JP2014203204A - 走査型タッチパネル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高解像度化と走査時間の短縮とを両立させる走査型タッチパネル。【解決手段】入力ペンを検出するペン識別部と、走査を繰り返して前記入力ペンのペン先位置を逐次検出するペン位置検出部と、先回走査時のペン先位置を基準とした局所的走査を前記ペン位置検出部に行わせる制御部とを備え、前記制御部は、前記ペン識別部が入力ペンを検出しているときはペン先の走査方向手前側の位置が検出されるまで前記ペン位置検出部に走査を行わせ、検出された位置をペン先太さに基づいて補正する走査型タッチパネル装置。【選択図】図1

Description

この発明は、走査を繰り返してペン先位置の移動を検出し得るタッチパネル装置に関する。
画面に表示されたオブジェクトに対する操作や画面に対する描画の操作などを検出するデバイスとしてタッチパネル装置(以下、単にタッチパネルともよぶ)が多用されている。
タッチパネルには種々の方式のものがあるが、画面上の位置を検出する機能は共通している。代表的な方式として抵抗膜方式や静電容量方式が知られている。その他に表面弾性波を用いた方式が知られている。さらに、比較的大型の画面については光学方式が知られている。
抵抗膜方式は、電気抵抗を有する透明電極膜が形成されたタッチパネルを用い、タッチされた位置に応じて分圧抵抗比が異なる性質を利用する方式で、前記位置はアナログ的な電圧値に対応して決定される。
静電容量方式は、セグメント化された透明電極膜をタッチパネル上に形成し、指先やペン先が触れたセグメントの静電容量の変化を検出して位置を特定する方式である。各セグメントに対応する複数の検出回路を用意するとコスト的負担が大きいので、通常、一つの検出回路が検出するセグメントを切換えられるように回路を構成し、各セグメントを順次走査して静電容量をそれぞれ検出する。このように検出位置を切換えて走査する構成を有するタッチパネルをこの明細書で走査型タッチパネルと呼ぶことにする。
表面弾性波方式は、表面弾性波の反射の有無およびタッチされた位置に応じて反射時間が異なる性質を用いて位置を検出するものである。
光学方式は、発光素子と受光素子を画面近くに配置し、ペン先や指先が発光素子からの光を遮ると受光素子に届かなくなるのを利用してペン先や指先の位置を検出する方式である。より具体的には、例えば、縦方向と横方向のそれぞれにつき赤外発光LEDとフォトトランジスタを対で配置し、順次発光させて走査を行う。このような構成のものも、走査型タッチパネルに含まれる。
ところで、タッチパネルを用いた操作のために専用の入力ペンを用意しておく場合がある。例えば、入力ペンが信号発振手段、この信号発振手段から発信される発振信号の周波数または出力レベルを設定する設定手段およびこの設定手段における周波数または出力レベルの設定値を変更する設定値変更手段を有し、タッチパネル装置が前記入力ペンによるタッチ位置において前記発振信号の周波数または出力レベルを検出する検出手段と、検出された周波数または出力レベルに対応する入力情報の属性を設定する属性設定手段と、設定された属性によって入力情報の表示を行う表示手段とを備えたものが知られている。
タッチパネルが指先で操作された場合とペン先で操作された場合とでは操作された部分の大きさ(太さ)が非常に異なる。ペン先や指先等どのようなものにより操作されても精度よく位置を検出するために、指示される領域の上端、下端、左端、右端をそれぞれ検知して上端と下端の中央をY座標とし、左端と右端の中央をX座標とする位置を求めている。
特開2001−142641号公報
近年は画面の高解像度化が進んでおり、それに伴ってタッチパネルの高分解能化が進んでいる。走査型タッチパネルの場合、高解像度化に伴ってペン先等の移動をより滑らかに検出する必要があるが、そうすると一回の走査に要する時間が増大してしまう。
これに対して、先回の走査で検出された位置の周辺のみを局所的に走査する手法が知られている。先回の走査で位置が検出されている場合、指示の位置がその後移動したとしても、先回の走査から大きく位置が移動することがないと考えられるので、前回の走査で検出された位置の周辺のみを走査するのである。局所的走査を行うと走査の領域が限定されるので走査周期を短縮することができる。ただし、ペン先等が画面から一旦離された後に異なる位置が指示される場合がある。その場合は局所的走査を行ってもペン先等が検出できないので、局所的走査でペン先等が検出されなかったときは次に画面全体を走査する。
以上のように高解像度化と走査時間の短縮は相反するところ、さらなる高解像度化への要求が続いており、高解像度化と走査時間の短縮を満足する手法が求められている。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、高解像度化と走査時間の短縮とを両立させ得る改良された走査型タッチパネルを提供するものである。
この発明は、予め定められた太さのペン先を有し識別情報を発する入力ペンを検出するペン識別部と、走査を繰り返して前記入力ペンのペン先位置を逐次検出するペン位置検出部と、先回走査時のペン先位置を基準とした局所的走査を前記ペン位置検出部に行わせる制御部とを備え、前記制御部は、前記ペン識別部が入力ペンを検出しているときはペン先の走査方向手前側の位置が検出されるまで前記ペン位置検出部に走査を行わせ、検出された位置を前記ペン先太さに基づいて補正してその回の走査時のペン先位置を決定し、前記ペン識別部が入力ペンを検出していないときはペン先の走査方向手前側および奥側の位置が検出されるまで走査を行わせ、検出された手前側および奥側の位置に基づいてその回の走査時のペン先位置を決定することを特徴とする走査型タッチパネル装置を提供する。
この発明による走査型タッチパネルにおいて、前記制御部は、前記ペン識別部が入力ペンを検出しているときはペン先の走査方向手前側の位置が検出されるまで前記ペン位置検出部に走査を行わせ、検出された位置を前記ペン先太さに基づいて補正してその回の走査時のペン先位置を決定するので、ペン先の走査方向奥側の位置が検出されるまで走査を続ける必要がない。よって、高解像度化と走査時間の短縮とを両立させることができる。
この発明の走査型タッチパネル装置の構成例を示すブロック図である。 図1のタッチパネル装置の外観斜視図である。 図2のタッチパネル装置を正面から見たとき各発光素子および受光素子の配置を示す説明図である。 この発明に係る専用入力ペンの一例を示す外観斜視図である。 図3のタッチパネル装置を拡大した説明図である。 図3のタッチパネル装置が局所スキャンを行う場合の走査領域を示す説明図である。 図6の局所スキャン領域を拡大した説明図である。 図8は、図2および図3と異なる走査型タッチパネル装置の例を示す説明図である。 図2、図3および図8と異なる走査型タッチパネル装置の構成例を示す説明図である。 この発明に係る制御部が実行する全体の処理の流れを示すフローチャートである。 この発明に係る制御部が実行する全体スキャンの処理を示すフローチャートである。 この発明に係る制御部が実行する局所スキャンの処理の一部を示すフローチャートである。 この発明に係る制御部が実行する局所スキャンの残りの処理を示すフローチャートである。 この発明に係る制御部が実行するX軸方向の局所スキャンを示すフローチャートである。 この発明に係る制御部が実行するY軸方向の局所スキャンを示すフローチャートである。
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
(実施の形態1)
≪走査型タッチパネルおよびそれを用いた表示装置の構成≫
図1は、この発明の走査型タッチパネル装置の構成例を示すブロック図である。図1で、走査型タッチパネル装置としてのタッチパネル装置10は、専用の入力ペン300のペン先位置を検出する。ただし、例えば指先等、入力ペン300以外のものを用いてもその位置を検出することができる。
タッチパネル装置10は、操作が行われた位置を座標として検出する。タッチパネル装置10で検出した位置のデータは、通信を介してコンピュータ200に送られる。コンピュータ200は、送られた位置のデータを用いて処理を行う。処理の一例は、ジェスチャーに応答した画面の拡大縮小や頁送りである。処理の他の例は、画面表示されるボタン型アイコン(機能ボタン)へのタッチに応じた表示内容の保存、読出し、印刷、削除、タッチ入力機能の選択等の処理である。また、選択されたタッチ入力機能に応じた入力処理(手書き線の描画、手書き線の消去、アンドゥー、リドゥー、オブジェクトの選択)や、専用ペンを用いた入力の処理などが挙げられる。
タッチパネル装置10は、制御部20、パネル通信部30、X軸発光素子40、Y軸発光素子50、X軸受光素子60、Y軸受光素子70、発光制御部80、受光制御部90、パネル記憶部100、座標検出部110、超音波受信部120を備える。
制御部20は、具体的なハードウェアとしてマイクロコンピュータが用いられる。ただし、その態様に限定されず、LSI(Large Scale Integrated circuit)の一種でプログラミング可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、特定の用途のために設計、製造される集積回路であるASIC(Application Specific Integrated Circuit)、その他の演算機能を有する回路のいずれであってもよい。
パネル通信部30は、コンピュータ200との通信を処理するインターフェース回路及び接続端子であり、例えばUSBやRS-232C等の通信規格に準拠したものである。
X軸発光素子40は、遮光物の位置を検出するための検出光を発光する素子をX軸に沿って複数個並べたものである。また、Y軸発光素子50は、遮光物の位置を検出するための検出光を発光する素子をY軸に沿って複数個並べたものである。
X軸受光素子60は、X軸発光素子40と対をなすように複数の受光素子をX軸に沿って並べたものである。複数対の発光素子および受光素子のうち何れかの対が遮光された場合、どの対が遮光されたかに応じて遮光物であるペン先あるいは指先のX軸方向の位置が特定できる。
Y軸受光素子70は、Y軸発光素子50と対をなすように複数の受光素子をY軸に沿って並べたものである。
図2は、図1のタッチパネル装置の外観斜視図である。図2に示すように、タッチパネル装置10は、保護ガラス401を介して表示装置400の周囲に嵌る矩形の枠状である。枠の四辺のうち下側の枠の部分にX軸発光素子40が配置され、上側の枠の部分にX軸受光素子60が配置され互いに対向している。また、右側の枠の部分にY軸発光素子50が配置され、左側の枠の部分にY軸受光素子70が配置されている。
図3は、図2のタッチパネル装置を正面から見たとき各発光素子および受光素子の配置を示す説明図である。図3に示すように、X軸発光素子40およびY軸発光素子50に属する各発光素子とX軸受光素子60およびY軸受光素子70に属する各受光素子とが対をなして対向するように配置されている。図3では、模式的に各発光素子を三角形で示し、各受光素子を円形で示し、各発光素子から対の各受光素子に至る光を矢印で示している。各発光素子は赤外光を発し、対の受光素子では対の発光素子から到達する赤外光の光量を測定する。発光素子および受光素子は、スリットおよび/または集光レンズを用いて指向性を持たせ外乱光や隣接する発光素子からの光などのノイズに対する耐性を高める構成が好ましい。指や入力ペン300のペン先などがいずれかの発光素子の赤外光を遮ると、光量が予め定められた閾値より小さくなる。光量が小さくなったX方向およびY方向の位置をタッチされた位置と判定する。
図1の発光制御部80は、X軸発光素子40およびY軸発光素子50の各発光素子の点灯・消灯を制御する回路である。
受光制御部90は、X軸受光素子60およびY軸受光素子70を制御する回路である。
また、図1のパネル記憶部100は、次の情報を記憶する。まず、遮光物を検知した座標値の情報(検出座標値情報)である。また、遮光が検知された物体が専用の入力ペン300か否かの情報(検出物内容情報)である。具体的には、専用の入力ペン300が発する超音波信号を超音波受信部120が検出した場合に専用の入力ペン300であると識別する。さらに、局所的走査を行っているか否かの状態や局所スキャンの領域およびその局所スキャンで遮光物を検出したとき局所スキャン領域に対する相対的な遮光物の座標値を示す局所スキャン状態の情報(局所スキャン情報)である。
座標検出部110は、遮光物を検知して座標値を算出する処理を行う。
超音波受信部120は、後述する入力ペン300から発せられる超音波信号を受信する。超音波信号は、入力ペン300のペン先が保護ガラス401に当接したときに発振される。
コンピュータ200は、具体的な態様としてはパーソナルコンピュータやワークステーションである。コンピュータ200は、CPU210およびホスト記憶部213を備えている。ホスト記憶部213にはCPU210が実行すべき処理プログラムが格納されている。例えば、ホスト記憶部213は、マイクロソフト社製のウインドウズ(登録商標)などのオペレーティングシステムを格納し、CPU210はそのオペレーティングシステムを実行することにより基本ソフトウェア処理部211として機能する。さらに、ホスト記憶部213は、入出力機器を制御するドライバソフトウェアおよびオペレーティングシステム上で実行するアプリケーションソフトウェアを格納している。CPU210は、タッチパネル装置10を制御するドライバソフトウェアを実行することによりタッチパネル制御部240として機能する。さらに、CPU210は、描画に関するアプリケーションソフトウェアを実行することにより描画処理部250として機能する。CPU210は図1に図示しない他のアプリケーションソフトウェアやドライバソフトウェアを実行してもよい。
さらに、コンピュータ200は、ホスト通信部220、映像信号出力部230、タッチパネル制御部240および描画処理部250を備える。
ホスト通信部220は、タッチパネル装置との通信を処理するインターフェース回路及び接続端子であり、例えばUSBやRS-232C等の通信規格に準拠したものである。
映像信号出力部230は、表示装置400へ映像信号を出力するインターフェース回路である。例えば、DVI(Digital Visual Interface)規格やHDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)規格に準拠したものである。
タッチパネル制御部240は、タッチパネル装置10による位置の検出を行うか否かを制御し、また、検出された座標位置や専用入力ペンか否か等のデータ送受信する処理を行う。
描画処理部250は、タッチパネル装置10からの座標値に応じて表示装置400に描画の処理を行う。
入力ペン300は、専用のペン型入力装置である。入力ペン300は、超音波発振部301を備えており、ペン先が保護ガラス401に当接して押される間、超音波発振部301が予め定められた周波数の超音波信号を発信する。超音波受信部120は、その超音波信号を検出する。制御部20は、X軸受光素子60、Y軸受光素子70による遮光の検出および超音波受信部120による超音波の検出が同時になされた場合に専用の入力ペン300を用いた入力がなされたと判断する。超音波受信部120としては、例えば圧電セラミックを用いた超音波センサが適用可能である。
図4は、この発明に係る専用入力ペンの一例を示す外観斜視図である。図4に示すように、入力ペン300は、一端部に超音波発振部301を有し、他端にペン先303を有している。ペン先303はスイッチになっている。ユーザーが入力ペン300をペンのように握り、表示装置400を覆う保護ガラス401にペン先303を当接させると前記スイッチがオンし超音波発振部301から所定の周波数の超音波信号が発せられる。ペン先が当接していないときは超音波信号の発振が停止するので入力ペン300に内蔵された図示しない電池の無駄な消耗が防止される。
入力ペン300の側部には第1機能ボタン305aおよび第2機能ボタン305bが配されている。前記ユーザーが指先で第1機能ボタン305aまたは第2機能ボタン305bを押下すると、押下されている期間はボタンに応じた周波数の超音波信号が超音波発振部301から発せされる。いずれの周波数もペン先301が押されたときの周波数とは異なる。制御部20は、第1機能ボタン305aおよび第2機能ボタン305bに対応する周波数の超音波が超音波受信部120により検出された場合、各ボタンに割り当てられた機能に応じた処理を実行する。各ボタンへの機能の割り当ては、ユーザーが予め定められた操作を行うことで行われてもよい。機能割り当ての一例として、第1機能ボタン305aにマウスの左クリックの機能が、第2機能ボタン305bにマウスの右クリックの機能が割り当てられる。あるいは、表示装置400にソフトウェアキーとして表示される機能ボタンのうちからユーザーが選択したものを第1および第2機能ボタンに割り当てるようにしてもよい。
さらに入力ペン300の側部には、電池残量ランプ307が設けられており、内蔵された電池の電圧が予め定められた閾値よりも低下すると電池残量ランプ307が点灯して電池の交換時期をユーザーに知らせる。
≪タッチパネルの走査制御≫
続いて、タッチパネル装置10の走査について説明する。走査は、何も遮光物が検出されていないときに行う全体スキャンと、遮光物が検出された状態で行う局所スキャンに大別される。全体スキャンは遮光物のおおよその位置を決定し、その位置を中心に局所スキャンを行う。局所スキャンは遮光物の詳細な位置を決定する。局所スキャンは専用の入力ペン300による遮光が検出されたときとそれ以外の物体による遮光が検出されたときとで走査の制御が異なる。
〔全体スキャン〕
図5は、図3のタッチパネル装置10を拡大した説明図である。図5で、X軸方向に沿って等間隔に並ぶl(エル)対の発光素子と受光素子にX1,X2,X3,…X(l−1),Xlの番号を付している。また、Y軸方向に沿って等間隔に並ぶm対の発光素子と受光素子にY1,Y2,Y3,…Y(m−1),Ymの番号を付している。X軸方向とY軸方向における受発光素子の間隔、即ち位置検出の分解能は等しい。数値の一例は、l(エル)が1920、mが1080である。
図5に示すタッチパネル装置10において、何も遮光物が検出されていないときに制御部20は、遮光物がどこに出現するかわからないので、画面全体の領域を走査するように制御する。具体的には、X軸方向において時分割的にX1,X2,X3,…X(l−1),Xlの順に順次検出を繰り返し、また、Y軸方向において時分割的にYm,Y(m−1),…Y3,Y2,Y1の順に順次検出を繰り返す。各対の検出時間は、一例で0.5ミリ秒である。
いま、X1〜Xiまでは遮光物が検出されず、X(i+1)で遮光物が検出されたとする。遮光物が検出された位置をおおよその位置として次回はその位置を中心に局所スキャンを実行する。Y軸方向についても同様に遮光物が検出された位置をおおよその位置として次回はその位置を中心に局所スキャンを実行する。全体スキャンは、ペン先のおおよその位置を検出すればよいので、後述する局所スキャンに比べて全体スキャンの分解能を荒くしてもよい。例えば、X軸方向の対の選択を一つおきにX1、X3、…X(l−3),X(l−1)としてもよく、同様にY軸方向の対の選択をYm,Y(m−2),…Y4,Y2としてもよい。
〔局所スキャン〕
先回の全体スキャンまたは局所スキャンで遮光物が検出された場合、制御部20は次回の走査として局所スキャンを行う。
上述の全体スキャンで遮光物が検出された後の走査を例に説明を行う。先回の全体スキャンで、X軸方向の中央の位置としてX(i+1)が算出されたものとする。遮光物が既に検出されている場合、その遮光物が移動したとしても、走査の時間間隔内では、先回の検出位置から大きく移動することがないと考えられる。よって、制御部20は、先回のX軸方向の中心位置X(i+1)の周辺を局所的に走査し、画面全体の走査は行わない。
局所スキャンの範囲は予め定められパネル記憶部100に格納されていてもよい。一例では、先回の中心位置を中心に±5の範囲、この例ではX(i+1)を中心にX(i−4)〜X(i+6)の範囲である。
図6は、図3のタッチパネル装置が局所スキャンを行う場合の走査領域を示す説明図である。図6で先回の検出位置はP0であり、P0を中心とする灰色の矩形領域が局所スキャンを行う領域である。
局所スキャンの範囲がより広ければ遮光物の急速な移動を見失う可能性は減少するが、1回の局所スキャンに要する時間がより長くなり素早い応答ができなくなる。局所スキャンの範囲はこのように相反する条件を両立させる適当な広さとして設計者によって予め定められる。
なお、局所スキャンの広さが固定されたものでなく、先回検出された遮光物の太さに応じた補正を行ってもよい。遮光物が専用の入力ペン300以外の物体の場合は太さがまちまちであるところ、より太い遮光物に対してはより広い範囲で局所スキャンを行うことが好ましい。
図7は、図6の局所スキャン領域190を拡大した説明図である。図7に示すように、X軸方向にX(i−2)〜X(i+8)が局所スキャンの範囲であるとする。また、Y軸方向Y(j+4)〜Y(j−6)が局所スキャンの範囲であるとする。今回の局所スキャンでは、X軸方向においてX(i−1)までは遮光物が検出されず、Xiで遮光物が検出されたとする。Y軸においてはY(j+1)までは遮光物が検出されず、Yjで遮光物が検出されたとする。制御部20は、遮光物が検出された時点で超音波受信部120がペン先303に応じた超音波を受信しているか否かを調べる。受信していなければ、制御部20は検出された遮光物が専用の入力ペン300以外の物体であると判断し、さらに走査を継続する。
その結果、例えばX軸方向においてXi〜X(i+4)では遮光物が検出され、X(i+5)では遮光物が検出されなかったものとする。このとき、制御部20は遮光物の走査方向手前側(左側)の境界の位置Xiと走査方向奥側(右側)の境界の位置X(i+4)の平均値、即ちX(i+2)をX軸方向の中央の位置として算出する。そして、その回のX軸方向の局所スキャンをX(i+5)で終了する。Y軸方向においてはY(j+1)までは遮光物が検出されず、Yjで遮光物が検出されたとする。さらに走査を継続してY(j−4)までは遮光物が検出され、Y(j−5)では遮光物が検出されなかったものとする。制御部20は遮光物の走査方向手前側(下側)の境界の位置Yjと走査方向奥側(上側)の境界の平均値Y(j−2)をY軸方向の中央の位置として算出する。そして、その回のY軸方向の局所スキャンをY(j−5)で終了する。
一方、遮光物が検出された時点で超音波受信部120がペン先303に応じた超音波を受信している場合、制御部20は検出された遮光物が専用の入力ペン300であると判断し、その回のX軸方向の走査をXiで終了し、Y軸方向の走査をYjで終了する。制御部20はパネル記憶部100に予め格納された入力ペン300のペン先の半径Rを参照し、X軸方向についてはXiに半径Rを加えた位置をX軸方向の検出位置として算出する。Y軸方向についてはYjに半径Rを加えた位置をY軸方向の検出位置として算出する。R=2の場合、座標(X(i+2),Y(j−2))が検出位置である。
局所スキャンで検出された位置に基づいて、例えば描画処理部250は、線を描く処理を行う。
以上のように、専用の入力ペン300を用いた入力の場合、ペン先の径があらかじめ分かっているので、走査方向手前側の境界が検出されたら走査を終了し、ペン先の径の値を用いて補正した位置を検出位置とすることができる。よって、遮光物が入力ペン300以外の物体の場合に比べて遮光物の太さの分だけ走査領域を小さくし、走査の間隔を短縮することができる。全体スキャンに比べて走査領域の狭い局所スキャンにおいて操作時間短縮の効果は大きい。
≪処理手順≫
以下、処理の手順を示すフローチャートについて説明する。
図10〜図15は、この発明に係る制御部20が実行する処理の手順を示すフローチャートである。図10は全体の流れを、図11は全体スキャンの処理を、図12および図13は局所スキャンの処理を示している。さらに、図14はX軸方向の局所スキャンを、図15はY軸方向の局所スキャンを示している。
これらのフローチャートで用いられる変数について説明しておく。
検出座標値情報を格納する変数としてOZaF1, OZaX1, OZaY1を用いる。
前回の検出座標値情報を格納する変数としてOZaF1bk, OZaX1bk, OZaY1bkを用いる。
検出物内容情報を格納する変数としてObjを用いる。0(ゼロ)はユーザーの指など専用ペンでないものを示し、1は専用ペンを示す。
検出座標値情報は、遮光物を検出した座標値を記憶する変数である。この変数としてOZaF1は検出有無を格納する。0(ゼロ)は検出なし、1は検出ありの状態である。変数OZaX1は検出されたX座標を格納し、変数OZaY1は検出されたY座標を格納する。
局所スキャン状態を格納する変数としてSZaFx, SZaFy, SZaL, SZaR, SZaU, SZaBを用いる。
変数SZaFxは、X軸方向(水平方向)のスキャン状態を格納する。0(ゼロ)は遮光未検出、1は遮光検出済の状態である。
変数SZaFyは、Y軸方向(垂直方向)スキャン状態を格納する。0(ゼロ)は遮光未検出、1は遮光検出済の状態である。
変数SZaLは、遮光物左端座標値、SZaRは遮光物右端座標値、SZaUは遮光物上端座標値、SZaBは遮光物下端座標値をそれぞれ格納する。
図10は、タッチパネル装置10の全体的な制御の流れを示すフローチャートである。図10で、制御部20は、検出座標情報を初期化(ステップS11)する。その後、先回の走査で遮光物が検出されていなければ(ステップS13のYes)全体スキャンを1回(ステップS15)実行する。先回の走査で遮光物が検出されていれば(ステップS13のNo)局所スキャンを1回(ステップS19)実行する。
ステップS15の全体スキャンの結果、遮光物が検出されたら(ステップS17のYes)、次は局所スキャン(ステップS19)を実行し、遮光物が検出されなかったら(ステップS17のNo)次は全体スキャン(ステップS15)を実行する。
また、ステップS19の局所スキャンの結果、遮光物が検出されたら(ステップS21のYes)、検出座標位置を表示装置400の解像度に応じて補正して、パネル通信部30を介してコンピュータ200へ送信する(ステップS23)。送信する座標位置の補正は、次の式で計算される。
座標位置=検出座標値×(ディスプレイ解像度)/(発光素子数)
その後、ルーチンはステップS13へ戻って以降の処理を繰り返す。一方、局所スキャンで遮光物が検出されなかった場合は前記ステップS23の処理を省略してルーチンはステップS13へ戻って以降の処理を繰り返す。
図11および図12は、図10の全体スキャン(ステップS15)の詳細を示すフローチャートである。一時変数XはX軸発光素子40の何番目の対を選択するかを示している。一時変数YはY軸発光素子50の何番目の対を選択するかを示している。X軸発光素子40については左端(X=0)から右端へ、Y軸発光素子50については下端(Y=垂直発光素子数−1)から上端へ順次選択を切換えていく。
初期化処理(ステップS31)の後、一時変数XおよびYで選択される発光素子をそれぞれ点灯させる(ステップS35、S37)。X方向およびY方向への走査を同時に並行して行うためである。まず、X軸受光素子60のX番目の受光素子の検出値に基づいて遮光物があるか否かを判断する(ステップS39、S41)。遮光物があると判断したら一時変数Xの値、即ちX軸方向の位置を変数OZaX1に格納する(ステップS43)。続いて、Y軸受光素子70のX番目の受光素子の検出値に基づいて遮光物があるか否かを判断する(ステップS45、S47)。遮光物があると判断したら一時変数Yの値、即ちY軸方向の位置を変数OZaY1に格納する(ステップS49)。そして、Y軸方向の上隣、X軸方向の右隣を新たな選択とするように一時変数XおよびYを更新しておく(ステップS51、53、55)。
X軸方向、Y軸方向共に遮光物の位置が検出されたら(ステップS57のYes)、前回の検出座標位置情報の変数に位置を格納し(ステップS59)、その回の走査を終了する。X軸方向、Y軸方向の少なくとも何れかについて遮光物が未検出の場合(ステップS57のNo)、ルーチンはステップS33へ戻り、更新された一時変数XおよびYついて遮光物の検出を繰り返す。
図13は、図10の局所スキャン(ステップS19)の詳細を示すフローチャートである。制御部20は、初期化処理後(ステップS61)、X軸方向、即ち水平方向の局所スキャンと遮光物検出の処理を行う(ステップS63)。その処理で遮光物が検出された場合は(ステップS65のNo)、Y軸方向、即ち垂直方向の局所スキャンと遮光物検出の処理を行う(ステップS67)。その処理で遮光物が検出された場合は(ステップS65のNo)、遮光物が専用の入力ペン300かそれ以外の物かを調べる(ステップS71)。それに応じて検出位置を補正する。即ち、入力ペン300の場合は(ステップS71のYes)、予め定められたペン先の半径を用いて補正を行う(ステップS75)。そうでない場合は(ステップS71のNo)、両方の境界の中央の位置となるように補正を行う(ステップS73)。
図14は、図13の水平局所スキャン(ステップS63)の詳細を示すフローチャートである。図14で、局所スキャンは先回走査の検出位置を中心とし、予め定められた「周辺スキャン数」の幅を有する領域である。一時変数ctは局所スキャンの領域に含まれるX軸発光素子40の何番目の対を選択するかを示している。ct=0は局所スキャン領域190の左端に対応しct=「周辺スキャン数」は局所スキャン領域190の右端に対応する。一時変数Xは、全体の走査領域の左端を原点とするが、ctは局所スキャン領域190の左端を原点とする。制御部20は、Xの初期値として先回走査の検出位置から「周辺スキャン数」/2を差引いた値をセットし、ctの初期値として0(ゼロ)をセットする(ステップS81)。受発光素子の選択を右隣の対に切換える場合、一時変数Xおよびctにそれぞれ1を加算する(ステップS103参照)。最初は、局所スキャン領域190の左端を選択し、選択された発光素子を点灯させる(ステップS87)。対応する受光素子の検出値に基づいて遮光物があるか否かを判断する(ステップS89)。遮光物があると判断したら、専用の入力ペン300か否かを調べる(ステップS93、S95)。
次に、先回の局所スキャンで遮光物が未検出の場合は(ステップS97のYes)、一時変数Xの値、即ちX軸方向の位置を遮光物の現在の左端座標値として変数SZaLに格納し、かつ先回検出状態を示す変数SZaFxの値を更新する(ステップS99)。そして、右隣を新たな選択とするように一時変数ctおよびXを更新し(ステップS103)、ルーチンはステップS83へ戻り処理を続ける。先回も遮光物を検出している場合は(ステップS97のNo)、一時変数を更新せずにステップS103へ進む。
前記ステップS91で、遮光物が検出されない場合、制御部20は先回の走査で遮光物が検出されているか否かを調べ(ステップS101)、検出されていないときは(ステップS101のYes)、さらに右隣に選択を切換えて(ステップS103)処理を繰り返す。先回遮光物が検出されているときは(ステップS101のNo)、先回の位置を現在の遮光物の右端座標値として変数SZaRに格納し(ステップS105)、処理を終了する。
図15は、図13の垂直局所スキャン(ステップS76)の詳細を示すフローチャートである。X軸方向とY軸方向との差異はあるが、図14と同様の処理である。
(実施の形態2)
実施の形態1は、X軸方向とY軸方向に受発光素子が対向して並ぶ光走査方式のタッチパネル装置の例であるが、この発明は受発光素子の配置に限定されない。
例えば、図8は、図2および図3と異なる走査型タッチパネル装置の例を示す説明図である。図8は、2つの受光素子61aおよび62bが画面の異なる角部に配置され、3方に並んだ発光素子からの光を受光する態様のタッチパネルを示している。左下角部の受光素子61aは、X方向に並ぶ発光素子41aおよび右手Y方向に並ぶ発光素子41cから到達する光を検出する。発光素子41aおよび41cは時分割的に順次発光を繰り返して走査が行われる。右下角部の発光素子61bは、発光素子41aおよび左手Y方向に並ぶ発光素子41bから到達する光を検出する。発光素子41aおよび41bは、時分割的に順次発光を繰り返して走査が行われる。ペン先或いは指先で保護ガラス401がタッチされると発光素子からの光が遮られる。制御部20は、どの発光素子からの光が遮られたかを判断し、三角測量の手法を用いてタッチされた位置を決定する。
このような態様のタッチパネル装置10についても、この発明は適用可能である。
(実施の形態3)
実施の形態1および2は光学走査方式のタッチパネルの例であるが、この発明の本質は光学方式に限定されず、他の位置検出の方式にも適用可能である。
例えば、X軸方向に分割形成された透明電極を走査して静電容量の変化を検出し、また、Y軸方向に分割形成された透明電極を走査して静電容量の変化を検出することによりX軸およびY軸方向の位置を検出する静電容量型のタッチパネルについてこの発明が適用できる。
図9は、図8は、図2、図3および図8と異なる走査型タッチパネル装置の構成例を示す説明図である。透明電極のパターンの一例を示す説明図である。(a)はX軸方向の位置を検出する透明電極のパターン42であり、(b)はY軸方向の位置を検出する透明電極のパターン52である。分かり易くするため電極の部分を灰色にしているが、電極は透明である。透明樹脂シートの表裏に透明電極パターン42および52をそれぞれ形成し、表示装置400と保護ガラス401の間にその透明樹脂シートを配置してX軸、Y軸それぞれに静電容量検出回路を接続することにより投影型静電容量方式のタッチパネルが構成される。
なお、分かり易くするため図9の電極パターンは粗く示しているが、電極パターンの大きさはタッチパネルの分解能に対応して決められる。
(実施の形態4)
実施の形態1は、識別情報の提供に超音波信号を用いているが、この発明はこの態様に限定されない。例えばIEEE802.11の規格に準拠した無線通信、Bluetooth(登録商標)、その他無線、有線を問わず公知の手法が適用可能である。
以上に述べたように、
(i)この発明による走査型タッチパネル装置は、予め定められた太さのペン先を有し識別情報を発する入力ペンを検出するペン識別部と、走査を繰り返して前記入力ペンのペン先位置を逐次検出するペン位置検出部と、先回走査時のペン先位置を基準とした局所的走査を前記ペン位置検出部に行わせる制御部とを備え、前記制御部は、前記ペン識別部が入力ペンを検出しているときはペン先の走査方向手前側の位置が検出されるまで前記ペン位置検出部に走査を行わせ、検出された位置を前記ペン先太さに基づいて補正してその回の走査時のペン先位置を決定し、前記ペン識別部が入力ペンを検出していないときはペン先の走査方向手前側および奥側の位置が検出されるまで走査を行わせ、検出された手前側および奥側の位置に基づいてその回の走査時のペン先位置を決定することを特徴とする。
この発明において、ペン位置検出部は、所定の間隔で検出位置を変えていきながら入力ペンのペン先の検出を繰り返すものである。ペン位置検出部は、図1におけるX軸発光素子40、Y軸発光素子50、X軸受光素子60、Y軸受光素子70、発行制御部80および受光制御部90に相当する。実施の形態1では光学方式のタッチパネルの態様を詳述したが、ペン位置検出部の構成はこれに限らず、例えば投影型静電容量方式など、他の方式であってもよい。ペン位置検出部の位置検出の間隔、即ち分解能は入力ペンのペン先太さよりも小さく設定される。このようにすれば、入力ペンを動かす操作に対して十分な精度の位置検出が可能になる。また、使用するペン先の太さに応じて描画する線の太さを変えることも可能になる。
また、ペン識別部は、操作に用いられた物体が入力ペンかそれ以外の物体かを判断するためのものである。ペン識別部は、図1に置ける超音波受信部120に相当する。
制御部は、前記ペン位置検出部を制御し、さらにペン先等により指示された位置を検出する。
さらに、この発明の好ましい態様について説明する。
(ii)前記制御部は、先回の走査でペン先位置が検出されていないきは前記ペン位置検出部が走査可能な領域全体を前記ペン位置検出部に走査させてもよい。
このようにすれば、何時、どこにペン先等による操作がなされても、その位置を検出することができる。
(iii)前記制御部は、走査可能な領域全体を前記ペン位置検出部に走査させるときは、局所的走査に比べて粗な位置的間隔で走査を行わせてもよい。
狭い領域の局所的走査と同等の密度で広い全体領域の走査を行うと、走査周期が長くなってしまうところ、このようにすれば領域全体の走査に要する周期が短縮される。
(iv)前記ペン位置検出部は、互いに直交するX方向およびY方向への走査を同時に並行して行いX方向およびY方向におけるペン先位置を検出してもよい。
このようにすれば、X方向の走査とY方向の走査を交互に行う場合に比べて走査の周期が短縮される。
(v)前記ペン位置検出部は、複数の発光素子および複数の受光素子を有する光学方式のものであり、前記入力ペンが超音波発信素子を有し、前記ペン識別部は、前記超音波発信素子が発する超音波を検出してもよい。
この発明の好ましい態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
10:タッチパネル装置、 20:制御部、 30:パネル通信部、 40:X軸発光素子、 50:Y軸発光素子、 60:X軸受光素子、 70:Y軸受光素子、 80:発光制御部、 90:受光制御部、 100:パネル記憶部、 110:座標検出部、 120:超音波受信部、 190:局所スキャン領域、 200:コンピュータ、 210:CPU、 211:基本ソフトウェア処理部、 213:ホスト記憶部、 220:ホスト通信部、 230:映像信号出力部、 240:タッチパネル制御部、 250:描画処理部、 300:入力ペン、 303:ペン先、 305a:第1機能ボタン、 305b:第2機能ボタン、 307:電池残量ランプ、 400:表示装置、 401:保護ガラス

Claims (5)

  1. 予め定められた太さのペン先を有し識別情報を発する入力ペンを検出するペン識別部と、
    走査を繰り返して前記入力ペンのペン先位置を逐次検出するペン位置検出部と、
    先回走査時のペン先位置を基準とした局所的走査を前記ペン位置検出部に行わせる制御部とを備え、
    前記制御部は、前記ペン識別部が入力ペンを検出しているときはペン先の走査方向手前側の位置が検出されるまで前記ペン位置検出部に走査を行わせ、検出された位置を前記ペン先太さに基づいて補正してその回の走査時のペン先位置を決定し、前記ペン識別部が入力ペンを検出していないときはペン先の走査方向手前側および奥側の位置が検出されるまで走査を行わせ、検出された手前側および奥側の位置に基づいてその回の走査時のペン先位置を決定することを特徴とする走査型タッチパネル装置。
  2. 前記制御部は、先回の走査でペン先位置が検出されていないきは前記ペン位置検出部が走査可能な領域全体を前記ペン位置検出部に走査させる請求項1に記載のタッチパネル装置。
  3. 前記制御部は、走査可能な領域全体を前記ペン位置検出部に走査させるときは、局所的走査に比べて粗な位置的間隔で走査を行わせる請求項2に記載のタッチパネル装置。
  4. 前記ペン位置検出部は、互いに直交するX方向およびY方向への走査を同時に並行して行いX方向およびY方向におけるペン先位置を検出する請求項1〜3の何れか一つに記載のタッチパネル装置。
  5. 前記ペン位置検出部は、複数の発光素子および複数の受光素子を有する光学方式のものであり、
    前記入力ペンが超音波発信素子を有し、
    前記ペン識別部は、前記超音波発信素子が発する超音波を検出する請求項1〜4の何れか一つに記載のタッチパネル装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018181151A (ja) * 2017-04-19 2018-11-15 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置
JP2018200633A (ja) * 2017-05-29 2018-12-20 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 位置検出装置及び位置検出方法

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