JP2015008388A - 駆動信号生成器、光送信器、偏光多重送信器および駆動信号生成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 DAコンバータの性能制限に起因する出力波形歪みによる信号品質劣化を抑制するための予等化処理を、安定的に最適条件下で行うことができる。
【解決手段】 本発明の駆動信号生成器10は、調整された設定値を用いて、送信データに対して予等化処理を実施する予等化処理部20、予等化処理された送信データを電気信号である駆動信号に変換するDAコンバータ30、特定周波数領域の駆動信号を抽出して信号強度を測定し、モニタ値として出力する駆動信号モニタ部40、および、モニタ値に基づいて、設定値を調整する信号調整部50を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明の駆動信号生成器10は、調整された設定値を用いて、送信データに対して予等化処理を実施する予等化処理部20、予等化処理された送信データを電気信号である駆動信号に変換するDAコンバータ30、特定周波数領域の駆動信号を抽出して信号強度を測定し、モニタ値として出力する駆動信号モニタ部40、および、モニタ値に基づいて、設定値を調整する信号調整部50を備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、DAコンバータを用いて光変調器用の駆動信号を生成する駆動信号生成器、該駆動信号生成器を備えた光送信器、偏光多重送信器および駆動信号生成方法に関する。
インターネットの普及により、基幹ネットワークのトラフィック量が急増している。これに対応するために、基幹光通信ネットワークの大容量化が強く望まれている。
光通信の大容量化に対応する技術として、光位相変調方式や偏光多重分離技術がある。特許文献1には、長距離WDM(Wavelength Division Multiplexing)システムにおいて、マッハツェンダ型光変調器を用いて光変調した変調光を送信する光送信装置が開示されている。特許文献1の光送信装置は、マッハツェンダ型光変調器からの光出力をモニタして光変調器用の駆動信号をフィードバック制御する。
さらなる光通信の大容量化に対応する技術として、光位相変調方式および偏光多重分離技術を適用した信号光をコヒーレント検波したうえでデジタル信号処理技術を活用して復調する、デジタルコヒーレント光通信方式がある。デジタルコヒーレント光通信方式を適用したデジタル光送信器において、光伝送路における波長分散、非線形光学効果などの劣化要因が予め補償された光変調器駆動信号を用いて信号光を生成することにより、通信品質が向上する。特許文献2には、光伝送路における波長分散の逆特性をデジタル信号処理によって送信データに乗算することにより、光伝送路における波長分散を予め補償する方式が開示されている。
そして、さらなる光通信の大容量化に対応する技術として、近年、デジタルコヒーレント光通信方式を用いたWDMシステムにおいて、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)や64QAM等の1シンボルに複数のビットを割り当てる多値変調が注目されている。多値変調により、周波数利用効率を向上させることができる。
多値変調を採用した信号光は、デジタルデータをアナログ電気波形に変換するDA(Digital-to-Analog)コンバータを具備したデジタル光送信器により生成される。なお、DAコンバータを具備したデジタル光送信器により、Nyquist信号などのスペクトル帯域狭窄による周波数利用効率の向上を可能とする複雑な信号光も生成される。
ここで、大容量光通信システム用途のDAコンバータは高速なサンプルレートでの動作が求められるが、実用化されているDAコンバータには周波数特性制限があるため、理想特性からのずれが生じる。その結果、DAコンバータからの出力電気波形に歪みが生じる。加えて、DAコンバータではデジタル・アナログ変換におけるビット分解能および出力電気波形のENOB(Effective Number of Bits)に性能制限があるため、特に、スペクトル帯域狭窄による周波数利用効率を向上させた複雑な信号光に対して信号品質が大きく劣化する。
DAコンバータの出力波形歪みに起因する信号品質の劣化を抑制する方法として、非特許文献1では、予等化処理として、光変調器駆動信号の振幅を所定値(以下、クリップ振幅値と記載する。)以下に変換するクリップ処理を行うことが提案されている。クリップ処理によって出現頻度の大きな駆動信号の電圧値にビット数を多く割り当てることにより、ENOBの性能制限による信号品質の劣化が抑制される。
Y. Tang, K. P. Ho, and W. Shieh, "Coherent optical OFDM transmitter design employing predistortion," IEEE Photon. Technol. Lett., vol. 20, no. 11, pp. 954-956, Jun. 2008
しかし、クリップ振幅値を下げ過ぎた場合、出現頻度の大きい電圧値が強制的にクリップ振幅値以下に変換されてしまい、結果的に信号品質が劣化する。すなわち、ENOBの性能制限による信号品質劣化に対しては駆動信号に依存したクリップ振幅値の最適値が存在し、予等化処理の条件を最適化しておく必要がある。
さらに、デジタル光送信器において、光変調器用の駆動信号の基となる送信データの変調方式などの通信条件を変更した場合、光変調器駆動信号の電圧値の出現頻度分布が変化するため、予等化処理の最適条件を再調整する必要がある。デジタル光送信器の動作環境やDAコンバータの経年劣化等によりDAコンバータの特性が経時変化する場合も、予等化処理の最適条件が変化する。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、DAコンバータの性能制限に起因する出力波形歪みによる信号品質劣化を抑制するための予等化処理を、安定的に最適条件下で行うことができる駆動信号生成器、光送信器、偏光多重送信器および駆動信号生成方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る駆動信号生成器は、調整された設定値を用いて、送信データに対して予等化処理を実施する予等化処理部と、予等化処理された送信データを電気信号である駆動信号に変換するDAコンバータと、特定周波数領域の駆動信号を抽出して信号強度を測定し、モニタ値として出力する駆動信号モニタ部と、モニタ値に基づいて設定値を調整する信号調整部と、を備える。
上記目的を達成するために本発明に係る光送信器は、連続光を生成する発振器と、連続光を2分岐して2つの変調器へ出力する光スプリッタと、駆動信号を2つの変調器へそれぞれ出力する2つの上記駆動信号生成器と、連続光を駆動信号に基づいてそれぞれ変調して変調信号を出力する2つの変調器と、出力された2つの変調信号を合波して、送信信号として出力する光カプラと、を備える。
上記目的を達成するために本発明に係る偏光多重送信器は、連続光を生成する発振器と、連続光を2分岐して2つの光送信器へ出力する光スプリッタと、同一の搬送波周波数を有し、生成した連続光の代わりに出力された連続光を変調・合波して変調信号としてそれぞれ出力する、2つの上記光送信器と、出力された2つの変調信号を偏光状態が互いに直交するように偏光多重し、送信信号として出力する偏光多重部と、を備える。
上記目的を達成するために本発明に係る駆動信号生成方法は、調整された設定値を用いて、送信データに対して予等化処理を実施し、予等化処理された送信データを電気信号である駆動信号に変換し、特定周波数領域の駆動信号を抽出して信号強度を測定してモニタ値として出力し、モニタ値に基づいて、設定値を調整する。
上述した本発明の態様によれば、DAコンバータの性能制限に起因する出力波形歪みによる信号品質劣化を抑制するための予等化処理を、安定的に最適条件下で行うことができる。
(第1の実施形態)
本発明に係る第1の実施形態について説明する。本実施形態に係る駆動信号生成器のブロック構成図を図1(a)に示す。図1(a)に示すように、本実施形態に係る駆動信号生成器10は、予等化処理部20、DAコンバータ30、駆動信号モニタ部40および信号調整部50を備える。
本発明に係る第1の実施形態について説明する。本実施形態に係る駆動信号生成器のブロック構成図を図1(a)に示す。図1(a)に示すように、本実施形態に係る駆動信号生成器10は、予等化処理部20、DAコンバータ30、駆動信号モニタ部40および信号調整部50を備える。
予等化処理部20は、信号調整部50により調整された設定値を用いて、入力された送信データに対して予等化処理を実施し、DAコンバータ30へ出力する。本実施形態において、予等化処理部20は予等化処理として、例えば、所定値以上の振幅値を有する送信データの振幅値を信号光の信号品質が最大となる振幅値(以下、クリップ振幅値と記載する。)に置換してDAコンバータ30へ出力するクリップ処理を実施する。また、予等化処理部20は予等化処理として、例えば、周波数特性補正フィルタを用いて信号光の信号品質を最大にするための周波数特性補正処理を実施する。
DAコンバータ30は、予等化処理部20から入力された予等化処理が施された送信データをデジタル・アナログ変換処理し、電気信号である駆動信号を出力する。ここで、DAコンバータ30は周波数性能制限を有するため、DAコンバータ30からの出力電気波形に歪みが生じる。本実施形態では、予め予等化処理部20においてDAコンバータ30に入力される送信データに予等化処理を施しておくことにより、歪みの小さな駆動信号がDAコンバータ30から出力される。
駆動信号モニタ部40には、DAコンバータ30から入力された駆動信号の一部が入力される。駆動信号モニタ部40は、入力された駆動信号から特定周波数領域の駆動信号のみを抽出し、抽出した駆動信号の信号強度を測定してモニタ値として信号調整部50へ出力する。
ここで、抽出した駆動信号の信号強度は、元々の駆動信号の信号強度を用いて規格化されることが望ましい。この場合の駆動信号モニタ部40のブロック構成図を図1(b)に示す。図1(b)の駆動信号モニタ部40において、駆動信号モニタ部40に入力された駆動信号は、分割部41において分割され、第1パワーメータ42およびバンドパスフィルタ43へそれぞれ出力される。
第1パワーメータ42に入力された一方の駆動信号は、第1パワーメータ42において信号強度が測定されて演算部45へ出力される。バンドパスフィルタ43に入力された他方の駆動信号は、バンドパスフィルタ43において特定周波数領域の駆動信号のみが抽出され、第2パワーメータ44において抽出された駆動信号の信号強度が測定されて演算部45へ出力される。演算部45は、第2パワーメータ44の測定結果を第1パワーメータ42の測定結果を用いて規格化し、モニタ値として信号調整部50へ出力する。
ここで、予等化処理部20が予等化処理としてクリップ処理を実施する場合、バンドパスフィルタ43は駆動信号のボーレート値を中心に中心周波数値の±10%以内の周波数範囲の駆動信号を抽出する。一方、予等化処理部20が予等化処理として周波数特性補正処理を実施する場合、バンドパスフィルタ43は駆動信号のボーレートの半分の値を中心に中心周波数値の±10%以内の周波数範囲の駆動信号を抽出する。
信号調整部50は、入力されたモニタ値に基づいて予等化処理部20の設定値を調整する。ここで、本実施形態に係る信号調整部50は、予等化処理部20が予等化処理としてクリップ処理を実施する場合、入力されたモニタ値が最小になるように予等化処理部20のクリップ振幅値を調整する。一方、予等化処理部20が予等化処理として周波数特性補正処理を実施する場合、信号調整部50は、入力されたモニタ値が最大になるように予等化処理部20の周波数特性補正フィルタのフィルタ設定値を調整する。
DAコンバータ30の性能制限に起因する出力波形歪みは、ボーレート値に関連する周波数領域において顕著に発生する。出力波形が理想的な場合には良好なアイ開口が得られ、良好なアイ開口を有する信号光はボーレートの半分の周波数成分にピークが現れ、逆にボーレートの周波数成分には位相が打ち消しあうことによりピークが消える。逆に、出力波形の歪みによって、送信波形のアイ開口が閉じるとボーレートの半分の周波数成分のピークの大きさが減少し、ボーレートの周波数成分が出現する。したがって、バンドパスフィルタ43によって特定周波数領域の駆動信号のみを抽出し、抽出した駆動信号の信号強度に基づいて予等化処理部20の設定値を調整することにより、予等化処理条件を安定的に最適化することができる。
すなわち、駆動信号のボーレート値を中心に中心周波数値の±10%以内の周波数範囲の駆動信号の信号強度が最小になるようにクリップ振幅値を調整することにより、DAコンバータ30の性能制限に起因する出力波形歪みが補償され、信号光の信号品質が最大となる。一方、駆動信号のボーレートの半分の値を中心に中心周波数値の±10%以内の周波数範囲の駆動信号の信号強度が最大になるように周波数特性補正フィルタのフィルタ設定値を調整することにより、利得極大周波数および最大周波数損失が最適値に設定され、DAコンバータ30の性能制限に起因する出力波形歪みが補償される。
以上のように、本実施形態に係る駆動信号生成器10は、DAコンバータ30から出力された駆動信号のうち、特定周波数領域の駆動信号のみを抽出して信号強度を測定し、信号強度の測定結果(モニタ値)に基づいて予等化処理部20の設定値を随時調整する。従って、本実施形態に係る駆動信号生成器10は、通信条件等を変更した場合でも、モニタ値に基づいて予等化処理を安定的に最適条件下で行うことができ、DAコンバータ30の性能制限に起因する出力波形歪みによる品質劣化を抑制し、良好な特性を有する駆動信号を生成することができる。
なお、分割部41と第1パワーメータ42との間にバンドパスフィルタ43とは異なる周波数領域の駆動信号を抽出するバンドパスフィルタ46を配置し、演算部45において、低中心周波数側の測定結果と高中心周波数側の測定結果とを用いてモニタ値を演算することもできる。バンドパスフィルタ46を、図1(b)に点線で示す。
この場合、予等化処理部20が予等化処理としてクリップ処理を実施する時は、演算部45は、高中心周波数としてボーレート値を中心に中心周波数値の±10%以内の周波数範囲を設定し、高中心周波数側の測定結果を低中心周波数側の測定結果を用いて規格化してモニタ値として出力する。一方、予等化処理部20が予等化処理として周波数特性補正処理を実施する時は、演算部45は、低中心周波数としてボーレートの半分の値を中心に中心周波数値の±10%以内の周波数範囲を設定し、低中心周波数側の測定結果を高中心周波数側の測定結果を用いて規格化してモニタ値として出力する。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。本実施形態に係るデジタル光送信器のブロック構成図を図2に示す。図2に示すように、本実施形態に係るデジタル光送信器100は、レーザ発振器200、偏光保持光スプリッタ300、駆動信号生成器400、直交位相変調器500および光カプラ600を備える。
第2の実施形態について説明する。本実施形態に係るデジタル光送信器のブロック構成図を図2に示す。図2に示すように、本実施形態に係るデジタル光送信器100は、レーザ発振器200、偏光保持光スプリッタ300、駆動信号生成器400、直交位相変調器500および光カプラ600を備える。
レーザ発振器200は、変調光の元となる連続光を生成して偏光保持光スプリッタ300へ出力する。
偏光保持光スプリッタ300は、レーザ発振器200から入力された連続光を2分岐し、直交位相変調器500のマッハツェンダ型光変調器510a、510bへそれぞれ出力する。
駆動信号生成器400は、送信する情報に基づいて駆動信号を生成し、直交位相変調器500のマッハツェンダ型光変調器510a、510bへ出力する。駆動信号生成器400については後述する。
直交位相変調器500は、光IQ変調器とも呼ばれる。図2に示すように、直交位相変調器500は、マッハツェンダ型光変調器510a、510bおよび光移相器520により構成される。マッハツェンダ型光変調器510a、510bは、偏光保持光スプリッタ300から入力された2つの連続光を駆動信号生成器400から入力された駆動信号に基づいてそれぞれ変調して出力する。マッハツェンダ型光変調器510aにおいて変調された変調光はそのまま光カプラ600へ出力される。一方、マッハツェンダ型光変調器510bにおいて変調された変調光は、光移相器520において光位相がπ/2だけずらされた後、光カプラ600へ出力される。
光カプラ600は、マッハツェンダ型光変調器510aから入力された変調光と、光移相器520を介してマッハツェンダ型光変調器510bから入力された位相がπ/2だけずれされた変調光とを合波し、送信信号光として光伝送路へ送信する。
次に、駆動信号生成器400の構成および機能について詳細に説明する。図2に示すように、本実施形態に係る駆動信号生成器400は、デジタル信号生成部410、予等化処理部420、DAコンバータ430a、430b、駆動信号増幅部440a、440b、電気信号分岐部450a、450b、駆動信号モニタ460a、460bおよび信号調整部470を備える。
デジタル信号生成部410は、複数の送信ビット列から16QAMや16QAMベースのNyquist信号等の複雑な光変調器用の駆動信号である複素信号データを生成し、予等化処理部420へ出力する。
予等化処理部420は、信号調整部470から入力された制御信号に基づいて、デジタル信号生成部410から入力された複素信号データに対して、周波数特性補正処理やクリップ処理等の予等化処理を実施し、DAコンバータ430a、430bへ出力する。図2に示すように、本実施形態に係る予等化処理部420は、周波数特性補正処理部421およびクリップ処理部422を備える。
周波数特性補正処理部421は、DAコンバータ430a、430bの周波数特性の測定値の逆特性が設定された周波数特性補正フィルタにより構成される。周波数特性補正処理部421は、デジタル信号生成部410から入力された複素信号データに、DAコンバータ430a、430bによって付与される周波数特性の逆特性を乗算し、クリップ処理部422へ出力する。
クリップ処理部422は、信号調整部470から入力された制御信号によりクリップ振幅値が調整される。本実施形態において、クリップ振幅値は、送信信号光の信号品質が最大となる振幅値に調整される。そして、クリップ処理部422は、周波数特性補正処理部421から入力された複素信号データのうち、所定値以上の振幅値を有する複素信号データの振幅値を調整されたクリップ振幅値に置換するクリップ処理を実施する。クリップ処理部422はさらに、クリップ処理後の複素信号データに対して、クリップ振幅値がDAコンバータ430a、430bの出力最大幅となるように複素信号データを変換し、実部をDAコンバータ430aへ、複素信号データの虚部をDAコンバータ430bへそれぞれ出力する。
DAコンバータ430a、430bは、予等化処理部420から入力された実部または虚部の複素信号データに対して、デジタル・アナログ変換処理を実施する。DAコンバータ430a、430bは、アナログ信号の実部、虚部の複素信号データを、マッハツェンダ型光変調器510a、510bの駆動信号(電気信号)として駆動信号増幅部440a、440bへ出力する。ここで、DAコンバータ430a、430bは周波数性能制限を有するが、予等化処理部420において複素信号データの周波数特性および振幅を予め補償しておくことにより、劣化の小さな駆動信号がDAコンバータ430a、430bから出力される。
駆動信号増幅部440a、440bは、所定の振幅増幅率が設定され、DAコンバータ430a、430bから入力された駆動信号を振幅増幅し、電気信号分岐部450a、450bへそれぞれ出力する。本実施形態において、駆動信号増幅部440a、440bには、図3に示す消光特性を有するマッハツェンダ型光変調器510a、510bに対して、出力光強度が最小となる駆動信号電圧と最大となる駆動信号電圧の差(Vπ値)の2倍、またはそれにもっとも近い値にするための振幅増幅率が設定されている。
なお、後述する信号調整部470が、駆動信号増幅部440a、440bの振幅増幅率を2Vπ値に調整するように構成することもできる。この場合、振幅増幅率の調整処理は必ずしも常時動作させる必要は無く、デジタル光送信器100の出荷時や導入時やデジタル光送信器100の設定変更時にのみに動作させるだけでも良い。
電気信号分岐部450a、450bは、駆動信号増幅部440a、440bから入力された駆動信号(電気信号)を2分岐し、一方を直交位相変調器500のマッハツェンダ型光変調器510a、510bへ、他方を駆動信号モニタ460a、460bへ、それぞれ出力する。
駆動信号モニタ460a、460bは、電気信号分岐部450から入力された駆動信号(電気信号)から特定の周波数領域の信号を抽出し、抽出した駆動信号の信号強度を電気モニタ出力値として信号調整部470へ出力する。本実施形態に係る駆動信号モニタ460のブロック構成図を図4に示す。図4に示すように、本実施形態に係る駆動信号モニタ460は、電気信号分割部461、電気バンドパスフィルタ462および2つの電気パワーメータ463、464により構成される。
電気信号分割部461は、電気信号分岐部から入力された駆動信号を2分割し、一方を電気バンドパスフィルタ462へ、他方を電気パワーメータ463へ出力する。
電気バンドパスフィルタ462は、透過帯域の中心周波数が駆動信号のボーレートの値を中心として中心周波数の値に対して上下10%程度に設定されている。電気バンドパスフィルタ462は、電気信号分割部461から入力された一方の駆動信号から特定周波数領域の駆動信号を抽出して電気パワーメータ464へ出力する。
電気パワーメータ463は、電気信号分割部461から入力された他方の駆動信号の信号強度を計測し、その平均強度を演算して電気パワーメータ464へ出力する。
電気パワーメータ464は、電気バンドパスフィルタ462によって抽出された特定周波数領域の信号強度を、電気パワーメータ463から入力された駆動信号の平均強度を用いて規格化し、電気モニタ出力値として信号調整部470へ出力する。
なお、電気バンドパスフィルタ462の前段に、駆動信号モニタ460へ入力する駆動信号の振幅に対して光変調器の非線形応答を模擬するための電気増幅器などを配置することもできる。
信号調整部470は、駆動信号モニタ460a、460bから入力された電気モニタ出力値に基づいてデジタル光送信器100から送信される送信信号光の信号品質を最適化するためのクリップ振幅値を演算して予等化処理部420へ出力する。ここで、信号品質としては、送信信号光のコンスタレーションから計算可能な分布Q値やEVM(Error Vector Magnitude)、光受信器にて受信した際のBER(Bit Error Rate)等を適用することができる。本実施形態において、信号調整部470は、駆動信号モニタ460a、460bから入力された電気モニタ出力値が最小になるようにクリップ振幅値を調整するための制御信号を生成する。
電気モニタ出力値が最小になるようにクリップ振幅値を調整することによって送信信号光の信号品質が最適化される理由について説明する。デジタル光送信器100により128Gbpsの偏光多重QPSK信号を送出する際に、クリップ処理を実施した場合の信号品質と電気モニタ出力値の関係をシミュレーションにより計算した結果を図5に示す。図5において、信号品質として受信Q値を実線で、電気モニタ出力値を点線で示す。図5(a)は、NRZ(Non Return-to-Zero)パルス形状に設定した場合のシミュレーション結果、図5(b)は、Nyquistパルス形状に設定した場合のシミュレーション結果である。図5(a)、(b)から分かるように、両パルス形状に対して、電気モニタ出力値が最小となる場合に最適な信号品質が得られる。
以上のように、本実施形態に係るデジタル光送信器100において、信号調整部470は、駆動信号モニタ460a、460bから入力された電気モニタ出力値に基づいて、クリップ処理部422のクリップ振幅値を送信信号光の信号品質が最大となる値に調整する。信号調整部470がクリップ振幅値をフィードバック制御することにより、DAコンバータ430a、430bの性能制限に起因する出力波形歪みによる信号品質劣化を抑制するための予等化処理を、安定的に最適条件下で行うことができる。
ここで、デジタル光送信器100に配置されるDAコンバータ430a、430bの特性のばらつきなどに起因して、予等化処理の最適条件が筐体毎に異なる場合がある。従って、デジタル光送信器100の出荷時や導入時などに、周波数特性および複雑な信号光の信号品質を測定した上で、最適なクリップ振幅値を設計することが望ましい。デジタル光送信器100の調整完了後に、送信信号光の信号品質を測定することにより、予等化処理の最適設定値における信号特性をモニタすることができる。
さらに、DAコンバータ430a、430bの経年劣化などによって、運用中に信号品質が変わる場合には、予め定められた間隔で、予等化処理の設定値を変更したときの電気モニタ出力値の変化を測定することにより、予等化処理の最適条件を調整することが望ましい。
ここで、信号調整部470は、成分毎の電気モニタ出力値に基づいてマッハツェンダ型光変調器510a、510bに入力させる駆動信号に独立にクリップ振幅値を設定することもできるし、各電気モニタ出力値の平均値または各成分間の最大値に基づいて、両駆動信号に対して同一のクリップ振幅値を設定することもできる。
また、本実施形態においては、駆動信号モニタ460a、460bは、特定の周波数領域の駆動信号の信号強度を元の駆動信号の平均強度を用いて規格化したものを電気モニタ出力値として出力したが、これに限定されない。例えば、電気パワーメータ463の前段に電気バンドパスフィルタ464とは異なる周波数領域の駆動信号を抽出するバンドパスフィルタを配置し、2つのRF(Radio Frequency)信号強度の比を電気モニタ出力値として適用することもできる。さらに、電気バンドパスフィルタ462において高中心周波数と低中心周波数の互いに異なる2つの周波数領域の駆動信号を抽出し、電気パワーメータ464において高中心周波数側の信号強度を低中心周波数側の信号強度で規格化して電気モニタ出力値とすることもできる。
さらに、本実施形態に係るデジタル光送信器100に、光伝送路の状態に応じて光変調器駆動信号の基となる送信データを変更するための光伝送路情報をデジタル信号生成部410へ通知する手段を配置することもできる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について説明する。本実施形態に係るデジタル光送信器のブロック構成図を図6に示す。本実施形態に係るデジタル光送信器100Bは、レーザ発振器200、偏光保持光スプリッタ300、駆動信号生成器400B、直交位相変調器500および光カプラ600を備える。本実施形態に係るレーザ発振器200、偏光保持光スプリッタ300、直交位相変調器500および光カプラ600は第2の実施形態で説明したものと同じであるため、詳細な説明は省略する。本実施形態に係る駆動信号生成器400Bは、信号調整部470Bが制御信号を予等化処理部420Bの周波数特性補正処理部421Bへ出力する点で、第2の実施形態に係る駆動信号生成器400と異なる。以下、駆動信号生成器400Bの動作を中心に説明する。
第3の実施形態について説明する。本実施形態に係るデジタル光送信器のブロック構成図を図6に示す。本実施形態に係るデジタル光送信器100Bは、レーザ発振器200、偏光保持光スプリッタ300、駆動信号生成器400B、直交位相変調器500および光カプラ600を備える。本実施形態に係るレーザ発振器200、偏光保持光スプリッタ300、直交位相変調器500および光カプラ600は第2の実施形態で説明したものと同じであるため、詳細な説明は省略する。本実施形態に係る駆動信号生成器400Bは、信号調整部470Bが制御信号を予等化処理部420Bの周波数特性補正処理部421Bへ出力する点で、第2の実施形態に係る駆動信号生成器400と異なる。以下、駆動信号生成器400Bの動作を中心に説明する。
駆動信号生成器400Bにおいて、デジタル信号生成部410Bは複素信号データを生成して予等化処理部420Bへ出力する。
予等化処理部420Bは、入力された複素信号データに対して、周波数特性補正処理部421Bにおいて周波数特性を補償し、クリップ処理部422Bにおいてクリップ処理およびクリップ振幅値変換を施し、DAコンバータ430aB、430bBへ出力する。ここで、周波数特性補正処理部421Bの周波数特性補正フィルタのフィルタ設定値は、信号調整部470Bから入力され制御信号によって調整される。本実施形態において、周波数特性補正フィルタは、利得極大周波数および最大周波数損失が最適化されるように調整される。
DAコンバータ430aB、430bBは、予等化処理部420Bから入力された複素信号データをデジタル・アナログ変換処理し、駆動信号(電気信号)として駆動信号増幅部440aB、440bBへ出力する。ここで、本実施形態に係るDAコンバータ430Bの周波数特性の一例を図7(a)に、周波数特性補正フィルタの周波数応答の一例を図7(b)に示す。図7から分かるように、周波数特性補正フィルタにおいて、利得極大周波数および最大周波数損失を適切に設定することにより、良好な信号品質を得ることができる。
駆動信号増幅部440aB、440bBは、DAコンバータ430aB、430bBから入力された駆動信号を振幅増幅して電気信号分岐部450aB、450bBへそれぞれ出力する。なお、本実施形態においても、第2の実施形態と同様に、駆動信号増幅部440aB、440bBにはマッハツェンダ型光変調器510a、510bに対して、出力光強度が最小となる駆動信号電圧と最大となる駆動信号電圧の差(Vπ値)の2倍、またはそれにもっとも近い値にするための振幅増幅率が設定されている。
電気信号分岐部450aB、450bBは、駆動信号増幅部440aB、440bBから入力された駆動信号を2分岐し、一方を直交位相変調器500のマッハツェンダ型光変調器510a、510bへ、他方を駆動信号モニタ460cB、460dBへ、それぞれ出力する。
駆動信号モニタ460cB、460dBはそれぞれ、第2の実施形態で説明した図4の駆動信号モニタ460と同様に構成されている。なお、本実施形態に係る駆動信号モニタ460Bにおいて、電気バンドパスフィルタ462Bは、透過帯域の中心周波数が、駆動信号のボーレートの半分の値を中心として中心周波数の値に対して上下10%程度に設定される。
駆動信号モニタ460Bは、電気信号分岐部450Bにより入力された駆動信号を2分岐し、電気バンドパスフィルタ462Bにより一方の駆動信号から特定の周波数領域の駆動信号を抽出して電気パワーメータ464Bへ出力し、電気パワーメータ463Bにより他方の抽出前の駆動信号の平均強度を演算して電気パワーメータ464Bへ出力する。そして、駆動信号モニタ460Bは、電気パワーメータ464Bにより抽出後の周波数領域の信号強度の測定結果を抽出前の駆動信号の平均強度を用いて規格化し、電気モニタ出力値として信号調整部470Bへ出力する。
信号調整部470Bは、利得極大周波数および最大周波数損失を最適化するためのフィルタ設定値を演算して制御信号として周波数特性補正処理部421Bへ出力する。本実施形態において、信号調整部470Bは、駆動信号モニタ460cB、460dBから入力された電気モニタ出力値が最大になるように、周波数特性補正処理部421Bの周波数特性補正フィルタのフィルタ設定値を調整するための制御信号を生成する。
次に、電気モニタ出力値が最大となるように周波数特性補正フィルタのフィルタ設定値を調整することによって利得極大周波数および最大周波数損失を最適化される理由について説明する。予等化処理後の128Gbpsの偏光多重QPSK信号光の受信特性(受信Q値)と、駆動信号モニタ460Bから出力される電気モニタ出力値の関係をシミュレーションにより計算した結果を図8に示す。図8(a)は利得極大周波数域依存性についてのシミュレーション結果、図8(b)は最大周波数損失依存性についてのシミュレーション結果である。図8において、送信信号光の信号品質(受信Q値)を実線で、駆動信号モニタ460Bから出力される電気モニタ出力値の多項式近似曲線を点線で示す。図8に示すように、駆動信号モニタ460Bから出力される電気モニタ出力値が最大になるときに利得極大周波数および最大周波数損失が最適値となり、信号光の信号品質が最大となる。
以上のように、本実施形態に係るデジタル光送信器100Bにおいて、信号調整部470Bは、駆動信号モニタ460cB、460dBから入力された電気モニタ出力値が最大となるように周波数特性補正処理部421Bのフィルタ設定値を調整することにより、周波数特性補正フィルタの利得極大周波数および最大周波数損失が最適化され、デジタル光送信器100Bから送信される送信信号光の信号品質が最大となる。従って、本実施形態に係るデジタル光送信器100Bは、DAコンバータ430aB、430bBの性能制限に起因する出力波形歪みによる信号品質劣化を抑制するための予等化処理を、安定的に最適条件下で行うことができる。
ここで、第2の実施形態と同様に、信号調整部470Bは、成分毎の電気モニタ出力値に基づいてマッハツェンダ型光変調器510a、510bに入力させる駆動信号に独立に周波数特性補正フィルタを調整することもできるし、各電気モニタ出力値の平均値または各成分間の最大値に基づいて、両駆動信号に対して同一の周波数特性補正フィルタ値を設定することもできる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態について説明する。本実施形態に係るデジタル光送信器のブロック構成図を図9に示す。図9において、本実施形態に係るデジタル光送信器100Cは、レーザ発振器200、偏光保持光スプリッタ300、駆動信号生成器400C、直交位相変調器500および光カプラ600を備える。本実施形態に係るレーザ発振器200、偏光保持光スプリッタ300、直交位相変調器500および光カプラ600は第2の実施形態で説明したものと同じであるため、詳細な説明は省略する。
第4の実施形態について説明する。本実施形態に係るデジタル光送信器のブロック構成図を図9に示す。図9において、本実施形態に係るデジタル光送信器100Cは、レーザ発振器200、偏光保持光スプリッタ300、駆動信号生成器400C、直交位相変調器500および光カプラ600を備える。本実施形態に係るレーザ発振器200、偏光保持光スプリッタ300、直交位相変調器500および光カプラ600は第2の実施形態で説明したものと同じであるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態に係るデジタル光送信器100Cの駆動信号生成器400Cは、第2の実施形態で説明した駆動信号生成器400および第3の実施形態で説明した駆動信号生成器400Bの両方の機能を備える。以下、駆動信号生成器400Cを中心に説明する。
本実施形態に係る駆動信号生成器400Cは、図9に示すように、デジタル信号生成部410C、予等化処理部420C、DAコンバータ430aC、430bC、駆動信号増幅部440aC、440bC、電気信号分岐部450aC、450bC、駆動信号モニタ460aC、460bC、460cC、460dCおよび信号調整部470aC、470bCを備える。
ここで、駆動信号モニタ460aC、460bCは、第2の実施形態で説明した駆動信号モニタ460a、460bの機能を有し、駆動信号モニタ460cC、460dCは、第3の実施形態で説明した駆動信号モニタ460cB、460dBの機能を有する。また、信号調整部470aCは、第2の実施形態で説明した信号調整部470の機能を有し、信号調整部470bCは、第3の実施形態で説明した信号調整部470Bの機能を有する。
すなわち、デジタル信号生成部410Cは複素信号データを生成して予等化処理部420Cへ出力する。
予等化処理部420Cにおいて、周波数特性補正処理部421Cの周波数特性補正フィルタは、信号調整部470bCから入力した制御信号により、利得極大周波数および最大周波数損失が最適化されるように調整される。周波数特性補正処理部421Cは、デジタル信号生成部410Cから入力された複素信号データの周波数特性を補償してクリップ処理部422Cへ出力する。
クリップ処理部422Cは、信号調整部470aCから入力した制御信号により、クリップ振幅値が送信信号光の信号品質が最大となる振幅値に調整される。クリップ処理部422Cは、周波数特性補正処理部421Cから入力された複素信号データに対してクリップ処理およびクリップ振幅値変換を施した後、DAコンバータ430aC、430bCへ出力する。
DAコンバータ430aC、430bCは、予等化処理部420Cから入力された複素信号データをデジタル・アナログ変換処理し、電気信号の駆動信号を駆動信号増幅部440aC、440bCへ出力する。
駆動信号増幅部440aC、440bCには、マッハツェンダ型光変調器510a、510bに対して、出力光強度が最小となる駆動信号電圧と最大となる駆動信号電圧の差(Vπ値)の2倍、またはそれにもっとも近い値にするための振幅増幅率が設定され、入力された駆動信号を振幅増幅し、電気信号分岐部450aC、450bCへそれぞれ出力する。ここで、信号調整部470aCが、駆動信号増幅部440aC、440bCの振幅増幅率を常時またはデジタル光送信器100Cの出荷時、導入時、設定変更時等に調整するように構成することもできる。
電気信号分岐部450aCは、入力された駆動信号を3分岐し、マッハツェンダ型光変調器510a、駆動信号モニタ460aC、460cCへそれぞれ出力する。同様に、電気信号分岐部450bCは、入力された駆動信号を3分岐し、マッハツェンダ型光変調器510b、駆動信号モニタ460bC、460dCへそれぞれ出力する。
駆動信号モニタ460aC、460bCは、送信信号光のボーレートの値を中心として中心周波数の値に対して上下10%程度の周波数範囲の駆動信号を電気バンドパスフィルタ462aC、462bCによって抽出し、抽出した駆動信号の信号強度を元の駆動信号の信号強度を用いて規格化し、電気モニタ出力値として信号調整部470aCへ出力する。
一方、駆動信号モニタ460cC、460dCは、送信信号光のボーレートの半分の値を中心として中心周波数の値に対して上下10%程度の周波数範囲の駆動信号を電気バンドパスフィルタ462cC、462dCによって抽出し、抽出した駆動信号の信号強度を元の駆動信号の信号強度を用いて規格化し、電気モニタ出力値として信号調整部470bCへ出力する。
信号調整部470aCは、駆動信号モニタ460aC、460bCから入力された電気モニタ出力値に基づいてデジタル光送信器100Cから送信される送信信号光の信号品質を最適化するためのクリップ振幅値を演算して制御信号としてクリップ処理部422Cへ出力する。本実施形態において、信号調整部470aCは、入力された電気モニタ出力値が最小となるようにクリップ振幅値を調整するための制御信号を生成する。
一方、信号調整部470bCは、駆動信号モニタ460cC、460dCから入力された電気モニタ出力値に基づいて周波数特性補正フィルタの利得極大周波数および最大周波数損失を最適値にするためのフィルタ設定値を演算して制御信号として周波数特性補正処理部421Cへ出力する。本実施形態において、信号調整部470bCは、入力された電気モニタ出力値が最大となるように、フィルタ設定値を調整するための制御信号を生成する。
ここで、本実施形態に係るデジタル光送信器100Cは、先ず、信号調整部470bCが入力された電気モニタ出力値に基づいて周波数特性補正処理部421Cのフィルタ設定値を調整し、次に、信号調整部470aCが入力された電気モニタ出力値に基づいてクリップ処理部422Cのクリップ振幅値を調整する。
なお、電気バンドパスフィルタ462aC、462bCと電気バンドパスフィルタ462cC、462dCとにおいて抽出する周波数帯域が異なる場合、信号調整部470aCおよび信号調整部470bCを同時に動作させることができる。この場合、デジタル光送信器100Cの高速の立ち上げが可能となる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態について説明する。本実施形態に係るデジタル光送信器のブロック構成図を図10に示す。本実施形態に係るデジタル光送信器100Dは、レーザ発振器200、偏光保持光スプリッタ300、駆動信号生成器400D、直交位相変調器500、光カプラ600および信号制御部700Dを備える。本実施形態に係るレーザ発振器200、偏光保持光スプリッタ300、直交位相変調器500および光カプラ600は第2の実施形態で説明したものと同じであるため、詳細な説明は省略する。以下、駆動信号生成器400Dおよび信号制御部700Dの構成および動作を中心に説明する。
(第5の実施形態)
第5の実施形態について説明する。本実施形態に係るデジタル光送信器のブロック構成図を図10に示す。本実施形態に係るデジタル光送信器100Dは、レーザ発振器200、偏光保持光スプリッタ300、駆動信号生成器400D、直交位相変調器500、光カプラ600および信号制御部700Dを備える。本実施形態に係るレーザ発振器200、偏光保持光スプリッタ300、直交位相変調器500および光カプラ600は第2の実施形態で説明したものと同じであるため、詳細な説明は省略する。以下、駆動信号生成器400Dおよび信号制御部700Dの構成および動作を中心に説明する。
駆動信号生成器400Dは、デジタル信号生成部410D、予等化処理部420D、DAコンバータ430aD、430bDおよび駆動信号増幅部440aD、440bDを備える。
デジタル信号生成部410Dは複素信号データを生成して予等化処理部420Dへ出力し、予等化処理部420Dは、周波数特性補正処理部421DにおいてDAコンバータ430aD、430bDの周波数性能制限を補償し、クリップ処理部422Dにおいて、信号調整部730Dから入力された制御信号に基づいてクリップ処理およびクリップ振幅値変換を実施してDAコンバータ430aD、430bDへ出力する。
DAコンバータ430aD、430bDは、入力された複素信号データをデジタル・アナログ変換処理し、駆動信号として駆動信号増幅部440aD、440bDへ出力する。駆動信号増幅部440aD、440bDは、入力された駆動信号を振幅増幅し、マッハツェンダ型光変調器510a、510bへそれぞれ出力する。本実施形態においても、駆動信号増幅部440aD、440bDには、出力光強度を2Vπ値またはそれに近い値にするための振幅増幅率が設定されている。なお、信号調整部730Dが、駆動信号増幅部440aD、440bDの振幅増幅率を常時またはデジタル光送信器100Dの出荷時、導入時、設定変更時等に調整するように構成することもできる。
マッハツェンダ型光変調器510aは、偏光保持光スプリッタ300Dから入力された2つの連続光を駆動信号生成器400Dから入力された駆動信号に基づいてそれぞれ変調して光カプラ600へ出力する。一方、マッハツェンダ型光変調器510bにおいて変調された変調光は、光移相器520において光位相がπ/2だけずらされた後、光カプラ600へ出力される。
光カプラ600は、マッハツェンダ型光変調器510aから入力された変調光と、光移相器520を介してマッハツェンダ型光変調器510bから入力された位相がπ/2だけずれされた変調光とを合波し、送信信号光として光スプリッタ710Dへ出力する。
信号制御部700Dは、光スプリッタ710D、光信号モニタ720Dおよび信号調整部730Dを備える。光スプリッタ710Dは、光カプラ600から入力された送信信号光を2分岐し、一方を光伝送路に送信し、他方を光信号モニタ720Dに出力する。
光信号モニタ720Dは、入力された送信信号光の特定の周波数領域の信号強度を測定して信号調整部730Dへ出力する。本実施形態に係る光信号モニタ720Dは、光スペクトルアナライザや信号光のフーリエ変換処理によるスペクトル解析結果により、入力された送信信号光の特定の周波数領域の信号強度を抽出する。ここで、抽出対象とする周波数は、送信信号光のボーレートの値を中心として中心周波数の値に対して上下10%程度とすることが望ましい。
信号調整部730Dは、入力された特定の周波数領域の信号強度が最小となるように、クリップ処理部422Dのクリップ振幅値を調整するための制御信号を生成してクリップ処理部422Dへ出力する。
以上のように、本実施形態に係るデジタル光送信器100Dは、光信号モニタ720Dにおいて送信信号光の特定の周波数領域の信号強度を測定し、信号調整部730Dにおいて測定結果が最小となるように、クリップ処理部422Dのクリップ振幅値を調整する。これにより、送信信号光の信号品質が最大となる。
(第6の実施形態)
第6の実施形態について説明する。本実施形態に係る偏光多重光送信器は偏光多重分離光通信システムに対応し、第2の実施形態で説明した図2のデジタル光送信器100を2台並列配置することにより構成される。本実施形態に係る偏光多重光送信器のブロック構成図を図11に、デジタル光送信器100E、Fのブロック構成図を図12に示す。図11に示すように、偏光多重光送信器1000は、レーザ発振器1100、偏光保持光スプリッタ1200、デジタル光送信器100E、100Fおよび偏光多重部1300を備える。
第6の実施形態について説明する。本実施形態に係る偏光多重光送信器は偏光多重分離光通信システムに対応し、第2の実施形態で説明した図2のデジタル光送信器100を2台並列配置することにより構成される。本実施形態に係る偏光多重光送信器のブロック構成図を図11に、デジタル光送信器100E、Fのブロック構成図を図12に示す。図11に示すように、偏光多重光送信器1000は、レーザ発振器1100、偏光保持光スプリッタ1200、デジタル光送信器100E、100Fおよび偏光多重部1300を備える。
レーザ発振器1100は、変調光の元となる連続光を生成して偏光保持光スプリッタ1200へ出力する。偏光保持光スプリッタ1200は入力された連続光を2分岐し、デジタル光送信器100E、100Fへそれぞれ出力する。
デジタル光送信器100E、100Fはそれぞれ、図12に示すように、第2の実施形態で説明したデジタル光送信器100と同様に構成される。なお、デジタル光送信器100E、100Fとして、図6のデジタル光送信器100B、図9のデジタル光送信器100Cまたは図10のデジタル光送信器100Dを適用することもできる。また、デジタル光送信器100Eとデジタル光送信器100Fとで異なる構成を適用することもできる。
本実施形態において、デジタル光送信器100E、100Fは、直交位相変調器500において、偏光保持光スプリッタ300を介して入力された連続光を、駆動信号生成器400E、400Fから入力された駆動信号に基づいて変調する。そして、デジタル光送信器100E、100Fは、変調光を光カプラ600において合波し、変調光としてそれぞれ偏光多重部1300へ送信する。
ここで、駆動信号生成器400E、400Fにおいて、信号調整部470E、470Fは、駆動信号モニタ460aE、460bE、460aF、460bFからの電気モニタ出力値が最小になるようにクリップ処理部422E、422Fのクリップ振幅値を調整する。さらに、信号調整部470E、470Fは、駆動信号増幅部440aE、440bE、440aF、440bFの振幅増幅率を出力光強度が2Vπ値またはそれにもっとも近い値になるように制御する。
偏光多重部1300は、デジタル光送信器100E、100Fから入力された変調光を互いに直交する2つの偏光成分に多重化し、送信信号光として光伝送路へ送信する。
以上のように、本実施形態に係る偏光多重光送信器1000は、デジタル光送信器100E、100FにおいてDAコンバータ430aE、430bE、430aF、430bFの性能制限による出力波形の歪みが補償された変調光が生成される。従って、良好な特性の信号光を安定的に生成可能な高速起動の偏光多重光送信器1000を提供することができる。
ここで、信号調整部470E、470Fは、偏光成分毎の電気モニタ出力値に基づいて、互いに直交する偏光成分毎に独立にクリップ処理部422E、422Fのクリップ振幅値および駆動信号増幅部の振幅増幅率を調整してもよいし、各偏光成分に対する特定の周波数領域の信号強度の平均値または偏光成分間の最小値に基づいて、両偏光成分で同一のクリップ振幅値・振幅増幅率に調整してもよい。
さらに、WDM光通信システム用送信器に複数のデジタル光送信器を配置し、該複数のデジタル光送信器において搬送波周波数の異なる複数の変調光を生成し、生成した複数の変調光を光合波器により多重してWDM信号光として光伝送路へ送信することもできる。
本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
10 駆動信号生成器
20 予等化処理部
30 DAコンバータ
40 駆動信号モニタ部
41 分割部
42 第1パワーメータ
43 バンドパスフィルタ
44 第2パワーメータ
45 演算部
50 信号調整部
100 デジタル光送信器
200 レーザ発振器
300 偏光保持光スプリッタ
400 駆動信号生成器
410 デジタル信号生成部
420 予等化処理部
421 周波数特性補正処理部
422 クリップ処理部
430a、430b DAコンバータ
440a、440b 駆動信号増幅部
450a、450b 電気信号分岐部
460a、460b 駆動信号モニタ
470 信号調整部
500 直交位相変調器
510a、510b マッハツェンダ型光変調器
520 光移相器
600 光カプラ
700D 信号制御部
710D 光スプリッタ
720D 光信号モニタ
730D 信号調整部
1000 偏光多重光送信器
1100 レーザ発振器
1200 偏光保持光スプリッタ
1300 偏光多重部
20 予等化処理部
30 DAコンバータ
40 駆動信号モニタ部
41 分割部
42 第1パワーメータ
43 バンドパスフィルタ
44 第2パワーメータ
45 演算部
50 信号調整部
100 デジタル光送信器
200 レーザ発振器
300 偏光保持光スプリッタ
400 駆動信号生成器
410 デジタル信号生成部
420 予等化処理部
421 周波数特性補正処理部
422 クリップ処理部
430a、430b DAコンバータ
440a、440b 駆動信号増幅部
450a、450b 電気信号分岐部
460a、460b 駆動信号モニタ
470 信号調整部
500 直交位相変調器
510a、510b マッハツェンダ型光変調器
520 光移相器
600 光カプラ
700D 信号制御部
710D 光スプリッタ
720D 光信号モニタ
730D 信号調整部
1000 偏光多重光送信器
1100 レーザ発振器
1200 偏光保持光スプリッタ
1300 偏光多重部
Claims (10)
- 調整された設定値を用いて、送信データに対して予等化処理を実施する予等化処理部と、
予等化処理された送信データを電気信号である駆動信号に変換するDAコンバータと、
特定周波数領域の駆動信号を抽出して信号強度を測定し、モニタ値として出力する駆動信号モニタ部と、
前記モニタ値に基づいて、前記設定値を調整する信号調整部と、
を備える駆動信号生成器。 - 前記予等化処理部は、前記予等化処理として、所定値以上の振幅値を有する送信データの振幅値を前記DAコンバータの出力最大値に対応する値に置換するクリップ処理を実施し、
前記駆動信号モニタ部は、前記駆動信号のボーレートの値を中心周波数として±10%以内の周波数範囲の駆動信号を抽出した上でモニタ値を出力し、
前記信号調整部は、前記モニタ値が最小になるように前記設定値を調整する、
請求項1記載の駆動信号生成器。 - 前記予等化処理部は、前記予等化処理として、周波数特性補正処理を実施し、
前記駆動信号モニタ部は、前記駆動信号のボーレートの半分の値を中心周波数として±10%以内の周波数範囲の駆動信号を抽出した上でモニタ値を出力し、
前記信号調整部は、前記モニタ値が最大になるように前記設定値を調整する、
請求項1記載の駆動信号生成器。 - 前記駆動信号モニタ部は、
特定周波数領域の駆動信号を抽出するバンドパスフィルタと、
前記駆動信号の信号強度を測定する第1パワーメータと、
前記抽出された特定周波数領域の駆動信号の信号強度を測定する第2パワーメータと、
前記第2パワーメータの測定結果を前記第1パワーメータの測定結果で規格化してモニタ値として出力する演算部と、
を備える、
請求項1乃至3のいずれか1項記載の駆動信号生成器。 - 前記駆動信号モニタ部は、
低側の特定周波数領域の駆動信号を抽出する第1バンドパスフィルタと、
前記低側よりも高い高側の特定周波数領域の駆動信号を抽出する第2バンドパスフィルタと、
前記第1バンドパスフィルタが抽出した駆動信号の信号強度を測定する第1パワーメータと、
前記第2バンドパスフィルタが抽出した駆動信号の信号強度を測定する第2パワーメータと、
一方の測定結果を他方の測定結果で規格化してモニタ値として出力する演算部と、
を備える、
請求項1乃至3のいずれか1項記載の駆動信号生成器。 - 連続光を生成する発振器と、
前記連続光を2分岐して2つの変調器へ出力する光スプリッタと、
前記駆動信号を前記2つの変調器へそれぞれ出力する2つの請求項1乃至5のいずれか1項記載の駆動信号生成器と、
前記連続光を前記駆動信号に基づいてそれぞれ変調して変調信号を出力する2つの変調器と、
前記出力された2つの変調信号を合波して、送信信号として出力する光カプラと、
を備える光送信器。 - 前記2つの駆動信号生成器はそれぞれ、設定された振幅増幅率により前記駆動信号を増幅する増幅部を備え、
前記信号調整部は、前記2つの変調器から出力された変調信号の光強度が最小となる駆動信号電圧と最大となる駆動信号電圧の差の2倍になるように、前記振幅増幅率を設定する、
請求項6記載の光送信器。 - 2つの前記駆動信号生成器にそれぞれ前記駆動信号モニタ部および前記信号調整部を配置する代わりに、
前記光カプラの後段において、前記出力された送信信号の一部を分岐する光スプリッタと、
前記分岐された送信信号の特定周波数領域の信号強度を測定する送信光モニタ部と、
前記信号強度の測定値に基づいて、前記2つの駆動信号生成器の予等化処理部の設定値を調整する信号調整部と、
が配置される、請求項6または7記載の光送信器。 - 連続光を生成する発振器と、
前記連続光を2分岐して2つの光送信器へ出力する光スプリッタと、
同一の搬送波周波数を有し、前記生成した連続光の代わりに前記出力された連続光を変調・合波して変調信号としてそれぞれ出力する、2つの請求項6乃至8のいずれか1項記載の光送信器と、
前記出力された2つの変調信号を偏光状態が互いに直交するように偏光多重し、送信信号として出力する偏光多重部と、
を備える偏光多重送信器。 - 調整された設定値を用いて、送信データに対して予等化処理を実施し、
予等化処理された送信データを電気信号である駆動信号に変換し、
特定周波数領域の駆動信号を抽出して信号強度を測定してモニタ値として出力し、
前記モニタ値に基づいて、前記設定値を調整する、
駆動信号生成方法。
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JP2013132642A JP2015008388A (ja) | 2013-06-25 | 2013-06-25 | 駆動信号生成器、光送信器、偏光多重送信器および駆動信号生成方法 |
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- 2013-06-25 JP JP2013132642A patent/JP2015008388A/ja active Pending
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