次いで、例示的な実施形態に関する詳細な説明について、図を参照しながら説明することができる。しかし、本発明については、例示的な実施形態に関連して説明することができるが、本発明は、それらの実施形態には限定されず、本発明から逸脱することなく本発明の同じ機能を実行するために、その他の実施形態を使用することができ、または、説明されている実施形態に対して修正および付加を行うことができるということを理解されたい。加えて、図は、コールフローを示している場合があり、それらのコールフローは、例示的であることが意図されている。その他の実施形態を使用することもできるということを理解されたい。適切な場合には、フローの順序を変えることができる。またフローは、必要とされていない場合には省略することができ、また、さらなるフローを付加することもできる。本明細書においては、セッション、ならびにそのセッションに関連する可能性がある1つまたは複数のフローについて言及する場合がある。本明細書においては、セッションに関連して、転送および/または複製について開示する場合がある。一般には、説明されている転送および/または複製は、セッション、またはそのセッションに関連している1つもしくは複数のフローに関連する場合がある。
図1Aは、1つまたは複数の開示されている実施形態を実施することができる例示的な通信システム100の図である。通信システム100は、コンテンツ、たとえば音声、データ、ビデオ、メッセージング、放送などを複数のワイヤレスユーザに提供するマルチプルアクセスシステムとすることができる。通信システム100は、複数のワイヤレスユーザが、ワイヤレス帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じてそのようなコンテンツにアクセスすることを可能にすることができる。たとえば、通信システム100は、1つまたは複数のチャネルアクセス方法、たとえばCDMA(code division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、OFDMA(orthogonal FDMA)、SC−FDMA(single−carrier FDMA)などを採用することができる。
図1Aにおいて示されているように、通信システム100は、WTRU(wireless transmit/receive unit)102a、102b、102c、102d、RAN(radio access network)104、コアネットワーク106、PSTN(public switched telephone network)108、インターネット110、およびその他のネットワーク112を含むことができるが、開示されている実施形態では、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素が考えられるということがわかるであろう。WTRU102a、102b、102c、102dのそれぞれは、ワイヤレス環境において動作および/または通信を行うように構成されている任意のタイプのデバイスとすることができる。例として、WTRU102a、102b、102c、102dは、ワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成することができ、UE(user equipment)、移動局、固定式または移動式のサブスクライバーユニット、ページャー、セルラー電話、PDA(personal digital assistant)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、ワイヤレスセンサ、家庭用電化製品などを含むことができる。
通信システム100は、基地局114aおよび基地局114bを含むこともできる。基地局114a、114bのそれぞれは、コアネットワーク106、インターネット110、および/またはネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つとワイヤレスにインターフェースを取るように構成されている任意のタイプのデバイスとすることができる。例として、基地局114a、114bは、BTS(base transceiver station)、Node−B、eNode B、Home Node B、Home eNode B、サイトコントローラ、AP(access point)、ワイヤレスルータなどとすることができる。基地局114a、114bは、それぞれ単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含むことができるということがわかるであろう。
基地局114aは、RAN104の一部とすることができ、RAN104は、その他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)、たとえばBSC(base station controller)、RNC(radio network controller)、中継ノードなどを含むこともできる。基地局114aおよび/または基地局114bは、特定の地理的領域内でワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成することができ、この地理的領域は、セル(図示せず)と呼ばれることもある。セルは、複数のセルセクタへとさらに分割することができる。たとえば、基地局114aに関連付けられているセルは、3つのセクタへと分割することができる。したがって一実施形態においては、基地局114aは、3つのトランシーバ、すなわち、セルのそれぞれのセクタごとに1つのトランシーバを含むことができる。別の実施形態においては、基地局114aは、MIMO(multiple−input multiple output)テクノロジーを採用することができ、したがって、セルのそれぞれのセクタごとに複数のトランシーバを利用することができる。
基地局114a、114bは、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数と通信することができ、エアインターフェース116は、任意の適切なワイヤレス通信リンク(たとえば、RF(radio frequency)、マイクロ波、IR(infrared)、UV(ultraviolet)、可視光など)とすることができる。エアインターフェース116は、任意の適切なRAT(radio access technology)を使用して確立することができる。
より具体的には、上述したように、通信システム100は、マルチプルアクセスシステムとすることができ、1つまたは複数のチャネルアクセススキーム、たとえばCDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAなどを採用することができる。たとえば、RAN104内の基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、UTRA(UMTS(Universal Mobile Telecommunications System) Terrestrial Radio Access)などの無線テクノロジーを実施することができ、この無線テクノロジーは、WCDMA(登録商標)(wideband CDMA)を使用してエアインターフェース116を確立することができる。WCDMAは、HSPA(High−Speed Packet Access)および/またはHSPA+(Evolved HSPA)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、HSDPA(High−Speed Downlink Packet Access)および/またはHSUPA(High−Speed Uplink Packet Access)を含むことができる。
別の実施形態においては、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、E−UTRA(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access)などの無線テクノロジーを実施することができ、この無線テクノロジーは、LTE(Long Term Evolution)および/またはLTE−A(LTE−Advanced)を使用してエアインターフェース116を確立することができる。
その他の実施形態においては、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、無線テクノロジー、たとえばIEEE 802.16(すなわちWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV−DO、IS−2000(Interim Standard 2000)、IS−95(Interim Standard 95)、IS−856(Interim Standard 856)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)、EDGE(Enhanced Data rates for GSM Evolution)、GERAN(GSM EDGE)などを実施することができる。
図1Aにおける基地局114bは、たとえばワイヤレスルータ、Home Node B、Home eNode B、またはアクセスポイントとすることができ、局所的なエリア、たとえば事業所、家庭、乗り物、キャンパスなどにおけるワイヤレス接続を容易にするために、任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態においては、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、WLAN(wireless local area network)を確立するために、IEEE 802.11などの無線テクノロジーを実施することができる。別の実施形態においては、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、WPAN(wireless personal area network)を確立するために、IEEE 802.15などの無線テクノロジーを実施することができる。さらに別の実施形態においては、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、ピコセルまたはフェムトセルを確立するために、セルラーベースのRAT(たとえば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を利用することができる。図1Aにおいて示されているように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有することができる。したがって、基地局114bは、コアネットワーク106を介してインターネット110にアクセスすることを不要とすることができる。
RAN104は、コアネットワーク106と通信状態にあることが可能であり、コアネットワーク106は、音声、データ、アプリケーション、および/またはVoIP(voice over internet protocol)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数に提供するように構成されている任意のタイプのネットワークとすることができる。たとえば、コアネットワーク106は、コール制御、課金サービス、モバイルロケーションベースサービス、プリペイドコーリング、インターネット接続、ビデオ配信などを提供すること、および/またはユーザ認証などのハイレベルセキュリティー機能を実行することが可能である。図1Aにおいては示されていないが、RAN104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを採用しているその他のRANと直接または間接の通信状態にあることが可能であるということがわかるであろう。たとえば、コアネットワーク106は、E−UTRA無線テクノロジーを利用している可能性があるRAN104に接続されていることに加えて、GSM無線テクノロジーを採用している別のRAN(図示せず)と通信状態にあることも可能である。
コアネットワーク106は、WTRU102a、102b、102c、102dがPSTN108、インターネット110、および/またはその他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとして機能することもできる。PSTN108は、POTS(plain old telephone service)を提供する回線交換電話網を含むことができる。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイートにおけるTCP(transmission control protocol)、UDP(user datagram protocol)、およびIP(internet protocol)など、共通の通信プロトコルを使用する相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスからなるグローバルシステムを含むことができる。ネットワーク112は、その他のサービスプロバイダによって所有および/または運営されている有線またはワイヤレスの通信ネットワークを含むことができる。たとえば、ネットワーク112は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを採用している可能性がある1つまたは複数のRANに接続されている別のコアネットワークを含むことができる。
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dのうちのいくつかまたはすべては、マルチモード機能を含むことができ、すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、別々のワイヤレスリンクを介して別々のワイヤレスネットワークと通信するために複数のトランシーバを含むことができる。たとえば、図1Aにおいて示されているWTRU102cは、セルラーベースの無線テクノロジーを採用している可能性がある基地局114a、およびIEEE 802無線テクノロジーを採用している可能性がある基地局114bと通信するように構成することができる。
図1Bは、例示的なWTRU102のシステム図である。図1Bにおいて示されているように、WTRU102は、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカー/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、取り外し不能メモリ106、取り外し可能メモリ132、電源134、GPS(global positioning system)チップセット136、およびその他の周辺機器138を含むことができる。WTRU102は、一実施形態との整合性を保持しながら、上述の要素の任意の部分的組合せを含むことができるということがわかるであろう。
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、DSP(digital signal processor)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられている1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)回路、その他の任意のタイプのIC(integrated circuit)、状態マシンなどとすることができる。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102をワイヤレス環境内で機能できるようにするその他の任意の機能を実行することができる。プロセッサ118は、トランシーバ120に結合することができ、トランシーバ120は、送信/受信要素122に結合することができる。図1Bは、プロセッサ118とトランシーバ120を別々のコンポーネントとして示しているが、プロセッサ118とトランシーバ120は、1つの電子パッケージまたはチップ内に統合することができるということがわかるであろう。
送信/受信要素122は、エアインターフェース116を介して、基地局(たとえば、基地局114a)に信号を送信するように、または基地局(たとえば、基地局114a)から信号を受信するように構成することができる。たとえば、一実施形態においては、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されているアンテナとすることができる。別の実施形態においては、送信/受信要素122は、たとえば、IR信号、UV信号、または可視光信号を送信および/または受信するように構成されているエミッタ/検知器とすることができる。さらに別の実施形態においては、送信/受信要素122は、RF信号と光信号との両方を送信および受信するように構成することができる。送信/受信要素122は、ワイヤレス信号の任意の組合せを送信および/または受信するように構成することができる。
加えて、送信/受信要素122は、図1Bにおいては単一の要素として示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含むことができる。より具体的には、WTRU102は、MIMOテクノロジーを採用することができる。したがって、一実施形態においては、WTRU102は、エアインターフェース116を介してワイヤレス信号を送信および受信するために、複数の送信/受信要素122(たとえば、複数のアンテナ)を含むことができる。
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信される信号を変調するように、また、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成することができる。上述したように、WTRU102は、マルチモード機能を有することができる。したがってトランシーバ120は、WTRU102が、たとえばUTRAおよびIEEE 802.11など、複数のRATを介して通信できるようにするために複数のトランシーバを含むことができる。
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカー/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(たとえば、LCD(liquid crystal display)ディスプレイユニットまたはOLED(organic light−emitting diode)ディスプレイユニット)に結合することができ、それらからユーザ入力データを受け取ることができる。プロセッサ118は、ユーザデータをスピーカー/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128へ出力することもできる。加えて、プロセッサ118は、取り外し不能メモリ106および/または取り外し可能メモリ132など、任意のタイプの適切なメモリからの情報にアクセスすること、およびそれらのメモリにデータを格納することが可能である。取り外し不能メモリ106は、RAM(random−access memory)、ROM(read−only memory)、ハードディスク、またはその他の任意のタイプのメモリストレージデバイスを含むことができる。取り外し可能メモリ132は、SIM(subscriber identity module)カード、メモリスティック、SD(secure digital)メモリカードなどを含むことができる。その他の実施形態においては、プロセッサ118は、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に配置されていないメモリからの情報にアクセスすること、およびそのメモリにデータを格納することが可能である。
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、また、WTRU102内のその他のコンポーネントへの電力の分配および/または制御するように構成することができる。電源134は、WTRU102に電力供給するための任意の適切なデバイスとすることができる。たとえば、電源134は、1つまたは複数の乾電池(たとえばNiCd(nickel−cadmium)、NiZn(nickel−zinc)、NiMH(nickel metal hydride)、Li−ion(lithium−ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含むことができる。
プロセッサ118は、GPSチップセット136に結合することもでき、GPSチップセット136は、WTRU102の現在位置に関する位置情報(たとえば、経度および緯度)を提供するように構成することができる。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその情報の代わりに、WTRU102は、基地局(たとえば、基地局114a、114b)からエアインターフェース116を介して位置情報を受信すること、および/または複数の近隣の基地局から受信されている信号のタイミングに基づいて自分の位置を特定することが可能である。WTRU102は、一実施形態との整合性を保持しながら、任意の適切な位置特定方法を通じて位置情報を得ることができるということがわかるであろう。
プロセッサ118は、その他の周辺機器138にさらに結合することができ、その他の周辺機器138は、さらなる特徴、機能、および/または有線接続もしくはワイヤレス接続を提供する1つまたは複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。たとえば、周辺機器138は、加速度計、e−コンパス、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、USB(universal serial bus)ポート、振動デバイス、テレビジョントランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、FM(frequency modulated)ラジオユニット、デジタルミュージックプレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザなどを含むことができる。
図1Cは、一実施形態によるRAN104およびコアネットワーク106のシステム図である。上述したように、RAN104は、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するためにUTRA無線テクノロジーを採用することができる。RAN104は、コアネットワーク106と通信状態にあることも可能である。図1Cにおいて示されているように、RAN104は、Node−B140a、140b、140cを含むことができ、これらのNode−Bはそれぞれ、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するために1つまたは複数のトランシーバを含むことができる。Node−B140a、140b、140cはそれぞれ、RAN104内の特定のセル(図示せず)に関連付けることができる。RAN104は、RNC142a、142bを含むこともできる。RAN104は、一実施形態との整合性を保持しながら、任意の数のNode−BおよびRNCを含むことができるということがわかるであろう。
図1Cにおいて示されているように、Node−B140a、140bは、RNC142aと通信状態にあることが可能である。加えて、Node−B140cは、RNC142bと通信状態にあることが可能である。Node−B140a、140b、140cは、Iubインターフェースを介してそれぞれのRNC142a、142bと通信することができる。RNC142a、142bは、Iurインターフェースを介して互いに通信状態にあることが可能である。RNC142a、142bのそれぞれは、自分が接続されているそれぞれのNode−B140a、140b、140cを制御するように構成することができる。加えて、RNC142a、142bのそれぞれは、その他の機能、たとえば、アウターループ電力制御、負荷制御、アドミッション制御、パケットスケジューリング、ハンドオーバ制御、マクロダイバーシティー、セキュリティー機能、データ暗号化などを実行またはサポートするように構成することができる。
図1Cにおいて示されているコアネットワーク106は、MGW(media gateway)144、MSC(mobile switching center)146、SGSN(serving GPRS support node)148、および/またはGGSN(gateway GPRS support node)150を含むことができる。上述の要素のうちのそれぞれは、コアネットワーク106の一部として示されているが、これらの要素のいずれかが、コアネットワークオペレータ以外のエンティティーによって所有および/または運営されることも可能であるということがわかるであろう。
RAN104内のRNC142aは、IuCSインターフェースを介してコアネットワーク106内のMSC146に接続することができる。MSC146は、MGW144に接続することができる。MSC146およびMGW144は、WTRU102a、102b、102cと、従来の固定電話の通信デバイスとの間における通信を容易にするために、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができる。
RAN104内のRNC142aは、IuPSインターフェースを介してコアネットワーク106内のSGSN148に接続することもできる。SGSN148は、GGSN150に接続することができる。SGSN148およびGGSN150は、WTRU102a、102b、102cと、IP対応デバイスとの間における通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができる。
上述したように、コアネットワーク106は、ネットワーク112に接続することもでき、ネットワーク112は、その他のサービスプロバイダによって所有および/または運営されているその他の有線またはワイヤレスのネットワークを含むことができる。
図1Dは、一実施形態によるRAN104およびコアネットワーク106のシステム図である。上述したように、RAN104は、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するためにE−UTRA無線テクノロジーを採用することができる。RAN104は、コアネットワーク106と通信状態にあることも可能である。
RAN104は、eNode−B140a、140b、140cを含むことができるが、RAN104は、一実施形態との整合性を保持しながら、任意の数のeNode−Bを含むことができるということがわかるであろう。eNode−B140a、140b、140cはそれぞれ、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するために1つまたは複数のトランシーバを含むことができる。一実施形態においては、eNode−B140a、140b、140cは、MIMOテクノロジーを実施することができる。したがって、eNode−B140aは、たとえば、WTRU102aにワイヤレス信号を送信するために、およびWTRU102aからワイヤレス信号を受信するために、複数のアンテナを使用することができる。
eNode−B140a、140b、140cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付けることができ、無線リソースマネージメントの決定、ハンドオーバの決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを取り扱うように構成することができる。図1Dにおいて示されているように、eNode−B140a、140b、140cは、X2インターフェースを介して互いに通信することができる。
図1Dにおいて示されているコアネットワーク106は、MME(mobility management gateway)142、サービングゲートウェイ144、およびPDN(packet data network)ゲートウェイ146を含むことができる。上述の要素のそれぞれは、コアネットワーク106の一部として示されているが、これらの要素のいずれかが、コアネットワークオペレータ以外のエンティティーによって所有および/または運営されることも可能であるということがわかるであろう。
MME142は、S1インターフェースを介してRAN104内のeNode−B142a、142b、142cのそれぞれに接続することができ、コントロールノードとして機能することができる。たとえば、MME142は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの最初の接続中に特定のサービングゲートウェイを選択することなどを担当することができる。MME142は、RAN104と、GSMまたはWCDMAなどのその他の無線テクノロジーを採用しているその他のRAN(図示せず)との間における切り替えを行うためのコントロールプレーン機能を提供することもできる。
サービングゲートウェイ144は、S1インターフェースを介してRAN104内のeNode B140a、140b、140cのそれぞれに接続することができる。サービングゲートウェイ144は一般に、ユーザデータパケットをWTRU102a、102b、102cへ/WTRU102a、102b、102cから回送および転送することができる。サービングゲートウェイ144は、その他の機能、たとえば、eNode B間でのハンドオーバ中にユーザプレーンを固定すること、WTRU102a、102b、102cにとってダウンリンクデータが利用可能である場合にページングをトリガーすること、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理および記憶することなどを実行することもできる。
サービングゲートウェイ144は、PDNゲートウェイ146に接続することもでき、PDNゲートウェイ146は、WTRU102a、102b、102cと、IP対応デバイスとの間における通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができる。
コアネットワーク106は、その他のネットワークとの通信を容易にすることができる。たとえば、コアネットワーク106は、WTRU102a、102b、102cと、従来の固定電話の通信デバイスとの間における通信を容易にするために、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができる。たとえば、コアネットワーク106は、コアネットワーク106とPSTN108との間におけるインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(たとえば、IMS(IP multimedia subsystem)サーバ)を含むことができ、またはそうしたIPゲートウェイと通信することができる。加えて、コアネットワーク106は、ネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができ、ネットワーク112は、その他のサービスプロバイダによって所有および/または運営されているその他の有線またはワイヤレスのネットワークを含むことができる。
図1Eは、一実施形態によるRAN104およびコアネットワーク106のシステム図である。RAN104は、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するためにIEEE802.16無線テクノロジーを採用しているASN(access service network)とすることができる。以降でさらに論じるように、WTRU102a、102b、102c、RAN104、およびコアネットワーク106という別々の機能エンティティーの間における通信リンクは、リファレンスポイント(reference point)として定義することができる。
図1Eにおいて示されているように、RAN104は、基地局140a、140b、140c、およびASNゲートウェイ142を含むことができるが、RAN104は、一実施形態との整合性を保持しながら、任意の数の基地局およびASNゲートウェイを含むことができるということがわかるであろう。基地局140a、140b、140cはそれぞれ、RAN104内の特定のセル(図示せず)に関連付けることができ、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するために1つまたは複数のトランシーバを含むことができる。一実施形態においては、基地局140a、140b、140cは、MIMOテクノロジーを実施することができる。したがって、基地局140aは、たとえば、WTRU102aにワイヤレス信号を送信するために、およびWTRU102aからワイヤレス信号を受信するために、複数のアンテナを使用することができる。基地局140a、140b、140cは、モビリティーマネージメント機能、たとえば、ハンドオフのトリガリング、トンネルの確立、無線リソースマネージメント、トラフィックの分類、QoS(quality of service)ポリシーの実施などを提供することもできる。ASNゲートウェイ142は、トラフィックアグリゲーションポイントとして機能することができ、ページング、サブスクライバープロファイルのキャッシング、コアネットワーク106へのルーティングなどを担当することができる。
WTRU102a、102b、102cと、RAN104との間におけるエアインターフェース116は、IEEE802.16仕様を実施するR1リファレンスポイントとして定義することができる。加えて、WTRU102a、102b、102cのそれぞれは、コアネットワーク106との論理インターフェース(図示せず)を確立することができる。WTRU102a、102b、102cと、コアネットワーク106との間における論理インターフェースは、R2リファレンスポイントとして定義することができ、このR2リファレンスポイントは、認証、許可、IPホスト構成管理(IP host configuration management)、および/またはモビリティーマネージメントのために使用することができる。
基地局140a、140b、140cのそれぞれの間における通信リンクは、WTRUのハンドオーバ、および基地局間におけるデータの転送を容易にするためのプロトコルを含むR8リファレンスポイントとして定義することができる。基地局140a、140b、140cと、ASNゲートウェイ142との間における通信リンクは、R6リファレンスポイントとして定義することができる。このR6リファレンスポイントは、WTRU102a、102b、102cのそれぞれに関連付けられているモビリティーイベントに基づいてモビリティーマネージメントを容易にするためのプロトコルを含むことができる。
図1Eにおいて示されているように、RAN104は、コアネットワーク106に接続することができる。RAN104と、コアネットワーク106との間における通信リンクは、たとえば、データ転送およびモビリティーマネージメント機能を容易にするためのプロトコルを含むR3リファレンスポイントとして定義することができる。コアネットワーク106は、MIP−HA(mobile IP home agent)144、AAA(authentication, authorization, accounting)サーバ146、およびゲートウェイ148を含むことができる。上述の要素のうちのそれぞれは、コアネットワーク106の一部として示されているが、これらの要素のいずれかが、コアネットワークオペレータ以外のエンティティーによって所有および/または運営されることも可能であるということがわかるであろう。
MIP−HAは、IPアドレスマネージメントを担当することができ、WTRU102a、102b、102cが、別々のASNおよび/または別々のコアネットワークの間においてローミングすることを可能にすることができる。MIP−HA144は、WTRU102a、102b、102cと、IP対応デバイスとの間における通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができる。AAAサーバ146は、ユーザ認証と、ユーザサービスをサポートすることとを担当することができる。ゲートウェイ148は、その他のネットワークと相互作用することを容易にすることができる。たとえば、ゲートウェイ148は、WTRU102a、102b、102cと、従来の固定電話の通信デバイスとの間における通信を容易にするために、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができる。加えて、ゲートウェイ148は、ネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができ、ネットワーク112は、その他のサービスプロバイダによって所有および/または運営されているその他の有線またはワイヤレスのネットワークを含むことができる。
図1Eにおいては示されていないが、RAN104は、その他のASNに接続することができ、コアネットワーク106は、その他のコアネットワークに接続することができるということがわかるであろう。RAN104と、その他のASNとの間における通信リンクは、R4リファレンスポイントとして定義することができ、このR4リファレンスポイントは、RAN104と、その他のASNとの間においてWTRU102a、102b、102cのモビリティーをコーディネートする(coordinate)ためのプロトコルを含むことができる。コアネットワーク106と、その他のコアネットワークとの間における通信リンクは、R5リファレンスとして定義することができ、このR5リファレンスは、ホームコアネットワークと、訪問先コアネットワークとの間における相互作用を容易にするためのプロトコルを含むことができる。
IUT(inter−user equipment transfer)サブスクライバー、およびIUTサブスクライバーとのセッションに関与するリモートパーティーのためのプライバシーを提供するためのシステム、方法、および手段を開示する。第1のUEが、あるリモートパーティーとのセッションを確立することができ、そのリモートパーティーは、そのセッションにおけるメディアソースとすることができる。第1のUEは、第2のUEへのIUTを実行するよう求めることができる(たとえば、第1のUEは、そのセッションのあるコンポーネントを第2のUEへ転送するよう求めることができる)。第1のUEは、IUTを求める第1の要求をSCC AS(service centralization and continuity application server)へ送信することができる。SCC ASは、第1の要求を受信して、第1の要求の承認を実行することができる。すなわち、SCC ASは、IUTがそのセッションに関して許可されるかどうかを判定することができる。たとえば、SCC ASは、そのリモートパーティー、またはそのリモートパーティーに関連付けられているネットワークが、IUTが拒否される旨を示しているかどうかを判定することができる(たとえば、SCC ASは、デジタル著作権管理の対象となるセッションに関してIUTが拒否される旨の表示を受信していた可能性がある)。SCC ASは、IUTがそのセッションに関して許可されないと判定した場合には、第1の要求を拒否することができる。
SCC ASは、(たとえば、SCC ASにとって利用可能な情報に基づいて)要求されているIUTがそのセッションに関して許可されると判定することができる。SCC ASは、要求されているIUTを示す第2の要求をリモートパーティーへ送信することができる。第2の要求は、要求されているIUTに関連している情報を含むことができる。たとえば、第2の要求は、要求されているIUTのターゲットであるユーザ機器に関連している識別情報を示すことができ、たとえば、第2の要求は、第2のUEの識別情報を示す修正されたセッションディスクリプションプロトコルメッセージを含むことができる。リモートパーティーは、第2の要求を評価することができ、第2の要求を受け入れることまたは拒否することが可能である。たとえば、リモートパーティーは、受諾をSCC ASへ送信することができる。SCC ASは、その受諾を受信すること、および要求されているIUTのターゲットであるユーザ機器(たとえば、第2のUE)へメディアコンポーネントを転送するためのコントロールメッセージをリモートパーティーに送信することが可能である。コントロールメッセージは、修正されたセッションディスクリプションプロトコルメッセージとすることができる。
IUT(inter−user equipment transfer)サブスクライバーが、リモートパーティーとのセッションに関与している場合には、そのリモートパーティーは、IUTサブスクライバー、普通のサブスクライバー、コンテンツプロバイダなどである場合がある。リモートパーティーは、UE、サーバなどである場合があり、またはUE、サーバなどを介して通信する場合がある。リモートパーティーにとっては、セッションが転送または複製されることは望ましくない場合がある。リモートパーティーにとっては、セッションの1つまたは複数のメディアフローが転送または複製されることは望ましくない場合がある。すなわち、リモートパーティーは、自分とともにセッション内にいるIUTサブスクライバーがそのセッションの1つまたは複数のフローを転送または複製することを防止したいと望む場合がある。たとえば、リモートパーティーは、IUTサブスクライバーが1つまたは複数のフローを別のサブスクライバーへ転送または複製することを防止したいと望む場合がある。IUTサブスクライバーは、セッションまたはメディアフローの転送または複製をリモートパーティーから隠したいと望む場合がある。リモートパーティーまたはIUTサブスクライバーのプライバシーが優先するかどうかは、オペレータポリシーの問題である場合がある。IUTアクションをリモートパーティーから(たとえば、リモートパーティーの視点から)隠すことは望ましくない場合がある。
IUTサブスクライバーのための、およびIUTサブスクライバーとのセッションに関与するリモートパーティーのためのプライバシーを提供するためのシステム、方法、および手段を開示する。本明細書において開示されている実施形態は、IUTの対象となる場合があるIMSセッションに関してプライバシーが要求されていることをリモートパーティーおよびIUTサブスクライバーが示すための技術を提供することができる。本明細書において開示されている実施形態は、進行しているセッション中にリモートパーティーがIUT手順を受け入れることまたは拒否することが可能となるようにIUT手順をリモートパーティーに示すことができるような技術を提供することができる。
リモートパーティーは、現在確立されているセッションの転送および/または複製に関する制限を示すことができる。コンテンツサーバは、著作権/DRM(digital rights management)の要件の対象となるIUTサブスクライバーへメディアフローを送信しているときに、転送または複製を制限することができる。一例においては、リモートパーティーは、(たとえば、相手方がIUTサブスクライバーであると知りながら、または相手方がIUTサブスクライバーであると知らずに)IUTサブスクライバーに関与する場合がある。リモートパーティーは、IUT手順、たとえば転送、複製などを、セッション、またはセッション内のメディアフローに適用してほしくないということを、セッションの性質(たとえば、デリケートな性質の会話、他者と共有できないメディアなど)が知られる前に(たとえば、コンテンツサーバに)示すことができる。
図2は、リモートパーティーがセッション内のIUTオペレーションを制限する例示的なメッセージフロー図を示している(たとえば、リモートパーティーは、セッション内のフローのIUT転送および/または複製を防止するための表示を提供することができる)。リモートパーティーは、その表示を、セッションの開始中にプライバシー/DRM要求を介してSCC ASに提供することができる。リモートパーティーからのメッセージは、受信されたセッション確立要求への応答である場合があり、セッション上でIUTが行われるのを防止することに関するリモートパーティーの選好を含む場合がある。リモートパーティーが、IUTサブスクライバーとのセッションの確立を(たとえば、彼らがIUTにサブスクライブしていることを知りながら、または知らずに)要求する場合には、かかるリモートパーティーは、そのセッション上でIUTが行われるのを防止することに関する選好をセッション確立要求内に含めることができる。そのような選好は、このセッション中にIUT要求が許可されないことをリモートパーティーが示した場合にかかる要求を拒否する目的で使用するためにIUTサブスクライバーのSCC ASによって格納することができる。
IUTサブスクライバーは、1つまたは複数のIUTアクションをリモートエンティティーに行わせないでおきたいかどうかをSCC ASに示すことができる。すなわち、IUTサブスクライバーは、IUTアクションをリモートパーティーにとってトランスペアレントにしておくこと、たとえば、IUTアクションについてリモートパーティーに知られることなくそれらのIUTアクションが行われることを希望する旨を示すことができる。IUTサブスクライバーは、そのような選好をサブスクライバー構成として示すことができる。IUTサブスクライバー構成は、ネットワークプロバイダとの直接通信を介して(たとえば、電話、ウェブポータルなどによって)、XCAPを使用してUtインターフェースを介してSCC ASへプライバシーの選好を送信することによって、などといった具合に、ネットワークへ通信することができる。IUTサブスクライバーの選好は、サブスクライバーがIUTサービスにサブスクライブするときに供給することができる。IUTサブスクライバーのプライバシーの選好は、セッションの確立を求める要求内で、IUTを求める要求内で、などといった具合に、ネットワークへ送信することができる。
セッションの1つまたは複数のフローの転送および/または複製をIUTサブスクライバーが要求したことをリモートパーティーが知ることができるシステム、方法、および手段を提供することができる。リモートパーティーは、1つまたは複数のフローを転送および/または複製したいという要求を受け入れることまたは拒否することが可能である。
図3は、IUTサブスクライバーにプライバシーを提供するための例示的なメッセージフロー図を示している。図3は、IUTサブスクライバーのユーザ機器、UE1が、XCAPメッセージを使用してプライバシーの設定を要求していることを示している。UE1は、プライバシーの選好をSCC AS(service centralization and continuity application server)へ送信することができる。たとえば、UE1は、(1)IUTアクションをリモートパーティーから隠すこと、(2)IUTアクションに関するプライバシーの選好はないこと(たとえば、リモートパーティーは、セッション上で実行されるIUTアクションを認識していてもよい)、(3)IUTアクションを選択的なリモートパーティーユーザから隠すこと、(4)およびその他のうちの1つまたは複数を示すことができる。プライバシーの設定を求める要求は、IUTを求める要求内に含めることができる。
依然として図3を参照すると、IUT要求は、リモートパーティーに対する更新につながる場合がある。これは、主としてSDP(session description protocol)の更新とすることができ、それによって、メディアを正しいUEへ導くことができる。これは、IUT要求を拒否する機会をリモートパーティーに提供することとは異なるものであると言える。なぜなら、リモートパーティーに対する更新は、いったんIUTが要求されて許可されてから新たなセッションの詳細をリモートパーティーに認識させることに限定することができるためである。メディアプレーンをIUTユーザのネットワーク内に固定することが可能である場合に(たとえば、SCC ASが、MRF(media resource function)をコントロールする場合に)、それぞれのIUTアクションをリモートパーティーから隠すことができる。
UEは、プライバシーの選好を示すXCAPメッセージを使用することができる。UEは、セッションの確立を求める要求内にプライバシーの選好を含めることができる。UEは、IUTを求める要求内にプライバシーの選好を含めることができる。そのような選好は、現在のセッション内のアプリケーションに限定することができる。SCC ASは、UEから受信されたプライバシーの選好を格納することができる。SCC ASは、IUTが要求された場合に、格納されているプライバシーの選好を適用することができる。
たとえば、セッションの確立を求める要求、またはIUTを求める要求内のプライバシーの選好は、SIP(session initiation protocol)内のプライバシーヘッダフィールドを拡張することによって、またはSIPメッセージ内のその他の表示を通じて、たとえば、SIPプロトコルに対する拡張を通じて、SDP(session description protocol)に対する拡張を通じて、プライバシーの選好を示す本文をSIPメッセージ内に含めることによって、などといった具合に示すことができる。
セッションの確立中に、リモートパーティーは、セッションにおいてやり取りされるメディアに著作権および/またはDRMの要件を適用する必要がある旨を示すことができる。そのような表示は、SDPの拡張とみなすことができる。「a=drm−applied」などの新たな属性を定義することができ、それらの新たな属性は、セッションの特定のメディアコンポーネントに適用可能、またはセッション全体に適用可能とすることができる。SCC ASは、そのような表示を受信した場合には、制限されているメディアフロー上で実行されるように、またはセッション上で実行されるように要求されているIUTアクションを拒否することができる。そのようなDRMの要件は、IUTユーザによって要求されているプライバシーの選好を覆すことができる。
リモートパーティーは、IUTアクションが制限されるべきであるという表示をセッション確立メッセージ内に付加することができる。これらの表示は、SDP属性を通じて実施することができ、それらのSDP属性は、リモートパーティーによって、たとえばSDPオファー、SDPアンサーなど(たとえば、セッションの確立中に行うことができるメディアディスクリプションネゴシエーションプロセス(media description negotiation process))の中に含めることができる。上述の技術は、リモートパーティーがIUTサブスクライバーを呼び出す場合には、セッションの確立を求める要求内に、IUTサブスクライバーがリモートパーティーたとえばUEを呼び出す場合には、セッションの確立に対する応答内に、などといった具合に含めることができる。
リモートパーティーとともにセッション内にいるIUTサブスクライバーによってIUTアクションが要求されていることをそのリモートパーティーに動的に示すことが有益である場合がある。たとえば、IUTが要求された場合には、リモートパーティーに警告すること、およびIUT要求を拒否する機会を与えることが可能である。メディアフローが別のデバイスへ移される場合、またはメディアフローが複製されることになる場合を示すことができる修正されたSDPに加えて、メディアが転送および/または複製されている先のユーザの公的なユーザ識別情報を示すことができる。
図4は、本開示の実施形態に従ってリモートパーティーにIUT要求を認識させることおよびIUTを拒否する機会を与えることがどのようにして可能になるかを示す例示的なメッセージフロー図を示している。図5は、リモートパーティーによるIUTアクションの拒否を示す例示的なメッセージフロー図を示している。上記は、プッシュモードのIUT、およびプルモードのIUTの両方(たとえば、ソースUEによって開始されるIUT、およびターゲットUEによって開始されるIUT)、いくつかのメディアコンポーネントを転送するためのIUT、メディアコンポーネントを別のUE上に付加するIUT、セッションをソースUEからターゲットUEへ(たとえば、UE1からUE2へ)転送するIUT、(たとえば、ネットワークによる複製またはリモートパーティーによる複製を使用した)セッションの複製またはいくつかのメディアコンポーネントの複製のためのIUTなどに適用することができる。すなわち、手順をそれぞれのIUTに付加することができ、それによってSCC ASは、要求されているIUTアクションを含む要求をリモートパーティーへ送信することと、現在のセッション上でIUTを実行することができるという許可をリモートパーティーが与えるのを待つこととが可能である。SCC ASは、(たとえば、リモートパーティーによって許可される場合には)IUTアクションの実行を続けること、または(たとえば、IUTがリモートパーティーによって許可されない場合には)IUT要求を拒否することが可能である。
セッション、またはセッション内のメディアコンポーネント上でIUTアクションが要求されていることをリモートパーティーに警告するためにリモートパーティーへ送信されるメッセージは、IUTについて記述する情報を含むことができる。修正されたSDPは、セッションの1つまたは複数のメディアコンポーネントが別の宛先(たとえば、別のIPアドレスを有する別のUE)に転送および/または複製されていることを示すことができる。セッションが転送されている場合(たとえば、それぞれのフローがセッションに関連付けられている場合)には、ターゲットUEの連絡先および/または識別情報をSIPヘッダ内に含めることができる。「a=3gpp.iut.controllee」という属性を、SDP内に含めることができ、また、IUTアクションがIUTサブスクライバーによって要求されていることをリモートパーティーに警告するためのリモートパーティーへの更新内に含めることができる。この属性は、メディアまたはセッションが転送および/または複製されている先のUEの識別情報を含むことができる。リモートパーティーは、IUTの結果として誰がセッションに関与するようになるかに基づいて、セッション上でのIUTアクションを受け入れるかまたは拒否するかを決めることができる。
上記では特徴および要素について特定の組合せで説明しているが、それぞれの特徴または要素は、単独で、またはその他の特徴および要素との任意の組合せで使用することができるということを当業者なら理解するであろう。加えて、本明細書に記載されている方法は、コンピュータまたはプロセッサによって実行するためにコンピュータ可読メディア内に組み込まれているコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実装することができる。コンピュータ可読メディアの例としては、(有線接続またはワイヤレス接続を介して伝送される)電子信号、およびコンピュータ可読ストレージメディアが含まれる。コンピュータ可読ストレージメディアの例としては、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよび取り外し可能ディスクなどの磁気メディア、光磁気メディア、ならびに、CD−ROMディスクおよびDVD(digital versatile disk)などの光メディアが含まれるが、それらには限定されない。ソフトウェアと関連付けられているプロセッサは、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装するために使用することができる。