JP2014195139A - 遷移制御装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線端末が使用する帯域への遷移を制御し、複数の帯域を有する基地局の負荷を分散させる遷移制御装置及び方法を提供すること。
【解決手段】遷移制御装置10は、複数の帯域での各々の帯域使用率を取得し、取得した各々の帯域使用率と、帯域の目標使用率との差が閾値よりも小さくなるように、遷移確率を算出し、算出した遷移確率を、無線端末に配布する。さらに、遷移制御装置10は、遷移確率を配布した後、帯域使用率を取得し、取得した帯域使用率と、配布した遷移確率に基づいて予想される帯域使用率との誤差に基づいて、不感端末の割合を推定し、推定した不感端末の割合に基づいて遷移確率を算出し、遷移確率の配布と、一定期間の経過後に、遷移確率の算出とを繰り返すように制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は、遷移制御装置及び方法に関する。
従来より、無線通信分野において、自律的に無線接続先を決定する無線端末について、無線信号の品質(電波が強いか弱いか)に応じて、該無線端末の接続先を決定する技術が提供されている。例えば、基地局によって高い周波数帯と相対的に低い周波数帯とが設定されている地域では、端末が基地局からの電波強度等を基にどの帯域に接続するかを決めている。このような技術において、端末が接続する基地局の負荷分散を実現する特許文献1及び特許文献2が知られている。
特許文献1は、基地局間の負荷を分散させるためのハンドオーバにおいてハンドオーバ中やハンドオーバ後に移動端末のエントリが外れる可能性を低減する技術を提供する。特許文献1において、基地局は、割り当てられた複数の周波数のいずれかである第一の周波数の負荷が所定の負荷条件を満たしたら、その第一の周波数で接続している各移動端末の搬送波対干渉雑音比を測定する。そして、基地局は、第一の周波数で接続している移動端末の中から、搬送波対干渉雑音比に基づいて選択した移動端末に、第一の周波数と異なる第二の周波数へハンドオーバさせる。
特許文献2は、各セルの負荷とセル間の干渉とを考慮した無線通信システムを提供する。特許文献2の無線通信システムは、ハンドオーバ候補基地局とハンドオーバ元の基地局において、互いの負荷情報を元に、干渉低減スケジューリング及び、ハンドオーバ促進処理のパラメータを調整する。負荷分散のためのハンドオーバ候補基地局がセル半径の大きいセルである場合、セルエッジの負荷状況を鑑みつつ、送信電力制御と周波数スケジューリングを行う調整を実施する。ハンドオーバ元の基地局が半径の小さいセルである場合、ハンドオーバ候補基地局の負荷状況を考慮して、ハンドオーバさせる端末数を調整する事で、干渉制御と負荷分散の両立を図る。
特開2012−15838号公報 特開2011−216936号公報
特許文献1及び特許文献2における技術は、基地局ないし端末の送信電力等を調整することで、接続する基地局の負荷分散を実現する。
しかしながら、いずれの技術も、無線端末が使用する帯域への遷移を制御して、複数の帯域を有する基地局の負荷を分散させる技術ではない。
例えば、基地局によって帯域2Gと帯域800Mとが提供されている場合、基本的に、無線端末は遠方まで届きやすく、回折しやすい(S/N比のよい)帯域である800M帯を選択する傾向にある。その結果、従来の技術では、800M帯が混みやすく、基地局の負荷を分散させることができない。
本発明は、無線端末が使用する帯域への遷移を制御し、複数の帯域を有する基地局の負荷を分散させる遷移制御装置及び方法を提供することを目的とする。
無線端末及び基地局の構成変更は行わず、無線端末に指定の帯域への遷移を確率的に促すことで基地局の負荷分散を実現する。
すなわち、各帯域への遷移を遷移確率に基づいて選択するようにすれば、選択する帯域の偏りは解消されると考えられる。
ここで、無線端末には、設定された遷移確率に従い、指定の帯域へ遷移するか否かの判定を行い、遷移する遷移端末と、何らかの理由(例えば、遷移指示先の帯域に非対応等)で、遷移できない端末である不感端末とが存在する。
そこで、遷移制御装置10は、算出した遷移確率による制御前の帯域使用率と、制御後の帯域使用率とから、遷移端末と、不感端末との割合を推定し、推定した割合に基づいて、遷移確率の算出と、配布とを繰り返し、帯域使用率が目標値になるように制御する。
なお、各帯域ごとの合計無線端末数は短期的に変わらないものとし、端末の通信傾向は短期的に変わりがなく、無線端末の各帯域への出入りは釣り合いがとれていて、全体での帯域使用率への影響はないものとする。
具体的には、以下のような解決手段を提供する。
(1) 基地局が有する複数の帯域のうち1つの帯域に遷移して通信する無線端末の遷移を制御する遷移制御装置であって、前記複数の帯域での各々の帯域使用率を取得する使用率取得手段と、前記使用率取得手段によって取得された各々の帯域使用率と、前記帯域の目標使用率との差が閾値よりも小さくなるように、遷移確率を算出する遷移確率算出手段と、前記遷移確率算出手段によって算出された遷移確率を、前記無線端末に配布する遷移確率配布手段と、を備え、前記遷移確率算出手段は、一定の割合の前記無線端末が帯域に遷移できない不感端末であるとして前記遷移確率を算出する、遷移制御装置。
(1)の構成によれば、(1)に係る遷移制御装置は、複数の帯域での各々の帯域使用率を取得し、取得した各々の帯域使用率と、帯域の目標使用率との差が閾値よりも小さくなるように、遷移確率を算出し、算出した遷移確率を、無線端末に配布する。遷移制御装置は、一定の割合の無線端末が帯域に遷移できない不感端末であるとして遷移確率を算出する。
したがって、(1)の遷移制御装置は、無線端末が使用する帯域への遷移を制御し、複数の帯域を有する基地局の負荷を分散させることができる。
(2) 前記遷移確率配布手段によって遷移確率が配布された後、前記使用率取得手段によって前記帯域使用率を取得し、取得した帯域使用率と、配布された前記遷移確率に基づいて予想される帯域使用率との誤差に基づいて、帯域に遷移できない不感端末の割合を推定する不感端末推定手段と、前記遷移確率配布手段による遷移確率の配布と、一定期間の経過後に、前記不感端末推定手段及び前記遷移確率算出手段による前記遷移確率の算出とを繰り返すように制御する制御手段と、をさらに備え、前記遷移確率算出手段は、前記一定の割合に替えて、前記不感端末推定手段によって推定された割合の前記無線端末が前記不感端末であるとして前記遷移確率を算出する、(1)に記載の遷移制御装置。
(2)の構成によれば、(2)に係る遷移制御装置は、遷移確率を配布した後、帯域使用率を取得し、取得した帯域使用率と、配布した遷移確率に基づいて予想される帯域使用率との誤差に基づいて、前記不感端末の割合を推定し、推定した不感端末の割合に基づいて遷移確率を算出し、遷移確率の配布と、一定期間の経過後に、遷移確率の算出とを繰り返すように制御する。
すなわち、(2)に係る遷移制御装置は、推定した不感端末の割合に基づいて、遷移確率を算出し、算出した遷移確率の配布と、配布後の遷移確率の算出とを繰り返す。
したがって、(2)に係る遷移制御装置は、無線端末が使用する帯域への遷移を精度良く制御し、複数の帯域を有する基地局の負荷を分散させることができる。
(3) 前記不感端末推定手段は、前記誤差が誤差閾値以下である場合に、前記不感端末の割合を所定の値とする、(2)に記載の遷移制御装置。
したがって、(3)に係る遷移制御装置は、遷移制御による遷移が収束すると、簡易の遷移制御を行って、複数の帯域を有する基地局の負荷を安定して分散させることができる。
(4) 前記推定後遷移確率算出手段は、複数の前記遷移確率を算出し、算出した前記遷移確率のうち最小値を求める、(2)又は(3)に記載の遷移制御装置。
したがって、(4)に係る遷移制御装置は、無線端末が使用する帯域への遷移を安定して制御し、複数の帯域を有する基地局の負荷を分散させることができる。
(5) (1)に記載の遷移制御装置が実行する方法であって、前記使用率取得手段が、前記複数の帯域での各々の帯域使用率を取得する使用率取得ステップと、前記遷移確率算出手段が、前記使用率取得ステップによって取得された各々の帯域使用率と、前記帯域の目標使用率との差が閾値よりも小さくなるように、遷移確率を算出する遷移確率算出ステップと、前記遷移確率配布手段が、前記遷移確率算出ステップによって算出された遷移確率を、前記無線端末に配布する遷移確率配布ステップと、を備え、前記遷移確率算出ステップは、一定の割合の前記無線端末が帯域に遷移できない不感端末であるとして前記遷移確率を算出する、方法。
したがって、(5)に係る方法は、(1)と同様に、無線端末が使用する帯域への遷移を制御し、複数の帯域を有する基地局の負荷を分散させることができる。
本発明によれば、不感端末による不確定成分を補正し負荷分散比率を算出することにより、より精密なセクター負荷分散を実現することができる。
また、LTE等、すでに遷移比率を設定可能なシステムでは、設備改修なく本発明を利用することができる。
本発明の一実施形態に係る遷移制御装置が制御する無線端末の遷移の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遷移制御装置が算出する遷移確率を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る遷移制御装置が算出する推定後の遷移確率を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る遷移制御装置が算出する不感端末の割合を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る遷移制御装置の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遷移制御装置の処理内容を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遷移制御装置による制御の結果の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る遷移制御装置10が制御する無線端末50の遷移の例を示す図である。図1が示すように、無線端末50は、各帯域に遷移し、遷移した帯域を使用して基地局を介して通信する。本発明では、各帯域の無線区間での端末接続数・端末スループット等は、結果として帯域リソースの使用率(LTEではリソースブロック使用率)として表現されるため、この帯域使用率を制御指標とする。本明細書では、帯域として、800MHz帯(以下、帯域800Mという。)、1.5GHz帯(以下、帯域1.5Gという)、2GHz帯(以下、帯域2Gという。)を例にして説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係る遷移制御装置が算出する遷移確率を説明するための図である。図2において、rは帯域2Gから帯域1.5Gへ遷移する遷移確率を示し、rは帯域1.5Gから帯域2Gへ遷移する遷移確率を示し、rは帯域1.5Gから帯域800Mへ遷移する遷移確率を示し、rは帯域800Mから帯域1.5Gへ遷移する遷移確率を示し、rは帯域800Mから帯域2Gへ遷移する遷移確率を示し、rは帯域2Gから帯域800Mへ遷移する遷移確率を示している。無線端末50は、ある頻度で遷移確率rに従って指定の帯域へ遷移するかどうかを判定する。具体的には、無線端末50は、無線機能をONにしたとき、通信を終了したとき等に遷移確率rに従って遷移するかどうかを判定する。
帯域2Gでの遷移端末の帯域使用率をR2G と表し、不感端末の帯域使用率をR2G と表すと、帯域2Gでの帯域使用率R2Gは、R2G=R2G +R2G と表せる。
一定時間後、遷移により減少する帯域使用率は、遷移確率rで帯域1.5Gへの減少と、遷移確率rで帯域800Mへの減少とであるので、−r2G −r2G であるから、−(r+r)R2G と表せる。
一定時間後、遷移により増加する帯域使用率は、遷移確率rで帯域1.5Gからの増加と、遷移確率rで帯域800Mからの増加とであるので、+r1.5G +r800M と表せる。
すなわち、一定時間後の帯域2Gでの遷移端末の帯域使用率は、
2G −(r+r)R2G +r1.5G +r800M と表せる。
同様に、帯域1.5Gでの帯域使用率R1.5Gは、R1.5G=R1.5G +R1.5G と表せる。
一定時間後、遷移により減少する帯域使用率は、遷移確率rで帯域2Gへの減少と、遷移確率rで帯域800Mへの減少とであるので、−r1.5G −r1.5G であるから、−(r+r)R1.5G と表せる。
一定時間後、遷移により増加する帯域使用率は、遷移確率rで帯域2Gからの増加と、遷移確率rで帯域800Mからの増加とであるので、+r2G +r800M と表せる。
すなわち、一定時間後の帯域1.5Gでの遷移端末の帯域使用率は、
1.5G +r2G −(r+r)R1.5G +r800M と表せる。
同様に、帯域800Mでの帯域使用率R800MGは、R800M=R800M +R800M と表せる。
一定期間後、遷移により減少する帯域使用率は、遷移確率rで帯域1.5Gへの減少と、遷移確率rで帯域2Gへの減少とであるので、−r800M −r800M であるから、−(r+r)R800M と表せる。
一定時間後、遷移により増加する帯域使用率は、遷移確率rで帯域1.5Gからの増加と、遷移確率rで帯域2Gからの増加とであるので、+r1.5G +r2G と表せる。
すなわち、一定時間後の帯域800Mでの遷移端末の帯域使用率は、
800M +r2G +r1.5G −(r+r)R800M と表せる。
したがって、時刻tにおける帯域使用率と、一定時間経過後の時刻t+1における帯域使用率との関係は、不感端末の帯域使用率を加えて、行列式で表すと、数式1のように表せる。
Figure 2014195139
数式1から、数式2を導出する。
Figure 2014195139
数式2は、各遷移端末が一度だけ遷移を試みたときの関係を表している。
十分に長い時間が経過して収束状態になったとすると、数式2で表せる遷移をk回繰り返したことになるので、数式2−1のように表せる。
Figure 2014195139
遷移確率や無線端末50の挙動が変わらなければ、遷移端末が遷移をk回繰り返した後の各帯域の帯域使用率は、一定の値に収束している。すなわち、不感端末の帯域使用率の傾向(例えば、平均)が得られる。不感端末の帯域使用率の傾向は、直ちに大きく変動することがないと仮定する。例えば、t+kの帯域使用率の状態を目標値とするなら、数式2−1において、左辺は既知であり、右辺の遷移端末の帯域使用率も既知であるので、遷移確率を算出することが可能となる。
図3は、本発明の一実施形態に係る遷移制御装置10が算出する推定後の遷移確率を説明するための図である。図4は、本発明の一実施形態に係る遷移制御装置10が算出する不感端末の割合を説明するための図である。
ここで、帯域を*で示し、R を帯域が*での遷移端末の帯域使用率、R を帯域が*での不感端末の帯域使用率とする。時刻t、一定時間経過後の時刻t+kでの帯域使用率R(t)、R(t+k)は、数式3、数式4で表せ、不感端末の帯域使用率は数式5の関係を満たすとする。
Figure 2014195139
Figure 2014195139
Figure 2014195139
時間の経過により遷移端末は遷移し、不感端末は遷移しないので、目標値が与えられると、数式6のように定義した比率を用いて、数式7のように表せる。
Figure 2014195139
Figure 2014195139
数式3〜数式7により、数式8を得ることができる。
Figure 2014195139
数式8を数式3に代入して、数式9を得ることができる。
Figure 2014195139
すなわち、目標値が設定され、帯域使用率が一定期間ごとに取得されると、数式9から、不感端末の帯域使用率が推定される。
具体的に、R (t)=R(t)−R (t)と、数式2とに基づいて、遷移確率rからrを求める。
最初に、期間0において、R (0)=0とし、帯域使用率R(0)を取得し、R (0)=R(0)−R (0)からR (0)=R(0)、すなわち、遷移端末の帯域使用率を、取得した帯域使用率とする。R(k)に目標値を代入して、数式10を解いて、(r,r,r,r,r,r)の候補を算出し、決定する。例えば、遷移確率は、0〜1の値なので、0.1刻みで値を代入し、数式10を満足する(r,r,r,r,r,r)の組を算出してもよい。
Figure 2014195139
次に、期間1において、数式9からR (k)を推定し、R(k)を取得し、R (k)=R(k)−R (k)からR (k)を算出し、R(2k)に目標値を代入して、数式11を解いて、(r,r,r,r,r,r)の候補を算出し、決定する。
Figure 2014195139
同様にして、期間n−1において、数式12を解く。
Figure 2014195139
このように、遷移制御装置10は、算出した遷移確率による制御前の帯域使用率と、制御後の帯域使用率とから、遷移端末と、不感端末との割合を推定し、推定した割合に基づいて、遷移確率の算出と、配布とを繰り返し、帯域使用率が目標値になるように制御する。
図5は、本発明の一実施形態に係る遷移制御装置10の構成を示す図である。遷移制御装置10は、使用率取得手段11と、遷移確率算出手段12と、遷移確率配布手段13と、を備え、基地局が有する複数の帯域のうち1つの帯域に遷移して通信する無線端末50の遷移を制御する。各手段について説明する。
使用率取得手段11は、複数の帯域での各々の帯域使用率を取得する。具体的には、使用率取得手段11は、複数の帯域を有する基地局から、例えば、帯域2Gの帯域使用率R2G、帯域1.5Gの帯域使用率R1.5G、帯域800Mの帯域使用率R800M、を受信する。帯域使用率は、帯域ごとの負荷状態が計測されたものであればよい。例えば、収容可能端末数に対する使用端末数等でもよく、LTEではResource Block使用率等であってもよい。
遷移確率算出手段12は、使用率取得手段11によって取得された各々の帯域使用率と、帯域の目標使用率との差が閾値よりも小さくなるように、一定の割合の無線端末が帯域に遷移できない不感端末であるとして遷移確率を算出する。具体的には、遷移確率算出手段12は、不感端末の帯域使用率を一定の割合とし、遷移端末の帯域使用率(例えば、初期値は帯域ごとの帯域使用率と同じ)と、目標値と、所定の閾値とに基づいて、遷移確率を算出する。
遷移確率配布手段13は、遷移確率算出手段12によって算出された遷移確率を、無線端末50に配布する。具体的には、遷移確率配布手段13は、算出された遷移確率を、各帯域に遷移している無線端末50に送信する。遷移確率配布手段13は、帯域ごとに帯域から他の帯域への遷移確率を送信してもよく、帯域ごとに限らず帯域から他の帯域への全ての遷移確率を送信してもよい。
遷移制御装置10は、さらに、不感端末推定手段14と、制御手段15とを備える。
不感端末推定手段14は、遷移確率配布手段13によって遷移確率が配布された後、使用率取得手段11によって帯域使用率を取得し、取得した帯域使用率と、配布された遷移確率に基づいて予想される帯域使用率との誤差に基づいて、帯域に遷移できない不感端末の割合を推定する。具体的には、不感端末推定手段14は、数式9に基づいて、不感端末の帯域使用率を推定する。
不感端末推定手段14は、誤差が誤差閾値以下である場合に、不感端末の割合を所定の値としてもよい。
遷移確率算出手段12は、一定の割合に替えて、不感端末推定手段14によって推定された割合の無線端末が不感端末であるとして遷移確率を算出する。具体的には、遷移確率算出手段12は、推定した不感端末の帯域使用率を用いて、遷移確率の組を算出する。
遷移確率算出手段12は、複数の遷移確率を算出し、算出した遷移確率のうち最小値を求める、としてもよい。具体的には、遷移確率算出手段12は、遷移確率の組(r,r,r,r,r,r)を、複数組算出する。次に、遷移確率算出手段12は、sqrt((r,r,r,r,r,r)・(r,r,r,r,r,r))を算出し、値が最も小さい組を遷移確率とする。すなわち、遷移確率算出手段12は、遷移確率の内積(各要素の二乗和)を計算し、平方根を求めて、ベクトルノルムを算出する。
制御手段15は、遷移確率配布手段13による遷移確率の配布と、一定期間の経過後に、不感端末推定手段14及び遷移確率算出手段12による遷移確率の算出とを繰り返すように制御する。具体的には、制御手段15は、一定期間として、例えば、配布から1週間経過ごとに、遷移確率の算出を行うように制御する。
図6は、本発明の一実施形態に係る遷移制御装置の処理内容を示すフローチャートである。遷移制御装置10は、コンピュータ及びその周辺装置が備えるハードウェア並びに該ハードウェアを制御するソフトウェアによって構成され、以下の処理は、制御部(例えば、CPU)が所定のソフトウェアに従い実行する処理である。
ステップS101において、CPU(遷移確率算出手段12、遷移確率配布手段13)は、遷移確率の初期値を配布する。より具体的には、CPUは、初期値の遷移確率を算出し、各無線端末50に送信する。
ステップS102において、CPU(使用率取得手段11)は、帯域使用率を取得する。より具体的には、CPUは、複数の帯域を有する基地局から、各帯域の帯域使用率を受信する。
ステップS103において、CPU(制御手段15)は、帯域使用率と目標値との差が閾値以内か否かを判断する。この判断がYESの場合、CPUは処理をステップS107に移し、この判断がNOの場合、CPUは処理をステップS104に移す。
ステップS104において、CPU(不感端末推定手段14)は、不感端末の割合を推定する。より具体的には、CPUは、ステップS102において受信した帯域使用率と、遷移確率に基づいて予想される帯域使用率とから数式9に基づいて、帯域に遷移できない不感端末の割合を推定する。
ステップS105において、CPU(遷移確率算出手段12)は、推定後の遷移確率を算出する。より具体的には、CPUは、数式2に、ステップS104において推定した不感端末の帯域使用率を代入して、遷移確率の組を算出する。
ステップS106において、CPU(遷移確率配布手段13)は、遷移確率を配布する。より具体的には、CPUは、ステップS105で算出した遷移確率を、各無線端末50に送信する。
ステップS107において、CPU(制御手段15)は、一定期間の経過を待つ。より具体的には、CPUは、ソフトウェアを制御するOSの下で、一定時間の経過を待ち、その後、処理をステップS102に移す。
図7は、本発明の一実施形態に係る遷移制御装置10による制御の結果の例を示す図である。図7の例に示すように、遷移制御装置10は、各帯域の帯域使用率と、目標値との差が所定の閾値内に収束するように、各帯域での遷移確率を制御する。
本実施形態では、遷移制御装置10は、複数の帯域での各々の帯域使用率を取得し、取得した各々の帯域使用率と、帯域の目標使用率との差が閾値よりも小さくなるように、遷移確率を算出し、算出した遷移確率を、無線端末に配布する。遷移制御装置10は、一定の割合の無線端末が帯域に遷移できない不感端末であるとして遷移確率を算出する。
さらに、遷移制御装置10は、遷移確率を配布した後、帯域使用率を取得し、取得した帯域使用率と、配布した遷移確率に基づいて予想される帯域使用率との誤差に基づいて、不感端末の割合を推定し、推定した不感端末の割合に基づいて遷移確率を算出し、遷移確率の配布と、一定期間の経過後に、遷移確率の算出とを繰り返すように制御する。
さらに、遷移制御装置10は、誤差が誤差閾値以下である場合に、不感端末の割合を所定の値として、遷移を制御する。遷移制御装置10は、複数の遷移確率を算出し、算出した遷移確率のうち最小値を求め、求めた最小の遷移確率を用いて繊維を制御する。
したがって、遷移制御装置10は、無線端末50が使用する帯域への遷移を制御し、複数の帯域を有する基地局の負荷を分散させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
10 遷移制御装置
11 使用率取得手段
12 遷移確率算出手段
13 遷移確率配布手段
14 不感端末推定手段
15 制御手段
50 無線端末

Claims (5)

  1. 基地局が有する複数の帯域のうち1つの帯域に遷移して通信する無線端末の遷移を制御する遷移制御装置であって、
    前記複数の帯域での各々の帯域使用率を取得する使用率取得手段と、
    前記使用率取得手段によって取得された各々の帯域使用率と、前記帯域の目標使用率との差が閾値よりも小さくなるように、遷移確率を算出する遷移確率算出手段と、
    前記遷移確率算出手段によって算出された遷移確率を、前記無線端末に配布する遷移確率配布手段と、を備え、
    前記遷移確率算出手段は、一定の割合の前記無線端末が帯域に遷移できない不感端末であるとして前記遷移確率を算出する、
    遷移制御装置。
  2. 前記遷移確率配布手段によって遷移確率が配布された後、前記使用率取得手段によって前記帯域使用率を取得し、取得した帯域使用率と、配布された前記遷移確率に基づいて予想される帯域使用率との誤差に基づいて、前記不感端末の割合を推定する不感端末推定手段と、
    前記遷移確率配布手段による遷移確率の配布と、一定期間の経過後に、前記不感端末推定手段及び前記遷移確率算出手段による前記遷移確率の算出とを繰り返すように制御する制御手段と、をさらに備え、
    前記遷移確率算出手段は、前記一定の割合に替えて、前記不感端末推定手段によって推定された割合の前記無線端末が前記不感端末であるとして前記遷移確率を算出する、
    請求項1に記載の遷移制御装置。
  3. 前記不感端末推定手段は、前記誤差が誤差閾値以下である場合に、前記不感端末の割合を所定の値とする、請求項2に記載の遷移制御装置。
  4. 前記遷移確率算出手段は、複数の前記遷移確率を算出し、算出した前記遷移確率のうち最小値を求める、請求項2又は3に記載の遷移制御装置。
  5. 請求項1に記載の遷移制御装置が実行する方法であって、
    前記使用率取得手段が、前記複数の帯域での各々の帯域使用率を取得する使用率取得ステップと、
    前記遷移確率算出手段が、前記使用率取得ステップによって取得された各々の帯域使用率と、前記帯域の目標使用率との差が閾値よりも小さくなるように、遷移確率を算出する遷移確率算出ステップと、
    前記遷移確率配布手段が、前記遷移確率算出ステップによって算出された遷移確率を、前記無線端末に配布する遷移確率配布ステップと、を備え、
    前記遷移確率算出ステップは、一定の割合の前記無線端末が帯域に遷移できない不感端末であるとして前記遷移確率を算出する、
    方法。
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