JP2014219150A - シート状ヒートパイプ及びその製造方法並びに電子装置 - Google Patents

シート状ヒートパイプ及びその製造方法並びに電子装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014219150A
JP2014219150A JP2013098490A JP2013098490A JP2014219150A JP 2014219150 A JP2014219150 A JP 2014219150A JP 2013098490 A JP2013098490 A JP 2013098490A JP 2013098490 A JP2013098490 A JP 2013098490A JP 2014219150 A JP2014219150 A JP 2014219150A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
container
porous body
fine particles
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013098490A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6089939B2 (ja
Inventor
英次 助川
Eiji Sukegawa
英次 助川
晋 尾形
Shin Ogata
晋 尾形
木村 孝浩
Takahiro Kimura
孝浩 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2013098490A priority Critical patent/JP6089939B2/ja
Publication of JP2014219150A publication Critical patent/JP2014219150A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6089939B2 publication Critical patent/JP6089939B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D15/00Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies
    • F28D15/02Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)

Abstract

【課題】シート状コンテナの材料に多孔質体を用いて、毛細管流路の形成工程を不要とし、毛細管流路を確実に確保できるようにする。【解決手段】シート状ヒートパイプ1を、多孔質体からなり、蒸気流路4を有し、作動流体が封入されるシート状コンテナ2と、シート状コンテナ2を構成する多孔質体の孔2Aの外側表面2Bに露出している端部を塞ぐ微粒子3とを備えるものとする。【選択図】図1

Description

本発明は、シート状ヒートパイプ及びその製造方法並びに電子装置に関する。
従来、例えばサーバやパーソナルコンピュータなどの電子装置に備えられるCPU(Central Processing Unit)やLSI(Large Scale Integration)チップなどの発熱部品を冷却するためのシート状ヒートパイプがある。
このシート状ヒートパイプとしては、例えば、以下のようなものがある。
まず、樹脂からなるシート状コンテナの内部に蒸気流路、及び、溝やエッチング等による加工によって形成された毛細管流路を設け、さらに蒸気流路の閉塞防止のために複数の支柱を設けたシート状ヒートパイプがある。これを第1の技術という。
また、金属製の容器の内壁に金属粉末焼結体からなるウィックを設け、この金属粉末焼結体の空隙を部分的に充填するとともにその内側表面を覆うように、微小炭素繊維が混入されためっき層を設けたシート状ヒートパイプもある。これを第2の技術という。
また、シート状コンテナとしての金属箔にシーラント層を介して金属製繊維メッシュからなるウィックを貼り付けたシート状ヒートパイプもある。これを第3の技術という。
特開2007−150013号公報 特開2011−112330号公報 特開2001−165584号公報
しかしながら、上述の第1の技術では、シート状コンテナの内部に溝やエッチング等による加工によって毛細管流路を形成する必要がある。
また、上述の第2の技術では、めっき層を形成する際に、金属粉末焼結体の空隙を完全に埋めてしまわないようにする必要があるが、これは難しい。このため、金属粉末焼結体の空隙がめっき層によって完全に埋められてしまい、毛細管流路が確保できなくなるおそれがある。
また、上述の第3の技術では、金属製繊維メッシュの空隙がシーラント層によって完全に埋められてしまい、毛細管流路が確保できなくなるおそれがある。
そこで、シート状コンテナの材料に多孔質体を用いて、毛細管流路の形成工程を不要とし、毛細管流路を確実に確保できるようにしたい。
本シート状ヒートパイプは、多孔質体からなり、蒸気流路を有し、作動流体が封入されるシート状コンテナと、シート状コンテナを構成する多孔質体の孔の外側表面に露出している端部を塞ぐ微粒子とを備えることを要件とする。
本シート状ヒートパイプの製造方法は、多孔質体からなり、蒸気流路を有し、作動流体が封入されるシート状コンテナを作製する工程と、シート状コンテナを構成する多孔質体の孔の外側表面に露出している端部を微粒子で塞ぐ工程とを含むことを要件とする。
本電子装置は、配線基板上に設けられた電子部品と、電子部品を冷却するシート状ヒートパイプとを備え、シート状ヒートパイプは、多孔質体からなり、蒸気流路を有し、作動流体が封入されるシート状コンテナと、シート状コンテナを構成する多孔質体の孔の外側表面に露出している端部を塞ぐ微粒子とを備えることを要件とする。
したがって、本シート状ヒートパイプ及びその製造方法並びに電子装置によれば、シート状コンテナの材料に多孔質体を用いて、毛細管流路の形成工程を不要とし、毛細管流路を確実に確保できるという利点がある。
(A)〜(C)は、本実施形態にかかるシート状ヒートパイプの構成を示す模式図であって、(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿う断面図であり、(C)は(B)の符号Xで示す部分の拡大図である。 (A)〜(J)は、本実施形態にかかるシート状ヒートパイプの製造方法を説明するための模式図であって、(A)、(B)は平面図であり、(C)〜(H)は断面図であり、(I)、(J)は平面図である。 (A)〜(D)は、本実施形態にかかるシート状ヒートパイプの製造方法における微粒子で塞ぐ工程を説明するための模式図である。 本実施形態にかかるシート状ヒートパイプの製造方法における微粒子で塞ぐ工程を説明するための模式図である。 本実施形態にかかるシート状ヒートパイプの製造方法における微粒子で塞ぐ工程を説明するための模式図である。 本実施形態にかかるシート状ヒートパイプのシート状コンテナを構成する樹脂製多孔質体の気孔分布を示す図である。
以下、図面により、本発明の実施の形態にかかるシート状ヒートパイプ及びその製造方法並びに電子装置について、図1〜図6を参照しながら説明する。
本実施形態にかかるシート状ヒートパイプは、例えばコンピュータ(例えばサーバ、パーソナルコンピュータ、モバイル機器)などの電子装置に備えられる電子部品(例えばCPUやLSIチップなどの発熱である電子部品;発熱部品)を冷却するためのものである。なお、電子装置は電子機器ともいう。また、シート状ヒートパイプを薄型シート状ヒートパイプともいう。
この場合、本実施形態にかかる電子装置は、配線基板(例えばプリント基板など)上に設けられた電子部品と、電子部品を冷却するシート状ヒートパイプとを備えるものとなる。そして、シート状ヒートパイプは、電子装置の筐体内に収納され、一の部分が電子部品に熱的に接続され、他の部分が放熱体(例えば放熱フィンなど)に熱的に接続される。これにより、電子部品からの熱を、電子装置の筐体内の狭小部分を通って、放熱体まで搬送し、放熱させることで、電子部品を冷却することが可能となる。
本実施形態では、図1(A)〜図1(C)に示すように、シート状ヒートパイプ1は、多孔質体からなり、蒸気流路4を有し、作動流体が封入されるシート状コンテナ2と、シート状コンテナ2を構成する多孔質体の孔2Aの外側表面2Bに露出している部分を塞ぐ微粒子3とを備える。
ここでは、シート状コンテナ2は、樹脂製多孔質体からなる。つまり、シート状コンテナ2を構成する多孔質体は、樹脂製多孔質体である。この樹脂製多孔質体は、例えばポリエチレンやポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの樹脂(粉末;微粒子)を焼結させた多孔質の樹脂焼結体(樹脂粉末焼結体;樹脂微粒子焼結体)である。なお、材料となる樹脂粉末は例えばUVやプラズマ照射あるいは化学的に親水処理したものを用いるのが好ましい。なお、多孔質体をウィックともいう。また、樹脂製多孔質体を、多孔質樹脂、多孔質樹脂フィルム、又は、樹脂製多孔質ウィックともいう。
例えば、樹脂製多孔質体は、孔2Aの直径(孔径)が約2〜約20μmの範囲であり、空孔率が約50〜約70%である。また、例えば、樹脂製多孔質体からなるシート(フィルム)として、長さが約150mmであり、幅が約20mmであり、厚さが約0.2mmの下部シート2Xと、同一の長さ及び幅で、厚さが約0.1mmの上部シート2Yとを用いる。また、例えば、下部シート2Xに例えばエンボス加工によって蒸気流路4となる凹部及び柱状スペーサ5及び接合部2XAとなる凸部を形成し、上部シート2Yに例えばエンボス加工によって内部空間を規定する凹部及び接合部2YAとなる凸部を形成する。そして、これらの上部シート2Y及び下部シート2Xの周囲に形成された接合部同士を、例えば熱融着によって接合して、内部の空間に複数の蒸気流路4及び複数の柱状スペーサ5を有するシート状コンテナ2とする。この場合、柱状スペーサ5も樹脂製多孔質体からなり、この樹脂製多孔質体からなる柱状スペーサ5によって内部空間が仕切られて複数の蒸気流路4が形成されることになる。ここでは、柱状スペーサ5は、高さが約0.1mmであり、幅が約0.5mmであり、長さが約0.5mmである。なお、柱状スペーサ5は上部シート2Yに接触するようにしても良い。また、接合部2XA,2YAは、幅が約2.25mmである。また、蒸気流路4は、その断面の幅が約0.5mmであり、高さが約0.1mmである。このようなシート状コンテナ2の内部には作動流体(例えば水など)が封入される。
このように、シート状コンテナ2の材料として多孔質体を用いることで、機械的強度を強くし、変形しにくくすることができる。例えば、上述の空孔率が約50〜約70%の樹脂製多孔質体を用いると、バルク樹脂に毛細管流路としての溝を形成した場合と比較して、約0.5〜約0.3倍の変形量となり、約2〜約3倍変形しにくくなる。これにより、シート状コンテナ2が変形して蒸気流路4が閉塞されてしまい、シート状ヒートパイプ1の性能が低下してしまうのを防止することができる。また、蒸気流路4の閉塞を防止するために多くの柱状スペーサ5を設ける必要がなくなり、この結果、蒸気流路4のスペースを十分に確保することができるため、十分な性能を有するシート状ヒートパイプを実現することが可能となる。これに対し、上述の第1の技術では、シート状コンテナの内部に溝やエッチング等による加工によって毛細管流路を形成するため、機械的強度が弱く、変形しやすい。このため、蒸気流路や毛細管流路の閉塞を防止するためには多くの支柱を設ける必要があり、この結果、蒸気流路や毛細管流路のスペースが少なくなってしまうため、十分な性能を有するシート状ヒートパイプを実現するのは難しい。
また、上述のように、シート状コンテナ2の材料として多孔質体を用い、多孔質体の孔2Aを、作動流体(作動液)を還流させる毛細管流路として用いることで、毛細管流路の形成工程が不要となる。つまり、シート状コンテナ2を構成する多孔質体の孔2Aを毛細管流路として用いることで、毛細管流路を溝やエッチング等による加工によって形成する必要がなくなり、加工工数を減らすことができる。
ところで、シート状コンテナ2の材料として多孔質体を用いる場合、毛細管流路を確実に確保しながら、シート状コンテナ2の内部に封入された作動流体が外側へ漏れないように、多孔質体の孔2Aを塞ぐ必要がある。
この場合、シート状コンテナの外側表面を例えばめっき膜で覆うことが考えられる。しかしながら、シート状コンテナは薄膜であるため、めっき膜を形成する際に、めっき液が浸透して、多孔質体の孔を完全に埋めてしまわないようにするのは難しい。また、多孔質体の孔がめっき膜によって完全に埋められてしまい、毛細管流路が確保できなくなるおそれもある。また、シート状コンテナの外側表面に接着剤によって金属箔を貼り付けることも考えられる。しかしながら、シート状コンテナは薄膜であるため、接着剤で貼り付ける際に、接着剤が浸透して、多孔質体の孔が接着剤によって完全に埋められてしまい、毛細管流路が確保できなくなるおそれがある。そして、毛細管流路が確実に確保できなくなると、十分な性能を有するシート状ヒートパイプを実現するのが難しくなる。
そこで、本実施形態では、シート状コンテナ2を構成する多孔質体の孔2Aの外側表面2Bに露出している端部を微粒子3で塞いでいる。
このように、シート状コンテナ2を構成する多孔質体の孔2Aの外側表面2Bに露出している端部のみ(孔2Aの外側表面付近のみ)が微粒子3で塞がれているため、毛細管流路を確実に確保することができ、十分な性能を有するシート状ヒートパイプを実現することが可能となる。
ここでは、微粒子3として、金属からなる金属微粒子を用いている。例えば、金属微粒子としては、Fe、Ag、Pt、Ti、Al、Sn、Pd、Au、Ni、Cu、Coなどの金属からなる金属微粒子を用いれば良い。特に、後述のように、シート状コンテナ2の外側表面2Bを覆う金属層6として無電解めっきで金属めっき層7を形成する場合には、無電解めっき時に触媒となりうる金属微粒子(例えばPd、Au、Ni、Cu、Coなどの金属からなる金属微粒子)を用いるのが好ましい。
なお、ここでは、微粒子3として金属微粒子を用いているが、これに限られるものではなく、微粒子3は、金属微粒子、樹脂微粒子又はセラミックス微粒子であれば良い。例えば、微粒子3として、樹脂からなる樹脂微粒子を用いる場合、樹脂微粒子としては、例えば、ポリエーテルスルホン樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂(硬化物)、合成樹脂(ナイロン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニール)、アクリル系又はスチレン系組成の合成樹脂などの樹脂からなる樹脂微粒子を用いれば良い。また、例えば、微粒子3として、セラミックスからなるセラミックス微粒子を用いる場合、セラミックス微粒子としては、例えば、アルミナなどのセラミックスからなるセラミックス微粒子を用いれば良い。
また、シート状コンテナ2を構成する多孔質体が径の異なる複数の孔2Aを有する場合、多孔質体の複数の孔2Aのそれぞれを塞ぐ、径の異なる複数の微粒子3を用いれば良い。この場合、シート状コンテナ2を構成する多孔質体の孔2Aの孔径分布に応じて、径の異なる複数の微粒子3を用いれば良い。例えば、シート状コンテナ2を構成する多孔質体の孔2Aの直径が、約2〜約20μmの範囲である場合には、微粒子3は、その直径が約2〜約20μmの範囲のものを用いれば良い。なお、シート状コンテナ2を構成する多孔質体の孔2Aの孔径分布は、例えば水銀圧入法などによって計測を行なうことで得ることができる。例えば、上述の樹脂製多孔質体の孔(気孔)の半径(気孔径)の体積分布を水銀圧入法によって求めたものが、図6に示すようになった場合、孔2Aの半径は約1〜約10μmの範囲で分布していることになる。なお、ここでは、孔2Aの平均半径は約5.3μmである。この場合、孔2Aの直径は約2〜約20μmの範囲で分布していることになるため、微粒子3として、直径が約2〜約20μmの範囲のものを用いれば良いことになる。
ところで、シート状コンテナ2の内部に封入された作動流体が外側へ漏れないように密閉するのが好ましい。このため、多孔質体の孔2Aが微粒子3で塞がれているシート状コンテナ2の外側表面2Bを覆う金属層6を設けるのが好ましい。ここで、金属層6の材料としては、熱伝導性に優れるCu又はAuを用いるのが好ましい。なお、金属層6は1層であっても良いし、2層以上の多層構造であっても良い。また、金属層6は、例えばめっき法や蒸着法によって形成しても良いし、例えば金属箔のようなものを接着剤で貼り付けても良い。このような金属層6を設ける方法については後述する。この場合、金属層6を設ける際には、シート状コンテナ2の外側表面2Bに露出する多孔質体の孔2Aは微粒子3で塞がれているため、例えばめっき液や接着剤が浸透して多孔質体の孔2Aが完全に埋められてしまうことがなく、毛細管流路を確実に確保することができる。これに対し、シート状コンテナ2の材料として多孔質体を用い、多孔質体の孔2Aを微粒子3で塞がずに、シート状コンテナ2の外側表面2Bを覆う金属層6を設ける場合、密閉するのに必要な厚さを確保しようとすると、例えばめっき液や接着剤が浸透して多孔質体の孔2Aが完全に埋められてしまい、毛細管流路が確保できなくなるおそれがある。
次に、本実施形態にかかるシート状ヒートパイプ1の製造方法について、図2〜図5を参照しながら説明する。
つまり、まず、図2(A)〜図2(E)に示すように、多孔質体からなり、蒸気流路4を有し、作動流体が封入されるシート状コンテナ2を作製する。
ここでは、例えばポリエチレンやポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの樹脂を焼結させた多孔質の樹脂焼結体からなる樹脂製多孔質体を用いて、以下のようにして、シート状コンテナ2を作製する。
つまり、まず、図2(A)〜図2(D)に示すように、孔2Aの直径が約2〜約20μmの範囲であり、空孔率が約50〜約70%である樹脂製多孔質体からなり、長さが約150mmであり、幅が約20mmであり、厚さが約0.2mmの下部シート2Xと、同一の樹脂製多孔質体からなり、同一の長さ及び幅で、厚さが約0.1mmの上部シート2Yとを用意する。なお、図2(A)、図2(B)中、符号10は注入口を示している。
次に、下部シート2Xに例えばエンボス加工によって蒸気流路4となる凹部及び柱状スペーサ5及び接合部2XAとなる凸部を形成する。また、上部シート2Yに例えばエンボス加工によって内部空間を規定する凹部を及び接合部2YAとなる凸部を形成する。
そして、図2(E)に示すように、これらの上部シート2Y及び下部シート2Xの周囲に形成された接合部同士を、例えば熱融着によって接合して、上部シート2Yと下部シート2Xとを貼り合わせる。
このようにして、内部の空間に複数の蒸気流路4及び複数の柱状スペーサ5を有するシート状コンテナ2が作製される。
なお、この場合、柱状スペーサ5も樹脂製多孔質体からなり、この樹脂製多孔質体からなる柱状スペーサ5によって内部空間が仕切られて複数の蒸気流路4が形成されることになる。また、この場合、柱状スペーサ5は、高さが約0.1mmとなり、幅が約0.5mmとなり、長さが約0.5mmとなる。なお、柱状スペーサ5は上部シート2Yに接触するようにしても良い。また、接合部2XA,2YAは、幅が約2.25mmとなる。また、蒸気流路4は、その断面の幅が約0.5mmとなり、高さが約0.1mmとなる。
次に、図2(F)に示すように、シート状コンテナ2を構成する多孔質体の孔2Aの外側表面2Bに露出している端部を微粒子3で塞ぐ(図1(C)参照)。つまり、シート状コンテナ2を構成する多孔質体の孔2Aを、外側表面付近のみ、微粒子3で塞ぐ。なお、図2(F)〜図2(H)では、図示の便宜上、多孔質体の孔2Aを塞いでいる微粒子3を太線で示している。
ここでは、図3(A)〜図3(D)、図4、図5に示すように、平板上に平面状に拡げられた金属微粒子3に上述のようにして作製されたシート状コンテナ2の外側表面(外面)2Bを押し当て、押圧によって、シート状コンテナ2を構成する樹脂製多孔質体の孔2Aに金属微粒子3を押し込む。これにより、シート状コンテナ2を構成する樹脂製多孔質体の孔2Aに金属微粒子3が埋め込まれ、シート状コンテナ2を構成する樹脂製多孔質体の孔2Aの外側表面2Bに露出している端部が金属微粒子3で塞がれる。
具体的には、まず、図3(A)に示すように、平板上に単層で平面状に並べて金属微粒子3を配置する。
次に、図3(B)に示すように、上述のようにして作製されたシート状コンテナ2の6つの外側表面2Bのうち一面の外側表面2Bが金属微粒子3に接するように、平面状に並べられた金属微粒子3上に、治具9に取り付けられたシート状コンテナ2を載置する。
そして、図3(C)、図4に示すように、金属微粒子3にシート状コンテナ2の一面の外側表面2Bを押し当て、押圧しながら、シート状コンテナ2を、前後方向、左右方向、斜め方向に動かして、シート状コンテナ2を構成する樹脂製多孔質体の孔2Aに金属微粒子3を押し込む。これにより、シート状コンテナ2を構成する樹脂製多孔質体の孔2Aに、外側表面2Bから金属微粒子3の直径分だけ、金属微粒子3が埋め込まれ、シート状コンテナ2を構成する樹脂製多孔質体の孔2Aの一面の外側表面2Bに露出している端部が金属微粒子3で塞がれる。
次に、図3(D)に示すように、シート状コンテナ2の他の外側表面2Bが金属微粒子3に接するように、平面状に並べられた金属微粒子3上に、治具9に取り付けられたシート状コンテナ2を載置する。
次に、金属微粒子3にシート状コンテナ2の他の外側表面2Bを押し当て、押圧しながら、シート状コンテナ2を、前後方向、左右方向、斜め方向に動かして、シート状コンテナ2を構成する樹脂製多孔質体の孔2Aに金属微粒子3を押し込む(図4参照)。これにより、シート状コンテナ2を構成する樹脂製多孔質体の孔2Aに、外側表面2Bから金属微粒子3の直径分だけ、金属微粒子3が埋め込まれ、シート状コンテナ2を構成する樹脂製多孔質体の孔2Aの他の外側表面2Bに露出している端部が金属微粒子3で塞がれる。
このようにして、シート状コンテナ2の6つの外側表面2Bの全てに対して、シート状コンテナ2を構成する樹脂製多孔質体の孔2Aの端部を金属微粒子3で塞ぐ処理を行なう。
ところで、例えば、シート状コンテナ2を作製する工程で、径の異なる複数の孔2Aを有する多孔質体(即ち、孔径分布を有する多孔質体)を用いてシート状コンテナ2を作製した場合には、この微粒子3で塞ぐ工程で、多孔質体の複数の孔2Aのそれぞれを、径の異なる複数の微粒子3で塞ぐ。この場合、多孔質体の複数の孔2Aを、径が大きい孔2Aから順に、孔2Aの径に応じた径を有する微粒子3で塞ぐのが好ましい。
ここでは、シート状コンテナ2を構成する樹脂製多孔質体の孔2Aの直径が約2〜約20μmの範囲で分布している場合に、金属微粒子3として、直径が約2〜約20μmの範囲のものを用いて、樹脂製多孔質体の孔2Aの端部を金属微粒子3で塞ぐ場合を例に挙げて説明する。
まず、図5に示すように、最も大きい径を有する微粒子3A(3)である、直径約20μmの金属微粒子3Aを、平板上に平面状に並べて配置する。そして、上述のようにして、シート状コンテナ2の6つの外側表面2Bの全てに対して、シート状コンテナ2を構成する樹脂製多孔質体の孔2Aのうち最も径の大きい孔2AX(ここでは直径約20μmの孔2AX)の端部を、直径約20μmの金属微粒子3Aで塞ぐ処理を行なう。
次に、シート状コンテナ2に付着している余分な金属微粒子3Aを洗浄等でクリーニングする。
次に、図示していないが、最も大きい径を有する金属微粒子3Aよりも小さい径を有する金属微粒子3、例えば直径約19μmの金属微粒子3を、平板上に平面状に並べて配置する。そして、上述のようにして、シート状コンテナ2の6つの外側表面2Bの全てに対して、シート状コンテナ2を構成する樹脂製多孔質体の孔2Aのうち最も径の大きい孔2AXよりも小さい径を有する孔2AY(例えば直径約19μmの孔2AY)の端部を、例えば直径約19μmの金属微粒子3で塞ぐ処理を行なう。
以降、金属微粒子3の直径を徐々に小さくして、同様の処理を繰り返す。
このようにして、シート状コンテナ2を構成する樹脂製多孔質体の孔2Aの直径が約2〜約20μmの範囲で分布している場合に、樹脂製多孔質体の複数の孔2Aを、径が大きい孔2Aから順に、孔2Aの径に応じた径を有する金属微粒子3で塞ぐことができる。
なお、ここでは、シート状コンテナ2を構成する樹脂製多孔質体の孔2Aの直径が約2〜約20μmの範囲で分布している場合を例に挙げて説明しているが、シート状コンテナ2を構成する樹脂製多孔質体の孔2Aの直径が分布していない場合、例えば約20μmで均一になっている場合には、直径約20μmの金属微粒子3で塞ぐ処理を行なうだけで良い。
また、上述の金属微粒子3で樹脂製多孔質体の孔2Aが塞がれているかを電子顕微鏡などで確認し、塞がれていない場合には、上述の金属微粒子3で孔2Aを塞ぐ処理を繰り返し行なうのが好ましい。
また、後述の金属層6を形成する工程で、無電解めっきで金属めっき層7を形成する場合、無電解めっき時に触媒となりうる金属微粒子(例えばPd、Au、Ni、Cu、Coなどの金属からなる金属微粒子)でシート状コンテナ2を構成する多孔質体の孔2Aの外側表面2Bに露出している端部を塞ぐのが好ましい。
このように、シート状コンテナ2を構成する多孔質体の孔2Aの外側表面2Bに露出している端部のみを容易に微粒子3で塞ぐことができ、毛細管流路を確実に確保することができ、十分な性能を有するシート状ヒートパイプを実現することが可能となる。これに対し、上述の第2の技術では、金属粉末焼結体の空隙が完全に埋められてしまわないようにするのは難しく、また、金属粉末焼結体の空隙が完全に埋められてしまい、毛細管流路が確保できなくなるおそれがある。そして、毛細管流路が確実に確保されないと、十分な性能を有するシート状ヒートパイプを実現するのが難しくなる。
そして、図2(G)、図2(H)に示すように、上述の微粒子3で塞ぐ工程の後に、多孔質体の孔2Aが微粒子3で塞がれているシート状コンテナ2の外側表面2Bを覆う金属層6を設けるのが好ましい。これにより、シート状コンテナ2の内部に封入された作動流体が外側へ漏れないように密閉することが可能となる。
ここでは、図2(G)に示すように、樹脂製多孔質体の孔2Aが金属微粒子3で塞がれているシート状コンテナ2の外側表面2Bを覆う金属層6として、無電解めっきで、熱伝導性に優れるCuを用いて、Cuめっき層7(金属めっき層;第1金属めっき層)を形成する。この場合、Cuめっき層7の厚さは、約2〜約3μmである。これにより、気密性を確保することができる。なお、ここでは、金属層6として、Cuめっき層7を形成しているが、これに限られるものではなく、無電解めっきで、熱伝導性に優れるAuを用いて、Auめっき層7(金属めっき層;第1金属めっき層)を形成しても良い。なお、無電解めっきを化学めっきともいう。
このようにして金属層6としての金属めっき層7を形成する際には、シート状コンテナ2の外側表面2Bに露出する樹脂製多孔質体の孔2Aは金属微粒子3で塞がれているため、例えばめっき液が浸透して多孔質体の孔2Aが完全に埋められてしまうことがなく、毛細管流路を確実に確保することができる。これに対し、シート状コンテナ2の材料として樹脂製多孔質体を用い、樹脂製多孔質体の孔2Aを金属微粒子3で塞がずに、シート状コンテナ2の外側表面2Bを金属層6としての金属めっき層7で覆う場合、密閉するのに必要な厚さを確保しようとすると、例えばめっき液が浸透して樹脂製多孔質体の孔2Aが完全に埋められてしまい、毛細管流路が確保できなくなるおそれがある。
特に、上述の微粒子3で塞ぐ工程で、無電解めっき時に触媒となりうる金属微粒子(例えばPd、Au、Ni、Cu、Coなどの金属からなる金属微粒子)でシート状コンテナ2を構成する多孔質体の孔2Aの外側表面2Bに露出している端部を塞いでいる場合には、この触媒活性のある金属微粒子3が無電解めっきの核となるため、一般的な無電解めっき工程に含まれる触媒化処理を省略することが可能となる。さらに、ここでは、シート状コンテナ2の材料として親水化した樹脂製多孔質体を用いているため、一般的な無電解めっき工程に含まれる溶剤化処理、エッチング処理も省略することが可能である。
また、ここでは、さらなる気密性を確保するとともに、強度を強化するために、さらに、図2(H)に示すように、このCuめっき層7を覆うように、電解めっきで、熱伝導性に優れるCu(例えば硫酸銅)を用いて、Cuめっき層8(金属めっき層;第2金属めっき層)を形成する。この場合、Cuめっき層8の厚さは、約10〜約100μmである。なお、ここでは、金属層6として、Cuめっき層8を形成しているが、これに限られるものではなく、電解めっきで、熱伝導性に優れるAuを用いて、Auめっき層8(金属めっき層;第2金属めっき層)を形成しても良い。なお、電解めっきを化学めっきともいう。
このように、多孔質体の孔2Aが微粒子3で塞がれているシート状コンテナ2の外側表面2Bを覆う金属層6として、無電解めっきで第1金属めっき層7(第1金属層)を形成し、電解めっきで第1金属めっき層7を覆う第2金属めっき層8(第2金属層)を形成する。この場合、多孔質体の孔2Aが微粒子3で塞がれているシート状コンテナ2の外側表面2Bが第1金属めっき層7で覆われ、この第1金属めっき層7が第2金属めっき層8で覆われることになる。
なお、ここでは、無電解めっきで第1金属めっき層7を形成し、電解めっきで第2金属めっき層8を形成するようにしているが、これに限られるものではなく、例えば無電解めっきで金属めっき層7を形成するだけでも良いし、例えば蒸着法で第1金属層を形成し、電解めっきで第2金属層を形成するようにしても良い。つまり、多孔質体の孔2Aが微粒子3で塞がれているシート状コンテナ2の外側表面2Bを覆う金属層6として、1層の金属層を形成するだけでも良いし、2層以上の多層構造の金属層を形成しても良い。
また、ここでは、多孔質体の孔2Aが微粒子3で塞がれているシート状コンテナ2の外側表面2Bを覆う金属層6として、めっき法によって金属めっき層を形成しているが、これに限られるものではなく、例えば蒸着法によって金属層を形成しても良いし、例えば金属箔のようなものを接着剤で貼り付けて金属層を形成しても良い。このようにして金属層6を形成する際には、シート状コンテナ2の外側表面2Bに露出する多孔質体の孔2Aは微粒子3で塞がれているため、接着剤が浸透して多孔質体の孔2Aが完全に埋められてしまうことがなく、毛細管流路を確実に確保することができる。但し、上述のように、多孔質体の孔2Aが微粒子3で塞がれているシート状コンテナ2の外側表面2Bを覆う金属層7を無電解めっきで形成することで、密着性の高い金属層7を形成することができ、これにより、界面熱抵抗が小さくなり、耐摩耗性に優れた被覆を実現することができる。
その後、図2(I)に示すように、シート状コンテナ2の注入口10に金属管11(注液管)を挿入して、例えば融着等で接合する。そして、シート状コンテナ2内を真空ポンプで真空を引きして減圧し、作動流体(作動液)として水等を注液し、図2(J)に示すように、減圧状態を保ったまま金属管11の端部11Xを潰して封止する。
このようにして、本実施形態にかかるシート状ヒートパイプ1を製造することができる。
したがって、本実施形態にかかるシート状ヒートパイプ及びその製造方法並びに電子装置によれば、シート状コンテナ2の材料に多孔質体を用いて、毛細管流路の形成工程を不要とし、毛細管流路を確実に確保できるという利点がある。
なお、本発明は、上述した実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
以下、上述の実施形態及び変形例に関し、更に、付記を開示する。
(付記1)
多孔質体からなり、蒸気流路を有し、作動流体が封入されるシート状コンテナと、
前記シート状コンテナを構成する前記多孔質体の孔の外側表面に露出している端部を塞ぐ微粒子とを備えることを特徴とするシート状ヒートパイプ。
(付記2)
前記多孔質体は、径の異なる複数の孔を有し、
前記微粒子として、前記多孔質体の前記複数の孔のそれぞれを塞ぐ、径の異なる複数の微粒子を備えることを特徴とする、付記1に記載のシート状ヒートパイプ。
(付記3)
前記多孔質体の孔が前記微粒子で塞がれている前記シート状コンテナの外側表面を覆う金属層を備えることを特徴とする、付記1又は2に記載のシート状ヒートパイプ。
(付記4)
多孔質体からなり、蒸気流路を有し、作動流体が封入されるシート状コンテナを作製する工程と、
前記シート状コンテナを構成する前記多孔質体の孔の外側表面に露出している端部を微粒子で塞ぐ工程とを含むことを特徴とするシート状ヒートパイプの製造方法。
(付記5)
前記シート状コンテナを作製する工程で、径の異なる複数の孔を有する多孔質体を用いて前記シート状コンテナを作製し、
前記微粒子で塞ぐ工程で、前記多孔質体の前記複数の孔のそれぞれを、径の異なる複数の微粒子で塞ぐことを特徴とする、付記4に記載のシート状ヒートパイプの製造方法。
(付記6)
前記微粒子で塞ぐ工程で、前記多孔質体の前記複数の孔を、径が大きい孔から順に、前記孔の径に応じた径を有する微粒子で塞ぐことを特徴とする、付記5に記載のシート状ヒートパイプの製造方法。
(付記7)
前記微粒子で塞ぐ工程の後に、前記多孔質体の孔が前記微粒子で塞がれている前記シート状コンテナの外側表面を覆う金属層を設ける工程を含むことを特徴とする、付記4〜6のいずれか1項に記載のシート状ヒートパイプの製造方法。
(付記8)
前記金属層を設ける工程で、前記多孔質体の孔が前記微粒子で塞がれている前記シート状コンテナの外側表面を覆う前記金属層として、無電解めっきで第1金属層を形成し、電解めっきで前記第1金属層を覆う第2金属層を形成することを特徴とする、付記7に記載のシート状ヒートパイプの製造方法。
(付記9)
前記微粒子で塞ぐ工程で、無電解めっき時に触媒となりうる金属微粒子で前記シート状コンテナを構成する前記多孔質体の孔の外側表面に露出している端部を塞ぐことを特徴とする、付記8に記載のシート状ヒートパイプの製造方法。
(付記10)
配線基板上に設けられた電子部品と、
前記電子部品を冷却するシート状ヒートパイプとを備え、
前記シート状ヒートパイプは、
多孔質体からなり、蒸気流路を有し、作動流体が封入されるシート状コンテナと、
前記シート状コンテナを構成する前記多孔質体の孔の外側表面に露出している端部を塞ぐ微粒子とを備えることを特徴とする電子装置。
1 シート状ヒートパイプ
2 シート状コンテナ
2A 多孔質体の孔
2AX 最も径の大きい孔
2AY 最も径の大きい孔よりも小さい径を有する孔
2B シート状コンテナ(多孔質体)の外側表面
2X 下部シート
2Y 上部シート
2XA,2YA 接合部
3 微粒子
3A 最も大きい径を有する微粒子
4 蒸気流路
5 柱状スペーサ
6 金属層
7 Cuめっき層(金属めっき層;第1金属めっき層;第1金属層)
8 Cuめっき層(金属めっき層;第2金属めっき層;第2金属層)
9 治具
10 注入口
11 金属管
11X 金属管の端部

Claims (5)

  1. 多孔質体からなり、蒸気流路を有し、作動流体が封入されるシート状コンテナと、
    前記シート状コンテナを構成する前記多孔質体の孔の外側表面に露出している端部を塞ぐ微粒子とを備えることを特徴とするシート状ヒートパイプ。
  2. 前記多孔質体の孔が前記微粒子で塞がれている前記シート状コンテナの外側表面を覆う金属層を備えることを特徴とする、請求項1に記載のシート状ヒートパイプ。
  3. 多孔質体からなり、蒸気流路を有し、作動流体が封入されるシート状コンテナを作製する工程と、
    前記シート状コンテナを構成する前記多孔質体の孔の外側表面に露出している端部を微粒子で塞ぐ工程とを含むことを特徴とするシート状ヒートパイプの製造方法。
  4. 前記微粒子で塞ぐ工程の後に、前記多孔質体の孔が前記微粒子で塞がれている前記シート状コンテナの外側表面を覆う金属層を形成する工程を含むことを特徴とする、請求項3に記載のシート状ヒートパイプの製造方法。
  5. 配線基板上に設けられた電子部品と、
    前記電子部品を冷却するシート状ヒートパイプとを備え、
    前記シート状ヒートパイプは、
    多孔質体からなり、蒸気流路を有し、作動流体が封入されるシート状コンテナと、
    前記シート状コンテナを構成する前記多孔質体の孔の外側表面に露出している端部を塞ぐ微粒子とを備えることを特徴とする電子装置。
JP2013098490A 2013-05-08 2013-05-08 シート状ヒートパイプ及びその製造方法並びに電子装置 Expired - Fee Related JP6089939B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013098490A JP6089939B2 (ja) 2013-05-08 2013-05-08 シート状ヒートパイプ及びその製造方法並びに電子装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013098490A JP6089939B2 (ja) 2013-05-08 2013-05-08 シート状ヒートパイプ及びその製造方法並びに電子装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014219150A true JP2014219150A (ja) 2014-11-20
JP6089939B2 JP6089939B2 (ja) 2017-03-08

Family

ID=51937774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013098490A Expired - Fee Related JP6089939B2 (ja) 2013-05-08 2013-05-08 シート状ヒートパイプ及びその製造方法並びに電子装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6089939B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018199216A1 (ja) * 2017-04-28 2018-11-01 株式会社村田製作所 ベーパーチャンバー
WO2023167087A1 (ja) * 2022-03-01 2023-09-07 国立大学法人九州大学 冷却部材、冷却器、冷却装置及び冷却部材の製造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5787588A (en) * 1980-11-19 1982-06-01 Hitachi Ltd Heat pipe
JP2005077052A (ja) * 2003-09-03 2005-03-24 Hitachi Metals Ltd 平面型ヒートパイプ
JP2010096405A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Emaus Kyoto:Kk モノリス型多孔体のウィックを備えるヒートパイプ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5787588A (en) * 1980-11-19 1982-06-01 Hitachi Ltd Heat pipe
JP2005077052A (ja) * 2003-09-03 2005-03-24 Hitachi Metals Ltd 平面型ヒートパイプ
JP2010096405A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Emaus Kyoto:Kk モノリス型多孔体のウィックを備えるヒートパイプ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018199216A1 (ja) * 2017-04-28 2018-11-01 株式会社村田製作所 ベーパーチャンバー
WO2018198372A1 (ja) * 2017-04-28 2018-11-01 株式会社村田製作所 ベーパーチャンバー
US11340022B2 (en) 2017-04-28 2022-05-24 Murata Manufacturing Co., Ltd. Vapor chamber having pillars with decreasing cross-sectional area
WO2023167087A1 (ja) * 2022-03-01 2023-09-07 国立大学法人九州大学 冷却部材、冷却器、冷却装置及び冷却部材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6089939B2 (ja) 2017-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10731925B2 (en) Micropillar-enabled thermal ground plane
Lewis et al. Thin flexible thermal ground planes: fabrication and scaling characterization
Liew et al. Flexible thermal ground planes fabricated with printed circuit board technology
McHale et al. Pool boiling performance comparison of smooth and sintered copper surfaces with and without carbon nanotubes
US20190141855A1 (en) Vapor chamber
JP6146484B2 (ja) ループ型ヒートパイプとその製造方法、及び電子機器
Yang et al. Microstructured wettability pattern for enhancing thermal performance in an ultrathin vapor chamber
CN110192273B (zh) 用于在热接地平面中散布高热通量的方法和设备
JP2015010765A (ja) ベーパーチャンバーおよびベーパーチャンバーの製造方法
TWI383122B (zh) 散熱器,電子裝置,及散熱器製造方法
TWI633269B (zh) Heat pipe
Kousalya et al. Metal functionalization of carbon nanotubes for enhanced sintered powder wicks
US20230392875A1 (en) Deformed Mesh Thermal Ground Plane
US20150076685A1 (en) Flow path member, and heat exchanger and semiconductor device using the same
JP6089939B2 (ja) シート状ヒートパイプ及びその製造方法並びに電子装置
Fazeli et al. A new paradigm for understanding and enhancing the critical heat flux (CHF) limit
CN109642335B (zh) 中空结构体的制造方法、镀敷复合体以及中空结构体
Zhao et al. Microstructured ceramic-coated carbon nanotube surfaces for high heat flux pool boiling
CN109923650B (zh) 具有提高的导热性的耐应变管芯附着和制造方法
McNally et al. Characterization of hybrid wicking structures for flexible vapor chambers
US20110314674A1 (en) Method for manufacturing flat plate heat pipe
Lim et al. Flat plate two-phase heat spreader on the thermal management of high-power electronics: a review
Zhang et al. Hybrid nanocomposite thermal interface materials: The thermal conductivity and the packing density
CN112694858A (zh) 一种金属气凝胶包覆液态金属的导热胶的制备及封装方法
Brunschwiler et al. Enhanced electrical and thermal interconnects by the self-assembly of nanoparticle necks utilizing capillary bridging

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6089939

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees