JP2014516872A - 音響チャネル付きタイヤ - Google Patents

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Abstract

本発明は、タイヤであって、タイヤ周りに実質的に円周方向均等に分布して配置されたせいぜい30本のチャネル(23A,23B)を有するタイヤに関する。各チャネル(23A,23B)は、所定の摩耗しきい値(SA1,SB1)を超えると、チャネルが次の条件、即ち、A)チャネル(23A,23B)が好ましくは軸方向にタイヤ(10)のトレッドパターン要素(16)中に且つ/或いは円周方向溝中に通じるという条件、及びB)チャネル(23A,23B)がタイヤ(10)の外側に半径方向に開口していて、タイヤ(10)と路面との接触パッチの一部をなすと路面に係合することができる少なくとも2つの隆起部(34A)によって画定された開口部(36A)を有し、隆起部(34A)を互いに隔てる円周方向距離(LcA)は、2mm以上、好ましくは4mm以上であるという条件を満たし、所定の摩耗しきい値(SA1,SB1)前ではチャネルが条件A,Bのうちの少なくとも一方を満たすことはないように配置されている。

Description

本発明は、音響摩耗インジケータを備えたタイヤに関する。本発明は、特に、任意形式の車両、乗用車又は重量物運搬車両用のタイヤに関するが、これには限定されない。
タイヤが路面に沿って次第に走行しているとき、路面と接触状態にあるそのトレッドは、摩擦により摩耗状態になる。明白な安全上の理由で、タイヤのトレッド摩耗が顕著になり、そしてその性能、特に濡れた路面に対するそのグリップに悪影響を及ぼす恐れを生じさせる前にタイヤを交換することが重要である。
仏国特許第2,937,902号明細書は、音響キャビティ又は空洞から成る均等に分布して配置された音響摩耗インジケータを有するタイヤを開示している。各キャビティは、一部がタイヤの溝の底部内に配置された2つのリブによって画定されている。各キャビティは、タイヤが路面と接触関係をなす接触パッチを各キャビティが通過しているときに各キャビティが一時的に空気を取り込むように路面により実質的に気密状態に閉鎖されるよう構成されている。接触パッチ内におけるタイヤの変形の影響を受けて、キャビティ内に取り込まれたこの空気が圧縮され、次にかかる空気は、キャビティが接触パッチを出る際に急膨張し、したがって、キャビティが開く。空気のこの膨張により、タイヤが或る特定のしきい値を超えて摩耗したときにのみ特有のノイズが生じる。かくして、運転手は、自分のタイヤの表面の状態の定期的な目視検査を定期的にわざわざ実施しない場合であっても、運転中、特有のノイズを検出すると、運転手には過度のタイヤ摩耗が知らされる。
しかしながら、音響キャビティは、リブが溝内に配置されているので、かかる音響キャビティを備えてないタイヤと比較して、タイヤの性能、特に水を除去する溝の能力及びかくしてグリップの観点で性能を損なう場合があり、これは、主として、種々のキャビティを画定するために用いられるリブの数が多いからである。タイヤの摩耗状態が進めば進むほど、この水除去性能が損なわれる度合いがそれだけ一層高くなる。
さらに、タイヤ及びそのモールドの設計は、特に種々のキャビティを画定するために用いられるリブの数が多いので複雑である。何が起こるかと言えば、インジケータがトレッドパターン要素、例えば2つのリブによって画定されたキャビティ中に開口する開放切れ目と同じ位置のところに位置している場合、キャビティは、予想されるノイズを放出することがない。と言うのは、キャビティは、空気を取り込むようには閉じられず、したがって、摩耗を検出することができないからである。さらに、リブがモールドの特定のゾーン、例えば、2つのセグメント相互間の継ぎ目と同一の位置のところに存在している場合、リブを成形するために用いられるモールド要素は、モールドの開閉の回数が多いので機械的に弱められる。加うるに、インジケータの均等な分布状態が観察される場合、摩耗インジケータの全てがトレッドパターン及びモールド要素とのこれらの相互作用面での制約条件を満たすタイヤを経験的に設計することは、不可能ではないまでも困難になる。
仏国特許第2,937,902号明細書
本発明の注目すべき目的は、タイヤの性能及び設計に対する影響が殆どない音響摩耗インジケータを備えたタイヤを提供することにある。
この目的のため、本発明の一要旨は、タイヤであって、タイヤ周りに実質的に円周方向均等に分布して配置されたせいぜい30本のチャネルを有し、各チャネルは、
a)所定の摩耗しきい値を超えると、このチャネルが次の条件、即ち、
‐A:チャネルが好ましくは軸方向にタイヤのトレッドパターン要素中に且つ/或いは円周方向溝中に開口するという条件、及び、
‐B:チャネルがタイヤの半径方向外側に開口していて、タイヤが路面と接触関係をなす接触パッチを通過しているときに路面に接触することができる少なくとも2つのエッジコーナによって画定された口部を有し、エッジコーナを互いに隔てる円周方向距離は、値D以上であり、値Dは、2mm以上、好ましくは4mm以上であるという条件を満たし、
b)所定の摩耗しきい値に達する前に、チャネルが条件A,Bのうちの少なくとも一方を満たすことはないように配置されていることを特徴とするタイヤにある。換言すると、所定のしきい値よりも高い摩耗しきい値が存在し、所定のしきい値とこの高いしきい値との間では、タイヤは、条件A,Bを満たすようになっている。加うるに、所定のしきい値と同じほどは高くない摩耗しきい値が存在し、同じほど高くはないこのしきい値と所定のしきい値との間では、タイヤは、条件A,Bのうちの少なくとも一方しか満たさないようになっている。
かかるチャネルは、タイヤが路面と接触関係をなす接触パッチを通過する際に、かかるチャネルは、タイヤ摩耗しきい値にいったん達すると、タイヤが走行しているときに特有のノイズを発する。本発明者は、このノイズが相乗効果を有する少なくとも3つの別々の物理的現象によって生じるという仮説を唱えている。
一方、摩耗しきい値にいったん達すると、ノイズは、路面に対する各エッジコーナの衝突によって生じる。これとは対照的に、円周方向距離がタイヤのタイプに応じて、値Dよりも小さく、例えば2mmに等しく、2.5mmに等しく、3mmに等しく又はそれどころか4mmに等しい場合、エッジコーナは、ゴムの弾性のために、タイヤが路面と接触関係をなす接触パッチをエッジコーナが通過しているときに互いに接触する。すると、口部が閉じられるので、生じる衝突ノイズは、極めて弱く、検出して利用することが困難である。
他方、摩耗しきい値にいったん達すると、チャネルは、これが接触パッチを通過しているときに路面によって覆われる。このように覆われると、チャネルは、管を形成し、この管は、タイヤが路面に沿って走行しているときに管のエッジを形成するエッジコーナの上述の衝突によって生じる振動により共鳴を起こす。したがって、この共鳴により、中心がチャネルの長さに依存する共鳴振動数(走行速度とはほぼ独立した特性)に中心をもつが、振幅がそれ自体タイヤの摩耗の関数として変化する管の断面積の関数として変化する振動数範囲によって特徴付けられた共鳴ノイズが生じる。
最後に、チャネルにより生じるノイズは、タイヤトレッドパターンの網状組織との音響結合によって増幅される。というのは、チャネルは、トレッドパターン要素中に開口しているからである。トレッドパターン要素という用語は、隆起要素、例えばゴムのブロックとは対照的に、トレッド中に空所、例えば切れ目、溝又はサイプを生じさせる要素である。
2つのエッジコーナを互いに隔てる円周方向距離という表現は、チャネルの辿る経路に沿う2つのエッジコーナ相互間の平均距離を意味している。かくして、エッジコーナがチャネルの延びる経路に沿って互いに実質的に平行である場合、円周方向距離は、タイヤの円周方向において2つのエッジコーナを互いに隔てる距離である。エッジコーナがチャネルの辿る経路に沿って互いに平行ではない場合、2つのエッジコーナを互いに隔てる円周方向距離は、チャネルの延びる経路に沿って、タイヤの円周方向において2つのエッジコーナを互いに隔てる距離の平均値である。
本発明では、各摩耗インジケータが、タイヤが路面と接触状態をなす接触パッチをこの摩耗インジケータが通過する際に大気に対して閉じられたキャビティを形成するチャネル(2つの突出部ではない)から成っている状態では、インジケータにより生じる性能の潜在的低下がかなり減少し、又はタイヤの排水能力が向上する。
さらに、チャネルの数が少ないので、タイヤ及びそのモールドは、設計も又簡単になる。と言うのは、各インジケータが閉鎖キャビティを形成しないので、他のトレッドパターン要素又はモールド要素との相互作用を回避する必要がなくなるからである。
運転手が定期的に自分のタイヤの表面状態をわざわざ目視検査しない場合であっても、走行中、特有のノイズが検出されると、摩耗しきい値のクロッシング(crossing)、即ち、摩耗しきい値を超えたことが運転手に知らされることになろう。
さらに、チャネルは、タイヤのトレッド周りに円周方向均等に分布して配置されているので、摩耗しきい値を超えた後に放出されるノイズは、聞いてすぐ分かる周波数特性を有する。具体的に説明すると、摩耗しきい値をいったん超えると放出されるノイズのスペクトル分析は、周波数ドメインの範囲内において、寄生ノイズの全て、例えばタイヤのロードノイズ、風、エンジンノイズ又は関連のドライブトレーンノイズから容易に識別できるディラックのくし(Dirac comb)を示す。本発明のタイヤの摩耗を検出するために国際出願PCT/FR2010/052584号明細書に記載されているような方法を利用することが可能である。変形例として、他の方法を使用することができる。
好ましくは、処理ユニットに接続された1つ又は2つ以上の検出マイクロホンが用いられ、これら検出マイクロホンは、ノイズを走行ノイズ、風、エンジンノイズ又は関連のドライブトレーンノイズから区別して運転手に運転手のタイヤが摩耗していることを知らせることができる。
「円周方向均等に分布して配置されたチャネル」という表現は、これらチャネルが円周方向に整列しているかどうかを問わず、各チャネルがこれに隣接した2つのチャネルから実質的に同一の角度距離を置いて位置することを意味している。換言すると、均等に分布して配置されたチャネルは、1つのチャネルから次のチャネルに関して同一の角度的離隔距離を有する。
好ましくは、エッジコーナを互いに隔てる円周方向距離は、30mm以下である。
或る特定の円周方向距離を超えると、タイヤは、十分な剛性を保証するにはトレッドパターンの高さ位置が高すぎる。
有利には、乗用車型の車両用のタイヤの場合、エッジコーナを互いに隔てる円周方向距離は、12〜16mm(両端の値を含む)である。重量物運搬型の車両用のタイヤの場合、エッジコーナを互いに隔てる円周方向距離は、4〜8mm(両端の値を含む)である。
かかる円周方向距離により、十分大きなノイズを発生させると同時にタイヤ性能に対してチャネルの及ぼす影響を最小限に抑えることが可能である。
好ましくは、各チャネルは、円周方向溝中に軸方向に開口する。
より好ましくは、タイヤが2本の円周方向溝を有する場合、各チャネルは、好ましくは軸方向に2本の溝中に開口する。
チャネルが溝中に開口しているので、生じるノイズは、トレッド中のどこか他の場所に配置されたチャネルと比較して増幅される。生じるノイズは、チャネルに形成される管の共鳴と溝により形成される管の共鳴の音響結合現象によって増幅される。
有利には、各チャネルは、溝中に軸方向に開口した2つの口部を有し、これら2つの口部は、実質的に軸方向に互いに整列している。
好ましくは、各チャネルは、実質的に直線状であり且つタイヤの軸方向に平行な経路に沿って延びる。
エッジコーナが長ければ長いほど、しかも円周方向に対してエッジコーナが垂直であれば垂直であるほど、衝突ノイズの音響強度がそれだけ一層高くなる。かくして、各チャネルが実質的に直線状であり且つタイヤの軸方向に平行な経路に沿って延びる場合、各エッジコーナの全ては、同時に、タイヤが路面と接触関係をなす接触パッチを各チャネルが通過する際に路面に同時に当たり、これにより、衝突ノイズの音量を増大させることができる。
タイヤのオプションとしての特徴によれば、しきい値を超えると、各チャネル及びトレッドパターン要素は、タイヤが路面と接触関係をなす接触パッチをチャネルが通過しているときに大気に向かって開口する空間を画定する。
かくして、管の共鳴ノイズは、タイヤトレッドパターンの網状組織全体に広がることができる。
オプションとして、タイヤは、代表的には、重量物運搬型の車両用のタイヤの場合、2〜12本(両端の値を含む)のチャネルを有し、代表的には乗用車型の車両用のタイヤの場合、2〜8本(両端の値を含む)のチャネルを有する。
一実施形態では、各チャネルは、タイヤが新品であるとき、タイヤのゴムの塊によってタイヤの半径方向外側に向かって閉じられる。
別の実施形態では、各チャネルは、タイヤが新品であるとき、タイヤの半径方向外側に向かって開口する。
好ましくは、各チャネルは、第1の半径方向部分及び第2の半径方向部分を有し、第1及び第2の半径方向部分は、第2の半径方向部分のタイヤの外部に向かう半径方向延長部として第1の半径方向部分が存在するよう配置されると共に、
‐チャネルと見なされる第1の半径方向部分が条件Bを満たし、
‐チャネルと見なされる第2の半径方向部分が条件Bを満たさないようなものである。
好ましくは、第2の半径方向部分についてエッジコーナを互いに隔てる円周方向距離は、0.8D未満であり、非常に好ましくは、0.6D未満である。代表的には、この距離は、2mm未満、1.8mm未満、好ましくは1.5mm未満である。
好ましくは、同一の摩耗レベルに対応していて且つ互いに円周方向に向かい合った第1の半径方向部分の任意の2つの箇所相互間の円周方向距離は、D以上であり、好ましくは4mm以上である。換言すると、エッジコーナ相互間のこの距離は、有利には、平均距離だけでなく、任意の局所距離に及ぶ。
好ましくは、同一の摩耗レベルに対応していて且つ互いに円周方向に向かい合った第2の半径方向部分の任意の2つの箇所相互間の円周方向距離は、D未満であり、好ましくは2mm未満である。換言すると、エッジコーナ相互間のこの距離は、有利には、平均距離でなく、任意の局所距離に及ぶ。
有利には、各半径方向部分は、半径方向平面内に、断面が軸方向に実質的に一定である長方形の形を有する。
有利には、各チャネルは、しきい値よりも一層進んだ摩耗しきい値を超えると、このチャネルがせいぜい条件A,Bのうちの1つしか満たさないように配置される。
かくして、最も進んだしきい値を超えると、チャネルは、もはや特有ノイズを生じさせず、従って、もはや、音響摩耗インジケータとしては働かない。
一実施形態では、タイヤは、せいぜい30本のチャネルから成る第1及び第2の組を有し、各第1及び第2の組に属するチャネルは、タイヤ周りに円周方向均等に分布して配置され、各第1及び第2の組に属する各チャネルは、少なくとも所定の第1及び第2の摩耗しきい値をそれぞれ超えると、第2の摩耗しきい値が第1の摩耗しきい値よりも一層進んでおり、チャネルが条件A,Bを満たすように配置されている。
第1の組に属するチャネルは、タイヤが第1のしきい値を超えて摩耗したことを指示する音響摩耗インジケータを形成する。第2の組に属するチャネルは、タイヤが第2のしきい値を超えて摩耗したことを指示する音響摩耗インジケータを形成する。
第1の組と第2の組のチャネルの或る特定の特性、特に各組のチャネルの本数を区別することによって、各しきい値を超えるチャネルにより生じるノイズの特性を区別することが可能である。かくして、所与の速度の場合、所与のしきい値を超えると、この所与のしきい値と関連したチャネルにより生じるノイズは、或る特定の特性を示し、これに対し、別のしきい値を超えると、この別のしきい値と関連したチャネルにより生じるノイズは、他の特性を示す。
好ましくは、各第1及び第2組に属する各チャネルは、各第1及び第2の摩耗しきい値よりも一層進んだ第3及び第4の摩耗しきい値をそれぞれ超えると、このチャネルは、せいぜい、条件A,Bのうちの一方しか満たさないように配置される。
かくして、2つの摩耗範囲を検出することが可能である。これら範囲は、別々であるのが良く、即ち、同じ摩耗値を備えることはなく、或いは、変形例として、オーバーラップしても良く、即ち、同じ摩耗値を有しても良い。
本発明は、非限定的な実施例として与えられているに過ぎず、図面を参照して行われる以下の説明を読むと良好に理解されよう。
第1の実施形態としての新品タイヤを示す図である。 第1の摩耗しきい値を超えて摩耗した図1Aのタイヤを示す図である。 第2の摩耗しきい値を超えて摩耗した図1Aのタイヤを示す図である。 タイヤの半径方向中間平面で取った図1Aのタイヤの断面図である。 図2Aの図と同様な断面図であり、図1Bのタイヤの図である。 図2Aの図と同様な断面図であり、図1Cのタイヤの図である。 図1Aのタイヤの平面図である。 図3Aの図と同様な平面図であり、図1Bのタイヤの図である。 図3Aの図と同様な平面図であり、図1Cのタイヤの図である。 図1A、図1B及び図1Cのタイヤのトレッドを展開して概略的に示す図である。 第2の実施形態としてのタイヤのトレッドを展開して概略的に示す図である。 図2Aと同様な断面図であり、第3の実施形態としてのタイヤの図である。 図2Bと同様な断面図であり、第3の実施形態としてのタイヤの図である。 図2Cと同様な断面図であり、第3の実施形態としてのタイヤの図である。 図2Aと同様な断面図であり、第4の実施形態としてのタイヤの図である。 図2Bと同様な断面図であり、第4の実施形態としてのタイヤの図である。 図2Cと同様な断面図であり、第4の実施形態としてのタイヤの図である。 図2Aと同様な断面図であり、第5の実施形態としてのタイヤの図である。 図2Bと同様な断面図であり、第5の実施形態としてのタイヤの図である。 図2Cと同様な断面図であり、第5の実施形態としてのタイヤの図である。 図2Aの図に類似した断面図であり、第6の実施形態としてのタイヤの図である。 図6Aの図に類似した断面図であり、第7の実施形態としてのタイヤの図である。 図7Aの図に類似した断面図であり、第8の実施形態としてのタイヤの図である。 図8Aの図に類似した断面図であり、第9の実施形態としてのタイヤの図である。 図3Cの図に類似した断面図であり、第10の実施形態としてのタイヤの図である。 図3Cの図に類似した断面図であり、第11の実施形態としてのタイヤの図である。 図3Cの図に類似した断面図であり、第12の実施形態としてのタイヤの図である。
図1Aは、全体を参照符号10で示した本発明の第1の実施形態としての新品状態のタイヤを示している。タイヤ10は、乗用車向きである。タイヤ10は、実質的に、軸線を中心とした回転体のものである。
タイヤ10は、実質的にドーナツ形のトレッド12を有し、このトレッドの外面は、トレッドパターン要素14を備えている。走行ノイズ又はロードノイズ、特にタイヤ10のトレッドパターンの周期性と関連したうなり音を最小限に抑えるために、トレッドパターンは、通常、数個の別々の円周方向部分を有している。各円周方向部分は、数個の別々のパターン、一般に、3つ又は4つのパターンから成る群から選択されたパターンを備えている。したがって、トレッドパターンは、タイヤ10がうなり音をあげるのを阻止するためにこれらパターンの非周期的配列体で構成されている。
要素14は、溝16、切れ目17及びサイプ18を有している。サイプ18は、これらの深さが浅いので、図1でのみ見える。タイヤ10は、タイヤの表面中に切り込まれた2本の円周方向且つ互いに平行な溝16を有し、これら溝は、タイヤ10が新品であるとき、所定の深さHを備えている。これら溝16の深さHは、8mmオーダのものであり。これらの幅は、10mmオーダのものである。
タイヤ10は、2本の溝16相互間に配置されたゴムの塊20を有している。ゴム塊20は、タイヤ10の周りに円周方向に延びるベルト22を形成している。
タイヤ10は、それぞれチャネル23A,23Bを含む2つの組E1,E2を有している。各チャネル23A,23Bは、少なくとも1本の円周方向溝16中に、この場合、両方の円周方向溝16中に軸方向に開口している。
図2A及び図3Aは、トレッド12、この場合ベルト22内に形成された2本のチャネル23A,23Bを示している。この図及び次の図では、寸法は、分かりやすくするために恣意的に変えられている。
各チャネル23A,23Bは、それぞれ、第1の半径方向部分24A,24B及び第2の半径方向部分26A,26Bを有する。各部分26A,26Bのタイヤの半径方向外側に向かう延長部として、各部分24A,24Bが存在する。各部分26A,26Bは、それぞれ、タイヤ10の半径方向外側に開口した口部24A,24Bを有する。各チャネル23A,23Bは、タイヤ10のカーカスプライ28の頂部Sから表面29まで半径方向に延び、トレッド12は、この表面29を介して路面に接触する。頂部Sと表面29を隔てる距離は、溝16の高さHに実質的に等しい。各チャネル23A,23Bは、頂部Sのところでタイヤ10の半径方向内側に開口している。
各部分24A,24B,26A,26Bは、それぞれ、2本の溝16中に軸方向に開口した2つの口部30A,30B,32A,32Bを有している。各チャネル23A,23Bは、2本の溝16相互間で軸方向に延びている。各チャネル23A,23Bは、実質的に直線状であり且つタイヤ10の軸方向に平行である経路に沿って延びている。口部30A,30Bと口部32A,32Bは、それぞれ、互いに実質的に軸方向に整列している。
各部分24A,24B及び26A,26Bは、半径方向断面平面内において、軸方向に一定であり且つ長方形の形の断面を有する。
各口部28A,28Bは、それぞれ、2つのエッジコーナ34A,34Bによって画定されている。円周方向における各部分26A,26Bの寸法LeA,LeB、即ち、2つのエッジコーナ34を互いに隔てる円周方向距離(これは、幅と呼ばれる)は、1mm以下である。
半径方向における各部分24Aの寸法hcA(高さとも呼ばれる)は、各部分24Bの高さhcBよりも大きい。各部分26Aの高さheAは、各部分26Bの高さheBよりも小さい。
軸方向における各部分26A,26Bの寸法leA,leB(長さとも呼ばれる)は、各部分24A,24Bの長さlcA,lcBに実質的に等しい。この実施形態では、heA+hcA=heB+hcB=Hである。
図1B、図2B及び図3Bは、しきい値SA1を超えて摩耗した、即ち、トレッド12の半径方向厚さU1>SA1=heAが摩耗により見えなくなった後におけるタイヤ10を示している。
各部分24Aは、しきい値SA1を超えると、タイヤ10の半径方向外側に向かって開口する口部36Aを有する。各部分26Aは、口部30Aを介して2本の溝16中に開口している。
図1B、図2B、及び図3Bに示されたタイヤ10の摩耗は、しきい値SA1を超え、即ち、タイヤ10が新品であるとき、部分24Aの口部36Aと表面29を互いに隔てる距離よりも大きい。かくして、各チャネル23Aは、しきい値SA1を超えると、高さhcAよりも小さい高さheA+hcA−U1を有する。
各チャネル23A及び溝16は、しきい値SA1を超えると、タイヤが路面と接触関係をなす接触パッチをチャネル23Aが通過しているときに大気に対して開口する空間を画定する。
各口部36Aは、しきい値SA1を超えると、タイヤ10が路面と接触関係をなす接触パッチを通過しているときに路面に接触することができる2つのエッジコーナ38Aによって画定される。各チャネル23Aの幅LcA、即ち、2つのエッジコーナ38を互いに隔てる円周方向距離は、2mm以上であり、好ましくは4mm以上である。LcAは又、30mm以下である。この特定の場合、LcAは、12〜16mm(両端の値を含む)であり、測定すると、14mmである。
図1C、図2C及び図3Cは、しきい値SA1よりも一層進んだしきい値SB1を超えて摩耗した、即ち、トレッド12の半径方向厚さU2>SB1=heBが摩耗により消失した後におけるタイヤ10を示している。
各チャネル23Bは、しきい値SB1を超えると、タイヤ10の半径方向外側に開口する口部36Bを有する。各チャネル23Bは、口部30Bを介して2本の溝16中に軸方向に開口する。各チャネル23Aは又、口部36Aを介してタイヤの半径方向外側に向かって且つ口部30Aを介して2本の溝16中に軸方向に開口する。
図1C、図2C及び図3Cに示されているタイヤ10の摩耗度は、しきい値SB1を超え、即ち、タイヤ10が新品であるとき、部分24Bの口部36Bと表面29を互いに隔てる距離を超える。かくして、各チャネル23A,23Bは、しきい値SB1を超えると、高さhcBよりも小さい高さheB+hcB−U2を有する。
各チャネル23A,23B及び溝16は、しきい値SB1を超えると、タイヤが路面と接触関係をなす接触パッチをチャネル23A,23Bがそれぞれ通過しているときに大気に向かって開口する空間を画定する。
各口部36Bは、しきい値SB1を超えると、タイヤ10が路面と接触関係をなす接触パッチを通過しているときに路面に接触することができる2つのエッジコーナ38Bによって画定される。
各チャネル23A,23Bの各幅LcA,LcB、即ち、それぞれ2つのエッジコーナ38A,38Bを互いに隔てる円周方向距離は、しきい値SB1を超えると、2mm以上であり、好ましくは4mm以上である。各幅LcA,LcBは又、30mm以下である。この特定の場合、各幅LcA,LcBは、12〜10mm(両端の値を含む)であり、LcA=LcB=14mmである。
各チャネル23A,23Bは、各しきい値SA1,SB1よりも進んだそれぞれのしきい値SA2,SB2を超えると、このチャネルが次の条件、即ち、
‐チャネル23A,23Bが溝16のうちの少なくとも1本中に開口するという条件(条件A)、
‐チャネル23A,23Bがタイヤ10の半径方向外側に向かって開口していて、タイヤ10が路面と接触関係をなす接触パッチを通過しているときに路面に接触することができる少なくとも2つのエッジコーナ38A,38Bによって画定された口部36A,36Bを有し、エッジコーナ38A,38Bを互いに隔てる円周方向距離LcA,LcBは、2mm以上、好ましくは4mm以上であるという条件(条件B)のうちのせいぜい一方だけを満たすよう配置される。
タイヤ10がトレッド12(図示せず)の厚さHを超える摩耗度を示しているとき、タイヤは、摩耗しきい値SA2,SB2を超えて摩耗している。この実施形態では、SA2=SB2である。この摩耗度は、消失したトレッド12の半径方向厚さU3>Hに一致している。
しきい値SA2,SB2を超え、タイヤ10が摩耗度U3を示しているとき、条件A又は条件Bを満たすチャネル23A,23Bは存在しない。実際、チャネル23A,23Bは、消失している。
注目されるように、タイヤ10の摩耗度がどれほどであれ、各部分26A,26Bは、せいぜい条件A,Bのうちの一方だけ、この場合、条件Aを満たす。
図4は、チャネル23A,23Bの円周方向分布状態を示している。タイヤ10は、せいぜい30本のチャネル23A,23B、即ち2〜30本(両端の値を含む)のチャネルを有する。この特定の場合、タイヤ10は、2〜8本(両端の値を含む)のチャネル、この場合、6本のチャネルを有する。組E1は、3つのチャネル23Aを含む。組E2は、3本のチャネル23Bを含む。変形例として、組E1,E2のチャネル23A,23Bの本数は、互いに異なる。
チャネル23Aは、タイヤ10周りに実質的に円周方向均等に分布して配置され、チャネル23Bも同様である。さらに、全てのチャネルは、タイヤ周りに円周方向均等に分布して配置される。チャネル23Aは、全て、互いに同一である。チャネル23Bも全て互いに同一である。
図5は、第2の実施形態としてのタイヤのトレッド12を概略的に示している。先の図に示された要素に類似した要素は、同一の符号で示されている。タイヤ10は、重量物運搬型の車両向きである。第1の実施形態としてのタイヤとは異なり、タイヤ10は、2〜12本(両端の値を含む)のチャネル、この場合、10本のチャネルを有する。組E1は、5本のチャネル23Aを含む。組E2は、5本のチャネル23Bを含む。
この実施形態では、エッジコーナ38A,38Bを互いに隔てる円周方向距離LcA,LcBは、4〜8mm(両端の値を含む)である。
図6A、図6B及び図6Cは、第3の実施形態としてのタイヤのチャネル23A,23Bを示している。先の図に示された要素に類似した要素は、同一の符号で示されている。
この実施形態では、SB2は、SA2よりも一層進んでいる。
第1の実施形態としてのタイヤとは異なり、各チャネル23A,23Bは、頂部Sと路面と接触可能な表面29との間で半径方向に部分的に延びている。換言すると、heA+hcA<H+heB+hcB<Hである。各チャネル23A,23Bは、頂部S上には開口していない。
図6Bは、しきい値SA2を超えて摩耗した、即ち、トレッド12の半径方向厚さU1>SA2=heA+hcAが消失した後におけるタイヤ10を示している。しかしながら、摩耗度U1は、しきい値SB1=heB未満である。
しきい値SA2を超え、タイヤが摩耗度U1を示しているとき、各チャネル23Aは、消失し、条件A又はBを満たすチャネル23Aは存在しない。
しきい値SB1は、しきい値SA2よりも進んでおり、即ち、heA+hcA<heBである。かくして、タイヤ10がU1>SA1=heA且つU1<SB1=heBを満たす半径方向厚さU1の消失に一致した摩耗を示しているとき、条件A及びBを満たすチャネル23A,23Bは存在しない。
図6Cは、しきい値SB1を超えて摩耗した、即ち、トレッド12の半径方向厚さU2>SB1=heBが消失した後におけるタイヤ10を示している。
しきい値SB1を超え、タイヤが摩耗度U2を示しているとき、各チャネル23Bが、2つの条件A,Bを満たす。
タイヤがしきい値SB2(図示せず)を超えて摩耗したとき、即ち、トレッド12の半径方向厚さU1>SB2=heB+hcBが消失した後、チャネル23Bの全てが消失しているので、条件A又はBを満たすチャネル23Bは存在しない。
図7A、図7B及び図7cは、第4の実施形態としてのタイヤのチャネル23A,23Bを示している。先の図に示された要素に類似した要素は、同一の符号で示されている。
第3の実施形態としてのタイヤとは異なり、各チャネル23A,23Bは、それぞれ、3つの部分24A,26A,27A及び24B,26B,27Bを有する。各部分24A,24Bは、それぞれ、部分26A,27A及び26B,27B相互間に半径方向に介在して設けられている。
各部分27A,27Bは、長さleA′,leB′及び幅LeA′,LeB′を有し、これらは、部分26A,26Bの長さ及び幅に実質的に等しい。各部分27A,27Bは、高さheA′,heB′を有する。タイヤ10の摩耗度がどれほどであれ、各部分27A,27Bは、せいぜい条件A,Bのうちの一方だけ、この場合、条件Aを満たす。
第3の実施形態としてのタイヤとは異なり、エッジコーナ34A′を互いに隔てる円周方向距離LeA′は、しきい値SA2を超えると、4mm以下であり、それどころか2mm以下である。したがって、チャネル23Aのどれも条件Bを満たさない。
同様に、エッジコーナ34B′を互いに隔てる円周方向距離LeB′は、しきい値SB2(図示せず)を超えると、4mm以下であり、それどころか2mm以下である。したがって、チャネル23Bのどれも条件Bを満たさない。
図8A、図8B及び図8Cは、第4の実施形態としてのタイヤのチャネル23A,23Bを示している。先の図に示された要素に類似した要素は、同一の符号で示されている。
第3の実施形態としてのタイヤとは異なり、各チャネル23Aは、頂部Sから路面に接触するトレッド12の表面29まで延びている。したがって、この実施形態では、SA2は、SB2よりも一層進んでいる。
かくして、条件U1>SA1=heA且つU1<SB1=heBを満たす半径方向厚さU1(図示せず)の消失に一致した摩耗の場合、各チャネル23Aだけが条件A,Bを満たす。
図8Bは、しきい値SB1を超えて摩耗した、即ち、トレッド12の半径方向厚さU2>SB1=heBが消失した後におけるタイヤ10を示している。しかしながら、摩耗度U2は、しきい値SB2=heB+hcB未満である。
しきい値SB1を超え、タイヤが摩耗度U2を示しているとき、各チャネル23A,23Bは、条件A,Bを満たす。
図8Cは、しきい値SB2を超えて摩耗した、即ち、トレッド12の半径方向厚さU3>SB2=heB+hcBが消失した後におけるタイヤ10を示している。
しきい値SB2を超え、タイヤ10が摩耗度U3を示しているとき、各チャネル23Aだけが条件A,Bを満たす。チャネル23Bは、消失しているので、条件A又はBを満たすチャネルが存在しない。
図9〜図12は、種々の実施形態としての新品タイヤを示している。先の図に示された要素に類似した要素は、同一の符号で示されている。
図9の第6の実施形態としてのタイヤ10は、チャネル23を有し、このチャネルは、半径方向断面平面で見て、涙滴形状の断面を有する一部分24を含む。
図10の第7の実施形態としてのタイヤ10は、タイヤのゴム塊によってタイヤ10の半径方向外側に向かって閉じられたチャネル23を有し、このゴム塊は、各チャネル23と表面29との間に半径方向に介在して位置している。かくして、タイヤがしきい値SA1未満の摩耗度を示しているとき、各チャネル23は、条件Bを満たさない。
図11の第8の実施形態としてのタイヤ10は、チャネル23を有し、このチャネルは、半径方向断面平面で見て、円形断面を有する一部分24を含む。
図12の第9の実施形態としてのタイヤ10は、チャネル23を有し、これらチャネル23は、しきい値SA1を超え、しきい値SA2前において、これらチャネルが条件A,Bを満たすように配置されている。チャネル23は又、しきい値SA2よりも一層進んだしきい値SA3を超えると、チャネル23が条件A,Bを満たすように且つしきい値SA3よりも進んだしきい値SA4を超えると、チャネル23がせいぜい条件A,Bのうちの一方を満たすように配置されている。
この特定の場合、チャネル23は、条件A,Bを満たす2つの半径方向部分241,242及びせいぜい条件A,Bのうちの一方を満たす3つの半径方向部分261,262,263を含む。部分261は、SA1未満の摩耗度に対応し、部分241は、SA1,SA2相互間の摩耗に対応し、部分262は、SA2,SB1相互間の摩耗度に対応し、部分242は、SB1,SB2相互間の摩耗度に対応し、部分263は、SB2よりも大きい摩耗度に対応している。
図13〜図15は、種々の実施形態としてのタイヤのチャネル23A,23Bを示している。先の図に示された要素に類似した要素は、同一の符号で示されている。
図13の第10の実施形態としてのタイヤ10は、非直線状に、この場合、湾曲した経路をなして延びるチャネル23A,23Bを有する。
図14の第11の実施形態としてのタイヤ10は、実質的に直線状の経路をなしてタイヤ10の軸方向とゼロではない角度をなす方向に延びるチャネル23A,23Bを有する。チャネル23A,23Bが延びる方向に垂直な断面平面におけるチャネル23A,23Bの断面は、実質的に一定である。
図15の第12の実施形態としてのタイヤ10は、エッジコーナ38A,38Bを互いに隔てる距離が軸方向に一定ではないチャネル23A,23Bを有する。かくして、円周方向距離LcAは、軸方向において、所与の軸方向寸法の場合、エッジコーナ38Aの2つの円周方向に整列した箇所を互いに隔てる円周方向距離LcA1,LcA2,LcA3等の平均値として計算される。同じ方式は、円周方向距離LcBについて用いられる。
本発明は、上述の実施形態には限定されない。
具体的に言えば、上述の種々の実施形態の特徴を組み合わせることができる。ただし、これらが互いに両立することを条件とする。
同一の組に属するチャネルは全て、必ずしも同一である必要はない。具体的に言えば、必要なことは、各チャネルが、チャネルの他の特徴がどのようなものであれ、特にその全体形状がどのようなものであれ、条件A,Bを満たすことだけである。
各チャネルは、軸方向に変化する断面を有しても良い。
トレッドパターン要素は、好ましくはタイヤの他のトレッドパターン要素と網状組織を形成する切れ目であっても良い。

Claims (17)

  1. タイヤ(10)において、前記タイヤは、タイヤ周りに実質的に円周方向均等に分布して配置されたせいぜい30本のチャネル(23A,23B)を有し、各チャネル(23A,23B)は、
    a)所定の摩耗しきい値(SA1,SB1)を超えると、該チャネルが次の条件、即ち、
    ‐A:前記チャネル(23A,23B)が好ましくは軸方向に前記タイヤ(10)のトレッドパターン要素(16)中に且つ/或いは円周方向溝中に開口するという条件、及び、
    ‐B:前記チャネル(23A,23B)が前記タイヤ(10)の半径方向外側に開口していて、前記タイヤ(10)が路面と接触関係をなす接触パッチを通過しているときに前記路面に接触することができる少なくとも2つのエッジコーナ(34A,34B)によって画定された口部(36A,36B)を有し、前記エッジコーナ(34A,34B)を互いに隔てる円周方向距離(LcA,LcB)は、値D以上であり、前記値Dは、2mm以上、好ましくは4mm以上であるという条件を満たし、
    b)前記所定の摩耗しきい値(SA1,SB1)に達する前に、前記チャネルが前記条件A,Bのうちの少なくとも一方を満たすことはないように配置されている、タイヤ(10)。
  2. D=2mmである、請求項1記載のタイヤ(10)。
  3. 2本の円周方向溝(16)を有し、各チャネル(23A,23B)は、好ましくは軸方向に前記2本の円周方向溝(16)中に開口する、請求項1又は2記載のタイヤ(10)。
  4. 各チャネル(23A,23B)は、前記溝(16)中に軸方向に開口した2つの口部(30A,30B)を有し、前記2つの口部(30A,30B)は、実質的に軸方向に互いに整列している、請求項3記載のタイヤ(10)。
  5. 各チャネル(23A,23B)は、実質的に直線状であり且つ前記タイヤ(10)の軸方向に平行な経路に沿って延びている、請求項4記載のタイヤ(10)。
  6. 各チャネル(23A,23B)は、第1の半径方向部分(24A,24B)及び第2の半径方向部分(26A,26B)を有し、前記第1及び第2の半径方向部分(24A,24B,26A,26B)は、前記第2の半径方向部分(26A,26B)の前記タイヤの外部に向かう半径方向延長部として前記第1の半径方向部分(24A,24B)が存在するよう配置されると共に、
    ‐チャネルと見なされる前記第1の半径方向部分(24A,24B)が前記条件Bを満たし、
    ‐チャネルと見なされる前記第2の半径方向部分(26A,26B)が前記条件Bを満たさないようなものである、請求項1〜5のうちいずれか一に記載のタイヤ(10)。
  7. ・同一の摩耗レベルに対応していて且つ互いに円周方向に向かい合った前記第1の半径方向部分(24A,24B)の任意の2つの箇所相互間の円周方向距離は、D以上であり、好ましくは4mm以上であり、
    ・同一の摩耗レベルに対応していて且つ互いに円周方向に向かい合った前記第2の半径方向部分(26A,26B)の任意の2つの箇所相互間の円周方向距離は、D未満であり、好ましくは2mm未満である、請求項6記載のタイヤ(10)。
  8. 各半径方向部分(24A,24B,26A,26B)は、半径方向平面内に、断面が軸方向に実質的に一定である長方形の形を有する、請求項7記載のタイヤ(10)。
  9. 前記チャネル(23)の各々は、各チャネル(23)とタイヤ表面(29)との間に半径方向に介在して設けられた前記タイヤのゴムの塊(42)によって前記タイヤ(10)の半径方向外側に向かって閉じられている、請求項1〜5のうちいずれか一に記載のタイヤ(10)。
  10. 前記エッジコーナ(34A,34B)を互いに隔てる前記円周方向距離(LcA,LcB)は、30mm以下である、請求項1〜9のうちいずれか一に記載のタイヤ(10)。
  11. 前記エッジコーナ(34A,34B)を互いに隔てる前記円周方向距離(LcA,LcB)は、12〜16mm(両端の値を含む)である、請求項10記載のタイヤ(10)。
  12. 前記エッジコーナ(34A,34B)を互いに隔てる前記円周方向距離(LcA,LcB)は、4〜8mm(両端の値を含む)である、請求項10記載のタイヤ(10)。
  13. 前記しきい値(SA1,SB1)を超えると、各チャネル(23A,23B)及び前記トレッドパターン要素(16)は、前記タイヤ(10)が路面と接触関係をなす前記接触パッチを前記チャネル(23A,23B)が通過しているときに大気に向かって開口する空間を画定する、請求項1〜12のうちいずれか一に記載のタイヤ(10)。
  14. 2〜12本(両端の値を含む)のチャネル(23A,23B)、好ましくは2〜8本(両端の値を含む)のチャネル(23A,23B)を有する、請求項1〜13のうちいずれか一に記載のタイヤ(10)。
  15. 各チャネル(23A,23B)は、前記しきい値(SA1,SB1)よりも一層進んだ摩耗しきい値(SA2,SB2)を超えると、該チャネルがせいぜい前記条件A,Bのうちの1つしか満たさないように配置されている、請求項1〜14のうちいずれか一に記載のタイヤ(10)。
  16. せいぜい30本のチャネル(23A,23B)から成る第1及び第2の組(E1,E2)を有し、各第1及び第2の組(E1,E2)に属する前記チャネル(23A,23B)は、前記タイヤ(10)周りに円周方向均等に分布して配置され、各第1及び第2の組(E1,E2)に属する各チャネル(23A,23B)は、少なくとも所定の第1及び第2の摩耗しきい値(SA1,SB1)をそれぞれ超えると、前記第2の摩耗しきい値(SB1)が前記第1の摩耗しきい値(SA1)よりも一層進んでおり、前記チャネルが前記条件A,Bを満たすように配置されている、請求項1〜15のうちいずれか一に記載のタイヤ(10)。
  17. 各第1及び第2組(E1,E2)に属する各チャネル(23A,23B)は、各第1及び第2の摩耗しきい値(SA1,SB1)よりも一層進んだ第3及び第4の摩耗しきい値(SA2,SB2)をそれぞれ超えると、該チャネルは、せいぜい、前記条件A,Bのうちの一方しか満たさないように配置されている、請求項16記載のタイヤ(10)。
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