JP2015007399A - 自然エネルギー利用型の発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ランナーの回転軸の回転速度に依存せずに、ロータとステータとの間の相対回転速度差を理想的な状態に保つこと。
【解決手段】ランナーの回転軸32(ロータ132付き)と同軸上に従動回転体121(ステータ133付き)を回転自在に設け、回転軸32の原動傘歯車152の回転を中間傘歯車154を用いて従動回転体121の従動傘歯車153に伝達し、ロータ132とステータ133とを互いに反対方向に回転させる構成を基本としつつ、ロータ132とステータ133との間の回転速度差に応じた物理量を回転検出部によって検出し、検出した物理量の大小に応じて中間傘歯車154を軸方向に移動させて原動傘歯車152と従動傘歯車153との連結を断続するようにした(物理量が小のときには連結、物理量が大のときには連結断)。
【選択図】図2

Description

本発明は、風や流水という自然エネルギーを利用して発電を行なう発電装置に関する。
自然エネルギーを利用して発電を行なう伝統的な発電装置としては、風車や水車を利用したものがよく知られている。風車は、風の流れを利用してランナーを回転させ、その回転を発電機のロータに伝達して発電をする。水車は、水の流れを利用してランナーを回転させ、その回転を発電機のロータに伝達して発電をする。利用する自然エネルギーが風なのか流水なのかの相違はあるが、いずれも、流体の流れを利用して発電する点では共通性を有している。
その一方で、風車や水車を利用した発電装置は、人智が及ばず制御が利かない「自然」というものにエネルギー源を頼るため、常に充分なエネルギーをもってランナーを回転させられるとは限らない。
そこで、従来、ランナーの回転速度が低くても充分な発電量を得られるように工夫した自然エネルギー利用型の発電装置が提案されている(特許文献1参照)。この発電装置は、ロータのみならずステータもロータと反対方向に回転させることで、ステータとロータとの間の相対的な回転速度差を増大させるように工夫している。
その他にも、自然エネルギー利用型の発電装置ではないものの、ロータとステータとを反対方向に回転させるようにした発電装置の従来例が幾つか散見される(特許文献2、3参照)。
以下、各文献中における機械要素の名称及びこれに付された符号をそのまま引用し、それぞれについて簡単に説明する。
特許文献2が開示する発電装置は、風を受けて回転するプロペラ型の翼車(2)を用い、この翼車(2)の回転軸(3)に連結されたインナーロータ(7)とこれを包囲するアウターロータ(5)とを互いに逆回転させて発電する。そのために用いているのが差動歯車列である。つまりアウターロータ(5)は、その内周に内歯ギア(9)を有し、リングギアとして機能する。翼車(2)の回転軸(3)には太陽ギア(10)を固定する。この太陽ギア(10)と内歯ギア(9)との間には、遊星ギア保持体(12)に回転自在に保持された三つの遊星ギア(11)を介在させて噛み合わせる。
したがって、翼車(2)が風を受けて回転すると、インナーロータ(7)が回転すると共に、翼車(2)の回転軸(3)に固定された太陽ギア(10)の回転が三つの遊星ギア(11)を介して内歯ギア(9)に伝達され、アウターロータ(5)も回転する。この際、インナーロータ(7)とアウターロータ(5)とは互いに逆方向に回転するため、両者の相対回転速度差が増大する。その結果、翼車(2)の回転数が低くても、充分な発電量が得られるわけである。
特許文献1が開示する発電装置は、ロータ(特許文献1では電気子(8))とステータ(特許文献1では界磁(3))とを互いに回転自在にし、ロータとステータとを互いに逆方向に回転駆動するようにしている。そのための構造として、平行に配置された二軸(29と30)を平歯車(31と32)で連結して互いに逆回転するようにしておき、Vベルト(26と27)を利用した巻き掛け伝動機構を用いて、一方の軸(29)の回転をロータの軸(電気子軸9)に、そしてもう一方の軸(30)の回転をステータにそれぞれで伝達する構造を採用している。したがって、一方の軸(29)を外力により回転させると、ロータとステータとが互いに反対方向に回転し、両者の相対回転速度差が増大する。
特許文献3が開示する発電装置は、ロータ(特許文献3では永久磁石(13))とステータ(特許文献3ではコイル(16))とを互いに回転自在にし、ロータとステータとを互いに逆方向に回転駆動するようにしている。そのための構造として特許文献3が採用しているのは、傘歯車を利用した歯車伝達機構(23)である。つまりロータの軸(回転駆動軸(12))に固定した傘歯車(駆動傘歯車(21))とステータ側に固定した傘歯車(従動傘歯車(22))とを対面させ、これらを中間傘歯車(中間伝動傘歯車23)で連結した構造である。したがって、ロータの軸を回転させると、ロータとステータとが互いに反対方向に回転し、両者の相対回転速度差が増大する。
特開平08−317621号公報 特開2005−287215号公報 実開平05−078179号公報
ロータのみならずステータもロータと反対方向に回転させることで、ステータとロータとの間の相対的な回転速度差を増大させるように工夫した発電装置は、回転軸の回転速度が比較的低速であるときに絶大な効果を発揮する。その反面、回転軸の回転速度が高くなりすぎると発電量が過剰になり、トリップなどの不都合を引き起こしてしまう。何らかの対策が求められる。
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、ランナーの回転軸の回転速度に依存せずに、ロータとステータとの間の相対回転速度差を理想的な状態に保つことを目的とする。
本発明の自然エネルギー利用型の発電層は、流動する流体に駆動されて回転軸を回転させるランナーと、前記回転軸と同軸上に回転自在に設けられた従動回転体と、前記回転軸と一体になって回転するロータとこのロータに対面させて前記従動回転体に設置したステータとによって発電を行なう発電部と、前記回転軸と一体になって回転する原動傘歯車と前記従動回転体と一体になって回転する従動傘歯車とを対面配置して中間傘歯車で回転を伝達する回転伝達部と、電力によって動作する動力源を用いて前記中間傘歯車をその軸方向に進退させて前記原動傘歯車と前記従動傘歯車との連結を断続する断続部と、前記ロータと前記ステータとの間の回転速度差に応じた物理量を検出する回転検出部と、規定の値に対する前記検出された物理量の大小に応じて前記動力源を駆動制御し、前記物理量が小なるときは前記中間傘歯車によって前記原動傘歯車と前記従動傘歯車とを連結させ、前記物理量が大なるときは前記原動傘歯車と前記従動傘歯車との連結を断つように前記中間傘歯車を進退動作させる制御部と、を備えることによって上記課題を解決した。
本発明によれば、ランナーの回転軸の回転速度が比較的低いときにはロータとステータとを互いに反対方向に回転させて両者の相対回転速度差を増大させることができ、ランナーの回転軸の回転速度が比較的高いときにはステータを静止させてロータのみを回転させることができ、したがって、ランナーの回転軸の回転速度に依存せずに、ロータとステータとの間の相対回転速度差を理想的な状態に保つことができる。
第1の実施の形態として、風力発電装置への適用例を示す斜視図。 発電ユニットの縦断正面図。 (a)は回転伝達状態、(b)は回転非伝達状態を示す断続部の正面図。 各部の電気的接続を示すブロック図。 制御部が実行するプロセスを示すフローチャート。 第2の実施の形態として、水力発電装置への適用例を示す斜視図。 発電ユニットの縦断正面図。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態を図1ないし図5に基づいて説明する。本実施の形態の発電装置1は、風力発電装置への適用例である。
図1に示すように、本実施の形態の発電装置1は、ポール11の上部に発電ユニット101を備えている。発電ユニット101は、ランナー31の回転軸32の回転によって発電するユニットであり、ランナー31は風(流動する流体)を四枚の羽根33が受けて回転軸32を回転させる。発電装置1は太陽発電パネル41をポール11に固定し、太陽発電パネル41から発電ユニット101に給電している。
図2に示すように、発電ユニット101は上部が曲面形状に形成された円筒形状のハウジング111を備え、このハウジング111の内部に各部を収納している。代表的な収納物はランナー31の回転軸32である。ハウジング111の内部には先端軸受112と後端軸受113とがそれぞれ上下位置に配置され、回転軸32は先端軸受112と後端軸受113とのインナーリングに固定されている。先端軸受112と後端軸受113とは、インナーリングとアウターリングとの間に複数個のボールを収納保持するボールベアリングである。先端軸受112はハウジング111の上部に固定された円環形状の上部ホルダ114にアウターリングを固定されて支持され、後端軸受113はハウジング111の下部に固定された円環形状の下部ホルダ115にアウターリングを固定されて支持されている。こうしてハウジング111の内部に回転自在に収納保持された回転軸32は、ポール11と同軸上に配置されている。
ハウジング111の内部に収納されているもう一つの重要な構成要素は従動回転体121である。従動回転体121は上部が大径で下部が小径の円筒形状をした金属製のフレーム構造体であり、回転軸32にインナーリングが固定された三つの軸受122、123、124のアウターリングに固定されている。これらの三つの軸受122、123、124は、インナーリングとアウターリングとの間に複数個のボールを収納保持するボールベアリングである。従動回転体121は、導電性を有しさえすれば、必ずしも金属によって形成されている必要はなく、例えば導電性プラスチックによってその全部又は一部が形成されていても良い。
図2及び図3(a),(b)に示すように、ハウジング111には更に、発電部131、回転伝達部151、断続部161、及び回転抑止部171が収納されている。
図2に示すように、発電部131は、回転軸32の外周に固定されたロータ132と従動回転体121の内周に固定されたステータ133とを備えている。ロータ132とステータ133とは隙間を開けて対面し、回転軸32と従動回転体121との回転又は回転軸32のみの回転によって発生する両者間の相対回転速度差によって発電する。発電部131はまた、従動回転体121の小径部分にスリップリング134を備えている。スリップリング134にブラシ(図示せず)を接触させることで、ロータ132とステータ133との相対回転速度によって発電した電気を外部に導き出すことができる。
図2及び図3(a),(b)に示すように、回転伝達部151は、回転軸32と一体になって回転する原動傘歯車152と従動回転体121と一体になって回転する従動傘歯車153とを対面配置し、中間傘歯車154を介して原動傘歯車152の回転を従動傘歯車153に伝達する。原動傘歯車152は回転軸32に固定され、従動傘歯車153は軸受122のアウターリングに固定されている。軸受122のアウターリングには従動回転体121も固定されているため、従動傘歯車153は従動回転体121と一体になって回転する。原動傘歯車152と従動傘歯車153とはピッチ円の直径及び歯数が一致しているため、中間傘歯車154による回転伝達が可能となる。
図2及図3(a),(b)に示すように、断続部161は、電力によって動作する動力源を用いて中間傘歯車154をその軸方向に進退させ、原動傘歯車152と従動傘歯車153との連結を断続する。断続部161が動力源として用いているのは、ソレノイドとしてのギヤソレノイド162である。ギヤソレノイド162はハウジング111の内周面に固定され、可動鉄心163の先端部に中間傘歯車154を回転自在に取り付けている。このギヤソレノイド162は原動傘歯車152と従動傘歯車153との方向に中間傘歯車154を取り付けた可動鉄心163を付勢するスプリング(図示せず)を内蔵しており、通電によって可動鉄心163を引き込む。したがってギヤソレノイド162は、非通電状態において原動傘歯車152と従動傘歯車153とを中間傘歯車154によって連結状態とし(図3(a)参照)、通電状態になると中間傘歯車154を引っ張り込んで原動傘歯車152と従動傘歯車153との連結を断つ(図3(b)参照)。
図2及図3(a),(b)に示すように、回転抑止部171は、電力によって動作する第2の動力源を用いて、従動傘歯車153に噛合する回転抑止体172を従動傘歯車153に対して進退させる。回転抑止部171が第2の動力源として用いているのは、第2のソレノイドとしてのストッパソレノイド173である。ストッパソレノイド173はハウジング111の内周面に固定され、可動鉄心174の先端部に回転抑止部171を取り付けている。このストッパソレノイド173は従動傘歯車153から離反する方向に回転抑止体172を取り付けた可動鉄心174を付勢するスプリング(図示せず)を内蔵しており、通電によって可動鉄心163を押し出す。したがってストッパソレノイド173は、非通電状態において従動傘歯車153から回転抑止体172を離反させ(図3(a)参照)、通電状態になると回転抑止体172を従動傘歯車153に噛合させてその回転を抑止する(図3(b)参照)。
図4に示すように、発電装置1は回転検出部201と制御部202とを備えている。これらの回転検出部201と制御部202とは太陽発電パネル41からの給電によって動作する。
回転検出部201は、ロータ132とステータ133との間の回転速度差に応じた物理量を検出するための回路である。回転検出部201は一例として、回転軸32と従動回転体121とに設けたエンコーダ(図示せず)から取り込んだ信号に基づいて上記物理量を検出する。つまり回転軸32と従動回転体121とにそれらの回転数を検出するためのエンコーダを取り付けておく。回転検出部201は、それぞれのエンコーダの出力信号に基づいてロータ132とステータ133との間の回転速度差を上記物理量として演算によって求めるわけである。このような構成の回転検出部201は、例えばデジタル回路によって実現され、エンコーダはハウジング111に収納されている必要があるものの、演算回路は必ずしもハウジング111に収納されている必要はない。
図5に示すように、制御部202は、回転検出部201が検出した物理量、つまりロータ132とステータ133との間の回転速度差の値xと規定の値aとを比較し、その比較結果に応じて原動傘歯車152と従動傘歯車153との連結を断続する。つまり回転速度差の値xが規定の値aよりも小さければ原動傘歯車152と従動傘歯車153とを連結させ、回転速度差の値xが規定の値aよりも大きくなると原動傘歯車152と従動傘歯車153との連結を断つように中間傘歯車154を進退させる。規定の値aは、発電部131による発電量が多くなりすぎてトリップが発生するに至る前の回転速度差の値xに設定されている。このような構成の制御部202は、例えばシーケンサやデジタル回路によって実現され、ハウジング111に収納されていてもハウジング111の外部に設置されていてもよい。
作用効果について説明する。
風を受けたランナー31が回転軸32を回転させると、その回転が原動傘歯車152から中間傘歯車154を介して従動傘歯車153に伝達され、回転軸32と従動回転体121とが互いに反対方向に回転する。これにより、ロータ132のみが単独で回転する場合と比較し、回転軸32に固定されているロータ132と従動回転体121に固定されているステータ133との間の相対的な回転速度差が二倍に増大する。このため、例えば微風時などのランナー31の回転速度が比較的低い場合であっても発電部131による発電量が増大し、効率のよい発電を行なうことができる。
これに対して、強風時などのランナー31の回転速度が高くなりすぎた場合には発電部131の発電量が増大しすぎてトリップが発生してしまう可能性がある。本実施の形態の発電装置1は、図5の処理を実行することでこのような事態の発生を未然に防止している。この処理を次に説明する。
制御部202は、回転検出部201が算出したロータ132とステータ133との間の回転速度差の値xと規定の値aとを比較する(ステップS101)。
制御部202は、回転速度差の値xが規定の値aを下回っているならば(ステップS101のYES)、ギヤソレノイド162をオフにし(ステップS102)、ストッパソレノイド173をオフにする(ステップS103)。この状態では、ギヤソレノイド162に内蔵されているスプリング(図示せず)が可動鉄心163を押し出し、中間傘歯車154が原動傘歯車152と従動傘歯車153とを連結する。またストッパソレノイド173に内蔵されているスプリング(図示せず)が可動鉄心174を引っ張り込み、従動傘歯車153から回転抑止体172を退避させる。これにより回転軸32と従動回転体121とが互いに反対方向に回転し、ロータ132とステータ133との間の相対的な回転速度が増大して発電量も増える。
制御部202は、回転速度差の値xが規定の値aを上回ったならば(ステップS101のNO)、ギヤソレノイド162をオンにし(ステップS104)、ストッパソレノイド173をオンにする(ステップS105)。この状態では、ギヤソレノイド162に通電されて可動鉄心163が引き込まれ、原動傘歯車152と従動傘歯車153とから中間傘歯車154が離反する。またストッパソレノイド173に通電されて可動鉄心174が押し出され、従動傘歯車153に回転抑止体172が押し付けられる。これにより回転軸32から従動回転体121への回転伝達が断たれて32が単独で回転し、ロータ132のみが回転することによって発電量の過剰な増加が抑制される。このとき、従動傘歯車153の回転を回転抑止体172が抑止するので、ステータ133を完全に静止状態に保つことができる。
制御部202は、ステップS103及びステップS105の処理の後はステップS101の比較処理にリターンする。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ランナー31の回転軸32の回転速度が比較的低いときにはロータ132とステータ133とを互いに反対方向に回転させて両者の相対回転速度差を増大させ、これによって発電量を増やすことができる。反対にランナー31の回転軸32の回転速度が比較的高いときにはステータ133を静止させてロータ132のみを回転させ、発電量が過剰になった場合に生ずるトリップを防止することができる。したがって本実施の形態によれば、ランナー31の回転軸32の回転速度に依存せずに、ロータ132とステータ133との間の相対的な回転速度差を理想的な状態に保つことができる。
本実施の形態の断続部161は、中間傘歯車154を一方向に付勢するスプリング(図示せず)と、中間傘歯車154を反対方向に引っ張る動力源であるギヤソレノイド162とを備えるので、断続部161を簡単かつコンパクトに実現することができる。
本実施の形態は、電力によって動作する第2の動力源(ストッパソレノイド173)を用いた回転抑止体172の接離動作によって従動回転体121及び従動傘歯車153の自由回転を選択的に抑止する回転抑止部171を備え、制御部202は、従動回転体121及び従動傘歯車153の自由回転状態を回転抑止体172によって抑止するように従動動力源を駆動制御する。したがって、ロータ132のみを回転させる場合にステータ133を完全に静止状態に保つことができ、回転軸32に従動回転体121が従動回転することを確実に防止することができる。
本実施の形態の回転抑止部171は、回転抑止体172を一方向に付勢するスプリング(図示せず)と、回転抑止体172を反対方向に引っ張る第2の動力源であるストッパソレノイド173とを備えるので、回転抑止部171を簡単かつコンパクトに実現することができる。
本実施の形態は、電気部品(ギヤソレノイド162、ストッパソレノイド173、回転検出部201、制御部202)に電力を供給する太陽発電パネル41を備えるので、電気部品を駆動するために外部電力を用意する必要をなくすことができる。
本実施の形態は、回転軸32を包囲する構造体によって従動回転体121を形成し、ロータ132を回転軸32の外周に設置し、ステータ133を従動回転体121の内周に設置した。これにより、従動回転体121の軸方向長さによってロータ132とステータ133との大きさを設定することができ、例えばより大きな発電量を望む場合には従動回転体121の軸方向長さを長くするなど、発電部131における発電量の調節を容易にすることができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態を図6及び図7に基づいて説明する。本実施の形態の発電装置1は、風力発電装置への適用例である。第1の実施の形態と同一部分は同一符号で示し説明も省略する。
図6に示すように、本実施の形態の発電装置1は、水車の羽根車の形態のランナー31の回転軸32の回転を利用して発電ユニット101で発電する。つまりランナー31は、互いに対面する一対の大径部51と小径部52とを複数個のスポーク53で連結したもので、一対の大径部51の間には水流を受ける複数個の受け板54が嵌められている。ランナー31は、その回転軸32の一端側に連結する発電ユニット101が水路近くの地面に設置されたユニット支持部55に支持されることで、水路に一部を浸した状態で設置されている。
図7に示すように、本実施の形態の発電ユニット101が第1の実施の形態の発電ユニット101と相違するのは、従動回転体121が従動傘歯車153と一体化していること、つまり従動傘歯車153が従動回転体121をなしていることである。このような相違から、本実施の形態の発電ユニット101には、第1の実施の形態の発電ユニット101において従動回転体121を支持していた二つの軸受123,124が設けられていない。
第1の実施の形態の発電ユニット101における従動回転体121の役割は、ステータ133を保持すると共に、ロータ132とステータ133とに設置ペースを提供することである。このような従動傘歯車153と別体で形成された従動回転体121を有しない本実施の形態の発電ユニット101では、原動傘歯車152と従動傘歯車153との互いに対面する面にロータ132とステータ133とを配置している。つまり原動傘歯車152の側面にロータ132を配置し、これに対面する従動傘歯車153の側面にステータ133を配置しているのである。
このような構成において、ランナー31は、水路を流れる水の水流を受け板54で受けて回転軸32を回転させる。回転軸32の回転による発電ユニット101の発電動作については、第1の実施の形態と同一なので説明を省略する。
本実施の形態は、従動傘歯車153を従動回転体121とし、原動傘歯車152と従動傘歯車153との互いに対面する側面にロータ132とステータ133とを設置したので、発電ユニット101の軸方向長さを短くすることができる。
(変形例)
実施に際しては各種の変形及び変更が可能である。
例えば中間傘歯車154を進退駆動するための動力源としては、ギヤソレノイド162に限らず、モータを用いるようにしてもよい。モータの回転を中間傘歯車154の進退動作に変換するための機構は、例えばラックアンドピニオン機構によって簡単に構成することができる。
ステータ133を静止状態に保つために、本実施の形態では従動傘歯車153に噛合する回転抑止体172を用いたが、実施に際しては、回転抑止体172に弾性的に接触するものを用いてもよい。あるいは従動傘歯車153に限らず、従動回転体121に接触してステータ133の回転を抑止する構造を採用してもよい。
ギヤソレノイド162とストッパソレノイド173との釈放方向は、本実施の形態と逆方向であってもよい。この場合、図5中のステップS102でギヤソレノイド162がオンになると共にステップS103でストッパソレノイド173がオンになり、ステップS104でギヤソレノイド162がオフになると共にステップS105でストッパソレノイド173がオフになる。いうまでもなく、ギヤソレノイド162とストッパソレノイド173との釈放方向を逆にしてもよい。
回転検出部201にてロータ132とステータ133との間の回転速度差に応じた物理量を検出する仕組みとして、エンコーダ以外にも、従来知られている他のあらゆるものを用いることができる。
32 回転軸
31 ランナー
41 太陽発電パネル
121 従動回転体
131 発電部
132 ロータ
133 ステータ
151 回転伝達部
152 原動傘歯車
153 従動傘歯車
154 中間傘歯車
161 断続部
162 ソレノイド(動力源)
171 回転抑止部
172 回転抑止体
173 第2のソレノイド(第2の動力源)
201 回転検出部
202 制御部

Claims (8)

  1. 流動する流体に駆動されて回転軸を回転させるランナーと、
    前記回転軸と同軸上に回転自在に設けられた従動回転体と、
    前記回転軸と一体になって回転するロータとこのロータに対面させて前記従動回転体に設置したステータとによって発電を行なう発電部と、
    前記回転軸と一体になって回転する原動傘歯車と前記従動回転体と一体になって回転する従動傘歯車とを対面配置して中間傘歯車で回転を伝達する回転伝達部と、
    電力によって動作する動力源を用いて前記中間傘歯車をその軸方向に進退させて前記原動傘歯車と前記従動傘歯車との連結を断続する断続部と、
    前記ロータと前記ステータとの間の回転速度差に応じた物理量を検出する回転検出部と、
    規定の値に対する前記検出された物理量の大小に応じて前記動力源を駆動制御し、前記物理量が小なるときは前記中間傘歯車によって前記原動傘歯車と前記従動傘歯車とを連結させ、前記物理量が大なるときは前記原動傘歯車と前記従動傘歯車との連結を断つように前記中間傘歯車を進退動作させる制御部と、
    を備えることを特徴とする自然エネルギー利用型の発電装置。
  2. 前記断続部は、
    前記中間傘歯車を一方向に付勢するスプリングと、
    前記中間傘歯車を反対方向に引っ張る前記動力源であるソレノイドと、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の自然エネルギー利用型の発電装置。
  3. 電気部品に電力を供給する太陽発電パネルを備える、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の自然エネルギー利用型の発電装置。
  4. 電力によって動作する第2の動力源を用いた回転抑止体の接離動作によって前記従動回転体及び前記従動傘歯車の自由回転を選択的に抑止する回転抑止部を備え、
    前記制御部は、前記従動回転体及び前記従動傘歯車の自由回転状態を前記回転抑止体によって抑止するように前記従動動力源を駆動制御する、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載の自然エネルギー利用型の発電装置。
  5. 前記回転抑止部は、
    前記回転抑止体を一方向に付勢するスプリングと、
    前記回転抑止体を反対方向に引っ張る前記第2の動力源である第2のソレノイドと、
    を備えることを特徴とする請求項4に記載の自然エネルギー利用型の発電装置。
  6. 前記第2の動力源に電力を供給する太陽発電パネルを備える、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の自然エネルギー利用型の発電装置。
  7. 前記回転軸を包囲する構造体によって前記従動回転体を形成し、
    前記ロータを前記回転軸の外周に設置し、
    前記ステータを前記従動回転体の内周に設置した、
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一に記載の自然エネルギー利用型の発電装置。
  8. 前記従動傘歯車を前記従動回転体とし、
    前記原動傘歯車と前記従動傘歯車との互いに対面する側面に前記ロータと前記ステータとを設置した、
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一に記載の自然エネルギー利用型の発電装置。
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