JP2014183372A - ソフトウェア無線装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の無線装置は、無線部と制御端末をケーブルで接続する無線装置であって、無線部はモデムアダプタを有し、制御端末はオペレーティングシステムとソフトウェアバス終端を有し、無線部と制御端末は共通のソフトウェアバスを有し、オペレーティングシステムは前記モデムアダプタを制御することを特徴とする。
【選択図】 図4
Description
パブリックセーフティ分野で実現されている携帯型のSCA(Software Communications Architecture)ソフトウェア無線機は、小型化のために、ソフトウェアの機能マージ、あるいはハードウェアの機能マージによる部品点数の削減を行っている。
図1に示すようにSCA(Software Communications Architecture)アーキテクチャは、ソフトウェアによる階層構造をしており、下の層からアプリケーションプラットフォームとソフトウェアバスと無線アプリケーションという層に分かれている。無線アプリケーションを交換可能とするために、OS(Operation System)を含むアプリケーションプラットフォームによりデバイスの依存を断ち切り、ソフトウェアバスのソフトウェアインタフェース規定により無線アプリケーションのソフトウェアが相互に通信可能な環境を構築している。
さらに、アプリケーションプラットフォームに含まれるミドルウェアのCORBA(Common Object Request Broker Architecture)_ORB(Object Request Broker)とCF(ColdFusion)サービス&アプリケーションは、SCAに規定されたソフトウェアであり、無線アプリケーションを交換する仕組みを実行する役目を持っている。
無線アプリケーション110は、RF(Radio Frequency)部140を制御する。
Non−CORBAモデムコンポーネント111はRF140を制御する。
無線アプリケーション201は、それぞれの階層に含まれるソフトウェアが相互に、どのようにアクセス可能かという関係図を図2に示す。
図2のそれぞれのソフトウェアは、互いに図の境界部分211,212,213,214,215,216,217に記述されているソフトウェアのインタフェースでコマンドとステータスのやり取りを行う。ソフトウェアのインタフェースを決めることで、無線アプリケーションを交換可能とする意図によるものである。
211はCORBA_API(Application Programming Interface)である。
SCAインタフェース(SCA API)212,213,214は、相互アクセス用である。
215,216,217はOSベンダー供給のファンクションコールである。
パブリックセーフティ分野における無線機の中心は携帯型の無線機である。携帯型の無線機SCAを適用することは、携帯型無線機にパソコンを内蔵するようなものである。パソコン機能を内蔵する無線機の一例としてはスマートフォンがある。しかし、スマートフォンはパブリックセーフティの用途に比べると送信信号の出力やアプリケーション動作時の持続時間は短い。すなわち、パブリックセーフティの用途のためにはバッテリーの容量を大きくすることが望まれるが、そのことは単純には、バッテリーの大型化を意味する。携帯性のためには、バッテリーは小型であるほうが良いため、消費電力を抑えることが必要ということである。消費電力を抑える策としては、必要以外の電力をカットするために、SCA搭載部分を必要時のみ電力供給することである。
一般の無線機の操作は、頻繁にソフトウェアを交換するものではなく、殆どは周波数と音声ボリュームの操作である。ゆえに、SCA搭載部分を必要時のみ起動する仕組みとする。
図3は、制御端末301と、無線部302をUSB(Universal Serial Bus)ケーブル303で接続する。
制御端末301は、SCA搭載している。また、ハードとしてはタッチパネル等の操作部を有している。
本発明は、従来のSCAアーキテクチャには含まれないソフトウェアバス終端・変換アダプタ401を追加するものである。
ソフトウェアバス終端・変換アダプタ401は、一方ではCORBA(Common Object Request Broker Architecture)によるソフトウェアバス402、すなわちSCA API(Application Program Interface)を使用して他コンポーネントと他アダプタと通信し、もう一方ではUSBを使用してモデムアダプタ兼セキュリティ/コーデックアダプタ451とコマンド/ステータスのやり取りを行う。これはCORBAによるソフトウェアバスをUSB接続機器まで延長したことに相当し、図4ではソフトウェアバス(USB)403と記述している。
制御端末301のSW491は、ソフトウェアバス終端・変換アダプタ401と、ソフトウェアバス(CORBA)402と、ソフトウェアバス(USB)403と、CORBA_ORB(Object Request Broker)404と、オペレーティングシステム405と、Linux(登録商標)標準ミドルウェアであるネットワーク&シリアル通信レイヤ406と、メールアプリケーション409と、HCI(Host Controller Interface)410と、CF(ColdFusion)サービス&アプリケーション413で構成されている。
なお、ソフトウェアバス(USB)403は、機能上、制御端末301と無線部302の共用となる。
制御端末301のFW492は、デバイスドライバ407と、マンマシンドライバ411で構成されている。
制御端末301のHW493は、CPU(Central Processing Unit)408と、タッチパネル412で構成されている。
無線部302のFW492は、秘話ファームウェア452と、モデム/コーデックファームウェア453で構成されている。
無線部302のHW493は、FPGA(Field Programmable Gate Array)454と、AD/DA(Analog Digital convertor/Analog Digital convertor)455,456と、RF部457と、アンテナ458で構成されている。
図4の各ソフトウェアの関係性は、図5に示すように、SCAの関係性を維持している。図5の点線内501がソフトウェアバス終端・変換アダプタ401とソフトウェアバス(USB)403であり、図5中の無線アプリケーション201とnon−CORBAコンポーネントあるいはデバイスドライバ204の境界に位置する。また、CFサービス&アプリケーション405とnon−CORBAコンポーネントあるいはデバイスドライバ204の境界に位置する。無線アプリケーション201とCFサービス&アプリケーション405は、SCA_APIを使用してnon−CORBAコンポーネントあるいはデバイスドライバ204へのアクセスが出来るようにしている。
図6は、ソフトウェアバス(USB)403を使用したコマンド伝達方式を示す。伝達方式の特徴は、ソフトウェアバス終端・変換アダプタ401が、ソフトウェアバス(CORBA)402のSCA_APIをコールされると、コールされたAPIを無線部302に伝達するために、コールされたSCA APIに相当するコマンドを無線部302に送信するコマンドスルー方式である。
ユーザの入力は、HCI401でユーザ指示コマンド(コマンドA(大))に生成され、ソフトウェアバス変換アダプタ401は、コマンドをスルー(無変換)してモデムアダプタ兼セキュリティ/コーデックアダプタ451に送出する。
モデムアダプタ兼セキュリティ/コーデックアダプタ451は、ファームウェアに対して、コマンドに従って、レジスタと設定値による制御(コマンドA(小))を行う。
図6(A)が1段階のコマンド変換方式である。
図6(B)は、下図のHCI401とモデムアダプタ兼セキュリティ/コーデックアダプタ451の間にソフトウェアバス終端・変換アダプタ401を配置している。
HCI410は、タッチパネル412−HCI410間TCPコマンドを、CORBAによりスルー搬送し、ソフトウェアバス終端・変換アダプタ401はモデムアダプタ兼セキュリティ/コーデックアダプタ451に対して、CORBAにより受信したコマンドのAPIをUSB通信にて伝達する。
HCI410が生成したCORBAコマンドはUSB転送されてモデムアダプタ兼セキュリティ/コーデックアダプタ451に伝達される。
さらにモデムアダプタ兼セキュリティ/コーデックアダプタ451は、コマンドに従ってレジスタと設定値を選択して制御する。
コマンド伝達方式は、タッチパッドのアプリケーション(メールアプリケーション)を交換しても、SCA_APIコマンドで操作可能である。
コマンド伝達方式は、無線部302のソフトウェア、ファームウェアを交換しても、SCA_APIコマンドで操作可能である。
図7は、本発明の一実施例であるソフトウェア無線装置のコマンド伝達の階層構造(ヒエラルキを説明するための図である。
本発明の一実施例のコマンド伝達では、図7に示すようにコールされたAPI毎に専用コマンドを使う方式に比べると、より単純な階層構造である。
専用コマンド方式の階層は、タッチパネル412−HCI410間のユーザ入力信号701と、SCA_API+拡張APIコマンド((1)のコマンド)702と、SCA_API専用のUSB通信コマンド703と、拡張API専用のUSB通信コマンド704と、ファームウェア制御レジスタ705となっている。
第二階層処理706のSCA_API専用のUSB通信コマンド703と、拡張API専用のUSB通信コマンド704は、処理が混在状態(階層が整理できていない)となっている。
コマンド伝達階層は、SCA_API+拡張APIコマンド((1)のコマンド)751と、USB搬送752と、タッチパネル421−HCI410間のユーザ入力信号753と、ファームウェア制御レジスタ754という一貫した変換の流れが出来ている(階層化されている)。
図8(A)は、専用コマンド方式によるアダプタ処理モデルを説明するための図である。
専用コマンド方式によるアダプタ処理モデルは、HCI410からコマンドA(大)801をソフトウェアバス終端・変換アダプタ401に伝送652する。
ソフトウェアバス終端・変換アダプタ401は、コマンドA(大)801を802のコマンドA(中)_1、コマンドA(中)_2、・・・、コマンドA(中)_nに分解し、モデムアダプタ兼セキュリティ/コーデックアダプタ451に伝送653する。
モデムアダプタ兼セキュリティ/コーデックアダプタ451は、コマンドA(中)802を805のコマンドA(小)_1、コマンドA(小)_2、・・・、コマンドA(小)_mに分解803,804する。
図8(B)は、専用コマンド方式によるコマンド分解テーブルを説明するための図である。図8(B)は図8(A)のコマンド分解の動作をテーブルとしたものである。
コマンド伝達方式によるアダプタ処理モデルは、HCI410からコマンドA(大)801をモデムアダプタ兼セキュリティ/コーデックアダプタ451に伝送652,653する。
モデムアダプタ兼セキュリティ/コーデックアダプタ451は、コマンドA(大)801を853のコマンドA(小)_1、コマンドA(小)_2、・・・、コマンドA(小)_mに分解852する。
図8(D)は、コマンド伝達方式によるコマンド分解テーブルを説明するための図である。図8(D)は図8(C)のコマンド分解の動作をテーブルとしたものである。
図9に本発明の一実施例によるコマンド伝達時の全体ソフトウェアブロックを示す。また、図10にステータス伝達時の全体ソフトウェアブロックを示す。
図11にはソフトウェアバス終端・変換アダプタ401のクラス図を示している。
図15と図16では、図11に示した本発明の一実施例のクラス図の属性とオペレーションの書式を示している。
制御端末301は、ユーザ入力をCFサービス&アプリケーション413とソフトウェアバス終端・変換アダプタ401と、USB_CDSクラス907でソフトウェア処理を行い、USBホストコントローラデバイスドライバ908からUSBケーブルを介して無線部302のモデムアダプタ兼セキュリティ/コーデックアダプタ451に伝送する。
無線部302のステータスは、秘話ファームウェア452とモデム/コーデックファームウェア453からモデムアダプタ兼セキュリティ/コーデックアダプタ451から出力する。
モデムアダプタ兼セキュリティ/コーデックアダプタ451から出力されたステータスは、USBケーブル303を介して制御端末301のUSBホストコントローラデバイスドライバ908に伝送する。
ソフトウェアバス終端・変換アダプタ401のクラスは、SCAのクラス1101と、USB用のクラス1120と、本発明のクラス1150で構成されている。
図16は、図15の続きの図である。
図15、図16のクラスは、インタフェース名称と、区分と、属性/オペレーションの書式と、解説を一覧表としている。
図17は、本発明の一実施例であるソフトウェア無線装置の制御コードを説明するための図である。
図18は、本発明の一実施例であるソフトウェア無線装置のメッセージコンテナとデータフォーマットを説明するための図である。
図19は、本発明の一実施例であるソフトウェア無線装置のメッセージコンテナとデータフォーマットを説明するための図である。
図12では、本発明の一実施例であるソフトウェアバス(USB)403のUSB通信フォーマットについて示している。
図17,図18,図19では、図12のUSB通信フォーマットで使用する制御コードの一覧と、メッセージ内で使用するコマンド/サブコマンドの一覧及びSCA_APIに相当するデータの一覧を示している。
図14は、本発明の一実施例であるソフトウェア無線装置のソフトウェアバス終端・変換アダプタのメッセージ搬送プロトコルでステータス返答要求を説明するための図である。
図13と図14では、“ソフトウェアバス終端・変換アダプタ”と“モデムアダプタ兼セキュリティ/コーデックアダプタ”の間のUSB通信の手順について、コマンド実行要求の場合とステータス返答要求の場合を示している。
ACK(1311)処理について説明する。
無線部302は、制御端末301にXXX要求に対して応答する(1312)。
制御端末301は、要求終了タイマの計測を例えば3秒に設定して開始する(1313)。
NACK(1314)の処理について説明する。
無線部302は、制御端末301にXXX要求に対して応答(1315)する。
制御端末301は、要求終了タイマのタイムアップまで待機(Waite)し(1316)、タイムアップ後にリトライを例えば2回行い、応答が無ければ、異常終了として処理の中止とログの書き込みを行う(1317)。
TIME OUT(1318)の処理について説明する。
制御端末301は、リトライを例えば2回行い、応答が無ければ、異常終了として処理の中止とログの書き込みを行う(1319)。
正常終了(1331)処理について説明する。
制御端末301は、処理完了の処理を行う(1332)。
ERR(エラー)(1333)処理について説明する。
制御端末301は、リトライを例えば2回行い、応答が無ければ、異常終了として処理の中止とログの書き込みを行う(1334)。
TIME OUT(1335)の処理について説明する。
制御端末301は、リトライを例えば2回行い、応答が無ければ、異常終了として処理の中止とログの書き込みを行う(1336)。
ACK(1411)処理について説明する。
無線部302は、制御端末301にXXX要求に対して応答する(1412)。
制御端末301は、処理完了の処理を行う(1413)。
NACK(1414)の処理について説明する。
無線部302は、制御端末301にXXX要求に対して応答(1415)する。
制御端末301は、要求終了タイマのタイムアップまで待機(Waite)し(1416)、タイムアップ後にリトライを例えば2回行い、応答が無ければ、異常終了として処理の中止とログの書き込みを行う(1417)。
TIME OUT(1418)の処理について説明する。
制御端末301は、リトライを例えば2回行い、応答が無ければ、異常終了として処理の中止とログの書き込みを行う(1419)。
また、モデムアダプタ兼セキュリティ/コーデックアダプタ451は、モデムアダプタと、セキュリティと、コーデックアダプタを別の機能ブロックとしても良い。
Claims (3)
- 無線部と制御端末をケーブルで接続する無線装置において、
前記無線部は、モデムアダプタを有し、
前記制御端末は、オペレーティングシステムと、ソフトウェアバス終端を有し、
前記無線部と前記制御端末は、共通のソフトウェアバスを有し、
前記オペレーティングシステムは、前記モデムアダプタを制御することを特徴とする無線装置。 - 無線部と制御端末をケーブルで接続する無線装置において、
前記制御端末は、入力信号と、SCAのAPIと拡張APIコマンドと、USB搬送と、ファームウェア制御レジスタがコマンド伝達階層となっていることを特徴とする無線装置。 - 請求項2に記載の無線装置において、
前記制御端末は、USBソフトウェアバスを実現するためのソフトウェアバス終端および変換アダプタのクラスフレームワークを有することを特徴とする無線装置。
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