JP2014225186A - ユーザ認証装置、方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】認証サーバASVにおいて、認証タイプ別に、認証状態情報との照合条件及び認証要求オプション情報との照合条件の組み合わせに応じて認証実施情報を予め設定した判定ルールを記憶しておく。そして、認証要求を受信した場合に、認証状態チェック部21の制御の下、認証タイプを判定した後、上記受信された認証要求に含まれる認証状態情報を、上記記憶された判定ルールと「既認証の有無」、「最終認証時刻」、「既認証方式」、「既認証レベル」のそれぞれについて順次照合し、認証実施の要否に加え、認証方式と認証レベルの少なくとも一方を判定する。
【選択図】図2
Description
第1の態様は、過去の認証の有無と、過去の認証済の認証方式及びその認証レベルの少なくとも一方との組み合わせと、再認証の要否及び再認証に使用する認証方式との対応関係を表す認証判定ルール情報を、当該認証判定ルール情報を一意に指定する認証タイプ情報と関連付けて予め記憶しておく。そして、上記再認証の要否及び再認証に使用する認証方式を判定する際に、受信された認証要求に上記認証タイプ情報が含まれているか否かを判定し、含まれていると判定された場合に当該認証タイプ情報をもとに上記記憶された対応する認証判定ルール情報を読み出し、この読み出された認証判定ルール情報と、上記受信された認証要求に含まれる、上記ユーザに係わる過去の認証の有無と、過去の認証済の認証方式及びその認証レベルの少なくとも一方に基づいて、再認証の要否及び再認証に使用する認証方式を判定するものである。
[一実施形態]
(構成)
図1は、この発明に係るユーザ認証装置の一実施形態である認証サーバの機能構成をその周辺装置と共に示したブロック図であり、図中ASVが認証サーバを示している。認証サーバASVには、図示しないネットワークを介してクライアント端末CT、要求サーバRSV、及びデータ提供サーバDSVが接続されている。クライアント端末CT、要求サーバRSV及びデータ提供サーバDSVは何れも複数台存在する。また、要求サーバRSVとデータ提供サーバDSVの役割を兼ねるサーバが存在してもよい。
認証ユニット1は、認証方式リスト記憶部11と、認証方式リスト記憶制御部12と、複数の認証方式実施部131〜13Nを有している。認証判定ユニット2は、認証状態チェック部21と、認証振分部22を有している。なお、上記認証ユニット1及び認証判定ユニット2が有する各処理部は何れも、図示しないプログラムメモリに格納されたプログラムを認証サーバASVが備えるCPU(Central Processing Unit)に実行させることにより実現される。
(1) 認証要求元から送信された認証要求を受信し、この認証要求から入力パラメータ(入力項目)を抽出する機能。
上記入力パラメータ(入力項目)は、認証要求元のユーザの認証状態を表す認証状態情報と、認証要求元サーバの情報、用途、どのような認証を望むか等の当該認証要求の特徴を表す認証要求オプション情報とに大別される。認証状態情報は、「既認証有無」、「既認証方式」、「既認証レベル」及び「最終認証時刻」を含む。図3にこれらの項目の定義を示す。認証要求オプション情報は、「要求ユーザ」、「要求元環境」、「用途」、「緊急度」、「要求認証方式」、「アクセス対象データ」及び「認証タイプ」を含む。図4にこれらの項目の定義を示す。
(3) 上記決定された認証タイプごとに、予め定められた条件判定ルールと、上記認証状態情報及び必要に応じて認証要求オプション情報とを照合することにより、「認証実施要否(認証を実施するか否か)」、認証が必要な場合には「認証方式(いずれの認証方式を選択するか)」、「複数認証要否(複数の認証方式を使用するか)」を決定する機能。
次に、以上のように構成された認証サーバASVの動作を説明する。
(1)認証タイプの判定
クライアント端末CT、要求サーバRSV或いはデータ提供サーバDSVから、ユーザについての認証要求が送信され、この認証要求が認証サーバASVで受信されたとする。そうすると認証サーバASVでは、先ず認証判定ユニット2の認証状態チェック部21において以下のように認証タイプの判定が行われる。図2の(1)はその判定処理の手順と判定内容を示すフローチャートである。
認証状態チェック部21は、先ずステップS11において、受信された認証要求に入力パラメータの一項目として認証タイプが含まれているか否かを判定する。この判定の結果、受信された認証要求オプション情報に図4の項番7に示す「認証タイプ」が含まれていた場合には、ステップS12により上記受信された認証要求オプション情報に含まれる「認証タイプ」の値を抽出して、この抽出した値をこのときの要求に対応する「認証タイプ」として採用する。
認証状態チェック部21は、先ずステップS11において、受信された認証要求に入力パラメータの一項目として「認証タイプ」が含まれていないと判定されると、ステップS13に移行する。そして、このステップS13において、上記受信された認証要求に入力パラメータの一項目としてアクセス対象データ識別子が含まれているか否かを判定する。この判定の結果、受信された認証要求オプション情報に図4の項番6に示す「アクセス対象データ識別子」が含まれていた場合には、ステップS14において、上記受信された認証要求オプション情報に含まれる「アクセス対象データ識別子」をキーとして、自サーバもしくは他サーバが保有するデータ毎に認証タイプを定めた「データ別認証タイプ設定リスト」を検索し、上記「アクセス対象データ識別子」に対応する適切な認証タイプを特定する。
認証状態チェック部21は、先ずステップS13において、上記受信された認証要求に入力パラメータの一項目として「アクセス対象データ識別子」が含まれていないと判定されると、ステップS15に移行する。そして、このステップS15において、デフォルト値として予め設定しておいた「認証タイプ」を一意に特定する。
上記認証タイプの判定が終了すると、認証判定ユニット2は引き続き認証状態チェック部21において、以下のように認証実施情報を決定する。図2の(2)はその判定処理の手順と判定内容を示すフローチャートである。
すなわち、認証サーバASV内のデータベースには、認証タイプごとに予め設定された認証タイプ別判定ルールが予め記憶されている。この状態で、上記ステップS11〜S15により認証タイプが判定されると、当該認証タイプに対応する認証タイプ別判定ルールを上記データベースから読み出し、この読み出された判定ルールに従い、認証状態情報や認証要求オプション情報の値をチェックしていくことで、認証実施情報を決定する。
認証実施情報の決定処理の具体的な処理手順及び処理内容としては、以下の4つの実施例が考えられる。
(a)第1の実施例(通常認証・複数認証)
第1の実施例は、要求された認証方式が現在から一定時間前までに認証済であれば再認証を行わず、未認証であれば決められた認証方式(例えばID/PWD認証)を使用してユーザ認証を実施するものである。図7はその処理手順と処理内容を示すフローチャートである。
第2の実施例は、過去に認証済か否かを問わず、無条件でユーザ再認証を実施するものである。図8はその判定処理手順と処理内容を示すフローチャートである。
ステップS30により上記判定された認証タイプを受け取ると、先ずステップS31において上記判定された認証タイプに対応する判定ルールを選択する。次に、この選択された判定ルールに基づいて、ステップS32により「判定省略」が選択されているか否かを判定する。この判定の結果、「判定省略」が選択されていればステップS34に移行する。そして、認証実施情報として、予めデフォルト値として設定された認証実施情報をセットし、この認証実施情報をステップS35により認証振分部22に渡す。
第3の実施例は、過去の一定期間内に、認証要求で指定されたアクセス対象データのアクセスに求められる認証方式の認証レベル以上の認証を実施済であれば再認証を行わず、未認証であれば当該データのアクセスに求められる認証方式を使ってユーザ認証を実施するものである。図9はその処理手順と処理内容を示すフローチャートである。
第3の実施例は、「緊急度」が“高”の場合において、認証要求に含まれる認証状態オプション情報に記載されたアクセス対象データに対しアクセスするために必要な認証方式の認証レベル以上の認証が実施済でなくても、一定期間以内の過去に何らかの認証処理が行われていれば再認証を行わないようにしたものである。図10はその処理手順と処理内容を示すフローチャートである。
認証振分部22では、認証状態チェック部21から渡された認証実施情報の認証実施要否が要の場合には、認証ユニット1の認証方式リスト記憶制御部12を介して認証方式リスト記憶部11に格納されている認証方式リストを参照し、上記認証実施情報に記載された認証方式に対応する認証方式実施部131〜13Nを特定する。そして、この特定された認証方式実施部にユーザ認証処理を実行させる。また、この認証処理の実行後に、認証方式実施部で生成される認証実施結果を受け取る。
一方、上記認証実施情報の認証実施要否が不要の場合には、認証処理を実施せずに、認証結果情報の更新処理へ移行する。
上記認証ユニット1により再認証処理が実施されると、その認証結果を表す情報は認証要求元のクライアント端末CT或いは要求サーバRSVに返送される。この返送された認証結果を表す情報は、クライアント端末CT或いは要求サーバRSVにおいて保持され、その後のユーザによるデータアクセス時に再利用される。また、それと共に上記認証結果を表す情報は、認証サーバASVにおいても前回の認証結果を表す情報に代えて更新保持、または認証結果を表す情報に加えて追加保持される。認証結果情報は、少なくともユーザ識別子と、図3に示した認証状態情報に含まれる各項目の情報を持つ。但し、図3の項番2と3はいずれか一方でもよい。
上記認証結果情報の保持手法としては、以下の2つのものが考えられる。
(1) 認証結果情報をセッションに格納し、クライアント端末CTから任意のサーバへのデータアクセスや任意のサーバ間のデータアクセス時にアクセス元ユーザを示す情報として利用できるようにする。
(2) 認証結果情報を認証サーバASVに格納し、その認証情報に対応する識別子をセッションに格納する。クライアント端末CTから任意のデータ提供サーバDSVへのデータアクセスや、任意のサーバ間のデータアクセス時には、セッションから取得した識別子をキーとして認証サーバASVに問い合わせて認証結果情報を取得することで、アクセス元ユーザを示す情報として利用できるようにする。
認証状態チェック部21でのユーザ認証判定結果に基づき、認証が必要と判断された場合には指定された認証方式実施部131〜13Nを選択してユーザ認証を実施し、その認証結果情報を次のいずれかの方法で保持し、再利用できるようにする。
(1) 最新の認証要求時の認証実施結果により認証結果情報を上書きする。
(2) 認証の全履歴として、認証方式や認証レベルの重複を問わず、認証実施する都度、認証実施結果を認証実施時刻と共に認証結果情報に追加する。なお、認証を実施しなかった場合には、認証結果情報には何も追加しなくてもよいし、既にある認証結果を信用したことを示す値を認証方式に設定するなどしてもよい。
(3) 実施したことがある認証の履歴として、認証結果情報に既に設定されていない認証方式であれば追加をし、既にあるものであれば追加しない。最終認証時刻は更新し、認証レベルは最も高いものを上書する。
以上詳述したようにこの実施形態では、認証サーバASVにおいて、認証タイプ別に、認証状態情報との照合条件及び認証要求オプション情報との照合条件の組み合わせに応じて認証実施情報を予め設定した判定ルールを記憶しておく。そして、クライアント端末CT又は要求サーバRSVから認証要求を受信した場合に、認証タイプを判定した後、上記受信された認証要求に含まれる認証状態情報を、上記記憶された判定ルールと「既認証の有無」、「最終認証時刻」、「既認証方式」、「既認証レベル」のそれぞれについて順次照合し、その結果から認証実施の要否、認証方式、認証レベルを判定するようにしている。また、認証要求に認証要求オプション情報が挿入されている場合には、当該認証要求オプション情報に含まれる「要求元ユーザ」、「要求元環境」、「用途」、「緊急度」まで考慮して、認証実施の要否、認証方式、認証レベルを判定するようにしている。
前記実施形態では、認証サーバを1台のサーバコンピュータにより構成した場合について述べたが、分散配置された複数台のサーバコンピュータにより構成してもよい。その他、認証状態情報及び認証要求オプション情報の項目の種類、認証タイプ別判定ルールの内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
Claims (8)
- 認証要求元となる装置から送信された、ユーザについての認証要求をネットワークを介して受信する受信手段と、
前記受信された認証要求に含まれる、前記ユーザに係わる過去の認証の有無と、過去の認証済の認証方式及びその認証レベルの少なくとも一方を、予め記憶された判定条件と比較して、再認証の要否及び再認証に使用する認証方式を判定する判定手段と、
前記再認証が必要と判定された場合に、前記判定された認証方式を使用して認証を行う認証処理手段と
を具備することを特徴とするユーザ認証装置。 - 前記判定手段は、
過去の認証の有無と、過去の認証済の認証方式及びその認証レベルの少なくとも一方との組み合わせと、再認証の要否及び再認証に使用する認証方式との対応関係を表す認証判定ルール情報を、当該認証判定ルール情報を一意に指定する認証タイプ情報と関連付けて記憶する手段と、
前記受信された認証要求に前記認証タイプ情報が含まれている場合に、当該認証タイプ情報をもとに、前記記憶された対応する認証判定ルール情報を読み出す手段と、
前記受信された認証要求に含まれる、前記ユーザに係わる過去の認証の有無と、過去の認証済の認証方式及びその認証レベルの少なくとも一方と、前記読み出された認証判定ルール情報とに基づいて、再認証の要否及び再認証に使用する認証方式を判定する手段と
を備えることを特徴とする請求項1記載のユーザ認証装置。 - 前記判定手段は、
過去の認証の有無と、過去の認証済の認証方式及びその認証レベルの少なくとも一方との組み合わせと、再認証の要否及び再認証に使用する認証方式との対応関係を表す認証判定ルール情報を、当該認証判定ルール情報を一意に指定する認証タイプ情報と関連付けて記憶する手段と、
アクセス対象データの識別情報を前記認証タイプ情報と関連付けて記憶する手段と、
前記受信された認証要求に前記アクセス対象データの識別情報が含まれている場合に、当該アクセス対象データの識別情報をもとに、前記記憶された対応する認証タイプ情報を読み出す手段と、
前記読み出された認証タイプ情報をもとに、前記記憶された対応する認証判定ルール情報を読み出す手段と、
前記受信された認証要求に含まれる、前記ユーザに係わる過去の認証の有無と、過去の認証済の認証方式及びその認証レベルの少なくとも一方と、前記読み出された認証判定ルール情報とに基づいて、再認証の要否及び再認証に使用する認証方式を判定する手段と
を備えることを特徴とする請求項1記載のユーザ認証装置。 - 前記判定手段は、
過去の認証の有無と、過去の認証済の認証方式及びその認証レベルの少なくとも一方との組み合わせと、再認証の要否及び再認証に使用する認証方式との対応関係を表す、すべての認証要求に対し適用される認証判定ルール情報を記憶する手段と、
前記認証要求が受信された場合に、前記記憶された認証判定ルール情報を読み出す手段と、
前記受信された認証要求に含まれる、前記ユーザに係わる過去の認証の有無と、過去の認証済の認証方式及びその認証レベルの少なくとも一方と、前記読み出された認証判定ルール情報とに基づいて、再認証の要否及び再認証に使用する認証方式を判定する手段と
を備えることを特徴とする請求項1記載のユーザ認証装置。 - 前記判定手段は、
過去の認証の有無と、過去の認証済の認証方式及びその認証レベルの少なくとも一方と、要求ユーザ、要求元環境、最終認証時刻、用途、緊急度及び要求する認証方式のうちの少なくとも一つとの組み合わせと、再認証の要否及び再認証に使用する認証方式との対応関係を表す認証判定ルール情報を記憶する手段と、
前記認証要求が受信された場合に、前記記憶された認証判定ルール情報を読み出す手段と、
前記受信された認証要求に含まれる、前記ユーザに係わる過去の認証の有無と、過去の認証済の認証方式及びその認証レベルの少なくとも一方と、要求ユーザ、要求元環境、最終認証時刻、用途、緊急度及び要求する認証方式のうちの少なくとも一つと、前記読み出された認証判定ルール情報とに基づいて、再認証の要否及び再認証に使用する認証方式を判定する手段と
を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のユーザ認証装置。 - 前記認証処理手段による認証結果を表す認証結果情報を保存し、この認証結果情報を、認証要求元の次回以降における認証要求の生成処理に再利用させるべく、前記認証要求元の装置へ送信する手段を、さらに具備することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のユーザ認証装置。
- 認証要求元となる装置から送信された、ユーザについての認証要求をネットワークを介して受信する過程と、
前記受信された認証要求に含まれる、前記ユーザに係わる過去の認証の有無と、過去の認証済の認証方式及びその認証レベルの少なくとも一方を、予め記憶された判定条件と比較して、再認証の要否及び再認証に使用する認証方式を判定する過程と、
前記再認証が必要と判定された場合に、前記判定された認証方式を使用して認証を行う過程と
を具備することを特徴とするユーザ認証方法。 - 請求項1乃至6のいずれかに記載のユーザ認証装置が具備する各手段が実行する処理を、当該ユーザ認証装置が備えるコンピュータに実行させるプログラム。
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