JP2014524274A - 組織内部成長材料でライニング加工されたカニューレおよびその使用方法 - Google Patents

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Abstract

ポンプ(50)と患者(14)の循環系との間で流体を移動させるためのカニューレ(92)。カニューレ(92)は、近位部分(98)と遠位部分(100)との間の中間部分(96)と、近位部分(98)と遠位部分(100)との間で延在する管腔(102)と、を有するライナ(94)を含む。ライナ(94)の少なくとも中間部分(96)は、内皮細胞の成長をサポートするための組織内部成長材料から構成される。ジャケット(110)が、ライナ(94)の少なくとも一部を囲む。

Description

本発明は、概してカニューレに関し、より詳細には循環支援システムのポンプと共に使用するためのカニューレに関する。
ヒトの心臓は、血管網の全体にわたって血液をポンプ送りすることを担う筋肉である。静脈は、血液を心臓に向けて運ぶ管であり、動脈は、血液を心臓から運び出す。ヒトの心臓は、2つの心房腔と2つの心室腔とから構成される。心房腔は、体から血液を受け取り、より大きな筋肉壁を含む心室腔が、心臓から血液をポンプ送りする。中隔が、心臓の左側と右側を分離している。
体全体にわたって血液で満たすため、またはポンプ送りするための心臓の能力が損なわれる何らかの構造的または機能的な心疾患を生じる病状である、特にうっ血性心不全(一般に、心臓病と呼ばれる)を有する患者のために、様々な装置および方法が、血液循環における心臓を支援するために利用されてきた。これらの装置は、一般に、皮下のポンプポケット内に存在し得るポンプと、ポンプを流体的に血管網に取り付けるカニューレとを含む。1つのカニューレは、酸素化された血液を心臓の左側からポンプへと送るために使用され、別のカニューレは、その血液をポンプから動脈網に導くために使用される。
植込み可能なポンプを用いて心臓を支援することにより得られる利益にもかかわらず、血管内にカニューレが存在することによる問題が生じる場合がある。血管網の動脈および静脈は、最も外側の層から内側に向けてそれぞれ、外膜、中膜、および内膜という3つの層を含む特定の解剖学的構造を有している。内皮細胞とタンパク質エラスチンの組合せを含む内膜は、いくつかの機能を実施する生物学的バリアを生成する。1つの本質的な機能は、凝固に抗し、かつ滑らかな血流を促進する滑らかな内側表面を維持することである。内皮細胞は、血圧調節および凝固などのプロセスを助ける様々な調節化合物を分泌する。従来のカニューレが血管内に配置されたとき、カニューレを構成するポリマーもしくはウレタンが、あるいはカニューレそれ自体の単なる存在が、内膜の内皮細胞を物理的にかつ/または化学的に混乱させ、また血栓形成促進環境を誘発するおそれがある。血栓形成物は、支援装置の植込み可能なポンプの中に流されてポンプの故障を生じさせ、あるいは脳卒中または腎梗塞を含む血栓性事象を誘発するおそれがある。したがって、血栓性事象の発生を低減するために、血管の自然な生物学的構造および枠組みを模倣する環境をカニューレ内に生成することは利益があるはずである。
米国特許出願第11/627,444号明細書(米国特許出願公開第2007/0197854号明細書) 米国特許出願第11/846,839号明細書(米国特許出願公開第2008/0076959号明細書) 米国特許出願第12/392,623号明細書(米国特許出願公開第2009/0182188号明細書) 米国特許出願第12/256,911号明細書(米国特許出願公開第2009/0112050号明細書) 米国特許出願第12/829,425号明細書 米国特許出願第13/025,757号明細書
例示的な一実施形態では、本発明は、ポンプと患者の循環系との間で流体を移動させるためのカニューレを対象とする。カニューレは、近位部分と遠位部分の間の中間部分と、近位部分と遠位部分との間で延在する管腔と、を有するライナを含む。ライナの少なくとも中間部分は、内皮細胞の成長をサポートするための組織内部成長材料から構成される。ジャケットが、ライナの少なくとも一部を囲む。
別の例示的な実施形態では、本発明は、ポンプと患者の循環系との間で流体を移動させるためのカニューレを対象とする。カニューレは、近位部分と遠位部分との間の中間部分と、近位部分と遠位部分との間で延在する管腔と、を有するライナを含む。ライナの少なくとも中間部分は、内皮細胞の成長をサポートするための組織内部成長材料から構成される。カニューレの長さ方向に沿ったよじれに抗するために、補強構造体が、中間部分の少なくとも一部を囲む。ジャケットが、補強構造体およびライナの少なくとも一部を囲む。
別の例示的な実施形態によれば、本発明は、患者の心臓とポンプとの間で流体を移動させるための流入カニューレを対象とする。流入カニューレは、近位部分と遠位部分との間の中間部分と、近位部分と遠位部分との間で延在する管腔と、を有するライナを含む。ライナの少なくとも中間部分は、内皮細胞の成長をサポートするための組織内部成長材料から構成される。心臓の壁に流入カニューレを固定するために、先端部が、流入カニューレの遠位部分に結合される。流入カニューレのハブが、流入カニューレの近位部分に結合され、また流入カニューレをポンプに固定する。
さらに別の例示的な実施形態によれば、本発明は、ポンプと患者の循環系の動脈構造との間で流体を移動させるための流出カニューレを対象とする。流出カニューレは、近位部分と遠位部分との間の中間部分と、近位部分と遠位部分との間で延在する管腔と、を有するライナを含む。ライナの少なくとも中間部分は、内皮細胞の成長をサポートするための組織内部成長材料から構成される。ハブは流出カニューレをポンプに固定するため、流出カニューレの近位部分に結合される。流出カニューレの遠位端は、動脈構造に結合されるように構成されている。
本発明の別の例示的な実施形態によるカニューレ送達システムが説明される。カニューレ送達システムは、送達シースおよび拡張器を含む。送達シースは、近位端および遠位端を有する本体と、その間で延在する管腔と、を有する。本体の遠位端は、2つの状態、すなわち、小さな直径を有する第1の状態と、大きな直径を有する第2の状態と、を有するバルーン拡張可能セクションを含む。第2の状態では、バルーン拡張可能セクションは、カニューレを受け入れ、それに対して移動するように構成されている。拡張器は、送達シースのバルーン拡張可能セクション内に位置決めされた、遠位に位置決めする膨張部材を有する。遠位に位置する膨張部材を膨張させることにより、バルーン拡張可能セクションは、その第1の状態からその第2の状態へと拡張される。
本発明の別の例示的な実施形態は、カニューレを経皮的に組織の中に挿入する方法を対象とする。方法は、送達シースを組織の穿刺部を通して送るステップを含む。送達シースは、近位端および遠位端を有する本体と、その間で延在する管腔と、を有する。本体の遠位端は、第1の潰れた状態にあるバルーン拡張可能セクションを含む。バルーン拡張可能セクション内に位置決めされる膨張部材が膨張して、バルーン拡張可能セクションを第1の潰れた状態から、第2の拡張した状態へと拡張させる。こうすることにより、組織中の穿刺部が拡張される。膨張部材は収縮して送達シースから後退し、したがって、カニューレを、送達シースの管腔の中へと導き、さらに管腔を通ってバルーン拡張可能セクションへと導くことができる。送達シースは、拡張された穿刺部を通して延在するカニューレに対して後退する。
別の例示的な実施形態では、本発明は、可撓性のあるカニューレ本体、先端部、固定具、および多孔性のポリマー構造体を含むカニューレ組立体を対象とする。この先端部は、可撓性のあるカニューレ本体の遠位部分に結合され、また固定具は先端部に結合される。固定具は、収縮状態から拡張状態へと展開するように構成されている。拡張状態では、固定具は、心臓組織の少なくとも1つの側部に係合して、少なくとも1方向にカニューレが移動しないようにする。多孔性のポリマー構造体は、固定具に隣接する先端部の外側表面に結合され、組織の内部成長を促進するように構成されている。
本発明の別の実施形態によれば、カニューレが説明される。カニューレは、ポリマー材料からそれぞれが構成されるライナおよびジャケットを含む。中間層は、ライナとジャケットの間に存在し、多孔性材料から構成される。
心臓が断面で示された循環支援システムの概略図である。 心臓が断面で示された循環支援システムの代替的な位置の概略図である。 部分的に断面で示されたカニューレの例示的な一実施形態の側面図である。 部分的に断面で示された循環支援システムと共に使用する流入カニューレの例示的な一実施形態の側面図である。 断面で示された流入カニューレの別の実施形態の断片化した拡大図である。 送達シース、拡張器、およびガイドワイヤを含む、カニューレ送達システムの例示的な実施形態の分解した側面図である。 潰れた状態で示された図4Aのカニューレ送達システムの組み立てられた側面図である。 組織壁を横断して、図4Bの組み立てられたカニューレ送達システムを前進させる例示的な方法の拡大された側面図である。 組織壁を横断して、図4Bの組み立てられたカニューレ送達システムを前進させる例示的な方法の拡大された側面図である。 組織壁を横断して、図4Bの組み立てられたカニューレ送達システムを前進させる例示的な方法の拡大された側面図である。 組織壁を通って位置決めされた送達シースを通して流入カニューレを前進させる例示的な方法の拡大された断面図である。 先端部をその遠位端に結合させた流入カニューレの別の実施形態の断面図である。 先端部をその遠位端に結合させた流入カニューレのさらに別の実施形態の断面図である。 部分的に断面で示した、循環支援システムと共に使用する流出カニューレの例示的な一実施形態の側面図である。 部分的に断面で示した、循環支援システムと共に使用する流出カニューレの代替的な実施形態の断面図である。 断面で示した本発明の別の実施形態によるカニューレの断面図である。 断面で示した本発明の別の実施形態によるさらに別のカニューレの断面図である。 断面で示した本発明の別の実施形態によるカニューレの断面図である。 断面で示した本発明の別の実施形態によるカニューレの断面図である。
図1は、植え込まれた循環支援システム10を示している。例示のために、右心房16、左心房18、右心室20、および左心室22を有する患者14の心臓12を含む特定の解剖学的構造が示されている。左右の鎖骨下静脈24、26、および左右の頸静脈28,30からの血液は、上大静脈32を通って右心房16に入るが、体の下側部分からの血液は、下大静脈34を通って右心房16に入る。血液は、右心房16から、右心室20、肺(図示せず)へとポンプ送りされて酸素化される。肺から戻った血液は、肺静脈36を介して左心房18に入り、次いで、左心室22へとポンプ送りされる。左心室22を出た血液は、大動脈38に入り、左鎖骨下動脈40、左総頸動脈42、ならびに右鎖骨下動脈46および右総頸動脈48を含む腕頭動脈44の中に流入する。
植え込まれた循環支援システム10に関して、2つのカニューレが、血管網とポンプ50の間で延在しており、ポンプ50は、半径方向に、かつ/または軸方向に駆動できる任意の植込み可能な、または体外のポンプとすることができる。しかし、他の実施形態では、他のタイプのポンプを使用することができ、本明細書に参照によりその全体が組み込まれる、特許文献1に記載されたものなどのポンプを含みうることが、当業者であれば認識されよう。
ケーブル52は、ポンプ50から腹部の位置へと経皮的に延在することができ、その位置から、ケーブル52は患者14の外に出て、電源(図示せず)に連結される。適切な電源は、ケーブル52を介してポンプ50に電力を送る任意の万能型の電源とすることができ、またこれだけに限らないが、再充電可能なバッテリパックを含むことができる。
図示のように、医師は、植込み可能なポンプ50を少なくとも皮下的に、また任意選択で筋下的に、静脈アクセス部位56の近くに位置するポンプポケット54内に位置決めすることができるが、あるいは代替的に、ポンプ50を外部に維持することもできる。
第1の流入カニューレ58は、左心房18内の先端部60から、心房内中隔62を横断して、ここでは右鎖骨下静脈26にあるように示された静脈アクセス部位56へと経皮的に延在する。流入カニューレ58は、静脈アクセス部位56を通って、ポンプ50の入力ポート64へと延在する。図示されていないが、流入カニューレ58は、代替的に、心臓12の左側または右側に外科的に連結され(例えば、左心房18または右心房16に外科的に結合される)、胸腔を通してポンプ50へと延在することができるが、その方法は、本明細書にその開示の全体が組み込まれる、特許文献2に概して述べられている。先端部60は、特許文献3、および特許文献4で述べられたものを含む様々な形状を有することができ、その開示の全体をまた、参照により本明細書に組み込む。いずれにしても、例示的な先端部60は、第1および第2の展開可能な固定具66、68を含み、それぞれが、先端部60を心房内中隔62に固定するための複数のストラット70、72それぞれを含む。
先端部60の固定具66、68のストラット70、72は、超弾性材料のシートからの構造体を化学的にエッチングし、形成工程中に生成された粗い縁部を除くために、エッチングされた構造体を電解研磨し、次いで、超弾性状態へと構造体を加熱することにより構成することができる。超弾性状態にあるため、固定具66、68は、折り畳まれた位置(図3の第2の固定具68を参照のこと)から、先端部60から半径方向に延在した展開位置(図3の第1の固定具66を参照のこと)へと展開することができる。固定具66、68ごとに4つのストラット70、72が示されているが、任意の数のストラットを使用できることが容易に理解されよう。
いくつかの実施形態では、具体的には示されていないが、ストラット70、72は、先端部60が血管構造の中に挿入されたとき、複数のストラット70、72だけであるよりも、血管構造の組織に係合するためにより大きな表面を提供する多孔性のポリマー構造の内部に封入する(encapsulated)ことができる。さらに、多孔性のポリマー構造は、組織の内部成長を可能にし、その場合、血管構造の壁からの組織は、多孔性のポリマー構造内で成長し、かつ埋め込まれて、より大きな構造的安定性と、密封能力を提供することができる。第1および第2の固定具66、68のさらなる詳細は、米国特許出願第12/256,911号に見出すことができる。
第2の流出カニューレ74は、本明細書では、ポンプ50の出力ポート76から、ここでは右鎖骨下動脈46で示されている動脈アクセス部位78へと延在する。流出カニューレ74は、その開示を全体的に参照により本明細書に組み込む特許文献5で教示されるものなど、1つまたは複数の縫合糸80、または1つまたは複数の吻合コネクタ(図示せず)により、動脈アクセス部位78に固定することができる。
代替的には、医師は、別の実施形態に従って、かつ先端部82が心臓12の心尖84を通り、左心室22の中に延在するように、流入カニューレ58を外科的に位置決めすることができる。先端部82は、特許文献6でより詳細に述べられており、その開示を全体的に参照により本明細書に組み込む。先端部は、遠位先端端部88から近位方向に延在する1つまたは複数の開口部86を含む。開口部86は、遠位先端端部88が、左心室22内からの組織で妨げられた場合であっても、血液が、左心室22から流入カニューレ58の管腔90(図3)の中に流入できるようにする。先端部82のこの特定の実施形態を含めることは必須ではなく、それに代えて、心尖84を通して挿入するのに適した他の先端部で置き換えることも可能である。流出カニューレ74は、ポンプ50から、例えば、上行大動脈38内など、動脈アクセス部位78´へとポンプ50から延在することができる。図示されていないが、他の構成もまた、個々の必要性に応じて、かつ患者14の特有の解剖学的構造に適合させるために使用することができる。
図1および図1Aの循環支援システム10と共に、知られた従来のカニューレを使用することは、血栓形成促進環境を誘発するおそれがある。したがって、流入カニューレ58、または流出カニューレ74、あるいはその両方は、血管の自然な生物学的構造および枠組みを模倣する方法で構成することができる。したがって、図2を次に参照すると、このような1つの生体適合性のあるカニューレ92構造が、より詳細に述べられている。
生体適合性のあるカニューレ92は、近位部分98と遠位部分100の間に中間部分96を有し、管腔102がそれを通って延在するライナ94を含む。いくつかの実施形態では、ライナ94の部分96、98、100は、生体適合性のあるカニューレ92の全体長さに延在する一体構造として構成される。代替的には、ライナ94の長さの大部分、すなわち、中間部分96は、組織内部成長材料から構成されるが、近位部分98および遠位部分100は、以下で述べるように他の材料を含む。組織内部成長材料は、発泡ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)、織られたポリエステル繊維管(例えば、DACRONブランドのポリエステル繊維など)、ベロア、または内皮細胞が接着される足場を作り、かつ以下でより詳細に述べる方法で、カニューレ92内に生体安定環境を生成する同様の材料など、多孔性のポリマー材料とすることができる。代替的に、近位部分98および遠位部分100が、ポリマー材料から構成されて、中間部分96の各端部に付加される。近位部分98および遠位部分100に対する適切なポリマー材料は、カニューレ92を、ポンプ50(図1)に、または遠位に位置決めされるカニューレ先端部60(図1)に連結できる、ポリウレタンまたはシリコーンなどのエラストマー材料を含むことができる。
ライナ94の1つまたは複数の部分は、所望のレベルの可撓性を提供しながら、カニューレ92の潰れまたはよじれに抗するための補強構造体104に囲まれることができるが、補強構造体104は、概して、近位部分98および遠位部分100にまで延在することはなく、したがって、これらの部分は、必要に応じて先端部60(図1)またはポンプ50(図1)まで延在して、それに取り付けるために可撓性を有する、すなわち、半径方向に拡張可能な状態に留まることができる。補強構造体104は、ステンレス鋼、クロムコバルト、またはニッケルチタンなどの金属材料から、あるいは剛性のあるポリマー材料からコイル106(図示されている)、または編組み108(図6A)として構成することができる。
ライナ94および補強構造体104は、ポリマー材料から構成できるジャケット110で覆われている。熱溶融工程を用いて、ライナ94は、ジャケット110のポリマー材料に接合され、補強構造体104を内部に封入する(encapsulates)。いくつかの実施形態では、ライナ94の外側表面は、溶解型のポリウレタンまたはシリコーンの薄い層で被覆することができる。この低粘性コーティングは、ジャケット110のポリマー材料を、ライナ94の多孔性のポリマー材料の構造へと導くのを容易にする。ウレタンベースの構造物の場合、ライナ94とジャケット110の間の接合は、溶融工程により行われ、シリコーンベースの構造物の場合、ライナ94とジャケット110の間の接合は、構造物の硬化サイクル中の架橋工程により行われる。ジャケット110の近位端は、カニューレ92のポンプ50(図1)への結合に適合させるための必要性に応じて構成することができる。これは、ハブを形成するフレア状に広がった、または拡張されたセクションを含むことができ、図3および図5Aを参照して以下でより詳細に述べる。
ライナ94が、一体構造として構成される実施形態では、ジャケット110は、ライナ94の組織内部成長材料に直接接合されることが理解されよう。
図3は、図1の流入カニューレ58を示しているが、それは、本発明の1つまたは複数の実施形態と一貫性のある方法で構成されている。図示のように、ライナ112は、組織内部成長材料の一体構造として構成される。ライナ112の中間部分114は、補強構造体116(コイル118として示されている)を含むが、近位部分120および遠位部分122は、補強構造体116を含まない。想像線で示すように、流入カニューレ58はまた、ライナ112と、存在する場合、補強構造体116および/またはジャケット126との間で中間部分114に沿って少なくとも部分的に延在する1つまたは複数の長手方向の強化部124を含むことができる。長手方向の強化部124は、補強構造体116に加えて、流入カニューレ58の長さにわたり良好な長手方向の制御を提供する。例えば、ナイロンまたはポリプロピレンなどの非吸収性縫合糸材料を含む任意の半可撓性の、または可撓性の材料を、長手方向の強化部124を構成するために使用することができるが、金属材料、合金、および/または他の材料もまた、使用することができる。
図3で示すように、先端部60は、研磨したチタン、または他の適切な材料から構成することができ、かつ流体の乱れ、および血栓形成の危険を低減する設計を有することができる。先端部設計はまた、流入カニューレ58のライナ112の遠位部分122に先端部60を結合することを容易にすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、先端部60の近位端は、流入カニューレ58から先端部60が意図せずに外れることのないように1つまたは複数の逆とげ部128を含むことができる。先端部60はさらに、または代替的に、知られた方法で硬化されるUV接着剤132(図5A)により封入された(encapsulated)縫合糸結束部(suture tie)130(図5A)により流入カニューレ58に結合され、かつ/または固定されうる。縫合糸結束部130は、流入カニューレ58を先端部60に固く締め付け、かつ固定するように機能することができる。さらに他の実施形態では、先端部60は、さらに、または代替的に、カニューレ58を先端部60上に圧着または緊縮するように動作可能なバンド134(図5B)により流入カニューレ58へと固定することができる。任意選択で、バンド134(図5B)は、これだけに限らないが、白金−イリジウム、ステンレス鋼、タングステン、またはチタンなど、放射線不透過性材料を含む、外科医が先端部60の位置を遠隔的に判定できるようにする材料から構成することができる。このような遠隔の視覚化は、実時間のX線透視法、または超音波検査法など、任意の知られた方法で達成することができる。バンド134(図5B)は、本明細書で述べる実施形態のいずれとも一貫性のある、組織内部成長材料から構成されたカバー136でさらに覆われる、または封入され(encapsulated)うる。
流入カニューレ58の近位端は、ポンプ50(図1)の流入ポート64(図1)に結合されるように構成されたハブ138を形成するように拡張することができる。
組織内部成長材料を備える流入カニューレの構造は、管腔90を通って流れる血液から、内皮細胞が付着することを可能にする。内皮細胞が付着すると、有糸分裂(mitosis)を受け、かつ増殖して、組織内部成長材料から構成されたライナ112の長さを覆うことができる。内皮細胞の成長は、血管の自然な環境をより正確に再現する生体安定層を生成する。生体安定層を用いると、血栓形成促進環境の内皮生成を誘発することになる乱れが低減される。したがって、血栓形成が低減され、次いで、ポンプの故障の発生が減少する。
図3Aは、流入カニューレ58の代替的な実施形態を示す。より具体的には、組織内部成長材料から構成された外側層139が、ジャケット126の外側表面に追加されている。組織内部成長材料は、発泡ePTFE、織られたポリエステル繊維管(例えば、DACRONブランドのポリエステル繊維など)、ベロア、または細胞が付着する足場を生成する同様の材料など、多孔性のポリマー材料とすることができる。外側層139は、流入カニューレ58の少なくとも中間部分114の範囲で延在するが、必要に応じて、遠位部分122および近位部分120にも及ぶことも可能である。流入カニューレ58が、例えば、図1で示すように血管網内に存在するとき、また特に血流が、流入カニューレ58に起因して停滞する可能性のある血管網内に存在するとき、この外側層139を含めることは有用である。流入カニューレ58が、図1で示すように、右鎖骨下静脈26(図1)および上大静脈32(図1)を通って延在するので、流入カニューレ58は、静脈壁の内側表面に、特に壁の湾曲部に沿って接触する傾向がありうる。流入カニューレ58が静脈壁に接触するこれらの領域は、血栓形成を導く可能性のある、低下した血流、すなわち、停滞を生じることになる。流入カニューレ58に、外側層139として組織内部成長材料を含めることにより、血管環境を再現し、普通であれば、血栓形成促進環境を生成することになる乱れを低減する生体安定環境が生成される。外側層139が、ここでは流入カニューレと共に示されているが、必要に応じて、外側層139を、流出カニューレ74(図1)の1つまたは複数の部分に含みうることが容易に理解されよう。
流入カニューレ58は、特許文献2に述べられたものなどの外科的な方法で、または特許文献4で述べられたものなどの経皮的な方法で、送達することができる。経皮的な送達は、図4Aで示された送達システム140により進めることができる。送達システム140は、本明細書では、単一壁構造として示されているが、3つの薄い層の壁として構成できる本体144を有する送達シース142を含む。外側層は、ポリウレタン、ナイロン−11、ナイロン−12、またはPEBAXから構成することができ、内側層は、ePTFE、ウレタン、またはヒドロゲルコーティングされたナイロンから作られたライナとすることができ、また中間層は、ステンレス鋼線、ニチノール、またはポリエーテルエーテルケトン(PEEK)繊維などの編組みされた材料から構成して、送達シース142に構造的な安定性を提供することができる。内側層または内側ライナは、押し出されてマンドレル上に配置することができ、中間層および外側層は、それぞれ、内側層の上に形成される、またはその他の形で配置される。ポリウレタンは、次いで、全体の組立体の上に配置され、安定させるために熱収縮で管を包む。代替的には、送達シース142は、リフロー工程によりラミネートすることができる。いくつかの例では、超弾性コイル(図示せず)を、送達シース142の剛性を高めるために、送達シース142の周りに含めることができる。代替的には、金属の編組み(図示せず)を送達シース142の周りに含めることもできる。送達シース142が血管網内を移動するとき摩擦を低減するために、ポリマー層が、超弾性コイル(図示せず)を囲むことができる。
送達シース142の遠位端は、バルーン拡張可能セクション146を含むことができ、それは、2つの状態、すなわち、第1の非拡張状態(図4Bで示す)、および第2の拡張状態(図4Aで示す)を有する多層構成とすることができる。多層構造は、可撓性の、または容易に膨張するPEBAXブランドのポリマーもしくはポリウレタンなどの低いデュロメータ硬度材料から形成することができるが、あるいはバルーン拡張可能セクション146に対して、膨張に対してより抵抗性のあるナイロンまたはポリエチレンテレフタレート(PET)などの高いデュロメータ硬度材料から形成することができる。代替的な構成として、バルーン拡張可能セクション146は、ePTFE、DACRONブランドのポリエステル繊維、またはベロアなどの多孔性のポリマー材料を用いて構成することができ、内側層および外側層は、バルーン拡張可能構造体148を層の間に挟み込む。バルーン拡張可能構造体148は、覆われたステント状の構造と同様の方法で、内側層と外側ジャケットの間に存在することができ、またそれは、金属合金(例えば、ステンレス鋼、またはクロムコバルトCrCo)などの変形可能な材料から、または剛性のあるポリマーから構成することができ、それにより、流入カニューレ58(図1)の挿入中に組織の跳ね返りに起因する送達シース142の潰れを阻止するようにする。1つの適切なバルーン拡張可能構造体148は、バルーン拡張可能ステントの構造と同様な方法で、ハイポ管から機械加工することができる。近位の支持構造体が使用される場合、バルーン拡張可能構造体148の近位セクションは、超弾性コイル(図示せず)の遠位端に結合することができる。
ハブ150が、接着、溶接、または他の手段により送達シース142の近位端に取り付けられる。ハブ150は、フラッシュ弁156へと延在する導管154を有する側部ポート152を含むことができる。具体的に示されていないが、ハブ150は、体液の逆流を防ぐための任意の適切な止血用シールを含むことができ、本明細書で示される構造に限定されるべきではない。
バルーン器具として具体的に示された拡張器158は、ハブ150を通してバルーン拡張可能セクション146へと送達シース142の管腔の中にバックロードされるが、拡張器158の拡張可能部分162は、収縮した状態にある。拡張器158は、任意の市販のバルーンカテーテルとすることができ、概して、カテーテル本体160と、本明細書ではバルーン164として具体的に示された拡張可能遠位部分162とを含む。いくつかの実施形態では、バルーン164の長さは、送達シース142のバルーン拡張可能部分146の長さと実質的に同様のものとなり、したがって、バルーン164は、一度膨張させる必要があるだけであるが、バルーン拡張可能セクション146の長さが、バルーン164の長さを超える他の実施形態では、バルーン拡張可能セクション146の全体長さが完全に拡張されたことを保証するために、複数回の膨張/収縮を行うことが必要になりうる。さらに、バルーン164の拡張した直径が、バルーン拡張可能セクション146の所望の拡張した直径に実質的に一致したとき、バルーン164の完全な膨張が、バルーン拡張可能セクション146の所望の直径になるはずであるが、バルーン164の部分的な膨張が、バルーン拡張可能セクション146の所望の拡張した直径より大きい直径を有する実施形態もまた、許容できることが理解されよう。
カテーテル本体160、および近位に位置決めするハブ166(例えば、「Y」字形のハブ)は、1つの管または管腔が、ガイドワイヤ168を受け入れ、他の管または管腔が、バルーン164の膨張/収縮を容易にするように、マルチ管腔の管または複数の管を含むことができる。いくつかの実施形態では、図示されていないが、ガイドワイヤ168に代えて、またはそれに加えて、針(例えば、中隔横断針)を使用することができる。したがって、針は、ガイドワイヤ168を受け入れるように構成されたハブを含むことができる。
ガイドワイヤ168を含む組み立てられた送達システム140が、図4Bで示されており、拡張器158が、送達シース142の管腔およびバルーン拡張可能セクション146を貫通して延在している。バルーン拡張可能セクション146は、その拡張されていない、または潰れた状態にある間、典型的には、圧着(crimping)によりバルーン164上に押し付けられている。
送達システム140の使用は、図1も参照して図4C〜図4Eで示すように、ガイドワイヤ168を、流入カニューレ58を植え込むための外科手術部位へと前進させることにより進めることができる。例示された特定の実施形態では、ガイドワイヤ168は、右鎖骨下静脈26における静脈アクセス部位56を通して挿入され、上大静脈32を通り、右心房16の中に前進することができる。右心房16から、ガイドワイヤ168は、心房内中隔62を穿刺し、左心房18の容積部内に入ることができる。図示されていないが、手技はまた、前に述べた中隔横断針により進むこともできるが、それは、次いで、ガイドワイヤ168と交換されることが容易に理解されよう。
拡張器158を備える送達シース142は、次いで、ガイドワイヤ168の上を進み、心房内中隔62の右心房側へと前進することができる。送達シース142のバルーン拡張可能セクション146、およびバルーン164は、共に潰れており、したがって小さな外形を有しているので、送達システム140は、ガイドワイヤ168の上を進み、心房内中隔62における穿刺部を通り、左心房18の中へと前進することができる。バルーン拡張可能セクション146のテーパの付いた形状は、穿刺部を拡張し、かつ心房内中隔62を通して送達シース142を挿入し易くする。心房内中隔62に対して送達システム140を位置決めすることは、拡張器158(図4Eを参照のこと)上に配置され、かつ放射線不透過性材料から構成されて上記のように視覚化された1つまたは複数のマーカバンド170の位置を生体内(in vivo)で特定することにより容易に行うことができる。
図4Dで示すように、送達シース142が心房内中隔62を通して挿入された状態で、拡張器158のバルーン164を、知られた方法で膨張させることができ、送達シース142のバルーン拡張可能セクション146の内側表面に対してバルーン164を拡張させる。バルーン拡張可能セクション146もまた拡張し、それにより、穿刺部をさらに拡大させることができる。
図4Eは、1つまたは複数の膨張/収縮ステップにより、バルーン拡張可能セクション146の完全な拡張を確実に行った後の、バルーン164の収縮および後退を示している。バルーン拡張可能セクション146は、その完全に拡張した状態を保持し、流入カニューレ58を通過させる間に組織が跳ね返らないようにする。
図4Fは、流入カニューレ58を示しており、それは、送達シース142の管腔を通して心房内中隔62へと前進する。先端部60の固定具66、68の展開は、特許文献4に詳細に述べられている方法で進めることができる。簡単にいうと、先端部60を備える流入カニューレ58は、送達シース142のバルーン拡張可能セクション146を越えて、左心房18の容積部の中に前進し、したがって、送達シース142で抑えられていない第1の固定具66が展開されて、半径方向外側に広がる。流入カニューレ58を備える送達シース142は後退して、第1の固定具66が、左心房18内で心房内中隔62に隣接して存在するようになる。流入カニューレ58の位置を維持しながら、送達シース142は、次いで、さらに後退し、それにより、第2の固定具68が心房内中隔62の右心房側に展開されて、先端部60は心房内中隔62の長さにわたり、かつ固定具66、68が、図1で示すように心房内中隔62の反対側に存在するようになる。
図5Aおよび図5Bでより詳細に示す流入カニューレ58は、バンド172などの組織内部成長部材を含む。バンド172は、先端部60の外側表面の一部だけを覆っているが、他の形態の組織内部成長部材をそれに代えて使用することができ、また先端部60の外側表面全体を覆うこともできる。バンド172は環状のものであり、第1の固定具66と第2の固定具68の間の円周表面に沿って存在する。バンド172は、組織の内部成長を促進するための、本明細書で論じる材料の任意のものなど、任意の適切な材料から形成することができる。いくつかの実施形態では、バンド172を収容するために、第1の固定具66と第2の固定具68の間の距離を増加させることは有益でありうる。先端部60が、心房内中隔62(図1)に固定された後、中隔62(図1)の組織は、バンド172を構成する材料の中に少なくとも部分的に成長して入り、先端部60を中隔62(図1)にさらに固定することができる。さらに他の実施形態では、バンド172を構成する材料は、外科手術部位において、心房内中隔62(図1)を構成する組織の治癒を促進する材料を備えるコーティングを含むことができるが、あるいはその材料を注入することもできる。コーティングは、組織の内部成長をさらに促進するために、血栓形成促進コーティング、またはリン酸カルシウム(Ca(PO)のコーティングを含むことができる。
次に図6Aを参照すると、本発明の1つまたは複数の実施形態と一貫性のある方法で構成された、図1の流出カニューレ74がより詳細に述べられている。流出カニューレ74のライナ176は、一体構造で示されているが、これは必ずしも必要なことではない。ライナ176の中間部分178は、よじれに抗するための補強構造体180として編組み108を含むが、代替的に、コイル106(図2)または他の適切な構造を使用することもできる。さらに、図示のように、補強構造体180は、これらの部分の可撓性を維持するために、近位部分182および遠位部分184にわたり延在していないが、これは必ず必要なものであると見なすべきではない。
ライナ176の遠位部分184は、ジャケット186を越えて遠位方向に延在しており、より厚い壁の材料から構成され、したがって、遠位部分184におけるライナ176の外径は、ジャケット186における流出カニューレ74の外径と実質的に同様であり、かつ突出しセクション188を形成する。このようにして、突出しセクション188は、右鎖骨下動脈46(図1)として本明細書で示された動脈構造と吻合連結を生成するために使用することができるが、突出しセクション188は、必ずしも必要ではないこと、固定具を備えた先端部、縫合糸、または他の手段を、流出カニューレ74を動脈構造に取り付けるために使用できることが当業者であれば理解されよう。
流出カニューレ74の近位端を拡張させて、ポンプ50(図1)の流出ポート76(図1)に結合するように構成されたハブ190を形成することができる。
組織内部成長材料を備えた流出カニューレ構造により、流出カニューレ74の管腔192を通って流れる血液から内皮細胞が付着できるようになる。さらに、内皮細胞が付着し、有糸分裂を受け、増殖して組織内部成長材料から構成されたライナ176の長さを覆った後、血管の自然な環境をより正確に再現する生体安定層が生成される。生体安定層を用いると、血栓形成促進環境の内皮生成を誘発することになる乱れが低減される。したがって、血栓形成を低減して、流出カニューレが誘発する血栓性事象、すなわち、腎梗塞および/または脳卒中の発生を減少させることにつながる。
図6Bは、テーパの付いた直径を含むライナ196を有する流出カニューレ194の代替の実施形態を示しており、ライナ196の近位部分198が、ライナ196の遠位部分200の第2の直径D2の管腔よりも概して大きな第1の直径D1の管腔を有する。この構成は、ポンプ50(図1)に取り付けるためにより大きな直径が必要であり、血管においてはより小さな直径が望ましい場合に、特に有益である。本明細書で示すように、より小さな直径の遠位部分200は、上記で述べた構造と同様の突出しセクション202として構成される。本実施形態で示すように、突出しセクション202は、ジャケット204における流出カニューレ194の外径と一致するように構成する必要はなく、それに代えて、流出カニューレ194の長さにわたってテーパの付いた直径を維持することができる。
テーパの付いたカニューレ194は、約6mmから約10mmの範囲のD1と、約3mmから約7mmの範囲のD2とを有することができる。さらに、流出カニューレ194は、流出カニューレ194の全体長にわたり延在するテーパを含むものとして本明細書で示されているが、例えば、中間部分206と遠位部分200の間でだけ延在するテーパなど、他の構成を使用することもできる。
上記で述べたように、流出カニューレ194は、ライナ196の少なくとも中間部分206にわたる、コイルとして示された補強構造体210を含むことができる。流出カニューレ194の近位端はまた、ハブ212を形成するように拡張することができる。
次に図1に戻ると、カニューレ58、74が一旦位置決めされ、かつポンプ50に結合されると、心臓12が血管網を通して患者の血液をポンプ送りすることを支援するために、循環支援システム10を使用することができる。患者14の心拍出量に応じて、血流の一部は、酸素化された血液が、左心房18から左心室22の中に、さらに大動脈38へと移動する自然の態様で進むことになる。大動脈38から、血液は、左鎖骨下動脈40、左総頸動脈42、および腕頭動脈44の中へと移動する。血流の別の部分は、流入カニューレ58に入り、流入カニューレ58の管腔90(図3)を通ってポンプ50へと移動することにより、人工的な経路に沿って進むことになる。ポンプ50から、血液は、流出カニューレ74を通って、ここでは右鎖骨下動脈46である特定の動脈構造に流れる。
本発明の他の実施形態による他のカニューレが、図7〜図10で示されている。図7では、カニューレ220は、上記で述べたような組織内部成長材料から構成されたライナ222を含む。ライナ222は、第1の外径d1を有する中間部分224と、第2の外径d2をそれぞれが有する遠位部分226および近位部分228とを含み、d2はd1よりも大きい。図示のように、外側表面は、d2からd1へとテーパを付けることができる。より小さな外径d1は、補強構造体230(コイルとして示されているが、代替的には、編組みまたは他の構造とすることができる)が存在するチャネルを提供する。中間のポリマー層232は、補強構造体230の上に適用され、中間部分224における外径d1を遠位部分226および近位部分228における直径d2とほぼ同様であるように増加させるのに十分な厚さを有する。中間のポリマー層232は、ウレタンもしくはシリコーン、または他の同様の材料など、熱可塑性材料、または熱硬化性材料から構成することができる。
ライナ222および中間のポリマー層232は、ジャケット234で覆われており、ジャケット234は、前に述べたように構成され、かつ適用することができる。別の実施形態では、ジャケット234は、ライナ222および中間のポリマー層232の上に配置される押出管とすることができる。さらに他の実施形態では、ジャケット234は、浸漬工程により形成することができる。すなわち、カニューレ220を、乾燥時には、カニューレ220上にポリマーの層を形成する希釈したポリマー溶液の中に浸漬することができる。ポリマー溶液の例示的な材料は、例えば、ポリウレタンペレット、またはシリコーンエマルジョンを含むことができる。
図8で示すカニューレ240は、図7のカニューレ220と同様のものである。しかし、図8では、ライナ242の外径は、中間部分244におけるd1から、近位部分246および遠位部分248の両方における第3の直径d3へと拡大している。第3の直径d3は、d1よりも大きく、本実施形態では、d3は、カニューレ240の外径に等しい。外径は、d1とd3の間で傾斜して、またはテーパが付けられて示されているが、これは必須ではない。さらに、近位部分246および遠位部分248のより大きな外径d3は、補強構造体250、中間のポリマー層252、およびジャケット254が層化された中間部分244におけるチャネルを画定する。層化は、中間部分244におけるカニューレ240の外径を、d3とほぼ同様であるように増加させるのに十分である。最終的なカニューレ構造は、管腔256に沿って、かつカニューレ240の少なくとも近位の外側端部258および遠位の外側端部260に沿って延在する組織内部成長材料を含む。構造は、カニューレ240の内側および外側の両方で細胞成長を可能にして、生体安定層の形成をサポートし、かつ血管の自然な環境を再現することができる。
図9を次に参照すると、本発明のさらに他の実施形態によるカニューレ266が説明される。カニューレ266は、図2の流入カニューレ92と同様の方法で構成される。具体的には、カニューレ266は、一体構成を有しており、かつ近位部分270、中間部分272、および遠位部分274の間で実質的に一様な内径を備えたライナ268を含む。補強構造体276は、ライナ268の少なくとも中間部分272を囲んでいる。ライナ268および補強構造体276は共に、図2のジャケット110と同様に構成することのできる第1のポリマー層278により封入されている(encapsulated)。カニューレ266は、第1のポリマー層278の上に適用され、かつライナ268の少なくとも中間部分272にわたって延在する組織内部成長層280をさらに含む。代替的に、組織内部成長層280は、図3Aの外側層139で説明したものなど、カニューレ266の全体長さに延在することができる
第1のポリマー層278から組織内部成長層280が剥離するのを阻止するために、第2のポリマー層282を、近位部分270および遠位部分274に適用することができる。例えば、第2のポリマー層282は、組織内部成長層280の近位端から、例えば、カニューレ266の近位端284まで近位方向に延在し、かつ組織内部成長層280の近位端288を捕捉する第1の部分283を含むことができる。第2のポリマー層282の第2の部分285は、組織内部成長層280の遠位端290から、例えば、カニューレ266の遠位端286まで遠位方向に延在し、かつ組織内部成長層280の遠位端290を捕捉する。必須ではないが、第1および第2のポリマー層278、282は、同じ材料で構成することができる。
やはり、その内径に沿って、かつその外径の少なくとも一部に沿って生体安定環境を生成するように構成されたカニューレ266が得られる。
組織内部成長層構成を組み込むカニューレの予期しない1つの利点は、カニューレの伸長特性が制限されることである。より具体的には、いくつかの従来のカニューレの操作中に、カニューレが、不注意で医師により伸ばされるおそれがあり、その結果、引き裂くことなどにより、カニューレに対して損傷を与えることになる。引裂きはまた、挿入中に送達シースに対して、またはカニューレの再捕捉かつ/または取外し中に展開装置に対して、カニューレを操作している間に生じる可能性もある。カニューレを伸長させることはまた、医師が経皮的にカニューレを操作するときに感じるものと、医師がX線透視法または超音波検査法で観察したものとの間の1:1の比を低下させる。医師が、経皮的な手技を正確に、かつ安全に行うためには、動きと視覚化の間の直接相関が必要である。したがって、あらゆるカニューレが、生体安定表面を必要とするわけではないが、概して、経皮的手技のためのカニューレは、制限された伸長特性から利益が得られるはずである。
このような1つのカニューレ294が、図10で示され、かつ内側ポリマー層298と外側ポリマー層300の間に取り込まれた多孔性のポリマー層296を含む。多孔性のポリマー層296を構成する材料は、前に述べた組織内部成長材料と同様のものとすることができ、またポリマー層298、300は、ポリマーのジャケット材料に関して前に述べた材料から構成することができる。編組み、コイル、または他の構造を含む補強構造体302を、多孔性のポリマー層296と、ここでは前者で示されているだけであるが、内側ポリマー層298もしくは外側ポリマー層300のいずれかとの間に、必要に応じて含めることができる。カニューレ294は、内径または外径のいずれにおいても組織成長をサポートしていないが、組織内部成長材料を含めることは、伸長特性を制限し、かつ1:1のレスポンスを容易にする。
本発明は、様々な好ましい実施形態を説明することにより示されており、またこれらの諸実施形態が何らかの細部にわたって説明されているが、添付の特許請求の範囲をこのような細部に制限すること、または何らかの意味で限定することは、本出願人の意図するものではない。当業者であれば、さらなる利点および変更形態が容易に明らかとなろう。本発明の様々な特徴は、ユーザの必要性および好みに応じて、単独で、または任意の組合せで使用することができる。本明細書は、現在知られている本発明を実践する好ましい方法と併せた本発明の説明である。しかし、本発明それ自体は、添付の特許請求の範囲によってのみ定義されるべきである。
10 循環支援システム
12 心臓
14 患者
16 右心房
18 左心房
20 右心室
22 左心室
24 左鎖骨下静脈
26 右鎖骨下静脈
28 左頸静脈
30 右頸静脈
32 上大静脈
34 下大静脈
36 肺静脈
38 大動脈
40 左鎖骨下動脈
42 左総頸動脈
44 腕頭動脈
46 右鎖骨下動脈
48 右総頸動脈
50 植込み可能なポンプ
52 ケーブル
54 ポンプポケット
56 静脈アクセス部位
58 流入カニューレ
60 カニューレ先端部
62 心房内中隔
64 流入ポート
66 第1の展開可能な固定具
68 第2の展開可能な固定具
70 ストラット
72 ストラット
74 第2の流出カニューレ
76 出力ポート、流出ポート
78 動脈アクセス部位
78´ 動脈アクセス部位
80 縫合糸
82 先端部
84 心尖
86 開口部
88 遠位先端端部
90 管腔
92 生体適合性のあるカニューレ
94 ライナ
96 中間部分
98 近位部分
100 遠位部分
102 管腔
104 補強構造体
106 コイル
108 編組み
110 ジャケット
112 ライナ
114 中間部分
116 補強構造体
118 コイル
120 近位部分
122 遠位部分
124 長手方向の強化部
126 ジャケット
128 逆とげ部
130 縫合糸結束部
132 UV接着剤
134 バンド
136 カバー
138 ハブ
139 外側層
140 送達システム
142 送達シース
144 本体
146 バルーン拡張可能セクション
148 バルーン拡張可能構造体
150 ハブ
152 側部ポート
154 導管
156 フラッシュ弁
158 拡張器
160 カテーテル本体
162 拡張可能遠位部分
164 バルーン
166 ハブ
168 ガイドワイヤ
170 マーカバンド
172 バンド
176 ライナ
178 中間部分
180 補強構造体
182 近位部分
184 遠位部分
186 ジャケット
188 突出しセクション
190 ハブ
192 管腔
194 流出カニューレ
196 ライナ
198 近位部分
200 遠位部分
202 突出しセクション
204 ジャケット
206 中間部分
210 補強構造体
212 ハブ
220 カニューレ
222 ライナ
224 中間部分
226 遠位部分
228 近位部分
230 補強構造体
232 中間のポリマー層
234 ジャケット
240 カニューレ
242 ライナ
244 中間部分
246 近位部分
248 遠位部分
250 補強構造体
252 中間のポリマー層
254 ジャケット
256 管腔
258 近位の外側端部
260 遠位の外側端部
266 カニューレ
268 ライナ
270 近位部分
272 中間部分
274 遠位部分
276 補強構造体
278 第1のポリマー層
280 組織内部成長層
282 第2のポリマー層
283 第1の部分
284 近位端
285 第2の部分
286 遠位端
288 近位端
290 遠位端
294 カニューレ
296 多孔性のポリマー層
298 内側ポリマー層
300 外側ポリマー層
302 補強構造体
D1 第1の直径
D2 第2の直径
d1 第1の直径
d2 第2の直径
d3 第3の直径

Claims (13)

  1. 近位端および遠位端を有し、ポンプと患者の循環系との間で流体を移動させるように構成されたカニューレであって、
    近位部分と遠位部分との間の中間部分、および前記近位部分と前記遠位部分との間で延在する管腔を備えるライナであり、少なくとも前記中間部分が、内皮細胞の成長をサポートするための組織内部成長材料から構成され、前記近位部分が、前記ポンプに連結されるように構成され、かつ前記遠位部分が、前記循環系に連結されるように構成されている、ライナと、
    前記ライナの少なくとも一部を囲むジャケットと、
    前記ジャケットの少なくとも一部を囲む外側層であり、前記組織内部成長材料から構成され、近位端および遠位端を有する、外側層と、
    前記外側層の前記近位端から前記カニューレの前記近位端に向けて延在する第1の部分、および前記外側層の前記遠位端から前記カニューレの前記遠位端に向けて延在する第2の部分を有するポリマー層と、
    を備えるカニューレ。
  2. 前記ポリマー層の前記第1の部分および前記第2の部分がそれぞれ、前記外側層の前記近位端および前記遠位端を封入する、請求項1に記載のカニューレ。
  3. ポンプと患者の循環系との間で流体を移動させるためのカニューレであって、
    近位部分と遠位部分との間の中間部分、および前記近位部分と前記遠位部分との間で延在する管腔を備えるライナであり、少なくとも前記中間部分が、内皮細胞の成長をサポートするための組織内部成長材料から構成され、前記近位部分が、ポンプに連結されるように構成され、かつ前記遠位部分が、前記循環系に連結されるように構成されている、ライナと、
    前記ライナの少なくとも一部を囲むジャケットと、
    を備え、前記遠位部分および前記近位部分が、組織内部成長材料から構成され、かつ前記ライナの前記遠位部分および前記近位部分が、前記ライナの前記中間部分の外径より大きい外径を有する、カニューレ。
  4. 前記ライナの前記中間部分を囲む補強構造体と、
    前記補強構造体、および前記ライナの前記中間部分を囲むポリマー層と、
    をさらに備える、請求項3に記載のカニューレ。
  5. 前記ジャケットが、前記ポリマー層を囲む、請求項4に記載のカニューレ。
  6. 前記ジャケットが、前記ライナの前記近位部分および前記遠位部分をさらに囲む、請求項5に記載のカニューレ。
  7. 近位端および遠位端を有し、ポンプと患者の循環系との間で流体を移動させるように構成されたカニューレであって、
    近位部分と遠位部分との間の中間部分、および前記近位部分と前記遠位部分との間で延在する管腔を備えるライナであり、少なくとも前記中間部分が、内皮細胞の成長をサポートするための組織内部成長材料から構成され、前記近位部分が、前記ポンプに連結されるように構成され、かつ前記遠位部分が、前記循環系に連結されるように構成されている、ライナと、
    前記カニューレの長さ方向に沿ったよじれに抗するために、前記ライナの前記中間部分の少なくとも一部を囲む補強構造体と、
    前記補強構造体、および前記ライナの少なくとも一部を囲むジャケットと、
    前記ジャケットの少なくとも一部を囲む外側層であり、前記組織内部成長材料から構成される、外側層と、
    前記外側層の近位端から前記カニューレの前記近位端に向けて延在する第1の部分、および前記外側層の遠位端から前記カニューレの前記遠位端に向けて延在する第2の部分を有するポリマー層と、
    を備えるカニューレ。
  8. 前記ポリマー層の前記第1の部分および前記第2の部分がそれぞれ、前記外側層の近位端および遠位端を封入する、請求項7に記載のカニューレ。
  9. 前記遠位部分および前記近位部分が、前記組織内部成長材料から構成され、前記ライナの前記遠位部分および前記近位部分が、前記ライナの前記中間部分の外径より大きい外径を有する、請求項7に記載のカニューレ。
  10. 前記補強構造体が、前記中間部分の前記外径を囲んでおり、前記カニューレが、
    前記補強構造体および前記中間部分を囲むポリマー層をさらに備え、前記ジャケットが前記ポリマー層を囲む、請求項9に記載のカニューレ。
  11. ポンプと患者の循環系との間で流体を移動させるためのカニューレであって、
    ポリマー材料から構成されたライナと、
    ポリマー材料から構成されたジャケットと、
    前記ライナと前記ジャケットの間にあり、多孔性材料から構成される中間層と、
    を備えるカニューレ。
  12. 前記多孔性材料が、発泡ポリテトラフルオロエチレン、多孔性のポリマー材料、織られたポリエステル材料、またはベロアである、請求項11に記載のカニューレ。
  13. 前記カニューレの長さ方向に沿ったよじれに抗するために、前記ライナの中間部分の少なくとも一部を囲む補強構造体をさらに備える、請求項11に記載のカニューレ。
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