JP2014230195A - 情報処理装置、ネットワークシステム、及び、プログラム - Google Patents

情報処理装置、ネットワークシステム、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】各情報処理装置のPoE機能を利用したPoE給電受電システムにおいて、外部電源の数を抑えるとともに、柔軟なネットワークを構築する。【解決手段】各情報処理装置は、外部装置の接続先ポートと接続されるポートP1,P2,P3と、ポートと接続されるPoE機能部10,20,30と、PoE機能部と接続される電源部50とを備え、PoE機能部は、ポートを介して接続先ポートへ電源部からの電力を供給する給電部PSEと、ポートを介して接続先ポートからの電力を受電し電源部に出力する受電部PDと、給電部又は受電部のうちいずれか一方を選択して電源部に対する給電又は受電を制御するセレクタとを備える。【選択図】図2

Description

この発明は、PoE機能を利用した情報処理装置、ネットワークシステム、及び、プログラムに関するものである。
Ethernet(登録商標:以下、表記を省略する)で接続された装置間で、Ethernetのケーブルを利用して受電と給電を行うPoE(Power over Ethernet(登録商標:以下、表記を省略する))と呼ばれる技術がある。
このPoEを利用したネットワークシステムとして、例えば、受電前の初期状態では、通信ポートのすべてを受電可能状態としておき、一の通信用ポートから電力の供給を受けると、他の通信ポートはいずれも受電不可状態にする装置がある。この装置は、受け取った電力の一部を、受電可能状態とした通信ポートを利用して隣接する別の機器に対して給電する。外部の給電設備から電力供給を受けた機器から、隣接する機器に対して順次電力供給を行い、最終的にすべての機器がネットワーク経由で電力供給を受ける(例えば、特許文献1参照)。
また、複数の通信装置がネットワークを介して接続されている通信システムにおいて、複数の通信装置の電源を、一括して制御することができる電源制御方法がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2010−213068号公報 特開2012−134901号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、一の通信用ポートからしか電力の供給を受けることができず、柔軟なネットワークの構築ができないという問題があった。
そこで本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであり、上記の課題を解決することができる情報処理装置、ネットワークシステム、及び、プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の情報処理装置は、外部装置の接続先ポートと接続されるポートと、前記ポートと接続されるPoE機能部と、前記PoE機能部と接続される電源部とを備え、前記PoE機能部は、前記ポートを介して前記接続先ポートへ前記電源部からの電力を供給する給電部と、前記ポートを介して前記接続先ポートからの電力を受電し前記電源部に出力する受電部と、前記給電部又は前記受電部のうちいずれか一方を選択して前記電源部に対する給電又は受電を制御するセレクタと、を備える。
また、上記課題を解決するため、本発明のネットワークシステムは、それぞれネットワークを介して接続される複数の情報処理装置を備えるネットワークシステムであって、前記複数の情報処理装置のうち一の情報処理装置は、前記複数の情報処理装置のうち他の情報処理装置の接続先ポートと接続されるポートと、前記ポートと接続されるPoE機能部と、前記PoE機能部と接続される電源部とを備え、前記PoE機能部は、前記ポートを介して前記接続先ポートへ前記電源部からの電力を供給する給電部と、前記ポートを介して前記接続先ポートからの電力を受電し前記電源部に出力する受電部と、前記給電部又は前記受電部のうちいずれか一方を選択して前記電源部に対する給電又は受電を制御するセレクタと、を備える。
さらに、上記課題を解決するため、本発明のプログラムは、本発明の外部装置の接続先ポートと接続されるポートと、前記ポートと接続されるPoE機能部と、前記PoE機能部と接続される電源部とを備え、前記PoE機能部は、前記ポートを介して前記接続先ポートへ前記電源部からの電力を供給する給電部と、前記ポートを介して前記接続先ポートからの電力を受電し前記電源部に出力する受電部と、を備える情報処理装置を、前記給電部又は前記受電部のうちいずれか一方を選択して前記電源部に対する給電又は受電を制御する手段として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、各情報処理装置のPoE機能を利用したPoE給電受電システムにおいて、外部電源の数を抑えるとともに、柔軟なネットワークを構築することができる。
本発明の第1実施形態に係るPoE給電受電システムの一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るセレクタ制御テーブルの一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る情報処理装置の処理フローの一例について説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る情報処理装置の起動条件の一例を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係る情報処理装置の給電受電条件の一例を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係る情報処理装置の給電受電条件の一例を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係るセレクタの処理フローの一例について説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る給電受電状態テーブルの一例を示す図である。 本発明の給電部PSEと受電部PDの回路構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るデータ転送装置の最小構成の一例を示す図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るPoE給電受電システムの一例を示す図である。図1に示す通り、本発明の第1実施形態に係るPoE給電受電システムは、ネットワーク網と接続される複数の情報処理装置A,B,C,D,Eを備える。
情報処理装置A〜Eは、例えば、パーソナルコンピュータであり、Ethernetで接続されている。図示の例では、情報処理装置A,Cがネットワーク網と接続されており、情報処理装置B,Dが情報処理装置A及びCと接続されている。また、情報処理装置Dは、情報処理装置B及びEとも接続されている。なお、情報処理装置Aは、外部電源Xと接続されている。
これら情報処理装置A〜Eは、それぞれ、ポートごとに給電受電の切り替えが可能なPoE機能部を備える。このPoE機能部は、Ethernetケーブルを介して他の情報処理装置から供給される電力を受電する機能と、Ethernetケーブルを介して他の情報処理装置が内蔵する電源部からの電力を給電する機能とを備える。なお、本実施形態において、PoE機能部は、給電受電条件に従って、受電機能と給電機能とを切り替えて、いずれか一方の機能を発揮することができる構成である。本実施形態では、この給電受電条件に従って、PoE機能部の初期設定値が決められている。このPoE機能部の初期設定値は、PoE機能部が受電モードであるか、又は、給電モードであるかを示す情報である。この受電モードとは、PoE機能部が受電機能を実行する設定であり、給電モードとは、PoE機能部が給電機能を実行する設定である。
このように、本実施形態では、給電受電条件に従って決められる初期設定値が、予め決められている実施形態について説明する。なお、この初期設定値は、各情報処理装置A〜Eのキーボードやマウス等の操作を介して変更されるものであってもよい。一方、後述する第2実施形態では、給電受電条件に従って決められる給電受電設定値が、情報処理装置の給電受電状況に応じて書き替えられる実施形態について説明する。
また、本実施形態において、情報処理装置A〜Eは、例えばEthernet規格に基づくRJ45コネクタというポートで互いに接続されており、Ethernet信号とPoE信号の受け渡しを行う。なお、このPoE信号とは、電力である。
情報処理装置Aは、ポートP1を介してネットワーク網と、ポートP2を介して情報処理装置Bと、ポートP3を介して情報処理装置Dと、それぞれ接続されている。本実施形態において、情報処理装置Aは、給電受電条件に従って決められる初期設定値として、ポートP2,P3が給電モードと決められている。
情報処理装置Bは、ポートP1を介して情報処理装置Aと、ポートP2を介して情報処理装置Cと、ポートP3を介して情報処理装置Dと、それぞれ接続されている。本実施形態において、情報処理装置Bは、給電受電条件に従って決められる初期設定値として、ポートP1が受電モード、ポートP2,P3が給電モードと決められている。
情報処理装置Cは、ポートP1を介してネットワーク網と、ポートP2を介して情報処理装置Bと、ポートP3を介して情報処理装置Dと、それぞれ接続されている。本実施形態において、情報処理装置Cは、給電受電条件に従って決められる初期設定値として、ポートP2,P3が受電モードと決められている。
情報処理装置Dは、ポートP1を介して情報処理装置Aと、ポートP2を介して情報処理装置Cと、ポートP3を介して情報処理装置Bと、ポートP4を介して情報処理装置Dと、それぞれ接続されている。本実施形態において、情報処理装置Dは、給電受電条件に従って決められる初期設定値として、ポートP1,P3が受電モード、ポートP2,P4が給電モードと決められている。
情報処理装置Eは、ポートP1を介して情報処理装置Dと接続されている。本実施形態において、情報処理装置Eは、給電受電条件に従って決められる初期設定値として、ポートP1が受電モードと決められている。
以上説明した給電受電条件に従って決められる初期設定値の通り、PoE機能部が切り替えられることにより、以下のようにして、給電及び受電が行われる。
情報処理装置Aは、外部電源Xから受電した電力(つまり、内蔵する電源部に充電されている電力)を、ポートP2,P3を介して、情報処理装置B,Dに給電する。
情報処理装置Bは、ポートP1を介して情報処理装置Aから電力を受電し、ポートP2,P3を介して内蔵する電源部の電力を情報処理装置C及びDに給電する。
情報処理装置Cは、ポートP2,P3を介して、情報処理装置B及びDから電力を受電する。
情報処理装置Dは、ポートP1,P3を介して、情報処理装置A,Bから電力を受電し、ポートP2,P4を介して内蔵する電源部の電力を情報処理装置C,Eに給電する。
情報処理装置Eは、ポートP1を介して、情報処理装置Dからの電力を受電する。
なお、情報処理装置A〜Eは、上述のように、PoEの給電及び受電を行うと同時に、Ethernet信号の送受信を行うことができる。
このように、情報処理装置A〜Eは、PoE機能を利用しEthernet経由で電力を伝達することにより、外部電源Xの数を削減することができる。これにより、外部電源Xを用意するための費用を抑えることができ、外部電源の容易が困難な場所であっても、通信ネットワークを構築することができる。図示の例では、5つの情報処理装置A〜Eに対して、1つの外部電源Xのみで通信ネットワークを構築することができる。なお、本発明は、接続されるポートごとに、PoE機能部が、受電と給電とを切り替えることができるため、図示の構成に限られず、さまざまな組み合わせで情報処理装置を接続することができる。例えば、情報処理装置Aが故障した場合、情報処理装置Dと外部電源Xを接続し、情報処理装置DのポートP3の初期設定値を給電モード、情報処理装置BのポートP3の初期設定値を受電モードに、それぞれ書き替えることにより、情報処理装置Dから情報処理装置Bに給電することができる。
次に、図2を参照して、本実施形態に係る情報処理装置A〜Eの構成の一例について説明する。図2は、情報処理装置Aの構成の一例を示すブロック図である。なお、情報処理装置B〜Eも、情報処理装置Aと同様の構成を有しているため、詳細な説明は省略する。
図2に示す通り、情報処理装置Aは、複数のポートP1,P2,P3…と、複数のトランスT1,T2,T3…と、複数のPoE機能部10,20,30…と、電源部50と、Ethernet回線部60と、セレクタ制御部70と、セレクタ制御テーブル80とを備える。なお、本実施形態において、情報処理装置Aが、ポート、トランス、及びPoE機能部をそれぞれ3つずつ備える例について説明するが、本発明はこれに限られず、いくつであってもよい。
ポートP1,P2,P3…は、例えばEthernet規格に基づくRJ45コネクタであって、他の情報処理装置のポート等と接続される。本実施形態において、ポートP1,P2,P3…が接続される他の情報処理装置のポートを、接続先ポートという。このポートP1,P2,P3…は、接続される他の情報処理装置との間で、Ethernet信号の送受信、及び、PoE信号の受電又は給電を行う。
トランスT1,T2,T3…は、それぞれ、ポートP1,P2,P3…と接続されている。また、トランスT1,T2,T3…は、それぞれ、PoE機能部10,20,30…と接続されるとともに、Ethernet回線部60と接続されている。このトランスT1,T2,T3…は、ポートP1,P2,P3…から入力したEthernet信号をEthernet回線部60に出力するとともに、Ethernet回線部60から入力したEthernet信号をポートP1,P2,P3…に出力する。また、トランスT1,T2,T3…は、ポートP1,P2,P3…から受電した電力をPoE機能部10,20,30…に出力する。さらに、トランスT1,T2,T3…は、PoE機能部10,20,30…から給電された電力をポートP1,P2,P3…に出力する。
これらトランスT1,T2,T3…は、ノイズなどの絶縁対策とPoE機能に用いられ、PoE機能用にトランスのセンタータップとセレクタが接続される。
PoE機能部10,20,30…は、それぞれ、トランスT1,T2,T3…を介してポートP1,P2,P3…と接続されている。また、PoE機能部10,20,30…は、電源部50と接続されている。
これらPoE機能部10,20,30…は、それぞれ、セレクタSと、給電部PSEと、受電部PDとを備える。
セレクタSは、使用するPoE機能として、給電部PSE又は受電部PDのうちいずれか一方を選択して、電源部50に対する給電又は受電を切り替える。このセレクタSは、セレクタ制御部70によって制御され、セレクタ制御部70から出力されるコマンドに基づき、給電部PSE又は受電部PDのうちいずれか一方を選択する。このセレクタSは、例えば、トランスT1,T2,T3…の接続先を、給電部PSE又は受電部PDのどちらかに変更することにより、電源部50に対する給電又は受電を切り替えることができる。
給電部PSEは、PoE給電のための機能を具備し、PoE給電の際には電源部50からトランスT1,T2,T3…に対して電流が流れるように制御を行う。具体的に説明すると、この給電部PSEは、ポートを介して接続されている他の情報処理装置のPoE機能部(接続先ポート)が受電可能である場合、電源部50に充電されている電力を、接続されている他の情報処理装置に給電する。また、給電部PSEは、セレクタSによって選択されている場合、ポートを介して接続されている他の情報処理装置のPoE機能部に対して電気信号(以下、給電確認信号)を出力する。他の情報処理装置のPoE機能部から返信された応答信号を受信した場合、給電部PSEは、接続先ポートが受電可能であると判定し、電源部50に充電されている電力をトランスT1,T2,T3…に出力する。
受電部PDは、PoE受電のための機能を具備し、PoE受電の際にはトランスT1,T2,T3…から受け取った電流が電源部50へ流れるように制御を行う。具体的に説明すると、受電部PDは、受電可能である場合、ポートを介して接続される他の情報処理装置から供給される電力を受電し、電源部50に充電する。なお、受電部PDが受電可能である場合とは、ポートを介して、他の情報処理装置が接続されており、且つ、接続されている他の情報処理装置のPoE機能部が給電モードに設定されている場合をいう。また、受電部PDは、ポートを介して接続されている他の情報処理装置のPoE機能部から給電確認信号を受信した場合、応答信号を返信する。
電源部50は、外部電源Xから情報処理装置Aを起動可能な口(接続口)を持ち、外部電源X又は受電部PDから受け取った電力を、情報処理装置A内の電源として使用する。この電源部50は、PoE機能部10,20,30…と接続されているとともに、外部電源Xと接続可能である。この電源部50は、充電池を備え、外部電源Xからの電力を充電する。また、電源部50は、接続されるPoE機能部10,20,30…のうち、セレクタSによって給電部PSEが選択されているPoE機能部に対しては、充電している電力を給電部PSEに出力する。一方、電源部50は、接続されるPoE機能部10,20,30…のうち、セレクタSによって受電部PDが選択されているPoE機能部からは電力を受電し、受電した電力を充電池に充電する。
なお、電源部50は、図示していない各機能ブロックに実装される部品に電力を供給可能である。
Ethernet回線部60は、トランスT1,T2,T3…と接続されている。このEthernet回線部60は、Ethernet終端部(PHY:physical layer)とEthernet回線処理部(L2SW:Layer 2 switch)とを含む。このEthernet終端部では、Ethernetの電気信号を論理信号へと変換する。Ethernet回線処理部では、Ethernetの論理信号をレイヤー2(物理層)ベースで振分け(スイッチング)を行う。
なお、給電部PSE、受電部PD、及びEthernet回線部60は、一般的な部品が利用可能であって、例えば、1チップで構成される部品を利用してもよい。
セレクタ制御テーブル80には、PoE機能部の給電受電を切り替えるための設定値が書き込まれている。本実施形態において、セレクタ制御テーブル80には、例えば、給電受電条件に従って決められた初期設定値(給電モードであるか、又は、受電モードであるか)が、ポートごと(つまり、PoE機能部ごと)に書き込まれている。
セレクタ制御部70は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やPLD(Programmable Logic Device)やDIP(Dual In−line Package)スイッチなどであって、セレクタ制御テーブル80に書き込まれている設定値に従って、給電部PSE又は受電部PDのうちいずれか一方を選択するよう、セレクタSを制御する。
本実施形態において、セレクタ制御部70は、情報処理装置Aの電源がONされた場合、及び、情報処理装置Aの電源がOFFされた場合に、全てのPoE機能部10,20,30・・・に対して、受電部PDを選択するよう指示するコマンドを出力する。また、情報処理装置Aの電源がONされた後、セレクタ制御部70は、セレクタ制御テーブル80を参照して、給電モードが設定されているPoE機能部だけに対して、給電部PSEを選択するよう指示するコマンドを出力する。
ここで、図3を参照して、セレクタ制御テーブル80の一例について説明する。図3は、本実施形態に係るセレクタ制御テーブル80の一例を示す図である。
図3に示す通り、セレクタ制御テーブル80は、接続ポートと設定モードとを、それぞれ対応付けて記憶するテーブルである。接続ポートの項目には、各情報処理装置に含まれるポートを示す情報として、例えば、ポートの識別番号(P1,P2,P3…)が書き込まれている。設定モードの項目には、ポートP1,P2,P3…ごとに決められているPoE機能の設定値を示す情報であって、例えば、給電モード又は受電モードのどちらかが書き込まれている。なお、受電も給電も行わない場合、給電不可や受電不可等を示す情報が書き込まれているものであってもよい。
次に、図4を参照して、本実施形態に係る情報処理装置Aの処理フローの一例について説明する。図4は、本実施形態に係る情報処理装置Aの処理フローの一例について説明するためのフローチャートである。なお、情報処理装置B〜Eも、情報処理装置Aと同様の処理フローを実行可能であるため、詳細な説明は省略する。
(ステップST101)
例えば、情報処理装置Aに対して電源ONが指示された場合、電源部50は、外部電源Xと接続されているか否かを判定する。
(ステップST102)
外部電源Xと接続されていると判定した場合、情報処理装置Aの電源部50は、外部電源Xから供給される電力を内蔵する充電池に充電する。
(ステップST103)
また、PoE機能部10,20,30の受電部PDのうち、セレクタSによって選択されている受電部PDは、ポートP1,P2,P3を介して接続されている他の情報処理装置のPoE機能部の給電部PSE(以下、外部給電部PSEともいう)から電力の供給があるか否かを判定する。
例えば、受電部PDは、ポートP1,P2,P3を介して接続されている接続先ポートから、給電確認信号を受信したか否かを判定する。つまり、受電部PDは、ポートP1,P2,P3を介して接続先ポート(つまりPoE機能部)が接続されており、且つ、接続されているPoE機能部において給電部PSEが選択されているか否かを判定する。
受電部PDは、外部給電部PSEから給電確認信号を受信すると、応答信号を送信する。これにより、受電部PDは、接続先ポートの外部給電部PSEから電力の供給を受けることができる。
(ステップST104)
外部給電部PSEからの電力供給がある場合、受電部PDは、この外部給電部PSEから受電した電力を、電源部50の充電池に充電する。言い換えると、PoE機能部10,20,30のうちセレクタSによって受電部PDが選択されているPoE機能部は、外部給電部PSEからの電力を、PoEの受電機能により受電部PD経由で受電する。
(ステップST105)
そして、ステップST102、又は、ステップST104、あるいは、その両方において、電源部50に電力が供給された場合、情報処理装置Aは起動する。
(ステップST106)
次いで、PoE機能部10,20,30の給電部PSEのうち、セレクタSによって選択されている給電部PSEは、ポートP1,P2,P3を介して接続されている他の情報処理装置のPoE機能部において、セレクタSにより受電部PD(以下、外部受電部PDともいう)が選択されているか否を判定する。つまり、給電モードに設定されているPoE機能部の給電部PSEと、受電モードに設定されているPoE機能部の受電部PDとが、それぞれポートを介してEthernet接続されているか否かを、給電部PSEが判定する。
具体的に説明すると、給電部PSEは、給電確認信号を送信した後、接続先ポートから応答信号を受信したか否かを判定する。給電部PSEは、接続先ポートから応答信号を受信した場合、接続先ポートと接続されているPoE機能部において受電部PDが選択されている(言い換えると、外部受電部PDが接続されている)と判定する。
(ステップST107)
接続先ポートにおいて受電部PDが選択されていると判定した場合、給電部PSEは、電源部50の充電池に充電されている電力を、接続先ポート(つまり、外部受電部PD)に対して給電する。言い換えると、PoE機能部10,20,30のうちセレクタSによって給電部PSEが選択されているPoE機能部は、外部受電部PDへの給電を、PoEの給電機能により給電部PSE経由で行う。
このようにして、情報処理装置Aは、外部電源Xからの電力、又は、他の情報処理装置からの電力のうち少なくともいずれか一方に基づき、起動することができる。よって、外部電源Xに直接接続されていない情報処理装置であっても、ポートを介して接続されている他の情報処理装置から給電される電力に基づき起動することができる。
また、情報処理装置Aは、起動後、PoE対応機器(他の情報処理装置)と接続されており、接続先ポートが受電設定であって且つ接続ポートが給電設定である場合、PoE給電機能を用いてPoE対応機器(他の情報処理装置)に対して給電部PSE経由で電源供給を行う。PoE対応機器と接続しない場合や接続ポートが受電設定である場合、情報処理装置Aは、PoE給電せず、通常のEthernet通信のみ行う。なお、接続ポートとは、接続先ポートと接続される自身のポートのことをいう。
つまり、接続されている他の情報処理装置のPoE機能部において受電部PD(つまり、外部受電部PD)が選択されている場合、自情報処理装置の給電部PSEは、自身の電源部50に充電されている電力を外部受電部PDに供給することができる。言い換えると、自身のPoE機能部において受電部PDが選択されており、接続先ポートのPoE機能部において給電部PSE(つまり、外部給電部PSE)が選択されている場合、受電部PDは、外部給電部PSEからの電力を受信することができる。
なお、この処理フローにおける情報処理装置Aの起動の条件について、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態に係る情報処理装置Aの起動条件の一例を示す図である。
外部電源Xと接続されている場合、情報処理装置Aは、内蔵するPoE機能部が給電モードであっても、受電モードであっても、外部電源Xからの電力に基づき起動することができる。一方、外部電源Xと接続されていない場合、情報処理装置Aは、接続されている情報処理装置B,Dからの給電がある場合のみ、起動することができる。つまり、情報処理装置Aは、内蔵するPoE機能部のうち、少なくとも一つのPoE機能部において受電モードが設定されている場合、接続されている他の情報処理装置からの給電により起動することができる。なお、この図5に示す起動条件に従った制御は、電源部50を制御する電源制御部(図示せず)によって実行されるものであってもよい。
また、この処理フローにおける情報処理装置の給電受電条件の一例について、図6,7を参照して説明する。図6,7は、本実施形態に係る情報処理装置Aの給電受電条件の一例を示す図である。なお、図6,7において、接続ポートの状態が給電モードである場合とは、内蔵する一のPoE機能部において給電部PSEが選択されている場合であって、接続ポートの状態が受電モードである場合とは、内蔵する一のPoE機能部において受電部PDが選択されている場合をいう。つまり、この図6,7に示す条件は、各PoE機能部において、給電モードが選択されている場合に決められている給電の有無と、受電モードが選択されている場合に決められている受電の有無を示している。なお、この図6,7に示す給電受電条件は、セレクタ制御テーブル80に書き込まれる設定値(設定モード)を決定する際に参照される情報であって、セレクタ制御テーブル80に格納されていてもよい。
はじめに、図6に示す給電受電条件について説明する。
情報処理装置は、内蔵するPoE機能部が給電モードである場合(図では、接続ポート状態が給電モードの場合)であって、接続されている他の情報処理装置のPoE機能部において受電部PDが選択されている(図では、接続先ポートの状態が受電モードである)ならば、内蔵する電源部50からの電力を、給電部PSEから外部受電部PDに給電する。一方、接続されている他の情報処理装置のPoE機能部において給電部PSEが選択されている場合(図では、接続先ポートの状態が給電モードである場合)や、他の情報処理装置が接続されていない場合、情報処理装置は、給電も受電もしない。
PoE機能部は、この給電受電条件に従って動作する。具体的に説明すると、給電部PSEは、接続先ポートに対して、給電確認信号を送信し、その後、応答信号を受信した場合、接続先ポートにおいて受電部PDが選択されていることを判定することができる。この場合、給電部PSEは、接続先ポートの受電部PDに対して、電源部50からの電力を給電することができる。一方、給電確認信号が戻ってきてしまう場合、又は、給電確認信号を送信した後の一定時間内に応答信号を受信できない場合、給電部PSEは、給電も受電もしない。
また、情報処理装置は、内蔵するPoE機能部が受電モードである場合(図では、接続ポート状態が受電モードの場合)であって、接続されている他の情報処理装置のPoE機能部において給電部PSEが選択されている(図では、接続先ポートの状態が給電モードである)ならば、接続されている他の情報処理装置の外部給電部PSEからの電力を受電部PDにおいて受電する。一方、接続されている他の情報処理装置のPoE機能部において受電部PDが選択されている場合(図では、接続先ポートの状態が受電モードである場合)や、他の情報処理装置が接続されていない場合、情報処理装置は、給電も受電もしない。
PoE機能部は、この給電受電条件に従って動作する。具体的に説明すると、受電部PDは、接続先ポートから給電確認信号を受信した場合、接続先ポートにおいて給電部PSEが選択されていることを判定することができる。この場合、受電部PDは、給電確認信号を受信した後、一定時間以内に応答信号を接続先ポートに送信して、接続先ポートの給電部PSEからの電力を受電することができる。一方、給電確認信号を受信しない場合、受電部PDは、給電も受電もしない。
次に、図7に示す給電受電条件について説明する。
内蔵するPoE機能部が給電モードである場合(図では、接続ポート状態が給電モードの場合)であって、当該PoE機能部が給電可能である場合、当該PoE機能部の給電部PSEは、接続先ポートに対して、電源部50からの電力を給電することができる。一方、当該PoE機能部が給電可能な場合であっても、接続先ポートにおいて給電拒否されている場合、給電部PSEは、接続先ポートに対して給電しない。
なお、PoE機能部が給電可能である場合とは、当該PoE機能部において給電部PSEが選択されており、且つ、当該PoE機能部が接続された電源部50において、給電に十分な電力が充電されている場合(例えば、電源部50に充電されている充電量が一定値以上である場合)をいう。
一方、接続先ポートにおいて給電拒否されている場合とは、接続先ポートにおいて給電部PSEが選択されている場合や受電部PDが選択されていない場合、他の情報処理装置が接続されていない場合、又、接続先ポートにおいて受電部PDが選択されているものの応答信号を送信しない場合や接続先ポートが給電拒否信号を送信した場合をいう。この給電拒否信号とは、接続先ポートに対して給電の停止を要求するコマンドである。
PoE機能部は、この給電受電条件に従って動作する。具体的に説明すると、給電部PSEは、接続先ポートの状態が給電可能である場合に給電し、接続先ポートの状態が給電拒否の場合には給電を行わない。また、受電部PDは、接続先ポートの状態が給電可能であっても受電可能であっても、給電を行わない。
次に、図8を参照して、本実施形態に係るセレクタSの処理フローの一例について説明する。図8は、本実施形態に係るセレクタSの処理フローの一例について説明するためのフローチャートである。
(ステップST201)
情報処理装置の電源がONされた場合、セレクタ制御部70は、全てのセレクタSに対して、受電部PDを選択するよう指示するコマンドを出力する。これにより、セレクタSは、入力するコマンドに従って、受電部PDを選択する。
(ステップST202)
次いで、セレクタ制御部70は、セレクタ制御テーブル80を参照して、各PoE機能部において決められている設定モードが、給電モードであるか、又は、受電モードであるかを判定する。
例えば、セレクタ制御部70は、セレクタ制御テーブル80を検索して、給電モードと対応づけられているポートがあるか否かを判定する。
(ステップST203)
給電モードと対応づけられているポートの情報を取得した場合、セレクタ制御部70は、取得した情報が示すポートと接続しているPoE機能部のセレクタSに対して、給電部PSEを選択するよう指示するコマンドを出力する。これにより、コマンドを入力したPoE機能部のセレクタSは、給電部PSEを選択する。つまり、セレクタ制御部70は、セレクタ制御テーブル80において給電モードに設定されているPoE機能部を、受電モードから給電モードに切り替えることができる。なお、以前から給電部PSEが選択されている場合、セレクタSは、給電部PSEの選択を維持する。
(ステップST204)
一方、ステップST202において、受電モードと対応づけられているポートの情報を取得した場合、セレクタ制御部70は、取得した情報が示すPoE機能部のセレクタSに対して、受電部PDを選択するよう指示するコマンドを出力する。これにより、コマンドを入力したPoE機能部のセレクタSは、受電部PDを選択する。つまり、セレクタ制御部70は、セレクタ制御テーブル80において受電モードに設定されているPoE機能部を、給電モードから受電モードに切り替えることができる。なお、以前から受電部PDが選択されている場合、セレクタSは、受電部PDの選択を維持する。
(ステップST205)
次いで、情報処理装置の電源がOFFされたか否かを判定する。
(ステップST206)
情報処理装置の電源がOFFされた場合、セレクタ制御部70は、全てのセレクタSに対して、受電部PDを選択するよう指示するコマンドを出力する。これにより、セレクタSは、入力するコマンドに従って、受電部PDを選択する。
なお、情報処理装置B〜Eのように、外部電源Xから電源供給されない情報処理装置においては、PoE受電機能により起動する必要がある。このため、起動時に受電モードとなるように(つまり、受電部PDが選択されるように)、電源をOFFする指示を受けた場合、セレクタ制御部70は、少なくとも一つのPoE機能部において受電部PDを選択するよう指示する。これにより、外部電源Xと接続されていない情報処理装置B〜Eにおいても、PoE受電機能により起動することができる。一方、給電モードが設定されている場合、起動後、セレクタ制御部70が、セレクタ制御テーブル80を参照して、給電部PSEを選択するようセレクタSを制御することができる。
次に、図1に示すPoE給電受電システムの具体的な動作例について説明する。
はじめに、情報処理装置Aにおける動作例について説明する。
<情報処理装置Aにおける動作例>
情報処理装置Aの電源がONされた場合、電源部50は、外部電源Xと接続されているか否かを判定する。情報処理装置Aは外部電源Xと接続されているため、外部電源Xからの電力を受電し、電源部50に出力する。
また、電源がONされた直後、情報処理装置AのPoE機能部10,20,30のそれぞれのセレクタSは、受電部PDを選択している。
よって、情報処理装置AのPoE機能部10,20,30の各受電部PDは、ポートP1,P2,P3を介して接続されている他の情報処理装置のPoE機能部から、給電確認信号を受信したか否かを判定する。
情報処理装置AのポートP1はネットワーク網と接続されており、このネットワーク網を介して他の情報処理装置のPoE機能部とは接続されていないとする。また、情報処理装置AのポートP2,P3は、セレクタ制御テーブル80において給電モードに設定されている。さらに、情報処理装置AのポートP2と接続されている情報処理装置BのポートP1は、セレクタ制御テーブル80において受電モードと設定されており、情報処理装置AのポートP3と接続されている情報処理装置DのポートP1は、セレクタ制御テーブル80において受電モードと設定されているとする。
よって、PoE機能部10,20,30の各受電部PDは、接続先ポートから給電確認信号を受信しない。
なお、本実施形態において、この時点で情報処理装置B,Dは起動していないが、起動していない場合であっても、給電部PSEが選択されている場合、この給電部PSEは、接続先ポートに給電確認信号を送信することができる。
これにより、情報処理装置Aは、外部電源Xから供給される電力に基づき、起動する。なお、ステップST103において外部給電部PSEからの電力供給があると判定した場合、情報処理装置Aは、外部電源Xから供給される電力、及び、外部給電部PSEから供給される電力に基づき、起動する。
次いで、情報処理装置Aのセレクタ制御部70は、セレクタ制御テーブル80を参照して、給電モードであることが決められているポートの情報を取得する。ここでは、ポートP2,P3が給電モードであることがセレクタ制御テーブル80に書き込まれている。
よって、セレクタ制御部70は、ポートP2,P3と接続されているPoE機能部20,30のセレクタSに対して、給電部PSEを選択するよう指示するコマンドを出力する。これにより、情報処理装置AのPoE機能部20,30のセレクタSは、給電部PSEを選択する。
そして、PoE機能部20,30の給電部PSEは、給電確認信号を、接続先ポートに出力する。
情報処理装置AのPoE機能部20は、ポートP2を介して、情報処理装置BのポートP1と接続されている。ここで、情報処理装置BのポートP1と接続されている情報処理装置BのPoE機能部10では受電部PDが選択されているとする。この場合、情報処理装置AのPoE機能部20の給電部PSEから給電確認信号を受信した情報処理装置BのPoE機能部10の受電部PDは、応答信号を返信する。そして、情報処理装置AのPoE機能部20の給電部PSEは、応答信号を受信する。これにより、情報処理装置AのPoE機能部20の給電部PSEは、情報処理装置AのポートP2を介して、情報処理装置BのPoE機能部10において受電部PD(つまり、外部受電部PD)が選択されていると判定する。従って、情報処理装置Aの給電部PSE20の給電部PSEは、情報処理装置Aの電源部50に充電されている電力を、情報処理装置Bの外部受電部PDに対して給電する。
また、同様にして、情報処理装置AのPoE機能部30は、ポートP3を介して、情報処理装置DのポートP1と接続されている。ここで、情報処理装置DのポートP1と接続されている情報処理装置DのPoE機能部10では受電部PDが選択されているとする。この場合、情報処理装置AのPoE機能部30から給電確認信号を受信した情報処理装置DのPoE機能部10の受電部PDは、応答信号を返信する。そして、情報処理装置AのPoE機能部30の給電部PSEは、応答信号を受信する。これにより、情報処理装置AのPoE機能部30の給電部PSEは、情報処理装置AのポートP3を介して、情報処理装置DのPoE機能部10において受電部PD(つまり、外部受電部PD)が選択されていると判定する。従って、情報処理装置Aの給電部PSE30の給電部PSEは、情報処理装置Aの電源部50に充電されている電力を、情報処理装置Dの外部受電部PDに対して給電する。
次に、情報処理装置Bにおける動作例について説明する。
<情報処理装置Bにおける動作例>
情報処理装置Bの電源がONされた場合、電源部50は、外部電源Xと接続されているか否かを判定する。情報処理装置Bは、外部電源Xと接続されていないため、電源部50は、外部電源Xと接続されていないと判定する。
また、電源がONされた直後、情報処理装置BのPoE機能部10,20,30のそれぞれのセレクタSは、受電部PDを選択している。
よって、情報処理装置BのPoE機能部10,20,30の各受電部PDは、ポートP1,P2,P3を介して接続されている他の情報処理装置のPoE機能部から、給電確認信号を受信したか否かを判定する。
例えば、情報処理装置BのPoE機能部10の受電部PDは、ポートP1を介して接続されている情報処理装置AのPoE機能部20から、給電確認信号を受信したか否かを判定する。情報処理装置AのPoE機能部20では給電部PSEが選択されている。このため、情報処理装置AのPoE機能部20の給電部PSEは、情報処理装置AのポートP2を介して、情報処理装置BのPoE機能部10に、給電確認信号を出力する。よって、情報処理装置BのPoE機能部10は、給電信号を受信したことを判定する。
一方、情報処理装置CのPoE機能部20、及び、情報処理装置DのPoE機能部30では、受電部PDが選択されている。このため、情報処理装置CのPoE機能部20、及び、情報処理装置DのPoE機能部30では、給電確認信号を出力しない。また、この時点で、情報処理装置BのPoE機能部20,30は、受電モードに設定されているため、給電確認信号は出力しない。
よって、情報処理装置BのPoE機能部10の受電部PDが、情報処理装置Aからの電力を受電し、電源部50の充電池に充電する。
これにより、情報処理装置Bは、情報処理装置Aから供給される電力に基づき、起動する。
次いで、情報処理装置Bのセレクタ制御部70は、セレクタ制御テーブル80を参照して、給電モードであることが決められているポートの情報を取得する。本実施形態では、ポートP2,P3が給電モードであることがセレクタ制御テーブル80に書き込まれている。
よって、セレクタ制御部70は、PoE機能部20,30のセレクタSに対して、給電部PSEを選択するよう指示するコマンドを出力する。これにより、情報処理装置BのPoE機能部20,30のセレクタSは、給電部PSEを選択する。
そして、情報処理装置BのPoE機能部20,30の給電部PSEは、給電確認信号を接続先ポートに出力する。
情報処理装置BのPoE機能部20は、ポートP2を介して、情報処理装置CのポートP2と接続されている。ここで、情報処理装置CのポートP2と接続されている情報処理装置CのPoE機能部20は受電部PDが選択されているとする。この場合、情報処理装置BのPoE機能部20の給電部PSEから給電確認信号を受信した情報処理装置CのPoE機能部20の受電部PDは、応答信号を返信する。そして、情報処理装置BのPoE機能部20の給電部PSEは、応答信号を受信する。これにより、情報処理装置BのPoE機能部20の給電部PSEは、接続先ポートである情報処理装置CのPoE機能部20において、受電部PD(つまり、外部受電部PD)が選択されていると判定する。従って、情報処理装置Bの給電部PSE20の給電部PSEは、電源部50に充電されている電力を、情報処理装置Cの外部受電部PDに対して給電する。
また、同様にして、情報処理装置BのPoE機能部30は、ポートP3を介して、情報処理装置DのポートP3と接続されている。ここで、情報処理装置DのポートP3と接続されている情報処理装置DのPoE機能部30では受電部PDが選択されているとする。この場合、情報処理装置BのPoE機能部30から給電確認信号を受信した情報処理装置DのPoE機能部30の受電部PDは、応答信号を返信する。そして、情報処理装置BのPoE機能部30の給電部PSEは、応答信号を受信する。これにより、情報処理装置BのPoE機能部30の給電部PSEは、接続先ポートである情報処理装置DのPoE機能部30において、受電部PD(つまり、外部受電部PD)が選択されていると判定する。従って、情報処理装置Bの給電部PSE30の給電部PSEは、電源部50に充電されている電力を、情報処理装置Dの外部受電部PDに対して給電する。
このようにして、情報処理装置Aが外部電源Xから受電した電力を、情報処理装置Bに供給する。情報処理装置Bは、情報処理装置Aから受信した電力を、情報処理装置C及び情報処理装置Dに提供する。情報処理装置Dは、情報処理装置A及び情報処理装置Bから受電した電力を、情報処理装置Eに提供する。つまり、情報処理装置Aに対しては外部電源Xから給電を行うが、情報処理装置B〜Eに対してはPoE機能を使用して受電と給電を行えるため、外部電源Xは1つのみで通信ネットワークを構築することができる。また、外部電源の電源容量を考慮し、例えば、電力消費量が多い区域では情報処理装置5台毎に外部電源1台、消費電力が少ない区域では情報処理装置8台毎に外部電源1台のように、柔軟に使い分けることも可能である。
本発明によらない場合、情報処理装置1台に対して外部電源も1台必要であるため、外部電源設備費用や工事費用などの費用が発生してしまう。PoEを使用したとしても、ポート毎に給電側と受電側が明確に分かれているため、給電側のポートには必ず外部電源が必要であり、あまり費用を抑えることができない。また、ネットワーク構築を行うにあたり、電源確保が困難な場所に対しては通常はPoEで給電を行うが、PoEの規格上ケーブル長が最長100mであるため、距離が遠い場所に対してはPoE給電が出来ず、ネットワーク構築の妨げになってしまう。
しかし、本実施形態に係るPoE給電受電システムは、情報処理装置A〜Dの数よりも外部電源Xの数を小さくし(つまり、外部電源Xの数を削減し)、外部電源Xの費用を抑えることができる。また、屋外など、外部電源Xの用意が困難な場所であっても、通信ネットワークを構築することができる。
また、本実施形態に係るPoE給電受電システムは、各ポートに接続されるPoE機能部を、給電部PSE、又は、受電部PDとして機能させることができる。よって、情報処理装置A〜Eの接続状態に応じて、個々のPoE機能部の給電受電条件に従って決められる設定値を設けることにより、情報処理装置A〜Eの接続状態に応じた柔軟なネットワークを構築することができる。
上述の通り、情報処理装置Aは、PoE機能で受電しなくても装置起動が可能なように、電源部50は外部電源Xから給電可能な口を持つ。情報処理装置A〜EのRJ45ポートと接続されるPoE機能部は、給電部PSEと受電部PDを具備し、セレクタSを用いてどちらを使用するか選択する。また、情報処理装置A〜Eのポートが複数ある場合はポート毎にそれぞれPoE機能部を持ち、各装置内の電源部50と接続される。各PoE機能部と各装置内の電源部50が接続されていることにより、受電部PDが選択されているPoE機能部と接続されるポートから受電した電力を、給電部PSEが選択されているPoE機能部と接続されるポートを介して他の情報処理装置に給電を行う、ということが可能である。そのため、例えば、ポートP1〜P3から受電した電力を、ポートP4,P5を介して、他の情報処理装置に給電するなど、PoE機能部の給電部PSEと受電部PDを柔軟に切替えることにより、運用に合わせたネットワークの構築が容易となる。また、外部電源から距離が遠く、電源確保が困難な場所にネットワーク構築したい場合、複数の情報処理装置を中継して電力を供給することにより、ネットワークを構築することが可能になる。さらに、ポート毎にPoE給電機能(給電部PSE)とPoE受電機能(受電部PD)を切替えて使用することが出来るため、より柔軟にネットワーク構築することが可能になる。
さらに、本実施形態に係るPoE給電受電システムは、図1に示すような情報処理装置A〜Eの接続とすることにより、例えば、情報処理装置Bが故障した場合であっても、情報処理装置Dを介して、外部電源Xからの電力を情報処理装置Cに提供することができる。このように、情報処理装置A〜Eの接続を任意に選択して、外部電源Xからの電力を効率よく多くの情報処理装置に対して提供するとともに、冗長性を向上させることができる。そして、情報処理装置A〜Eの接続を任意に選択する際に、各ポートに接続されるPoE機能部を、給電部PSE又は受電部PDに切り替え可能であることは、情報処理装置A〜Eの接続の自由度の拡大に貢献することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について図面を参照して説明する。
図9は、本発明の第2実施形態に係るPoE給電受電システムに適用される情報処理装置の一例を示す図である。
本実施形態に係るPoE給電受電システムは、第1実施形態に係るPoE給電受電システムの構成に加え、監視装置(Network Management System)100を備える。
この監視装置100は、複数の情報処理装置A,B,C,D,Eのそれぞれと、Ethernetを介して接続されており、各情報処理装置A〜Eの状態を監視する。具体的に説明すると、監視装置100は、情報処理装置A〜Eのそれぞれから、各PoE機能部の給電受電状態の通知を受け、通知された各PoE機能部の給電受電状態を、テーブルに対応づけて記憶する。また、監視装置100は、各情報処理装置A〜Eの給電受電状態を示す情報を所定のタイミング(例えば、一定期間が経過後)、他の情報処理装置A〜Eに配信する。なお、監視装置100は、情報処理装置A〜Eから受信した給電受電状態を示す情報を、定期的に、他の情報処理装置A〜Eに転送するものであってもよい。
また、図9には、情報処理装置Aの構成の一例を示す。なお、情報処理装置B〜Eも、情報処理装置Aと同様の構成を有しているため、詳細な説明は省略する。
本実施形態に係る情報処理装置Aは、第1実施形態に係る情報処理装置Aと比べて、状態管理部90と給電受電状態テーブル91をさらに備える点で異なる。また。上述の通り、本実施形態では、セレクタ制御テーブル80の情報は、給電受電条件に従って決められる給電受電設定値であって、情報処理装置の給電受電状態に応じて状態管理部90によって書き替えられる。
給電受電状態テーブル91には、ポート毎の給電受電状態を示す情報が書き込まれている。なお、ポート毎の給電受電状態を示す情報とは、各ポートと一対一の関係で接続されているPoE機能部が、給電又は受電可能な状態かどうかを示す情報であって、自情報処理装置Aに搭載されるPoE機能部10,20,30については、給電モードであるか、受電モードであるかを示す情報である。一方、他の情報処理装置B〜Eに搭載されるPoE機能部10,20,30…については、例えば、給電状態であるか、給電可能な状態であるか、又は、給電拒否な状態であるか否かを示す情報である。
この給電受電状態テーブル91の一例を、図10に示す。図10に示す通り、給電受電状態テーブル91は、接続ポート、設定モード、接続先ポートの状態、状態管理部による判定結果、給電状態、給電状態を、それぞれ対応付けて記憶するテーブルである。
接続ポートの項目には、各情報処理装置に含まれるポートを示す情報として、例えば、ポートの識別番号(P1,P2,P3…)が書き込まれている。設定モードの項目には、接続ポートP1,P2,P3…ごとに決められているPoE機能の設定値を示す情報であって、例えば、給電モード又は受電モードのどちらかが書き込まれている。なお、受電も給電も行わない場合、給電不可や受電不可等を示す情報が書き込まれているものであってもよい。なお、この接続ポートと設定モードの情報は、セレクタ制御テーブル80に書き込まれている情報と同じであるため、省略してもよい。
接続先ポートの状態の項目には、接続先ポートの設定モードを示す情報が書き込まれている。本実施形態において、接続先ポートの設定モードを示す情報は、各情報処理装置A〜Eから監視装置100に送信された後、状態管理部90によって書き込まれる。この状態管理部90は、接続ポートごとに、接続先ポートの設定モードを示す情報を、監視装置100から受信した情報の中から取得し、給電受電状態テーブル91に書き込む。なお、本発明はこれに限られず、接続先ポートから受信した実際の給電受電状態を示す情報に基づき、状態管理部90によって判定される接続先ポートの給電受電状態を示す情報であってもよい。
状態管理部による判定結果の項目には、状態管理部90によって判定された各ポートの給電可能性を示す情報が書き込まれている。この給電可能性とは、接続ポートに接続されたPoE機能部が給電可能であるか、給電拒否であるかを示す情報である。
受電状態の項目には、各ポートの受電状態の有無を示す情報が書き込まれている。受電と書き込まれている場合、受電部PDが選択されており、且つ、受電が実行されていることを示す。この受電が実際に行われているか否かは、例えば、PoE機能部からポートまでの間の同線に接続された電圧計や電流計の計測結果に基づき、状態管理部90が判定するものであってもよい。
給電状態の項目には、各ポートの給電状態の有無を示す情報が書き込まれている。給電と書き込まれている場合、給電部PSEが選択されており、且つ、給電が実行されていることを示す。この給電が実際に行われているか否かは、例えば、PoE機能部からポートまでの間の同線に接続された電圧計や電流計の計測結果に基づき、状態管理部90が判定するものであってもよい。
状態管理部90は、監視装置100からの受信した情報に基づき、各ポートの接続先ポートの給電受電状態を判定し、給電受電状態テーブル91の接続先ポートの状態の項目に書き込む。この状態管理部90は、接続先ポートにおいて設定されている設定モードを示す情報を受信して給電受電状態テーブル91に書き込むものであってもよく、接続先ポートから受信する情報に基づき、給電受電状態を推定するものであってもよい。例えば、接続先ポートにおいて電圧値や電流値を受信した場合、状態管理部90は、この情報に基づき、接続先ポートが、実際に給電しているか受電しているのかを判定するものであってもよい。
また、状態管理部90は、各ポートの給電可能性を判定する。この状態管理部90は、同じ情報処理装置に内蔵されているPoE機能部において給電部PSEが選択されており、且つ、当該PoE機能部が接続された電源部50において、給電に十分な電力が充電されている場合(例えば、電源部50に充電されている充電量が一定値以上である場合)、給電可能であると判定する。
状態管理部90は、接続先ポートにおいて給電部PSEが選択されている場合、つまり、監視装置100を介して接続先ポートから受信した設定モードを示す情報が給電モードである場合、接続先ポートにおいて給電拒否されていると判定する。また、接続ポートに他の情報処理装置が接続されていない場合や、接続先ポートから応答信号を送信しない場合、又は、接続先ポートから給電拒否信号を受信した場合、接続先ポートにおいて給電拒否されていると判定する。
なお、状態管理部90は、監視装置100を介して、接続先ポートの情報処理装置の電源状態を示す情報を受信する。状態管理部90は、接続先ポートの情報処理装置の電源がOFFされたことを示す情報を受信した場合、接続先ポートにおいて給電拒否されていると判定する。
さらに、状態管理部90は、給電受電状態テーブル91を参照して、接続ポートの給電受電状態と接続先ポートの給電受電状態との関係が、給電受電条件に反する(給電受電状態に矛盾する)か否かを判定する。接続ポートの給電受電状態と接続先ポートの給電受電状態との関係が、給電受電条件に反すると判定した場合、状態管理部90は、給電受電条件に反すると判定した接続ポートのセレクタ制御テーブル80における設定モードを削除する。また、状態管理部90は、給電受電条件に反すると判定した接続ポート以外の接続ポートの設定モードを、削除した設定モードに書き替える。例えば、セレクタ制御テーブル80において、ポートP2の設定モードが受電モードであって、このポートP2の給電受電状態と接続先ポートの給電受電状態とが、給電受電条件に反すると判定した場合、状態管理部90は、その他のポートP1,P3のうち、受電可能なポートの設定モードを受電モードに書き替える。これにより、状態管理部90は、給電するポートを、隣接する情報処理装置の給電受電状態や、自身のPoE機能部の給電受電状態に応じて、セレクタ制御テーブルを変更することができる。
本実施形態によると、情報処理装置A〜Eの接続状態や、トポロジー構成、電源状態を考慮した制御が可能となる。例えば、情報処理装置A〜Eの電源がONされている状態において、情報処理装置Bの電源だけがOFFされた場合の一例について説明する。なお、情報処理装置CへのPoE給電のルートには、情報処理装置Aから情報処理装置Bに給電される電力を情報処理装置Cに給電するルート(以下、ルート1という)と、情報処理装置Aから情報処理装置Dに給電される電力を情報処理装置Cに給電するルート(以下、ルート2という)とがある。ここでは、ルート1のみが選択されており、情報処理装置CのポートP3の給電受電設定値は、給電拒否に設定されているとする。
この場合、情報処理装置Cは、情報処理装置Bの電源がOFFされる以前には、ポートP2を介して、情報処理装置Bから受電している。
ここで、情報処理装置Cは、情報処理装置Bの電源がOFFされたことを示す情報を、監視装置100を介して取得する。これにより、情報処理装置Cの状態管理部90は、ポートP2の接続先ポートが給電拒否となったことを判定し、給電受電状態テーブル91のポートP2と対応づけられている状態管理部による判定結果の欄に、給電拒否と書き込む。
次いで、状態管理部90は、給電受電状態テーブル91において、ポートP2の状態管理部による判定結果の項目が給電拒否となっており、受電状態が受電となっているため、ポートP2が、給電受電条件に反する(言い換えると、給電受電条件に矛盾している)と判定する。具体的に説明すると、図7に示す通り、接続ポートの状態が受電モードであって、接続先ポートが給電拒否である場合、PoE機能部による給電受電は停止しているはずである。しかし、給電受電状態テーブル91において、ポートP2の状態管理部による判定結果の項目が給電拒否となっており、受電状態が受電となっているため、状態管理部90は、ポートP2が、給電受電条件に反すると判定することができる。
そこで、状態管理部90は、給電受電状態テーブル91において、ポートP2の受電状態の項目を停止に書き換えるとともに、ポートP2の設定モードの項目に書き込まれている受電モードを削除する。
次いで、状態管理部90は、給電受電状態テーブル91において、削除した受電モードがその他のポートで設定されているか否かを判定する。給電受電状態テーブル91において、いずれのポートにも、受電モードが対応づけられていないため、状態管理部90は、他のポートで受電が可能なポートを検索する。例えば、状態管理部90は、監視装置100から受信する情報に基づき、接続先ポートにおいて、PoE機能部を備える情報処理装置が接続されており、且つ、接続されたPoE機能部が受電及び給電をしていないと判定した場合、この接続先ポートと接続する接続ポートを、新たな受電モードのポートに書き換える。ここでは、情報処理装置CのポートP3が、情報処理装置DのポートP2と接続されており、情報処理装置DのポートP2が受電も給電もしていないため、状態管理部90は、ポートP3を新たな受電モードのポートと決定する。そして、状態管理部90は、セレクタ制御テーブルにおいて、接続ポートP2と対応づけられている受電モードを削除し、接続ポートP3と対応する設定モードの項目に、受電モードと書き込む。これにより、セレクタ制御部70は、PoE機能部30のセレクタSに対して受電部PDの選択を指示するコマンドを出力し、PoE機能部30の受電部PDが選択される。よって、情報処理装置Cは、情報処理装置Dを介して、電力を受電することができる。
このように、本実施形態に係る情報処理装置では、状態管理部90が、隣接装置の電源状態、接続状態を監視装置100などから受信した情報に基づき、自装置の予め設定された受給電の管理情報と矛盾する状態になったと判定した場合、セレクタ制御テーブル80を更新することにより、受給電処理を円滑に継続することができる。
なお、図11に、受電部PDと給電部PSEの回路の一例を示す。PoE給電方式には、TypeAとTypeBがあり、いずれも本発明に適用可能である。
また、本発明は上記実施形態に限られない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。また、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、情報処理装置A〜Eは、複数の電源部や、複数の外部電源との接続口を備える構成であってもよい。これにより、冗長性を向上させることができる。
次に、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の最小構成の一例について説明する。図12は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の最小構成の一例を示す図である。
図12に示す通り、本発明の一実施形態に係る情報処理装置1000は、少なくとも、外部装置の接続先ポートと接続されるポート1010と、ポート1010と接続されるPoE機能部1020と、PoE機能部1020と接続される電源部1030とを備え、PoE機能部1020は、ポート1010を介して接続先ポートへ電源部1030からの電力を供給する給電部PSEと、ポート1010を介して接続先ポートからの電力を受電し電源部1030に出力する受電部PDと、給電部PSE又は受電部PDのうちいずれか一方を選択して電源部1030に対する給電又は受電を制御するセレクタSと、を備える構成である。
また、本実施の形態に係る情報処理装置は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいう「コンピュータシステム」とは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、また、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する処理を行ってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。また、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
A〜E 情報処理装置
X 外部電源
P1,P2,P3… ポート
T1,T2,T3… トランス
10,20,30 PoE機能部
S セレクタ
PSE 給電部
PD 受電部
50 電源部
60 Ethernet回線部
70 セレクタ制御部
80 セレクタ制御テーブル
90 状態管理部
100 監視装置

Claims (5)

  1. 外部装置の接続先ポートと接続されるポートと、
    前記ポートと接続されるPoE機能部と、
    前記PoE機能部と接続される電源部とを備え、
    前記PoE機能部は、
    前記ポートを介して前記接続先ポートへ前記電源部からの電力を供給する給電部と、
    前記ポートを介して前記接続先ポートからの電力を受電し前記電源部に出力する受電部と、
    前記給電部又は前記受電部のうちいずれか一方を選択して前記電源部に対する給電又は受電を制御するセレクタと、を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記ポートごとに前記給電部又は前記受電部のうちどちらを選択するかを示す設定値を決定するとともに、前記接続先ポートの給電受電状態と前記ポートの給電受電状態の関係に応じて、前記設定値を変更する状態管理部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. PoE機能を用いて給電又は受電を行うために決められた設定値に従って、前記給電部又は前記受電部のうちどちらかを選択するよう前記セレクタを制御するセレクタ制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. それぞれネットワークを介して接続される複数の情報処理装置を備えるネットワークシステムであって、
    前記複数の情報処理装置のうち一の情報処理装置は、
    前記複数の情報処理装置のうち他の情報処理装置の接続先ポートと接続されるポートと、
    前記ポートと接続されるPoE機能部と、
    前記PoE機能部と接続される電源部とを備え、
    前記PoE機能部は、
    前記ポートを介して前記接続先ポートへ前記電源部からの電力を供給する給電部と、
    前記ポートを介して前記接続先ポートからの電力を受電し前記電源部に出力する受電部と、
    前記給電部又は前記受電部のうちいずれか一方を選択して前記電源部に対する給電又は受電を制御するセレクタと、を備えることを特徴とするネットワークシステム。
  5. 外部装置の接続先ポートと接続されるポートと、
    前記ポートと接続されるPoE機能部と、
    前記PoE機能部と接続される電源部とを備え、
    前記PoE機能部は、
    前記ポートを介して前記接続先ポートへ前記電源部からの電力を供給する給電部と、
    前記ポートを介して前記接続先ポートからの電力を受電し前記電源部に出力する受電部と、を備える情報処理装置を、
    前記給電部又は前記受電部のうちいずれか一方を選択して前記電源部に対する給電又は受電を制御する手段
    として機能させるためのプログラム。
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