JP2014194323A - バルーン型太陽光集熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、太陽光を80℃〜100℃の中熱の熱媒体に非常に低いコストで変換することを目的とする。
【解決手段】 本発明の太陽光集熱装置100は、透明な第1の可撓性フィルムと、表面鏡を有する第2の可撓性フィルムとから構成されるバルーン101を備え、バルーン101の内部に充填された気体で、前記バルーンを円筒状に維持する。さらに、バルーン101の内部に、表面鏡から反射された太陽光が集光される領域を覆う集熱管102を設置し、該集熱管の中に液体を通すことにより、熱の輸送を実現する。
【選択図】 図1

Description

本発明は太陽光を集光することによって中温の熱に変換する装置に関する。
従来の集熱装置にはパラボラトラフ鏡を用いたものがある。また、円弧状の鏡を用いたものがある。さらに、集光を行わずに熱に変換するいわゆるフラットタイプの温水器がある。
パラボラトラフは放物線を母線にもつトラフ(日本語で樋)である。これを用いると一点の焦点近くに直達太陽光(以下、太陽光と述べる)は集光される。その焦点近くに熱媒を通したパイプ状などの集熱管を設置すると、太陽光を高温の熱に変換することができる。この方式は大型の太陽熱発電プラントに使用されている。そして、集光温度は350℃以上が一般的である。
また、円弧状の鏡を用いた集光装置は、集光原理は本発明と同じであり太陽光を集光する面積は一点でなくかなり広いため、パラボラトラフのように高温の熱を得ることができない(特許文献1)。さらにフラットタイプの温水器は言うまでもなく、60℃以上の熱に変換することはできない。さらにこれらの集光装置は鏡の形を形成するのに、鏡の裏面に成型部材を用いるため、円弧の場合は、支持部材などが複雑なものになってしまう。
特公昭63−61579
先行技術の集光装置は鏡の形を形成するのに、鏡の裏面に成型部材を用いる。円弧の場合には支持部材などが複雑なものになっている。基本的に鏡を形を形成する部材をなくすことが低コスト化への課題である。
変換効率は集光倍率、すなわち、(集光された光の強度/日射強度)が大きいほど高くなる。集光された光の強度が集熱された温度での熱放散よりも小さい場合は、集めようとする温度の熱を得られず集光効率が低下する。したがって、集光された光の強度の大きい位置に集熱管を置くことが変換効率を維持する課題である。
本発明は、太陽光を80℃〜100℃の中熱の熱媒体に非常に低いコストで変換することを目的とする。これは言い換えれば変換効率をコストで割った値を大きくすることである。また追加的手段によって、2次的には太陽光の強度(以下、日射強度と述べる)が下がったときにも変換効率を高く維持できることも目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意研究を行った結果、太陽光集熱装置において、透明な可撓性フィルムの内面に反射鏡を設けて集光するバルーンを備えることにより、太陽光の変換効率が向上することを発見し、本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明は、以下のとおりである。
(1)は、透明な第1の可撓性フィルムと、表面鏡を有する第2の可撓性フィルムとから構成されるバルーンを備える太陽光集熱装置であって、前記バルーンの内部に充填された気体で、前記バルーンを円筒状に維持することを特徴とする太陽光集熱装置である。(2)は、前記バルーンの内部に、前記表面鏡から反射された太陽光が集光される領域を覆う集熱管を設置し、該集熱管の中に熱媒体を通すことにより、熱の輸送を実現することを特徴とする(1)記載の太陽光集熱装置である。(3)は前記第1の可撓性フィルムは、紫外線を通さない透明な樹脂であることを特徴とする(1)又は(2)記載の太陽光集熱装置である。(4)は前記表面鏡は、蒸着アルミニウムであることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の太陽光集熱装置である。
(5)は、前記集熱管における中心直径をDとしたとき、該集熱管の上面をバルーンの中心直径上で中心から反射面側に0.25Dの位置に設置し、中心直径上の長さを0.08Dから0.1Dの範囲に、幅を0.02Dから0.03Dの範囲にすることを特徴とする(2)に記載の太陽光集熱装置である。(6)は、前記集熱管を分割して中心直径上の長さを、日射強度に応じて変化可能とすることを特徴とする(2)又は(5)に記載の太陽光集熱装置である。(7)は、前記表面鏡として用いられる材料の酸化を防ぐために、前記バルーンの内部の雰囲気を無酸化雰囲気に保つことを特徴とする(4)記載の太陽集熱輸送装置である。(8)は、前記第1の可撓性フィルム、または前記第2の可撓性フィルムが交換可能であることを特徴とする(1)〜(7)のいずれか1項に太陽光集熱装置である。(9)は前記バルーンと前記集熱管を支持する部材を、コルゲート断面を持つリングと真円度を保つスポークとで構成することを特徴とする(1)〜(8)のいずれか1項に記載の太陽光集熱装置である。
本発明の太陽光集熱装置は、効率よく太陽光から集熱することができる。
集熱装置全体の断面図である。 バルーン断面図である。 集熱管を支持するためのリングの側面図である。 集熱管上の集光量の分布を示す図である。 集熱管上の集光量の分布(理論値)の計算結果である。 図5を得るための計算の問題設定を表した図である。 バルーンを支持、回転させるリングの断面図である。 バルーンを支持、回転させるリングの側面図である。 集熱装置に誤差がある場合の反射光の方向と集熱管上面の寸法との関係を示す図である。 2分割した集熱管の断面図である。 太陽光強度が小さくなった時の2分割した集熱管の制御の説明図である。 バルーンの駆動装置の説明図である。 フィルム交換装置の側面図である。 フィルム交換装置の断面図である。 フィルム交換装置の構成図である。 交換フィルムの構成図である。
本発明の集熱装置100の長手方向断面図を図1に示している。円筒状のバルーン(風船)101をプラスチックフィルムで作成する(図1)。このバルーンの中に圧力を持った気体を封入する。そのバルーンの軸方向の数か所に集熱管102を支持するためのリング103を備える。また、そのバルーンの両端は円形のほぼ平面状のプラスチックフィルム104で構成する。この円形を構成するためと、バルーンを支持、回転するためのリング105をバルーンは持つ。
バルーンの中に圧力を持った気体を封入することで、バルーン101が理論上、円筒面に成型される。
図2は集熱装置100の断面を示している。バルーン101の円筒状のプラスチックフィルムのうち中心線203を中心にして円周上左右にθ、合計2θの部分を内面にアルミニウムをコーティング(一般的には蒸着処理)した反射鏡201にする。他の部分は透明のプラスチックフィルム(例えば紫外線カットしたアクリルフィルムなど耐候性の良いフィルム)202にする。
反射鏡201の設置角度2θは実質上90度〜100度である。それ以上広げても太陽光が散乱して入射してこない。なお、このバルーン101に対して、太陽光を中心直径203と平行な方向Sから入射させる。
上述したような方向に入射した太陽光は反射鏡によって反射され集熱管102上に集光される。この集熱管は中心直径203に沿って設置される。
図3は集熱管を支持するためのリングの断面を示している。円形のリング103は軽量化のために板厚を1mm程度にして、しかも剛性を上げるためと、フィルムを固定するために、コルゲート形をしている。窪んだ部分でフィルムをワイヤなどを使って固定する。また、円形のリングの真円度を保つために、少なくとも2本(場合によっては本数を増やしてもよいが最少2本で効果が出る)のスポーク301がバルーン101の中心を通って設置してある。このスポークは引っ張り力で真円度を保っているため部材の直径は小さい(例えば1mの円の場合2mmφ程度で十分である)。
またこのリング103には中心直径203に垂直に中心を通らないスポーク302を設置し、この上に集熱管102を取り付ける。
図4は太陽光が中心直径に平行に入射した場合の集熱管上の集光量の分布を模式的に示している。縦軸は中心直径、横軸は集光量である。設計条件での集光量の計算値は実線の集光量401に示している。実際の測定値は実線の集光量402上の黒い点であり、種々の誤差を含んでいると思われる。
本発明は80℃〜100℃の中熱に太陽光を変換することを目的としている。図4のQ点は100℃での集熱管からの放射損失と対流損失を加えたもので、100℃の水を集熱管内に流した時の熱損失を表す。集熱量はこれ以上でなければならず集熱効率を高めるためにはQ点の熱量より大きくなければならない。例えば2倍とすれば計算上、集熱管の位置と長さは、集熱管の上端がバルーン中心から、直径をDとすると0.25D、集熱管長さが0.1Dとなる。実際は上端位置を変えずに、長さを0.08D〜0.1Dにするのが良い(気象条件で最適化される)。
前段落で記載の、集熱管の上端の位置は、公知の知見の範囲内で、幾何学的に計算を行い、その結果(図5)を参考に決定した。なお、図5の横軸は光の集光量に対応し、縦軸は、単位を直径とした、バルーン断面中心より下方の位置を表す。
前段落に記載の計算の内容は、バルーン上面2θ=90°の範囲より、バルーン下面に対して垂直に入射された光線が、バルーン下面の反射鏡により鏡面反射された場合に、バルーン断面の中心より下方のある位置を貫く光線の本数を数え、これを光の集光量とみなして見積もりを行った。
図5には理論値と共に、計測値も記入してあり良い一致を示している。
図6は、前二段落に記載の計算を行う際の問題設定を示した図である。図6に示された、x1(−0.353D〜−0.001D;図6におけるx座標)毎に線分αβのy切片を求める問題として、x1に対するy切片(y0)を求めた後、−0.353D ≦ x1 ≦ −0.001Dにおいて、 y0という答えが何度得られたかを数え上げる。
y0 (x1) = y1 + tan(π/2 − 2φ) | x1 | (式1)
式1は、図6より得られる。なお、図6において、線分oαとy軸とがなす角度φを用いて、∠α’αo = ∠αoβ = φおよび∠ααo = ∠oαβ = φとしているのは、それぞれ、平行な2直線の錯角が等しいことと、反射の法則によって正当化される。
図5を得るための計算を行う際の条件は、次のの5つの条件において計算している。(1)反射鏡が、θ=45°(2θ=90°)の範囲内に張られている。(2)バルーン下面の鏡に入射する光線は、地面に対して垂直に(図中y軸に平行に)入射する。(3)光線は、反射により進行方向を変えた後、直進する。(4)バルーン下面の鏡に入射した光線は、反射の法則に従ってその進行方向を変える(鏡面反射のみを考慮した)。(5)バルーン上半面の薄膜による光の屈折による光線の進行方向の変化を無視した。なお、(5)は、バルーンの半径に対してフィルムが非常に薄いことから無視できることを説明できる。
図1の集熱装置100には集熱管に水を通すための入口パイプ106と出口パイプ107を回転軸108と109に取付けられている。また、バルーンに圧力を持った気体を通すためのパイプ110と111も回転軸に取付けられている。
図7にバルーンを支持、回転するためのリング105の側面図を示す。これはコルゲート状の断面を持つリング本体702と回転軸701とで構成されている。また、バルーンを回転させるための金属線703がリング本体702に懸けられている。
図8はリング105の側面図で、中間のリング103と同じ役割をするスポーク705を複数個もち、それらは回転軸701に取付けられている。また、図1に記載しているパイプ106及び107を取り付ける孔を備えている。
バルーンに送られる圧力を持った気体は、バルーンの形状を円筒状にすると同時にもう一つの役割を持っている。それは、反射鏡201の酸化劣化を防ぐために無酸化雰囲気にする役目である。たとえば1〜3%水素含有窒素または二酸化炭素を使用する。
集熱管102は、好ましくは三角形の断面、より好ましくは、鋭角が垂直方向を向く二等辺三角形の断面とすることができる。この集熱管も軽量化のために内部の圧力を常圧にすることによって管の厚さを薄くできる。実際には1mm程度にできる。図4に関して上記通り説明したように中心直径203に沿った方向の寸法は決まるが、三角形の断面の上面(中心直径に垂直方向)の寸法は理論上は零となる。しかしながら装置の誤差が想定され、その誤差要因は本装置の場合、装置製作誤差、据付誤差、運転制御誤差、太陽追尾誤差などが考えられる。一般的に本発明に類する装置誤差は、上記の各誤差が±0.5度が想定される。その場合全体の誤差は2乗平均を取って±1度となる。
図9は誤差を考えた時の三角形の断面の上面の寸法Mを決定する方法を示している。線分COは太陽光が中心直径に平行に入射した場合(理論通り)反射光が上面の中心に達する(線分OC’)時の入射光の軌跡である。誤差が±1度の場合のそれぞれの反射光の軌跡はOA’、OB’となる。この時のMの値は0.02Dとなる。誤差によってMは決まるが、余裕を持って、(0.02〜0.03)Dとするのが良い。
図10は日射強度が天候によって小さくなった時に対応するための集熱管の形状を示す。
集熱管を2分割して中心直径203に沿って配置する。上方の集熱管1001は固定しておき、下方の集熱管1002を図の位置から上方に移動できるようにする。下方の集熱管1002を上方に移動すると、二つの集熱管を合わせた長さを短くできる。
図4に関する説明で記述のように設計条件での集光量は日射強度が設計条件の場合であり、日射強度は日、時間によって変化する。日射強度が小さくなると図11に示すように設計条件での集光量401に対して少ない集光量1101となる。この時、図4に関する説明で記述したように集熱管長さはL’としなければならない。この時には下方の集熱管1002は図のような位置に制御される。
図1の集熱装置100のバルーンを太陽光追尾センサー114の信号によって中心直径の方向に太陽光が入射するように回転させる。そのための装置としてモーター113と駆動装置112がある。
図12に駆動装置を示す。モーターでプーリー1201を回転させる。このプーリーには金属線503が懸けられている。また、テンションを取るためにアイドルプーリー1202とばね1203が装備されている。金属線はリング702に懸けられ、金属線を引っ張ることによってリングに取付けられているバルーンが回転する。
この駆動装置において、リングの外周に懸けられた金属線をプーリーを介してモーター113で駆動する方式をとった理由は、回転速度が一日一回転と非常に遅いため減速装置が複雑になるのをリングとプーリーの直径差による減速で解決することが出来ること、及びそれによるモーターのトルクを小さくできることである。
本発明の目的の1つは本装置の製造コストを非常に低くすることである。本集熱装置100は鏡の形を形成する成型部材を持たないこと、バルーンを支持し回転させるために、コルゲート形状で剛性を上げた軽量のリングと真円度を保つための細いスポークで構成している。また、上述の通り集熱管も1mm厚程度の軽量なもので作成される。
これらの徹底した軽量化により1m直径で長さ10mのバルーンを作った場合、フィルムも含め20kg程度のものとなる。この製作コストは1個製作でも20万円程度、半量産になれば5万円程度と安くなる。
このバルーンを日射強度の大きいところに設置した場合、3kWの熱量を集めることができる。したがって1kW当たりの設備費はバルーン以外の制御装置や支持装置などを考慮しても2万円〜8万円程度となり、現在の日本のエネルギー価格で償却を考えても半量産になれば4年程度であり、十分安い。また、日射量の多い地域では日本のエネルギー価格ベースで2年程度の償却も考えられる。
本発明のもう一つの目的である、太陽光強度の下がった場合の変換効率の維持に関しては、集熱管を2分割することで解決できる。
本発明では、プラスチックフィルムにアルミニウムを蒸着した反射鏡を用いているため、何らかの原因により反射鏡に破損が生じたり劣化した場合に、バルーンを構成するプラスチックフィルム101を交換可能にすることで性能を維持したり、保守・点検を容易にすることができる。
図13に示すように前段落記載のフィルム101の交換装置1400を、バルーン軸に平行に、バルーンに取り付ける。
図14は交換装置1400を、バルーン軸に垂直な断面図上で示したものである。交換装置は集熱管支持リング103に取付け、その位置は円周上の太陽光の集光に影響しない場所に付ける。
図15は交換装置の具体例を示す。この場合交換装置筐体1500内に二つのフィルム巻き取りリールを持つ。一つは交換に用いる新しいフィルム用のリール1501でフィルムを払い出す。他方は交換する古いフィルム用リール1502でフィルムを巻き取る。
筐体からフィルムを払い出したり巻き取るために、2個のロール1503を設置する。また、バルーン内部の圧力を維持するために、ロールの両端にシールバー1504を設置する。
リール1501に巻かれているフィルムは、反射鏡フィルム1602と透明フィルム1603が交互に繋がっており、その長さは、バルーンの円周上のそれぞれのフィルムの長さと同じになっている。
(実施例1)
本集光装置のバルーンの軸の傾きを太陽南中時の太陽高度(太陽の高さ方向の角度)に垂直にし、バルーン軸の方向を南北に合わせて設置する場合を説明する。
この場合、バルーンの中心直径を東から天頂を通って西に向かうように回転させる。そのことによって太陽光は常に中心直径上に平行にしかもバルーン軸に垂直に入射する。そのためバルーンの軸方向全域を利用できる。しかし、軸を傾ける装置が必要になるためコスト高になる。
(実施例2)
本集光装置のバルーン軸の傾きを水平方向に固定し、バルーン軸の方向を南北方向に合わせて設置する。この場合バルーンは実施例1と同じようにバルーンの中心直径を東から天頂を通って西に向かうように回転させる。この場合太陽光は中心直径と太陽高度と天頂とのなす角度だけ傾いてバルーン入射する。
したがって緯度の低い赤道付近はバルーン軸上の端面の一部を除いてほぼ全域で集熱できる。しかし、緯度の高い地域では、バルーンの南側の端面付近は集熱管に反射光が到達せず有効に集熱できない。
この設置方法は、軸を傾ける装置の必要がなくコストが低くなる。また設置する場所の高さの制限が少なくその点でもコストを抑えることができる。一部、集熱できない部分の損失のコストはバルーンの長さが大きい時には非常に小さくなる。したがってこのような利用方法がコストを低くするための良い利用方法である。
100 集熱装置
101 バルーンを構成するプラスチックフィルム
102 集熱管
103 集熱管支持用リング
104 側面のプラスチックフィルム
105 バルーン支持、回転用リング
106、107 熱媒(水)の出入り管
108、109 バルーン支持、回転用軸
110、111 圧力を持った気体の出入り管
112 バルーン駆動装置
113 バルーン駆動用モーター
114 太陽光追尾センサー
201 反射鏡
202 透明プラスチックフィルム
203 中心直径
301 真円度保持用スポーク
302 集熱管支持用スポーク
401 設計条件での理論集光量
402 設計条件での実測集光量
701 回転軸
702 コルゲート型リング
703 金属線
704 パイプ取り付け孔
1000 分割型集熱管
1001 上方集熱管
1002 下方集熱管
1101 日射強度の小さい時の理論集熱量
1201 駆動用プーリー
1202 アイドルプーリー
1203 テンション付与用ばね
1400 フィルム交換装置
1500 交換装置筐体
1501 交換フィルム用リール
1502 古いフィルム用リール
1503 フィルム払い出し、巻き取りロール
1504 シールバー
1602 交換用反射鏡フィルム
1603 交換用透明フィルム
α’ バルーン下面の光線が反射される点
α’ バルーン上面の光線を透過する点
β バルーン断面の中心より下方、反射光線が通る点
ο バルーン断面の中心
x1 点αのx座標(地面に水平な方向)
y1 点αのy座標(地面に垂直な方向)
y0 y切片(点βのy座標)
φ 点αと点οを結ぶ直線と、点οを通る、地面に垂直な線とのなす角度
A、A’、B、B’、C、C’ 太陽光の軌跡
L 、L’ 集熱管高さ
M 集熱管上面幅
P バルーン断面の中心点
O 太陽光反射点
Q 100℃の放熱量

Claims (9)

  1. 透明な第1の可撓性フィルムと、表面鏡を有する第2の可撓性フィルムとから構成されるバルーンを備える太陽光集熱装置であって、
    前記バルーンの内部に充填された気体で、前記バルーンを円筒状に維持することを特徴とする太陽光集熱装置。
  2. 前記バルーンの内部に、前記表面鏡から反射された太陽光が集光される領域を覆う集熱管を設置し、該集熱管の中に熱媒体を通すことにより、熱の輸送を実現することを特徴とする請求項1記載の太陽光集熱装置。
  3. 前記第1の可撓性フィルムは、紫外線を通さない透明な樹脂であることを特徴とする請求項1又は2記載の太陽光集熱装置。
  4. 前記表面鏡は、蒸着アルミニウムであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の太陽光集熱装置。
  5. 前記集熱管における中心直径をDとしたとき、該集熱管の上面をバルーンの中心直径上で中心から反射面側に0.25Dの位置に設置し、中心直径上の長さを0.08Dから0.1Dの範囲に、幅を0.02Dから0.03Dの範囲にすることを特徴とする請求項2に記載の太陽光集熱装置。
  6. 前記集熱管を分割して中心直径上の長さを、日射強度に応じて変化可能とすることを特徴とする請求項2又は5に記載の太陽光集熱装置。
  7. 前記表面鏡として用いられる材料の酸化を防ぐために、前記バルーンの内部の雰囲気を無酸化雰囲気に保つことを特徴とする請求項4記載の太陽光集熱装置。
  8. 前記第1の可撓性フィルム、または前記第2の可撓性フィルムが交換可能であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の太陽光集熱装置。
  9. 前記バルーンと前記集熱管を支持する部材を、コルゲート断面を持つリングと真円度を保つスポークとで構成することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の太陽光集熱装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018071928A (ja) * 2016-11-02 2018-05-10 吉信 宮下 海水淡水化装置における熱媒体加熱装置

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