JP2015019304A - 画像符号化装置、画像符号化方法及びプログラム、画像復号装置、画像復号方法及びプログラム - Google Patents

画像符号化装置、画像符号化方法及びプログラム、画像復号装置、画像復号方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】解像度が大きいピクチャを複数の画像復号装置を用いて並列復号するユースケースにおいて、各画像復号装置のメモリコスト及びチップ間通信装置による消費電力を低減する。
【解決手段】画像符号化装置は、複数のピクチャからなる動画像を符号化する装置であって、符号化の単位である複数のタイルからなり、独立して符号化可能であるタイルセットが、所定の最大水平画素数以下であり、かつ所定の最大垂直画素数以下となるようにタイルセットを決定する決定手段と、前記ピクチャを前記決定手段で決定されたタイルセットに分割する分割手段と、前記分割手段によって分割されたタイルセットに基づいて前記ピクチャを符号化する符号化手段とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は画像符号化装置、画像符号化方法及びプログラム、画像復号装置、画像復号方法及びプログラムに関し、特に各ピクチャが矩形状のタイルに分割された画像の符号化方法・復号方法に関する。
現在デジタル技術の進展によりデジタルカメラ・デジタルビデオカメラにおける高解像度でのデジタル動画撮影が広く普及している。デジタル動画はフラッシュメモリに代表される記録媒体に効率良く記録するため一般に圧縮(符号化)されており、動画の符号化方式として、H.264/MPEG−4 AVC(以下H.264)が広く使用されている。
近年、H.264の後継としてさらに高効率な符号化方式の国際標準化を行う活動が開始されて、JCT−VC(Joint Collaborative Team on Video Coding)がISO/IECとITU−Tの間で設立された。JCT−VCでは、High Efficiency Video Coding符号化方式(以下、HEVC)の標準化が進められている。
HEVCにおける符号化処理の処理順序を図10に示す。図10に示されるように符号化処理は1ピクチャを64画素×64画素等の予め定められた正方形であるCoding Tree Block(以下、CTB)単位に分割して符号化処理が行われる。ピクチャ内においては左上のCTBから順に右上→左下→右下の順(ラスタ・スキャン順)で符号化が行われ、符号化ストリーム(以下、単にストリーム)を出力する。復号処理においては符号化処理と同じ処理順序で復号が行われ、復号した画像を出力する。
HEVCの標準化にあたっては、種々の符号化ツールが、符号化効率向上のみならず実装の容易性や処理時間の短縮といった観点も含めて幅広く検討されている。その中には、符号化・復号の並列処理、エラー耐性を高める等の目的のため1枚のピクチャを符号化順に水平方向に分割するスライス分割と呼ばれる手法、1枚のピクチャを矩形領域に分割するタイル分割と呼ばれる手法等がある(非特許文献1)。
スライスやタイルを用いることによって、符号化・復号の並列処理による高速化を実現すると共に、符号化プログラム・復号プログラムが必要とするメモリ容量を削減することが可能となっている。HEVCにおいては、このスライス分割及びタイル分割を併用することも可能である。
また、前記タイル分割を利用して、ストリームの連続するピクチャから一部のタイルのみを独立して復号可能にするMCTS(Motion−Constrained Tile Sets)と呼ばれる手法がある(非特許文献1)。このMCTSにおいては、ピクチャ内の1つ以上のタイルから構成されるタイルセットが定義され、符号化されたストリームからこのタイルセットだけを部分動画として再生することが可能である。
MCTS SEIメッセージがストリームに含まれていると、当該ビデオ・シーケンスにおいては以下の制約により符号化されていなければならない。
・ビデオ・シーケンス内の各ピクチャが同様のタイル分割を使用して符号化する。
・MCTSの符号化においては、参照ピクチャ上において当該タイルセット外の参照画素を必要とする動きベクトルを使用して符号化しない。
復号において、このMCTS SEIメッセージがストリームに含まれている場合、連続するピクチャからMCTSとして指定されたタイルセットのみを抽出して部分動画として高速に復号・再生することができる。MCTSを用いることで、例えばユーザの注目領域のみを高速に復号するROI(Region of interest)を実現することができる。
JCT−VC 寄書 JCTVC−M1005−v1.doc インターネット<http://phenix.int−evry.fr/jct/doc_end_user/documents/13_Incheon/wg11/>
水平4096画素×垂直2048画素(以下、4096×2048画素と表記する)のように、解像度が大きい1枚以上のピクチャ群から構成される動画像を復号する際には、複数の画像復号装置を使用して並列に復号できることが望ましい。例えば2048×1024画素の処理性能を備える、4個の画像復号装置を用いて4096×2048画素のピクチャを並列に復号できると、画像復号装置の再利用が容易になり低コスト化を実現が可能になる。
図8に複数の画像復号装置を用いる画像復号システムの例を示す。各画像復号装置801はチップ外メモリであるDRAM803及びチップ内メモリであるSRAM802備える。また画像復号装置801間のデータ転送はチップ間通信装置804によって接続される。なお、ストリームを入力するためのインターフェース及び復号した画像を出力するためのインターフェースについては図8から省略し、記述も省略する。
前述のようにHEVCにおいては、ピクチャ内はCTB単位でのラスタ・スキャン順で符号化及び復号が行われることを基本とする。さらに、HEVCにはイントラ予測等のように、処理対象CTBの処理において、上方に隣接するCTBの画素や符号化パラメータを参照する処理が複数存在する。上方のCTBの画素や符号化パラメータを参照するためには、1ライン分保持するための水平ラインバッファが必要となる。この水平ラインバッファは画像復号装置をシステムLSIとして実装する際には図8のSRAM802として実装されることが一般的であり、4096×2048画素のように解像度が大きいピクチャを復号対象とする際には大容量のSRAM802が必要となる。
例えば4096×2048画素のピクチャがタイル分割により、4096×512画素のタイルセット4個に分割されているストリームを復号するケースを想定する。各タイルセットを4個の画像復号装置801で並列して復号するためには、各画像復号装置801は4096画素に対応する水平ラインバッファをSRAM802として備える必要があり、メモリコストが増大してしまうという課題があった。
また、図8において各画像復号装置801が復号したタイルはDRAM803に書き込まれる。一方、ピクチャをタイルセットに分割し、複数の画像復号装置801で複数のタイルセットを並列して復号する際、動き補償において、参照ピクチャ上の異なるタイルセット内の画素を参照する動きベクトルが使用されることがある。
このようなストリームを復号する際には、各画像復号装置801は自身に接続されたDRAM803上のタイルセットの復号画素のみではなく他の画像復号装置801に接続されたDRAM803に記録されているタイルセットの復号画素を参照する必要がある。図8において他の画像復号装置801に接続されたDRAM上のデータを参照するためにはチップ間通信装置804が不可欠となる。このチップ間通信装置804は一般的に高コストかつ高消費電力であるため、使用しないことが望ましい。
上記のようにピクチャがタイルセットに分割されていて、分割された各タイルセットを複数の画像復号装置801で並列して復号する際にも、メモリコストが増大する、チップ間通信装置804による消費電力が増大してしまうという課題があった。
本発明は上記課題を鑑みて提案されたものであり、解像度が大きいピクチャを複数の画像復号装置を用いて並列復号するユースケースにおいて、各画像復号装置のメモリコスト及びチップ間通信装置による消費電力を低減することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の画像符号化装置は、複数のピクチャからなる動画像を符号化する符号化装置であって、符号化の単位である複数のタイルからなり、独立して符号化可能であるタイルセットが、所定の最大水平画素数以下であり、かつ所定の最大垂直画素数以下となるようにタイルセットを決定する決定手段と、前記ピクチャを前記決定手段で決定されたタイルセットに分割する分割手段と、前記分割手段によって分割されたタイルセットに基づいて前記ピクチャを符号化する符号化手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば解像度が大きいピクチャを複数の画像復号装置を用いて並列復号するユースケースにおいて、各画像復号装置のメモリコスト及びチップ間通信による消費電力を低減することを目的とする。
実施形態1の画像復号装置を示す図 実施形態1のタイル分割及びタイルセットを示す図 実施形態1の符号化ストリームの例を示す図 実施形態1の各ピクチャの復号フローチャートを示す図 実施形態2の画像符号化装置を示す図 実施形態3のタイルセット最大水平・垂直画素数を示す図 実施形態4のタイルセット最大水平・垂直画素数を示す図 複数の画像復号装置から構成される画像復号システムを示す図 複数の画像符号化装置から構成される画像符号化システムを示す図 HEVCにおける符号化・復号の処理順序を示す図 本願発明の画像符号化装置、復号装置に適用可能なコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図
以下、添付の図面を参照して、本願発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本願発明は図示された構成に限定されるものではない。
<実施形態1>
本発明の実施形態1において、動画像中の各ピクチャは複数のタイルに分割され、ピクチャ内の全タイルがMCTSを構成するタイルセット(以下、単にタイルセット)の一部として符号化され、ストリームが生成される。さらに本発明のストリームにおいて、ピクチャ内のMCTSを構成する各タイルセットのタイルセット最大水平・垂直画素数は予め定められた画素数以下に制限される。本実施形態は各タイルセットのタイルセット最大水平・垂直画素数が、それぞれ2048画素以下に制限されるとする。なお本実施形態におけるCTBのサイズは32×32画素とする。
図2に実施形態1におけるタイル分割及びタイルセットを示す。図2においては水平4096×2048画素のピクチャが512×1024画素の16個のタイルに分割され、かつピクチャ内の全タイルはいずれかのタイルセットに含まれる。各タイルセットは4個のタイルから構成され、各タイルセットの大きさは2048×1024画素である。
前述のように、MCTSを構成するためにはシーケンス内の各ピクチャが同様のタイル分割を使用して符号化されている必要がある。よってシーケンス内の全ピクチャは図2に示す分割方法でタイル分割され、符号化される。
本発明の画像符号化フォーマットではCTB単位で符号化が行われ、各タイルのサイズはCTBの逓倍である。図2において図中の番号はピクチャ中における各CTBの空間座標を示す。各タイル内部における符号化及び復号順序はCTBを単位とするラスタ・スキャン順である。図2のタイル1においては(0,0)→(0,1)→〜→(0,15)→(1,0)→(1,1)→〜→(1,15)→〜→(30,15)→(31,15)の順序で符号化及び復号が行われる。
図3に実施形態1における画素数の制限付きのMCTSタイルセットから構成される含んだストリームの例を示す。当該ストリームの構成は非特許文献1に記載されている。図示されるように、シーケンス・パラメータ・セットにピクチャの水平・垂直画素数が、ピクチャ・パラメータ・セットにタイル情報が挿入される。
ピクチャ・パラメータ・セット内のタイル情報として、まずピクチャ内の水平タイル数、垂直タイル数の情報が挿入される。図3のnum_tile_columns_minus1、num_tile_rows_minus1は、それぞれピクチャ内の水平タイル数、垂直タイル数から1を減じた数を示す。水平タイル数もしくは垂直タイル数が2以上の場合(タイル分割が行われる場合)には続いて各タイルの大きさが同じであるか否かを示す情報であるuniform_spacing_flagが挿入される。本実施形態では各タイルが同じサイズを使用することを仮定しておりuniform_spacing_flag=1である。uniform_spacing_flag=1の場合の各タイルの水平・垂直画素数はピクチャ水平・垂直画素数及び前記水平・垂直タイル数から除算により求めることができる。なおuniform_spacing_flag=0であり、各タイルの水平・垂直画素数を直接指定する時にも本願発明は適用可能である。uniform_spacing_flagに続いて、タイル間においてフィルタ処理を行うか否かを示すloop_filter_across_tiles_flagが挿入される。タイル情報を含むピクチャ・パラメータ・セットに続いて、MCTS情報を含むSEIメッセージが挿入される。例えば、MCTS情報中の符号化パラメータを下記の通り設定することにより、図2で示したMCTSを構成するタイルセットを指定することが可能である。
・num_sets_in_message_minus1=3
(SEIメッセージに格納される、MCTSとして符号化されるタイルセット数から1を減じた数である。3を設定することにより、図2においてタイルセット数が4であることを示す。)
図2の1番目のタイルセット(タイルセットID=0)について、以下のようにMCTS SEIメッセージ中のパラメータを設定する。
・mcts_id=0
(ピクチャ内で複数定義することが可能なタイルセットを識別する、タイルセットIDである。0〜255の任意の値を設定することが可能である。例えば0を設定することにより、図2における1番目のタイルセットIDが0であることを示す。)
・num_tile_rects_in_set_minus1=0
(本シンタックスは各タイルセットに含まれる矩形タイル群数から1を減じた数である。本実施形態のタイルセットはいずれも1つの矩形タイル群数から構成されるため、0を設定する。)
・top_left_tile_index[0][0]=0
(タイルセット内の左上に位置するタイルのインデックスである。0を設定することによって図2のタイル0が、1番目のタイルセットを左上に位置することを示す。)
・bottom_right_tile_index[0][0]=3
(タイルセット内の右下に位置するタイルのインデックスである。3を設定することによって図2のタイル3が、1番目のタイルセットを構成する矩形タイル群の右下に位置することを示す。)
同様に、残りのタイルセットにも上記情報を設定する。例えば図2の4番目のタイルセット(タイルセットID=3)の設定は以下のようになる。
・mcts_id=3
・num_tile_rects_in_set_minus1=0
・top_left_tile_index[3][0]=12
・bottom_right_tile_index[3][0]=15
図1に前記画像符号化フォーマットに従ったストリームを復号する画像復号装置の内容を示す。図1記載の画像復号装置は図示されるようにストリーム解析部101、全体制御部102、タイル情報解析部103、動き補償部104、予測残差復号部105、加算部106、画面内補償部107、加算部108、画面内補償用メモリ109、選択部110、フィルタ処理部111、画素出力部112、動き補償用メモリ113、画像出力用メモリ114から構成される。
ストリーム解析部101はストリームを入力し、シーケンス・パラメータ・セットやピクチャ・パラメータ・セット、ヘッダ情報やSEIメッセージの解析を行い、タイル情報やMCTSに関する情報を算出する。ストリーム解析部101はまた、ストリームに含まれる動きベクトル及び符号化された予測残差の分離を行う。全体制御部102はストリーム解析部101からヘッダ情報を解析した結果である符号化モード・符号化パラメータ(動き予測もしくは画面内予測、画面内予測モード)を解析する。全体制御部102は解析した符号化モード・符号化パラメータに応じて各処理の制御を行う。
タイル情報解析部103はストリーム解析部101から水平・垂直タイル数等のタイル情報を受け取りタイルの水平・垂直画素数の算出を行う。また、タイル情報解析部103はストリーム解析部101からMCTSに関する情報を受け取り、MCTSを構成する各タイルセットの水平・垂直画素数の算出を行う。算出されたタイル及びタイルセットの情報は関連する各処理に伝達される。またタイル情報解析部103は後述するように、ストリームにおけるタイルセットの水平・垂直画素数が復号のサポート対象となる制約を満たしているか否かを確認し、制約を満たしていない場合には全体制御部102にエラー信号を出力する。
復号処理対象ブロックの符号化モードが動き予測である場合、動き補償部104は動きベクトル及びタイル情報に応じて、動き予測のための復号された画像が記録されている動き補償用メモリ113に対するアドレスを生成する。動き補償用メモリ113から読み込んだ参照画像を用いて動き補償部104は動き補償のための参照ブロックを生成する(動きベクトルが非整数値を示す場合にはフィルタ処理等を施す)。
本実施形態において動き補償部104は、参照ピクチャ上において処理対象のタイルセット以外のタイルセットにおける画素を必要とする動きベクトルが入力されると、復号のサポート対象外であるとして、全体制御部102にエラー信号を出力する。
予測残差復号部105は前記符号化された予測残差の算術復号及び逆量子化、逆直交変換を行い、予測残差を生成する。加算部106は動き補償部104から出力される参照ブロックと予測残差復号部105で復号された予測残差の加算を行う。
復号処理対象ブロックの符号化モードが画面内予測で符号化されたブロックである場合、画面内補償部107は画面内予測モードに対応した画素を画面内補償用メモリ109から読み込み参照ブロックを生成する。なお非特許文献1に記載されているように、画面内補償部107において、タイル外を参照する画面内補償は予め定められた画素を使用して行う。加算部108は画面内補償部107から出力される参照ブロックと予測残差の加算を行う。加算後の復号された画素は後続ブロックの画面内補償のため画面内補償用メモリ109へと記録される。
選択部110は符号化モードに応じて加算部106もしくは加算部108のいずれかの出力を選択する。加算後の復号された画像は後続ブロックの画面内補償のため画面内補償用メモリ109へと記録される。フィルタ処理部111は選択部110の出力を受け取りデブロッキング・フィルタ等のフィルタ処理を行う。
なお本実施形態においてタイル間においてフィルタ処理を行うか否かを示すloop_filter_across_tiles_flagは0であることを前提とする。フィルタ処理部111におけるフィルタ処理において、タイル外に位置する画素は予め定められた値への置換を行う。
画素出力部112はタイル情報を参照してメモリアドレスを算出し、タイルの復号画素を動き補償用メモリ113及び画像出力用メモリ114に記録する。
本実施形態におけるストリーム解析部101、全体制御部102、タイル情報解析部103におけるタイル情報解析方法及びピクチャ内のタイル符号化データの復号方法を図4のフローチャートを用いて示す。
まずステップS401において、ストリーム解析部101はストリーム中のヘッダ情報及びSEIメッセージを解析する。
ステップS402において、全体制御部102は、符号化対象ピクチャの水平画素数及び垂直画素数がそれぞれタイルセット最大水平画素数、タイルセット最大垂直画素数以下であるか否かを判断する。タイルセット最大水平画素数、タイルセット最大垂直画素数以下である場合にはステップS407に進み、そうでない場合にはステップS403に進む。
ステップS403において、全体制御部102は、ストリーム中にMCTS SEIメッセージが存在するか否かを判断する。存在する場合にはステップS404に進み、存在しない場合にはサポート対象外のストリームであることのエラー信号を外部に通知して終了する。
ステップS404において、タイル情報解析部103はステップS401において解析されたヘッダ情報からタイル情報(ピクチャ内のタイル数及び各タイルの水平・垂直画素数)を算出する。タイル情報解析部103はまた、ステップS404においてMCTS SEIメッセージに含まれる、MCTS情報を解析し、MCTSを構成するタイルセットの数及び各タイルセットの水平・垂直画素数をタイルセット情報として算出する。
ステップS405において、ステップS404で算出されたタイル情報及びタイルセット情報に基づいて、タイル情報解析部103はピクチャ内の全タイルがMCTSとして符号化されているか否かを判断する。ピクチャ内の全タイルがMCTSである場合にはステップS406に進み、MCTSでないタイルが存在する場合には、サポート対象外のストリームであることのエラー信号を外部に通知して終了する。
ステップS406において、タイル情報解析部103はピクチャ内の全タイルセットの水平画素数及び垂直画素数がそれぞれタイルセット最大水平・垂直画素数以下であるか否かを判断する。タイルセット最大水平・垂直画素数以下である場合にはステップS407に進み、そうでない場合にはサポート対象外のストリームであることのエラー信号を外部に通知して終了する。
ステップS407及びステップS408において、全体制御部102はピクチャ内の全タイルの復号処理を繰り返し行うように画像復号装置内の各処理を制御する。ストリームが複数のピクチャから構成される場合には最終ピクチャまでステップS407〜ステップS408を繰り返す。
上述した構成及び処理フローを備える画像復号装置を4個使用し、図8で示した画像復号システムで解像度の大きいピクチャを並列復号する動作について述べる。各画像復号装置801が図1で示した画像復号装置に対応し、図1の画面内補償用メモリ109は図8におけるSRAM802として実装される。また図1の動き補償用メモリ113は図8におけるDRAM803として実装される。各画像復号装置801が復号したタイルの復号画素は直接接続されたDRAM803にのみ書き込まれる。
図8において図4のステップS401からステップS406で示したヘッダ情報の解析及びタイル情報、タイルセット情報の解析は、いずかの一つの画像復号装置801で実行する。また解析されたヘッダ情報や各画像復号装置801が復号するタイルセット情報は他の画像復号装置801に伝達される。
図2で示した4096×2048画素のピクチャを4個のタイルセットに分割して符号化されたストリームを復号する際に、図8の各画像復号装置801は1個のタイルセットの復号を担当し、タイルセット単位で並列に復号を実行する。前記ヘッダ情報には各タイル符号化データへ直接アクセスするためのポインタ情報(非特許文献1記載のentry_point_offset_minus1)が含まれている。各画像復号装置801は自身が復号するタイルセットに相当するタイルの符号化データを外部から入力してもよいし、ヘッダを解析した画像復号装置からチップ間通信装置804を介してタイルの符号化データを受け取ってもよい。
各タイルセットの水平画素数は本実施形態のタイルセット最大水平画素数以下に限定されるため、図8の各画像復号装置におけるSRAM802(図1の画面内補償用メモリ109)は2048画素分の容量を備えればよい。よって各画像復号装置801が4096画素分のSRAM802を搭載する場合に比べると、大幅にメモリコストを削減することが可能である。
さらに本実施形態において、図1の動き補償部104は参照ピクチャ上のタイルセット外の画素を必要とする動きベクトルを復号対象としない。よって図8の各画像復号装置801は自身に接続されたDRAM803のみを参照すればよく、他の画像復号装置に接続されたDRAM803を参照する必要が無い。
結果として各画像復号装置801は消費電力が高いチップ間通信装置804を使用することなく動き補償を実行することができ、大幅な低消費電力化を実現することが可能になる。
なお、タイルやタイルセットの分割数や水平・垂直画素数及びタイルセットIDなどは上記に限定されず、使用可能なCTBのサイズも上記に限定されない。また復号のサポート対象とするタイルセット最大水平画素数やタイルセット最大垂直画素数も上記に限定されず、いかなる値も使用することが可能である。またタイルセットの最大サイズに関する制限を、タイルセットの水平画素数もしくは垂直画素数のいずれかにのみ適用することも可能であるし、例えばタイルセットの水平画素数と垂直画素数の積に適用することも可能である。
またピクチャ内の全タイルがMCTSを構成するタイルセットに属し、かつタイルセットの水平・垂直画素数が所定の画素数以下になるように制限されるストリームを復号対象とすることで、より解像度の大きいピクチャの復号をサポートすることも可能である。この場合にも、図8の個々の画像復号装置801は8096画素に対応したSRAM802を搭載する必要が無く、タイルセットの最大水平画素数である2048画素に対応したSRAM802のみを備えれば良い。
また復号対象ピクチャの解像度が変わらない場合にも、画像復号装置の数を増加させることにより、1秒あたりに復号可能なピクチャ枚数を画像復号装置の数に応じて柔軟に増加させることができる。
各画像復号装置は前記非特許文献1のHEVCに準ずることを前提とするが、本発明はこれに限定されず、タイル分割及びタイルセットが利用可能な、いかなる動画符号化手法にも適用することが可能である。
<実施形態2>
図5に本願発明の画像符号化フォーマットを用いて各ピクチャを符号化する画像符号化装置の内容を示す。図5記載の画像符号化装置は図示されるようにタイルサイズ決定及び全体制御部501、画素入力部502、動き探索部503、画面内予測部504、選択部505、画面内予測用メモリ506、減算部507、予測残差符号化及び局所復号部508、ストリーム多重化部509、加算部510、フィルタ処理部511、動き探索用メモリ512から構成される。
タイルサイズ決定及び全体制御部501には画像符号化装置外部から使用するピクチャの水平・垂直画素数に関する情報が設定される。前述のように、本実施形態における各タイルセットのタイルセット最大水平・垂直画素数は、それぞれ2048画素以下に制限される。設定されたピクチャの水平画素数、もしくは垂直画素数が2048画素を超えている場合には複数のタイルへの分割及び複数のタイルセットの使用が必要になる。タイルサイズ決定及び全体制御部501は分割後のタイルセットの水平画素数及び垂直画素数が予め規定された最大値を超えないように、例えば図2のようにタイル分割を決定し、続いてMCTSを構成するタイルセットを決定する。
なお、画像符号化装置外部からタイル及びタイルセットの大きさを直接指定することも可能であることも可能であるが、タイルセット最大水平・垂直画素数を上回らないように設定されなければならない。またタイルサイズを直接指定する場合には前述のように前記uniform_spacing_flagは0とする必要がある。
決定されたタイル情報及びタイルセット情報は関連する処理に伝達されると共に、ヘッダ情報及びSEIメッセージの一部として、ストリーム多重化部509でストリームに多重化される。画素入力部502はタイルサイズに応じた入力画像を読み込む。動き探索部503は動き探索用メモリ512から同じタイルセットに属する参照画像のみを読み込み、参照ブロックを生成して最適な動きベクトルの探索を行う。この動きベクトル探索においては、参照ピクチャ上でタイルセット外の参照画素を必要としない範囲でのみ探索が行われ、最も発生符号量が少なくなると推定される動きベクトルを決定する。
画面内予測部504は画面内予測用メモリ506から参照画像を読み込み、画面内予測モードに対応した参照ブロックを生成して最適な画面内予測モードの探索を行い、最も発生符号量が少なくなると推定される画面内予測モードを決定する。選択部505は画面内予測部504と動き探索部503で算出された推定符号量を比較し、動き予測もしくは画面内予測を示す符号化モードを決定すると共に、動き探索部503か画面内予測部504のいずれかの参照ブロックを選択する。なお、符号化モードはエントロピー符号化によって選択部505において符号化されても良い。減算部507は入力ブロックと参照ブロックの予測(減算)を行う。予測残差符号化及び局所復号部508は減算部507の出力である予測残差の直交変換、量子化によって量子化直交変換係数を算出し、エントロピー符号化(可変長符号化もしくは算術符号化)を行う。予測残差符号化及び局所復号部508は同時に、後続のブロックの画面内予測もしくは動き予測のために予測誤差の量子化直交変換係数の逆量子化及び逆直交変換を行い、予測誤差を局所復号する。
ストリーム多重化部509は予測誤差の符号化データ、符号化モード、動きベクトルをタイルの符号化データとして多重化する。ストリーム多重化部509はさらに、符号化で使用されたタイル分割をヘッダ情報として、及びタイルセットに関する情報をMCTS SEIメッセージとして前記タイルの符号化データに多重化し、実施形態1の図3で示した符号化ストリームとして出力する。
加算部510は予測残差符号化及び局所復号部508は局所復号された予測誤差と選択部505から出力される参照ブロックの加算(動き補償もしくは画面内補償)を行う。加算部510によって復号された画素はフィルタ処理部511に出力されると同時に、後続のブロックの画面内予測のために画面内予測用メモリ506に記録される。
フィルタ処理部511は復号されたブロックについてデブロッキング・フィルタ等のフィルタ処理を施す。フィルタ処理された復号画像は動き探索用メモリ512に記録される。
本実施形態のように、符号化時に決定するタイルセットの水平・垂直画素数を予め規定された最大値以下に限定し、かつMCTSの制約に則って独立して符号化を行う。これにより実施形態1で示した画像符号化フォーマットに準じたストリームを生成することができる。このストリームは実施形態1で示したように複数の画像復号装置での並列復号処理を容易に行うことができ、画像復号システムの低コスト化、低消費電力化を実現することができる。
なお、タイルやタイルセットの分割数や水平・最大画素数及びタイルセットIDなどは上記に限定されず、使用可能なCTBのサイズも上記に限定されない。また復号可能なタイルセット最大水平画素数やタイルセット最大垂直画素数も上記に限定されず、いかなる値も使用することが可能である。またタイルセットの最大サイズに関する制限を、タイルセットの水平画素数もしくは垂直画素数のいずれかにのみ適用することも可能であるし、例えばタイルセットの水平画素数と垂直画素数の積に適用することも可能である。
本実施形態の画像符号化システムにおいては、異なるタイルセットは異なる画像復号装置で復号することを想定している。よって画像符号化装置はタイル間でデブロッキング・フィルタが適用されない設定(loop_filter_across_tiles=0)で符号化が行われることを基本とする。しかしながら、このような設定ではタイルセット間のみならず、タイルセットに包含されるタイル間の境界においてもデブロッキング・フィルタが適用されなくなってしまう。
このような場合には、画像符号化装置はタイル間でデブロッキング・フィルタを適用する設定(loop_filter_across_tiles=1)で符号化を行うことも可能である。このように符号化されたストリームでも、実施形態1の画像復号装置は画像復号装置間で並列して実行することができる。
ただし、タイルセット境界においては異なるタイルセットの復号画素を参照せず、タイルセット外の値を予め定められた画素値に置換してフィルタ処理が行われる。
また本実施形態における画像符号化装置を複数使用して並列に符号化することで、大きい解像度のピクチャを高速に符号化することも可能である。図9は複数の画像符号化装置を用いる画像符号化システムの例であり、4個の画像符号化装置901から構成される。
なお図9において、図8と同じ構成要素は図8と同じ符号を付加し、説明は省略する。また原画像を入力するためのインターフェース及び符号化ストリームを出力するためのインターフェースについては図9から省略し、記述も省略する。
図5で示した画像符号化装置が図9の画像符号化装置901に対応する。図5の動き探索用メモリ512は図9のDRAM803として実装され、また図5の画面内予測用メモリ506は図9のSRAM802として実装される。
前述のように図5の画像符号化装置において、ピクチャ内の全タイルはいずれかのタイルセットに含まれ、かつ各タイルセットの動き補償は参照ピクチャ上でタイルセット外の参照画素を必要としない範囲で動きベクトル探索が行われる。よって図9の各画像符号化装置901が、例えば図2で示したタイルセットの符号化を実行する場合、動きベクトル探索においては自身に直接接続されたDRAM上の参照ピクチャのみを参照すればよい。よって4096×2048画素のような解像度の大きいピクチャを符号化する際にも、消費電力の大きいチップ間通信装置804を使用することなく、動き探索を行い、符号化することが可能である。
またSRAM802もピクチャの水平画素数である4096画素に対応した容量を備える必要はなく、タイルセットの水平画素数である2048画素分の容量のみを備えればよい。
よって本発明による画像符号化フォーマットにおける制限を付加してピクチャの符号化を行うことで、画像符号化システムにおいても低消費電力化、低コスト化を実現することが可能である。
<実施形態3>
図6に本実施形態におけるタイルセット最大水平・垂直画素数を示す。画像符号化においては画像復号装置が復号可能なパラメータ値の範囲を示すレベルが、シーケンス・パラメータ・セットに含まれており、レベルに応じてピクチャ内の最大画素数等が制限されることが一般的である。本実施形態の画像符号化フォーマットおいては、このレベルに応じてタイルセット最大水平・垂直画素数が決定される。
本実施形態における画像復号装置は、実施形態1における図1で示した画像復号装置と同様の構成、及び図4で示したフローチャートと同じ処理内容で実現可能である。ただし、図4のステップS401において、ストリーム解析部101はヘッダ情報に含まれるレベルを解析し、レベルに応じてタイルセット最大水平・垂直画素数を算出する。またステップS401において、ストリーム解析部101は解析されたレベルがサポート対象でない値の場合には、サポート対象外のストリームであることのエラー信号を外部に通知して終了する。
また、本実施形態における画像符号化装置も実施形態2における図5で示した画像符号化装置と同様の構成で実現可能である。ただし図5においてタイルサイズ決定及び全体制御部501には、外部から使用するレベルが設定される。タイルサイズ決定及び全体制御部501はレベルに応じて決まるタイルセット最大水平・垂直画素数を超えないように、タイル分割及びMCTSを構成するタイルセットを決定する。
本実施形態のように、各画像復号装置はサポートするレベルに応じて、サポートすべきタイルセット最大水平・垂直画素数を予め決定することができる。よって画像復号装置が備えるべきSRAMサイズをレベルに応じて決定することができるので、より効率的に低コスト化を実現することが可能である。
また符号化装置においてもレベルをストリームに格納ことで、画像復号装置がサポートすべきタイルセット最大水平・垂直画素数等をより明確化することが可能になる。
なお、前記レベルの値及びレベルに応じたタイルセットの最大水平・垂直画素数は上記に限定されず、いかなる値も使用することが可能である。またタイルセットの最大サイズに関する制限を、タイルセットの水平画素数もしくは垂直画素数のいずれかにのみ適用することも可能であるし、例えばタイルセットの水平画素数と垂直画素数の積に適用することも可能である。
<実施形態4>
図7に本実施形態におけるタイルセット最大水平・垂直画素数を示す。画像符号化においては実施形態3で示したレベルに加えて、画像復号装置が復号可能な処理の組み合わせを示すプロファイルが、シーケンス・パラメータ・セットに含まれていることが一般的である。本実施形態の画像符号化フォーマットおいては、実施形態3のレベル及びプロファイルに応じてタイルセット最大水平・垂直画素数が決定される。
図7に示すように、メイン・プロファイルにおいてはタイルセットの最大水平・垂直画素数に関する制限は存在しない一方、MCTS・プロファイルにおいてはレベルに応じてタイルセットの最大水平・垂直画素数が規定されている。よってメイン・プロファイルをサポートする画像復号装置においては、各タイルセットの水平画素数がピクチャの水平画素数と同じ場合でも復号をする必要がある。一方、MCTS・プロファイルのみをサポートする復号装置においては、各タイルセットの水平画素数はレベルに応じて定まる、図7の数値のみをサポートすればよい。よってメイン・プロファイルをサポートする画像復号装置に比べ、MCTS・プロファイルのみをサポートする画像復号装置は水平ラインバッファのサイズを大きく削減し、低コスト化を実現することが可能である。
本実施形態におけるMCTS・プロファイルのみをサポートする画像復号装置は、実施形態1における図1で示した画像復号装置と同様の構成、及び図4で示したフローチャートと同じ処理内容で実現可能である。ただし、図4のステップS401において、ストリーム解析部101はヘッダ情報に含まれるレベル及びプロファイルを解析し、両者の値に応じてタイルセット最大水平・垂直画素数を算出する。またステップS401において、ストリーム解析部101は解析されたレベル及びプロファイルがサポート対象でない値の場合には、サポート対象外のストリームであることのエラー信号を外部に通知して終了する。
また、本実施形態における画像符号化装置も実施形態2における図5で示した画像符号化装置と同様の構成で実現可能である。ただし図5においてタイルサイズ決定及び全体制御部501には、外部から使用するレベル及びプロファイルが設定される。タイルサイズ決定及び全体制御部501はレベル及びプロファイルに応じて決まるタイルセット最大水平・垂直画素数を超えないように、タイル分割及びMCTSを構成するタイルセットを決定する。
本実施形態のように、各画像復号装置はサポートするレベル及びプロファイルに応じて、サポートすべきタイルセット最大水平・垂直画素数を予め決定することができる。よって画像復号装置が備えるべきSRAMサイズをレベルに応じて決定することができるので、より効率的に低コスト化を実現することが可能である。また符号化装置もレベル及びプロファイルをストリームに格納することで、画像復号装置がサポートすべきタイルセット最大水平・垂直画素数等をより明確化することが可能になる。
なお、前記プロファイルの名称、レベル及びプロファイルに応じたタイルセットの最大水平・垂直画素数は上記に限定されず、いかなる名称・値を使用することが可能である。またタイルセットの最大サイズに関する制限を、タイルセットの水平画素数もしくは垂直画素数のいずれかにのみ適用することも可能であるし、例えばタイルセットの水平画素数と垂直画素数の積に適用することも可能である。またレベルを使用せず、プロファイルに応じてのみ、タイルセットの最大水平・垂直画素数を規定することも容易に可能である。
<実施形態5>
図1、図5に示した各処理部はハードウェアでもって構成しているものとして上記実施形態では説明した。しかし、図1、図5に示した各処理部で行なう処理をコンピュータプログラムでもって構成しても良い。
図11は、上記各実施形態に係る画像表示装置に適用可能なコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。CPU1101は、RAM1102やROM1103に格納されているコンピュータプログラムやデータを用いてコンピュータ全体の制御を行うと共に、上記各実施形態に係る画像処理装置が行うものとして上述した各処理を実行する。即ち、CPU1101は、図1、図8に示した各処理部として機能することになる。RAM1102は、外部記憶装置1106からロードされたコンピュータプログラムやデータ、I/F(インターフェース)1107を介して外部から取得したデータなどを一時的に記憶するためのエリアを有する。更に、RAM1102は、CPU1101が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアを有する。即ち、RAM1102は、例えば、フレームメモリとして割当てたり、その他の各種のエリアを適宜提供することができる。ROM1103には、本コンピュータの設定データや、ブートプログラムなどが格納されている。操作部1104は、キーボードやマウスなどにより構成されており、本コンピュータのユーザが操作することで、各種の指示をCPU1101に対して入力することができる。表示部1105は、CPU1101による処理結果を出力する。また表示部1105は例えば液晶ディスプレイのような表示装置で構成される。外部記憶装置1106は、ハードディスクドライブ装置に代表される、大容量情報記憶装置である。外部記憶装置1106には、OS(オペレーティングシステム)や、図1、図5に示した各部の機能をCPU1101に実現させるためのコンピュータプログラムが保存されている。更には、外部記憶装置1106は、処理対象としての各画像データや処理結果である符号化データの保存先であっても良い。外部記憶装置1106に保存されているコンピュータプログラムやデータは、CPU1101による制御に従って適宜RAM1102にロードされ、CPU1101による処理対象となる。I/F1107には、LANやインターネット等のネットワーク、投影装置や表示装置などの他の機器を接続することができ、本コンピュータはこのI/F1107を介して様々な情報を取得したり、送出したりすることができる。1108は上述の各部を繋ぐバスである。上述の構成からなる作動は、前述の図4で示したフローチャートで説明した作動をCPU1101が中心となってその制御を行う。
<その他の実施形態>
本発明の目的は、前述した機能を実現するコンピュータプログラムのコードを記録した記憶媒体を、システムに供給し、そのシステムがコンピュータプログラムのコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムのコード自体が前述した実施形態の機能を実現し、そのコンピュータプログラムのコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。また、そのプログラムのコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した機能が実現される場合も含まれる。
さらに、以下の形態で実現しても構わない。すなわち、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムコードを、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込む。そして、そのコンピュータプログラムのコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行って、前述した機能が実現される場合も含まれる。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するコンピュータプログラムのコードが格納されることになる。

Claims (10)

  1. 複数のピクチャからなる動画像を符号化する画像符号化装置であって、
    符号化の単位である複数のタイルからなり、独立して符号化が可能であるタイルセットが、所定の水平画素数以下であり、かつ所定の垂直画素数以下となるようにタイルセットを決定する決定手段と、
    前記ピクチャを前記決定手段で決定されたタイルセットに分割する分割手段と、
    前記分割手段によって分割されたタイルセットに基づいて前記ピクチャを符号化する符号化手段とを備えることを特徴とする画像符号化装置。
  2. 前記水平画素数および垂直画素数は画像復号装置が復号可能なパラメータ値の範囲を示すレベルに応じて予め定められることを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  3. 前記水平画素数および垂直画素数は画像復号装置が復号可能な処理の組み合わせを示すプロファイルに応じて予め定められることを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1項に記載の画像符号化装置。
  4. 複数のピクチャからなる動画像を符号化したストリームを復号する画像復号装置であって、
    符号化の単位である複数のタイルからなり、独立して符号化が可能であるタイルセットが、所定の水平画素数以下であり、かつ所定の垂直画素数以下となるように決定されたタイルセットを取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得されたタイルセットに基づいて前記ピクチャを復号する復号手段とを備えることを特徴とする画像復号装置。
  5. 前記水平画素数および垂直画素数は画像復号装置が復号可能なパラメータ値の範囲を示すレベルに応じて予め定められることを特徴とする請求項4に記載の画像復号装置。
  6. 前記水平画素数および垂直画素数は画像復号装置が復号可能な処理の組み合わせを示すプロファイルに応じて予め定められることを特徴とする請求項4乃至5のいずれか1項に記載の画像復号装置。
  7. 複数のピクチャからなる動画像を符号化する符号化方法であって、
    符号化の単位である複数のタイルからなり、独立して符号化が可能であるタイルセットが、所定の水平画素数以下であり、かつ所定の垂直画素数以下となるようにタイルセットを決定する決定工程と、
    前記ピクチャを前記決定工程で決定されたタイルセットに分割する分割工程と、
    前記分割工程によって分割されたタイルセットに基づいて前記ピクチャを符号化する符号化工程とを備えることを特徴とする画像符号化方法。
  8. 複数のピクチャからなる動画像を符号化したストリームを復号する画像復号方法であって、
    符号化の単位である複数のタイルからなり、独立して符号化が可能であるタイルセットが、所定の水平画素数以下であり、かつ所定の垂直画素数以下となるように決定されたタイルセットを取得する取得工程と、
    前記取得工程によって取得されたタイルセットに基づいて前記ピクチャを復号する復号工程とを備えることを特徴とする画像復号方法。
  9. コンピュータが読み出して実行することにより、前記コンピュータを、請求項1に記載の画像符号化装置として機能させることを特徴とするプログラム。
  10. コンピュータが読み出して実行することにより、前記コンピュータを、請求項4に記載の画像復号装置として機能させることを特徴とするプログラム。
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