JP2014515455A - 超音波圧縮機ロータおよび流体を圧縮する方法 - Google Patents

超音波圧縮機ロータおよび流体を圧縮する方法 Download PDF

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Abstract

超音波圧縮機ロータ。超音波圧縮機ロータは、略円筒形のディスク本体(58)を含んでおり、これは、上流面(68)、下流面(70)、および上流面(68)と下流面の間に概ね軸方向に延在する半径方向外側の面(66)を含む。ディスク本体は、中心線軸(62)を画定する。複数の静翼(54)が、半径方向外側の面に結合される。隣接する静翼は、1つの組を形成し、隣接する静翼の各々の組の間に流れチャネル(88)が画定されるように配向される。流れチャネルは、入り口開口(90)と出口開口(92)の間に概ね軸方向に延在する。少なくとも1つの超音波圧縮ランプ(112)が、流れチャネル内に位置決めされる。超音波圧縮ランプは、第1の位置(156)、第2の位置(158)およびそれらの間の任意の位置に選択式に位置決めされる。
【選択図】図2

Description

本明細書に記載される主題は一般に、超音波圧縮機ロータに関し、より詳細には流体を圧縮するために超音波圧縮機ロータを作動させる方法に関する。
少なくとも一部の既知の超音波圧縮機システムは、駆動組立体と、駆動シャフトと、流体を圧縮するための少なくとも1つの超音波圧縮機ロータとを含む。駆動組立体は、駆動シャフトによって超音波圧縮機ロータに結合され、駆動シャフトおよび超音波圧縮機ロータを回転させる。
既知の超音波圧縮機ロータは、ロータディスクに結合された複数のストレーキを含む。各々のストレーキは、ロータディスクの周りに円周方向に配向され、隣接するストレーキの間に軸方向の流れチャネルを画定する。少なくとも一部の既知の超音波圧縮機ロータは、ロータディスクに結合された固定超音波圧縮ランプを含む。既知の超音波圧縮ランプは、軸方向の流路内の固定位置に位置決めされ、この流路内に圧縮波を形成するように構成される。
既知の超音波圧縮機システムの作動中、駆動組立体は、超音波圧縮機ロータを高速の回転速度で回転させる。流体が、超音波圧縮機ロータへと運ばれ、流体は、流れチャネルにおいて超音波圧縮機ロータに対して超音波である速度によって特徴付けられる。既知の超音波圧縮機ロータでは、垂直衝撃波は、超音波圧縮機ランプの上流に形成され得る。流体が垂直衝撃波を通過する際、この流体の速度は、超音波圧縮機ロータに対して音速以下になるまで低下する。垂直衝撃波を通る流体の速度が低下する際、流体エネルギーもまた低下する。流れチャネルを通る流体エネルギーの低下により、既知の超音波圧縮機システムの作動効率が低下する可能性がある。既知の超音波圧縮機システムは、例えば2005年3月28日におよび2005年3月23日にそれぞれ出願された、米国特許第7,334,990号および7,293,955号、ならびに2009年1月26日に出願された米国特許出願第2009/0196731号に記載される。
国際公開第98/27330号 米国特許第7,334,990号明細書 米国特許出願第2009/0196731号明細書
一態様において、超音波圧縮機ロータが提供される。超音波圧縮機ロータは、略円筒形のディスク本体を含んでおり、これは、上流面、下流面、および上流面と下流面の間に概ね軸方向に延在する半径方向外側の面を含む。ディスク本体は中心線軸を画定する。複数の静翼が半径方向外側の面に結合される。隣接する静翼は、1つの組を形成し、隣接する静翼の各々の組の間に流れチャネルが画定されるように配向される。流れチャネルは、入り口開口と出口開口の間に概ね軸方向に延在する。少なくとも1つの超音波圧縮ランプが、流れチャネル内に位置決めされる。超音波圧縮ランプは、第1の位置、第2の位置およびそれらの間の任意の位置に選択式に位置決めすることが可能である。
別の態様では、超音波圧縮機システムが提供される。超音波圧縮機システムは、流体入り口と流体出口の間に延在するキャビティを画定する内側の面を含むケーシングを含んでいる。駆動シャフトがケーシング内に位置決めされる。駆動シャフトは、駆動組立体に回転可能に結合される。超音波圧縮機ロータが、駆動シャフトに結合される。超音波圧縮機ロータが、流体入り口と流体出口の間に位置決めされることで、流体を流体入り口から流体出口に運ぶ。超音波圧縮機ロータは、略円筒形のディスク本体を含んでおり、これは、上流面、下流面、および上流面と下流面の間に概ね軸方向に延在する半径方向外側の面を含む。ディスク本体は中心線軸を画定する。複数の静翼が、半径方向外側の面に結合される。隣接する静翼は、1つの組を形成し、隣接する静翼の各々の組の間に流れチャネルが画定されるように配向される。流れチャネルは、入り口開口と出口開口の間に概ね軸方向に延在する。少なくとも1つの超音波圧縮ランプが、流れチャネル内に位置決めされる。超音波圧縮ランプは、第1の位置、第2の位置およびそれらの間の任意の位置に選択式に位置決めすることが可能である。
さらに別の態様では、本発明は、本発明によって提供される超音波圧縮機ロータを利用する超音波圧縮機を使用して流体を圧縮する方法を提供する。方法は、(a)圧縮すべき流体を回転する超音波圧縮機ロータの入り口開口に取り込むステップであって、該超音波圧縮機ロータが、(i)上流面、下流面、および上流面と下流面の間に概ね軸方向に延在する半径方向外側の面を有し、中心軸を画定する略円筒形のディスク本体と、(ii)半径方向外側の面に結合された複数の静翼であって、隣接する該静翼が1つの組を形成し、隣接する静翼の該組の間に流れチャネルが画定されるように配向され、該流れチャネルが、入り口開口と出口開口の間に概ね軸方向に延在する複数の静翼と、(iii)該流れチャネル内に位置決めされ、第1の位置、第2の位置およびそれらの間の任意の位置に選択式に位置決めすることが可能な少なくとも1つの超音波圧縮ランプとを備えるステップと、(b)超音波圧縮機ランプの後縁によって画定されるスロート領域の下流に垂直衝撃波が形成されるまで、超音波圧縮機ランプが第1の位置に位置決めされた状態で超音波圧縮機ロータを作動させるステップと、(c)超音波圧縮機ランプを第2の位置に位置決めするステップであって、該第2の位置が、第1の位置の対応する最小断面積より小さい最小断面積によって特徴付けられるステップと、(d)超音波圧縮機ロータを超音波圧縮機ランプが第2の位置に位置決めされた状態で作動させ、圧縮流体を生成するステップとを含む。
本発明のこれらのおよび他の特徴、態様および利点は、以下の詳細な記載を添付の図面を参照して読むことでより適切に理解されると思われ、この図面では、同様の符号は、図面を通して同様の部品を表している。
一例の超音波圧縮機システムの概略図である。 図1に示される超音波圧縮機システムと共に利用することができる一例の超音波圧縮機ロータの斜視図である。 断面ライン3−3に沿った図2に示される超音波圧縮機ロータの一部の拡大した頂部図である。 断面ライン4−4に沿った図2に示される超音波圧縮機ロータの横断面図であり、第1の位置に示される超音波圧縮機ランプを含んでいる。 図4に示される超音波圧縮機ロータの横断面図であり、第2の位置に示される超音波圧縮機ランプを含んでいる。 図1の超音波圧縮機システムと共に使用するのに適した一例の制御システムのブロック図である。 図1に示される超音波圧縮機システムを作動させる一例の方法を示すフローチャートである。
そうでないことが指摘されていなければ、本明細書に提供される図面は、本発明の重要な発明性のある特徴を例示することを意図している。このような重要な発明性のある特徴は、本発明の1つまたは複数の実施形態を有する広範な種類のシステムに適用可能であると考えられる。したがって図面は、当業者に知られる本発明を実施するのに必要とされる全ての従来の特徴を含めることは意図されていない。
以下の明細書および特許請求の範囲(これは以下に続く)において、いくつかの用語が言及されるが、これらは以下の意味を有するものと定義すべきである。
単数形「a」、「an」および「the」は、文脈がそうでないことを明確に指示していなければ、複数の指示対象を含んでいる。
「任意選択の」または「任意選択で」は、その後に記載される事象または状況が、起る場合、あるいは起らない場合を意味しており、その記載は、その事象が起る例と、起らない例を含んでいる。
概算する言葉は、本明細書および特許請求の範囲を通してここで使用されるように、それが関連する基本的な機能において変化が生じることなく、許容範囲内で変動することが可能な任意の量的な表現を変更する目的で適用されてよい。したがって1つまたは複数の用語、例えば「約」および「概ね」などによって変更された値は、特定される正確な値に限定されるべきではない。少なくとも一部の例では、概算する言葉は、その値を測定するための計器の精度に対応する場合がある。ここで、および本明細書および特許請求の範囲を通して、範囲の制限は、組み合わせる/相互に入れ替えることが可能であり、そのような範囲は特定されており、文脈または言葉がそうでないことを指摘していなければ、そこに含まれる全ての副次的な範囲を含んでいる。
本明細書で使用されるように、用語「超音波圧縮機ロータ」は、超音波圧縮機ロータの流体流れチャネル内に配置された超音波圧縮ランプを備える圧縮機ロータを指している。超音波圧縮機ロータは、「超音波」であるべきと言われており、これはそれらが、高速で回転軸の周りを回転するように設計されており、そのためロータの流れチャネル内に配置された超音波圧縮ランプにおいて回転する超音波圧縮機ロータに衝突する移動流体、例えば移動ガスは、超音波である相対的な流体速度を有すると言われる。相対的な流体速度は、超音波圧縮ランプにおけるロータの速度と、超音波圧縮ランプに衝突する直前の流体速度のベクトルの和の観点から見て定義することができる。この相対的な流体速度は時折、「局所的な超音波流入速度」と呼ばれ、これは特定の実施形態において、入り口ガス速度と、超音波圧縮機ロータの流れチャネル内に配置された超音波圧縮ランプの接線方向の速度とを組み合わせたものである。超音波圧縮機ロータは、極めて高速の接線方向の速度で有用であるように設計されており、これは、例えば300メートル/秒から800メートル/秒の範囲内の接線方向速度などである。
本明細書に記載される例示のシステムおよび方法は、始動モードにおいて超音波圧縮機ロータの流れチャネル内の第1の位置で形成された垂直衝撃波が、流れチャネル内の第2の位置に進むのを容易にする超音波圧縮機ロータを提供することによって、既知の超音波圧縮機組立体の欠点を克服するものであり、この垂直衝撃波は、第1の位置から第2の位置へその移行時に流れチャネルの最小断面積を通過する。その後、本発明によって提供される超音波圧縮機ロータは、圧縮モード作動時に、より大きな作動効率を提供する。本明細書に記載される超音波圧縮機ロータは、超音波圧縮ランプを含んでおり、これは、第1の位置と第2の位置の間で選択式に位置決めすることが可能であり、流れチャネルの最小断面積(時には本明細書ではスロート領域と呼ばれる)の大きさを調節する。最小断面積の大きさを調整することによって、超音波圧縮機ロータは、固定式の超音波圧縮機ランプ(すなわち超音波圧縮機ランプを流れチャネル内の第1の位置、流れチャネル内の第2の位置またはそれらの間の任意の位置に位置決めすることができない)を備える超音波圧縮機ロータと比べて効率的に作動させることができる。
図1は、一例の超音波圧縮機システム10の概略図である。この例示の実施形態では、超音波圧縮機システム10は、吸気セクション12と、吸気セクションから下流に結合された圧縮機セクション14と、圧縮機セクション14から下流に結合された排気セクション16と、駆動組立体18とを含む。圧縮機セクション14は、ロータ組立体20によって駆動組立体18に結合され、このロータ組立体は、第1の超音波圧縮機ロータ44を駆動するように構成された内側駆動シャフト22と、第2の超音波圧縮機ロータを駆動するように構成された外側駆動シャフト23とを含む。制御システム24が、圧縮機セクション14および駆動組立体18と作動可能に通信するように結合されることで、圧縮機セクション14および駆動組立体18の動作を制御する。例示の実施形態では、吸気セクション12、圧縮機セクション14および排気セクション16はそれぞれ、圧縮機筐体26内に位置決めされる。より具体的には、圧縮機筐体26は、流体入り口28と、流体出口30と、キャビティ34を画定する内側の面32とを含む、キャビティ34は、流体入り口28と流体出口30の間に延在し、流体を流体入り口28から流体出口30に運ぶように構成されている。吸気セクション12、圧縮機セクション14および排気セクション16はそれぞれ、キャビティ34内に位置決めされる。あるいは吸気セクション12および/または排気セクション16は、圧縮機筐体26の中に位置決めされない場合もある。
作動中、超音波圧縮機システム10は、吸気セクション12、圧縮機セクション14、排気セクション16および駆動組立体18の様々な状態を検知するいくつかのセンサ36によって監視される。センサ36には、ガスセンサ、温度センサ、流量センサ、速度センサ、圧力センサおよび/または超音波圧縮機システム10の作動に関連する様々なパラメータを感知する任意の他のセンサが含まれてよい。本明細書で使用されるように、用語「パラメータ」は、その値を利用して超音波圧縮機システム10の作動条件を規定することができる物理的な特性を指しており、例えば特定の場所における温度、圧力およびガス流などである。
一例の実施形態では、流体入り口28は、流体の流れを流体源38から吸気セクション12に運ぶように構成されている。流体は、いかなる流体でもよく、例えば液体、ガス、ガス混合物および/または液体とガスの混合物であってよい。吸気セクション12は、流体を流体入り口28から圧縮機セクション14に運ぶために、圧縮機セクション14と流れ連通するように結合される。吸気セクション12は、1つまたは複数の所定のパラメータ、例えば速度、質量流量、圧力、温度および/または任意の好適な流量パラメータなどを有する流体流れを調節するように構成されている。例示の実施形態では、吸気セクション12は、流体を流体入り口28から圧縮機セクション14に運ぶために、流体入り口28と圧縮機セクション14の間に結合された入り口ガイドベーン組立体40を含む。入り口ガイドベーン組立体40は、1つまたは複数の固定入り口ガイドベーン42を含んでおり、これは圧縮機筐体26に結合されてよく、圧縮機セクション14に対して固定されている。
圧縮機セクション14は、流体の少なくとも一部を吸気セクション12から排気セクション16に運ぶために、吸気セクション12と排気セクション16の間に結合される。一般に圧縮機セクション14は、駆動シャフト22に回転可能に結合された少なくとも1つの超音波圧縮機ロータ44を含んでいる。超音波圧縮機ロータ44は、排気セクション16へと運ばれる流体の圧力を増大させる、流体の体積を減少させるおよび/または流体の温度を上昇させるように構成されている。例示の実施形態では、圧縮機セクション14は、少なくとも1つの圧力センサ46を含んでおり、これは超音波圧縮機ロータ44を介して運ばれる流体の圧力を感知し、流体圧力を示す信号を制御システム24に送るように構成されている。
排気セクション16は、固定出口ガイドベーン42を備える出口ガイドベーン組立体48を含んでおり、この固定出口ガイドベーンは、流体を超音波圧縮機ロータ44から流体出口30に運ぶために超音波圧縮機ロータ44と流体出口30の間に配置されている。流体出口30は、流体を出口ガイドベーン組立体48および/または超音波圧縮機ロータ44から、例えばタービンエンジンシステム、流体処理システムおよび/または流体貯蔵システムなどの出力システム50に運ぶように構成されている。駆動組立体18は、駆動シャフト22を回転させて、超音波圧縮機ロータ44を回転させるように構成されている。図1に示される例示の実施形態において、超音波圧縮機システム10は、一組の反対に回転する超音波圧縮機ロータ44を備える。駆動組立体20は、2つの超音波圧縮機ロータ44のそれぞれに動力を与え、これらのロータは、反対方向に回転するように構成された一部が同軸の駆動シャフト22および23(図1に示される同軸)の組の一方に独立して結合される。例示の実施形態では、圧縮機セクション14は、超音波圧縮機ロータ44に結合された少なくとも1つの速度センサ52を含む。速度センサ52は、超音波圧縮機ロータ44の回転速度を感知し、この回転速度を示す信号を制御システム24に送信するように構成されている。
作動中、吸気セクション12は、流体を流体源38から圧縮機セクション14に向けて運ぶ。圧縮機セクション14は、流体を圧縮し、圧縮された流体を排気セクション16に向けて吐出する。排気セクション16は、圧縮された流体を圧縮機セクション14から流体出口30を介して出力システム50へと運ぶ。
図2は、一例の超音波圧縮機ロータ44の斜視図である。図3は、図2に示される断面ライン3−3に沿って切り取られた超音波圧縮機ロータ44の断面図である。図4は、図2に示される断面ライン4−4に沿って切り取られた超音波圧縮機ロータ44の一部の横断面図である。図5は、図2に示される断面ライン4−4に沿って切り取られた超音波圧縮機ロータ44の一部の横断面図である。図3〜5に示される同一の構成要素は、図2で使用される同様の参照番号によって表示される。例示の実施形態では、超音波圧縮機ロータ44は、ロータディスク56に結合された複数の静翼54を含む。ロータディスク56は、環状のディスク本体58を含み、これは、中心線軸62に沿ってディスク本体58を概ね軸方向に貫通して延在する内側の円筒形のキャビティ60を画定する。ディスク本体58は、半径方向内側の面64と、半径方向外側の面66とを含む。半径方向内側の面64は、内側の円筒形のキャビティ60を画定する。内側の円筒形のキャビティ60は、略円筒形の形状を有し、中心線軸62を囲むように配向される。内側の円筒形のキャビティ60は、そこを貫通する駆動シャフト22または23(図1に示される)を収容するようにサイズが決められる。ロータディスク56はまた、上流面68と、下流面70とを含む。上流面68と下流面70はそれぞれ、半径方向内側の面64と半径方向外側の面66の間に、中心線軸62に概ね直交する半径方向72に延在している。上流面68および下流面70はそれぞれ、半径方向内側の面64と半径方向外側の面66の間に画定された半径方向の幅74を含む。半径方向外側の面66は、上流面68と下流面70の間に結合され、上流面68と下流面70の間に、中心線軸62に概ね平行な軸方向78に画定された軸方向の距離76(図3)を含む。
例示の実施形態では、各々の静翼54は、半径方向外側の面66に結合され、半径方向外側の面66から外向きに延在する。各々の静翼54は、らせん形状でロータディスク56の周りに円周方向に延在する。各々の静翼54は、入り口縁部80と、出口縁部82と、入り口縁部80と出口縁部82の間に延在する側壁84とを含む。入り口縁部80は、上流面68に隣接して位置決めされる。出口縁部82は、下流面70に隣接して位置決めされる。例示の実施形態では、隣接する静翼54は、静翼54の組86を形成する(図2)。各々の組86は、隣接する静翼54の間に流れチャネル88を画定するように配向される。流れチャネル88は、入り口開口90と出口開口92の間に延在し、矢印94によって表される流路を画定しており、この流路は入り口開口90から出口開口92まで延びている。流路94は、隣接する静翼54および半径方向外側の面66にほぼ平行になるように配向される。流路94は、入り口開口90から出口開口92まで半径方向外側の面66に沿って軸方向78に画定される。流れチャネル88は、流体を入り口開口90から出口開口92まで軸方向78に流路94に沿って運ぶように大きさが決められ、成形され配向される。入り口開口90は、入り口縁部80と隣接する側壁84の間に画定される。出口開口92は、出口縁部82と隣接する側壁84の間に画定される。各々の側壁84は、半径方向72に半径方向外側の面66から外向きに延びている。側壁84は、外側の面96と、対向する内側の面98とを含む。側壁84は、外側の面96と内側の面98の間に延在することで、流れチャネル88の半径方向の高さ100を画定する。各々の静翼54は、隣接する静翼54から軸方向に離間されるため、流れチャネル88は、概ね軸方向78に入り口開口90と出口開口92の間に配向される。流れチャネル88は、隣接する側壁84の間に画定される幅106を含んでおり、このような幅106は、流路94に直交するように画定される。
図4を参照すると、例示の実施形態では、シュラウド組立体108が、半径方向外側の面66の周りに円周方向に延在するため、シュラウド組立体108と半径方向外側の面66の間に流れチャネル88が画定される。シュラウド組立体108は、1つまたは複数のシュラウドプレート110を含む。各々のシュラウドプレート110は、各々の静翼54の外側の面96(図2)に結合される。あるいは超音波圧縮機ロータ44は、シュラウド組立体108を含まない。そのような実施形態では、ダイアフラム組立体(図示せず)が、各々の静翼54の外側の面96に隣接して位置決めされ得ることで、ダイアフラム組立体が、流れチャネル88の少なくとも一部を画定する。一実施形態において、圧縮機筐体の内側の面32は(静翼54、半径方向外側の面66および超音波圧縮機ランプ112と協働して)、流れチャネル88を画定するように働き、この場合、超音波圧縮機ロータは、静翼54の外側の面96と内側の面32の間の距離が最小になるように構成される。当業者は、この分野で認められた技術を使用して、移動面と固定面の間のこのような密接な許容公差を達成することができることを認識するであろう。
例示の実施形態では、少なくとも1つの超音波圧縮ランプ112が、ロータディスク56に結合され、流れチャネル88内に位置決めされる。超音波圧縮ランプ112は、入り口開口90と出口開口92の間に位置決めされ、1つまたは複数の圧縮波を流れチャネル88内に形成することができるように大きさが決められ、成形され配向される。超音波圧縮機ロータ44の作動中、吸気セクション12(図1に示される)は、流体116を流れチャネル88の入り口開口90に向けて運ぶ。流体116は、入り口開口90に入る直前までは第1の速度、すなわち接近速度を含んでいる。駆動組立体18(図1に示される)が、第2の速度、すなわち回転速度で超音波圧縮機ロータ44を中心線軸62の周りで回転させるため(矢印118によって表される)、流れチャネル88に進入する流体116は、第3の速度、すなわち静翼54に対して超音波である入り口開口90における入り口速度を有する。流体116が超音波圧縮ランプ112に接触する際、流れチャネル88内に圧縮波が形成される、流体116を圧縮し易くし、流体の圧力を上げ、流体の温度を上昇させ、および/または流体の体積を縮小する。
例示の実施形態では、流れチャネル88は、流路94に沿って変化する断面積120(図3)を含む。流れチャネル88の断面積120は、流路94に直交するように画定され、流れチャネル88の幅106に流れチャネル88の高さ100を掛けたものに等しい。流れチャネル88は、第1の領域、すなわち入り口開口90における入り口断面積122と、第2の領域、すなわち出口開口92における出口断面積124と、第3の領域、すなわち入り口開口90と出口開口92の間に画定される最小断面積126とを含む。例示の実施形態では、最小断面積126は、入り口断面積122および出口断面積124よりも小さい。
例示の実施形態では、超音波圧縮ランプ112は、ロータディスク56に結合され、一部がロータディスク56内に配置され、一部が流れチャネル88内に配置される。したがって半径方向外側の面66は、少なくとも1つの穿孔を画定し、そこを通って超音波圧縮ランプ112が流れチャネル88内に延在している。超音波圧縮ランプ112は、流れチャネル88のスロート領域128を画定する。スロート領域128は、流れチャネル88の最小断面積126を画定する。超音波圧縮ランプ112は、圧縮面130と、分岐面132とを含む。圧縮面130は、隣接する静翼54の間に軸方向に延在し、入り口開口90と出口開口92の間に画定された流れチャネル88の一部に沿って延在している。圧縮面130は、第1の縁部、すなわち前縁134と、第2の縁部、すなわち後縁136とを含む。前縁134は、後縁136よりも入り口開口90に近づけて位置決めされる。圧縮面130は、前縁134と後縁136の間で流れチャネル88内に延在し、半径方向外側の面66から後縁136およびシュラウド組立体108に向かって斜角138で配向される。後縁136は、半径方向外側の面66から半径方向160(図4)に流れチャネル88内に延在している。圧縮面130は、シュラウド組立体108に向かって集束するため、前縁134と後縁136の間に圧縮領域142が画定される。圧縮領域142は、流れチャネル88の集束する断面積144を含み、これは前縁134から後縁136まで流路94に沿って縮小する。圧縮面130の後縁136は(側壁84およびシュラウド組立体108と協働して)、スロート領域128を画定する。
分岐面132は、圧縮面130に結合され、圧縮面130から出口開口92に向かって下流に延びている。分岐面132は、第1の端部146と、第1の端部146よりも出口開口92に近い第2の端部148とを含む。分岐面132の第1の端部146は、圧縮面130の後縁136に結合される。分岐面132は、第1の端部146と第2の端部148の間に延在し、半径方向外側の面66から圧縮面130の後縁136に向かって斜角150(図5)で配向される。分岐面132は、分岐する断面積154(図4)を含む分岐領域152を画定し、この分岐断面積154は、圧縮面130の後縁136から出口開口92へと拡大する。分岐領域152は、スロート領域128から出口開口92に向かって延在する。
例示の実施形態では、超音波圧縮ランプ112は、第1の位置156(図4)と、第2の位置158(図5)の間に選択式に位置決めすることが可能である。第1の位置156では、超音波圧縮ランプ112は、流れチャネル88内に第1の半径方向の距離160だけ延在し、この距離は半径方向外側の面66と、後縁136の間に画定される。さらに第1の位置156では、後縁136は、第1の最小断面積126を有するスロート領域128を画定し、図4に示される実施形態では最小断面積162と呼ばれる。第2の位置158(図5)では、超音波圧縮ランプ112は、半径方向外側の面66から後縁136へと流れチャネル88内に第2の半径方向の距離164だけ延在している。第2の半径方向の距離164は、第1の半径方向の距離160より大きいため、後縁136は、第1の最小断面積162(126)より小さい第2の最小断面積166(126)を有するスロート領域128を画定する。
例示の実施形態では、超音波圧縮機ロータ44は、アクチュエータ組立体168を含んでおり、これは超音波圧縮ランプ112を第1の位置156と第2の位置158の間で半径方向外側の面66に対して移動させるために、超音波圧縮ランプ112に作動可能に結合される。アクチュエータ組立体168の動作を制御し、超音波圧縮ランプ112を第1の位置156と第2の位置158の間で移動させるために、制御システム24が、アクチュエータ組立体168と動作可能に通信するように結合される。
例示の実施形態では、超音波圧縮機ロータ44は、第1のモード、すなわち始動モードと、第2のモード、すなわち圧縮モードで選択式に作動するように構成される。本明細書で使用されるように、用語「始動モード」は、特定の作動モードを指しており、ここでは、超音波圧縮機ロータの速度は、最初のうちは、スロート領域128の下流に垂直衝撃波170を成立させるには不十分である。始動モードでは、超音波圧縮ランプ112は、スロート領域の上流で成立した垂直衝撃波170が、スロート領域の下流の位置に進み易くするように流れチャネル88内に位置決めされる。例えば超音波圧縮機ランプは、垂直衝撃波170が、スロート領域128から上流にあり入り口開口90とスロート領域128の間にある流れチャネル88内の第1の地点172(図4)から、スロート領域128の下流にある第2の地点174(図5)に進み易くすることができる。垂直衝撃波170は、流路94に対して直交するように配向され、流路94を横切るように延在している。本明細書で使用されるように、用語「圧縮モード」は、特定の作動モードを指しており、ここではロータの速度は、垂直衝撃波をスロート領域の下流に成立させるのに十分であり、超音波圧縮機の定常状態の作動を含んでいる。超音波圧縮機ロータは、非定常状況においても同様に圧縮モードで作動される場合もあることに留意すべきであり、これは、例えば1つまたは複数の作動パラメータ(例えば温度、流体の組成)が作動中に継続して変動する場合などである。
一実施形態では、超音波圧縮機ロータ44が始動モードで作動する際、超音波圧縮ランプ112は、第1の位置156(図4)にある。始動モードにおいて、流体116が、超音波圧縮機ロータ44の流れチャネル88に進入し、この場合超音波圧縮機ランプ112は第1の位置に156にあり、そのモードでは垂直衝撃波170は、スロート領域128の上流に発生する。超音波圧縮機ロータの速度が上昇する際、垂直衝撃波170は、流路94に沿って下流に移動し、スロート領域128の下流に成立するようになり、超音波圧縮機ロータ44は、始動モードから圧縮モードに移行する。スロート領域を通る垂直衝撃波の通過は、第1の位置156(図4)に関連する相対的に大きなスロート領域断面積によって容易になることに留意されたい。圧縮モードがひとたび確立されると、超音波圧縮機ロータは、スロート領域の断面積126をさらに縮小することによって(流路88の最小断面積)、より効率的に作動させることができる。このために、超音波圧縮ランプ112は、第1の位置156から第2の位置158(図5)に移動されてよい。超音波圧縮ランプ112が第1の位置156から第2の位置158に移動する際、スロート領域128の最小断面積126は、第1の最小断面積162(126)から第2の最小断面積166(126)へと縮小する。流れチャネル88の最小断面積126が適切な断面積166(これは、当業者によって確定されたシミュレーションである、または実験により確定され得る)に縮小する際、超音波圧縮機ロータは、より効率的に作動させることができる。
一実施形態において、圧縮モードにおいて、超音波圧縮ランプ112は、第1の位置156と第2の位置158の間に選択的に位置決めされることで、特定の体系176の圧縮波(図5)を流れチャネル88内に形成させる。体系176には、第1の傾斜した衝撃波178と、第2の傾斜した衝撃波180が含まれる。第1の傾斜衝撃波178は、流体116が超音波圧縮ランプ112の前縁134にぶつかったときに形成され、圧縮領域142と通り抜けるように向けられる。圧縮面130によって、第1の傾斜衝撃波178が圧縮面130の前縁134に形成される。第1の傾斜衝撃波178は、前縁134からシュラウドプレート110まで流路94を横切るように延在し、流路94に対して斜角で配向される。第1の傾斜衝撃波178は、シュラウドプレート110に接触し、流路94に対して斜角でシュラウドプレート110から圧縮面130の後縁136に向けて反射される第2の傾斜衝撃波180を形成する。超音波圧縮ランプ112は、第1の傾斜衝撃波178および第2の傾斜衝撃波180各々を圧縮領域142内に形成させるように構成されている。当業者に認識されるように、傾斜衝撃波178および180それぞれを通り抜ける流体流れは、超音波であり、流体が通常の衝撃波170(図5)にぶつかり、これを通過するまで、超音波のままである。
流体116が、圧縮領域142を通過する際、流体は第1の傾斜衝撃波178および第2の傾斜衝撃波180それぞれを通過するため、流体の速度は低下する(但し、指摘されるように超音波のままである)。これに加えて、流体116の圧力は増大し、流体116の体積は減少する。流体116がスロート領域128を通過する際、流体116の速度は、スロート領域128の下流で垂直衝撃波170まで上昇する。流体が垂直衝撃波170を通過する際、流体116の速度は、ロータディスク56に対して音速以下の速度まで低下する。
例示の実施形態では、ロータディスク56は、ディスクキャビティ184(図2)を画定している。アクチュエータ組立体168が、ディスク空間184内に位置決めされ、環状ディスク本体58の内側の面182(図2)またはディスクキャビティ184を画定する任意の他の好適な面に結合されてよい。例示の実施形態において、アクチュエータ組立体168は、油圧ピストン式の機構であり、油圧ポンプ組立体186と、油圧シリンダ188と、油圧ピストン190とを含んでいる。油圧ポンプ組立体186は、油圧シリンダ188内に含まれる油圧流体の圧力を調節する目的で、油圧シリンダ188と流れ連通するように結合される。油圧ピストン190は、油圧シリンダ188内に位置決めされ、油圧シリンダ188に対して移動するように構成される。付勢機構192が油圧ピストン190および油圧シリンダ188に結合され、油圧ピストン190を中心線軸62に向かって半径方向内向きに付勢する。油圧ピストン190は、超音波圧縮ランプ112に結合され、超音波圧縮ランプ112を第1の位置156から第2の位置158に、および第2の位置158から第1の位置156に移動される。例示の実施形態において、アクチュエータ組立体168は、超音波圧縮ランプ112を第1の位置156、第2の位置158、および第1の位置156と第2の位置158の間のいずれかの位置に選択的に位置決めするように構成される。
例示の実施形態において、油圧ポンプ組立体186の作動を制御するために、制御システム24が、油圧ポンプ組立体186と作動可能に連通するように結合される。作動中、油圧ポンプ組立体186は、油圧シリンダ188内の油圧を増大させ、油圧ピストン190を半径方向72に沿って半径方向外側の面66に向けて移動させる。油圧が増大する際、油圧ピストン190によって超音波圧縮ランプ112を第1の位置156から第2の位置158へと移動させる。油圧シリンダ内で油圧が低下する際、付勢機構192が、油圧ピストンを半径方向内向きに移動させ、この油圧ピストンにより、超音波圧縮ランプを第2の位置158から第1の位置156へと移動させる。図4および図5に示される実施形態では、超音波圧縮機ランプ112は、位置156から半径方向外向きに移動し、位置158に達するようにわずかに回転するが、該半径方向外向きの移動および該回転動作は、アクチュエータ組立体168によって誘発され制御されている。
図6は、一例の制御システム24を示すブロック図である。例示の実施形態において、制御システム24はリアルタイム制御装置であり、コンピュータシステムなどの任意の好適なプロセッサによる、またはマイクロプロセッサによるシステムを含んでおり、これにはマイクロコントローラ、縮小命令セット回路(RISC)、特定用途向け集積回路(ASICs)、論理回路、および/または本明細書に記載される機能を実行することが可能な任意の他の回路またはプロセッサが含まれる。一実施形態において、制御システム24は、2MbitのROMと64KbitのRAMを備えた32ビットマイクロコンピュータなどの読み出し専用メモリ(ROM)および/またはランダムアクセルメモリ(RAM)を含むマイクロプロセッサである。本明細書で使用されるように、用語「リアルタイム」は、入力における変化が結果に影響を与えた後の実質的に短い期間において生じるその結果を指しており、この期間は、この結果の重要度および/またはこの結果を生じさせるように入力を処理するシステムの能力に基づいて選択されてよい設計パラメータである。
例示の実施形態において、制御システム24は、実行可能な指示ならびに/あるいは超音波圧縮機システム10の作動条件を表すおよび/またはそれを示す1つまたは複数の作動パラメータを記憶するように構成された記憶領域200を含んでいる。作動パラメータは、限定するのではなく、流体圧力、回転速度、振動および/または流体の温度を表すならびに/あるいは示す場合がある。制御システム24はさらに、プロセッサ202を含んでおり、これは記憶領域200に結合され、1つまたは複数の超音波圧縮機システムの制御装置204、例えば超音波圧縮機ロータ44の動作を少なくとも一部を1つまたは複数の作動パラメータに基づいて決定するようにプログラムされている。一実施形態においてプロセッサ202は、処理装置、例えば限定するのではなく、集積回路(IC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、マイクロコンピュータ、プログラマブル論理制御装置(PLC)および/または任意の他のプログラム可能回路を含む。代替として、プロセッサ202は、複数の処理装置(例えばマルチ−コア構成で)を含む場合もある。
例示の実施形態において、制御システム24は、センサインターフェース206を含んでおり、これは少なくとも1つのセンサ36、例えば速度センサ52および/または圧力センサ46に結合されることで、センサ36から1つまたは複数の信号を受信する。各々のセンサ36は、超音波圧縮機システム10の作動パラメータに対応する信号を生成し送信する。さらに各々のセンサ36は、信号を継続して、周期的に、例えば1回だけ送信する場合もあるが、他の信号のタイミングも企図される。さらに各々のセンサ36は、信号をアナログ形式またはデジタル形式のいずれかで送信することができる。制御システム24は、この1つまたは複数の信号をプロセッサ202によって処理し、1つまたは複数の作動パラメータを作り出す。いくつかの実施形態において、プロセッサ202は、センサ36によって生成された信号をサンプル化するようにプログラムされる(例えば、記憶領域200における実行可能な指示によって)。例えばプロセッサ202は、センサ36から継続的な信号を受信し、これに応答して、継続的な信号に基づいて超音波圧縮機ロータ44の作動モードパラメータを周期的に(例えば5秒毎に1回)計算することができる。いくつかの実施形態において、プロセッサ202は、センサ36から受信した信号を正規化する。例えばセンサ36は、作動パラメータ値に直接比例する特定のパラメータ(例えば電圧)によってアナログ信号を生成することができる。プロセッサ202は、アナログ信号を作動パラメータに変換するようにプログラムされる場合もある。一実施形態において、センサインターフェース206は、アナログデジタル変換器を含んでおり、これは、センサ36によって生成されたアナログ電圧信号を制御システム24によって利用可能なマルチビットデジタル信号に変換する。
制御システム24はまた、超音波圧縮機システム10の作動を制御するように構成された制御インターフェース208を含む。いくつかの実施形態において、制御インターフェース208は、1つまたは複数の超音波圧縮機システム制御装置204に、例えば超音波圧縮機ロータ44に動作可能に結合される。
制御インターフェース208と制御装置204間ならびにセンサインターフェース206とセンサ36間では様々な接続を利用することが可能である。そのような接続には、限定するのではなく、電気導体、ローレベルシリアルデータ接続、例えばRecommended Standard(RS)232またはRS−485、ハイレベルシリアルデータ接続、例えばユニバーサルシリアルバス(USB)または米国電気電子学会(IEEE)1394(a/k/a FIREWIRE)、パラレルデータ接続、例えばIEEE 1284またはIEEE 488、短距離無線通信チャネル、例えばBLUETOOTH(登録商標)、ならびに/あるいは無線または有線いずれでもプライベート(例えば超音波圧縮機システム10の外部にはアクセスできない)ネットワーク接続などが含まれてよい。
再び図4を参照すると、例示の実施形態において、圧力センサ46が超音波圧縮機ロータ44に結合され、流れチャネル88内の圧力を感知するように構成されている。一実施形態において圧力センサ46は、流れチャネル88の圧縮領域142内の圧力を感知するためにスロート領域128の上流に位置決めされる。あるいは圧力センサ46は、本明細書に記載されるように制御システム24機能するように任意の好適な場所に位置決めされる場合もある。例示の実施形態において、ロータディスク56の回転速度を感知するために、速度センサ52が超音波圧縮機ロータ44に結合される。
超音波圧縮機システム10の作動中、制御システム24は、速度センサ52から超音波圧縮機ロータ44の回転速度を示す信号を受信し、圧力センサ46から流れチャネル88内の流体116の圧力を示す信号を受信する。制御システム24は、少なくとも一部が超音波圧縮機ロータ44の回転速度および流れチャネル88内の流体圧力に基づいて、垂直衝撃波170の場所を計算するように構成される。制御システム24はさらに、計算した垂直衝撃波170の場所に基づいて、超音波圧縮ランプ112を第1の位置156と第2の位置158の間で選択的に位置決めするように構成される。一実施形態において、制御システム24は、計算した垂直衝撃波170の場所を所定の場所と比較し、垂直衝撃波170が第1の場所172または第2の場所174のどちらにあるかを判断する。例示の実施形態において、制御システム24は、垂直衝撃波170が第1の場所172または第2の場所174のどちらにあるかの判断に基づいて、超音波圧縮ランプ112を第1の位置156、第2の位置158およびその間の任意の位置に選択的に位置決めする。代替の一実施形態において、制御システム24は、感知した流体圧力を所定の圧力および/または所定の範囲の圧力値と比較するように構成される。感知した流体圧力が、所定の圧力と異なる場合、および/または所定の範囲の圧力値の範囲内に場合、制御システム24は、超音波圧縮ランプ112を作動させて、検出した流体圧力が所定の圧力とほぼ等しくなるまで、あるいは所定の範囲の圧力値の範囲内になるまで、スロート領域128の最小の断面積126を調節する。
図7は、流体を圧縮するために超音波圧縮機ロータ44を作動させる一例の方法300を示すフローチャートである。例示の実施形態において、方法300は、超音波圧縮機ロータ44の回転速度を示す第1の監視信号を速度センサ52から制御システム24に送信するステップ302を含む。流れチャネル88内の圧力を示す第2の監視信号が、圧力センサ46から制御システム24に送信される304。少なくとも一部が第1の監視信号および第2の監視信号に基づいて、制御システム24によって垂直衝撃波170の場所が計算される306。計算された場所に基づいて、制御システム24が、垂直衝撃波170がスロート領域128の下流に位置決めされたかどうかを判断する308。垂直衝撃波170がスロート領域128の下流に位置決めされたかどうかに基づいて、制御システム24が、超音波圧縮ランプ112を第1の位置156と第2の位置158の一方に位置決めする310。
本明細書に記載されるシステム、方法および装置の一例の技術的作用は、(a)超音波圧縮機ロータの回転速度を示す第1の信号を第1のセンサから制御システムに送信すること、(b)流れチャネル内に圧力を示す第2の信号を第2のセンサから制御システムに送信すること、(c)少なくとも一部が第1の信号および第2の信号に基づいて、垂直衝撃波の場所を計算すること、(d)計算された場所に基づいて、垂直衝撃波がスロート領域の下流に位置決めされているかどうかを判断すること、および(e)垂直衝撃波がスロート領域の下流に位置決めされているかどうかの判断に基づいて、超音波圧縮ランプを第1の位置と第2の位置の一方に位置決めすることのうちの少なくとも1つを含む。
上記に記載した超音波圧縮機ロータによって、超音波圧縮機システムの性能の効率を上げるためのコスト効果の高い、信頼できる方法が提供される。さらに超音波圧縮機ロータは、スロート領域の下流で流れチャネル内に形成された垂直衝撃波の場所によって示されるように所望の作動条件に達したときスロート領域における最小断面積を調節することによって、超音波圧縮機システムの作動効率の向上を促進させる。より具体的には、本明細書に記載される超音波圧縮機ロータは、第1の位置と第2の位置の間で選択的に位置決めされることで、流れチャネルの最小断面積の調節を容易にする超音波圧縮ランプを含む。最小断面積を調節することによって、超音波圧縮ロータは、超音波圧縮機システムの作動効率を容易に改善させる。したがって超音波圧縮機システムの作動および維持コストを削減することができる。
超音波圧縮機ロータを組み立てるためのシステムおよび方法の例示の実施形態が上記に詳細に記載される。システムおよび方法は、本明細書に記載される特定の実施形態に限定されるのではなく、システムの構成要素および/または方法のステップは、本明細書に記載される他の構成要素および/またはステップから独立しておよび別個に利用されてよい。例えばシステムおよび方法はまた、他の回転エンジンシステムおよび方法と組み合わせて使用される場合もあり、本明細書に記載される超音波圧縮機システムのみによって実践されるように限定されるものではない。むしろ例示の実施形態は、他の回転システム用途と合わせて実装され利用することができる。
本明細書の種々の実施形態の特定の機能が、いくつかの図面において示され、それ以外には示されないが、これは単に簡便にするためである。さらに上記の記載における「一実施形態」に対する言及は、列記される機能も組み込む付加的な実施形態の存在を排除するものと解釈されることが意図されてない。本発明の原理に従って、図面のいずれの機能も、任意の他の図面のいずれかの機能と組み合わせて参照および/または主張されてよい。
この書面による記載は、本発明を開示することを目的とした最適な態様を含む例を利用しており、また任意の装置またはシステムを作製し利用すること、ならびに任意の採用された方法を実行することを含め、当業者が本発明を実施することができるようにするものである。本発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定義されており、当業者が思い付く他の例を含むことができる。このような他の例は、それらが特許請求の範囲の文字通りの言い回しと相違ない構造上の要素を含む場合、あるいはそれらが特許請求の範囲の文字通りの言い回しとわずかな相違点を有する等価な構造上の要素を含む場合、特許請求の範囲の範囲内にあることが意図されている。
10 超音波圧縮機システム
12 吸気セクション
14 圧縮機セクション
16 排気セクション
18 駆動組立体
20 ロータ組立体
22、23 駆動シャフト
24 制御システム
26 筐体
28 流体入り口
30 流体出口
32 内側の面
34 キャビティ
36 センサ
38 流体源
40 ガイドベーン組立体
42 入り口ガイドベーン
44 超音波圧縮機ロータ
46 圧力センサ
48 出口ガイドベーン組立体
50 出力システム
52 速度センサ
54 静翼
56 ロータディスク
58 ディスク本体
60 キャビティ
62 中心線軸
64 半径方向内側の面
66 半径方向外側の面
68 上流面
70 下流面
72 半径方向
74 半径方向の幅
76 軸方向の距離
78 軸方向
80 入り口縁部
82 出口縁部
84 側壁
86 静翼の組
88 流れチャネル
90 入り口開口
92 出口開口
94 流路
96 外側の面
98 内側の面
100 半径方向の高さ
106 側壁の間の幅
108 シュラウド組立体
110 シュラウドプレート
112 超音波圧縮ランプ
116 流体
118 矢印
120 断面積
122 入り口断面積
124 出口断面積
126、162 最小の断面積
128 スロート領域
130 圧縮面
132 分岐面
134 前縁
136 後縁
138 斜角
142 圧縮領域
144 集束する断面積
146 第1の端部
148 第2の端部
150 斜角
152 分岐領域
154 分岐する断面積
156 第1の位置
158 第2の位置
160 第1の半径方向の距離
164 第2の半径方向の距離
168 アクチュエータ組立体
170 垂直衝撃波
172 第1の場所
174 第2の場所
176 圧縮波の体系
178 第1の傾斜衝撃波
180 第2の傾斜衝撃波
182 内側の面
184 ディスクキャビティ
186 油圧ポンプ組立体
188 油圧シリンダ
190 油圧ピストン
192 付勢機構
200 記憶領域
202 プロセッサ
204 制御装置
206 センサインターフェース
208 制御インターフェース
300 方法
302 超音波圧縮機ロータの回転速度を示す第1の監視信号を速度センサから制御システムに送信する。
304 流れチャネル内の圧力を示す第2の監視信号が、圧力センサから制御システム24に送信される。
306 少なくとも一部が第1の監視信号および第2の監視信号に基づいて、制御システムによって垂直衝撃波の場所が計算される。
308 計算された場所に基づいて、制御システムが、垂直衝撃波がスロート領域の下流に位置決めされたかどうかを判断する。
310 垂直衝撃波がスロート領域の下流に位置決めされたかどうかに基づいて、制御システムが、超音波圧縮ランプを第1の位置と第2の位置の一方に位置決めする。

Claims (20)

  1. 上流面、下流面、および前記上流面と前記下流面の間に概ね軸方向に延在する半径方向外側の面を備え、中心線軸を画定する略円筒形のディスク本体と、
    前記半径方向外側の面に結合された複数の静翼であって、隣接する前記静翼が、1つの組を形成し、前記隣接する静翼の各々の組の間に流れチャネルが画定されるように配向され、前記流れチャネルが、入り口開口と出口開口の間に概ね軸方向に延在する複数の静翼と、
    前記流れチャネル内に位置決めされ、第1の位置、第2の位置およびそれらの間の任意の位置に選択式に位置決めすることが可能な少なくとも1つの超音波圧縮ランプとを備える超音波圧縮機ロータ。
  2. 前記少なくとも1つの超音波圧縮ランプが、前記流れチャネルのスロート領域を画定し、前記スロート領域が前記流れチャネルの最小の断面積を有し、前記超音波圧縮ランプが、前記スロート領域の断面積を調節するように構成される、請求項1記載の超音波圧縮機ロータ。
  3. 前記少なくとも1つの超音波圧縮ランプに結合されたアクチュエータをさらに備え、前記アクチュエータが、前記超音波圧縮ランプを前記第1の位置、前記第2の位置およびその間の任意の位置に位置決めするように構成される、請求項1記載の超音波圧縮機ロータ。
  4. 前記少なくとも1つの超音波圧縮ランプに作動可能に結合された制御システムをさらに備えることで、前記超音波圧縮ランプの前記第1の位置、前記第2の位置およびその間の任意の位置における移動を容易にする、請求項1記載の超音波圧縮機ロータ。
  5. 前記ロータディスクの回転速度を感知し、前記感知した回転速度を示す少なくとも1つの第1の監視信号を生成するように構成された少なくとも1つの第1のセンサをさらに備え、前記制御システムが前記第1のセンサに通信可能に結合されることで、前記第1のセンサから生成された前記第1の監視信号を受信し、前記制御システムが前記受信した第1の監視信号に基づいて前記流れチャネル内の垂直衝撃波の場所を計算するように構成される、請求項4記載の超音波圧縮機ロータ。
  6. 前記流れチャネル内の圧力を感知し、前記感知した圧力を示す少なくとも1つの第2の監視信号を前記制御システムに送信するように構成された少なくとも1つの第2のセンサをさらに備え、前記制御システムが、前記第1の監視信号および前記第2の監視信号に基づいて、前記垂直衝撃波の場所を計算するように構成される、請求項5記載の超音波圧縮機ロータ。
  7. 前記制御システムが、前記計算された前記垂直衝撃波の場所に基づいて、前記超音波圧縮ランプを位置決めするように構成される、請求項5記載の超音波圧縮機ロータ。
  8. 前記制御システムが、前記感知した圧力が所定の圧力と異なると判断したとき、前記超音波圧縮ランプを移動させるように構成される、請求項7記載の超音波圧縮機ロータ。
  9. 流体入り口と流体出口の間に延在するキャビティを画定する内側の面を備えるケーシングと、
    前記ケーシング内に位置決めされ、駆動組立体に回転可能に結合された駆動シャフトと、
    前記駆動シャフトに結合された超音波圧縮機ロータであって、前記流体入り口から前記流体出口に流体を運ぶために、前記流体入り口と前記流体出口の間に位置決めされる超音波圧縮機ロータとを備える超音波圧縮機システムであって、
    前記超音波圧縮機ロータが、
    上流面、下流面、および前記上流面と前記下流面の間に概ね軸方向に延在する半径方向外側の面を含み、中心線軸を画定する略円筒形のディスク本体と、
    半径方向外側の面に結合された複数の静翼であって、隣接する前記静翼が、1つの組を形成し、前記隣接する静翼の各々の組の間に流れチャネルが画定されるように配向され、前記流れチャネルが、入り口開口と出口開口の間に概ね軸方向に延在する複数の静翼と、
    前記流れチャネル内に位置決めされ、第1の位置、第2の位置およびそれらの間の任意の位置に選択式に位置決めすることが可能な少なくとも1つの超音波圧縮ランプとを備える超音波圧縮機システム。
  10. 前記少なくとも1つの超音波圧縮ランプが、前記流れチャネル内にスロート領域を画定し、前記スロート領域が前記流れチャネルの最小の断面積を有し、前記超音波圧縮ランプが、前記スロート領域の断面積を調節するように構成される、請求項9記載の超音波圧縮機システム。
  11. 前記少なくとも1つの超音波圧縮ランプに結合されたアクチュエータをさらに備え、前記アクチュエータが、前記超音波圧縮ランプを前記第1の位置、前記第2の位置およびその間の任意の位置に位置決めするように構成される、請求項9記載の超音波圧縮機システム。
  12. 前記少なくとも1つの超音波圧縮ランプに作動可能に結合された制御システムをさらに備えることで、前記超音波圧縮ランプの前記第1の位置、前記第2の位置およびその間の任意の位置における移動を容易にする、請求項9記載の超音波圧縮機システム。
  13. 前記ロータディスクの回転速度を感知し、前記感知した回転速度を示す少なくとも1つの第1の監視信号を生成するように構成された少なくとも1つの第1のセンサをさらに備え、前記制御システムが前記第1のセンサに通信可能に結合されることで、前記第1のセンサから生成された第1の監視信号を受信し、前記制御システムが前記受信した第1の監視信号に基づいて前記流れチャネル内の垂直衝撃波の場所を計算するように構成される、請求項12記載の超音波圧縮機システム。
  14. 前記流れチャネル内の圧力を感知し、前記感知した圧力を示す少なくとも1つの第2の監視信号を前記制御システムに送信するように構成された少なくとも1つの第2のセンサをさらに備え、前記制御システムが、前記第1の監視信号および前記第2の監視信号に基づいて、前記垂直衝撃波の場所を計算するように構成される、請求項13記載の超音波圧縮機システム。
  15. 前記制御システムが、前記計算された前記垂直衝撃波の場所に基づいて、前記超音波圧縮ランプを位置決めするように構成される、請求項13記載の超音波圧縮機システム。
  16. 前記制御システムが、前記感知した圧力が所定の圧力と異なると判断したとき、前記超音波圧縮ランプを位置決めするように構成される、請求項15記載の超音波圧縮機システム。
  17. (a)圧縮すべき流体を回転する超音波圧縮機ロータの入り口開口に取り込むステップであって、前記超音波圧縮機ロータが、(i)上流面、下流面、および前記上流面と前記下流面の間に概ね軸方向に延在する半径方向外側の面を備え、中心軸を画定する略円筒形のディスク本体と、(ii)前記半径方向外側の面に結合された複数の静翼であって、隣接する前記静翼が1つの組を形成し、隣接する静翼の各々の前記組の間に流れチャネルが画定されるように配向され、前記流れチャネルが、前記入り口開口と出口開口の間に概ね軸方向に延在する複数の静翼と、(iii)前記流れチャネル内に位置決めされ、第1の位置、第2の位置およびそれらの間の任意の位置に選択式に位置決めすることが可能な少なくとも1つの超音波圧縮ランプとを備えるステップと、
    (b)前記超音波圧縮機ランプの後縁によって画定されるスロート領域の下流に垂直衝撃波が形成されるまで、前記超音波圧縮機ランプが前記第1の位置に位置決めされた状態で前記超音波圧縮機ロータを作動させるステップと、
    (c)前記超音波圧縮機ランプを前記第2の位置に位置決めするステップであって、前記第2の位置が、前記第1の位置の対応する最小断面積より小さい最小断面積によって特徴付けられるステップと、
    (d)前記超音波圧縮機ロータを前記超音波圧縮機ランプが前記第2の位置に位置決めされた状態で作動させ、圧縮流体を生成するステップとを含む、流体を圧縮する方法。
  18. 第1のセンサから制御システムに、前記超音波圧縮機ロータの回転速度を示す第1の信号を送信するステップと、
    少なくとも一部が前記第1の信号に基づいて前記垂直衝撃波の場所を計算するステップとをさらに含む、請求項17記載の方法。
  19. 第2のセンサから制御システムに、前記流れチャネル内の圧力を示す第2の信号を送信するステップと、
    少なくとも一部が前記第1の信号および前記第2の信号に基づいて前記垂直衝撃波の場所を計算するステップとをさらに含む、請求項17記載の方法。
  20. 前記計算された場所に基づいて、前記垂直衝撃波が前記スロート領域の下流に位置決めされているかどうかを判断するステップと、
    前記垂直衝撃波が前記スロート領域の下流に位置決めされているかどうかの前記判断に基づいて、前記超音波圧縮ランプを前記第1の位置、前記第2の位置およびその間の任意の位置に位置決めするステップとをさらに含む、請求項19記載の方法。
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