(メジャメント)を要求する(ステップS1)。メジャメント要求に対して移動端末2aは、メジャメントを行い、周辺セルの受信品質について第1基地局装置1aに応答する(ステップS2)。
このとき、移動端末2aは、周辺セルの受信品質として、第1基地局装置1aからの信号を受信したときの受信品質(以下、第1基地局装置1aの受信品質ともいう)と、第2基地局装置1bからの信号を受信したときの受信品質(以下、第2基地局装置1bの受信品質ともいう)とを隣接セルリストに関連付け、この隣接セルリストをメジャメント応答として第1基地局装置1aに送信する。
第1基地局装置1aのハンドオーバ判定部11は、メジャメント応答によって得られた、自装置1aの受信品質を第1判定値と、第2基地局装置1bの受信品質を第2判定値とし、これら第1判定値及び第2判定値を互いに比較する(ステップS3)。
判定値の比較の結果、第1判定値の方が大きければ、ハンドオーバ判定部11は、ハンドオーバの実行について否定判定し、自装置1aとの接続を維持することを決定する。この場合は、ステップS4には進まず、処理を終える。
一方、第1判定値の方が小さければ、ハンドオーバ判定部11は、第2基地局装置1bに向けたハンドオーバの実行について許可判定し、ハンドオーバを実行することを決定する(ステップS4)。
ハンドオーバの実行を決定すると、第1基地局装置1aは、移動端末2aのハンドオーバを要求するためのハンドオーバ要求を、基地局装置間の通信インターフェース等を介して第2基地局装置1bに送信するとともに(ステップS5)、移動端末2aに対しては、ハンドオーバの実行を指示するためのハンドオーバ指示を送信する(ステップS6)。
その後、移動端末2aは、ハンドオーバを実行し、第2基地局装置1bとの間で通信接続を開始する(ステップS7)。
ここで、第1基地局装置1aの温度制御部12は、ハンドオーバ判定部11がハンドオーバの実行の可否を判定する際に、移動端末2aのメジャメントによる測定結果の内、自装置1aの受信品質、及び、第2基地局装置1bの受信品質の少なくもといずれか一方にオフセット値を加えて判定値とし、この判定値に含まれるオフセット値を調整することで、第1判定値と、第2判定値との大小関係を調整する機能を有している。
温度制御部12は、温度センサ8からの筐体7内の温度情報に基づいて、上記オフセット値の調整を行う。
第1基地局装置1aに接続している移動端末2aの内、第1基地局装置1aのセルエッジ付近に位置する移動端末2aは、第1基地局装置1aからの信号の他、隣接基地局装置である第2基地局装置1bからの信号も受信することがあり、ハンドオーバの実行の可能性がある。
ここで、温度制御部12が、第1基地局装置1aの受信品質にオフセット値を加えるとすると、第1基地局装置1aの受信品質が、そのまま第1判定値とされるとハンドオーバの実行が許可判定される程度に小さい値であったとしても、第1判定値は、オフセット値だけ受信品質よりも大きい値となるので、ハンドオーバの実行が否定判定されることがある。つまり、判定値を求める際に、第1判定値については、第1基地局装置1aの受信品質にオフセット値を加えて求め、第2判定値については、第2基地局装置1bの受信品質そのまま用いたとすると、第2判定値は、第1判定値よりも大きいと判定され難くなる。
この場合、第1基地局装置1aのセルエッジ付近に位置する移動端末2aは、ハンドオーバの実行が、オフセット値を加える前と比較して許可され難くなる。
一方、温度制御部12が、第2基地局装置1bの受信品質にオフセット値を加えるとすると、実際の第2基地局装置1bの受信品質が、そのまま第2判定値とされるとハンドオーバの実行が否定判定される程度に低い値であったとしても、第2判定値は、オフセット値だけ受信品質よりも大きい値となるので、ハンドオーバの実行が許可判定されることがある。つまり、判定値を求める際に、第1判定値については、第1基地局装置1aの受信品質そのまま用い、第2判定値については、第2基地局装置1bの受信品質にオフセット値を加えて求めたとすると、第1判定値は、第2判定値よりも大きいと判定され難くなる。
この場合、第1基地局装置1aのセルエッジ付近に位置する移動端末2aは、ハンドオーバの実行が、オフセット値を加える前と比較して許可され易くなる。
上記のように、本実施形態の第1基地局装置1aは、移動端末2aが自装置1aからの信号を受信したときの受信品質(第1受信品質)に基づいて得られる第1判定値と、移動端末2aが第2基地局装置1b(隣接基地局装置)からの信号を受信したときの受信品質(第2受信品質)に基づいて得られる第2判定値との比較結果に基づいて、移動端末2aにおける、第2基地局装置1bに向けたハンドオーバの実行の可否を判定するハンドオーバ判定部11を備えている。
また、第1判定値及び第2判定値の少なくとも一方には、オフセット値が加算されており、温度制御部12は、筐体7内の温度に応じて、オフセット値を調整する。
オフセット値は、両受信品質の内、少なくとも一方に加算されるので、これを調整することで、第1判定値及び第2判定値の大小関係を調整することができ、ハンドオーバ判定部11によるハンドオーバの実行の許可のされ易さを調整することができる。つまり、自装置1aに接続している移動端末2aのハンドオーバは、オフセット値を調整することで、その実行の許可のされ易さが変化する。
よって、温度制御部12は、筐体7内の温度に応じて、自装置1aに接続している移動端末2aのハンドオーバの実行がより許可され易くなるオフセット値に設定したり、より許可され難くなるオフセット値に設定することができる。この結果、温度制御部12は、筐体7内の温度に応じて、自装置1aに接続している移動端末のハンドオーバがより実行され易くなるようにしたり、又は実行され難くしたりといったようにハンドオーバの制御を行うことができる。
次に、BBU4の温度制御部12が行う、筐体7内の温度制御処理について説明する。
〔4. 筐体内の温度制御処理について〕
図4は、温度制御部12が行う、筐体7内の温度制御に関する処理を示すフローチャートである。なお、図4に示す処理は、基地局装置1に接続する複数の移動端末2それぞれのハンドオーバを制御するものであるが、理解を容易とするために、図1に示した、第1基地局装置1aが行う、移動端末2aの第2基地局装置1bに向けたハンドオーバの制御にのみ着目して説明する。
なお、移動端末2aは、上述したように、セルエッジ付近に位置することから、第2基地局装置1bにハンドオーバし易い環境にある。
温度制御部12は、まず、温度センサ8から与えられる温度情報に基づいて、筐体7内の温度を検知し(ステップS11)、筐体7内の温度が予め設定された第1閾値Th1よりも大きいか否かを判定する(ステップS12)。ここで、第1閾値Th1は、筐体7内の無線送受信部5の動作に支障が生じるまでにはいかないが、それ以上に温度が上昇すると、無線送受信部5が正常に動作しないおそれがあることに注意すべき温度に設定されている。
ステップS12において、筐体7内の温度が第1閾値Th1よりも大きくないと判定された場合、温度制御部12は、オフセット値を通常設定とし(ステップS13)処理を終える。なお、オフセット値の通常設定とは、例えば、各移動端末2のハンドオーバの実行可否を判定する場合に、自装置1aの受信品質にも、自装置1aに隣接する隣接基地局装置である第2基地局装置1bの受信品質にもオフセット値を加えないで両受信品質をそのまま判定値として用いる、あるいは、オフセット値として「0」を設定することによって、両受信品質を実質的にそのまま判定値として用いることをいう。また、通常設定として、両受信品質に同じオフセット値を加えて判定値としてもよい。
ステップS12において、筐体7内の温度が第1閾値Th1よりも大きいと判定された場合、温度制御部12は、自己が有しているカウンタの値nを「0」にリセットする(ステップS14)。
次いで、温度制御部12は、オフセット値をハンドオーバの実行が許可判定され易くなる値に設定する(ステップS15)。
この場合、例えば、温度制御部12は、第1基地局装置1aの受信品質をそのまま第1判定値とし、第2基地局装置1bの受信品質のみに所定のオフセット値を加えて第2判定値を求める。これによって、第1判定値は、第2判定値よりも大きいと判定され難くなる。よって、移動端末2aは、第2基地局装置1bに向けたハンドオーバがより許可され易くなる。
なお、両受信品質にオフセット値が加えられる場合には、温度制御部12は、第2基地局装置1bの受信品質に加えられるオフセット値を、自装置1aの受信品質に加えられるオフセット値よりも大きく設定する。これによって、温度制御部12は、オフセット値をハンドオーバの実行が許可判定され易くなる値に設定することができる。
本実施形態では、第1判定値よりも第2判定値が大きい場合に、ハンドオーバの実行を許可判定するように構成されており、温度制御部12は、筐体7内の温度が第1閾値Th1を越えると、第1判定値よりも第2判定値の方が相対的に大きくなるように、オフセット値を加え又は調整する。
これによって、温度制御部12は、筐体7内の温度が第1閾値Th1を越えると、オフセット値をハンドオーバの実行が許可判定され易くなる値に調整することとなるので、自装置1aに接続している移動端末2aのハンドオーバの実行がより許可され易くなる。
この図4に示す処理は、上述したように、基地局装置1(第1基地局装置1a)に接続する複数の移動端末2それぞれのハンドオーバを制御するものである。
よって、基地局装置1に接続している複数の移動端末2それぞれのハンドオーバの実行がより許可され易くなれば、特にセルエッジ付近に位置することでハンドオーバし易い環境に位置する移動端末2は、隣接する他の基地局装置1に容易にハンドオーバする。このため、当該基地局装置1から、隣接する他の基地局装置1にハンドオーバする移動端末2が増加する。これにより、当該基地局装置1に接続する移動端末2の数が減少するので、移動端末2との間で送受信する通信量を減少させることができ、無線送受信部5の発熱量を抑制することができる。この結果、筐体7内の温度を下げることができる。
ステップS15において、オフセット値を設定した後、温度制御部12は、筐体7内の温度が予め設定された第2閾値Th2以下であるか否かを判定する(ステップS16)。
この第2閾値Th2は、第1閾値Th1よりも小さい値に設定されており、筐体7内の温度が低下する傾向であることを認識することができる値に設定されている。
ステップS16において、筐体7内の温度が第2閾値Th2以下であると判定された場合、オフセット値をハンドオーバの実行が許可判定され易くなる値に設定したことによって、移動端末2との間の通信量が減少し、筐体7内の温度が低下傾向にあることを認識できるので、温度制御部12は、処理を終える。
一方、ステップS16において、筐体7内の温度が第2閾値Th2以下でないと判定された場合、温度制御部12は、ステップS17に進み、カウンタの値nが予め設定された値が所定値T以上か否かを判定する(ステップS17)。
ステップS17において、カウンタの値nが所定値T以上でないと判定すると、温度制御部12は、カウンタの値nに「1」を加え(ステップS18)、再度、ステップS15に進む。
つまり、温度制御部12は、筐体7内の温度が第2閾値Th2以下であると判定されるか(ステップS16)、カウンタの値nが所定値T以上であると判定されるまで(ステップS17)、ステップS15〜S18を繰り返す。
ここで、所定値Tは、温度制御部12がステップS15〜S18を繰り返すことで経過する時間を設定するためのパラメータであり、一般的に、オフセット値をハンドオーバの実行が許可判定され易くなる値に設定したことによって、筐体7内の温度を低下させる効果を得ることが見込まれる値に設定される。
また、温度制御部12は、ステップS15による、オフセット値の設定も繰り返すこととなるが、繰り返すごとに同じオフセット値に設定してもよいし、カウンタの値nに応じて、異なるオフセット値に変更してもよい。
例えば、カウンタの値nが比較的少ないときには、第2基地局装置1bの受信品質に加えられるオフセット値を小さく設定し、カウンタの値nが比較的大きくなると、第2基地局装置1bの受信品質に加えられるオフセット値もそれに従って大きくなるように設定し、カウンタの値nが大きくなるに従って、ハンドオーバの許可判定がよりされ易くなるように調整することができる。
以上のように、温度制御部12は、カウンタの値nが所定値Tに到達するまでに筐体7内の温度が第2閾値Th2以下となれば処理を終える。
一方、筐体7内の温度が第2閾値Th2以下とならず(ステップS16)、カウンタの値nが所定値Tに到達した場合には(ステップS17)、ステップS19に進む。
ステップS19に進むと、温度制御部12は、自装置1aが送信すべき送信データを送信する際の送信電力を低下させるように制限する処理、又は、自装置1aによる信号送信において使用する無線リソースを少なくするように制限する処理の少なくともいずれか一方を、信号処理部10に実行させる(ステップS19)。
送信電力を低下させるように制限した場合、無線送受信部5の発熱は抑制される。また、同様に、使用する無線リソースを少なくするように制限した場合も、無線送受信部5の発熱は抑制される。このため、温度制御部12は、ステップS19において送信電力を制限する処理、又は使用する無線リソースを制限する処理の少なくともいずれか一方を実行させることによって、筐体7内の温度を下げることができる。
このように、温度制御部12は、オフセット値の調整を開始してからカウンタの値nが所定値Tに達するまでの所定時間が経過した後において、筐体7内の温度が第2閾値Th2よりも高い場合、自装置1aによる信号送信の送信制御を行う信号制御部としての信号処理部10に、自装置1aによる信号送信において使用する無線リソースを制限する処理、及び自装置1aによる信号送信における送信電力を制限する処理の少なくともいずれか一方を実行させる。
これにより、自装置1aに接続している移動端末2のハンドオーバを制御しても、筐体7内の温度が下がらないときには、使用する無線リソースや送信電力を制限することで、無線送受信部5の発熱を抑制することができ、筐体7内の温度を下げることができる。
ステップS19における処理を実行した後、温度制御部12は、筐体7内の温度が予め設定された第2閾値Th2以下であるか否かを判定する(ステップS20)。
筐体7内の温度が第2閾値Th2以下であると判定された場合、オフセット値をハンドオーバの実行が許可判定され易くなる値に設定したことに加え、送信電力の制限、又は使用する無線リソースの制限によって、筐体7内の温度が低下傾向にあることを認識できるので、温度制御部12は、処理を終える。
一方、ステップS20において、筐体7内の温度が第2閾値Th2以下でないと判定された場合、温度制御部12は、再度ステップS19に戻り、送信電力を制限する処理、又は使用する無線リソースを制限する処理の少なくともいずれか一方を実行させる(ステップS19)。
このように、本実施形態では、第2閾値Th2は、第1閾値Th1よりも低く設定されるとともに、筐体7内の温度が低下傾向にあることを認識することができる値に設定されているので、オフセット値をハンドオーバの実行が許可判定され易くなる値に設定したにもかかわらず筐体7内の温度が低下傾向にないときに、温度制御部12に、使用する無線リソースや送信電力を制限する処理を実行させることができる。
これにより、自装置に現在接続している移動端末の通信品質に影響を与える処理である、使用する無線リソースや送信電力を制限する処理を不必要に実行することを抑制することができる。
温度制御部12は、筐体7内の温度が第2閾値Th2以下となるまでステップS19,S20を繰り返す。
なお、本実施形態では、第2閾値Th2を、第1閾値Th1よりも低く設定した場合を示したが、無線リソースや送信電力を制限する処理の実行をより制限する必要がある場合には、第1閾値Th1の値以上に設定することもできる。
〔5. 隣接基地局装置に対するハンドオーバの制限要求〕
図5は、基地局装置による隣接基地局装置に対するハンドオーバの制限要求を説明するためのシーケンス図である。なおここでは、図1中、第1基地局装置1aと、第2基地局装置1bとの間で行われる処理について例示する。
第1基地局装置1aの温度制御部12は、図4中、ステップS15に示すように、オフセット値をハンドオーバの実行が許可判定され易くなる値に設定すると(ステップS31)、隣接基地局装置である第2基地局装置1bに対して、ハンドオーバの制限要求を通知する(ステップS32)。
この制限要求は、第2基地局装置1bに接続している移動端末2による自装置1aに向けたハンドオーバを制限させるための通知であり、基地局装置間の通信インターフェースを介して送信される。
制限要求を受信した第2基地局装置1bは、第2基地局装置1bに接続する移動端末2にメジャメントさせて得た受信品質に加えるオフセット値をハンドオーバの実行が許可判定され難くなる値に設定する(ステップS33)。
この場合、例えば、第2基地局装置1bは、第2基地局装置1bの受信品質のみに所定のオフセット値を加えて第1判定値とし、第1基地局装置1aの受信品質についてはそのまま第2判定値とする。これによって、第1判定値は、第2判定値よりも大きいと判定され易くなる。よって、第2基地局装置1bに接続している移動端末2は、第1基地局装置1aに向けたハンドオーバの実行が許可判定され難くなる。
よって、第2基地局装置1bに接続している移動端末2は、第1基地局装置1aに向けたハンドオーバが制限される。
ステップS33の後、第2基地局装置1bは、第1基地局装置1aに対して、移動端末2のハンドオーバの制限が完了したことを第1基地局装置1aに通知し(ステップS34)、処理を終える。
上記のように、第1基地局装置1aの温度制御部12は、第2基地局装置1bに接続している移動端末2による第1基地局装置1aに向けたハンドオーバを制限させるための制限要求を、第2基地局装置1bに送信することにより、第2基地局装置1bに接続している移動端末2におけるハンドオーバを制御する。
この場合、第1基地局装置1aの温度制御部12は、制限要求を第2基地局装置1bに送信することにより、第2基地局装置1bに接続している移動端末2におけるハンドオーバを制限し、第2基地局装置1bに接続している移動端末2がハンドオーバによって第1基地局装置1aに接続するのを抑制するように制御することができる。よって、例えば、第1基地局装置1aが筐体7内の温度を下げようとしているときに、第1基地局装置1aに接続している移動端末2の数が増加するのを抑制でき、移動端末2との間の通信量を抑制することができる。
〔6. 効果について〕
上記のように構成された本実施形態による基地局装置1によれば、温度制御部12が筐体7内の温度に応じて、自装置1に接続している移動端末2におけるハンドオーバ、及び隣接する基地局装置1に接続している移動端末2におけるハンドオーバを制御するので、例えば、筐体7内の温度が必要以上に上昇した場合、自装置1に接続する移動端末2が減少するように移動端末2におけるハンドオーバを制御することによって、自装置1に接続する移動端末2の数を減少させ、移動端末2との間で送受信する通信量を減少させることができる。この結果、無線送受信部5の発熱を抑制することで、筐体7内の温度を下げることができ、筐体7内の温度を制御することができる。よって、筐体7に対する放熱対策に必要なコストを抑制することができ、低コスト化が可能となる。
〔7. その他〕
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、筐体7内の温度を、筐体7内に配置された温度センサ8によって検知するように構成した場合を例示したが、温度制御部12が判定に用いる温度(筐体内の温度)は、筐体7内の温度として、予測、推定可能な温度であればよく、例えば、筐体7の外部に温度センサを設け、このセンサによる温度を判定に用いてもよいし、赤外線サーモグラフィー装置等を用いて外部から筐体7内の温度を測定しその結果を判定に用いてもよい。
また、外気温、天候予測温度等を判定に用いてもよい。
さらに、無線送受信部5の稼働状況と外気温とに基づいて筐体7内部の温度を推定してもよいし、無線送受信部5の予測される稼働状況と天候予測等から得られる予測気温とに基づいて筐体7内部の温度を予測してもよい。
また、上記実施形態では、基地局装置1が、自装置に接続している移動端末2のハンドオーバの制御(図4参照)と、自装置に隣接している他の基地局装置1に接続している移動端末2のハンドオーバの制御(図5参照)の両方を実行する場合を示したが、いずれか一方の制御を実行すれば、自装置1に接続している移動端末2の数を減少させることができる。よって、少なくともいずれか一方の制御を実行するように構成されていればよい。
また、上記実施形態では、1つのRRH3が、BBU4に接続された構成の基地局装置1を例示して説明したが、RRH3がより多数接続された基地局装置1に対しても、本発明は適用可能である。また、RRH3の機能と、BBU4の機能とが一体的に構成された基地局装置1であっても、本発明は適用可能である。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1a,1b 基地局装置
2,2a 移動端末
3 RRH
4 BBU
5 無線送受信部
5a 無線送信部
5b 増幅器
5c 増幅器
5d 無線受信部
6 アンテナ
7 筐体
8 温度センサ
10 信号処理部
11 ハンドオーバ判定部
12 温度制御部
100,100a,100b セル

Claims (8)

  1. 移動端末がハンドオーバ可能な無線通信システムに用いられる基地局装置であって、
    前記移動端末との間で無線通信信号を送受信する送受信部と、
    前記送受信部を収納した筐体と、
    前記筐体の温度に応じて、自装置に接続している移動端末におけるハンドオーバ、及び自装置に隣接する隣接基地局装置に接続している移動端末におけるハンドオーバの少なくともいずれか一方を制御する制御部と、を備えている基地局装置。
  2. 前記自装置に接続している移動端末が自装置からの信号を受信したときの第1受信品質に基づいて得られる第1判定値と、前記自装置に接続している移動端末が隣接基地局装置からの信号を受信したときの第2受信品質に基づいて得られる第2判定値と、の比較結果に基づいて、前記自装置に接続している移動端末における、前記隣接基地局装置に向けたハンドオーバの実行の可否を判定する判定部をさらに備え、
    前記第1判定値及び前記第2判定値の少なくとも一方には、オフセット値が加算されており、
    前記制御部は、前記筐体の温度に応じて、前記オフセット値を調整する請求項1に記載の基地局装置。
  3. 前記制御部は、前記筐体の温度が所定の第1閾値を越えると、前記オフセット値を前記ハンドオーバの実行が許可判定され易くなる値に調整する請求項2に記載の基地局装置。
  4. 前記制御部は、前記オフセット値を調整してから所定時間が経過した後において、前記筐体の温度が所定の第2閾値よりも高い場合、自装置による信号送信の送信制御を行う信号制御部に、自装置による信号送信において使用する無線リソースを制限する処理、及び自装置による信号送信における送信電力を制限する処理の少なくともいずれか一方を実行させる請求項2又は請求項3に記載の基地局装置。
  5. 前記第2閾値は、前記第1閾値よりも低い請求項4に記載の基地局装置。
  6. 前記制御部は、前記隣接基地局装置に接続している移動端末による自装置に向けたハンドオーバを制限させるための制限要求を、前記隣接基地局装置に送信することにより、隣接基地局装置に接続している移動端末におけるハンドオーバを制御する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の基地局装置。
  7. 移動端末がハンドオーバ可能な無線通信システムに用いられるとともに前記移動端末との間で無線通信信号を送受信する送受信部を筐体に収納した基地局装置の温度制御方法であって、
    前記筐体の温度を検知するステップと、
    前記筐体の温度に応じて、自装置に接続している移動端末におけるハンドオーバ、及び自装置に隣接する隣接基地局装置に接続している移動端末におけるハンドオーバの少なくともいずれか一方を制御するステップと、を備えている基地局装置の温度制御方法。
  8. コンピュータに、移動端末がハンドオーバ可能な無線通信システムに用いられるとともに前記移動端末との間で無線通信信号を送受信する送受信部を筐体に収納した基地局装置の温度制御を行わせるためのプログラムであって、
    コンピュータに
    前記筐体の温度を取得するステップと、
    前記筐体の温度に応じて、自装置に接続している移動端末におけるハンドオーバ、及び自装置に隣接する隣接基地局装置に接続している移動端末におけるハンドオーバの少なくともいずれか一方を制御するステップと、
    を実行させるプログラム。
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