JP2014529077A - Rfタグ検知 - Google Patents
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Abstract
検出器であって、RF送信アンテナと、RF受信アンテナと、CATアンテナと、を備えることを特徴とする。
Description
本発明はRF検知器、RFタグ、およびRFタグの作成方法に関し、より詳細には地下公共設備検知システム、およびRF検知器の位置を判定する方法に関する。本発明は、詳細には公共設備のパイプまたはケーブルなどの埋設された資産を検知または探す際に好適に用いられる。
埋設された資産の位置および同一性を判定することは、困難な作業となりえる。伝統的に、位置の判定は、資産が見つかるまで体系的に穴を掘ることによって行うことができる。最近になって、地中探知レーダ(GPR)が、埋設された資産による反射信号に基づいて資産を見つけるために使用されている。(GPRの参考情報では、GPRはおよそ200MHzからおよそ1GHzまでの範囲における周波数を有する放射線を含む。他の周波数もまた有用である。)
しかしながら、特定の素材から製造される資産は、資産の位置が明確に識別することができる充分に強い反射信号を供給することができない。さらに、放射線は、水分含量の変動、固形物、野生動物の存在、および例えば穴を掘る野生動物によって形成される空間を含む、多数の地中の特徴によって反射され得る。したがって、GPRを使用して埋設された資産の位置を確実に識別することは難しい場合がある。
国際公開WO2009/101450号、国際公開WO2009/101541号、および国際公開2011/073657号におけるこれら全内容は、参考文献として本明細書に援用される。これらの参考文献において、共振レーダ反射アセンブリを使用して、このような資産をタグ付けすることができる技術が記載されている。参考文献に記載される共振レーダ反射アセンブリは、GPRの周波数帯において放射線を反射するように配置された、1つまたは複数の共振レーダ反射部材を含む。共振レーダ反射部材は、埋設された資産の位置を識別するために使用することができる、明確な反射信号を提供する。さらに、異なる近接する共振周波数を有する共振反射部材を結合し、反射される周波数の結合によって、各々の資産を識別することができる。
従って、国際公開WO2009/101450号において記載されるタグ付け技術を使用して、特定の埋設された資産の存在を検知することができ、その位置はより簡単に判定される。しかしながら、資産がタグによるRF信号の反射を妨げるために、このタグ付け技術は、金属の、特に鉄製の、資産には適していない。
探すことが必要となる埋設された資産の共通類型は、配水管などの水を運ぶパイプを含む。このような資産を見つけるために必要な一般的なシナリオは、水漏れを修理するなど、資産が保守を必要としている場合においてである。
ケーブル回避用具(CAT)は、金属製のパイプおよびケーブルを検出するために使用することができるが、プラスチックの配管などの非金属製の資産を見つけるために使用することができない。そのために、非金属製の資産を検出するために、代替的な技術が使用されなければならない。このため、追加の装置および増加のコストの必要につながる、金属製および非金属製の資産を検出するための、異なるシステムを提供することが必要である。
RFタグ付けシステムを使用して埋設された資産を検出しようとするとき、特に多数のタグまたは特定のタグが見つけられるとき、調査を行わなければならない領域を最小化することが望ましい。全地球測位システム、GPSは、位置を判定するためのシステムとして知られている。タグのGPS座標 (またはGPS座標と比較可能なその他の座標)が分かっているとき、調査領域を限定することが可能である。しかしながら、民生用のGPSはおよそ10mから15mの精度に限定される。そのため、民生用のGPSは、調査地帯を直径およそ15mの領域に限定する。調査領域はさらに限定されることが望ましい。差分GPSはGPSの精度を改善する公知の方法であるが, 差分GPSを大多数の実用的用途のために実装することは法外に高価である。さらに、タグの位置のカタログを最初に作成するとき、さらにタグが調査されるたびに差分GPSは必要とされる。このことは、さらにコストを増加させる。
本発明の態様および実施形態は、1つまたは複数の先行技術の欠点に対処しよう。
本発明の態様および実施形態は添付の特許請求の範囲において定められる。
本発明の実施形態は、添付の図面を参照して説明される。
本発明の態様および実施形態は、RFタグおよびRFタグの検出器に関する。本明細書中におけるRFタグという用語は、共振回路を有する装置を説明するために使用される。RFタグは、遠隔装置によって送信され、共振周波数でRF信号によって励起され、RF信号に反応して共振周波数で信号を共振および反射するように配置される。好適な実施形態において、RF信号はGPR信号である。いくつかの実施形態において、タグは複数の周波数で共振する。
本発明の実施形態は、地下の公共設備のパイプやケープルなどの、埋設された資産を検出する際に使用するために特に好適である。しかしながら、他の応用についても予測される。
[検出器]
本発明の態様によると、装置はRFタグ検出器およびCATを含むように提供される。RFタグ検出器およびCATを1つの装置に結合することは、コスト削減および現場に運ばれる機器をより少なくすることにつながる。しかしながら、RFアンテナに近接するいずれの鉄製の素材が、RFアンテナの動作の過剰な干渉を招来し、RFアンテナを満足のいく動作をすることができなくなるようにすることは、当業者には公知の先行技術である。CATは1つまたは複数のフェライト・コアを伴うコイルを必要とするので、本技術分野において存在する先入観によって、当業者が、RFタグ検出器とCATの双方を含む装置について熟慮することを妨げている。本発明者によって行われた調査は、RFタグ検出器の性能への悪影響を与えることがないか、または無視できるほどの影響でCATコイルを装置内においてRFタグ検出器の傍で提供することができることを示す。
図1は、検出部の実施形態を示す。検出部100は、埋設されたRFタグ内のRF共振器を励起するように配置されたRF送信アンテナ110と、RFタグによって反射された共振信号を検出するように配置された受信アンテナ120とを含む。RF送信アンテナ110と受信アンテナ120はコイルとすることができ、そして実質的に水平で、実質的に四角形とすることができる。その他の態様もまた用いることができる。検出部はさらにCATコイル130を含み、CATコイル130は、典型的にはフェライト・ロッド・コアに巻回されたコイルである。使用の際には、送信コイルは検出表面105に対して近接され、そしておよそ平行に向けられる。ここで、検出表面105とは、内部に検出される資産があると信じられている表面のことをいい、埋設された資産の場合、検出表面105は地面になる。
図1の配置によれば、RF送信アンテナ110とCATコイル130の双方は、(検出器が使用されているとき)検出表面105に近接され、これにより性能を向上する。RF送信アンテナ110とCATコイル130の双方にとって筐体140の共通の側に近接されることは、好ましく、これにより検出表面105に近接される。
CATコイル130は、RF送信アンテナ110の面に対して垂直に見たときに、CATコイル130はRF送信アンテナ110と重ならないように、RF送信アンテナ110の外側に好ましく配置される。RF送信アンテナ110がループを定義する場合には、CATコイル130はループの外側であることが望ましい。これは、RF送信アンテナ110へのCATコイル130の干渉を低減すると考えられる。
CATコイル130の軸(フェライト・ロッド・コアの方向に沿って)は、RF送信アンテナ110の面に対して実質的に平行である。CATコイル130の軸がRF送信アンテナ110の面に対して垂直のとき、CATコイル130によるRF検出器の動作への干渉が増加する。
CATコイル130の軸は、実質的にRF送信アンテナ110の面内に配置することができる。RF送信アンテナ110の面内は、使用の際、検出表面に対して好適に近接される。送信コイル110の面の内部にCATコイル130がある場合、このことはCATコイル130が検出表面に近接していることになり、CATコイル130の有効性が向上する。RF送信アンテナ110が、1つまたは複数の真っ直ぐな側面を実質的に有する場合、例えば送信アンテナが実質的に四角形の場合、CATコイル130の軸は、RF送信アンテナ110の横面に平行とすることができる。
CATコイル130の面は、CATコイル130の軸に対して垂直にすることを検討することができる。好適な実施形態によれば、CATコイル130の面は、RF送信アンテナ110の面に対して垂直である。
本発明の実施形態によると、RF送信アンテナ110と受信アンテナ120とは(使用されるとき)、RF送信アンテナ110と受信アンテナ120とは実質的に平行な面において、各々の面に対して垂直の方向に離間するように配置される。RF送信アンテナ110および受信アンテナ120は、好適には、面に対して垂直視したときに、それらが実質的に重ならないように、離間して水平に配置される。図に見ることができるように、受信アンテナ120は、RF送信アンテナ110の内部、または送信アンテナ110の間にもない。本発明の実施形態によると、RF送信アンテナ110は受信アンテナ120よりも下であり、使用される時に検出表面に近接する。向上した性能は、受信アンテナ120がRF送信アンテナ110よりも検出表面105に近接した配置と比較して、RF送信アンテナ110が受信アンテナ120よりも検出表面105に近接したときに得られる。図1のRF送信アンテナ110と受信アンテナ120とは、受信アンテナ120はRF送信アンテナ110のヌルポイントに配置される。
図2に示されるように、RFID技術などにおいて使用されるように、従来技術のRF検出器200において、RFID受信コイル220と送信コイル210とは、送信コイル210の伝導的に接続された間に、受信コイル220があるように共通の磁心230に巻回される。この配置は、受信コイル220を送信コイル210のヌルポイントに配置する。しかしながら、埋設された資産を検出するための満足のいく性能を得るために、本特許発明に係る出願人は、この配置を使用する送信ユニットアンテナと受信アンテナユニットは、およそ1平方メートルまたはより大きいことが必要となるであろうことを見出した。これは、携帯型装置においては大きすぎて扱いにくいであろう。対照的に、同類の性能は、RF送信アンテナ110および受信アンテナ120がそれぞれおよそ30cm2の領域を有する、図1の配置によって得ることができる。そのため、図1の実施形態におけるRF送信アンテナ110および受信アンテナ120の配置は、従来技術における配置よりもより便利である。
図3は、図1の検出部100を組み入れた装置300の例を示す。RF送信アンテナ110と受信アンテナ120とを含む筐体140は、シャフト160の遠位部(底部、または下部)に設けられている。ハンドル150は、シャフト160の近位部(頂部、上部)に設けられている。ディスプレイおよびその他電子機器180も、シャフト160の近位部に設けられることができる。スタンド170も設けることができる。
図1および図3に見ることができるように、CATコイル130は、装置300の全体の設置面積の増加または大幅な増加なしに、検出部100の内部かつRF送信アンテナ110の外側に設けることができる。
図4は、図1において示される、方向Aに沿って視た検出部100の図である。好ましくは、RF送信アンテナ110の面に対して垂直視されると、CATコイル130は、RF送信アンテナ110または受信アンテナ120、特にRF送信アンテナ110に重ならない。好ましくは、CATコイル130は、CATコイル130がRF送信アンテナ110および受信アンテナ120の設置面積内にあるように、RF送信アンテナ110および受信アンテナ120によって囲まれたまたは区切られた領域410の内側にある。
追加のCATコイルも設けることができる。例えば、CATコイル130は送信コイルであってよく、そして、受信CATコイルは追加的に設けることもできる。ある場合において、例えば、ビート周波数発振器技術がCATにおいて使用されるときなど、第2のCATコイルは、例えばシャフト160上に、充分にRF送信アンテナ110および受信アンテナ120から離れて、第2のCATコイルの磁心がRFアンテナ110、120を干渉する結果にならないように、RF送信コイルおよび受信コイルから離間して設けることができる。
図1および図2は、RF送信アンテナ110と受信アンテナ120、および1つの筐体140に格納されたCATコイル130とを示す。しかしながら、それらは個々にまたはいずれの組み合わせで格納することができる。別個の筐体が1つまたは複数の構成部品のために使用される場合、筐体は、1つまたは複数の支持部材によって接続されることができる。シャフト160は支持部材であってもよい。
[タグ]
本発明の別の態様によれば、RFタグが提供される。タグは、共振周波数での入射RF信号によって励起されるとき、共振周波数で共振するように、および同じ周波数でRF信号を反射するように配置される。
RFタグは、1つまたは複数の周波数で共振するように、回路に電気的に接続されたコイルを含む。回路は、コイルがLC回路を形成するように配置される、1つまたは複数の容量性素子を含むことができる。コイルおよび回路はπ回路を形成してもよい。回路は、コイルと回路が2つの共振周波数を有するように、回路はインダクタを含むことができる。他の構成部品は回路に含まれてもよく、回路は追加の共振周波数を有してもよい。
本発明の態様によると、コイルと回路とを空気から隔離し、コイルと回路とに空気が触れないように、コイルと回路とは筐体内に設けられる。空気との接触は腐食や早期の故障につながるため、このことは、コイルと回路の寿命を延ばす。同様に、コイルと回路とは水分から隔離されることもできる。
実施形態によると、筐体はコイル壁を有する基部を含む。基部は、好ましくはプラスチックである。タグは、例えばコイル壁がボビンとして作用するように、道電線をコイル壁に巻回することにより設けられる。回路は電気的にコイルに接続される。基部は、回路を受け入れまたは格納するための区域を設けることができ、そしてこの場合、回路はこの区域に配置される。コイルと回路は次いで、空気不透過性のプラスチックによる被覆(overmould)される。高圧射出形成を被覆工程で使用してもよい。基部および被覆プラスチックは同じ素材であってもよい。
好ましい実施形態において、タグは、プラスチックの公共設備のパイプなどの、埋設された資産に対して取り付けられるためのものである。この場合、タグは、資産と同じ素材から作成することができる。このことは、タグが、取り付けられた資産と同様の寿命を有するであろうという可能性を増やす。
そのため, タグは、空気や水分がコイルまたは回路に接触しないような、密封されているコイルと回路によって提供されることができる。
[鉄製資産のためのタグ]
上述の通り、RFタグ付け技術は金属の資産に使用するためには適していない。これは、検出器の送信コイルからの磁束線が、タグのコイルを通過し、送信コイルに戻って、タグの共振周波数を励起しなければならないためである。タグが鉄製資産に取り付けられている場合、タグのコイルを通過する、磁束線、または磁束線の大部分は、送信コイルに戻るよりもむしろ資産に取り込まれる。このことは、コイルの励起が不十分という結果になる。金属の資産に使用するために適用された、修正されたタグ500が、図5において概略的に示されている。
タグ500の区域510は、コイルを含む共振回路などの、公知のRFタグ同様の構成部品を含む。区域510は、取り付け区域520に連結される。取り付け区域520は、金属の資産にタグ500を据え付けるのに適した着座部525を有する。図5は、その軸に沿って見た金属製のパイプ530を示し、そして着座部525は、実質的にパイプの外表面に一致する凹面を含む。タグ500は、ストラップ540、ケーブルタイまたは同様の手段によって金属製のパイプ530に取り付けられる。
取り付け区域520は、使用の際 タグ500がRF検出器によって検出可能な十分な距離によって資産から離れるように調整される。いくつかの実施形態において、タグ500と着座部525(または、使用の際、資産との)との距離は10cmかそれよりも大きい。いくつかの実施形態において、この距離は15cmかそれよりも大きい。好ましくは、資産による磁束線の混乱が、タグコイルの励起を妨げず、コイルからの反射信号が、検出器のアンテナによって検出されることができるような距離が選ばれる。
区域510は、取り付け区域520に対して着脱可能に連結される。区域510と取り付け区域520とは、別個に供給され、例えばスナップフィッティングによって不可逆的に設置されてもよい。区域510と取り付け区域520とは、一体型に形成されてもよい。
実施形態は、RFコイルと、コイルに電気的に接続されたRF回路とを含む。
筐体と、RFコイルと、RF回路とは所定の周波数で共振するように配置され、筐体はコイルまたは回路と水分が接触しないように配置され、RFコイルとRF回路とは、好ましくは1つまたは複数の所定の周波数で共振するように配置される。
[位置判定]
上述の通り、従来技術の民生用のGPSは望むよりも精度が低い。GPSの精度を向上するための現在利用可能な解決方法は高価であり、そして多くのアプリケーションにとって実用的ではない。地表の目印が変わったときには、タグの場所を特定することは特に困難なものとなりえる。例えば、舗道が拡張されたとき、例えば舗道に隣接する道路の下に元々配置された資産が、現在舗道の下に配置されているような場合である。
本発明の態様は、この民生用のGPSの欠点を克服する方法を提供する。特定の対象のタグを探すとき、ユーザは、データベースにタグと位置の問い合わせを行い、そして以前に記憶された対象のタグのGPS座標を判定することができる。次いで、ユーザは標準の民生用のGPSを使用して、対象のタグのおおよその位置のところに検出器を運ぶことができる。GPS受信器が、代替的に別筐体で提供され、検出器の近接であったとしても、検出器のおおよそのGPS座標が、GPS装置は検出器と同じ位置であるという推測を基に判定されることを保証するために、検出器はGPS受信器を備えることが好ましい。
図6に示される、本発明における方法の実施形態によると、次いでユーザは検出器を使用してタグの調査を開始することができる。タグが検出された場合、ステップ605で、プロセッサはタグ内において符号化された情報を受信する。この情報は、公共設備の特定の類型(水道、ガスなど)および/または資産構成部品(パイプの連結部、屈曲部、T字接合部、バルブなど)の特定の類型のためのタグなどの、タグの類型を識別することができる。この情報は、タグの1つまたは複数の共振周波数の形式において符号化されることができる。そして、共振周波数の形式による符号は、事前に決定された意味または特定の類型のタグとして識別する。ステップ610で、プロセッサは、直近のGPS座標も使用することができたとしても、好ましくは検出器の現在のGPS座標を得る。次いで、ステップ615で、プロセッサはデータベースに問い合わせを行い、1つまたは複数の候補となるタグを決定する。候補となるタグは、検出されたタグから受信された情報と一致するGPS座標の領域におけるタグである。そのため、例えば、もし「水 パイプ/屈曲」というタグが検出された場合、データベースにおいて当該情報を有し、かつ装置の現在のGPS座標の予期される周辺領域内のGPS座標を有する全てのタグを、候補となるタグとして定めることができる。予期される領域は、検出器のGPS座標およびGPSの予期される許容誤差から起算して、検出器が位置していると予期される範囲内の領域である。検出器周辺領域は、例えば半径15mを有する円とすることができる。
ある場合において、候補となるタグを判定するとき、データベースのタグ位置の正確性を考慮することができる。そのため、例えば、各々近くのタグは、タグが実際に位置する(通常は円形の)領域を定義して、それらタグの位置に関連付けられた、関連する許容誤差を有することができる。検出器の周辺で予期される領域に重なる領域を有する、一致するタグ(すなわち、検出されたタグと同じ情報を保有するタグ)は、候補となるタグとして定めることができる。
ステップ620で、一意の候補となるタグが識別されたかを判定し、もし識別された場合、ステップ625で、プロセッサは検出器の位置を示して、地図を表示させることができる。地図上に表示するための、検出器の位置は、データベースにおける候補となるタグの位置と推測される。ステップ630で、地図は近くのタグの位置も含むことができる。特定の対象のタグがプロセッサに識別された場合、対象のタグの位置も識別されることができる。
ステップ640で、検出されたタグが対象のタグと判定された場合、本方法はステップ650で終了する。一方、候補となるタグが対象のタグではない場合、ユーザは、好ましくは調査領域を狭めるかまたは調査をガイドするために、地図上に表示される情報を使用してタグを調査することを継続する。次のタグが検出されたとき、本方法はステップ605に再び戻る。
ステップ615で、1つ以上の候補となるタグが決定され、ユーザがタグの調査を継続し、そしてさらなるタグが探される場合、本方法はステップ605に戻る。次に、本方法がステップ615に至ると、全ての位置しているタグの情報を使用することができる。例えば、第1のタグが検出され、第1の類型の多数の候補となるタグが識別されたと想定する。その後に、第2の類型の第2のタグが近くで検出されると、第2の類型の2つの候補となるタグ、タグAおよびタグBが識別される。この場合、タグAが第1の類型のタグに近接し、かつタグBがそうでないと判定される場合、現在の検出器の位置は、タグAでの位置と判定することができ、第2のタグとして候補となるタグが1つという結果となる。
本実施形態によると、検出器の絶対位置を判定することは必要ではない。タグの相対的な位置の情報があることが提供されると、対象のタグに対する検出器の相対的な位置を判定することができ、ユーザが調査領域を削減することができる情報を提供する。従って、本発明の実施形態によると、位置の判定は、絶対位置よりもむしろタグおよび/または資産に対する相対的な位置の判定である。
ある場合において、ユーザは、ある領域において複数のタグ、おそらく領域内において全てのタグを探したいと考える。この場合、対象のタグが、探されるべき次のタグであると見なされる。タグが位置されているとき、ユーザは、地図の表示に基づき、判定された検出器の位置および地図に示される他のタグの位置を考慮して、探されるべき次のタグ(すなわち、新しい対象のタグ)を決定することができる。領域において複数のタグが検出されている場合、候補となるタグを今回検出されたタグと判定するとき、例えば、以前に検出されたタグと一致しないタグを削除することによって、複数の以前に検出されたタグの情報を使用することができる。
図6において、当業者にとって明らかなように、ステップは異なる順番で実行されることができる。例えば、ステップ625とステップ630とは、単一のステップに結合され、または同時に行われることができる。ステップ630は、ステップ625の前に行われることができる。実際、タグを検知する前(ステップ605において)に、検出器のGPS座標の領域におけるタグを示しながら、地図を表示することができる。GPS座標にのみ基づく検出器の位置も表示することができる。さらに、複数の候補となるタグがある場合、これらは検出器にとって可能性のある位置として示されることができる。
いくつかの実施形態において、複数の候補となるタグが識別された場合、例えば、GPSを使用して判定された検出器の位置に最も近接した候補となるタグを選ぶことにより、1つの候補となるタグが選択される、
ステップ605,610,615,620,625,630,および640のうちいくつかのまたはすべては、プロセッサによって実行されることができる。これらのステップは、例えば一体型の携帯端末において、または検出器に接続され、または検出器との近距離通信において、検出器でローカルに実行されることができる。あるいはまた、例えば検出器とデータ通信をするサーバ、例えばモバイルインターネット技術または携帯電話技術の使用のように、プロセッサは検出器からリモートにあってもよい。データベースは検出器でローカルにあってもよいが、検出器からリモートにあるのが好ましい。検出器は、データベースと直接通信を行うことができる。検出器は、関連するデータベースのサブセットをローカルに格納することができる。上述のステップは、異なる場所にある多数のプロセッサによって実行されることができる。例えば、いくつかのステップは検出器でローカルに実行されることができる一方で、その他のステップは検出器からリモートの場所で実行されることができる。
方向および/または距離などの、地図以外の情報または地図への追加情報が、調査領域を狭めるためにユーザに表示または提供することができる。
いくつかの実施形態において、例えば信号の強さおよび土壌の類型に基づいて、検出器によってタグの深さを計測することができる。この場合、深さ情報も候補となるタグを識別または削除するために使用されてもよい。
様々な本発明の態様および実施形態は、お互いに併用して使用されることができる。例えば、図1および図2に関連して説明される検出器は、本明細書におけるタグと共に使用されることができ、図6に関連して説明される方法のいくつかまたはすべてを実行することができる。
本明細書の発明の詳細な説明および特許請求の範囲を通じて、用語「備える」および「含有する」およびそれらの変形は、「含むがこれらに限定されない」ことを意味し、そしてそれらが意図されていない(意図していない)他の部分、追加物、構成、整数またはステップを除外する。本明細書の発明の詳細な説明および特許請求の範囲を通じて、特に断りのない限り、単数形は複数形を包含する。特に、不定冠詞が使用される場合、特に断りのない限り、本明細書は単数と同様に複数も考慮されると理解される。
特定の態様、実施形態または本発明の例と併せて説明される特徴、整数、特性、複合物、化合物またはグループは、矛盾しない限り、他のいずれの態様、実施形態または本明細書に記載される例に適用可能であることが理解されよう。本明細書(任意の添付の特許請求の範囲、要約および図面を含む)において開示されるすべての特徴、および/またはそのように開示された方法またはプロセスのいずれのステップのすべては、少なくともこのような特徴のいくつかおよび/またはステップが相互の排他的な場合の組み合わせを除いて、いずれの組み合わせにおいて結合されることができる。本発明は、いずれの前述の実施形態の詳細に限定されない。本発明は、本明細書(任意の添付の特許請求の範囲、要約および図面を含む)において開示される特徴の、いずれの新規のものまたはいずれの新規の組み合わせ、そのように開示されたいずれの方法またはプロセスのいずれの新規のものまたはいずれの新規の組み合わせにまで及ぶ。
読者の注意は、本出願と関連して同時または以前に出願され、および本明細書とともに公衆の閲覧に供されている全ての論文および文章に対して向けられ、そしてこのような論文および文章の内容の全ては、参考文献としてここに含まれる。
Claims (23)
- 検出器であって、
RF送信アンテナと、
RF受信アンテナと、
CATアンテナと、
を備えることを特徴とする検出器。 - 前記RF送信アンテナは、実質的に第1の面にあり、
前記RF受信アンテナは、前記第1の面に対して垂直視したときに、前記RF送信アンテナと前記RF受信アンテナとが、重ならないように、前記第1の面の外側に配置されていること
を特徴とする請求項1に記載の検出器。 - 前記RF受信アンテナと前記RF送信アンテナは、使用の際に、前記第1の面が実質的に水平であり、前記RF受信アンテナが前記第1の面の上部に配置されること
を特徴とする請求項2に記載の検出器。 - 前記RF送信アンテナは前記第1の面においてループを定義し、
前記CATアンテナは前記ループの外側にあること
を特徴とする請求項2または請求項3に記載の検出器。 - 前記CATアンテナは、実質的に前記第1の面にあること
を特徴とする請求項2から請求項4のうちいずれか1項に記載の検出器。 - 前記CATアンテナは、前記第1の面に対して垂直視したときに、前記RF送信アンテナと前記RF受信アンテナとによって区切られた領域の内部にあること
を特徴とする請求項2から請求項5のうちいずれか1項に記載の検出器。 - 前記CATアンテナは、前記第1の面に対して垂直視したときに、前記RF送信アンテナと前記受信アンテナとの間にあること
を特徴とする請求項2から請求項6のうちいずれか1項に記載の検出器。 - 前記CATアンテナは、フェライト・コアを有することを特徴とする請求項2から請求項7のうちいずれか1項に記載の検出器。
- 前記CATアンテナの前記フェライト・コアは、軸に沿った細長いフェライト・ロッド・コアであり、前記CATアンテナの前記軸は、本質的に前記第1の面に対して平行にある
ことを特徴とする請求項2から請求項8のうちいずれか1項に記載の検出器。 - 地下公共設備のRFタグであって、
RFコイルと、
前記RFコイルに電気的に接続されるRF回路と、
筐体とを備え、
前記RFコイルと前記RF回路は、所定の周波数で共振するように配置され、
前記筐体は、空気が前記コイルまたは前記回路に接触しないように配置されること
を特徴とする地下公共設備のRFタグ。 - 前記筐体はプラスチック製であることを特徴とする請求項10に記載の地下公共設備のRFタグ。
- 請求項10または請求項11に記載の地下公共設備のRFタグを作成する方法であって、
コイル壁と回路を受け入れるための受信部とを有する基部を提供するステップと、
前記コイル壁に前記コイルを巻回するステップと
前記受信部によって受信されるように、前記回路を配置するステップと、
前記コイルと前記回路は空気から隔離され、それによって形成される筐体を被覆するステップと、
からなる地下公共設備のRFタグを作成する方法。 - 前記被覆するステップは、高圧射出形成による被覆ステップを含むことを特徴とする請求項12に記載の地下公共設備のRFタグを作成する方法。
- 地下公共設備のRFタグであって、
RFコイルと、
前記RFコイルに電気的に接続されるRF回路と、
筐体と、
前記筐体に連結可能な取り付け区域であって、前記取り付け区域は金属の資産に据え付けるのに適した着座部とを備え、
前記取り付け区域が前記筐体に対して連結されたときに、前記着座部が前記筐体から空間的に離間するように前記取り付け区域が配置されること
を特徴とする地下公共設備のRFタグ。 - 前記空間的に離間していることは、金属の公共設備パイプに前記着座部が据え付けられているときに、IDタグが、RF検出器によって検出可能であることを特徴とする請求項14に記載の地下公共設備のRFタグ。
- 前記空間的に離間していることは、10cmかそれよりも大きいことを特徴とする請求項14または請求項15に記載の地下公共設備のRFタグ。
- 前記空間的に離間していることは、15cmかそれよりも大きいことを特徴とする請求項16に記載の地下公共設備のRFタグ。
- 地下埋設検知システムであって、
請求項15から請求項17のうちいずれか1項に記載の地下公共設備のRFタグと、
RF検出器と、
を備えることを特徴とする地下埋設検知システム。 - RF検出器の位置を判定する方法であって、
前記RF検出器のおおよその位置を識別するGPS情報を受信するステップと、
地中のRFタグからの信号を表す、前記RF検出器からの情報を受信するステップであって、前記信号は前記タグの類型を識別するステップと、
前記おおよその位置および以前に記録されたタグの位置の情報に基づいて前記位置を判定するステップと、
を備えることを特徴とするRF検出器の位置を判定する方法。 - 前記位置を地図上に表示するステップをさらに備えることを特徴とするRF検出器の位置を判定する方法。
- 請求項19または請求項20に記載のRF検出器の位置を判定する方法であって、
前記方法は、前記検出器の内部のプロセッサ、前記検出器からリモートにあるサーバ、前記検出器および前記サーバとの組み合わせのいずれかによって実行されること
を特徴とするRF検出器の位置を判定する方法。 - 請求項19または請求項20に記載の方法を実行させるように配置された装置またはシステム。
- コンピュータを、請求項19または請求項20に記載の方法を実行させるように設計され、または請求項22に記載の装置として実行させるように配置されたコンピュータプログラム。
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