JP2014509415A - 無権限位置検出および対策 - Google Patents

無権限位置検出および対策 Download PDF

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Abstract

移動体装置内での使用のために、定位監視システムを提供する。定位監視システムは、移動体装置および無線ネットワーク間で引き渡されたメッセージ、および／または、移動体装置の要素間で引き渡されたメッセージをモニタリングし、１つ以上のメッセージが移動体装置を定位しようとする試行を示すものである旨の判断を行うことにより、移動体装置を定位しようとする無権限の試行を検出することができる。定位監視は、無権限の試行が検出された旨の判断に応じて、１つ以上の動作を取ることができる。例えば、定位監視システムは、位置情報が無線ネットワークに送り返されることを防いだり、かつ／または、不正確な情報を無線ネットワークに送信させるようにしてよい。

Description

関連出願への相互参照
本出願は、２０１０年１２月２２日出願の米国特許出願番号１２／９７６，９０８の利益を主張し、その開示内容全体を参照としてここに組み込む。
技術分野
本発明は、通常、アナログまたはデジタルセルラーシステム、パーソナルコミュニケーションシステム（ＰＣＳ）、拡張特殊化移動体無線（ＥＳＭＲ）、およびその他タイプの無線通信システムにおいて使用されるような、移動局（ＭＳ）とも称される無線装置の定位方法および装置に係る。より具体的には、本発明は、移動体装置の無権限定位の検出および防止方法に係るが、これに限定されるものでない。
背景
移動体無線装置の定位では、移動体装置（移動体、移動局（ＭＳ）、送受話器、またはユーザ機器（ＵＥ）としても既知である）の位置と、場合によっては速度、進行方向、および高度とを推定するために、１つ以上の位置決め技術を利用する。
移動体装置の場所判定には、２つの主要なステップが含まれる。つまり、電波信号測定値の収集と、同測定値に基づく局所的または遠隔的推定演算とである。信号収集は、移動体装置内または移動体装置と協働配置された受信機によって実施することができる。
位置推定の精度および歩留まりを向上するために、多数の位置決め方法を使用したハイブリッド位置決めが使用される。
定位技術標準化
異種の電波送信技術を使用した異種の無線通信ネットワーク（ＷＣＮ）において使用される定位技術は、標準化の対象となる。注目に値する標準化開発組織には、第３世代パートナーシッププログラム（３ＧＰＰ）、第３世代パートナーシッププログラム２（３ＧＰＰ２）、およびオープンモバイルアライアンス（ОＭＡ）が含まれる。
移動体通信のためのグローバルシステム（ＧＳＭ（登録商標））のために標準化された定位技術は、３ＧＰＰ技術仕様ＴＳ番号４３．０５９「機能的段階２、ＧＥＲＡＮにおける定位サービス（ＬＣＳ）の説明」に詳述されている。ＧＳＭ定位技術には、セル対象範囲基盤位置決め、強化観測時間差（Ｅ−ＯＴＤ）位置決め、支援型全地球衛星航法システム（Ａ−ＧＮＳＳ）基盤位置決め、およびアップリンク到達時間差（Ｕ−ＴＤＯＡ）位置決めが含まれる。
広帯域ＣＤＭＡシステム（ユニバーサル移動通信システム（ＵＭＴＳ）としてより知られている）のために標準化された定位技術は、３ＧＰＰ技術仕様２５．３０５「段階２、ＵＴＲＡＮにおいて位置決めを行うユーザ機器（ＵＥ）の機能的仕様」に詳述されている。ＵＭＴＳ定位技術には、セル対象範囲基盤位置決め、観測到達時間差（ＯＴＤＯＡ）位置決め、Ａ−ＧＮＳＳ基盤位置決め、およびＵ−ＴＤＯＡが含まれる。
進化型ユニバーサル移動通信システム（より一般的には、ロングタームエボリューション、すなわちＬＴＥとして知られている）のために標準化された定位技術は、３ＧＰＰ技術仕様３６．３０５「段階２、Ｅ−ＵＴＲＡＮにおいて位置決めを行うユーザ機器（ＵＥ）の機能的仕様」に詳述されている。現行（リリース９）のＬＴＥ定位技術には、アップリンクおよびダウンリンクセル対象範囲基盤位置決め、観測到達時間差（ＯＴＤＯＡ）位置決め、およびＡ−ＧＮＳＳ基盤位置決めが含まれる。依然として標準化されていないものの、Ｕ−ＴＤＯＡ位置決め技術もＬＴＥに適用可能である。
ＩＳ−９５（ＣＤＭＡＯｎｅ）およびＩＳ−２０００（ＣＤＭＡ−２０００）電波アクセスネットワークのために標準化された定位技術は、３ＧＰＰ２仕様Ｃ．Ｓ００２２−０「２重モードスペクトル拡散システムのための場所判定サービス標準」およびＣ．Ｓ００２２−Ａ「ｃｄｍａ２０００スペクトル拡散システムのための場所判定サービス」に記述されている。３ＧＰＰ２標準化技術には、セル基盤位置決め、拡張フォワードリンクトライラテレーション（ＡＦＬＴ）、および支援型全地球航法位置決めが含まれる。
移動体基盤型および移動体支援型の定位技術
移動体定位技術では、位置推定値を生成するために移動体装置において収集された電波信号を使用する。無線通信装置のための移動体定位技術は、先行情報と、どこで最終位置推定値が計算されたかとを使用することにより、移動体基盤型または移動体支援型に概ね分類することができる。移動体定位技術は、最高の歩留まりおよび精度を得るために、互いに組み合わせることができ、またネットワーク基盤定位技術（アップリンク到達時間差（Ｕ−ＴＤＯＡ）および／または到達角度（ＡｏＡ））と組み合わせることができる。
最も精度は低いものの、最も可用性の高い移動体定位方法は、セルＩＤ位置決めと称される。セルＩＤ、セル対象範囲基盤位置決め、もしくはセルＩＤ位置決め技術では、移動体通信を可能にするため、すでに使用中のセルラーネットワークからの電波放送情報を使用する。セルＩＤ（またはセル／セクタＩＤ）は、移動体装置またはネットワーク化された地上側サーバにおいて、緯度および経度へ転換されてもよい。基本的なセルＩＤ定位は、時間または出力基盤の測距の追加により向上することができる。
強化セルＩＤ（ＥＣＩＤ）位置決めでは、サービス中の近隣セルサイトからのダウンリンク放送ビーコンの移動体装置によって作成されたタイミングおよび出力の測定値を追加し、セルＩＤ位置決めを使用する。ＥＣＩＤは、信号収集および測定が移動体装置で実施されるものの、位置計算は通常、ネットワークサーバにて実施されるため、移動体基盤定位技術と考えられる。本技術は明確に標準化はなされていないものの、商業的に展開されている。
強化観測時間差（Ｅ−ＯＴＤ）位置決めは、非同期無線ネットワークのための移動体基盤技術である。Ｅ−ＯＴＤシステムでは、移動体装置受信機において、セル放送電波信号の到達時間を使用する。その後、収集された信号タイミングおよびセルＩＤ情報は、ネットワーク化された地上側サーバに送信される。Ｅ−ＯＴＤシステムは、位置推定値判定のため、各セル送信機に対して地理的位置および収集タイミングのオフセットを供給しなければならない。
ＥＣＩＤのバリエーションには、電波フィンガープリンティングがある。電波フィンガープリンティングは、移動体基盤技術では移動体装置によって収集されたダウンリンク（ネットワークから移動体への）電波信号を使用するため、移動体基盤技術として実施されてもよい。電波フィンガープリンティングはまた、無線署名、マルチパスフィンガープリンティング、データベース相関法（ＤＣＭ）、またはパイロット相関とも称される。電波フィンガープリンティング技術では、記録またはモデル化された信号伝播特性のデータベース（電波フィンガープリントとも称される）からの信号と照合することによって位置判定を行うため、移動体装置により受信された反射および屈折信号の伝播特性を使用する。本技術は明確に標準化はされていないものの、商業的に展開されている。
観測到達時間差（ＯＴＤＯＡ）は、異なるセルからの放送ビーコンの相対タイミングオフセットを使用する。到達時間差技術、ОＴＤＯＡでは、位置判定に最少でも３つのセルビーコンを必要とする。純粋なダウンリンクＴＤＯＡ基盤の位置推定値は大抵、最終的なハイブリッド位置推定値を生成するのに、測距を伴うセルＩＤ推定値と、報告されたセルビーコン送信機アンテナの地理的位置に係るデータベース情報とに組み合わせられるようになる。
拡張（または強化）フォワードリンクトライラテレーション（ＡＦＬＴまたはＥＦＬＴ）は、精密なタイミングと基地局同期とを伴うＷＣＮにおいてのみ使用される移動体基盤技術である。移動体基盤ＡＦＬＴでは、４つ以上のセルからのビーコン受信と、同セルの地理的位置に係る（普通はセル放送を介した）知識とが必要となる。ネットワーク支援型ＡＦＬＴでは、位置推定値を計算するため、移動体装置による３つ以上のビーコン受信と、移動体装置により収集された信号測定値およびセルの地理的位置を使用する地上側サーバへの通信チャンネルとが必要となる。
支援型全地球衛星航法システム（Ａ−ＧＮＳＳ）および支援型全地球位置決定衛星による位置決めは、定位に使用される衛星放送信号が特殊受信機およびアンテナを介して移動体装置で収集されるため、技術的には移動体基盤技術である。ネットワークにて生成された支援情報は、受信機の感度を増し、初期位置算出時間を短縮するために、受信機に送信される。Ａ−ＧＮＳＳは、信号が収集されて最終位置が移動体装置に対して局所的に生成されるネットワーク支援型または移動体基盤型として、あるいは、収集された信号情報が最終位置推定のために地上側サーバに送信されるネットワーク支援型またはネットワーク演算型として展開されてもよい。
本明細書に開示の発明的技術および概念は、ＩＥＥＥ８０２．１６ｅ「ＷＩＭＡＮ」、８０２．２０「ＷＩＭＡＸ」システム等の広範に使用されているＩＳ−１３６（ＴＤＭＡ）、ＧＳＭ、およびＯＦＤＭ基盤無線システム、３ＧＰＰロングタームエボリューション（ＬＴＥおよびＬＴＥ拡張型）システム、およびＣＤＭＡ（ＩＳ−９５、ＩＳ−２０００）等の符号分割電波通信システムやＷ−ＣＤＭＡとしても知られるユニバーサル移動体通信システム（ＵＴＭＳ）を含む時間および周波数分割多重（ＴＤＭＡ／ＦＤＭＡ）電波通信システムに適用される。本明細書において例示される移動体通信のためのグローバルシステム（ＧＳＭ）モデルは一例であり、本発明が使用されてもよい環境はこれに限られるものでない。
概要
移動体通信のための広域無線定位システムの出現により、無線環境におけるユーザのプライバシーおよびセキュリティの確保のため、好ましくない無権限の定位試行の検出および阻止の必要性が最優先となっている。移動体装置における定位関連イベントおよびメッセージングを検出することにより、そのユーザは位置開示への注意を喚起される。
以下の段落により詳しく説明するとおり、無権限で移動体装置を定位しようとする試行を検出するために、移動体装置において使用される定位監視システムを使用することができる。定位監視システムは通常、移動体装置の内部状況の変化を示す情報を送信／受信メッセージとともに回収し、同情報をイベント記録としてログに記憶することにより、無権限での定位の試行を検出するよう構成することができる。監視システムは、イベントのログを解析し、あるイベントまたは一連のイベントが移動体を定位しようとする試行を示している旨の判定を行うよう構成することができる。
定位監視システムは、無権限の試行が一旦検出されると、同試行の記録をとり、かつ／または、ユーザに注意喚起を行うよう構成することができる。本実施形態または他の実施形態によると、定位監視システムはまた、定位の試行を防止し、かつ／または、無線ネットワークに虚偽の情報を提供するよう構成されてもよい。前述の構成に加え、その他の技術が請求項、詳細な説明、および図面に開示されている。
前述の構成は概要であるため、必要に応じて単純化、一般化、および詳細の省略を含んでいる。当業者により、同概要が説明のみを目的としたものであり、あくまでも限定を意図するものでない旨、正しく認識されるものとする。
図面の簡単な説明
以上の概要および以下の詳細な説明は、添付の図面とともに読むことで一層理解されるものである。本発明を説明する目的で、図面には本発明の一例としての構成を示したが、本発明は、開示の特定の方法および手段に限定されるものではない。
定位監視システムを含むことのできる移動体装置の高位のブロック図である。 特権的クライアントアプリケーションとして実施される定位監視の高位の描写を示すものである。 ハードウェア仮想化環境内に実装される定位監視の高位の描写を示すものである。 移動体装置作動システムの一部として実装される定位監視の高位の描写を示すものである。 無権限の定位試行を発見するために生成された手続きを描くものである。 無権限の定位試行を発見するために生成された手続きを描くものである。 無権限の定位試行を発見するために生成された手続きを描くものである。 定位監視のスプーフィング能力の高位の描写を示すものである。
実施形態の詳細な説明
以下、本発明の一例としての実施形態を説明する。まず問題の大筋につき詳細に説明し、続いてその解決策につき、より詳細な説明を行う。
広域無線定位システムは、緊急サービスおよびテレマティックスを支援するために展開されてきた。定位基盤サービスへの公衆の関心が高まるに連れて、無権限の定位がユーザの明白な承諾を得ることなしになされていること、およびマーケティングリサーチャーや広告者等の事業者によって使用されているといった懸念が生じた。
無線データサービスの急増に伴い、無線データ能力装置は既に、数の上でも、またインターネットへのアクセスの上でもパーソナルコンピュータを上回っている。定位は移動体装置にとって法的要求事項であるため、無権限定位もまた急増することが予期される。
無権限定位は、移動体装置にて検出される。定位の検出は、無権限の定位試行が開始された（あるいは実施中である、あるいは完了したばかりである）旨を示すメッセージング、イベント、およびイベントパターンの解析によりなされる。これらのイベントは、標準化定位要求メッセージングから、定位技術、データおよび制御の連結、および電波アクセス技術によるメッセージングパターンへ亘る。
トレンディングとは、定位試行の一部であってよいタイムスタンプイベントデータの記録である。トレンドデータは、定位イベントの認識へと導くことのできる履歴データとなる。非常メッセージング、イベント、およびタイミングの認識において支援を行うため、ヒューリスティックアルゴリズムを採用することができる。
図１
さて図１を参照すると、本発明を実装可能な移動体装置１００が示されている。通常、移動体装置１００は、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント（ＰＤＡ）、グラフィックディスプレイ付ページャー、スマートフォン、あるいはその他種別の移動体通信ユニットであり得る。図示のとおり、移動体装置１００は、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、読出専用メモリ（ＲＯＭ）、電子的にプログラム可能な読出専用ＲＯＭ（ＥＰＲＯＭ）等であり得るメモリ１１０を備えることができる。少なくとも一実施形態によると、定位監視１０２は、メモリ１１０内に記憶することができる１つ以上の実行可能な指示モジュールであり得る。例えばプロセッサ１０４のようなプロセッサを、通信バスを介して、メモリ１０２に対して動作可能に連結することができる。電源投入がなされると、プロセッサ１０４はメモリ１１０から情報を読出し、指示を実行することができる。プロセッサ１０４は、移動体環境における作動に適したあらゆる種別のプロセッサであり得る。例えば、プロセッサの一例として、Ａｄｖａｎｃｅｄ ＲＩＳＣ Ｍａｃｈｉｎｅ（ＡＲＭ）社のｖ７指示セットに基づき、スマートフォン環境における使用のために最適化してよい。
図１の一般的な説明を続けると、移動体装置１００はまた、タッチディスプレイまたはディスプレイ／キーボードの組み合わせであってよいユーザインタフェース１０６を備えることができる。ユーザインタフェース１０６は、監視１０２により移動体装置１００を定位する無権限の試行を検出した場合、１つ以上の通知をレンダリングするよう構成することができる。移動体装置１００は、特殊アンテナに連結された全地球位置決めシステム（ＧＰＳ）受信機１１２（選択的であると考えられることを示すため、破線で示した）を備えることができる。移動体装置１００がＧＰＳ受信機１１２を備える本発明の一実施形態によると、移動体装置１００は、衛星信号のサンプリングにそれを使用するよう構成することができる。そしてＧＰＳ１１２は、その位置計算に同信号を使用するか、または同信号を処理のために無線ネットワークへと送信することができる。図１はまた、無線装置１０８も描いている。無線装置１０８は、電波信号を無線ネットワーク基地局等に送受信するのに必要なすべてのハードウェアおよびファームウェアを含むことができる。例えば、無線装置１０８は、移動体装置１００を無線ネットワークと通信させることのできる物理的な送受信機、アンテナ、チップセット、およびあらゆるファームウェアを含むことができる。
図２
さて図２を参照すると、定位監視の検出手続きを描いている。着信メッセージは各々、モニタリングされる２０１。移動体装置における各内部サブシステムの起動がモニタリングされ２０２、発信メッセージが各々、モニタリングされる２０３。タイムスタンプを含む記録が、モニタリングされたイベント毎になされる２０４。同記録は、将来的な使用に備え、無線装置１００上の関連データベース２０５に記憶される。同データベース２０５はまた、臨時の定位権限および永続的な定位権限の双方を記憶する。
移動体装置１００を定位する無権限の試行の検出２０６は、２段階のプロセスである。モニタリングされたイベントは各々、定位認識イベントの検査に供される２０７。定位認識解析では、定位イベント検出のため、メッセージ種別およびメッセージ内容を観察する。
トレンディング解析２０８では、無権限定位イベントの可能性を査定するために、データベース２０５からの履歴情報またはモデル化情報を使用する。トレンディング解析では、繰り返しの行為と、過去のメッセージシーケンスおよび起動からのずれに基づき、検出を行う。特定の例によると、定位監視は、各メッセージを観察し、同メッセージをデータベース２０５に記憶された情報と比較することにより、同イベントが移動体装置１００を定位しようとする無権限の試行である可能性を算出する旨の指示を実行可能なモジュールを含むことができる。
例えば、データベース２０５は、定位サブシステムへのアクセス権限を与えられた処理のための処理識別子、および／または、処理が定位サブシステムへアクセスできるための条件をリストしたデータ構造を含むことができる。データベース２０５はまた、位置情報の送信権限を与えられた処理、および／または、プロセスが位置情報を送信できるための条件のリストを含むことができる。移動体装置１００がマッププログラムを含んでいるとすると、特定の例において同マッププログラムは、実行を指示する旨のユーザ入力が受信されると、定位サブシステムへのアクセスし、位置情報をネットワークへ送信する権限が与えられてもよい。さもなければ、同マッププログラムは定位サブシステムへのアクセス、および／または、位置情報送信の権限を与えられないようにしてもよい。
移動体基盤アプリケーションの設計
定位監視は、移動体基盤アプリケーションであり、インターネットファイアウォールおよび悪質ソフトウェア（アンチウィルス）走査ソフトウェアにおけるミラーの一般的設計であるが、定位関連イベントを検出するように設計される。開発者の嗜好に応じて、定位監視の設計には３つのオプションが予見される。
クライアントアプリケーションオプション
クライアントソフトウェアとして実装される場合、定位監視は、種々のハードウェアドライバ、プロトコルスタック、およびアプリケーションプログラミングインタフェース（ＡＰＩ）実装に割り込み、全ての着信および発信メッセージ、サブシステムの起動、および他のアプリケーション間のイントラシステムメッセージングにアクセスするようにする。
図３は、そのようなクライアントアプリケーションの高位の描写を示すものである。移動体装置３０１は、図１の無線装置１０８のような受信機からの変調メッセージを受信し、それらを仮想または物理的データ相互接続３０４を介して作動中システム３０６に引き渡すことのできる無線電波受信機サブシステム３０２を備えている。ＬＳ（定位監視）クライアントアプリケーション３０５は、作動中システムの受信機ＡＰＩ３１３をカプセル化し、定位関連トラフィックのための着信メッセージストリームをモニタリングする。例えば、ＬＳクライアントアプリケーション３０５は、無線電波受信機３０２とのインタフェースおよび復調メッセージの受信のために、受信機ＡＰＩ３１３により使用されるインターフェースを実装し、それらを解析し、それらを受信機ＡＰＩ３１３に引き渡すことができる。
定位ハードウェア（ＧＰＳチップセット等）または定位ソフトウェア（定位用信号収集ルーチン）は、定位サブシステム３０９として図３に示すとおりであり、仮想または物理的データ相互接続３０８を介して作動中システム３０６と通信する。定位監視アプリケーション３０７は、定位サブシステム３１２のために、作動中システムのアプリケーションプログラムインタフェースをカプセル化する。ＬＳクライアント３０５と同様、ＬＳクライアント３０７は、定位サブシステムＡＰＩ３１２によって使用されるインタフェースを実装するよう構成されることにより、メッセージの受信、その解析、およびその作動中システム３０６と定位サブシステム３０９との間の引き渡しができるようにする。
低監視３１０ゲートウェイおよび発信メッセージング用ＡＰＩにより、仮想または物理的データ相互接続３１１を介した無線電波送信機３０３への伝送前に、メッセージングの解析を可能にする。ＬＳクライアントアプリケーション３１０は、作動中システムの送信機ゲートウェイＡＰＩ３１４をカプセル化し、定位関連トラフィックのための発信メッセージストリームをモニタリングする。そして検出された外向き定位関連メッセージはいずれも、送信前にフィルタリング、編集、または入替えが行われる。
ハードウェア仮想化オプション
定位監視は、ハードウェア仮想化（ＨＶ）パッケージの一部として実装されてもよい。ＨＶパッケージは、あらゆる着信および発信メッセージ、サブシステム起動状態変化、およびイントラシステムメッセージングに対して定位監視を完全にアクセスさせつつ、すべての機能を可能にする移動体装置の作動中システムを透過的にカプセル化する。
図４を参照すると、ハードウェア仮想化パッケージ４１６の一部としての定位監視実装の一例としての高位の描写を示している。移動体装置４０１は、復調メッセージを、仮想または物理的データ相互接続４０４を介してハードウェア仮想化環境（ＨＶＥ）４１６に引き渡す無線電波受信機サブシステム４０２を備えている。移動体装置の作動中システム４０６は、自らもハードウェアインタフェースおよびドライバアプリケーションの補完を伴う作動中システムであるハードウェア仮想化環境４１２内で作動する。ここでＬＳクライアントアプリケーション４０５は、ＨＶＥ４１２と無線受信機ＡＰＩ４１３との間のブリッジとして振る舞い、定位関連電波メッセージングを解析およびフィルタリングする。
定位ハードウェア（ＧＰＳチップセット等）または定位ソフトウェア（定位用信号収集ルーチン）は、定位サブシステム４０９として図４に示すとおりであり、定位サブシステムＡＰＩ４１２および定位監視４０７を通じて引き渡しを行う仮想または物理的データ相互接続４０８を介して作動中システム４０６と通信し、定位または定位関連測定の無効化、フィルタリング、および入替えを可能にする。
定位監視４１０ゲートウェイおよび発信メッセージング用ＡＰＩにより、仮想または物理的データ相互接続４１１を介した無線電波送信機４０３への伝送に先立ち、メッセージングの解析を可能にする。ハードウェア仮想化環境４１６の一部として、定位監視４１０は、送信に先立ち、定位サブシステム４０９またはＯＳ４０６内で生成された定位関連メッセージングのフィルタリング、編集、または入替えを行うことができる。
この一例としての実施形態によると、仮想化環境４１６により、無線電波受信機サブシステム４０２、無線電波送信機サブシステム４０３、および／または、定位サブシステム４０９のためのインタフェースをエミュレートすることができる。本例では、作動中システム４０６は、変調される必要もなく、またアプリケーションプログラムインタフェースがカプセル化されることもないことになる。むしろ、ハードウェア仮想化環境４１６は、種々のＡＰＩによるハードウェアリソースおよび／またはサブシステムへのアクセスの試行にトラップを掛け、それらが引き渡そうと試みているあらゆるメッセージを解析するよう構成されてよい。さらに、ＨＶＥ４１６は、受信メッセージの受信機アプリケーションプログラムインタフェース４１３への報告に先立ち、受信メッセージを解析するよう構成することができる。
カスタム設計された安全移動体オプション
定位監視は、カスタマイズされた安全移動体装置の一部として実装することができる。定位監視は、カスタマイズされた作動中システムおよびハードウェアレベルのファームウェアの一部として有効に振る舞い、着信および発信メッセージ、状態変化、サブシステム起動、およびイントラシステムのメッセージングのすべてに対する完全なアクセスを獲得する。
図５
図５は、移動体装置の作動中システム５０６の一部として実装された定位監視の一例を描いたものである。本実装は、カスタムされた作動中システムの書き込みまたは作動中システム内のコアシステム構造のパッチングにより達成されてよく、定位監視の特定ドライバが、変更後の作動中システムにおける既存ドライバおよびデーモンに取って代わることができるようにする。
移動体装置５０１は、仮想または物理的データ相互接続５０４を介してハードウェア作動中システム５０６に復調メッセージを引き渡す無線電波受信機サブシステム５０２を備える。ＬＳアプリケーション５０５は、作動中システム５０６への着信メッセージングのためのゲートウェイおよびＡＰＩであり、正しいアプリケーションへの経路決定に先立ち、定位関連電波メッセージングの解析およびフィルタリングを行う。本例では、ＬＳアプリケーション５０５は、無線電波受信機アプリケーションプログラムインタフェースの改訂版であってよい。
定位ハードウェア（ＧＰＳチップセット等）または定位ソフトウェア（定位用信号収集ルーチン）は、定位サブシステム５０９として図５に示すとおりであり、仮想または物理的データ相互接続５０８を介して作動中システム５０６と通信する。定位監視５０７は、定位または定位関連測定の無効化、フィルタリング、または入替えを可能にする作動中システム５０６、アプリケーション、および定位サブシステム５０９間のメッセージ送受信のためのゲートウェイおよびＡＰＩである。
発信メッセージングのための定位監視５１０ゲートウェイおよびＡＰＩにより、仮想または物理的データ相互接続５１１を介した無線電波送信機５０３への伝送に先立つ、メッセージングの解析を可能にする。定位監視５１０は、作動中システム５０６のドライバ、デーモン、およびＡＰＩの一部として、送信に先立ち、定位関連メッセージングのフィルタリング、編集、または入替えを行うことができる。
定位要求および応答の種別
定位の試行は即時に行われる可能性もあり、時宜を得た応答が期待される。定位の試行は遅延する可能性もあり、一連の遅延またはトリガイベント後に応答が送信される。定位の試行は記憶されたもので、かつバーストである可能性があり、収集された応答とともに記憶された多数の定位予測が、一連の遅延またはトリガイベント後に送信される。
移動体状態および状態変遷
移動体装置は、２つの通常状態、つまりアクティブ状態とアイドル状態を有する。移動体は、アイドル状態において、搭載のアクティビティを限定し、送信設備の出力を落とした状態に維持することにより、節電する。移動体装置は通常、アイドル状態において、関連メッセージの局所ビーコンをチェックするために受信機設備を定期的に起動する。移動体装置は、アクティブモードにおいて、移動体装置と無線通信ネットワークとの間のデータ転送のために、制御またはトラフィックチャンネルリソース（あるいはパケット電波ネットワークにおいては制御プレーンおよびユーザプレーンリソース）を使用する。
制御チャンネル、トラフィックチャンネル、制御プレーン、およびユーザプレーンといった用語は、無線ネットワークの設計を示す。
切替回路、主としてボイストラフィックの送信用に設計されたＷＣＮにおいて、制御チャンネルは、移動体装置の状態、電波設定、およびネットワークアクセスを制御する無線ネットワークとの間のメッセージングに使用される。限定的な帯域幅、限定的な継続データセッション（主としてショートメッセージサービス（ＳＭＳ）もまた、制御チャンネルにより支援されてもよい。トラフィックチャンネルは、切替回路に相当する電波ネットワークであり、高帯域幅、高継続ボイス、およびデータセッションを支援するよう設計される。
パケットデータ送信用に設計されたＷＣＮにおいて、制御データは制御プレーンと見做され、データトラフィック（パケット化されたボイスを含む）はユーザプレーンと見做される。制御プレーンは、無線ネットワークとの間のメッセージングとして規定され、移動体装置の状態、電波設定、およびネットワークアクセスパラメータを制御する。ユーザプレーンは、同位エンティティ間のメッセージングとして規定され、移動体装置および地上基盤（または移動体基盤）のサーバ基盤アプリケーションに固有のソフトウェアアプリケーション間のデータ送信を可能にする。通常、無線通信ネットワーク（ＷＣＮ）は、ユーザプレーンの内容を知らない。ユーザプレーンの送信したメッセージ内容は、情報詮索を防止するため、暗号化されてもよい。ユーザプレーンの伝送したデータは、移動体の定位サブシステムにアクセスするために、特権を与えられた移動体常駐アプリケーションによって使用することができる。
移動体基盤の定位試行の包括的検出
移動体基盤（および移動体支援）の定位技術では、移動体装置における電波情報の収集が必要となる。この電波情報は、ＧＮＳＳ位置決めのための衛星信号送信の受信であってもよく、また電波情報は、ＥＯＴＤ、ОＴＤＯＡ、またはＡＦＬＴ位置決め技術のためのセル放送（フォワードリンク）から収集されてもよい。
移動体基盤のアクティブな移動体定位
アクティブな移動体は、無線通信ネットワークの電波リソースを使用して情報転送に従事している。移動体基盤定位技術を使用してアクティブな移動体を定位するには、移動体は定位関連メッセージング（起動および潜在的な支援データ）を受信しなければならず、移動体は、例えばＧＰＳ座標、周辺基地局からのビーコン測定値、衛星測定値等の位置情報を収集し、（適用可能な場合）定位関連ハードウェアを起動するようになっており、その後、定位または定位関連信号データを送信しなければならない。これら移動体のアクションはすべて検出することができ、いずれも進行中の定位イベントの認識のための解析トリガとして振舞うことができる。
図６
図６は、定位認識イベントを簡略化して図示したものである。本例において、無線通信ネットワーク６０１は、移動体装置６０２にメッセージ（すなわちメッセージング）６０３を送信する。
定位監視６０４は、着信メッセージ６０３を検査する。例えば、定位要求および／または位置計算に支援に使用されるデータの受信を示すイベント等、無権限の定位イベントが検出された場合、定位監視６０４は、エラーメッセージ、デフォルト位置、またはスプーフィング位置で応答する６０６。
移動体基盤のアイドル中の移動体定位
アイドル中の移動体は、受信機として振る舞い、そのオンエア識別情報に固有のメッセージに対する放送チャンネルを聴く。移動体基盤技術を使用してアイドル中の移動体を定位するには、移動体はまず、アクティブにされなければならず、その後、位置または位置データに先立つ移動体基盤ソフトウェア（および潜在的ハードウェア）を起動するために使用する定位関連メッセージングを展開することができる。定位関連メッセージングに先立つ状態変化は、定位試行のインジケータである。
図７
図７は、装置状態変化およびサブシステム起動を介した定位検出の例を描くものである。
移動体は、電波アクセスネットワークへのアクセスに成功した後、しばらくしてアイドル状態７０１になる。着信電波メッセージングまたは内部アプリケーションレベルメッセージングにより、移動体はアクティブ７０１状態に移行する。定位監視は、オンボード定位サブシステム７０３の無権限の起動を検出し、注意を喚起し、選択的に移動体装置のディスプレイに表示する。前述と同様、オンボード定位サブシステム７０３は、回路基盤型システム（例えばＧＮＳＳ）と、ソフトウェアＡＰＩ基盤型（例えばＡＦＬＴ、ＯＴＤＯＡ）との双方を備えることができる。例えば、無権限の起動は、定位サブシステム７０３へのアクセス試行のプロセスのプロセス識別子を、データベースに記憶されたリストと比較することにより検出されてよい。 定位監視は、プロセス識別子がリストに無い場合、これが無権限の試行であると判断するよう構成されることができる。
局所的に起動された定位試行の検出
移動体装置に固有のソフトウェアアプリケーションが、無権限の位置決め要求を行うこともある。２つの可能な侵入例として、ＳＩＭ−Ｔｏｏｋｉｔの使用、または移動体装置の作動中システムによる制御下で可動するソフトウェア「ａｐｐｓ」が挙げられる。
ＳＩＭ−Ｔｏｏｌｋｉｔ
１９９６年以来、ＳＩＭ（契約者識別モジュール）Ｔｏｏｌｋｉｔ（ＳＴＫ）は、ＳＩＭ上への小さなソフトウェアアプリケーションおよびデータの保持方法を提供してきた。これらＳＩＭ基盤アプリケーションは、ＳＩＭ−ＴｏｏｌｋｉｔのＡＰＩを介して移動体装置のサブシステムと相互作用することができる。ほぼすべてのＳＩＭ（Ｕ−ＳＩＭ、Ｒ−ＵＩＭ）が、ＳＴＫに搭載されるようになり、最も普及した携帯電話／機器用アプリケーションプラットフォームとなった。不正ＳＩＭ基盤アプリケーションの搭載は、周期的または外的イベントに応じた定位推定値の生成に使用されてよい。ＳＩＭ基盤不正アプリケーションの検出は、ＳＴＫ ＡＰＩ、定位サブシステムの起動、または位置データの送信試行を解析することによるものとなる。したがって、ＬＳがクライアントアプリケーションとして実装された一例としての実施形態によると、ＬＳは、ＳＴＫ ＡＰＩをカプセル化することができる。ＬＳがＨＶＥの一部として実装される一例としての実施形態によると、ＬＳは、ＳＩＭカードからの要求を受信し、それらを解析するよう構成することができる。同様に、ＬＳが安全な移動体の作動中システムの一部として実装される一例としての実施形態によると、ＬＳは、ＳＩＭカードからの要求を受信し、それらを解析することができる。
移動体マルウェア
スマートフォン、すなわち汎用作動システムを備えた電話が広範に受け入れられるようになり、無権限の定位試行を誘発するウィルス、Ｔｒｏｊａｎｓ、およびｒｏｏｔ−ｋｉｔを含む様々なマルウェアがすべて可能となったことを意味する。
無権限の定位試行の誘発を試みるマルウェアアプリケーションの検出は、定位ＡＰＩ、定位サブシステムの起動、または位置データの送信試行を解析することにより達成することができ、マルウェアアプリケーションがこれらサブシステムにアクセスしようとしている旨を示すメッセージを発行する。
定位試行認識の特有技術
移動体基盤型、移動体支援型
移動体基盤型または移動体支援型の無線定位技術の多くに対し、制御チャンネルまたは制御プレーンの実装が標準化してきている。以下の各技術に対するユーザプレーンの実装が可能であり、設計された定位監視アプリケーションがいずれの実装も認識できるようにする。
ＧＮＳＳ位置決め
ＧＮＳＳ位置決めにおいて、移動体はアクティブ状態であるか、アクティブ状態に変更されなければならず、定位が要求され、衛星信号が移動体装置にて収集されなければならない。位置演算は局所的に行われるか、または地上側プロセッサにおいて行われてもよく、移動体は同位置または収集された衛星信号データを送信する。
ＧＮＳＳ位置決め試行の認識トリガには、可能な状態変化を示すイベント、定位要求が受信されたことを示すイベント、ＧＮＳＳ受信機が起動されたことを示すイベント、位置演算が行われたことを示すイベント、または位置座標あるいは収集された衛星データが外向きの送信キューに組み込まれたことを示すイベントが含まれる。
ＡＧＮＳＳ位置決め
ＡＧＮＳＳ位置決めでは、移動体はアクティブ状態であるか、アクティブ状態に変更されなければならず、支援データが提供されて、定位が要求され、衛星信号が移動体装置にて収集されなければならない。位置演算は局所的に行われるか、または地上側プロセッサにおいて行われてもよく、移動体は同位置または収集された衛星信号データを送信する。
ＧＮＳＳ位置決めイベントの認識トリガには、可能な状態変化を示すイベント、支援データの受信を示すイベント、定位要求が受信されたことを示すイベント、ＧＮＳＳ受信機が起動されたことを示すイベント、位置座標が演算されたことを示すイベント、および／または、位置座標または収集された衛星データが外向きの送信キューに組み込まれたことを示すイベントが含まれる。
ＳＵＰＬ位置決め
ユーザプレーンが使用されるＳＵＰＬ位置決めにおいて、支援データが提供され、定位が要求され、衛星信号が移動体装置にて収集されなければならない。位置演算は局所的に行われるか、または地上側プロセッサにおいて行われてもよく、移動体は同位置または収集された衛星信号データを送信する。
ＧＮＳＳ位置決めイベントの認識トリガには、支援データの受信を示すイベント、定位要求の受信を示すイベント、ＧＮＳＳ受信機が起動されたことを示すイベント、位置座標が計算されたことを示すイベント、および／または、位置座標または収集された衛星データが外向きの送信キューに組み込まれたことを示すイベントが含まれる。
ＯＴＤＯＡ位置決め
ＯＴＤＯＡ位置決めによると、ビーコンタイミング情報が無線通信ネットワークの放送から収集され、制御プレーンまたはユーザプレーンのいずれかが使用されてもよい。位置演算は局所的に行われるか、または地上側プロセッサにおいて行われてもよく、移動体は同位置または収集されたビーコンデータを送信する。
ＯＴＤＯＡ位置決めイベントの認識トリガには、支援データの受信を示すイベント、定位要求の受信を示すイベント、特殊化受信機走査モードが起動されたことを示すイベント、座標が演算されたことを示すイベント、および／または、座標または収集された位置データが外向きの送信キューに組み込まれたことを示すイベントが含まれる。
ＡＦＬＴ位置決め
ＯＴＤＯＡ位置決めによると、ビーコンタイミング情報が無線通信ネットワークの放送から収集され、制御プレーンまたはユーザプレーンのいずれかが使用されてもよい。位置演算は局所的に行われるか、または地上側プロセッサにて行われてもよく、移動体は同位置または収集されたビーコンデータを送信する。
ＡＦＬＴ位置決めイベントの認識トリガには、支援データの受信を示すイベント、定位要求の受信を示すイベント、特殊化受信機走査手続きが起動されたことを示すイベント、ビーコンタイミングの収集における指令変更を示すイベント、位置が演算されたことを示すイベント、または座標または収集された定位関連データが外向きの送信キューに組み込まれたことを示すイベントが含まれる。
ＥＯＴＤ位置決め
ＥＯＴＤ位置決めによると、ビーコンタイミング情報が無線通信ネットワークの放送から収集され、制御プレーンまたはユーザプレーンのいずれかが使用されてもよい。位置演算は局所的に行われるか、地上側プロセッサにおいて行われてもよく、移動体は同位置または収集されたビーコンデータを送信する。
ＥＯＴＤ位置決めイベントの認識トリガには、支援データの受信を示すイベント、定位要求の受信を示すイベント、特殊化受信機の走査モードが起動されたことを示すイベント、座標が演算されたことを示すイベント、および／または、座標または収集された位置データが外向きの送信キューに組み込まれたことを示すイベントが含まれる。
ＥＣＩＤ位置決め
ＥＣＩＤ位置決めによると、サービス中セルのビーコンタイミング情報および近隣セルサイトからの出力測定値が、無線通信ネットワークの放送から収集される。位置演算は局所的に行われるか、地上側プロセッサにおいて行われてもよく、移動体は同位置または収集されたビーコンデータを送信する。
ＥＣＩＤ位置決めイベントの認識トリガには、定位要求の受信を示すイベント、ビーコン報告におけるタイミング変化、特殊化受信機走査モードが起動されたことを示すイベント、座標が演算されたことを示すイベント、および／または座標または収集された位置データが外向きの送信キューに組み込まれたことを示すイベントが含まれる。
ＲＦフィンガープリンティング位置決め
無線署名としても知られるＲＦフィンガープリンティング位置決めによると、近隣のセルサイトからの出力測定値が無線通信ネットワークの放送から収集される。この出力情報は、ハイブリッド定位として、サービス中のセルの識別情報およびサービス中のセルからのタイミング範囲（例えば、タイミングアドバンス、ラウンドトリップタイム、またはサービング一方向遅延）と組み合わせることができる。位置演算は局所的に行われるか、地上側プロセッサにおいて行われてもよく、移動体は同位置または収集されたビーコンデータを送信する。移動体基盤型の位置演算であるか、ネットワーク支援型の位置演算であるかを問わず、最も合致度が高く、最も可能性の高い位置を見出すために、出力測定値は、較正データベースからの記録またはモデル化された測定値と比較されなければならない。
ＲＦフィンガープリンティング位置決めイベントの認識トリガには、定位要求の受信を示すイベント、ビーコン報告におけるタイミング変更、特殊化受信機の走査モードが起動されたことを示すイベント、座標が局所的に演算されたことを示すイベント、および／または、座標または収集された位置データが外向きの送信キューに組み込まれたことを示すイベントが含まれる。
その他の実施形態
定位スプーフィング
不正または単純に好ましくない定位の試行が一旦検出されると、移動体装置の定位の防止またはスプーフィングが望まれてもよい。例えば定位監視により、発信メッセージキューから位置情報を取り除き、かつ／または、定位または定位関連測定情報をスプーフィングしてもよい。定位のスプーフィングは以下を含む。
局所的傍受および入替え
定位監視は、移動体装置の送信機に対する出口キューに自らを隠しこむことにより、位置推定をデフォルト位置、前回の位置、またはディザリングを掛けた（精度の低い）現在地の座標と入替えることができる。
受信衛星情報の局所的スプーフィング
定位監視は、移動体装置の送信機に対する出口キューに自らを隠しこむことにより、定位関連信号測定値（ＧＰＳ擬似範囲等）を低質の測定値と入替えることができる。
受信ネットワーク情報の局所的スプーフィング
定位監視は、移動体送信機に対する出口キューに自らを隠しこむことにより、サービス中のセル識別子または同識別子と近隣セルからの受信出力レベル等の受信ネットワーク基盤情報を、最小の障害と入替えることができる。スペクトル拡散システムにおけるスプーフィング技術の特定例として、移動体装置を、セルＩＤの位置を報告するためにアクティブなセルセットのいずれかからランダムに選択を行うよう構成してよい。スプーフィング方法のその他の特定例として、検出された近隣ビーコンのサブセットを報告するようにしてよい。例えば、移動体装置が単一のサービス中セルおよび単一の近隣セルを報告するのみであれば、ＥＣＩＤ、ＯＴＤＯＡ、およびＡＦＬＴ技術は無効となり、通信および移動性は影響を受けない。
移動体定位能力の改ざん
無権限の定位試行が検出された場合、定位監視は、移動体送信機に対する出口キューに自らを隠しこむことにより、発信定位関連メッセージングを遮断し、代わりに移動体装置の真の定位能力を隠して定位種別非支援のメッセージで定位要求に応答することができる。
図８
図８は、スプーフィング方式の実装手続きを図示したものである。移動体装置基盤の定位監視は、無権限の定位イベントを検出する８０１。ユーザの嗜好および／またはデータベース８０５に記憶された移動体装置の能力に基づき、不正確、不精密、または前回（データベース８０５に）記録された位置を報告するため、定位スプーフィング８０４が使用されてもよい。定位スプーフィング８０４はまた、要求された定位技術を支援しないものとして移動体装置の能力を報告するのに使用されてもよい。
移動体装置がＧＮＳＳ受信機を備えており、ＧＮＳＳ位置決めが要求された場合、衛星のカバー範囲が不十分であること、低質化された衛星放送測定値、代替の衛星放送測定値、または事前設定済／記録済の優先衛星放送測定値を報告するために、衛星スプーフィング８０２が使用されてもよい。
無権限のビーコン基盤定位またはビーコン測定要求が受信された場合、ビーコンスプーフィング８０３が使用されてもよい。不精密な位置を生成するために、実際に検出されたビーコンまたは低質化されたビーコン信号強度のサブセットが使用されるか、地上側処理のために伝送されることになる。
各スプーフィング方法において、代替メッセージングまたは定位が、外部送信８０６として電波エアインタフェースにより送られることになる。
一例としての定位スプーフィングは、ユーザが決して追跡されることのない特権的な移動体装置となる。この場合、精密な定位を防止するため、移動体のすべての定位試行およびすべてのネットワーク測定値は歪められるか、質の低下が図られる。
本発明の真の範囲は、本明細書に記載の現段階で好適な実施形態に限定されるものでない。当業者は、前述のブロック図および／または例が１つ以上の機能および／または動作を含む限りにおいて、同ブロック図または例における各機能および／または動作は、広範なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または事実上そのあらゆる組み合わせによって個別に、かつ／または、包括的に実装することができる旨、理解するであろう。本明細書に記載の発明の主題について特定の側面が図示および説明されたが、当業者にとって、本明細書の教示に基づき、本明細書に開示の発明の主題から逸脱することなく変更および改良がなされてもよく、したがって添付の請求項目は、本明細書に開示の発明の主題の範囲に含まれるようなすべての変更および改良につき、その範囲に含むものとすることが明らかであるだろう。したがって、限定する旨の明示のない限り、以下の請求項の保護範囲は、前述の特定の実施形態に限定されることを意図するものでない。

Claims (60)

  1. 無線ネットワークと通信するよう動作可能であり、無権限の定位試行を検出する移動体装置であって、
    プロセッサと、
    前記プロセッサに連結され、実行にあたって前記プロセッサに動作手続きを実行させる指示を含むメモリとを備え、
    前記メモリは、
    前記移動体装置の定位サブシステムが起動されたことを示すイベントを含むイベントシーケンスを識別するための指示と、
    前記イベントシーケンスが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断を行うための指示と、
    前記イベントシーケンスを前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行として記録するための指示とを含むことを特徴とする移動体装置。
  2. 前記イベントシーケンスが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断を行うための指示はさらに、
    前記イベントシーケンスが位置情報が発信メッセージキューに組み込まれたことを示すイベントを含む旨の判断を行うための指示を含むことを特徴とする請求項１に記載の移動体装置。
  3. 前記イベントシーケンスが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断を行うための指示はさらに、
    前記イベントシーケンスが前記移動体装置の全地球位置決めシステム受信機が起動されたことを示すイベントを含む旨の判断を行うための指示を含むことを特徴とする請求項１に記載の移動体装置。
  4. 前記イベントシーケンスが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断を行うための指示はさらに、
    前記イベントシーケンスが前記移動体装置が複数の基地局からビーコンタイミング情報を受信するための走査モードに入ったことを示すイベントを含む旨の判断を行うための指示を含むことを特徴とする請求項１に記載の移動体装置。
  5. 前記イベントシーケンスが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断を行うための指示はさらに、
    前記イベントシーケンスが位置情報要求が無線ネットワークから受信されたことを示すイベントを含む旨の判断を行うための指示を含むことを特徴とする請求項１に記載の移動体装置。
  6. 前記イベントシーケンスが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断を行うための指示はさらに、
    前記イベントシーケンスが、前記移動体装置上で実行するプログラムが前記定位サブシステムへのアクセスを要求したことを示すイベントを含む旨の判断を行うための指示と、
    前記プログラムが前記定位サブシステムにアクセスするための権限を有していない旨の判断を行うための指示とを含むことを特徴とする請求項１に記載の移動体装置。
  7. 前記プログラムは、ＳＩＭカードに記憶されたプログラムであることを特徴とする請求項６に記載の移動体装置。
  8. 前記イベントシーケンスが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断を行うための指示はさらに、
    前記イベントシーケンスが位置計算支援に使用されるデータが無線ネットワークから受信されたことを示すイベントを含む旨の判断を行うための指示を含むことを特徴とする請求項１に記載の移動体装置。
  9. 前記イベントシーケンスが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断を行うための指示はさらに、
    前記イベントシーケンスが前記移動体装置がアイドルモードからアクティブモードに切り替わったことを示すイベントを含む旨の判断を行うための指示を含むことを特徴とする請求項１に記載の移動体装置。
  10. 前記メモリはさらに、
    前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行が識別されたことを示す注意喚起を表示するための指示を含むことを特徴とする請求項１に記載の移動体装置。
  11. 前記メモリはさらに、
    前記移動体装置が定位の試行を支持できないことを示すエラーメッセージを前記無線ネットワークに送信するための指示を含むことを特徴とする請求項１に記載の移動体装置。
  12. 前記メモリはさらに、
    前記移動体装置が定位サブシステムを備えていないことを示すメッセージを前記無線ネットワークに送信するための指示を含むことを特徴とする請求項１に記載の移動体装置。
  13. 前記メモリはさらに、
    不精密な位置情報を前記無線ネットワークに送信するための指示を含むことを特徴とする請求項１に記載の移動体装置。
  14. 前記メモリはさらに、
    デフォルト位置について位置情報を前記無線ネットワークに送信するための指示を含むことを特徴とする請求項１に記載の移動体装置。
  15. 前記メモリはさらに、
    以前の位置についての位置情報を前記無線ネットワークに送信するための指示を含むことを特徴とする請求項１に記載の移動体装置。
  16. 前記メモリはさらに、
    不精密な衛星測定情報を前記無線ネットワークに送信するための指示を含むことを特徴とする請求項１に記載の移動体装置。
  17. 前記メモリはさらに、
    不精密な定位関連信号測定データを前記無線ネットワークに送信するための指示を含むことを特徴とする請求項１に記載の移動体装置。
  18. 前記メモリはさらに、
    アクティブセットのセルグループからランダムに選択されたセルＩＤ識別子を前記無線ネットワークに送信するための指示を含むことを特徴とする請求項１に記載の移動体装置。
  19. 前記メモリはさらに、
    検出されたビーコン信号のサブセットについての識別子を前記無線ネットワークに送信するための指示を含むことを特徴とする請求項１に記載の移動体装置。
  20. 前記メモリはさらに、
    衛星カバー範囲が衛星信号を受信するのに不十分であることを示す情報を前記無線ネットワークに送信するための指示を含むことを特徴とする請求項１に記載の移動体装置。
  21. 前記メモリはさらに、
    無線受信機に対してアプリケーションプログラムインタフェースをカプセル化するための受信機定位監視クライアントアプリケーションであって、前記無線受信機によって受信された着信メッセージを解析する前記受信機定位監視クライアントアプリケーションを要求する指示と、
    無線送信機に対してアプリケーションプログラムインタフェースをカプセル化するための送信機定位監視クライアントアプリケーションであって、前記無線ネットワークへの送信のための発信キューに組み込まれたメッセージを解析する前記送信機定位監視クライアントアプリケーションを要求する指示と、
    前記定位サブシステムに対してアプリケーションプログラムインタフェースをカプセル化するための定位サブシステム定位監視クライアントアプリケーションであって、前記定位サブシステムに送信されたメッセージを解析する前記定位サブシステム定位監視クライアントアプリケーションを要求する指示とを含むことを特徴とする請求項１に記載の移動体装置。
  22. 前記メモリはさらに、
    仮想化環境内で前記移動体装置のための作動システムを稼動させるための指示を含み、
    前記仮想化環境は、前記移動体装置の定位試行を示すメッセージとして、無線受信機により受信されたメッセージ、前記無線ネットワークへの送信のための発信キューに組み込まれたメッセージ、および定位サブシステムに送信されたメッセージのモニタリングを行うことを特徴とする請求項１に記載の移動体装置。
  23. 前記メモリはさらに、
    定位要求を含むメッセージおよび／または位置計算支援に使用されるデータを含むメッセージとして、着信メッセージをモニタリングする無線受信機アプリケーションプログラムインタフェースを要求する指示と、
    位置情報を含むメッセージとして、発信メッセージをモニタリングする無線送信機アプリケーションプログラムインタフェースを要求する指示と、
    前記定位サブシステムを起動しようとする無権限の試行として、前記定位サブシステムに送信されるメッセージをモニタリングする定位サブシステムアプリケーションプログラムインタフェースを要求する指示とを含むことを特徴とする請求項１に記載の移動体装置。
  24. 移動体装置において使用される定位監視システムを含むコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
    前記移動体装置のデータベースにイベントグループを記録するための指示と、
    前記イベントグループのうち、位置情報が基地局への送信ための発信メッセージキューに組み込まれたことを示すイベントを検出するための指示と、
    イベントシーケンスが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断を行うための指示と、
    前記イベントグループを前記移動体の定位試行として記録するための指示とを含むことを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  25. 前記イベントグループが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断を行うための指示はさらに、
    定位サブシステムがアクセスされたことを示すイベントが前記イベントグループ内に存在する旨の判断を行うための指示を含むことを特徴とする請求項２４に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  26. 前記イベントグループが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断を行うための指示はさらに、
    前記移動体装置の全地球位置決めシステム受信機が起動されたことを示すイベントが前記イベントグループ内に存在する旨の判断を行うための指示を含ことを特徴とする請求項２４に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  27. 前記イベントグループが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断を行うための指示はさらに、
    前記移動体装置が複数の基地局からビーコンタイミング情報を受信するための走査モードに入ったことを示すイベントが前記イベントグループ内に存在する旨の判断を行うための指示を含ことを特徴とする請求項２４に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  28. 前記イベントグループが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断を行うための指示はさらに、
    位置情報要求が受信されたことを示すイベントが前記イベントグループ内に存在する旨の判断を行うための指示を含ことを特徴とする請求項２４に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  29. 前記イベントグループが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断を行うための指示はさらに、
    前記移動体装置上で実行する無権限のプログラムが前記定位サブシステムへのアクセスを試行したことを示すイベントが前記イベントグループ内に存在する旨の判断を行うための指示を含ことを特徴とする請求項２４に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  30. 前記イベントグループが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断を行うための指示はさらに、
    位置計算支援に使用されるデータが無線ネットワークから受信されたことを示すイベントが前記イベントグループ内に存在する旨の判断を行うための指示を含むことを特徴とする請求項２４に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  31. 前記イベントグループが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断を行うための指示はさらに、
    前記移動体装置がアイドルモードからアクティブモードに切り替わったことを示すイベントが前記イベントグループ内に存在する旨の判断を行うための指示を含むことを特徴とする請求項２４に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  32. 前記コンピュータ読取可能な記憶媒体はさらに、
    前記移動体装置を定位しようとする試行が検出されたことを示す注意喚起を表示するための指示を含むことを特徴とする請求項２４に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  33. 前記コンピュータ読取可能な記憶媒体はさらに、
    前記発信メッセージキューから前記位置情報を取り除くための指示を含むことを特徴とする請求項２４に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  34. 前記コンピュータ読取可能な記憶媒体はさらに、
    前記イベントグループが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断に応じて、エラーメッセージをネットワークに送信するための指示を含むことを特徴とする請求項２４に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  35. 前記コンピュータ読取可能な記憶媒体はさらに、
    前記イベントグループが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断に応じて、前記移動体装置が定位サブシステムを備えていないことを示すメッセージをネットワークに送信するための指示を含むことを特徴とする請求項２４に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  36. 前記コンピュータ読取可能な記憶媒体はさらに、
    前記イベントグループが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断に応じて、前記位置情報を不精密な位置情報と入れ替えるための指示を含むことを特徴とする請求項２４に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  37. 前記コンピュータ読取可能な記憶媒体はさらに、
    前記イベントグループが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断に応じて、前記位置情報をデフォルト位置情報と入れ替えるための指示を含むことを特徴とする請求項２４に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  38. 前記コンピュータ読取可能な記憶媒体はさらに、
    前記イベントグループが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断に応じて、以前の位置についての位置情報を無線ネットワークに送信するための指示を含むことを特徴とする請求項２４に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  39. 前記コンピュータ読取可能な記憶媒体はさらに、
    前記イベントグループが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断に応じて、不精密な衛星測定情報を無線ネットワークに送信するための指示を含むことを特徴とする請求項２４に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  40. 前記コンピュータ読取可能な記憶媒体はさらに、
    前記イベントグループが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断に応じて、不精密な定位関連信号測定データを無線ネットワークに送信するための指示を含むことを特徴とする請求項２４に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  41. 前記コンピュータ読取可能な記憶媒体はさらに、
    前記イベントグループが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断に応じて、アクティブセットのセルグループからランダムに選択されたセルＩＤ識別子を無線ネットワークに送信するための指示を含むことを特徴とする請求項２４に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  42. 前記コンピュータ読取可能な記憶媒体はさらに、
    前記イベントグループが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断に応じて、検出されたビーコン信号のサブセットについての識別子を無線ネットワークに送信するための指示を含むこことを特徴とする請求項２４に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  43. 前記コンピュータ読取可能な記憶媒体はさらに、
    前記イベントグループが前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行であることを示す旨の判断に応じて、衛星カバー範囲が不十分であることを示す情報を無線ネットワークに送信するための指示を含むことを特徴とする請求項２４に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  44. 前記コンピュータ読取可能な記憶媒体はさらに、
    無線受信機に対してアプリケーションプログラムインタフェースをカプセル化するための受信機モジュールであって、位置情報を要求する着信メッセージおよび／または位置計算支援に使用されるデータを解析する前記受信機モジュールを要求する指示と、
    無線送信機に対してアプリケーションプログラムインタフェースをカプセル化するための送信機モジュールであって、位置情報を送信しようとする無権限の試行のための発信キューに組み込まれたメッセージを解析する前記送信機モジュールを要求する指示と、
    前記定位サブシステムに対してアプリケーションプログラムインタフェースをカプセル化するための定位サブシステムモジュールであって、前記定位サブシステムにアクセスしようとする無権限の試行のためのメッセージを解析する前記定位サブシステムモジュールを要求する指示とを含むことを特徴とする請求項２４に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  45. 前記コンピュータ読取可能な記憶媒体はさらに、
    仮想化環境内で前記移動体装置のための作動システムを稼動させるための指示を含み、
    前記仮想化環境は、前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行を示すメッセージとして、無線受信機により受信されたメッセージ、無線ネットワークへの送信のための発信キューに組み込まれたメッセージ、および定位サブシステムに送信されたメッセージの解析を行うこことを特徴とする請求項２４に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  46. 前記コンピュータ読取可能な記憶媒体はさらに、
    定位要求を含むメッセージおよび／または位置計算支援に使用されるデータを含むメッセージとして、着信メッセージをモニタリングする無線受信機アプリケーションプログラムインタフェースを要求する指示と、
    位置情報を送信しようとする無権限の試行として、発信メッセージをモニタリングする無線送信機アプリケーションプログラムインタフェースを要求する指示と、
    前記定位サブシステムを起動しようとする無権限の試行として、モニタリングを行う定位サブシステムアプリケーションプログラムインタフェースを要求する指示とをことを特徴とする請求項２４に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  47. 移動体装置において使用される定位監視方法であって、
    無線受信機アプリケーションプログラムインタフェースをカプセル化する第１定位監視モジュールにより、位置情報要求を示すメッセージのメッセージトラフィックを解析するステップと、
    位置情報要求を示すメッセージの検出に応じて、前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行が検出されたことを示す注意喚起を、前記移動体装置のユーザインタフェースに表示するステップとを備えることを特徴とする方法。
  48. 前記方法はさらに、
    定位サブシステムを作動中のシステムとインタフェース接続するためのアプリケーションプログラムインタフェースをカプセル化する第２定位監視モジュールにより、前記定位サブシステムにアクセスしようとする無権限の試行として、前記定位サブシステムに対してアクセスしようとする試行を解析するステップと、
    無権限のプログラムが前記定位サブシステムにアクセスした旨の検出に応じて、前記移動体装置を定位しようとする試行が検出されたことを示す注意喚起を、前記移動体装置のユーザインタフェースに表示するステップとを備えることを特徴とする請求項４７に記載の方法。
  49. 前記方法はさらに、
    無線送信機アプリケーションプログラムインタフェースをカプセル化するための第３定位監視モジュールにより、位置情報を送信しようとする無権限の試行として、無線送信機の発信メッセージキュー内に組み込まれたメッセージを解析するステップと、
    前記発信メッセージキュー内における無権限のプログラムによって送信された位置情報を含むメッセージの検出に応じて、前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行が検出されたことを示す注意喚起を、前記移動体装置のユーザインタフェースに表示するステップとを備えることを特徴とする請求項４７に記載の方法。
  50. 無権限の定位試行を検出する移動体装置であって、
    無線ネットワークへの送信のために無線電波送信機サブシステムからメッセージを受信し、位置情報を無線ネットワークに送信しようとする試行として前記メッセージを解析する無線受信機のために、無線電波送信機サブシステムを模倣する手段と、
    位置情報を送信しようとする試行が検出された旨の判断に応じて、注意喚起をユーザインタフェース上に表示させる手段とを備えることを特徴とする移動体装置。
  51. 前記移動体装置はさらに、
    定位サブシステムへのアクセス要求を受信するべく、前記定位サブシステムを模倣する手段と、
    前記要求が前記移動体装置を定位しようとする試行であることを示す旨の判断を行う手段とを備えることを特徴とする請求項５０に記載の移動体装置。
  52. 前記移動体装置はさらに、
    位置情報要求を含むメッセージを受信するべく、無線受信機サブシステムを模倣する手段と、
    前記メッセージが前記移動体装置を定位しようとする試行であることを示す旨の判断を行う手段とを備えることを特徴とする請求項５０に記載の移動体装置。
  53. 移動体装置を定位しようとする無権限の試行を検出する定位監視を備えた、前記移動体装置において使用されるコンピュータ読取可能な媒体であって、
    定位サブシステムへのアクセス要求を受信し、前記定位サブシステムへアクセスしようとする無権限の試行として前記要求をモニタリングする定位サブシステムアプリケーションプログラムインタフェースを要求する指示と、
    前記定位サブシステムにアクセスしようとする無権限の試行の検出に応じて、注意喚起をユーザインタフェース上に表示するための指示とを含むことを特徴とするコンピュータ読取可能な媒体。
  54. 前記コンピュータ読取可能な記憶媒体はさらに、
    前記無線受信機サブシステムからメッセージを受信し、位置情報要求として前記メッセージをモニタリングする無線受信機サブシステムアプリケーションプログラムインタフェースを要求する指示を備え、
    前記無線受信機サブシステムアプリケーションプログラムインタフェースを要求する指示はさらに、位置情報要求が前記移動体装置を定位しようとする試行を示す旨の判断を行うことを特徴とする請求項５３に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  55. 前記コンピュータ読取可能な記憶媒体はさらに、
    位置情報を含むメッセージとして、アプリケーションからのメッセージをモニタリングする無線送信機サブシステムアプリケーションプログラムインタフェースを要求する指示を含み、
    前記無線送信機サブシステムアプリケーションプログラムインタフェースを要求する指示はさらに、位置情報を含むメッセージが前記移動体装置を定位しようとする試行を示す旨の判断を行うことを特徴とする請求項５３に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  56. 無線ネットワーク内で動作し、移動体装置を定位しようとする無権限の試行を検出する移動体装置であって、
    プロセッサと、
    前記プロセッサに連結され、実行にあたってプロセッサに以下を行わせる指示を含んだメモリとを備え、
    前記指示により、前記プロセッサは、
    前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行を検出し、
    前記移動体装置を定位しようとする無権限の試行の検出に対して反応よく、不正確な情報を前記無線ネットワークに送信することを特徴とする移動体装置。
  57. 前記不正確な情報は、デフォルト位置、前回の位置、または不精密な位置の座標を含むことを特徴とする請求項５６に記載の移動体装置。
  58. 前記不正確な情報は、衛星のカバー範囲が不十分である旨を報告する情報、低質化された衛星放送測定値、前回の衛星放送測定値、または事前設定された衛星放送測定値を含むことを特徴とする請求項５６に記載の移動体装置。
  59. 前記不正確な情報は、前記移動体装置が前記要求を支持することができない旨を示す情報を含むことを特徴とする請求項５６に記載の移動体装置。
  60. 前記不正確な情報は、検出されたビーコン信号のサブセットまたは低質化されたビーコン信号強度情報を識別する情報を含むことを特徴とする請求項５６に記載の移動体装置。
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