JP2014179763A - 受信回路、受信装置および受信方法 - Google Patents

受信回路、受信装置および受信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】周波数帯域の異なる複数の信号を受信する受信回路または受信装置において消費電力や回路規模を削減する。
【解決手段】混合部は、アンテナの共振周波数を含む一定の受信周波数帯域内においてアンテナにより受信された測位信号に局部発信信号を混合して混合信号として出力する。制御部は、測位信号において使用される複数の搬送波周波数帯域のいずれかを順に選択して選択した搬送波周波数帯域内の特定の周波数にアンテナの共振周波数を切り替えるとともに特定の周波数と混合信号の周波数とに基づいて局部発信信号の周波数を切り替える。
【選択図】図1

Description

本技術は、受信回路、受信装置および受信方法に関する。詳しくは、衛星からの測位信号を受信する受信回路、受信装置および受信方法に関する。
複数の衛星からの電波を受信し、受信機の位置や速度を求めるシステムとして、衛星航法システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)が知られている。GNSSとして代表的なものは、米国により運用されているGPS(Global Positioning System)であるが、他にも各種のシステムが開発ないし運用されている。例えば、中国により開発されたCOMPASSや、ロシアにより運用されているGLONASS(GLObal NAvigation Satellite System)が挙げられる。これらのシステムでは、使用する周波数帯域などの仕様が異なることがあるものの、複数の衛星の各々から受信機までの距離に基づいて、その受信機の位置を算出するという測位原理については共通している。
この測位原理に基づいて精度の高い測位を行うには、受信機の3次元座標(x、y、z)と時計の誤差との4つの未知数を求めるために、少なくとも4個の可視衛星(空中の見通せる範囲内の航法衛星)を必要とする。しかし、電波を遮る障害物の多い都市部などでは、可視衛星の数が少なくなってしまうことがある。そこで、GPSにおける衛星からの測位信号と、GPS以外のシステム(GLONASSなど)における衛星からの測位信号とを1つのアンテナで同時に受信する受信装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この受信装置は、ミキサー、フィルタおよびアンプなどからなる回路を2つ備え、それぞれの回路で異なる周波数帯域の信号を受信している。これにより、受信装置は、異なる周波数帯域の複数の信号を受信することができる。複数の周波数帯域の信号を受信すれば、受信機は、1つの周波数帯域の信号のみを受信する場合よりも可視衛星を増加させることができ、その結果、測位精度が向上する。
また、このように測位を行う受信装置は小型であるほど利便性が高いため、受信装置の回路規模を削減することが求められている。また、受信装置の移動に伴って位置を測定するには、継続的に測位信号を受信し続けなくてはならないため、消費電力の低減が求められている。
特開2009−92473号公報
しかしながら、上述の従来技術では、消費電力や回路規模を削減することが困難である。上述の受信装置は、ミキサー、フィルタおよびアンプなどを周波数帯域ごとに備えている。この受信装置では、周波数帯域ごとにミキサーを設けて異なる周波数の局部発信信号と測位信号を混合しなくてはならないため、ミキサーの削減は困難である。フィルタやアンプの削減は可能であるが、これらを削減すると受信感度などの性能が著しく低下し、測位精度が低下してしまうという問題がある。
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、周波数帯域の異なる複数の信号を受信する受信回路または受信装置において消費電力や回路規模を削減することを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、アンテナの共振周波数を含む一定の受信周波数帯域内において上記アンテナにより受信された測位信号に局部発信信号を混合して混合信号として出力する混合部と、上記測位信号において使用される複数の搬送波周波数帯域のいずれかを順に選択して上記選択した搬送波周波数帯域内の特定の周波数に上記アンテナの共振周波数を切り替えるとともに上記特定の周波数と上記混合信号の周波数とに基づいて上記局部発信信号の周波数を切り替える制御部とを具備する受信回路、および、その受信方法である。これにより、選択された搬送波周波数帯域内の特定の周波数にアンテナの共振周波数が切り替わるとともに、特定の周波数と混合信号の周波数とに基づいて局部発信信号の周波数が切り替わるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記局部発信信号の位相が所定の基準位相に同期されたときにおいて上記受信回路の位置を示す位置情報を上記混合信号に基づいて生成するベースバンド部をさらに具備し、上記混合部は、上記局部発信信号の位相を上記所定の基準位相に同期させて当該位相を同期させた局部発信信号を上記測位信号に混合して上記混合信号として出力してもよい。これにより、局部発信信号の位相が基準位相に同期したときに位置情報が生成されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記ベースバンド部は、衛星の軌道データと現在時刻とに基づいて可視衛星の個数を上記搬送波周波数帯域ごとにさらに推定し、上記制御部は、上記可視衛星の個数が多い上記搬送波周波数帯域を上記可視衛星の個数が少ない上記搬送波周波数帯域に対して優先して選択してもよい。これにより、可視衛星数が多い搬送波周波数帯域が優先して選択されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記アンテナのインピーダンスを変更して上記アンテナの共振周波数を切り替えてもよい。これにより、アンテナのインピーダンスの変更によりアンテナの共振周波数が切り替わるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記インピーダンスは、容量性リアクタンスおよび誘導性リアクタンスの少なくとも一方を含むものであってもよい。これにより、アンテナの容量性リアクタンスおよび誘導性リアクタンスの少なくとも一方の変更によりアンテナの共振周波数が切り替わるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記混合部は、カットオフ周波数より高い周波数成分を遮断するローパスフィルタに上記混合信号を通過させてから出力し、上記制御部は、上記アンテナの共振周波数と上記局部発信信号の周波数とを切り替えるとともに上記選択した搬送波周波数帯域の帯域幅が広いほど高い値に上記カットオフ周波数をさらに切り替えてもよい。これにより、選択された搬送波周波数帯域の帯域幅が広いほど高い値にカットオフ周波数が切り替わるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記混合信号における単位データを複数に分割した分割データのいずれかを上記混合信号に対応する上記周波数帯域が選択されるたびに保持する保持部をさらに具備し、上記ベースバンド部は、上記保持された分割データの各々から上記単位データを取得して上記位置情報を生成してもよい。これにより、分割データの各々から取得された単位データに基づいて位置情報が生成されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、前記混合信号における単位データを複数に分割した分割データを前記周波数帯域ごとに保持する保持部をさらに具備し、前記ベースバンド部は、前記分割データの各々から前記周波数帯域ごとに前記単位データを取得して前記位置情報を生成してもよい。これにより、周波数帯域ごとに単位データが生成されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記混合信号の周波数を変換する周波数変換部をさらに具備してもよい。これにより、混合信号の周波数がさらに変換されるという作用をもたらす。
また、本技術の第2の側面は、アンテナの共振周波数を含む一定の受信周波数帯域内において上記アンテナにより受信された測位信号に局部発信信号を混合して混合信号として出力する混合部と、上記測位信号において使用される複数の搬送波周波数帯域のいずれかを順に選択して上記選択した搬送波周波数帯域内の特定の周波数に上記アンテナの共振周波数を切り替えるとともに上記特定の周波数と上記混合信号の周波数とに基づいて上記局部発信信号の周波数を切り替える制御部とを具備する受信装置である。これにより、選択された搬送波周波数帯域内の特定の周波数にアンテナの共振周波数が切り替わるとともに、特定の周波数と混合信号の周波数とに基づいて局部発信信号の周波数が切り替わるという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記制御部は、上記アンテナの共振周波数を切り替えるとともに上記局部発信信号の周波数を切り替える周波数制御部と、上記受信回路の位置を示す位置情報を上記混合信号に基づいて生成してもよい。これにより、位置情報が混合信号に基づいて生成されるという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記混合部は、上記局部発信信号の位相を上記所定の基準位相に同期させて当該位相を同期させた局部発信信号を上記測位信号に混合して上記混合信号として出力し、上記ベースバンド処理部は、局部発信信号の位相が所定の基準位相に同期されたときにおいて上記受信装置の位置を示す位置情報を上記混合信号に基づいて生成してもよい。これにより、局部発信信号の位相が基準位相に同期したときに位置情報が生成されるという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記ベースバンド処理部は、衛星の軌道データと現在時刻とに基づいて可視衛星の個数を上記搬送波周波数帯域ごとにさらに推定し、上記周波数制御部は、上記可視衛星の個数が多い上記搬送波周波数帯域を上記可視衛星の個数が少ない上記搬送波周波数帯域に対して優先して選択してもよい。これにより、可視衛星数が多い搬送波周波数帯域が優先して選択されるという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記混合信号における単位データを複数に分割した分割データのいずれかを上記混合信号に対応する上記周波数帯域が選択されるたびに保持する保持部をさらに具備し、上記ベースバンド処理部は、上記保持された分割データの各々から上記単位データを取得して上記位置情報を生成してもよい。これにより、分割データの各々から取得された単位データに基づいて位置情報が生成されるという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記混合信号における単位データを複数に分割した分割データを上記周波数帯域ごとに保持する保持部をさらに具備し、上記ベースバンド処理部は、上記分割データの各々から上記周波数帯域ごとに上記単位データを取得して前記位置情報を生成してもよい。これにより、周波数帯域ごとに単位データが生成されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記アンテナをさらに具備してもよい。これにより、アンテナにより測位信号が受信されるという作用をもたらす。
本技術によれば、周波数帯域の異なる複数の信号を受信する受信回路または受信装置において消費電力や回路規模を削減することができるという優れた効果を奏し得る。
第1の実施の形態における受信回路の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態における制御部の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態における周波数変換部の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態におけるベースバンド部の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態における周波数帯域ごとの制御内容の一例を示す図である。 第1の実施の形態における制御部、周波数変換部およびベースバンド部の動作の一例を示す図である。 第1の実施の形態における受信回路の動作の一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における受信回路の一構成例を示すブロック図である。 第2の実施の形態の変形例における受信回路の一構成例を示すブロック図である。 第3の実施の形態における受信回路の一構成例を示すブロック図である。 第4の実施の形態における受信装置の一構成例を示すブロック図である。 第4の実施の形態におけるベースバンド部の機能構成の一例を示すブロック図である。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(時分割で共振周波数および局部発信周波数を切り替える例)
2.第2の実施の形態(時分割で共振周波数および局部発信周波数を切り替え、測位信号のデータを分割して保持する例)
3.第3の実施の形態(時分割で共振周波数および局部発信周波数を切り替え、中間周波数に変換する例)
4.第4の実施の形態(受信装置においてベースバンド部が時分割で共振周波数および局部発信周波数を切り替える例)
<1.第1の実施の形態>
[受信機の構成例]
図1は、実施の形態における受信機の一構成例を示すブロック図である。この受信機は、アンテナ100および受信回路200を備える。
アンテナ100は、衛星からの電波の周波数に共振して、電波を電気信号に変換(すなわち、電気信号を受信)するものである。この電気信号には、受信機の位置を測定するために必要なデータが乗せられている。以下、この電気信号を「測位信号」と称し、その測位信号の周波数を「搬送波周波数」と称する。アンテナ100は、受信した測位信号を受信回路200に信号線109を介して供給する。
ここで、アンテナ100および受信回路200を備える受信機は、周波数帯域の異なる複数のGNSSにおける測位信号を受信するものとする。例えば、GPS、GLONASSおよびCOMPASSのそれぞれにおける測位信号が受信されるものとする。なお、受信機は、3つ以外の個数のシステムにおける測位信号を受信してもよい。また、GNSSの組み合わせは、GPS、GLONASSおよびCOMPASSに限定されない。例えば、受信機は、GPSおよびGalileoや、GPSおよびQZSS(Quasi-Zenith Satellite System)の測位信号を受信してもよい。Galileoは、欧州連合により開発されているGNSSであり、QZSSは、日本により開発されているGNSSである。
また、受信機は、同じシステムにおいて、複数の搬送波周波数帯域の測位信号を受信してもよい。例えば、GPSでは、周波数帯域の異なるL1帯およびL5帯などが用いられる。L1帯は広く用いられている民間用の周波数帯域であり、図1の受信機もL1帯の測位信号の受信を想定している。一方、L5帯は、L1帯よりも帯域幅が広く、L1帯よりも高精度の測位に用いられる。受信機は、これらのL1帯およびL5帯などを受信してもよい。
受信回路200は、測位信号から位置情報を生成するものである。この受信回路200は、可変インピーダンス210、低雑音増幅回路220、周波数変換部230、増幅部250、A/D(Analog to Digital)変換部260、制御部270およびベースバンド部310を備える。
可変インピーダンス210は、アンテナに接続され、制御部270の制御に従って、容量性リアクタンスが変化するインピーダンスである。この可変インピーダンス210は、それぞれがコンデンサ211およびスイッチ212を有する複数の回路を備える。それぞれのコンデンサ211の一端は、アンテナ100に接続され、他端は対応するスイッチ212に接続される。スイッチ212の一端は、対応するコンデンサ211に接続され、他端は接地される。また、スイッチ212は、制御部270の制御に従って開閉される。このスイッチ212は、低抵抗かつ低寄生容量であることが望ましい。スイッチ212の制御により、アンテナのインピーダンスのうち容量性リアクタンス(=1/ωC)の値が変更される。ここで、ωは、角速度であり、Cはコンデンサ211のそれぞれの静電容量を合成した合成容量である。
アンテナ100のインダクタンスをLとした場合、アンテナ100の共振周波数fと、インダクタンスLおよび合成容量Cとの間には、例えば、次の式1に示す関係が成立する。ここで、共振周波数fの単位は、例えば、ヘルツ(Hz)である。また、インダクタンスLの単位は、例えば、ヘンリー(H)であり、合成容量Cの単位は、例えば、ファラッド(F)である。
Figure 2014179763
図1に例示したように、並列に接続した複数のコンデンサ(言い換えれば、キャパシタ)からなる可変インピーダンス210は、コンデンサバンクまたはキャパシタバンクとも呼ばれる。なお、このようなコンデンサバンクの代わりに、可変容量ダイオードなどを可変インピーダンス210としてアンテナ100に接続してもよい。また、容量性リアクタンスを可変としているが、誘導性リアクタンス、または、容量性リアクタンスおよび誘導性リアクタンスを可変としてもよい。さらに、可変インピーダンス210を受信回路200に内蔵する構成としているが、受信回路200の外部(アンテナ100の近傍など)に可変インピーダンス210を設けてもよい。
低雑音増幅回路220は、アンテナ100からの測位信号を低雑音増幅して周波数変換部230に供給する低雑音増幅回路(LNA:Low Noise Amplifier)である。
周波数変換部230は、制御部270の制御に従って、測位信号の搬送波周波数を、より低い周波数に変換(すなわち、ダウンコンバート)するものである。具体的には、周波数変換部230は、局部発信信号を生成し、その局部発信信号を測位信号に混合する。混合後の測位信号の周波数をベースバンド周波数Fbbとし、搬送波周波数をFrfとし、局部発信信号の局部発信周波数をFloとすると、これらの周波数の間には、例えば、次の式2の関係が成立する。これらの周波数の単位は、例えば、ヘルツ(Hz)である。
Frf−Flo=Fbb ・・・式2
つまり、混合により、測位信号の周波数は、ベースバンド周波数Fbbに変換される。
このように、中間周波数への変換を行わずに、直接、ベースバンド周波数Fbbに変換する方式は、ダイレクトコンバージョン方式と呼ばれる。周波数変換部230は、周波数を変換した測位信号(言い換えれば、ベースバンド信号)を増幅部250に供給する。
なお、周波数変換部230は、特許請求の範囲に記載の混合部の一例である。
増幅部250は、測位信号を増幅してA/D変換部260に供給するものである。この増幅部250は、複数段の増幅器251を備える。それぞれの増幅器251は、入力された信号を増幅して次の段に供給する。これらの増幅器251により、ダウンコンバートされた測位信号は、A/D変換部260における量子化ノイズのレベルが信号レベルより十分に低くなる程度にまで増幅される。
A/D変換部260は、アナログの測位信号をデジタル信号に変換してベースバンド部310に供給するものである。このA/D変換部260は、A/D変換器261および262を備える。A/D変換器261は、アナログのI信号をA/D変換してベースバンド部310に供給するものである。A/D変換器262は、アナログのQ信号をA/D変換してベースバンド部310に供給するものである。ここで、I信号は、測位信号のうち同相成分の信号であり、Q信号は、測位信号のうち直交成分の信号である。ベースバンド部310は、制御部270の制御に従って、測位信号から受信機の位置を求めるものである。
制御部270は、可変インピーダンス210、周波数変換部230、および、ベースバンド部310を制御するものである。この制御部270は、受信の開始または終了を指示する受信制御信号を受信回路200の外部から受け取る。受信開始が指示されると、制御部270は、GPS、GLONASSおよびCOMPASSのそれぞれの搬送波周波数帯域のいずれかを順に受信対象として選択する。例えば、制御部270は、搬送波周波数帯域の各々に予め、一定の長さのタイムスロットを割り当てておき、現在時刻に対応するタイムスロットにおいて、そのタイムスロットに対応する搬送波周波数帯域を選択する。
そして、制御部270は、選択した周波数帯域内の特定の周波数(例えば、中心周波数)にアンテナ100の共振周波数fを切り替える。具体的には、制御部270は、インピーダンス制御信号により可変インピーダンス210を制御することにより、共振周波数fを切り替える。インピーダンス制御信号は、信号線277を介して供給される。
前述したように、可変インピーダンス210の合成容量Cと共振周波数fとの間には、式1の関係があるため、共振周波数fが、選択した搬送波周波数帯域の中心周波数となるように、合成容量Cが制御される。これにより、アンテナ100は、受信対象の搬送波周波数帯域の測位信号を高感度で受信することができる。
ここで、仮に、アンテナ100の共振周波数を固定値とすると、アンテナ100の受信周波数帯域は、GPS、GLONASSおよびCOMPASSの全ての搬送波周波数帯域をほぼカバーする程度に広くなければならない。しかし、一般に、高感度化のためにアンテナのゲインを上げるほど、アンテナの受信周波数帯域は狭くなり、かつ、アンテナの共振インピーダンスは高くなる傾向がある。この傾向から、アンテナ100の共振周波数を固定値とすると、受信周波数帯域を広くしなければならないため、高感度化が困難となる。
これに対して、アンテナ100の共振周波数を、受信対象の搬送波周波数帯域に応じて切り替える構成では、アンテナ100の受信周波数帯域は、1つのGNSSの搬送波周波数帯域を含む程度の狭い範囲でよい。このため、アンテナ100は、ゲインを上げて、共振周波数を固定とする場合よりも高感度で測位信号を受信することができる。
また、制御部270は、アンテナ100の共振周波数を切り替えるとともに、周波数制御信号により周波数変換部230を制御して、搬送波周波数帯域の中心周波数とベースバンド周波数Fbbとの差分の値に局部発信周波数Floを切り替える。周波数制御信号は、信号線278を介して供給される。これにより、搬送波周波数帯域が切り替わっても、式2の関係に基づいて、ベースバンド周波数Fbbは、ほぼ一定に維持される。
さらに、制御部270は、アンテナ100の共振周波数を切り替えるとともに、ベースバンド部310をベースバンド制御信号により制御して、ベースバンド部310が使用するアルゴリズムを切り替える。ベースバンド制御信号は、信号線279を介して供給される。アルゴリズムの詳細については後述する。
[制御部の構成例]
図2は、第1の実施の形態における制御部270の一構成例を示すブロック図である。この制御部270は、計時部271、インピーダンス制御部272、周波数制御部273および測位制御部274を備える。
計時部271は、受信制御信号に従って時刻を計時してタイマ値を生成するものである。例えば、受信開始を指示する受信制御信号を受け取ると計時部271は、タイマ値を初期化して計時を開始し、受信終了を指示する受信制御信号を受け取ると計時を終了する。計時部271は、タイマ値をインピーダンス制御部272、周波数制御部273および測位制御部274に供給する。
インピーダンス制御部272は、タイマ値に基づいて可変インピーダンス210を制御するものである。具体的には、インピーダンス制御部272は、タイムスロットが切り替わる時点のタイマ値となったか否かを判断する。そして、タイムスロットが切り替わるときに、インピーダンス制御部272は、可変インピーダンス210を制御してアンテナ100の共振周波数fを切り替える。
周波数制御部273は、タイマ値に基づいて周波数変換部230を制御するものである。この周波数制御部273は、タイムスロットが切り替わるときに、周波数変換部230を制御して局部発信周波数Floを切り替える。
測位制御部274は、タイマ値に基づいてベースバンド部310を制御するものである。この測位制御部274は、タイムスロットが切り替わるときに、ベースバンド部310を制御してベースバンド部310におけるアルゴリズムを切り替える。
[周波数変換部の構成例]
図3は、第1の実施の形態における周波数変換部230の一構成例を示すブロック図である。この周波数変換部230は、混合部231と、ローパスフィルタ234および235と、位相同期回路240とを備える。
混合部231は、測位信号と局部発信信号とを混合して測位信号の周波数を変換するものである。この混合部231は、混合器232および233を備える。混合器232および233には、位相が90度、異なる局部発信信号が供給される。位相を90度シフトさせるシフタは、図3において省略されている。
変換前の測位信号の周波数を搬送波周波数Frfとし、局部発信信号周波数を局部発信周波数Floとすると、式2より、それらのFrfおよびFloの差分の値(=Frf−Flo)が、変換後の測位信号のベースバンド周波数Fbbとなる。
例えば、搬送波周波数Frfが1573.374乃至1577.466MHzであり、局部発信周波数Floが1575.42MHzである場合を考える。この場合、変換後のベースバンド周波数Fbbの周波数帯域は、−2.042乃至+2.042MHzである。
混合器232は、局部発信信号と測位信号とを混合してI(同相成分)信号を生成してローパスフィルタ234に供給するものである。また、混合器233は、位相が90度シフトされた局部発信信号と測位信号とを混合してQ(直交成分)信号を生成してローパスフィルタ235に供給するものである。
ローパスフィルタ234は、I信号においてカットオフ周波数Fcより低い周波数の成分を通過させるものである。ローパスフィルタ235は、Q信号においてカットオフ周波数Fcより低い周波数の成分を通過させるものである。カットオフ周波数Fcは、周波数変換後の測位信号(I信号およびQ信号)の周波数帯域幅が通過するように設定される。例えば、3つのシステムのそれぞれの搬送波周波数帯域をほぼカバーする帯域を変換すると数MHz程度の帯域幅になる場合、ローパスフィルタ234および235のカットオフ周波数Fcは、5MHzなどに設定される。
なお、システムごとに搬送波周波数の帯域幅は異なるため、変換後の周波数帯域幅もシステムごとに異なる。このため、それらの全てを通過させる値にローパスフィルタ234および235のカットオフ周波数Fcを設定しているが、そのカットオフ周波数Fcは、システムごとに切り替えることが望ましい。システムごとに切り替える場合、制御部270は、フィルタを制御する制御信号をさらに周波数変換部230に供給する。ローパスフィルタ234および235は、その制御信号に従って、搬送波周波数帯域幅が広いほど高い値にカットオフ周波数Fcを切り替える。
位相同期回路240は、局部発信信号を生成するとともに、その局部発信信号の位相を基準信号の位相に同期させるものである。GPS、GLONASSおよびCOMPASSの周波数帯域をほぼカバーする周波数帯域は、約1561乃至1602MHzであり、範囲が広い。位相同期回路240は、この広範囲の周波数帯域において、動作する必要がある。そのために必要とされる性能は、例えば、CN比(Carrier to Noise Ratio)が90デシベルヘルツ(dB−Hz)程度、ロックアップタイムは1ミリセコンド(ms)程度である。ここで、ロックアップタイムとは、局部発信信号の局部発信周波数を切り替えたときから、その局部発信信号の位相が基準信号の位相に同期(すなわち、ロック)されるまでの時間である。
この位相同期回路240は、基準信号発生器241、位相比較器242、ローパスフィルタ243、電圧制御発信器244および分周器245を備える。
基準信号発生器241は、一定の発振周波数の基準信号を生成して位相比較器242に供給するものである。この基準信号発生器241としては、例えば、温度補償型水晶発振器(TCXO:temperature compensated crystal oscillator)などの水晶発振器が用いられる。なお、基準信号発生器241を、周波数変換部230の外部に配置してもよい。また、基準信号の周波数は、制御部270やベースバンド部310内のCPUを動作させるクロックの周波数としても用いられる。
位相比較器242は、基準信号発生器241からの基準信号と分周器245からの帰還信号との位相を比較して、その位相差に応じた電圧をローパスフィルタ243に供給するものである。ローパスフィルタ243は、カットオフ周波数より低い周波数の成分を通過させるものである。これにより、短周期の信号変動の増幅による無用な発信が防止される。
電圧制御発信器244は、ローパスフィルタ243を介して入力された電圧によって信号の周波数を制御するものである。この電圧制御発信器244は、入力された電圧により信号の周波数を制御し、局部発信信号として混合部231に供給するとともに、帰還信号として分周器245に帰還させる。
分周器245は、帰還信号の周波数を分周するものである。この分周器245は、帰還信号を分周比Nにより分周して位相比較器242に供給する。また、分周器245は、周波数制御信号に従って分周比Nを切り替える。分周比Nの切り替えにより、局部発信周波数Floの値が切り替えられる。例えば、基準信号の周波数が16.368MHzである場合、局部発信周波数Floを1575.42MHzにするには、分周比Nは、約96.25に制御される。
ここで、局部発信周波数Floは、変換後の周波数が、ベースバンド部310で使用されるベースバンド周波数Fbbとなるように制御される。測位信号の搬送波周波数Frfが切り替えられる場合には、切り替えた後も、そのベースバンド周波数Fbbに変換されるように、制御部270が局部発信周波数Floを切り替える。
例えば、ベースバンド部310において数MHz前後(例えば、−2.042乃至+2.042MHz)のベースバンド周波数帯域が使用される場合を考える。この場合において搬送波周波数Frfが1573.374乃至1577.466MHzであるとき、局部発信周波数Floは、変換後の帯域がベースバンド周波数帯域内に収まるように1575.42MHzに制御される。また、搬送波周波数Frfが1597.552乃至1605.866MHzに切り替わったときは、局部発信周波数Floは、搬送波周波数の切り替えに応じて1601.70MHzに切り替えられる。
[ベースバンド部の構成例]
図4は、第1の実施の形態におけるベースバンド部310の一構成例を示すブロック図である。このベースバンド部310は、相関器311、CPU312、ROM313、バス314、外部インターフェース315、RAM316およびリアルタイムクロック317を具備する。
相関器311は、衛星を追尾(すなわち、トラッキング)する相関処理を行うものである。衛星は、高速で移動しており、その一方で、受信回路200を備える受信機自体も移動することがある。このため、衛星からの測位信号の位相は常時変化しており、ベースバンド部310は、この位相の変化に追従して測位信号を補足する必要がある。
ここで、図4においては、説明の便宜上、相関器311を1つのみ記載している。しかし、実際には、例えば、E(Early)相関器、P(Punctual)相関器およびL(Late)相関器からなる組が追尾する衛星ごとに設けられる。16個の衛星を追尾する場合には、16組の相関器311が設けられる。
相関処理において、相関器311は、追尾対象の衛星固有のコードを生成する。固有のコードは、GPSにおいては、C/A(Coarse/Acquisition)コードである。相関器311は、そのC/Aコードと、測位信号(I信号およびQ信号)との間の位相の相関の度合いに応じたレベルの信号を出力する。E相関器、P相関器、L相関器は、互いに位相の異なるC/Aコードに基づいて信号を出力する。
E相関器の出力値をV、P相関器の出力値をV、L相関器の出力値をVとした場合、CPU312により、次の式3乃至式5が成立するように、位相が制御される。
=V ・・・式3
>V ・・・式4
>V ・・・式5
式3乃至式5が成立するようにCPU312が位相を制御することにより、衛星が追尾される。
CPU312は、受信回路200を備える受信機の位置や速度を測定するものである。このCPU312は、測位信号をベースバンド制御信号の示すアルゴリズムを使用して処理する。
使用するアルゴリズムは、GNSSの種類により一部が相違する。これは、システムごとに、衛星の個数や軌道、測位信号の変調方式、測位信号に重畳されるコードのデータ構造、コード長、使用する座標系および時系などが異なるためである。
ここでは、一例として、GPSにおけるアルゴリズムについて説明する。GPSにおいては、測位信号は、エフェメリスデータおよびアルマナックデータを含む。このエフェメリスデータは、位置演算に使用する衛星の正確な位置を示す軌道データであり、測位信号に含まれる衛星番号の衛星のみが使用する衛星固有のデータである。アルマナックデータは、GPSにおいて運行されている全ての衛星の簡易な軌道データであり、受信機が可視衛星を見つけるために使用される。
CPU312は、バックアップされているアルマナックデータと現在時刻とから衛星のそれぞれの位置を推定する。そして、CPU312は、可視衛星を特定して追尾し、その可視衛星の測位信号をデコードしてエフェメリスデータおよびアルマナックデータを取得する。CPU312は、アルマナックデータをバックアップしておく。なお、アルマナックデータは、工場出荷前に予め受信回路200に記憶させておいてもよい。
CPU312は、エフェメリスデータから可視衛星の各々の位置を取得し、それらの位置から受信機の現在位置を算出する。現在位置は、ピタゴラスの定理に基づいて、例えば次の式6乃至式13から算出される。
=c×(t−t) ・・・式6
=c×(t−t) ・・・式7
=c×(t−t) ・・・式8
=c×(t−t) ・・・式9
(X−x)+(Y−y)+(Z−z)=(R+s+Δr …式10
(X−x)+(Y−y)+(Z−z)=(R+s+Δr …式11
(X−x)+(Y−y)+(Z−z)=(R+s+Δr …式12
(X−x)+(Y−y)+(Z−z)=(R+s+Δr …式13
式6乃至式9において、R(iは1乃至4の整数)は、衛星Siから受信機までの疑似距離であり、単位は例えばメートル(m)である。tは基準時刻である。tは、tを基準とした、衛星Siからの測位信号の受信時刻である。tおよびtの単位は例えば秒(s)である。cは光速であり、約3.0×10メートル毎秒(m/s)である。
また、式10乃至式12において、(x、y、z)は、地球を中心とした直交座標系における受信機の3次元座標である。(X、Y、Z)は、地球を中心とした直交座標系における衛星Siの3次元座標である。sは、リアルタイムクロック317の時刻の誤差により生じる衛星から受信機までの距離の誤差である。Δrは、衛星Siからの電波が電離層や対流圏で屈折することにより生じる距離の誤差である。sおよびΔrの単位は、例えば、メートル(m)である。
式6乃至13において、R、(X、Y、Z)およびΔrは、衛星Siの測位信号から求められる。このため、式6乃至式13において、未知数は、(x、y、x)およびsの4つである。したがって、少なくとも4つの可視衛星から測位信号を取得して4つの連立方程式(式10乃至式13)を生成して解くことにより、CPU312は、受信機の位置を求めることができる。なお、受信機の時計に誤差がない場合などにはsを求めなくてよいため、少なくとも3つの可視衛星の測位信号から受信機の位置が求められる。
CPU312は、求めた座標(x、y、z)を経度、緯度および高度からなる座標に変換し、その座標を含む位置情報を受信回路200の外部へ外部インターフェース315を介して出力する。
また、CPU312は、ベースバンド制御信号に従って測位信号を処理するアルゴリズムを切り替える場合には、切り替えが指示された時点からロックアップタイムが経過したときに測位信号の処理を開始する。前述したようにロックアップタイムが経過しないと、周波数を切り替えた測位信号の位相が安定しないためである。
ROM313は、CPU312により実行されるプログラムを記憶するものである。バス314は、相関器311、CPU312、ROM313、外部インターフェース315、RAM316およびリアルタイムクロック317がデータをやりとりするための共通の通信路である。外部インターフェース315は、位置情報やベースバンド制御信号をベースバンド部310が送受信するためのインターフェースである。RAM316は、CPU312に生成されるデータや測位信号などを保持するものである。リアルタイムクロック317は、時刻を計時して受信機の現在時刻をCPU312に供給するものである。
図5は、第1の実施の形態における周波数帯域ごとの制御内容の一例を示す図である。受信回路200が利用するGNSSの種類は、GPS、GLONASSおよびCOMPASSであるものとする。GPSのL1帯の搬送波周波数Frfは、L1帯では、1573.374乃至1577.466MHzである。GLONASSのL1帯の搬送波周波数Frfは、1597.552乃至1605.886MHzである。また、COMPASSの測位信号のうちB1信号の搬送波周波数は、1559.052乃至1563.144MHzである。これらの周波数帯域にそれぞれ、タイムスロットが割り当てられる。
GPSのタイムスロットにおいて、アンテナ100のインピーダンス(例えば、容量性リアクタンス)は、Xc1(Ω)に制御される。インピーダンスがXc1のときのアンテナ100の共振周波数は、GPSのL1帯の中心周波数に切り替えられる。
そして、GLONASSのタイムスロットにおいて、アンテナ100のインピーダンスは、Xc2(Ω)に制御され、その共振周波数は、GLONASSのL1帯の中心周波数に切り替えられる。COMPASSのタイムスロットにおいて、アンテナ100のインピーダンスは、Xc3(Ω)に制御され、その共振周波数は、COMPASSのB1信号の搬送波周波数帯域の中心周波数に切り替えられる。
一方、GPSのタイムスロットにおいて、局部発信周波数Floは、切り替えたアンテナ100の共振周波数(すなわち、GPSの中心周波数)とベースバンド周波数Fbbとの差分(例えば、1575.42MHz)に制御される。GLONASSのタイムスロットにおいて、局部発信周波数Floは、GLONASSの中心周波数とベースバンド周波数Fbbとの差分(例えば、1601.70MHz)に制御される。COMPASSのタイムスロットにおいて、局部発信周波数Floは、COMPASSの中心周波数とベースバンド周波数Fbbとの差分(例えば、1561.00MHz)に制御される。
また、GPSのタイムスロットにおいて、GPSの測位信号を処理するためのアルゴリズム1が使用される。GLONASSのタイムスロットにおいては、GLONASSの測位信号を処理するためのアルゴリズム2が使用され、COMPASSのタイムスロットにおいては、COMPASSの測位信号を処理するためのアルゴリズム3が使用される。
なお、ベースバンド部310は、前述したようにアルマナックデータおよび現在時刻などから搬送波周波数帯域ごとに可視衛星の個数を推定することができる。ベースバンド部310は、それらの可視衛星の個数を制御部270に供給してもよい。この場合、制御部270は、GPS、GLONASSおよびCOMPASSのぞれぞれの可視衛星の個数を比較し、可視衛星が多い搬送波周波数帯域に対して可視衛星の少ない搬送波周波数帯域よりも優先してタイムスロットを割り当てればよい。
例えば、当初は、GPS、GLONASS、および、COMPASSに均等にタイムスロットを割り当てて受信していたが、ある時点においてGPSの可視衛星数が最も多く観測された場合を考える。この場合には、制御部270は、GPSに割り当てるタイムスロットの数を、他の2つのシステムよりも多くすればよい。あるいは、制御部270は、GPSのタイムスロットの長さを、他の2つのシステムのタイムスロットよりも長くすればよい。可視衛星が多いほど、測位精度が高くなるため、可視衛星の多いシステムの搬送波周波数帯域を優先して受信することにより、測位精度が向上する。
[受信回路の動作例]
図6は、第1の実施の形態における制御部270、周波数変換部230およびベースバンド部310の動作の一例を示す図である。図6におけるaは、制御部270の動作の一例を示す図である。図6のaにおいて、縦軸は、周波数制御信号の値であり、横軸は時間である。
ここで、GPSの搬送波周波数帯域には、T0乃至T2までのタイムスロットが割り当てられているものとする。また、GLONASSの搬送波周波数帯域には、T2乃至T4までのタイムスロットが割り当てられ、COMPASSの搬送波周波数帯域にはT4乃至T6までのタイムスロットが割り当てられているものとする。T6以降も同様に、GPS、GLONASSおよびCOMPASSの順にタイムスロットが割り当てられる。それぞれのタイムスロットの長さは、例えば、同一とされる。なお、システムごとに測位に必要なデータ量が異なる場合には、システムごとに異なる長さのタイムスロットを割り当ててもよい。
制御部270は、GPSのタイムスロットにおいて、GPSの搬送波周波数Frfとベースバンド周波数Fbbとの差分に局部発信周波数Floを制御することを指示する値(例えば、「1」)の周波数制御信号を生成する。そして、GLONASSのタイムスロットにおいて、制御部270は、GLONASSの搬送波周波数Frfとベースバンド周波数Fbbとの差分に局部発信周波数Floを制御することを指示する値(例えば、「2」)の周波数制御信号を生成する。COMPASSのタイムスロットにおいて、制御部270は、COMPASSの搬送波周波数Frfとベースバンド周波数Fbbとの差分に局部発信周波数Floを制御することを指示する値(例えば、「3」)の周波数制御信号を生成する。インピーダンス制御信号およびベースバンド制御信号も同様のタイミングで生成される。
なお、ベースバンド部310における測位信号の処理は、ロックアップタイム経過後に開始されるため、制御部270は、周波数を切り替えてからロックアップタイムが経過したときに、アルゴリズムの切り替えを指示するベースバンド制御信号を送信してもよい。同様に、制御部270は、周波数を切り替えてからロックアップタイムが経過したときに、切り替えを指示するインピーダンス制御信号を送信してもよい。つまり、周波数制御信号の切り替えタイミングに対して、インピーダンス制御信号およびベースバンド制御信号の切り替えタイミングは、ロックアップタイムの分、遅れてもよい。
図6におけるbは、周波数変換部230の動作の一例を示す図である。図6におけるbの縦軸は、局部発信周波数Floであり、横軸は時間である。周波数変換部230は、GPSのタイムスロットにおいて、周波数制御信号に従ってGPSの搬送波周波数Frfとベースバンド周波数Fbbとの差分(例えば、1575.42MHz)に局部発信周波数Floを制御する。GPSのタイムスロットが経過するときの時刻T2において、周波数変換部230は、周波数制御信号に従ってGLONASSの搬送波周波数Frfとベースバンド周波数Fbbとの差分(例えば、1601.70MHz)に局部発信周波数Floを切り替える。周波数を切り替えた信号の位相は、ロックアップタイムが経過した時刻T3において安定する。
そして、GLONASSのタイムスロットが経過するときの時刻T4において、周波数変換部230は、周波数制御信号に従ってCOMPASSの搬送波周波数Frfとベースバンド周波数Fbbとの差分(例えば、1561.00MHz)に局部発信周波数Floを切り替える。周波数を切り替えた信号の位相は、ロックアップタイムが経過した時刻T5において安定する。
図6におけるcは、ベースバンド部310の動作の一例を示す図である。GPSのタイムスロット開始後にロックアップタイムが経過した時刻T1において、ベースバンド部310は、GPSに対応するアルゴリズムを使用して測位信号の処理を開始する。そして、GPSのタイムスロットが経過するときの時刻T2においてベースバンド部310は、処理を中断する。時刻T2からロックアップタイムが経過した時刻T3において、ベースバンド部310は、GLONASSに対応するアルゴリズムを使用して測位信号の処理を開始する。そして、GLONASSのタイムスロットが経過するときの時刻T4においてベースバンド部310は、処理を中断する。時刻T4からロックアップタイムが経過した時刻T5において、ベースバンド部310は、COMPASSに対応するアルゴリズムを使用して測位信号の処理を開始する。このように、ロックアップタイムの間は、ベースバンド部310は、その測位信号の処理を中断する。ロックアップタイムの間は、測位信号の位相が安定せず、切り替えた搬送波周波数帯域の信号が正確に受信されないおそれがあるためである。
[受信回路の動作例]
図7は、第1の実施の形態における受信回路200の動作の一例を示すフローチャートである。この動作は、例えば、受信回路200に対して測位信号の受信開始が指示されたときに開始する。受信回路200は、アンテナ100のインピーダンスを制御し、タイムスロットに対応する搬送波周波数Frfの中心周波数にアンテナ100を共振させる(ステップS901)。
受信回路200は、タイムスロットに対応する搬送波周波数Frfとベースバンド周波数Fbbとの差分に局部発信周波数Floを制御し、その局部発信周波数Floにより搬送波周波数Frfをダウンコンバートする(ステップS902)。受信回路200は、ロックアップタイムが経過して局部発信周波数Floが安定したか否かを判断する(ステップS903)。局部発信周波数Floが安定していなければ(ステップS903:No)、受信回路200は、ステップS903に戻る。
局部発信周波数Floが安定したのであれば(ステップS903:Yes)、受信回路200は、現在の搬送波周波数Frfに対応するアルゴリズムにより、測位信号の処理を行う(ステップS904)。受信回路200は、タイムスロットが経過したか否かを判断する(ステップS905)。タイムスロットが経過していなければ(ステップS905:No)、受信回路200は、ステップS905に戻る。
タイムスロットが経過したのであれば(ステップS905:Yes)、受信回路200は、次のタイムスロットに対応する搬送波周波数Frfを受信対象に変更し(ステップS06)、ステップS901に戻る。
このように、本技術の第1の実施の形態によれば、受信回路200は、複数の周波数帯域を順に選択して、選択した帯域に応じてアンテナの共振周波数および局部発信周波数を切り替えるため、複数の周波数帯域内の信号を高感度で受信することができる。また、周波数帯域を順に選択して(言い換えれば、時分割で)受信するため、混合器やフィルタを周波数帯域ごとに設ける必要がなくなり、回路規模や消費電力を削減することができる。
<2.第2の実施の形態>
[受信回路の構成例]
第1の実施の形態においては、測位信号を保持していなかったが、タイムスロットが短い場合や電波環境が悪い場合には、測位信号における測位に必要なデータをタイムスロット内に受信できないことがある。このため、受信回路200は、各タイムスロットにおいて測位信号を保持しておくことが望ましい。第2の実施の形態の受信回路200は、測位信号を保持しておく点において第1の実施の形態と異なる。
図8は、第2の実施の形態における受信回路200の一構成例を示すブロック図である。第2の実施の形態の受信回路200は、メモリ281および282をさらに備える点において第1の実施の形態と異なる。
A/D変換部260は、測位信号のうちI信号をメモリ281に保持させ、Q信号をメモリ282に保持させる。
メモリ281および282には、タイムスロットごとに受信された測位信号のデータが保持される。ベースバンド部310は、メモリ281および282から、割り当てられた周波数帯域が同じタイムスロット内のデータの各々を読み出して処理する。
例えば、GPSにおいては、25フレームからなる航法メッセージデータが測位信号に乗せられる。この航法メッセージデータには、エフェメリスデータやアルマナックデータが含まれる。これらのフレームの各々は、5個のサブフレームを含むため、航法メッセージデータは125個のサブフレームからなる。衛星は、1個のサブフレームを6秒間で送信する。このため、例えば、0.5秒など、タイムスロットが6秒より短い場合、受信回路200は、1つのサブフレームを分割して、分割した個々のデータをタイムスロット内で受信する。
受信回路200は、複数のGPSのタイムスロットにおいて分割して受信したデータをメモリ281および282から読み出し、それらを合成してサブフレームの各々を取得する。また、あるGPSのタイムスロット内にデータを受信できなかった場合、ベースバンド部310は、過去のGPSのタイムスロットにおいて受信されたデータをメモリ281および282から読み出して、受信できなかったデータの補間を試みる。
このように本技術の第2の実施の形態によれば、受信回路200は、測位信号のデータを分割して保持しておくため、タイムスロットが短い場合であっても分割してデータを受信することができる。
[変形例]
第2の実施の形態においては、受信回路200は、異なるシステムの測位信号を同じメモリに保持していたが、システムごとに異なるメモリを設けて、それらに保持させてもよい。変形例の受信回路200は、システムごとに異なるメモリに測位信号を保持させる点において第2の実施の形態と異なる。
図9は、第2の実施の形態の変形例における受信回路200の一構成例を示すブロック図である。変形例の受信回路200は、切替部290と、FIFOメモリ283乃至288をさらに備える点において第2の実施の形態と異なる。
また、変形例の受信回路200は、メモリ制御信号をさらに生成して、切替部290に供給する。メモリ制御信号は、測位信号の保存先を制御する信号である。
切替部290は、切替器291および292を備える。切替器291は、I信号の保存先をメモリ制御信号に従って切り替えるものである。切替器292は、Q信号の保存先をメモリ制御信号に従って切り替えるものである。
FIFOメモリ283は、GPSのI信号をFIFO(First In First Out)方式で保持するものである。FIFOメモリ284は、GLONASSのI信号をFIFO方式で保持するものであり、FIFOメモリ285は、COMPASSのI信号をFIFO方式で保持するものである。
FIFOメモリ286は、GPSのQ信号をFIFO方式で保持するものである。FIFOメモリ287は、GLONASSのQ信号をFIFO方式で保持するものであり、FIFOメモリ288は、COMPASSのQ信号をFIFO方式で保持するものである。
変形例のベースバンド部310は、GPSのタイムスロットにおいてFIFOメモリ283および286から測位信号を読み出す。また、ベースバンド部310は、GLONASSのタイムスロットにおいてFIFOメモリ284および287から測位信号を読み出し、COMPASSのタイムスロットにおいてFIFOメモリ285および288から測位信号を読み出す。
このように変形例によれば、受信回路200は、周波数帯域ごとに設けられたメモリにデータを保持しておくため、システムごとのデータを容易に取得することができる。
<3.第3の実施の形態>
[受信回路の構成例]
第1の実施の形態では、受信回路200は、測位信号の搬送波周波数を直接、ベースバンド周波数に変換していたが、中間周波数に変換してからベースバンド周波数に変換してもよい。第3の実施の形態の受信回路200は、搬送波周波数を中間周波数に変換する点において第1の実施の形態と異なる。
図10は、第3の実施の形態における受信回路200の一構成例を示すブロック図である。第3の実施の形態の受信回路200は、周波数変換部300をさらに備える点において第1の実施の形態と異なる。
第3の実施の形態の周波数変換部230は、測位信号の搬送波周波数を中間周波数に変換する点において第1の実施の形態と異なる。
周波数変換部300は、中間周波数をベースバンド周波数に変換するものである。周波数変換部300の構成は、局部発信周波数が制御されず、固定値である点以外は、周波数変換部230と同様である。周波数変換部300は、ベースバンド周波数に変換した測位信号を、必要に応じて増幅してベースバンド部310に供給する。
図10に例示したように、搬送波周波数を中間周波数に変換してから、ベースバンド周波数に変換する方式は、スーパーヘテロダイン方式と呼ばれる。中間周波数に変換すると信号の周波数が低くなるので扱いやすく、高い増幅利得が得やすくなる。
このように本技術の第3の実施の形態によれば、受信回路200は、搬送波周波数を中間周波数に変換してからベースバンド周波数に変換するため、容易に増幅利得を高くすることができる。
<4.第4の実施の形態>
[受信装置の構成例]
図11は、第4の実施の形態における受信装置201の一構成例を示すブロック図である。第1の実施の形態では、ベースバンド部310の外部に設けた制御部270が周波数制御やインピーダンス制御を行う構成としていたが、ベースバンド部310が、これらの制御を行ってもよい。第4の実施の形態の受信装置201は、制御部270を備えず、ベースバンド部310が周波数制御やインピーダンス制御を行う点において第1の実施の形態の受信回路200と異なる。
ベースバンド部310は、測位信号を処理して位置情報を生成するベースバンド処理を実行するほか、周波数制御信号およびインピーダンス制御信号を生成して周波数制御およびインピーダンス制御を行う。
なお、受信装置201の外部にアンテナ100を設ける構成としているが、この構成に限定されない。例えば、受信装置201にアンテナ100を内蔵してもよいし、受信装置201およびアンテナ100を一体化して構成してもよい。
[ベースバンド部の構成例]
図12は、第4の実施の形態におけるベースバンド部310の機能構成の一例を示すブロック図である。このベースバンド部310は、ベースバンド処理部318および周波数制御部319を備える。なお、ベースバンド部310は、特許請求の範囲に記載の制御部の一例である。
ベースバンド処理部318は、測位信号を処理して位置情報を生成するものである。図12におけるベースバンド処理部318は、図4における相関器311、CPU312、ROM313、バス314、外部インターフェース315、RAM316およびリアルタイムクロック317などにより実現される。
周波数制御部319の構成は、ベースバンド部310の代わりにベースバンド処理部318を制御する点以外は、第1の実施の形態における制御部270と同様である。図12における周波数制御部319は、図4におけるCPU312、ROM313、バス314、外部インターフェース315、RAM316およびリアルタイムクロック317などにより実現される。
このように、本技術の第4の実施の形態によれば、ベースバンド部310が周波数制御およびインピーダンス制御を行うため、ベースバンド部310と別に制御部270を設ける必要がなくなる。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disc)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))等を用いることができる。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)アンテナの共振周波数を含む一定の受信周波数帯域内において前記アンテナにより受信された測位信号に局部発信信号を混合して混合信号として出力する混合部と、
前記測位信号において使用される複数の搬送波周波数帯域のいずれかを順に選択して前記選択した搬送波周波数帯域内の特定の周波数に前記アンテナの共振周波数を切り替えるとともに前記特定の周波数と前記混合信号の周波数とに基づいて前記局部発信信号の周波数を切り替える制御部と
を具備する受信回路。
(2)前記局部発信信号の位相が所定の基準位相に同期されたときにおいて前記受信回路の位置を示す位置情報を前記混合信号に基づいて生成するベースバンド部をさらに具備し、
前記混合部は、前記局部発信信号の位相を前記所定の基準位相に同期させて当該位相を同期させた局部発信信号を前記測位信号に混合して前記混合信号として出力する前記(1)記載の受信回路。
(3)前記ベースバンド部は、衛星の軌道データと現在時刻とに基づいて可視衛星の個数を前記搬送波周波数帯域ごとにさらに推定し、
前記制御部は、前記可視衛星の個数が多い前記搬送波周波数帯域を前記可視衛星の個数が少ない前記搬送波周波数帯域に対して優先して選択する前記(2)記載の受信回路。
(4)前記制御部は、前記アンテナのインピーダンスを変更して前記アンテナの共振周波数を切り替える前記(1)から(3)のいずれかに記載の受信回路。
(5)前記インピーダンスは、容量性リアクタンスおよび誘導性リアクタンスの少なくとも一方を含む前記(4)記載の受信回路。
(6)前記混合部は、カットオフ周波数より高い周波数成分を遮断するローパスフィルタに前記混合信号を通過させてから出力し、
前記制御部は、前記アンテナの共振周波数と前記局部発信信号の周波数とを切り替えるとともに前記選択した搬送波周波数帯域の帯域幅が広いほど高い値に前記カットオフ周波数をさらに切り替える前記(1)から(5)のいずれかに記載の受信回路。
(7)前記混合信号における単位データを複数に分割した分割データのいずれかを前記混合信号に対応する前記周波数帯域が選択されるたびに保持する保持部をさらに具備し、
前記ベースバンド部は、前記保持された分割データの各々から前記単位データを取得して前記位置情報を生成する前記(2)から(6)のいずれかに記載の受信回路。
(8)前記混合信号における単位データを複数に分割した分割データを前記周波数帯域ごとに保持する保持部をさらに具備し、
前記ベースバンド部は、前記分割データの各々から前記周波数帯域ごとに前記単位データを取得して前記位置情報を生成する前記(2)から(7)のいずれかに記載の受信回路。
(9)前記混合信号の周波数を変換する周波数変換部をさらに具備する前記(1)乃至(8)のいずれかに記載の受信回路。
(10)アンテナの共振周波数を含む一定の受信周波数帯域内において前記アンテナにより受信された測位信号に局部発信信号を混合して混合信号として出力する混合部と、
前記測位信号において使用される複数の搬送波周波数帯域のいずれかを順に選択して前記選択した搬送波周波数帯域内の特定の周波数に前記アンテナの共振周波数を切り替えるとともに前記特定の周波数と前記混合信号の周波数とに基づいて前記局部発信信号の周波数を切り替える制御部と
を具備する受信装置。
(11)前記制御部は、
前記アンテナの共振周波数を切り替えるとともに前記局部発信信号の周波数を切り替える周波数制御部と、
前記受信装置の位置を示す位置情報を前記混合信号に基づいて生成するベースバンド処理部と
を備える前記(10)記載の受信装置。
(12)前記混合部は、前記局部発信信号の位相を前記所定の基準位相に同期させて当該位相を同期させた局部発信信号を前記測位信号に混合して前記混合信号として出力し、
前記ベースバンド処理部は、局部発信信号の位相が所定の基準位相に同期されたときにおいて前記受信装置の位置を示す位置情報を前記混合信号に基づいて生成する前記(11)に記載の受信装置。
(13)前記ベースバンド処理部は、衛星の軌道データと現在時刻とに基づいて可視衛星の個数を前記搬送波周波数帯域ごとにさらに推定し、
前記周波数制御部は、前記可視衛星の個数が多い前記搬送波周波数帯域を前記可視衛星の個数が少ない前記搬送波周波数帯域に対して優先して選択する前記(11)または(12)に記載の受信装置。
(14)前記混合信号における単位データを複数に分割した分割データのいずれかを前記混合信号に対応する前記周波数帯域が選択されるたびに保持する保持部をさらに具備し、
前記ベースバンド処理部は、前記保持された分割データの各々から前記単位データを取得して前記位置情報を生成する前記(11)から(13)のいずれかに記載の受信装置。
(15)前記混合信号における単位データを複数に分割した分割データを前記周波数帯域ごとに保持する保持部をさらに具備し、
前記ベースバンド処理部は、前記分割データの各々から前記周波数帯域ごとに前記単位データを取得して前記位置情報を生成する前記(11)から(13)の記載の受信装置。
(16)前記アンテナをさらに具備する前記(10)から(15)のいずれかに記載の受信装置。
(17)混合部がアンテナの共振周波数を含む一定の受信周波数帯域内において前記アンテナにより受信された測位信号に局部発信信号を混合して混合信号として出力する混合手順と、
制御部が前記測位信号において使用される複数の搬送波周波数帯域のいずれかを順に選択して前記選択した搬送波周波数帯域内の特定の周波数に前記アンテナの共振周波数を切り替えるとともに前記特定の周波数と前記混合信号の周波数とに基づいて前記局部発信信号の周波数を切り替える制御手順と
を具備する受信方法。
100 アンテナ
200 受信回路
201 受信装置
210 可変インピーダンス
211 コンデンサ
212 スイッチ
220 低雑音増幅回路
230、300 周波数変換部
231 混合部
232、233 混合器
234、235、243 ローパスフィルタ
240 位相同期回路
241 基準信号発信器
242 位相比較器
244 電圧制御発信器
245 分周器
250 増幅部
251 増幅器
260 A/D変換部
261、262 A/D変換器
270 制御部
271 計時部
272 インピーダンス制御部
273 周波数制御部
274 測位制御部
281、282 メモリ
283〜288 FIFOメモリ
290 切替部
291、292 切替器
310 ベースバンド部
311 相関器
312 CPU
313 ROM
314 バス
315 外部インターフェース
316 RAM
317 リアルタイムクロック
318 ベースバンド処理部
319 周波数制御部

Claims (17)

  1. アンテナの共振周波数を含む一定の受信周波数帯域内において前記アンテナにより受信された測位信号に局部発信信号を混合して混合信号として出力する混合部と、
    前記測位信号において使用される複数の搬送波周波数帯域のいずれかを順に選択して前記選択した搬送波周波数帯域内の特定の周波数に前記アンテナの共振周波数を切り替えるとともに前記特定の周波数と前記混合信号の周波数とに基づいて前記局部発信信号の周波数を切り替える制御部と
    を具備する受信回路。
  2. 前記局部発信信号の位相が所定の基準位相に同期されたときにおいて前記受信回路の位置を示す位置情報を前記混合信号に基づいて生成するベースバンド部をさらに具備し、
    前記混合部は、前記局部発信信号の位相を前記所定の基準位相に同期させて当該位相を同期させた局部発信信号を前記測位信号に混合して前記混合信号として出力する請求項1記載の受信回路。
  3. 前記ベースバンド部は、衛星の軌道データと現在時刻とに基づいて可視衛星の個数を前記搬送波周波数帯域ごとにさらに推定し、
    前記制御部は、前記可視衛星の個数が多い前記搬送波周波数帯域を前記可視衛星の個数が少ない前記搬送波周波数帯域に対して優先して選択する請求項2記載の受信回路。
  4. 前記制御部は、前記アンテナのインピーダンスを変更して前記アンテナの共振周波数を切り替える請求項1記載の受信回路。
  5. 前記インピーダンスは、容量性リアクタンスおよび誘導性リアクタンスの少なくとも一方を含む請求項4記載の受信回路。
  6. 前記混合部は、カットオフ周波数より高い周波数成分を遮断するローパスフィルタに前記混合信号を通過させてから出力し、
    前記制御部は、前記アンテナの共振周波数と前記局部発信信号の周波数とを切り替えるとともに前記選択した搬送波周波数帯域の帯域幅が広いほど高い値に前記カットオフ周波数をさらに切り替える請求項1記載の受信回路。
  7. 前記混合信号における単位データを複数に分割した分割データのいずれかを前記混合信号に対応する前記周波数帯域が選択されるたびに保持する保持部をさらに具備し、
    前記ベースバンド部は、前記保持された分割データの各々から前記単位データを取得して前記位置情報を生成する請求項2記載の受信回路。
  8. 前記混合信号における単位データを複数に分割した分割データを前記周波数帯域ごとに保持する保持部をさらに具備し、
    前記ベースバンド部は、前記分割データの各々から前記周波数帯域ごとに前記単位データを取得して前記位置情報を生成する請求項2記載の受信回路。
  9. 前記混合信号の周波数を変換する周波数変換部をさらに具備する請求項1記載の受信回路。
  10. アンテナの共振周波数を含む一定の受信周波数帯域内において前記アンテナにより受信された測位信号に局部発信信号を混合して混合信号として出力する混合部と、
    前記測位信号において使用される複数の搬送波周波数帯域のいずれかを順に選択して前記選択した搬送波周波数帯域内の特定の周波数に前記アンテナの共振周波数を切り替えるとともに前記特定の周波数と前記混合信号の周波数とに基づいて前記局部発信信号の周波数を切り替える制御部と
    を具備する受信装置。
  11. 前記制御部は、
    前記アンテナの共振周波数を切り替えるとともに前記局部発信信号の周波数を切り替える周波数制御部と、
    前記受信装置の位置を示す位置情報を前記混合信号に基づいて生成するベースバンド処理部と
    を備える請求項10記載の受信装置。
  12. 前記混合部は、前記局部発信信号の位相を前記所定の基準位相に同期させて当該位相を同期させた局部発信信号を前記測位信号に混合して前記混合信号として出力し、
    前記ベースバンド処理部は、局部発信信号の位相が所定の基準位相に同期されたときにおいて前記受信装置の位置を示す位置情報を前記混合信号に基づいて生成する請求項11記載の受信装置。
  13. 前記ベースバンド処理部は、衛星の軌道データと現在時刻とに基づいて可視衛星の個数を前記搬送波周波数帯域ごとにさらに推定し、
    前記周波数制御部は、前記可視衛星の個数が多い前記搬送波周波数帯域を前記可視衛星の個数が少ない前記搬送波周波数帯域に対して優先して選択する請求項11記載の受信装置。
  14. 前記混合信号における単位データを複数に分割した分割データのいずれかを前記混合信号に対応する前記周波数帯域が選択されるたびに保持する保持部をさらに具備し、
    前記ベースバンド処理部は、前記保持された分割データの各々から前記単位データを取得して前記位置情報を生成する請求項11記載の受信装置。
  15. 前記混合信号における単位データを複数に分割した分割データを前記周波数帯域ごとに保持する保持部をさらに具備し、
    前記ベースバンド処理部は、前記分割データの各々から前記周波数帯域ごとに前記単位データを取得して前記位置情報を生成する請求項11記載の受信装置。
  16. 前記アンテナをさらに具備する請求項10記載の受信装置。
  17. 混合部がアンテナの共振周波数を含む一定の受信周波数帯域内において前記アンテナにより受信された測位信号に局部発信信号を混合して混合信号として出力する混合手順と、
    制御部が前記測位信号において使用される複数の搬送波周波数帯域のいずれかを順に選択して前記選択した搬送波周波数帯域内の特定の周波数に前記アンテナの共振周波数を切り替えるとともに前記特定の周波数と前記混合信号の周波数とに基づいて前記局部発信信号の周波数を切り替える制御手順と
    を具備する受信方法。
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