JP2014526269A - フィルター材およびその使用 - Google Patents

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Abstract

本発明は、セルロースアセテートとポリラクチドを約95:5〜約75:25の重量比で含むフィルター材および当該フィルター材を含むフィルターエレメントに関する。また本発明は、これらフィルター材、フィルター(2)またはフィルターエレメントを含む喫煙品(1)に関する。

Description

本発明は、フィルター材に関する。より具体的には本発明は、喫煙品から発せられるタバコ煙などの煙のろ過に使用可能なフィルター材に関する。また本発明は、このフィルター材を含むフィルターまたはフィルターエレメント並びにこれらフィルター材、フィルターまたはフィルターエレメントを含む喫煙品に関する。
紙巻きタバコ煙用のフィルター材として種々の材料が提案されている。セルロースアセテートトウは、喫煙品用のフィルターに一般に使用されているフィルター材であり、これは粒状相および選択された半揮発性化合物の選択的除去に寄与する。しかしながら、セルロースアセテートトウは、使用可能ないくつかのタバコのフィルター材と比較して高価である。継続性のある供給源から得られる材料をフィルターに使用することが求められている。それでも、セルロースアセテートは、紙巻きタバコフィルターの確立されたトウ材料であり、消費者の受けおよびあらゆる規則において許可されることの可能性に関して言えば、セルロースアセテートに代わる全てのフィルター材は、同様のろ過特性を有し、同様の味および口内の感覚特性を有するろ過された煙を提供しなければならなくなる。
本発明の第1の態様ではセルロースアセテートとポリラクチドを約95:5〜約75:25の重量比で含むフィルター材が提供される。
本発明の第2の態様では第1の態様によるフィルター材を含む喫煙品用フィルターまたはフィルターエレメントが提供される。
本発明の第3の態様では第1の態様によるフィルター材を含むまたは第2の態様によるフィルターまたはフィルターエレメントを含む喫煙品が提供される。
本発明の種々の態様がより完全に理解されるように添付図面を参照して、本発明の実施態様を例示する。
本発明の実施態様によるフィルターを含む喫煙品の略式側面図である。 1つの実施態様によるフィルターまたはフィルターエレメントにおけるCAトウおよびPLA繊維の構成の略式断面図である。 別の実施態様によるフィルターまたはフィルターエレメントにおけるCAトウおよびPLA繊維の構成の略式断面図である。 さらなる実施態様によるフィルターまたはフィルターエレメントにおけるCAトウおよびPLA繊維の構成の略式断面図である。 さらに別の実施態様によるフィルターまたはフィルターエレメントにおけるCAトウおよびPLA繊維の構成の略式断面図である。 1つの実施態様によるフィルターまたはフィルターエレメントにおけるCAトウおよびPLAからなる不織シートの構成の略式断面図である。 別の実施態様によるフィルターまたはフィルターエレメントにおけるCAトウおよびPLAからなる不織シートの構成の略式断面図である。 さらに別の実施態様によるフィルターまたはフィルターエレメントにおけるCAトウおよびPLAからなる不織シートの構成の略式断面図である。 本発明の別の実施態様によるフィルター材を含むフィルターを有する喫煙品の略式軸方向断面図である。 実施例に記載した研究からの実験データを示すグラフ。 実施例に記載した研究からの実験データを示すグラフ。 実施例に記載した研究からの実験データを示すグラフ。 実施例に記載した研究からの実験データを示すグラフ。 実施例に記載した研究からの実験データを示すグラフ。 実施例に記載した研究からの実験データを示すグラフ。 実施例に記載した研究からの実験データを示すグラフ。
いくつかの実施態様において本発明は、フィルター材を提供するためのセルロースアセテートとポリラクチドの組み合わせに関する。喫煙品に使用するのに好適なおよび/または喫煙品などのフィルターまたはフィルターエレメントに使用するのに好適なフィルター材が望まれている。
いくつかの実施態様では本発明のフィルター材は、セルロースアセテートとPLAを約75:25〜約95:5、約75:25〜約90:10、約75:25〜約85:15または約80:20の重量比で含む。
下記の実施例で詳しく説明する実験データは、本発明のフィルター材は、良好なろ過特性を示すことを立証している。またこの材料から作製されたフィルターの特徴を調節して、所望の煙収量およびろ過効率が得られることを示している。
セルロースアセテート
セルロースアセテート(CA)は、フィルムおよび繊維の形体で多くの産業用途に用いられている有機エステルである。CAはアセチル化法を使用してセルロースから得られ、その主な特徴は、硬度、良好な耐衝撃性、光沢性、透明性、心地よい感触、静電気を受けないことおよび耐炭化水素性であることである。CAは、潜在的に生分解性であることが報告されている。CAの生分解速度は、そのアセチル基置換度(DS)に依存する。CAのDSが小さくなるほど、生分解速度が速くなり、DSが2.1未満のCAは、生分解性であると考えられ、DSが2.1を超えるCAは、生分解性に劣るまたはゆっくりと生分解すると考えられている。
喫煙品に含まれるフィルター材に使用されるセルロースアセテート(CA)は、置換度(DS)が2.5の近辺である場合がある。この比較的高いDSは、CAが崩壊性に乏しいことを意味するが、このDSはCAがアセトンなどの溶媒可溶性になるために選択されている。このCAの溶剤溶解性により従来から喫煙品のフィルターに使用されているセルロースアセテートトウの繊維を形成するために使用される処理である溶媒フィルムキャスティングおよび溶媒繊維紡糸などの有用な方法で処理することができるようになる。
喫煙品フィルターに使用するためのCAは、可塑剤で処理してもよい。この処理では、CA繊維の表面に可塑剤(通常、液状)が、例えばCAトウに液状の可塑剤を噴霧することによって塗布される。可塑剤は、隣接する繊維同士を それらの接触点を結合させることによって機能し、これによりフィルターロッドに紙巻きタバコの製造および使用の際に充分な硬度を与える。従ってこのようにCAに添加される材料は、一般には可塑剤と言われているが、これは実際には可塑剤というよりも結合剤または硬化剤として作用する。このような使用のために好適な可塑剤としては、トリアセチン(グリセリントリアセタート)、TEC(クエン酸トリエチル)およびPEG400(低分子量ポリエチレングリコール)などがある。可塑化されたセルロースアセテートトウは、煙中に見られるいくつかのある半揮発性成分(例えばフェノール、o−クレゾール、p−クレゾールおよびm−クレゾール)の選択的除去を向上させることが知られている。この効果を得るために、可塑剤はCA繊維の表面に存在する必要があると考えられている。
可塑剤の繊維結合効果によりCAフィルターは、通常、可塑剤を重量で10%未満、ときには重量で7%未満含む。これよりも多く可塑剤を含むと、セルロースアセテートトウに悪影響を及ぼし、穴が形成されてしまう。
上述の種類のCAを本発明に使用してもよい。セルロースアセテートは、繊維状、例えば繊維性のトウの形状であってもよい。置換度が約2.1〜約2.5または約2.5のセルロースアセテートをいくつかの実施態様では使用可能である。
いくつかの実施態様ではフィルター材に含まれるCAは、崩壊性、ろ過特性および/またはろ過された煙の味特性などの有益な特性を供するまたは向上させるために変更してもよい。
例えばセルロースアセテートトウは、可塑剤がCAの構造内で一体化され、保持されたCAと可塑剤のブレンドを含む組成物から形成してもよい。このブレンドは、CAと可塑剤がアセトンまたは他の好適な溶媒に可溶性である溶媒混合によって形成してもよく、ブレンド組成物は、その溶液から形成され、CAと可塑剤の密接混合物を含む。これとは別にCAおよび可塑剤は、溶融混合してもよい。
別の例ではセルロースアセテートトウは、セルロースアセテートのブレンド(CAと可塑剤とのブレンドであってもよい)および水溶性ポリマーを含む組成物から作製してもよく、このブレンドは任意に相溶化される。いくつかの実施態様ではこのような組成物は、水分散性および/または生分解性であってもよい。好適な水溶性ポリマーとしては、ポリビニルアルコール(PVOH)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセルロース(MC)およびエチルセルロース(EC)、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)、キサンタンおよびプルランまたはこれらのブレンドが挙げられる。好適な相容化剤としては、PLAグラフト化水溶性ポリマーなどのグラフト共重合体および無水マレイン酸グラフト化ポリラクチド(MA−g−PLA)などの反応性相容化剤が挙げられる。
ポリラクチド
ポリ(乳酸)またはポリラクチド(PLA)は、生分解性および生体適合性ポリマーである。再生可能な供給源(例えば、トウモロコシ、コムギ、またはコメ)から得られ、生分解性、再生可能であり、且つ堆肥に利用可能である。さらにPLAは、良好な取り扱い性を示す。射出成形、フィルム押し出し、ブロー成形、熱成形、紡糸および皮膜形成による処理が可能である。
本発明で使用されるポリラクチド(PLA)は、ラクチドの開環重合または乳酸から直接重合するなどの異なる合成法によって製してもよい。あらゆるPLAグレードが本発明に使用するために選択することができ、PLAの分子量は、所望の特徴および用途に応じて異なってもよい。いくつかの実施態様ではポリ(L−ラクチド)(PLLA)は、繊維の製造に有益であるその結晶性により好ましく使用される。
本発明のフィルター材は、種々の形体のPLA、例えば繊維状、繊維性のトウの形状および/または一枚以上の不織シート材の形状のPLAを含んでもよい。PLAは、2つ以上の形体でフィルター材中に存在してもよい。
PLA繊維
PLAが繊維状である場合、ポリラクチド繊維は、ある実施態様において実質的にポリラクチドからなってもよい。
溶媒紡糸法または溶融押し出し法などの種々の方法で繊維をPLAから製造してもよい。
いくつかの実施態様ではフィルター材は、セルロースアセテート繊維とPLA繊維を約75:25〜約95:5、約75:25〜約90:10、約75:25〜約85:15または約80:20の重量比で含む。
PLAシート
本発明のいくつかの実施態様ではPLAフィルター材は、不織シートの形体であってもよい。不織シート材は、喫煙品のフィルター材として縮れさせた形体またはギャザーシートの形体で使用してもよい。
不織材は、広義に繊維またはフィラメントを機械的に、熱的または化学的にからませる、またはこれらを2つ以上組み合わせることによって結合させたシートまたはウェブ構造として定義される。不織材は、個々の繊維から直接作製される平坦な、多孔性シート材になる。不織材は、織りまたは編みによって作製されず、繊維を糸に変える必要がない。
従って1つの実施態様では本発明によるフィルター材は、CAトウおよび1枚以上のPLA不織シートを含んでもよい。これら2つの材料は、得られるフィルター材プラグが充分な硬度および構造的完全性を確実に示し、従来の高速製造装置群を使用して喫煙品に組み込めるようにするように構成してよい。
シート材は、フィルター材に単独で使用した場合に特定の欠陥を有する可能性が高い。不織シート材からフィルターエレメントを構成する場合に所望の構造的硬直性を得るためにフィルター材は、極めて密に詰められなければならず、これはこれらのフィルターエレメントが繊維性のトウで作成されたものとは全く異なる特徴を有することを意味する。そのフィルターエレメントは、煙の流れに対してより大きな抵抗を示し、従来のセルロースアセテートトウフィルターより圧力降下が高くなり、ユーザーは喫煙品をより強く吸引する必要がある。おそらくより顕著にはこのようなフィルター材を介して吸引される煙は、従来のセルロースアセテートフィルター材を介して吸引される煙と比較して異なる味特性を有することが判っている。さらにはフィルター材として不織シート材または紙を含むフィルターエレメントは、従来のセルロースアセテートトウフィルター材より粒状相および選択された半揮発性化合物を選択的に除去する量が著しく少ないことが示されている。
不織PLAシート材がフィルター材に含まれる1つの実施態様では、そのシート材は、PEGおよび/またはトリアセチンおよび/またはTECなどの1つ以上の可塑剤を含む。例えばシート材は、PEG並びにトリアセチンおよびTECの一方または両方を含んでもよい。1つの実施態様ではポリエチレングリコールは、PEG400などの室温で液体のものであってもよい。別の実施態様ではポリエチレングリコールは、室温で固体であるものなどの高分子量ポリエチレングリコールであってもよい。このようなポリエチレングリコールは、PEG600およびそれより高分子量のもの、好ましくはPEG1000およびそれより高分子量のものであってもよい。これら特定のポリエチレングリコールは、室温で固体または半固体であり、これらを加えることは不織シート材の構造的完全性を損なうことがないので、注目されている。室温で液体である添加剤は、ある状況においてフィルター材が不織シート材であるフィルターエレメントの完全性および強度に悪影響を与える可能性があり、例えばこれらの添加剤は、不織材を軟化させる場合がある。そのためシート材の必要とされる剛性および強度を維持しながら含有することができるこのような添加剤の量には限度がある。
当然のことながら不織シートフィルター材を弱化させるのではなく、高分子量ポリエチレングリコールを使用することにより、実際にはフィルター材の構造的完全性および剛性を増加させる場合がある。これはフィルターまたはフィルターエレメントを形成する際に所望の硬度および剛性を得るのに必要とされるフィルター材の量に関しさらに柔軟性を与える。このことによって製造者は、フィルターエレメントの圧力降下を調整できるはずである。またこれにより従来のCAフィルターエレメントの特徴に極めて類似した特徴を有するようにフィルターまたはフィルターエレメントを設計することができる。
さらにフィルター材にPEGを加えることによって供される半揮発性成分の選択的除去は、含まれるPFGの量に比例する。より多くの量の高分子量PEGなどのPEGを加えるための柔軟性は、半揮発性化合物を選択的に除去するフィルター材の性能を所望のレベルに調節されることを意味する。
本発明の1つの実施態様において、不織シート材にシートの重量で30%以下、好ましくは20%以下、より好ましくは5〜10%の量のPEGが含まれる。これらの数値は、PEGを含まないシートの乾式重量をPEG添加剤を含むシートの重量と比較することによって決められる。
TECおよび/またはトリアセチンを加えることは、不織シート材に異なる影響を与える。驚くべきことにこれらの添加剤は、フィルターエレメントを介して吸引される煙の味および臭いに有益な影響を与えるということが判っている。CA以外のフィルター材の共通の問題点は、これらが煙の味に悪影響を与えやすいということである。トリアセチンおよびTECは、異なる影響を煙の味特性に与え、これら2つの添加剤は、所望の煙の味特性を供するために種々の量で加えてもよい。
フィルター材に使用される従来のセルロースアセテートトウでは、含有させることができるトリアセチンまたはTECの量は、これらの添加剤が繊維性材料の結合に与える影響によって制限され、トリアセチンの量が約7%を超えると、セルロースアセテート材に穴が形成される原因になる。対照的に不織シート材に含有させるTECおよびトリアセチンの量は制限されない。当然のことながら室温で固体であるPEGも含有される場合、シート材を湿らせるこれらの液体添加剤の影響は、最小限に抑えられ、重量で30%以下のTECおよび/またはトリアセチンを含有させることができるが、シート材の重量で20%以下または約12%以下の量が好ましい。これらの数値は、添加剤を含まないシート材の乾式重量を添加剤を含むシート材の重量と比較することによって決められる。
さらにタバコ抽出物、グリセリン、メンソール、カーボンファイバー、カーボン粒子などの添加剤を不織シート材内にまたは上に組み込むことができる。このような添加剤は、シート材の製造中にシート材に組み込むことができ、または製造後にシート材に塗布することができる。
特定の実施態様においてフィルター材は、厚さが約0.05mm超、好ましくは約0.06mm〜約0.08mmの不織シート材を含んでもよい。不織PLAフィルター材の坪量は、約15g/m〜約60g/m、好ましくは約20g/m〜約45g/mであってもよい。
不織PLAシートは、あらゆる従来の方法で製造してもよい。例えばスパンボンドシートは、押し出しされた紡糸フィラメントからウェブを形成し、繊維を結合させて作製される。ウェブを寄り合わせる際に繊維を空気噴射または静電気を帯電させることによって分離させてもよい。繊維を結合させることによって強度および完全性をウェブに付与し、繊維の結合は、ポリマーを部分的に溶融させ、隣接する繊維同士を融合させるために加熱されたローラーまたは熱せられた針をウェブに当てて行ってもよい。スパンレース法は、水を高速で噴射してウェブを叩き、繊維同士が結ばれるようにするという方法である。
フィルターおよびフィルターエレメント
本発明によるフィルターエレメントおよびフィルターは、本発明の第1の態様によるフィルター材を含む。これらのフィルターエレメントおよびフィルターを喫煙品内に組み込んでもよい。
従って本発明によるフィルターエレメントおよびフィルターは、セルロースアセテートおよびPLAを約75:25〜約95:5、約75:25〜約90:10、約75:25〜約85:15または約80:20の重量比で含むフィルター材を含んでもよい。
セルロースアセテートは、トウの形体であってもよい。PLAは、繊維状、繊維性のトウの形状 および/または一枚以上の不織シート材の形状であってもよい。
あくまで例示を目的とし限定的なものではない図1を参照すると、本発明の例示的実施態様による喫煙品1は、フィルター2と、タバコなどの円筒状の喫煙材ロッド3と含み、このロッドは、フィルター2と位置合わせされ、喫煙材ロッド3の一端がフィルター2の端部と当接する。フィルター2は、プラグラッパー(図示せず)で包まれ、喫煙材ロッド3は従来からある方法でチッピング紙(図示せず)によってフィルター2に接合されている。フィルター2は、実質的に円筒状であり、吸い口端4および喫煙材端部5を有する。フィルター2は、セルロースアセテート繊維6およびポリラクチドを含む本発明によるフィルター材のプラグを含む。
フィルター材プラグは、完成した喫煙品に装着される喫煙材ロッドの大きさおよび形状に合致する好適な大きさおよび形状を有するのが好ましい。
図示した喫煙品1は、本明細書中で説明したようにセルロースアセテートおよび水溶性ポリマーのブレンドを含む単独のフィルターエレメントまたはセグメントを有するフィルター2を含むが、他の構成も可能である。例えば、フィルター2は、2つ、3つまたはそれ以上のセグメントなどの複数のセグメントを含むことができ、その内のいくつかまたは全てのセグメントが本発明によるフィルター材を含む。
フィルターが異なるろ過容量を有するおよび/または異なる材料、例えば異なるフィルター材および添加剤例えば吸着剤および風味剤などを含む複数の別個のフィルターエレメントまたはセクションを含む複合フィルターなどの喫煙品用の多くの異なるフィルター構造が実施可能である。本明細書中で使用する「風味剤」なる用語は各国の規制で認可され、所望の味または風味を製品に作り出すために使用してもよい材料を意味する。
フィルター材が繊維状のPLAを含む場合、PLA繊維をCAトウの繊維全体に分散させた均質な混合物の形体でCAトウおよびPLA繊維を供してもよい。
別の実施態様においてPLA繊維は、トウ状に配列してもよく、フィルター材は1つ以上のPLAトウの領域および1つ以上のCAトウの領域を含む。いくつかの可能な領域の構成を図2〜5に示す。
1つの実施態様では図2に示すようにフィルタープラグ10は、CAトウ11の外層によって囲まれた中央に位置する芯として配置されたPLAトウ12で構成され、フィルター材は、プラグラッパー14に囲まれている。別の実施態様(図示せず)では中央に位置する芯は、CAトウからなり、その周囲の材料は、PLA繊維からなるPLAトウである。
他の実施態様では図3および4に例示するようにPLAトウは、複数の領域に設けられる。図3ではPLAトウ12は、CAトウに囲まれた複数の領域として設けられている。これらの領域は、円形の断面を有するものとして示されているが、他の形状のものを使用してもよい。領域の数、大きさおよび形は、変えてもよい。これらの領域はフィルタープラグの全長に沿って長手方向に延びてもよく、またはその一部に沿って延びてもよい。図4ではPLAトウ12は、半径方向に延びた領域として設けられ、CAトウ11はこれら領域の間に位置している。
図5に例示するようなさらに可能な構成ではPLAトウは、トウ12からなる層の形体で設けられ、これはPLAトウの層12がフィルターの長手方向軸の周囲に包まれた螺旋構造に配置されるようにCAトウ11内に埋め込まれている。PLAトウの層は、他の方法でフィルタープラグ内に組み込んでもよい。
いくつかの実施態様ではフィルター材は、CAトウと不織シート材の組み合わせの形体でPLAを含む。このPLAシートとCAトウの組み合わせのいくつかの可能な構成を図6〜8に示す。
図6に例示するような1つの実施態様ではフィルタープラグ10は、CAトウの外層11に囲まれた中央に位置する芯を形成するために詰められたPLAシート13からなる。これらの領域は、円形の断面を有するものとして示されているが、他の形状のものも使用可能である。図7に示した別の実施態様では中央に位置する芯は、CAトウ11からなり、それを囲む材料は1つ以上のPLAシート13から形成される。
シート材およびトウの構成について種々のものが想定される。例えば図8に示すようにPLAシート材13をフィルターの長手方向軸の周囲で包まれた螺旋構造に配置してもよい。1枚以上のシートで構成してもよいシート材13の包装の間に位置するのはCAトウ11である。
図9に示すさらなる例では本発明のフィルター材のPLAおよびCAは、フィルター内で「直列」に配されている。この図面においてフィルター2は、2つのセグメントのセクションからなり、その1つはCAトウ21を含み、もう一方はトウ、不織シート、またはそれらの組み合わせの形体のPLA22を含む。隣接する喫煙材ロッド3の一部も示す。図9に例示するようにCAトウは喫煙材ロッドに隣接して位置してもよく、PLAはフィルターの吸い口端に位置してもよい。別の実施態様においてこれらの位置を逆にしてもよい。セクションのセグメントの長さは、CAとPLAの比が95:5〜75:25であることを反映するためにこの図面において異なる。
しかしながら、いくつかの実施態様では本発明によるフィルター材のPLAとCAは、両方ともフィルターまたはフィルターエレメントの同じセクションまたはセグメントに設けられる。
フィルターおよびフィルターエレメントは、本明細書中で説明したフィルター材から従来の方法、技術および装置を使用して作製することが可能である。
いくつかのフィルターエレメントは、フィルター材0.1g当たり17.5cm/sの気流速度で約40mmAQ超の圧力降下を示してもよい。またこれらのフィルターエレメントは、タバコの主流煙の粒状物に対してフィルター材0.1グラム当たり約15%未満のろ過効率を示してもよい。
1つの実施態様ではCAトウおよびPLAを含むフィルター材は、フィルターエレメントまたはフィルターにおいて唯一のフィルター材であってもよい。
別の実施態様ではCAトウとPLAとを含むフィルターエレメントは、大きなフィルターの一部であってもよい。言い換えればフィルターエレメントは、複合または複数の部材からなるフィルターの一部であってもよい。複合フィルターのフィルターエレメントは、各フィルターエレメントの端部が次の端部に当接して互いの長手方向に配置されてもよい。複合フィルターは、2つ、3つ、4つまたはそれ以上の異なるまたは個別のセクションを有してもよい。
複合または複数の部材からなるフィルターは、1つ以上の本発明のフィルターエレメントを含んでもよい。複合フィルターに2つ以上の本発明によるフィルターエレメントがある場合、好適にはこれらフィルターエレメントは、長手方向において隣同士にまたは別のフィルターエレメントによって離されるように配置してもよい。
フィルターエレメントを複合フィルターに使用する場合、複合フィルターの1つ以上の他のセクションは、クレープ、縮れさせたまたはギャザー紙などの生分解性フィルター材を含んでもよい。1つ以上の他のセクションは、選択的に吸着剤または風味剤などの1種類以上の添加剤を含んでもよい。
さらにこれとは別に複合フィルターは、粒状材を含むキャビティーを形成するセクションを含んでもよい。
さらにフィルタープラグセクションの圧力降下および/または機械的ろ過効率は、必要とされる特定の製品設計に要求されるような所望の喫煙機構およびろ過特性を得るために選択することが可能である。複合フィルター構造においてフィルター材プラグ/セクションの圧力降下は、変えてもよい。
フィルターエレメントの一部および/または上記フィルターエレメントを含む複合フィルターは、触媒を含んでもよい。有利には触媒は、煙の蒸気相中の一酸化炭素(CO)を二酸化炭素(CO)に変換するのを促進する。触媒は一酸化炭素に対して高度に選択的であるとさらに好ましい。好ましくは触媒は、遷移金属酸化物、シリカ、アルミナ、ゼオライト、含浸カーボン、例えば金属が含浸したカーボンからなる群の内の1つであってもよい。
いくつかの実施態様ではフィルターのタバコロッド端部は、吸着剤および/または触媒を含むキャビティーを含んでもよく、またはこれとは別に吸着剤および/または触媒が分散した煙ろ過材を含んでもよい。吸着剤は、煙の蒸気相の少なくとも一部を保持することができると有利である。
喫煙品
本発明の喫煙品は、本発明の第1の態様によるフィルター材を含む。フィルター材は、喫煙可能な充填材(例えばタバコ)を含むロッドに取り付けられた本発明によるフィルターエレメントまたはフィルターの形体で存在してもよい。喫煙品は紙巻きタバコであってもよい。
本明細書中で使用する「喫煙品」なる用語は、タバコ、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコまたはタバコ代替え品をベースにしているかに関係なく紙巻きタバコ、シガーおよびシガリロおよび発熱するが燃焼しない製品などの喫煙可能な製品を含む。
従って喫煙品は、セルロースアセテートおよびPLAを約75:25〜約95:5、約75:25〜約90:10、約75:25〜約85:15、または約80:20の重量比で含むフィルター材を含んでもよい。
セルロースアセテートは、トウの形状であってもよい。PLAは、繊維状、繊維性のトウの形状および/または一枚以上の不織シート材の形状であってもよい。
フィルターエレメントおよび/またはこのフィルターエレメントを含むフィルターは、喫煙品を形成するために従来のオーバーラップチッピング紙によって喫煙可能な充填材の包装されたロッドに取り付けてもよい。オーバーラップチッピング紙は、換気または非換気オーバーラップ紙であってもよい。
喫煙可能な充填材は、タバコ材またはタバコ代替え材であってもよい。好ましくは喫煙材は、タバコ材である。好適にはタバコ材は、葉柄、葉身およびタバコくずの1つ以上を含む。タバコ材は、次の種類、ヴァージニアまたは熱硬化タバコ、バーレータバコ、オリエンタルタバコ、再生タバコの1つ以上を含んでもよい。いくつかの実施態様では喫煙材は、タバコ材ブレンドを含む。例えば喫煙材は、ヴァージニアタバコを10〜80%、バーレータバコを10〜60%、オリエンタルタバコを0〜20%、再生タバコを0〜20%および膨張タバコを0〜30%含んでもよい。
いくつかの実施態様では本発明によるフィルター材および/または本発明によるフィルターまたはフィルターエレメントを含喫煙品の喫煙材は、刻みタバコを含むまたは刻みタバコからなり、その一部は、膨張タバコであってもよい。喫煙材は、再生タバコまたはタバコ代替え材を含んでもよい。
実施例
不織PLA、不織PLAとセルロースアセテート(CA)トウの組み合わせのフィルター処理および種々のフィルター異形物の煙の化学的性質および3種類のフィルター可塑剤の使用を調査、例示するためにいくつかの実験を行った。
不織PLAは、紡糸結合処理で作製した。シートの坪量は、30gsmであり、厚さは180μmであった。
1.フィルターの製造
不織PLAを不織PLAのみの場合、紙フィルター処理を使用してフィルターロッドに変換し、フィルターが不織PLAおよびCAのブレンドから製せられる場合、複合材フィルター(CMF)フィルター処理で変換した。
表1は不織PLAから製造した長さ132mmのフィルターロッド(可塑剤を含まない)の特性を示す。
Figure 2014526269
図10はシート幅に応じた圧力降下(PD)の変化を示す。フィルターロッドの長さは、132mmである。図11は圧力降下とロッド重量の相関を示している。フィルターロッドの長さは132mmである。「補正圧力降下」は、初期フィルター円周が24.30mmから僅かに異なる場合に24.30mmの円周として圧力降下を算出したことを意味する。
結果は圧力降下とフィルターロッドの重量との間に直線関係があることを示している。不織PLAの性能曲線(図11)とCAトウの性能曲線(図示せず)を比較すると、圧力降下が同じ場合、フィルターロッドの重量は、不織PLAの方が重くなる。従来のCAトウから製造したフィルターロッドの重量(132mm)は、807mgである。
異なる可塑剤を使用して作成したフィルターロッド(長さ132mm)の特性を表2にまとめた(TA=トリアセチン、PEG=ポリ(エチレングリコール)およびTEC=クエン酸トリエチル)。フィルターロッドを幅が250mmの不織PLAウェブから製造した。硬度についての結果は、使用した添加剤のいずれもバインダーとして機能しないことを示している。フィルターロッド硬度は使用した添加剤の量が多くなるほど小さくなる(表2参照)。
Figure 2014526269
不織PLAおよびCAトウを組み合わせることによって製せられたフィルター(長さ132mm)の特性を表3にまとめた。複合材料フィルター(CMF)処理を利用してフィルターを作成した。可塑剤にはトリアセチン(TA)を使用した。
Figure 2014526269
2.紙巻きタバコの製造
表1〜3に記載のフィルターを使用して大きな処理上の問題無く紙巻きタバコを作製した。従来のCAトウをCA対照として使用した。
3.煙の化学的性質
3.1. ろ過効率
新しいフィルターおよび対照フィルターのろ過効率を評価するために紙巻きタバコを換気領域が塞がれた状態でISO法で喫煙した。表4に異なる圧力降下のPLAフィルター(添加剤を含まない)を有する紙巻きタバコおよびCA対照の煙収量への圧力降下の影響をまとめた。
Figure 2014526269
表5は従来のCA対照と比較した異なる添加剤を含むPLAフィルターを有する紙巻きタバコの煙収量を示している。添加剤としてはトリアセチン(TA)、ポリ(エチレングリコール)(PEG)およびクエン酸トリエチル(TEC)を使用した。
Figure 2014526269
図12は異なる圧力降下におけるPLAフィルター(可塑剤を含まない)のろ過効率の結果を示している。結果はNFDPMに関してPLAフィルターは、PDが約71mm WGのときにCA対照と同じようなろ過効率であることを示している。
図13は、異なる添加剤が含まれる場合のろ過効率を従来のCAを対照として使用して示している。その結果は、添加剤の性質はNFDPMろ過効率にあまり影響を与えないことを示している。水ろ過効率は、PEGおよびTECの場合、TAに較べて著しく影響を受ける。これらの添加剤の存在がPLAの親水性に影響を与えるということで説明できる。使用した添加剤は、ニコチンのろ過効率に対して何ら効果を示さない。
複合材料フィルター(CMF)処理を使用して製造した場合のフィルター煙収量およびろ過効率を表6にまとめ、図14に示した。フィルター組成は、CA/PLA(w/w)の割合として示している。その結果は、NFDPMろ過効率はフィルター組成(CA/PLA)が47/53である場合に高くなり、組成(CA/PLA)が75/25である場合にさらに高くなることを示している。しかしながら、なお、CMFフィルターの圧力降下とフィルター重量(表3)は、CA対照(132mmのフィルターロッドで420mm WG、810mg)に較べて高い。(フィルター特性は表3に記載している。)
Figure 2014526269
3.2 ろ過選択性
種々のフィルターのろ過選択性を評価するために紙巻きタバコを換気孔が塞いだ状態でISO法で喫煙し、ホフマン検体を全ての紙巻きタバコに対して同じ条件で測定した。フェノール系化合物のみをこの実験で考慮した。
表7は、フェノール系化合物収量に対するPLAフィルターの種々の添加剤の効果をまとめている。(フィルター特性については表2に示している。)
Figure 2014526269
図15は選択されたフェノール類のろ過に対する添加剤の効果を示し、不織PLAだけからなるフィルターを対照として使用する。それらの結果は、タールに対して標準化され、CA対照との違いの割合として表している。これらの結果は、添加剤を含まないPLAフィルターに較べてクレゾール類およびフェノール特にTECを使用した場合にフェノールが減少していることを示している。PLAフィルターは、カテコール、ヒドロキノンおよびレゾルシノールに対して特定の選択性を有し、CA対照と比較して違いはないようである。これらの化合物は粒状相に見られ、これは粒状相ろ過理論と一致する。
CMFの場合、これらの結果はCAとPLAをブレンドすることによって、そのブレンドは、100%PLAフィルターと比較してろ過選択性を高めることを示し、フェノール選択性について最も良い結果は、75/25のCA/PLA組成を有するフィルターで得られた。表8は100%PLAおよび従来のCA対照と比較した際の複合材料フィルター(CMF)使用した場合のフェノール類送出量を示している。フィルター組成をCA/PLA(w/w)割合として表している。(フィルター特性については表3に示している)
Figure 2014526269
図16はろ過選択性に対するフィルター組成の効果を示している。結果はタールに対して標準化されており、CA対照との違いを割合で表している。CA対照は基準値として使用されている。
上述したとおり不織PLAは、紙フィルター処理を使用して紙巻きタバコフィルターに加工することが可能であり、また不織PLAおよびCAトウの組み合わせでフィルター材を形成することができる。
能力曲線は異なる圧力降下を有する広い範囲のフィルターを材料の幅に応じて作成可能であることを示している。不織PLAから製せられたフィルターは、同じ圧力降下を有するCAトウから作製されたものより重量がある。添加剤TA、PEGおよびTECは、フィルターの不織PLAを硬くするバインダーとして機能しない。しかしながら、TA、PEG、TECは、フェノール類に対するろ過選択性を高めるためにPLAフィルターに添加剤として使用可能である。
CAトウと不織PLAを組み合わせたものは、PLAフィルターに較べてフィルターの硬度の増加およびフェノール類の選択的ろ過性の向上などのいくつかの利点がある。
誤解をさけるために本明細書中で述べた本発明のいずれの特徴も他の特徴と組み合わせて使用してもよく、特に1つの請求項のいずれかの特徴を別の請求項の他のあらゆる特徴と組み合わせて使用してもよいことを確認している。
上述の実施態様は、風味、添加剤、放出、成分、および/またはそのようなものに関連する規制等の適用法令および/または規制法(これらは一例であってこれらに限定されない)を順守するように構成されている。
以下の特許請求の範囲内に含まれる多くの他の変更例および変形例は当業者には自明である。

Claims (11)

  1. セルロースアセテートとポリラクチドを約95:5〜約75:25の重量比で含むフィルター材。
  2. セルロースアセテートトウとポリラクチドが約80:20の重量比で存在することを特徴とする請求項1に記載のフィルター材。
  3. 前記セルロースアセテートは、セルロースアセテートトウを含むことを特徴とする請求項1または2に記載のフィルター材。
  4. 前記ポリラクチドは、繊維性ポリラクチドトウを含むことを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載のフィルター材。
  5. 前記ポリラクチドは、1つ以上の不織ポリラクチドシートを含むことを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載のフィルター材。
  6. 前記セルロースアセテートトウは、可塑剤を含むことを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項に記載のフィルター。
  7. 前記ポリラクチドは、可塑剤を含むことを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項に記載のフィルター材。
  8. 前記可塑剤は、トリアセチン、クエン酸トリエチル、ポリエチレングリコールからなる群から選択されることを特徴とする請求項6または7に記載のフィルター材。
  9. フィルター材に含まれる前記可塑剤の量は、フィルター材の重量で0〜20%であることを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項に記載のフィルター材。
  10. 請求項1乃至9いずれか1項に記載のフィルター材を含む喫煙品用フィルターまたはフィルターエレメント。
  11. 請求項1乃至9いずれか1項に記載のフィルター材または請求項10に記載のフィルターまたはフィルターエレメントを含む喫煙品。
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