JP2014204849A - 生体情報計測装置及び生体情報計測方法 - Google Patents

生体情報計測装置及び生体情報計測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】皮膚が電極に直接触れていなくても生体インピーダンスの計測が可能な生体情報計測装置及び生体情報計測方法を提供する。【解決手段】生体情報計測装置は、人体に電流が流れる導通経路に沿って設定された第1領域21と第2領域22においてそれぞれ人体と直接又は絶縁物を介して接触する4つの電極であって、各領域内で導通経路の方向に並ぶそれぞれ2つずつの電極311〜322と、4つの電極の組合せから1組の電極を選択する選択手段4と、選択手段によって選択された1組の電極間に交流電流を供給し、電極間のインピーダンスを計測する計測手段5と、第1領域電極と第2領域電極との2組の組合せについて計測されたインピーダンスと、第1領域21電極間で計測されたインピーダンスと、第2領域22の電極間で計測されたインピーダンスと、を演算することにより人体のインピーダンスを算出する演算手段6と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、生体情報計測装置及び生体情報計測方法に関する。詳しくは、計測用の電極が人体の皮膚に直接触れていなくても人体のインピーダンス(生体インピーダンス)を計測することができる生体情報計測装置及び生体情報計測方法に関する。
従来、生体インピーダンスは、手や足を介して0.5mA程度の交流電流(例えば50kHz)を流し、計測部位における電圧降下等を検出することにより計測されている。そして、生体インピーダンスの計測を利用した除脂肪体重、肥満の影響、筋量等に関する研究が多数なされている。更に、医学分野においては、生体インピーダンスの計測による浮腫(むくみ)の定量化や、局所的な体液の増減を観察する試みも行われている。
また、自動車分野においては、運転者の疾患や疲労等を検出するために、運転中の人体の生体情報を精度よく計測する試みがされている。例えば、ステアリングホイールに心電信号検出装置を設け、運転者の心電信号を検出する計測装置が知られている。このような計測装置において、ステアリングホイールに複数の電極を設け、心電波形や心拍信号等、運転者の生体情報の測定精度の向上を図る発明が開示されている(例えば、特許文献1を参照。)。特許文献1に記載された生体情報測定装置では、ステアリングホイールの把持部に4つの電極を設けて各電極の接触インピーダンスを求め、その結果を用いて生体信号の計測に用いる電極の組を決定している。
特開2008−237379号公報
従来、生体インピーダンスや心電信号等の生体情報を電気的に計測するためには、計測用の電極が皮膚に直接触れている必要があった。また、電極が皮膚に触れていても、接触状態が良好でなければ接触インピーダンスが大きくなり、生体インピーダンスによる電圧降下分を測定することは困難である。更に、人体の皮膚と電極との間に衣服が介在するような場合には、生体インピーダンスを計測することができないという問題があった。
また、自動車等乗物の運転者の生体情報を計測するような場合には、非拘束状態で生体情報を検出する必要がある。そこで、特許文献1に記載されているように、電極をステアリングホイールに設けることによって、心電波形や心拍信号等の生体情報が測定されている。しかし、電極をステアリングホイールに設けるとしても、運転手の皮膚が直接電極に触れている必要があり、その電気的接触状態を良好に保つことは困難である。また、運転者が手袋をはめていたり、ステアリングホイールにカバーが取り付けられたりした場合には、計測ができなくなるという問題があった。
更に、前記のとおり、生体インピーダンスをモニタすることにより長時間の着座等による浮腫や疲労を評価する試みもなされている。
上記いずれの場合にも、電極を人体に直接貼り付けたり、皮膚が直接に触れる部位に電極を設けたりしなければならないという問題を解決することが求められている。
本発明は、上記状況に鑑みてなされたものであり、皮膚が電極に直接触れていなくても生体インピーダンスの計測が可能な生体情報計測装置及び生体情報計測方法を提供することを目的とする。
前記問題点を解決するために、本第1発明の生体情報計測装置は、人体に電流が流れる導通経路に沿って離れた位置に設定された第1領域と第2領域においてそれぞれ該人体と直接又は絶縁物を介して接触する4つの電極であって、前記第1領域内で前記導通経路の方向に並ぶ2つの電極、及び前記第2領域内で前記導通経路の方向に並ぶ2つの電極と、4つの前記電極の組合せから1組の電極を選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された1組の電極間に交流電流を供給し、該電極間のインピーダンスを計測する計測手段と、前記第1領域の電極と前記第2領域の電極との2組の組合せについて計測されたインピーダンス(Z1及びZ2)と、前記第1領域の電極間で計測されたインピーダンス(Z3)と、前記第2領域の電極間で計測されたインピーダンス(Z4)と、を演算することにより人体と各電極との間の容量性リアクタンス成分を打ち消して前記人体のインピーダンス(Z)を算出する演算手段と、を備えることを要旨とする。
本第2発明は、前記第1発明において、前記第1領域の電極と前記第2領域の電極との2組の組合せについて計測されたインピーダンス(Z1及びZ2)は、前記第1領域の一方の電極と前記第2領域の一方の電極との間で計測されたインピーダンス(Z1)、及び前記第1領域の他方の電極と前記第2領域の他方の電極との間で計測されたインピーダンス(Z2)であり、前記演算手段は、前記人体のインピーダンス(Z)を、
Z=(1/2){Z1+Z2−(Z3+Z4)}
により算出することを要旨とする。
本第3発明は、前記第1又は第2発明において、前記第1領域の電極と前記第2領域の電極との2組の組合せについて計測されたインピーダンス(Z1及びZ2)は、前記人体の導通経路に沿って遠い電極同士の間のインピーダンス(Z1)、及び前記人体の導通経路に沿って近い電極同士の間のインピーダンス(Z2)であることを要旨とする。
本第4発明は、前記第1又は第2発明において、前記第1領域の電極と前記第2領域の電極との2組の組合せについて計測されたインピーダンス(Z1及びZ2)は、前記人体の導通経路に沿って前記第2領域とは遠い位置にある前記第1領域の電極と、前記第1領域とは近い位置にある前記第2領域の電極との間のインピーダンス(Z1)、及び前記人体の導通経路に沿って前記第2領域とは近い位置にある前記第1領域の電極と、前記第1領域とは遠い位置にある前記第2領域の電極との間のインピーダンス(Z2)であることを要旨とする。
本第5発明は、前記第1乃至第4発明のいずれかにおいて、人が着座する座面において、前記第1領域の各電極は一方の太股に対応する位置に備えられ、前記第2領域の各電極は他方の太股に対応する位置に備えられることを要旨とする。
本第6発明は、前記第1乃至第5発明のいずれかにおいて、前記演算手段により周期的に前記人体のインピーダンス(Z)を算出し、その値の変化に基づき前記人体の水分量の変化を判断する判断手段を備えることを要旨とする。
本第7発明の生体情報計測方法は、人体に電流が流れる導通経路に沿って離れた位置に設定された第1領域と第2領域においてそれぞれ該人体と直接又は絶縁物を介して接触する4つの電極であって、前記第1領域内で前記導通経路の方向に並ぶ2つの電極、及び前記第2領域内で前記導通経路の方向に並ぶ2つの電極を用いて行う生体情報計測方法であって、4つの前記電極の組合せから1組の電極を選択する選択工程と、前記選択工程によって選択された1組の電極間に交流電流を供給し、該1組の電極間のインピーダンスを計測する計測工程と、前記第1領域の電極と前記第2領域の電極との2組の組合せについて計測されたインピーダンス(Z1及びZ2)と、前記第1領域の電極間で計測されたインピーダンス(Z3)と、前記第2領域の電極間で計測されたインピーダンス(Z4)と、を演算することにより人体と各電極との間の容量性リアクタンス成分を打ち消して前記人体のインピーダンス(Z)を算出する演算工程と、を備えることを要旨とする。
本第8発明は、前記第7発明において、前記第1領域の電極と前記第2領域の電極との2組の組合せについて計測されたインピーダンス(Z1及びZ2)は、前記第1領域の一方の電極と前記第2領域の一方の電極との間で計測されたインピーダンス(Z1)、及び前記第1領域の他方の電極と前記第2領域の他方の電極との間で計測されたインピーダンス(Z2)であり、前記演算工程は、前記人体のインピーダンス(Z)を、
Z=(1/2){Z1+Z2−(Z3+Z4)}
により算出することを要旨とする。
本第9発明は、前記第7又は第8発明において、前記第1領域の電極と前記第2領域の電極との2組の組合せについて計測されたインピーダンス(Z1及びZ2)は、前記人体の導通経路に沿って遠い電極同士の間のインピーダンス(Z1)、及び前記人体の導通経路に沿って近い電極同士の間のインピーダンス(Z2)であることを要旨とする。
本第10発明は、前記第7又は第8発明において、前記第1領域の電極と前記第2領域の電極との2組の組合せについて計測されたインピーダンス(Z1及びZ2)は、前記人体の導通経路に沿って前記第2領域とは遠い位置にある前記第1領域の電極と、前記第1領域とは近い位置にある前記第2領域の電極との間のインピーダンス(Z1)、及び前記人体の導通経路に沿って前記第2領域とは近い位置にある前記第1領域の電極と、前記第1領域とは遠い位置にある前記第2領域の電極との間のインピーダンス(Z2)であることを要旨とする。
本第11発明は、前記第7乃至第10発明のいずれかにおいて、人が着座する座面において、前記第1領域は一方の太股に対応する位置であり、前記第2領域は他方の太股に対応する位置であることを要旨とする。
本第12発明は、前記第7乃至第11発明のいずれかにおいて、前記演算工程により周期的に前記人体のインピーダンス(Z)を算出し、その値の変化に基づき前記人体の水分量の変化を判断する判断工程を備えることを要旨とする。
本第1発明の生体情報計測装置は、人体に電流が流れる導通経路に沿って離れた位置に設定された第1領域と第2領域において人体と直接又は絶縁物を介して接触し、第1領域内の前記導通経路の方向に並ぶ2つの電極、及び第2領域内の前記導通経路の方向に並ぶ2つの電極と、その4つの電極の組合せから1組の電極を選択する選択手段と、選択された電極間に交流電流を供給してその電極間のインピーダンスを計測する計測手段と、第1領域の電極と第2領域の電極との2組の組合せについてそれぞれ計測されたインピーダンス(Z1及びZ2)と、第1領域の電極間で計測されたインピーダンス(Z3)と、第2領域の電極間で計測されたインピーダンス(Z4)と、を演算することにより人体と各電極との間の容量性リアクタンス成分を打ち消して人体のインピーダンス(Z)を算出する演算手段と、を備える。このため、各電極と対象人体の皮膚との間に衣類等の絶縁物が介在していても、各電極と人体との間の容量性リアクタンス成分を打ち消して、人体のインピーダンス(Z)のみを求めることができる。これによって、ステアリングホイール等、人体が直接に触れる部位に電極を設ける必要がなく、座席の座面等に電極を設けて生体情報を計測することが可能になる。
第1領域の電極と第2領域の電極との2組の組合せについて計測されたインピーダンス(Z1及びZ2)は、第1領域の一方の電極と第2領域の一方の電極との間で計測されたインピーダンス(Z1)、及び第1領域の他方の電極と第2領域の他方の電極との間で計測されたインピーダンス(Z2)であり、前記演算手段は、人体のインピーダンス(Z)を、
Z=(1/2){Z1+Z2−(Z3+Z4)}
により算出する場合は、各電極と皮膚との間、及び各領域内の電極間のインピーダンス成分が差し引かれ、第1領域と第2領域との間の人体のインピーダンス(Z)を簡単に求めることができる。
計測された前記インピーダンス(Z1及びZ2)は、人体の導通経路に沿って遠い電極同士の間のインピーダンス(Z1)、及び人体の導通経路に沿って近い電極同士の間のインピーダンス(Z2)である場合は、より正確に人体のインピーダンス(Z)を求めることができる。
また、計測された前記インピーダンス(Z1及びZ2)は、人体の導通経路に沿って第2領域とは遠い位置にある第1領域の電極と、第1領域とは近い位置にある第2領域の電極との間のインピーダンス(Z1)、及び人体の導通経路に沿って第2領域とは近い位置にある第1領域の電極と、第1領域とは遠い位置にある第2領域の電極との間のインピーダンス(Z2)である場合にも、より正確に人体のインピーダンス(Z)を求めることができる。
人が着座する座面において、第1領域の各電極は一方の太股に対応する位置に備えられ、第2領域の各電極は他方の太股に対応する位置に備えられる場合は、着座した人体に対して、第1領域と第2領域との間の導通経路を相対的に長い距離とすることができ、人体のインピーダンスを計測するために好適である。また、例えば乗物の運転席の座面部に設けた電極により、運転者の生体情報を取得することが可能になる。
前記演算手段により周期的に人体のインピーダンス(Z)を算出し、その値の変化に基づき人体の水分量の変化を判断する判断手段を備える場合は、着座後の人体のインピーダンス変化から着座者体内の水分移動を判断することができる。これによって、着座者の局所的な浮腫や脱水を評価し、着座者に対して注意を促すことが可能になる。
以上は、本発明が生体情報計測装置として実現される場合について記載したが、第7乃至12発明は、上記に対応した生体情報計測方法を実現する構成としている。その実質的な作用及び効果については、上記生体情報計測装置の場合と同様であり、生体情報計測装置に係る各発明の構成要素は、全て生体情報計測方法として構成することが可能である。
尚、本発明の思想は、上記生体情報計測装置又は生体情報計測方法に限らず、各種の態様を含むものである。したがって、本発明は、以上の各手段又は各工程を機能として備えるプログラムとして実現することも可能である。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
生体情報計測装置の構成を表すブロック図である。 各電極間に生じるインピーダンスの成分を説明するための模式図である。 左右太股の位置に4つの電極(a〜d)を配置し、選択された2つの電極(b、c)間のインピーダンスを計測する場合の等価回路である。 図2に示した電極ad間のインピーダンス(Z1)を計測する場合について、導通経路及びインピーダンスの成分を表す模式図である。 図2に示した電極bc間のインピーダンス(Z2)を計測する場合について、導通経路及びインピーダンスの成分を表す模式図である。 図2に示した電極ab間のインピーダンス(Z3)を計測する場合について、導通経路及びインピーダンスの成分を表す模式図である。 図2に示した電極cd間のインピーダンス(Z4)を計測する場合について、導通経路及びインピーダンスの成分を表す模式図である。 乗物用シートの座面に電極を設ける例を表す模式斜視図である。 片足の下腿部に電極を貼付してインピーダンスを計測する試験例を表す模式図である。 大腿部及び下腿部において計測される生体インピーダンスの経時的変化を示すグラフである。
以下、図を参照しながら、本発明を詳しく説明する。
ここで示される事項は例示的なもの及び本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
(生体情報計測装置の構成)
本実施形態に係る生体情報計測装置の構成を図1に示す。生体情報計測装置1は、人体8に電流が流れる導通経路81に沿って離れた位置に設定された第1領域21と第2領域22において、それぞれ人体8と直接又は絶縁物を介して接触する4つの電極3を備える。4つの電極3は、第1領域21内において導通経路81の方向に並ぶ2つの電極a(311)及びb(312)と、第2領域22内において導通経路81の方向に並ぶ2つの電極c(321)及びd(322)である。つまり、4つの電極3は、導通経路81に沿って、a−b−c−dの順に並ぶように配置されている。
また、生体情報計測装置1は、4つの電極a〜dの組合せから1組の電極を選択する選択手段4と、選択手段4によって選択された1組の電極間に交流電流を供給し、その1組の電極間のインピーダンスを計測する計測手段5を備えている。
更に、生体情報計測装置1は、選択手段4及び計測手段5を用いて、人体8のインピーダンス(Z)を算出する演算手段6を備えている。演算手段6は、第1領域21の電極(a及びb)と第2領域22の電極(c及びd)との組合せのうち2組の組合せ(例えば、ad、及びbc)について、それぞれ計測されたインピーダンス(Z1及びZ2)を取得することができる。また、第1領域21の電極ab間で計測されたインピーダンス(Z3)を取得することができる。更に、第2領域22の電極cd間で計測されたインピーダンス(Z4)を取得することができる。そして、取得したインピーダンスの値を演算することにより、人体8と各電極3との間の容量性リアクタンス成分を打ち消して、人体8のインピーダンス(Z)を算出する。
ここで、算出する人体8のインピーダンス(Z)は、人体の導通経路81に沿って第2領域22と近い位置にある第1領域21の電極bと、第1領域21と近い位置にある第2領域22の電極cと、の間のインピーダンスとすることができる。人体のインピーダンスを「生体インピーダンス」ともいう。
上記導通経路81とは、人体8の2つの領域の間に電極から電気信号を与えたとき、人体8内で電流が流れる経路を意図している。
上記第1領域21及び第2領域22は、人体8上で離れた任意の位置とすることができる。第1領域21と第2領域22とは、人体8の導通経路81ができるだけ長くなるように設定されることが好ましい。例えば、第1領域21と第2領域22を、それぞれ、左と右の太股、左と右の掌、左と右の足底、背中の上部と下部又は左部と右部、等とすることができる。
各電極3は、それぞれ、布、衣服等の絶縁物を介して人体8と接するように備えられればよい。また、人体8の皮膚と直接触れてもよい。
電極3は、領域21及び22のそれぞれに、2つが離隔して備えられる。1つの領域内(21又は22)で隣り合う各電極は、他方の領域(22又は21)に対して、それぞれ導通経路81の長さが異なるように配設される。即ち、図1に示すように、第1領域21の電極aは、第2領域22からの距離が電極bよりも遠くなるように配置され、第2領域22の電極dは、第1領域21からの距離が電極cよりも遠くなるように配置される。
各電極3の大きさや形状は特に限定されない。1つの領域内で隣り合う電極の隙間は、電極と人体との間に介在する絶縁物等の厚みより長く離れていることが好ましく、例えば5mm以上とすることができる。
また、電極3の材料は、導電性を有する限り問わず、例えば、平板、網状体、布状体等の金属を用いることができる。また、金属、炭素等を織り込んだ織布若しくは導電糸を編み込んだ編物(導電布)であってもよい。各電極3を座席に備える場合、電極3は人体が接する座席等の表面に設けてもよいし、表皮材の裏等に設けてもよい。
電極3として導電布を使用する場合は、人体が接する座席等の表面材を構成するように電極を形成することができ、意匠性や快適性を損なうことなく好適である。導電布の例として、ステンレス線やカーボン繊維、メッキ繊維等の導電性繊維を適宜に織り込んだ織布を挙げることができる。更に、ステンレス線を絡ませた糸、金属、カーボンを分散させた糸、導電性物質を含む樹脂でコーティングした糸等の導電性糸を適宜に編み込んだ編物を挙げることができる。
上記選択手段4は、4つの電極3の6通りの組合せから、切り替えにより1組の電極を選択し、その選択した各電極と計測手段5とを電気的に接続するように構成されている。1組の電極の選択は、演算手段6からの指示によって行われるように構成することができる。具体的な接続の切り替えは、既知のスイッチング方法を適用することができる。
上記計測手段5は、選択手段4によって選択された1組の電極間に交流電流を供給し、その1組の電極間のインピーダンスを計測する手段である。このため、計測手段5は、交流電流源51、電極に直列に接続される電流計測部52、両電極と並列に接続される電圧計測部53等を備えて構成することができる。
交流電流源51から電極3を介して人体8に供給する電流は、人体に対する安全のため、人体が通電を感知しないとされている0.5mA以下の電流とすることが好ましい。また、交流電流源51から供給する電流の周波数は、計測目的に応じて1kHz〜10MHz程度の範囲の単一周波数又は2以上の周波数の組合せ、又は前記帯域の周波数(周期)スイープとすることができる。例えば、単一周波数では50kHzの正弦波を用いることにより生体インピーダンスを計測することができる。
電流計測部52及び電圧計測部53は、1組の電極間の電流及び電圧(実効値)を計測する。計測手段5又は演算手段6は、公知の方法により、この計測値に基づいて当該電極間のインピーダンスを求め、それを計測したインピーダンスとすることができる。計測値は、計測手段5から演算手段6に送られる。
上記演算手段6は、選択手段4及び計測手段5を用いて、人体8のインピーダンス(Z)を算出する手段である。ある時点における人体8のインピーダンス(Z)の算出のために、演算手段6は、少なくとも4つの計測値を取得する。第1に、第1領域21の電極と第2領域22の電極との組合せのうちの1つ(例えば、ad)を選択し、当該電極間のインピーダンス(Z1)を取得する。第2に、第1領域21の電極と第2領域22の電極との組合せのうちの他の1つ(例えば、cb)を選択し、当該電極間のインピーダンス(Z2)を取得する。第3に、第1領域21の電極(ab)間で計測されたインピーダンス(Z3)を取得する。第4に、第2領域22の電極(cd)間で計測されたインピーダンス(Z4)を取得する。
上記各インピーダンス(Z1〜Z4)は、どのような順に取得されてもよい。このため、演算手段6は、所定の電極の組合せを選択手段4により順に選択し、当該電極間の計測値を計測手段5から得るように構成することができる。各計測値に基づいた人体8のインピーダンス(Z)の算出方法については、後述する。
更に、生体情報計測装置1は、演算手段6により周期的に人体8のインピーダンス(Z)を算出し、その値の変化に基づき人体8の局所的な水分量の変化を判断する判断手段7を備えることができる(図示せず)。後述するように、本発明者は、座席に人が長時間着座した場合、人体の各部位で生体インピーダンスの経時的変化が異なり、着座者の主観的疲労感を反映する有用な指標であることを見出した。判断手段7は、着座時から一定時間毎に人体8のインピーダンス(Z)を計測し、その値、変化の向きや傾斜等から、人体8の局所的水分量の変化(例えば、浮腫の発生)を判断するように構成される。また、その局所的水分量の変化に基づき、着座者の疲労感を推定するように構成することもできる。
以上の各手段における制御、演算等の具体的な構成方法は特に限定されず、例えば、論理回路やメモリ、マイクロプロセッサ等を用いて構成することができる。また、生体情報計測装置1を構成する各手段は、それぞれに相当する工程を備えた生体情報計測方法として構成することができる。更に、各手段に相当する機能を備えた生体情報計測プログラムとして構成することもできる。
また、本生体情報計測装置は、生体インピーダンス計測装置として構成されてもよいし、生体インピーダンスの計測を利用する各種生体情報計測装置(例えば、除脂肪体重、肥満、筋量等の計測装置)の一部として構成されてもよい。
(生体情報計測装置による計測方法)
以下では、人体の左腿部(背面側)を前記第1領域、右腿部(背面側)を前記第2領域とする場合を例として、生体情報計測装置1における生体インピーダンスの計測方法を説明する。
図2は、上記の場合の電極配置と、計測されるインピーダンスの成分を、人体8の背面側からみて模式的に示した図である。電極3の構成は図1と同様であり、左腿部82に電極a及びb、右腿部83に電極c及びdが配置されている。ここで、電極bc間、電極ab間及び電極cd間の人体(導通経路81)のインピーダンスを、それぞれZ(Zbc)、Zab、Zcdと表す。また、各電極が布地等からなる絶縁体95を介して人体に接して場合等には、各電極と人体との間には容量性リアクタンスが生じる。電極a、b、c及びdと人体との間に生じる容量性リアクタンスを、それぞれXa、Xb、Xc及びXdと表す。
従来、4つの電極を用いてインピーダンスを計測する4電極法が知られている。4電極法においては、図2に示した電極ad間に交流電流を供給し、電極bc間で電圧が計測される。しかし、その場合、計測されるインピーダンスは(Z+Xb+Xc)となるので、容量性リアクタンスを無視できない条件においては、人体8のインピーダンス(Z)を正しく計測することができない。生体情報計測装置1による計測は、容量性リアクタンスが大きい場合であっても、上記人体8のインピーダンス(Z)を正確に計測することを目的にしている。
このため、生体情報計測装置1では、電極a〜dのうちから選択した2つの電極の間に交流電流を供給すると共に、当該電極間の電圧(電圧降下)を計測する(2電極法)。図3は、電極bとcを1組として選択した場合の、等価的な電気回路図である。その他の電極を1組として選択した場合も同様である。図3において、電極bc間の人体8のインピーダンス(Z)は、細胞膜の静電容量Cm、細胞内液の抵抗Ri及び細胞外液の抵抗Roによって表されている。また、電極b及びcと人体8との間には、布地等により容量性リアクタンスXb及びXcが生じる。そうすると、交流電流源51より印加される電流Aと、接触インピーダンスより十分大きな分流抵抗Rsを介して検出される電圧Vから計測されるインピーダンスは、(Z+Xb+Xc)となる。
また、電極aとdを1組として選択した場合のインピーダンス(Zad)は、電極bc間の人体8のインピーダンス(Z)に電極ab間及び電極cd間の導通経路81の人体8のインピーダンス(Zab及びZcd)が加わり、電極a及びdと人体8との間の容量性リアクタンスXa及びXdが生じるので、(Z+Zab+Zcd+Xa+Xd)となる(図2参照)。
生体情報計測装置1は、例えば、次の4通りのインピーダンスの計測を行う。
図4に示すように、電極ad間のインピーダンス(Z1)を計測する。
Z1=(Z+Zab+Zcd+Xa+Xd)
図5に示すように、電極bc間のインピーダンス(Z2)を計測する。
Z2=(Z+Xb+Xc)
図6に示すように、電極ab間のインピーダンス(Z3)を計測する。
Z3=(Zab+Xa+Xb)
図7に示すように、電極cd間のインピーダンス(Z4)を計測する。
Z4=(Zcd+Xc+Xd)
生体情報計測装置1は、上記で計測された各インピーダンス(Z1〜Z4)を用いて、次の演算を行う。
(Z1+Z2)−(Z3+Z4)
この式に、計測された前記各インピーダンス(Z1〜Z4)を当てはめれば、容量性リアクタンス成分(Xa、Xb、Xc、Xd)と、電極ab間及び電極cd間の導通経路81のインピーダンス(Zab、Zcd)と、は消去されるため、2Zが得られる。すなわち、電極bc間の人体8のみのインピーダンス(Z)の2倍の値を得ることができる。
上記電極ad間及び電極bc間のインピーダンス計測(Z1及びZ2)に代えて、電極ac間のインピーダンスを計測してその計測値をZ1とし、電極bd間のインピーダンスを計測してその計測値をZ2とすると、
Z1=(Z+Zab+Xa+Xc)
Z2=(Z+Zcd+Xb+Xd)
となる。この場合にも、
(Z1+Z2)−(Z3+Z4)=2Z
となるので、上記同様に、電極bc間の人体8のみのインピーダンス(Z)の値を求めることができる。
このようなインピーダンスを計測する回数や周期は、特に問わない。
図8は、生体情報計測装置1を乗物用シートに適用する例を表している。シート9の座面91上には、着座者8の左腿部82及び右腿部83に対応するように、4つの電極a〜d(311、312、321、322)が設けられている。この生体情報計測装置1を用いた試験例について説明する。
電極a〜dは、それぞれ大きさが50×100mmである金属箔とし、電極aとbとの間及び電極cとdとの間には、いずれも20mmの隙間を設けた。そして、着衣の着座者(成人男性)8が着座した状態で、50kHz、0.4mAの交流電流により前記各インピーダンス(Z1〜Z4)を計測した。
計測結果は、Z1=7278Ω、Z2=7335Ω、Z3=7231Ω、Z4=7219Ωとなり、Z=(1/2){Z1+Z2−(Z3+Z4)}=80Ωと求められた。一方、電極b及びcの位置となる着座者8の皮膚に同じ大きさの電極を直接貼付して、上記と同じ交流電流により2電極間のインピーダンスを計測したところ75Ωとなった。衣服が介在する状態で生体情報計測装置1により人体のインピーダンスを求めた場合と、皮膚に直接電極を貼付して人体のインピーダンスを計測した場合とでほぼ同じ値が得られ、本生体情報計測方法によって生体インピーダンスを正しく計測できることが確認された。
更に、上記のとおり着座者の左右大腿部に電極を貼付した状態で、約120分間、1分毎に生体インピーダンスの計測を行った。また、同時に、図9に示すように、片足の下腿部の2箇所(膝の下と、踝の上)にも電極を貼付して、生体インピーダンスを計測した。下腿部も、左右大腿部間の計測と同じ交流電流により計測した。その計測結果を図10に示す。
図10に示すように、大腿部では、時間の経過と共にインピーダンス値が上昇した。一方、下腿部では、時間の経過と共にインピーダンスが低下した。これは、足の下方に水分が移動して、水分の減少した大腿部のインピーダンスが増加する一方、下腿部には浮腫が生じてインピーダンスが減少したものと考えられる。
上記結果から、本生体情報計測方法によって、初期の状態から適宜の周期で生体インピーダンスの計測を行い、その値や変化の方向・傾斜等を検出することにより、局所的な水分量の変化を判断することができることが分かる。浮腫等による人体部位の水分量の変化は、着座者の主観的疲労感と対応させることができるので、本生体情報計測方法による計測結果を用いて、着座者に対して注意を喚起したり、警告を発したりすることが可能になる。
尚、前述の記載は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施態様を挙げて説明したが、本発明の記述及び図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく、説明的及び例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その態様において本発明の範囲又は精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料及び実施態様を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、寧ろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用のすべてに及ぶものとする。
1;生体情報計測装置、21;第1領域、22;第2領域、3;電極、311;電極a、312;電極b、321;電極c、322;電極d、4;選択手段、5;計測手段、51;交流電流源、52;電流計測部、53;電圧計測部、6;演算手段、7;判断手段、8;人体、81;導通経路、9;座席、91;座面。

Claims (12)

  1. 人体に電流が流れる導通経路に沿って離れた位置に設定された第1領域と第2領域においてそれぞれ該人体と直接又は絶縁物を介して接触する4つの電極であって、前記第1領域内で前記導通経路の方向に並ぶ2つの電極、及び前記第2領域内で前記導通経路の方向に並ぶ2つの電極と、
    4つの前記電極の組合せから1組の電極を選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された1組の電極間に交流電流を供給し、該電極間のインピーダンスを計測する計測手段と、
    前記第1領域の電極と前記第2領域の電極との2組の組合せについて計測されたインピーダンス(Z1及びZ2)と、前記第1領域の電極間で計測されたインピーダンス(Z3)と、前記第2領域の電極間で計測されたインピーダンス(Z4)と、を演算することにより人体と各電極との間の容量性リアクタンス成分を打ち消して前記人体のインピーダンス(Z)を算出する演算手段と、
    を備えることを特徴とする生体情報計測装置。
  2. 前記第1領域の電極と前記第2領域の電極との2組の組合せについて計測されたインピーダンス(Z1及びZ2)は、前記第1領域の一方の電極と前記第2領域の一方の電極との間で計測されたインピーダンス(Z1)、及び前記第1領域の他方の電極と前記第2領域の他方の電極との間で計測されたインピーダンス(Z2)であり、
    前記演算手段は、前記人体のインピーダンス(Z)を、
    Z=(1/2){Z1+Z2−(Z3+Z4)}
    により算出する請求項1記載の生体情報計測装置。
  3. 前記第1領域の電極と前記第2領域の電極との2組の組合せについて計測されたインピーダンス(Z1及びZ2)は、前記人体の導通経路に沿って遠い電極同士の間のインピーダンス(Z1)、及び前記人体の導通経路に沿って近い電極同士の間のインピーダンス(Z2)である、請求項1又は2に記載の生体情報計測装置。
  4. 前記第1領域の電極と前記第2領域の電極との2組の組合せについて計測されたインピーダンス(Z1及びZ2)は、前記人体の導通経路に沿って前記第2領域とは遠い位置にある前記第1領域の電極と、前記第1領域とは近い位置にある前記第2領域の電極との間のインピーダンス(Z1)、及び前記人体の導通経路に沿って前記第2領域とは近い位置にある前記第1領域の電極と、前記第1領域とは遠い位置にある前記第2領域の電極との間のインピーダンス(Z2)である、請求項1又は2に記載の生体情報計測装置。
  5. 人が着座する座面において、前記第1領域の各電極は一方の太股に対応する位置に備えられ、前記第2領域の各電極は他方の太股に対応する位置に備えられる請求項1乃至4のいずれかに記載の生体情報計測装置。
  6. 前記演算手段により周期的に前記人体のインピーダンス(Z)を算出し、その値の変化に基づき前記人体の水分量の変化を判断する判断手段を備える請求項1乃至5のいずれかに記載の生体情報計測装置。
  7. 人体に電流が流れる導通経路に沿って離れた位置に設定された第1領域と第2領域においてそれぞれ該人体と直接又は絶縁物を介して接触する4つの電極であって、前記第1領域内で前記導通経路の方向に並ぶ2つの電極、及び前記第2領域内で前記導通経路の方向に並ぶ2つの電極を用いて行う生体情報計測方法であって、
    4つの前記電極の組合せから1組の電極を選択する選択工程と、
    前記選択工程によって選択された1組の電極間に交流電流を供給し、該1組の電極間のインピーダンスを計測する計測工程と、
    前記第1領域の電極と前記第2領域の電極との2組の組合せについて計測されたインピーダンス(Z1及びZ2)と、前記第1領域の電極間で計測されたインピーダンス(Z3)と、前記第2領域の電極間で計測されたインピーダンス(Z4)と、を演算することにより人体と各電極との間の容量性リアクタンス成分を打ち消して前記人体のインピーダンス(Z)を算出する演算工程と、
    を備えることを特徴とする生体情報計測方法。
  8. 前記第1領域の電極と前記第2領域の電極との2組の組合せについて計測されたインピーダンス(Z1及びZ2)は、前記第1領域の一方の電極と前記第2領域の一方の電極との間で計測されたインピーダンス(Z1)、及び前記第1領域の他方の電極と前記第2領域の他方の電極との間で計測されたインピーダンス(Z2)であり、
    前記演算工程は、前記人体のインピーダンス(Z)を、
    Z=(1/2){Z1+Z2−(Z3+Z4)}
    により算出する請求項7記載の生体情報計測方法。
  9. 前記第1領域の電極と前記第2領域の電極との2組の組合せについて計測されたインピーダンス(Z1及びZ2)は、前記人体の導通経路に沿って遠い電極同士の間のインピーダンス(Z1)、及び前記人体の導通経路に沿って近い電極同士の間のインピーダンス(Z2)である、請求項7又は8に記載の生体情報計測方法。
  10. 前記第1領域の電極と前記第2領域の電極との2組の組合せについて計測されたインピーダンス(Z1及びZ2)は、前記人体の導通経路に沿って前記第2領域とは遠い位置にある前記第1領域の電極と、前記第1領域とは近い位置にある前記第2領域の電極との間のインピーダンス(Z1)、及び前記人体の導通経路に沿って前記第2領域とは近い位置にある前記第1領域の電極と、前記第1領域とは遠い位置にある前記第2領域の電極との間のインピーダンス(Z2)である、請求項7又は8に記載の生体情報計測方法。
  11. 人が着座する座面において、前記第1領域は一方の太股に対応する位置であり、前記第2領域は他方の太股に対応する位置である請求項7乃至10のいずれかに記載の生体情報計測方法。
  12. 前記演算工程により周期的に前記人体のインピーダンス(Z)を算出し、その値の変化に基づき前記人体の水分量の変化を判断する判断工程を備える請求項7乃至11のいずれかに記載の生体情報計測方法。
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