JP2014223921A - Toilet roll package - Google Patents
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Abstract
Description
本発明はトイレットロール包装体に関する。 The present invention relates to a toilet roll package.
トイレットペーパーを巻いて筒状にしたトイレットロールは、複数個をまとめて厚み２０〜５０μｍ程度の薄厚のポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムで包装されて製品とされている。
このポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムは、柔らかく円筒型をなすトイレットロールにフィットする柔軟性、袋を形成したり封止したりする際に行なわれる熱融着処理のしやすさの点において、トイレットロールの包装に非常に適している。
Toilet rolls that are rolled up with toilet paper into a tubular shape are packaged with a thin polyethylene film or polypropylene film having a thickness of about 20 to 50 μm to make a product.
This polyethylene film and polypropylene film are flexible in terms of flexibility to fit a toilet roll having a soft cylindrical shape, and ease of heat-sealing treatment performed when forming or sealing a bag. Very suitable for packaging.
ところで、トイレットロールにおいては、構成部材であるトイレットペーパーや紙管に香料を付与して香り付きとしたものが提案されている。従来、この香り付きのトイレットロールも、薄厚のポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムで包装されている。
しかし、トイレットロールは、低密度で円筒型であることから包装内で空気と接する部分が多く、付与した香料が包装体内に非常に揮発しやすい。
By the way, in the toilet roll, what gave the fragrance | flavor to the toilet paper and paper tube which are structural members, and was scented is proposed. Conventionally, this scented toilet roll is also packaged with a thin polyethylene film or polypropylene film.
However, since the toilet roll has a low density and a cylindrical shape, there are many portions that come into contact with air in the package, and the imparted fragrance is very volatile in the package.
一方で上記ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムは、ガスバリア性という点においては、必ずしも高いものではなく、揮散性の高い香料を用いた場合には、製品化後出荷前保管時、出荷後の倉庫保管時、店頭陳列時に香料が外部に漏れ出るおそれがある。
このため、トイレットロールにおいては、使用する香料が揮発性の低いものに限られ、「香り」のバリエーションの増加や、それによる商品差別を難しくしている。
On the other hand, the polyethylene film and the polypropylene film are not necessarily high in terms of gas barrier properties, and when using a highly volatile fragrance, when pre-shipment storage after commercialization, during warehouse storage after shipment, There is a risk of fragrance leaking outside during store display.
For this reason, in the toilet roll, the fragrance | flavor to be used is restricted to the thing with low volatility, and the increase in the variation of "fragrance" and the product discrimination by it are difficult.
そこで、本発明の主たる課題は、従来のトイレットロール包装体と変わらずに製造し、取り扱うことができ、しかも「香り」のバリエーションを増加させることができるトイレットロール包装体を提供することにある。 Then, the main subject of this invention is providing the toilet roll package which can be manufactured and handled without changing with the conventional toilet roll package, and can increase the variation of "fragrance".
上記課題を解決した本発明は、トイレットロールが樹脂フィルムで包装されたトイレットロール包装体であって、
前記トイレットロールが香料を含む香り付きトイレットロールであり、
前記樹脂フィルムが、２種以上の樹脂層を有する積層フィルムであり、外層の樹脂層の融点が１５０℃以下であり、酸素透過度が４０ｃｃ／ｍ3・ｄａｙ以下であり、引張強さが４０Ｍｐａ以下である、ことを特徴とするトイレットロール包装体である。
The present invention that has solved the above problems is a toilet roll package in which a toilet roll is packaged with a resin film,
The toilet roll is a scented toilet roll containing a fragrance,
The resin film is a laminated film having two or more resin layers, the melting point of the outer resin layer is 150 ° C. or less, the oxygen permeability is 40 cc / m 3 · day or less, and the tensile strength is 40 Mpa. A toilet roll package characterized by the following.
本発明に係る樹脂フィルムは最外層の樹脂層の融点が１５０℃以下であり、酸素透過度が４０ｃｃ／ｍ3・ｄａｙ以下あるため、熱融着処理性とガスバリア性に優れ、従来のトイレットロール包装体と同様に製造することができ、しかも樹脂製フィルムを透過して香料の外部へ揮散することがない。また、引張強さが６０Ｍｐａ以下であるため適度な強度を有し、開封するにあたっても従来の包装体と同様に行なうことができる。なお、本発明にいう外層とは樹脂フィルムの各表面に位置する最外層を意味するものであり、包装体の外側に位置する層という意味ではない。 Since the resin film according to the present invention has an outermost resin layer having a melting point of 150 ° C. or lower and an oxygen permeability of 40 cc / m 3 · day or less, it is excellent in heat fusion processability and gas barrier properties, and is a conventional toilet roll. It can be produced in the same manner as a package, and it does not permeate the resin film and volatilize outside the fragrance. Moreover, since tensile strength is 60 Mpa or less, it has moderate intensity | strength and can perform similarly to the conventional package body also in opening. In addition, the outer layer as used in the field of this invention means the outermost layer located in each surface of a resin film, and does not mean the layer located in the outer side of a package body.
また、樹脂フィルムが、塩化ビニル共重合体の樹脂層の中層と、ポリエチレン樹脂層の最外層を有するものであるのが望ましい。
上記のガスバリア性、最外層の融点、引張強さの範囲に設計しやすく、かつ低コストである。
Further, it is desirable that the resin film has a middle layer of a vinyl chloride copolymer resin layer and an outermost layer of a polyethylene resin layer.
The gas barrier property, the melting point of the outermost layer, and the tensile strength are easily designed, and the cost is low.
また、トイレットロールは、温度２０℃、湿度５０％ＲＨの環境下で蒸気圧が５０Ｐａ以上である香料を含むものであるのが望ましい。
本発明に係る包装体は、樹脂フィルムのガスバリア性が高いため、従来、困難であった、温度２０℃、湿度５０％ＲＨの環境下で蒸気圧が５０Ｐａ以上である香料が使用できるようになる。したがって、このような香料を含むトイレットロールを内包するものであるのが望ましい。
In addition, the toilet roll desirably contains a fragrance having a vapor pressure of 50 Pa or higher in an environment of a temperature of 20 ° C. and a humidity of 50% RH.
Since the package according to the present invention has a high gas barrier property of the resin film, it is possible to use a fragrance having a vapor pressure of 50 Pa or higher in an environment of a temperature of 20 ° C. and a humidity of 50% RH, which has been difficult in the past. . Therefore, it is desirable to enclose a toilet roll containing such a fragrance.
また、トイレットロール包装体は、上部に指掛け穴を有する把手部が設けられたガセット包装形式で包装されているものであるのが望ましい。１〜２４ロール、又はそれ以上といった多数のトイレットロールを簡易に包装でき、しかも持ち運びに便利である。また、従来のトイレットロール包装体と同様に製造できる。さらに、フィルムの柔軟性が十分にあるので、指掛け穴に指に指を掛けて持っても指が痛くなるということもない。 Moreover, it is desirable that the toilet roll package is packaged in a gusset packaging format in which a handle portion having a finger hook hole is provided on the upper portion. A large number of toilet rolls such as 1 to 24 rolls or more can be easily packaged and is convenient to carry. Moreover, it can manufacture similarly to the conventional toilet roll package. Furthermore, since the film has sufficient flexibility, even if the finger is held in the finger-holding hole, the finger does not hurt.
以上の本発明によれば、従来のトイレットロール包装体と変わらずに製造し、また、取り扱うことができ、しかも「香り」のバリエーションを増加させることができるトイレットロール包装体を提供することにある。 According to the present invention described above, it is an object to provide a toilet roll package that can be manufactured and handled in the same manner as a conventional toilet roll package and that can increase variations in "scent". .
次いで、本発明の実施の形態を図１及び２を参照しながら以下に詳述する。
本実施形態に係るトイレットロール包装体１は、複数のトイレットロールを樹脂フィルム１０で包装したものである。図１に示す形態は、各々隣接する二つのトイレットロール２０，２０…に周面で接するように４個並べ、これを端面方向に３段積み重ねた計１２個のトイレットロール群を樹脂フィルム１０でガゼット包装形態で包装したものであり、トイレットロールの良く知られる市販形態である。このトイレットロール包装体１は、工場内で製造された後、通常は、工場内倉庫保管、出荷搬送、出荷先倉庫保管、店頭陳列を経て消費者へと流通していくものである。
Next, an embodiment of the present invention will be described in detail below with reference to FIGS.
The toilet roll package 1 according to the present embodiment is obtained by packaging a plurality of toilet rolls with a
他方、本実施形態に係るトイレットロール２０は、紙管に帯状のトイレットペーパーを巻きつけた芯有りのトイレットロールであっても、コアレスとも称される芯無しトイレットロールの形態のいずれであってもよい。トイレットロールの大きさは、特に限定されない。高さ（幅）が１００〜１１５ｍｍ、巻径（直径）が１００〜１２０ｍｍ、芯径が１０〜４８ｍｍ、巻長が２０〜１００ｍのものが一般的であり、本包装体もかかるトイレットロールを採用しうる。
On the other hand, the
トイレットロール２０を構成するトイレットペーパーも、本実施形態では特に限定されない。１プライから３プライ、紙厚１００〜１８０μｍ、１プライ当り米坪が１１．０〜２５．０ｇ／ｍ2の範囲のものが例示できる。なお、ここでの米坪は、ＪＩＳ Ｐ ８１２４（１９９８）の米坪測定方法によるものであり、紙厚は、ＪＩＳ Ｐ ８１１１（１９９８）の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ（厚み測定器）「ＰＥＡＣＯＣＫ Ｇ型」（尾崎製作所製）を用いて５回測定した平均値をいう。
The toilet paper constituting the
他方、本実施形態に係る樹脂フィルム１０は、図２に示すように、３層の樹脂層１１，１２，１３を有しており、その中層１１と両外層１２，１３とで樹脂種類が異なっている。両外層１２，１３は、融点が１５０℃以下であり、この両外層１２，１３が低融点であることにより、本実施形態に係る樹脂フィルムは、熱融着処理性が確保される。融点が低いほうが低温で融着処理できるため好ましいが、過度に融点が低い場合には、摩擦などによって包装体の樹脂フィルムに傷が付いたり穴が空くおそれが高まるので、実質的な下限値は８０℃である。両外層１２，１３としては、具体的には、直鎖低密度ポリエチレンフィルム層（ＬＬＤＰＥ）、低密度ポリエチレンフィルム層（ＬＤＰＥ） 中密度ポリエチレンフィルム層（ＭＤＰＥ）等のポリエチレンフィルム層、ポリスチレンフィルム層、ポリプロピレンフィルム層が例示できる。なお、両外層１２，１３は、必ずしも同じ種類の樹脂層である必要はない。
On the other hand, as shown in FIG. 2, the
他方、本実施形態に係る樹脂フィルム１０は、酸素透過度が４０ｃｃ／ｍ3・ｄａｙ以下である。ここで、上記融点が低く熱融着性に優れるフィルムは、ガスバリア性が低い傾向にあり、上記例示の比較的低コストで汎用性の高いフィルムもガスバリア性についてはさほど高くない。そこで、本実施形態に係る樹脂フィルムでは、酸素透過度を４０ｃｃ／ｍ3・ｄａｙ以下とするために、中層１１を極めて酸素透過度の低い樹脂層としている。このようにすることで、樹脂フィルム１全体の酸素透過度を４０ｃｃ／ｍ3・ｄａｙ以下とすることができる。下限値は、特に限定されないが、コストなどトイレットロールに適するフィルムであることを考慮すれば、１．０ｃｃ／ｍ3・ｄａｙが実質的な下限値となる。
On the other hand, the
中層１１の具体例は、ポリ塩化ビニリデンフィルム層、株式会社クラレ社製のエバールなどエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層（ＥＶＯＨ樹脂フィルム層）、ＥＶＯＨ樹脂にスチレン系エラストマーを配合した樹脂からなるフィルム層、日本合成化学製の二軸延伸ポリビニルアルコールフィルム層（ＰＶＯＨ樹脂フィルム層）や、東洋紡社製のエコシアールなどのナイロンフィルムにアルミナ・シリカを蒸着したフィルム層等が挙げられる。
Specific examples of the
他方、本実施形態に係る樹脂フィルム１０は、引張強さが６０Ｍｐａ以下である。引張強さ６０ＭＰａを超えると、破れがたく開封がし難いものとなる。意図せず破れて包装の強度を保持できないことから、下限値は、５ＭＰａである。この引張強さとするために、本実施形態に係る樹脂フィルム１０は、樹脂フィルム１０の全体の厚さを１５〜１００μｍとするとともに、剛性が高い傾向にある酸素透過度の低い中層１１の厚み１〜５０μｍ、両外層１２，１３の厚みを５〜７０μｍとするのが望ましい。この時、両外層は必ずしも同じ厚みでなくても良い。このように、剛性の高い傾向にある中層１１の厚みを極めて薄く、低融点で柔軟な外層の厚みを厚くすることで、良好な開封性が得られるものとなる。
On the other hand, the
他方、本実施形態に係る樹脂フィルム１０は、製造時の流れ方向ＭＤ方向の引張破壊ひずみが５０〜８００％、これに直行するＴＤ方向の引張破壊ひずみが５０〜８００％であるのが望ましい。この範囲であると、円筒型のトイレットロールに適度に密着するように包装しやすく、また、特に図２のガゼット包装のように上部に指掛け穴３１を有する把手部３０が形成されたものとした場合、その指掛け穴３１に指をかけて持ち運ぶ際に適度に伸びて指が痛くなることが防止される。この引張破壊ひずみにするには、上記樹脂フィルムの厚さとともに、上記樹脂種を選択することで達成できる。
On the other hand, the
なお、本発明における引張強さ及び引張破壊ひずみは、ＪＩＳ Ｋ ７１２７に基づいて、試験片の幅を２５ｍｍ、チャック間距離５０ｍｍ、速度３００ｍｍ／ｍｉｎとして行なった値をいう。 In addition, the tensile strength and the tensile fracture strain in the present invention are values obtained based on JIS K 7127, with the width of the test piece being 25 mm, the distance between chucks of 50 mm, and the speed of 300 mm / min.
ここで、本実施形態の樹脂フィルム１０の好ましい構成をまとめると、両外層１２，１３を融点１５０℃以下の低融点のフィルム層とし、中層１１を酸素透過度の４０ｃｃ／ｍ3・ｄａｙ以下のフィルム層とし、かつ、両外層１２，１３の厚みを５〜７０μｍ、中層１１の厚みを１〜５０μｍ、樹脂フィルム１の全体の厚みを１５〜１００μｍとするのがよく、また、各層１１，１２，１３の樹脂を上記の種類の樹脂のなかから選択するのがよい。
このような樹脂フィルム１０を用いることで、香料が樹脂フィルム１０を透過して外部に揮散することが効果的に防止されるようになる。
ここで、本実施形態に係る樹脂フィルム１０を３層構造にするには、Ｔダイ法による共押出法、押し出しラミネート法によって積層構造すればよい。
なお、本発明は、図示の３層構造に限らず、それ以上の例えば４層構造、５層構造とすることができる。
Here, to summarize the preferable configuration of the
By using such a
Here, in order to make the
Note that the present invention is not limited to the illustrated three-layer structure, and may be a four-layer structure or a five-layer structure, for example.
他方、本実施形態に係るトイレットロール２０は、香料が付与された香り付きのトイレットロールである。香料を付着させる位置は、トイレットペーパーの表裏面、紙管、トイレットロールの端面が例示できる。紙管を有する芯有りのものであるならば、紙管に香料を付着させておけば、トイレットペーパーを使用する際に香料が肌に付着することがなく、また、巻かれているトイレットペーパーが使いきられるまでトイレ内で長期に渡って香気を放つものとなるので望ましい。
On the other hand, the
香料としては、天然系あるいは合成系の香料を用いることができる。具体例としては、レモン油、グレープフルーツ油、ローズマリー油、ペパーミント油、マンダリン油、ライム油、ユズ油、カモミール油、ラベンダー油、ローズ油、スペアミント油等の天然香料類；リナロール、シトロネロール、メントール、ゲラニオール等のアルコール類等の合成香料などが挙げられる。これらは単独で用いても、複数を組み合わせて調合香料として用いてもよい。香料の選択は、所望の香調によって決定すればよい。なお、香料は、香気の強さや揮散性の調整のために適宜ジプロピレングリコール、パラフィンオイル等の鉱物油、ヒマシ油、大豆油の植物油を用いて希釈することができる。 As the fragrance, a natural or synthetic fragrance can be used. Specific examples include natural perfumes such as lemon oil, grapefruit oil, rosemary oil, peppermint oil, mandarin oil, lime oil, yuzu oil, chamomile oil, lavender oil, rose oil, spearmint oil; linalool, citronellol, menthol, Synthetic fragrances such as alcohols such as geraniol. These may be used alone or in combination as a blended fragrance. The selection of the fragrance may be determined according to the desired fragrance tone. In addition, a fragrance | flavor can be diluted using vegetable oils, such as mineral oil, such as dipropylene glycol and paraffin oil, castor oil, and soybean oil, in order to adjust the intensity | strength of a fragrance | flavor and volatility.
特に、本実施形態に係る樹脂フィルム１０は、酸素透過度が４０ｃｃ／ｍ3・ｄａｙ以下と従来のポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムと桁違に低く、従来使用が困難であった揮散性の高い香料の使用できるようになる。香水などの香料製品では、トップノートと称される揮発性が高く初期に強く感じされる香りと、ボトムノートと称される揮発性が低く徐々に感じられるようになる香りと、ミドルノートと称されるこれらの中間の香りを適宜混合して、複雑な香りや経時的な香りの変化を構成することが行なわれる。香り付きのトイレットロールでは、その包装体の樹脂フィルムの酸素透過度が高いために、これまで、特にトップノートの香りを付与することが難しかった。本実施形態に係るトイレットロール包装体１は、トップノートに係る香料、数値でいえば、温度２０℃、湿度５０％ＲＨの環境下で蒸気圧が５０Ｐａ以上ある香料の使用が可能となるため、かかる香料を用いたトイレットロール２０を包装したものであるのが望ましい。
In particular, the
他方、本実施形態に係るトイレットロール包装体１の包装形式としては、図１に示すように上部に指掛け穴３１を有する把手部３０を有するガゼット包装のほか、キャラメル包装が例示できる。キャラメル包装は、被包装物をフィルムで巻き込むように包み、その巻き込み方向において重畳する縁部を接着し、さらに被包装物を越えて延び出した部分を、対向する２つの縁から前記被包装物側に折り込み、その際に形成される三角形片又は台形片の少なくとも各先端縁部同士を融着処理等して接着してなる包装態様であり、２〜４個程度のトイレットロールの包装に適する。このキャラメル包装を行う装置等は、既知の装置が利用される。
On the other hand, as a packaging form of the toilet roll packaging body 1 according to the present embodiment, caramel packaging can be exemplified in addition to gazette packaging having a
一方、図示のトイレットロール包装体１に係るガゼット包装は、筒状に形成された樹脂フィルム内にトイレットロール２０を内包し両端開口部と熱融着処理等で封止された包装形態である。係るガゼット包装は、樹脂フィルムを筒状に形成したうえ、予め一方開口部を熱融着処理等により封止するとともに把手部の形成しておき、その把手部が形成された袋状の前駆体に被包装物を挿入し、その後に、他方開口部を熱融着処理して封止する包装手順が取られることが多い。ガゼット包装は、両端開口部が熱融着処理等で封止されるため比較的密封性が高く、本実施形態の香り付きのトイレットロール２０の包装体１に特に適する包装形態である。
On the other hand, the gusset packaging according to the illustrated toilet roll packaging body 1 is a packaging form in which the
但し、ガセット包装では、袋状の前駆体にトイレットロール群を挿入し、他端開口部を封止する手順をとるために、袋状の前駆体の一部に内外に連通する空気孔が開けられることがある。フィルムのスリップ効果とガゼット包装の高い密封性により、空気孔から香気が漏れ出ることは少ないが、本実施形態のトイレットロール包装体１では、ガゼット包装のために形成される空気孔から香気が漏れにくいように、空気孔３２を包装体内部から把手部３０側に空気が抜け出る位置Ｐ，Ｐに形成している。この位置であれば、トイレットロール包装体を店頭で積み上げて陳列したり、段ボールケースに梱包した状態で保管する際に、空気孔３２が潰されるため、空気孔３２を通じて香気が外部に漏れ出ることが防止できる。
However, in gusset packaging, in order to take the procedure of inserting the toilet roll group into the bag-like precursor and sealing the opening at the other end, a part of the bag-like precursor has an air hole communicating inside and outside. May be. Due to the slip effect of the film and the high sealing performance of the gusset packaging, the fragrance does not leak out from the air holes. However, in the toilet roll package 1 of the present embodiment, the fragrance leaks from the air holes formed for the gusset packaging. In order to make it difficult, air holes 32 are formed at positions P and P through which air escapes from the inside of the package toward the
本発明の実施例及び比較例を作成して、香りの持続性、熱融着処理性、開封のし易さについて試験を行ない評価を行なった。
なお、実施例１に係る樹脂フィルムは、両外層がポリエチレン樹脂層、中層が塩化ビニル共重合体樹脂層である厚さ３０μｍの３層ラミネートフィルムである。各層の厚さは両ＰＥ層が１４μｍ、ＥＶＯＨ層が２μｍである。なお、ＥＶＯＨは、クラレ株式会社製のエバールを使用した。
Examples and Comparative Examples of the present invention were prepared and tested for evaluation of fragrance sustainability, heat fusion processability, and ease of opening.
The resin film according to Example 1 is a three-layer laminate film having a thickness of 30 μm, in which both outer layers are polyethylene resin layers and the middle layer is a vinyl chloride copolymer resin layer. The thickness of each layer is 14 μm for both PE layers and 2 μm for the EVOH layer. In addition, EVOH made from Kuraray Co., Ltd. was used for EVOH.
同様に、実施例２は両外層がポリエチレン樹脂層、中層が塩化ビニル共重合体樹脂層である厚さ９０μｍの３層ラミネートフィルムである。各層の厚さは両ＰＥ層が１０μｍと６０μｍ、ＥＶＯＨ層が３０μｍである。実施例３も、両外層がポリエチレン樹脂層、中層が塩化ビニル共重合体樹脂層である厚さ１７μｍの３層ラミネートフィルムである。各層の厚さは両ＰＥ層が８μｍ、ＥＶＯＨ層が１μｍである。 Similarly, Example 2 is a three-layer laminate film having a thickness of 90 μm in which both outer layers are polyethylene resin layers and the middle layer is a vinyl chloride copolymer resin layer. The thickness of each layer is 10 μm and 60 μm for both PE layers and 30 μm for the EVOH layer. Example 3 is also a 17 μm thick three-layer laminate film in which both outer layers are polyethylene resin layers and the middle layer is a vinyl chloride copolymer resin layer. The thickness of each layer is 8 μm for both PE layers and 1 μm for the EVOH layer.
比較例１に係る樹脂フィルムは、厚さ５０μｍの無延伸ポリプロピレンフィルム（ＣＰＰ）である。 The resin film according to Comparative Example 1 is an unstretched polypropylene film (CPP) having a thickness of 50 μm.
比較例２に係る樹脂フィルムは、厚さ５０μｍの低密度ポリエチレンフィルム（ＬＤＥＰ）である。 The resin film according to Comparative Example 2 is a low density polyethylene film (LDEP) having a thickness of 50 μm.
比較例３に係る樹脂フィルムは、厚さ２０μｍの２軸延伸ポリプロピレンフィルム（ＯＰＰ）である。 The resin film according to Comparative Example 3 is a biaxially stretched polypropylene film (OPP) having a thickness of 20 μm.
比較例４に係る樹脂フィルムは、厚さ２５μｍのポリエチレンテレフタレートフィルム（ＰＥＴ）である。 The resin film according to Comparative Example 4 is a polyethylene terephthalate film (PET) having a thickness of 25 μm.
比較例５に係る樹脂フィルムは、厚さ１０μｍの低密度ポリエチレンフィルム（ＬＤＥＰ）である。 The resin film according to Comparative Example 5 is a low density polyethylene film (LDEP) having a thickness of 10 μm.
比較例６に係る樹脂フィルムは、厚さ１１０μｍの無延伸ポリプロピレンフィルム（ＣＰＰ）である。 The resin film according to Comparative Example 6 is an unstretched polypropylene film (CPP) having a thickness of 110 μm.
（香りの持続性）
香りの持続性の試験は、紙管に香料（商品名フルーティフローラル、蒸気圧６７Ｐａ）を３００μｌ塗布したトイレットロールを１２個、各種フィルムで密封包装し、これらヒートショック試験器内に入れ、温度５０℃、湿度５０％の環境下に置いた。その１日後、２日後、３日後、４日後に試料を取り出して、試料を開封し香気が残っているか否かを確認した。なお、ヒートショック試験器における１日は、実使用２ヶ月に相当する。
香気の確認は１０人の被験者が、それぞれ「香りが残っている」、「香りが残っていない」、「どちらとも言えない」の三段階評価を行った。
表中の○は、被験者１０人のうち、５人以上が「香りが残っている」と評価したものであり、×は、それ以外である。
(Scent persistence)
The scent sustainability test was conducted by twelve toilet rolls coated with 300 μl of fragrance (trade name fruity floral, vapor pressure 67 Pa) on a paper tube, hermetically packaged with various films, placed in these heat shock testers, at a temperature of 50 It was placed in an environment of 50 ° C. and humidity of 50%. One day later, two days later, three days later, and four days later, the sample was taken out, and the sample was opened to check whether or not the fragrance remained. One day in the heat shock tester corresponds to two months of actual use.
The fragrance was confirmed by 10 subjects, each of which was evaluated in three stages: “scent remains”, “no scent”, and “cannot say either”.
In the table, ◯ indicates that 5 or more of the 10 subjects evaluated that “the fragrance remains”, and x indicates the others.
（ヒートシール性）
実施例及び比較例に係るフィルムで、温度９０℃でガゼット包装による熱融着処理を行い、熱融着が十分に行なわれているか否かを目視にて確認した。
表中の○は、袋形成が可能な程度に十分に熱融着がされていた、△は、熱融着箇所にムラがあって袋形成は困難、×は熱融着されていない、をそれぞれ意味する。
(Heat sealability)
The film according to the example and the comparative example was subjected to heat fusion treatment by gusset packaging at a temperature of 90 ° C., and it was visually confirmed whether or not the heat fusion was sufficiently performed.
◯ in the table indicates that heat fusion has been performed to such an extent that bag formation is possible, △ indicates that there is unevenness in the heat fusion location, and bag formation is difficult, and × indicates that heat fusion has not occurred. Each means.
（開封のし易さ）
開封のし易さは、１０人の被験者が、各フィルムを破り、それぞれ「容易に開封できる」、「開封できるがやや力がいる」、「開封し難い」の三段階評価を行った。
表中の○は、被験者１０人のうち、５人以上が「容易に開封できる」と評価したものであり、×は、それ以外である。
試験の結果と、実施例及び比較例に係る各種フィルムのより具体的な物性・組成を下記表１に示す。
なお、表中の引張強さ、引張破壊ひずみは、ＪＩＳ Ｋ ７１２７に基づいて、試験片の幅を２５ｍｍとして行なった。
(Ease of opening)
The ease of opening was evaluated by three subjects: 10 subjects tore each film, and “Easy to open”, “Easy to open but somewhat strong”, and “Difficult to open”.
In the table, ○ indicates that 5 or more of the 10 subjects evaluated that “can be easily opened”, and x indicates the other.
Table 1 below shows the results of the tests and the more specific physical properties / compositions of various films according to Examples and Comparative Examples.
In addition, the tensile strength and tensile fracture strain in the table were performed based on JIS K 7127 with the width of the test piece being 25 mm.
表１の各試験の結果をみてみると、本発明の実施例１〜３に係る包装では、香り持続性試験で４日後でも香りが十分に感じられる。これは、通常使用の８ヶ月間に相当し、揮発性の高い香料を含むトイレットロールでも十分に香りが保持できることが確認できた。 Looking at the results of each test in Table 1, in the packaging according to Examples 1 to 3 of the present invention, the scent is sufficiently felt even after 4 days in the scent sustainability test. This corresponds to 8 months of normal use, and it was confirmed that the scent can be sufficiently retained even with a toilet roll containing a highly volatile fragrance.
また、熱融着性も良好で従来のポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムと同様に取り扱うことができ、従来の熱融着を利用したガゼット包装設備やピロー包装設備を問題なく利用できることが確認できた。また、適度な伸びと強度を有し、開封性も問題ないことが確認できた。 Moreover, it was confirmed that the heat-fusibility was good and it could be handled in the same manner as conventional polyethylene films and polypropylene films, and that conventional gusset packaging equipment and pillow packaging equipment using thermal fusion could be used without problems. Moreover, it has confirmed that it has moderate elongation and strength, and there is no problem in opening.
一方、比較例１及び比較例２は、従来のトイレットロールの包装体に用いられている無延伸ポリプロピレンフィルム、低密度ポリエチレンフィルムを用いて、高揮散性のトイレットロールを包装した例となるが、熱融着処理性や開封性については問題ないものの、酸素透過度が１３００ｃｃ／ｍ3・ｄａｙを超えており、香りの持続性についてはわずか２ヶ月もたてばトイレットロールの香りが低下してしまうことが確認できた。また、ポリプロピレンでも２軸延伸ポリプロピレンフィルムは、熱融着処理性及び開封性に劣ることが確認できた。 On the other hand, Comparative Example 1 and Comparative Example 2 are examples in which a highly volatile toilet roll is packaged using an unstretched polypropylene film and a low-density polyethylene film that are used in a conventional toilet roll package, Although there is no problem with heat-sealing and openability, the oxygen permeability exceeds 1300 cc / m 3 · day, and the scent of toilet rolls decreases after only 2 months. It was confirmed that. Moreover, even if it was polypropylene, it has confirmed that the biaxially stretched polypropylene film was inferior to heat-fusion processability and unsealing property.
比較例４のポリエチレンテレフタレートフィルムで包装したものは、酸素透過度が４３ｃｃ／ｍ3・ｄａｙと低いが、６ヶ月程度で香りが低下することが確認された。また、厚みが比較例１〜比較例３の５０μｍと比較して、２５μｍと薄いものであるが引張強さが強すぎて、開封性に問題があることが確認された。さらに、熱融着処理性については従来設備の熱融着温度では、熱融着が不能であることが確認できた。なお、ポリエチレンテレフタレートフィルムを他の素材のフィルムと３層構造にした場合でも、酸素透過度と引張り強さの両立は難しいと予測される。 The one wrapped with the polyethylene terephthalate film of Comparative Example 4 had a low oxygen permeability of 43 cc / m 3 · day, but it was confirmed that the fragrance decreased in about 6 months. Moreover, compared with 50 micrometers of Comparative Examples 1-Comparative Example 3, it was as thin as 25 micrometers, but although tensile strength was too strong, it was confirmed that there exists a problem in unsealing property. Furthermore, it was confirmed that the heat fusion processability was not possible at the heat fusion temperature of conventional equipment. Even when the polyethylene terephthalate film has a three-layer structure with another film, it is predicted that it is difficult to achieve both oxygen permeability and tensile strength.
他方、比較例５は、１０μｍの非常に薄い低密度ポリエチレンフィルムで包装したものであり、樹脂フィルムの引張り強さがＭＤ方向、ＴＤ方向ともに４ＭＰａと非常に低い例である。この例では、酸素透過度は、わずか２ヶ月程度で香りが低下することが確認され、さらに、ヒートシール性も悪化することが確認された。 On the other hand, Comparative Example 5 is an example of packaging with a very thin low-density polyethylene film of 10 μm, and the tensile strength of the resin film is very low at 4 MPa in both the MD direction and the TD direction. In this example, it was confirmed that the scent of the oxygen transmission rate was reduced in only about two months, and further, the heat sealability was also deteriorated.
また、比較例６は、１１０μｍの２軸延伸ポリプロピレンフィルムで包装したものであり、樹脂フィルムの引張強さがＭＤ方向で１００Ｍｐａ、ＴＤ方向で１３０ＭＰａと高い低い例である。この例では、開封性に問題があり、また、酸素透過度も高い。また、厚みの増加によると思われるヒートシール性の悪化が確認された。 Moreover, the comparative example 6 is packaged with a 110 μm biaxially stretched polypropylene film, and is a low example in which the tensile strength of the resin film is as high as 100 MPa in the MD direction and 130 MPa in the TD direction. In this example, there is a problem in unsealing property and oxygen permeability is high. Moreover, the deterioration of the heat sealing property considered to be due to the increase in thickness was confirmed.
以上のとおり、本発明に係るトイレットロール包装体の構成を採ることで、従来のトイレットロール包装体と変わらずに製造し、また、取り扱うことができ、しかも「香り」のバリエーションを増加させることができる。 As described above, by adopting the configuration of the toilet roll package according to the present invention, it can be manufactured and handled without changing from the conventional toilet roll package, and the variation of "scent" can be increased. it can.
１…トイレットロール包装体、１０…樹脂フィルム、１１…中層、１２，１３…外層、２０…トイレットロール、３０…把手部、３１…指掛け孔、３２…空気孔。 DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Toilet roll package, 10 ... Resin film, 11 ... Middle layer, 12, 13 ... Outer layer, 20 ... Toilet roll, 30 ... Handle part, 31 ... Finger hook hole, 32 ... Air hole.
本発明はトイレットロール包装体に関する。 The present invention relates to a toilet roll package.
トイレットペーパーを巻いて筒状にしたトイレットロールは、複数個をまとめて厚み２０〜５０μｍ程度の薄厚のポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムで包装されて製品とされている。
このポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムは、柔らかく円筒型をなすトイレットロールにフィットする柔軟性、袋を形成したり封止したりする際に行なわれる熱融着処理のしやすさの点において、トイレットロールの包装に非常に適している。
Toilet rolls that are rolled up with toilet paper into a tubular shape are packaged with a thin polyethylene film or polypropylene film having a thickness of about 20 to 50 μm to make a product.
This polyethylene film and polypropylene film are flexible in terms of flexibility to fit a toilet roll having a soft cylindrical shape, and ease of heat-sealing treatment performed when forming or sealing a bag. Very suitable for packaging.
ところで、トイレットロールにおいては、構成部材であるトイレットペーパーや紙管に香料を付与して香り付きとしたものが提案されている。従来、この香り付きのトイレットロールも、薄厚のポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムで包装されている。
しかし、トイレットロールは、低密度で円筒型であることから包装内で空気と接する部分が多く、付与した香料が包装体内に非常に揮発しやすい。
By the way, in the toilet roll, what gave the fragrance | flavor to the toilet paper and paper tube which are structural members, and was scented is proposed. Conventionally, this scented toilet roll is also packaged with a thin polyethylene film or polypropylene film.
However, since the toilet roll has a low density and a cylindrical shape, there are many portions that come into contact with air in the package, and the imparted fragrance is very volatile in the package.
一方で上記ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムは、ガスバリア性という点においては、必ずしも高いものではなく、揮散性の高い香料を用いた場合には、製品化後出荷前保管時、出荷後の倉庫保管時、店頭陳列時に香料が外部に漏れ出るおそれがある。
このため、トイレットロールにおいては、使用する香料が揮発性の低いものに限られ、「香り」のバリエーションの増加や、それによる商品差別を難しくしている。
On the other hand, the polyethylene film and the polypropylene film are not necessarily high in terms of gas barrier properties, and when using a highly volatile fragrance, when pre-shipment storage after commercialization, during warehouse storage after shipment, There is a risk of fragrance leaking outside during store display.
For this reason, in the toilet roll, the fragrance | flavor to be used is restricted to the thing with low volatility, and the increase in the variation of "fragrance" and the product discrimination by it are difficult.
そこで、本発明の主たる課題は、従来のトイレットロール包装体と変わらずに製造し、取り扱うことができ、しかも「香り」のバリエーションを増加させることができるトイレットロール包装体を提供することにある。 Then, the main subject of this invention is providing the toilet roll package which can be manufactured and handled without changing with the conventional toilet roll package, and can increase the variation of "fragrance".
上記課題を解決した本発明は、トイレットロールが樹脂フィルムで包装されたトイレットロール包装体であって、The present invention that has solved the above problems is a toilet roll package in which a toilet roll is packaged with a resin film,
温度２０℃、湿度５０％ＲＨの環境下で蒸気圧が５０Ｐａ以上である香料を含む香り付きトイレットロールが、A scented toilet roll containing a fragrance having a vapor pressure of 50 Pa or higher in an environment of a temperature of 20 ° C. and a humidity of 50% RH,
３層以上の積層構造を有し、その外層が８〜６０μｍの融点が８０〜１５０℃のポリエチレンフィルム層であり、外層の間にある中層が１〜３０μｍのエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層である、厚さが１７〜１００μｍであり、酸素透過度が０．５〜２０ｃｃ／ｍAn ethylene-vinyl alcohol copolymer film layer having a laminated structure of three or more layers, an outer layer of which is a polyethylene film layer having a melting point of 80 to 150 ° C. and a middle layer between the outer layers of 1 to 30 μm The thickness is 17 to 100 μm, and the oxygen permeability is 0.5 to 20 cc / m.
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・ｄａｙ・ａｔｍであり、引張強さがＴＤ方向で１８〜６０Ｍｐａ、ＭＤ方向で１２〜４９Ｍｐａである、樹脂製フィルムによって、By a resin film having a day and atm, and a tensile strength of 18 to 60 Mpa in the TD direction and 12 to 49 Mpa in the MD direction,
上部に指掛け穴を有する把手部が形成されたガセット包装形式で包装されている、ことを特徴とするトイレットロール包装体である。It is a toilet roll package characterized by being packaged in a gusset packaging format in which a handle portion having a finger hook hole is formed on the upper portion.
本発明に係る樹脂フィルムは最外層の樹脂層の融点が８０〜１５０℃であり、酸素透過度が０．５〜２０ｃｃ／ｍ 2 ・ｄａｙ・ａｔｍ以下あるため、熱融着処理性とガスバリア性に優れ、従来のトイレットロール包装体と同様に製造することができ、しかも樹脂製フィルムを透過して香料の外部へ揮散することがない。また、引張強さが引張強さがＴＤ方向で１８〜６０Ｍｐａ、ＭＤ方向で１２〜４９Ｍｐａであるため適度な強度を有し、開封するにあたっても従来の包装体と同様に行なうことができる。なお、本発明にいう外層とは樹脂フィルムの各表面に位置する最外層を意味するものであり、包装体の外側に位置する層という意味ではない。 In the resin film according to the present invention, the outermost resin layer has a melting point of 80 to 150 ° C. and an oxygen permeability of 0.5 to 20 cc / m 2 · day · atm or less. It can be manufactured in the same manner as a conventional toilet roll package, and does not permeate the resin film and volatilize outside the fragrance. Moreover, since the tensile strength is 18 to 60 Mpa in the TD direction and 12 to 49 Mpa in the MD direction, it has an appropriate strength and can be opened in the same manner as a conventional package. In addition, the outer layer as used in the field of this invention means the outermost layer located in each surface of a resin film, and does not mean the layer located in the outer side of a package body.
また、樹脂フィルムが、３層以上の積層構造を有し、その外層が８〜６０μｍの融点が８０〜１５０℃のポリエチレンフィルム層であり、外層の間にある中層が１〜３０μｍのエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層であることにより、上記のガスバリア性、最外層の融点、引張強さの範囲に設計しやすく、かつ低コストである。 In addition, the resin film has a laminated structure of three or more layers, the outer layer is a polyethylene film layer having a melting point of 8 to 60 μm and a melting point of 80 to 150 ° C., and the intermediate layer between the outer layers is 1 to 30 μm of ethylene-vinyl. By being an alcohol copolymer film layer, the gas barrier property, the melting point of the outermost layer, and the tensile strength can be easily designed, and the cost is low.
また、本発明に係るトイレットロールは、温度２０℃、湿度５０％ＲＨの環境下で蒸気圧が５０Ｐａ以上である香料を含むものである。
本発明に係る包装体は、樹脂フィルムのガスバリア性が高いため、従来、困難であった、温度２０℃、湿度５０％ＲＨの環境下で蒸気圧が５０Ｐａ以上である香料が使用できるようになる。したがって、このような香料を含むトイレットロールを内包するものである。
Also, toilet rolls according to the present invention, the
Since the package according to the present invention has a high gas barrier property of the resin film, it is possible to use a fragrance having a vapor pressure of 50 Pa or higher in an environment of a temperature of 20 ° C. and a humidity of 50% RH, which has been difficult in the past. . Therefore, the toilet roll containing such a fragrance | flavor is included .
また、本発明に係るトイレットロール包装体は、上部に指掛け穴を有する把手部が設けられたガセット包装形式で包装されているものである。１〜２４ロール、又はそれ以上といった多数のトイレットロールを簡易に包装でき、しかも持ち運びに便利である。また、従来のトイレットロール包装体と同様に製造できる。さらに、フィルムの柔軟性が十分にあるので、指掛け穴に指に指を掛けて持っても指が痛くなるということもない。 Moreover, the toilet roll packaging body according to the present invention is packaged in a gusset packaging format in which a handle portion having a finger hook hole is provided on the upper portion . A large number of toilet rolls such as 1 to 24 rolls or more can be easily packaged and is convenient to carry. Moreover, it can manufacture similarly to the conventional toilet roll package. Furthermore, since the film has sufficient flexibility, even if the finger is held in the finger-holding hole, the finger does not hurt.
以上の本発明によれば、従来のトイレットロール包装体と変わらずに製造し、また、取り扱うことができ、しかも「香り」のバリエーションを増加させることができるトイレットロール包装体が提供される。 According to the present invention as described above, a toilet roll package that can be manufactured and handled without changing from the conventional toilet roll package and that can increase variations in “scent” is provided.
次いで、本発明の実施の形態を図１及び２を参照しながら以下に詳述する。
本実施形態に係るトイレットロール包装体１は、複数のトイレットロールを樹脂フィルム１０で包装したものである。図１に示す形態は、各々隣接する二つのトイレットロール２０，２０…に周面で接するように４個並べ、これを端面方向に３段積み重ねた計１２個のトイレットロール群を樹脂フィルム１０でガゼット包装形態で包装したものであり、トイレットロールの良く知られる市販形態である。このトイレットロール包装体１は、工場内で製造された後、通常は、工場内倉庫保管、出荷搬送、出荷先倉庫保管、店頭陳列を経て消費者へと流通していくものである。
Next, an embodiment of the present invention will be described in detail below with reference to FIGS.
The toilet roll package 1 according to the present embodiment is obtained by packaging a plurality of toilet rolls with a
他方、本実施形態に係るトイレットロール２０は、紙管に帯状のトイレットペーパーを巻きつけた芯有りのトイレットロールであっても、コアレスとも称される芯無しトイレットロールの形態のいずれであってもよい。トイレットロールの大きさは、特に限定されない。高さ（幅）が１００〜１１５ｍｍ、巻径（直径）が１００〜１２０ｍｍ、芯径が１０〜４８ｍｍ、巻長が２０〜１００ｍのものが一般的であり、本包装体もかかるトイレットロールを採用しうる。
On the other hand, the
トイレットロール２０を構成するトイレットペーパーも、本実施形態では特に限定されない。１プライから３プライ、紙厚１００〜１８０μｍ、１プライ当り米坪が１１．０〜２５．０ｇ／ｍ2の範囲のものが例示できる。なお、ここでの米坪は、ＪＩＳ Ｐ ８１２４（１９９８）の米坪測定方法によるものであり、紙厚は、ＪＩＳ Ｐ ８１１１（１９９８）の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ（厚み測定器）「ＰＥＡＣＯＣＫ Ｇ型」（尾崎製作所製）を用いて５回測定した平均値をいう。
The toilet paper constituting the
他方、本実施形態に係る樹脂フィルム１０は、図２に示すように、３層の樹脂層１１，１２，１３を有しており、その中層１１と両外層１２，１３とで樹脂種類が異なっている。両外層１２，１３は、融点が１５０℃以下であり、この両外層１２，１３が低融点であることにより、本実施形態に係る樹脂フィルムは、熱融着処理性が確保される。融点が低いほうが低温で融着処理できるため好ましいが、過度に融点が低い場合には、摩擦などによって包装体の樹脂フィルムに傷が付いたり穴が空くおそれが高まるので、実質的な下限値は８０℃である。両外層１２，１３としては、直鎖低密度ポリエチレンフィルム層（ＬＬＤＰＥ）、低密度ポリエチレンフィルム層（ＬＤＰＥ） 中密度ポリエチレンフィルム層（ＭＤＰＥ）等のポリエチレンフィルム層とする。なお、両外層１２，１３は、必ずしも同じ種類の樹脂層である必要はない。
On the other hand, as shown in FIG. 2, the
他方、本実施形態に係る樹脂フィルム１０は、酸素透過度が２０ｃｃ／ｍ 2 ・ｄａｙ・ａｔｍ以下である。ここで、融点が低く熱融着性に優れるフィルムは、ガスバリア性が低い傾向にあり、上記例示の比較的低コストで汎用性の高いフィルムもガスバリア性についてはさほど高くない。そこで、本実施形態に係る樹脂フィルムでは、酸素透過度を２０ｃｃ／ｍ 2 ・ｄａｙ・ａｔｍ以下とするために、中層１１を極めて酸素透過度の低いエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層（ＥＶＯＨ樹脂フィルム層）とする。このようにすることで、樹脂フィルム１全体の酸素透過度を２０ｃｃ／ｍ 2 ・ｄａｙ・ａｔｍ以下とすることができる。下限値は、コストなどトイレットロールに適するフィルムであることを考慮すれば、０．５ｃｃ／ｍ 2 ・ｄａｙ・ａｔｍが実質的な下限値となる。
On the other hand, the
中層１１のエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層（ＥＶＯＨ樹脂フィルム層）は、株式会社クラレ社製のエバールなどが例示できる。 Ethylene middle 11 - vinyl alcohol copolymer film layer (EVOH resin film layer), such as EVAL manufactured by Kuraray Co., Inc. can be exemplified.
他方、本実施形態に係る樹脂フィルム１０は、引張強さがＴＤ方向で１８〜６０Ｍｐａ、ＭＤ方向で１２〜４９Ｍｐａである。引張強さがＴＤ方向で６０Ｍｐａ、ＭＤ方向で４９Ｍｐａを超えると、破れがたく開封がし難いものとなる。意図せず破れて包装の強度を保持できないことから、下限値は、ＴＤ方向で１８Ｍｐａ、ＭＤ方向で１２Ｍｐａである。この引張強さとするために、本実施形態に係る樹脂フィルム１０は、樹脂フィルム１０の全体の厚さを１７〜１００μｍとするとともに、剛性が高い傾向にある酸素透過度の低い中層１１の厚み１〜３０μｍ、両外層１２，１３の厚みを８〜６０μｍとする。この時、両外層は必ずしも同じ厚みでなくても良い。このように、剛性の高い傾向にある中層１１の厚みを極めて薄く、低融点で柔軟な外層の厚みを厚くすることで、良好な開封性が得られるものとなる。
On the other hand, the
他方、本実施形態に係る樹脂フィルム１０は、製造時の流れ方向ＭＤ方向の引張破壊ひずみが５０〜８００％、これに直行するＴＤ方向の引張破壊ひずみが５０〜８００％であるのが望ましい。この範囲であると、円筒型のトイレットロールに適度に密着するように包装しやすく、また、特に図２のガゼット包装のように上部に指掛け穴３１を有する把手部３０が形成されたものとした場合、その指掛け穴３１に指をかけて持ち運ぶ際に適度に伸びて指が痛くなることが防止される。この引張破壊ひずみにするには、上記樹脂フィルムの厚さとともに、上記樹脂種を選択することで達成できる。
On the other hand, the
なお、本発明における引張強さ及び引張破壊ひずみは、ＪＩＳ Ｋ ７１２７に基づいて、試験片の幅を２５ｍｍ、チャック間距離５０ｍｍ、速度３００ｍｍ／ｍｉｎとして行なった値をいう。 In addition, the tensile strength and the tensile fracture strain in the present invention are values obtained based on JIS K 7127, with the width of the test piece being 25 mm, the distance between chucks of 50 mm, and the speed of 300 mm / min.
ここで、本実施形態の樹脂フィルム１０の好ましい構成をまとめると、両外層１２，１３を融点８０〜１５０℃の低融点のフィルム層とし、中層１１を酸素透過度の０．５〜２０ｃｃ／ｍ 2 ・ｄａｙ・ａｔｍ以下のフィルム層とし、かつ、両外層１２，１３の厚みを８〜６０μｍ、中層１１の厚みを１〜３０μｍ、樹脂フィルム１の全体の厚みを１７〜１００μｍとするのがよく、また、各層１１，１２，１３の樹脂を上記の種類の樹脂のなかから選択するのがよい。
このような樹脂フィルム１０を用いることで、香料が樹脂フィルム１０を透過して外部に揮散することが効果的に防止されるようになる。
ここで、本実施形態に係る樹脂フィルム１０を３層構造にするには、Ｔダイ法による共押出法、押し出しラミネート法によって積層構造すればよい。
なお、本発明は、図示の３層構造に限らず、それ以上の例えば４層構造、５層構造とすることができる。
Here, summarized preferred configuration of the
By using such a
Here, in order to make the
Note that the present invention is not limited to the illustrated three-layer structure, and may be a four-layer structure or a five-layer structure, for example.
他方、本実施形態に係るトイレットロール２０は、香料が付与された香り付きのトイレットロールである。香料を付着させる位置は、トイレットペーパーの表裏面、紙管、トイレットロールの端面が例示できる。紙管を有する芯有りのものであるならば、紙管に香料を付着させておけば、トイレットペーパーを使用する際に香料が肌に付着することがなく、また、巻かれているトイレットペーパーが使いきられるまでトイレ内で長期に渡って香気を放つものとなるので望ましい。
On the other hand, the
香料としては、天然系あるいは合成系の香料を用いることができる。具体例としては、レモン油、グレープフルーツ油、ローズマリー油、ペパーミント油、マンダリン油、ライム油、ユズ油、カモミール油、ラベンダー油、ローズ油、スペアミント油等の天然香料類；リナロール、シトロネロール、メントール、ゲラニオール等のアルコール類等の合成香料などが挙げられる。これらは単独で用いても、複数を組み合わせて調合香料として用いてもよい。香料の選択は、所望の香調によって決定すればよい。なお、香料は、香気の強さや揮散性の調整のために適宜ジプロピレングリコール、パラフィンオイル等の鉱物油、ヒマシ油、大豆油の植物油を用いて希釈することができる。 As the fragrance, a natural or synthetic fragrance can be used. Specific examples include natural perfumes such as lemon oil, grapefruit oil, rosemary oil, peppermint oil, mandarin oil, lime oil, yuzu oil, chamomile oil, lavender oil, rose oil, spearmint oil; linalool, citronellol, menthol, Synthetic fragrances such as alcohols such as geraniol. These may be used alone or in combination as a blended fragrance. The selection of the fragrance may be determined according to the desired fragrance tone. In addition, a fragrance | flavor can be diluted using vegetable oils, such as mineral oil, such as dipropylene glycol and paraffin oil, castor oil, and soybean oil, in order to adjust the intensity | strength of a fragrance | flavor and volatility.
特に、本実施形態に係る樹脂フィルム１０は、酸素透過度が２０ｃｃ／ｍ 2 ・ｄａｙ・ａｔｍ以下と従来のポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムと桁違に低く、従来使用が困難であった揮散性の高い香料の使用できるようになる。香水などの香料製品では、トップノートと称される揮発性が高く初期に強く感じされる香りと、ボトムノートと称される揮発性が低く徐々に感じられるようになる香りと、ミドルノートと称されるこれらの中間の香りを適宜混合して、複雑な香りや経時的な香りの変化を構成することが行なわれる。香り付きのトイレットロールでは、その包装体の樹脂フィルムの酸素透過度が高いために、これまで、特にトップノートの香りを付与することが難しかった。本実施形態に係るトイレットロール包装体１は、トップノートに係る香料、数値でいえば、温度２０℃、湿度５０％ＲＨの環境下で蒸気圧が５０Ｐａ以上ある香料の使用が可能となるため、かかる香料を用いたトイレットロール２０を包装したものであるのが望ましい。
In particular, the
他方、本実施形態に係るトイレットロール包装体１の包装形式としては、図１に示すように上部に指掛け穴３１を有する把手部３０を有するガゼット包装であるが、そのほかにキャラメル包装とすることもできる。キャラメル包装は、被包装物をフィルムで巻き込むように包み、その巻き込み方向において重畳する縁部を接着し、さらに被包装物を越えて延び出した部分を、対向する２つの縁から前記被包装物側に折り込み、その際に形成される三角形片又は台形片の少なくとも各先端縁部同士を融着処理等して接着してなる包装態様であり、２〜４個程度のトイレットロールの包装に適する。このキャラメル包装を行う装置等は、既知の装置が利用される。
On the other hand, as a packaging form of the toilet roll packaging body 1 according to the present embodiment, as shown in FIG. 1, it is a gusset packaging having a
一方、図示のトイレットロール包装体１に係るガゼット包装は、筒状に形成された樹脂フィルム内にトイレットロール２０を内包し両端開口部と熱融着処理等で封止された包装形態である。係るガゼット包装は、樹脂フィルムを筒状に形成したうえ、予め一方開口部を熱融着処理等により封止するとともに把手部の形成しておき、その把手部が形成された袋状の前駆体に被包装物を挿入し、その後に、他方開口部を熱融着処理して封止する包装手順が取られることが多い。ガゼット包装は、両端開口部が熱融着処理等で封止されるため比較的密封性が高く、本実施形態の香り付きのトイレットロール２０の包装体１に特に適する包装形態である。
On the other hand, the gusset packaging according to the illustrated toilet roll packaging body 1 is a packaging form in which the
但し、ガセット包装では、袋状の前駆体にトイレットロール群を挿入し、他端開口部を封止する手順をとるために、袋状の前駆体の一部に内外に連通する空気孔が開けられることがある。フィルムのスリップ効果とガゼット包装の高い密封性により、空気孔から香気が漏れ出ることは少ないが、本実施形態のトイレットロール包装体１では、ガゼット包装のために形成される空気孔から香気が漏れにくいように、空気孔３２を包装体内部から把手部３０側に空気が抜け出る位置Ｐ，Ｐに形成している。この位置であれば、トイレットロール包装体を店頭で積み上げて陳列したり、段ボールケースに梱包した状態で保管する際に、空気孔３２が潰されるため、空気孔３２を通じて香気が外部に漏れ出ることが防止できる。
However, in gusset packaging, in order to take the procedure of inserting the toilet roll group into the bag-like precursor and sealing the opening at the other end, a part of the bag-like precursor has an air hole communicating inside and outside. May be. Due to the slip effect of the film and the high sealing performance of the gusset packaging, the fragrance does not leak out from the air holes. However, in the toilet roll package 1 of the present embodiment, the fragrance leaks from the air holes formed for the gusset packaging. In order to make it difficult, air holes 32 are formed at positions P and P through which air escapes from the inside of the package toward the
本発明の実施例及び比較例を作成して、香りの持続性、熱融着処理性、開封のし易さについて試験を行ない評価を行なった。
なお、実施例１に係る樹脂フィルムは、両外層がポリエチレン樹脂層、中層がエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層である厚さ３０μｍの３層ラミネートフィルムである。各層の厚さは両ＰＥ層が１４μｍ、ＥＶＯＨ層が２μｍである。なお、ＥＶＯＨは、クラレ株式会社製のエバールを使用した。
Examples and Comparative Examples of the present invention were prepared and tested for evaluation of fragrance sustainability, heat fusion processability, and ease of opening.
In addition, the resin film which concerns on Example 1 is a 30-micrometer-thick three-layer laminated film whose both outer layers are a polyethylene resin layer and whose middle layer is an ethylene-vinyl alcohol copolymer film layer . The thickness of each layer is 14 μm for both PE layers and 2 μm for the EVOH layer. In addition, EVOH made from Kuraray Co., Ltd. was used for EVOH.
同様に、実施例２は両外層がポリエチレン樹脂層、中層がエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層である厚さ１００μｍの３層ラミネートフィルムである。各層の厚さは両ＰＥ層が１０μｍと６０μｍ、ＥＶＯＨ層が３０μｍである。実施例３も、両外層がポリエチレン樹脂層、中層がエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層である厚さ１７μｍの３層ラミネートフィルムである。各層の厚さは両ＰＥ層が８μｍ、ＥＶＯＨ層が１μｍである。 Similarly, Example 2 is a three-layer laminate film having a thickness of 100 μm in which both outer layers are polyethylene resin layers and the middle layer is an ethylene-vinyl alcohol copolymer film layer . The thickness of each layer is 10 μm and 60 μm for both PE layers and 30 μm for the EVOH layer. Example 3 is also a 17 μm thick three-layer laminate film in which both outer layers are polyethylene resin layers and the middle layer is an ethylene-vinyl alcohol copolymer film layer . The thickness of each layer is 8 μm for both PE layers and 1 μm for the EVOH layer.
比較例１に係る樹脂フィルムは、厚さ５０μｍの無延伸ポリプロピレンフィルム（ＣＰＰ）である。 The resin film according to Comparative Example 1 is an unstretched polypropylene film (CPP) having a thickness of 50 μm.
比較例２に係る樹脂フィルムは、厚さ５０μｍの低密度ポリエチレンフィルム（ＬＤＥＰ）である。 The resin film according to Comparative Example 2 is a low density polyethylene film (LDEP) having a thickness of 50 μm.
比較例３に係る樹脂フィルムは、厚さ２０μｍの２軸延伸ポリプロピレンフィルム（ＯＰＰ）である。 The resin film according to Comparative Example 3 is a biaxially stretched polypropylene film (OPP) having a thickness of 20 μm.
比較例４に係る樹脂フィルムは、厚さ２５μｍのポリエチレンテレフタレートフィルム（ＰＥＴ）である。 The resin film according to Comparative Example 4 is a polyethylene terephthalate film (PET) having a thickness of 25 μm.
比較例５に係る樹脂フィルムは、厚さ１０μｍの低密度ポリエチレンフィルム（ＬＤＥＰ）である。 The resin film according to Comparative Example 5 is a low density polyethylene film (LDEP) having a thickness of 10 μm.
比較例６に係る樹脂フィルムは、厚さ１１０μｍの無延伸ポリプロピレンフィルム（ＣＰＰ）である。 The resin film according to Comparative Example 6 is an unstretched polypropylene film (CPP) having a thickness of 110 μm.
（香りの持続性）
香りの持続性の試験は、紙管に香料（商品名フルーティフローラル、蒸気圧６７Ｐａ）を３００μｌ塗布したトイレットロールを１２個、各種フィルムで密封包装し、これらヒートショック試験器内に入れ、温度５０℃、湿度５０％の環境下に置いた。その１日後、２日後、３日後、４日後に試料を取り出して、試料を開封し香気が残っているか否かを確認した。なお、ヒートショック試験器における１日は、実使用２ヶ月に相当する。
香気の確認は１０人の被験者が、それぞれ「香りが残っている」、「香りが残っていない」、「どちらとも言えない」の三段階評価を行った。
表中の○は、被験者１０人のうち、５人以上が「香りが残っている」と評価したものであり、×は、それ以外である。
(Scent persistence)
The scent sustainability test was conducted by twelve toilet rolls coated with 300 μl of fragrance (trade name fruity floral, vapor pressure 67 Pa) on a paper tube, hermetically packaged with various films, placed in these heat shock testers, at a temperature of 50 It was placed in an environment of 50 ° C. and humidity of 50%. One day later, two days later, three days later, and four days later, the sample was taken out, and the sample was opened to check whether or not the fragrance remained. One day in the heat shock tester corresponds to two months of actual use.
The fragrance was confirmed by 10 subjects, each of which was evaluated in three stages: “scent remains”, “no scent”, and “cannot say either”.
In the table, ◯ indicates that 5 or more of the 10 subjects evaluated that “the fragrance remains”, and x indicates the others.
（ヒートシール性）
実施例及び比較例に係るフィルムで、温度９０℃でガゼット包装による熱融着処理を行い、熱融着が十分に行なわれているか否かを目視にて確認した。
表中の○は、袋形成が可能な程度に十分に熱融着がされていた、△は、熱融着箇所にムラがあって袋形成は困難、×は熱融着されていない、をそれぞれ意味する。
(Heat sealability)
The film according to the example and the comparative example was subjected to heat fusion treatment by gusset packaging at a temperature of 90 ° C., and it was visually confirmed whether or not the heat fusion was sufficiently performed.
◯ in the table indicates that heat fusion has been performed to such an extent that bag formation is possible, △ indicates that there is unevenness in the heat fusion location, and bag formation is difficult, and × indicates that heat fusion has not occurred. Each means.
（開封のし易さ）
開封のし易さは、１０人の被験者が、各フィルムを破り、それぞれ「容易に開封できる」、「開封できるがやや力がいる」、「開封し難い」の三段階評価を行った。
表中の○は、被験者１０人のうち、５人以上が「容易に開封できる」と評価したものであり、×は、それ以外である。
試験の結果と、実施例及び比較例に係る各種フィルムのより具体的な物性・組成を下記表１に示す。
なお、表中の引張強さ、引張破壊ひずみは、ＪＩＳ Ｋ ７１２７に基づいて、試験片の幅を２５ｍｍとして行なった。
(Ease of opening)
The ease of opening was evaluated by three subjects: 10 subjects tore each film, and “Easy to open”, “Easy to open but somewhat strong”, and “Difficult to open”.
In the table, ○ indicates that 5 or more of the 10 subjects evaluated that “can be easily opened”, and x indicates the other.
Table 1 below shows the results of the tests and the more specific physical properties / compositions of various films according to Examples and Comparative Examples.
In addition, the tensile strength and tensile fracture strain in the table were performed based on JIS K 7127 with the width of the test piece being 25 mm.
表１の各試験の結果をみてみると、本発明の実施例１〜３に係る包装では、香り持続性試験で４日後でも香りが十分に感じられる。これは、通常使用の８ヶ月間に相当し、揮発性の高い香料を含むトイレットロールでも十分に香りが保持できることが確認できた。 Looking at the results of each test in Table 1, in the packaging according to Examples 1 to 3 of the present invention, the scent is sufficiently felt even after 4 days in the scent sustainability test. This corresponds to 8 months of normal use, and it was confirmed that the scent can be sufficiently retained even with a toilet roll containing a highly volatile fragrance.
また、熱融着性も良好で従来のポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムと同様に取り扱うことができ、従来の熱融着を利用したガゼット包装設備やピロー包装設備を問題なく利用できることが確認できた。また、適度な伸びと強度を有し、開封性も問題ないことが確認できた。 Moreover, it was confirmed that the heat-fusibility was good and it could be handled in the same manner as conventional polyethylene films and polypropylene films, and that conventional gusset packaging equipment and pillow packaging equipment using thermal fusion could be used without problems. Moreover, it has confirmed that it has moderate elongation and strength, and there is no problem in opening.
一方、比較例１及び比較例２は、従来のトイレットロールの包装体に用いられている無延伸ポリプロピレンフィルム、低密度ポリエチレンフィルムを用いて、高揮散性のトイレットロールを包装した例となるが、熱融着処理性や開封性については問題ないものの、酸素透過度が１３００ｃｃ／ｍ 2 ・ｄａｙ・ａｔｍを超えており、香りの持続性についてはわずか２ヶ月もたてばトイレットロールの香りが低下してしまうことが確認できた。また、比較例３の２軸延伸ポリプロピレンフィルムは、熱融着処理性及び開封性に劣ることが確認できた。 On the other hand, Comparative Example 1 and Comparative Example 2 are examples in which a highly volatile toilet roll is packaged using an unstretched polypropylene film and a low-density polyethylene film that are used in a conventional toilet roll package, Although there is no problem with heat-sealing properties and openability, the oxygen permeability exceeds 1300cc / m 2 · day · atm , and the scent of toilet rolls declines after only 2 months. I was able to confirm. Moreover, it has confirmed that the biaxially stretched polypropylene film of the comparative example 3 was inferior to heat sealing | fusion process property and unsealing property.
比較例４のポリエチレンテレフタレートフィルムで包装したものは、酸素透過度が４３ｃｃ／ｍ 2 ・ｄａｙ・ａｔｍと低いが、６ヶ月程度で香りが低下することが確認された。また、厚みが比較例１〜比較例２の５０μｍと比較して、２５μｍと薄いものであるが引張強さが強すぎて、開封性に問題があることが確認された。さらに、熱融着処理性については従来設備の熱融着温度では、熱融着が不能であることが確認できた。なお、ポリエチレンテレフタレートフィルムを他の素材のフィルムと３層構造にした場合でも、酸素透過度と引張り強さの両立は難しいと予測される。 The one wrapped with the polyethylene terephthalate film of Comparative Example 4 had a low oxygen permeability of 43 cc / m 2 · day · atm , but it was confirmed that the fragrance decreased in about 6 months. Moreover, although thickness was as thin as 25 micrometers compared with 50 micrometers of comparative example 1- comparative example 2 , it was confirmed that there is a problem in unsealing property because tensile strength is too strong. Furthermore, it was confirmed that the heat fusion processability was not possible at the heat fusion temperature of conventional equipment. Even when the polyethylene terephthalate film has a three-layer structure with another film, it is predicted that it is difficult to achieve both oxygen permeability and tensile strength.
他方、比較例５は、１０μｍの非常に薄い低密度ポリエチレンフィルムで包装したものであり、樹脂フィルムの引張り強さがＭＤ方向、ＴＤ方向ともに４Ｍｐａと非常に低い例である。この例では、酸素透過度は、わずか２ヶ月程度で香りが低下することが確認され、さらに、ヒートシール性も悪化することが確認された。 On the other hand, Comparative Example 5 is an example of packaging with a very thin low-density polyethylene film of 10 μm, and the tensile strength of the resin film is very low at 4 Mpa in both the MD direction and the TD direction. In this example, it was confirmed that the scent of the oxygen transmission rate was reduced in only about two months, and further, the heat sealability was also deteriorated.
また、比較例６は、１１０μｍの無延伸ポリプロピレンフィルムで包装したものであり、樹脂フィルムの引張強さがＴＤ方向で１００Ｍｐａ、ＭＤ方向で１３０Ｍｐａと高い低い例である。この例では、開封性に問題があり、また、酸素透過度も高い。また、厚みの増加によると思われるヒートシール性の悪化が確認された。 In Comparative Example 6, which has packaged in non-stretched polypropylene film of 110 [mu] m, a 130M p a high low example tensile strength in TD direction 100 Mpa, the MD direction of the resin film. In this example, there is a problem in unsealing property and oxygen permeability is high. Moreover, the deterioration of the heat sealing property considered to be due to the increase in thickness was confirmed.
以上のとおり、本発明に係るトイレットロール包装体の構成を採ることで、従来のトイレットロール包装体と変わらずに製造し、また、取り扱うことができ、しかも「香り」のバリエーションを増加させることができる。 As described above, by adopting the configuration of the toilet roll package according to the present invention, it can be manufactured and handled without changing from the conventional toilet roll package, and the variation of "scent" can be increased. it can.
１…トイレットロール包装体、１０…樹脂フィルム、１１…中層、１２，１３…外層、２０…トイレットロール、３０…把手部、３１…指掛け孔、３２…空気孔。 DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Toilet roll package, 10 ... Resin film, 11 ... Middle layer, 12, 13 ... Outer layer, 20 ... Toilet roll, 30 ... Handle part, 31 ... Finger hook hole, 32 ... Air hole.
本発明はトイレットロール包装体に関する。 The present invention relates to a toilet roll package.
トイレットペーパーを巻いて筒状にしたトイレットロールは、複数個をまとめて厚み２０〜５０μｍ程度の薄厚のポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムで包装されて製品とされている。
このポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムは、柔らかく円筒型をなすトイレットロールにフィットする柔軟性、袋を形成したり封止したりする際に行なわれる熱融着処理のしやすさの点において、トイレットロールの包装に非常に適している。
Toilet rolls that are rolled up with toilet paper into a tubular shape are packaged with a thin polyethylene film or polypropylene film having a thickness of about 20 to 50 μm to make a product.
This polyethylene film and polypropylene film are flexible in terms of flexibility to fit a toilet roll having a soft cylindrical shape, and ease of heat-sealing treatment performed when forming or sealing a bag. Very suitable for packaging.
ところで、トイレットロールにおいては、構成部材であるトイレットペーパーや紙管に香料を付与して香り付きとしたものが提案されている。従来、この香り付きのトイレットロールも、薄厚のポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムで包装されている。
しかし、トイレットロールは、低密度で円筒型であることから包装内で空気と接する部分が多く、付与した香料が包装体内に非常に揮発しやすい。
By the way, in the toilet roll, what gave the fragrance | flavor to the toilet paper and paper tube which are structural members, and was scented is proposed. Conventionally, this scented toilet roll is also packaged with a thin polyethylene film or polypropylene film.
However, since the toilet roll has a low density and a cylindrical shape, there are many portions that come into contact with air in the package, and the imparted fragrance is very volatile in the package.
一方で上記ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムは、ガスバリア性という点においては、必ずしも高いものではなく、揮散性の高い香料を用いた場合には、製品化後出荷前保管時、出荷後の倉庫保管時、店頭陳列時に香料が外部に漏れ出るおそれがある。
このため、トイレットロールにおいては、使用する香料が揮発性の低いものに限られ、「香り」のバリエーションの増加や、それによる商品差別を難しくしている。
On the other hand, the polyethylene film and the polypropylene film are not necessarily high in terms of gas barrier properties, and when using a highly volatile fragrance, when pre-shipment storage after commercialization, during warehouse storage after shipment, There is a risk of fragrance leaking outside during store display.
For this reason, in the toilet roll, the fragrance | flavor to be used is restricted to the thing with low volatility, and the increase in the variation of "fragrance" and the product discrimination by it are difficult.
そこで、本発明の主たる課題は、従来のトイレットロール包装体と変わらずに製造し、取り扱うことができ、しかも「香り」のバリエーションを増加させることができるトイレットロール包装体を提供することにある。 Then, the main subject of this invention is providing the toilet roll package which can be manufactured and handled without changing with the conventional toilet roll package, and can increase the variation of "fragrance".
上記課題を解決した本発明は、トイレットロールが樹脂フィルムで包装されたトイレットロール包装体であって、
温度２０℃、湿度５０％ＲＨの環境下で蒸気圧が５０Ｐａ以上である香料を含む香り付きトイレットロールが、
３層以上の積層構造を有し、その外層が８〜６０μｍの融点が８０〜１５０℃のポリエチレンフィルム層であり、両外層の間にある中層が１〜３０μｍのエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層である、厚さが１７〜１００μｍであり、酸素透過度が０．５〜２０ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍであり、引張強さがＴＤ方向で１８〜６０Ｍｐａ、ＭＤ方向で１２〜４９Ｍｐａである、樹脂製フィルムによって、
上部に指掛け穴を有する把手部が形成されたガセット包装形式で包装されている、ことを特徴とするトイレットロール包装体である。
The present invention that has solved the above problems is a toilet roll package in which a toilet roll is packaged with a resin film,
A scented toilet roll containing a fragrance having a vapor pressure of 50 Pa or higher in an environment of a temperature of 20 ° C. and a humidity of 50% RH,
Has a stacked structure including three or more layers, the outer layer is the melting point of 8~60μm a polyethylene film layer of 80 to 150 ° C., middle in between the two outer layers of 1~30μm ethylene - vinyl alcohol copolymer film The layer has a thickness of 17 to 100 μm, an oxygen permeability of 0.5 to 20 cc / m 2 · day · atm, and a tensile strength of 18 to 60 Mpa in the TD direction and 12 to 49 Mpa in the MD direction. With a resin film,
It is a toilet roll package characterized by being packaged in a gusset packaging format in which a handle portion having a finger hook hole is formed on the upper portion.
本発明に係る樹脂フィルムは最外層の樹脂層の融点が８０〜１５０℃であり、酸素透過度が０．５〜２０ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍ以下あるため、熱融着処理性とガスバリア性に優れ、従来のトイレットロール包装体と同様に製造することができ、しかも樹脂製フィルムを透過して香料の外部へ揮散することがない。また、引張強さが引張強さがＴＤ方向で１８〜６０Ｍｐａ、ＭＤ方向で１２〜４９Ｍｐａであるため適度な強度を有し、開封するにあたっても従来の包装体と同様に行なうことができる。なお、本発明にいう外層とは樹脂フィルムの各表面に位置する最外層を意味するものであり、包装体の外側に位置する層という意味ではない。 In the resin film according to the present invention, the outermost resin layer has a melting point of 80 to 150 ° C. and an oxygen permeability of 0.5 to 20 cc / m 2 · day · atm or less. It can be manufactured in the same manner as a conventional toilet roll package, and does not permeate the resin film and volatilize outside the fragrance. Moreover, since the tensile strength is 18 to 60 Mpa in the TD direction and 12 to 49 Mpa in the MD direction, it has an appropriate strength and can be opened in the same manner as a conventional package. In addition, the outer layer as used in the field of this invention means the outermost layer located in each surface of a resin film, and does not mean the layer located in the outer side of a package body.
また、樹脂フィルムが、３層以上の積層構造を有し、その外層が８〜６０μｍの融点が８０〜１５０℃のポリエチレンフィルム層であり、外層の間にある中層が１〜３０μｍのエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層であることにより、上記のガスバリア性、最外層の融点、引張強さの範囲に設計しやすく、かつ低コストである。 The resin film has a laminated structure of three or more layers, the outer layer is a polyethylene film layer having a melting point of 8 to 60 μm and a melting point of 80 to 150 ° C., and the middle layer between the outer layers is 1 to 30 μm of ethylene-vinyl. By being an alcohol copolymer film layer, the gas barrier property, the melting point of the outermost layer, and the tensile strength can be easily designed, and the cost is low.
また、本発明に係るトイレットロールは、温度２０℃、湿度５０％ＲＨの環境下で蒸気圧が５０Ｐａ以上である香料を含むものである。
本発明に係る包装体は、樹脂フィルムのガスバリア性が高いため、従来、困難であった、温度２０℃、湿度５０％ＲＨの環境下で蒸気圧が５０Ｐａ以上である香料が使用できるようになる。したがって、このような香料を含むトイレットロールを内包するものである。
Moreover, the toilet roll which concerns on this invention contains the fragrance | flavor whose vapor pressure is 50 Pa or more in the environment of
Since the package according to the present invention has a high gas barrier property of the resin film, it is possible to use a fragrance having a vapor pressure of 50 Pa or higher in an environment of a temperature of 20 ° C. and a humidity of 50% RH, which has been difficult in the past. . Therefore, the toilet roll containing such a fragrance | flavor is included.
また、本発明に係るトイレットロール包装体は、上部に指掛け穴を有する把手部が設けられたガセット包装形式で包装されているものである。１〜２４ロール、又はそれ以上といった多数のトイレットロールを簡易に包装でき、しかも持ち運びに便利である。また、従来のトイレットロール包装体と同様に製造できる。さらに、フィルムの柔軟性が十分にあるので、指掛け穴に指に指を掛けて持っても指が痛くなるということもない。 Moreover, the toilet roll packaging body according to the present invention is packaged in a gusset packaging format in which a handle portion having a finger hook hole is provided on the upper portion. A large number of toilet rolls such as 1 to 24 rolls or more can be easily packaged and is convenient to carry. Moreover, it can manufacture similarly to the conventional toilet roll package. Furthermore, since the film has sufficient flexibility, even if the finger is held in the finger-holding hole, the finger does not hurt.
以上の本発明によれば、従来のトイレットロール包装体と変わらずに製造し、また、取り扱うことができ、しかも「香り」のバリエーションを増加させることができるトイレットロール包装体が提供される。 According to the present invention as described above, a toilet roll package that can be manufactured and handled without changing from the conventional toilet roll package and that can increase variations in “scent” is provided.
次いで、本発明の実施の形態を図１及び２を参照しながら以下に詳述する。
本実施形態に係るトイレットロール包装体１は、複数のトイレットロールを樹脂フィルム１０で包装したものである。図１に示す形態は、各々隣接する二つのトイレットロール２０，２０…に周面で接するように４個並べ、これを端面方向に３段積み重ねた計１２個のトイレットロール群を樹脂フィルム１０でガゼット包装形態で包装したものであり、トイレットロールの良く知られる市販形態である。このトイレットロール包装体１は、工場内で製造された後、通常は、工場内倉庫保管、出荷搬送、出荷先倉庫保管、店頭陳列を経て消費者へと流通していくものである。
Next, an embodiment of the present invention will be described in detail below with reference to FIGS.
The toilet roll package 1 according to the present embodiment is obtained by packaging a plurality of toilet rolls with a
他方、本実施形態に係るトイレットロール２０は、紙管に帯状のトイレットペーパーを巻きつけた芯有りのトイレットロールであっても、コアレスとも称される芯無しトイレットロールの形態のいずれであってもよい。トイレットロールの大きさは、特に限定されない。高さ（幅）が１００〜１１５ｍｍ、巻径（直径）が１００〜１２０ｍｍ、芯径が１０〜４８ｍｍ、巻長が２０〜１００ｍのものが一般的であり、本包装体もかかるトイレットロールを採用しうる。
On the other hand, the
トイレットロール２０を構成するトイレットペーパーも、本実施形態では特に限定されない。１プライから３プライ、紙厚１００〜１８０μｍ、１プライ当り米坪が１１．０〜２５．０ｇ／ｍ2の範囲のものが例示できる。なお、ここでの米坪は、ＪＩＳ Ｐ ８１２４（１９９８）の米坪測定方法によるものであり、紙厚は、ＪＩＳ Ｐ ８１１１（１９９８）の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ（厚み測定器）「ＰＥＡＣＯＣＫ Ｇ型」（尾崎製作所製）を用いて５回測定した平均値をいう。
The toilet paper constituting the
他方、本実施形態に係る樹脂フィルム１０は、図２に示すように、３層の樹脂層１１，１２，１３を有しており、その中層１１と両外層１２，１３とで樹脂種類が異なっている。両外層１２，１３は、融点が１５０℃以下であり、この両外層１２，１３が低融点であることにより、本実施形態に係る樹脂フィルムは、熱融着処理性が確保される。融点が低いほうが低温で融着処理できるため好ましいが、過度に融点が低い場合には、摩擦などによって包装体の樹脂フィルムに傷が付いたり穴が空くおそれが高まるので、実質的な下限値は８０℃である。両外層１２，１３としては、直鎖低密度ポリエチレンフィルム層（ＬＬＤＰＥ）、低密度ポリエチレンフィルム層（ＬＤＰＥ） 中密度ポリエチレンフィルム層（ＭＤＰＥ）等のポリエチレンフィルム層とする。なお、両外層１２，１３は、必ずしも同じ種類の樹脂層である必要はない。
On the other hand, as shown in FIG. 2, the
他方、本実施形態に係る樹脂フィルム１０は、酸素透過度が２０ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍ以下である。ここで、融点が低く熱融着性に優れるフィルムは、ガスバリア性が低い傾向にあり、上記例示の比較的低コストで汎用性の高いフィルムもガスバリア性についてはさほど高くない。そこで、本実施形態に係る樹脂フィルムでは、酸素透過度を２０ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍ以下とするために、中層１１を極めて酸素透過度の低いエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層（ＥＶＯＨ樹脂フィルム層）とする。このようにすることで、樹脂フィルム１全体の酸素透過度を２０ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍ以下とすることができる。下限値は、コストなどトイレットロールに適するフィルムであることを考慮すれば、０．５ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍが実質的な下限値となる。
On the other hand, the
中層１１のエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層（ＥＶＯＨ樹脂フィルム層）は、株式会社クラレ社製のエバールなどが例示できる。
An example of the ethylene-vinyl alcohol copolymer film layer (EVOH resin film layer) of the
他方、本実施形態に係る樹脂フィルム１０は、引張強さがＴＤ方向で１８〜６０Ｍｐａ、ＭＤ方向で１２〜４９Ｍｐａである。引張強さがＴＤ方向で６０Ｍｐａ、ＭＤ方向で４９Ｍｐａを超えると、破れがたく開封がし難いものとなる。意図せず破れて包装の強度を保持できないことから、下限値は、ＴＤ方向で１８Ｍｐａ、ＭＤ方向で１２Ｍｐａである。この引張強さとするために、本実施形態に係る樹脂フィルム１０は、樹脂フィルム１０の全体の厚さを１７〜１００μｍとするとともに、剛性が高い傾向にある酸素透過度の低い中層１１の厚み１〜３０μｍ、両外層１２，１３の厚みを８〜６０μｍとする。この時、両外層は必ずしも同じ厚みでなくても良い。このように、剛性の高い傾向にある中層１１の厚みを極めて薄く、低融点で柔軟な外層の厚みを厚くすることで、良好な開封性が得られるものとなる。
On the other hand, the
他方、本実施形態に係る樹脂フィルム１０は、製造時の流れ方向ＭＤ方向の引張破壊ひずみが５０〜８００％、これに直行するＴＤ方向の引張破壊ひずみが５０〜８００％であるのが望ましい。この範囲であると、円筒型のトイレットロールに適度に密着するように包装しやすく、また、特に図２のガゼット包装のように上部に指掛け穴３１を有する把手部３０が形成されたものとした場合、その指掛け穴３１に指をかけて持ち運ぶ際に適度に伸びて指が痛くなることが防止される。この引張破壊ひずみにするには、上記樹脂フィルムの厚さとともに、上記樹脂種を選択することで達成できる。
On the other hand, the
なお、本発明における引張強さ及び引張破壊ひずみは、ＪＩＳ Ｋ ７１２７に基づいて、試験片の幅を２５ｍｍ、チャック間距離５０ｍｍ、速度３００ｍｍ／ｍｉｎとして行なった値をいう。 In addition, the tensile strength and the tensile fracture strain in the present invention are values obtained based on JIS K 7127, with the width of the test piece being 25 mm, the distance between chucks of 50 mm, and the speed of 300 mm / min.
ここで、本実施形態の樹脂フィルム１０の好ましい構成をまとめると、両外層１２，１３を融点８０〜１５０℃の低融点のフィルム層とし、中層１１を酸素透過度の０．５〜２０ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍ以下のフィルム層とし、かつ、両外層１２，１３の厚みを８〜６０μｍ、中層１１の厚みを１〜３０μｍ、樹脂フィルム１の全体の厚みを１７〜１００μｍとするのがよく、また、各層１１，１２，１３の樹脂を上記の種類の樹脂のなかから選択するのがよい。
このような樹脂フィルム１０を用いることで、香料が樹脂フィルム１０を透過して外部に揮散することが効果的に防止されるようになる。
ここで、本実施形態に係る樹脂フィルム１０を３層構造にするには、Ｔダイ法による共押出法、押し出しラミネート法によって積層構造すればよい。
なお、本発明は、図示の３層構造に限らず、それ以上の例えば４層構造、５層構造とすることができる。
Here, when the preferable structure of the
By using such a
Here, in order to make the
Note that the present invention is not limited to the illustrated three-layer structure, and may be a four-layer structure or a five-layer structure, for example.
他方、本実施形態に係るトイレットロール２０は、香料が付与された香り付きのトイレットロールである。香料を付着させる位置は、トイレットペーパーの表裏面、紙管、トイレットロールの端面が例示できる。紙管を有する芯有りのものであるならば、紙管に香料を付着させておけば、トイレットペーパーを使用する際に香料が肌に付着することがなく、また、巻かれているトイレットペーパーが使いきられるまでトイレ内で長期に渡って香気を放つものとなるので望ましい。
On the other hand, the
香料としては、天然系あるいは合成系の香料を用いることができる。具体例としては、レモン油、グレープフルーツ油、ローズマリー油、ペパーミント油、マンダリン油、ライム油、ユズ油、カモミール油、ラベンダー油、ローズ油、スペアミント油等の天然香料類；リナロール、シトロネロール、メントール、ゲラニオール等のアルコール類等の合成香料などが挙げられる。これらは単独で用いても、複数を組み合わせて調合香料として用いてもよい。香料の選択は、所望の香調によって決定すればよい。なお、香料は、香気の強さや揮散性の調整のために適宜ジプロピレングリコール、パラフィンオイル等の鉱物油、ヒマシ油、大豆油の植物油を用いて希釈することができる。 As the fragrance, a natural or synthetic fragrance can be used. Specific examples include natural perfumes such as lemon oil, grapefruit oil, rosemary oil, peppermint oil, mandarin oil, lime oil, yuzu oil, chamomile oil, lavender oil, rose oil, spearmint oil; linalool, citronellol, menthol, Synthetic fragrances such as alcohols such as geraniol. These may be used alone or in combination as a blended fragrance. The selection of the fragrance may be determined according to the desired fragrance tone. In addition, a fragrance | flavor can be diluted using vegetable oils, such as mineral oil, such as dipropylene glycol and paraffin oil, castor oil, and soybean oil, in order to adjust the intensity | strength of a fragrance | flavor and volatility.
特に、本実施形態に係る樹脂フィルム１０は、酸素透過度が２０ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍ以下と従来のポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムと桁違に低く、従来使用が困難であった揮散性の高い香料の使用できるようになる。香水などの香料製品では、トップノートと称される揮発性が高く初期に強く感じされる香りと、ボトムノートと称される揮発性が低く徐々に感じられるようになる香りと、ミドルノートと称されるこれらの中間の香りを適宜混合して、複雑な香りや経時的な香りの変化を構成することが行なわれる。香り付きのトイレットロールでは、その包装体の樹脂フィルムの酸素透過度が高いために、これまで、特にトップノートの香りを付与することが難しかった。本実施形態に係るトイレットロール包装体１は、トップノートに係る香料、数値でいえば、温度２０℃、湿度５０％ＲＨの環境下で蒸気圧が５０Ｐａ以上ある香料の使用が可能となるため、かかる香料を用いたトイレットロール２０を包装したものであるのが望ましい。
In particular, the
他方、本実施形態に係るトイレットロール包装体１の包装形式としては、図１に示すように上部に指掛け穴３１を有する把手部３０を有するガゼット包装であるが、そのほかにキャラメル包装とすることもできる。キャラメル包装は、被包装物をフィルムで巻き込むように包み、その巻き込み方向において重畳する縁部を接着し、さらに被包装物を越えて延び出した部分を、対向する２つの縁から前記被包装物側に折り込み、その際に形成される三角形片又は台形片の少なくとも各先端縁部同士を融着処理等して接着してなる包装態様であり、２〜４個程度のトイレットロールの包装に適する。このキャラメル包装を行う装置等は、既知の装置が利用される。
On the other hand, as a packaging form of the toilet roll packaging body 1 according to the present embodiment, as shown in FIG. 1, it is a gusset packaging having a
一方、図示のトイレットロール包装体１に係るガゼット包装は、筒状に形成された樹脂フィルム内にトイレットロール２０を内包し両端開口部と熱融着処理等で封止された包装形態である。係るガゼット包装は、樹脂フィルムを筒状に形成したうえ、予め一方開口部を熱融着処理等により封止するとともに把手部の形成しておき、その把手部が形成された袋状の前駆体に被包装物を挿入し、その後に、他方開口部を熱融着処理して封止する包装手順が取られることが多い。ガゼット包装は、両端開口部が熱融着処理等で封止されるため比較的密封性が高く、本実施形態の香り付きのトイレットロール２０の包装体１に特に適する包装形態である。
On the other hand, the gusset packaging according to the illustrated toilet roll packaging body 1 is a packaging form in which the
但し、ガセット包装では、袋状の前駆体にトイレットロール群を挿入し、他端開口部を封止する手順をとるために、袋状の前駆体の一部に内外に連通する空気孔が開けられることがある。フィルムのスリップ効果とガゼット包装の高い密封性により、空気孔から香気が漏れ出ることは少ないが、本実施形態のトイレットロール包装体１では、ガゼット包装のために形成される空気孔から香気が漏れにくいように、空気孔３２を包装体内部から把手部３０側に空気が抜け出る位置Ｐ，Ｐに形成している。この位置であれば、トイレットロール包装体を店頭で積み上げて陳列したり、段ボールケースに梱包した状態で保管する際に、空気孔３２が潰されるため、空気孔３２を通じて香気が外部に漏れ出ることが防止できる。
However, in gusset packaging, in order to take the procedure of inserting the toilet roll group into the bag-like precursor and sealing the opening at the other end, a part of the bag-like precursor has an air hole communicating inside and outside. May be. Due to the slip effect of the film and the high sealing performance of the gusset packaging, the fragrance does not leak out from the air holes. However, in the toilet roll package 1 of the present embodiment, the fragrance leaks from the air holes formed for the gusset packaging. In order to make it difficult, air holes 32 are formed at positions P and P through which air escapes from the inside of the package toward the
本発明の実施例及び比較例を作成して、香りの持続性、熱融着処理性、開封のし易さについて試験を行ない評価を行なった。
なお、実施例１に係る樹脂フィルムは、両外層がポリエチレン樹脂層、中層がエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層である厚さ３０μｍの３層ラミネートフィルムである。各層の厚さは両ＰＥ層が１４μｍ、ＥＶＯＨ層が２μｍである。なお、ＥＶＯＨは、クラレ株式会社製のエバールを使用した。
Examples and Comparative Examples of the present invention were prepared and tested for evaluation of fragrance sustainability, heat fusion processability, and ease of opening.
In addition, the resin film which concerns on Example 1 is a 30-micrometer-thick three-layer laminated film whose both outer layers are a polyethylene resin layer and whose middle layer is an ethylene-vinyl alcohol copolymer film layer. The thickness of each layer is 14 μm for both PE layers and 2 μm for the EVOH layer. In addition, EVOH made from Kuraray Co., Ltd. was used for EVOH.
同様に、実施例２は両外層がポリエチレン樹脂層、中層がエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層である厚さ１００μｍの３層ラミネートフィルムである。各層の厚さは両ＰＥ層が１０μｍと６０μｍ、ＥＶＯＨ層が３０μｍである。実施例３も、両外層がポリエチレン樹脂層、中層がエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層である厚さ１７μｍの３層ラミネートフィルムである。各層の厚さは両ＰＥ層が８μｍ、ＥＶＯＨ層が１μｍである。 Similarly, Example 2 is a three-layer laminate film having a thickness of 100 μm in which both outer layers are polyethylene resin layers and the middle layer is an ethylene-vinyl alcohol copolymer film layer. The thickness of each layer is 10 μm and 60 μm for both PE layers and 30 μm for the EVOH layer. Example 3 is also a 17 μm thick three-layer laminate film in which both outer layers are polyethylene resin layers and the middle layer is an ethylene-vinyl alcohol copolymer film layer. The thickness of each layer is 8 μm for both PE layers and 1 μm for the EVOH layer.
比較例１に係る樹脂フィルムは、厚さ５０μｍの無延伸ポリプロピレンフィルム（ＣＰＰ）である。 The resin film according to Comparative Example 1 is an unstretched polypropylene film (CPP) having a thickness of 50 μm.
比較例２に係る樹脂フィルムは、厚さ５０μｍの低密度ポリエチレンフィルム（ＬＤＥＰ）である。 The resin film according to Comparative Example 2 is a low density polyethylene film (LDEP) having a thickness of 50 μm.
比較例３に係る樹脂フィルムは、厚さ２０μｍの２軸延伸ポリプロピレンフィルム（ＯＰＰ）である。 The resin film according to Comparative Example 3 is a biaxially stretched polypropylene film (OPP) having a thickness of 20 μm.
比較例４に係る樹脂フィルムは、厚さ２５μｍのポリエチレンテレフタレートフィルム（ＰＥＴ）である。 The resin film according to Comparative Example 4 is a polyethylene terephthalate film (PET) having a thickness of 25 μm.
比較例５に係る樹脂フィルムは、厚さ１０μｍの低密度ポリエチレンフィルム（ＬＤＥＰ）である。 The resin film according to Comparative Example 5 is a low density polyethylene film (LDEP) having a thickness of 10 μm.
比較例６に係る樹脂フィルムは、厚さ１１０μｍの無延伸ポリプロピレンフィルム（ＣＰＰ）である。 The resin film according to Comparative Example 6 is an unstretched polypropylene film (CPP) having a thickness of 110 μm.
（香りの持続性）
香りの持続性の試験は、紙管に香料（商品名フルーティフローラル、蒸気圧６７Ｐａ）を３００μｌ塗布したトイレットロールを１２個、各種フィルムで密封包装し、これらヒートショック試験器内に入れ、温度５０℃、湿度５０％の環境下に置いた。その１日後、２日後、３日後、４日後に試料を取り出して、試料を開封し香気が残っているか否かを確認した。なお、ヒートショック試験器における１日は、実使用２ヶ月に相当する。
香気の確認は１０人の被験者が、それぞれ「香りが残っている」、「香りが残っていない」、「どちらとも言えない」の三段階評価を行った。
表中の○は、被験者１０人のうち、５人以上が「香りが残っている」と評価したものであり、×は、それ以外である。
(Scent persistence)
The scent sustainability test was conducted by twelve toilet rolls coated with 300 μl of fragrance (trade name fruity floral, vapor pressure 67 Pa) on a paper tube, hermetically packaged with various films, placed in these heat shock testers, at a temperature of 50 It was placed in an environment of 50 ° C. and humidity of 50%. One day later, two days later, three days later, and four days later, the sample was taken out, and the sample was opened to check whether or not the fragrance remained. One day in the heat shock tester corresponds to two months of actual use.
The fragrance was confirmed by 10 subjects, each of which was evaluated in three stages: “scent remains”, “no scent”, and “cannot say either”.
In the table, ◯ indicates that 5 or more of the 10 subjects evaluated that “the fragrance remains”, and x indicates the others.
（ヒートシール性）
実施例及び比較例に係るフィルムで、温度９０℃でガゼット包装による熱融着処理を行い、熱融着が十分に行なわれているか否かを目視にて確認した。
表中の○は、袋形成が可能な程度に十分に熱融着がされていた、△は、熱融着箇所にムラがあって袋形成は困難、×は熱融着されていない、をそれぞれ意味する。
(Heat sealability)
The film according to the example and the comparative example was subjected to heat fusion treatment by gusset packaging at a temperature of 90 ° C., and it was visually confirmed whether or not the heat fusion was sufficiently performed.
◯ in the table indicates that heat fusion has been performed to such an extent that bag formation is possible, △ indicates that there is unevenness in the heat fusion location, and bag formation is difficult, and × indicates that heat fusion has not occurred. Each means.
（開封のし易さ）
開封のし易さは、１０人の被験者が、各フィルムを破り、それぞれ「容易に開封できる」、「開封できるがやや力がいる」、「開封し難い」の三段階評価を行った。
表中の○は、被験者１０人のうち、５人以上が「容易に開封できる」と評価したものであり、×は、それ以外である。
試験の結果と、実施例及び比較例に係る各種フィルムのより具体的な物性・組成を下記表１に示す。
なお、表中の引張強さ、引張破壊ひずみは、ＪＩＳ Ｋ ７１２７に基づいて、試験片の幅を２５ｍｍとして行なった。
(Ease of opening)
The ease of opening was evaluated by three subjects: 10 subjects tore each film, and “Easy to open”, “Easy to open but somewhat strong”, and “Difficult to open”.
In the table, ○ indicates that 5 or more of the 10 subjects evaluated that “can be easily opened”, and x indicates the other.
Table 1 below shows the results of the tests and the more specific physical properties / compositions of various films according to Examples and Comparative Examples.
In addition, the tensile strength and tensile fracture strain in the table were performed based on JIS K 7127 with the width of the test piece being 25 mm.
表１の各試験の結果をみてみると、本発明の実施例１〜３に係る包装では、香り持続性試験で４日後でも香りが十分に感じられる。これは、通常使用の８ヶ月間に相当し、揮発性の高い香料を含むトイレットロールでも十分に香りが保持できることが確認できた。 Looking at the results of each test in Table 1, in the packaging according to Examples 1 to 3 of the present invention, the scent is sufficiently felt even after 4 days in the scent sustainability test. This corresponds to 8 months of normal use, and it was confirmed that the scent can be sufficiently retained even with a toilet roll containing a highly volatile fragrance.
また、熱融着性も良好で従来のポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムと同様に取り扱うことができ、従来の熱融着を利用したガゼット包装設備やピロー包装設備を問題なく利用できることが確認できた。また、適度な伸びと強度を有し、開封性も問題ないことが確認できた。 Moreover, it was confirmed that the heat-fusibility was good and it could be handled in the same manner as conventional polyethylene films and polypropylene films, and that conventional gusset packaging equipment and pillow packaging equipment using thermal fusion could be used without problems. Moreover, it has confirmed that it has moderate elongation and strength, and there is no problem in opening.
一方、比較例１及び比較例２は、従来のトイレットロールの包装体に用いられている無延伸ポリプロピレンフィルム、低密度ポリエチレンフィルムを用いて、高揮散性のトイレットロールを包装した例となるが、熱融着処理性や開封性については問題ないものの、酸素透過度が１３００ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍを超えており、香りの持続性についてはわずか２ヶ月もたてばトイレットロールの香りが低下してしまうことが確認できた。また、比較例３の２軸延伸ポリプロピレンフィルムは、熱融着処理性及び開封性に劣ることが確認できた。 On the other hand, Comparative Example 1 and Comparative Example 2 are examples in which a highly volatile toilet roll is packaged using an unstretched polypropylene film and a low-density polyethylene film that are used in a conventional toilet roll package, Although there is no problem with heat-sealing properties and openability, the oxygen permeability exceeds 1300cc / m 2 · day · atm, and the scent of toilet rolls declines after only 2 months. I was able to confirm. Moreover, it has confirmed that the biaxially stretched polypropylene film of the comparative example 3 was inferior to heat sealing | fusion process property and unsealing property.
比較例４のポリエチレンテレフタレートフィルムで包装したものは、酸素透過度が４３ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍと低いが、６ヶ月程度で香りが低下することが確認された。また、厚みが比較例１〜比較例２の５０μｍと比較して、２５μｍと薄いものであるが引張強さが強すぎて、開封性に問題があることが確認された。さらに、熱融着処理性については従来設備の熱融着温度では、熱融着が不能であることが確認できた。なお、ポリエチレンテレフタレートフィルムを他の素材のフィルムと３層構造にした場合でも、酸素透過度と引張り強さの両立は難しいと予測される。 The one wrapped with the polyethylene terephthalate film of Comparative Example 4 had a low oxygen permeability of 43 cc / m 2 · day · atm, but it was confirmed that the fragrance decreased in about 6 months. Moreover, although thickness was as thin as 25 micrometers compared with 50 micrometers of comparative example 1-comparative example 2, it was confirmed that there is a problem in unsealing property because tensile strength is too strong. Furthermore, it was confirmed that the heat fusion processability was not possible at the heat fusion temperature of conventional equipment. Even when the polyethylene terephthalate film has a three-layer structure with another film, it is predicted that it is difficult to achieve both oxygen permeability and tensile strength.
他方、比較例５は、１０μｍの非常に薄い低密度ポリエチレンフィルムで包装したものであり、樹脂フィルムの引張り強さがＭＤ方向、ＴＤ方向ともに４Ｍｐａと非常に低い例である。この例では、酸素透過度は、わずか２ヶ月程度で香りが低下することが確認され、さらに、ヒートシール性も悪化することが確認された。 On the other hand, Comparative Example 5 is an example of packaging with a very thin low-density polyethylene film of 10 μm, and the tensile strength of the resin film is very low at 4 Mpa in both the MD direction and the TD direction. In this example, it was confirmed that the scent of the oxygen transmission rate was reduced in only about two months, and further, the heat sealability was also deteriorated.
また、比較例６は、１１０μｍの無延伸ポリプロピレンフィルムで包装したものであり、樹脂フィルムの引張強さがＴＤ方向で１００Ｍｐａ、ＭＤ方向で１３０Ｍｐａと高い低い例である。この例では、開封性に問題があり、また、酸素透過度も高い。また、厚みの増加によると思われるヒートシール性の悪化が確認された。 Moreover, the comparative example 6 is packaged with a 110 μm unstretched polypropylene film, and the resin film has a high tensile strength of 100 Mpa in the TD direction and 130 Mpa in the MD direction. In this example, there is a problem in unsealing property and oxygen permeability is high. Moreover, the deterioration of the heat sealing property considered to be due to the increase in thickness was confirmed.
以上のとおり、本発明に係るトイレットロール包装体の構成を採ることで、従来のトイレットロール包装体と変わらずに製造し、また、取り扱うことができ、しかも「香り」のバリエーションを増加させることができる。 As described above, by adopting the configuration of the toilet roll package according to the present invention, it can be manufactured and handled without changing from the conventional toilet roll package, and the variation of "scent" can be increased. it can.
１…トイレットロール包装体、１０…樹脂フィルム、１１…中層、１２，１３…外層、２０…トイレットロール、３０…把手部、３１…指掛け孔、３２…空気孔。 DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Toilet roll package, 10 ... Resin film, 11 ... Middle layer, 12, 13 ... Outer layer, 20 ... Toilet roll, 30 ... Handle part, 31 ... Finger hook hole, 32 ... Air hole.
本発明はトイレットロール包装体に関する。 The present invention relates to a toilet roll package.
トイレットペーパーを巻いて筒状にしたトイレットロールは、複数個をまとめて厚み２０〜５０μｍ程度の薄厚のポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムで包装されて製品とされている。
このポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムは、柔らかく円筒型をなすトイレットロールにフィットする柔軟性、袋を形成したり封止したりする際に行なわれる熱融着処理のしやすさの点において、トイレットロールの包装に非常に適している。
Toilet rolls that are rolled up with toilet paper into a tubular shape are packaged with a thin polyethylene film or polypropylene film having a thickness of about 20 to 50 μm to make a product.
This polyethylene film and polypropylene film are flexible in terms of flexibility to fit a toilet roll having a soft cylindrical shape, and ease of heat-sealing treatment performed when forming or sealing a bag. Very suitable for packaging.
ところで、トイレットロールにおいては、構成部材であるトイレットペーパーや紙管に香料を付与して香り付きとしたものが提案されている。従来、この香り付きのトイレットロールも、薄厚のポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムで包装されている。
しかし、トイレットロールは、低密度で円筒型であることから包装内で空気と接する部分が多く、付与した香料が包装体内に非常に揮発しやすい。
By the way, in the toilet roll, what gave the fragrance | flavor to the toilet paper and paper tube which are structural members, and was scented is proposed. Conventionally, this scented toilet roll is also packaged with a thin polyethylene film or polypropylene film.
However, since the toilet roll has a low density and a cylindrical shape, there are many portions in contact with air in the package, and the imparted fragrance is very volatile in the package.
一方で上記ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムは、ガスバリア性という点においては、必ずしも高いものではなく、揮散性の高い香料を用いた場合には、製品化後出荷前保管時、出荷後の倉庫保管時、店頭陳列時に香料が外部に漏れ出るおそれがある。
このため、トイレットロールにおいては、使用する香料が揮発性の低いものに限られ、「香り」のバリエーションの増加や、それによる商品差別を難しくしている。
On the other hand, the polyethylene film and the polypropylene film are not necessarily high in terms of gas barrier properties, and when using a highly volatile fragrance, when pre-shipment storage after commercialization, during warehouse storage after shipment, There is a risk of fragrance leaking outside during store display.
For this reason, in the toilet roll, the fragrance | flavor to be used is restricted to the thing with low volatility, and the increase in the variation of "fragrance" and the product discrimination by it are difficult.
そこで、本発明の主たる課題は、従来のトイレットロール包装体と変わらずに製造し、取り扱うことができ、しかも「香り」のバリエーションを増加させることができるトイレットロール包装体を提供することにある。 Then, the main subject of this invention is providing the toilet roll package which can be manufactured and handled without changing with the conventional toilet roll package, and can increase the variation of "fragrance".
上記課題を解決した本発明は、トイレットロールが樹脂フィルムによりガセット包装形式で包装されたトイレットロール包装体であって、
温度２０℃、湿度５０％ＲＨの環境下で蒸気圧が５０Ｐａ以上である香料を含む香り付きトイレットロールが、
３層以上の積層構造を有し、その外層が８〜６０μｍの融点が８０〜１５０℃のポリエチレンフィルム層であり、両外層の間にある中層が１〜３０μｍのエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層である、厚さが１７〜１００μｍであり、酸素透過度が０．５〜２０ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍであり、引張強さがＴＤ方向で１８〜６０Ｍｐａ、ＭＤ方向で１２〜４９Ｍｐａである、樹脂製フィルムによって、
上部に指掛け穴を有する把手部が形成されたガセット包装形式で包装されている、ことを特徴とするトイレットロール包装体である。
The present invention that has solved the above problems is a toilet roll package in which a toilet roll is packaged in a gusset packaging format with a resin film,
A scented toilet roll containing a fragrance having a vapor pressure of 50 Pa or higher in an environment of a temperature of 20 ° C. and a humidity of 50% RH,
An ethylene-vinyl alcohol copolymer film having a laminated structure of three or more layers, an outer layer of which is a polyethylene film layer having a melting point of 8 to 60 μm and a melting point of 80 to 150 ° C., and an intermediate layer between both outer layers of 1 to 30 μm The layer has a thickness of 17 to 100 μm, an oxygen permeability of 0.5 to 20 cc / m 2 · day · atm, and a tensile strength of 18 to 60 Mpa in the TD direction and 12 to 49 Mpa in the MD direction. With a resin film,
It is a toilet roll package characterized by being packaged in a gusset packaging format in which a handle portion having a finger hook hole is formed on the upper portion.
本発明に係る樹脂フィルムは最外層の樹脂層の融点が８０〜１５０℃であり、酸素透過度が０．５〜２０ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍ以下あるため、熱融着処理性とガスバリア性に優れ、従来のトイレットロール包装体と同様に製造することができ、しかも樹脂製フィルムを透過して香料の外部へ揮散することがない。また、引張強さが引張強さがＴＤ方向で１８〜６０Ｍｐａ、ＭＤ方向で１２〜４９Ｍｐａであるため適度な強度を有し、開封するにあたっても従来の包装体と同様に行なうことができる。なお、本発明にいう外層とは樹脂フィルムの各表面に位置する最外層を意味するものであり、包装体の外側に位置する層という意味ではない。 In the resin film according to the present invention, the outermost resin layer has a melting point of 80 to 150 ° C. and an oxygen permeability of 0.5 to 20 cc / m 2 · day · atm or less. It can be manufactured in the same manner as a conventional toilet roll package, and does not permeate the resin film and volatilize outside the fragrance. Moreover, since the tensile strength is 18 to 60 Mpa in the TD direction and 12 to 49 Mpa in the MD direction, it has an appropriate strength and can be opened in the same manner as a conventional package. In addition, the outer layer as used in the field of this invention means the outermost layer located in each surface of a resin film, and does not mean the layer located in the outer side of a package body.
また、樹脂フィルムが、３層以上の積層構造を有し、その外層が８〜６０μｍの融点が８０〜１５０℃のポリエチレンフィルム層であり、外層の間にある中層が１〜３０μｍのエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層であることにより、上記のガスバリア性、最外層の融点、引張強さの範囲に設計しやすく、かつ低コストである。 The resin film has a laminated structure of three or more layers, the outer layer is a polyethylene film layer having a melting point of 8 to 60 μm and a melting point of 80 to 150 ° C., and the middle layer between the outer layers is 1 to 30 μm of ethylene-vinyl. By being an alcohol copolymer film layer, the gas barrier property, the melting point of the outermost layer, and the tensile strength can be easily designed, and the cost is low.
また、本発明に係るトイレットロールは、温度２０℃、湿度５０％ＲＨの環境下で蒸気圧が５０Ｐａ以上である香料を含むものである。
本発明に係る包装体は、樹脂フィルムのガスバリア性が高いため、従来、困難であった、温度２０℃、湿度５０％ＲＨの環境下で蒸気圧が５０Ｐａ以上である香料が使用できるようになる。したがって、このような香料を含むトイレットロールを内包するものである。
Moreover, the toilet roll which concerns on this invention contains the fragrance | flavor whose vapor pressure is 50 Pa or more in the environment of
Since the package according to the present invention has a high gas barrier property of the resin film, it is possible to use a fragrance having a vapor pressure of 50 Pa or higher in an environment of a temperature of 20 ° C. and a humidity of 50% RH, which has been difficult in the past. . Therefore, the toilet roll containing such a fragrance | flavor is included.
また、本発明に係るトイレットロール包装体は、上部に指掛け穴を有する把手部が設けられたガセット包装形式で包装されているものである。１〜２４ロール、又はそれ以上といった多数のトイレットロールを簡易に包装でき、しかも持ち運びに便利である。また、従来のトイレットロール包装体と同様に製造できる。さらに、フィルムの柔軟性が十分にあるので、指掛け穴に指に指を掛けて持っても指が痛くなるということもない。 Moreover, the toilet roll packaging body according to the present invention is packaged in a gusset packaging format in which a handle portion having a finger hook hole is provided on the upper portion. A large number of toilet rolls such as 1 to 24 rolls or more can be easily packaged and is convenient to carry. Moreover, it can manufacture similarly to the conventional toilet roll package. Furthermore, since the film has sufficient flexibility, even if the finger is held in the finger-holding hole, the finger does not hurt.
以上の本発明によれば、従来のトイレットロール包装体と変わらずに製造し、また、取り扱うことができ、しかも「香り」のバリエーションを増加させることができるトイレットロール包装体が提供される。 According to the present invention as described above, a toilet roll package that can be manufactured and handled without changing from the conventional toilet roll package and that can increase variations in “scent” is provided.
次いで、本発明の実施の形態を図１及び２を参照しながら以下に詳述する。
本実施形態に係るトイレットロール包装体１は、複数のトイレットロールを樹脂フィルム１０で包装したものである。図１に示す形態は、各々隣接する二つのトイレットロール２０，２０…に周面で接するように４個並べ、これを端面方向に３段積み重ねた計１２個のトイレットロール群を樹脂フィルム１０でガゼット包装形態で包装したものであり、トイレットロールの良く知られる市販形態である。このトイレットロール包装体１は、工場内で製造された後、通常は、工場内倉庫保管、出荷搬送、出荷先倉庫保管、店頭陳列を経て消費者へと流通していくものである。
Next, an embodiment of the present invention will be described in detail below with reference to FIGS.
The toilet roll package 1 according to the present embodiment is obtained by packaging a plurality of toilet rolls with a
他方、本実施形態に係るトイレットロール２０は、紙管に帯状のトイレットペーパーを巻きつけた芯有りのトイレットロールであっても、コアレスとも称される芯無しトイレットロールの形態のいずれであってもよい。トイレットロールの大きさは、特に限定されない。高さ（幅）が１００〜１１５ｍｍ、巻径（直径）が１００〜１２０ｍｍ、芯径が１０〜４８ｍｍ、巻長が２０〜１００ｍのものが一般的であり、本包装体もかかるトイレットロールを採用しうる。
On the other hand, the
トイレットロール２０を構成するトイレットペーパーも、本実施形態では特に限定されない。１プライから３プライ、紙厚１００〜１８０μｍ、１プライ当り米坪が１１．０〜２５．０ｇ／ｍ2の範囲のものが例示できる。なお、ここでの米坪は、ＪＩＳ Ｐ ８１２４（１９９８）の米坪測定方法によるものであり、紙厚は、ＪＩＳ Ｐ ８１１１（１９９８）の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ（厚み測定器）「ＰＥＡＣＯＣＫ Ｇ型」（尾崎製作所製）を用いて５回測定した平均値をいう。
The toilet paper constituting the
他方、本実施形態に係る樹脂フィルム１０は、図２に示すように、３層の樹脂層１１，１２，１３を有しており、その中層１１と両外層１２，１３とで樹脂種類が異なっている。両外層１２，１３は、融点が１５０℃以下であり、この両外層１２，１３が低融点であることにより、本実施形態に係る樹脂フィルムは、熱融着処理性が確保される。融点が低いほうが低温で融着処理できるため好ましいが、過度に融点が低い場合には、摩擦などによって包装体の樹脂フィルムに傷が付いたり穴が空くおそれが高まるので、実質的な下限値は８０℃である。両外層１２，１３としては、直鎖低密度ポリエチレンフィルム層（ＬＬＤＰＥ）、低密度ポリエチレンフィルム層（ＬＤＰＥ） 中密度ポリエチレンフィルム層（ＭＤＰＥ）等のポリエチレンフィルム層とする。なお、両外層１２，１３は、必ずしも同じ種類の樹脂層である必要はない。
On the other hand, as shown in FIG. 2, the
他方、本実施形態に係る樹脂フィルム１０は、酸素透過度が２０ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍ以下である。ここで、融点が低く熱融着性に優れるフィルムは、ガスバリア性が低い傾向にあり、上記例示の比較的低コストで汎用性の高いフィルムもガスバリア性についてはさほど高くない。そこで、本実施形態に係る樹脂フィルムでは、酸素透過度を２０ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍ以下とするために、中層１１を極めて酸素透過度の低いエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層（ＥＶＯＨ樹脂フィルム層）とする。このようにすることで、樹脂フィルム１全体の酸素透過度を２０ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍ以下とすることができる。下限値は、コストなどトイレットロールに適するフィルムであることを考慮すれば、０．５ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍが実質的な下限値となる。
On the other hand, the
中層１１のエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層（ＥＶＯＨ樹脂フィルム層）は、株式会社クラレ社製のエバールなどが例示できる。
An example of the ethylene-vinyl alcohol copolymer film layer (EVOH resin film layer) of the
他方、本実施形態に係る樹脂フィルム１０は、引張強さがＴＤ方向で１８〜６０Ｍｐａ、ＭＤ方向で１２〜４９Ｍｐａである。引張強さがＴＤ方向で６０Ｍｐａ、ＭＤ方向で４９Ｍｐａを超えると、破れがたく開封がし難いものとなる。意図せず破れて包装の強度を保持できないことから、下限値は、ＴＤ方向で１８Ｍｐａ、ＭＤ方向で１２Ｍｐａである。この引張強さとするために、本実施形態に係る樹脂フィルム１０は、樹脂フィルム１０の全体の厚さを１７〜１００μｍとするとともに、剛性が高い傾向にある酸素透過度の低い中層１１の厚み１〜３０μｍ、両外層１２，１３の厚みを８〜６０μｍとする。この時、両外層は必ずしも同じ厚みでなくても良い。このように、剛性の高い傾向にある中層１１の厚みを極めて薄く、低融点で柔軟な外層の厚みを厚くすることで、良好な開封性が得られるものとなる。
On the other hand, the
他方、本実施形態に係る樹脂フィルム１０は、製造時の流れ方向ＭＤ方向の引張破壊ひずみが５０〜８００％、これに直行するＴＤ方向の引張破壊ひずみが５０〜８００％であるのが望ましい。この範囲であると、円筒型のトイレットロールに適度に密着するように包装しやすく、また、特に図２のガゼット包装のように上部に指掛け穴３１を有する把手部３０が形成されたものとした場合、その指掛け穴３１に指をかけて持ち運ぶ際に適度に伸びて指が痛くなることが防止される。この引張破壊ひずみにするには、上記樹脂フィルムの厚さとともに、上記樹脂種を選択することで達成できる。
On the other hand, the
なお、本発明における引張強さ及び引張破壊ひずみは、ＪＩＳ Ｋ ７１２７に基づいて、試験片の幅を２５ｍｍ、チャック間距離５０ｍｍ、速度３００ｍｍ／ｍｉｎとして行なった値をいう。 In addition, the tensile strength and the tensile fracture strain in the present invention are values obtained based on JIS K 7127, with the width of the test piece being 25 mm, the distance between chucks of 50 mm, and the speed of 300 mm / min.
ここで、本実施形態の樹脂フィルム１０の好ましい構成をまとめると、両外層１２，１３を融点８０〜１５０℃の低融点のフィルム層とし、中層１１を酸素透過度の０．５〜２０ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍ以下のフィルム層とし、かつ、両外層１２，１３の厚みを８〜６０μｍ、中層１１の厚みを１〜３０μｍ、樹脂フィルム１の全体の厚みを１７〜１００μｍとするのがよく、また、各層１１，１２，１３の樹脂を上記の種類の樹脂のなかから選択するのがよい。
このような樹脂フィルム１０を用いることで、香料が樹脂フィルム１０を透過して外部に揮散することが効果的に防止されるようになる。
ここで、本実施形態に係る樹脂フィルム１０を３層構造にするには、Ｔダイ法による共押出法、押し出しラミネート法によって積層構造すればよい。
なお、本発明は、図示の３層構造に限らず、それ以上の例えば４層構造、５層構造とすることができる。
Here, when the preferable structure of the
By using such a
Here, in order to make the
Note that the present invention is not limited to the illustrated three-layer structure, and may be a four-layer structure or a five-layer structure, for example.
他方、本実施形態に係るトイレットロール２０は、香料が付与された香り付きのトイレットロールである。香料を付着させる位置は、トイレットペーパーの表裏面、紙管、トイレットロールの端面が例示できる。紙管を有する芯有りのものであるならば、紙管に香料を付着させておけば、トイレットペーパーを使用する際に香料が肌に付着することがなく、また、巻かれているトイレットペーパーが使いきられるまでトイレ内で長期に渡って香気を放つものとなるので望ましい。
On the other hand, the
香料としては、天然系あるいは合成系の香料を用いることができる。具体例としては、レモン油、グレープフルーツ油、ローズマリー油、ペパーミント油、マンダリン油、ライム油、ユズ油、カモミール油、ラベンダー油、ローズ油、スペアミント油等の天然香料類；リナロール、シトロネロール、メントール、ゲラニオール等のアルコール類等の合成香料などが挙げられる。これらは単独で用いても、複数を組み合わせて調合香料として用いてもよい。香料の選択は、所望の香調によって決定すればよい。なお、香料は、香気の強さや揮散性の調整のために適宜ジプロピレングリコール、パラフィンオイル等の鉱物油、ヒマシ油、大豆油の植物油を用いて希釈することができる。 As the fragrance, a natural or synthetic fragrance can be used. Specific examples include natural perfumes such as lemon oil, grapefruit oil, rosemary oil, peppermint oil, mandarin oil, lime oil, yuzu oil, chamomile oil, lavender oil, rose oil, spearmint oil; linalool, citronellol, menthol, Synthetic fragrances such as alcohols such as geraniol. These may be used alone or in combination as a blended fragrance. The selection of the fragrance may be determined according to the desired fragrance tone. In addition, a fragrance | flavor can be diluted using vegetable oils, such as mineral oil, such as dipropylene glycol and paraffin oil, castor oil, and soybean oil, in order to adjust the intensity | strength of a fragrance | flavor and volatility.
特に、本実施形態に係る樹脂フィルム１０は、酸素透過度が２０ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍ以下と従来のポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムと桁違に低く、従来使用が困難であった揮散性の高い香料の使用できるようになる。香水などの香料製品では、トップノートと称される揮発性が高く初期に強く感じされる香りと、ボトムノートと称される揮発性が低く徐々に感じられるようになる香りと、ミドルノートと称されるこれらの中間の香りを適宜混合して、複雑な香りや経時的な香りの変化を構成することが行なわれる。香り付きのトイレットロールでは、その包装体の樹脂フィルムの酸素透過度が高いために、これまで、特にトップノートの香りを付与することが難しかった。本実施形態に係るトイレットロール包装体１は、トップノートに係る香料、数値でいえば、温度２０℃、湿度５０％ＲＨの環境下で蒸気圧が５０Ｐａ以上ある香料の使用が可能となるため、かかる香料を用いたトイレットロール２０を包装したものであるのが望ましい。
In particular, the
他方、本実施形態に係るトイレットロール包装体１の包装形式としては、図１に示すように上部に指掛け穴３１を有する把手部３０を有するガゼット包装であるが、そのほかにキャラメル包装とすることもできる。キャラメル包装は、被包装物をフィルムで巻き込むように包み、その巻き込み方向において重畳する縁部を接着し、さらに被包装物を越えて延び出した部分を、対向する２つの縁から前記被包装物側に折り込み、その際に形成される三角形片又は台形片の少なくとも各先端縁部同士を融着処理等して接着してなる包装態様であり、２〜４個程度のトイレットロールの包装に適する。このキャラメル包装を行う装置等は、既知の装置が利用される。
On the other hand, as a packaging form of the toilet roll packaging body 1 according to the present embodiment, as shown in FIG. 1, it is a gusset packaging having a
一方、図示のトイレットロール包装体１に係るガゼット包装は、筒状に形成された樹脂フィルム内にトイレットロール２０を内包し両端開口部と熱融着処理等で封止された包装形態である。係るガゼット包装は、樹脂フィルムを筒状に形成したうえ、予め一方開口部を熱融着処理等により封止するとともに把手部の形成しておき、その把手部が形成された袋状の前駆体に被包装物を挿入し、その後に、他方開口部を熱融着処理して封止する包装手順が取られることが多い。ガゼット包装は、両端開口部が熱融着処理等で封止されるため比較的密封性が高く、本実施形態の香り付きのトイレットロール２０の包装体１に特に適する包装形態である。
On the other hand, the gusset packaging according to the illustrated toilet roll packaging body 1 is a packaging form in which the
但し、ガセット包装では、袋状の前駆体にトイレットロール群を挿入し、他端開口部を封止する手順をとるために、袋状の前駆体の一部に内外に連通する空気孔が開けられることがある。フィルムのスリップ効果とガゼット包装の高い密封性により、空気孔から香気が漏れ出ることは少ないが、本実施形態のトイレットロール包装体１では、ガゼット包装のために形成される空気孔から香気が漏れにくいように、空気孔３２を包装体内部から把手部３０側に空気が抜け出る位置Ｐ，Ｐに形成している。この位置であれば、トイレットロール包装体を店頭で積み上げて陳列したり、段ボールケースに梱包した状態で保管する際に、空気孔３２が潰されるため、空気孔３２を通じて香気が外部に漏れ出ることが防止できる。
However, in gusset packaging, in order to take the procedure of inserting the toilet roll group into the bag-like precursor and sealing the opening at the other end, a part of the bag-like precursor has an air hole communicating inside and outside. May be. Due to the slip effect of the film and the high sealing performance of the gusset packaging, the fragrance does not leak out from the air holes. However, in the toilet roll package 1 of the present embodiment, the fragrance leaks from the air holes formed for the gusset packaging. In order to make it difficult, air holes 32 are formed at positions P and P through which air escapes from the inside of the package toward the
本発明の実施例及び比較例を作成して、香りの持続性、熱融着処理性、開封のし易さについて試験を行ない評価を行なった。
なお、実施例１に係る樹脂フィルムは、両外層がポリエチレン樹脂層、中層がエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層である厚さ３０μｍの３層ラミネートフィルムである。各層の厚さは両ＰＥ層が１４μｍ、ＥＶＯＨ層が２μｍである。なお、ＥＶＯＨは、クラレ株式会社製のエバールを使用した。
Examples and Comparative Examples of the present invention were prepared and tested for evaluation of fragrance sustainability, heat fusion processability, and ease of opening.
In addition, the resin film which concerns on Example 1 is a 30-micrometer-thick three-layer laminated film whose both outer layers are a polyethylene resin layer and whose middle layer is an ethylene-vinyl alcohol copolymer film layer. The thickness of each layer is 14 μm for both PE layers and 2 μm for the EVOH layer. In addition, EVOH made from Kuraray Co., Ltd. was used for EVOH.
同様に、実施例２は両外層がポリエチレン樹脂層、中層がエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層である厚さ１００μｍの３層ラミネートフィルムである。各層の厚さは両ＰＥ層が１０μｍと６０μｍ、ＥＶＯＨ層が３０μｍである。実施例３も、両外層がポリエチレン樹脂層、中層がエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層である厚さ１７μｍの３層ラミネートフィルムである。各層の厚さは両ＰＥ層が８μｍ、ＥＶＯＨ層が１μｍである。 Similarly, Example 2 is a three-layer laminate film having a thickness of 100 μm in which both outer layers are polyethylene resin layers and the middle layer is an ethylene-vinyl alcohol copolymer film layer. The thickness of each layer is 10 μm and 60 μm for both PE layers and 30 μm for the EVOH layer. Example 3 is also a 17 μm thick three-layer laminate film in which both outer layers are polyethylene resin layers and the middle layer is an ethylene-vinyl alcohol copolymer film layer. The thickness of each layer is 8 μm for both PE layers and 1 μm for the EVOH layer.
比較例１に係る樹脂フィルムは、厚さ５０μｍの無延伸ポリプロピレンフィルム（ＣＰＰ）である。 The resin film according to Comparative Example 1 is an unstretched polypropylene film (CPP) having a thickness of 50 μm.
比較例２に係る樹脂フィルムは、厚さ５０μｍの低密度ポリエチレンフィルム（ＬＤＥＰ）である。 The resin film according to Comparative Example 2 is a low density polyethylene film (LDEP) having a thickness of 50 μm.
比較例３に係る樹脂フィルムは、厚さ２０μｍの２軸延伸ポリプロピレンフィルム（ＯＰＰ）である。 The resin film according to Comparative Example 3 is a biaxially stretched polypropylene film (OPP) having a thickness of 20 μm.
比較例４に係る樹脂フィルムは、厚さ２５μｍのポリエチレンテレフタレートフィルム（ＰＥＴ）である。 The resin film according to Comparative Example 4 is a polyethylene terephthalate film (PET) having a thickness of 25 μm.
比較例５に係る樹脂フィルムは、厚さ１０μｍの低密度ポリエチレンフィルム（ＬＤＥＰ）である。 The resin film according to Comparative Example 5 is a low density polyethylene film (LDEP) having a thickness of 10 μm.
比較例６に係る樹脂フィルムは、厚さ１１０μｍの無延伸ポリプロピレンフィルム（ＣＰＰ）である。 The resin film according to Comparative Example 6 is an unstretched polypropylene film (CPP) having a thickness of 110 μm.
（香りの持続性）
香りの持続性の試験は、紙管に香料（商品名フルーティフローラル、蒸気圧６７Ｐａ）を３００μｌ塗布したトイレットロールを１２個、各種フィルムで密封包装し、これらヒートショック試験器内に入れ、温度５０℃、湿度５０％の環境下に置いた。その１日後、２日後、３日後、４日後に試料を取り出して、試料を開封し香気が残っているか否かを確認した。なお、ヒートショック試験器における１日は、実使用２ヶ月に相当する。
香気の確認は１０人の被験者が、それぞれ「香りが残っている」、「香りが残っていない」、「どちらとも言えない」の三段階評価を行った。
表中の○は、被験者１０人のうち、５人以上が「香りが残っている」と評価したものであり、×は、それ以外である。
(Scent persistence)
The scent sustainability test was conducted by twelve toilet rolls coated with 300 μl of fragrance (trade name fruity floral, vapor pressure 67 Pa) on a paper tube, hermetically packaged with various films, placed in these heat shock testers, at a temperature of 50 It was placed in an environment of 50 ° C. and humidity of 50%. One day later, two days later, three days later, and four days later, the sample was taken out, and the sample was opened to check whether or not the fragrance remained. One day in the heat shock tester corresponds to two months of actual use.
The fragrance was confirmed by 10 subjects, each of which was evaluated in three stages: “scent remains”, “no scent”, and “cannot say either”.
In the table, ◯ indicates that 5 or more of the 10 subjects evaluated that “the fragrance remains”, and x indicates the others.
（ヒートシール性）
実施例及び比較例に係るフィルムで、温度９０℃でガゼット包装による熱融着処理を行い、熱融着が十分に行なわれているか否かを目視にて確認した。
表中の○は、袋形成が可能な程度に十分に熱融着がされていた、△は、熱融着箇所にムラがあって袋形成は困難、×は熱融着されていない、をそれぞれ意味する。
(Heat sealability)
The film according to the example and the comparative example was subjected to heat fusion treatment by gusset packaging at a temperature of 90 ° C., and it was visually confirmed whether or not the heat fusion was sufficiently performed.
◯ in the table indicates that heat fusion has been performed to such an extent that bag formation is possible, △ indicates that there is unevenness in the heat fusion location, and bag formation is difficult, and × indicates that heat fusion has not occurred. Each means.
（開封のし易さ）
開封のし易さは、１０人の被験者が、各フィルムを破り、それぞれ「容易に開封できる」、「開封できるがやや力がいる」、「開封し難い」の三段階評価を行った。
表中の○は、被験者１０人のうち、５人以上が「容易に開封できる」と評価したものであり、×は、それ以外である。
試験の結果と、実施例及び比較例に係る各種フィルムのより具体的な物性・組成を下記表１に示す。
なお、表中の引張強さ、引張破壊ひずみは、ＪＩＳ Ｋ ７１２７に基づいて、試験片の幅を２５ｍｍとして行なった。
(Ease of opening)
The ease of opening was evaluated by three subjects: 10 subjects tore each film, and “Easy to open”, “Easy to open but somewhat strong”, and “Difficult to open”.
In the table, ○ indicates that 5 or more of the 10 subjects evaluated that “can be easily opened”, and x indicates the other.
Table 1 below shows the results of the tests and the more specific physical properties / compositions of various films according to Examples and Comparative Examples.
In addition, the tensile strength and tensile fracture strain in the table were performed based on JIS K 7127 with the width of the test piece being 25 mm.
表１の各試験の結果をみてみると、本発明の実施例１〜３に係る包装では、香り持続性試験で４日後でも香りが十分に感じられる。これは、通常使用の８ヶ月間に相当し、揮発性の高い香料を含むトイレットロールでも十分に香りが保持できることが確認できた。 Looking at the results of each test in Table 1, in the packaging according to Examples 1 to 3 of the present invention, the scent is sufficiently felt even after 4 days in the scent sustainability test. This corresponds to 8 months of normal use, and it was confirmed that the scent can be sufficiently retained even with a toilet roll containing a highly volatile fragrance.
また、熱融着性も良好で従来のポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムと同様に取り扱うことができ、従来の熱融着を利用したガゼット包装設備やピロー包装設備を問題なく利用できることが確認できた。また、適度な伸びと強度を有し、開封性も問題ないことが確認できた。 Moreover, it was confirmed that the heat-fusibility was good and it could be handled in the same manner as conventional polyethylene films and polypropylene films, and that conventional gusset packaging equipment and pillow packaging equipment using thermal fusion could be used without problems. Moreover, it has confirmed that it has moderate elongation and strength, and there is no problem in opening.
一方、比較例１及び比較例２は、従来のトイレットロールの包装体に用いられている無延伸ポリプロピレンフィルム、低密度ポリエチレンフィルムを用いて、高揮散性のトイレットロールを包装した例となるが、熱融着処理性や開封性については問題ないものの、酸素透過度が１３００ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍを超えており、香りの持続性についてはわずか２ヶ月もたてばトイレットロールの香りが低下してしまうことが確認できた。また、比較例３の２軸延伸ポリプロピレンフィルムは、熱融着処理性及び開封性に劣ることが確認できた。 On the other hand, Comparative Example 1 and Comparative Example 2 are examples in which a highly volatile toilet roll is packaged using an unstretched polypropylene film and a low-density polyethylene film that are used in a conventional toilet roll package, Although there is no problem with heat-sealing properties and openability, the oxygen permeability exceeds 1300cc / m 2 · day · atm, and the scent of toilet rolls declines after only 2 months. I was able to confirm. Moreover, it has confirmed that the biaxially stretched polypropylene film of the comparative example 3 was inferior to heat sealing | fusion process property and unsealing property.
比較例４のポリエチレンテレフタレートフィルムで包装したものは、酸素透過度が４３ｃｃ／ｍ2・ｄａｙ・ａｔｍと低いが、６ヶ月程度で香りが低下することが確認された。また、厚みが比較例１〜比較例２の５０μｍと比較して、２５μｍと薄いものであるが引張強さが強すぎて、開封性に問題があることが確認された。さらに、熱融着処理性については従来設備の熱融着温度では、熱融着が不能であることが確認できた。なお、ポリエチレンテレフタレートフィルムを他の素材のフィルムと３層構造にした場合でも、酸素透過度と引張り強さの両立は難しいと予測される。 The one wrapped with the polyethylene terephthalate film of Comparative Example 4 had a low oxygen permeability of 43 cc / m 2 · day · atm, but it was confirmed that the fragrance decreased in about 6 months. Moreover, although thickness was as thin as 25 micrometers compared with 50 micrometers of comparative example 1-comparative example 2, it was confirmed that there is a problem in unsealing property because tensile strength is too strong. Furthermore, it was confirmed that the heat fusion processability was not possible at the heat fusion temperature of conventional equipment. Even when the polyethylene terephthalate film has a three-layer structure with another film, it is predicted that it is difficult to achieve both oxygen permeability and tensile strength.
他方、比較例５は、１０μｍの非常に薄い低密度ポリエチレンフィルムで包装したものであり、樹脂フィルムの引張り強さがＭＤ方向、ＴＤ方向ともに４Ｍｐａと非常に低い例である。この例では、酸素透過度は、わずか２ヶ月程度で香りが低下することが確認され、さらに、ヒートシール性も悪化することが確認された。 On the other hand, Comparative Example 5 is an example of packaging with a very thin low-density polyethylene film of 10 μm, and the tensile strength of the resin film is very low at 4 Mpa in both the MD direction and the TD direction. In this example, it was confirmed that the scent of the oxygen transmission rate was reduced in only about two months, and further, the heat sealability was also deteriorated.
また、比較例６は、１１０μｍの無延伸ポリプロピレンフィルムで包装したものであり、樹脂フィルムの引張強さがＴＤ方向で１００Ｍｐａ、ＭＤ方向で１３０Ｍｐａと高い低い例である。この例では、開封性に問題があり、また、酸素透過度も高い。また、厚みの増加によると思われるヒートシール性の悪化が確認された。 Moreover, the comparative example 6 is packaged with a 110 μm unstretched polypropylene film, and the resin film has a high tensile strength of 100 Mpa in the TD direction and 130 Mpa in the MD direction. In this example, there is a problem in unsealing property and oxygen permeability is high. Moreover, the deterioration of the heat sealing property considered to be due to the increase in thickness was confirmed.
以上のとおり、本発明に係るトイレットロール包装体の構成を採ることで、従来のトイレットロール包装体と変わらずに製造し、また、取り扱うことができ、しかも「香り」のバリエーションを増加させることができる。 As described above, by adopting the configuration of the toilet roll package according to the present invention, it can be manufactured and handled without changing from the conventional toilet roll package, and the variation of "scent" can be increased. it can.
１…トイレットロール包装体、１０…樹脂フィルム、１１…中層、１２，１３…外層、２０…トイレットロール、３０…把手部、３１…指掛け孔、３２…空気孔。 DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Toilet roll package, 10 ... Resin film, 11 ... Middle layer, 12, 13 ... Outer layer, 20 ... Toilet roll, 30 ... Handle part, 31 ... Finger hook hole, 32 ... Air hole.
Claims (4)
前記トイレットロールが香料を含む香り付きトイレットロールであり、
前記樹脂フィルムが、２種以上の樹脂層を有する積層フィルムであり、外層の樹脂層の融点が１５０℃以下であり、酸素透過度が４０ｃｃ／ｍ3・ｄａｙ以下であり、引張強さが６０Ｍｐａ以下である、ことを特徴とするトイレットロール包装体。 A toilet roll package in which a toilet roll is packaged with a resin film,
The toilet roll is a scented toilet roll containing a fragrance,
The resin film is a laminated film having two or more resin layers, the melting point of the outer resin layer is 150 ° C. or less, the oxygen permeability is 40 cc / m 3 · day or less, and the tensile strength is 60 Mpa. A toilet roll package characterized by the following:
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