JP2014205201A - マイクロポンプ装置 - Google Patents

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良教 赤木
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Abstract

【課題】簡便に、マイクロポンプ部の圧力を高精度に制御できるマイクロポンプ装置を提供する。【解決手段】本発明に係るマイクロポンプ装置10では、マイクロ流路20a内を上流から下流に向かって液体を移動させることが可能である。本発明に係るマイクロポンプ装置10は、液体の流路であるマイクロ流路を20aを有する基材20と、光の照射によりガスを発生するガス発生材21aを有する複数のマイクロポンプ部21A〜21Dと、複数のマイクロポンプ部21A〜21Dに光を照射するための複数の光照射部24A〜24Mとを備える。本発明に係るマイクロポンプ装置10では、1つのマイクロポンプ部21A〜21Dに対して、2つ以上の光照射部24A〜24Mから、光を照射可能であるように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロ流路内を上流から下流に向かって液体を移動させることが可能であるマイクロポンプ装置に関する。
近年、小型であり、かつ携帯性に優れる分析装置として、マイクロポンプ装置を用いた分析装置が用いられてきている。このマイクロポンプ装置を用いた分析装置では、マイクロ流路内でサンプルの送液、希釈、濃縮及び分析等を行うことができる。
上記マイクロポンプ装置では、マイクロ流路内におけるサンプルの送液等のために、マイクロポンプが設けられている。マイクロポンプには、光の照射によりガスを発生するガス発生材が用いられている。ガス発生材に光を照射することにより、ガスを発生させ、該ガスをマイクロ流路に供給することで、該ガスによってマイクロ流路内の液体を搬送させることができる。このようなマイクロポンプ装置は、例えば、下記の特許文献1,2に開示されている。
特開2007−279069号公報 特開2009−287552号公報
特許文献2では、送液量を制御するためには、光の照射強度を制御する必要がある。特許文献2では、制御パルス信号で光源を2値状態で明滅させ、ガス発生材の光照射強度に対する分解速度を制御することで、ガス発生量を制御する。
しかし、特許文献2では、マイクロポンプの圧力を高精度に制御することを目的として、パルスを十分に制御するためには、パルス信号を発生させるための回路設計が必要である。さらに、特許文献2では、ガス発生量は、マイクロポンプ内に配置されているガス発生材の量に依存する。このため、光照射によりガスを発生させると、時間とともにガス発生量が減少し、マイクロポンプの圧力が低下しやすい。
本発明の目的は、簡便に、マイクロポンプ部の圧力を高精度に制御できるマイクロポンプ装置を提供することである。
本発明の広い局面によれば、マイクロ流路内を上流から下流に向かって液体を移動させることが可能であるマイクロポンプ装置であって、液体の流路であるマイクロ流路を有する基材と、光の照射によりガスを発生するガス発生材を有する複数のマイクロポンプ部と、前記複数のマイクロポンプ部に光を照射するための複数の光照射部とを備え、1つの前記マイクロポンプ部に対して、2つ以上の前記光照射部から、光を照射可能であるように構成されている、マイクロポンプ装置が提供される。
本発明に係るマイクロポンプ装置のある特定の局面では、1つの前記マイクロポンプ部に対して、2つ以上の前記光照射部から同時に、光を照射可能であるように構成されている。
本発明に係るマイクロポンプ装置のある特定の局面では、前記複数の光照射部が、1つの前記光照射部から、2つ以上の前記マイクロポンプ部に対して、光を照射可能である光照射部を含む。
本発明に係るマイクロポンプ装置は、液体の流路であるマイクロ流路を有する基材と、光の照射によりガスを発生するガス発生材を有する複数のマイクロポンプ部と、上記複数のマイクロポンプ部に光を照射するための複数の光照射部とを備えており、更に1つの上記マイクロポンプ部に対して、2つ以上の上記光照射部から、光を照射可能であるように構成されているので、簡便に、マイクロポンプ部の圧力を高精度に制御できる。
図1は、本発明の一実施形態に係るマイクロポンプ装置の概略構成図である。 図2(a)及び(b)は、図1に示すマイクロポンプ装置における光照射部をグループ分けした図である。 図3は、図1に示すマイクロポンプ装置において、マイクロポンプ部と、マイクロポンプ部に対して光照射部から照射される光との位置関係を模式的に示す図である。 図4は、マイクロポンプ部と、マイクロポンプ部に対して光照射部から照射される光との位置関係の変形例を模式的に示す図である。
以下、本発明の詳細を説明する。
本発明に係るマイクロポンプ装置は、マイクロ流路内を上流から下流に向かって液体を移動させることが可能であるマイクロポンプ装置である。本発明に係るマイクロポンプ装置は、液体の流路であるマイクロ流路を有する基材と、光の照射によりガスを発生するガス発生材を有する複数のマイクロポンプ部と、上記複数のマイクロポンプ部に光を照射するための複数の光照射部とを備える。本発明に係るマイクロポンプ装置は、1つの上記マイクロポンプ部に対して、2つ以上の上記光照射部から、光を照射可能であるように構成されている。
本発明に係るマイクロポンプ装置では、上述した構成が備えられているので、簡便に、マイクロポンプ部の圧力を高精度に制御できる。1つのマイクロポンプ部に対して、2つ以上の光照射部から、光の照射量を制御できるので、マイクロポンプ部に用いられているガス発生材の分解速度を高精度に制御することができる。また、1つのマイクロポンプ部に照射される光の照射強度を緩やかに上昇させることができ、マイクロポンプ部の圧力を安定化させることができる。また、複数の光照射部から光を照射可能であることから、複数の光照射部のうち1つの光照射部の光の照射強度が他の光照射部の光の照射強度と異なっていても、1つのマイクロポンプ部当たりに照射される全体の光の照射強度のばらつきを少なくすることができる。
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について説明する。但し、下記の実施形態は、単なる例示である。本発明は、下記の実施形態に何ら限定されない。
また、実施形態において参照する図面は、模式的に記載されており、図面に描画された物体の寸法の比率等は、現実の物体の寸法の比率等とは異なる場合がある。具体的な物体の寸法の比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
図1は、本発明の一実施形態に係るマイクロポンプ装置の概略構成図である。
図1に示すマイクロポンプ装置10は、液体の流路であるマイクロ流路20aを有する基材20を備える。基材20は、例えば基板である。基材20内に、マイクロ流路20aが配置されている。マイクロポンプ装置10では、矢印で示す方向に、上流から下流に向かって液体を移動させることが可能である。
基材20において開口部を有するように、マイクロ流路20aが形成されている。
「マイクロ流路」とは、マイクロ流路を流れる液体に所謂マイクロ効果が発現する形状寸法に形成されている流路をいう。具体的には、「マイクロ流路」とは、マイクロ流路を流れる液体が、表面張力と毛細管現象との影響を強く受け、通常の寸法の流路を流れる液体とは異なる挙動を示す形状寸法に形成されている流路をいう。
従って、上記マイクロ流路は、微小な流路である。上記マイクロ流路の流路径は、好ましくは50μm以上、好ましくは2mm以下である。上記マイクロ流路の流路長さは、好ましくは1μm以上、好ましくは1000μm以下である。上記マイクロポンプ装置では、液体のマイクロ流路内の移動距離は好ましくは1μm以上、好ましくは1000μm以下である。上記マイクロ流路の構造及び長さ等は適宜変更することができ、特に限定されない。また、上記マイクロ流路は、1つのみが存在していてもよく、複数の流路に分岐していてもよく、他のマイクロ流路と連通されていてもよい。
上記マイクロ流路内を流れる液体としては、例えば、水、油、生化学的緩衝液、血液、リンパ液、尿、土壌抽出水及び水耕水等が挙げられる。上記マイクロ流路は微小な流路であることから、マイクロ流路内において、上記液体は、例えば液滴であってもよい。
上記基材の材料としては、樹脂、ガラス及びセラミックス等が挙げられる。上記基材の材料である樹脂としては、有機シロキサン化合物、ポリメタクリレート樹脂及びポリオレフィン樹脂等が挙げられる。上記ポリオレフィン樹脂としては、環状ポリオレフィン樹脂等が挙げられる。上記有機シロキサン化合物としては、ポリジメチルシロキサン(PDMS)及びポリメチル水素シロキサン等が挙げられる。
マイクロポンプ装置10は、基材20の一方の表面側に、マイクロポンプとして、複数のマイクロポンプ部21A,21B,21C,21Dを備える。マイクロポンプ部21A〜21Dはそれぞれ、光の照射によりガスを発生するガス発生材21aを有する。マイクロポンプ部21A〜21Dは、互いに距離を隔てている。マイクロポンプ部21A〜21Dはそれぞれ、マイクロポンプ部21A〜21Dから発生したガスが、マイクロ流路20aに供給可能であるように配置されている。
上記複数のマイクロポンプ部のそれぞれに、ガス発生材は1つずつ配置されていてもよく、上記複数のマイクロポンプ部の全体で、1つのガス発生材が配置されていてもよい。1つのみのガス発生材が用いられてもよく、複数のガス発生材が用いられてもよい。
上記ガス発生材は、光の照射によりガスを発生させることが可能であれば、特に限定されない。
上記ガス発生材は、光の照射によりガスを発生する化合物を含むことが好ましい。上記光の照射によりガスを発生させる化合物としては、アゾ化合物、アジド化合物及びポリオキシアルキレン化合物等が挙げられる。これらの化合物では、光の照射により、光分解反応が進行する。上記光の照射によりガスを発生する化合物は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記アゾ化合物としては、例えば、2,2’−アゾビス−(N−ブチル−2−メチルプロピオンアミド)等が挙げられる。上記アジド化合物としては、3−アジドメチル−3−メチルオキセタン及びグリシジルアジドポリマー等が挙げられる。
上記ガス発生材は、バインダー樹脂を含んでいてもよい。上記バインダー樹脂は、上記光の照射によりガスを発生する化合物を固定したり、上記ガス発生材に粘着性を持たせたり、上記ガス発生材に種々の機能を付加する役割を果たす。例えば、上記光の照射によりガスを発生する化合物をバインダー樹脂に分散させたり、上記光の照射によりガスを発生させる化合物を上記バインダー樹脂に相溶させたりして、上記ガス発生材を用いることができる。上記バインダー樹脂の使用により、上記ガス発生材を所望の形状に加工することが容易である。上記バインダー樹脂の使用により、例えば、フィルム状などの固形のガス発生材が容易に得られる。
上記バインダー樹脂の好ましい例としては、アクリル系樹脂及びエポキシ系樹脂等が挙げられる。但し、上記バインダー樹脂は、これらの樹脂に限定されない。上記バインダー樹脂自体が、光の照射によりガスを発生する性質を有していてもよい。上記バインダー樹脂は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記バインダー樹脂は、粘着性を付与するために、例えば、粘接着剤樹脂を含んでいてもよい。上記ガス発生材は、上記粘接着剤樹脂を含んでいてもよい。上記ガス発生材が粘接着剤樹脂を含むことにより、ガス発生材と基材との粘着性及び接着性がより一層高くなる。上記粘接着剤樹脂は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
なお、上記粘接着剤樹脂は、光の照射により粘着性が低下しない性質を有することが好ましい。この場合には、ガス発生材に対して光の照射が開始された後でも、ガス発生材と基剤との高い粘接着性を維持可能である。また、上記粘接着剤樹脂は、例えば、光の照射により、架橋しない性質を有することが好ましい。
上記粘接着剤樹脂としては、例えば、ゴム系粘接着剤樹脂、(メタ)アクリル系粘接着剤樹脂、シリコーン系粘接着剤樹脂、ウレタン系粘接着剤樹脂、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体系粘接着剤樹脂、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体粘接着剤樹脂、エポキシ系粘接着剤樹脂及びイソシアネート系粘接着剤樹脂等が挙げられる。
上記ガス発生材は、光増感剤を含んでいてもよい。上記光増感剤としては、チオキサントン、ベンゾフェノン、アセトフェノン類及びポルフィリン等が挙げられる。
上記ガス発生材は、上述した成分の他に、必要に応じて、種々の添加剤を更に含んでいてもよい。上記添加剤としては、カップリング剤、可塑剤、界面活性剤、粘着付与剤、架橋剤及び安定剤等が挙げられる。また、上記添加剤の他の例としては、多孔質体、フィラー、金属箔、マイクロカプセル、及びその他の粒子等が挙げられる。上記ガス発生材に、多孔質体、フィラー、金属箔、マイクロカプセル及びその他の粒子が分散されていると、ガスの拡散がより一層早くなる。
上記で挙げたガス発生材はいずれも、光源の消灯と共に、速やかにガス発生反応が停止する。従って、上記で挙げたガス発生材は、応答性の良いガス発生材として好適に用いられる。
上記ガス発生材は、フィルムであることが好ましい。なお、フィルムにはテープ及びシートが含まれる。上記ガス発生材の厚みは特に限定されない。上記ガス発生材の厚みは好ましくは5μm以上、より好ましくは10μm以上、好ましくは5mm以下、より好ましくは500μm以下である。
マイクロポンプ装置10は、複数のマイクロポンプ部21A〜21Dの基材20側とは反対の表面に、ガスバリア層22を備える。ガス発生材21aの基材20側とは反対の表面は、ガスバリア層22により覆われている。ガスバリア層22は、ガス発生材21aから発生したガスを、マイクロ流路20a側とは反対側に流出することを抑えるために、かつマイクロ流路20a側に導くために用いられている。ガスバリア層22の使用により、マイクロ流路20aにガスが効率的に供給される。ガスバリア層22は、ガス発生材21aにおいて発生したガスの透過性が低い層であることが好ましい。
上記ガスバリア層は、ガス透過性が低い性質を有し、更に光を透過させる性質を有することが好ましい。上記ガスバリア層の材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ガラス、石英ガラス及び耐熱ガラス等が挙げられる。
上記ガスバリア層の厚みは、上記ガスバリア層の材料等によって適宜変更でき、特に限定されない。上記ガスバリア層の厚みは、好ましくは10μm以上、より好ましくは25μm以上、好ましくは1mm以下、より好ましくは100μm以下である。光を透過させる場合に、上記ガスバリア層は、紫外線領域の光の減衰が起きにくい層であることが好ましい。
マイクロポンプ装置10では、ガスバリア層22のマイクロポンプ部21A〜21D側とは反対の表面に、開口部23aと遮光部23bとを有するマスク23が配置されている。マスク23の使用により、ガス発生材21aの特定の位置に、光を容易に照射可能である。ガス発生材21aの光を照射したい位置に、マスク23の開口部23aを配置させることで、ガス発生材21aの所定の領域のみで、ガスを発生させることができる。
上記マスクとしては、グラファイト含有ポリエチレンフィルム、並びにガラスの表面に金を蒸着して、マスクパターンが形成されたマスク等が挙げられる。
マイクロポンプ装置10は、複数の光照射部24A,24B,24C,24D,24E,24F,24G,24H,24I,24J,24K,24L,24Mを備える。マイクロポンプ装置10は、1つのマイクロポンプ部21A〜21Dのそれぞれに対して、複数の光照射部24A〜24Mの内の2つ以上の光照射部から、同時に光を照射可能であるように構成されている。具体的には、マイクロポンプ装置10は、1つのマイクロポンプ部に対して、4つの光照射部から、光を照射可能であるように構成されている。1つのマイクロポンプ部に対して、2つ以上の光照射部から光を照射可能であればよく、例えば、2つの光照射部から光を照射可能であってもよく、3つの光照射部から光を照射可能であってもよい。
また、マイクロポンプ装置10では、複数の光照射部24A〜24Mが、複数のマイクロポンプ部21A〜21Dの内の2つ以上のマイクロポンプ部に対して光を照射可能である光照射部24D,24G,24Jを含む。マイクロポンプ装置10は、複数の光照射部24D,24G,24Jがそれぞれ、複数のマイクロポンプ部21A〜21Dの内の2つ以上のマイクロポンプ部に対して光を照射可能であるように構成されている。
ここで、マイクロポンプ部21A〜21Dと、光照射部24A〜24Mとの位置関係を、図1と、図2(a)及び(b)と、図3とを用いて説明する。
図2(a)及び(b)に、光照射部24A〜24MをグループG1〜G6にグループ分けした図を示す。図3に、図1に示すマイクロポンプ装置10において、マイクロポンプ部21A〜21Dと、マイクロポンプ部21A〜21Dに対して、光照射部24A〜24Mから照射される光との位置関係を模式的に示す。図3では、マイクロポンプ部21A〜24Dに対して、光照射部24A〜24Mからそれぞれ照射された光24a〜24m(例えば24Aが24aに対応)の領域が示されている。
具体的には、光照射部24A〜24D(図2(a)のグループG1)は、マイクロポンプ部21Aに光を照射可能である。光照射部24Dは、複数のマイクロポンプ部21A,21Bに光を照射可能である。光照射部24D〜24G(図2(a)のグループG2)はそれぞれ、マイクロポンプ部21Bに光を照射可能である。光照射部24Gは、複数のマイクロポンプ部21B,21Cに光を照射可能である。光照射部24G〜24J(図2(a)のグループG3)はそれぞれ、マイクロポンプ部21Cに光を照射可能である。光照射部24Jは、複数マイクロポンプ部21C,21Dに光を照射可能である。光照射部24J〜24M(図2(a)のグループG4)は、マイクロポンプ部21Dに光を照射可能である。
光照射部24D,24G,24J(図2(b)のグループG5)はそれぞれ、複数のマイクロポンプ部に対して光を照射可能である。光照射部24A〜24C、24E,24F,24H,24I,24K〜24M(図2(b)のグループG6(グループG5を除くグループ))はそれぞれ、1つのマイクロポンプ部に対して、光を照射可能である。
次に、光照射部からマイクロポンプ部に光を照射する際の、発光パターンについて説明する。
下記の表1に、光照射部からの発光パターンの第1の例を示す。下記表1において、「○」は、光を照射していることを示す(後述する表2〜6も同じ)。
Figure 2014205201
表1に示す例では、同時に、4つの光照射部から光を照射している。また、2分毎に、3つの光照射部からの光の照射をやめて、新たに3つの光照射部から光を照射している。表1に示す例では、光の照射開始から2分経過するまでは、光照射部24A〜24Dから、マイクロポンプ部21A,21Bに光を照射する。光の照射開始から2分経過してから4分経過するまでは、光照射部24D〜24Gから、マイクロポンプ部21A〜21Cに光を照射する。光の照射開始から4分経過してから6分経過するまでは、光照射部24G〜24Jから、マイクロポンプ部21B〜21Dに光を照射する。光の照射開始から6分経過してから8分経過するまでは、光照射部24J〜24Mから、マイクロポンプ部21C,21Dに光を照射する。
下記の表2に、光照射部からの発光パターンの第2の例を示す。
Figure 2014205201
表2に示す例では、同時に、4つの光照射部から光を照射している。また、1分毎に、1つの光照射部からの光の照射をやめて、新たに1つの光照射部から光を照射している。
下記の表3に、光照射部からの発光パターンの第4の例を示す。
Figure 2014205201
表3に示す例では、4つの光照射部から光を照射している。また、2分毎に、2つの光照射部からの光の照射をやめて、新たに2つの光照射部から光を照射している。
下記の表4に、光照射部からの発光パターンの第4の例を示す。
Figure 2014205201
表4に示す例では、同時に、3つの光照射部から光を照射している。また、2分毎に、2つの光照射部からの光の照射をやめて、新たに2つの光照射部から光を照射している。表4に示す例では、光の照射開始から2分経過するまでは、光照射部24A,24B,24Dから、マイクロポンプ部21A,21Bに光を照射する。光の照射開始から2分経過してから4分経過するまでは、光照射部24D,24E,24Gから、マイクロポンプ部21A〜21Cに光を照射する。光の照射開始から4分経過してから6分経過するまでは、光照射部24G,24H,24Jから、マイクロポンプ部21B〜21Dに光を照射する。光の照射開始から6分経過してから8分経過するまでは、光照射部24J,24K,24Mから、マイクロポンプ部21C,21Dに光を照射する。
下記の表5に、光照射部からの発光パターンの第5の例を示す。
Figure 2014205201
表5に示す例では、同時に、2つの光照射部から光を照射している。また、2分毎に、1つの光照射部からの光の照射をやめて、新たに1つの光照射部から光を照射している。表5に示す例では、光の照射開始から2分経過するまでは、光照射部24A,24Dから、マイクロポンプ部21A,21Bに光を照射する。光の照射開始から2分経過してから4分経過するまでは、光照射部24D,24Gから、マイクロポンプ部21A〜21Cに光を照射する。光の照射開始から4分経過してから6分経過するまでは、光照射部24G,24Jから、マイクロポンプ部21B〜21Dに光を照射する。光の照射開始から6分経過してから8分経過するまでは、光照射部24J,24Mから、マイクロポンプ部21C,21Dに光を照射する。
上記光照射部における光源は、発光ダイオードであることが好ましい。上記発光ダイオードは、応答速度が速く、発光効率が高く、発熱が少なく、消費電力が低く、小型で高密度実装が可能であるという多くの利点を有する。従って、発光ダイオードは、光源として好適に用いることができる。
上記発光ダイオードとして、例えば、波長が330nm〜410nm程度の紫外光から紫の光を発し、発光出力が10mW〜400mW程度の紫外発光ダイオードを選んでもよい。このような特性の光は、光照射による上記ガス発生材の温度の上昇を抑えつつ、上記ガス発生材からガスを発生させることができる。
上記光源は、発光ダイオードに限定されない。上記光照射部は、明滅を繰り返すことが可能であることが好ましい。上記光源の他の例としては、レーザー、エレクトロルミネッセンス素子(EL素子)、プラズマ発光素子、外部電極形蛍光ランプ(EEFL)、マイクロハロゲンランプ、光ファイバー、並びに光セレクタの組み合わせにより取り出すことができる光源等が挙げられる。
上記光照射部の発光パターンは、ポンプの出力指令記憶部51にパソコン等から送られた信号を記憶し、この信号を制御信号生成部52に送信することで、決定してもよい。
図4に、マイクロポンプ部と、マイクロポンプ部に対して光照射部から照射される光との位置関係との変形例を模式的に示す。図4では、マイクロポンプ部31A〜31Gに対して、光照射部32A〜32I(図示せず)からそれぞれ光32a〜32i(例えば32Aが32aに対応)を照射している。
図4では、1つのマイクロポンプ部31A〜31Gのそれぞれに対して、光照射部32A〜32Iの内の3つの光照射部から同時に光を照射可能である。光照射部32A〜32Iのそれぞれから(1つの光照射部から)、マイクロポンプ部31A〜31Gの内の2つ以上のマイクロポンプ部に対して、光を照射可能である。
図4では、マイクロポンプ部31Aに対して、光照射部32A〜32Cから光を照射可能である。マイクロポンプ部31Bに対して、光照射部32B〜32Dから光を照射可能である。マイクロポンプ部31Cに対して、光照射部32C〜32Eから光を照射可能である。マイクロポンプ部31Dに対して、光照射部32D〜32Fから光を照射可能である。マイクロポンプ部31Eに対して、光照射部32E〜32Gから光を照射可能である。マイクロポンプ部31Fに対して、光照射部32F〜32Hから光を照射可能である。マイクロポンプ部31Gに対して、光照射部32G〜32Iから光を照射可能である。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明を具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
(実施例1)
図1に示すマイクロポンプ装置10において、上述した表1に示す第1の例に従って光を照射し、ガスの発生量を評価した。光の照射開始時(0分)と、光の照射から2分、4分、6分及び8分経過後に、ガスの発生量を読み取った。光照射部として、ピーク波長380nm、発光出力14mW、指向性100度の紫外発光ダイオードを用いた。
基材であるアクリル板に設けられた直径6mmのマイクロ流路に、直径6mmのシリコンチューブを接着し、シリコンチューブの先端にメスピペットを接続した。発生したガスによるメスピペットの体積変化を読み取って、ガスの発生量を評価した。
(実施例2)
上述した表4に示す第4の例に従って光を照射したこと以外は実施例1と同様にして、ガスの発生量を評価した。
(実施例3)
上述した表5に示す第5の例に従って光を照射したこと以外は実施例1と同様にして、ガスの発生量を評価した。
(比較例1)
下記の表6に示すようにして、1つの光照射部のみから光を照射したこと以外は実施例1と同様にして、ガスの発生量を評価した。
Figure 2014205201
結果を下記の表7に示す。
Figure 2014205201
10…マイクロポンプ装置
20…基材
20a…マイクロ流路
21A〜21D…マイクロポンプ部
21a…ガス発生材
22…ガスバリア層
23…マスク
23a…開口部
23b…遮光部
24A〜24M…光照射部
24a〜24m…光
31A〜31G…マイクロポンプ部
31a〜31i…光
51…出力指令記憶部
52…制御信号生成部

Claims (3)

  1. マイクロ流路内を上流から下流に向かって液体を移動させることが可能であるマイクロポンプ装置であって、
    液体の流路であるマイクロ流路を有する基材と、
    光の照射によりガスを発生するガス発生材を有する複数のマイクロポンプ部と、
    前記複数のマイクロポンプ部に光を照射するための複数の光照射部とを備え、
    1つの前記マイクロポンプ部に対して、2つ以上の前記光照射部から、光を照射可能であるように構成されている、マイクロポンプ装置。
  2. 1つの前記マイクロポンプ部に対して、2つ以上の前記光照射部から同時に、光を照射可能であるように構成されている、請求項1に記載のマイクロポンプ装置。
  3. 前記複数の光照射部が、1つの前記光照射部から、2つ以上の前記マイクロポンプ部に対して、光を照射可能である光照射部を含む、請求項1又は2に記載のマイクロポンプ装置。
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