以下、本明細書では一部実施例を例示的な図面を介して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加するにあたって、同じ構成要素に対しては、たとえ、他の図面上に表示されても、可能のかぎり同じ符号を有していることを留意しなければならない。また、本明細書の実施例を説明するにあたって、関連した公知構成又は機能に対する具体的な説明が本明細書の要旨を不明にすると判断される場合にはその詳細な説明は省略する。
また、本明細書の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語により該当構成要素の本質や順序などが限定されるものではない。ある構成要素が他の構成要素に“連結”、“結合”又は“接続”されると記載された場合、その構成要素は、他の構成要素に直接的に連結され、又は接続されることができるが、各構成要素間に別の他の構成要素が“連結”、“結合”又は“接続”されることも可能であると理解しなければならない。
また、本明細書は、無線通信ネットワークを対象にして説明し、無線通信ネットワークで行われる作業は、該当無線通信ネットワークを管轄するシステム(例えば、基地局)でネットワークを制御してデータを送信する過程で行われたり、該当無線ネットワークに結合した端末で作業が行われることができる。
図1は、本発明の実施例が適用される無線通信システムを示す。
図1を参照すると、無線通信システムは、音声、パケットデータなどのような多様な通信サービスを提供するために広く配置され、端末(User Equipment;UE)10、基地局(evolved NodeB;eNodeB;eNB)20、無線LANアクセスポイント(Wireless LAN Access Point;AP)30、GPS(Global Positioning System)衛星(satellite)40を含む。ここで、無線LANは、無線標準であるIEEE802.11技術をサポートする装置であり、IEEE802.11は、ワイファイ(WiFi)システムと混載されている。
端末10は、セルラーネットワーク、無線LAN、放送ネットワーク、衛星システムなどのような複数のネットワークがカバーするエリア内に位置することができる。端末10が、時間と場所に拘らず、基地局20、無線LANアクセスポイント30、GSP40等、多様なネットワークと多様なサービスに接続するために、端末10は、複数の無線送受信機(transceiver)を具備している。例えば、スマートフォン(smart phone)は、LTE、WiFi、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標):BT)送受信機とGPS受信機を具備する。このように良好な性能を維持しながら一つの端末10内にさらに多くの送受信機を集積させるために、端末10の設計はさらに複雑になっている。これにより、機器内共存干渉が発生する可能性がさらに大きくなる。
以下、ダウンリンク(downlink)は、基地局20から端末10への通信を意味し、アップリンク(uplink)は、端末10から基地局20への通信を意味する。ダウンリンクで、送信機は基地局20の一部であり、受信機は端末10の一部である。また、アップリンクで、送信機は端末10の一部であり、受信機は基地局20の一部である。
端末10は、固定端末でもよいし、移動性端末でもよく、移動局(Mobile Station:MS)、ユーザ端末(User Terminal:UT)、加入者局(Subscriber Station:SS)、携帯端末(Mobile Terminal:MT)、無線機器(Wireless Device)等、他の用語で呼ばれることもある。基地局20は、端末10と通信する固定局(fixed station)を意味し、基地局(Base Station:BS)、ベース・トランシーバー・システム (Base Transceiver System:BTS)、アクセスポイント(Access Point)、フェムト基地局(Femto BS)、リレー(relay)等、他の用語で呼ばれることもある。
無線通信システムに適用される多重接続技術(multiple access techniques)には制限がない。CDMA(Code Division Multiple Access)、TDMA(Time Division Multiple Access)、FDMA(Frequency Division Multiple Access)、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、SC−FDMA(Single Carrier−FDMA)、OFDM−FDMA、OFDM−TDMA、OFDM−CDMAのような多様な多重接続技法を使用することができる。アップリンク送信及びダウンリンク送信は、互いに異なる時間を使用して送信される時分割多重(Time Division Duplex:TDD)方式を使用することができ、又は互いに異なる周波数を使用して送信される周波数分割多重(Frequency Division Duplex:FDD)方式を使用することができる。
キャリアアグリゲーション(carrier aggregation:CA)は、複数のコンポーネントキャリアをサポートすることであり、スペクトラム集約又は帯域幅集約(bandwidth aggregation)とも呼ばれる。キャリアアグリゲーションにより束ねられる個別的な単位搬送波をコンポーネントキャリア(component carrier:CCという)という。各CCは、帯域幅と中心周波数により定義される。キャリアアグリゲーションは、増加されるスループット(throughput)をサポートし、広帯域RF(radio frequency)素子の導入による費用増加を防止し、既存システムとの互換性を保障するために導入されることである。例えば、5MHz帯域幅を有する搬送波単位の粒度(granularity)として5個のCCが割り当てられる場合、最大25MHzの帯域幅をサポートすることができる。以下、多重搬送波(multiple carrier)システムとは、キャリアアグリゲーションをサポートするシステムを意味する。図1の無線通信システムは、多重搬送波システムである。
キャリアアグリゲーションによると、システム周波数帯域は、複数の搬送波周波数(carrier frequency)に区分される。ここで、搬送波周波数は、セルの中心周波数(center frequency)を意味する。セル(cell)は、ダウンリンクCCとアップリンクCCを意味し、または、ダウンリンクCCと選択的な(optional)アップリンクCCの組合せ(combination)を意味する。また、一般的にキャリアアグリゲーションを考慮しない場合、一つのセルは、アップリンク及びダウンリンクCCが常に対(pair)で存在する。
図2は、機器内共存干渉を説明する説明図である。
図2を参照すると、端末10は、LTE RFモジュール21、GPS RFモジュール22、ブルートゥース/WiFi RFモジュール23を含む。各RFモジュールには、送受信アンテナ24、25、26が連結される。即ち、一つの機器プラットホーム(device platform)内に多様な種類のRFモジュールが近接して装着されている。ここで、一つのRFモジュールの送信電力が他のRF受信機への受信電力水準(level)より非常に大きい場合がある。この時、RFモジュール間の周波数間隔が十分でなく、高度のフィルタリング技術が裏付けられていない場合、あるRFモジュールの送信信号が機器内の他のRFモジュールの受信機に顕著な干渉を引き起こすことができる。例えば、(1)は、LTE RFモジュール21の送信信号がGPS RFモジュール22とブルートゥース/WiFi RFモジュール23に対して機器内共存干渉を起こす例であり、(2)は、ブルートゥース/WiFi RFモジュール23の送信信号がLTE RFモジュール21に対して機器内共存干渉を起こす例である。
図3は、ISM送信機(transmitter)からLTE受信機(receiver)への機器内共存干渉を示す例である。ISM(Industrial、Scientific and Medical)バンドは、産業、科学、医療分野で使用許可無しに自由に使用することができる帯域を示す。
図3を参照すると、LTE受信機で受信される信号の帯域がISM送信機の送信信号の帯域と重なることが分かる。この場合、機器内共存干渉が発生する場合がある。
図4は、周波数帯域上でISMバンドとLTEバンドが分けられる例である。
図4を参照すると、バンド40、バンド7、バンド38は、LTEバンドである。バンド40は、TDDモードでの2300〜2400MHz帯域を占め、バンド7は、FDDモードでのアップリンクであり、2500〜2570MHz帯域を占める。また、バンド38は、TDDモードでの2570〜2620MHz帯域を占める。一方、ISMバンドは、WiFiチャネルとブルートゥースチャネルとして使われ、2400〜2483.5MHz帯域を占める。ここで、機器内共存干渉が発生する状況は、以下の表の通りである。
表1を参照すると、干渉の形態で‘a→b’の表記は、aの送信がbの受信に対して機器内共存干渉を起こす状況を示す。したがって、バンド40において、ISMバンドでの送信は、LTEバンドのTDDダウンリンク受信(LTE TDD DL Rx)に対して機器内共存干渉を起こす。フィルタリング方式(filtering scheme)により機器内共存干渉をある程度緩和させることはできるが、十分ではない。フィルタリング方式に追加的にFDM方式又はTDM方式を適用すると、機器内共存干渉をさらに効率的に緩和させることができる。
図5は、FDM方式を利用して機器内干渉を緩和させる一例を示す説明図である。
図5を参照すると、LTEバンドがISMバンドと重ならないように、LTEバンドをシフトさせることができる。これは結果的にISMバンドから端末のハンドオーバを誘導する。しかし、このためには従来の測定(legacy measurement)や新たなシグナリング(signaling)が移動性手続き(mobility procedure)やRLF(radio link failure)手続きを正確に起動する方法が要求される。
図6は、FDM方式を利用して機器内干渉を緩和させる他の例を示す説明図である。
図6を参照すると、ISMバンドを縮小してLTEバンドから離れるようにシフトさせることができる。しかし、このような方式で下位互換(backward compatibility)問題が発生することができる。ブルートゥースの場合、適応的周波数ホッピングメカニズム(mechanism)により下位互換問題がある程度は解消されることができるが、WiFiの場合には下位互換問題の解決が難しい。
図7は、TDM方式を利用して機器内干渉を緩和させる一例を示す説明図である。
図7を参照すると、LTEバンドでの受信時間をISMバンドでの送信時間と重ならないようにすると、機器内共存干渉を回避することができる。例えば、ISMバンドの信号がt0で送信されると、LTEバンドの信号がt1で受信されるようにする。
このようにTDM方式を利用したLTEバンドとISMバンドの時間軸での送受信タイミングは、図8のように示される。このような方式によりLTEバンドとISMバンドのバンド間の遷移無しに機器内共存干渉が回避されることができる。図8において、各バンドで信号が送信されない区間を空白送信(blank transmission)区間という。
前述したように、TDM方式とFDM方式は、各々、固有な特徴を有する。TDM方式は、端末に一つの搬送波帯域のみが設定された環境にも適用されることができるが、時間リソースをネットワークシステム間に分けて使うため、端末で使われるトラフィック(traffic)の種類によって干渉が激しくなったり、通信がほとんど不可能な状況になったりすることがある。FDM方式は、端末に一つの搬送波帯域のみが設定された環境に適用されることができないが、干渉が発生する帯域を完璧に避けることができるため、TDM方式に比べて干渉の発生がトラフィックの種類にあまり敏感でない。TDM方式とFDM方式の長短所をよく補完して二つの方式を混合具現すると、干渉をさらに効率的に調整することができる。
図9は、本発明の一例に係るTDM方式に基づいて機器内共存干渉を調整する方法を説明する流れ図である。
図9を参照すると、端末は、TDM方式ベースの干渉調整要求をトリガリング(triggering)する(S900)。ここで、TDM方式ベースの干渉調整要求がトリガリングされる場合は、下記の三つが存在することができる。もちろん、これは例示に過ぎず、本発明の技術的思想はこれに限定されるものではない。
(1)機器内共存干渉の検出:これは端末が第1のネットワークシステムを介した送信と第2のネットワークシステムを介した受信を実行する時、端末は送信側によって受信側に影響を与える干渉を検出する場合である。例えば、端末が、ブルートゥースやWiFiに基づく送信が、LTEシステムでの受信に対して起こす干渉を検出する場合である。図2の場合、端末は、ブルートゥースやWiFi RFモジュール23の送信信号がLTE RFモジュール21の受信信号に対して干渉を起こすかどうかを検出する。一例として、端末は、受信信号対干渉雑音比(Signal to Interference Noise Ratio:SINR)を利用して機器内共存干渉を検出することができる。
他の例として、端末は、受信電力基準信号(Reference Signal Received Power:RSRP)又は受信品質基準信号(Reference Signal Received Quality:RSRQ)を利用して機器内共存干渉を検出することができる。例えば、端末がLTE RFモジュールを介して基地局から信号xを受信する中で、WiFiのような他のRFモジュールを介して信号yを送信する場合を仮定する。この時、信号yのSINRが一定の閾値以上に大きくて信号xに干渉として作用する時、端末は、機器内共存干渉の発生を検出することができる。
(2)FDM方式ベースの干渉調整の拒否:これは端末が基地局にFDM方式に基づく干渉調整を要求したが、FDM方式ベースの干渉調整を許容しない場合である。一例として、端末は、FDM方式ベースの干渉調整を実行することができないことを示す応答情報を基地局から受信する場合である。または、端末がFDM方式ベースの干渉調整を要求したが、それに対する応答が一定時間受信されない場合である。または、端末がFDM方式ベースの干渉調整を要求したが、FDM方式でないTDM方式ベースの干渉調整の実行を指示する応答情報を受信する場合である。これは基地局の決定によってFDM方式ベースの干渉調整が不可能であるため、次善の策としてTDM方式ベースの干渉調整を実行するように端末を誘導(recommend)することである。この時、応答情報は、具体的なTDMパターン情報を含まれてもよく、TDM方式ベースの干渉調整のトリガリングを指示する指示子を含むことができる。
(3)干渉調整の失敗:以前にTDM方式ベースの干渉調整が実行されたにもかかわらず干渉問題が期待水準ほど解決されない場合である。ここで、期待水準を決定する要素は、チャネル測定の結果又はパケット送信のエラー率(error rate)である。即ち、干渉の程度がチャネル測定の結果やパケット送信のエラー率で評価されることができる。パケット送信のエラー率は、端末と通信するデバイスから又は3GPP LTE(3rd Partnership Project Long Term Evolution)基地局から受信するパケットのエラー率を意味する。エラー率を測定する方法の一例として、ハイブリッド自動反復要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest:HARQ)、パケットの巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check:CRC)エラーを検査することがある。
この時、TDM方式ベースの干渉調整の再試行のために干渉調整要求が再びトリガリングされる。
また、ステップS900において、干渉調整要求がトリガリングされると、端末は、基地局が干渉調整の実行に必要な支援情報(assistance information)を基地局に送信する(S905)。支援情報は、観点によって多様に定義される。説明の便宜のために、端末で発生する第1のネットワークシステムを介した送信機(Tx)が端末で発生する第2のネットワークシステムを介した受信機(Rx)に対して、毎周期の干渉区間(interference interval)T1〜T2で干渉を起こし、非干渉区間(non−interference interval)T2〜T3では干渉を起こさないと仮定する。第1のネットワークシステムは、干渉を提供する立場であるため、アグレッサ(aggressor)システムといい、第2のネットワークシステムは、干渉を受ける立場であるため、ビクティム(victim)システムという。
もし、基地局が干渉区間T1〜T2又は非干渉区間T2〜T3を知っている場合、基地局は、この区間を考慮してTDM方式に基づいて干渉を調整することができる。
一例として、基地局は、送信機(Tx)が干渉区間T1〜T2でない非干渉区間T2〜T3で発生するようにスケジューリングすることができる。反面、受信機(Rx)は、干渉区間T1〜T2で引き続き発生するため、アグレッサシステムよりビクティムシステムに高い優先順位を付けたスケジューリングである。この時、基地局は、アグレッサシステムの基地局である。
他の例として、反対に、基地局は、受信機(Rx)が干渉区間T1〜T2でない非干渉区間T2〜T3で発生するようにスケジューリングすることもできる。反面、送信機(Tx)は、所定の干渉区間T1〜T2で引き続き発生するため、ビクティムシステムよりアグレッサシステムに高い優先順位を付けたスケジューリングである。
このようにいずれのシステムを優先してTDM方式による干渉調整を実行するかは、端末と基地局で予め取り決めておくこともでき、基地局が能動的なスケジューリングにより決定することもできる。例えば、アグレッサシステムがWiFiシステムと仮定し、システム情報のように重要な情報を干渉区間T1〜T2で送信すると仮定する。システム情報は、優先順位が相対的に高いため、干渉区間T1〜T2でWiFiシステムが他のシステムと干渉を起こす場合、基地局は、他のシステムの送受信が干渉区間T1〜T2で発生しないようにする。
このように、優先順位が低いシステムの立場で、干渉区間は使用不可(unusable)と定義され、非干渉区間は使用可能(usable)と定義される。端末が干渉区間(又は、使用不可)又は非干渉区間(又は、使用可能)を基地局に知らせると、基地局は、これを参照して干渉調整を実行することができる。
支援情報は、干渉区間(又は、使用不可区間)を示す情報であってもよく、非干渉区間(又は、使用可能区間)を示す情報であってもよい。支援情報の具体的な形式と干渉区間又は非干渉区間の指示方法は後述される。
また、ステップS905で、支援情報を受信した基地局は、TDM方式ベースの干渉調整を実行する(S910)。ここで、干渉調整(interference coordination)は、端末の送信又は受信が発生する時間を調節する一種のスケジューリングにより定義される。
一例として、基地局は、干渉区間と非干渉区間に基づいてスケジューリングを実行することができる。例えば、基地局は、端末の送信又は受信が干渉区間で発生しないようにスケジューリングすることができる。または、基地局は、端末の送信又は受信が非干渉区間で発生するようにスケジューリングすることができる。
他の例として、基地局は、非連続受信(Discontinuous Reception:DRX)手続きを実行することができる。非連続受信手続きは、DRX命令(command)又はDRX再構成(reconfiguration)である。これに対しては後述される。
基地局は、干渉調整要求を受諾又は拒否する応答情報を端末に送信する(S915)。ステップS910において、基地局がTDM方式ベースの干渉調整が実行されることができないと判断すると、基地局は、干渉調整要求を拒絶する応答情報を端末に送信する。反面、基地局がTDM方式ベースの干渉調整が実行されることができると判断すると、基地局は、干渉調整要求を受諾する応答情報を端末に送信する。干渉調整要求を受諾する応答情報は、ステップS910で説明したTDM方式ベースの干渉調整の実施例によって異なる。一例として、干渉調整要求を受諾する応答情報は、DRX再構成メッセージである。他の例として、干渉調整要求を受諾する応答情報は、DRX命令メッセージである。他の例として、干渉調整要求を受諾する応答情報は、単純なACK(acknowledgement)である。
反面、基地局が干渉調整要求を拒絶する場合、基地局は、干渉調整要求を拒絶する応答情報としてNACK(Non−acknowledgement)を送信することもでき、応答情報自体を端末に送信しない無応答として対応することもできる。
以下、支援情報をさらに詳細に説明する。支援情報は、RRC(Radio Resource Control)階層又はMAC(Medium Access Control)階層で生成されるメッセージであってもよく、物理階層シグナリングであってもよい。
(1)支援情報は、一定時間周期に対して干渉区間又は非干渉区間をビットマップ(bitmap)形式で示すことができる。
図10は、本発明が一例に係る支援情報を説明する図面である。
図10を参照すると、LTEのフレーム(frame)構造は、複数のサブフレーム(subframe)を含み、一つのサブフレームは、1msである。干渉区間がサブフレーム単位に定義されるとする時、ビットマップを構成する1ビットは、1個のサブフレームに対応する。例えば、ビットマップが‘1’の場合、対応するサブフレームが干渉区間であることを示し、ビットマップが‘0’の場合、対応するサブフレームが非干渉区間であることを示す。もちろん、ビットマップ‘1’と‘0’が示すものは、前述の説明と反対に定義されてもよい。図10では干渉区間がサブフレーム単位に定義されると説明したが、これは例示に過ぎず、n個のサブフレームが束ねられて一つの干渉区間として一つのビットに対応されることができることはもちろんである。干渉区間は、必ずサブフレーム単位である必要はなく、1.5ms、0.8ms等、任意の時間(t)単位に定義されてもよい。ひいては、LTEシステムの使用可能又は使用不能の観点で、ビットマップ‘1’は使用可能区間に定義されてもよく、ビットマップ‘0’は使用不能区間に定義されてもよい。
一方、アップリンクの干渉区間/非干渉区間を示すビットマップと、ダウンリンクの干渉区間/非干渉区間を指示するビットマップが区別されることもでき、アップリンクとダウンリンクに関係なしに一つのビットマップで干渉区間/非干渉区間を示すこともできる。
(2)支援情報は、スケジューリングされることができない時間間隔(time interval)(又は、スケジューリングされることができる時間間隔)を示すことができる。
図11は、本発明の他の例に係る支援情報を説明する図面である。
図11を参照すると、端末に対して任意の周期P毎にスケジューリング区間(scheduled interval)と非スケジューリング区間(unscheduled interval)が繰り返される。ここで、スケジューリング区間は、特定ネットワークシステムにおいて、端末に対するスケジューリングが可能な区間を意味し、非スケジューリング区間は、特定ネットワークシステムにおいて、端末に対するスケジューリングが可能でない区間を意味する。
したがって、端末は、スケジューリング区間及び非スケジューリング区間のうちいずれか一つに対する情報又はこれらの全てに対する情報を支援情報として基地局に送信することができる。
(3)支援情報は、DRX周期内でスケジューリング区間又は非スケジューリング区間を示すことができる。
図12は、本発明の他の例に係る支援情報を説明する図面である。
図12を参照すると、端末は、一定のDRX周期に合わせて一定時間信号を受信しないDRXモードに動作することができる。DRXモードを決定するパラメータは、DRXサイクル(cycle)、アクティブ期間(On−duration time)及び非活動タイマ(inactivity timer)を含む。DRXサイクルは、端末がDRXモードでウェイクアップする(wake−up)周期であり、アクティブ期間は、周期的にウェイクアップ状態(on)を持続する時間である。
端末は、アクティブ期間中、スケジューリングされたPDCCHが存在するかどうかを判断することができる。もし、アクティブ期間中、端末に対するスケジューリングが存在する場合、端末は、スケジューリングが満了される時までウェイクアップ状態を持続するようになる。スケジューリングが満了される時点は、最後に受けたPDCCHスケジューリング時点から非アクティブタイマが満了される時点になる。反面、アクティブ期間中、PDCCHスケジューリングが存在しない場合、端末は、アクティブ期間が過ぎた後、再びDRXモードの非アクティブ期間に進入する。
ここで、DRXモードである端末の送信又は受信タイミングがTDM方式に基づく干渉調整により変更されるためには、この変更は、少なくともDRXサイクルの動作に影響を及ぼさない範囲内で行われなければならない。例えば、端末の送信又は受信は、アクティブ期間中に発生しなければならず、非アクティブ期間には発生してはならない制約条件がある場合、端末は、アクティブ期間又は非アクティブ期間を基地局に知らせる必要がある。これは基地局が干渉調整時、非アクティブ期間には端末に対してスケジューリングを許可しないようにするためである。
一例として、支援情報は、アクティブ期間又は非アクティブ期間自体に対する情報を含む。他の例として、支援情報は、DRXサイクルに対する非アクティブ期間の比率情報を含む。例えば、DRXサイクルが4msであり、非アクティブ期間が3msである場合、DRXサイクルに対する非アクティブ期間の比率は3/4であり、比率情報が支援情報に含まれる。
(4)支援情報は、非スケジューリング区間増加情報を含むことができる。支援情報は、非スケジューリング区間増加情報に対して増加分や減少分を伝達することもできる。倍数に増加させてもよく、加算形態で増加させてもよい。非スケジューリング区間増加情報に対して倍数形態に増加させたり減少させたりする場合は、支援情報がN又は1/Nの形態に与えられる。例えば、既存に全体DRXサイクルに対して1/4が非スケジューリング区間であると仮定する。仮に、倍数形態の増加分が2と与えられる場合、非スケジューリング区間は1/2になる。仮に、倍数形態の増加分が1/2と与えられる場合、非スケジューリング区間は1/8になる。非スケジューリング区間増加情報に対して足したり引いたりする形態に増加させる場合は、与えられた支援情報を足したり引いたりする場合になる。例えば、増加分が1/4と与えられる場合、1/4+1/4=1/2になり、−1/8と与えられる場合、1/4−1/8=1/8になる。
(5)支援情報は、ACK指示子を含むことができる。
端末がFDM方式ベースの干渉調整要求をしたが、基地局がTDM方式ベースの干渉調整を勧告(recommendation)した場合、端末は、TDM方式ベースの干渉調整要求をトリガリングし、ACK指示子を含む支援情報を基地局に送信する。
図13は、本発明の一例に係る端末による干渉調整の実行方法を説明するフローチャートである。
図13を参照すると、端末は、TDM方式ベースの干渉調整要求をトリガリングする(S1300)。干渉調整要求のトリガリングは、図9で説明したように、(1)機器内共存干渉の検出、(2)FDM方式ベースの干渉調整の不許、(3)TDM方式ベースの干渉調整の失敗のような原因により実行される。
端末は、支援情報を基地局に送信する(S1305)。支援情報は、機器内共存干渉が発生する干渉区間又は非干渉区間を直接又は間接的に知らせる情報である。一例として、支援情報は、予め定められた期間に対して干渉区間又は非干渉区間をビットマップ(bitmap)形式で示すことができる。他の例として、支援情報は、スケジューリングされることができない時間間隔(又は、スケジューリングされることができる時間間隔)を示すことができる。他の例として、支援情報は、DRX周期内でスケジューリング区間又は非スケジューリング区間を示すことができる。他の例として、支援情報は、非スケジューリング区間増加情報を含むことができる。他の例として、支援情報は、ACK指示子を含むことができる。
端末は、TDM方式に基づく干渉調整が実行されるかどうかを判断する(S1310)。一例として、端末が送信した支援情報に対し、干渉調整実行の受諾を示す応答情報を基地局から受信すると、端末は、干渉調整手続きが実行されることを判断することができる。
もし、干渉調整の要求が受諾(accepted)されたと判断されると、端末は、TDM方式ベースの干渉調整によって動作する(S1315)。
もし、干渉調整の要求が拒絶された(rejected)と判断されると、端末は、TDM方式ベースの干渉調整要求を再びトリガリングしたり、FDM方式ベースの干渉調整を要求する(S1320)。
図14は、本発明の一例に係る基地局による干渉調整の実行方法を説明するフローチャートである。
図14を参照すると、基地局は、支援情報を端末から受信する(S1400)。支援情報は、TDM方式に基づいて機器内共存干渉の調整に必要な情報を提供する。基地局は、支援情報から機器内共存干渉が発生する干渉区間又は非干渉区間を知ることができる。
基地局は、支援情報の受信に対する応答として、干渉調整要求を受諾又は拒絶する応答情報を端末に送信する(S1405)。もし、基地局がTDM方式ベースの干渉調整が実行されることができないと判断すると、基地局は、干渉調整要求を拒絶する応答情報を端末に送信する。反面、基地局がTDM方式ベースの干渉調整が可能であると判断すると、基地局は、干渉調整要求を受諾する応答情報を端末に送信する。
応答情報は、RRCメッセージ、MACメッセージ、及び物理階層シグナリングのうちいずれか一つの形態である。一例として、干渉調整要求を受諾する応答情報は、DRX再構成メッセージである。他の例として、干渉調整要求を受諾する応答情報は、DRX命令メッセージである。他の例として、干渉調整要求を受諾する応答情報は、単純なACKである。他の例として、干渉調整要求を拒絶する応答情報は、NACKである。他の例として、基地局は、干渉調整要求を拒否するものとして応答情報自体を送信しない無応答動作をすることができる。
基地局は、TDM方式ベースの干渉調整を実行する(S1410)。干渉調整の一例として、基地局は、干渉区間と非干渉区間に基づいてスケジューリングを実行することができる。例えば、基地局は、端末の送信又は受信が干渉区間で発生しないようにスケジューリングし、非干渉区間でスケジューリングされることができるようにすることができる。
干渉調整の他の例として、基地局は、非連続受信(Discontinuous Reception:DRX)手続きを実行する。これは端末がDRXモードに動作し、端末から受信された支援情報がDRX周期内でのスケジューリング区間又は非スケジューリング区間を示す場合である。非連続受信手続きは、DRX命令(command)又はDRX再構成(reconfiguration)である。特に、DRX命令により干渉調整を実行する場合、端末は、図15のように動作することができる。
図15を参照すると、DRXサイクル内でPDCCHスケジューリングが発生すると、端末は、アクティブ期間を持続させる。以後、DRX命令が与えられる場合、端末は、非アクティブ期間に進入する。一方、DRX再構成手続きとして干渉調整を実行する場合、基地局は、DRX設定パラメータを変更することによって干渉を調整することができる。
図16は、本発明の一例に係る機器内共存干渉を調整する装置を説明するブロック図である。
図16を参照すると、端末1600と基地局1650は、機器内共存干渉に対する情報を交換する。機器内共存干渉に対する情報は、端末1600が送信する支援情報及び基地局1650が送信する応答情報を含む。
端末1600は、干渉調整要求トリガリング部1605、支援情報生成部1610、支援情報送信部1615、及び応答情報受信部1620を含む。
干渉調整要求トリガリング部1605は、機器内共存干渉が発生した場合、基地局1650に対して干渉調整要求をトリガリングする。機器内共存干渉は、下記のような場合に発生することができる。
例えば、端末1600がLTE RFモジュールを介して基地局1650から信号xを受信する中、WiFiのような他のRFモジュールを介して信号yを送信する場合を仮定する。この時、信号yの受信信号対干渉雑音比が一定の閾値以上に大きくて信号xに干渉として作用する時、機器内共存干渉が発生する。ここで、干渉が発生する基準にSINRを例に挙げたが、これに限定されるものではなく、受信電力基準信号(Reference Signal Received Power:RSRP)又は受信品質基準信号(Reference Signal Received Quality:RSRQ)を基準にすることもできる。
干渉調整要求トリガリング部1605は、図9で説明したように、(1)機器内共存干渉の検出、(2)FDM方式ベースの干渉調整の拒否、(3)TDM方式ベースの干渉調整の失敗のような原因が存在すると、干渉調整要求をトリガリングする。
支援情報生成部1610は、干渉調整要求がトリガリングされると、支援情報を生成する。支援情報は、機器内共存干渉が発生する干渉区間又は非干渉区間を直接又は間接的に知らせる情報である。一例として、支援情報は、一定時間周期に対して干渉区間又は非干渉区間をビットマップ形式で示すことができる。他の例として、支援情報は、スケジューリングされることができない時間間隔(又は、スケジューリングされることができる時間間隔)を示す。他の例として、支援情報は、DRX周期内でスケジューリング区間又は非スケジューリング区間を示す。他の例として、支援情報は、非スケジューリング区間増加情報を含む。他の例として、支援情報は、ACK指示子を含む。
支援情報送信部1615は、支援情報を基地局1650に送信する。この時、支援情報送信部1615は、支援情報をRRCメッセージ、MACメッセージ又は物理階層シグナリングを介して送信することができる。
基地局1650は、支援情報受信部1655、干渉調整実行部1660、応答情報生成部1665、及び応答情報送信部1670を含む。
支援情報受信部1655は、支援情報を端末1600から受信する。
干渉調整実行部1660は、端末1600に発生した機器内共存干渉を調整するかどうかを決定し、干渉調整を実行する。一例として、干渉調整実行部1660は、干渉区間と非干渉区間に基づいてスケジューリングを実行することができる。一例として、干渉調整実行部1660は、端末の送信又は受信が干渉区間で発生しないようにスケジューリングし、非干渉区間でスケジューリングされることができるようにすることができる。他の例として、干渉調整実行部1660は、DRX手続きを介して干渉調整を実行する。これは端末1600がDRXモードに動作し、端末1600から受信された支援情報がDRX周期内でのスケジューリング区間又は非スケジューリング区間を示す場合である。非連続受信手続きは、DRX命令又はDRX再構成である。
応答情報生成部1665は、干渉調整実行部1660の決定によって、干渉調整を受諾又は拒絶を示す応答情報を生成する。一例として、干渉調整要求を受諾する応答情報は、DRX再構成メッセージである。他の例として、干渉調整要求を受諾する応答情報は、DRX命令メッセージである。他の例として、干渉調整要求を受諾する応答情報は、単純なACKである。他の例として、干渉調整要求を拒絶する応答情報はNACKである。他の例として、応答情報生成部1665は、干渉調整要求を拒絶する趣旨として応答情報自体を送信しない無応答に動作することができる。
応答情報送信部1670は、応答情報を端末1600に送信する。この時、応答情報送信部1670は、応答情報をRRCメッセージ、MACメッセージ又は物理階層シグナリングを介して送信することができる。
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から外れない範囲内で多様な修正及び変形が可能である。したがって、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、請求範囲によって解釈されなければならず、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれると解釈されなければならない。