JP2014512866A - 血管閉鎖デバイス - Google Patents
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Abstract
血管閉鎖デバイスが、第1の断面形状を有する第1のワイヤと、第2の断面形状を有する第2のワイヤとを具えており、第1の断面形状は第2の断面形状とは異なっている。第1のワイヤは第1のコイルを形成するように巻き付けられ、第2のワイヤは、その中に管腔を規定する第2のコイルを形成するように巻き付けられ、第1のコイルは管腔内に少なくとも部分的に配置される。第1のワイヤと第2のワイヤは、1つのコイルを形成するように共巻きすることができる。
【選択図】図2
【選択図】図2
Description
開示された発明の分野は概して、人間または家畜の患者の血管に塞栓または血管閉鎖を構築する血管閉鎖デバイスに関するものである。より具体的には、開示された発明は、血管閉鎖コイルに関するものである。
血管閉鎖デバイスまたはインプラントは、血管内の動脈瘤の治療を含む幅広い理由に使用される。広く使用される血管閉鎖デバイスは、“第1の”マンドレルの周りに白金(または白金合金)ワイヤの素線を巻き付けることによって形成された、柔軟ならせん巻コイルを有する。このコイルは次いで、大きい“第2の”マンドレルの周りに巻き付けられ、第2の形状を与えるように加熱処理される。例えば、Ritchartらに発行された、参照により本書において全てが援用される米国特許第4,994,069号は、送出カテーテルの管腔を介して配置するために伸ばすと直線的な第1のらせん形状をなし、送出カテーテルから放出して脈管構造内に配置すると折り畳まれた第2の回旋形状をなす血管閉鎖デバイスを記載している。
血管閉鎖デバイスを脈管構造の所望の部位、例えば動脈瘤嚢内に送出するために、最初に操作可能なガイドワイヤを利用して、断面が小さい送出カテーテルまたは“微小カテーテル”をその部位に配置することがよく知られている。一般に、患者の具体的な解剖学的組織に応じて、微小カテーテルの遠位端には、主治医または製造者のどちらかによって、選択され予め形成された屈曲、例えば45°、26°、「J」、「S」、または他の屈曲形状が与えられる。これにより、ガイドワイヤが引き抜かれても、微小カテーテルの遠位端は1以上の血管閉鎖デバイスを動脈瘤内に放出するように所望の位置に留まる。次に、送出ワイヤの遠位端に接続された血管閉鎖デバイスが微小カテーテルの遠位端の開口から動脈瘤へと拡張するまで、送出ワイヤまたは“押込み”ワイヤが微小カテーテルを通過する。一旦動脈瘤に位置すると、血管閉鎖デバイスは、より効果的かつ完全に填塞できるように屈曲する。次いで、血管閉鎖デバイスが送出ワイヤの端部から放出または“取り外され”て、送出ワイヤはカテーテルを通って引き戻される。患者の具体的な必要に応じて、1以上の更なる閉鎖デバイスをカテーテルを介して押し込み、同じ部位に放出することもできる。
押込みワイヤの端部から血管閉鎖デバイスを放出する既知の方法の1つは、押込みワイヤの遠位端部に沿って配置された小さい露出部分または分離領域である電解分離可能な接合部を使用することである。この分離領域は一般にステンレス鋼から作られ、血管閉鎖デバイスの直近に配置される。押込みワイヤが血液または他の体液といったイオン溶液がある状態で帯電すると、電解分離可能な接合部は電気分解して崩壊しやすい。したがって、この分離領域がカテーテルの遠位端から出て患者の血管の血液プールに曝されると、電気接触部を介して導電性押込みワイヤに適用された電流が、戻り電極を有する電気分解の分離回路を完成させて、分離領域が電気分解によって崩壊する。
開示された発明の一実施形態では、血管閉鎖デバイスは、第1の断面形状を有する第1のワイヤと、第2の断面形状を有する第2のワイヤとを具えており、第1の断面形状は第2の断面形状とは異なっている。このような一実施形態では、第1のワイヤは第1のコイルを形成するように巻き付けられ、第2のワイヤはその中に管腔を規定する第2のコイルを形成するように巻き付けられ、第1のコイルはその管腔内に少なくとも部分的に配置される。任意に、第1および第2のコイルの一方は右回り方向に巻き付けられ、第1および第2のコイルの他方は左回り方向に巻き付けられる。他のこのような実施形態では、第1のワイヤおよび第2のワイヤは、1つのコイルを形成するように共巻きされる。任意に、第2のワイヤは、第1のワイヤによって形成された各ループについて1より多くのループを形成する。任意に、このデバイスはさらに、第1のコイルと第2のコイルの間に不連続の接触点を有する。任意に、このデバイスはさらに、第1および第2のワイヤと少なくとも部分的に共巻きした第3のワイヤを有する。
幾つかの実施形態では、第1のワイヤは第1の断面積を有し、第2のワイヤは第2の断面積を有し、第1の断面積は第2の断面積とは異なっている。任意に、第1のワイヤは第1の材料から作られ、第2のワイヤは第2の材料から作られ、第1の材料は第2の材料とは異なっている。任意に、第1および第2のワイヤの少なくとも一方は、絡み合った複数のワイヤから作ることができる。
開示された発明の他の実施形態では、血管閉鎖デバイスは、非扁平部分と第1の扁平部分と第2の扁平部分とを有するコイルワイヤを具えており、第1の扁平部分の短い断面軸は血管閉鎖デバイスの長軸に対して実質的に垂直に位置し、第2の扁平部分の短い断面軸は血管閉鎖デバイスの長軸に対して実質的に平行に位置する。任意に、コイルワイヤの非扁平部分は三角形の断面形状を有する。
開示された発明の実施形態の他の及び更なる態様や特徴は、添付の図面を考慮した以下の詳述から明らかとなるであろう。
図面は、開示された発明の実施形態の設計または有用性を示しており、図中の類似する構成要素は共通の符号で指し示されている。これらの図面は、必ずしも縮尺通りに図示されてはいない。上記した及びその他の利点や目的がいかに得られるかをよく理解するために、実施形態のより具体的な説明がなされ、添付の図面に図示されている。これらの図面は一般的な実施形態のみを示すものであって、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
図1は、開示された発明の様々な実施形態により構成された血管閉鎖デバイスの詳細な縦断面図である。
図2は、開示された発明の様々な実施形態により構成された血管閉鎖デバイスの詳細な縦断面図である。
図3は、開示された発明の様々な実施形態により構成された血管閉鎖デバイスの詳細な縦断面図である。
図4は、開示された発明の様々な実施形態により構成された血管閉鎖デバイスの詳細な縦断面図である。
図5は、開示された発明の様々な実施形態により構成された血管閉鎖デバイスの詳細な縦断面図である。
図6は、開示された発明の様々な実施形態により構成された血管閉鎖デバイスの詳細な縦断面図である。
図7は、開示された発明の様々な実施形態により構成された血管閉鎖デバイスの詳細な縦断面図である。
図8は、開示された発明の様々な実施形態により構成された血管閉鎖デバイスの詳細な縦断面図である。
図9は、開示された発明の実施形態による血管閉鎖デバイスの詳細な側面図である。
図10は、図13の血管閉鎖デバイスを作るコイルワイヤの詳細な上面図である。
図11は、図10のコイルワイヤの詳細な側面図である。
図12は、開示された発明の実施形態による血管閉鎖デバイスの詳細な側面図である。
図13は、開示された発明の様々な実施形態により構成された血管閉鎖デバイスの詳細な縦断面図である。
図14は、自然状態モードにある血管閉鎖デバイスの斜視図であり、開示された発明の実施形態による第2の構成の一例を示している。
本書には、図面を参照して様々な実施形態が記載されている。これらの図面は縮尺通りに図示されておらず、類似する構造または機能を有する構成要素は図面を通して同一の符号で表されていることに留意されたい。これらの図面は、実施形態の説明を容易にすることのみを意図するものであることにも留意されたい。これらは、本発明の排他的な説明である、あるいは添付の特許請求の範囲およびその均等物によってのみ規定される本発明の範囲を限定するものであることを意図するものではない。さらに、例示された実施形態は、図示された態様または利点の全てを有している必要はない。特定の実施形態と併せて記載された態様または利点は、その実施形態に必ずしも限定されるものではなく、たとえ図示されていなくとも、他の如何なる実施形態にも実行できる。
図1は、一実施形態による血管閉鎖デバイス10を示している。この血管閉鎖デバイス10は、第1のコイル12と第2のコイル14とを有している。第1および第2のコイル12、14は、それぞれ複数のループを有している。第1および第2のコイル12、14はさらに一緒に共巻きされている。すなわち、第1および第2のコイル12、14のループは、一緒に巻き付けられて血管閉鎖デバイス10を形成するように揃えられている。図1のように第1および第2のコイル12、14が互いに揃えられると、1つのコイルを形成する。
第1および第2のコイル12、14は、適切な生体適合性材料から作られる。例えば、第1および第2のコイル12、14は、純白金といった金属から作ることができる。他の実施形態では、コイル12、14は、例えば、8%のタングステン及び残りが白金の白金−タングステン合金といった合金から作ることができる。更なる実施形態では、コイル12、14は、白金イリジウム合金、白金レニウム合金、または白金パラジウム合金から作ることができる。さらに他の実施形態では、コイル12、14は、バイオポリマまたはバイオセラミック材料から作ることができる。さらに、第1のコイル12は第2のコイル12と異なる材料から作ることができる。
例示された実施形態では、第1のコイルワイヤ16から第1のコイル12が作られ、異なる外径(「OD(outer diameter)」)を有する第2のコイルワイヤ18から第2のコイル14が作られる。コイルの曲げモーメントは、巻き付けられたワイヤの直径の4乗に指数比例するため、血管閉鎖デバイス10はその長さに沿って均一に屈曲せず、その長さに沿って第2のコイル14のループの位置で簡単に屈曲する。このような屈曲点が、優れた順応性と填塞性能をもたらす。
第1および第2のコイルワイヤ16、18のODは、血管閉鎖デバイスが目的とする用途、すなわちフレーミング、充填、または仕上げに応じて最適化することができる。大きいODはコイル全体の剛性に寄与し、小さいODによって簡単に曲げられるようになる。第1のコイルワイヤ16のODと第2のコイルワイヤ18のODの比は、血管閉鎖デバイスが目的とする用途に応じて最適化することもできる。図1の血管閉鎖デバイス10では、第1のコイルワイヤ16は0.00125インチのODを有し、第2のコイルワイヤ18は0.001インチのODを有している。第1および第2のコイルワイヤ16、18は、0.007インチのマンドレルに共巻きされたPt/8%W(白金/タングステン)のワイヤである。
図2および3は、異なるODと異なる断面形状を有するワイヤを共巻きすることによって形成された血管閉鎖デバイス10を示している。図2では、第1のコイルワイヤ16は円形の断面形状を有し、第2のコイルワイヤ18は楕円形の断面形状を有している。図3では、第1のコイルワイヤ16は四角形の断面形状を有し、第2のコイルワイヤ18は三角形の断面形状を有している。図2および3に示す血管閉鎖デバイス10では、第1のコイルワイヤ16は、第2のコイルワイヤ18よりも大きいODを有している。異なる断面形状は2つの隣接するループの間により不連続な接触点20を形成し、少なくとも1のループの表面は鋭角を形成している。さらに、より不連続な接触点20によって、血管閉鎖デバイス10に力が掛かると簡単に屈曲する。一般に、第1のコイルワイヤ16および第2のコイルワイヤ18は、特に異なる断面形状を有している場合に異なる断面積を有しうる。
図4は、3つの異なるODを有する4つのコイルワイヤを共巻きすることによって形成された血管閉鎖デバイス10を示している。第1のコイルワイヤ16は大きいODを有している。第2のコイルワイヤ18と第4のコイルワイヤ24は、同一または同等の中間のODを有している。第3のコイルワイヤ22は小さいODを有している。大きいOD、中間のOD、および小さいODを有するコイルワイヤ16、18、22、24が存在することにより、血管閉鎖デバイス10をより均一かつ段階的に屈曲させることができる。第3のコイルワイヤ22は第3のコイル26を形成し、第4のコイルワイヤ24は第4のコイル28を形成する。
代替的に、図4の血管閉鎖デバイス10は、3つの異なるODを有する3つのコイルワイヤ16、18、22を共巻きすることによっても形成することができるが、第1および第3のコイルワイヤ16、22のループ毎に、第2のコイルワイヤ18で2つのループを形成する。このような血管閉鎖デバイスのループパターンは、以下の順番、すなわち第1のコイルのループ;第2のコイルのループ;第3のコイルのループ;および第2のコイルのループを繰り返す。
図5は、以下のループパターン、すなわち、大きいODのループ;小さいODのループ;および小さいODのループを有する血管閉鎖デバイス10を示している。この血管閉鎖デバイス10は、小さいODをそれぞれ有する第2および第3のコイルワイヤ18、22と共に、大きいODを有する第1のコイルワイヤ16を共巻きすることによって形成することができる。代替的に、大きいODの第1のコイルワイヤ16を小さいODの第2のコイルワイヤ18と共巻きすることもできるが、第1のコイルワイヤ16のループ毎に第2のコイルワイヤ18の2つのループが形成される。図6は同様の血管閉鎖デバイス10を示しており、以下のループパターン、すなわち、大きいODのループ;小さいODのループ;小さいODのループ;および小さいODのループを有している。この血管閉鎖デバイス10は、図5の血管閉鎖デバイス10を形成するために記載されたのと同様の方法で形成することができる。図5および6のような血管閉鎖デバイスは、図1の血管閉鎖デバイスと同様の屈曲性能を保持しながらも、柔軟性が向上している。特に、図5および6の血管閉鎖デバイスは、図1の血管閉鎖デバイスと比較して、その長さに沿ってより多くの屈曲点を有している。
図7に示す血管閉鎖デバイス10は、異なるODと断面形状のループを有している。この血管閉鎖デバイス10は、第1、第2、第3、および第4のコイルワイヤ16、18、22、24を共巻きすることによって形成することができる。第1のコイルワイヤ16は、大きいODと円形の断面形状を有している。第2のコイルワイヤ18および第4のコイルワイヤ24は、同一の中間のODと楕円形の断面形状を有している。第3のコイルワイヤ22は、小さいODと三角形の断面形状を有している。第1、第2、第3、および第4のコイルワイヤ16、18、22、24は、特に異なる断面形状を有する場合に、異なる断面積を有しうる。
図8および9は、大きいODの第1のコイルワイヤ16と、第1のコイルワイヤ16と共巻きする前に予め絡み合った小さいODの第2および第3のコイルワイヤ18、22とから形成された血管閉鎖デバイス10を示している。予め絡み合った1対の第2および第3のコイルワイヤ18、22は規定のピッチを有している。得られる血管閉鎖デバイス10は、その長さに沿ってだけではなく、その円周に沿っても不均一に屈曲する性質を有する。この血管閉鎖デバイス10は、第1のコイルワイヤ16よりも小さいODを各々有している予め絡み合った1対の第2および第3のコイルワイヤ18、22から作られたループの位置で屈曲しやすい。この血管閉鎖デバイス10は、慣性モーメントまたは曲げ剛性が最小となる予め絡み合った1対の小さいODの第2および第3のコイルワイヤ18、22の短い断面軸30に沿っても屈曲しやすい。
図10および11は、短い断面軸30(図11参照)を有する扁平部分32を有するコイルワイヤ16を示している。図12の血管閉鎖デバイス10は、3つの部分、すなわち、非扁平ワイヤ部分34;短い断面軸30が血管閉鎖デバイス10の長軸に対して垂直となる第1の扁平ワイヤ部分32a;および短い断面軸30が血管閉鎖デバイス10の長軸に対して平行となる第2の扁平ワイヤ部分32bを有するコイルワイヤ16から形成されている。血管閉鎖デバイス10は、第1の扁平ワイヤ部分32aで屈曲しやすい。非扁平ワイヤ部分34は、任意の断面形状(すなわち、円、楕円、四角形、三角形など)を有しうる。
図1−12の上述した実施形態について、様々なコイル12、14、26、28を形成するワイヤ16、18、22、24は代替的に、純白金、白金−タングステン合金、白金−イリジウム合金、白金レニウム合金、または白金パラジウム合金から作ることもできる。コイル12、14、26、28は、白金−タングステン合金の外層を有する白金製コアを有するワイヤから作ることができ、あるいは、白金−タングステン合金のコアと、白金の外層からなる材料から作ることもできる。さらに、本書に開示された発明の実施形態のコイル12、14、26、28はそれぞれ、代替的にバイオポリマ、バイオセラミック、生物活性材料、またはこのような材料の組み合わせから作ることができる。例えば、生物活性コーティングを金属製、バイオポリマ製および/またはバイオセラミック製のコイル12、14、26、28の何れにも適用することができる。
血管閉鎖デバイス10のコイル12、14、26、28を形成する材料は、前述した例に限定されないことを理解されたい。本書に記載された何れの実施形態においても、コイル12、14、26、28の材料は、金属またはポリマといった放射線不透過性の材料であってもよい。さらに、他の実施形態では、コイル12、14、26、28の材料は、ロジウム、パラジウム、レニウム、さらにタングステン、金、銀、タンタル、およびこれらの金属の合金であってもよい。これらの金属は十分な放射線不透過性を有しており、これらの合金中で適切に調和した柔軟性と剛性を実現するように調整することができる。これらは概して、生物学的に不活性でもある。さらに、高い応力を受けたにもかかわらず形状を保持する材料を用いて、コイル12、14、26、28を構成することができる。
例えば、様々なニッケル/チタニウム合金(48−58アトミック%のニッケル、および任意で少量の鉄を含有);銅/亜鉛合金(38−42重量%の亜鉛);1−10重量%のベリリウム、シリコン、スズ、アルミニウム、またはガリウムを含有する銅/亜鉛合金;あるいはニッケル/アルミニウム合金(36−38アトミック%のアルミニウム)を含む特定の“超弾性合金”を使用することができる。さらなる実施形態では、“ニチノール”として知られているチタニウム−ニッケル合金を使用して、コイル12、14、26、28を形成することもできる。これらは、非常に小さい直径のワイヤとして使用されても変形することなく、かなりの屈曲に耐えうる非常に丈夫な合金である。さらに、ワイヤ16、18、22、24の一部または全てを他のワイヤと異なる材料から作ることもできる。
本書に記載の何れの実施形態においても、コイル12、14、26、28それぞれを形成するために使用するワイヤ16、18、22、24は、0.00002乃至0.01インチの範囲の断面寸法を有しうる。ワイヤ16、18、22、24それぞれによって形成されたコイル12、14、26、28は、0.003乃至0.03インチの断面寸法を有しうる。様々な実施形態では、ワイヤ16、18、22、24は、四角形、三角形、または円形といった形状を有しうる。神経血管の用途では、コイル12、14、26、28の直径は、0.008乃至0.018インチの何れであってもよい。他の実施形態では、ワイヤ16、18、22、24は他の断面寸法を有してもよく、コイル12、14、26、28は他の断面寸法を有してもよい。幾つかの実施形態では、コイル12、14、26、28を形成するワイヤ16、18、22、24は、選択した体の部位、管腔または空洞内の定位置に、その部位の壁を実質的に拡張させることなく、かつ脈管系に見られる反復的な流体パルスによってその部位から移動することなく、コイル10を保持するのに十分なフープ強度を得られる血管閉鎖コイル10に提供する十分な直径を有しているべきである。
本書に記載の何れの実施形態においても、コイル12、14、26、28の軸の長さは0.5乃至100cmの範囲内となり、より好適には2.0乃至40cmの範囲内となりうる。使用目的に応じて、コイル12、14、26、28は、1センチメートル毎に10−75巻き、より好適には1センチメートル毎に10−40巻きを有しうる。他の実施形態では、コイル12、14、26、28は、他の長さおよび/または1センチメートル毎に他の巻き数を有していてもよい。
さらに、図1−12の上述した実施形態は一層のコイルに関するものであるが、本書に開示された発明の態様に従って、ダブルコイルの実施形態、すなわち、外側のコイル層と内側のコイル層を有する実施形態も代替的な実施形態に包含されうることを、当該技術分野における当業者は認識されたい。
図13は、代替的な実施形態による血管閉鎖デバイス10を示しており、この血管閉鎖デバイス10は、第1の内側コイル12と、第1の内側コイル12の周囲に配置された第2の外側コイル14とを有している。第1の内側コイル12は三角形の断面形状を有し、第2の外側コイル14は楕円形の断面形状を有している。さらに、第1のコイルワイヤ16および第2のコイルワイヤ18は、特に異なる断面形状を有している場合に、異なる断面積を有しうる。第1の内側コイル12、第2の外側コイル14、あるいはその両方は、上述したように、共に絡み合った複数の外側コイルワイヤから作ることができる。さらに、第1の内側コイル12、第2の外側コイル14、あるいはその両方は、上述したような非扁平部分と扁平部分を有してもよい。さらに、第1の内側コイル12および第2の外側コイル14の一方を右回り方向に巻き付けることができ、第1の内側コイル12および第2の外側コイル14の他方を左回り方向に巻き付けることができる。さらに、本書に開示された発明の態様によると、1以上の更なるコイル層が、合計3以上のコイル層についての代替的な実施形態に包含されうる。このような3以上のコイル層の実施形態は、外側コイル層と、2以上の内側コイル層とを具える。
幾つかの実施形態では、本書に記載の血管閉鎖デバイス10が前述した簡単な直線的形状を有していてもよく、あるいはより複雑な形状を有していてもよい。図14は、マンドレルなどの所望の形状の型に第1のコイルを巻き付け、次いで、このように形成された形状を熱処理することによって第1のコイルから形成されるという点で、“第2の”形状と称されるものを示している。様々な他の第2の形状を、本書に記載された血管閉鎖デバイス10の実施形態に組み込むことができる。
本書には特定の実施形態が図示され記載されているが、当該技術分野における当業者は、それらは本発明を限定することを意図するものではないと理解するであろう。さらに、そのような当業者には、以下の請求項およびその均等物によってのみ規定される開示された発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更および改変(例えば、様々な部分の寸法)をすることは明らかである。したがって、明細書および図面は、限定的な意味ではなく、むしろ例示であることに留意されたい。本書に図示して説明する様々な実施形態は、添付の特許請求の範囲に含まれうる、開示された発明の代替物、改変、および均等物を包含することを意図している。
Claims (12)
- 第1の断面形状を有する第1のワイヤと、
第2の断面形状を有する第2のワイヤとを具えている血管閉鎖デバイスであって、
前記第1の断面形状は前記第2の断面形状とは異なっていることを特徴とする血管閉鎖デバイス。 - 請求項1に記載の血管閉鎖デバイスにおいて、
前記第1のワイヤは、第1のコイルを形成するように巻き付けられ、
前記第2のワイヤは、その中に管腔を規定する第2のコイルを形成するように巻き付けられ、
前記第1のコイルは、前記管腔内に少なくとも部分的に配置されることを特徴とする血管閉鎖デバイス。 - 請求項2に記載の血管閉鎖デバイスにおいて、前記第1および第2のコイルの一方は右回り方向に巻き付けられ、前記第1および第2のコイルの他方は左回り方向に巻き付けられることを特徴とする血管閉鎖デバイス。
- 請求項1に記載の血管閉鎖デバイスにおいて、前記第1のワイヤおよび前記第2のワイヤが、1つのコイルを形成するように共巻きされることを特徴とする血管閉鎖デバイス。
- 請求項4に記載の血管閉鎖デバイスにおいて、前記第2のワイヤは、前記第1のワイヤによって形成される各ループに対して1より多くのループを形成することを特徴とする血管閉鎖デバイス。
- 請求項4および5の何れかに記載の血管閉鎖デバイスがさらに、前記第1のコイルと前記第2のコイルの間に不連続の接触点を有していることを特徴とする血管閉鎖デバイス。
- 請求項4−6の何れかに記載の血管閉鎖デバイスがさらに、前記第1および第2のワイヤと少なくとも部分的に共巻きされた第3のワイヤを具えていることを特徴とする血管閉鎖デバイス。
- 請求項1−7の何れかに記載の血管閉鎖デバイスにおいて、
前記第1のワイヤが第1の断面積を有しており、
前記第2のワイヤが第2の断面積を有しており、
前記第1の断面積は前記第2の断面積とは異なっていることを特徴とする血管閉鎖デバイス。 - 請求項1−8の何れかに記載の血管閉鎖デバイスにおいて、
前記第1のワイヤが第1の材料から作られており、
前記第2のワイヤが第2の材料から作られており、
前記第1の材料は前記第2の材料とは異なっていることを特徴とする血管閉鎖デバイス。 - 請求項1−9の何れかに記載の血管閉鎖デバイスにおいて、前記第1および第2のワイヤの少なくとも一方が、互いに絡み合った複数のワイヤから作られていることを特徴とする血管閉鎖デバイス。
- 非扁平部分と、第1の扁平部分と、第2の扁平部分とを有するコイルワイヤを具える血管閉鎖デバイスであって、
前記第1の扁平部分の短い断面軸は当該血管閉鎖デバイスの長軸に対して実質的に垂直に位置し、前記第2の扁平部分の短い断面軸は当該血管閉鎖デバイスの長軸に対して実質的に平行に位置することを特徴とする血管閉鎖デバイス。 - 請求項11の何れかに記載の血管閉鎖デバイスにおいて、前記コイルワイヤの非扁平部分が三角形の断面形状を有していることを特徴とする血管閉鎖デバイス。
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