以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける画像表示システムの全体概要を示す図である。図1を参照して、画像表示システム1は、画像処理装置として機能する複合機(以下、「MFP」という)100と、無線局5と、携帯情報装置200,200A,200Bと、パーソナルコンピューター(以下、「PC」という)300と、を含む。MFP(Multi Function Peripheral)100、PC300および無線局5は、ネットワーク3に接続される。携帯情報装置200,200A,200Bは、無線局5を通して、ネットワーク3に接続される。
ネットワーク3は、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。また、ネットワーク3は、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN)、インターネット等であってもよい。
PC300は、一般的なコンピューターである。PC300には、MFP100に対応するプリンタードライバープログラムがインストールされており、プリンタードライバープログラムを実行することにより、MFP100を制御して、MFP100に、画像形成処理、原稿読取処理等を実行させることが可能である。
携帯情報装置200,200A,200Bのハードウェア構成および機能は同じなので、ここでは特に言及しない限り携帯情報装置200を例に説明する。
なお、図1ではネットワーク3に1台のMFP100と、1台のPC300と、1台の無線局5が接続され、無線局5には、3台の携帯情報装置200,200A,200Bが接続される例を示しているが、MFP100、PC300、無線局5および携帯情報装置200,200A,200Bの数はこれに限定されるものではなく、それぞれ1台以上であればよい。また、画像処理装置の一例としてMFP100を説明するが、MFP100に代えて、コンピューター、スキャナ装置、プリンターを用いるようにしてもよい。
図2は、MFPの外観を示す斜視図である。図3は、MFPのハードウエア構成の一例を示すブロック図である。図2および図3を参照して、MFP100は、自動原稿搬送装置121と、原稿読取部123と、原稿読取部123が原稿を読み取って出力する画像データに基づいて用紙等に画像を形成する画像形成部125と、画像形成部125に用紙を供給する給紙部127と、画像が形成された用紙を処理する後処理部128と、ユーザーインターフェースとしての操作パネル129と、メイン回路110と、を含む。
ADF121は、原稿給紙トレイ上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に原稿読取部123のプラテンガラス上に設定された所定の原稿読み取り位置まで搬送し、原稿読取部123により原稿画像が読み取られた原稿を原稿排紙トレイ上に排出する。原稿読取部123は、原稿読取位置に搬送されてきた原稿に光を照射する光源と、原稿で反射した光を受光する光電変換素子とを含み、原稿のサイズに応じて原稿画像を走査する。光電変換素子は、受光した光を電気信号である画像データに変換して、画像形成部125に出力する。給紙部127は、給紙トレイに収納された用紙を画像形成部125に搬送する。
画像形成部125は、周知の電子写真方式により画像を形成するものであって、外部から受信された画像データ、または、原稿読取部123から入力される画像データにシェーディング補正などの各種のデータ処理を施し、データ処理後の画像データに基づいて、給紙部127により搬送される用紙に画像を形成する。
後処理部128は、画像が形成された用紙を排紙する。後処理部128は、複数の排紙トレイを有し、画像が形成された用紙をソートして排紙することが可能である。また、後処理部128は、パンチ穴加工部、ステープル加工部を備えており、排紙された用紙にパンチ穴加工、またはステープル加工することが可能である。また、MFP100は、その上面にユーザーとのユーザーインターフェースとしての操作パネル129を備えている。
メイン回路110は、CPU111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM(Read Only Memory)113と、RAM(Random Access Memory)114と、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)115と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)116と、ファクシミリ部117と、ネットワークI/F118と、CD(Compact Disk)−ROM119Aが装着される外部記憶装置119と、を含む。CPU111は、自動原稿搬送装置121、原稿読取部123、画像形成部125、給紙部127、後処理部128および操作パネル129と接続され、MFP100の全体を制御する。
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。また、RAM114は、原稿読取部123から連続的に送られてくる読取データ(画像データ)を一時的に記憶する。
操作パネル129は、MFP100の上面に設けられる。操作パネル129は、表示部131と操作部133とを含む。表示部131は、LCD、有機ELD(Electro−Luminescence Display)等のディスプレイであり、ユーザーに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部133は、複数のキーを備え、キーに対応するユーザーの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付ける。操作部133は、表示部131の表示面の位置を検出するタッチパネル135をさらに含む。タッチパネル135は、表示部131の上面または下面に設けられ、ユーザーにより指示された位置の座標をCPU111に出力する。
通信I/F部112は、MFP100を外部の装置と接続するためのインターフェースである。ネットワークI/F118は、MFP100をネットワーク3に接続するためのインターフェースである。CPU111は、ネットワークI/F118を介してネットワーク3に接続された携帯情報装置200,200A,200Bとの間で通信し、データを送受信する。また、ネットワークI/F118は、ネットワーク3を介してインターネットに接続されたコンピューターと通信が可能である。
ファクシミリ部117は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、ファクシミリデータを送受信する。ファクシミリ部117は、原稿読取部123により読み取られた画像データまたはHDD116に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。また、ファクシミリ部117は、受信されたファクシミリデータをHDD116に記憶するか、画像形成部125にファクシミリデータの画像を用紙に形成させる。
外部記憶装置119は、CD−ROM119Aが装着される。CPU111は、外部記憶装置119を介してCD−ROM119Aにアクセス可能である。CPU111は、外部記憶装置119に装着されたCD−ROM119Aに記録されたプログラムをRAM114にロードして実行する。なお、CPU111が実行するプログラムは、CD−ROM119Aに記録されたプログラムに限られず、HDD116に記憶されたプログラムをRAM114にロードして実行するようにしてもよい。この場合、ネットワーク3に接続された他のコンピューターが、MFP100のHDD116に記憶されたプログラムを書き換える、または、新たなプログラムを追加して書き込むようにしてもよい。さらに、MFP100が、ネットワークに接続された他のコンピューターからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD116に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
携帯情報装置200,200A,200Bのハードウエア構成および機能は同じなので、ここでは携帯情報装置200を例に説明する。
図4は、携帯情報装置のハードウェア構成の概要を示すブロック図である。図4を参照して、携帯情報装置200は、携帯情報装置200の全体を制御するためのCPU201と、データを不揮発的に記憶するフラッシュメモリ203と、情報を表示する表示部205と、ユーザーの操作の入力を受け付ける操作部207と、通話部211と接続された無線通信部209と、無線LANI/F213と、方向センサー214と、を含む。
無線通信部209は、携帯電話網に接続された携帯電話用基地局と無線通信する。無線通信部209は、携帯情報装置200を携帯電話網に接続し、データ通信および通話部211を用いた通話を可能とする。無線通信部209は、データ通信する場合、携帯電話用基地局から受信した無線信号を復号したデータをCPU201に出力する。また、無線通信部209は、CPU201から入力されるデータを符号化し、携帯電話用基地局に送信する。
表示部205は、液晶表示装置(LCD)、有機ELD等の表示装置であり、ユーザに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部207は、複数のキーを備え、キーに対応するユーザの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付ける。
無線LANI/F213は、無線局300と通信し、携帯情報装置200をネットワーク2に接続するためのインターフェースである。携帯情報装置200は、ネットワーク3に接続されたMFP100とデータの送受信が可能である。携帯情報装置200は、MFP100のIP(Internet Protocol)アドレスまたはMAC(Media Access Control)アドレスを予め登録しておき、IPアドレスまたはMACアドレスを用いてMFP100と通信する。さらに、携帯情報装置200は、ネットワーク3を介してインターネットに接続されたWebサーバーと通信し、WebサーバーからHTML(HyperText Markup Language)またはXML(Extensible Markup Language)等のマークアップ言語で記述されたWebページをダウンロードすることができる。
方向センサー214は、表示部205の表示面の方向を検出し、検出された表示面の方向をCPU201に出力する。表示部205の表示面は、その形状が長方形である。表示面の方向は、表示面の長手方向が縦になる縦方向と、長手方向が横になる横方向とがある。方向センサー214は、表示部205の表示面の長手方向が、重力方向に対して向く方向を検出する。方向センサー214は、例えば、ジャイロセンサー、地磁気センサーを用いることができる。
図5は、MFPが備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。図5に示す機能は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD116またはCD−ROM119Aに記憶されたデータ送信プログラムを実行することにより、CPU111に形成される機能である。図5を参照して、CPU111は、データ取得部151と、指示受付部153と、表部分抽出部155と、タイトル受付部157と、セル分割部159と、グループ生成部161と、データ送信部163と、を含む。
データ取得部151は、ユーザーにより指定されたデータを取得し、取得されたデータを表部分抽出部155およびデータ送信部163に出力する。ユーザーが指定するデータは、HDD116に記憶されたデータ、原稿読取部123が原稿を読み取って出力する画像データ、ネットワークI/F118が外部から受信するデータ、外部記憶装置119に装着されたCD−ROM119Aに記憶されたデータ、ファクシミリ部117により受信されたファクシミリデータを含む。ネットワークI/F118が外部から受信するデータは、例えば、PC300が送信するプリントデータ、インターネットに接続されたサーバーに記憶されたWebページを含む、
データ取得部151は、携帯情報装置200を操作するユーザーが、携帯情報装置200を用いてMFP100を遠隔操作する場合、ユーザーが携帯情報装置200を介してデータを指定すれば、ユーザーにより指定されたデータを取得する。また、データ取得部151は、ユーザーが、MFP100の操作パネル129を操作する場合、ユーザーが操作パネル129を用いてデータを指定すれば、ユーザーにより指定されたデータを取得する。
表部分抽出部155は、データ取得部151からデータが入力され、入力されるデータの画像から表が表された表部分を抽出する。表部分は、縦横の線分で区切られた複数の領域を含む。以下、表部分に含まれる横の線分で区切られた領域をセルと呼ぶ。表部分抽出部155は、縦方向に平行な線分と、横方向に平行な線分とを検出することによって表部分を抽出する。
具体的には、表部分抽出部155は、データの画像を走査することによって線分を検出し、検出された線分で囲まれる領域を表部分として抽出する。例えば。データの画像を縦方向に走査して横方向に平行な線分を検出し、データの画像を横方向に走査して縦方向に平行な線分を検出する。また、データの画像を2値化し、縦方向に配列する画素値が「1」となる黒画素の画素数をカウントし、カウント値が所定数以上の横方向の位置に縦方向に平行な線分が存在すると判断し、横方向に配列する画素値が「1」となる黒画素の画素数をカウントし、カウント値が所定数以上の縦方向の位置に横方向に平行な線分が存在すると判断することによって線分を検出する。表部分抽出部155は、データの画像から抽出された表部分の情報を、タイトル受付部157およびセル分割部159に出力する。表部分の情報は、データの画像から抽出された表部分と、表部分を抽出する際に検出された線分の位置を示す値を含む。また、表部分抽出部155は、データから表部分を除いた残余部分をデータ送信部163に出力する。なお、表部分抽出部155は、データの画像から表部分を抽出しない場合、データそのものを残余部分としてデータ送信部163に出力する。
タイトル受付部157は、表部分抽出部155から表部分の情報が入力される。タイトル受付部157は、ユーザーにより指定される表部分中のタイトル行およびタイトル列を受け付ける。表部分は、縦方向の複数の線分と横方向の複数の線分とで区切られた複数のセルを含む。換言すれば、表部分は、複数のセルを縦横それぞれに配列した画像である。したがって、複数のセルそれぞれを、縦方向の位置を示す行と、横方向の位置を示す列で特定することができる。ここでは、縦方向の位置を示す行を、縦方向に最も上段から順に連続した行番号で示し、横方向の位置を示す列を、横方向に最も左列から順に連続した列番号で示す。タイトル行は、表部分に含まれる複数のセルのうち横方向に配列する1以上のセルの集合であり、すべてのセルの行番号が同じなので行番号で示される。タイトル列は、表部分に含まれる複数のセルのうち縦方向に配列する1以上のセルの集合であり、すべてのセルの列番号が同じなので列番号で示される。
タイトル受付部157は、ユーザーが操作パネル129を操作する場合、表示部131に表部分を表示し、ユーザーが操作部133に入力する列番号をタイトル列として受け付ける。タイトル受付部157は、ユーザーが操作部133に入力する行番号をタイトル行として受け付ける。タイトル受付部157は、ユーザーが携帯情報装置200を用いてMFP100を遠隔操作する場合、携帯情報装置200に表部分を表示させ、ユーザーが携帯情報装置200に入力するタイトル列の列番号およびタイトル行の行番号を携帯情報装置200から受信する。
タイトル受付部157は、受け付けられたタイトル列の列番号とタイトル行の行番号とをセル分割部159に出力する。なお、タイトル受付部157は、タイトル列およびタイトル行のいずれか一方を受け付ける場合がある。この場合には、タイトル受付部157は、タイトル列およびタイトル行のうち受け付けられたいずれか一方の列番号または行番号のみをセル分割部159に出力する。
セル分割部159は、表部分抽出部155から表部分の情報が入力され、タイトル受付部157からタイトル列の列番号およびタイトル行の行番号が入力される。セル分割部159は、表部分の情報に含まれる表部分を、表部分の情報に含まれる線分の位置を示す値に基づいて、複数のセルの画像に分割する。線分の位置を示す値によって定まる線分で表部分を分割することによって、線分で区切られた領域をセルの画像とする。表部分を分割した複数のセルは、行番号と列番号で特定される。
セル分割部159は、複数のセルのうち、タイトル受付部157から入力されるタイトル列の列番号と同じ列番号の1以上のセルそれぞれを列タイトルセルに決定し、タイトル受付部157から入力されるタイトル行の行番号と同じ行番号の1以上のセルそれぞれを行タイトルセルに決定し、列タイトルセルおよび行タイトルセル以外の1以上のセルそれぞれをデータセルに決定する。セル分割部159は、1以上の列タイトルセルと、1以上の行タイトルセルと、1以上のデータセルとをグループ生成部161に出力する。
セル分割部159は、タイトル受付部157からタイトル列の列番号のみが入力される場合、複数のセルのうち、タイトル受付部157から入力されるタイトル列の列番号と同じ列番号の1以上のセルそれぞれを列タイトルセルに決定し、列タイトルセル以外の1以上のセルそれぞれをデータセルに決定する。セル分割部159は、1以上の列タイトルセルと、1以上のデータセルとをグループ生成部161に出力する。セル分割部159は、タイトル受付部157からタイトル行の行番号のみが入力される場合、複数のセルのうち、タイトル受付部157から入力されるタイトル行の行番号と同じ行番号の1以上のセルそれぞれを行タイトルセルに決定し、行タイトルセル以外の1以上のセルそれぞれをデータセルに決定する。セル分割部159は、1以上の行タイトルセルと、1以上のデータセルとをグループ生成部161に出力する。
グループ生成部161は、セル分割部159から1以上の列タイトルセルと、1以上の行タイトルセルと、1以上のデータセルとが入力される。グループ生成部161は、1以上のデータセルそれぞれに対して、当該データセルと、1以上の列タイトルセルのうち当該データセルと行番号が同じ行の列タイトルセルと、1以上の行タイトルセルのうち当該データセルと列番号が同じ行タイトルセルと、を含むグループデータを生成する。そして、グループ生成部161は、生成された1以上のグループデータをグループデータ送信部161に出力する。
グループ生成部161は、セル分割部159から1以上の列タイトルセルと、1以上のデータセルとが入力される場合、1以上のデータセルそれぞれに対して、当該データセルと、1以上の列タイトルセルのうち当該データセルと行番号が同じ行の列タイトルセルと、を含むグループデータを生成し、グループデータをグループデータ送信部161に出力する。
グループ生成部161は、セル分割部159から1以上の行タイトルセルと、1以上のデータセルとが入力される場合、1以上のデータセルそれぞれに対して、当該データセルと、1以上の行タイトルセルのうち当該データセルと列番号が同じ列の行タイトルセルとを含むグループデータを生成し、グループデータをグループデータ送信部161に出力する。
グループデータは、1以上のデータセルそれぞれに対応して1つある。また、グループデータは、行タイトルセルと列タイトルセルとが指定される場合、1つのデータセルに対して、1以上の列タイトルセルと1以上の行タイトルセルとを関連付ける。また、グループデータは、行タイトルセルのみが指定される場合、1つのデータセルに対して1以上の行タイトルセルを関連付ける。さらに、グループデータは、列タイトルセルのみが指定される場合、1つのデータセルに対して1以上の列タイトルセルを関連付ける。
グループ生成部161は、データセルの配列順に基づいて、グループデータの優先順位を決定する。具体的には、グループデータの優先順位を、それに含まれるデータセルの配列順と同じにする。
複数のデータセルの配列順は、データセルが表部分で配置される位置により定まり、配列モードによって定まる。配列モードは、行優先モードと列優先モードとを含む。行優先モードにより定まる配列順は、行番号の小さいデータセルほど配列順が小さく、行番号が同じ複数のデータセルは、列番号が小さいデータセルほど配列順が小さい。列優先モードで定まる配列順は、列番号の小さいデータセルほど配列順が小さく、列番号が同じ複数のデータセルは、行番号が小さいデータセルほど配列順が小さい。
行優先モードと列優先モードのいずれを用いるかは、ユーザーが指定するようにすればよい。例えば、タイトル受付部157によって行タイトルと列タイトルとが受け付けられる順によって定める。タイトル受付部157によって、行タイトルが列タイトルよりも先に受け付けられる場合は、換言すれば、ユーザーが行タイトルを列タイトルよりも先に指定する場合は、データセルの配列順を行優先モードで決定する。逆に、タイトル受付部157によって、列タイトルが行タイトルよりも先に受け付けられる場合は、換言すれば、ユーザーが列タイトルを行タイトルよりも先に指定する場合は、データセルの配列順を列優先モードで決定する。
また、グループ生成部161は、データセルの配列順に基づいて、グループデータに含まれる列タイトルセル、行タイトルセル、およびデータセルの優先順位を決定する。グループ生成部161は、行タイトルセルと、列タイトルセルと、データセルと、を優先順位の高いものから順に並べたグループデータを生成する。グループ生成部161は、データセルの配列順が行優先順の場合、行タイトルセルの優先順位を最も高い値を設定し、列タイトルセルの優先順位を2番目に高い値に設定し、データセルの優先順位を最も低い値に設定する。グループ生成部161は、グループデータの配列順が列優先順の場合、列タイトルセルの優先順位を最も高い値に設定し、行タイトルセルの優先順位を2番目に高い値に設定し、データセルの優先順位を最も低い値に設定する。
データセルが複数の場合、グループ生成部161は、データセルの数と同じ数のグループデータを生成する。グループ生成部161は、データセルが複数の場合、複数のグループデータを優先順位の高い順に、換言すれば、複数のグループデータを、複数のデータセルの配列順で、データ送信部163に出力する。
指示受付部153は、データを送信する指示を受け付ける。携帯情報装置200を操作するユーザーが、携帯情報装置200を用いてMFP100を遠隔操作する場合、ユーザーが携帯情報装置200を介してデータを送信する指示を入力すれば、携帯情報装置200からデータを送信する指示を受け付ける。指示受付部153は、ユーザーが、MFP100の操作パネル129を操作する場合、ユーザーが操作パネル129を用いてデータを送信する指示を入力すれば、操作パネル129に入力されたデータを送信する指示を受け付ける。データを送信する指示は、データの送信先の装置を特定する情報を含む。データの送信先の装置を特定する情報は、データを送信する指示を入力したユーザーに割り当てられた装置を識別するための装置識別情報である。ユーザーを識別するためのユーザー識別情報と、そのユーザーに割り当てられた装置の装置識別情報とを関連付けた装置対応テーブルをHDD116に予め記憶しておき、携帯情報装置200を用いてMFP100を遠隔操作するユーザー、または、操作パネル129を用いてMFP100を直接操作するユーザーに関連付けられた装置識別情報を特定する。また、ユーザーが、携帯情報装置200を用いてMFP100を遠隔操作する場合は、携帯情報装置200をデータの送信先の装置としてもよい。指示受付部153は、データを送信する指示を受け付ける場合、受け付けられたデータを送信する指示によって特定される装置識別情報をデータ送信部163に出力する。
データ送信部163は、指示受付部153から装置識別情報が入力され、データ取得部151からユーザーにより指定されたデータが入力され、表部分抽出部155から残余部分が入力され、グループ生成部161からグループデータが入力される。データ送信部163は、指示受付部153から入力される装置識別情報で特定される装置が、その表示画面のサイズが所定のサイズ以下の携帯型装置と、その表示画面のサイズが所定のサイズより大きな非携帯型装置とのいずれであるかを判断する。装置識別情報と表示画面のサイズとを関連付けたサイズ関連テーブルを予め記憶しておけばよい。また、装置識別情報で特定される装置から、ネットワークI/F118を介して表示画面のサイズを取得するようにしてもよい。
データ送信部163は、装置識別情報で特定される装置が携帯型装置ならば残余部分とグループデータとを、装置識別情報で特定される装置にネットワークI/F118を介して送信する。データ送信部163は、装置識別情報で特定される装置が非携帯型装置ならばデータ取得部151から入力されるユーザーにより指定されたデータを、装置識別情報で特定される装置にネットワークI/F118を介して送信する。
データ送信部163は、残余部分送信部165と、グループデータ送信部167とを含む。残余部分送信部165は、装置識別情報で特定される装置が携帯型装置の場合、表部分抽出部155から入力される残余部分を、装置識別情報で特定される装置にネットワークI/F118を介して送信する。
グループデータ送信部167は、装置識別情報で特定される装置が携帯型装置の場合、グループ生成部161から入力される1以上のグループデータをグループ生成部161から入力される順に、装置識別情報で特定される装置にネットワークI/F118を介して送信する。なお、グループ生成部161からグループデータが入力されない場合、残余部分送信部165に入力される残余部分は、データ取得部151から入力されるデータの画像と同じである。この場合は、残余部分送信部165は、データ取得部151から入力されるデータの画像、または表部分抽出部155から入力される残余部分のいずれかを、装置識別情報で特定される装置にネットワークI/F118を介して送信し、グループデータ送信部167は、何も送信しない。
図6は、携帯情報装置が備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。図6に示す機能は、携帯情報装置200が備えるCPU201が、フラッシュメモリ203に記憶された画像表示プログラムを実行することにより、CPU201に形成される機能である。
図6を参照して、CPU201は、グループデータ受信部251と、残余部分受信部253と、表示用画像生成部255と、スクロール方向受付部257と、画面方向検出部259と、スクロール方向決定部261と、を含む。
グループデータ受信部251は、無線LANI/F213がMFP100から1以上のグループデータを受信する場合に、無線LANI/F213によって受信された1以上のグループデータを取得する。グループデータ受信部251は、MFP100から1以上のグループデータを受信する場合、受信された1以上のグループデータを表示画像生成部255に受信された順に出力する。
残余部分受信部255は、無線LANI/F213がMFP100から残余部分を受信する場合に、無線LANI/F213によって受信された残余部分を取得する。残余部分受信部255は、MFP100から残余部分を受信する場合、受信された残余部分表示画像生成部255およびスクロール方向決定部261に出力する。
スクロール方向受付部255は、携帯情報装置200のユーザーが操作部207にスクロール方向を入力する場合、操作部207に入力されたスクロール方向を受け付ける。また、スクロール方向がユーザーにより予め設定されている場合には、予め設定されたスクロール方向を受け付ける。スクロール方向は、画像に対して定まる方向である。画像は、上下左右の方向を有する。例えば、画像が文字を含む場合には、画像の方向は、文字が向く方向と同じ方向である。スクロール方向は、画像の上下方向に平行な方向が上下方向であり、画像の左右方向に平行な方向が左右方向である。スクロール方向受付部255は、受け付けたスクロール方向を表示画像生成部257に出力する。
画面方向検出部259は、方向センサー214を制御して、表示面の方向を検出する。画面方向検出部259は、検出した表示面の方向を、をスクロール方向決定部253および表示画像生成部255に出力する。表示面の方向は、表示面の長手方向が上下方向になる縦方向と、表示面の長手方向が左右方向になる横方向とがある。
スクロール方向決定部261は、画面方向検出部259から表示面の方向が入力され、残余部分受信部253から残余部分が入力され、スクロール方向受付部257からスクロール方向が入力される。スクロール方向決定部261は、スクロール方向を決定し、決定されたスクロール方向を表示画像生成部255に出力する。
スクロール方向決定部261は、スクロール方向受付部257からユーザーにより指定されたスクロール方向が入力される場合、画面方向検出部259から入力される表示面の方向、および残余部分受信部253から入力される残余部分に係わらず、スクロール方向受付部257から入力されるスクロール方向を採用する。
スクロール方向決定部261は、スクロール方向受付部257からユーザーにより指定されたスクロール方向が入力されない場合、残余部分受信部253から入力される残余部分に基づいて、スクロール方向を決定する。残余部分によって、残余部分のスクロール方向が定められている場合がある。例えば、元のデータがマークアップ言語で記述されている場合には、スクロール方向が定められる場合がある。スクロール方向決定部261は、残余部分によってスクロール方向が定められる場合には、そのスクロール方向を採用する。
スクロール方向決定部261は、スクロール方向受付部257からユーザーにより指定されたスクロール方向が入力されない場合であって、残余部分受信部253から入力される残余部分に基づいてスクロール方向が決定されない場合は、画面方向検出部259から入力される表示面の方向に基づいて、スクロール方向を決定する。スクロール方向決定部261は、画面方向検出部259から入力される表示面の方向が縦方向ならば、スクロール方向を上下方向に決定し、画面方向検出部259から入力される表示面の方向が横方向ならば、スクロール方向を左右方向に決定する。
表示画像生成部257は、残余部分受信部253から残余部分が入力され、スクロール方向決定部261からスクロール方向が入力され、グループデータ受信部251からグループデータが入力され、画面方向検出部259から画面方向が入力される。表示画像生成部257は、グループデータおよびスクロール方向に基づいて表部分の画像を生成し、残余部分の画像と、表部分の画像とを合成することにより、表示用画像を生成する。表示画像生成部2578は、生成した表示用画像を、表示部205に表示する。
表示画像生成部257は、配置部271を含む。配置部271は、表部分の画像を生成する。配置部271は、グループデータ受信部251からグループデータが入力されるごとに、グループデータに含まれる列タイトルセル、行タイトルセルおよびデータセルを、スクロール方向決定部261から入力されたスクロール方向とは異なる方向に配置したグループ画像を生成する。
配置部271は、スクロール方向が上下方向ならば、グループデータに含まれる列タイトルセル、行タイトルセルおよびデータセルを、グループデータにより定められる優先順位の高い順に左右方向に配置したグループ画像を生成する。具体的には、配置部271は、グループデータにより列タイトルセル、行タイトルセル、データセルの順に優先順位が定められている場合、列タイトルセルを最も左に配置し、その右側に行タイトルセルを配置し、さらにその右側にデータセルを配置したグループ画像を生成する。配置部271は、グループデータにより行タイトルセル、列タイトルセル、データセルの順に優先順位が定められている場合、行タイトルセルを最も左に配置し、その右側に列タイトルセルを配置し、さらにその右側にデータセルを配置したグループ画像を生成する。
配置部271は、スクロール方向が左右方向ならば、グループデータに含まれる列タイトルセル、行タイトルセルおよびデータセルを、グループデータにより定められる優先順位の高い順に上下方向に配置したグループ画像を生成する。具体的には、配置部271は、グループデータにより列タイトルセル、行タイトルセル、データセルの順に優先順位が定められている場合、列タイトルセルを最も上に配置し、その下側に行タイトルセルを配置し、さらにその下側にデータセルを配置したグループ画像を生成する。配置部271は、グループデータにより行タイトルセル、列タイトルセル、データセルの順に優先順位が定められている場合、行タイトルセルを最も上に配置し、その下側に列タイトルセルを配置し、さらにその下側にデータセルを配置したグループ画像を生成する。
配置部271は、グループ画像を生成する際に、グループ画像が、表示部205の表示面よりサイズが大きくなる場合、列タイトルセル、行タイトルセルおよびデータセルの一部をスクロール方向に配置する。より具体的には、配置部271は、グループデータに含まれる列タイトルセル、行タイトルセルおよびデータセルを、優先順位の高いものから順にスクロール方向とは異なる方向に配置する途中で、グループ画像が表示部205の表示面よりサイズが大きくなった時点で、列タイトルセル、行タイトルセルおよびデータセルのうち直前に配置したセルを、それまでに配置したセルに対してスクロール方向に配置する。
配置部271は、画面方向検出部259から入力される画面方向が縦方向の場合は、スクロール方向が上下方向ならば、表示部205の短手方向のサイズをグループ画像の左右向のサイズと比較し、スクロール方向が左右方向ならば、表示部205の長手方向のサイズをグループ画像の上下向のサイズと比較する。配置部271は、画面方向検出部259から入力される画面方向が横方向の場合は、スクロール方向が上下方向ならば、表示部205の長手方向のサイズをグループ画像の左右向のサイズと比較し、スクロール方向が左右方向ならば、表示部205の短手方向のサイズをグループ画像の上下向のサイズと比較する。
ここで、グループデータにより列タイトルセル、行タイトルセル、データセルの順に優先順位が定められており、スクロール方向が上下方向で、かつ、表示部205の表示面の画面方向が縦方向の場合を例に、より具体的に説明する。配置部271は、列タイトルセルを配置し、その右側に行タイトルセルを配置する前に、列タイトルセルと行タイトルセルとを左右方向に配置した仮グループ画像の左右方向のサイズを、表示部205の長手方向のサイズと比較する。配置部271は、仮グループ画像の左右方向のサイズが表示部205の短手方向のサイズよい大きければ、列タイトルセルの下側に行タイトルセルを配置したグループ画像を生成し、仮グループ画像の左右方向のサイズが表示部205の短手方向のサイズ以下ならば仮グループ画像をグループ画像に設定する。同様に、配置部271は、グループ画像中の行タイトルセルの右側にデータセルを配置する前に、グループ画像中の行タイトルセルの右側にデータセルを配置した仮グループ画像の左右方向のサイズを、表示部205の短手方向のサイズと比較する。配置部271は、仮グループ画像の左右方向のサイズが表示部205の短手方向のサイズよい大きければ、グループ画像の下側に行タイトルセルを配置し、仮グループ画像の左右方向のサイズが表示部205の短手方向のサイズ以下ならば、仮グループ画像をグループ画像に設定する。
配置部271は、グループ画像を複数生成する場合、グループ画像を生成した順に、スクロール方向に配置することによって表部分の画像を生成する。
図7は、データに含まれる表部分の一例を示す第1の図である。図7を参照して、表部分は、縦方向の6本の線分と、横方向の8本の線分とによって区切られた35個の領域を含む。35個の領域は、横方向に5列、縦方向に7行でそれぞれ配列する。35個の領域それぞれは、35個の領域が配列される位置で特定される。例えば、「食費」の文字が表された領域は、第2行第1列の領域であり、「光熱費」の文字が表された領域は、第3行第1列の領域である。また、「27日」の文字が表された領域は、第1行第2列の領域であり、「28日」の文字が表された領域は、第1行第3列の領域であり、「28日」の文字が表された領域は、第1行第4列の領域である。
図8は、グループデータの一例を示す第1の図である。図8に示すグループデータは、図7に示した表部分において、ユーザーによって、最初に、最も上側の第1行が行タイトルセルに指定され、次に、最も左側の第1列が列タイトルセルに指定された場合に、生成されるグループデータを示している。図7に示した表部分において、第1行が行タイトルにユーザーにより指定されたので、第1行の第2列〜第5列の「27日」、「28日」、「29日」、「30日」の文字がそれぞれ表された4つの領域が行タイトルセルである。また、第1列が列タイトルにユーザーにより指定されたので、第1列の第2行〜第7行の「食費」、「光熱費」、「交通費」、「通信費」、「教育費」、「維持費」の文字がそれぞれ表された6つの領域が行タイトルセルである。さらに、列タイトルセルおよび行タイトルセル以外の第2行〜第7行それぞれの第2列〜第5列の24個の領域がデータセルである。
図8を参照して、グループデータは24個であり、各グループデータを識別するために、グループデータの左側に識別番号として連番を付している。識別情報が「1」のグループデータは、第2行第1列の行タイトルセル「食費」、第1行第2列の列タイトルセル「27日」、第2行第2列のデータセル「0」を含む。第2行第1列の行タイトルセル「食費」は第2行第2列のデータセル「0」と行番号が同じであり、第1行第2列の列タイトルセル「27日」は第2行第2列のデータセル「0」と列番号が同じである。また、識別情報が「1」のグループデータは、第2行第1列の行タイトルセル「食費」、第1行第2列の列タイトルセル「27日」、第2行第2列のデータセル「0」の順に配列され、この配列順が優先順位を示している。
識別情報が「1」のグループデータと、識別情報が「2」のグループデータとは、優先順位が最も高い位置に第2行第1列の行タイトルセル「食費」を含む。これは、ユーザーによって、最初に行タイトルセルが指定され、次に列タイトルセルが指定されたことによる。
図9は、スクロール方向が上下方向における表示画像の一例を示す第1の図である。図9に示す表示画像は、スクロール方向が上下方向の場合に、図8に示した24個のグループデータに基づいて携帯情報装置200によって生成される表示画像の一部を示している。図9を参照して、図8に示した識別情報が「1」〜「16」のグループデータに含まれる行タイトルセル、列タイトルセル、データセルが、優先順に、スクロール方向である上下方向と異なる左右方向に、左から右に向かって配置されている。また、図8に示した識別情報が「1」〜「16」のグループデータにそれぞれ対応する16個のグループ画像が、識別情報が「1」〜「16」のグループデータの順にスクロール方向と同じ上下方向に、上から下に向かって配置されている。なお、識別情報が「17」〜「24」のグループデータも上記と同様に生成される。
図10は、スクロール方向が左右方向における表示画像の一例を示す第1の図である。図10に示す表示画像は、スクロール方法が左右方向の場合に、図8に示した24個のグループデータに基づいて携帯情報装置200によって生成される表示画像の一部を示している。図10を参照して、図8に示した識別情報が「1」〜「12」のグループデータに含まれる行タイトルセル、列タイトルセル、データセルが、優先順に、スクロール方向である左右方向と異なる上下方向に、上から下に向かって配置されている。また、図8に示した識別情報が「1」〜「12」のグループデータにそれぞれ対応する12個のグループ画像が、識別情報が「1」〜「12」のグループデータの順にスクロール方向と同じ左右方向に、左から右に向かって配置されている。なお、識別情報が「13」〜「24」のグループデータも上記と同様に生成される。
図11は、データに含まれる表部分の一例を示す第2の図である。図11を参照して、表部分は、縦方向の6本の線分と、横方向の6本の線分とによって区切られた30個の領域を含む。30個の領域は、横方向に5列、縦方向に6行でそれぞれ配列する。30個の領域それぞれは、30個の領域が配列される位置で特定される。例えば、「27」の文字が表された領域は、第2行第3列の領域であり、「16日」の文字が表された領域は、第6行第3列の領域である。
図12は、グループデータの一例を示す第2の図である。図12に示すグループデータは、図11に示した表部分において、ユーザーによって、最初に、最も左側の第1列が列タイトルセルに指定され、次に、第2列が列タイトルセルに指定され、次に第3列が列タイトルセルに指定され、最後に第1行が行タイトルセルに指定された場合に、生成されるグループデータを示している。
図12を参照して、グループデータは5個であり、各グループデータを識別するために、グループデータの左側に識別番号として連番を付している。図11に示した表部分において、ユーザーによって、第1列、第2例および第3列が列タイトルセルに指定されたので、第1列の第2行〜第6列の5つの領域、第2列の第2行〜第6列の5つの領域、および第3列の第2行〜第6列の5つの領域が列タイトルセルである。また、第1行が行タイトルにユーザーにより指定されたので、第1行第5列の「宿泊代」が行タイトルセルである。さらに、列タイトルセルおよび行タイトルセル以外の第2行〜第6行それぞれの第5列の5個の領域がデータセルである。
識別情報が「1」のグループデータは、第2行第1列の列タイトルセル「2012年」と、第2行第2列の列タイトルセル「9月」と、第2行第3列の列タイトルセル「27日」と、第2行第4列の列タイトルセル「水曜日」と、第1行第5列の行タイトルセル「宿泊代」と、第2行第5列のデータセル「1,000円」と、を含む。第2行第1列の列タイトルセル、第2行第2列の列タイトルセル、第2行第3列の列タイトルセルおよび第2行第4列の列タイトルセルは、第2行第5列のデータセルと行番号が同じである。また、第1行第5列の行タイトルセルは、第2行第5列のデータセルと列番号が同じである。また、識別情報が「1」のグループデータは、第2行第1列の列タイトルセル「2012年」、第2行第2列の列タイトルセル「9月」、第2行第3列の列タイトルセル「27日」、第2行第4列の列タイトルセル「水曜日」、第1行第5列の行タイトルセル「宿泊代」、第2行第5列のデータセル「1,000円」の順に配列され、この配列順が優先順位を示している。
図13は、スクロール方向が上下方向における表示画像の一例を示す第2の図である。図13に示す表示画像は、スクロール方向が上下方向の場合に、図12に示した5つのグループデータに基づいて携帯情報装置200によって生成される表示画像の一部が表示部205に表示された状態を示している。図13を参照して、表示部205の表示面301には、図12に示した識別情報が「1」のグループデータに含まれる第2行第1列の列タイトルセル「2012年」と、第2行第2列の列タイトルセル「9月」とが、優先順位の高い順に、スクロール方向である上下方向と異なる左右方向に、左から右に向かって配置されている。また、第2行第3列の列タイトルセル「27日」は、第2行第2列の列タイトルセル「9月」の右側に配置するスペースが存在しないため、スクロール方向と同じ上下方向の下方向に配置されている。次に優先順位の高い第2行第4列の列タイトルセル「水曜日」は、第2行第3列の列タイトルセル「27日」の右側に配置される。さらに、次に優先順位の高い第1行第5列の行タイトルセル「宿泊代」は、第2行第4列の列タイトルセル「水曜日」の右側に配置するスペースが存在しないため、スクロール方向と同じ上下方向の下方向に配置されている。さらに、次に優先順位の高い第2行第5列のデータセル「1,000円」は、第1行第5列の行タイトルセル「宿泊代」の右側に配置される。
図14は、データの一例を示す図である。図14を参照して、データ311は、下部に表部分313を含む。表部分は、3行6列で配列された18個のセルを含む。データ311の表部分313を除く部分が残余部分である。
図15は、表示画像の一例を示す第3の図である。図15に示す表示画像311は、図14に示したデータ311を携帯情報装置200で表示する場合の例を示している。この場合、携帯情報装置200において、スクロール方向がデータの残余部分によって定められる。ここでは、スクロール方向が上下方向に定められた場合を例に示している。
図15を参照して、表示画像311に、携帯情報装置200の表示部205の表示画面301を重ねて示している。表示画像311Aは、図14に示したデータ311の表部分313を除く残余部分が、表示画面301の左右方向のサイズに納まるように、縦長の形状に変換されている。
また、表示画像311は、下方に表部分313Aを含む。表部分313Aは、8行2列で配列された18個のセルを含む。表部分313Aは、表示画面301の左右方向のサイズに納まるように、図14に示したデータ411に含まれる3行6列の表部分313を、8行2列に変換された画像であることが示される。
図16は、データ送信処理の流れの一例を示すフローチャートである。データ送信処理は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD116またはCD−ROM119Aに記憶されたデータ送信プログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。
図16を参照して、MFP100が備えるCPU111は、ユーザーが入力する送信指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS01)。ユーザーがMFP100の操作パネル129を操作する場合、ユーザーが操作パネル129を用いて入力する送信指示を受け付ける。また、携帯情報装置200を操作するユーザーが、携帯情報装置200を用いてMFP100を遠隔操作する場合、ユーザーが携帯情報装置200を介して入力する送信指示を、携帯情報装置200から受信する。送信指示を受け付けるまで待機状態となり(ステップS01でNO)、送信指示を受け付けたならば(ステップS01でYES)、処理をステップS02に進める。送信指示は、送信の対象となるデータの指定を含む。
次のステップS02においては、データの送信先の装置を特定する。ステップS01において、送信指示を受け付ける段階で、データの送信先の装置をユーザーが指定する場合には、ユーザーにより指定された装置を特定する。また、ステップS01において受け付けられた送信指示を入力したユーザーに割り当てられた装置を送信先の装置として特定するようにしてもよい。ユーザーを識別するためのユーザー識別情報と、そのユーザーに割り当てられた装置の装置識別情報とを関連付けた装置対応テーブルをHDD116に予め記憶しておき、携帯情報装置200を用いてMFP100を遠隔操作するユーザー、または、操作パネル129を用いてMFP100を直接操作するユーザーに関連付けられた装置識別情報の装置を特定する。また、ユーザーが、携帯情報装置200を用いてMFP100を遠隔操作する場合は、携帯情報装置200をデータの送信先の装置として特定してもよい。
ステップS03においては、データを取得し、処理をステップS04に進める。ステップS01において受け付けられた送信指示で特定されるデータを取得する。送信指示によってHDD116に記憶されたデータが特定される場合はHDD116からそのデータを読み出す。送信指示によって原稿に形成された画像のデータが特定される場合は、原稿読取部123が原稿を読み取って出力する画像データを取得する。送信指示によって、外部のサーバーに記憶されたデータが特定される場合は、ネットワークI/F118を介してサーバーからそのデータをダウンロードする。サーバーからダウンロードするデータは、マークアップ言語で記述されたWebページを含む。送信指示によって、外部記憶装置119に装着されたCD−ROM119Aに記憶されたデータが特定される場合は、外部記憶装置119を制御してCD−ROM119Aに記憶されたデータを読み出す。送信指示によって、ファクシミリ部117により受信されたファクシミリデータが特定される場合には、ファクシミリ部117により受信されるファクシミリデータを取得する。
ステップS04においては、取得されたデータが表部分を含むか否かを判断判定する。取得されたデータが表部分を含むならば処理をステップS05に進めるが、そうでなければ処理をステップS18に進める。
表部分とは、行方向および列方向に線分で囲まれた複数の領域が配列された画像である。データの画像中で、縦方向の線分または横方向の線分を抽出し、線分で囲まれた領域が存在するならば表部分が存在すると判断する。
ステップS05においては、ステップS03において取得されたデータから表部分を抽出する。データの画像中で、縦方向の線分または横方向の線分を抽出し、線分で囲まれた領域を表部分として抽出する。
ステップS06においては、データの送信先の装置において表示サイズが制限された範囲内か否かを判断する。ステップS02において特定された装置の表示サイズを、予め定められたしきい値と比較し、装置の表示サイズがしきい値以下ならば表示サイズが制限された範囲内と判断する。装置の表示サイズは、装置識別情報に対応して表示サイズを予め記憶しておきばよい。また、ステップS02において特定された装置から表示サイズを取得するようにしてもよい。データの送信先の装置の表示サイズが制限された範囲内ならば処理をステップS07に進めるが、そうでなければ処理をステップS18に進める。ステップS18においては、ステップS03において取得されたデータを、ステップS02において特定された装置にネットワークI/F118を介して送信し、処理を終了する。
ステップS07においては、ユーザーによる表部分のタイトル行およびタイトル列の指定を受け付ける。具体的には、ユーザーが操作部133に入力する列番号をタイトル列として受け付け、ユーザーが操作部133に入力する行番号をタイトル行として受け付ける。ユーザーが携帯情報装置200を用いてMFP100を遠隔操作する場合、携帯情報装置200に表部分を表示させ、ユーザーが携帯情報装置200に入力するタイトル列の列番号およびタイトル行の行番号を携帯情報装置200から受信する。
次のステップS08においては、配列モードを決定する。配列モードは、行優先モードと列優先モードとを含む。ステップS07においてタイトル行をタイトル列より先に受け付けたならば、行優先モードに決定し、ステップS07においてタイトル列をタイトル行より先に受け付けたならば、列優先モードに決定する。また、ユーザーが、行優先モードおよび列優先モードのいずれかを指定する場合には、指定されたモードに決定する。
次のステップS09においては、表部分を複数の領域に分割する。ステップS05においてデータから抽出された表部分の画像を、線分で区切られた複数の領域に分割する。表部分の画像を分割した複数の領域は、線分で区切られた矩形なので、それらが配置される位置によって、行番号と列番号とで特定できる。
次のステップS10においては、列タイトルセルを決定する。ステップS09において得られた複数の領域のうちステップS07において受け付けられたタイトル列と同じ列番号の1以上の領域を列タイトルセルに決定する。次のステップS11においては、行タイトルセルを決定する。ステップS09において得られた複数の領域のうちステップS07において受け付けられたタイトル行と同じ行番号の1以上の領域を行タイトルセルに決定する。
そして、データセルを決定する(ステップS12)。ステップS09において得られた複数の領域のうちステップS10において決定された1以上の列タイトルセル、およびステップS11において決定された1以上の行タイトルセルのいずれでもない1以上の領域をデータセルに決定する。
ステップ13においては、ステップS12において決定された1以上のデータセルのうちから1つを処理対象に選択する。ステップS08において決定された配列モードで定まる配列順が先のデータセルから順に処理対象に選択する。処理対象となるデータセルを最初に選択する場合は配列順が1番のデータセル、換言すれば、行番号および列番号それぞれが最も小さい1つを処理対象に選択する。配列順が2番目以降のデータセルを処理対象に選択する場合は、配列モードが行優先モードの場合には、処理対象のデータセルと行番号が同じで列番号が次のデータセルが存在すれば、そのデータセルを新たに処理対象として選択し、そのようなデータセルが存在しなければ、処理対象のデータセルの行番号の次の行番号で、列番号が最小のデータセルを処理対象のデータセルに選択する。配列モードが列優先モードの場合には、処理対象のデータセルと列番号が同じで行番号が次のデータセルが存在すれば、そのデータセルを新たに処理対象として選択し、そのようなデータセルが存在しなければ、処理対象のデータセルの列番号の次の列番号で、行番号が最小のデータセルを処理対象のデータセルに選択する。
次のステップS14においては、グループデータを生成する。処理対象に選択されたデータセルの行番号と同じ行番号の列タイトルセルと、処理対象のデータセルの列番号と同じ列番号の行タイトルセルと、を含むグループデータを生成する。グループデータは、列タイトルセルと、行タイトルセルと、データセルとに対して、ステップS08において決定された配列モードで定まる優先順位を定める。ここでは、グループデータは、列タイトルセルと、行タイトルセルと、データセルとを優先順に従って配列することによって、優先順位を表す。配列モードが行優先モードならば、グループデータは、行タイトルセル、列タイトルセル、データセルの順に配列したデータである。配列モードが列優先モードならば、グループデータは、列タイトルセル、行タイトルセル、データセルの順に配列したデータである。
次のステップS15においては、ステップS14において生成されたグループデータを送信し、処理をステップS16に進める。ステップS02において特定された装置、ここでは携帯情報装置200にネットワークI/F118を介して送信する。
ステップS16においては、処理対象として選択されていないデータセルが存在するか否かを判断する。未処理のデータセルが存在するならば処理をステップS13に戻すが、存在しなければ処理をステプS17に進める。
図17は、画像表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。画像表示処理は、携帯情報装置200が備えるCPU201が、フラッシュメモリ203に記憶された画像表示プログラムを実行することにより、CPU201により実行される処理である。図17を参照して、携帯情報装置200が備えるCPU201は、データを受信したか否かを判定する。無線LANI/F213がMFP100からデータを受信したか否かを判断する。データを受信するまで待機状態となり(ステップS51でNO)、データを受信したならば(ステップS51でYES)、処理をステップS52に進める。
次の、ステップS52においては、スクロール方向が指定されたか否かを判断する。スクロール方向が指定されたならば処理をステップS53に進めるが、そうでなければ処理をステップS54に進める。携帯情報装置200のユーザーが操作部207にスクロール方向を入力する場合、操作部207に入力されたスクロール方向を受け付け、スクロール方向が指定されたと判断する。また、スクロール方向がユーザーにより予め設定されている場合には、予め設定されたスクロール方向を受け付け、スクロール方向が指定されたと判断する。スクロール方向は、画像に対して定まる方向であり、画像の上下方向に平行な上下方向と、画像の左右方向に平行な左右方向とを含む。ステプS53においては、ステップS52において指定された方向を、スクロール方向に設定し、処理をステップS58に進める。
ステップS54においては、ステップS51において受信されるデータに含まれる残余部分によってスクロール方向が指定されているか否かを判断する。残余部分によってスクロール方向が指定されている場合には、処理をステップS55に進めるが、指定されていなければ処理をステップS56に進める。ステップS55においては、残余部分によって指定されている方向をスクロール方向に設定し、処理をステップS58に進める。
ステップS56においては、画面方向を検出する。方向センサー214により検出される表示部205の表示面の方向を検出する。そして、検出された画面方向に対応する方向をスクロール方向に設定し(ステップS57)、処理をステップS58に進める。表示面の方向が縦方向ならば、スクロール方向を上下方向に設定し、表示面の方向が横方向ならば、スクロール方向を左右方向に設定する。
ステップS58においては、ステップS51において受信されたデータのうちにグループデータが含まれるか否かを判断する。グループデータが含まれるならば処理をステップS59に進めるが、グループデータが含まれないならば処理をステップS70に進める。
ステップS59においては、ステップS51において受信されたデータに含まれる11以上のグループデータのうちから受信された時刻が早いものから順に選択し、選択されたグループデータを処理対象に設定する。ステップS60においては、グループデータに含まれる列タイトルセル、行タイトルセル、データセルのうちから1つのセルを、優先順位の高いものから順に選択する。グループデータは、列タイトルセル、行タイトルセル、データセルそれぞれに対して優先順位を定めるので、その優先順位に従って選択する。ここでは、グループデータは、優先順位の高いものから順に列タイトルセル、行タイトルセル、データセルを配列するので、配列順が先のセルを選択する。
次のステップS61においては、スクロール方向によって処理を分岐させる。スクロール方向が左右方向ならば処理をステップS62に進め、スクロール方向が上下方向ならば処理をステップS65に進める。ステップS62においては、グループデータに含まれる列タイトルセル、行タイトルセル、データセルのうちステップS60において選択されたセルを、先に配置されたセルの下側に配置するだけのスペースが存在するか否かを判断する。ステップS60において選択されたセルを配置するだけのスペースが存在するならば処理をステップS63に進めるが、スペースが存在しないならば処理をステップS64に進める。
ステップS63においては、グループデータに含まれる列タイトルセル、行タイトルセル、データセルのうちステップS60において選択されたセルを、先に配置されたセルの下側に配置したグループ画像を生成し、処理をステップS68に進める。先に配置されたセルが存在しない場合には、ステップS60において選択されたセルを、グループ画像の任意の位置に配置する。ステップS64においては、グループデータに含まれる列タイトルセル、行タイトルセル、データセルのうちステップS60において選択されたセルを、先に配置されたセルの右側に配置したグループ画像を生成し、処理をステップS68に進める。先に配置されたセルが存在しない場合には、ステップS60において選択されたセルを、グループ画像の任意の位置に配置する。
ステップS65においては、グループデータに含まれる列タイトルセル、行タイトルセル、データセルのうちステップS60において選択されたセルを、先に配置されたセルの右側に配置するだけのスペースが存在するか否かを判断する。ステップS60において選択されたセルを配置するだけのスペースが存在するならば処理をステップS66に進めるが、スペースが存在しないならば処理をステップS67に進める。
ステップS66においては、ステップS60において選択されたセルを、先に配置されたセルの右側に配置したグループ画像を生成し、処理をステップS68に進める。先に配置されたセルが存在しない場合には、ステップS60において選択されたセルを、グループ画像の任意の位置に配置する。ステップS67においては、グループデータに含まれる列タイトルセル、行タイトルセル、データセルのうちステップS60において選択されたセルを、先に配置されたセルの下側に配置したグループ画像を生成し、処理をステップS68に進める。先に配置されたセルが存在しない場合には、ステップS60において選択されたセルを、グループ画像の任意の位置に配置する。
ステップS68においては、ステップS59において処理対象に設定されたグループデータに含まれる列タイトルセル、行タイトルセル、データセルのうち、ステップS60において処理対象に選択されていないセルが存在するか否かを判断する。そのようなセルが存在するならば処理をステップS60に戻すが、そのようなセルが存在しないならば処理をステップS69に進める。
ステップS69においては、ステップS51において受信されたデータに含まれる1以上のグループデータのうちで、ステップS59において処理対象に選択されていないグループデータが存在するか否かを判断する。処理対象に選択されていないグループデータが存在するならば、処理をステップS59に戻すが、処理対象に選択されていないグループデータが存在しなければ、処理をステップS70に進める。
ステップS70においては、表示画像を生成し、処理をステップS71に進める。具体的には、ステップS51において受信されたデータが残余部分を含む場合には、その残余部分の画像を表示画像に設定する。さらに、ステップS63、ステップS64、ステップS66およびステップS67により生成されたグループ画像を、グループ画像が生成される順にスクロール方向に配置した画像を、表示画像に合成する。残余部分によって表示画像にグループ画像を合成する位置が定められている場合には、その位置にグループ画像を合成する。
次のステップS71においては、ステップS70において生成された表示画像を表示部205に表示し、処理を終了する。
なお、上述した実施の形態においては、携帯情報装置200において、MFP100からグループデータを受信した時点で、表画像を生成するようにしたが、ユーザーが携帯情報装置200に所定の操作を入力することに応じて、表画像を生成するようにしてもよい。例えば、携帯情報装置200において、表示部205に表画像を表示した後に、ユーザーが拡大表示指示を入力する場合がある。この場合、携帯情報装置200は、ユーザーが拡大表示指示を入力する前に表示されていた表画像を拡大して表示する。この場合に、図17に示した画像表示処理のステップS58からステップS71の処理を実行するようにしてもよい。これにより、拡大後のグループ画像を、1画面で表示することができる。
以上説明したように、本実施形態における画像表示システム1は、画像処理装置としてMFP100と、携帯情報装置200とを含み、MFP100において、ユーザーにより指定されたデータが、表部分を含む画像の場合に、表部分を行タイトルセル、列タイトルセル、データセルに分割し、データセルと同じ列番号の列タイトルセルと、データセルと同じ行番号の行タイトルセルと、データセルとを含むグループデータを生成し、携帯情報装置200に送信する。そして、グループデータを受信する携帯情報端末200では、スクロール方向とは異なる方向に、列タイトルセル、行タイトルセル、データセルを配置したグループ画像を生成し、1以上のグループ画像をスクロール方向に配置した表画像を生成し、表示する。スクロール方向とは異なる方向に、列タイトルセル、行タイトルセル、データセルを配置するので、データセル、列タイトルセルおよびタイトルセルを一画面で表示することができる。このため、ユーザーは、データセルの内容を確認するためにスクロール操作をする必要がない。さらに、1以上のグループ画像をスクロール方向に配置するので、ユーザーは、1方向にスクロールさせる操作で表部分の全体を閲覧することができる。その結果、表を含む画像を部分的に表示する際の操作を容易にすることができる。特に、携帯情報装置200の表示部205の表示面のサイズは、比較的小さいため、拡大表示する場合が多い。この場合であっても、表部分を複数のセルに分割したグループデータから表画像を生成するので、拡大表示するばあいであっても1つの画面に1つのグループデータの画像を表示することができる。
また、グループ画像の左右方向の長さが携帯情報装置200の表示部205の表示画面の左右方向の長さよりも大きくなる場合は、列タイトルセル、行タイトルセルおよびデータセルの少なくとも1つを下方向に配置するので、グループ画像を1つの画面で表示することができる。このため、グループデータを1つの画面で見ることができるので、スクロール操作をする必要がなく、グループ画像を閲覧する際の操作を少なくすることができる。
さらに、携帯情報装置200の表示部205の表示画面が長方形の場合に、スクロール方向を表示画面の長い方向に決定するので、スクロール操作が可能な限り少なくなるようにデータを表示することができる。
さらに、データが表部分と残余部分を含み、残余部分によりスクロール方向が定められている場合は、表部分のスクロール方向を、残余部分のスクロール方向と、同じ方向にするので、データの全体を見る場合のスクロール操作が容易になる。
なお、上述した実施の形態においては、画像表示システム1について説明したが、図16に示した処理をMFP100に実行させ、図17に示した処理を携帯情報装置200に実行させる画像表示方法、または、画像表示プログラムとして発明を捉えることができるのは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<付記>
(1) 前記画像処理装置は、前記画像原稿を読み取って画像データを出力する原稿読取手段を、さらに備え、
前記データ取得手段は、前記原稿読取手段によって出力される画像データを取得する、請求項1〜4のいずれかに記載の画像表示システム。
(2) 前記画像処理装置は、プリントデータを受信するプリントデータ受信手段を、さらに備え、
前記データ取得手段は、前記受信されたプリントデータを取得する、請求項1〜4のいずれかに記載の画像表示システム。
(3) 前記データ取得手段は、ウェブサーバからダウンロードしたWebページを取得する、請求項1に記載の画像表示システム。