JP2015018375A - 薄型デバイス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ユーザが入力部2、3を隠蔽状態とすることにより、太陽電池セル21、22の受光部への光を遮断するよう構成し、太陽電池セル21、22の発電電力量がしきい値以上の状態からしきい値を下回る状態となりその後、しきい値以上の状態になったとき、ユーザが入力部2、3を開放状態から隠蔽状態とした後、開放状態とした、すなわち、ユーザが、入力部2、3に対して入力操作を行なったと判断し、隠蔽状態および開放状態が変化するパターンからなる入力操作パターンと、予め設定したユーザの照合用パターンとを比較することにより、ユーザの認証を行ない(ステップS7)、正規のユーザであるときOTPやID情報を表示する(ステップS8)。
【選択図】図4
Description
携帯端末やスマートフォンモバイル端末は高い利便性を誇るが、ネットハッキングなどやニセの不正アクセスが社会問題化しつつある。また、ディスプレイ付きのICカードとしては、ワンタイムパスワード(OTP)カードが提案されている。
このワンタイムパスワードカードは、非接触コイルを保持せず、ワンタイムパスワードを生成するためのチップにカード内部の1次電池から電源を供給するようになっており、外部R/W(リーダ/ライタ)とやりとりを行なわない自己完結型のカードである。
また、昨今、新たに提案されているピンコード入力式のOTPカードとして、薄膜メカニカルメンブレンスイッチ等を保持したOTPカードが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
前記操作入力部を複数有し、前記変化パターン検出部は、前記複数の操作入力部から出力される前記センサ信号が前記変化パターンで変化するときの、当該変化パターンでの変化が生じる前記操作入力部の順序および前記変化が生じるタイミングも検出するようになっていてよい。
前記光感応型センサは、太陽電池セルまたは照度センサであってよい。
(構成)
本実施形態は、本発明をワンタイムパスワードカード等の認証用ICカードに適用したものであり、図1は、本発明を適用した認証用ICカード1の一例を示す外観図である。
認証用ICカード1は、入力部2および入力部3と、例えばLED表示を行なう表示部4と、を備える。入力部2および入力部3は、後述の太陽電池セルの受光部と重なるように配置される。入力部2および入力部3の、少なくとも太陽電池セルの受光部と重なる部分は透光性部材で形成され、透光性部材を介して太陽電池セルの受光部に光が入射されるようになっている。この入力部2および入力部3は、太陽電池セルの受光部の保護部材としての機能も有する。
図2(a)において、11は、太陽電池セルであって、太陽電池セル11の受光部が図2において上となるようにして基材(図示せず)上に配置され、この太陽電池セル11が配置された基材を、その上面側および下面側から樹脂などからなる表面側部材12と裏面側部材13とで挟み込んで圧着し、さらに、表面側部材12および裏面側部材13の外側に保護材14を設けることなどにより生成される。表面側部材12およびこの表面側部材12と隣接して設けられる保護材14の、少なくとも、太陽電池セル11の受光部と対向する部分は透光性部材からなり、保護材14および表面側部材12を介して太陽電池セル11の受光部に光が到達するように構成される。なお、透光性部材を設けずに、表面側部材12および保護材14の太陽電池セル11の受光部と対向する部分に、太陽電池セル11の受光部に光を導入するための導入孔を形成し、この導入孔を通って受光部に光を伝達するように構成してもよい。
認証用ICカード1は、図3に示すように、入力部2に対応する太陽電池セル21と、入力部3に対応する太陽電池セル22と、太陽電池セル21および22の発電電力を発電電力信号として入力し所定の処理を行なうとともに、表示部4への表示制御を行なう制御部23と、非接触通信により外部装置から駆動電源の供給をうけるための駆動電源電力供給用アンテナ24と、駆動電源電力供給用アンテナ24を介して供給された駆動電源電力を整流し、制御部23の駆動電源電力として供給する整流回路25と、ICチップ26と、NFCスマートフォン等の外部装置との間で非接触通信を行うための非接触通信用アンテナ27と、を備える。
制御部23は、制御マイクロコンピュータ(以下、制御マイコンともいう。)23aと、太陽電池セル21、22の発電電力量を検出する電力量計23bと、メモリ23cと、を備える。また、太陽電池セル21、22の発電電力の出力側には、必要に応じて発電電力を増幅する増幅回路が設けられる。
制御マイコン23aは、太陽電池入出力検出制御部31と表示制御部32と認証処理部33とを備える。
太陽電池入出力検出制御部31は、このようにして検出した、開放状態であるか隠蔽状態であるかという情報と各状態の継続時間とを対応付け、入力操作情報としてメモリ23cに格納する。
表示制御部32は、認証処理部33からの要求に応じて、認証処理部33で発行した認証データを、表示部4に表示するなどの処理を行なう。
ICチップ26は例えばI/O外部端子付き非接触通信機能搭載のデュアルインターフェースチップからなり、制御部23との間での入出力処理を行なうI/OPortインターフェース部26aと、非接触通信用アンテナ27との間で入出力処理を行なう非接触インターフェース部26bと、を備える。
次に、本発明の動作を、図4のフローチャートを伴って説明する。
今、認証用ICカード1を用いて、外部装置であるR/W機能を備えたNFCスマートフォンに対する認証を行なうものとする。
ユーザAは、まず、認証用ICカード1を、図示しないNFCスマートフォンにかざし、NFCスマートフォンのRFキャリアから電力供給を受ける(ステップS1)。
これを受けて制御マイコン23aが起動し(ステップS2)、これにより、太陽電池セル21、22による発電電力量の検出が可能な状態となり(ステップS3)、さらに制御マイコン23aは、時間、入出力信号の管理等といった、初期処理を行なう(ステップS4)。
この認証要求は、非接触通信用アンテナ27、非接触インターフェース部26b、I/OPortインターフェース部26aを介して制御マイコン23aに伝達され、これを受けて、制御マイコン23aの太陽電池入出力検出制御部31では、入力部2、3への入力操作に対する処理を開始する。
例えば、入力部2、入力部3を隠蔽状態および開放状態とする順番を組み合わせることで1から9までの数字を表すように、入力部2、入力部3への入力操作のパターンを数字毎に定めておく。
そして、数字列からなるパスワードを表す各数値に対応するパターンで、例えば上位の桁から順に、その数値に対応するパターンでの入力操作を入力部2、3によって行なうことによって、数字列を入力する。
ここで、照合用パターンは、1〜9の数値毎に設定された入力操作のパターンで、実際に、ユーザAが入力部2、入力部3に対して、数値の入力操作を行なったときの、数値毎の、隠蔽状態の継続時間、開放状態の継続時間を反映したパターンからなる。前述のように、この照合用パターンは予め設定されてメモリ23cに格納され、数値毎に入力操作パターンが対応付けられて格納されている。
そして、両者が一致しなければ、パスワードの入力操作を行なったユーザは、認証用ICカード1に登録されている正規のユーザではないと判別して、例えばOTPやID情報などの表示を行なわない。
これによって、ユーザAは、NFCスマートフォンに対する認証用のパスワードとして、表示部4に表示されたOTPあるいはID情報を取得する。
そして、メモリ23cに記憶されている照合用パターンに基づき、入力操作パターンが表す数値データ、すなわちOTPあるいはID情報として入力された数値を特定し、特定した数値データを、OTPあるいはID情報としてICチップ26、非接触通信用アンテナ27を介してSFCスマートフォンに送信する。
以上により、認証用ICカード1による、ワンチップパスワードを用いた、SFCスマートフォンに対する認証処理が終了する。
ここで、パスワードやOTP、ID情報の入力は、入力部2および入力部3によって行なっており、この入力部2、3への入力操作は、入力部2、3を隠蔽状態とすることによって行なっている。したがって、入力部2、3に対して、メカニカルスイッチの場合のように力を加えなくとも入力操作を行なうことができる。したがって、メカニカルスイッチの場合に比較して、入力部2、3の入力スイッチとしての寿命を伸ばすことができ、また誤動作するなどを抑制し信頼性を向上させることができる。
そのため、メカニカルスイッチを用いた場合に比較して、より容易に作製することができ、かつ、入力部2、3部分の寿命を伸ばすことができる認証用ICカードを容易に得ることができる。
なお、上記実施形態では、認証用ICカード1に適用する場合について説明したが、認証用ICカードに限るものではなく、スマートフォン、携帯電話など薄型のデバイスに適用することができる。
同様に、認証用ICカード1を用いて、R/W機能を有するNFCスマートフォンに対する認証を行なう場合について説明したが、NFCスマートフォンに限るものではなく、R/W端末と接続されたパーソナルコンピュータなどの装置に対する認証を行なう場合であっても適用することができる。
また、太陽電池セルおよび照度センサの双方を設け、これらの出力を用いて、太陽電池セルおよび照度センサに対するスイッチ操作に応じた、オンオフ信号を取得するように構成してもよい。
例えば、入力部を1つとし、この1つの入力部のみによりパスワードなどの入力操作を行なうようにしてもよい。また、2つの入力部のうち、一方のみをパスワード入力のための入力部として用い、他の入力部は、例えばモード選択用のスイッチなど、別の用途で用いるようにしてもよい。
そして、各入力部に対応する、太陽電池セルの発電電力量をもとに、どの数値が対応付けられた入力部が隠蔽状態となったかを判断し、隠蔽状態となった入力部に対応付けられた数値を順に検出することによって、入力されたパスワードを判別するようにしてもよい。
また、上記実施形態において、ICチップ26は、CPUおよびメモリを備えていてもよく、また、メモリはICチップ外に設けられていてもよい。また、ICチップ26側にメモリを備えている場合には、制御部23内に設けたメモリ23cに代えてICチップ26側に設けたメモリに照合用データなど各種情報を格納するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、パスワードを入力する認証用ICカードに適用した場合について説明したが、これに限るものではなく、例えば、パスワードを入力することによって、正規のユーザであることが認証されたときに、銀行残高を表示するものであってもよく、また、商品を購入したらポイントが付与されるポイントカードなどに適用し、パスワードを入力することによってポイント残高を表示するものであってもよい。
また、メモリ23cが照合用パターン記憶部に対応し、図4のステップS7で照合用パターンを用いて認証を行なう処理が認証処理部33に対応している。
2、3 入力部
4 表示部
21、22 太陽電池セル
23 制御部
24 駆動電源電力供給用アンテナ
25 整流回路
26 ICチップ
27 非接触通信用アンテナ
Claims (5)
- 光の強さに応じた信号を出力する光感応型センサを有する操作入力部と、
前記操作入力部から出力される、前記光感応型センサの出力に応じたセンサ信号を入力し、当該センサ信号が前記光感応型センサの光感応部が遮られた状態を表す第1状態にあるか前記光感応部が遮られていない状態を表す第2状態にあるかを検出する状態検出部と、
前記状態検出部で検出される状態に基づき前記センサ信号の変化パターンを検出する変化パターン検出部と、を備え、
当該変化パターン検出部は、前記センサ信号が、前記第2状態から前記第1状態を経て前記第2状態に変化するパターンを含むパターンを、前記変化パターンとして検出することを特徴とする薄型デバイス。 - 前記状態検出部で前記第1状態にあると判定されるときの当該第1状態の継続時間および、前記第2状態にあると判定されるときの当該第2状態の継続時間を計測する計測部を備え、
前記変化パターン検出部は、前記計測部で計測される前記第1状態の継続時間および前記第2状態の継続時間を含めて前記変化パターンを検出することを特徴とする請求項1記載の薄型デバイス。 - 前記操作入力部を複数有し、
前記変化パターン検出部は、前記複数の操作入力部から出力される前記センサ信号が前記変化パターンで変化するときの、当該変化パターンでの変化が生じる前記操作入力部の順序および前記変化が生じるタイミングも検出することを特徴とする請求項1または請求項2記載の薄型デバイス。 - 予め設定された所定の内容を表す照合用パターンを記憶する照合用パターン記憶部と、
前記照合用パターン記憶部で記憶した照合用パターンと前記変化パターン検出部で検出した変化パターンとを比較し前記操作入力部に対する操作を行なったユーザの認証を行なう認証処理部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の薄型デバイス。 - 前記光感応型センサは、太陽電池セルまたは照度センサであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の薄型デバイス。
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