JP2014186587A - 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 視差角をもって撮像される2つの画像情報から生成される3次元に対応づけられる視差画像対を用いて、正確な二次元画像を生成する。
【解決手段】
被写体の正面に向かって所定の視差角をなす第1の方向から前記被写体を撮像する第1の撮像手段と、被写体の正面に向かって所定の視差角をなす第2の方向から前記被写体を撮像する第2の撮像手段とを備える画像処理装置において、前記第1の撮像手段から撮像される第1の画像情報と、前記第2の撮像手段から撮像される第2の画像情報とから同一被写体に対応付けられる画素対を特定する。特定された画素対から正面画像画素情報を生成し、当該生成された正面画像画素情報の中で、前記所定の視差角から特定できない画素対を特定された周辺の画素対に基づいて補正することを特徴とする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、3次元画像情報から2次元画像情報を生成するための画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関するものである。
視差画像対を3次元表示情報として3次元表示器で表示できるが、この画像を紙等へ記録するには通常、2次元的な記録手段を用いる。
特許文献1には異なる角度から写した人の顔をビューモーフィングの技術を用いて正面から見た画像を生成して表示する技術が開示されている。
特開2004−297734号公報
3次元画像を表現する視差画像対は両画像共に被写体を正面から見た2次元画像では無い。従って、3次元表示出来る視差画像対その物を、正面から見た画像として2次元表示記録する事は出来ない。
また、特許文献1では視差画像対からビューモーフィングの技術を用いて正面画像を生成し表示しているが、本来ビューモーフィングの技術は視差画像対の両者に存在する被写体を構成する画素から、その奥行き情報を推定する。ところが、実際の視差画像対では、視差角が有るため、視差画像対の一方にしか存在しない画素が有る。
従って、正面画像の全ての画素をビューモーフィングの技術で生成する事は出来ない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、視差角をもって撮像される2つの画像情報から生成される3次元に対応づけられる視差画像対を用いて、正確な二次元画像を生成できる仕組みを提供することである。
上記目的を達成する本発明の画像処理装置は以下に示す構成を備える。
被写体の正面に向かって所定の視差角をなす第1の方向から前記被写体を撮像する第1の撮像手段と、被写体の正面に向かって所定の視差角をなす第2の方向から前記被写体を撮像する第2の撮像手段と、前記第1の撮像手段から撮像される第1の画像情報と、前記第2の撮像手段から撮像される第2の画像情報とから同一被写体に対応付けられる画素対を特定する特定手段と、特定された画素対から正面画像画素情報を生成する生成手段と、生成された正面画像画素情報の中で、前記所定の視差角から特定できない画素対を特定された周辺の画素対に基づいて補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、視差角をもって撮像される2つの画像情報から生成される3次元に対応づけられる視差画像対を用いて、正確な二次元画像を生成できる。
画像処理装置の一例を示すブロック図である。 図1に示した3次元表示装置をより詳細に説明する図である。 図1に示した撮像手段の配置関係を説明する図である。 画像処理装置の画像処理機能のブロックの一例を示す図である。 画像処理装置における正面画像生成の原理を説明する図である。 画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。 画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。 画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。 視差画素対を特定できない画素情報例を示す図である。 画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。 不定画素に対する補正処理例を示す図である。 画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。 視差画素対特定部で用いるマッチングパターンの別例を示す図である。 不確定画素の輝度値を補正して生成する例を説明する図である。
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
本実施形態の説明に先立って、本明細書で用いる用語について簡単に説明する。
本明細書において、2次元画像とは、表示器やプリンタで表示記録する、例えば人や図形などを表す2次元の画像そのものを示している。
3次元画像とは、3次元表示器で立体的に表示される、例えば人や図形などを表す3次元の画像そのものを示している。例えば、3次元画像は、視差を有する複数の2次元画像で構成される。例えば左目用と右目用の一対の2次元画像を既定の表示素子で表示し、その画像をそれぞれの目で見る事で得られる画像である。
2次元画像情報または3次元画像情報は、上記の2次元画像または3次元画像を表示するための輝度信号や濃度信号等の信号源を示している。特に3次元画像情報は、少なくとも左目用および右目用の一対の2次元画像情報から成り、該画像対を視差画像対と呼び、同じ被写体を表示し、視差画像対の両画像中に存在する2つの画素を視差画素対と称す。又 視差画像対が被写体と成す角度を視差角と呼ぶ。なお 3次元画像情報はカメラで撮影したり、コンピュータグラフィックスで人工的に制作される。
次に、簡単に3次元表示器について説明する。本実施形態で用いる3次元表示器は、3次元画像情報として、その表示器の画面中に複数の2次元画像情報を同時に表示している。具体的には、3次元表示器に表示される2次元画像は、少なくともユーザの左目および右目の各視点から見た2枚の2次元画像情報に基づいていて、対応するそれぞれの目で見せるための光学的な工夫が表示器に施されている。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
本実施形態では、ユーザが3次元表示器で立体的に見る画像に等しい視差角の略中央、即ち正面から見た2次元画像を、3次元表示するための視差画像対から生成する画像処理装置を例に説明するが、これに限定されるものではない。
図1は、本実施形態を示す画像処理装置の一例を示すブロック図である。本実施形態では、画像処理装置を後述するようなパーソナルコンピュータで構成する例を示す。
図1において、1は一般的なパーソナルコンピュータ(以後PCと称する)で、ネットワーク回線110等から画像情報等をネットワーク制御部90を介して取得する。また画像処理装置は、少なくとも、3次元画像情報に基づいた3次元画像を立体表示するための3次元表示装置2と2次元表示装置3を有する。
PC1はCPU(Central Processing Unit)10で制御される。PC1は、3次元画像情報や本実施形態に用いられるプログラム等を保持する記憶手段80を有する。またPC1は、各種設定やプログラムを格納するROM(Read Only Memory)60及び、一時的な記憶手段として機能するRAM(Random Access Memory)70を有する。3次元表示装置2は、3次元画像を表示する3次元表示器30を有する。
また、3次元表示装置2は、3次元表示器の表示面にタッチパネル40を有し、表示した3次元画像を直接タッチして画像や表示された入力キーを選択すると共に、キーやマウスで構成する操作入力部と同様にユーザのPCへの各種の入力操作を可能にする。撮像手段20は一般的表示器に装備された物で、ユーザの位置やユーザの動作を認識するために3次元表示器30の近傍に設けられている。なお、撮像手段20は、図3に示すように被写体の正面に向かって所定の視差角をなす第1の方向から前記被写体を撮像する第1の撮像手段21と、被写体の正面に向かって所定の視差角をなす第2の方向から前記被写体を撮像する第2の撮像手段22を備える。従って、撮像手段20は、第1の撮像手段21と、第2の撮像手段22とを用いて、同一被写体23を所定の視差角θをもって右目用の画像情報と左目用の画像情報を取り込む。
図2は、図1に示した3次元表示器をより詳細に説明する図である。図2に示すパララックスバリア方式の3次元表示器30の液晶表示器300は、表示画面の手前に左右の目の視線上に互いに他方の目用の表示素子からの光を遮るための光学的なパララックスバリア150を有する。
従って図2に示す様に右目からは左目用表示画素からの光がパララックスバリア150でその光路が遮光され、逆に左目からは右目用表示画素からの光がパララックスバリア150でその光路が遮光される。その結果両目には例えば、両目の互いに異なる視点で撮影された画像を独立に見る事が出来る。即ち、ユーザに対して立体表示がなされる。
本実施形態の3次元表示器30は説明の簡略化のために、単色表示で、また以後の図において表示画素の並びを1次元的に表現する。
なお、以下で単に「視点」と述べる場合、3次元表示器30の位置に対するユーザの両目の位置のことを示し、1つの「視点」では、ユーザの右目には右目用の画像が、左目には左目用の画像が見える。3次元画像を表示するには最低1対の所定の視差を有する右目用の画像と左目用の画像が表示出来れば良い。
図3は、図1に示した撮像手段の配置関係を説明する図である。本例では、上記視点とユーザが目で見るのと同じ右目用の画像と左目用の画像を撮影する場合のカメラの位置関係を示している。両視差画像対は視点を中央に挟み視差角θを有する。本発明で生成する2次元画像は上記視差角の中央、即ち視点から見た正面画像である。
<画像処理装置の機能ブロック>
図4は、図1に示した画像処理装置の画像処理機能のブロックの一例を示す図である。図5は、本実施形態を示す画像処理装置における正面画像生成の原理を説明する図である。図4及び図5を用いて詳細な説明に先だって、本発明による画像処理の概要を説明する。
図4において、画像情報入力部400は、ネットワーク制御部90等から3次元画像情報を入力し、必要に応じて記憶手段80で記憶保持する。記憶手段80で記憶保持した視差画像対に対して、視差画素対特定部401は、右目用画像500中の各画素と同じ被写体を表示する左目用画像501中の画素を後述するように特定する。
図5において、右目用画像500の中、X=M、Y=Yの位置に有り、レッド、グリーン、ブルーの各輝度値がそれぞれRr、Gr、Brである注目画素503の情報を、PR(M,Y,Rr,Gr,Br)と表記する。
なお、視差画像対は一般に人の目が水平方向に存在するため、水平方向に視差角θを有する。従って、右目用画像500中の注目画素503と同じ画素は左目用画像501中の同じY=Yの線上に存在する。即ち視差画素対特定部401は右目用画像500中の注目画素503と同じ被写体を表示する画素を左目画像中の画素504が画素対と特定出来る。ここで、画素504は左目用画像501の中、X=L、Y=Yの位置に有り、レッド、グリーン、ブルーの各輝度値をそれぞれRl、Gl、Bl、として、PL(L,Y,Rl,Gl,Bl)と表記する。
正面画像中の正面画像画素位置特定部402は、特定された画素対、即ち、右目用画像500中の注目画素503と、左目用画像501の画素504から正面図中に同じ被写体を表示する画素506を特定する。
先に説明した様に右目用画像500中の注目画素503と同じ被写体を表示する画素は正面画像502の中でも同じY=Yの線上に存在する。正面画像502は、視差角θの略中央方向であるため、右目用画像500中の注目画素503を仮想平面図507にθ/2の角度で射影する。同様に、先の視差画素対特定部401で特定された左目用画像501中の画素504を仮想平面図507に−θ/2の角度で射影する。
仮想平面図中に射影して得られた交点Pf505が、注目画素503が表示する被写体の奥行きを示すZ軸方向の位置ZとX軸方向の位置Xを示す。ここで、仮想平面上に得られた交点Pf505の位置をPf(X,Z)と表記する。従って、仮想平面図507上の交点Pf505の画素から垂直に正面画像502上に射影したY=Yの線上の画素506が右目用画像500中の注目画素503と左目用画像501中の画素504と同じ被写体を正面画像中で表示する画素である。そこで、正面画像502上の画素506の情報を、注目画素503、画素504と同様にPC(X,Y,Rc,Gc,Bc)と表記する。
正面画像画素情報生成部403は、正面画像中に特定された画素506の輝度情報を視差画素対特定部401で特定した視差画素対の輝度情報から生成する。即ち得られた正面画像中の画素506のレッドの輝度値Rcは右目画像中の注目画素503のレッドの輝度値Rrと、左目画像中の同画素504のレッドの輝度値Rlとから生成する。また、正面画像中の画素506のグリーンの輝度値Gcは右目画像中の注目画素503のグリーンの輝度値Grと、左目画像中の同画素504のグリーンの輝度値Glとから生成する。さらに、正面画像中の画素506のブルーの輝度値Bcは右目画像中の注目画素503のブルーの輝度値Brと、左目画像中の同画素504のブルーの輝度値Blとから生成する。
右目用画像500の全画素に対して、上述した視差画素対特定部401、正面画像画素位置特定部402、及び正面画像画素情報生成部403の処理を施しても、図3に示す様に視差画像対は視差角θを成す。このために、正面画像中の全ての画素に対して画素情報を生成する事は出来ない。何故ならば、右(左)目では見えるが、左(右)目では見えない被写体の一部が必ず存在するために、先の視差画素対特定部401では右(左)目用画像中の画素と対を成す画素を左(右)目用画像501中に特定出来ない場合が有るからである。
その場合は、正面画像画素位置特定部402で仮想平面図507上に画素位置を特定出来ない。従って、正面502上に対応する同じ画素を射影して生成する事が出来ない。 詳細は後述する正面画像画素情報補正部404は、視差画像対特定部で視差画像対から視差画素対が特定出来なかった正面画像502中の不確定画素の画素情報を、視差画像対から補正して生成する。なお、生成した正面画像情報はユーザが3次元表示装置2で立体的にみる事が出来る画像と略同じ画像として、2次元表示装置3を用いて2次元表示したり、プリンタ4を用いて紙に2次元的に記録表示したりする事が出来るようになる。
このように本実施形態では、第1の撮像手段21から撮像される第1の画像情報と、前記第2の撮像手段22から撮像される第2の画像情報とから同一被写体に対応付けられる画素対を特定することができる。
図6は、本実施形態を示す画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、視差画像対から所定の補間処理を行うことで正面画像を生成するための処理例である。なお、各ステップは、CPU10が記憶手段80等に記憶された制御プログラムを実行することで実現される。また、以下の説明では、CPU10が実行する図4に示したモジュールを主体として説明する。なお、S607に示す「640」とは、視差画像対及び正面画像の縦と横の総画素数を示す。より具体的には、両目が並ぶ軸方向(X)の総画素数に対応する。また、S610の「400」とは、上記X軸に直交するY軸方向の総ライン数に対応する。
S600で、視差画像対と該画像対の付帯情報として両画像間の視差角θを取得し、パラメータY=1、M=1に初期設定する。
S601で、視差画素対特定部401は、右目用画像500中の注目画素PR(1,1,Rr,Gr,Br)と対を成す左目用画像501中の同じ画素PL(L,1,Rl,Gl,Bl)を特定する処理を実行する(後述するS710とS711)。
なお、S601で、左目用画像501中の画素PL(L,1,Rl,Gl,Bl)を特定するための処理を実行するが、必ず特定出来るとは限らない。
S602で、視差画素対特定部401は、視差画素対が特定されたか(S710)否か(S711)を判定する。
S601で、左目画像中に対を成す画素PL(L,1,Rl,Gl,Bl)が特定されたと視差画素対特定部401が判断した場合、S602からS603に分岐する。そして、正面画像画素位置特定部402は、S601で得られた画素PR(1,1,Rr,Gr,Br)と画素PL(L,1,Rl,Gl,Bl)から、図5で示したように視差角θに応じた角度で射影操作を行う。これにより、仮想平面図507上に同じ交点Pf(X,Z)の画素を求める。
その後、S604で、正面画像画素情報生成部403は、仮想平面図上の交点Pfの画素から正面画像502に角度0度で射影し、Y=1との交点にPC(X,1,Rc,Gc,Bc)を得る。
S605で、正面画像画素情報生成部403は、S604で得られた画素、PC(X,1,Rc,Gc,Bc)の輝度値Rc,Gc,Bcを求める。
なお、S602で、S601で画素対を左目画像中に特定出来ないと視差画素対特定部401が判断した場合、S606に分岐する。
次に、S606で、正面画像画素情報生成部403は、右目画像中のX軸方向に注目画素位置を1画素シフトし(M=M+1)、S607でY=1のライン上の全ての画素(M=640)に対して上述した一連の処理が終了した時、S608に分岐する。
そして、S608で、正面画像画素情報補正部404が図5に示す正面画像502中のY=1の線上に存在する不確定画素に対して補正処理を施して輝度値Rc、Gc、Bcを生成する。これで正面画像502中のY=1のライン上の全ての画素情報の生成が終了し、S609に移る。
S609は、Y軸方向に1ラインシフトして再び上述の処理をY方向の次ラインに施し(Y=Y+1、M=1)、400ライン全てに対して処理が終了するまで、S601からS610迄の一連の処理を繰り返す。これにより、(640*400)画素の正面画像の生成処理を終了する。
図7は、本実施形態を示す画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、視差画素対特定部401の詳細処理例である。なお、各ステップは、CPU10が記憶手段80等に記憶された制御プログラムを実行することで実現される。以下、図6に示したS601の詳細な処理を説明する。以下の説明では、CPU10が実行する図4に示したモジュールを主体として説明する。
本実施形態では、左右の目用の画像対から同じ被写体を示す各画素対を特定する際に処理を高速に行うために、各画素の輝度値の総和からモノクロ値Dを(R+2*G+B)/4と定義する。そして、注目画素と隣接する4画素の該モノクロ値を使って、いわゆるパターンマッチング手法を用いて視差画像対を特定する。
S700で、視差画素対特定部401は、右目画像中の注目画素PR(M,Y,Rr,Gr,Br)からPR(M,Y,Dr)を算出する。ここで、Dr=(Rr+2*Gr+Br)/4である。
同様に、S701で、視差画素対特定部401は、該注目画素にX方向とY方向に隣接する4画素に対しても同様の処理を施し、図5に示す4個の隣接画素(○で示す)のモノクロ値MPR(M,Y−1,Dr)、モノクロ値MPR(M−1,Y,Dr)、モノクロ値MPR(M+1,Y,Dr)、モノクロ値MPR(M,Y+1,Dr)と注目画素(●で示す)のモノクロ値MPR(M,Y,Dr)を加えた5画素でパターンマッチング処理を行う。
左目用画像501中の対を成す画素を特定するために、S702で、視差画素対特定部401は、左目画像中のX座標をL=1、最小誤差値Emin=K1とし、S703で、パターンマッチングにて比較すべき左目用画像501中の5つの画素に対してそれぞれモノクロ値MPL(L,Y,Dl)、モノクロ値MPL(L,Y−1,Dl)、モノクロ値MPL(L−1,Y,Dl)、モノクロ値MPL(L+1,Y,Dl)、及びモノクロ値MPL(L,Y+1,Dl)を求める。ここで、Dl=(Rl+2*Gl+Bl)/4である。
S704で、視差画素対特定部401は、右目用画像500中の注目画素周辺の5画素と左目用画像501中の評価画素周辺の5画素とを比較して、それぞれ中心の画素●に対して相対的に同じ位置の画素間のモノクロ値の差の絶対値の総和を誤差Eと定義して求める。得られた誤差Eが同じY=Yライン上で最小の場合が最もパターンが類似していると判断出来る。
S705で、視差画素対特定部401は、随時誤差Eを直前迄の最小誤差値Eminと比較する。ここで、得られた誤差Eが最小誤差値Eminより小さいと視差画素対特定部401が判断した場合、S705からS706に分岐し、その時のX座標の値、即ちLの値と誤差Eを最小誤差値Eminに置き換えて記憶手段80に一時保持する。
右目画像中の注目画素と対を成す左目画像中の画素PL(L,1,Rl,Gl,Bl)は左目画像中の画素をL=1から順次パターンマッチングして探します。通常最も近い画素を見つける方法は、随時評価画素位置をずらしながら、誤差Eを求め、それまででより誤差Eが小さい画素(番号L)を候補としてその画素番号とその誤差Eで最小誤差値Eminを更新して記憶手段80に一時保持する。例えば画素番号10から15を評価した際に、L=10、E=5、最小誤差値Emin=6である場合は、最小誤差値Emin←5に更新し、L=10を記憶手段80に一時保持する。
また、L=11、E=6、最小誤差値Emin=5、L=12、E=4、Emin=5である場合は、最小誤差値Emin←4に更新し、L=12を記憶手段80に一時保持する。
さらに、L=13、E=6、最小誤差値Emin=4、L=14、E=7、最小誤差値Emin=4、L=15、E=3、最小誤差値Emin=4である場合は、最小誤差値Emin←3に更新し、L=15を記憶手段80に一時保持する。
そして、L=16〜L=640、E=8、最小誤差値Emin=3である場合、記憶保持した値は、(L=10、Emin=5)(L=12、最小誤差値Emin=4)(L=15、最小誤差値Emin=3)と随時更新される。そして、L=640までで当該処理が終了し、その時点で記憶手段80に一時保持しているのが(L=15、最小誤差値Emin=3)であるとする。
なお、誤差Eが最小誤差値Eminより大きいと判断した場合、S707に分岐し、視差画素対特定部401は、X方向に隣接する画素位置を1画素シフトして(L=L+1)、次の画素位置の画素を評価画素とする。そして、S708で、視差画素対特定部401は、全ての画素(640画素)に対してパターンマッチング処理が終了するまで、S703からS708の一連の処理を繰り返す。
S708で、該当するY=Yラインの画素全て(640)に対するパターンマッチング処理が終了したと、視差画素対特定部401が判断した場合、S708からS709に分岐する。そして、S709で、視差画素対特定部401は、最も誤差の小さい、即ち注目画素を含む隣接の5画素のモノクロ値パターンに最も類似した評価画素に対する最小誤差値Eminが予め決められた十分小さな閾値K1より小さいかどうかを判断する。
ここで、注目画素を含む隣接の5画素のモノクロ値パターンに最も類似した評価画素に対する最小誤差値Eminが予め決められた十分小さな閾値K1より小さいと視差画素対特定部401が判断した場合、S710に分岐する。つまり、右目用画像500中の注目画素PR(M,Y,Rr,Gr,Br)と対を成す左目用画像501中の画素PL(L,Y,Rl,Gl,Bl)に決定して、S710に分岐する。
ここで、注目画素を含む隣接の5画素のモノクロ値パターンに最も類似した評価画素に対する最小誤差値Eminが予め決められた十分小さな閾値K1より小さいとは以下の意味である。例えば視差画素対候補として特定出来る画素番号はL=15で最も誤差が小さな最小誤差値Emin=3である。この時、閾値K1=10なら(Emin<K1)、画素番号15は視差画素対を成す画素であると特定出来たと判断する。より具体的には、視差画素対候補として特定出来る画素番号はL=15で最も誤差が小さな最小誤差値Emin=3である。この時、閾値K1=10なら(Emin<K1)、画素番号15は視差画素対を成す画素であると特定出来たと判断する。
一方、S709で、最小誤差値Eminが閾値K1より大きいと視差画素対特定部401が判断した場合、S711へ進む。そして、S711で、得られた画素は右目用画像500中の注目画素PR(M,Y,Rr,Gr,Br)と対を成す左目用画像501中の画素とは特定できない。このため、右目用画像500中の注目画素PR(M,Y,Rr,Gr,Br)は被写体を表示する画素として右目用画像500中にしか存在しない不確定画素と決定して、S711に分岐する。
〔正面画像画素位置特定部402による画像処理〕
図8は、本実施形態を示す画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、視差画素対特定部401で得られた画素対から仮想平面図507上に対応する該交点Pfの画素求め、正面画像502中に該画素を特定する正面画像画素位置特定部402の処理例である。なお、各ステップは、CPU10が記憶手段80等に記憶された制御プログラムを実行することで実現される。
本実施形態では、視差画像対に付随する付帯情報から、該画像対が撮影された際の、或いは、コンピュータグラフィックス等で作成された際のパラメータとして視差角θの値を取得する。正面画像502はこの視差角θの中央方向から見た2次元画像である。このため、図8の(A)に示すS800において、正面画像画素位置特定部402は、右目用画像500中の注目画素PR(M,Y,Rr,Gr,Br)からθ/2の角度で仮想平面図507に該注目画素を射影する。
同様に、図8の(A)に示すS801において、正面画像画素位置特定部402は、左目用画像501中に特定した画素PL(L,Y,Rr,Gr,Br)から−θ/2の角度で仮想平面図507に該注目画素を射影する。仮想平面図507に射影した得られる交点が両画素対に対応する交点Pfの画素で有り、この画素位置Pf(X,Z)から正面画像502中に対応する画素を描く事が出来る。上記射影処理はRAM70上のビットマップ処理である。
そして、図8の(B)に示すS803で、図5に示した仮想平面図507の交点Pfの画素(X,Z)を垂直に正面画像502に射影し、正面画像502上のY=Yとの交点、即ち、PC(X,Y)が求める画素の位置である。即ち、S804にて、正面画像画素情報生成部403は、右目用画像500上の画素PR(M,Y,Rr,Gr,Br)と、同じ画素は左目用画像501上の画素PL(L,Y,Rl,Gl,Bl)と特定する。これにより、該画素は図5に示すように、正面画像502上のPC(X,Y,Rc,Gc,Bc)として生成する事が出来る。
図8の(C)を用いて正面画像に生成した画素の輝度値を生成する正面画像画素情報生成部403の処理を詳説する。通常視差画素対は同じ被写体を表示しているため、その輝度情報は略等しいといえる。
しかし、被写体への照明が正面からで無くどちらかに偏っている場合、両者のそれは異なる。そこで、本実施形態では、この照明の偏りによるムラを軽減するため、S805で正面画像画素情報生成部403が得られた画素位置のX座標の値に応じて視差画素対の輝度値を内分して正面画像中の画素の輝度値、即ちRc、Gc、Bcを生成する。
ここで、得られた画素のX座標の値が十分小さければ、該画素が表示する被写体の位置は正面から見て右側である。このため、該画素のレッド成分の輝度値Rcは、右目画像中の画素対のレッドの値、即ちPR(M,Y,Rr)を左目画像中の画素対のレッドの値、即ちPL(L,Y,Rl)より重視して求める。グリーン成分の輝度値Gc及びブルー成分の輝度値Bcも同様にして生成する。なおXの値が丁度正面画像502の中央の場合、該画素のレッド成分の輝度値Rcは(PR(M,Y,Rr)+PL(L,Y,Rl))/2となる。
本実施形態における正面画像画素情報補正部404を詳説する前に、図9を用いて上述した処理で視差画素対が特定出来ない場合を説明する。
図9は、視差画素対を特定できない画素情報例を示す図である。本例では、画像オブジェクトAとその手前に中央部で2分された画像オブジェクトBを被写体とし、それぞれ左右の目用画像として撮影した場合を示している。今処理している1ラインの画像として画像オブジェクトAは画素A1からA21の画素で構成され、画像オブジェクトBは画素B1からB13で構成され、画素B5とB6の間から画像オブジェクトAが見えるとする。
今右目用画像500の任意のY軸の1ライン上の、X方向の各R1からR21の連続した位置の画素を被写体の画素として902に示すが、視差角を有する右目視線に従って見える画素は、まず画像オブジェクトAのA1、A2が見える。また、画像オブジェクトBのB1からB5がその手前に見え、画像オブジェクトBの隙間から画像オブジェクトAの画素A8、A9、及びA10が見える。さらに、再びその手間に画像オブジェクトBのB6からB13がその手前に見え、再び奥の画像オブジェクトAのA19、A20、及びA21が見える。
同様に左目用画像501の同じY軸の1ライン上の、X軸方向の連続したL1からL21の位置の左目画像を903に示す。左目視線に従って見える画素はまず画像オブジェクトAのA1、A2、A3及びA4が見え、画像オブジェクトBのB1からB5がその手前に見える。また、画像オブジェクトBの隙間から画像オブジェクトAの画素A10、A11、及びA12が見え、再びその手間に画像オブジェクトBのB6からB13がその手前に見え、再び奥の画像オブジェクトAのA21が見える。
今この被写体を理想的に表示する正面画像のC1からC21の画素位置の画像は、被写体の画素で示せば理想的な正面画像904のようになる。ここで、この理想的な正面画像904の各画素が、両視差画像中に存在するなら先に述べた様に、視差画素対特定部401で特定されるため○、どちらか一方にしか存在しない画素を不確定画素としてS*(*1〜N(整数))として画像905で示す。
理想的な正面画像904において、画素位置C3の画素A3と画素位置C11の画素A11は、右目画像902には存在しないため、視差画素対特定部401の処理対象にすら成らない。従って、視差画素対は特定出来ず、それぞれ不確定画素S1及び不確定画素S3として画像905に表記出来る。
一方、理想的な正面画像904において、画素位置C9の画素A9と画素位置C20の画素A20は、右目画像902には存在するが、左目画像903に存在しない。このため、先に説明した視差画素対特定部401の処理では左目画像中に対応する画素を見つける事が出来ない。
従って、画像905では、それぞれ不確定画素S2及びS4として表記出来る。本実施形態の正面画像画素情報補正部404は、上記処理で生成する事が出来ない不確定の画素位置C3、C11、C9及びC20に位置する不確定画素の輝度情報を、正面画像画素情報補正部404を用いて生成する。
図10は、本実施形態を示す画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、図6のS608で概説した正面画像画素情報補正部404の詳細例である。以下、図9を参照しながら本実施形態における補正処理を詳説する。S608は先に説明した様に不確定画素の輝度値をY方向にライン単位で補正する処理である。以下、正面画像画素情報補正部404が生成された正面画像画素情報の中で、所定の視差角から特定できない正面画像上の画素対を特定された周辺の画素対に基づいて補間補正する処理を詳述する。
まず、S1000で、正面画像画素情報補正部404は、X=1とし、S1001で、正面画像画素情報補正部404は、正面画像904の画素位置C1の画素が、不確定画素か否かを判定する。図9の例では、画素位置C1は視差画素対特定部で視差画素対が特定されている。このため、正面画像904の画素位置C1には視差画素対として、右目画像902の画素位置R1の画素と左目画像903の画素位置L1の画素が視差画素対で有る事が、記憶手段80に保持されている。
従って、正面画像画素情報補正部404は、S1001からS1006に分岐し、判定画素位置を1画素移動させ(X=X+1)、S1007で、X=640でないと正面画像画素情報補正部404が判断した場合は、再びS1001に戻る。
一方、S1001で、画素位置C3が不確定画素と正面画像画素情報補正部404が判定した場合、S1002に分岐する。
S1002で、正面画像画素情報補正部404は、正面画像904の不確定の画素位置C3をX軸方向に挟む確定画素位置、即ち画素位置C2と画素位置C4の視差画像の画素位置を右目画像902からRsとRe、左目画像903からLsとLeとして求める。
即ち、正面画像904の画素位置C2とC4に記憶保持された右目用画素は右目画像902からそれぞれの画素位置は、Rs=R2、Re=R3であり、左目用画素は左目画像903からそれぞれの画素位置は、Ls=L2、Le=L5となる。
次に、S1003では、正面画像画素情報補正部404は、得られた右目用画素RsとReの画素位置の間の画素の有無を判定する。今、Rs=R2、Re=R3であり、この間に右目用画素は存在しないため、正面画像画素情報補正部404はS1005に分岐して、不確定の画素位置C3の画素の輝度値は左目画像で補い、S1006へ進む。即ち右目画像902中にはこの不確定画素として補正すべき画素は無いと判断出来る。
なお、不確定の画素位置C3を挟む左目用画素は左目画像903から、それぞれの画素位置は、Ls=L2、Le=L5である。このため、明らかに不確定の画素位置C3の画素は左目確定画素位置LsとLeの間の左目画像上の画素位置L3及びL4の画素位置の画素の両輝度値が補正に使えると言える。
不確定画素が1つで候補が2画素有るため、S1005では両画素位置の画素のレッド、グリーン、ブルーの輝度値の平均値を求め、その値を不確定の画素位置C3の画素の輝度値として補正して生成する。該補正を簡略化してC3=(L3+L4)/2と記す。
即ち、正面画像904の不確定の画素位置C3の画素の輝度値は、左目画像903の画素位置L3と画素位置L4の両画素の輝度値、即ち画素A3とA4の平均値として補正して生成する。
同様に、S1001で、画素位置C9が不確定画素で有ると正面画像画素情報補正部404が判定した場合、S1002で、正面画像904の画素位置C8とC10に記憶保持された右目用画素は右目画像902の右目目定画素位置Rs=R7、Re=R10の画素であり、左目用画素は左目画像903の左目確定画素位置Ls=L9、Le=L10の画素となる。
次に、S1003では得られた右目確定画素位置RsとReの画素位置の間の画素の有無を判定する。今、Rs=R7、Re=R10であるため、この間に右目用画素が存在するため、S1004に分岐して、不確定の画素位置C9の画素の輝度値は右目画像で補う。
即ち、明らかに不確定の画素位置C9の画素はRsとReの間の右目画像上の画素位置R8及びR9の画素位置の両輝度値が補正に使えると言える。
正面画像画素情報補正部404は、不確定の画素位置C9の画素の輝度値をC9=(R8+R9)/2なる補正処理して生成する。
そして、S1001からS1007迄の一連の処理を正面画像のX方向の全ての画素位置に対して繰り返して、正面画像502のX軸方向の全ての不確定画素位置の画像情報を補正処理で生成する事が出来る。なお、図9の例で示した不確定の画素位置C11及びC20における上記右目確定画素位置Rs,Re、左目確定画素位置Ls,Le及び補正候補画素位置、補正例を図11に示す。
なお、上記補正によって得られる補正値と理想画素との比較を同表に記載したが、略完全な補正が行えていると言える。
〔他の実施形態〕
<視差画素対特定部の他の処理例>
図12は、本実施形態を示す画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、視差画素対特定部401が実行するS601に対応する他の特定例である。なお、図7で詳説したステップと同じステップには同じステップ番号を記す。
本実施形態では、左右の目用の画像対から同じ被写体を示す各画素対を特定する際に処理を高速に行う。このために、各画素の輝度値からモノクロ値DをD=(R+2*G+B)/4と定義し、注目画素と隣接する4画素の該モノクロ値を元に、いわゆるパターンマッチング手法を用いる。S700では、視差画素対特定部401が右目画像中の注目画素PR(M,Y,Rr,Gr,Br)からPR(M,Y,Dr)を算出する。ここで、Dr=(Rr+2*Gr+Br)/4である。
同様にS1100で、視差画素対特定部401は、該注目画素●にX方向とY方向に隣接する4画素に対しても同様の処理を施す。さらに、図5に示す4個の○画素のモノクロ値、即ちPR(M,Y−1,Dr)、PR(M−1,Y,Dr)、PR(M+1,Y,Dr)、PR(M,Y+1,Dr)を注目画素のモノクロ値PR0=PR(M,Y,Dr)で規格化したモノクロ輝度値でパターンマッチング処理を行う。
次に、S702で、視差画素対特定部401は、左目用画像501中の対を成す画素を特定するため、左目画像中のX座標をL=1として、S1101で、パターンマッチングにて比較すべき左目用画像501中の4つの画素に対してそれぞれ注目画素のモノクロ値PL0=PL(L,Y,Dl)で規格化したモノクロ値、PL(L,Y−1,Dl)/PL0、PL(L−1,Y,Dl)/PL0、PL(L+1,Y,Dl)/PL0、及びPL(L,Y+1,Dl)/PL0を求める。
なお、ここで、Dl=(Rl+2*Gl+Bl)/4である。右目用画像500中の注目画素周辺の4画素と左目用画像501中の注目画素周辺の4画素との比較は、それぞれ中心の注目画素に対して相対的に同じ位置の画素間の規格化したモノクロ値の差の絶対値の総和をS1102で誤差Eとして求める。視差画素対特定部401は、得られた誤差Eが同じY=Yライン上で最小の場合が最も類似したパターンと判断出来る。S705では、視差画素対特定部401は、随時誤差Eを直前迄の最小誤差値Eminと比較する。
ここで、得られた誤差Eが最小誤差値Eminより小さいと視差画素対特定部401が判断した場合、S705からS706に分岐し、その時のX座標の値、即ちLの値と誤差Eを最小誤差値Eminに置き換えて一時記憶保持する。なお、誤差Eが最小誤差値Eminより大きいと視差画素対特定部401が判断した場合、S707に分岐する。そして、X方向に隣接する画素位置を1画素シフトして、全ての640画素に対してパターンマッチング処理が終了するまで、S1103からS708の一連の処理を繰り返す。
該当するY=Yラインの画素全て(L=640)に対するパターンマッチング処理が終了していると視差画素対特定部401が判断した場合、S708からS709に分岐する。そして、最も誤差の小さい、即ち注目画素を含む隣接の4画素のモノクロ値パターンの最小誤差値Eminが予め決められた十分小さな閾値K1より小さいと判断した場合、S710に分岐する。そして、S710で右目用画像500中の注目画素PR(M,Y,Rr,Gr,Br)と対を成す左目用画像501中の画素PL(L,Y,Rl,Gl,Bl)と決定して、S703へ戻る。
一方、S709で、最小誤差値Eminが閾値K1より大きいと視差画素対特定部401が判断した場合、S711へ分岐する。そして、S711で、得られた画素は右目用画像500中の注目画素PR(M,Y,Rr,Gr,Br)と対を成す左目用画像501中の画素とは特定できず、不確定と判断してS703に戻る。
本実施形態では、注目画素の輝度値でその周辺の画素のそれを規格化してパターンマッチングするため、特に照明が左右の画像に与える影響を緩和できる効果が有る。
〔マッチングパターンの別処理例〕
図13は、視差画素対特定部401で用いるマッチングパターンの別例を示す図である。図13において、注目画素●と該注目画素に隣接する4画素○で構成するマッチングパターン1200に対してマッチングパターン1201はY軸方向にそれぞれ1画素ずつ離れた画素位置の画素を用いる。
視差画像対は紙面水平方向に視差角を有しているため、X軸方向には局所的に歪んだ画像対のため、X方向にマッチングパターンを広げると精度が落ちるが、Y方向では略歪まないため、マッチングパターンを広げる事で精度が高まる。
同様に注目画素を含み7画素で構成されるマッチングパターン1202を用いれば更に誤判定無く視差画素対を特定する事が出来る。本発明は全ての公知のパターンマッチング手法が適用出来る。
〔不確定画素を補正して生成する他の処理例〕
図14は、図4に示した正面画像画素情報補正部404で不確定画素の輝度値を補正して生成する例を説明する図である。
図14において、1300は、正面の画像905の画素位置C2と画素位置C4を挟む位置に1画素不確定な画素が存在する場合の補正例を示す。
補正例(1)は、視差画像対の一方に1画素のみ補正候補の画素が存在する場合で、不確定の画素位置C3の画素の輝度値はこの候補の不確定画素S1の輝度値をそのまま補正値として適用する。補正例(2)は、両視差画像中に補正候補の画素がそれぞれ1画素存在する場合、補正は両者の平均値を用いる。
補正例(3)は、補正候補が一方に2画素、他方に1画素存在する場合、表に図示する様に3画素位置の画素の輝度の加重平均値で補正して生成する。補正例(4)は、両視差画像中に補正画素候補の画素が存在しない場合である。この場合は視差画素対が確定している正面画像の画素位置C2と不確定の画素位置C3の画素を確定させた両視差画素対の平均値を補正値とする。
1301は、正面の画像905の画素位置C2と画素位置C5を挟む不確定の画素位置C3と画素位置C4に不確定な画素が2画素存在する場合の補正例を示す。
補正例(5)は、両視差画像対の一方に補正候補が1画素存在する場合である。この場合、両不確定画素位置に候補の不確定画素S1の輝度値を補正値とする。補正例(6)は両視差画像中に補正候補の画素がそれぞれ1画素存在する場合、両不確定画素共に補正は両者の平均値を用いる。
補正例(7)は一方の視差画像中に補正候補の画素が連続して2画素有る場合である。この場合、図示する様に不確定画素位置と補正候補の画素位置に順に従ってそれぞれの補正画素で補正する。
補正例(8)は補正候補が連続して3画素存在する場合である。この場合、不確定画素位置と補正画素位置に応じて図示する様に近い位置の2画素の補正画素の平均値で補正する。補正例(9)は両視差画像中に補正画素候補の画素が存在しない場合である。この場合は視差画素対が確定している正面画像の画素位置C2とC4の画素を確定させた両視差画素対の画素の輝度値平均値を用い、且つその不確定画素位置に応じた加重平均値を補正値とする。
不確定画素は複数の画像オブジェクトの集合であり、手前に有る特定の画像オブジェクトの隙間から見える遠くの画像オブジェクトは、図13に示す補正例(4)あるいは補正例(9)の場合が想定される。
本実施形態に限らず、本発明は視差画素対特定部で確定出来ない画素をその不確定画素周辺の視差画像対の画素を用いて補正して確度の高い補正処理で正面画像を生成する事が出来る。
本発明の各工程は、ネットワーク又は各種記憶媒体を介して取得したソフトウエア(プログラム)をパソコン(コンピュータ)等の処理装置(CPU、プロセッサ)にて実行することでも実現できる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
1 画像処理装置
3 2次元表示装置
4 プリンタ
10 CPU
30 3次元表示器

Claims (10)

  1. 被写体の正面に向かって所定の視差角をなす第1の方向から前記被写体を撮像する第1の撮像手段と、
    被写体の正面に向かって所定の視差角をなす第2の方向から前記被写体を撮像する第2の撮像手段と、
    前記第1の撮像手段から撮像される第1の画像情報と、前記第2の撮像手段から撮像される第2の画像情報とから同一被写体に対応付けられる画素対を特定する特定手段と、
    特定された画素対から正面画像画素情報を生成する生成手段と、
    生成された正面画像画素情報の中で、前記所定の視差角から特定できない画素対を特定された周辺の画素対に基づいて補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記補正手段は、隣接する画素対の誤差が最小となる画素対を用いて特定できない画素対を補間することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記特定手段は、両視差画像中の、注目画素に隣接する複数の画素情報を用いたパターンマッチング処理で特定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記生成手段は、生成する画素位置に応じて、前記特定手段で特定した画像対の画像情報を用いて画素情報を生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記補正手段は、前記特定手段で特定できない正面画像上の画素位置の画素情報を補正して生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記補正手段は、前記生成手段で生成できない画素位置に隣接し、前記特定手段で画素対が特定できた画素対の両視差画像中の画素位置に応じて補正することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 前記補正手段は、前記生成手段で生成できない画素位置に隣接し、前記特定手段で画素対が特定できた画素対の両視差画像中の画素位置に応じてどちらか視差画像対の一方の画像情報を用いて補正することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  8. 前記生成手段は、前記特定手段で特定した画素対の両視差画像中の画素位置からそれぞれθ/2,−θ/2の角度で射影した平面上の交点から正面画像中の画素位置を特定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  9. 被写体の正面に向かって所定の視差角をなす第1の方向から前記被写体を撮像する第1の撮像手段と、被写体の正面に向かって所定の視差角をなす第2の方向から前記被写体を撮像する第2の撮像手段とを備える画像処理装置の制御方法であって、
    前記第1の撮像手段から撮像される第1の画像情報と、前記第2の撮像手段から撮像される第2の画像情報とから同一被写体に対応付けられる画素対を特定する特定工程と、
    特定された画素対から正面画像画素情報を生成する生成工程と、
    生成された正面画像画素情報の中で、前記所定の視差角から特定できない画素対を特定された周辺の画素対に基づいて補正する補正工程と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  10. 請求項9に記載の画像処理装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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