JP2014235594A - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザによる面倒な作業を要することなく、画像に含まれる被写体毎に、画像の非公開に関する適切な処理を行うことを目的とする。【解決手段】公開要求の対象となる対象画像を取得する取得手段と、対象画像に被写体として含まれる人物の人物画像を抽出する人物抽出手段と、人物間の相関を示す相関情報に基づいて、人物と、公開要求の送信元ユーザとの親密度を特定する親密度特定手段と、親密度に基づいて、人物に対する人物画像の抽象化パターンを決定するパターン決定手段と、抽象化パターンにより、対象画像中の人物画像に対し、抽象化処理を施す抽象化手段と、抽象化処理後の対象画像を出力する画像出力手段とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
従来の一般的な会員制のコミュニティ型のサービスが提供する画像共有サービスは、画像ごとに公開範囲をカスタマイズできる機能を備えている。画像投稿者は、カスタマイズ機能を利用して、「自分のみ可」、「友達ならば可」、「一般に可」のような画像公開範囲を指定することができる。
さらに、画像中に複数の人物が含まれる場合に、被写体単位で公開又は非公開を設定する技術も知られている。例えば、特許文献1には、ユーザ自らが予めサービスに登録した公開ポリシーに従い、ユーザが被写体として映る画像をマスク加工し、加工後の画像を公開する技術が開示されている。
また、特許文献2には、画像中の被写体の撮影構図上の重要性の評価や同一人物が写っている画像の数に基づいて、マスク処理を施すか否かを判断する技術が開示されている。
特開2007−213181号公報 特開2008−197837号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、被写体となり得る人物自身が、公開又は非公開を設定する必要があり、設定作業が面倒であるという問題がある。また、特許文献2の技術では、画像に基づいてマスク処理の有無を判断するので、適切な判断を行えない場合があるという問題がある。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、ユーザによる面倒な作業を要することなく、画像に含まれる被写体毎に、画像の非公開に関する適切な処理を行うことを目的とする。
そこで、本発明は、情報処理装置であって、公開要求の対象となる対象画像を取得する取得手段と、前記対象画像に被写体として含まれる人物の人物画像を抽出する人物抽出手段と、人物間の相関を示す相関情報に基づいて、前記人物と、前記公開要求の送信元ユーザとの親密度を特定する親密度特定手段と、前記親密度に基づいて、前記人物に対する前記人物画像の抽象化パターンを決定するパターン決定手段と、前記抽象化パターンにより、前記対象画像中の前記人物画像に対し、抽象化処理を施す抽象化手段と、抽象化処理後の前記対象画像を出力する画像出力手段とを備える。
本発明によれば、ユーザによる面倒な作業を要することなく、画像に含まれる被写体毎に、画像の非公開に関する適切な処理を行うことができる。
情報処理システムを示す図である。 情報処理システムの各装置を示す図である。 情報処理システムの各装置を示す図である。 人物テーブルを示す図である。 ソーシャルグラフを説明するための図である。 密性パターンテーブルを示す図である。 中心性パターンテーブルを示す図である。 情報処理を示すフローチャートである。 画像処理を示すフローチャートである。 対象画像の一例を示す図である。 抽象化処理を説明するための図である。 抽象化処理を説明するための図である。 画像処理を示すフローチャートである。 画像処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る情報処理システムを示す図である。情報処理システムは、クライアント装置101と、サーバシステム120とを備えている。情報処理システムにおいて、クライアント装置101は、ユーザからの指示に従い、サーバシステム120に対し、公開要求を送信する。ここで、公開要求は、画像の公開を要求する情報である。
これに対し、サーバシステム120は、公開要求にかかる画像(対象画像)から、被写体として含まれる人物の画像(人物画像)を抽出し、適宜抽象化処理を施す。ここで、抽象化処理とは、モザイク等のマスク処理である。これにより、対象画像の一部を抽象化することにより、被写体としての人物を非公開とすることができ、被写体としての人物のプライバシーを保護することができる。
クライアント装置101は、ウェブサーバ装置102が提供するウェブサイトによるウェブサービスを利用するユーザが操作するコンピュータである。ユーザはクライアント装置101を操作し、インターネット106等の広域回線網を介してウェブサーバ装置102にアクセスし、ウェブサービスを利用する。クライアント装置101としては、例えば、PC、スマートフォン、タブレット端末等が挙げられる。
サーバシステム120は、ウェブサーバ装置102と、アプリケーションサーバ装置103と、データベース(DB)サーバ装置104とを有している。ウェブサーバ装置102は、クライアント装置101からの要求に応じて、ウェブサービスを提供する。
アプリケーションサーバ装置103は、ウェブサーバ装置102が提供するウェブサービスに応じたウェブアプリケーションを実行する。アプリケーションサーバ装置103は、さらに、ウェブアプリケーションの処理結果をウェブサーバ装置102に通知する。
アプリケーションサーバ装置103は例えば、公開要求にかかる対象画像に対し、抽象化処理を行い、公開用の画像、すなわち公開画像を得る。ここで、抽象化処理とは、対象画像中の人物の被写体画像に対し、適宜モザイク等のマスク処理を施すことにより、対象画像の一部を抽象化することにより、非公開とする処理である。これにより、対象画像中の人物のプライバシーを保護することができる。
DBサーバ装置104は、ウェブサーバ装置102及びアプリケーションサーバ装置103が利用する各種のデータを記憶する。DBサーバ装置104は、例えば画像を格納する。クライアント装置101のユーザは、DBサーバ装置104に格納される画像を対象画像として指定することができる。
105はLAN(Local Area Network)であって、ウェブサーバ装置102、アプリケーションサーバ装置103及びDBサーバ装置104を相互に通信可能に接続するためのネットワークである。
図2は、情報処理システムの各装置(ウェブサーバ装置102、アプリケーションサーバ装置103、DBサーバ装置104)のハードウェア構成を示す図である。CPU201は、システムバス204に接続される後述の各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
ROM203及び外部メモリ211は、各種情報を格納する。例えば、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)が、ROM203又は外部メモリ211に格納されている。さらに、各装置に後述する各種の処理を実行させるために必要な各種プログラムやデータ等が、ROM203又は外部メモリ211に格納されている。
外部メモリ211は、ハードディスク(HD)やフレキシブルディスク、PCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等である。ここで、ハードディスク(HD)には、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等が記憶されている。RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
なお、後述する各装置の機能や処理は、CPU201がROM203又は外部メモリ211に格納されているプログラムをRAM202にロードし、このプログラムを実行することにより実現されるものである。
入力コントローラ205は、キーボードやポインティングデバイス等で構成される入力装置209からの入力を制御する。ビデオコントローラ206は、ディスプレイ装置210等の表示装置への表示を制御する。ディスプレイ装置210は、例えばCRTディスプレイや液晶ディスプレイ等で構成される。
メモリコントローラ207は、外部メモリ211へのアクセスを制御する。通信I/Fコントローラ208は、図1に示すLAN105やインターネット106等のネットワークを介して、外部機器と接続・通信し、ネットワークでの通信制御処理を実行する。通信I/Fコントローラ208は、例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。なお、クライアント装置101によるインターネット106等のネットワークへの接続方式は、有線接続及び電波による無線接続のいずれでもよい。
CPU201は、例えばRAM202内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行する。これにより、ディスプレイ装置210上での表示が実現される。CPU201は、また、ディスプレイ装置210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を受け付ける。
なお、図2に示すハードウェア構成は一例であり、各装置は、後述の処理を実行可能なハードウェアを備えていればよく、各装置が、図2に示す、すべてのハードウェアを備える必要はない。
図3は、各装置の機能構成を示す図である。クライアント装置101は、入力受付部311と、表示制御部312と、通信部313とを備えている。入力受付部311は、ウェブサーバ装置102に接続する際に用いられるURL情報や、公開要求の対象となる対象画像を識別する画像識別情報の入力を受け付ける。
通信部313は、ウェブサーバ装置102とHTTP等による通信を行う。通信部313は、例えばウェブサーバ装置102に対し、公開要求等を送信する。通信部313はまた、ウェブサーバ装置102から、公開要求等の要求に対するレスポンスデータを受信する。表示制御部312は、ウェブサーバ装置102より受信したレスポンスデータに従った画面表示をウェブブラウザに対して行う。表示制御部312は例えば、公開画像を表示する。
ウェブサーバ装置102は、公開要求部321と、応答生成部322と、通信部323とを有している。通信部323は、クライアント装置101及びウェブサーバ装置102と、HTTP等による通信を行う。
公開要求部321は、通信部323でクライアント装置101から受信したリクエストデータに含まれるリクエストURLを解析する。そして、公開要求部321は、リクエストURLの解析結果より公開画像の実行要求であるかを判定し、公開画像の実行要求であると判定した場合には、アプリケーションサーバ装置103に対して公開画像の実行要求を行う。
応答生成部322は、クライアント装置101からのリクエストデータに対するレスポンスデータ(応答)を生成し、通信部323に渡す。通信部323は、クライアント装置101に応答を送信する。
DBサーバ装置104は、通信部341と、記憶部342とを有している。通信部341は、HTTP等による通信を行う。記憶部342は、画像記憶部343と、人物記憶部344と、相関情報記憶部345、親密性パターン記憶部346と、中心性パターン記憶部347とを有している。
画像記憶部343は、画像を記憶する。なお、画像記憶部343が記憶する画像は、加工されていない画像である。画像記憶部343は、画像を識別する画像識別子に対応付けて、各画像を記憶する。
人物記憶部344は、サーバシステム120に登録された登録ユーザの顔画像の特徴量と、登録ユーザを識別するユーザ識別子とを対応付けて記憶する。図4は、人物記憶部344に記憶される人物テーブルを示す図である。人物テーブル400は、図4に示すように、登録ユーザの顔画像の特徴量と、ユーザ識別子とを対応付けて記憶している。
相関情報記憶部345は、情報処理システムに予め登録された各ユーザ間の関係を示す相関情報を記憶する。本実施形態にかかる相関情報記憶部345は、ソーシャルグラフを記憶する。
なお、アプリケーションサーバ装置103のサービスの中において、ユーザが他のユーザと友人となった、他のユーザの友人であることをやめた等、人間関係に変化が生じた場合には、自動的にソーシャルグラフに反映されることとする。
図5は、ソーシャルグラフを説明するための図である。図5にソーシャルグラフを可視化して示す。ソーシャルグラフ501,502において、丸は、ノードを示し、丸を結ぶ線は、エッジを示している。ここで、ノードは、人物を表現するものである。エッジは、人物間の関係を示すものである。図5において、丸の中の数字は、ユーザ識別子を示している。図5に示すソーシャルグラフでは、ノード「1」と、ノード「2」は、エッジで結ばれている。これは、ノード「1」とノード「2」で識別される人物の間に関係があることを示している。
ソーシャルグラフにおいては、ホップ数により、人物間の関係性(親密度)を評価することができる。ここで、ホップ数とは、所定の2つのノードを結ぶエッジの数である。ホップ数が少ない程、より親密な関係である、すなわち親密度が高いと評価することができる。
図4に示す例においては、ノード「1」からノード「2」へのホップ数は、「1」である。また、ノード「1」からノード「5」までのホップ数は、「2」、ノード「1」からノード「6」までのホップ数は、「3」となる。
また、2つのソーシャルグラフ501,502は、エッジの接点がないため、互いに独立したソーシャルグラフとなる。
また、ソーシャルグラフにおいては、人物の中心性を評価することができる。中心性は、私たちが日常生活で意識する「中心人物」を表す尺度として理解することができる。中心性としては、様々な指標が提案されているが、本実施形態においては、金光淳著、「社会ネットワーク分析の基礎」、勁草書房、2003年において紹介されている次数中心性(ノードのエッジ数、友人の数)を利用する。この指標により、指標値が高い場合は、著名人ないし公人とみなされる。
図5に示す例においては、ノード「7」、「8」は、多数のエッジを有している。ここでは、ノード「7」、「8」の人物に友人が多いことを示している。ノード「7」、「8」に対応する人物は、中心性が高いと判断される。
図3に戻り、親密性パターン記憶部346は、ホップ数と、抽象化パターンとを対応付けて記憶している。中心性パターン記憶部347は、人物の中心性の値と、抽象化パターンとを対応付けて記憶している。ここで、抽象化パターンとは、アプリケーションサーバ装置103において実行される抽象化処理において用いられる情報である。
図6は、親密性パターン記憶部346に記憶される親密性パターンテーブルを示す図である。親密性パターンテーブル600は、図6に示すように、ホップ数と、抽象化パターンとを対応付けて記憶している。抽象化パターンは、対象領域と、柄と、色と、透過率とを含んでいる。
ここで、対象領域は、人物画像のうち、マスクすべき対象となる領域を示す情報である。柄は、マスクとして使用される柄を示す情報である。色は、マスクとして使用される色を示す情報である。透過率は、マスクデータが人物画像を透過する程度を示す情報である。また、ホップ数のうち、NaNは、ホップ数計算不能を示す値である。
本実施形態にかかる親密性パターンテーブル600においては、「2」以上のホップ数に対応付けて、抽象化パターンとして、マスクを行うための情報が格納されている。さらに、本実施形態にかかる親密性パターンテーブル600においては、「2」、「3」、「4」以上に対し、それぞれ抽象化の程度の異なる抽象化パターンが対応付けられている。
一方で、「1」以下のホップ数に対しては、抽象化パターンは対応付けられていない。これは、「1」以下のホップ数の人物の人物画像に対する抽象化処理を行わないことを示している。
図7は、中心性パターン記憶部347に記憶される中心性パターンテーブルを示す図である。中心性パターンテーブル700は、図7に示すように、中心性と、抽象化パターンとを対応付けて記憶している。中心性の値は、ノードが有するエッジの数である。
本実施形態にかかる中心性パターンテーブル700においては、300を閾値とし、中心性の値が300以下である場合には、抽象化パターンとして、人物画像に対し、マスクを行うための情報が格納されている。一方、300よりも大きい中心性の値に対しては、抽象化パターンは対応付けられていない。
なお親密性パターン記憶部346及び中心性パターン記憶部347に格納される抽象化パターンは、例えばシステム管理者等により設定及び変更を行うことができる。すなわち、管理者等は、各抽象化パターンを自由にカスタマイズすることが可能である。
アプリケーションサーバ装置103は、通信部331と、画像処理部332とを備えている。通信部331は、ウェブサーバ装置102及びDBサーバ装置104と、HTTP等により通信を行う。アプリケーションサーバ装置103は、通信部331を介して、DBサーバ装置104の記憶部342を操作する。
画像処理部332は、対象画像取得部333と、被写体抽出部334と、被写体特定部335と、親密度特定部336と、パターン決定部337と、抽象化処理部338とを有している。
対象画像取得部333は、DBサーバ装置104の画像記憶部343から公開要求の対象となる対象画像を取得する。被写体抽出部334は、対象画像取得部333が取得した対象画像から被写体としての人物の画像(人物画像)を抽出する。
被写体特定部335は、DBサーバ装置104の人物記憶部344から登録ユーザの顔画像の特徴量を取得する。被写体特定部335はさらに、被写体抽出部334より抽出された人物画像中の顔画像の特徴量を抽出する。そして、被写体特定部335は、登録ユーザの顔画像の特徴量と、被写体抽出部334より抽出された人物画像中の顔画像の特徴量とを比較することにより人物画像がいずれの人物を示すものかを特定する。
親密度特定部336は、相関情報記憶部345に記憶されているソーシャルグラフを参照し、対象画像中の人物画像に対応する人物と、公開要求の送信元ユーザの間の親密度を特定する。具体的には、親密度特定部336は、人物間のホップ数を特定する。
パターン決定部337は、DBサーバ装置104の記憶部342に格納されている情報を参照し、親密度特定部336により特定されたホップ数に基づいて、各人物画像に対する抽象化処理を行うか否かを判定する。パターン決定部337はまた、抽象化処理を行うと判定した場合には、抽象化処理において利用すべき抽象化パターンを決定する。このとき、パターン決定部337は、DBサーバ装置104の親密性パターン記憶部346及び中心性パターン記憶部347の何れかに記憶されている抽象化パターンの中から、抽象化パターンを選択する。
抽象化処理部338は、抽象化パターンに基づいて、人物画像単位で、人物画像の全部又は一部に対する抽象化処理を施す。具体的には、抽象化処理部338は、抽象化処理として、マスク処理を施す。
なお、本実施形態においては、抽象化処理部338は、抽象化処理としてマスク処理を実行することとするが、抽象化処理は、マスク処理に限定されるものではない。抽象化処理は、閲覧者が元の人物画像から人物を特定できないような画像に編集する処理であればよく、そのための具体的な処理は、実施形態に限定されるものではない。
図8は、サーバシステム120における情報処理を示すフローチャートである。図8に示すステップS401〜ステップS405の処理は、クライアント装置101のCPU201により実行される。ステップS411〜413の処理は、ウェブサーバ装置102のCPU201により実行される。ステップS421〜ステップS427の処理は、アプリケーションサーバ装置103のCPU201によって実行される。
なお、処理の前提として、公開要求の送信元のクライアント装置101のユーザ(送信元ユーザ)のユーザ識別子が、予めアプリケーションサーバ装置103のRAM202に格納されているものとする。例えば、送信元ユーザが、クライアント装置101を操作して、情報処理システムにログインした際に、アプリケーションサーバ装置103のRAM202にユーザ識別子が登録される。
まず、クライアント装置101は、クライアント装置101のRAM202から公開候補画像のサムネイル画像の一覧を読み込む。そして、クライアント装置101は、一覧をディスプレイ装置210に表示する(ステップS401)。ここで、クライアント装置101は、ウェブサーバ装置102から予めサムネイル画像の一覧を取得し、これをRAM202に格納しているものとする。
次に、送信元ユーザは、ステップS401において表示されたサムネイル画像の一覧から、公開を希望する画像のサムネイル画像を選択する。これを受け、クライアント装置101は、画像の選択を受け付ける(ステップS402)。次に、クライアント装置101は、選択されたサムネイル画像に対応する画像識別子をパラメータとして含む公開要求(公開リクエスト)をウェブサーバ装置102に送信する(ステップS403)。
これに対し、ウェブサーバ装置102は、クライアント装置101より送信された公開要求を受信する(ステップS411)。次に、ウェブサーバ装置102は、受信した公開要求を解析し、画像公開サービスの実行を要求するサービス実行要求を、アプリケーションサーバ装置103に送信する(ステップS412)。ここで、サービス実行要求は、画像識別子等、公開要求に含まれるパラメータを含んでいる。
アプリケーションサーバ装置103は、ウェブサーバ装置102からサービス実行要求を受信すると(ステップS421)、公開要求に含まれるパラメータを解析し、公開要求に係る対象画像を特定する(ステップS422)。具体的には、アプリケーションサーバ装置103は、解析により公開要求の対象画像の画像識別子を検出し、対象画像の画像識別子をアプリケーションサーバ装置103のRAM202に格納する。
次に、アプリケーションサーバ装置103は、検出した画像識別子と、DBサーバ装置104の画像記憶部343に格納されている画像識別子とを比較することにより、対象画像を検索する(ステップS423)。
画像記憶部343に対象画像が存在しない場合には(ステップS424でNO)、アプリケーションサーバ装置103は、エラー応答を、ウェブサーバ装置102に送信し、処理を終了する(ステップS425)。ここで、エラー応答は、画像記憶部343に対象画像が存在しないことをユーザに通知するための情報である。
画像記憶部343に対象画像が存在する場合には(ステップS424でYES)、アプリケーションサーバ装置103は、対象画像に対する抽象化処理を含む画像処理を行い、公開画像を生成する(ステップS426)。なお、ステップS426の処理については後述する。次に、アプリケーションサーバ装置103は、画像処理により得られた公開画像をウェブサーバ装置102に送信し(画像出力処理)、処理を終了する(ステップS427)。
ウェブサーバ装置102は、エラー応答又は公開画像を、応答として受信すると、受信した応答をクライアント装置101に送信する(ステップS413)。
クライアント装置101はウェブサーバ装置102から応答を受信する(ステップS404)。次に、クライアント装置101は、受信した応答をクライアント装置101のディスプレイ装置210に表示する(ステップS405)。なお、クライアント装置101は、受信した応答がエラー応答である場合には、公開要求に係る画像が存在しない旨のメッセージをディスプレイ装置210表示する。クライアント装置101はまた、受信した応答が公開画像である場合には、公開画像をディスプレイ装置210表示する。
図9は、アプリケーションサーバ装置103による、画像処理を示すフローチャートである。画像処理において、アプリケーションサーバ装置103はまず、画像識別子を用いて、DBサーバ装置104の画像記憶部343から対象画像を取得する(ステップS431)。ここで、ステップS431の処理は、取得処理の一例である。
次に、アプリケーションサーバ装置103は、対象画像を解析し、対象画像において被写体として映るすべての人物の人物画像を抽出する(ステップS432)。ここで、ステップS432の処理は、人物抽出処理の一例である。なお、人物画像は、少なくとも人物の顔を含む画像である。
図10は、ステップS432の処理を説明するための図である。図10に示す対象画像1011を処理対象とする場合、ウェブサーバ装置102は、ステップS432の処理において、10人の人物の人物画像1001〜1010を抽出する。
以下、ステップS433〜ステップS445の処理は、ステップS432の処理において抽出された各人物画像に対して行われる。
アプリケーションサーバ装置103は、抽出された人物画像のうち、未処理の一の人物画像を処理対象として得る(ステップS433)。そして、アプリケーションサーバ装置103は、人物画像に示される人物を特定する(ステップS434)。具体的には、アプリケーションサーバ装置103は、処理対象の人物画像の特徴量を算出する。そして、アプリケーションサーバ装置103は、算出した特徴量と、DBサーバ装置104の人物記憶部344に記憶されている特徴量とを比較することにより、人物画像が、人物記憶部344に格納されているいずれかの登録ユーザと一致するか否かを判定する。
ステップS435において、いずれかの登録ユーザと一致した場合には(ステップS435でYES)、アプリケーションサーバ装置103は、一致する登録ユーザのユーザ識別子を、人物記憶部344から取得する(ステップS436)。
人物記憶部344に格納されているいずれの登録ユーザとも一致しない場合、すなわち、人物を特定できない場合には(ステップS435でNO)、アプリケーションサーバ装置103は、処理をステップS437へ進める。そして、アプリケーションサーバ装置103は、処理対象の人物画像に対し、ユーザ識別子Xを割り当てる(ステップS437)。ここで、ユーザ識別子Xは、一致するユーザが存在しないことを示す情報である。
次に、アプリケーションサーバ装置103は、公開元のユーザと、人物画像のユーザのホップ数を計算する(ステップS440)。具体的には、アプリケーションサーバ装置103は、DBサーバ装置104の相関情報記憶部345に格納されているソーシャルグラフを参照し、公開元のユーザ及び人物画像のユーザのユーザ識別子に基づいて、ホップ数を算出する。ここで、ホップ数は、親密度を示す値であり、ステップS440は、親密度特定処理の一例である。なお、ユーザ識別子Xが得られた場合には、アプリケーションサーバ装置103は、ホップ数計算不能「NaN」の計算結果を得る。
本実施形態においては、アプリケーションサーバ装置103は、公開元のユーザのエッジから、人物画像のユーザのエッジに到達するまでに経由するノード数の最小数をホップ数として得るものとする。
次に、アプリケーションサーバ装置103は、得られたホップ数とホップ数閾値とを比較する。なお、ホップ数閾値は、アプリケーションサーバ装置103のRAM202等に予め設定されているものとする。また、ホップ数閾値は、システム管理者等による変更が可能であるものとする。本実施形態においては、ホップ数閾値に「1」が設定されているものとする。ここで、ホップ数閾値は、第1の閾値の一例である。
ホップ数がホップ数閾値より大きい場合(ステップS441でYES)、すなわち親密度が閾値より小さい場合には、アプリケーションサーバ装置103は、処理をステップS442へ進める。
そして、アプリケーションサーバ装置103は、DBサーバ装置104の相関情報記憶部345を参照し、処理対象の人物画像のユーザの中心性の値(友人の数)を計算する(ステップS442)。具体的には、アプリケーションサーバ装置103は、ソーシャルグラフにおいて、処理対象の人物画像のユーザのエッジから延びるノードの数を特定する。ここで、ステップS442の処理は、中心性特定処理の一例である。
次に、アプリケーションサーバ装置103は、特定した中心性の値と、中心性閾値とを比較する。なお、中心性閾値は、アプリケーションサーバ装置103のRAM202等に予め設定されているものとする。また、中心性閾値は、システム管理者等による変更が可能であるものとする。本実施形態においては、中心性閾値に「99」が設定されているものとする。
中心性の値が中心性閾値以下の場合(ステップS443でNO)、アプリケーションサーバ装置103は、処理をステップS444へ進める。ここで、中心性の値が中心性閾値以下である場合とは、処理対象の人物画像のユーザが著名人や公人ではない可能性が高い場合である。したがって、この場合には、アプリケーションサーバ装置103は、ホップ数に応じた抽象化処理を行う。
すなわち、アプリケーションサーバ装置103は、DBサーバ装置104の親密性パターン記憶部346を参照し、ステップS440において得られたホップ数に基づいて、抽象化パターンを決定する。そして、アプリケーションサーバ装置103は、決定した抽象化パターンを取得する(ステップS444)。ここで、ステップS444の処理は、抽象化パターン決定処理の一例である。
次に、アプリケーションサーバ装置103は、取得した抽象化パターンを用いて、処理対象の人物画像に対し、抽象化処理を行う(ステップS446)。ここで、ステップS445の処理は、抽象化処理の一例である。
親密性パターンテーブル600(図6)は、ホップ数、すなわち親密性に応じて、抽象化の程度の異なる複数の抽象化パターンを記憶している。したがって、アプリケーションサーバ装置103は、親密性の程度に応じた抽象化パターンを決定し、これに基づいて、抽象化の程度の異なる抽象化処理を施すことができる。
ホップ数がホップ数閾値よりも大きい場合、すなわち親密度が閾値よりも小さい場合には、送信元ユーザと処理対象の人物画像のユーザとは親密な関係とは言えない。このような場合に、一律に抽象化処理を施すのは、公開要求の送信元ユーザ(画像投稿者)や被写体となる人物画像のユーザの意に沿うとは限らない。そこで、アプリケーションサーバ装置103は、このような場合には、人物画像の原画像を公開画像とするのではなく、原画像に対し、親密度に応じた抽象化処理を施す。
一方、ステップS443において、中心性の値が中心性閾値よりも大きい場合(ステップS443でYES)、アプリケーションサーバ装置103は、処理をステップS445へ進める。中心性の値が中心性閾値よりも大きい場合には、著名人や公人である可能性が高い。著名人等である場合には、抽象化により対応する人物画像を非公開とする必要はない。そこで、この場合には、アプリケーションサーバ装置103は、送信元ユーザとの親密性ではなく、ユーザがどの程度有名か(中心性の値)に応じた抽象化処理を行う。
すなわち、アプリケーションサーバ装置103は、DBサーバ装置104の中心性パターン記憶部347を参照し、ステップS442において得られた中心性の値に基づいて、抽象化パターンを決定する。
そして、アプリケーションサーバ装置103は、決定した抽象化パターンを取得し(ステップS445)、処理をステップS446へ進める。ここで、ステップS445の処理は、抽象化パターン決定処理の一例である。
なお、本実施形態にかかる中心性パターンテーブル700(図7)においては、中心性の値が301以上の場合の抽象化パターンにおいては、対象領域に「なし」が設定されている。したがって、アプリケーションサーバ装置103は、中心性の値が301以上の場合には、抽象化処理を行わない。一方、アプリケーションサーバ装置103は、中心性の値が301よりも小さい場合には、抽象化処理を行う。ここで、中心性の値「301」は、第2の閾値の一例である。
このように、親密度が閾値よりも小さい場合であっても、著名人等の場合には、人物画像を非公開とする必要がない。そこで、親密度が閾値よりも小さい場合であっても、中心性の値が閾値以上である場合には、アプリケーションサーバ装置103は、抽象化により非公開とする処理を行わないこととする。
また、ステップS441において、ホップ数がホップ数閾値以下である場合には(ステップS441でNO)、アプリケーションサーバ装置103は、処理対象の人物画像に対する処理を終了する。
なお、このとき、未処理の人物画像が存在する場合には、アプリケーションサーバ装置103は、ステップS433〜ステップS446の処理を繰り返す。未処理の人物画像が存在しない場合、すなわちすべての人物画像に対する処理が完了した場合には、アプリケーションサーバ装置103は、画像処理(ステップS426)を終了する。
ホップ数が閾値以下である場合には、処理対象の人物画像のユーザは、公開要求の送信元ユーザとの親密度が高いと考えられる。そこで、この場合には、アプリケーションサーバ装置103は、処理対象の人物画像に対する抽象化処理は行わない。
ここで、ホップ数「0」は、人物画像のユーザと、送信元ユーザが一致することを意味する。ホップ数「1」は、人物画像のユーザが、送信元ユーザの家族や友人など、送信元ユーザと直接的なつながりのある人物であるとみなせることを意味する。
なお、ステップS440において、ユーザ識別子Xに対し、ホップ数計算不能「NaN」が得られた場合には、アプリケーションサーバ装置103は、処理をステップS441からステップ444へ進める。そして、アプリケーションサーバ装置103は、ステップS444において、DBサーバ装置104の親密性パターン記憶部346においてホップ数「NaN」に対応付けられた抽象化パターンを取得し、処理をステップS446へ進める。
「NaN」に対応付けられている抽象化パターンは、図6に示すように、他のホップ数に応じた抽象化パターンに比べて、抽象化の程度の高い抽象化処理を施すためのものである。このように、アプリケーションサーバ装置103は、ホップ数を特定できない場合には、より高い抽象度の抽象化処理を施す。
なお、他の例としては、ホップ数計算不能「NaN」に対する抽象化パターンは、記憶部342において、親密性パターン記憶部346とは別に設けられた、ホップ数計算不能パターン記憶部に格納されるものとしてもよい。この場合には、アプリケーションサーバ装置103は、ホップ数計算不能パターン記憶部から抽象化パターンを取得すればよい。
以下、図11及び図12を参照しつつ、抽象化処理について詳述する。図11は、図10に示す対象画像1011に対して得られた、各人物画像1001〜1010のユーザ識別子を示す図である。アプリケーションサーバ装置103は、ステップS435において、人物画像1001〜1009の人物を特定することができ、ステップS436において、人物画像1001〜1009のユーザ識別子としてそれぞれ「1」〜「9」を取得したとする。
また、アプリケーションサーバ装置103は、ステップS435において、人物画像1010の人物を特定できず、ステップS437において、人物画像1010に対しユーザ識別子Xを割り当てたものとする。また、公開要求の送信元ユーザのユーザ識別子を「1」とする。
図12は、図10に示す対象画像1011に対して得られる公開画像1012を示す図である。人物画像1001の人物は、送信元ユーザ自身であり、アプリケーションサーバ装置103は、ソーシャルグラフより、ホップ数「0」を得る。すなわち、ステップS441においてホップ数は、ホップ数閾値以下となる(ステップS441でNO)。アプリケーションサーバ装置103は、人物画像1001に対し、抽象化処理を行わない。
人物画像1002,1003,1004の人物について、アプリケーションサーバ装置103は、ソーシャルグラフよりホップ数「1」を得る。この場合も、ステップS441において、ホップ数がホップ数閾値以下となる(ステップS441でNO)。したがって、アプリケーションサーバ装置103は、人物画像1002,1003,1004に対し、抽象化処理を行わない。
人物画像1005,1006の人物について、アプリケーションサーバ装置103は、それぞれホップ数「2」,「3」を得る。したがって、ステップS441において、ホップ数がホップ数閾値よりも大きい(ステップ441でYES)。したがって、アプリケーションサーバ装置103は、ステップS442以降の処理を実行する。
人物画像1005,1006の人物の中心性の値は、いずれも中心性閾値以下となる(ステップS443でNO)。したがって、アプリケーションサーバ装置103は、人物画像1005,1006それぞれに対し、親密性パターンテーブル600において、ホップ数の値に応じた抽象化パターンを決定する。
これにより、アプリケーションサーバ装置103は、人物画像1105の目の領域にモザイク処理を施す。また、アプリケーションサーバ装置103は、人物画像1006の顔全体に対しモザイク処理を施す。
人物画像1009の人物については、アプリケーションサーバ装置103は、「4」以上のホップ数を得る。また、アプリケーションサーバ装置103は、中心性閾値以下の中心性の値を得る。したがって、人物画像1009に対し、アプリケーションサーバ装置103は、親密性パターンテーブル600に基づいて、抽象化パターンを特定し、人物の全身の領域にモザイク処理を施す。
人物画像1007,1008の人物については、アプリケーションサーバ装置103は、それぞれ「4」以上のホップ数を得る一方で、中心性閾値よりも大きい中心性の値を得る。このため、人物画像1007,1008については、アプリケーションサーバ装置103は、中心性パターンテーブル700に基づき、抽象化処理を行わない。
人物画像1010の人物については、ユーザ識別子「X」であるため、アプリケーションサーバ装置103は、ホップ数計算不能「NaN」を得る。したがって、この場合には、ウェブサーバ装置102は、親密性パターンテーブル600において、計算不能のホップ数「NaN」に対応付けられている抽象化パターンにより、人物画像1010の人物全身の領域に対し塗りつぶし処理を施す。
以上のように、本実施形態にかかるアプリケーションサーバ装置103は、人物単位で、送信元ユーザとの人間関係、被写体の人物の中心性の値に基づいて、人物画像単位で適切な抽象化処理を施すことができる。すなわち、サーバシステム120は、ユーザによる面倒な作業を要することなく、画像に含まれる被写体毎に、画像の非公開に関する適切な処理を行うことができる。
本実施形態においては、サーバシステム120のウェブサーバ装置102と、アプリケーションサーバ装置103と、DBサーバ装置104とが協働して、抽象化処理等の本実施形態にかかる処理を行うこととした。しかし、本実施形態にかかる各処理は、情報処理システムが備えるいずれかの装置が行えばよく、その主体は、実施形態に限定されるものではない。また、他の例としては、情報処理装置としての1つの装置が、本実施形態にかかる処理を行うこととしてもよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る情報処理システムについて説明する。第2の実施形態にかかる情報処理システムにおいては、アプリケーションサーバ装置103は、ソーシャルグラフに加えて、登録ユーザの公開ポリシーに基づいて、抽象化パターンを決定する。
図13は、第2の実施形態にかかる情報処理システムのアプリケーションサーバ装置103による抽象化処理を示すフローチャートである。なお、ここでは、第1の実施形態にかかる抽象化処理(図9)と異なる処理について説明する。なお、図13に示す処理のうち、図9に示す処理と同一の処理には、同一符号を付している。
また、第2の実施形態にかかるDBサーバ装置104の記憶部342は、ユーザ毎パターン記憶部349をさらに有している。ユーザ毎パターン記憶部349は、登録ユーザのユーザ識別子と、抽象化パターンとを対応付けて記憶している。なお、ユーザ毎パターン記憶部349が記憶するテーブルについては、例えば特開2007−213181号公報に記載されている公開ポリシーの書式を参照することができる。
第2の実施形態においては、ステップS436又はステップS437の後、アプリケーションサーバ装置103は、処理をステップS450へ進める。そして、アプリケーションサーバ装置103は、ユーザ毎パターン記憶部349を参照し、ユーザ識別子に対応する抽象化パターンを検索する(ステップS450)。
抽象化パターンが検出された場合には(ステップS451でYES)、アプリケーションサーバ装置103は、ユーザ識別子に基づいてユーザ毎パターン記憶部349を参照し、抽象化パターンを決定する。そして、アプリケーションサーバ装置103は、決定した抽象化パターンをDBサーバ装置104のユーザ毎パターン記憶部349から取得する(ステップS452)。その後、アプリケーションサーバ装置103は、処理をステップS446へ進める。
一方、ステップS451において、抽象化パターンが検出されない場合には(ステップS451でNO)、アプリケーションサーバ装置103は、処理をステップS440へ進める。
なお、第2の実施形態にかかる情報処理システムのこれ以外の構成及び処理は、他の実施形態にかかる情報処理システムの構成及び処理と同様である。
以上のように、第2の実施形態にかかる情報処理システムにおいては、人物毎に設定された公開ポリシーに応じた抽象化パターンを優先して決定することができる。
また、第2の実施形態の変更例としては、人物画像の人物のユーザ識別子に替えて、公開要求の送信元ユーザのユーザ識別子に基づいて、抽象化パターンを決定してもよい。この場合には、記憶部342は、ユーザ毎パターン記憶部349に替えて、送信元ユーザに応じた閲覧権限を記憶する記憶部を有することとする。そして、この場合には、ステップS450においては、アプリケーションサーバ装置103は、記憶部を参照し、送信元ユーザのユーザ識別子に対応付けられている抽象化パターンを検索する。そして、アプリケーションサーバ装置103は、抽象化パターンを検出した場合には(ステップS451でYES)、送信元ユーザのユーザ識別子に応じた抽象化パターンを取得する(ステップS452)。なお、送信元ユーザのユーザ識別子に基づいて、抽象化パターンを決定する処理においては、特開2005−286468号公報を参照することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態にかかる情報処理システムについて説明する。第3の実施形態にかかる情報処理システムにおいては、アプリケーションサーバ装置103による抽象化処理後の画像が一旦クライアント装置101に送信され、クライアント装置101のディスプレイ装置210に表示される。そして、ユーザは、公開前に抽象化の適否を目視により確認及び変更することができる。
図14は、第3の実施形態にかかる情報処理を示すフローチャートである。なお、ここでは、第1の実施形態にかかる抽象化処理(図9)と異なる処理について説明する。なお、図14に示す処理のうち、図9に示す処理と同一の処理には、同一符号を付している。
ステップS444又はステップS445において抽象化パターンを取得した後、アプリケーションサーバ装置103は、処理をステップS460へ進める。そして、アプリケーションサーバ装置103は、取得した抽象化パターンを人物画像に対応付けてアプリケーションサーバ装置103のRAM202に記憶する(ステップS460)。
そして、ステップS432において抽出されたすべての人物画像に対し、ステップS433〜ステップS460の処理が完了すると、アプリケーションサーバ装置103は、処理をステップS461へ進める。そして、アプリケーションサーバ装置103は抽象化パターン確認要求を、ウェブサーバ装置102を介してクライアント装置101へ送信する(ステップS461)。ここで、抽象化パターン確認要求は、ステップS460においてRAM202に記憶された抽象パターンによる各人物画像の抽象化処理を行うことをユーザに確認するための情報である。
これに対応し、クライアント装置101は、抽象化パターン確認要求を受信すると(ステップS406)、抽象化パターン確認要求に示される情報をディスプレイ装置210に表示する。そして、クライアント装置101は、ユーザから適宜抽象化パターンの訂正指示の入力を受け付ける(ステップS407)。次に、クライアント装置101は、訂正指示に応じた応答又は訂正がないことを示す応答を、ウェブサーバ装置102を介してアプリケーションサーバ装置103に返す(ステップS408)。
そして、アプリケーションサーバ装置103は、応答を受信すると、応答に基づいて、適宜RAM202に格納されている抽象化パターンを変更する(ステップS462)。そして、アプリケーションサーバ装置103は、変更後の抽象化パターンに基づいて、ステップS433において抽出された人物画像のうち、抽象化処理の必要な人物画像に対し、抽象化処理を行う(ステップS463)。
以上の処理により、第3の実施形態にかかる情報処理システムにおいては、ユーザによる指示を反映した抽象化処理を行うことができる。
なお、第3の実施形態にかかる情報処理システムのこれ以外の構成及び処理は、他の実施形態にかかる情報処理システムの構成及び処理と同様である。
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、システム或いは装置の前記中央演算処理手段が読み出したプログラムコードを実行したとする。この場合、そのプログラムコードの指示に基づき、システム或いは装置上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行う。その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、前記システム或いは装置に挿入された機能拡張カードや、接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれたとする。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
以上、上述した各実施形態によれば、ユーザによる面倒な作業を要することなく、画像に含まれる被写体毎に、画像の非公開に関する適切な処理を行うことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
101 クライアント装置、102 ウェブサーバ装置、103 アプリケーションサーバ装置、104 DBサーバ装置、120 サーバシステム、201 CPU、202 RAM、203 ROM

Claims (8)

  1. 公開要求の対象となる対象画像を取得する取得手段と、
    前記対象画像に被写体として含まれる人物の人物画像を抽出する人物抽出手段と、
    人物間の相関を示す相関情報に基づいて、前記人物と、前記公開要求の送信元ユーザとの親密度を特定する親密度特定手段と、
    前記親密度に基づいて、前記人物に対する前記人物画像の抽象化パターンを決定するパターン決定手段と、
    前記抽象化パターンにより、前記対象画像中の前記人物画像に対し、抽象化処理を施す抽象化手段と、
    抽象化処理後の前記対象画像を出力する画像出力手段と
    を備える情報処理装置。
  2. 前記相関情報に基づいて、前記人物の中心性の値を特定する中心性特定手段をさらに備え、
    前記パターン決定手段は、前記親密度と、前記中心性の値とに基づいて、前記抽象化パターンを決定する請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記抽象化手段は、前記親密度と第1の閾値とを比較し、前記親密度が前記第1の閾値よりも小さい場合に、前記抽象化処理を施す請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記抽象化手段は、前記親密度と第1の閾値とを比較し、さらに前記中心性の値と第2の閾値とを比較し、前記親密度が前記第1の閾値よりも小さく、かつ前記中心性の値が前記第2の閾値よりも小さい場合に、抽象化処理を施す請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 公開要求の対象となる対象画像を取得する取得手段と、
    前記対象画像に被写体として含まれる人物の人物画像を抽出する人物抽出手段と、
    人物間の相関を示す相関情報に基づいて、前記人物と、前記公開要求の送信元ユーザとの親密度を特定する親密度特定手段と、
    前記親密度に基づいて、前記人物に対する前記人物画像の抽象化パターンを決定するパターン決定手段と、
    前記抽象化パターンにより、前記対象画像中の前記人物画像に対し、抽象化処理を施す抽象化手段と、
    抽象化処理後の前記対象画像を出力する画像出力手段と
    を備える情報処理システム。
  6. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    公開要求の対象となる対象画像を取得する取得ステップと、
    前記対象画像に被写体として含まれる人物の人物画像を抽出する人物抽出ステップと、
    人物間の相関を示す相関情報に基づいて、前記人物と、前記公開要求の送信元ユーザとの親密度を特定する親密度特定ステップと、
    前記親密度に基づいて、前記人物に対する前記人物画像の抽象化パターンを決定するパターン決定ステップと、
    前記抽象化パターンにより、前記対象画像中の前記人物画像に対し、抽象化処理を施す抽象化ステップと、
    抽象化処理後の前記対象画像を出力する画像出力ステップと
    を含む、情報処理方法。
  7. 情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
    公開要求の対象となる対象画像を取得する取得ステップと、
    前記対象画像に被写体として含まれる人物の人物画像を抽出する人物抽出ステップと、
    人物間の相関を示す相関情報に基づいて、前記人物と、前記公開要求の送信元ユーザとの親密度を特定する親密度特定ステップと、
    前記親密度に基づいて、前記人物に対する前記人物画像の抽象化パターンを決定するパターン決定ステップと、
    前記抽象化パターンにより、前記対象画像中の前記人物画像に対し、抽象化処理を施す抽象化ステップと、
    抽象化処理後の前記対象画像を出力する画像出力ステップと
    を含む、情報処理方法。
  8. コンピュータを、
    公開要求の対象となる対象画像を取得する取得手段と、
    前記対象画像に被写体として含まれる人物の人物画像を抽出する人物抽出手段と、
    人物間の相関を示す相関情報に基づいて、前記人物と、前記公開要求の送信元ユーザとの親密度を特定する親密度特定手段と、
    前記親密度に基づいて、前記人物に対する前記人物画像の抽象化パターンを決定するパターン決定手段と、
    前記抽象化パターンにより、前記対象画像中の前記人物画像に対し、抽象化処理を施す抽象化手段と、
    抽象化処理後の前記対象画像を出力する画像出力手段と
    して機能させるためのプログラム。
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