JP2014211326A - ラマンセンサー - Google Patents

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隆 菊川
充 高井
Mitsuru Takai
充 高井
秀樹 土肥
Hideki Doi
秀樹 土肥
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Yasuhisa Okano
靖久 岡野
哲男 ▲高▼石
哲男 ▲高▼石
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    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/65Raman scattering
    • G01N21/658Raman scattering enhancement Raman, e.g. surface plasmons

Abstract

【課題】従来のラマンセンサーは、分光器としてプリズム又は回折格子を用いており、さらに、全立体角に散乱するラマン光の一部の立体角度に散乱したラマン光のみ利用していたため、検出感度が低かった。【解決手段】光を照射する光源と、増強されたラマン光を発生させる表面増強ラマン光増強用基板と、全立体角に散乱したラマン光を一定角度の平行光へ変換するラマン光反射体と、ラマン光を分光するための導波モード共鳴格子を有し、ラマン光反射体は回転放物面状の形態をしており、ラマン光反射体と導波モード共鳴格子とが、導波モード共鳴格子の共鳴条件を満たす角度で配置されており、表面増強ラマン光増強用基板が回転放物面の焦点位置に設置されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、ラマン光によって液体または気体を検知するセンサーに関する。
ラマン散乱とは、被検出物質に光を照射した際に、散乱された光の中に励起光(照射された光源からの光の波長と同じ波長の光)の波長とは異なる波長の光(ラマン光)が含まれる現象である。励起光の波長が有するエネルギーよりも低いエネルギーを有する散乱光はストークス散乱光と呼ばれ、励起光の波長が有するエネルギーよりも高いエネルギーを有する散乱光はアンチストークス散乱光と呼ばれる。これらストークス散乱光及びアンチストークス散乱光の強度は被検出物質の分子の密度に比例する。
ラマン光は被検出物質の分子構造や結晶構造に応じた特有のラマン散乱ピークスペクトルを持つため、ラマン分光法として物質の同定に用いられている。ラマン分光法は複数の物質が混在する被検出物質から個々の物質を同定することができる。また個々の分子の結合状態の解析や、同一分子量の異性体の有無を判別することができる。これらの特長を活かして、ラマン分光法は、生体分析、医薬品分析、異物分析をはじめ、ポリマーや有機材料、セラミックスや半導体の構造解析など、幅広い分野に適用されている。
このようなラマン分光法の特徴を利用することにより、液体や気体を検知するラマンセンサーを構築することができる。
ラマンセンサーは、酸化物からなるn型半導体に還元性の気体や燃焼性の気体が吸着するときに電気抵抗の違いを生じることによって気体をセンシングする従来の半導体センサーに比べて、一つのセンサーで複数の気体を同時にセンシングできることが特徴となる。
さらに、ラマンセンサーは、ガラスのプリズム表面にAuやAgなどの金属薄膜を接触させ、プリズム面側から全反射条件で光を入射し、金属薄膜の材料と膜厚に特有な角度条件で表面プラズモンを励起させたときに、AuやAgの金属薄膜表面上への気体や液体の吸着の有無によりプラズモンが励起する光の入射角度が変化することを利用して、液体や気体をセンシングする表面プラズモンセンサーに比べて、一つのセンサーで複数の気体を同時にセンシングできること、および光路が短く光学系が簡易であることが特徴となる。
しかしながら、ラマンセンサーは上記の従来のセンサーに比べて、検出感度が低いことが問題である。これは、ラマン光は照射光に対して10−6〜10−7程度の強度しか持たない微弱な光であること、さらに、微弱なラマン光が、試料から発生した後には試料に対して四方八方に散乱してしまうこと、また、検出器に入射したラマン光が分光用回折格子により回折することにより強度が減少すること、が主な原因である。
以上のように、従来のセンサーに比べて検出感度が低いことからラマンセンサーは未だに実用化されていない。
微弱なラマン光を増強させるためには、プラズモン励起下ないし近接場光下でラマン光を発生させると、通常のラマン光よりも10倍程度増強される表面増強ラマン分光法(Surface Enhanced Raman Spectroscopy: SERS)を用いればよく、効率の高いSERSのための研究開発が盛んに行われている。
しかしながら、試料に対して四方八方に散乱するラマン光を効率よく導波モード共鳴格子へ導入する方法についてはほとんど検討されていない。非特許文献1に、試料セルの一部分に楕円形状を付与することにより、ラマン光を楕円の2つの焦点のうち、1つの焦点へ集光できることを示しているが、本文献の主眼は、セル内で照射光を多数回反射させて光路長を増やすことにより気体分子との衝突回数を増やし、その結果ラマン過程の発生頻度を増やすことであり、集光したラマン光をどのように分光器へ導くかについての記述はない。
また、特許文献1には、蛍光やラマン光を用いる、抗原抗体反応を利用した免疫測定方法において、測定系内のレンズの表面反射と内部吸収による光量のロスを抑えるために、放物面などの凹面形状の反射面を備える反射部材に平行光を照射することにより、レンズを用いずに試料部に照射光を集光し、生じた蛍光ないしはラマン光が結果として平行光として光検出部に導かれる様態が開示されている。
本文献では、磁界発生部材により一点(焦点)に凝集された被測定反応複合体に効率よく照射光が照射されることと、一点(焦点)に凝集された反応複合体から発生した蛍光ないしはラマン光のみが光検出部へ導かれ、それ以外の箇所からの蛍光ないしはラマン光が光検出部に導かれることがない、という場所的な選択性を持たせることが、放物面形状からなる反射面を備える反射部材を用いる主要な理由となっている。
以上、特許文献1では、微弱なラマン光を如何にして高効率を求めて分光器や光検出部へ導くか、についてはほとんど言及されていない。
H.Yamamoto, H. Uenoyama, K. Hirai, X. Dou, and Y. Ozaki: Appl. Opt., 37,2640-2645 (1998). 特開2010−122146号公報
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、従来のラマンセンサーに対して検出感度が高いラマンセンサーを提供することを目的とする。
本発明者らの鋭意研究によって、上記目的は以下の手段によって達成される。
即ち、上記目的を達成する本発明は、液体または気体を検知するラマンセンサーであって、光源と、ラマン光発生部分としての表面増強ラマン光増強用基板と、回転放物面状のラマン光反射体と、ラマン光を分光するための導波モード共鳴格子を備えており、ラマン光反射体と導波モード共鳴格子とが、導波モード共鳴格子の共鳴条件を満たす角度で配置されており、表面増強ラマン光増強用基板がラマン光反射体の回転放物面の概焦点位置に設置され、ラマン光反射体によって反射されたラマン光が導波モード共鳴格子へ導入されることを特徴とするラマンセンサーである。
上記目的を達成するラマンセンサーは、ラマン光反射体によって反射されたラマン光が、格子層が形成されている面の側から反射型導波モード共鳴格子へ導入されることを特徴とする。
上記目的を達成するラマンセンサーは、ラマン光反射体によって反射されたラマン光が、導波層が形成されている面の側から透過型導波モード共鳴格子へ導入されることを特徴とする。
上記目的を達成するラマンセンサーは、透過型導波モード共鳴格子とラマン光反射体によって閉空間を形成していることを特徴とする。
本発明によれば、従来のラマンセンサーに対して検出感度が高いラマンセンサーを得ることが可能となる。
ラマンセンサーの構成例 ラマン光反射体の断面図 ラマン光反射体と表面増強ラマン光用基板の配置 導波モード共鳴格子の断面図 透過型の導波モード共鳴格子とラマン光反射体とが導波モード共鳴格子の共鳴条件を満たす角度で配置されている断面図 透過型の導波モード共鳴格子とラマン光反射体とが導波モード共鳴格子の共鳴条件を満たす角度で配置されて閉空間を形成している断面図 複数の導波モード共鳴格子の断面図 導波層が連続している複数の導波モード共鳴格子の断面図 実施例1におけるラマン光反射体と表面増強ラマン光用基板と導波モード共鳴格子の配置
以下、本発明の実施の形態について具体的に説明する。
図1に本実施の形態のラマンセンサー100の構成例を示す。
光源101は被検出物質が接触する表面増強ラマン光増強用基板104からラマン光を発生させるために十分な高輝度であり、かつ直進性の良い単一波長である照射光102を照射することができる光源であれば特に限定されない。例えば、固体レーザ(YAG、半導体、VCSEL)、気体レーザ(ヘリウムネオン、アルゴンイオン、エキシマ、炭酸)、発光ダイオード(LED)などを用いることができる。
光源101からの照射光102は、被検出物質が接触する表面増強ラマン光増強用基板104に対して照射される。照射光102の角度は光源101、ラマン光反射体105、ラマン光反射体105によって反射されたラマン光107の導波モード共鳴格子109への導入、光検出器110の設置、及び分光後のラマン光108の検出に支障が無いように、表面増強ラマン光増強用基板104の鉛直方向に対して0度より大きく90度より小さい角度より適宜選定される。
減光フィルタ103は照射光102の直進性及び単一波長性に影響を与えない性能を有するフィルタであれば特に限定されない。例えばND(Neutral Density)フィルタなどが好適に用いられる。
照射光102を被検出物質が接触する表面増強ラマン光増強用基板104に照射することでラマン光106を発生させることができる。同時に、照射光102を表面増強ラマン光増強用基板104に照射することで、基板表面に、増強電磁場を発生させる表面プラズモン共鳴現象(Surface Plasmon Resonance:SPR)が発生する。金属膜表面の金属微小構造体に光を照射するとエバネッセント波と呼ばれる電磁波が発生し、金属膜表面の自由電子がエバネッセント波とカップリング・共鳴して集団振動を起こして増強電磁場が発生する現象が表面プラズモン共鳴現象である。
表面プラズモン共鳴条件を満たすための、粒径が数十ナノメートルの金属ナノ粒子が数ナノメートルの間隙で近接する金属ナノ粒子凝集体が存在し、近接する金属ナノ粒子凝集体間に被検出物質分子が存在すると、表面増強ラマン散乱(Surface Enhanced Resonant Scatterring:SERS)と呼ばれる現象が発生して、通常のラマン散乱信号強度に比べ1011〜1014倍に増強され、ラマン光106の信号を増幅することができる。
金属ナノ粒子の材料としては金、銀、銅、アルミ或いはその合金を選択して用いることが好ましい。金属微小構造体は金属ナノ粒子凝集体、光の波長よりも微細な構造(サブ波長構造)を有するサブ波長格子、凹凸の間隔が光の波長よりも微細な構造体、及びその組み合わせなどから適宜選択することができる。
金属ナノ粒子を担持するための基板の材料は、金属、セラミクス、有機樹脂など特に限定されないが、生じたラマン光が基板を透過することによりその強度が減衰しないように、生じたラマン光の波長に対して透明な材料および/または構成を用いることが望ましい。
図2にラマン光反射体200の断面図を示す。外殻201は、反射体200の構造の維持とラマン光反射コーティング材202を担持するために必要であり、この目的のためであれば、材質は金属、セラミクス、樹脂など適宜利用することができる。ラマン光反射コーティング材202は、被検出物質が接触した表面増強ラマン光増強用基板から散乱されたラマン光を反射する機能を有しており、材質としてはポリテトラフルオロエチレン (ラマン光波長400nm〜700nm)、銀、アルミニウム、ニッケル、ロジウム(ラマン光波長400nm〜700nm)、硫酸バリウム(ラマン光波長300nm〜1300nm)、金(ラマン光波長0.7μm〜20μm)など、測定すべきラマン光の波長域に対して高い反射率を有する物質を用いることが望ましい。また、ラマン光反射体の内面、つまり、ラマン光反射コーティング材202の表面は回転放物面形状を有しており、図2のようにx軸、y軸、z軸を定義すると、aを定数として、その形状はz=x/a+y/aで表すことができる。
図3に、回転放物面形状のラマン光反射体105の焦点位置に置かれた表面増強ラマン光増強用基板301から散乱されたラマン光が、ラマン光反射体300によってどのように反射されるかについての断面図を示す。ラマン光増強用基板301から散乱されたラマン光は、基板の形状や基板を構成する材料、被検出物質の分子種あるいは結合種などによりその強度分布は異なるものの、基板に対して全ての立体方向に散乱される。図3においては実線の矢印にて表されている。このラマン光がラマン光反射体300に入射して、ラマン光反射体300よって反射されるときは、入射点におけるラマン光反射体300の接平面の法線に対して入射ラマン光がなす角度と、入射点におけるラマン光反射体300の接平面の法線に対して反射ラマン光がなす角度とが同一となることから、図3のようにx軸、y軸、z軸の方向を定義すると、ラマン光反射体300がz=x/a+y/aで表される回転放物面であり、かつ、表面増強ラマン光増強用基板301が焦点位置(0, 0, a/4)に設置されていると、ラマン光反射体300の全ての点で、図3において破線にて表されている反射されたラマン光はz軸と平行な向きとなる。つまり、ラマン光増強用基板301によって全ての立体方向に散乱されたラマン光は、回転放物面300に反射されることにより一方向の平行光に整形されて外部へ出射されることになる。aの値は、センサー全体のサイズや、他の光学部品との配置関係などを勘案して適宜設計・決定される。
図4に導波モード共鳴格子400の断面図を示す。導波モード共鳴格子400はサブ波長周期の格子層401と導波層402及び導波モード共鳴格子基板403から構成される。格子層401と導波層402は、それぞれの周辺材料及び周辺空間の屈折率よりも大きい屈折率の材質から成る。
導波モード共鳴格子400の材料としては透明性に優れている材料が好ましい。例えば誘電体材料、ガラス、ポリカーボネイト、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)、ポリエチレンテレフタレート、アクリルニトリルスチレン、ポリスチレン及びそれらの混合材料、無機フィラーが混合された紫外線硬化型樹脂などが好適に用いられるが特に限定されるものではない。
導波モード共鳴格子400では、特定の波長、かつ、特定の入射角度を持った入射光が、波長よりも小さな周期構造を持つ格子層401と入射光との電場相互作用により、導波層402を導波する導波光に共鳴・結合し、この導波光が波長よりも小さな周期構造をもつ格子層401によって再び空間に放射される。その際、特定の波長の光のみが入射光と干渉するため、波長帯域が狭い光が反射光として特定の角度に出射されるとともに、回折放射光が直接透過光を打ち消すため、非常に高効率に出射する。つまり、導波モード共鳴格子400は、導波モード共鳴格子400に特定の角度で複数の波長が交じり合った光を入射されると、波長選択性高く、特定の角度で、理論的には100%が可能なほど高い効率で出射される、という超高効率フィルタ機能を有する。この現象を応用して、導波モード共鳴格子400は、狭帯域の反射型波長フィルタ等または透過型波長フィルタ等、光通信に用いられる光スイッチ等の用途で利用される。
導波モード共鳴格子400のフィルタ特性は、格子層401の格子間隔、格子層401の格子高さ、導波層402の厚み、格子層401及び導波層402の屈折率などを適宜設定することにより制御することができる。設計に用いる光学シミュレーションソフトウェアとしては、例えば日本アールソフトデザイングループ社製DiffractMOD等が使用できる。
回転放物面形状のラマン光反射体105によって囲まれ、焦点位置に設置された表面増強ラマン光増強用基板104から散乱されたラマン光は、回転放物面形状のラマン光反射体105によって反射され、反射されたラマン光は平行光としてラマン光反射体105から出射し、導波モード共鳴格子109に一定角度で入射される。つまり、表面増強ラマン光増強用基板104を回転放物面形状のラマン光反射体105に対して焦点位置に設置することにより、表面増強ラマン光増強用基板104から全ての立体角へ散乱されたラマン光全てが、一方向を向いた平行光として導波モード共鳴格子109に入射されることになる。このことは、被検出物質から発生した全てのラマン光が利用できることと、導波モード共鳴格子109に角度分布無くラマン光が入射されることを意味しており、したがって、本願の構成により、非常に効率高くラマン光を利用することができる。
なお、ラマン光反射体105から出射されたラマン光107の光路中に、凸レンズやプリズムを適切に組み合わせた光学系を挿入することにより、ラマン光反射体105から出射されるラマン光107の直径や形状を、導波モード共鳴格子109の格子層が形成されている領域のサイズや形状に対して最適な形状へ整形することが可能となる。
反射型導波モード共鳴格子109に入射するラマン光107は、共鳴条件を満たせば、格子層401側から入射されても、格子層401と導波層402を含む断面方向側から入射されてもよい。ただし、反射型導波モード共鳴格子の場合は、格子層401側から入射した方が分光されるラマン光の強度が高くなるため、反射型導波モード共鳴格子109に入射するラマン光107は格子層401側から入射されることが望ましい。
また、図1と図5に示すように、点線で示すラマン光反射体105の頂点での接平面の法線方向と、一点鎖線で示す導波モード共鳴格子109ないし500の法線方向とが互いになす角θ(ラマン光反射体105と導波モード共鳴格子109ないし500とが互いになす角θと同一)が共鳴角と一致するような角度で接するように配置すると、分光されたラマン光が共鳴条件を満たすために強度が強いままラマン光108、504、505、506が検出器に向けて外部へ出射することが可能となる。
ラマン光反射体105と導波モード共鳴格子500とが近接して配置すると小型化が可能になるが、共鳴したラマン光が光検出器に入射する前にラマン光反射体に再度衝突してしまわないように、ラマン光反射体105導波モード共鳴格子500は、図5に示すような、共鳴したラマン光が導波モード共鳴格子500を透過して外部へ出射される、透過型導波モード共鳴格子である必要がある。この場合、導波モード共鳴格子500は図5に示すように、反射型導波モード共鳴格子とは異なり、導波層402側がラマン光反射体105に対向し、ラマン光反射体105によって反射されたラマン光が、導波層402が形成されている面の側から透過型導波モード共鳴格子へ導入される形状でないと、ラマン光が導波モード共鳴格子500の格子層に到達しない。
なお、ラマン光反射体105と導波モード共鳴格子500とが接して配置する場合は、図6に示すように、センシングに用いるラマン光以外の外部から光などを避け、高い信号対雑音比が得られるため、ラマン光反射体105と導波モード共鳴格子500によって閉空間が形成されることが望ましい。共鳴角θが0度ではない場合、図6のように、ラマン光反射体600は非対称な形状の回転放物面となる。
複数の被検出物質が検出対象である場合は、複数の被検出物資のラマン光のピークスペクトルに共鳴する導波モード共鳴格子を複数個備えることで一括同定が可能であり、例えば人体の呼気に含まれる複数種のガス成分の中から、アセトン、エタノール、メタノール、イソプレン、アセトアルデヒトなどを一括で同定、定量化することが可能である。
導波モード共鳴格子400の格子間隔、格子高さ、導波層の厚み及びその材料屈折率や格子と導波層の配置関係を適宜選定することによって、前記複数の導波モード共鳴格子109によって反射あるいは透過分光される、複数の被検出物質分子あるいは結合に由来するラマン光108の放射角度を、光検出器110の検出領域に収束するようにほぼ平行光線となるように設計することが可能であり、このことにより、小型の光検出器110を所望の位置に配置することが可能になる。
図7に示した複数の導波モード共鳴格子700では、格子間隔の異なる導波モード共鳴格子701、702及び703のそれぞれの格子層401の格子間隔を適宜調整することで分光後の、複数の被検出物質分子あるいは結合に由来する波長の異なるラマン光704、705及び706が同一角度に揃えて光検出器110の受光部に収束させることができるため、小型の光検出器110を所望の位置に配置することが可能になる。
図7のラマン光704、705及び706の角度調整については格子高さ、導波層402の厚み及びその材料屈折率を適宜調整することで同様の効果を得ることができる。ラマン光704、705及び706の角度は、格子間隔の異なる導波モード共鳴格子701、702及び703から光検出器110に到達するまでにラマン光704、705及び706が互いに交わらないように制御されることが好ましい。さらにラマン光704、705及び706の角度は、ラマン光704、705及び706が光検出器110の受光部に達するように制御されることが好ましい。
本実施の形態では、分光後のラマン光704、705及び706が互いに交わらずかつ光検出器110の検出部に達する状態に制御することと、分光後のラマン光を同一角度に揃えることを同義と定義する。
光検出器110は、反射されたラマン光704、705及び706のピークスペクトルのそれぞれの位置座標と強度を検出できる光検出器を用いることが好ましい。特に限定はされないがフォトディテクタ、フォトダイオードアレイ、CCDなどが好適に用いられる。
導波層402の長さは共鳴現象を発現するために十分な長さであることが好ましい。図7および図8に示すように、導波層402は個々の導波モード共鳴格子で独立している場合と、導波モード共鳴格子を繋ぐ形で連続的に構成される場合がある。
複数の物質が混合された表面増強ラマン光増強用基板104から特定物質を同定する場合、特定物質固有のラマンピークスペクトルを測定して、得られた情報を元にパターン認識する手法が有効である。ここでパターン認識とは、認識対象がいくつかの概念に分類できる時、観測されたパターンをそれらの概念のうちのひとつに対応させる認識方法を言う。
例えば人体の呼気から特定ガスであるアセトンを同定するような場合は、波数790cm−1付近や1760cm−1付近などのアセトンが固有に示すピークスペクトルの強度を検出してパターン認識することで他ガスと分離同定して定量化ができる。
本実施の形態によって提供されるラマンセンサーは、複数の導波モード共鳴格子109と光検出器110を備えている。光検出器110によって得られた情報をパターン認識することで、被検出物質の同定、定量化が可能となる。
以下、実施例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
図9に示すように、ラマン分光装置を、光源101、減光フィルタ103、ラマン光増強用基板104、ラマン光反射体105、8個の格子群からなる導波モード共鳴格子109、及び光検出器110によって構成し、ラマン光反射体によって反射され平行光に変換されたラマン光が、導波共鳴格子に対して導波層を含む断面から入射されるように導波モード共鳴格子109を配置した。
光源はMELLES GRIOT製ヘリウムネオンレーザ(波長632.8nm)を用いた。被検出物質に対して光源からの光が十分照射されるように留意して、基板の鉛直方向に対して角度40度を成すように配置した。光源、基板間の距離は500 mmとした。減光フィルタはシグマ光機製NDフィルタを用いて照射光の強度を調整した。
ラマン光を増強させるためのラマン光増強用基板としては金属ナノ粒子凝集体を塗布した1 cm角のガラス基板を用いた。表面増強ラマン散乱を発現させるための金属ナノ粒子凝集体はSigma−Ardrich社製の銀ナノ粒子(製品番号730793)、粒子平均直径20 nmを用いて、濃度0.02 mg/mLの溶液をガラス基板に滴下塗布したのちに乾燥させて作製した。
ラマン光反射体は、NC旋盤にて回転放物面形状を有するステンレス製の金型を作製し、この金型に厚さ0.2 mmのアルミニウムの薄板を押し当て回転放物面形状を正確に転写し、その後内表面に20 nmの銀を真空蒸着し、z=x/40+y/40(単位mm、原点は放物面の下部頂点)で表される内表面を得た。この式で表される回転放物面の焦点位置は、(0, 0, 10)で表され、したがって、放物面の下部頂点から開口部に向けて鉛直方向に10 mm上部の箇所が焦点となる。ラマン光反射体の開口直径はおおよそ50 mmで、高さはおおよそ16 mmであった。
前記ラマン光増強用基板を、前記ラマン光反射体の焦点位置(0, 0, 10)の位置に設置されるように基板および反射体を固定した。
導波モード共鳴格子の各格子群の格子高さ、格子間隔、導波層の厚みは、日本アールソフトデザイングループ社製光学シミュレーションソフトDiffractMODを用いて設計した。各格子群の設計に関しては、被検出物質分子あるいは結合に固有のラマン光のピークスペクトルの波数を分別可能なように設計すると共に、分光後のラマン光の共鳴角度(放射角度)がほぼ同一角度となるように設計した。具体的には、格子高さは100 nm、導波層の厚みは110 nmと一定とし、被検出分子であるローダミン6Gを構成する各結合に由来するラマン光の共鳴角度が全て40度となるように、格子間隔を変更した。導波モード共鳴格子は、アクリルを材料とした基板上にナノインプリント手法を用いて東洋インキ製ZrO含有紫外線硬化型樹脂で作製した。アクリル基板の屈折率は1.488、ZrO含有紫外線硬化型樹脂の屈折率は1.70とした。
前記導波モード共鳴格子は、図9に示すように、ラマン光反射体によって反射され平行光となったラマン光が、格子群と導波層を含む断面方向から入射されるように、前記ラマン光増強用基板および前記ラマン光反射体を設置した。導波モード共鳴格子とラマン光増強用基板間の距離は50mmとした。
ラマン光の光検出器としてはAndor社製DU420A−OE CCD検出器を用いた。光検出器は導波モード共鳴格子から出射されたラマン光が充分に受光できるように、導波モード共鳴格子と対向するように設置した。光検出器と導波モード共鳴格子の間の距離は40mmとした。
被検出物質としては、和光純薬製試薬であるローダミン6G(分子式:C2831ClN、分子量:M=479.01)を用いた。ローダミン6Gは濃度を2μMとなるよう調整して前記ラマン光増強用基板上に滴下塗布してサンプルを作製した。
ラマン光励起用のヘリウムネオンレーザは適当な光強度となるよう減光フィルタで減衰させたのちローダミン6G滴下サンプル位置に30秒間照射した。実施例1で作製した複数の導波モード共鳴格子によって共鳴反射された光信号強度をAndor社製DU420A−OE CCD検出器でそれぞれ測定した。
表1に実施例1で作製した導波モード共鳴格子の格子群の格子間隔と測定結果を示す。ローダミン6G分子の結合モードに固有のラマン光波長(波数)に共鳴するように作製された、8個の導波モード共鳴格子群1から8のそれぞれより共鳴光信号強度が得られた。また分光後のラマン乱光の放射角度は基板鉛直方向からそれぞれ40度とほぼ同一角度だった。得られたスペクトルのピーク信号強度および信号対雑音比は、得られたピークをローダミン6G分子の結合に対応付けるために充分な強度および信号対雑音であり、全てのピークを、ローダミン6Gを構成している分子の結合モードに対応付けることができた。
Figure 2014211326
[実施例2]
ラマン光反射体から反射され平行光となったラマン光が、図1のように前記前記導波モード共鳴格子の格子層が形成されている面から入射するように、前記前記導波モード共鳴格子を前記ラマン光増強用基板および前記ラマン光反射体と対向するように設置した他は、実施例1と全く同様な形態と条件にて測定を行った。
表2に実施例2で作製した導波モード共鳴格子の格子群の格子間隔と測定結果を示す。ローダミン6G分子の結合モードに固有のラマン光波長(波数)に共鳴するように作製された、8個の導波モード共鳴格子群1から8のそれぞれより共鳴光信号強度が得られた。また分光後のラマン散乱光の放射角度は基板鉛直方向からそれぞれ40度とほぼ同一角度だった。得られたスペクトルのピーク信号強度および信号対雑音比は、得られたピークをローダミン6G分子の結合に対応付けるために充分な強度および信号対雑音であり、表2に示すように、全てのピークを、ローダミン6Gを構成している分子の結合モードに対応付けることができ、実施例1の結果である表1と比較すると、全ての波数に対応する信号強度の平均で、実施例1と比べて約7倍の強度の分光強度が得られた。
Figure 2014211326
[比較例1]
実施例1からラマン光反射体除いた他は、実施例1と全く同様な形態と条件にて測定を行った。
その結果、1510,1360,1190cm−1のピークはバックグラウンドのノイズから分離しているものの、カウント数はいずれも100以下であった。また、前記ピーク以外のピークはバックグラウンドのノイズの中に埋もれており、ピークをノイズから分離するのは不可能であった。つまり、ラマン光反射体を除いた構成では、信号強度が急激に減少し、2μMのローダミン6G分子の化学結合を反映するピークを同定することは不可能であった。
[比較例2]
実施例2の導波モード共鳴格子を、通常の光検出部や分光器に用いられている回折格子に置き換えた他は、実施例1と全く同様な形態と条件にて測定を行った。用いた回折格子は、格子のピッチ600nm、深さが800nmであるようなポリカーボネイト製の回折格子であり、ポリカーボネイトの波長632.8nmの波長に対する屈折率は約1.58である。
その測定結果を表3に示す。図に示すように、実施例2の導波モード共鳴格子を用いた場合に比べて、比較例2の回折格子を用いた場合の信号のカウント数は著しく低下し、波数777cm−1〜1510cm−1の結合の信号強度は平均で約1/17に低下した。また、1650,1570cm−1のピークのカウント数は100以下となり、ピークをバックグラウンドのノイズから分離するのは不可能であった。
Figure 2014211326
[比較例3]
実施例2の、ラマン光反射体およびラマン光増強用基板と導波モード共鳴格子との間に開口数0.10の対物レンズを配置した以外は、実施例1と全く同様な形態と条件にて測定を行った。ラマン光反射体およびラマン光増強用基板と導波モード共鳴格子との間に開口数0.10の対物レンズを配置することにより、光軸は導波モード共鳴格子の共鳴角と同一の角度ではあるが、角度分布として±6°の幅を持つ収束光が導波モード共鳴格子へ入射された。その結果、全てのピークの信号強度は実施例2と比べておよそ1/4となり、バックグラウンドのノイズはおよそ3倍となった。そのため、1650,1570cm−1のピークをバックグラウンドのノイズから分離するのは不可能であった。
この結果は、導波モード共鳴格子には一定のそろった角度で、つまり、一定角度の平行光として入射光が入射されないと分光効率が低下することを示している。これは、導波モード共鳴格子の共鳴角と平行な入射光以外は、導波層を導波する導波光に共鳴・結合できないために、特定のピークを持たないノイズとして出射されてしまうためと考えられ、したがって、収束光や拡散光を導波モード共鳴格子に入射すると、特に効率が著しく劣化することになる。それ故、高感度なラマンセンサーを実現するためには、入射するラマン光は、導波モード共鳴格子に共鳴角で入射し、かつ、角度分布を持たずに高い平行性を有する必要がある。
以上から、本発明の効果は明らかである。
また、本発明の実施例では、希薄なローダミン6Gの液体の測定を行ったが、前記ラマン光反射体の効果は、被測定物質の様態や濃度にはよらず、例えば気体のセンシングにおいても効果を有することは明白である。
本発明により、ラマンセンサーの高感度化が実現されることによって、希薄な液体や気体の成分を定性、定量化するための物質センサーが可能となる。
100 ラマンセンサー
101 光源
102 照射光
103 減光フィルタ
104,301 表面増強ラマン光増強用基板
105,200,300 ラマン光反射体
106 表面増強ラマン光増強用基板によって増強されたラマン光
107 ラマン光反射体によって反射されたラマン光
108 導波モード共鳴格子によって分光されたラマン光
109,400 導波モード共鳴格子
110 光検出器
201 ラマン光反射体外殻
202 ラマン光反射コーティング材
401 格子層
402 導波層
403 基板
500 透過型導波モード共鳴格子
501,701 格子1
502,702 格子2
503,703 格子3
504,704 格子1により分光されたラマン光
505,705 格子2により分光されたラマン光
506,706 格子3により分光されたラマン光
600 非対称な形状の回転放物面からなるラマン光反射体
700 導波層が不連続な複数の導波モード共鳴格子
800 導波層が連続している複数の導波モード共鳴格子
801 格子4
802 格子5
803 格子6
804 格子4により分光されたラマン光
805 格子5により分光されたラマン光
806 格子6により分光されたラマン光

Claims (4)

  1. 液体または気体を検知するラマンセンサーであって、光源と、ラマン光発生部分としての表面増強ラマン光増強用基板と、回転放物面状のラマン光反射体と、ラマン光を分光するための導波モード共鳴格子を備えており、前記ラマン光反射体と前記導波モード共鳴格子とが、前記導波モード共鳴格子の共鳴条件を満たす角度で配置されており、前記表面増強ラマン光増強用基板が前記ラマン光反射体の回転放物面の概焦点位置に設置され、前記ラマン光反射体によって反射された前記ラマン光が前記導波モード共鳴格子へ導入されることを特徴とするラマンセンサー。
  2. 前記ラマン光反射体によって反射された前記ラマン光が、前記導波モード共鳴格子の格子層が形成されている面の側から反射型導波モード共鳴格子へ導入されることを特徴とする請求項1に記載のラマンセンサー。
  3. 前記ラマン光反射体によって反射された前記ラマン光が、前記導波モード共鳴格子の導波層が形成されている面の側から透過型導波モード共鳴格子へ導入されることを特徴とする請求項1に記載のラマンセンサー。
  4. 前記透過型導波モード共鳴格子と前記ラマン光反射体によって閉空間を形成していることを特徴とする請求項3に記載のラマンセンサー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105675581A (zh) * 2016-01-26 2016-06-15 武汉四方光电科技有限公司 一种自由空间气体拉曼散射收集装置
WO2017221981A1 (ja) * 2016-06-21 2017-12-28 日産化学工業株式会社 ラマン散乱による簡易センシング法
CN113391388A (zh) * 2021-05-27 2021-09-14 扬州大学 基于pdms的峰值连续可变导模共振滤光片及制备方法

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