JP2014192738A - 無線通信装置及びその制御方法、並びに制御装置及びその制御方法 - Google Patents
無線通信装置及びその制御方法、並びに制御装置及びその制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014192738A JP2014192738A JP2013066997A JP2013066997A JP2014192738A JP 2014192738 A JP2014192738 A JP 2014192738A JP 2013066997 A JP2013066997 A JP 2013066997A JP 2013066997 A JP2013066997 A JP 2013066997A JP 2014192738 A JP2014192738 A JP 2014192738A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wireless communication
- communication device
- mobile terminal
- information
- reception quality
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Abstract
【課題】 セルの構成態様によらずに適切なハンドオーバ処理を実行可能とすること。
【解決手段】 移動体端末との間でリンクを確立して通信を行う無線通信装置は、移動体端末の位置情報と、無線通信装置から送信された信号の移動体端末における受信品質の情報とを取得すると共に、位置情報と受信品質の情報とに基づいて、移動体端末がハンドオーバする対象となる他の無線通信装置に関する情報を取得し、他の無線通信装置に関する情報に基づいて、移動体端末に、他の無線通信装置へハンドオーバさせる指示を当該移動体端末へ送信する。
【選択図】 図7
【解決手段】 移動体端末との間でリンクを確立して通信を行う無線通信装置は、移動体端末の位置情報と、無線通信装置から送信された信号の移動体端末における受信品質の情報とを取得すると共に、位置情報と受信品質の情報とに基づいて、移動体端末がハンドオーバする対象となる他の無線通信装置に関する情報を取得し、他の無線通信装置に関する情報に基づいて、移動体端末に、他の無線通信装置へハンドオーバさせる指示を当該移動体端末へ送信する。
【選択図】 図7
Description
本発明は移動体端末のハンドオーバを行うための技術に関する。
携帯電話に代表される移動体無線通信システムでは、基地局のような無線通信装置が、それぞれセルと呼ばれる無線通信サービスを提供できる領域を展開し、そのセル内に存在する移動体端末(UE)との間でリンクを確立して無線通信を行う。このとき、UEは、それまでリンクを確立して無線通信を行っていた基地局との通信ができなくなる領域まで移動する場合がある。このため、このような場合に、UEの接続先の基地局を、それまで接続していた基地局から、移動先の隣接基地局へと変更するハンドオーバが行われる。
ところで、次世代の世界標準の無線通信方式として、LTE(Long Term Evolution)システムが3GPP(3rd Generation Partnership Project)で標準化され、現在急速にエリア展開が進んでいる。LTEシステムにおいては、他の移動体無線通信システムと同様に、ハンドオーバの仕様が規定されている(非特許文献1参照)。ここで、UEがRRC接続状態(RRC Connected)であるとき、すなわち、UEと基地局との間に個別のデータチャネルが確立された状態におけるハンドオーバについて説明する。
まず、UEが、在圏しているセル(サービングセル)を展開する基地局(サービング基地局)と、そのセルに隣接しているセル(ネイバーセル)を展開する基地局(隣接基地局)とからの信号(電波)を受信し、通信品質(例えば、信号の受信電力)を測定する。そして、UEは、測定結果をメジャメントレポートメッセージ(Measurement Report Message)により通信先であるサービング基地局に送信する。そして、サービング基地局は、メッセージ内のサービングセル及びネイバーセルにおける品質情報に基づいて、適切な隣接基地局へハンドオーバリクエストを送信し、ハンドオーバシーケンス(Hand over procedure)を開始する。
ここで、正確なハンド―オーバのためには、メジャメントレポートメッセージ内のネイバーセル(又は隣接基地局)が、サービング基地局で保持されているNeighbor Routing Table(NRT)に登録されている必要がある。つまり、NRTの管理が、ハンドオーバの性能に大きな影響を与える。
UEがメジャメントレポートを送信するタイミングは、UEに設定される送信トリガに基づいて決まる。メジャメントレポートメッセージの送信タイミングを定める送信トリガは、UEが一定の間隔で送信する「周期型トリガ」と、特定の電波条件が満たされた場合にのみ送信する「イベント型トリガ」との2種類が存在する。メジャメントレポートメッセージの送信トリガに周期型トリガが設定されると、UEは、指定された周期で、サービング基地局へメジャメントレポートメッセージを送信する。この周期は、基地局がUEに対して指示することにより、設定されることができる。一方、メジャメントレポートメッセージのトリガにイベント型トリガが設定されると、UEは、レポートの送信条件(例えば、受信電力が一定の値以下であるという条件)が満たされた場合にのみメジャメントレポートメッセージをサービング基地局へ送信する。レポートの送信条件は、例えば、「サービング基地局からの電波の受信強度が閾値a未満になる」や「サービング基地局からの電波の受信強度が閾値b未満かつ隣接基地局からの電波の受信強度がc以上になる」など、複数の種類が存在する(図1参照)。これらのUEに設定すべきパラメータは、UEが基地局に初期接続する際、ハンドオーバにより隣接基地局に接続した際などに、サービング基地局からRRC Connection Reconfiguration Messageで送信される。なお、ここでのパラメータとは、例えば、周期型トリガの周期、イベント型トリガの閾値又はメジャメントレポートメッセージの送信条件などの情報である。
上述の従来の移動体無線通信システムにおけるハンドオーバにおける信号の流れを図2に示す。図2には、サービングセルとネイバーセルが異なる周波数を使用するInter frequency HO(Inter HO)の信号の流れを示している。以下では、このInter HOの処理の流れについて説明する。以下の説明において、括弧つきの数字は処理の順序を示し、それぞれが図2の同番号の信号の流れを示す矢印に対応する。また、図2において、「PCI」は物理セル識別子(Physical Cell ID)である。なお、サービングセルとネイバーセルとで同一の周波数を使用するIntra frequency HO(Intra HO)の場合は、以下の手順(3)、(4)の処理が省略されるのみであり、他の処理はInter HOと同様であるため説明を省略する。
(Inter frequencyハンドオーバの処理の流れ)
(1) サービング基地局は、RRC Connection Reconfiguration Messageによりトリガの種類をUEへ通知する。
(2) UEは、設定されたトリガに従って、現在在圏しているサービングセルで使用されている周波数における信号の測定を行い、メジャメントレポートメッセージをサービング基地局へ送信する。
(3) サービング基地局は、Inter HOの条件を満たすメジャメントレポートメッセージを受信すると、異なる周波数の信号測定を開始させるためのRRC Connection Reconfiguration MessageをUEへ送信する。
(4) UEは、現在在圏するサービングセルで使用される周波数とは異なる周波数について信号の測定を行い、サービング基地局にメジャメントレポートメッセージを送信する。
(5) サービング基地局は、メジャメントレポートメッセージの結果からHO条件を満たすか判断し、条件を満たす場合にNRTを参照し、ハンドオーバの対象となる隣接セルの基地局へ、HOリクエストを送信する。
(6) HOリクエストを受信した隣接基地局は、割り当て可能なリソース等を判断し、HOリクエストに対する応答をサービング基地局に送信する。
(7) サービング基地局は、UEに対して、HO先のネイバーセルのシステム情報を送信し、UEはHOを実行する。
(1) サービング基地局は、RRC Connection Reconfiguration Messageによりトリガの種類をUEへ通知する。
(2) UEは、設定されたトリガに従って、現在在圏しているサービングセルで使用されている周波数における信号の測定を行い、メジャメントレポートメッセージをサービング基地局へ送信する。
(3) サービング基地局は、Inter HOの条件を満たすメジャメントレポートメッセージを受信すると、異なる周波数の信号測定を開始させるためのRRC Connection Reconfiguration MessageをUEへ送信する。
(4) UEは、現在在圏するサービングセルで使用される周波数とは異なる周波数について信号の測定を行い、サービング基地局にメジャメントレポートメッセージを送信する。
(5) サービング基地局は、メジャメントレポートメッセージの結果からHO条件を満たすか判断し、条件を満たす場合にNRTを参照し、ハンドオーバの対象となる隣接セルの基地局へ、HOリクエストを送信する。
(6) HOリクエストを受信した隣接基地局は、割り当て可能なリソース等を判断し、HOリクエストに対する応答をサービング基地局に送信する。
(7) サービング基地局は、UEに対して、HO先のネイバーセルのシステム情報を送信し、UEはHOを実行する。
3GPP;Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E−UTRA) Radio Resource Control (RRC); Protocol specification
従来の移動通信システムでは、隣接する2つのセルの大きさが極端に異なることは少ないため、1つのセルに隣接するセルの数はそれほど多くない。このため、1つのセルに隣接するセルの数はそれほど多くないため、PCIを繰り返し使用しても、1つのセルにおいて、隣接するセルのうち、いずれをハンドオーバ先のセルとするかを一意に特定することができる。例えば、図3に示すように物理セル識別子を割り当てることで、ある1つのセルについての複数の隣接セルが同一の物理セル識別子を使用することがなくなる。このため、サービング基地局は、UEから受信品質と共に対応するPCIを受信することで、UEにおいてどのセルからの信号の受信品質が良好であったかを容易に判断できる。したがって、ハンドオーバ先のセルを一意に特定することができる。また、1つのセルに隣接するセルが多くないため、NRTの管理も容易である。
しかしながら、例えば、都市部においては多数の小セルでエリアを構成し、それ以外のエリアを大セルで覆うことを想定すると、大セルに隣接するまたは大セルのエリアに包含される多数の小セルへのハンドオーバ時に、そのハンドオーバ先の特定は容易でない。すなわち、大セルによって複数の都市が包含される場合、その大セルには、多数の小セルで構成される中規模のエリアが複数包含されることが考えられる。その場合、図4に示すように、PCIを繰り返して使用すると、UEからPCIと受信品質の情報を受け取った場合に、そのPCIを有するセルが、大セルに包含される小セルのうちいずれであるかを判断できない。すなわち、図4の例では、PCIが0〜6のセルがそれぞれ大セルに4つ包含されており、例えばPCIが1のセルについての受信品質をUEから報告されたとしても、その受信品質がどのセルに対応するかが分からない。その結果、大セルの基地局は、HOリクエストを送信する先の小セル基地局を特定できないという課題があった。なお、PCIの種類には上限があり、これを増やすことは非常に困難である。また、1つのセルにおいてNRTで管理できるセルの数には上限があり、大セルは、隣接又は包含する小セルの数が多いため、大セルの基地局において、これらの小セルを全て管理できないという課題があった。また、仮に管理できるとしても、大セルの基地局において、管理すべきセルの数が膨大になり、管理コストが発生するという課題があった。そして、これらの課題の結果として、ハンドオーバが失敗し、UEとネットワークとの間で確立されていたリンクが切断されてしまうという課題があった。
本発明は上記課題の少なくとも1つを解決するものであり、セルの構成態様によらずに適切なハンドオーバ処理を実行可能とする技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明による無線通信装置は、移動体端末との間でリンクを確立して通信を行う無線通信装置であって、前記移動体端末の位置情報と、前記無線通信装置から送信された信号の当該移動体端末における受信品質の情報とを取得すると共に、前記位置情報と前記受信品質の情報とに基づいて、前記移動体端末がハンドオーバする対象となる他の無線通信装置に関する情報を取得する取得手段と、前記他の無線通信装置に関する情報に基づいて、前記移動体端末に、当該他の無線通信装置へハンドオーバさせる指示を当該移動体端末へ送信する送信手段と、を有する。
また、上記目的を達成するため、本発明による制御装置は、移動体端末との間でリンクを確立して通信を行う無線通信装置を含む複数の無線通信装置の通信を制御する制御装置であって、前記移動体端末の位置情報と、前記無線通信装置から送信された信号の当該移動体端末における受信品質の情報とを取得すると共に、前記位置情報と前記受信品質の情報とに基づいて、前記移動体端末がハンドオーバする対象となる、前記複数の無線通信装置とは異なる他の無線通信装置に関する情報を取得する取得手段と、前記他の無線通信装置に関する情報に基づいて、前記移動体端末との間で前記リンクを確立している前記無線通信装置を通じて、当該他の無線通信装置へハンドオーバさせる指示を当該移動体端末へ送信する送信手段と、を有する。
また、上記目的を達成するため、本発明による別の制御装置は、複数の無線通信装置の通信を制御する制御装置であって、前記複数の無線通信装置とは異なると共に移動体端末との間でリンクを確立して通信を行っている他の無線通信装置または当該他の無線通信装置の通信を制御する他の制御装置から、前記移動体端末の位置情報を取得する取得手段と、前記他の無線通信装置または前記他の制御装置に対して、前記複数の無線通信装置のうち、前記位置情報に対応する無線通信装置に関する情報を通知する通知手段と、前記位置情報に対応する無線通信装置が、前記他の無線通信装置からハンドオーバする前記移動体端末と接続するように制御する制御手段と、を有する。
本発明によれば、セルの構成態様によらずに適切なハンドオーバ処理を実行可能とすることができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(無線通信システム)
本実施形態に係る移動体無線通信システムの構成例を、図5に示す。本実施形態では、図4と同様に、小セルが大セルに包含される又は隣接する構成をとるものとし、かつ、複数の小セルの基地局の通信を1つの制御装置が制御する構成をとる。移動体端末(UE)は、これらの基地局のうち少なくとも1つとの間で通信用のリンクを確立し、無線通信を行う。
本実施形態に係る移動体無線通信システムの構成例を、図5に示す。本実施形態では、図4と同様に、小セルが大セルに包含される又は隣接する構成をとるものとし、かつ、複数の小セルの基地局の通信を1つの制御装置が制御する構成をとる。移動体端末(UE)は、これらの基地局のうち少なくとも1つとの間で通信用のリンクを確立し、無線通信を行う。
複数の小セルの基地局を1つの制御装置が制御する構成は、例えば、C−RAN(Centralized−RAN)アーキテクチャにより実現される。C−RANにおいては、送受信する信号のベースバンド処理を司る制御装置の機能を有するBBUP(ベースバンドユニットプール)と、無線信号の送受信を担当するRRH(リモートラジオヘッド)とから構成される。なお、BBUPに複数の小セルで取り扱う信号が集約されるため、BBUPはコアネットワーク側に配置される。このような構成により、基地局が配置される位置における機器やスペースを省略することができ、設置コストや空調等に係る管理コストを削減することができる。また、従来では、各基地局において、ベースバンド処理を行うBBU(ベースバンドユニット)が存在していたが、複数の基地局のBBUをBBUPに集約することにより、BBUの削減が可能となる。また、このような構成により、トラッフィクに応じて各小セルのセルサイズや周波数を選択することで、干渉量や収容量を動的に調整することが可能となる。
なお、以下では、小セルの基地局としてRRH、複数の小セルの通信を制御する制御装置としてBBUPを用いて説明するが、他の無線通信装置が基地局として動作してもよい。ただし、この場合であっても、複数の小セルの通信(例えばリソース割り当て)は、ネットワーク側の制御装置が管理するものとする。すなわち、ネットワーク側の制御装置は、基地局として動作する複数の無線通信装置がそれぞれ使用する、周波数及び通信方式等の情報を管理しているものとする。
図6に、本実施形態に係るハンドオーバ処理に係る信号の流れを概略的に示す。また、図7に、本実施形態に係るハンドオーバ処理のシーケンス図を示す。なお、図6においては、簡単のため、大セルの内部に含まれる複数のBBUPによって制御される複数の小セル群のうち、1つのBBUPによって制御される小セル群に着目して処理の流れを説明する。なお、以下の説明において、括弧つきの数字は処理の順序を示し、それぞれが図6の同番号の信号の流れを示す矢印、及び図7の処理に対応する。
(本実施形態に係るハンドオーバの処理の流れ)
(1) 大セル(サービングセル)の基地局(サービング基地局)が、Configuration Messageにより、トリガをUEに通知する。
(2) UEは、設定したトリガに従って、サービング基地局との間での通信に用いたのと同じ周波数で信号の受信品質を測定し、受信品質の情報を含むメジャメントレポートをサービング基地局に送信する。このとき、UE自身の位置情報も併せてサービング基地局に通知する。なお、受信品質の情報とは、例えば、SINR、CINR、SIR、CIR、SNR、CNR、信号の受信強度である。また、位置情報は、定期的に測定されたもののうち、最も現在時刻に近い時刻で測定された結果であってもよいし、受信品質の測定と同時に測定された結果であってもよい。
(3) サービング基地局は、UEから送信された位置情報に基づいて、UEの位置においてサービスを提供できる小セルの通信を制御するBBUPに対して、当該BBUPが管理している小セルで使用している無線通信のパラメータを問い合わせる。すなわち、サービング基地局は、UEにおいて受信品質の測定を行わせる対象をBBUPに問い合わせる。なお、サービング基地局は、UEの位置と、その位置においてサービスを提供できる小セルを含む複数の小セルの通信を制御するBBUPとを対応付けて記憶しておく。すなわち、従来は、基地局は、各セルの識別情報(PCI)を記憶し、UEから受信品質と併せて受信したPCIによって、ハンドオーバ先の基地局(セル)を特定したが、本実施形態では、このような動作を行わない。代わりに、基地局は、UEの位置情報を受信し、その位置にいてサービスを提供できる小セルを含む複数の小セルの通信を制御するBBUPを特定する。すなわち、基地局は、個々のセルに対して付された識別情報を記憶するのではなく、複数のセルをまとめて管理するBBUPとUEの位置情報との対応関係を記憶する。そして、サービング基地局は、UEから受信した受信品質を示す値が所定値以下である場合に、併せて受信した位置情報に対応するBBUPに、その位置情報に応じた小セルの基地局に関する情報(使用パラメータなど)を問い合わせて、当該情報を取得する。なお、パラメータは、例えば、その小セルの基地局が使用している、LTEシステムに関する周波数、及びCDMA(3G)システムに関する基地局の識別情報(セルID)である。
(4) 続いて、BBUPは、サービング基地局からの問い合わせに応じて、BBUPで管理している小セルの基地局が使用している周波数やセルIDの情報を、UEが信号の受信品質の測定を実行すべき対象として、サービング基地局に送信する。ここで、BBUPは、自らが通信を制御する複数の小セルのうち、UEの位置においてサービスを提供できる小セルを特定し、その小セルで使用している周波数やセルIDの情報を、測定を実行すべき対象としてサービング基地局に送信するようにしてもよい。ここで、LTEシステムに対しては周波数、CDMAシステムに対してはセルIDを通知することにより、UEは、小セルで使用されている無線アクセス技術(RAT)に応じて信号の受信品質の測定を実行できるため、RAT間ハンドオーバも可能となる。なお、BBUPは、UEの位置においてサービスを提供できる小セルのみならず、その小セルの周囲の小セルの情報(例えば、当該小セルで使用されている無線通信のパラメータ)をサービング基地局に通知してもよい。また、BBUPは、UEの移動速度に応じて、サービング基地局に通知する情報を選択してもよい。
(5) サービング基地局は、BBUPから通知された周波数またはシステムにおいて、受信品質の測定を開始させるためのConfiguration Messageを、UEへ送信する。
(6) UEは、指示された周波数またはシステムにおいて信号の受信品質の測定を実行し、サービング基地局に、測定結果を含むメジャメントレポートメッセージと、UE自身の位置情報とを送信する。なお、ここでの位置情報の送信は、上述の(2)での位置情報とみなすことにより省略されてもよい。
(7) サービング基地局は、UEから受信した位置情報に基づいて、当該位置情報に対応するBBUPに測定結果を送信する。なお、ここでのBBUPは、(3)で問い合わせを行った相手方のBBUPとしてもよい。この場合、(6)においてUEから位置情報を受信していたとしても、その情報を無視してもよい。
(8) BBUPは、測定結果を受信すると、割り当て可能なリソース等から、HO条件を満たすか(ハンドオーバしてくるUEを受け入れられるか)を判定し、ハンドオーバに対する応答をサービング基地局に送信する。なお、BBUPは、例えば、UEをハンドオーバにより受け入れる場合はACKを、受け入れない場合はNACKを返すことにより、サービング基地局に対して応答する。
(9) サービング基地局は、UEに対して、ハンドオーバ先の小セルの無線通信のパラメータなどシステム情報を送信し、UEはハンドオーバを実行する。なお、(4)において、ハンドオーバの対象となる小セルについて、無線通信のパラメータなどのシステム情報が既にUEに通知されている場合は、ここでは、ハンドオーバの許可だけが通知されてもよい。この後に、UEとハンドオーバの対象となる小セルとの間で接続が確立され、UEは当該小セルとの間での通信を開始する。
(1) 大セル(サービングセル)の基地局(サービング基地局)が、Configuration Messageにより、トリガをUEに通知する。
(2) UEは、設定したトリガに従って、サービング基地局との間での通信に用いたのと同じ周波数で信号の受信品質を測定し、受信品質の情報を含むメジャメントレポートをサービング基地局に送信する。このとき、UE自身の位置情報も併せてサービング基地局に通知する。なお、受信品質の情報とは、例えば、SINR、CINR、SIR、CIR、SNR、CNR、信号の受信強度である。また、位置情報は、定期的に測定されたもののうち、最も現在時刻に近い時刻で測定された結果であってもよいし、受信品質の測定と同時に測定された結果であってもよい。
(3) サービング基地局は、UEから送信された位置情報に基づいて、UEの位置においてサービスを提供できる小セルの通信を制御するBBUPに対して、当該BBUPが管理している小セルで使用している無線通信のパラメータを問い合わせる。すなわち、サービング基地局は、UEにおいて受信品質の測定を行わせる対象をBBUPに問い合わせる。なお、サービング基地局は、UEの位置と、その位置においてサービスを提供できる小セルを含む複数の小セルの通信を制御するBBUPとを対応付けて記憶しておく。すなわち、従来は、基地局は、各セルの識別情報(PCI)を記憶し、UEから受信品質と併せて受信したPCIによって、ハンドオーバ先の基地局(セル)を特定したが、本実施形態では、このような動作を行わない。代わりに、基地局は、UEの位置情報を受信し、その位置にいてサービスを提供できる小セルを含む複数の小セルの通信を制御するBBUPを特定する。すなわち、基地局は、個々のセルに対して付された識別情報を記憶するのではなく、複数のセルをまとめて管理するBBUPとUEの位置情報との対応関係を記憶する。そして、サービング基地局は、UEから受信した受信品質を示す値が所定値以下である場合に、併せて受信した位置情報に対応するBBUPに、その位置情報に応じた小セルの基地局に関する情報(使用パラメータなど)を問い合わせて、当該情報を取得する。なお、パラメータは、例えば、その小セルの基地局が使用している、LTEシステムに関する周波数、及びCDMA(3G)システムに関する基地局の識別情報(セルID)である。
(4) 続いて、BBUPは、サービング基地局からの問い合わせに応じて、BBUPで管理している小セルの基地局が使用している周波数やセルIDの情報を、UEが信号の受信品質の測定を実行すべき対象として、サービング基地局に送信する。ここで、BBUPは、自らが通信を制御する複数の小セルのうち、UEの位置においてサービスを提供できる小セルを特定し、その小セルで使用している周波数やセルIDの情報を、測定を実行すべき対象としてサービング基地局に送信するようにしてもよい。ここで、LTEシステムに対しては周波数、CDMAシステムに対してはセルIDを通知することにより、UEは、小セルで使用されている無線アクセス技術(RAT)に応じて信号の受信品質の測定を実行できるため、RAT間ハンドオーバも可能となる。なお、BBUPは、UEの位置においてサービスを提供できる小セルのみならず、その小セルの周囲の小セルの情報(例えば、当該小セルで使用されている無線通信のパラメータ)をサービング基地局に通知してもよい。また、BBUPは、UEの移動速度に応じて、サービング基地局に通知する情報を選択してもよい。
(5) サービング基地局は、BBUPから通知された周波数またはシステムにおいて、受信品質の測定を開始させるためのConfiguration Messageを、UEへ送信する。
(6) UEは、指示された周波数またはシステムにおいて信号の受信品質の測定を実行し、サービング基地局に、測定結果を含むメジャメントレポートメッセージと、UE自身の位置情報とを送信する。なお、ここでの位置情報の送信は、上述の(2)での位置情報とみなすことにより省略されてもよい。
(7) サービング基地局は、UEから受信した位置情報に基づいて、当該位置情報に対応するBBUPに測定結果を送信する。なお、ここでのBBUPは、(3)で問い合わせを行った相手方のBBUPとしてもよい。この場合、(6)においてUEから位置情報を受信していたとしても、その情報を無視してもよい。
(8) BBUPは、測定結果を受信すると、割り当て可能なリソース等から、HO条件を満たすか(ハンドオーバしてくるUEを受け入れられるか)を判定し、ハンドオーバに対する応答をサービング基地局に送信する。なお、BBUPは、例えば、UEをハンドオーバにより受け入れる場合はACKを、受け入れない場合はNACKを返すことにより、サービング基地局に対して応答する。
(9) サービング基地局は、UEに対して、ハンドオーバ先の小セルの無線通信のパラメータなどシステム情報を送信し、UEはハンドオーバを実行する。なお、(4)において、ハンドオーバの対象となる小セルについて、無線通信のパラメータなどのシステム情報が既にUEに通知されている場合は、ここでは、ハンドオーバの許可だけが通知されてもよい。この後に、UEとハンドオーバの対象となる小セルとの間で接続が確立され、UEは当該小セルとの間での通信を開始する。
以上のように、基地局は、複数の小セルの通信の制御を行うBBUPと位置とを関連付けて記憶することとなるため、従来のNRTと比べて、セルの数が多くなったとしても、容易に管理することができる。また、基地局が、ハンドオーバの対象となる小セルを制御するBBUPから受信品質の測定対象パラメータの通知を受けるため、小セルに割り当てられたリソースが時間的に変動する場合でも、適切に当該小セルにおける信号を測定可能となる。
なお、上述の説明では、大セルに多数の小セルが包含される、又は隣接する構成について説明したが、1つの制御装置が管理する複数の小セル群からなるエリアと、他の制御装置が管理する複数の小セル群からなるエリアとの間で同様の制御が実行されてもよい。すなわち、1つのBBUPが通信を制御する領域から、他のBBUPが通信を制御する領域へとUEが移動する場合、それまでUEが在圏していた領域に対応するBBUPは、ハンドオーバの対象となる小セルの通信を制御する他のBBUPとの間で上述のハンドオーバ処理を行ってもよい。このように、本実施形態に係るハンドオーバ手法は、セルの構成態様によらず、適切なハンドオーバ処理を実行可能とすることができる。
なお、上述の各処理は、専用のハードウェアで実行されてもよいし、CPU等の汎用ハードウェアにおいて実行されるソフトウェアとして実現されてもよい。また、一部をソフトウェアで実現し、残りを専用のハードウェアで実現してもよい。
Claims (10)
- 移動体端末との間でリンクを確立して通信を行う無線通信装置であって、
前記移動体端末の位置情報と、前記無線通信装置から送信された信号の当該移動体端末における受信品質の情報とを取得すると共に、前記位置情報と前記受信品質の情報とに基づいて、前記移動体端末がハンドオーバする対象となる他の無線通信装置に関する情報を取得する取得手段と、
前記他の無線通信装置に関する情報に基づいて、前記移動体端末に、当該他の無線通信装置へハンドオーバさせる指示を当該移動体端末へ送信する送信手段と、
を有することを特徴とする無線通信装置。 - 移動体端末の位置と、当該位置に存在する移動体端末に対してサービスを提供できる無線通信装置を含む複数の無線通信装置における通信を制御する制御装置とを対応させて記憶する記憶手段をさらに有し、
前記取得手段は、前記移動体端末から取得した前記位置情報に対応する前記制御装置に問い合わせることにより、当該移動体端末に対してサービスを提供できる他の無線通信装置に関する情報を取得する、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。 - 前記取得手段は、前記受信品質を示す値が所定値以下である場合に、前記他の無線通信装置に関する情報を取得する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信装置。 - 前記他の無線通信装置に関する情報は、当該他の無線通信装置から送信された信号の受信品質を前記移動体端末に測定させるための、無線通信に関するパラメータを含み、
前記送信手段は、前記パラメータを前記移動体端末へ送信し、当該パラメータを用いて当該移動体端末において測定された、前記他の無線通信装置から送信された信号の受信品質の測定結果に基づいて、前記指示を前記移動体端末へ送信する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の無線通信装置。 - 前記パラメータは、前記他の無線通信装置から送信された信号の受信品質を測定すべき周波数と、当該他の無線通信装置の識別情報との少なくともいずれかを含む、
ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信装置。 - 移動体端末との間でリンクを確立して通信を行う無線通信装置を含む複数の無線通信装置の通信を制御する制御装置であって、
前記移動体端末の位置情報と、前記無線通信装置から送信された信号の当該移動体端末における受信品質の情報とを取得すると共に、前記位置情報と前記受信品質の情報とに基づいて、前記移動体端末がハンドオーバする対象となる、前記複数の無線通信装置とは異なる他の無線通信装置に関する情報を取得する取得手段と、
前記他の無線通信装置に関する情報に基づいて、前記移動体端末との間で前記リンクを確立している前記無線通信装置を通じて、当該他の無線通信装置へハンドオーバさせる指示を当該移動体端末へ送信する送信手段と、
を有することを特徴とする制御装置。 - 複数の無線通信装置の通信を制御する制御装置であって、
前記複数の無線通信装置とは異なると共に移動体端末との間でリンクを確立して通信を行っている他の無線通信装置または当該他の無線通信装置の通信を制御する他の制御装置から、前記移動体端末の位置情報を取得する取得手段と、
前記他の無線通信装置または前記他の制御装置に対して、前記複数の無線通信装置のうち、前記位置情報に対応する無線通信装置に関する情報を通知する通知手段と、
前記位置情報に対応する無線通信装置が、前記他の無線通信装置からハンドオーバする前記移動体端末と接続するように制御する制御手段と、
を有することを特徴とする制御装置。 - 移動体端末との間でリンクを確立して通信を行う無線通信装置の制御方法であって、
取得手段が、前記移動体端末の位置情報と、前記無線通信装置から送信された信号の当該移動体端末における受信品質の情報とを取得すると共に、前記位置情報と前記受信品質の情報とに基づいて、前記移動体端末がハンドオーバする対象となる他の無線通信装置に関する情報を取得する取得工程と、
送信手段が、前記他の無線通信装置に関する情報に基づいて、前記移動体端末に、当該他の無線通信装置へハンドオーバさせる指示を当該移動体端末へ送信する送信工程と、
を有することを特徴とする制御方法。 - 移動体端末との間でリンクを確立して通信を行う無線通信装置を含む複数の無線通信装置の通信を制御する制御装置の制御方法であって、
取得手段が、前記移動体端末の位置情報と、前記無線通信装置から送信された信号の当該移動体端末における受信品質の情報とを取得すると共に、前記位置情報と前記受信品質の情報とに基づいて、前記移動体端末がハンドオーバする対象となる、前記複数の無線通信装置とは異なる他の無線通信装置に関する情報を取得する取得工程と、
送信手段が、前記他の無線通信装置に関する情報に基づいて、前記移動体端末との間で前記リンクを確立している前記無線通信装置を通じて、当該他の無線通信装置へハンドオーバさせる指示を当該移動体端末へ送信する送信工程と、
を有することを特徴とする制御方法。 - 複数の無線通信装置の通信を制御する制御装置の制御方法であって、
取得手段が、前記複数の無線通信装置とは異なると共に移動体端末との間でリンクを確立して通信を行っている他の無線通信装置または当該他の無線通信装置の通信を制御する他の制御装置から、前記移動体端末の位置情報を取得する取得工程と、
通知手段が、前記他の無線通信装置または前記他の制御装置に対して、前記複数の無線通信装置のうち、前記位置情報に対応する無線通信装置に関する情報を通知する通知工程と、
制御手段が、前記位置情報に対応する無線通信装置が、前記他の無線通信装置からハンドオーバする前記移動体端末と接続するように制御する制御工程と、
を有することを特徴とする制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013066997A JP2014192738A (ja) | 2013-03-27 | 2013-03-27 | 無線通信装置及びその制御方法、並びに制御装置及びその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013066997A JP2014192738A (ja) | 2013-03-27 | 2013-03-27 | 無線通信装置及びその制御方法、並びに制御装置及びその制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014192738A true JP2014192738A (ja) | 2014-10-06 |
Family
ID=51838627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013066997A Pending JP2014192738A (ja) | 2013-03-27 | 2013-03-27 | 無線通信装置及びその制御方法、並びに制御装置及びその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014192738A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018198540A1 (ja) | 2017-04-28 | 2018-11-01 | Kddi株式会社 | 無線通信装置、通信制御方法、及び、コンピュータプログラム |
-
2013
- 2013-03-27 JP JP2013066997A patent/JP2014192738A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018198540A1 (ja) | 2017-04-28 | 2018-11-01 | Kddi株式会社 | 無線通信装置、通信制御方法、及び、コンピュータプログラム |
US11272418B2 (en) | 2017-04-28 | 2022-03-08 | Kddi Corporation | Wireless communication device, communication control method, and computer program |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7010316B2 (ja) | 無線端末、基地局、及びこれらの制御方法 | |
CN110035461B (zh) | 通信方法、接入网设备和终端设备 | |
US20190141541A1 (en) | Radio communication system, radio communication method, radio base station and control station | |
US10595230B2 (en) | Method, system and device for inter-frequency load balancing in a mobile telecommunications network | |
US8548474B2 (en) | Method for automatic neighbor cell relation reporting in a mobile communication system | |
JP6618801B2 (ja) | 通信制御方法及びユーザ端末 | |
JP6437555B2 (ja) | クラウド無線通信システムにおけるシステム情報送受信方法及びそのための装置 | |
JP2019532604A (ja) | セルハンドオーバ方法、装置、およびシステム | |
EP3177075B1 (en) | Communication system, local mobile node and base station | |
CN109905887B (zh) | 用于中继设备的通信方法、设备和计算机可读存储介质 | |
US10091681B2 (en) | Mobile terminals and methods for performing a measurement | |
US10979946B2 (en) | Hand-in with topology hiding | |
CN111543082B (zh) | 小区配置装置及方法 | |
KR20120039605A (ko) | 측정 보고 방법 및 관련된 통신 기기 | |
US10979948B2 (en) | Hand-in with topology hiding | |
KR20130042009A (ko) | 적어도 하나의 무선 액세스 기술 네트워크를 포함하는 무선 통신 시스템에서 이웃 셀 정보를 업데이트하도록 구성된 네트워크 노드들 및 방법들 | |
WO2013070127A1 (en) | Methods and arrangement for handling a data transferral in a cellular network | |
US20220086750A1 (en) | Network access method of terminal device and apparatus | |
CN104684019A (zh) | 一种测量信息获取及发送方法、装置和基站设备 | |
WO2017026441A1 (ja) | セルラ基地局及び無線lan終端装置 | |
EP3206434B1 (en) | Switching process between a base station and wireless lan access point | |
EP2627121A1 (en) | A method for efficient mobility handling in a mobile communication system | |
CN107466093B (zh) | 通信方法、终端设备和基站 | |
US9357448B1 (en) | Method and system for dynamically updating a handover-scan-list maintained by a base station | |
JP2014192738A (ja) | 無線通信装置及びその制御方法、並びに制御装置及びその制御方法 |