JP2014535249A - 追加マージ候補の生成 - Google Patents
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Abstract
Description
米国仮特許出願第61/556,746号(出願日:2011年11月7日)、
米国仮特許出願第61/562,284号(出願日:2011年11月21日)、及び
米国仮特許出願第61/562,940号(出願日:2011年11月22日)の利益を主張するものであり、それらの各々の内容全体が、引用によってここに組み入れられている。
PUの動き情報を表現するために要求されるビット数を減少させるために、映像符号器は、マージモード又はアドバンスト動きベクトル予測(AMVP)プロセスによりPUの各々に関する候補リストを生成することができる。PUに関する候補リスト内の各候補は、動き情報を示すことができる。候補リスト内の候補の一部によって示される動き情報は、その他のPUの動き情報に基づくことができる。本開示は、候補が指定された空間的又は時間的候補位置のうちの1つの動き情報を示す場合は、その候補を“オリジナルの”候補と呼ぶことができる。例えば、マージモードに関しては、5つのオリジナルの空間的候補の位置及び1つのオリジナルの時間的候補の位置が存在することができる。幾つかの例では、映像符号器は、異なるオリジナルの候補からの部分的動きベクトルを結合し、オリジナルの候補を変更することによって追加の候補を生成するか、又は単にゼロの動きベクトルを候補として挿入することができる。これらの追加の候補は、オリジナルの候補とはみなされず、本開示では人工的に生成された候補と呼ぶことができる。
CUのPUに関する候補リストを生成後は、映像符号器は、候補リストから候補を選択し、候補インデックスをビットストリームで出力することができる。選択された候補は、コーディング中のターゲットPUと最も密接にマッチする予測子が結果的に得られる動きベクトルを有する候補であることができる。候補インデックスは、候補リスト内における選択された候補の位置を示すことができる。映像符号器は、PUの動き情報によって示される基準ブロックに基づいてPUに関する予測映像ブロックを生成することもできる。PUの動き情報は、選択された候補によって示される動き情報に基づいて決定することができる。例えば、マージモードでは、PUの動き情報は、選択された候補によって示される動き情報と同じであることができる。AMVPモードでは、PUの動き情報は、PUの動きベクトル差分及び選択された候補によって示される動き情報に基づいて決定することができる。映像符号器は、CUのPUの予測映像ブロック及びCUに関するオリジナルの映像ブロックに基づいてCUに関する1つ以上の残差映像ブロックを生成することができる。映像符号器は、1つ以上の残差映像ブロックを符号化し、ビットストリームで出力することができる。
ビットストリームは、PUの候補リスト内の選択された候補を識別するデータを含むことができる。映像復号器は、PUの候補リスト内の選択された候補によって示される動き情報に基づいてPUの動き情報を決定することができる。映像復号器は、PUの動き情報に基づいてPUに関する1つ以上の基準ブロックを識別することができる。PUの1つ以上の基準ブロックを識別後は、映像復号器は、PUの1つ以上の基準ブロックに基づいてPUに関する予測映像ブロックを生成することができる。映像復号器は、CUのPUに関する予測映像ブロック及びCUに関する1つ以上の残差映像ブロックに基づいてCUに関する映像ブロックを再構築することができる。
説明を容易にするために、本開示は、位置又は映像ブロックがCU又はPUと様々な空間的関係を有するとして説明することができる。該説明は、位置又は映像ブロックがCU又はPUと関連付けられた映像ブロックと様々な空間的関係を有することを意味すると解釈することができる。さらに、本開示は、映像コーダが現在コーディング中のPUを現在のPUと呼ぶことができる。本開示は、映像コーダが現在コーディング中のCUを現在のCUと呼ぶことができる。本開示は、映像コーダが現在コーディング中のピクチャを現在のピクチャと呼ぶことができる。
添付される図は、例を示すものである。添付される図面内で参照数字によって示される要素は、以下の説明において同様の参照数字によって示される要素に対応する。本開示では、序数(例えば、“第1の”、“第2の”、“第3の”、等)で始まる名前を有する要素は、それらの要素が特定の順序を有することは必ずしも示していない。むしろ、該序数は、同じ又は同様のタイプの異なる要素を意味するために使用されるにすぎない。
他の例では、チャネル16は、ソースデバイス12によって生成された符号化された映像データを格納する記憶媒体に対応することができる。この例では、行先デバイス14は、ディスクアクセス又はカードアクセスを介して記憶媒体にアクセスすることができる。記憶媒体は、様々なローカルでアクセスされるデータ記憶媒体、例えば、Blu−ray(登録商標)ディスク、DVD、CD−ROM、フラッシュメモリ、又は符号化された映像データを格納するためのその他の適切なデジタル記憶媒体、を含むことができる。さらなる例では、チャネル16は、ソースデバイス12によって生成された符号化された映像を格納するファイルサーバ又はその他の中間的な記憶デバイスを含むことができる。この例では、行先デバイス14は、ストリーミング又はダウンロードを介してファイルサーバ又はその他の中間的な記憶デバイスに格納された符号化された映像データにアクセスすることができる。ファイルサーバは、符号化された映像データを格納し及びその符号化された映像データを行先デバイス14に送信することが可能なタイプのサーバであることができる。ファイルサーバ例は、(例えば、ウェブサイトのための)ウェブサーバと、ファイル転送プロトコル(FTP)サーバと、ネットワーク接続記憶(NAS)デバイスと、ローカルディスクドライブとを含む。行先デバイス14は、インターネット接続を含むあらゆる標準的なデータ接続を通じて符号化された映像データにアクセスすることができる。データ接続のタイプ例は、無線チャネル(例えば、Wi−Fi接続)、有線接続(例えば、DSL、ケーブルモデム、等)、又はファイルサーバに格納された符号化された映像データにアクセスするのに適する両方の組み合わせ、を含むことができる。ファイルサーバからの符号化された映像データの送信は、ストリーミング送信、ダウンロード送信、又は両方の組み合わせであることができる。
図1の例では、ソースデバイス12は、映像ソース18と、映像符号器20と、出力インタフェース22と、を含む。幾つかの場合は、出力インタフェース22は、変調器/復調器(モデム)及び/又は送信機を含むことができる。ソースデバイス12内では、映像ソース18は、ソース、例えば、映像キャプチャデバイス、例えば、ビデオカメラ、以前にキャプチャされた映像が入った映像アーカイブ、映像コンテンツプロバイダから映像を受信するための映像フィードインタフェース、及び/又は映像データを生成するためのコンピュータグラフィックスシステム、又は該ソースの組み合わせ、を含むことができる。
上記において簡単に述べられているように、映像符号器20は、映像データを符号化する。映像データは、1つ以上のピクチャを備えることができる。これらのピクチャの各々は、映像の一部を形成する静止画像である。幾つかの例では、ピクチャは、映像“フレーム”と呼ぶことができる。映像符号器20が映像データを符号化するときには、映像符号器20は、ビットストリームを生成することができる。ビットストリームは、映像データのコーディングされた表現を形成するビットのシーケンスを含むことができる。ビットストリームは、コーディングされたピクチャと、関連付けられたデータと、を含むことができる。コーディングされたピクチャは、ピクチャのコーディングされた表現である。
ピクチャに関する符号化動作を行う一部として、映像符号器20は、ピクチャの各スライスに関する符号化動作を行うことができる。映像符号器20がスライスに関して符号化動作を行うときには、映像符号器20は、スライスと関連付けられた符号化されたデータを生成することができる。スライスと関連付けられた符号化されたデータは、“コーディングされたスライス”と呼ぶことができる。
映像符号器20がコーディングされたスライスを生成するときには、映像符号器20は、ラスタースキャン順序によりスライス内のツリーブロックに関する符号化動作を行う(すなわち、符号化する)ことができる。換言すると、映像符号器20は、映像符号器20がスライス内の各ツリーブロックを符号化するまでスライス内のツリーブロックの最上行(row)を横切って左から右に進み、次に、ツリーブロックの次に低い行を横切って右から左に進み、以下同様である順序でスライスのツリーブロックを符号化することができる。
ラスタースキャン順序によりツリーブロックを符号化した結果、所定のツリーブロックの上方及び左側のツリーブロックを符号化することができているが、所定のツリーブロックの下方及び右側のツリーブロックはまだ符号化されていない。従って、映像符号器20は、所定のツリーブロックを符号化時に所定のツリーブロックの上方及び左側のツリーブロックを符号化することによって生成された情報にアクセスすることができる。しかしながら、映像符号器20は、所定のツリーブロックを符号化時に所定のツリーブロックの下方及び右側のツリーブロックを符号化することによって生成された情報にアクセスすることができない。
ビットストリーム内の1つ以上の構文要素は、映像符号器20がツリーブロックの映像ブロックを分割することができる最大回数を示すことができる。CUの映像ブロックは、形状が正方形であることができる。CUの映像ブロックのサイズ(すなわち、CUのサイズ)は、8×8ピクセルからツリーブロックの映像ブロックのサイズ(すなわち、ツリーブロックのサイズ)までであることができ、最大は、64×64ピクセル以上である。
映像符号器20がPUの予測映像ブロックを生成するためにイントラ予測を使用するときには、映像符号器20は、PUと関連付けられたピクチャの復号されたサンプルに基づいてPUの予測映像ブロックを生成することができる。映像符号器20がCUのPUの予測映像ブロックを生成するためにイントラ予測を使用する場合は、CUは、イントラ予測されたCUである。映像符号器20がPUの予測映像ブロックを生成するためにインター予測を使用するときには、映像符号器20は、PUと関連付けられたピクチャ以外の1つ以上のピクチャの復号されたサンプルに基づいてPUの予測映像ブロックを生成することができる。映像符号器20がCUのPUの予測映像ブロックを生成するためにインター予測を使用する場合は、CUは、インター予測されたCUである。
さらに、分割されないCUに関する符号化動作を行う一部として、映像符号器20は、CUの残差データをCUの変換ユニット(TU)と関連付けられた残差データの1つ以上のブロック(すなわち、残差映像ブロック)に分割するためにCUの残差データに関して繰り返しの四分木分割を行うことができる。CUの各TUは、異なる残差映像ブロックと関連付けることができる。
映像コーダ20は、TUと関連付けられた変換係数ブロック(すなわち、変換係数のブロック)を生成するためにTUと関連付けられた残差映像ブロックに1つ以上の変換を適用することができる。概念的には、変換係数ブロックは、変換の周波数領域における大きさを表す変換係数の二次元(2D)行列を備えることができる。
変換係数ブロックを生成後は、映像符号器20は、変換係数ブロックに関して量子化プロセスを実施することができる。量子化は、概して、変換係数を表すために使用されるデータ量を低減させるために変換係数が量子化されてさらなる圧縮を提供するプロセスを意味する。量子化プロセスは、変換係数の一部又は全部と関連付けられたビット深度を低減させることができる。例えば、nビット変換係数は、量子化中に切り捨ててmビット値することができ、ここで、nは、mよりも大きい。
映像符号器20が変換係数ブロックを量子化後は、映像符号器20は、量子化された変換係数ブロック内の変換係数を表す構文要素の組を生成することができる。映像符号器20は、エントロピーコーディング動作、例えば、コンテキスト適応型バイナリ算術コーディング(CABAC)動作、をこれらの構文要素の一部に適用することができる。
映像符号器20によって生成されるビットストリームは、一連のネットワーク抽象化層(NAL)ユニットを含むことができる。NALユニットの各々は、NALユニット内のデータのタイプ及びデータが入ったバイトの表示を含む構文構造であることができる。例えば、NALユニットは、シーケンスパラメータセット、ピクチャパラメータセット、コーディングされたスライス、補足拡張情報(SEI)、アクセスユニットデリミッタ、フィラーデータ(filler data)、又は他のタイプのデータを表すデータを含むことができる。NALユニット内のデータは、様々な構文構造を含むことができる。
映像復号器30は、映像符号器20によって生成されたビットストリームを受信することができる。ビットストリームは、映像符号器20によって符号化された映像データのコーディングされた表現を含むことができる。映像復号器30がビットストリームを受信するときには、映像復号器30は、ビットストリームに関する構文解析動作を行うことができる。映像復号器30が構文解析動作を行うときには、映像復号器30は、ビットストリームから構文要素を抽出することができる。映像復号器30は、ビットストリームから抽出された構文要素に基づいて映像データのピクチャを再構築することができる。構文要素に基づいて映像データを再構築するプロセスは、概して、構文要素を生成するために映像符号器20によって行われるプロセスと相互的であることができる。
映像復号器30がCUと関連付けられた構文要素を抽出後は、映像復号器30は、構文要素に基づいてCUのPUに関する予測映像ブロックを生成することができる。さらに、映像復号器30は、CUのTUと関連付けられた変換係数ブロックを逆量子化することができる。映像復号器30は、CUのTUと関連付けられた残差映像ブロックを再構築するために変換係数ブロックに関する逆変換を行うことができる。予測映像ブロックを生成し及び残差映像ブロックを再構築した後は、映像復号器30は、予測映像ブロック及び残差映像ブロックに基づいてCUの映像ブロックを再構築することができる。この方法により、映像復号器30は、ビットストリーム内の構文要素に基づいてCUの映像ブロックを再構築することができる。
上記において簡単に説明されるように、映像符号器20は、CUのPUに関する予測映像ブロック及び動き情報を生成するためにインター予測を使用することができる。多くの例において、所定のPUの動き情報は、1つ以上の近傍のPU(すなわち、映像ブロックが所定のPUの映像ブロックの空間的に又は時間的に近傍にあるPU)の動き情報と同じであるか又は類似する可能性がある。近傍のPUは類似の動き情報を有することがしばしばあるため、映像符号器20は、近傍のPUの動き情報を参照して所定のPUの動き情報を符号化することができる。近傍のPUの動き情報を参照して所定のPUの動き情報を符号化することは、所定のPUの動き情報を示すためにビットストリーム内で要求されるビット数を減らすことができる。
マージモード又はAMVPモードを用いて所定のPUの動き情報をシグナリングするために、映像符号器20は、所定のPUに関する候補リストを生成することができる。候補リストは、1つ以上の候補を含むことができる。所定のPUに関する候補リスト内の候補の各々は、動き情報を指定することができる。各候補によって示される動き情報は、動きベクトルと、基準ピクチャインデックスと、予測方向インジケータと、を含むことができる。候補リスト内の候補は、“オリジナルの”候補を含むことができ、それらの各々は、所定のPU以外のPU内部の指定された候補位置のうちの1つの動き情報を示す。
図2の例では、映像符号器20は、複数の機能上のコンポーネントを含む。映像符号器20の機能上のコンポーネントは、予測モジュール100と、残差生成モジュール102と、変換モジュール104と、量子化モジュール106と、逆量子化モジュール108と、逆変換モジュール110と、再構築モジュール112と、フィルタモジュール113と、復号されたピクチャのバッファ114と、エントロピー符号化モジュール116と、を含む。予測モジュール100は、インター予測モジュール121と、動き推定モジュール122と、動き補償モジュール124と、イントラ予測モジュール126と、を含む。その他の例では、映像符号器20は、これよりも多い、少ない、又は異なる機能上のコンポーネントを含むことができる。さらに、動き推定モジュール122及び動き補償ユニット124は、一体化されることが非常に多いが、説明を目的として図2の例では別々に示される。
ツリーブロックに関して符号化動作を行う一部として、予測モジュール100は、ツリーブロックの映像ブロックに関する四分木分割を行い、映像ブロックを徐々に小さくなる映像ブロックに分割することができる。より小さい映像ブロックの各々は、異なるCUと関連付けることができる。例えば、予測モジュール100は、ツリーブロックの映像ブロックを4つの等しいサイズのサブブロックに分割し、それらのサブブロックのうちの1つ以上を4つの等しいサイズのサブ−サブブロックに分割することができ、以下同様である。
インター予測モジュール121は、CUの各PUに関してインター予測を行うことができる。インター予測は、時間的圧縮を提供することができる。PUに関してインター予測を行うために、動き推定モジュール122は、PUのための動き情報を生成することができる。動き補償モジュール124は、動き情報及びCUと関連付けられたピクチャ(すなわち、基準ピクチャ)以外のピクチャの復号されたサンプルに基づいてPUに関する予測映像ブロックを生成することができる。本開示では、動き補償モジュール124によって生成された予測映像ブロックを通じて予測される映像ブロックは、インター予測された映像ブロックと呼ぶことができる。
予測モジュール100は、PUに関して動き補償モジュール124によって生成された予測データ又はPUに関してイントラ予測モジュール126によって生成された予測データの中からPUに関する予測データを選択することができる。幾つかの例では、予測モジュール100は、予測データの組のレート/歪みメトリックに基づいてPUに関する予測データを選択する。
エントロピー符号化モジュール116は、映像符号器20のその他の機能上のコンポーネントからデータを受信することができる。例えば、エントロピー符号化モジュール116は、量子化モジュール106から変換係数ブロックを受信することができ及び予測モジュール100から構文要素を受信することができる。エントロピー符号化モジュール116がデータを受信した時点で、エントロピー符号化モジュール116は、エントロピー符号化されたデータを生成するために1回以上のエントロピー符号化動作を行うことができる。例えば、映像符号器20は、コンテキスト適応型可変長コーディング(CAVLC)動作、CABAC動作、可変−可変(V2V)長コーディング動作、構文に基づくコンテキスト適応型バイナリ算術コーディング(SBAC)動作、確率間隔分割エントロピー(PIPE)コーディング動作、又はデータに関する他のタイプのエントロピー符号化動作を行うことができる。エントロピー符号化モジュール116は、エントロピー符号化されたデータを含むビットストリームを出力することができる。
データに関するエントロピー符号化動作を行う一部として、エントロピー符号化モジュール116は、コンテキストモデルを選択することができる。エントロピー符号化モジュール116がCABAC動作を行っている場合は、コンテキストモデルは、特定のビンが特定の値を有する確率の推定値を示すことができる。CABACに関して、用語“ビン”は、構文要素のバイナリ化されたバージョンの1ビットを意味するために使用される。
図3の例では、映像復号器30は、複数の機能上のコンポーネントを含む。映像復号器30の機能上のコンポーネントは、エントロピー復号モジュール150と、予測モジュール152と、逆量子化モジュール154と、逆変換モジュール156と、再構築モジュール158と、フィルタモジュール159と、復号されたピクチャのバッファ160と、を含む。予測モジュール152は、動き補償モジュール162と、イントラ予測モジュール164と、を含む。幾つかの例では、映像復号器30は、図2の映像符号器20に関して説明される符号化パス(encoding pass)と概して相互的な復号パスを行うことができる。その他の例では、映像復号器30は、これよりも多い、少ない、又は異なる機能上のコンポーネントを含むことができる。
映像復号器30は、符号化された映像データを備えるビットストリームを受信することができる。ビットストリームは、複数の構文要素を含むことができる。映像復号器30がビットストリームを受信したときに、エントロピー復号モジュール150は、ビットストリームに関して構文解析動作を行うことができる。ビットストリームに関して構文解析動作を行った結果として、エントロピー復号モジュール150は、ビットストリームから構文要素を抽出することができる。構文解析動作を行う一部として、エントロピー復号モジュール150は、ビットストリーム内のエントロピー符号化された構文要素をエントロピー復号することができる。予測モジュール152、逆量子化モジュール154、逆変換モジュール156、再構築モジュール158、及びフィルタモジュール159は、ビットストリームから抽出された構文要素に基づいて復号された映像データを生成する再構築動作を行うことができる。
上述されるように、ビットストリームは、一連のNALユニットを備えることができる。ビットストリームのNALユニットは、シーケンスパラメータセットNALユニット、ピクチャパラメータセットNALユニット、SEI NALユニット、等を含むことができる。ビットストリームに関して構文解析動作を行う一部として、エントロピー復号モジュール150は、シーケンスパラメータセットNALユニットからシーケンスパラメータセットを、ピクチャパラメータセットNALユニットからピクチャパラメータセットを、SEI NALユニットからSEIデータを、抽出してエントロピー復号する構文解析動作を行うことができる。
TUに関して再構築動作を行う一部として、逆量子化モジュール154は、TUと関連付けられた変換係数ブロックを逆量子化、すなわち、量子化解除、することができる。逆量子化モジュール154は、HEVCに関して提案されているか又はITU−T H.264コーディング規格によって定義されている逆量子化プロセスと同様の方法で変換係数ブロックを逆量子化することができる。逆量子化モジュール154は、量子化度、及び同様に、逆量子化モジュール154が適用する逆量子化度、を決定するために変換係数ブロックのCUに関して映像符号器20によって計算された量子化パラメータQPを使用することができる。
PUがイントラ予測を用いて符号化される場合は、イントラ予測モジュール164は、PUに関する予測映像ブロックを生成するためにイントラ予測を行うことができる。例えば、イントラ予測モジュール164は、ビットストリーム内の構文要素に基づいてPUに関するイントラ予測モードを決定することができる。ビットストリームは、イントラ予測モジュール164がPUのイントラ予測モードを決定するために使用することができる構文要素を含むことができる。
再構築モジュール158は、CUの映像ブロックを再構築するために、CUのTUと関連付けられた残差映像ブロック及びCUのPUの予測映像ブロック、すなわち、適宜、イントラ予測データ又はインター予測データ、を使用することができる。従って、映像復号器30は、ビットストリーム内の構文要素に基づいて予測映像ブロック及び残差映像ブロックを生成することができ及び予測映像ブロック及び残差映像ブロックに基づいて映像ブロックを生成することができる。
インター予測モジュール121は、PUの各々に関して整数動き推定(IME)を行い、次に分数動き推定(FME)を行うことができる。インター予測モジュール121がPUに関してIMEを行うときには、インター予測モジュール121は、PUに関する基準ブロックの有無に関して1つ以上の基準ピクチャを探索することができる。PUに関する基準ブロックを見つけた後は、インター予測モジュール121は、PUとPUに関する基準ブロックとの間の空間変位を整数精度で示す動きベクトルを生成することができる。インター予測モジュール121がPUに関してFMEを行うときには、インター予測モジュール121は、PUに関してIMEを行うことによって動きベクトルを向上させることができる。PUに関してFMEを行うことによって生成された動きベクトルは、整数未満の精度(例えば、1/2ピクセル精度、1/4ピクセル精度、等)を有することができる。PUに関する動きベクトルを生成後は、インター予測モジュール121は、PUに関する予測映像ブロックを生成するためにPUに関する動きベクトルを使用することができる。
図6は、AMVP動作例210を示すフローチャートである。映像符号器、例えば、映像符号器20、は、AMVP動作210を行うことができる。図6は、AMVP動作の単なる一例であるにすぎない。
現在のPUが単一の方向に予測される場合は、映像符号器は、各候補に関する単一のMVDを生成することができる。現在のPUが両方向に予測される場合は、映像符号器は、各候補に関して2つのMVDを生成することができる。第1のMVDは、候補の動きベクトルと現在のPUのリスト0動きベクトルとの間の差分を示すことができる。第2のMVDは、候補の動きベクトルと現在のPUのリスト1動きベクトルとの間の差分を示すことができる。
映像符号器は、候補リストから候補のうちの1つ以上を選択することができる(215)。映像符号器は、1つ以上の候補を様々な方法で選択することができる。例えば、映像符号器は、符号化されるべき動きベクトルに最も密接にマッチする関連付けられた動きベクトルを有する候補を選択することができ、それは、候補に関する動きベクトル差分を表すために要求されるビット数を減少させることができる。
図7は、映像復号器、例えば、映像復号器30、によって行われる動き補償動作例220を示したフローチャートである。図7は、動き補償動作の単なる一例であるにすぎない。
現在のPUに関する候補リストを生成後は、映像復号器は、現在のPUに関する候補リスト内の1つ以上の選択された候補によって示される動き情報に基づいて現在のPUの動き情報を決定することができる(225)。例えば、現在のPUの動き情報がマージモードを用いて符号化される場合は、現在のPUの動き情報は、選択された候補によって示される動き情報と同じであることができる。現在のPUの動き情報がAMVPモードを用いて符号化される場合は、映像復号器は、現在のPUの動きベクトル又は動きベクトル(複数)を再構築するために選択された候補又は候補(複数)によって示される1つ以上の動きベクトル又はビットストリーム内で示される1つ以上のMVDを使用することができる。現在のPUの基準ピクチャインデックス及び予測方向インジケータは、1つ以上の選択された候補の基準ピクチャインデックス及び予測方向インジケータと同じであることができる。現在のPUの動き情報を決定後は、映像復号器は、現在のPUの動き情報によって示される1つ以上の基準ブロックに基づいて現在のPUに関する予測映像ブロックを生成することができる(226)。
図9の例により候補リストを構築するために、映像コーダは、最初に、4つの空間的候補を検討する(902)。4つの空間的候補は、例えば、候補位置252A、252B、252C、及び252Dを含むことができる。4つの空間的候補は、現在のCU(例えば、CU250)と同じピクチャ内の4つのPUの動き情報に対応する。映像コーダは、リスト内の4つの空間的候補を特定の順序で検討することができる。例えば、候補位置252Aを最初に検討することができる。候補位置252Aが利用可能である場合は、候補位置252Aをマージインデックス0に割り当てることができる。候補位置252Aが利用可能でない場合は、映像コーダは、候補位置252Aを候補リストに含めることができない。候補位置は、様々な理由で利用不能になることがある。例えば、候補位置が現在のピクチャ内に存在しない場合は、候補位置は利用不能である。他の例では、候補位置は、候補位置がイントラ予測される場合に利用不能であることがある。他の例では、候補位置は、候補位置が現在のCUと異なるスライス内にある場合に利用できないことがある。
図12は、ゼロベクトルマージ候補の例を示す。ゼロベクトルマージ候補は、ゼロベクトル及び参照することができる基準インデックスを結合することによって生成することができる。図12は、ゼロベクトルマージ候補の例を示す。ゼロベクトル候補が重複していない場合は、それらは、マージ候補リストに加えることができる。各々の生成されたマージ候補に関して、動き情報をリスト内の前の候補のそれらと比較することができる。一例では、新しい生成された候補が候補リスト内に既に含まれている候補と異なる場合は、生成された候補がマージ候補リストに加えられる。候補が候補リスト内に既に含められている候補と異なるかどうかを決定するこのプロセスは、プルーニング(pruning)と時々呼ばれる。プルーニングを用いることで、各々の新しい生成された候補をリスト内の既存の候補と比較することができ、それは、高い計算コストを有する可能性がある。幾つかの例では、プルーニング動作は、1つ以上の新しい候補を候補リスト内に既に存在する候補と比較することと、候補リスト内に既に存在する候補の重複物である新しい候補を加えないことと、を含むことができる。その他の例では、プルーニング動作は、1つ以上の新しい候補を候補リストに加えることと、のちに重複する候補をリストから取り除くことと、を含むことができる。
1.既存のマージ候補が単方向性予測候補である場合は、既存のマージ候補に基づくmv_offset候補は、表1のマージ候補3によって示されるように、既存のマージ候補の動きベクトルにオフセット値を加え、基準インデックスをコピーすることによって生成することができる。
2.既存のマージ候補が両方向性予測候補である場合は、既存のマージ候補に基づくmv_offset候補は、以下のようにして生成することができる。
a.L0及びL1の2つの基準フレームが現在のフレームの同じ側からのものである場合は(前方及び後方)、mv_offset候補は、現在のフレームから遠い方の基準フレームを指し示す動きベクトルにオフセット値を加えることによって生成することができる。例えば、図13Aを参照。
・空間的及び時間的近隣物において候補が見つからない場合は、mv=(0,0)refidx=0がオフセット候補の前に加えられる。
候補1:結合された両方向性予測候補(プルーニング動作あり)
候補2:ゼロが組み入れられた候補を有するオフセット(プルーニング動作なし)
“候補2”内の候補はプルーニングを必要としないため、候補1及び2は、並行して生成することができる。
以下に本願発明の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 映像データをコーディングする方法であって、現在の映像フレームの現在の部分と関連付けられた空間的候補の組を決定することであって、空間的候補の前記組は、前記現在の部分に隣接する前記現在の映像フレームの近隣部分に対応し、前記空間的候補の各々は、関連付けられた動き情報を有することと、前記現在の映像フレームの前記現在の部分と関連付けられた時間的候補を決定することであって、前記時間的候補は、基準映像フレームの一部分に対応し、及び、前記時間的候補は、関連付けられた動き情報を有することと、空間的候補の前記組の部分組及び前記時間的候補に基づいて候補リストを生成することと、前記候補リストが指定された数よりも少ない候補を備えることに応答して、人工的に生成された候補を前記候補リストに加えることであって、前記人工的に生成された候補は、前記部分組の空間的候補の動き情報と同じであるか又は前記時間的候補の動き情報と同じである動き情報を有することと、を備える、方法。
[2] 空間的候補の前記組は、前記同じ動き情報を有する2つ以上の空間的候補を備え、空間的候補の前記部分組は、前記2つ以上の空間的候補のうちの1つのみを含む[1]に記載の方法。
[3] 空間的候補の前記組の前記部分組及び前記時間的候補に基づいて前記候補リストを生成することは、重複する動き情報を有する候補を前記候補リストから除外するためのプルーニング動作を行うことを備える[1]に記載の方法。
[4] 前記人工的に生成された候補を前記候補リストに加えることは、前記人工的に生成された候補に関して1つ以上のプルーニング動作を行わずに前記人工的に生成された候補を加えることを備える[1]に記載の方法。
[5] 前記人工的に生成された候補は、スケーリングされない両方向性予測候補である[1]に記載の方法。
[6] 前記人工的に生成された候補は、ゼロ候補である[1]に記載の方法。
[7] 前記人工的に生成された候補は、動きベクトルオフセット候補である[1]に記載の方法。
[8] 第2の人工的に生成された候補を生成することであって、前記人工的に生成された候補及び前記第2の人工的に生成された候補は、並行して生成されることをさらに備える[1]に記載の方法。
[9] マージモードを用いて前記現在の映像フレームの前記現在の部分をコーディングすることであって、前記マージモードのための動き情報は、前記候補リストに基づいて決定されることをさらに備える[1]に記載の方法。
[10] 前記方法は、映像符号器によって実施され、前記方法は、前記候補リストから候補を選択することと、前記選択された候補のインデックスを示す構文要素を生成することと、をさらに備える[1]に記載の方法。
[11] 前記方法は、映像復号器によって実施され、前記方法は、前記候補リストから候補を識別する構文要素を受信することと、前記識別された候補の動き情報を用いて前記現在の映像フレームの前記現在の部分を復号することと、をさらに備える[1]に記載の方法。
[12] 映像データをコーディングするためのデバイスであって、現在の映像フレームの現在の部分と関連付けられた空間的候補の組を決定し、前記現在の映像フレームの前記現在の部分と関連付けられた時間的候補を決定し、空間的候補の前記組の部分組及び前記時間的候補に基づいて候補リストを生成し、及び前記候補リストが指定された数よりも少ない候補を備えることに応答して、人工的に生成された候補を前記候補リストに加えるように構成された映像コーダを備え、空間的候補の前記組は、前記現在の部分に隣接する前記現在の映像フレームの近隣部分に対応し、前記空間的候補の各々は、関連付けられた動き情報を有し、前記時間的候補は、基準映像フレームの一部分に対応し、及び、前記時間的候補は、関連付けられた動き情報を有し、前記人工的に生成された候補は、前記部分組の空間的候補の動き情報と同じであるか又は前記時間的候補の動き情報と同じである動き情報を有する、デバイス。
[13] 空間的候補の前記組は、前記同じ動き情報を有する2つ以上の空間的候補を備え、空間的候補の前記部分組は、前記2つ以上の空間的候補のうちの1つのみを含む[12]に記載のデバイス。
[14] 前記映像コーダは、重複する動き情報を有する候補を前記候補リストから除外するためのプルーニング動作を行うことによって空間的候補の前記組の前記部分組及び前記時間的候補に基づいて前記候補リストを生成する[12]に記載のデバイス。
[15] 前記映像コーダは、前記人工的に生成された候補に関して1つ以上のプルーニング動作を行わずに前記人工的に生成された候補を加えることによって前記人工的に生成された候補を前記候補リストに加える[12]に記載のデバイス。
[16] 前記人工的に生成された候補は、スケーリングされない両方向性予測候補である[12]に記載のデバイス。
[17] 前記人工的に生成された候補は、ゼロ候補である[12]に記載のデバイス。
[18] 前記人工的に生成された候補は、動きベクトルオフセット候補である[12]に記載のデバイス。
[19] 前記映像コーダは、第2の人工的に生成された候補を生成するようにさらに構成され、前記人工的に生成された候補及び前記第2の人工的に生成された候補は、並行して生成される[12]に記載のデバイス。
[20] 前記映像コーダは、マージモードを用いて前記現在の映像フレームの前記現在の部分をコーディングするようにさらに構成され、前記マージモードのための動き情報は、前記候補リストに基づいて決定される[12]に記載のデバイス。
[21] 前記映像コーダは、映像符号器であり、前記映像符号器は、前記候補リストから候補を選択し及び前記選択された候補のインデックスを示す構文要素を生成するように構成される[12]に記載のデバイス。
[22] 前記映像コーダは、映像復号器であり、前記映像復号器は、前記候補リストから候補を識別する構文要素を受信し及び前記識別された候補の動き情報を用いて前記現在の映像フレームの前記現在の部分を復号するように構成される[12]に記載のデバイス。
[23] 前記デバイスは、集積回路、マイクロプロセッサ、及び前記映像コーダを含む無線通信デバイスのうちの少なくとも1つを備える[12]に記載のデバイス。
[24] 映像データをコーディングするためのデバイスであって、現在の映像フレームの現在の部分と関連付けられた空間的候補の組を決定するための手段であって、空間的候補の前記組は、前記現在の部分に隣接する前記現在の映像フレームの近隣部分に対応し、前記空間的候補の各々は、関連付けられた動き情報を有する手段と、前記現在の映像フレームの前記現在の部分と関連付けられた時間的候補を決定するための手段であって、前記時間的候補は、基準映像フレームの一部分に対応し、及び、前記時間的候補は、関連付けられた動き情報を有する手段と、空間的候補の前記組の部分組及び前記時間的候補に基づいて候補リストを生成するための手段と、前記候補リストが指定された数よりも少ない候補を備えることに応答して、人工的に生成された候補を前記候補リストに加えるための手段であって、前記人工的に生成された候補は、前記部分組の空間的候補の動き情報と同じであるか又は前記時間的候補の動き情報と同じである動き情報を有する手段と、を備える、デバイス。
[25] 空間的候補の前記組は、前記同じ動き情報を有する2つ以上の空間的候補を備え、空間的候補の前記部分組は、前記2つ以上の空間的候補のうちの1つのみを含む[24]に記載のデバイス。
[26] 空間的候補の前記組の前記部分組及び前記時間的候補に基づいて前記候補リストを生成するための前記手段は、重複する動き情報を有する候補を前記候補リストから除外するためのプルーニング動作を行うための手段を備える[24]に記載のデバイス。
[27] 前記人工的に生成された候補を前記候補リストに加えるための前記手段は、前記人工的に生成された候補に関して1つ以上のプルーニング動作を行わずに前記人工的に生成された候補を加えるための手段を備える[24]に記載のデバイス。
[28] 前記人工的に生成された候補は、スケーリングされない両方向性予測候補である[24]に記載のデバイス。
[29] 前記人工的に生成された候補は、ゼロ候補である[24]に記載のデバイス。
[30] 前記人工的に生成された候補は、動きベクトルオフセット候補である[24]に記載のデバイス。
[31] 第2の人工的に生成された候補を生成するための手段であって、前記人工的に生成された候補及び前記第2の人工的に生成された候補は、並行して生成される手段、をさらに備える[24]に記載のデバイス。
[32] マージモードを用いて前記現在の映像フレームの前記現在の部分をコーディングするための手段であって、前記マージモードのための動き情報は、前記候補リストに基づいて決定される手段、をさらに備える[24]に記載のデバイス。
[33] 前記デバイスは、映像符号器を備え、前記デバイスは、前記候補リストから候補を選択するための手段と、前記選択された候補のインデックスを示す構文要素を生成するための手段と、をさらに備える[24]に記載のデバイス。
[34] 前記デバイスは、映像復号器を備え、前記デバイスは、前記候補リストから候補を識別する構文要素を受信するための手段と、前記識別された候補の動き情報を用いて前記現在の映像フレームの前記現在の部分を復号するための手段と、をさらに備える[24]に記載のデバイス。
[35] コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体であって、実行されたときに、現在の映像フレームの現在の部分と関連付けられた空間的候補の組を決定し、前記現在の映像フレームの前記現在の部分と関連付けられた時間的候補を決定し、空間的候補の前記組の部分組及び前記時間的候補に基づいて候補リストを生成し、及び前記候補リストが指定された数よりも少ない候補を備えることに応答して、人工的に生成された候補を前記候補リストに加えることを1つ以上のプロセッサに行わせる命令を格納し、空間的候補の前記組は、前記現在の部分に隣接する前記現在の映像フレームの近隣部分に対応し、前記空間的候補の各々は、関連付けられた動き情報を有し、前記時間的候補は、基準映像フレームの一部分に対応し、及び、前記時間的候補は、関連付けられた動き情報を有し、前記人工的に生成された候補は、前記部分組の空間的候補の動き情報と同じであるか又は前記時間的候補の動き情報と同じである動き情報を有する、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体。
[36] 空間的候補の前記組は、前記同じ動き情報を有する2つ以上の空間的候補を備え、空間的候補の前記部分組は、前記2つ以上の空間的候補のうちの1つのみを含む[35]に記載のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体。
[37] 前記命令は、重複する動き情報を有する候補を前記候補リストから除外するためのプルーニング動作を行うことによって空間的候補の前記組の前記部分組及び前記時間的候補に基づいて前記候補リストを生成することを前記1つ以上のプロセッサに行わせる[35]に記載のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体。
[38] 前記命令は、前記人工的に生成された候補に関して1つ以上のプルーニング動作を行わずに前記人工的に生成された候補を前記候補リストに加えることを前記1つ以上のプロセッサに行わせる[35]に記載のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体。
[39] 前記人工的に生成された候補は、スケーリングされない両方向性予測候補である[35]に記載のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体。
[40] 前記人工的に生成された候補は、ゼロ候補である[35]に記載のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体。
[41] 前記人工的に生成された候補は、動きベクトルオフセット候補である[35]に記載のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体。
[42] 実行されたときに、第2の人工的に生成された候補を生成することを前記1つ以上のプロセッサに行わせる命令をさらに備え、前記人工的に生成された候補及び前記第2の人工的に生成された候補は、並行して生成される[35]に記載のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体。
[43] 実行されたときに、マージモードを用いて前記現在の映像フレームの前記現在の部分をコーディングすることを前記1つ以上のプロセッサに行わせるさらなる命令を格納し、前記マージモードのための動き情報は、前記候補リストに基づいて決定される[35]に記載のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体。
[44] 前記1つ以上のプロセッサは、映像符号器を備え、前記コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体は、実行されたときに、前記候補リストから候補を選択し、及び前記選択された候補のインデックスを示す構文要素を生成することを前記1つ以上のプロセッサに行わせるさらなる命令を格納する[35]に記載のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体。
[45] 前記1つ以上のプロセッサは、映像復号器を備え、前記コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体は、実行されたときに、前記候補リストから候補を識別する構文要素を受信し及び前記識別された候補の動き情報を用いて前記現在の映像フレームの前記現在の部分を復号することを前記1つ以上のプロセッサに行わせるさらなる命令を格納する[35]に記載のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体。
Claims (45)
- 映像データをコーディングする方法であって、
現在の映像フレームの現在の部分と関連付けられた空間的候補の組を決定することであって、空間的候補の前記組は、前記現在の部分に隣接する前記現在の映像フレームの近隣部分に対応し、前記空間的候補の各々は、関連付けられた動き情報を有することと、
前記現在の映像フレームの前記現在の部分と関連付けられた時間的候補を決定することであって、前記時間的候補は、基準映像フレームの一部分に対応し、及び、前記時間的候補は、関連付けられた動き情報を有することと、
空間的候補の前記組の部分組及び前記時間的候補に基づいて候補リストを生成することと、
前記候補リストが指定された数よりも少ない候補を備えることに応答して、人工的に生成された候補を前記候補リストに加えることであって、前記人工的に生成された候補は、前記部分組の空間的候補の動き情報と同じであるか又は前記時間的候補の動き情報と同じである動き情報を有することと、を備える、方法。 - 空間的候補の前記組は、前記同じ動き情報を有する2つ以上の空間的候補を備え、空間的候補の前記部分組は、前記2つ以上の空間的候補のうちの1つのみを含む請求項1に記載の方法。
- 空間的候補の前記組の前記部分組及び前記時間的候補に基づいて前記候補リストを生成することは、重複する動き情報を有する候補を前記候補リストから除外するためのプルーニング動作を行うことを備える請求項1に記載の方法。
- 前記人工的に生成された候補を前記候補リストに加えることは、前記人工的に生成された候補に関して1つ以上のプルーニング動作を行わずに前記人工的に生成された候補を加えることを備える請求項1に記載の方法。
- 前記人工的に生成された候補は、スケーリングされない両方向性予測候補である請求項1に記載の方法。
- 前記人工的に生成された候補は、ゼロ候補である請求項1に記載の方法。
- 前記人工的に生成された候補は、動きベクトルオフセット候補である請求項1に記載の方法。
- 第2の人工的に生成された候補を生成することであって、前記人工的に生成された候補及び前記第2の人工的に生成された候補は、並行して生成されることをさらに備える請求項1に記載の方法。
- マージモードを用いて前記現在の映像フレームの前記現在の部分をコーディングすることであって、前記マージモードのための動き情報は、前記候補リストに基づいて決定されることをさらに備える請求項1に記載の方法。
- 前記方法は、映像符号器によって実施され、前記方法は、前記候補リストから候補を選択することと、前記選択された候補のインデックスを示す構文要素を生成することと、をさらに備える請求項1に記載の方法。
- 前記方法は、映像復号器によって実施され、前記方法は、前記候補リストから候補を識別する構文要素を受信することと、前記識別された候補の動き情報を用いて前記現在の映像フレームの前記現在の部分を復号することと、をさらに備える請求項1に記載の方法。
- 映像データをコーディングするためのデバイスであって、
現在の映像フレームの現在の部分と関連付けられた空間的候補の組を決定し、
前記現在の映像フレームの前記現在の部分と関連付けられた時間的候補を決定し、
空間的候補の前記組の部分組及び前記時間的候補に基づいて候補リストを生成し、及び
前記候補リストが指定された数よりも少ない候補を備えることに応答して、人工的に生成された候補を前記候補リストに加えるように構成された映像コーダを備え、空間的候補の前記組は、前記現在の部分に隣接する前記現在の映像フレームの近隣部分に対応し、前記空間的候補の各々は、関連付けられた動き情報を有し、前記時間的候補は、基準映像フレームの一部分に対応し、及び、前記時間的候補は、関連付けられた動き情報を有し、前記人工的に生成された候補は、前記部分組の空間的候補の動き情報と同じであるか又は前記時間的候補の動き情報と同じである動き情報を有する、デバイス。 - 空間的候補の前記組は、前記同じ動き情報を有する2つ以上の空間的候補を備え、空間的候補の前記部分組は、前記2つ以上の空間的候補のうちの1つのみを含む請求項12に記載のデバイス。
- 前記映像コーダは、重複する動き情報を有する候補を前記候補リストから除外するためのプルーニング動作を行うことによって空間的候補の前記組の前記部分組及び前記時間的候補に基づいて前記候補リストを生成する請求項12に記載のデバイス。
- 前記映像コーダは、前記人工的に生成された候補に関して1つ以上のプルーニング動作を行わずに前記人工的に生成された候補を加えることによって前記人工的に生成された候補を前記候補リストに加える請求項12に記載のデバイス。
- 前記人工的に生成された候補は、スケーリングされない両方向性予測候補である請求項12に記載のデバイス。
- 前記人工的に生成された候補は、ゼロ候補である請求項12に記載のデバイス。
- 前記人工的に生成された候補は、動きベクトルオフセット候補である請求項12に記載のデバイス。
- 前記映像コーダは、第2の人工的に生成された候補を生成するようにさらに構成され、前記人工的に生成された候補及び前記第2の人工的に生成された候補は、並行して生成される請求項12に記載のデバイス。
- 前記映像コーダは、マージモードを用いて前記現在の映像フレームの前記現在の部分をコーディングするようにさらに構成され、前記マージモードのための動き情報は、前記候補リストに基づいて決定される請求項12に記載のデバイス。
- 前記映像コーダは、映像符号器であり、前記映像符号器は、前記候補リストから候補を選択し及び前記選択された候補のインデックスを示す構文要素を生成するように構成される請求項12に記載のデバイス。
- 前記映像コーダは、映像復号器であり、前記映像復号器は、前記候補リストから候補を識別する構文要素を受信し及び前記識別された候補の動き情報を用いて前記現在の映像フレームの前記現在の部分を復号するように構成される請求項12に記載のデバイス。
- 前記デバイスは、
集積回路、
マイクロプロセッサ、及び
前記映像コーダを含む無線通信デバイスのうちの少なくとも1つを備える請求項12に記載のデバイス。 - 映像データをコーディングするためのデバイスであって、
現在の映像フレームの現在の部分と関連付けられた空間的候補の組を決定するための手段であって、空間的候補の前記組は、前記現在の部分に隣接する前記現在の映像フレームの近隣部分に対応し、前記空間的候補の各々は、関連付けられた動き情報を有する手段と、
前記現在の映像フレームの前記現在の部分と関連付けられた時間的候補を決定するための手段であって、前記時間的候補は、基準映像フレームの一部分に対応し、及び、前記時間的候補は、関連付けられた動き情報を有する手段と、
空間的候補の前記組の部分組及び前記時間的候補に基づいて候補リストを生成するための手段と、
前記候補リストが指定された数よりも少ない候補を備えることに応答して、人工的に生成された候補を前記候補リストに加えるための手段であって、前記人工的に生成された候補は、前記部分組の空間的候補の動き情報と同じであるか又は前記時間的候補の動き情報と同じである動き情報を有する手段と、を備える、デバイス。 - 空間的候補の前記組は、前記同じ動き情報を有する2つ以上の空間的候補を備え、空間的候補の前記部分組は、前記2つ以上の空間的候補のうちの1つのみを含む請求項24に記載のデバイス。
- 空間的候補の前記組の前記部分組及び前記時間的候補に基づいて前記候補リストを生成するための前記手段は、重複する動き情報を有する候補を前記候補リストから除外するためのプルーニング動作を行うための手段を備える請求項24に記載のデバイス。
- 前記人工的に生成された候補を前記候補リストに加えるための前記手段は、前記人工的に生成された候補に関して1つ以上のプルーニング動作を行わずに前記人工的に生成された候補を加えるための手段を備える請求項24に記載のデバイス。
- 前記人工的に生成された候補は、スケーリングされない両方向性予測候補である請求項24に記載のデバイス。
- 前記人工的に生成された候補は、ゼロ候補である請求項24に記載のデバイス。
- 前記人工的に生成された候補は、動きベクトルオフセット候補である請求項24に記載のデバイス。
- 第2の人工的に生成された候補を生成するための手段であって、前記人工的に生成された候補及び前記第2の人工的に生成された候補は、並行して生成される手段、をさらに備える請求項24に記載のデバイス。
- マージモードを用いて前記現在の映像フレームの前記現在の部分をコーディングするための手段であって、前記マージモードのための動き情報は、前記候補リストに基づいて決定される手段、をさらに備える請求項24に記載のデバイス。
- 前記デバイスは、映像符号器を備え、前記デバイスは、前記候補リストから候補を選択するための手段と、前記選択された候補のインデックスを示す構文要素を生成するための手段と、をさらに備える請求項24に記載のデバイス。
- 前記デバイスは、映像復号器を備え、前記デバイスは、前記候補リストから候補を識別する構文要素を受信するための手段と、前記識別された候補の動き情報を用いて前記現在の映像フレームの前記現在の部分を復号するための手段と、をさらに備える請求項24に記載のデバイス。
- コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体であって、
実行されたときに、
現在の映像フレームの現在の部分と関連付けられた空間的候補の組を決定し、
前記現在の映像フレームの前記現在の部分と関連付けられた時間的候補を決定し、
空間的候補の前記組の部分組及び前記時間的候補に基づいて候補リストを生成し、及び
前記候補リストが指定された数よりも少ない候補を備えることに応答して、人工的に生成された候補を前記候補リストに加えることを1つ以上のプロセッサに行わせる命令を格納し、空間的候補の前記組は、前記現在の部分に隣接する前記現在の映像フレームの近隣部分に対応し、前記空間的候補の各々は、関連付けられた動き情報を有し、前記時間的候補は、基準映像フレームの一部分に対応し、及び、前記時間的候補は、関連付けられた動き情報を有し、前記人工的に生成された候補は、前記部分組の空間的候補の動き情報と同じであるか又は前記時間的候補の動き情報と同じである動き情報を有する、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体。 - 空間的候補の前記組は、前記同じ動き情報を有する2つ以上の空間的候補を備え、空間的候補の前記部分組は、前記2つ以上の空間的候補のうちの1つのみを含む請求項35に記載のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体。
- 前記命令は、重複する動き情報を有する候補を前記候補リストから除外するためのプルーニング動作を行うことによって空間的候補の前記組の前記部分組及び前記時間的候補に基づいて前記候補リストを生成することを前記1つ以上のプロセッサに行わせる請求項35に記載のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体。
- 前記命令は、前記人工的に生成された候補に関して1つ以上のプルーニング動作を行わずに前記人工的に生成された候補を前記候補リストに加えることを前記1つ以上のプロセッサに行わせる請求項35に記載のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体。
- 前記人工的に生成された候補は、スケーリングされない両方向性予測候補である請求項35に記載のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体。
- 前記人工的に生成された候補は、ゼロ候補である請求項35に記載のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体。
- 前記人工的に生成された候補は、動きベクトルオフセット候補である請求項35に記載のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体。
- 実行されたときに、第2の人工的に生成された候補を生成することを前記1つ以上のプロセッサに行わせる命令をさらに備え、前記人工的に生成された候補及び前記第2の人工的に生成された候補は、並行して生成される請求項35に記載のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体。
- 実行されたときに、マージモードを用いて前記現在の映像フレームの前記現在の部分をコーディングすることを前記1つ以上のプロセッサに行わせるさらなる命令を格納し、前記マージモードのための動き情報は、前記候補リストに基づいて決定される請求項35に記載のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体。
- 前記1つ以上のプロセッサは、映像符号器を備え、前記コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体は、実行されたときに、前記候補リストから候補を選択し、及び前記選択された候補のインデックスを示す構文要素を生成することを前記1つ以上のプロセッサに行わせるさらなる命令を格納する請求項35に記載のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体。
- 前記1つ以上のプロセッサは、映像復号器を備え、前記コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体は、実行されたときに、前記候補リストから候補を識別する構文要素を受信し及び前記識別された候補の動き情報を用いて前記現在の映像フレームの前記現在の部分を復号することを前記1つ以上のプロセッサに行わせるさらなる命令を格納する請求項35に記載のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体。
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