JP2014528291A - 衝撃反発が分散され、かつ補剛されたフェースプレートを有する、ゴルフクラブヘッドまたは他の打球装置 - Google Patents

衝撃反発が分散され、かつ補剛されたフェースプレートを有する、ゴルフクラブヘッドまたは他の打球装置 Download PDF

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Abstract

ボール(106)を打つように構成された打球面(210)を有するフェース(212)と、該フェースに接続されかつ該フェースから後方に延びるボディ(208)とを含む、ゴルフクラブヘッドなどの打球装置を開示する。当該ボディは、該ボディの少なくとも一つの表面に配置されたチャネルの形状をしている、インパクトに影響する構造(230)を有する。当該インパクトに影響する構造によって、ボールとのインパクトによって生成される力の大部分が吸収され、インパクト時にヘッドにより生成される反発力の大部分が生成される。前記フェースは、既存のフェースと比較して高い剛性を有し、その高い剛性を生み出すための補剛構造(250)(たとえば多孔性またはセル状の補剛構造)を含む。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2011年9月30日出願の米国特許仮出願第61/541,767号の優先権を主張し、かつ、いずれも該仮出願および2010年11月30日出願の米国特許仮出願第61/418,240号の優先権および恩典を主張する2011年11月30日出願の米国特許出願第13/308,036号および米国特許出願第13/308,039号の優先権を主張する。これらの先の出願はいずれも、全体として本明細書に組み入れられ、本明細書の一部とされる。
技術分野
本発明は全体として、ゴルフクラブおよびヘッドなどの打球装置に関する。本発明の特定の局面は、ヘッドのフェースとボディとの間で衝撃反発が分散されるフェースを有するゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドに関する。
背景
ゴルフは、多種多様なプレーヤー、異なる性別のプレーヤー、ならびに年齢およびスキルレベルが劇的に異なるプレーヤーによって楽しまれている。そのような多様なプレーヤーの集まりがゴルフの試合またはイベントで互いに直接競いながらいっしょにプレーし(たとえば、ハンデ付きのスコア、異なるティーボックスなどを使用して)、なおもゴルフの試合または競技を楽しむことができるという点で、ゴルフはスポーツ界ではいくぶんユニークである。これらの要因が、テレビにおけるゴルフ番組(たとえばゴルフトーナメント、ゴルフニュース、ゴルフ史および/または他のゴルフ番組)の増加および著名なゴルフスーパースターの出現と相まって、少なくとも部分的に、近年、米国および世界中でのゴルフ人気を高めた。
ゴルファーは、すべてのスキルレベルにおいて、パフォーマンスを改善し、ゴルフスコアを良くし、その次のパフォーマンス「レベル」に到達しようとする。すべてのタイプのゴルフ用具の製造者はこれらの要求に応え、近年、ゴルフ用具における劇的な変化および改良を見た。たとえば、今や、広い範囲の異なるゴルフボールモデルが利用可能であり、一部のボールは、より遠く、よりまっすぐに飛ぶ、より高い、またはよりフラットな弾道を提供する、より多くのスピン、コントロールおよび感触(特にグリーン周りの)を提供する、などのように設計されている。
プレー中にゴルフボールを動かす唯一の道具であることから、ゴルフクラブもまた、近年、多大な技術的研究および進歩の対象であった。たとえば、市場は、近年、ゴルフクラブヘッド、シャフトおよびグリップにおける改良を見てきた。さらには、ゴルフクラブの様々な要素およびゴルフボールの特性を特定のユーザのスイング特徴または特性により良く適合させようとして、他の技術的進歩が達成されてきた(たとえばクラブフィッティング技術、ボール打ち出し角計測技術など)。
様々な技術的改良にもかかわらず、ゴルフは依然として高いレベルではプレーしにくい競技である。ゴルフボールがまっすぐかつ所望の方向に確実に飛ぶためには、ゴルフクラブが、所望の目標経路に対して直角に(または実質的に直角に)ゴルフボールと当たらなければならない。そのうえ、まっすぐかつ所望の方向に所望の距離だけ確実に飛ばすためには、ゴルフクラブは、クラブヘッドフェース上の所望の位置またはその近くで(すなわち、「所望の」または「最適な」ボール接触位置またはその近くで)ゴルフボールと当たらなければならない。オフセンターヒットは、クラブフェースがボールと接触したときクラブフェースを「ねじる」傾向を示す場合があり、それにより、ボールを誤った方向に送り出す、望まれないフックまたはスライススピンをかける、および/またはショットの飛距離を奪う。直角の接触を逸する、および/または、相対的に小さな量であってもクラブの所望のボール接触位置から離れた位置で起こるクラブフェース/ボール接触もまた、しばしば望まれないフックまたはスライススピンをかけながらゴルフボールを誤った方向に打ち出す、および/またはショットの飛距離を奪うおそれがある。ボールの飛びの距離および方向はまた、クラブヘッドとのインパクトによってボールに付与されるスピンによって有意に影響されることがある。様々なゴルフクラブヘッドが、ゴルフボールとのインパクト時にクラブヘッドフェースをゴルファーが直角に向けるのを支援することによってゴルファーの精度を改善するように設計されている。
インパクト中の打球フェースおよび/またはヘッドの他の部分の撓み挙動が、とりわけ、ボールに伝達されるエネルギーおよび速度、インパクト後のボールの飛びの方向ならびにボールに付与されるスピンに影響することがある。インパクト中のボールそのものの撓みまたは変形挙動もまた、これらの要因のいくつかまたはすべてに影響することがある。ゴルフクラブによってボールに伝達されるエネルギーまたは速度は、少なくとも部分的に、クラブフェースの接触点における可撓性に関連する場合があり、「反発係数」(または「COR」)と呼ばれる計測値を使用して表すことができる。ゴルフクラブヘッドの最大CORは、現在、USGAによって0.83に制限されている。一般に、クラブヘッドは、最大のエネルギーおよび速度をボールに付与する、フェースの他の区域に対して最高の反発、たとえば最高のCORを有する区域を有し、この区域は一般にフェースの中心に配置されている。一例において、最高の反発の区域は、全米ゴルフ協会(USGA)によって設定された支配的制限値(例えば、現在は0.83)に等しいCORを有することができるが、この制限値は時とともに変わる場合がある。しかし、ゴルフクラブは一般に、フェースの中心またはその周りでボールと接触するように設計されているため、オフセンターヒットは、ボールに伝達されるエネルギーを減らして、ショットの距離を減らす結果を招く場合がある。既存のクラブヘッド設計において、フェースは、いくぶん可撓性であり、一般に、ボールとの接触中、トランポリンのように作用して、インパクト時には内方に変形し、フェースが元の形状に戻る際にエネルギーをボールに伝達する。この構成において、フェースは一般に、最大のエネルギー伝達およびフェースの最高CORを生み出す最高反発の区域(上記のような)をフェースの中心またはその近くに有する。一般に、「トランポリン」作用は最高反発の区域で最大化される、換言するならば、フェース変形の振幅は一般にその区域で最高である。したがって、適用されるCOR制限を超えることなく、インパクト中にボールに伝達されるエネルギーを増すことができるクラブヘッド特徴が好都合でありうる。
本装置および方法は、上述した問題および他の問題に対処し、このタイプの従来の打球装置によって提供されていない利点および局面を提供するために提供される。本発明の特徴および利点の十分な説明は、添付図面を参照しながら進める以下の詳細な説明にゆだねることとする。
以下、本発明の基本的理解を提供するために、本発明の局面の一般的な概要を提示する。この概要は本発明の広範な概観ではない。発明の主要または重要な要素を特定することを意図したものでもなく、本発明の範囲を限定することを意図したものでもない。以下の概要は、本発明のいくつかの概念を、以下に提供されるより詳細な説明への前置きとして一般的な形態で提示するだけである。
本発明の局面は、打球面を有し、複数のフェース縁によって画定されているフェースと、該フェースに接続されかつ該フェース縁から後方に延びて、包囲された容積を画定し、ヒール面、トウ面、クラウンおよびソールを有するボディとを含むヘッドを有するゴルフクラブなどの打球装置に関する。フェースは、打球面の少なくとも一部分を形成するフェースプレートと、フェースプレートの背面に係合しており、より高い剛性をフェースに提供するセル状補剛構造とを含む。ボディは、クラウンを少なくとも部分的に横切って延びるクラウンチャネル部分およびソールを少なくとも部分的に横切って延びるソールチャネル部分を有する。クラウンチャネル部分は境界縁によって画定され、クラウンチャネル部分はクラウンチャネル部分の境界縁の間でクラウンから凹んでいる。ソールチャネル部分もまた境界縁によって画定され、ソールチャネル部分はソールチャネル部分の境界縁の間でソールから凹んでいる。クラウンチャネル部分およびソールチャネル部分は、スペーシング部分によってフェース縁から後方に離間されており、打球面におけるインパクトに由来するエネルギーの少なくとも一部がスペーシング部分を介して伝達されてクラウンチャネル部分およびソールチャネル部分の少なくとも一つに吸収され、それによってクラウンチャネル部分およびソールチャネル部分の少なくとも一つが変形してフェースに反発力を加えるように構成されている。
一つの局面によると、ヘッドはさらに、ボディの周りに延び、かつスペーシング部分によってフェース縁から後方に離間されているチャネルを含み、このチャネルは、境界縁によって画定されており、境界縁の間でボディの外面から凹んでいる。チャネルは、クラウンチャネル部分、ソールチャネル部分およびクラウンチャネル部分とソールチャネル部分とを相互接続するさらなるチャネル部分を含む。
別の局面によると、クラウンチャネル部分の境界縁はクラウンチャネル部分の完全な境界を画定し、ソールチャネル部分の境界縁は、クラウンチャネル部分から切り離されたソールチャネル部分の完全な境界を画定する。
さらなる局面によると、ボディは、クラウンチャネル部分およびソールチャネル部分において、ボディ上の他の位置の大部分と比較してより低い剛性を有する。ボディは、クラウンチャネル部分およびソールチャネル部分において、スペーシング部分と比較してより低い剛性を有してもよい。
さらに別の局面によると、フェースの幾何学的中心が、クラウンチャネル部分およびソールチャネル部分と比較してより高い剛性を有する。
なおさらなる局面によると、フェースはさらにリヤプレートを含み、セル状補剛構造がリヤプレートとフェースプレートとの間に挟まれている。
さらなる局面によると、セル状補剛構造は打球面の面積よりも小さな面積を占め、したがってセル状補剛構造はフェース縁から引っ込んでいる。
別の局面によると、クラウンチャネル部分およびソールチャネル部分の少なくとも一つは、インパクトのエネルギーの大部分がクラウンチャネル部分およびソールチャネル部分の少なくとも一つに吸収されるように、かつインパクト中のフェースの反発の大部分が、クラウンチャネル部分およびソールチャネル部分の少なくとも一つによってフェースに加えられる反発力から直接導出されるように、構成されている。
本発明のさらなる局面は、打球面を有し、複数のフェース縁によって画定されているフェースと、フェースに接続されかつフェース縁から後方に延びて、包囲された容積を画定し、ヒール面、トウ面、クラウンおよびソールを有するボディとを含む打球装置に関する。フェースは、打球面の少なくとも一部分を形成するフェースプレートと、フェースプレートの背面に係合しており、より高い剛性をフェースに提供する多孔性補剛構造とを含む。ボディは、クラウンを少なくとも部分的に横切ってヒール面により近い第一端からトウ面により近い第二端まで横方向に延びるクラウンチャネル部分、および/またはソールを少なくとも部分的に横切ってヒール面により近い第一端からトウ面により近い第二端まで横方向に延びるソールチャネル部分を含む。クラウンおよび/またはソールチャネル部分は境界縁によって画定され、チャネル部分はチャネル部分の境界縁の間でクラウンまたはソールから凹んでいる。クラウンおよび/またはソールチャネル部分は、打球面におけるインパクトに由来するエネルギーの少なくとも一部がフェースからそれぞれのチャネル部分に伝達されてチャネル部分に吸収され、それによりチャネル部分が変形してフェースに反発力を加えるように構成されている。
一つの局面によると、ボディは、チャネル部分において、チャネル部分の境界縁に隣接して位置するボディの部分と比較してより低い剛性を有する。
別の局面によると、フェースの幾何学的中心がチャネル部分と比較してより高い剛性を有する。
さらなる局面によると、フェースはさらにリヤプレートを含み、そのため、セル状補剛構造はリヤプレートとフェースプレートとの間に挟まれている。
さらに別の局面によると、チャネル部分は、クラウンまたはソールを横切って横方向に延びる第一の区分および第一の区分の端部から後方に延びる少なくとも一つの第二の区分を含む。
なおさらなる局面によると、装置は、実質的に対称であり、概ねボディの幾何学的中心線を中心に位置するクラウンチャネル部分を含む。ボディは、ボディのトウ面の近くに位置しかつ第二の境界縁によって画定された第二のクラウンチャネル部分と、ボディのヒール面の近くに位置しかつ第三の境界縁によって画定された第三のクラウンチャネル部分とをさらに含んでもよく、第二および第三のクラウンチャネル部分はそれぞれ第二および第三の境界縁の間でクラウンから凹んでいる。クラウンチャネル部分の境界縁と、第二および第三のクラウンチャネル部分の第二および第三の境界縁とは交差せず、そのため、クラウンチャネル部分は第二および第三のクラウンチャネル部分から切り離されている。
さらなる局面によると、装置は、境界縁から凹んでいる第一の凹みおよび第二の凹みならびに第一の凹みと第二の凹みとを分ける隆起部を含むクラウンチャネル部分を含む。
別の局面によると、クラウンおよび/またはソールチャネル部分は、インパクトのエネルギーの大部分がチャネル部分に吸収されるように、かつインパクト中のフェースの反発の大部分が、チャネル部分によってフェースに加えられる反発力から直接導出されるように、構成されている。
本発明のさらなる局面は、打球面を有し、複数のフェース縁によって画定されているフェースと、フェースを中に受ける開口を有するボディとを含むゴルフクラブヘッドに関する。ボディは、フェースをフェース縁の周りにて開口の周縁部に溶接することによってフェースに接続され、そのため、ボディは、フェース縁から後方に延びて、包囲された容積を画定し、かつボディはヒール面、トウ面、クラウンおよびソールを有する。フェースは、打球面の少なくとも一部分を形成するフェースプレート、フェースプレートの背後に位置するリヤプレート、およびフェースプレートとリヤプレートとの間に挟まれたハニカム補剛構造を含み、このハニカム補剛構造が、より高い剛性をフェースに提供し、フェースプレートおよびリヤプレートよりも大きな厚さを有する。ボディは、ボディの周囲の少なくとも大部分の周りを環状に延び、かつフェース縁からほぼ等しい距離にある第一および第二の境界縁によって画定されたチャネルを含む。チャネルは、第一の境界縁と第二の境界縁との間でボディの外面から凹んでおり、そしてクラウンを少なくとも部分的に横切って延びるクラウンチャネル部分、ソールを少なくとも部分的に横切って延びるソールチャネル部分ならびにヒールおよびトウの少なくとも一つの周りに延びてクラウンチャネル部分とソールチャネル部分とを相互接続して連続形状のチャネルを形成する少なくとも一つのさらなるチャネル部分を含む。チャネルはスペーシング部分によってフェース縁から後方に離間されており、そしてチャネルは、打球面におけるインパクトに由来するエネルギーの少なくとも一部がスペーシング部分を介して伝達されてチャネルに吸収され、それによりチャネルが変形してフェースに反発力を加えるように構成されている。
一つの局面によると、チャネルは、インパクトのエネルギーの大部分がチャネルに吸収されるように、かつインパクト中のフェースの反発の大部分が、チャネルによってフェースに加えられる反発力から直接導出されるように、構成されている。
別の局面によると、チャネルは、ボディの周りを環状に延び、かつヒールおよびトウの両方の周りに延びてクラウンチャネル部分とソールチャネル部分とを相互接続するさらなるチャネル部分を含む。
本発明の他の局面は、上記のようなヘッドまたは他の打球装置と、ヘッドに接続されかつユーザによって把持されるように構成されたシャフトとを含むゴルフクラブまたは他の打球装置に関する。本発明の局面は、上記のような少なくとも一つのゴルフクラブを含むゴルフクラブのセットに関する。本発明のなおさらなる局面は、上記のような打球装置を形成することを含む、上記のような打球装置を製造する方法に関する。
本発明のより完全な理解を可能にするために、以下、添付図面を参照しながら本発明を実例として説明する。
本発明の局面のウッドタイプ打球装置のヘッドの例示的態様の斜視図である。 図1のヘッドの正面図である。 図1のヘッドを含むゴルフクラブの斜視図である。 図1のヘッドの左側面図である。 図1のヘッドの右側面図である。 図1のヘッドの上面図である。 図1のヘッドの下面図である。 図1のヘッドの一部分解斜視断面図である。 図2の8−8線から見た図1のヘッドの断面図である。 ボールとのインパクト中に示される、図8に示すようなヘッドの断面図である。 本発明の局面のウッドタイプ打球装置のヘッドの別の例示的態様の斜視図である。 図9のヘッドの右側面図である。 図9のヘッドの左側面図である。 図9のヘッドの上面図である。 図9のヘッドの下面図である。 図12の14−14線から見た図9のヘッドの断面図である。 ボールとのインパクト中に示される、図14に示すようなヘッドの断面図である。 図14に示すようなヘッドの代替態様の断面図である。 図14に示すようなヘッドの別の代替態様の断面図である。 本発明の局面のウッドタイプ打球装置のヘッドの別の例示的態様の正面図である。 本発明の局面のウッドタイプ打球装置のヘッドの別の例示的態様の正面図である。 図15の17−17線から見た図15のヘッドの断面図である。 本発明の局面のウッドタイプ打球装置のヘッドの別の例示的態様の断面図である。 図15の17−17線から見た図15および16に示すようなヘッドの代替断面図である。 本発明の局面のウッドタイプ打球装置のヘッドの別の例示的態様の断面図である。 本発明の局面のウッドタイプ打球装置のヘッドの別の例示的態様の斜視図である。 図19のヘッドの上面図である。 本発明の局面のウッドタイプ打球装置のヘッドの別の例示的態様の斜視図である。 図21のヘッドの上面図である。 本発明の局面のウッドタイプ打球装置のヘッドの別の例示的態様の斜視図である。 図23のヘッドの上面図である。 本発明の局面のウッドタイプ打球装置のヘッドの別の例示的態様の正面図である。 図25のヘッドの下面図である。 図25のヘッドの上面図である。 図25のヘッドの代替態様の上面図である。 図25のヘッドの側方斜視図である。 図25の29−29線から見た図25のヘッドの断面図である。 図29のヘッドの代替態様の断面図である。 図29のヘッドの別の代替態様の断面図である。 ボールとのインパクト中に示される、図29に示すようなヘッドの断面図である。 ボールとのインパクト中に示される、従来技術ウッドタイプ打球装置のヘッドの例の断面図である。 本発明の局面のウッドタイプ打球装置のヘッドの別の例示的態様の部分断面図である。 本発明の局面のウッドタイプ打球装置のヘッドの別の例示的態様の断面図である。
これらの図中のコンポーネントの相対的サイズおよび図中に示すコンポーネントの変形の程度は、関連する詳細を示すために誇張されている場合があることを理解されたい。
詳細な説明
本発明の様々な例示的構造に関する以下の説明においては、本明細書の一部を形成し、本発明の局面を実施することができる様々な例示的装置、システムおよび環境が実例として示されている添付図面を参照する。本発明の範囲を逸脱することなく、パーツ、例示的装置、システムおよび環境の他の具体的配設を利用することができ、構造的および機能的変更を加えることができることが理解されよう。また、本明細書においては、本発明の様々な例示的特徴および要素を説明するために「上」、「下」、「前」、「後」、「側方」、「後方」などの語が使用される場合があるが、これらの語は、本明細書中、たとえば図示する例示的向きまたは通常の使用における向きに基づいて便宜上使用される。さらには、本明細書において使用される語「複数の」は、1よりも大きい、離接的または接続的のいずれかで、必要ならば無限数までの任意の数を示す。本明細書におけるいかなる記載も、本発明の範囲に入るために構造の特定の三次元的向きを要するものと解釈されるべきではない。また、読者は、添付図面が必ずしも原寸に比例する尺度で描かれてはいないことに留意されたい。
本明細書においては以下の用語が使用されるが、特に断りない限り、または文脈から明らかでない限り、これらの用語は、以下に提供する意味を有する。
「打球装置」とは、ボールまたは他の類似物体(たとえばホッケーのパック)を打つように構成され、設計された任意の装置をいう。以下さらに詳細に説明する「打球ヘッド」を総称的に包含することに加えて、「打球装置」の例は、ゴルフクラブ、パター、クロケットのマレット、ポロのマレット、野球またはソフトボールのバット、クリケットのバット、テニスラケット、バドミントンラケット、フィールドホッケーのスティック、アイスホッケーのスティックなどを含むが、これらに限定されない。
「打球ヘッド」とは、「打球装置」のうち、使用中にボール(または他の物体)と接触するように設計された部分を含み、それに隣接する(場合によってはそれを包囲する)部分をいう。いくつかの例、たとえば多くのゴルフクラブおよびパターにおいて、打球ヘッドは、任意のシャフトまたはハンドル部材から切り離され、独立した実体であってもよいし、それは、何らかのやり方でシャフトまたはハンドルに取り付けられていてもよい。
用語「シャフト」および「ハンドル」は、本明細書においては同義かつ互換可能に使用され、それらは、打球装置のうち、打球装置のスイング中にユーザが保持する部分(あるならば)を含む。
「一体接合技術」とは、不可逆的接合技術、たとえば接着剤接合、セメンティングおよび溶接(ろう付け、はんだ付けなどを含む)をはじめとする、二つのピースをそれら二つのピースが実質的に一つの一体化ピースになるように接合するための、ピースの一つまたは複数に構造的損傷を加えない限り、接合されたピースの分離を達成することはできない技術をいう。
「概ね」または「約」とは、そのような語によって修飾される公称値の+/-10%の範囲内をいう。
全体として、本発明の局面は、打球装置、たとえばゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブなどに関する。本発明の少なくともいくつかの例のそのような打球装置は、打球ヘッドおよび打球面を含むことができる。ゴルフクラブの場合、打球面は、打球ヘッドの一面上の実質的に平らな面である。いくつかのゴルフクラブまたは他の打球装置は二つ以上の打球面を有してもよいことが理解されよう。本発明のいくつかのより具体的な局面はウッドタイプゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドに関する。または、本発明のいくつかの局面は、アイアンタイプゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッド、ハイブリッドクラブ、チッパー、パターなどとで実施されてもよい。
本発明の様々な局面によると、本発明の範囲を逸脱することなく、打球装置は、多様な材料、たとえば金属(金属合金を含む)、セラミックス、ポリマー、複合材(繊維強化複合材を含む)および木の一つまたは複数で形成されてもよく、多様な構成の一つで形成されてもよい。一つの例示的態様において、ヘッドのいくつかまたはすべてのコンポーネントは、フェースおよびヘッドのボディの少なくとも一部分を含め、金属でできている。ヘッドは、炭素繊維および他の複合材を含むいくつかの異なる材料でできたコンポーネントを含むこともできることが理解されよう。さらには、コンポーネントは、様々な形成法によって形成されてもよい。たとえば、金属コンポーネント(たとえばチタン、アルミニウム、チタン合金、アルミニウム合金、鋼(ステンレス鋼を含む)など)は、鍛造、成形、鋳造、スタンピング、機械加工および/または他の公知の技術によって形成することができる。別の例において、炭素繊維−ポリマー複合材のような複合コンポーネントは、多様な複合材加工技術、たとえばプレプレグ加工、パウダーベースの技術、型浸潤および/または他の公知の技術によって製造することができる。
本出願における様々な図面が本発明の打球装置の例を示す。二つ以上の図面で同じ参照番号が見られる場合、その参照番号は、本明細書および図面を通して同じまたは類似パーツを指すために一貫して使用される。
本発明の打球装置の少なくともいくつかの例は、ウッドタイプゴルフクラブ、たとえばドライバ、フェアウェイウッドなどのためのヘッドを含むゴルフクラブヘッド構造に関する。本発明の打球装置の他の例は、アイアンタイプゴルフクラブ、たとえばロングアイアンクラブ(たとえばドライビングアイアン、0〜5番アイアン)、ショートアイアンクラブ(たとえば6番アイアン〜ピッチングウェッジならびにサンドウェッジ、ロブウェッジ、ギャップウェッジおよび/または他のウェッジ)ならびにハイブリッドクラブ、パター、チッパーおよび他のタイプのクラブに関することもできる。そのような装置は1ピース構成またはマルチピース構成を含むことができる。本発明の打球装置の例示的構造を、以下、本発明の少なくともいくつかの例にしたがって、ゴルフドライバの形態にある打球装置100の例を示す図1に関連して詳細に説明する。
図1〜8Aは、本発明の少なくともいくつかの例にしたがってゴルフドライバの形態にある打球装置100を示し、図9〜30は、本発明の局面のゴルフドライバまたは他のウッドタイプゴルフクラブの様々なさらなる態様を示す。図1〜3に示すように、打球装置100は、打球ヘッド102および打球ヘッド102に接続され、そこから延びるシャフト104を含む。図1〜6に示すように、図1の打球装置100の打球ヘッド102は、ボディ108に接続されたフェース112を有し、ホーゼル109がボディから延びている。参照のために、ヘッド102は全般的に、上部またはクラウン116、下部またはソール118、ホーゼル109に近いヒールまたはヒール面120、ホーゼル109から遠いトウまたはトウ面122、前面124および背面または後部126を有する。ヘッド102の形状および設計は、装置100の所期の用途によって部分的に決定されてもよい。図1に示すクラブ100において、クラブ100は、ボール106(図8Aに示す)を長距離で正確に打つためのドライバとしての使用のために設計されているため、ヘッド102は相対的に大きな容積を有する。異なるタイプのゴルフクラブの場合のような他の用途において、ヘッドは、異なる寸法および構成を有するように設計されてもよい。ドライバとして構成される場合、クラブヘッドは、少なくとも400cc、いくつかの構造においては少なくとも450ccまたは少なくとも460ccの容積を有してもよい。そうではなく、フェアウェイウッドとして構成されるならば、ヘッドは120cc〜230ccの容積を有してもよく、そしてハイブリッドクラブとして構成されるならば、ヘッドは85cc〜140ccの容積を有してもよい。他のクラブヘッドの場合の他の適切なサイズは当業者によって容易に決定されてもよい。
図1〜8に示す態様において、ヘッド102は、内部キャビティ107を画定する中空構造(たとえば、フェース112およびボディ108によって画定される)を有する。したがって、ヘッド102は、その中に画定された複数の内面を有している。一つの態様において、中空の内部キャビティ107は空気で満たされることもできる。しかし、他の態様において、ヘッド102は、別の材料、たとえばフォームで満たされることもできる。なおさらなる態様においては、ヘッドの固体材料が容積のより大きな割合を占めることができ、ヘッドは、より小さなキャビティを有することもできるし、または内部キャビティを全く有しないこともできる。いくつかの態様において、内部キャビティ107は完全には囲い込まれなくてもよいことが理解されよう。図1〜6に示すような態様において、ヘッド102のボディ108は丸みのある後部プロフィールを有する。他の態様において、ヘッド102のボディ108は、正方形もしくは長方形の後部プロフィールを含む別の形状もしくはプロフィールまたは多様な他の形状のいずれかを有することができる。そのような形状は、より低い重心および/またはより高い慣性モーメントを生じさせるために、重量をフェース112および/またはヘッド102の幾何学的/容積測定的中心から離して配分するように構成されることができることが理解されよう。ボディ108は、以下に説明するように、シャフト104への接続のためにホーゼル109に接続されることもできる。
フェース112は、ヘッド102の前面124に位置し、そしてその上に位置する打球面110および打球面110とは反対側の内面111(図7〜8A)を有する。打球面110は全般的に、使用中にボール106に対面するように構成されたフェース112の外面であり、そしてたとえばスイングによって装置100が動かされたときボール106を打つように適合されている。フェース112は、上縁113、下縁115、ヒール縁117およびトウ縁119を含む周縁またはフェース縁によって画定されている。さらには、この態様において、フェース112は打球面110上に複数のフェース溝121を有し、これらのフェース溝はフェース112の中心を横切らない。フェアウェイウッドヘッドまたはハイブリッドウッドタイプヘッドのような別の態様において、フェース112は、フェース112の中心の少なくとも一部分を横切って延びる溝121を有してもよい。
図示するように、打球面110は相対的に平坦であり、フェース112の大部分を占める。参照のために、ヘッド102のフェース上縁113およびヒール120にもっとも近いフェース112の部分を「ハイヒール区域」と呼び、ヘッド102のフェース上縁113およびトウ122にもっとも近いフェース112の部分を「ハイトウ区域」と呼び、ヘッド102のフェース下縁115およびヒール120にもっとも近いフェース112の部分を「ロウヒール区域」と呼び、そしてヘッド102のフェース下縁115およびトウ122にもっとも近いフェース112の部分を「ロウトウ区域」と呼ぶ。概念的に、これらの区域は、実質的に等しいサイズの四半分(および/またはフェース112の幾何学的中心から延びる四半分)として認識され、参照されてもよいが、必ずしも対称な寸法を有するわけではない。フェース112は、当技術分野において公知であり、かつ一般的であるように、上下方向および/またはヒール−トウ方向にいくらかの湾曲(たとえばバルジおよびロール特徴)を含むことができる。他の態様においては、打球面110がフェース112の異なる割合を占めることもできるし、またはボディ108が、その上に多数の打球面110を有することもできる。図1に示す例示的態様において、打球面110は、打ったときにボール106にわずかなリフトおよびスピンを加えるために、わずかに傾斜している(すなわちロフト角を有する)。他の例示的態様において、打球面110は、ボール106の弾道に影響するために、異なる傾斜またはロフト角を有してもよい。さらには、いくつかの態様において、フェース112は、可変性の厚さを有することができ、かつ/または、一つまたは複数の内部または外部インサートを有することもできる。
フェース112、ボディ108および/またはホーゼル109は、単一のピースとして形成されることもできるし、または接合される別々のピースとして形成されることもできることが理解されよう。一つの態様において、たとえば図7〜8Aに示す態様におけるように、フェース112は、フェース部材128によって全体的または部分的に形成されてもよく、そのときボディ108は、フェース部材128に接続された一つまたは複数の別個のピースを含むボディ部材129によって部分的または全体的に形成される。この態様において、ボディ部材129は、フェース部材128を中に受けるように寸法決定されている、開口周縁142によって画定された開口140を有する。図7〜8に示すように、フェース部材128は、たとえば周縁142、144の間の接合部の全部または一部分を溶接することによって開口140の周縁142の周りでボディ部材129に接続される周縁144によって画定される。これらのピースは、溶接の代わりに、または溶接に加えて、別の一体接合技術、たとえばセメンティングまたは接着剤接合によって接続することができる。フェース部材128およびボディ部材129の構造および接続は、以下さらに詳細に説明する。他の態様において、フェース部材128およびボディ部材129は、別のやり方で、たとえば他の公知の接合技術を使用して接続されてもよい。たとえば、ファスナおよび他の解放可能な機械的係合技術を含む多様な機械的接合技術の一つまたは複数が使用されてもよい。望むならば、ホーゼル109がボディ部材またはフェース部材の一部として一体に形成されることもできる。さらなる態様において、フェース部材128および/またはボディ部材129は異なる構成を有してもよい。たとえば、フェース部材128は、ボディ部材129への接続のためにフェース112から後方に延びる単数または複数の壁を有する「カップフェース」部材または他のそのような部材の形態にあってもよい。さらには、いくつかの態様においては、ガスケット(図示せず)がフェース部材128とボディ部材129との間に含まれることもできる。
打球装置100は、図2Aに示すように、打球ヘッド102に接続または他のやり方で係合したシャフト104を含むことができる。シャフト104は、打球装置100をスイングしてボール106を打つためにユーザによって把持されるように適合されている。シャフト104は、図2Aに示すように、たとえばホーゼル109に接続することによってヘッド102に接続された別個のピースとして形成されることができる。本発明を逸脱することなく、当技術分野において公知であり、使用されているような従来のホーゼルもしくは他のヘッド/シャフト相互接続構造またはすべて全体として参照により本明細書に組み入れられる2005年5月10日付けのBruce D. Burrowsの名における米国特許第6,890,269号、2007年7月6日にJohn Thomas Stitesらの名で出願された米国特許出願公開公報第2009/0011848号、2007年7月6日にJohn Thomas Stitesらの名で出願された米国特許出願公開公報第2009/0011849号、2007年7月6日にJohn Thomas Stitesらの名で出願された米国特許出願公開公報第2009/0011850号および2007年8月28日にJohn Thomas Stitesらの名で出願された米国特許出願公開公報第2009/0062029号に示され、記載されているような調節可能、解放可能および/または交換可能なホーゼルまたは他のヘッド/シャフト相互接続構造を含む所望のホーゼルおよび/またはヘッド/シャフト相互接続構造を使用することもできる。他の例示的態様においては、シャフト104の少なくとも一部分がヘッド102とで一体のピースであってもよいし、および/またはヘッド102が、ホーゼル109を含まなくてもよいし、内部ホーゼル構造を含んでもよい。本発明の範囲を逸脱することなく、なおさらなる態様が考えられる。
シャフト104は、金属、セラミックス、ポリマー、複合材または木を含む多様な材料の一つまたは複数から構成されることができる。いくつかの例示的態様において、シャフト104または少なくともその部分は、金属、たとえばステンレス鋼もしくチタンまたは複合材、たとえば炭素/グラファイト繊維・ポリマー複合材で構成されることができる。しかし、本発明の範囲を逸脱することなく、シャフト104は、当技術分野において公知であり、かつ使用されている従来の材料を含む様々な材料で構築されることができると考えられる。図2Aに示すように、ゴルフクラブシャフト104を把持するための滑り止め面をゴルファーに提供するために、グリップ要素105がシャフト104上に配置されることもできる。グリップ要素105は、当技術分野において公知であり、かつ使用されている従来のやり方を含む任意の所望のやり方でシャフト104に取り付けることができる(たとえば、接着剤またはセメント、ねじまたは他の機械的コネクタ、スエッジ加工/スエージ加工などによって)。
全般的に、ヘッド102は、既存のフェースに対してより高い剛性を有するフェース112を有し、かつ/または、フェース112とのボール106のインパクトの物理的性質(たとえばUSGA試験手順にしたがって計測されるCOR)に影響を及ぼし得る、インパクトに影響する構造的特徴を有するボディ108を有する。インパクトに影響する特徴は、フェース112の周縁113、115、117、119に隣接してボディ108の周縁部の少なくとも一部分の周りに延びる一つまたは複数の可撓性部分の形態をとることができる。可撓性部分は、チャネルもしくは他の構造的特徴および/または可撓性材料の使用を含む多くの方法で形成されることができる。一つの態様において、ボール106とのインパクトによって生成される力の大部分は、インパクトに影響する特徴に吸収され、そしてボール106とのインパクト時にヘッド102によって生成される反発力の大部分は、インパクトに影響する特徴によって生成される。既存のゴルフクラブヘッドの場合は、フェース112が、衝撃力の有意な大部分を吸収し、かつ反発力の有意な大部分を生成する。
図1〜8に示す態様において、ヘッド102は、フェース112の縁113、115、117、119に隣接し、かつそれらに対してほぼ平行にボディ108の少なくとも一部分の周りに延びる1つまたは複数のチャネル130を有する。図1〜8に示す態様は、フェース112へのボールのインパクト中、ボディ108の少なくとも一部分が撓んだり、反力を生成したり、かつ/またはフェース112の挙動もしくは動きを変化させたりすることを可能にする単一のチャネル130を有する。この態様において、チャネル130は、フェース112へのインパクト中、ボディ108の圧縮および撓みを可能にし、また、インパクト中のフェース112の動きおよび挙動を変化させるだけでなく、ボール106に伝達され得る反力を生成する。図3〜4および6〜7に示すように、この態様において、チャネル130は、ヘッド102のソール118を少なくとも部分的に横切って横方向に延びてソールチャネル部分135を形成し、そしてチャネル130は、ヒール120に近い端部133からトウ122に近い端部133まで延びる。この態様におけるチャネル130は、ヘッド102上で実質的に対称に配置され、そしてスペーシング部分134によってフェース112の縁113、115、117、119から離間されている。別の態様において、ヘッド102は、以下に説明する態様におけるように、ヘッド102の周縁部の全部または一部の周りに延びる多数のチャネル130を有することができる。
図1〜8に示すチャネル130は、チャネル130を画定する境界縁131の間で凹んでおり、かつ図3〜4および7〜8に示すように、境界縁131と接触しているヘッド102の表面に対して内方に凹んでいる。この態様におけるチャネル130はトラフ様形状を有し、図3〜4および7〜8に見られるように、その傾斜面132が滑らかにカーブしている。さらには、チャネル130は、この態様においてはテーパ状の深さを有して、そのため、チャネル130は、その端部133が中心よりも浅い(チャネル130の凹みの程度によって計測して)。チャネル130の形状寸法が、チャネル130の可撓性およびフェース112を介してボール106に伝達される対応する反発に影響することができる。たとえば、チャネル130の変化する深さは、チャネル130中の異なる地点においてより大きな可撓性を生み出すことができる。他の態様において、様々な形状寸法を有するチャネル130を使用することにより、様々な反発を有するフェース112を有する様々なヘッド102を製造することができる。一例として、チャネル130上の特定の位置において特定の可撓性を達成するために、チャネル130の深さを変化させることができる。他のパラメータが同様に調節されることもできる。
他の態様において、ヘッドは、数、サイズ、形状、深さ、場所などが異なる一つまたは複数のチャネル130を含むことができる。たとえば、以下に説明するように、図9〜14におけるヘッド202のチャネル230はヘッド202全体の周り360°に延び、図25〜30におけるヘッド602は、いっしょになってヘッド602のほぼ全周囲に延びる二つのチャネル630を有する。他の例において、図19〜24におけるヘッド302、402、502は、異なって付形され、構成されたチャネル330、430、530をそれぞれのクラウン316、416、516上に有する。さらなる例において、チャネル130は、いくつかの態様において、より鋭角的および/またはより多角形的な断面形状、異なる深さおよび/または異なる幅もしくはテーパ状の幅を有することができる。さらなる例として、チャネル130は、ヘッド102の下部118、ヒール120および/またはトウ122だけに位置してもよい。さらに別の例として、チャネル130の可撓性を制御するために、チャネル130におけるボディ108の壁厚さをボディ108の他の位置における厚さと比較して増減させてもよい。なおさらなる例として、チャネル130は、ボディ108の、外面ではなくむしろ内面に位置してもよい。本明細書の観点から、さらに他の構成が使用されてもよく、当業者にとって認識可能であってもよい。チャネル130はまた、チャネル130の少なくとも一部分を埋めるインサートまたは他のそのような充填構造を含むことができる。たとえば、抗力または競技面との摩擦を減らすため、または他の目的のために、参照によりその全体が本明細書に組み入れられ、本明細書の一部とされる米国特許出願第13/015,264号に記載されているようなインサートがチャネル130において利用されることができる。
上述したように、フェース112は、ゴルフクラブヘッドの既存のフェースに対してより高い剛性を有する。フェース112のより高い剛性は、フェース112における高強度かつ高弾性率材料の使用および/または補剛構造の使用を含む様々な異なる手段および構造によって達成することができる。本明細書において使用されるように、剛性は、以下の式を使用して計算される。
S=E×I
式中、「S」は剛性を指し、「E」は材料のヤング率を指し、「I」はフェース112の断面慣性モーメントを指す。したがって、剛性は、材料の弾性率(可撓性)に依存するだけでなく、フェース112の厚さおよび形状にも依存する。たとえば、フェース112は、より高い弾性率を有する材料から作ることもできるし、および/または、通常のフェース112よりも厚く作ることもできる。一つの態様において、フェース112は、一般的なチタンドライバフェース(たとえば、高さ約2.3インチ(57〜58mm)、厚さ約3mmおよび弾性率105GPa)の剛性の約10倍である剛性、たとえば一例において約4,600〜5,600lb-in2または約5,100lb-in2(約13.3〜16.2N-m2または約14.7N-m2)を有してもよい。これらの剛性値は、最大の高さを有するフェースの断面であることができるフェースの幾何学的中心および/またはホットゾーンにおいて計測される。さらには、これらの剛性値は、垂直軸において、すなわち打面110に加えられる力に基づいてフェース112の厚さを横切る曲げに関して計測される。フェースにおいて使用されることができる高い弾性率を有する材料の例は、多様な高強度鋼およびチタン合金、複合材(チタン系複合材、炭素繊維および他の繊維強化複合材ならびに金属、ポリマー、セラミックスなどを含有する様々な他の複合材を含む)、ベリリウムおよびベリリウム合金、モリブデンおよびモリブデン合金、タングステンおよびタングステン合金、他の金属材料(合金を含む)、高強度ポリマー、セラミックスならびに他の適当な材料を含む。一つの態様において、フェース112は、少なくとも280GPaの弾性率を有する材料を利用することができる。別の例において、フェース112は、たとえば増大した弾性率を加えたり、かつ/またはフェース112の断面慣性モーメント(I)を増したりすることによってフェース112の剛性を高める補剛構造を有してもよい。そのような補剛手段および構造のいくつかの例が、インサートおよび強化構造を含め、図13〜21に示され、以下に記載されている。さらなる例として、参照により本明細書に組み入れられ、本明細書の一部とされる2008年11月21日にJohn T. Stitesらの名で出願された米国特許出願公開公報第2010/0130303に開示されている補剛構造のいずれかまたはその変形を利用して、フェースまたはその限局区域により高い剛性を与えてもよい。いくつかの態様において、フェース112がこれらの補剛技術の任意の組み合わせを含むことができることが理解されよう。
フェース112またはフェース112のCGおよび/または幾何学的中心を含むフェース112の少なくとも一部分は、ボディ108の少なくとも一部分の剛性よりも高い剛性を有することができる。一つの態様において、フェース112の幾何学的中心を含むフェース112の大部分がそのようなより高い剛性を含んでもよい。たとえば、一つの態様において、フェース112は、ボディ108の任意の部分の剛性よりも高い剛性を有することができる。別の態様において、フェース112は、少なくともチャネル130の剛性よりも高い剛性を有してもよい。チャネル130はまた、ボディ108の少なくともいくつかの他の部分よりも低い剛性を有することができ、それは、構造および/または材料の使用によって達成されることができる(たとえば図29Aにおけるように)。一つの態様において、チャネル130は、少なくともスペーシング部分134またはチャネル130に隣接するボディ108の別の部分よりも低い剛性を有する。本明細書に記載される他の態様は、チャネル230の他の態様(以下参照)を含め、類似した剛性または相対剛性を有するフェースおよびボディ特徴を利用することができる。
一つの態様において、フェース112は、セル状または他の多孔性構造を有してもよい補剛構造を含むことができる。たとえば、図7〜8に示す態様において、フェース112は、ハニカム構成の対称なセルまたはチャンバ154を間に画定する複数の構造部材152によって形成されるハニカムセル状補剛構造150を含む。本明細書において使用される「ハニカム」とは、構造を完全に通過する実質的に等しいサイズのセル154を実質的に対称な配設で含む構造をいうが、六角形のセル形状を暗示するわけではないことが理解されよう。実際、図7〜8におけるセル154は四辺形である。他の態様において、フェース112は、異なるタイプのハニカム、セル状および/または多孔性の補剛構造を含んでもよい。以下に説明するように、補剛構造は、打球面110の少なくとも一部分を形成するフェースプレート160の背後に位置してもよいし、かつ/またはそれに接続されてもよい。
図7〜8に示すフェース112は、打球面110を形成するフェースプレート160を含み、補剛構造150がたとえば溶接によってフェースプレート160の背面162に接続されている。フェース112はまた、補剛構造150の反対側に係合するか、またはそれに接続されるリヤプレート164を含んで、補剛構造150がフェースプレート160とリヤプレート164との間に挟まれたサンドイッチ構造を形成することもできる。図示する態様において、フェースプレート160、補剛構造150およびリヤプレート164は一体に接合されて単一ピースフェース部材128を形成したのち、ボディ部材129に接続される。さらに、図7〜8の態様において、フェースプレート160、補剛構造150およびリヤプレート164は、類似した周寸法を有し、実質的に同じ幾何学的サイズである。別の態様において、図15〜18の態様におけるように、リヤプレート164は、フェース112に存在しなくてもよいし、あるいは補剛構造150および/またはフェースプレート160と比較して異なるサイズまたは割合を有してもよい。フェースプレート160、補剛構造150および/またはリヤプレート164は上記材料のいずれから作られることができる。一つの態様において、フェースプレート160、補剛構造150および/またはリヤプレート164(存在するならば)は、チタンもしくはチタン合金または他の金属材料(合金を含む)で形成されてもよく、そして溶接、ろう付け、結合材の使用または他の技術によって互いに接続されてもよい。フェース部材128は、この態様においては溶接、ろう付けまたは類似の技術によってボディ部材129に接続されることができるが、他の態様においては他の技術を使用して接続されてもよい。別の態様において、フェースプレート160およびリヤプレート164(存在するならば)は金属材料で形成されてもよく、そして補剛構造150は高強度ポリマー材料またはポリマー/繊維複合材で形成されてもよい。この態様において、補剛構造150は、接着剤または別の結合材によって金属コンポーネントに接続されてもよく、そしてフェース部材128は、溶接温度がポリマーまたは結合材の結着性に影響しないよう、溶接ではなくむしろ接着剤または別の結合材を使用してボディ部材129に接続されてもよい。本明細書の他の部分に記載されるように、ポリマー補剛構造150(または他のポリマーコンポーネント)を有するフェース部材128は、プレートまたはカップフェース構造を含む様々な形態にあることができる(たとえば図33)。
この態様における補剛構造150は、フェース112の断面慣性モーメント(I)を増すことによってフェース112の剛性を増すことができ、そのとき補剛構造150の構造部材152がフェース112のためのブレースとして働く。他の態様において、フェースプレート160、リヤプレート164、および/または補剛構造150は、異なる材料から作られることが可能である。フェースプレート160、リヤプレート164、および補剛構造150は、様々な態様において様々な厚さおよび寸法を有することができる。たとえば、一つの態様において、フェース112は0.25インチの全厚さを有し、そのときフェースプレート160は約1/32インチ(または約0.03インチ)までの厚さを有する。別の態様において、フェース112は約0.25インチまでの全厚さを有してもよい。さらには、一つの態様において、補剛構造150の構造部材152の厚さは約0.002〜0.006インチである。これらの態様それぞれにおいて、リヤプレート164は、存在するならば、フェースプレート160の厚さに匹敵しうる厚さを有することができる。さらなる例として、セル154は、それぞれ、一つの態様においては約0.008インチ〜0.25インチの幅を有してもよいし、あるいは他の態様においては異なる幅を有してもよい。一つの例示的態様において、セルは、それぞれ、0.108インチの幅を有し、0.004インチのセル壁厚さを有してもよい。他の態様において、構造は異なるサイズおよび/または構成を有することができる。上記のようなフェース112は、ボディ108上の様々な位置を含むヘッド102上の他の位置における剛性よりも高い剛性を有することができる。たとえば、一つの態様において、フェース112(フェース112の幾何学的中心を含む)は、チャネル130よりも高い剛性を有することができるし、あるいはボディ108上のどの位置よりも高い剛性を有することができる。
図7〜8Aに示すタイプのフェース112は、既存のフェースと比較して優れた剛性を有することができるが、しかし多孔性構造のおかげではるかに少ない質量を有することができ、それが、所望によりヘッド102の異なる部分に加えられるフェース112における重量節約を可能にする。たとえば、図7〜8Aのフェース112を使用するヘッド102は、5〜7mmの厚さおよび一つの態様においては25g、そして別の態様においては35gの質量を有するフェース112を有することができる。ボールとインパクトしたとき、インパクトはフェース112上の限局的変形または反発を伴わないため、フェースの25gすべてがそのインパクトに関与する。別の態様において、フェース812は、20〜35gの質量を有するフェース112のように、約35gまでである質量を有することができる。さらなる態様において、フェース112は、25〜30gである質量を有することができる。上記態様において、ヘッド102の残り部分は185〜210gの重量を有してもよく、一つの態様におけるヘッド102の残り部分の重量は200gである。この重量は、ホーゼル109およびホーゼル109と関連する任意の調節構造を含む。チャネル130の背後のヘッド102の部分の総重量は約135〜160gであることができ、そのときヘッド102の重量の約27%がチャネル130から前方に位置し、そして重量の約73%がチャネル130の背後に位置する。対照的に、一般的なフェース(たとえば図31のフェース12)は、約3mmの厚さを有することができ、45〜50gの質量を有することができる。ボール106とインパクトしたとき、そのインパクトに関与する(すなわち、変形する、および/またはインパクト区域の周りに位置する)フェース材料の質量は約5gである。したがって、フェース112は既存のフェースよりも軽く、それが、同じ総重量を保持しながらもさらなる質量(たとえば25g)をボディ108上に配置することを可能にする。このさらなる重量の戦略的配置を使用して、ヘッド102の重心の位置および/またはMOIを制御することができる。フェース112の質量は、より軽い材料を使用することによってさらに減らすことができる。同様に、本明細書に記載されるフェース212の他の態様(以下参照)は、より軽い材料および/または多孔性もしくは他の軽量構造の使用により、減少した質量を有することができる。
図8Aは、図1〜8に示すようなヘッド102のフェース112へのボール106のインパクトを示す。図8Aに示すように、ボール106が打球面110にインパクトしたとき、補剛されたフェース112はほとんどまたは全く変形せず、インパクトの力はヘッド102のボディ108上のチャネル130に伝達される。チャネル130は、図8Aに示すように衝撃力によって変形し、図8に示すような元の形状に戻りながら、フェース112を介してボール106に伝達される反発力を生成し、ボール106を前方に推進させる。衝撃力および反発力は、フェース112とチャネル130との間に配置されたスペーシング部分134を介してフェース112とチャネル130との間で伝達される。対照的に、図31は、ボール106との接触中の、フェース12およびフェース12に接続されたボディ14を有する既存のドライバヘッド10を示す。図31に示すように、インパクト時のヘッド10の変形の大部分またはすべてはフェース12において起こり、上記ヘッド102とは対照的に、フェース12が、ボール106に対する反発力の大部分またはすべてを生み出す。図1〜8Aに示す構成は、フェース112の中心または従来の「スイートスポット」から離れたインパクト、たとえば高位もしくは低位のインパクトまたはヒール寄りもしくはトウ寄りのインパクトの場合に、ボール106への増大したエネルギーおよび速度の伝達ならびに増大した反発(COR)を達成することができる。フェース112は、反発力を得るために、限局的な「トランポリン」効果のみに依存するのではなく、反発生成チャネル130は、ヒール120およびトウ122に向かって延び、そしてフェース112のヒールおよびトウ縁117、119に重なる。
ボディ108は、チャネル130において、ボディ108上の他の位置よりも低い剛性を有することができる。たとえば、一つの態様において、チャネル130は、ボディ108上の他の位置の大部分よりも低い剛性を有することができ、あるいは、チャネル130は、ボディ108上の任意の地点において最低の剛性を有することもできる。さらには、一つの態様において、インパクトのエネルギーの大部分がチャネル130に吸収される、および/または、インパクト中のフェース112の反発の大部分が、チャネル130によってフェース112に加えられる反発力から直接導出される。ヘッド102が二つ以上のチャネル130または多数のチャネル部分(たとえばソールチャネル部分135)を有する態様においては、インパクトのエネルギーの大部分がそのようなチャネル130またはチャネル部分の一つまたは複数に吸収されてもよく、および/または、インパクト中のフェース112の反発の大部分が、そのようなチャネル130またはチャネル部分の一つまたは複数によってフェース112に加えられる反発力から直接導出される。さらに、いくつかの態様において、チャネル130は、ボール106とのインパクト中に、ヘッド102の他の部分よりも大きな変形を受けることができ、たとえば155〜160ft/sの一般的なプロゴルファーのスイング速度でのインパクト中、フェース112よりも大きな変形を受けることもできる。一つの態様において、ヘッド102上の一つまたは複数のチャネル130は、ボール106とのインパクト中、フェース112の約5〜10倍の変形を受けてもよい。これに関連して、変形の程度は、総変位距離および/またはコンポーネントの厚さの比もしくは割合としての変位距離によって計測することもできる。本明細書に記載される他の態様が上記の同じまたは類似した性質を有することができることが理解されよう。
いくつかの態様において、チャネル130の撓みは、従来のヘッド10(図31)と比較して、ボール106とのより漸進的なインパクトを生じさせることができ、それが、従来のヘッド10と比較して、より小さな程度のボール106の変形を生じさせる。このより小さな程度の変形は、より高いインパクト効率ならびにインパクト中のボール106へのより大きなエネルギーおよび速度伝達を生じさせることができる。撓みによって生じる、より漸進的なインパクトはまた、より長いインパクト時間を生じさせることができ、それが、インパクト中のボール106へのより大きなエネルギーおよび速度伝達を生じさせることができる。
図9〜14Aは、インパクトに影響する特徴をボディ208上に有するヘッド202の別の態様を示す。この態様の多くの特徴は、上述され、図1〜8Aに示されるヘッド102の特徴に類似しているか、または匹敵しうるものであり、そのような特徴は、図1〜8Aの態様に使用されたような100番台(「1xx」)ではなく200番台(「2xx」)の参照番号の下、類似した参照番号を使用することによって参照する。したがって、図1〜8Aのヘッド102に関してすでに上述したヘッド202の特定の特徴は、より簡単にしか説明されない場合もあるし、全く説明されない場合もありうる。
図9〜14Aに示す態様において、ヘッド202は、フェース212の縁213、215、217、219に隣接し、かつそれらに対してほぼ平行にボディ208の全周の周り360°に延びる1つまたは複数のチャネル230を有する。この態様において、チャネル230は、かつ/またはフェース112へのボールのインパクト中、ボディ208の少なくとも一部分が撓んだり、反力を生成したり、フェース212の挙動または動きを変化させたりすることを可能にする。この態様において、チャネル230は、フェース212へのインパクト中、ボディ208の圧縮および撓みを可能にし、そしてまた、インパクト中のフェース212の動きおよび挙動を変化させるだけでなく、ボール106に伝達され得る反力を生成する。図9〜14Aに示すように、この態様において、チャネル230は、ソール218を少なくとも部分的に横切って横方向に延びてソールチャネル部分235を形成し、かつクラウン216を少なくとも部分的に横切って横方向に延びてクラウンチャネル部分237を形成する。チャネル230のさらなる部分がヘッド202のヒール220およびトウ222の少なくとも一部分を横切って延びて、クラウンチャネル部分237とソールチャネル部分235とを相互接続し、そしてチャネル230は、スペーシング部分234によってフェース212の周縁213、215、217、219から離間されている。
図9〜14Aに示すチャネル230は、チャネル230を画定する境界縁231の間で凹んでおり、同様に上記のように、境界縁231と接触しているヘッド202の表面に対して内方に凹んでいる。この態様におけるチャネル230はトラフ様形状を有し、図9〜14Aに見られるように、その傾斜面232が滑らかにカーブしている。さらには、この態様において、チャネル230は相対的に一定の幅および深さを有する。上記のように、チャネル230の形状寸法が、チャネル230の可撓性およびフェース212を介してボール106に伝達される対応する反発に影響することができ、したがって、チャネル230は、他の態様においては異なって設計されることもできる。さらなる態様において、チャネル230およびヘッド202は、他の態様に関して本明細書に記載されるやり方を含め、異なって付形および/または構成されることができる。
図9〜14Aの態様におけるフェース212は、同様に上記のように、セル状または他の多孔性構造を有する補剛構造を含むことができる。図14に示すようなフェース212は、ハニカム構成の対称なセル254を間に画定する複数の構造部材252によって形成される、図1〜8Aのフェース112に類似したハニカムセル状補剛構造250を含む。他の態様において、フェース212は、異なるタイプのハニカム、セル状および/または多孔性の補剛構造を含むことができる。図14に示すフェース212は、打球面210を形成するフェースプレート260をさらに含み、同様に上記のように、補剛構造250がフェースプレート260の背面262に接続されている。フェース212はまた、補剛構造250の反対側に係合する、またはそれに接続されるリヤプレート264を含んで、同じく上記のようにサンドイッチ構造を形成することができる。この態様において、ヘッド202は、上記のように、フェース部材228およびボディ部材229の周縁242、244に沿って接続されたボディ部材229の開口240の中に受けられるフェース部材228によって形成される。図14に示すように、リヤプレート264はボディ部材229に接続されて、フェース部材228を受ける凹みまたはキャビティとして開口240を画定することができる。別の態様において、図14Bに示すように、リヤプレート264Aは、フェース部材228の背面全体を覆わなくてもよく、開口240の周りにフランジまたは棚状部266を形成し、その中にギャップ267が画定されることができる。フェース部材228は、フェースプレート260、補剛構造250、および場合によってはリヤプレート264を含んでもよく、上記の代替またはさらなるコンポーネントまたは構成を有してもよい。
さらなる態様において、図14Cに示すように、ボディ部材229は、フロントピース229Aおよびリヤピース229Bを含む二つのピースで形成されることができる。フロントピース229Aは、開口240を画定し、かつ開口240から後方に延びる壁225および壁225の間に延びるリヤプレート264を含む。リヤピース229Bは、たとえば溶接または本明細書において述べられる他の接合技術によってフロントピース229Aに接続されてボディ208をさらに画定する。この態様において、チャネル230はフロントピース229Aの壁225の中に画定される。図14Bに示すように、フロントピース229Aがリヤプレート264Aを含んでもよいことが理解されよう。
図14Aは、図9〜14に示すようなヘッド202のフェース212へのボール106のインパクトを示す。図14Aに示すように、ボール106が打球面210にインパクトするとき、図8Aに関して同様に上述したように、補剛されたフェース212はほとんどまたは全く変形せず、そしてインパクトの力はヘッド202のボディ208上のチャネル230に伝達される。チャネル230は、図14Aに示すように衝撃力によって変形し、図14に示すような元の形状に戻りながら、フェース212を介してボール106に伝達される反発力を生成してボール106を前方に推進する。衝撃力および反発力は、フェース212とチャネル230との間に配置されたスペーシング部分234を介してフェース212とチャネル230との間で伝達される。図9〜14Aに示す構成は、図8Aに関して同様に上述したように、フェース212の中心または従来の「スイートスポット」から離れたインパクト、たとえば高位もしくは低位のインパクトまたはヒール寄りもしくはトウ寄りのインパクトの場合に、ボール106への増大したエネルギーおよび速度の伝達ならびに増大した反発(COR)を達成することができる。
図15〜18は、図1〜8Aの補剛構造150とは異なって構成されている補剛構造150A〜Cを有する、図1〜8Aに示すようなヘッド102のさらなる態様を示す。図15〜18の態様において、補剛構造150A〜Cはフェース112の全範囲または全面積を占めるものではなく、そしてフェースプレート160は、各補剛構造150A〜Cよりも大きな周寸法を有し、より大きな面積を占める。換言すると、補剛構造150A〜Cの縁151は、フェース112の縁113、115、117、119およびフェースプレート160の周縁部から引っ込んでいる。図示する態様における補剛構造150A〜Cは、同様に上述され、図7〜8に示されるようなハニカム構成を有する多孔性またはセル状の補剛構造であるが、他の態様においては、他のタイプの補剛構造であることもできる。図15の態様において、補剛構造150Aは、長方形であり、フェース112の重心またはその周りを中心に位置している。図16の態様において、補剛構造150Bは楕円形であり、フェース112の重心またはその周りを中心に位置している。図17は、図15の態様を断面で示し、フェースプレート160、補剛構造150A、およびリヤプレート164を示し、リヤプレート164は補剛構造150Aと同じ周寸法を有する。別の態様において、リヤプレート164は、補剛構造150Aよりも大きいか、あるいは小さい周寸法を有してもよい。図18の態様において、補剛構造はリヤプレート164を含まず、フェース112は、フェースプレート160のみおよびそれに接続された補剛構造150Cのみを含む。図16の態様は、図17〜18の補剛構造150A、Cの構成のいずれかまたは別の構成に類似した補剛構造150Bを利用することもできることが理解されよう。さらなる態様において、図17Aおよび18Aに示すように、ヘッド102は、補剛構造150A、Cの縁151がフェース112の縁113、115の近くまで延びるようなより大きなサイズを有する、図17〜18に示すものに類似した補剛構造150A、Cを利用してもよい。これらの態様において、補剛構造150A、Cおよび場合によってはリヤプレート164はフェースプレート160の背面162に接続され、そして補剛構造150A、Cおよび場合によってはリヤプレート164はフェース112の全体または実質全体に延びている。
図19〜24は、インパクトに影響する特徴をボディ308、408、508上に有するヘッド302、402、502のさらなる態様を示す。これらの態様の多くの特徴は、上述され、図1〜8Aに示されるヘッド102の特徴に類似しているか、または匹敵しうるものであり、そのような特徴は、図1〜8Aの態様に使用されたような100番台(「1xx」)ではなく300番台(「3xx」)、400番台(「4xx」)および500番台(「5xx」)の参照番号の下、類似した参照番号を使用して参照される。したがって、図1〜8Aのヘッド102に関してすでに上述したヘッド302、402、502の特定の特徴は、より簡単にしか説明されない場合もあるし、全く説明されない場合もある。たとえば、図19〜24には示されないが、各ヘッド302、402、502は、図1〜8Aに示すようなチャネル130を含むが、簡潔に示すため、この特徴は示されず、説明されない。
図19〜20のヘッド302はクラウン316上に三つの別々のチャネル330を含み、そのそれぞれが、境界縁331によって完全に画定された周縁部を有し、そのため、三つのチャネル330は互いから切り離され、分断され、交差しない。三つのチャネル330それぞれは、ヘッド302のクラウン316を少なくとも部分的に横切って延びて、概ねヘッド302の幾何学的中心線を中心に位置する第一のクラウンチャネル部分337A、ヒール320の近くに位置する第二のクラウンチャネル部分337Bおよびトウ322の近くに位置する第三のクラウンチャネル部分337Cを形成する。各チャネル330は、チャネル330を画定する境界縁331に接触するヘッド302の部分から凹んでいる。他の態様に関して同様に上述したように、チャネル330は、フェース312におけるインパクトに由来する衝撃力によって変形し、元の形状に戻りながら、フェース312を介してボール106に伝達される反発力を生成するように構成されている。衝撃力および反発力は、フェース312とチャネル330との間に配置されたスペーシング部分334を介してフェース312とチャネル330との間で伝達される。
図21〜22のヘッド402は、境界縁431によって画定され、かつ概ねヘッド402の幾何学的中心線を中心に位置するチャネル430をクラウン416上に含む。チャネル430は、チャネル430を画定する境界縁431に接触するヘッド402の部分から凹んでいる。チャネル430は、ヘッド402のクラウン416を少なくとも部分的に横切って延び、そしてそれぞれがクラウン416を少なくとも部分的に横切って延びる三つのクラウンチャネル部分またはチャネル区分437A〜Cを含む。第一のクラウンチャネル部分またはチャネル区分437Aは、ヒール420およびトウ422の近くの二つの端部433の間を横方向に延び、第二および第三のクラウンチャネル部分またはチャネル区分437B、Cは、それぞれヒール420およびトウ422の近くで第一の区分437Aの端部433から後方に延びる。他の態様に関して同様に上述したように、チャネル430は、フェース412におけるインパクトに由来する衝撃力によって変形し、元の形状に戻りながら、フェース412を介してボール106に伝達される反発力を生成するように構成されている。衝撃力および反発力は、フェース412とチャネル430との間に配置されたスペーシング部分434を介してフェース412とチャネル430との間で伝達される。
図23〜24のヘッド502は、境界縁531によって画定され、かつ概ねヘッド502の幾何学的中心線を中心に位置するチャネル530をクラウン516上に含む。チャネル530は、チャネル530を画定する境界縁531に接触するヘッド502の部分から凹んでいる。チャネル530は、ヘッド502のクラウン516を少なくとも部分的に横切って延び、そしてそれぞれがクラウン516を少なくとも部分的に横切って延び、かつヘッド502の幾何学的中心線の近くで互いに接続される第一および第二のクラウンチャネル部分537A〜Bを含む。第一のクラウンチャネル部分537Aは、ヘッド502の中心線に近い一端533からヒール520に近い第二端533まで横方向に延び、そして第二のクラウンチャネル部分537Bは、ヘッド502の中心線に近い一端533からトウ522に近い第二端533まで横方向に延びる。各クラウンチャネル部分537A〜Bは、中心線から離れるにつれ幅が増すようにテーパ状である。さらには、各クラウンチャネル部分537A〜Bは、隆起部539によって分けられて蛇腹様構造を形成する二つの凹み538を含む。図示する態様において、隆起部539は、境界縁531のレベルと概ね同じ高さまで延びるが、しかし、他の態様において、隆起部539は、異なる高さまで延びてもよい。さらに、他の態様において、チャネル530はさらなる凹み538および/または隆起部539を含むこともできる。他の態様に関して同様に上述したように、チャネル530は、フェース512におけるインパクトに由来する衝撃力によって変形し、元の形状に戻りながら、フェース512を介してボール106に伝達される反発力を生成するように構成されている。衝撃力および反発力は、フェース512とチャネル530との間に配置されたスペーシング部分534を介してフェース512とチャネル530との間で伝達される。別の態様において、クラウンチャネル部分537A〜Bは、別々に画定されることもでき、別々のチャネルを形成するものと見なされてもよいことが理解されよう。
図19〜24の態様のいずれも、図1〜8Aに示すようなチャネル130または類似したチャネル、たとえば本明細書に記載される他のチャネルに加えて、またはその代わりに、さらなるチャネルを含む、他の態様に関して本明細書に記載されるさらなる特徴を含むことができる。別の態様において、ヘッド302、402、502は、図19〜24に示すチャネル330、430、530の他にさらなるチャネルを含まなくてもよい。さらに、図19〜24の態様の特徴のいずれかを、本明細書に記載される他の態様と関連させて利用することもできる。
図25〜30は、インパクトに影響する特徴をボディ608上に有するヘッド602の別の態様を示す。この態様の多くの特徴は、上述され、図1〜8Aに示されるヘッド102の特徴に類似している、または匹敵しうるものであり、そのような特徴は、図1〜8Aの態様に使用されたような100番台(「1xx」)ではなく600番台(「6xx」)の参照番号の下、類似した参照番号を使用して参照される。したがって、図1〜8Aのヘッド102に関してすでに上述したヘッド602の特定の特徴は、より簡単にしか説明されない場合もあるし、全く説明されない場合もある。
図25〜30に示す態様において、ヘッド602は、フェース612の周縁613、615、617、619に隣接し、かつそれらに対してほぼ平行にボディ608の周りに延びるチャネル630を有する。図25〜30に示すチャネル630は、フェース612へのボールのインパクト中、ボディ608の少なくとも一部分が撓んだり、反力を生成したり、かつ/またはフェース612の挙動または動きを変化させたりすることを可能にする。この態様において、チャネル630は、フェース612へのインパクト中、ボディ608の圧縮および撓みを可能にし、また、インパクト中のフェース112の動きおよび挙動を変化させるだけでなく、ボール106に伝達され得る反力を生成する。図26〜28に示すように、この態様において、ボディ608は、二つの細長いチャネル630、すなわち、ヘッド602のクラウン616を少なくとも部分的に横切って横方向に延びてクラウンチャネル部分537を形成する一方のチャネル630、およびヘッド602のソール618を少なくとも部分的に横切って横方向に延びてソールチャネル部分635を形成する他方のチャネル630を有する。各チャネル630は、ヒール620に近い端部633からトウ622に近い端部633まで横方向に延び、二つのチャネル630は境界縁631によって互いに別々に完全に画定されている。図28〜30に見られるように、チャネル630は、スペーシング部分634によってフェース612から概ね同じ距離だけ後方に離間され、そしてヘッド602上でほぼ整合した状態で対称に配置されている。別の態様において、図25〜30に示すチャネルの端部を接合して単一のチャネル、たとえば図9〜14Aのチャネル230を形成してもよいことが理解されよう。別の態様において、図27Aに示すように、上および/または下のチャネル630は、ヘッド602の最外周(すなわち、最大外寸を画定する周縁部)まで延びなくてもよく、そして外周に達しない地点に収束してもよい。この態様において、チャネル630は、外周に達せずに終端し、かつ外周からヘッド602の中心に向かって離間されている末端633を有し、ボディ608の面がチャネル630の端部633と外周との間に延びている。換言するならば、チャネルの端部633は、いずれもヘッド602の最外周の同じ(上)側にあり、かついずれも最外周によって画定される平面の同じ(上)側にある。ヘッド602は、様々な構成において、クラウン616上の単一のチャネル630、ソール618上の単一のチャネルまたはクラウン616およびソール618の両方の上のチャネル630を含むことができる。ヘッド602がソール618上にチャネル630を含むならば、このチャネル630は、端部633がヘッド602の外周まで延びず、そして端部633がいずれも最外周の同じ(下)側にあるように同様に構成されてもよいことが理解されよう。
図25〜30に示すチャネル630は、チャネル630を画定する境界縁631の間で内方に凹み、図26〜30に示すように、境界縁631と接触しているヘッド602の表面に対して内方に凹んでいる。この態様におけるチャネル630はトラフ様形状を有し、図29〜30に見られるように、その傾斜面632が滑らかにカーブしている。さらに、チャネル630は、この態様においてはテーパ状の幅を有し、そのため、チャネル630は、端部633が中心よりも狭い(チャネル630の延びの方向に対して横向きに境界631の間で計測して)。チャネル630はさらに、この態様においてはテーパ状の深さを有し、そのため、チャネル630は、端部633が中心よりも浅い(チャネル630の凹みの程度によって計測して)。さらに、図29Aに示すように、チャネル630は、チャネル630の可撓性および/または反発性を増すために、より可撓性の材料680で形成されることができる。可撓性材料680は、溶接、ろう付け、接着剤または他の結合材を用いる接着、様々な機械的接続、たとえばファスナ、インターロックピース、プレス嵌め構造、継ぎ手(重ね継ぎ手、あり継ぎ手などを含む)および他の構成を含む、本明細書に記載される任意の技術を使用してヘッド602に接続されることができる。可撓性材料680は、フェース612および/またはボディ608の材料よりも大きな可撓性を有することができ、たとえば、超弾塑性チタン合金(「ガムメタル(gum metal)」)、ガラス質合金、金属ガラスもしくは他のアモルファス金属材料、複合材料(炭素繊維など)または他の相対的に可撓性の金属もしくは合金のような材料を含むことができる。
図25〜30のヘッド602は、図29Aに示すように、少なくともフェース部材628およびボディ部材629を含め、同様に上記のように、多数のピースで形成されることができる。図29Bの態様において、ヘッド602は、重ね継ぎ手接続681を使用してボディ部材629に接続されたフェース部材628を含む。重ね継ぎ手660を固定するために他の技術、たとえば溶接、ろう付け、接着、プレス嵌めなどが使用されてもよいことが理解されよう。図29Bに見られるように、重ね継ぎ手681は、チャネル630の剛性に影響しないよう、かつチャネル630をフェース612から後方に離れさせすぎないよう、チャネル630よりも後方に位置している。しかし、別の態様において、重ね継ぎ手681または他の継ぎ手接続はチャネル630よりも前方に形成されてもよい。図29Bに示すフェース部材628はカップフェース構造の形態にあるが、しかし、フェース部材628の他の構成が使用されてもよい。
図25〜30の態様におけるフェース612は、同様に上記のようなセル状または他の多孔性構成を有する補剛構造を含むことができる。そのような補剛構造は図25〜30には示されず、上記補剛構造のいずれか、たとえば図1〜18に示され、上述された補剛構造150、150A〜C、250を含んでもよい。他の態様において、フェース612は、異なるタイプのハニカム、セル状および/または多孔性補剛構造を含むことができる。図30は、図25〜29に示すようなヘッド602のフェース612へのボール106のインパクトを示す。図30に示すように、ボール106が打球面610にインパクトするとき、図8Aおよび14Aに関して同様に上述したように、補剛されたフェース612はほとんどまたは全く変形せず、そしてインパクトの力はヘッド602のボディ608上のチャネル630に伝達される。チャネル630は、図30に示すように衝撃力によって変形し、そして図29に示すような元の形状に戻りながら、フェース612を介してボール106に伝達される反発力を生成してボール106を前方に推進する。衝撃力および反発力は、フェース612とチャネル630との間に配置されたスペーシング部分634を介してフェース612とチャネル630との間で伝達される。図25〜30に示す構成は、図8Aおよび14Aに関して同様に上述したように、フェース612の中心または従来の「スイートスポット」から離れたインパクト、たとえば高位もしくは低位のインパクトまたはヒール寄りもしくはトウ寄りのインパクトの場合に、ボール106への増大したエネルギーおよび速度の伝達ならびに増大した反発(COR)を達成することができる。
図32は、全体として、参照番号700によって指定される、本発明の打球装置の別の代替態様の部分断面図を示す。打球装置700はゴルフクラブヘッド702を含み、内面772を画定するカップ形ボディ部材770を有する。ハニカムセル状補剛部材750が内面772から延び、ボディ部材770と一体に形成されている。例示的な態様において、ハニカム部材750は全般的に、ボディ部材770の内面772全体から延びている。ハニカム部材750は、複数のセルを有し、上記ハニカム構成と同様に寸法決定され、構造化されることができる。ハニカム部材750は、本明細書に記載されるような同様な恩典を提供する。一つの例示的態様において、ボディ部材770は塊状成形コンパウンド(BMC)から形成されている。ボディ部材770はまた、他の強化ポリマーおよび樹脂を含む他のタイプの材料から形成されてもよい。塊状成形コンパウンドは、本明細書に記載されるような適当な強度および他の性質を有するように選択される。塊状成形コンパウンドは、ハニカム部材750がボディ部材770と一体に形成される熱硬化射出成形法でボディ部材770中に形成されることができる。ゴルフクラブヘッド702の一部分が図32に示されているが、クラブヘッド702の様々な他の部分(たとえばクラブヘッドボディ)をボディ部材770に接続することができることが理解されよう。他の部分は、望むならば、チャネル構造を含む、本明細書に記載されるような装置の様々な特徴のいずれかを含んでもよい。クラブヘッド702の他の部分はまた、所望により、多様な材料から形成されてもよい。
いくつかの例において、コーティング材料、たとえば一つの態様においてはナノコーティングが、ボディ部材770を被覆してもよく、ゴルフクラブヘッド702の様々な部分の接続を支援してもよい。ナノコーティングは、きわめて小さな粒子で構成された「液状固体」と説明されている。ナノコーティングは、きわめて可撓性、耐腐食性、耐摩耗性または耐引っ掻き性であることができ、従来のコーティングよりも実質的に短い硬化時間しか要しなくてもよい。たとえば、いくつかのタイプのナノコーティングは、様々な従来のコーティングの場合の30秒以上に対し、10秒以下で硬化されることができる。ナノコーティングは、公知の適用法、たとえば塗装、吹付けなどを使用して、ゴルフクラブヘッド702のボディ部材770に適用されてもよい。いくつかの適当なナノコーティングは、ニッケル、鉄または亜鉛粒子を有するものを含むことができる。上述したように、ナノコーティングは、ゴルフクラブヘッド702のための均一な一体的外観を提供してもよい外側コーティングであってもよい。いくつかの配設において、ナノコーティングは、金属または別の単一材料で全体的に作られたゴルフクラブヘッド700の外観を提供することができる。
特に、クラブヘッド770は、その上にコーティング部材またはコーティング材料774をナノコーティングの形態で有する。図32に示すように、コーティング部材774は、ボディ部材770の上に配置され、装置700のフェース712の打球面710を形成する。他の構造的構成においては、ナノコーティング部材をボディ部材770の上に付着させることもできることが理解されよう。さらには、ボディ部材770およびコーティング部材774の寸法が必ずしも一定の縮尺で描かれていないということが理解されよう。所望により、部材770、774の相対的厚さは異なることができる。
図32に示す打球装置700の構成は、軽量であると同時に高められた強度を有する装置を提供することができる。コーティング部材774は、強い打球面710を提供することを支援し、さらに、全部が金属材料から作られた装置の見かけを提供する。本明細書に記載される様々な他の態様の様々な特徴および構成を、図32に示す打球装置700と組み合わせたり、他のやり方で利用したりすることができることが理解されよう。
図33は、本発明の打球装置のためのヘッド802の別の態様を示す。この態様の多くの特徴は、上述され、図1〜8Aに示されるヘッド102の特徴に類似しているか、または匹敵しうるものであり、そしてそのような特徴は、図1〜8Aの態様に使用されたような100番台(「1xx」)ではなく800番台(「8xx」)の参照番号の下、類似した参照番号を使用して参照される。したがって、図1〜8Aのヘッド102に関してすでに上述したヘッド802の特定の特徴は、より簡単にしか説明されない場合もあるし、全く説明されない場合もある。この態様において、ヘッド802は、同様に上記のように、多数のピースで形成され、少なくともフェース部材828およびフェース部材828に接続されたボディ部材829を含む。フェース部材828は、フェースプレート860と、フェースプレート860から後方に延びてカップフェース構造を形成する壁825とを含む。補剛構造850は、たとえば溶接、ろう付け、接着剤もしくは他の結合材を用いる接着または本明細書に記載される他の技術により、フェースプレート860の背面に接続されている。場合によっては、図33に破線で示すように、リヤプレート864が補剛構造850に接続されてもよい。図33に見られるように、チャネル830およびスペーシング部分834は壁825に位置し、フェース部材828とボディ部材829との接続は、チャネル830の剛性に影響しないよう、かつチャネル830をフェース812から後方に離れさせすぎないよう、チャネル830よりも後方に位置している。しかし、別の態様において、たとえばフェース部材828とボディ部材829との接合部がスペーシング部分834内にあるならば、チャネル830はボディ部材829上に位置してもよい。フェース部材828がボディ部材829に溶接されるならば、重ね継ぎ手の代わりに突合せ継ぎ手が使用されることができる。さらには、溶接の熱影響部(HAZ)がチャネル830に浸透したり、チャネル830の可撓性に影響したりしない位置で溶接することが好都合である場合がある。一つの態様において、溶接はチャネル830から約4mmよりも近くない。他の態様において、ヘッド802は多数のチャネル830または360°のチャネル830を含んでもよいことが理解されよう。さらに、異なる形状および/または多数のピースを有する部材を含め、フェース部材828またはボディ部材829の他の構成が使用されてもよいことが理解されよう。
本明細書に記載されたゴルフクラブ100およびヘッド102、202、302、402、502、602、702(本明細書においては102と呼ぶ。以下参照)ならびにそれらの部分の様々な態様を含むいくつかの異なる態様を上記で説明した。これらの様々な態様の特徴のいずれかが組み合わされたり、かつ/または交換されたりしてもよいことが理解されよう。たとえば、上記のように、本明細書に記載される構成、そのような構成の変形もしくは組み合わせまたは他の構成を含む、クラブヘッド102(以下参照)と、異なって構成されたフェース112(以下参照)との様々な異なる組み合わせを使用することができる。一つの具体例において、本明細書に記載されるクラブヘッド102(以下参照)のいずれかが、上記のようなフェース補剛特徴および/またはインパクトに影響するボディ特徴を含むことができる。さらなる態様において、本明細書に記載される特徴の少なくともいくつかは、アイアンタイプクラブ、ウッドタイプクラブ、他のゴルフクラブまたは他のタイプの打球装置の他の構成と関連させて使用することができる。
本明細書に開示される特徴を組み込むヘッド102(以下参照)は、打球装置またはその一部として使用されてもよい。たとえば、図1に示すようなゴルフクラブ100は、シャフトまたはハンドル104を、提供されるヘッド、たとえば上記のようなヘッド102に取り付けることによって製造されてもよい。本明細書において使用される、ヘッドを「提供する」とは、広く、物品を、その物品に対して実施される将来の動作のために利用可能またはアクセス可能にすることをいい、その物品を提供する当事者がその物品を製造、生産または供給したということ、またはその物品を提供する当事者がその物品の所有権または管理を有するということを意味するわけではない。他の態様において、本明細書に記載される原理にしたがって様々なタイプの打球装置を製造することができる。一つの態様において、クラブの少なくとも一つが、本明細書に記載される特徴および態様のヘッド102(以下参照)を有するゴルフクラブのセットを製造することができる。
本明細書に記載されるような打球装置およびそのためのヘッドは、既存の製品に対して多くの恩典および利点を提供する。たとえば、上記のように、フェースは、反発力を得るために、限局的な「トランポリン」効果に依存しないため、ボールとフェースとのインパクトは、フェースの中心から離れたところで起こるインパクト、たとえば高位、低位、ヒール寄りまたはトウ寄りのインパクトの場合に、既存のクラブヘッドと比較して、高い程度の反発(COR)、エネルギー移動およびボール速度を提供することができる。さらに、多孔性またはセル状補剛構造を有する本明細書に記載される態様は、フェースにおける質量の節約を達成することができ、それが、ボディ上に戦略的に配置されることができるさらなる質量がクラブヘッドの重心、重量配分および/またはMOIに影響することを可能にする。さらに他の恩典および利点が当業者には容易に認識可能である。
本発明を実施する好ましい形態を含む具体例に関して本発明を説明したが、当業者は、上記システムおよび方法の数多くの変形および置換があることを理解するであろう。したがって、本発明の真意および範囲は、特許請求の範囲に述べられるように広く解釈されるべきである。

Claims (29)

  1. 打球面を有し、複数のフェース縁によって画定されているフェースであって、該打球面の少なくとも一部分を形成するフェースプレートと、該フェースプレートの背面に係合してより高い剛性を該フェースに提供するセル状補剛構造とを含む、フェース;
    該フェースに接続されかつ該フェース縁から後方に延びて、包囲された容積を画定しているボディであって、ヒール面、トウ面、クラウンおよびソールを有する、ボディ;
    該クラウンを少なくとも部分的に横切って延びているクラウンチャネル部分であって、境界縁によって画定されており、該クラウンチャネル部分の該境界縁の間で該クラウンから凹んでいる、クラウンチャネル部分;ならびに
    該ソールを少なくとも部分的に横切って延びているソールチャネル部分であって、境界縁によって画定されており、該ソールチャネル部分の該境界縁の間で該ソールから凹んでいる、ソールチャネル部分
    を含み、
    該クラウンチャネル部分および該ソールチャネル部分が、スペーシング部分によって該フェース縁から後方に離間されており、
    該クラウンチャネル部分および該ソールチャネル部分が、該打球面でのインパクトに由来するエネルギーの少なくとも一部が該スペーシング部分を通じて伝達されて該クラウンチャネル部分および該ソールチャネル部分の少なくとも一つに吸収され、それにより該クラウンチャネル部分および該ソールチャネル部分の該少なくとも一つが変形して該フェースに反発力を加えるように構成されている、
    ゴルフクラブヘッド。
  2. 前記ボディの周りに延びかつスペーシング部分によって前記フェース縁から後方に離間されているチャネルをさらに含み、該チャネルが、境界縁によって画定されており、かつ該境界縁の間で該ボディの外面から凹んでおり、該チャネルが、前記クラウンチャネル部分と、前記ソールチャネル部分と、該クラウンチャネル部分および該ソールチャネル部分を相互接続するさらなるチャネル部分とを含む、請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
  3. 前記クラウンチャネル部分の前記境界縁が、該クラウンチャネル部分の完全な境界を画定し、前記ソールチャネル部分の前記境界縁が、該クラウンチャネル部分から切り離された該ソールチャネル部分の完全な境界を画定する、請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
  4. 前記ボディが、前記クラウンチャネル部分および前記ソールチャネル部分において、該ボディにおける他の位置の大部分と比較して低い剛性を有する、請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
  5. 前記ボディが、前記クラウンチャネル部分および前記ソールチャネル部分において、前記スペーシング部分と比較して低い剛性を有する、請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
  6. 前記フェースの幾何学的中心が、前記クラウンチャネル部分および前記ソールチャネル部分と比較して高い剛性を有する、請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
  7. 前記フェースがリヤプレートをさらに含み、前記セル状補剛構造が該リヤプレートと前記フェースプレートとの間に挟まれている、請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
  8. 前記セル状補剛構造が前記打球面の面積よりも小さな面積を占め、したがって該セル状補剛構造が前記フェース縁から引っ込んでいる、請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
  9. 前記クラウンチャネル部分および前記ソールチャネル部分の前記少なくとも一つが、インパクトのエネルギーの大部分が該クラウンチャネル部分および該ソールチャネル部分の該少なくとも一つに吸収されるように、かつインパクト中の前記フェースの反発の大部分が、該クラウンチャネル部分および該ソールチャネル部分の該少なくとも一つによって該フェースに加えられる反発力から直接導出されるように、構成されている、請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
  10. 請求項1記載のヘッドと、該ヘッドに接続されかつユーザによって把持されるように構成されたシャフトとを含む、ゴルフクラブ。
  11. 打球面を有し、複数のフェース縁によって画定されているフェースであって、該打球面の少なくとも一部分を形成するフェースプレートと、該フェースプレートの背面に係合してより高い剛性を該フェースに提供する多孔性補剛構造とを含む、フェース;
    該フェースに接続されかつ該フェース縁から後方に延びて、包囲された容積を画定しているボディであって、ヒール面、トウ面、クラウン、およびソールを有する、ボディ;ならびに
    該クラウンを少なくとも部分的に横切って、該ヒール面により近い第一端から該トウ面により近い第二端まで横方向に延びるクラウンチャネル部分であって、境界縁によって画定されており、該クラウンチャネル部分の該境界縁の間で該クラウンから凹んでいる、クラウンチャネル部分
    を含み、
    該クラウンチャネル部分が、該打球面におけるインパクトに由来するエネルギーの少なくとも一部が該フェースから該クラウンチャネル部分に伝達されて該クラウンチャネル部分に吸収され、それにより該クラウンチャネル部分が変形して該フェースに反発力を加えるように構成されている、
    打球装置。
  12. 前記ボディが、前記クラウンチャネル部分において、該ボディの、該クラウンチャネル部分の前記境界縁に隣接して位置する部分と比較して低い剛性を有する、請求項11記載の打球装置。
  13. 前記フェースの幾何学的中心が、前記クラウンチャネル部分と比較して高い剛性を有する、請求項11記載の打球装置。
  14. 前記フェースがリヤプレートをさらに含み、前記セル状補剛構造が該リヤプレートと前記フェースプレートとの間に挟まれている、請求項11記載の打球装置。
  15. 前記クラウンチャネル部分が、前記クラウンを横切って横方向に延びる第一の区分と、該第一の区分の端部から後方に延びる少なくとも一つの第二の区分とを含む、請求項11記載の打球装置。
  16. 前記クラウンチャネル部分が、実質的に対称でありかつ概ね前記ボディの幾何学的中心線を中心に位置し、該ボディが、該ボディのトウ面の近くに位置しかつ第二の境界縁によって画定された第二のクラウンチャネル部分と、該ボディのヒール面の近くに位置しかつ第三の境界縁によって画定された第三のクラウンチャネル部分とをさらに含み、該第二および第三のクラウンチャネル部分が、それぞれ該第二および第三の境界縁の間で前記クラウンから凹んでおり、該クラウンチャネル部分の前記境界縁と、該第二および第三のクラウンチャネル部分の該第二および第三の境界縁とが交差せず、そのため、該クラウンチャネル部分が該第二および第三のクラウンチャネル部分から切り離されている、請求項11記載の打球装置。
  17. 前記クラウンチャネル部分が、前記境界縁から凹んでいる第一の凹みおよび第二の凹み、ならびに該第一の凹みと該第二の凹みとを分ける隆起部を含む、請求項11記載の打球装置。
  18. 前記クラウンチャネル部分が、インパクトのエネルギーの大部分が該クラウンチャネル部分に吸収されるように、かつインパクト中の前記フェースの反発の大部分が、該クラウンチャネル部分によって該フェースに加えられる反発力から直接導出されるように、構成されている、請求項11記載の打球装置。
  19. 請求項11記載の装置と、該装置に接続されかつユーザによって把持されるように構成されたシャフトとを含む、ゴルフクラブ。
  20. 打球面を有し、複数のフェース縁によって画定されているフェースであって、該打球面の少なくとも一部分を形成するフェースプレートと、該フェースプレートの背面に係合してより高い剛性を該フェースに提供する多孔性補剛構造とを含む、フェース;
    該フェースに接続されかつ該フェース縁から後方に延びて、包囲された容積を画定するボディであって、ヒール面、トウ面、クラウンおよびソールを有する、ボディ;ならびに
    該ソールを少なくとも部分的に横切って、該ヒール面により近い第一端から該トウ面により近い第二端まで横方向に延びているソールチャネル部分であって、境界縁によって画定されており、該ソールチャネル部分の該境界縁の間で該ソールから凹んでいる、ソールチャネル部分
    を含み、
    該ソールチャネル部分が、該打球面におけるインパクトに由来するエネルギーの少なくとも一部が該フェースから該ソールチャネル部分に伝達されて該ソールチャネル部分に吸収され、それにより該ソールチャネル部分が変形して該フェースに反発力を加えるように構成されている、
    打球装置。
  21. 前記ボディが、前記ソールチャネル部分において、該ボディの、該ソールチャネル部分の前記境界縁に隣接して位置する部分と比較して低い剛性を有する、請求項20記載の打球装置。
  22. 前記フェースの幾何学的中心が、前記ソールチャネル部分と比較して高い剛性を有する、請求項20記載の打球装置。
  23. 前記フェースがリヤプレートをさらに含み、前記セル状補剛構造が該リヤプレートと前記フェースプレートとの間に挟まれている、請求項20記載の打球装置。
  24. 前記ソールチャネル部分が、インパクトのエネルギーの大部分が該ソールチャネル部分に吸収されるように、かつインパクト中の前記フェースの反発の大部分が、該ソールチャネル部分によって該フェースに加えられる反発力から直接導出されるように、構成されている、請求項20記載の打球装置。
  25. 請求項20記載の装置と、該装置に接続されかつユーザによって把持されるように構成されたシャフトとを含む、ゴルフクラブ。
  26. 打球面を有し、複数のフェース縁によって画定されているフェースであって、該打球面の少なくとも一部分を形成するフェースプレートと、該フェースプレートの背後に位置するリヤプレートと、該フェースプレートおよび該リヤプレートの間に挟まれてより高い剛性を該フェースに提供し、かつ該フェースプレートおよび該リヤプレートよりも大きな厚さを有するハニカム補剛構造とを含む、フェース;
    該フェースを中に受けるための開口を有するボディであって、該フェースを該フェース縁の周りにて該開口の周縁部に溶接することによって該フェースに接続されており、該フェース縁から後方に延びて、包囲された容積を画定し、かつヒール面、トウ面、クラウンおよびソールを有する、ボディ;
    該ボディの周囲の少なくとも大部分の周りを環状に延びかつ該フェース縁からほぼ等しい距離にある第一および第二の境界縁によって画定されているチャネルであって、該第一および該第二の境界縁の間で該ボディの外面から凹んでおり、該クラウンを少なくとも部分的に横切って延びるクラウンチャネル部分と、該ソールを少なくとも部分的に横切って延びるソールチャネル部分と、該ヒールおよび該トウの少なくとも一つの周りに延びて該クラウンチャネル部分および該ソールチャネル部分を相互接続して連続形状のチャネルを形成する少なくとも一つのさらなるチャネル部分とを含む、チャネル
    を含み、
    該チャネルが、スペーシング部分によって該フェース縁から後方に離間されており、
    該チャネルが、該打球面におけるインパクトに由来するエネルギーの少なくとも一部が該スペーシング部分を介して伝達されて該チャネルに吸収され、それにより該チャネルが変形して該フェースに反発力を加えるように構成されている、
    ゴルフクラブヘッド。
  27. 前記チャネルが、インパクトのエネルギーの大部分が該チャネルに吸収されるように、かつインパクト中の前記フェースの反発の大部分が、該チャネルによって該フェースに加えられる反発力から直接導出されるように、構成されている、請求項26記載のゴルフクラブヘッド。
  28. 前記チャネルが、前記ボディの周りを環状に延び、かつ前記ヒールおよび前記トウの両方の周りに延びて前記クラウンチャネル部分および前記ソールチャネル部分を相互接続するさらなるチャネル部分を含む、請求項26記載のゴルフクラブヘッド。
  29. 請求項26記載のヘッドと、該ヘッドに接続されかつユーザによって把持されるように構成されたシャフトとを含む、ゴルフクラブ。
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